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みなさん、こんにちは。あっという間にゴールンウィークが終わってしまい、いつもの日常です。私は今回、はじめて沖縄で講演会をやらせて頂きました。↑大好きな那覇のオーガニックレストラン「浮島ガーデン」さんの2階でやりました。古民家を改装したお店なので、2階は特に落ち着く空間です。↑浮島ガーデンと言えば、この伊江島産小麦の冷やし中華が超絶おいしいのですが、今回もこちらを食べてから頑張りました。伊江島小麦は、沖縄の伊江島に伝わる在来種で、農薬を使用せずに大城さんという方が作られていて、あまり精製されていないので、かなりふすまが残った、食物繊維の多い味わい深い麺です。↑旅先でも講演会前はやっぱり美容院に行きます。美容室に行くと、気持ちがしゃきっと切り替わるようです。今回は浮島ガーデン近くで、かなりコアなオーガニック美容室がありまして、そこでやってもらいました。スプレーとかもファファラで、あの臭い匂いがありません。ノンケミカルなため、シャンプーも石鹸シャンプーで、パーマもやらない美容室です。自分史上最大の、休憩入れて2時間もお話してしまいました。来て頂いた方、ありがとうございました。こんな風に、今後いろいろな地域でお話しできたらと思っています。オーガニックレストラン浮島ガーデンオーガニック美容院room↑翌日は本島のかなり北側のはての聖地、大石林山へ行きました。UAさんの撮影で来た場所で、ゆっくり見る余裕がなかったのですが、今回はいろいろなところを歩くことが出来ました。↑大石林山内の「生まれかわりの石」です。ここを3回くぐると、良くないカルマがすべて消えると書いてあったんで、一応3回くぐってきました(笑)↑さて、そのあとは「カフェ水母」へ↑海辺にあるとってもかわいいナチュラルレストランで、お米も野菜もほとんどが自家栽培で有機無農薬です。↑生野菜たっぷりのベジタコスを食べました。おいしいです。↑目の前のビーチで、息子はひたすら水切りの鬼でした。1時間近く、平べったい石をひたすら投げこんでました(笑)カフェ水母〒905-1502沖縄県国頭郡国頭村楚洲150-1Tel:0980-50-4040↑そのあとは、無農薬で無肥料でなんと露地栽培でイチゴを作っていると言う、奇跡のやんばるイチゴ農家の、森岡いちご農園を訪問しました。森岡さんは5年前から、無農薬でのイチゴ作りに取り組んでいらっしゃるそうです。高畝でネットで守られていましたが、虫にもやられておらず、きれいなイチゴ畑でした!露地での栽培に適している「宝交早生(ほうこうわせ)」という品種で、小さいですが濃くて風味のある味で、とっても良い香り!実が柔らかいので販売には向かず、なかなか市場に出回りません。イチゴは虫がつきやすく、通常農薬の量が多い果実です。森岡さんのところでも有機肥料を与えていた初期は、虫が発生したそうです。しかし無肥料にしたところ、そういう被害は目に見えて減り、台風の多い雨の多い沖縄で、まさかの露地栽培での無農薬イチゴ作りに成功されました。露地にこだわったのは、何よりイチゴが大好きで、露地のイチゴの方があきらかにおいしいからだそうです。寒暖差が激しい土地柄なのも、糖度を上げることに繋がっているようです。苺は、与える水分量をコントロールすることで甘さを出すのですが、味の濃い苺へのこだわりから、水やりは一切せず、雨も苗の時以外は降ってほしくないくらいだそうです。露地でさんさんと太陽を浴び、畝を高くして、根を深くはらせ土の滋養を存分に吸わせたイチゴは、本当においしかったです。うちの表参道の店で、先日1日だけこのイチゴを販売して大好評だったんですが、またやれたらやりたいです。もしかしたら、森岡さんの奇跡のイチゴジャムを鬼仕様で作っていただけるかもです。お楽しみに!↑さて、そのあとホテルに帰ろうと思ったんですが、フェイスブックを見てみると、リスペクトする三宅洋平さんが、地元本部町の「かつおのぼりまつり」でライブするという書き込み発見!たまたまホテルから車で30分くらいのところだったんで、まさかまさかのライブ鑑賞が出来ました!洋平さんの歌を聞くと、パワーチャージ出来ます。ラッキーでした。↑翌日は、伊江島小麦があまりにおいしいため、なぜだか伊江島にフェリーで渡りました。あいにく梅雨入りしてしまったんですが、伊江島では絶賛百合祭り中で、リリーフィールド公園では海岸沿いにてっぽう百合畑が、いっせいに花開いて圧巻でした!一応、名前が小百合なもんで、ちょっとテンション上がりましたよー\(◎o◎)/!もちろん伊江島小麦の麺と伊江島小麦粉もさっそくゲットしました。残念ながら希少すぎて、県外から買うことどころか県内でもなかなか手に入りません。食べたい方は浮島ガーデンさんへどうぞ。↑伊江島に行ったら、伊江島のサグラダファミリア「カーサビエント」に泊まるべしと、浮島ガーデンの店主の直子さんに聞いて、やってまいりました!民宿なんですが、曲線が多くてすごく面白い建物でした。焼き物をやっていたお父様が、家作りにも凝り出して、全部手作りだそうです。↑カフェでの朝食が付いているのですが、これがかなりの絶品でした。お米は無農薬ですが、野菜は必ずしもオーガニックというわけではないようですが県産や伊江島産野菜。完全ベジな朝食でした。いつもは朝は生野菜と果物くらいしか食べませんが、思わず食べちゃいます。カウンターから見える厨房に置いてあった油が、まさかの鹿北製油の無農薬なたね油でした(*^。^*)春巻きが苦手な私ですが、まったくスイスイとおいしく食べられたのはそのせいかもしれません。カーサビエント〒905-0501沖縄県国頭郡伊江村字東江上549TEL 0980-49-2202さて、最近私はあるものに注目しているんですが、それは何かと言いますと・・・・↑春ウコンです!!そう、この沖縄でたくさん栽培されているハーブです。ウコンと言えば肝臓に良いというイメージしかないと思いますが、本当にさまざまなパワーがあるようで、アンチエイジング的に非常に気になっています。特に、春ウコンは精油成分が多く、薬効が一番高いことで知られています。ウコンの有効成分はクルクミンが有名ですが、クルクミンには肝臓の働きを強化して、胆汁の分泌を促す働きがあり、利尿作用もあります。これだけを考えると、春ウコンは秋ウコンの10分の1しかクルクミンが含まれていないのですが、だからこそ過剰症が起こりづらいと言えます。春ウコンが優れているのは精油成分が秋ウコンに比べ約6倍、ミネラルが約6倍ほど多いということ。精油成分の中に、ターメロン、シネオール、クルクメン、クルクモール、エレメン、パラメチトルイルカピノール、フラボノイド、アズレン、カンファなどが多く含まれていて、これらが五臓に有効に働くようです。生活習慣病や、肝機能向上、風邪やウイルス性疾患、ヘルペス、細菌性疾患要するに炎症全般。花粉症、皮膚炎、自己免疫疾患、関節炎、免疫力UPなんかに大変良いようですが、美容的にも乾燥肌の改善とか、吹き出物改善にも効果があるようです。私はこの中で、ウコンが炎症を抑える働きにすごく注目しています。先日も書きましたが、ウイルスや細菌が入ったり増殖した時に起こる激しい炎症以外に、日常生活にあまり影響を与えない常在菌が少し増えて起こっているものや、代謝活動の中で老廃物の処理過程で生じるもの、腸の中で悪玉菌が作る有害物質により起きているもの、それから糖質の摂りすぎによって出来るAGEによる慢性的な弱い炎症などがあります。この慢性的な弱い炎症が、酸化、糖化に次ぐ、3つめの老化の最大原因でないかというのが、アンチエイジング界で今注目されています。抗炎症がトピックスなのです。モリンガ、キャッツクロー、クリルオイル(DHA、EPA)、金時生姜、ココナッツオイル、大豆の発酵食品、玉ねぎ、海藻、椎茸、プロポリス、水素、オリーブの葉、エキナセアなどにも抗炎症作用が高いです。鬼的には、春ウコンもかなりきてます!沖縄には春ウコンをあちこちでみかけたので、いろいろ見てきました。↑この「ちぐさ」という会社の春ウコンが良かったです。無農薬自社栽培で、粒にするのにいっさいの添加物を使用していません。那覇の国際通りで見つけました。おもしろい会社です。そしてそして、沖縄に住む友人のヒプノセラピストAZUさんが南城市に引っ越ししていて、訪ねたらなんとおうちの真裏にこれが・・!!!↑なんと、沖縄でのウコン発祥の地だった!!!!\(◎o◎)/!ウコンは琉球王国の大切な交易品で、その栽培が始まった時にこの地の地頭大城氏がここにウコンを植えて栽培普及に大変な尽力をしたと言う事です。ご縁!!!ウコンづいてるー!!↑こちらはAZUさんのセラピールームです。旦那様の真吾さんは鍼灸師で、この向かい側の部屋で施術されています。だから体のコリも心のコリもすっきりなのが、この治療院のすごいところ。沖縄に行かれたらぜひ、行ってみて下さい。ルーア大好きな沖縄でリフレッシュ出来ました。そして、アンチエイジングは抗酸化、抗糖化、抗炎症が重要。植物の持つチカラに、これからも注目していきたいです!
