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きょうは「家庭菜園」から離れて、ワイナリー訪問記です。 晴天の北海道岩見沢市栗沢町。一面の垣根仕立てのブドウ畑。 ここは「中澤ヴィンヤード」。ワイン用ブドウ専門の農園です。 今年2回目の収穫日に合わせてブドウの見学に伺いました。 中澤ヴィンヤードでは、仏・アルザス地方に多い品種を栽培。 「ピノ・グリ」。イタリアでは「ピノグリージョ」とも呼ばれます。 茶色の皮色。でも、ワインにするとやや濃いめの黄金色になります。 こちらは「ケルナー」。ドイツの主力品種のひとつで、近年、 北海道産のこの品種が高い評価を受けています。 スッキリした酸味が特徴で、ワインの色はピノグリより薄めです。 涼しいドイツの品種だけあって、北海道にも合ってるようです。 これは仏・ブルゴーニュで有名な「ピノ・ノワール」。 まだ試験栽培だそうですが、実を食べてみると甘みが乗って、 ワインへのポテンシャルを感じました。是非、飲んでみたいものです。 これも試験栽培の「シャルドネ」。 これは実を食べると、けっこう酸っぱかったですね。 さすがにシャルドネは北海道ではまだ厳しいと思います。でも、 中澤さんは色々と工夫してチャレンジされています。 北海道のワイン用ブドウの畑はほぼ100%、「垣根仕立て」です。 本州ではワイン用ブドウでも、お馴染みの「棚仕立て」がメインです。 なので、こういう一直線のブドウ畑風景は、日本では北海道と、 長野や新潟の一部でしか見られない贅沢な光景です。 この日に収穫した葡萄がワインになって出回るのは、 2009年の6月ころから。 栃木県足利市の「ココファーム・ワイナリー」で醸造され、 「KURISAWA BLANC」として、発売されます。 このHPを訪れて下さる「HABAND」さん、ココで売ってる KURISAWA BLANCの故郷は、ここですよ!。 「果樹・野菜ランキング」参加してます。 よろしければ是非、1クリックお願いします。m(_ _)m
2008年10月19日
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「初冬の旬の味覚」と言いたいシカ肉が、今年も届きました。知り合いのハンター・ガイド(ハンターをシカのいるところへ案内したり、射止めた後の処理などを指南する役目)さんに毎年、送っていただいています。 届いてすぐに解体ショーを夢中で始めてしまい、気が付いたら写真を撮り忘れてました・・・。ということで、解体後、キチンとジップロックに収まったモモ肉の固まりです。 このシカ、北海道東部の弟子屈町、あるいは標茶町で先週に射止められた野生のエゾシカです。(約1kgの固まり。これくらいのが7~8個ほど出来ました)【解説コーナー】 「野生のシカを撃って食べるなんて!」とお感じの方もいるかも知れません。しかし、エゾシカの増えすぎは北海道では大きな問題となっていて、エゾシカをある程度減らし、その肉を有効活用しようと言うのが今、重要なテーマになっています。 エゾシカ増えすぎの原因は一般的に、▼オオカミの絶滅による天敵消滅、▼温暖化による積雪の減少で冬季に餓死・凍死するエゾシカが減った、などが指摘されています。 増えすぎによって、エゾシカによる農業・林業被害が深刻です。▽農作物や牧草が食い荒らされたり、▽冬は草が雪に埋もれるためエゾシカは樹皮を食い荒らします。樹皮を喰われた木は枯死し、森が荒れます。その被害を金額換算すると数十億円に達しています。 こうした理由からエゾシカは、秋から冬の狩猟期間が延長されたり、捕獲の頭数制限も緩和(事実上、無制限)されています。さらにまとめて生体捕獲(生け捕り)にして、囲った牧場内で飼育して安定的に肉として出荷する試み(養鹿=ようろく)も行われています。 ですので、エゾシカ肉は以前に比べると手に入りやすい環境になってきました。デパートの特産品コーナーや北海道物産展などで精肉処理されたシカ肉が売られるようにもなってます(まだ買うとなると高いですが。高級霜降り牛肉並み)。 【出展:キャンティファーム雑学】 ということで、北海道のジビエ(野禽肉)の代表選手・エゾシカを食べましょう! と言うか、本当に美味しいです。よく言われるのが「クセのない赤味牛肉みたい」と言う表現ですが、その通り、下手な牛肉やラム肉みたいな臭みは全くなく、脂肪も少ない赤身なので、ヘルシーですし、赤ワインに絶妙に合います。 ちなみに我が家では、さっそく細切れで塩コショーしてさっと焼いて味見。そして、解体ショーの切り落としをミンチにして、ミートソースとハンバーグにしました。 そのほか・・・書き始めるとキリがないので、この辺で。
