じゃくの音楽日記帳

じゃくの音楽日記帳

2017.05.10
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カテゴリ: きらクラ!

4月30日
(以下の記事を最初に書き込みしたときはセロ弾きゴーシュの猫とねずみを間抜けにも完全に混同して書いてしまいました。BWV1000番さんに教えていただいたので、これはそこを訂正して書き換えたものです。BWV1000番さんありがとうございました!)



きらクラDON正解曲は、ショスタコーヴィチ作曲のチェロ・ソナタ 第2楽章でした。 2016年9月 の長岡の公開収録時に、真理さんと上原彩子さんが演奏した曲ということでした。真理さんのお気に入りの曲として 2015年2月 に紹介されたというリスナーさんからのお便りが読まれました。BWV1000番さんの投稿も紹介されました。それによると、この曲は第23回BGM選手権、宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」のベストに選ばれたのと同じ曲、同じ楽章で、そのときに真理さんが、同じシーンで同じ曲を演奏したことがあると仰っていた、ということでした。僕もそのときの放送を聴いていました。生意気な猫に「印度の虎狩(インドのとらがり)」という架空の曲を無理やり聴かせていじめるシーンのBGMでした。

ただし今回の放送では何故か、「ベストに選ばれたのはこの曲の第三楽章」と説明されていましたが、BWV1000番さんのデータを見ると第二楽章となっているし、僕も確かに第二楽章アレグロだったという記憶があります。番組で第三楽章と説明したのは明らかに間違いです。でも翌週 5月7日 の放送でも訂正がなかったので、僭越ながらBWV1000番さんに代わって、ここで一言書いておきます。BGM選手権に選ばれたのは、今回のDONと同じく、第二楽章でした。(ちなみにこの曲の第三楽章はラルゴで、およそ虎狩りとはかけ離れた、静かな音楽です。)

ところで2010年に、藤原真理さんの素敵なチェロリサイタルを聴きにいきました。セロ弾きのゴーシュの一部を藤原真理さんが朗読して、林光さん作曲の「セロ弾きゴーシュ」の一部を演奏したのです。自分のブログには記事にしてないのですが、こちらのブログに詳しい記事がありました。
http://blog.goo.ne.jp/hiyamizu72/e/7a61e3251b9a448855bd8f9f762ec882
しかも、このリサイタルは入場料自体も破格に安かったのに、券を買った人はセロ弾きゴーシュの絵本を1冊もらえるという超親切な企画でした。そのときにもらった絵本が、佐藤国男さんの版画による、さんこう社から 2009年5月 発行されたもので、これがまた素晴らしいのです。こちらの絵本です。版画がすごく素敵です。この表紙の絵が、猫に「印度の虎狩」を聴かせているシーンですね。
http://7net.omni7.jp/detail/1102692245?gclid=CKys0tzP5NMCFRgGKgod2l4F8w
この絵本の裏表紙は、ねずみの子どもをチェロの中にいれて病気を治してあげるシーンのページの絵です。本の中だったらやめようと思ったのですが、裏表紙なので画像を載せておきたく思います。もしも著作権的に問題ありましたらご指摘ください。親ネズミがチェロに頭を突っ込んでいますね(^^)。

絵本A.jpg

あとセロ弾きのゴーシュはアニメ映画もありますね。以前テレビで放映したのを録画して持っています。脚本・監督は高畑勲さんで、音楽は間宮芳生さんです。猫に無理やり「印度の虎狩」を聴かせる場面では、間宮さんが作曲した曲が流れます。かなり刺激的な音楽で、阿鼻叫喚する猫がこれでもかというほど強烈にユーモラスに描かれていました(^^)。

きらクラDONに戻ります。完璧なニアピンが出ました、フィリップ・グラスのオペラ「アインシュタイン・オン・ザ・ビーチ」。冒頭4音がそっくりで、見事でした!これはもうニアピンというよりも、そのままホールインしちゃったという感じでした。続いて、学生時代にロストロポーヴィッチの演奏会を聴きにいったときに、この曲の第二楽章のハーモニクスの箇所の直前で左手の親指を聴衆に向かってぐいと突き出していたことを今でもまじまじと覚えている、というすごいお便りが紹介されました。真理さんが、初演がロストロポーヴィッチだったかもと仰っていましたが、スタッフさんの調べで、初演はクバツキーのチェロと作曲者のピアノということでした。

