海外旅行紀行・戯言日記

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2003.08.02

太陽の石－アステカの暦（画像付）

テーマ：海外旅行・トレッキング体験記(661)

カテゴリ： Overseas US

太陽の石は1968年メキシコオリンピックのポスターに使用されて以来人気があり、街中のみやげ物店で種々のレプリカが売られています。細かい石を接着させたもの、真鍮版に極彩色のエナメルで塗装されたもの等種々あります。
石製のものは重いこともあり、私は木製の厚木に真鍮版を貼り付けたものを購入しました。
購入場所は連れて行って貰いましたメキシコシティのレフォルマ大通り近くの日本人経営のお店だと思います。ソナ・ロッサにあったかも知れません。
購入時期は定かで無く、少なくとも20年以上前のことですが、今でも玄関の壁に飾ってあります。

この太陽の石が完成しましたのは1479年で、アステカ王国がスペインからの侵略者コルテスによって滅ぼされる僅か42年前のことだった様です。
アステカ王国はメキシコ中央高原に現れた古代メキシコ最強の王国で、1519年に初めてテノチティトランの都を見たスペイン人は神殿、宮殿の壮麗さに驚嘆したとのことです。又人身御供を強要する特異な文化文明でもあったようです。

中心に位置するのが太陽神で、出している舌は黒曜石のナイフで人間の血と心臓を必要としていることを示しています。周囲の4つの矩形は過去の4回の創造時代、ジャガー、風、雨、水の時代です。第4の時代では世界は洪水で破壊され、人類は魚になったと言われているのが、何か旧約聖書のノアの洪水伝説と符合するのも不思議です。
ユカタン半島に栄えたマヤ文明と言い、何か終末思想が蔓延しているのが中南米文明の特徴です。

太陽の石の原石は直径3.6m、重さ25トンと言う巨大な石彫、アステカ族の重要な文化財として、チャプルテペック公園にある国立人類学博物館のアステカ室に展示されています。

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