2006年11月28日
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久しぶりにDOCGタウラージを飲みました。はやしや商店で勧めてもらった「ヴェゼーヴォ・タウラージ 2000」。 カンパーニャ州で有名な「サングレコリオ」を押しのけて(?)の御推薦で即購入。その晩にさっそく開けました。(写真がピンぼけ、すいません・・・)。 グラスの向こうが見えないほどに濃くて深い赤紫色。香りは、干しぶどうをさらにギュッと濃縮したような熟した果実と、少しのスパイスにほのかな土の香り。樽香も主張してました。イチジクやスグリのジャムみたいな濃厚な果実香はなんかイタリアっぽくて、好きです。 品種の「アリアーニコ」は、南のネッビオーロとも言われるそうです。イタリアのDOCGとしての歴史も長く、北のピエモンテ(=バローロ、バルバレスコ)に対するライバル意識に源を発する言い回しなのでしょうか。でも、その言い方に遜色ないしっかりとした味わいと飲み応えでした。 久々に飲んだタウラージ、美味しかった! これほどにまで美味しいと感じたのは、実は料理との相性もあったのかも。実は週末、我が家に「シカ肉」が届きました。知人のハンター・ガイドの方から毎年、頂いている道東・弟子屈(摩周湖や屈斜路湖がある町)で射止められた野生のエゾシカ肉。それを、さっと塩・コショーで焼いたのです。これが美味!。さらに切り落としをミンチにして、ミートソースに。こんなジビエに、タウラージがピッタリだったんだな、これが!。 シカ肉のことは、後日、詳しくアップします。
2006年11月27日
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最近、北海道のワインがにわかに地元で注目度が上がってます。今月上旬に地元紙で特集&連載が組まれた他、テレビでも「山崎ワイナリー」や、つい一昨日にも北海道のワイン全体の話が特集で放映されていました。北海道に住むワイン好きとしては、楽しみなことです。 その「山崎ワイナリー」の2005年ケルナーを飲みました。 (すいません、写真撮ってなくて。これは"イメージ"で) 色は透明に近い薄い黄色。少し緑がかってました。山崎ワイナリーの白は、バッカスもそうですが、おしなべて色は薄めに感じます。これが三笠の「テロワール」なんでしょうかね。 香りは、リースリングに近い印象ですが、あの石油香はなく、フレッシュ感が先に出てました。でも、柑橘系と言うより何か「甘い」感じがして、ブドウの糖がそのまま多めに残ってるのかなと感じました。 そして味わいは、スッキリして飲みやすい、軽やか。以前に飲んだ2003年のケルナーはもっと酸味が強かったような記憶があるのですが、2005年は「もっと酸を」というくらい、軽い印象でした。作り方が年々、変化しているのでしょうか。 「山崎ワイナリー」は将来に期待しているワイナリーです。今は、その「変化」を楽しもうと思います。
2006年11月24日
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遅ればせながら、ボジョレー・ヌーボーを飲みました。今年の初ヌーボーは「フレデリック・コサール(シャソルネィ) ボジョレー・ヴィラージュ・プリムール ラパン」です。(長い名前!)去年に引き続いて、今年も買ってしまいました。 ラパンの名の通り、可愛いウサギのエチケットが印象的。「ラパン」と名付けた小さな単一畑の葡萄のみから作られたヌーボーだそうです。 中身ですが、ひと言で言うと「いい意味でヌーボーという感じがしない」。色は紫がかった濃いめの赤で、香りは一般的なクリュ・ボジョレーのようなガメイ特有のイチゴの香りと、程良くスパイスの香りも感じられました。 