2014年05月10日
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みなさん、こんにちは。ゴールデンウィークはいかがおすごしでしょうか?先週、わたしは四国の、あるお醤油の蔵を訪ねました。↑100年以上前に作られた杉樽の中には・・・・↑お醤油のもろみが発酵中!!無農薬の国産丸大豆と無農薬の国産小麦に麹菌をふりかけて麹を作り、とオーストラリアの天日塩で仕込まれています。ここからは100年前の杉樽や明治時代からある蔵に住みつく乳酸菌と酵母菌が、この中に交代で入り込んで発酵して、お醤油を作り上げていきます。この蔵は、26年前に日本のお醤油の蔵で初めてOCIAオーガニック認証を取った蔵です。農薬が日本に入ってきたのは戦後ですし、元々はお醤油の原料の大豆も小麦も国産無農薬が当たり前でした。作り方も、上記のような本醸造しかありませんでした。しかし、戦後の食料不足により、少ない原料でたくさんの醤油を作る必要性から、脱脂加工大豆からアミノ酸液を作って着色料で着色して砂糖を入れるような作り方のお醤油が増え、その後は経済優先の為に、こうしたやり方をする蔵が増え、化学調味料や、ぶどう糖果糖液糖なんかを入れ始め・・・そして農薬を使った栽培が台頭し、安い海外原料が台頭し、あげくは遺伝子組み換え大豆が台頭し・・輸入大豆のほとんどが遺伝子組み換えという事態にもなってしまいました。遺伝子組み換え大豆を使用していても、お醤油には表示義務はないので分かりません。日本の大豆自給率は約5%で、日本の輸入大豆の約75%は米国産です。そして米国産大豆の約93%が遺伝子組み換え大豆ですからね。本醸造をする蔵は探せばまだありますが、国産原料で仕込むところは稀で、国産無農薬原料で本醸造ともなると、本当に指で数えるくらいの蔵しか存在しません。更に、杉樽仕込みともなれば、もう本当に希少中の希少です。この蔵はその中でも、26年前から無農薬国産原料での本醸造を復活させている蔵なので、まさに古くて新しい先駆者的な蔵だと思います。1年半以上熟成し、もろみを搾ったものを火入れしてお醤油になりますが、ここで火入れせずに目の細かいフィルターを通して酵母菌、乳酸菌を減らすことで発酵を止めると、更に大変珍しい酵素が活きた生醤油になります。このお醤油をオリジナルラベルで、私のブランドで秋からやらせて頂くことになりました。嗚呼、楽しみ♪私はカイロプラクティックの施術以外に、オーガニックコスメのプロデュースを8年前からやっているわけなのですが、健康と美容、ナチュラルアンチエイジングを考えた時に、日本古来の調味料がおかしくなっていることが残念でならなくて。消えつつある本物の味を、もっともっと残したい、広めたいって思っています。特にお醤油やお酢や味噌などの日本の代表格のアンチエイジングな発酵食品は、本物をいただくことが大切だと思います。例えばお醤油は大豆、小麦、塩を原料とし、麹菌、乳酸菌、酵母による絶妙な発酵過程を経て生成され、その過程でアルコールやバニリンなどによる香り、大豆由来のアミノ酸によるうま味と、小麦由来の糖による甘みをもちます。味噌は蒸した米や麦に麹菌を植え付け、蒸して潰した大豆に混ぜることで、麹菌が生み出した酵素によって原料中のデンプンやタンパク質が分解されブドウ糖、麦芽糖、アミノ酸と変化していきます。そうすると糖質を求めて乳酸菌が増え、乳酸が発生することで、今度は酵母が生育しやすい環境になって酵母が増えます。酵母は糖分からアルコールや有機酸を作り、アミノ酸から高級アルコールを作り、味噌の香味を増やします。発酵という微生物のはたらきが加わることによって、たんぱく質やビタミン、ミネラルなど栄養成分が消化吸収しやすい状態に分解され、栄養価がさらに高まっています。発酵とは食品に含まれる糖質、たんぱく質などが乳酸菌や酵母菌、麹菌などの微生物が作り出す酵素によって分解されて変化することです。発酵することで食品のうま味も増しますし、微生物が新しい栄養成分を作り出し、酵素も爆発的に増えています。動物も植物もみな体内で酵素を作っていますが、普通は自分に必要な酵素しか作りません。しかし麹菌や酵母菌などの微生物は、自分が必要とする何百倍もの酵素を作ってくれますし、乳酸菌は人間の腸内でも、ビタミンB1、B2、B6、B12、葉酸、ナイアシンなどの美容に嬉しいビタミンを作ってくれる他、細菌やウイルスが体内に侵入しようとした時に、免疫細胞を活性化してくれる働きまであります。私たちはこうした微生物たちに囲まれ、助けられて生きているんだなーって、あらためて思いますね。このブログでも何度か書いていますが、免疫細胞の約60%~70%が小腸に集中していることが分かってきています。腸は体内にありますが、常に食べ物が外から入ってくるので、外界からの病原菌を最初に食い止める必要があるからだそうです。腸内に乳酸菌やビフィズス菌などが多いと、食物繊維やオリゴ糖を分解して乳酸や酢酸などを分泌し、腸内を酸性にして、更に善玉菌が優勢な腸となり、免疫力も上がります。発酵食品をよく食べ、食物繊維の多い野菜や海藻を食べると言うことは、健康にも美肌にもとっても有効です。ところが、腸内で悪玉菌が優勢になってくると毒素や老廃物がたまって免疫力が低下し、アレルギーは悪化し、美容面では肌荒れを起こしやすくなります。1つは食べ過ぎた時です。食べ過ぎると消化が追い付かなくなり、未消化のものに悪玉菌がたかり、有害なガスを発生させます。これがインドール、スカトール、硫化水素、アンモニアなどです。特に体に有害なのが、硫化水素とアンモニアです。これらが腸壁から吸収されると、血液を汚して、アレルギーやガン、糖尿病、肌荒れなどを引き起こします。硫化水素は卵の腐ったような臭いがします。便秘をすることでもクロストリジウムなどの悪玉菌が増殖し、有害物質が増えてしまいます。また、たんぱく質や白砂糖、動物性脂肪、酸化した油は悪玉菌の大好物です。悪玉菌が優勢になっているかどうかは、便を見ればすぐ分かります。便に色を付けているのは胆汁の中にあるビリルビンという物質ですが、ビリルビンは便が酸性なら黄色寄り、アルカリ性なら黒っぽく変化します。腸内の善玉菌が優勢だと酸性の分泌物を出すから、黄味寄り悪玉菌優勢だとアルカリ性の分泌物を出すから色が濃くなります。また悪玉菌が出すガスは臭いですから、においでも分かりますね。私は発酵食品以外では、大草原の乳酸菌というサプリメントと瀧の酵母という生きたサプリメントを、腸がいまいちな時にたまに飲みます。乳酸菌と酵母菌は乳酸菌の分泌物が酵母の成長を助け、酵母の分泌物が乳酸菌の成長を助けるので共生している関係です。患者さんなどにも腸が不調の方やアレルギーの方にはおすすめしますが、両方ともパワーがすごくあるのでみなさんに喜んでもらえます。酵母は糖質やデンプン質、たんぱく質を主に分解し、酸素があればアルコール、乳酸、酢酸などの有機酸も分解吸収しますし、たくさんの酵素も作り出します。乳酸菌は食物繊維や糖質、たんぱく質、脂肪を分解して、悪玉菌の繁殖を抑え、ビタミンB群などを腸内で作り出します。発酵力の強いこういう生きた乳酸菌と酵母菌をたまに外から送り込むことで、自分の腸内にいる善玉菌達も元気を取り戻すようです。乳酸菌サプリも酵母菌サプリも、まずは寝る前に飲むのが良いようですよ。ちなみに、瀧の酵母にペット用があるんですが、これがペット酵母って言ってね。最近リニューアルして、無農薬のアガベイヌリンと菊芋という水溶性の食物繊維の多い粉末も加わり、更にパワーアップしました。エサにちょっと混ぜるだけで、特に湿疹などの皮膚トラブルのある犬や猫ちゃんたちに、ものすごく効果があるようです。ペットフードでは酵素不足というのもあるし、やっぱ腸内環境って重要なんですね。もう1つ腸内善玉菌達が作り出す物質で、たいへん有効なものが「短鎖脂肪酸」です。脂肪酸は油を構成する成分のひとつで、数個から数十個の炭素が鎖のように繋がった構造をしていますが、炭素の数が6個以下のものを短鎖脂肪酸と呼びます。短鎖脂肪酸には、酢酸、プロピオン酸、酪酸などがありますが、これらは腸内では食物繊維やオリゴ糖を善玉菌が分解して発酵している時に出来ます。短鎖脂肪酸は、なんと消化管と全身の臓器の粘膜上皮細胞の形成と増殖を担っているそうです。胃液や膵液などの消化液の分泌を促す働きまであり、ミトコンドリアの活性化とか、腸内で有害な菌の増殖を抑制したり、蠕動運動を促進したり、さまざまな有益な機能があることが分かってきています!短鎖脂肪酸を腸内で増やすには、鶴見先生によると、なんといっても海藻、リンゴなどに含まれている水溶性の食物繊維、それから穀類、大豆、きのこ類にある不溶性の食物繊維だそうです。食物繊維の一部は腸で分解され、100g食べたとしたら、47gくらいの短鎖脂肪酸が出来るということが、最近注目されているようです。そのほかには、短鎖脂肪酸がそもそも多く含まれている黒酢、お酢、梅干しなども良いですし、ピクルス、らっきょう、漬物、キムチなどの発酵食品にも短鎖脂肪酸は多いようです。2009年のネイチャーに掲載された論文でも食物繊維や短鎖脂肪酸の摂取量の増加で、大腸炎などを緩和できる可能性があるとされています。論文http://www.nature.com/nature/journal/v461/n7268/full/nature08530.html腸内善玉菌を優勢にし、短鎖脂肪酸も多い発酵食品。本物を摂って、発酵ビューティーでいきたいですね!!!
