原発事故以来、原子力発電について自分なりに少しですが勉強してきました。それまでまったく無知・無関心だった自分が、ちょっと情報を集めただけでも、原子力発電の途方もない危険さに驚愕しています。さらに、その危険さを隠してここまで原発を作り続けてきた国と電力会社の途方も無い無責任さに、それ以上に驚愕しています。
ではどうしたら良いのか。どうやって脱原発していけばいいのか。漠然と悶々とする日々です。そんな中で、ひとつの明るい知らせがありました。
震災の被災者に100億円の義援金を送ることを決めたソフトバンクの孫正義社長。その孫氏がさらに、4月20日に、自然エネルギー発電の研究開発のための財団を創設し10億円を寄付する、という意思表明をされました。
孫氏が4月22日に行った記者会見「エネルギー政策の転換にむけて」 をUstreamで見ることができます。
http://www.ustream.tv/recorded/14195781
孫氏は、「今まで無知だったことは仕方がない、しかしこれほどの国難の状況で、これからも無知でいること、何も行動しないでいることはできない」と語ります。そして、こうなってしまったことをただ批判するのではなく、あくまで建設的に、これからどうすれば良いのかを、世界の現状をふまえて、提言しています。
日本がせっせと原発を作り続け、老朽化した原発を廃炉にせずに運転延長してきたこと。その間、世界では新たな原発はほとんど作られなくなり、平均22年の運転期間で廃炉にされてきたこと。もはや世界では、自然エネルギーを利用した発電が急成長していること。これらがわかりやすく、示されます。原子力発電のコストは日本では不当に安く宣伝されているが、実際には高く、しかも年々高くなり続けていて、アメリカではもはや原子力発電よりも太陽光発電のコストのほうが安くなっていること!も示されます。これらから氏は、原子力発電から自然エネルギーを利用した発電へのシフトは、充分に可能だけでなく、コスト的にも安くなるという見通しを、明確に示しています。
氏の論理はシンプルで明快です。危なくて高いものはやめて、安全で安いものにしよう、と。見ていて、僕のなかの悶々とした思いがすっとして、解決の方向が見出せたような、心強い手ごたえを感じました。
この会見、すべての日本人に見てほしい。
そして日本人ひとりひとりが、真剣に考えてほしい。
これまでどおり原発を推進し続けるのか?自然エネルギー発電へのシフトを目指すのか?
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