味わいは、よくある「キャンディ」のような甘ったるさがなく、最初に書いたように「本当にヌーボー」というくらいの熟成感すら感じました。でもヌーボーなので、フレッシュさが前面に出て、ちょっとした微発泡感と酵母臭(これは微妙・・・)がありました。 トータルでは、さすがフレデリック・コサール。季節モノという割り切りがなくても、充分にワインとして楽しめるヌーボーでした。去年との比較では、今年の方がしっかりしてる印象です。去年は、パカレと比べて「薄い」感じがしました。まぁ、クリュ・ボジョレーとまでは言えないけど、ヌーボーだからしょうがないか、という気持ちにはならない、美味しいワインでした。 これを飲むと、もうスーパーで売ってる「○ョルジュ・デュ○ッフ」とか飲めないですね。 <フレデリック・コサール(シャソルネィ)>ボジョレー・ヴィラージュ・プリムール ラパン[2006] あとは「フィッリプ・パカレ」のヌーボーも残ってます。飲んだらまたカキコします。
2006年11月20日
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小難しいタイトルですが、北海道の加工食品に道庁が「お墨付き」をあげようという制度です(詳細)。 この制度の対象に新たに「ワイン」が追加されました。それに伴う北海道産ワインの消費者官能検査に参加する機会を得ました。どうやらソムリエ協会会員の中から無作為で選ばれたようです。 当日、検査に出されたのは1品だけ。会場での説明によると「各ワイナリーの準備が間に合わなかった」ということです。でも実情は違うようです。これは後述します。 出されたワインは「赤」。テイスティング・シートを渡され、お約束の「外観」「香り」「味わい」など20項目くらいだったでしょうか、記入していくというモノでした。 その1品、私の個人的感想としては、熟成感があり、酸味は強く、しかし香りは弱く、余韻も酸が前面に出て渋みや甘みに難あり・・・でした。事前に「2002年産で1年間、樽熟成したもの」との説明がありました。私は最初は、総合的に「ピノ・ノワールか?」と思ったのですが、それにしても香りの華やかさには欠け、独特のベリーのような香りと味わいも弱いと思っていました。 そして。その後、様々な情報を聞くことが出来た結果、だいたいそのワインの「正体」が浮かび上がってきました。恐らく(あくまで推測です)、「十勝ワイン・清見・2002」ではないかと。・・・来月には公表されるので一生懸命邪推することでもないのですが。 そうだとすれば、山ブドウ系品種は意識して飲んだことなかったので判るわけがなく、でも逆に「山ブドウとしてなら充分に美味しい」という印象です。 以下は私の全く個人的な意見(私見)です。 さて、この認証制度。個人的に、試みとしては、そしてまだ始まったばかりとしては、賛同は出来ます。でも、この形のままで「ワイン」の認証を続けていこうというのなら、賛同して出品するワイナリーは少ないのではないでしょうか。単純に言えば。認証されることによる「メリット」がなさすぎます。他の食品、ハム・ソーセージ・味噌などは、ある意味「生活必需品」ですから一般消費者へのアピール材料になります。しかし、ワインなどの「嗜好品」は、この認証によって「格」が上がることは考えにくい制度です。 良いか悪いかは別にして、長野県では同様の制度の審査の際、審査員に田崎慎也氏を入れて制度に「権威」を持たせることで、出品者にへのメリットを訴求しています。 北海道の制度では、現時点では、そういう「権威」的なモノはありません。専門審査員(私はあくまで消費者審査員です)のメンバーは明らかではありませんが、逆にそれを明らかにしたり、制度の審査をもっと厳格にするなど、ある種の「権威」がないと「嗜好品」では認証のメリットが少ないように思うのです。 来年の2月か3月には再度、審査があり、その際にはもっと多くの北海道産ワインが出品されると説明されました。その時に期待しています。私自身、「北海道のワインを応援したい」という気持ちは大いにあります。疑問をちょっと抱きながらも、審査に参加したのは「北海道のワインの一助になれば」という思いからです。その前に、認証制度が真の意味で「北海道のワインを高める」制度になって欲しいと願うばかりです。