2014年05月02日
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みなさん、こんにちは。うららかな春ですねー↑先日まいたレタスの芽が出てきました。去年は芽もほとんど出なかったわけなので、やっぱり土が良くなってきてるのは間違いありません。種が芽吹くって、希望そのものです!!芽を見てると、うれしくって顔がにやけてしまいます。↑そして、そして、大根とルッコラの花が今年も花盛りですよ!神奈川の畑も庭の畑も両方で大変なことになっています。こちらはまた種取りして、アムリターラのほうでみなさんにプレゼント出来そうです。大根は3代目かな。ルッコラはもう6代目とか7代目の勝田家の自家採種です。ベクレルフリーの土で出来た種なんで、ご安心ください。↑さて、先週金曜日コスメキッチン代官山10周年&店舗のリニューアル記念で、朝活セミナーを1時間半やらせて頂きました。セミナーは「錆びないエイジングケア」がテーマでした。人数が30名様でコスメキッチンのお客様優先ということだったので、ブログでも告知していなかったのですが、宮城からわざわざ来て下さった方もいて感激でした(>_
2014年04月27日
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みなさん、こんにちは。今発売中の雑誌「GINZA」で酵素と水素の特集をやるということで、取材を受けました。最終どうなったかは詳しく知らないんですが、かなり広範囲に回答させて頂きましたので、記事に反映されていると思います。よかったら読んでみて下さいね。しかし「GINZA」のようなファッション誌でこんな特集が組まれる日が来るとは!本当に世の中変わりましたね。編集の方もしみじみされていました。私が「酵素」を意識する生活を送るようになったのは、今からちょうど8年前です、2006年の4月から。このブログを始めたのが2005年の11月だから、ブログ始めて半年くらいの時です。そこから夫にも話して実践しはじめてから、すぐに二人とも酵素のすごさを強烈に実感して確信になり、持続し続けて気が付けば8年も経過していました。きっかけは、カイロプラクターとして恵比寿アンチエイジングクリニック(現在は閉院)に週一で施術を担当することになり、そこで栄養士の伊達裕美先生と共に勤務し、同じカルテを共有して患者さんの施術にあたる中で、カルテにある先生の指導に「朝にフルーツを」というのがとても多いことが気になり始めて。何でなんだろうとクリニックにある先生の本を読んでみると「生の果物や野菜には酵素が含まれている」の文字が。先生のその本には、そこまで酵素のことが詳しく書かれているわけじゃなかったんですが、なぜだかその一行に、雷に打たれたような衝撃を受けたことを覚えています(笑)そこから酵素についていろいろ本をあさりはじめて。ハウエル博士や、ナチュラルハイジーン、鶴見先生の本に出会うのに、そんなに時間はかかりませんでした。そして1か月もたたないくらいに鶴見先生のクリニックに押しかけて、そこから弟子入りしまして。伊達先生の紹介でその後通信教育も受けたりして、自分でも驚くくらいはまって行ったんですよね。もちろん、その時はもう相当アンチエイジングの鬼だったわけで、ある程度の方法論が自分の中にあったのですが、酵素に出会って補完されたと言うか、合点がいったと言いますか、本当によかったなと思います。酵素より数年前に、Drペリコーンの影響で糖化についてはすでに意識していて、抗糖化を心がける毎日でした。その他抗酸化物質を摂ることや、そもそも活性酸素を出来る限り発生させない生活を送りたいと思っていました。酵素は、糖化にも抗酸化にも関連するので、酵素を意識し出してから、抗糖化も抗酸化もすべて繋がって三つ巴で実践できるので、非常に楽にもなりました。私は流行りの健康法にはあまり興味がありません。そう言うと「えーーー!」って思われるかもしれませんが。酵素は確かに、ローフードとしてNYで流行した食事法かもしれませんが、私は実践し始めてしばらくは、そのことをあまり知りませんでした。私の琴線にふれたのは、以下のような事実です。●野生動物はそもそも加熱調理をしないので、酵素が含まれたものしか食べていないということと、彼らには現代人のような生活習慣病が存在しないこと。●生の食べ物を食べている野生のネズミに比べ、熱で加工されたエサを食べている実験室のネズミは、膵臓の重さが3倍も重いこと。これは酵素のないエサを食べているせいで、膵臓がフル稼働して消化酵素を分泌しているからだと言われています。また、1920年にフランスで行われた実験。900匹の猫をAとB2つに分け、エサを変えて10年間観察し以下のような結果になったそうです。A 非加熱の生牛肉と生牛乳B 加熱した牛肉と低温殺菌した牛乳Aは何世代にもわたり元気で健康Bは心臓病、腎臓病、甲状腺の病気、歯槽膿漏など人間と同じ病気が出て、二代目は死産や持病を持つ猫が生まれるようになり、三代目のメスに不妊症が出現したそうです。もう1つは、ロシアのアブハズ、エクアドルのヴィルカバンバ、パキスタンのフンザという、健康長寿の100歳以上のスーパーアンチエイジジング老人が多い3つの地域の食生活に共通するのが・・・・その季節の旬の多くの新鮮な生野菜と少しの加熱野菜を食べ、豆やナッツを食べ肉は少なめで、精製していない穀物を食べ、白砂糖を摂らず発酵食品を食べるという食生活であることです。どんな流行りの健康法より、どんなスーパーモデルの健康法より、こうした歴史ある長寿地域の食習慣や、野生動物の姿などが参考になります。生のものを食べているからって、冷え性だと言う野生動物も、体が冷えると言う3地域のスーパー長寿者もいないようです。もう1つ決定的だったのは、やっぱり鶴見隆史先生ですね。もうかなり長く、酵素を摂りいれた食事指導で難病の患者さんを診てこられて、私も数年親しくさせて頂いている中で、多くの「元患者さん」たちにお会いしました。あまり詳しくは書けませんが、現代の西洋医学では見放されたような状況の方が完治されていることや、快方に向かわれていることに、かなりの衝撃を受けました。一番身近なところでは、うちの夫ですね。酵素生活8年。30すぎて、体重がかなり増えてきていたのが、最初の3か月で自然に5kgくらい落ち、結局トータルで8kgくらいは落ちたと思います。便秘気味だったのに、すっかり解消。冷え性で冬には手がしもやけになっていたのに、まったくならなくなりました。35の時より44歳の今の方が顔やお腹まわりがかなりすっきりし、体調も絶好調になりました。夫の場合は、酵素生活にプラスして、白砂糖系のものを完全にやめたことも大きいと思います。私は酵素生活を意識する前から、生野菜は大好きで食べていましたが、意識するようなってからは量がかなり増えたと思います。さて、最近酵素のことをあんまり書いていないので、あらためてちょっとこれまで書いてないことも含めて書いてみたいと思います。酵素ってどんな姿をしてるんでしょう?実は、こんなんです。これはたんぱく質分解酵素のトリプシンの構造。1つ1つ違うので同じじゃないですが、こんなような形をしてるのが酵素です。結構衝撃的でしょ?構造としてはミネラルの周りにタンパク質が巻き付いたもので、中心になるミネラルの種類や、タンパク質の巻き付き方によって、様々な種類があります。今発見されている酵素は約3000種くらいです。