ここでご無沙汰合唱団関連のお便りがいくつか読まれました。 今週 のふかわさん語録は「サンバもいいんじゃないか」歌詞については「もっと足踏みを」と。

アレグリのアカペラ「ミゼレレ」がかかりました。いつもご無沙汰合唱団の話題のあとは合唱曲がかかりますね。

メンバー紹介は、ブルクミュラーでした。有名メンバーとして「25の練習曲」から「貴婦人の乗馬」がかかり、紹介メンバーとして「18の練習曲」作品109から 第1曲「ないしょ話」と、 「12の練習曲」作品105から 第12曲「英雄」が流れました。

昔飼っていた黄色いカナリアが、アンドレ・ワッツの演奏するリストのカンパネラに合わせてさえずった、同じ曲の他のどの演奏でも決してさえずらず、ワッツの演奏だけだった、というお便りが紹介されました。なんと繊細な感性を持つカナリアでしょうか。同じお便りで、日本のモス・グリーンの小鳥は年末の紅白歌合戦で歌う都はるみに合わせてホーホケキョと鳴いていた、ということでした。

モーツァルトの弦楽四重奏曲第15番ニ短調 K.421から 第3楽章が流れました。

勝手に名付け親、今回のお題は、リゲティの「ポエム・サンフォニック 100台のメトロノームのため」のでした。7名採用。

ロングライフ線香花火(埼玉のショパン大好きかあさんさん)
ああこれ以上私の口にはじけるキャンディを流し込まないで(ターチーさん)
卓球ブーム到来(元たっきゅうびんさん)
侵蝕(ふくさん)
深夜のゲリラ豪雨(もみじレモンさん)
春の目覚め、カエル篇(みやこじ快速さん)
都会の足音(ラフマニオさん)

ベストは、深夜のゲリラ豪雨でした。

4月30日 にまつわる話がありました。北欧や中欧では特別な日ということです。 5月1日 は夏の訪れを喜び豊穣を祈る5月祭が行われ、その前夜 4月30日 の夜は魔女がつどい酒を飲み宴を繰り広げるワルプルギスの夜があるということです。北欧ではかがり火を炊き 5月1日 の朝まで夜通しパーティをするということです。これにちなみ、メンデルスゾーンの「最初のワルプルギスの夜」から「序曲」と「うるわしい五月よ!」がかかりました。

マリーの「金婚式」のリクエストがありました。丁度 4月30日 は両親の結婚記念日なので、両親の金婚式のお祝いとして、自分が演奏する代わりに放送で流してほしい、というものでした。

今週 は真理さんの好きな曲、ジョヴァンニ・ソッリマ作曲「チェロよ 歌え!」の一部がかかりました。弦楽合奏をバックにマリオ・ブルネロとジョヴァンニ・ソッリマの二人が独奏チェロを弾いた、美しく大胆な曲でした。真理さんは2014年にも一度この曲をこの番組で紹介したということです。真理さんが留学中にチェロアンサンブルで、最初のお仕事として弾いたということでした。ソッリマという作曲家はまったく知りませんでした、いろいろと聴いてみたいと思いました。

スーパーで菜の花かと思って買ったら、白菜のとう(薹)だった、酢味噌和えで食べた、というお便りが読まれました。ふかわさんが「子供のころから和え物が好きだった」と言うと、真理さん思わず「大人ですね、味覚はね」。言外の意味が無意識にこめられていたのかどうかわかりませんが、ふかわさんはスルーしてました(^^)。

今回最後の音楽は、シューマン「森の風景」から 「森の入口」「寂しい花」「別れ」でしっとりと落ち着いたピアノに浸りました。






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Last updated  2017.05.11 01:11:15
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