2006年11月14日
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理屈では生じることは知ってましたが、本物は初めて見ました。ワインの中に「結晶」が出来ました。 瓶の底に沈む鋭角的な結晶。これは「酒石酸」の結晶です。ワインの原料・ブドウに本来含まれている酒石酸が、カリウムやカルシウムなどのミネラルと結びついて析出したものだそうで、白ワインに多く見られます。モノの記述によると「酸がしっかりした、成分の濃いいいワインでよく見られる」そうなのですが・・・ そのワインは「由布院ワイナリー2005シャルドネ」。つまり国産ワインです。 9月下旬に湯布院に旅行に行った際に、ワイナリーを訪ねておみやげに買ってきました。そして冷蔵庫に入れておいたら(白なので冷やしておいたのです)、結晶が出来ていました。 「由布院ワイナリー」はサンジョベーゼも作っていますが、行った時はサンジョベーゼは売り切れ。そこでシャルドネを買った次第です。九州・大分の気候で作るシャルドネの味は・・・飲んだら報告します。
2006年11月11日
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10月29日に千歳の個人宅でのワイン会に参加しました。大人7人(子供2人)が集まり、ワインを持ち寄ってのホーム・パーティ。自分でワイン会はけっこう開きますが、呼ばれたのは初めてでした。 ワイン好きの集まり、集まったワインもけっこうマニアックなものがありました。 最初のシャンパーニュを含め、初めの白と赤。 銘柄名をメモし忘れましたが、シャンパーニュは初めて見た1本。RMでした。白はルロワのACブルゴーニュ。赤はベルベーラ・ダスティ。最初の飲み口はバルバレスコを彷彿とさせる渋みと成熟感でしたが、時間が経つとやはり酸味が前面に出てきて「やはりバルべーラなんだ」と妙に納得。 次の2本は赤。両方ともこれはマニアックなものでした。 左はノン・ヴィンテージのヴァン・ド・ペイなのですが、製作者はあのボルドー大学の醸造学者・ペルノー氏。その収穫年(2000年)の収穫間近に「大雨が降る」という予報が出て、ペルノー氏は畑にシートを敷いたそうです。これがAOCの規定に違反となり、ヴァン・ド・ペイになったもの、なんだとか(私が聞いた話です)。 右はペサック・レオニャン「シャトー・カルボニュー」のタイユヴァン仕様。両方とも、初めて見た! この会の目玉ワイン「シャンボール・ミュジニィ 1972 ルロワ」。 34年モノですね。これをグラスにそっと注ぎました。これくらい古いヴィンテージだと、上の方と下の方で色や香りが違うんだとか。 と、言うことで・・・ 7つのグラスに順次注いで、テイスティング&爆飲(笑)。オリがすっかり落ちて、透明感抜群なきれいな色と飲み心地。ガーネット色が鮮やかでした。34年も経っても、ボディがしっかりしていて、さすがルロワは村名AOCでも、しっかり作ってる印象です。 ところで、このワイン会のもうひとつの目玉が・・・ 千歳のイタリアンのお店「ナオ」から取り寄せたという豚の丸焼き。九州の黒豚の子豚だそうです。このシーンはいよいよ頭部の解体ショーの始まる寸前・・・豚さん、美味しく食べさせていただきました。感謝&合掌。 今度は「シカ肉」でワイン会、やりたいなぁ。
2006年11月01日
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北海道・三笠市の「山崎ワイナリー」のブドウ畑で、こんなものを見つけました。 白ワイン用品種「ケルナー」の木に、黒ブドウが実っていました。同じ木に、白ブドウと黒ブドウが成っているのは、ちょっと不思議です。 ケルナーは元々、トロリンガー(黒ブドウ)とリースリング(白ブドウ)を掛け合わせた品種。ですから、「親」のトロリンガーの遺伝子が顕れたのかなと推測します。ただ、ブドウは突然変異を起こしやすい植物だそうなので、もしかしたらコレも「新種」のタネになったりして・・・。
2006年10月27日