よく混同しやすいんですが、酵母は生き物ですが、酵素は生き物ではありません。ただ、酵母はたくさんの酵素を作り出すことが出来ます。酵素ってどのくらいの大きさかご存知ですか?なんと5~20ナノメートルです。ファンデーションや日焼け止めに使用されるナノ粒子と同じくらいの大きさですね。酵素は食べたものを消化吸収するばかりでなく、息をしたり、筋肉を動かしたりと、一切の生命活動に関与しています。もし、酵素の働きがなければ、人間も動物も生きることはできません。酵素は生命活動の主役であり源です。消化、吸収、循環などの新陳代謝や、細胞修復、毒素排泄、活性酸素を無害化するなどの自然治癒力にも大きな働きをしています。酵素はたんぱく質とミネラルを材料に人間の体内でも作られています。酵素は、体内のあらゆる生命活動を仲介する「触媒」で、だいたい20歳から25歳くらいの間に、酵素を生産する能力は衰え始め、40歳で急激に衰えて、70歳では細々とした生産量になっているといわれています。アメリカの研究で若者の唾液中の酵素と69歳以上の老人の唾液中の酵素は30倍も活性が弱かったという結果が出来てます。150年分くらいの酵素は作られるそうですが、若いうちから酵素を無駄使いすると、どんどん減ってしまうという説もあります。食べ過ぎ、加熱食過多、胃腸に負担のかかる食事(肉料理・揚げ物)、白砂糖摂取、添加物摂取、夜更かし、喫煙、過剰な飲酒、睡眠不足、ストレス、食べてすぐ寝る、朝食で過食すること(朝は酵素がまだ不活発)などが酵素を無駄使いする生活習慣です。酵素は体内のどこで作られているのでしょうか?実は体の中の100兆の細胞の中で、それぞれ作られています。細胞の中の核にあるDNAがどの酵素を作るかと言う青写真を作り、遺伝子が酵素を作ります。消化酵素も胃や、すい臓や腸の細胞内で「前駆物質」のような不活性の形で作られ、必要に応じて活性化します。さて、酵素は主にいつ作られているでしょうか?なんと睡眠中です。睡眠がしっかりとれないと、酵素も十分作られません。ガビーン!\(~o~)/酵素には鍵と鍵穴のように特定の形をした穴があり、すべて形が違いこの穴にちょうどはまる物質としか仕事をしません。そして酵素は仕事を繰り返しているうちに、この穴が潰れてきて仕事が出来なくなり、役割を終えた酵素は代謝されて、あるものは排泄され、あるものは分解されてアミノ酸になって、また体内で利用されます。酵素の耐久性は短いもので数時間、長くても数十日だそうです。酵素は体内で作られる以外に、新鮮な生の食べ物にも含まれています。生野菜、果物、生魚など。また味噌、納豆、糠漬などの発酵食品にも、微生物の働きにより酵素が豊富に含まれています。酵素は加熱で変性して働かなくなり、48度で2時間で死活、50度では20分、53度では2分で死活します。そのため加熱したとしても48度以下の短時間の加熱が望ましいです。加熱調理するとほとんどこれを超えてしまいますが、ローフード(生食)や発酵食品だと酵素を外から摂りこめます。発酵とは食品に含まれる糖質、たんぱく質などが乳酸菌や酵母菌、麹菌などの微生物が作り出す酵素によって分解されて変化することです。発酵することで食品のうま味も増しますし、微生物が新しい栄養成分を作り出し、酵素も爆発的に増えています。動物も植物もみな体内で酵素を作っていますが、普通は自分に必要な酵素しか作りません。ところが麹菌や酵母菌などの微生物は、自分が必要とする何百倍もの酵素を作ってくれるすごい存在です!例えば麹菌はでんぷんを分解するアミラーゼ、たんぱく質を分解するプロテアーゼ、脂肪を分解するリパーゼ、タンニンを分解するタンナーゼ、繊維を分解するセルラーゼまで作っちゃいます!だから生味噌ディップで野菜を食べるのがが好きなんですよねー!!!朝にフルーツ、食事の最初にたっぷりの生野菜、そして発酵食品を取り入れて・・手軽な酵素生活、ぜひ続けてみて下さい!!!
2014年04月21日
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みなさん、こんにちは。福岡のコスメのほうの畑の様子です。春だー!育てて2年になるホワイトローズマリーが、いよいよ収穫。エキスの抽出に入ります。世界最古の香水兼美容液の主成分はローズマリーです。14世紀のハンガリーの王妃エリザベートは老齢もあって体調不良でした。リウマチと言う説や痛風と言う説もあります。そんなエリザベートのために、イタリアの修道院からローズマリーで作ったハンガリーウォーターが贈られました。このウォーターにはローズマリーの他ローズウォーターも含まれていたそうです。これを愛用するうちにすっかり病気も癒えて、更には若さまで取り戻し、70歳を越えているのに隣国の20歳のポーランドの王から求愛されたという、すごいアンチエイジングな伝説を持ちます(笑)ローズマリーには「カルノシン酸」という成分が含まれていますが、これはかなり強力な抗酸化物質で、光老化の原因となる紫外線UV-Aから皮膚を保護する作用があります。カルノシン酸、カルノソール、ロスマールなどのローズマリーの葉に含まれる成分は、脂質の過酸化を抑制することが分かり、酸化から生体組織を保護する働きがあることが分かりました。論文http://ci.nii.ac.jp/naid/110007408539このカルノシン酸には、脳の神経細胞が細胞死するのを防ぐ効果もあることを、岩手大など日米合同研究チームが突き止め、2007年10月に発表してます。このカルノシン酸が一番多いのが、ローズマリーの中でも白い印象的な花を咲かせるこのホワイトローズマリーだと聞いて、2年前に福岡の農園で栽培を始めたんです。これを使用してコスメを作るのが楽しみ♪オーガニックコスメの開発をするようになって、今年でもう8年くらい経ちます。私はナチュラルアンチエイジングおたくなので、肌を老化させる一重項酸素などの活性酸素や、過酸化脂質などを出来るだけ抑えたいという思いがありました。そもそも肌老化を早める過剰な活性酸素を極力発生させないようにしようと思っていたので、化学物質やナノ粒子なんかを顔にのせるのが嫌でした。さらに肌のバリアが薄くなると、いろいろなものが刺激となってしまい、それによってまた活性酸素が発生するし、角質層の水分も蒸発してしまうので乾燥肌を作り上げます。肌バリアが破壊されてたり乾燥していると、紫外線に対しての防御力もかなり落ちます。日常的な紫外線による光老化が、一番肌の老化の進めてしまうので要注意です。だから肌バリアをこわす合成界面活性剤が入っていないものがいいなって。そのため、皮脂に含まれるリン脂質(レシチン)で乳化したコスメを作ろうっていうのが始まりだったんです。そしてバリアを壊す心配がないのはあたりまえで、さらに植物が持つポリフェノールなどの植物由来の有効成分で抗酸化していくことにすごく興味を持つようになったんです。食べるものでは、元々こうした抗酸化物質が体に良いのはわかっていたんですけど、肌に付けても威力を発揮してくれるものが多いんです。抗酸化物質は、わずか0.02mmの角質層にあるだけでも、肌を活性酸素や酸化から守ります。21~58歳の女性66名の見た目の肌の美しさと、角質層の中の酵素活性との関係を比較した実験データを見てみると、美しい肌ほど活性酸素を無害化する酵素活性が高い結果になっていました。これをいかにサポート出来るかが、化粧品の役割かなって思いますね。だから私は無理に成分をナノ化して真皮にまで浸透させようとかいうことにはあまり興味がありません。