海外旅行紀行・戯言日記

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2003.10.12
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カテゴリ: Classic Music
クラシック演奏会でのアンコール曲の定番は何と言っても「ハイドンのセレナーデ」であろうと思います。
魅惑的で平易なメロディー、約4分程度の演奏時間で聴衆を惹きつける魅力に溢れています。

しかし、この曲がハイドンの作品で無く、オーストリアのミルテンバッハ近郊の僧院の貧困なローマン・ホフシュテッター僧侶の作品であることが確実視されています。
18世紀末、ハイドンの楽譜は非常に人気があり、出版すると売れ行きが好調だったと言われています。ホフシュテッター僧侶がハイドン音楽の熱烈な愛好者であったこと、又貧困で一般には知られていない人物でしたので、出版社が意図的にハイドン作品として出版してしまった様です。何時の時代でも商魂は逞しいのですね!

それにしても、このセレナーデは第一バイオリンが弱音器をつけてもっぱら旋律を歌い、第二バイオリン以下は全てピッチカートでこれを伴奏する、ギター伴奏風の曲想は素晴らしいと思います。

元来が弦楽四重奏曲の作品ですので、弦楽四重奏団によって演奏されるべきなのですが、オーケストラ演奏会でも良くアンコール曲で披露されます。



私自身はヤナーチェック四重奏団のゆったりした演奏方法が好みですが、演奏時間が4分半程掛かりますので、イ・ムジチ合奏団の3分半の演奏をMP3ソフトでエンコードして見ました。ファイルを小さくした為、音質は良くありませんがお聴き下さい。
テキストは今の所英文版のみですのでご容赦!


それにしても、前回のギター曲の録音が1991年、このアンサンブル曲が1982年、共にデジタル録音ですがダイナミックレンジの差が歴然としていて、10年間での録音技術の進歩が著しいことが良く分かります。





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Last updated  2005.02.09 15:38:29
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Re:ハイドンのセレナーデ(イ・ムジチ演奏  
yasudasheep  さん
普?n困なローマン・ホフシュテッター僧侶の作品であることが確実視されています。<br><br>>18世紀末、貧困で一般には知られていない人物でしたので、出版社が意図的にハイドン作品として出版してしまった様です。何時の時代でも商魂は逞しいのですね!<br><br>うーん、なるほどねー。<br><br>私が知ってる新興宗教のボスだって、あんなに一人で全部こなせるわけがないので、いろんな書物を発刊していますが、シークレット作家がいると踏んでいます。<br><br>だから、信じられなくなった………(涙) (2003.10.12 22:21:30)

Re:ハイドンのセレナーデ(イ・ムジチ演奏付)(10/12)  
アンコール曲の最後はラデツキー行進曲が多い様うに思うのは私だけでしょうか?ウィーンフィルの影響、と言うよりまねっ子ですね。秋をクラシックで飾るのも一興ですね。 (2003.10.12 22:26:37)

Re:ハイドンのセレナーデ(イ・ムジチ演奏付)(10/12)  
MYCA  さん
アッ!!この曲も知っていますよ。<br>おなじみのアンコール曲ですね。<br>秋の夜長に、クラシックもいいな~と、思っている今日、この頃です。 (2003.10.13 13:48:17)

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