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北海道・三笠市の山崎ワイナリーを再び訪ねました。 今回はピノ・ノワールのピジャージュ(櫂棒での撹拌)や、ツバゲルトレーベのプレシュラージュ(圧搾)を見せてもらいました。今年のピノは色づきが良くて、なかなかの出来だそうです。ピジャージュの時の香りは本当にいい香りでした(肝心の写真が無くてすいません)。 山崎さんはこの秋、貯蔵庫を新設されました。その中を見せて頂きました。 バリックがいくつもゴロンと置かれてました。今年はシャルドネやピノ、メルローなど多くを樽熟成させる予定だそうです。写ってませんが、シャルドネの一部は「樽発酵」させていました。"シュール・リー"をさせるそうです。・・・シャルドネのシュール・リー!飲んでみたい!! 2005年ヴィンテージのメルローです。 発売は来年の春以降だそうです。本当は秋くらいまで寝かせた方がいいと、山崎さんもおっしゃってるのですが、経営的になかなか難しいそうです。我々は「飲み支え」で応援しましょう。
2006年10月25日
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よく行くワインショップ「MARUYAMAYA」の店長に「イタリアの白!」と聞いて勧められたのが、コレでした。「ビアンコ・トレベッツ ダリオ・プリンチッチ」。 店で「白と言うよりロゼに近い色ですよ」と言われてはいたものの、開けてみると・・・「これって、白?」。色だけ見ると、琥珀色も混じり、パッと見たらブランデーかとも。香りもどこか、樽香というのか、シェリーにも似たフローラルも印象も。でも、味わいは、やはり白でした。 さすがイタリア。いろんな楽しいことをしてるんだなと・・・。ビアンコ トレベッツ コッリオ [2002]ダリオ・プリンチッチ
2006年10月18日
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北海道三笠市にある「山崎ワイナリー」に仕事で行ってきました。合間に写真を撮ってきたのでブログに使わせていただきます。 高速道路からよく見ていた葡萄畑。きょうは快晴で、絶好の収穫日和で、近所の山崎さんのお仲間や、札幌の某高級レストランのソムリエの方もご家族を連れて収穫に来ていらっしゃいました。 山崎ワイナリーを一気に有名にした「ピノ・ノワール・」。 先日の「鶴沼」もとても素晴らしいロケーションでしたが、ここ三笠の山崎ワイナリーは、小さな「ドメーヌ」な分、手入れが細かく行き届いている印象です。畑そのものがとてもきれいで、この傾斜地にたわわに実るピノ・ノワールを見ると、気分はホント、ブルゴーニュですね。 今年のピノ・ノワールは、開花期の低温で粒が少な目だそうです。 同じ畑にある「ツバイゲルトレーベ」に比べると確かに粒の数は少な目、粒の大きさも小さめ。収量的には厳しい品種なんですね。でも、山崎さんは「今年の実は色づきがしっかりしているから、キレイな色が出そうだ」と行ってました。2008年春のリリースが楽しみです。 何もかもが大型機械で自動化されていた「鶴沼」に行った後なだけに、何もかもが手作業の「山崎ワイナリー」がとても新鮮に感じました。まさに「地ワイン」だなと思ったし、フランスの小さなドメーヌもこういうコトをしてるのかなとか思うと、楽しくなります。いつのまにか長居して、日が暮れてしまいました。山崎さん、ありがとうございました。 (仕事はちゃんと済ませました(^^);)
2006年10月14日
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鶴沼ワイナリーには赤ワイン用品種もたくさんありましたが、やはりメジャーなヨーロッパ系品種の代表と言えば、この2つになりますね。 そのひとつ「ピノ・ノワール」(携帯カメラで不鮮明ご容赦) ピノ・ノワールは仏・ブルゴーニュ地方の主役中の主役。この同じ品種から1本30万円以上のロマネ・コンティから、1本1500円程度のデイリーワインまでが作られます。ちなみに鶴沼のピノ・ノワールは1本2300円でした。葡萄そのものは特に皮の裏側の甘みがとても強くて、ワインにした時の甘みはここから来るのかなと感じました。 