真皮に行くほどの微粒子ともなると、血中にまで行く可能性があります。食べて腸から血中に行くなら、ちゃんと消化されているので問題ありませんが、腸を通らず成分が血中に行くことは本当はとても慎重に考えるべきこと。そこに中途半端な大きさのたんぱく質があれば、茶のなんとか石鹸のように知らないうちにアレルギーとなっていることもあるわけです。腸なら消化酵素でたんぱく質を分解してアミノ酸に出来ますが、皮膚にはそんな機能はありません。だから経皮毒は出口のない毒とも呼ばれているのです。ナノでなくても、しっかり「質」を吟味して、中途半端な大きさのたんぱく質が残留してないか、有害な化学物質などが含まれないか、残留農薬がないかなどは大事なことだと思っています。こういうことをクリアしたオーガニックの成分は、もちろん口に入れてもいいし、同時に肌に付けてもいいというものが多いです。こういうものは真皮にいってもいいし、そこまで行かずに角質層にとどまっていても十分力を発揮してくれます。さて、抗酸化力の高い成分を肌につけることにはどんな意味があるのでしょうか?私たちの体内では毎日酸化と言う現象が起きていますが、これは肌の上でも起きています。お肌の上で起きる酸化で大きいもものとしてはこの2つなのかなと思います。●皮脂や細胞間脂質の酸化●紫外線による活性酸素による酸化お肌の一番上には皮脂膜という天然のクリームがあります。これは私たちが出す皮脂と汗で出来ています。この皮脂膜こそがオーダーメイド最高のクリームです。そしてその下の角質層にはセラミドなどの細胞間脂質があり、肌のうるおいを保ってくれています。ただこの皮脂膜も細胞間脂質も油で出来ていますので、これが酸素と結びついて酸化してしまうと、過酸化脂質という酸化した物質に変化してしまい、過酸化脂質は黒っぽい色をしているので、くすみの原因になります。過酸化脂質は肌に刺激を与えますので、皮膚を守ろうとしてメラニン色素を作ることもあるし、活性酸素を発生させることもあります。もう1つは紫外線にあたることです。これにより一重項酸素という活性酸素が皮膚で発生するのですが、これは真皮のコラーゲンやエラスチンを傷つけたり、ひどい場合は皮膚のDNAを傷つけ、シワやたるみ原因となります。これら酸化をいかに防ぐかっていうのは、肌のアンチエイジングにとって、かなり大切だと思っています。そのためには抗酸化物質を食べるだけでなく、肌に付けるということもすごく有効です。人間にとって過剰な紫外線は有害ですが、それは植物にとっても同じこと。しかし人間は室内などに移動出来ますが、植物は逃げることが出来ません。だから体内でポリフェノールやカロテノイド、ビタミンEなどの抗酸化物質を作って防御しているわけです。昔、玉ねぎの皮で日焼け止めを作ったことがありました。植物の抗酸化物質を肌にまとうというのは、玉ねぎの皮を肌にまとうイメージです。ま、イメージと言うか、実際玉ねぎの皮の成分をまとっていたわけなんですけど(^_^;)玉ねぎって外の皮は茶色いけど、中は白いですよね。あれはケルセチンというポリフェノールが中の白い組織を守っているからです。ケルセチンは紫外線吸収スペクトルがUV-A、UV-Bの波長に重なるので、高い紫外線防御作用があります。ケルセチンはビタミンCの約3倍の抗酸化力がありますので、ケルセチンの多いものを肌につけるとお肌で発生する酸化、活性酸素などを消去してくれます。今現在は玉ねぎの皮のケルセチンはかなり色が濃いので、ビルベリーの葉で日焼け止めを作っています。私が使用してるビルベリーの葉はケルセチンもたっぷりで、他にもカテキンなどの抗酸化物質をたくさん含みます。抗酸化能力を示すORAC値が、なんと32000μmol/gというすごい成分です。植物のポリフェノールなどの天然物は、これまで紫外線を防御することは分かっていましたが、その威力は短期決戦のSPF検査の数値では出にくいと言われてきました。こういう検査は、2時間後や24時間後などの短期間での肌の見た目の赤みや黒さを分析しているだけで、これが長期的に肌にとってどうかという検査ではありません。ポリフェノールはどちらかというと、紫外線でいったん赤みが出ても、そのことによる肌ダメージの方を緩和し、活性酸素を防いで光老化を抑制したり、シミになるのを防いだりすることに威力があるのです。ところが、この短期の検査ですらSPF10、PA+が出たので、作った工場の方に検査結果を伝えると、本当に驚いていました。要するに、抗酸化力があまりに高いので、即効性があったということです。もう1つ、注目のポリフェノールはプロアントシアニジンです。ぶどう、緑茶、松樹皮、クランベリーに多いんですが、カテキンがいくつか結合した構造をしているので、かなり強い抗酸化作用を持ってます。全種類の活性酸素の中和だけでなく、酸化酵素阻害作用も合わせ持っています。プロアントシアニジンは、ビタミンCの20倍、ビタミンEの40倍の抗酸化力があります。これの多い植物のORAC値では、8974μmolTE/gというものも見られます。プロアントシアニジンが果物の中で一番多く含まれているのがクランベリー。クランベリーを乾燥して粉末にするとかわいいピンク色のお粉になるので、これでシミが一番出来やすい頬骨部分につける用途がある「チーク」を作ったら最高だなって思って去年作りました。このチークも、酸化チタンや酸化亜鉛を使用していないのに、SPF7、PA+が出ました。サンスクリーンもチークもなんですが、PA+が出ていることに注目なんですよね。普通SPF7~10くらいのものに、検査でPAが出るってなかなか難しいとされています。UV-Aのほうが波長が長い光なのでこれを防御するってなかなかハードルが高いんです。UV-Aを照射して、2時間後に肌の黒さがどうかっ?ていう検査ですから、SPFより更なる短期検査です。この検査で乱反射剤や吸収剤を使用してなくて結果を出すって言うのは、やっぱりポリフェノールの威力かなと思っています。UV-Aは地上の紫外線の95%を占めています。波長が長いので、真皮にまで到達してコラーゲンやエラスチンを変性させたり、皮膚細胞のDNAを傷つけることもあります。これにより、肌のハリが弱まり、シワになりやすくなります。UV-Aは5月、6月は真夏と同じくらいの量が降り注いでいますし、冬でも夏の半分の量が降り注いでいます。窓ガラスも雲も通り抜けるから、長期的に見るとこれが一番の大問題。だからといって、PA+++くらいのサンスクリーンって、100nm以下のナノ粒子を使用しないとまず出来ません。これはこれで、ナノの危険性は100歩譲ったとしても、酸化チタンのナノ粒子自体が活性酸素を出す素材なので、炎天下のリゾート時ならいざしらず、毎日使用するのも肌にとってどうなのかと思います。私はケルセチンやプロアントシアニジン、カロテノイドなどの植物が持つ抗酸化物質で、1年中ケアすることが、長期的な肌のアンチエイジングにとって、すごく有効なんじゃないかと思っています。春夏になると急にUVケアを意識する方が多いですが、私は冬に比べて実はそこまでケアが変わらないんです。毎日抗酸化ポリフェノールのコスメを肌にまとい、午前10時から午後2時の外出時には、冬でもツバが10cmくらいの帽子をかぶります。地道なケアですが、これが長期的に肌の光老化予防としては一番じゃないかって考えています。植物の持つ抗酸化物質は、食べても肌に付けてもOK!紫外線の強い季節も、グリーンビューティーでいきましょう!!
2014年04月14日
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みなさん、こんにちは。すっかり春なので、庭の畑と神奈川の畑と両方で種まきをしました。庭ではレタス3種を植えました。去年春に土をノンベクレルに入れ替えたあとは、土壌菌のバランスも悪く、大根とルッコラしか生えず、レタスは全然芽も出なかったので、今年はリベンジです。小松菜とのらぼう菜は、作物として収穫は出来ませんでしたが、春になって花は咲き誇っているので、種取りは出来るのかなと思います。↑おなじく2年前に土を入れ替えた神奈川の畑。やっぱり大根とルッコラしか生えないため、半分を小麦と大豆畑にしていました。小麦は収穫せず、そのまま漉き込みました。草も生えてこないような土地でしたが、今年は小麦を植えてた側は、こんなに草が!!!草生えて喜んでいるなんて、不思議に思われるかもしれませんが、これは地力が上がってきた証拠なんです。よそから土を入れるというのは、相当自然に反しているので、本当に去年は夏でも草もろくに生えなかったんですよ。むろん、そんな土地で自然農して作物がまともに出来るわけもありません。ところが、小麦を植えてた箇所からは草が生え始めた。これはよい兆しです。さっそくこの部分の草を抜いて、レタス4種とトマトとスイカの種を植えました。蒔いてても分かるのが、虫たちが土に増えていること。カエルにも数匹遭遇しました。これは去年にはなかったことです、自然界の循環が形成されつつある!!どうか、芽が出て育ちますように!!!↑大根畑のところにところどころ植えていたニンジンも、葉っぱを引っ張ってみたら、まさかの収穫!こーんなに出来ていました!びっくり!!!もちろん、種は固定種で、F1種ではありません。自然農の神様、宮崎県の川越さんに学んだことはこれですね。とにかくダメな農地は、小麦などの根の長い強い作物を植えて、3年くらい待つことです。生活がかかっている農家さんや、早く結果が出ないと挫折してしまいがちな家庭菜園の場合、自然に反しない程度にもう少し早く土を変えていく方法もあります。私もまだ勉強中なので、いつか答えに近づいたらシェアしたいなと思います。安全で栄養価もよい野菜や作物の探求は健康やアンチエイジングには欠かせません。ついに自らも畑をやり始めて5年目になりますが、自然農で種取りをするということを、ライフワークとしてとにかく続けていきたいなと思っています。昔からこのブログを読んでいる方は理解して頂いていると思いますが、ふいにこのブログに来た方は、なんでアンチエイジングのブログなのに、農業のことがちょいちょい来るんだろうと疑問に思われるかもしれません。私たちは、毎日いただく食べ物によって出来ています。ルドルフシェーンハイマーという学者が、1930年代に行った実験でも、想像以上に早く私たちの体の組織は食べたものと入れ替わっていることが判明しています。シェーンハイマーが食べ物に含まれているアミノ酸をマーキングして追跡すると、体の臓器などのタンパク質は、たった3日間のうちに、約半数が食事由来のアミノ酸にガラリと置き換えられていました。更に重水素を使って、脂肪についてもマーキングして、実は体内の脂肪も数日のうちに大部分が新たに食べた脂肪と入れ替わっていることを発見しているのです。人間の体は70%が水ですが、水を除くと45%が脂質、43%が蛋白質、11%がビタミン、ミネラルで、1%が糖質です。私たちが「これは自分だ」と信じている自分の体も、実はいつも同じではなく、毎日食べる物によって常に新しく入れ替わっているのです。「でも遺伝子の影響は相当あるんじゃないの?」と思った方!実は一卵性双生児の研究で、遺伝的なものが影響する割合は25%にすぎませんでした。一卵性双生児は100%遺伝子が同じなのにもかかわらず、老化の速度も寿命も環境因子によって75%が決まるそうです。これはある意味、人はいつからでも生まれ変われるということを意味します。あきらめるのは、まだ早いのです!!!フンザやビルカバンバなどの世界の長寿地域、しかも日本のように、ただ長生きと言う言うだけでなく、健康長寿な地域の共通点はミネラル豊富で美しい水があり、新鮮な自然農の作物が豊富なことです。そして糖質を摂りすぎていないこと、ナッツなどから新鮮な油を得ていること。日本の食事情はというと、野菜も品種改良されまくり、作物から次世代のまともな種すら取れないように操作されたF1種由来の野菜しかスーパーに売っていないですし、人工的な添加物がてんこもりの加工食品だらけ。油の製造方法も化学薬品漬け。そして精製された炭水化物の天国。伝統的な発酵調味料すら、製造方法が破壊されています。例えばお醤油です。ご存知の方も多いかと思いますが、お醤油には昔ながらの「本醸造のお醤油」と、「お醤油もどき」があります。「お醤油もどき」と言っても、農林水産省がお醤油として認定しているので、立派にお醤油として販売されています。本醸造と言うのは、炒った小麦と蒸した大豆に種麹を混ぜて麹を作り、塩を水に溶かしてそれを合わせてもろ味を作り、発酵させて小麦と大豆に含まれるたんぱく質やでんぷんを麹菌や酵母や乳酸菌の力で時間をかけて分解していき、熟成させてうま味が増して出来上がるお醤油です。微生物たちの美しい連携プレーによって、香りやから味、色味、うま味などが醸し出されて、あの独特の味わい深いお醤油が出来上がります。裏ラベルの原材料のところには「大豆、小麦、食塩」と書いてあるはずです。本醸造であっても、発酵過程でアルコールが微量に生じてしまうものには「アルコール」と書かれているものもあります。ただ、本醸造の場合多くても原材料に記載されている成分名はそこまでです。「お醤油もどき」のほうの原材料はさまざまですが、だいたい以下のような感じです。アミノ酸液、食塩、脱脂加工大豆、カラメル色素、アミノ酸等、増粘多糖類などここに甘みとして、ぶどう糖果糖液糖、砂糖、ステビア、甘草、サッカリンNa、アスパルテームなどを追加しています。防腐剤としてソルビン酸Kや安息香酸ナトリウムなどを使用しているものもあります。本醸造の場合、お醤油になるまでには少なくとも半年から1年以上かかります。ところがお醤油もどきの場合、わずか2、3日で出来てしまうのです!!!作り方は、脱脂加工大豆(大豆油の搾りかすなど)を購入してきて、それを塩酸で分解してアミノ酸液にしてしまいます。なんと、これがお醤油のベースになるのです。アミノ酸液の使用はJAS法で80%以下とされています。要は79%がアミノ酸液でもお醤油と認められてしまうのです。ここに、うまみはグルタミン酸Naなどを加え、とろみは増粘多糖類、甘みはぶどう糖果糖液糖、砂糖、甘草、サッカリンNaなどを加え、色はカラメル色素などで黒く着色します。発酵していませんので、当然腐りやすいため、防腐剤や酸化防止剤を加えます。甘いお醤油のほとんどがこれですし、加工品の調味料のお醤油はお醤油もどきのことが多いです。国産大豆はとても少ないので、大豆油の搾りかすの「大豆」は遺伝子組み換え大豆のことが多いと思います。油もなんですが、お醤油の場合、遺伝子組み換え大豆を使用していても、表示義務がないのです。日本の伝統的な発酵調味料なので、ぜひお醤油は、遺伝子組み換えでない大豆で本醸造をいただきたいと思いますね。そういう食文化の崩壊を防ぎ、本物の、しかも無農薬の素材で作られた調味料やだしの文化を、もっと同世代や若い方にも広めたくて、今いろいろなところに取材旅行に行っています。そこで見つけた、歴史ある醸造所や生産者の本物の食品を、更に鬼仕様にブラッシュアップして作れたら・・なんて夢を抱いています。先週は大分の山奥に行ってまいりました。ある椎茸農家さんに会う為です。↑こんな原木椎茸の森の中で、煙のように立ち込めるしいたけの胞子の中で、しいたけ浴してきました(笑)この道47年の、すご腕しいたけ農家さんです。大分産のくぬぎの木を原木に、薬剤を使わず1つの品種にこだわって栽培を続けてらっしゃいます。↑椎茸は直射日光が敵なのですが、特に温度の高い夕日が直接当たると良くないそうです。ただし、朝日は多少当たったほうが栄養価は高いそう。この農家さんは、そのため朝日は当たって、昼から夕方の太陽が当たらないように、自分で木に登って絶妙に剪定するという、すごいこだわりをお持ちでした。乾燥の温度も低温でじっくり乾燥しています。これにより風味が全然違います。椎茸は放射性物質を吸いやすいので、一番注意が必要な食べものですが、こちらの椎茸は放射能検査も検出限界値1Bqでずっと不検出です。汚染のない椎茸は、逆に体の中を浄化してくれるように感じます。こういう安心できる食材や調味料を、農家さんを訪ねて膝を突き合わせてお話して、きちんと検査もしてみんなにシェアしたいと思っています。秋くらいには形になると思いますので、ちょっと待ってて下さいね。お醤油もですが、一番製造方法がおかしくなっているのは油です。ほとんどの油が、植物に石油由来のヘキサンと言う有機溶剤をふりかけて脂肪分を溶かし出して、そのあと200℃以上で加熱してヘキサンを飛ばして、薬剤で脱臭脱色して添加物を入れて作ると言うぶっ飛んだ作り方です。人間の体は水を除くと45%が脂質ですし、脳も水以外の60%が脂質。細胞膜もかなり油です。それなのに、その油がこんな状況なんですから、体がおかしくなるはずです。私のコスメを作ってくれているハーバリストの方が、毎年在来種のダマスクローズの買い付けにイランに行くのですが、イランでは、アトピーの方がいないそうです。驚きじゃないですか?油と言えば、御存じ鹿児島の鹿北製油の和田社長に、今回も会ってきました。昭和59年からヘキサン抽出をやめ、明治時代の石臼式玉締め法や昭和初期のペラー式圧搾法などの昔ながらの油の製造を復活させた方です。元々鼻が弱く、揮発性の薬品で鼻水が止まらなくなるという体質だったのもあり、圧搾であっても使うことが多い、油作りの薬剤3兄弟と言われる、苛性ソーダ、蓚酸、活性白土の使用もやめてしまわれました。何のためにこの3兄弟を使うかというと、蓚酸は搾油した油に生じたオリやレシチンを除去するために使い、遊離酸を中和するために苛性ソーダを使い、粘土に硫酸を加えた活性白土で漂白するのです。3兄弟を使用しないために、オリを柄杓ですくったり、↑和紙と綿でろ過する装置を使用したりという手間暇を惜しみません。この3兄弟を使用しないある程度大きい油屋は、今や日本中でも5社しかないそうです。この鹿北製油さんには、化粧品用油を搾ってもらったりもしていますが、食用無農薬なたね油も、鬼仕様で出来ないか相談してきました。秋には面白いなたね油が完成しそうです。ワクワク♪日本の伝統的な本物食材をもっと復活させたい!!!まだまだ鬼の旅は続きます!!