そして面白かったのが、コレ。「カベルネ・ソービニョン」。 ケルナーの畝の中にポツンと混じって植わっています。言うなれば「混ざっていた」苗木だったそうです。で、去年までは「カベルネ・フラン」だとワイナリーの誰もが思っていたのが、今年にDNA鑑定をしたところ「カベルネ・ソービニョン」だった事が判明したそうです。もっとも、北海道でカベルネ・ソービニョンは基本的に完熟させるのが難しく、これはあくまで試験的に栽培を続けるのだそうです。葡萄の味は、ボルドー・ワインの特徴の「鉛筆の芯」のうような香りが、葡萄だと味わいの中に入っています。「あ、カベルネソービニョンだ」と思わず口走ってしまいました。 今回、ワイナリーを案内して下さった鶴沼ワイナリーの今村社長です。 本当に貴重なお話を聞かせて頂きました。今村さんは鶴沼でワイン醸造が出来る許可を取るのが夢だそうです。是非、実現させて欲しいです。 ワイナリーをちゃんと見学したのは初めての経験でした。ワインの資格を取るために、それなりの「お勉強」はしましたが、テキストと写真だけの知識では得られないワインの原点をホンのちょっとだけ感じられたかなという想いです。 見学の後、ワイナリーの直売所で数品種のワインを試飲させて頂きました。窓越しに葡萄畑を見ながら飲む、その葡萄畑のワイン。味が最高でないワケがありませんでした。 「ワイナリーに行こう!!」
2006年10月11日
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鶴沼ワイナリー(北海道浦臼町)には、とてもたくさん種類の葡萄が栽培されています。その数を数える前に、こんな判りやすい看板を発見!。 その数12種類!!。世のメジャーなワイン用品種はほとんどあるんじゃないかと言わんばかり。ここまでやるなら、サンジョベーゼやネッビオーロとかのイタリア系品種もチャレンジして欲しいなぁ。 さて葡萄の実の続き。白ワイン用品種3つです。 これは「シャルドネ」。 ブルゴーニュの白の主力品種です。食べた感じは「スッキリしている」でした。けっこう実の付きはいい方だとか。 ドイツの主力品種「リースリング」。 リースリングまであるとは思わなかったのですが、ケルナーやミュラートゥルガウがあるんだから当たり前かなとも。あの独特の「石油香」がこの実のどこから生まれてくるのか、不思議というか奥深さを感じました。 そしてアルザスの花形品種「ゲベルツトラミネール」。 鶴沼では「トラミナー」と呼んでいます。房の色が緑ではなく、褐色がかっているんですね。生の実でもほんのりとライチのような香りがあって、あの独特の香りが生まれる素地を感じ取れました。シャルドネやリースリングとは明らかに違う香りと味を持ってます。ワインの個性は葡萄の個性なんだなと、実感。 生の葡萄を目にして、口にすると、改めてその品種のワインへの思い入れが深まります。家庭菜園で野菜を作ると、スーパーで売ってる野菜を見る目が変わってくるのと同じ感覚、と例えようと思います。 北海道は、きょうは寒冷前線の通過で雷を伴った雨。収穫期に入っている葡萄は大丈夫だろうか・・・我がコトのように天気が気になってしまいます。 次回は赤品種。ちょっと驚きのコトがありました・・・。
2006年10月11日
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家庭菜園のネタが枯れてきた折、知人のツテで北海道浦臼町にある「北海道ワイン鶴沼ワイナリー」の見学をすることができました。3回くらいに分けて、見学記を書くことにします。 「鶴沼ワイナリー」は実はひとつのワイナリーとしては日本最大の葡萄栽培面積を誇ります。その広さは400ha。ざっと「東京ドーム」の85.5個分!です。 連れて行ってくれた某シェフ曰く「アルザスかサボワの葡萄畑のような景色が好き」と。私はフランスに行ったこと無いけど、こんな感じなのかなぁ。 葡萄の写真。コレはここの主力品種「ツヴァイゲルトレーベ」。 欧州ではオーストリアで多く作られてる品種です。生で食べると意外と甘かったのが印象的でした。収穫が始まってるのですが、「週末の雨で少し水を吸ってしまった。