2014年04月06日
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みなさん、こんにちは。去年のアン鬼8周年記念プレゼントのアンケートで、結構あった質問が「白髪対策」です。白髪に悩んでいる方はやはり多いんですね。私も36で子供産んでから、それまでほとんどなかった白髪がポチポチと増えはじめました。産後、抜け毛や白髪が急に増えてしまう人が多いのですが、理由としては妊娠中に急激に増えた女性ホルモンが、産後一気に減ってしまうことや、出産で大きなエネルギーを使う為だとも言われます。その他、急激な生活の変化のストレスの影響や、母乳育児による自身の栄養不足など、いろいろな理由によって起きるようです。ただ、これに関しては一時的にひどくなってもある程度回復します。白髪は遺伝的な影響も大きいので増え始めるタイミングは個人差がありますが、平均して男性では34歳から女性では35歳から白髪が出始めるようです。 髪の毛は頭皮の下から生えていますが、生まれるのは毛球部という↑上の図で言うと一番下の球根みたいなところで生まれます。毛球部には毛乳頭組織があり、そのまわりに毛母細胞があります。毛母細胞はケラチンと言うたんぱく質を溜めて、毛を作り出していきます。実は新しい髪の毛が毛母細胞で生まれたこの時は、誰でもまだ白髪なのです!!いつ黒くなるかと言うと、毛母細胞に隣り合って存在する色素細胞(メラノサイト)が、新しい毛に黒い色を付けていきます。この黒色の色素の正体は「チロシン」というアミノ酸です。チロシンの多い食品きなこ、焼き麩、ゴマ、ココア、カシューナッツ、アーモンド、みそ、干しシイタケなどチロシンを「チロシナーゼ」という酸化酵素で、褐色の色素に変えて黒髪にしています。このチロシナーゼが働くには「銅」というミネラルが必須です。銅が不足していたら、髪の毛を黒色にすることが出来ないのです!またカルシウムとヨウ素は色素細胞を活性化するミネラルです。銅はタコ、イカ、するめ、カシューナッツ、松の実、大豆、ニンニク、海苔、カカオなどに多いです。カルシウムはちりめんや煮干しや桜海老など。私は美的水素という水素サプリを毎日飲んでいるので、これは水素だけでなく非常に吸収の良いサンゴカルシウムでもあるので一挙両得。あと、海藻も二日に一回は食べるようにしています。また、そもそも髪はたんぱく質が主成分ですから、たんぱく質が不足すると髪の毛が弱ります。髪の99%を占めるケラチンタンパクは18種類のアミノ酸で出来ていますが、そのうち一番多いのはシスチンとグルタミン酸。シスチンは目の角膜の主成分でもあるので、目を酷使する方は、角膜の修復の方にシスチンが使われてしまい、髪が後回しにされてしまうので、疲れ目には要注意です。髪のたんぱく質ケラチンの生成を助けてくれるのが、シリカというミネラル。私は一日1カプセルですが、「ベジシリカ」というスギナ由来の有機シリカを出来るだけ飲むようにしています。亜鉛はたんぱく質の合成に不可欠なミネラルなので、亜鉛も大切です。亜鉛については前回たくさん書きましたので割愛します。髪のたんぱく質が作られるには、その他ビタミンB2、B6も役に立ちます。また、ビタミンEには末梢血管を拡張する作用があるので、髪を作る時に栄養を十分受け取れます。B群の補強には「ブルーグリーンアルジー」という藻のサプリ。ビタミンEはアボカドやアーモンド、そしてアスタクリルオイルにビタミンEが8種入っているので頼りにしています。ただですね、こういう風に栄養素だけをいくら充実していっても、白髪をなかなか食い止められないというお悩みも聞きます。それはいったいどうしてなのでしょうか?1つには、前回お話ししたように、いくらミネラルを摂っていても、加工食品が多いとミネラルをキレートして排出してしまっていることもあります。もう1つには睡眠不足です。髪が最も成長するのは、一日の中で副交感神経が活発になる午後9時~午前2時の時間です。また眠って最初の3時間で細胞を修復する成長ホルモンが多量に分泌されますが、成長ホルモンは抜け毛や白髪にも影響していると言われています。良い時間に寝ないと、十分な成長ホルモンが分泌されませんので、やはり白髪が増えます。もう1つには運動不足。髪は毛細血管から運ばれてきた酸素や栄養素によって増殖や分化を繰り返して作られるので、適度な運動で血行が良くないと白髪を増加させます。もう1つにはストレスです。ストレスが強いと交感神経が優位になり、毛細血管が収縮します。すると細胞の隅々にまで栄養が送られにくくなり、白髪や薄毛の原因になるのです。同じ理由で、肩こりや首こり、そして頭が凝って硬い人も、頭皮の血流が悪く、毛母細胞の働きも悪くなります。コリを甘く見てはいけないのです。時々頭皮マッサージをしてあげることも、白髪抑止のためにも大変良いと思います。頭皮マッサージのやり方ただ、それでも増えていく白髪があります。これはどうしてなんでしょうか?もちろん白髪は老化現象の1つなのですが、最近その大きなメカニズムが分かってきました。イギリスのブラッドフォード大学の臨床実験皮膚科学教授のカリン・シャルルーター氏らが、The FASEB 誌電子版に発表しました。なんと直接の原因は過酸化水素だそうです!!白髪は髪の毛が生まれる毛母細胞の周辺の毛包で生じる活性酸素の「過酸化水素」が、過剰に増えることで、黒い色素を作り出すチロシナーゼ酵素の中の「メチオニン」というアミノ酸を酸化させてしまい、酵素としての働きを死活させてしまい、黒く出来なくするそうです。過酸化水素と言えば、要するにオキシドール。髪の脱色剤にも使うあれですから、そりゃ白くなります。納得!なんで過酸化水素が?と言いますと、日々新しい毛を作り出している毛包では活性酸素(過酸化水素)がどうしても発生してしまうんだそうです。ただ、若年層では過酸化水素を分解して無害化する「カタラーゼ」という酵素が体内にたくさん存在するので、まったく問題ないそうなんですね。仮に過酸化水素が増えて処理できなくてチロシナーゼが弱っても、回復させる酵素もあるので問題が起きにくいそうです。ところが加齢と共に、毛包の中の過酸化水素の量が増え、更にカタラーゼやチロシナーゼ酵素を回復させる酵素も、両方減ってしまうことで、過酸化水素を制御できなくなり、白髪を招いてしまうそうです。ミトコンドリアにカタラーゼ酵素が多いと、寿命が20%伸びると言う実験結果も見たことあります・・・やはり活性酸素が鍵を握ってるんだなー!!!もっとも頻繁に発生する活性酸素は「スーパーオキサイド」ですが、これを体内のSOD酵素が火消しにあたります。その時出来るのが、酸素と過酸化水素です。これだけでなく過酸化水素は、呼吸やエネルギーを作る時にも発生します。過酸化水素を無害化するのが、カタラーゼという酵素です。カタラーゼによって過酸化水素は、水と酸素に分解されます。カタラーゼは鉄を中心骨格とした酵素ですから、鉄分不足ではカタラーゼが体内で作れません!☆鉄の多い食品きくらげ、ひじき、あおのり、煮干し、抹茶、干しエビ、あさり、しじみ、焼き海苔、パセリ、ココア、豆味噌、くるみ、ゴマ、松の実、カシューナッツ、アマランサス、切り干し大根、きな粉など鉄が多いと言えば全粒ハトムギ粉を忘れちゃいけません。100g中87mgも鉄分で、桁違いに鉄が多いです。だから1日に小さじ2杯でOK。焙煎しているからほんのり甘くておいしいので、料理にもお茶にも何にでも入れて違和感がないです。過酸化水素は「グルタチオンペルオキシターゼ」と言う酵素でもやっつけられます。これはセレニウムを必須とする酵素です。チロシナーゼ酵素に多いメチオニンを補給することも大変有効だそうですよ。かつお節、しらす、高野豆腐、湯葉、ゴマに多いです!過酸化水素は白髪の原因だそうですが、体内では通常そこまで強力な活性酸素ではなく、これが変化してヒドロキシラジカルになった時が、一番最強の老化を呼ぶ活性酸素なのですが、これは水素で無害化出来ます。ビタミンC、ビタミンE、カロテノイド、フラボノイド、ポリフェノールも役立ちます。さて、それでもちらほら気になる白髪は、私はヘナとインディゴのブレンドされたもので染めています。以前はナチュラリストヘナというブランド名でしたが、同じ品質のものは、今は芦屋ヘナ倶楽部というブランド名になっています。他のヘナ&インディゴの毛染めよりとても持ちが良くて、これ以外使う気がしません。髪を傷めませんし、仕上がりもきれいな黒髪になりますよ。あとシャンプーは今この2つを気分によって交互に使っています。アンティアンティプルトワオーガニークhttp://pourtoi-organique.jp/両方頭皮に優しい石鹸シャンプーですが、キシキシ、ベタベタ、ほぼありません。白髪になるメカニズムがついに判明。髪も抗酸化、そして血流よくいきましょう!!!!