思うようにはいかない」と農場長。 その収穫に活躍しているのが、お値段"フェラーリ1台分"というハーベスター(収穫機)。 今のところ、日本にはこれ1台だそうです。葡萄の垣根をまたぐように走りながら、アッと言う間に葡萄の実だけを収穫していきます。ニックネームは「ガンダムマシーン」だそうです。何となく納得。 コチラはバッカス。甘みと香りの高い白ワインになります。 畑の見学の後に試飲もさせてもらいましたが、この鶴沼ワイナリー・シリーズの中では、このバッカスがいちばんバランスも取れて、美味しいと感じました。あくまで空きっ腹状態の午前9時半の試飲という条件付きで(^^);。 農場長(社長)の話では、今年は開花期の7月頭が天候不順だったので、房や実の大きさは小さめながら、7月中旬以降の好天で、葡萄の出来そのものはかなり巻き返したそうです。「これならいいぞ」と思ってた矢先に、台風崩れの猛烈な低気圧による大雨。先述の「思うようにはいかない」と言う言葉は、実感がこもってます。 この「鶴沼ワイナリー見学記」は、けっこう色々と写真も撮ってきたので、あと2回くらいに分けて書き込みます。・・・私としては初めてのワイナリー見学。とっても楽しく、貴重な体験でした。
2006年10月10日
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昨晩の夕食の友は、これでした。行きつけのワインショップで勧められたロワールの赤。もろ「カベルネ・フラン」と思いこんで買ったのですが、全然あの「青臭さ」がない。ボルドーだとブラインドで出されたら思いこむかも。濃い紫で、鉛筆の芯のようなボルドー特有の香りがずっと続いてました。 料理は手打ちパスタに、自家製イタリアントマトのトマトソース。具は自家製ズッキーニ。あとは豚肉のチーズ蒔きフライ。 食後も、チーズでワインを飲む。チーズは十勝・新得町の「協働学舎」製。コンテタイプの半年熟成。(名前は何だったっけ?)。濃いCFのロワールに、ピッタリでした。サン・ニコラ・ド・ブルグイユ “イデイル”[2003]セバッシャン・ダヴィッド
2006年10月09日
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飲んだワインの感想などを書き込むことにしました。と言うか、今までやりたかったんですが、リンクの貼り方が良くわからず・・・。「やっぱ空売りだよね」さんに教えて頂きました。 と言うことで、おととい飲んだのが、この白。この夏以来、いちばんのお気に入りです。今回で3本目。在庫もあと2本。もう冬ですが、また無くなったら買おうかな。アルザス メール・エ・コキアージュ[2005](白)ドメーヌ・ジュリアン・メイエー
2006年10月02日
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昨日、我が家ではワイン好きが集まって、ワイン会を開きました。ワインに合わせる料理は、極力、畑で取れた野菜を使いました。 収穫したイタリアトマト作ったソースで「パスタ」と「ラタトゥイユ」を。「パスタ」の具は収穫したナス。「ラタトゥイユ」の具のズッキーニ、ナス、パプリカももちろん全て畑の収穫物。 畑のバジルで作ったバジルソースでもパスタ。そして、ズッキーニを輪切りにして、フリッター。ビーフシチューのジャガイモとニンジンも畑のもの・・・。我ながら、なかなか贅沢な料理、というか、これだけのものが畑の野菜で作れれば、家庭菜園冥利に尽きます。 飲んだワインは・・・。1)サロン '952)ジェ・ド・シャトー・ギロー 2004 3)シャンボール・ミュジミィ プルミエ・クリュ2001 ロベール・グロフィエ4)シャトー・モンペラ 20015)オーパス・ワン 2001 コアなワイン好きなら「おや?」と思うかも。ワイン好きに人気のマンガ「神の雫」に出てきた銘柄を中心に持ち寄りました。どれも美味しいワインばかりでした。自分で育てた野菜の料理を合わせたと思うと、最高の贅沢が出来ました。 ワインは、だから止められません!!
2006年09月04日
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