2014年03月28日
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みなさん、こんにちは。春ですねー。来週種まきです。だいぶ畑の土が良くなってきたと感じるので、今度こそもうちょっと豊作だといいなー♪今発売している雑誌「美ST」に、私のブランドが出しているオーガニックローチョコレートが載っていました。左の真ん中のカラフルなやつです♪最近すごく取材が増えています。酵素が活きたローチョコレートへの注目が、ようやく高まってきたようで、うれしいかぎりです。始めて発売したのは4年前ですよ。なつかしいなぁ(>_
2014年03月22日
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みなさん、こんにちは。うちの庭の小松菜が花を咲かせています。まだ少し寒いけど、春なんですね。小松菜ってこんなふうに花が咲くんですね。アブラナ科だから菜の花みたいで、かわいいです。発芽が少なかったから希少な種取り用です。ちょっと更新が遅れてごめんなさい。実は先週一週間、珍しくダウンしていました。20代の頃、虫歯で神経を取った歯があるのですが、根の治療が良くなかったみたいで、ちょっと弱っていたようなんですね。そこに、今ミトコンドリアの件で、するめイカに凝ってて(笑)硬いやつをガシガシ食べていたら歯に薄いヒビが入ったらしく、そこから炎症を起こして、もう痛くて痛くて、死ぬ思いをしました。多分歯のヒビだけが原因じゃなく、最近寝不足も続いたりして免疫が落ちていたのだと思います。反省(>__
2014年03月16日
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さっそくですが、後編です。吸収の良いオメガ3脂肪酸のサプリメントを作りたいという思いで開発し始めた、クリルオイルのサプリメント。オメガ3は体内で作ることが出来ないので、必ず毎日摂取してあげないといけない脂肪酸ですが、現代人は油の精製方法の変化や魚離れなどで不足しがちの傾向にあります。亜麻仁油などのα-リノレン酸を原料として、体内でEPA、そしてDHAに変換することが出来ますが、その割合は10~15%程度で個人差があります。日本人は歴史的に魚介類からオメガ3を摂取してきた民族なので、変換酵素の少ない人が多いとも言われていますので、αリノレン酸だけでなく、ダイレクトにDHA、EPAを摂取してあげることは大切です。DHAは中性脂肪を下げる働きがあり、高脂血症や動脈硬化を予防し、脳機能を高め、視力の向上をはかります。アレルギーの改善や、血流を良くする働きがあります。脳の細胞膜が硬くなってくると、情報の伝達が悪くて判断が遅れたり、物忘れしたりするのですが、DHAは細胞膜を柔らかくする働きがあり、このことで様々な効果を生み出しています。EPAは血小板を凝集させる物質の生成を抑えてくれる、サラサラ成分です。イヌイットやエスキモーなど魚やアザラシを主食にしている民族には生活習慣病が少ないことが分かっていますが、デンマークの学者たちが調べると、彼らの血中にはEPAが多く含まれていたということです。また、うつ病の方の血中にはEPAが少ないという研究結果もあります。体内の血液がサラサラで血液の流れが良くなると、老廃物の運搬がスムーズになり、ニキビや吹き出物も減り、美肌効果もあります。そんなDHAとEPAを、かなり吸収率よく摂取できるクリルオイル。毎日飲むなら、安心できる素材のソフトカプセルがいいなと思ったのが開発のきっかけでしたが、実はクリルオイルにも抽出方法がいろいろあり、石油系ヘキサンを使用するような質の悪いものがあることを知り、本当に安心できる製造方法で、なおかつ海のエコラベルのMSC認証と、食品の安全性を認定するGRAS認証を持つクリルオイルを選びました。そしてそして・・・・クリルには元々アスタキサンチンが含まれていますが、人に対して有効量とまでは言えない量だったので、ヘマトコッカス藻のアスタキサンチンを、有効量増量することにしました。イスラエルのヘマトコッカス藻から、安全な超臨界抽出法で抽出したアスタキサンチンを選びました。アスタキサンチンにもキャリーオーバー成分が入っているものが実は多いのですが、探しに探して、キャリーオーバーゼロのものを見つけました。アスタキサンチンはノーベル化学賞を受賞したオーストリアの生化学者リヒャルト・クーン氏らによって1938年に発見されました。アスタキサンチンはカニやエビ、鮭そしてオキアミにも見られる赤いカロテノイド色素ですが、これらは食物連鎖によって蓄えられたもので、動物自身が体内で作り出しているものではありません。自ら作り出すことができるのはヘマトコッカス藻などの植物だけです。こうした藻をオキアミや桜海老などの甲殻類が餌として摂取し、鮭はカニの幼生や甲殻類を餌にしているという構図があります。ヘマトコッカス藻は淡水性単細胞緑藻で、普段は緑色をしていますが、紫外線などの環境の変化でストレスを感じると体内にアスタキサンチンが作られ、赤く変色します。これがヘマトコッカス藻の身を守っているのだといわれています。神秘的!アスタキサンチンもまた、脳の血液関門を通れる抗酸化カロテノイドなので、脳機能を改善させる働きがありますが、私が一番注目しているのは皮膚の水分量とシワや弾力性が経口摂取で改善したと言う実験。4mgを6種間49名の女性の半数に摂取してもらい、対照群と比べたところ、測定器と医師による診断でかなり優位な改善が見られたとのこと。アスタキサンチンは、紫外線が肌に当たった時に生じる一重項酸素を消去する力が抗酸化物質の中で一番強いんですが、これのおかげでコラーゲンが分解されずハリやシワ改善が見られたのではないかと言う事です。アスタキサンチンは肌に付けることでも効果があり、わずか0.03%を塗布しただけでも、光老化を抑えることが分かっています。以前アスタキサンチンだけの色素でオレンジのグロスを作りましたが、これをたっぷり含んだクリームなんかも今考えています。アスタキサンチンは活性酸素により引き起こされる脳の疲労、脳の老化、脳血栓、脳梗塞などにも効果を発揮します。眼精疲労、動脈硬化抑制、抗炎症作用もありますが、注目は細胞膜を守るという働きです。ビタミンEもβカロテンも細胞膜の中で抗酸化力を発揮して細胞の酸化を防いでくれていますが、アスタキサンチンは細胞膜の中心部と細胞膜内部の両方で抗酸化力を発揮することが出来るので、細胞膜全体をフリーラジカルから守ることができるすごい物質なのです。鮭が産卵期に力強く川を遡上できるのは、アスタキサンチンの力だと言われています。クリルオイル、そしてヘマトコッカス藻由来のアスタキサンチンを有効量入れ、かなりパワーアップしたんですが、もう1つ、どうしても入れたい成分がありました。それがこちらです↓パーム(アブラヤシ)の実からとれる、8つの天然ビタミンEです。環境に配慮した持続可能なパーム農園におくられる、RSPO認証を持つマレーシアの農園のレッドパームから、コールドプレスのあと真空で低温蒸留して、天然ビタミンEを8種類取り出した真っ赤なオイルも入れることにしました。自然界に存在するビタミンEは「α、β、γ、δ-トコフェロール」と「α、β、γ、δ-トコトリエノール」の8種類がありますが、レッドパームに含まれるバランスのまま、その全てを含有しているオイルなんです。αトコフェロールは多く摂りすぎると過剰症がありますが、このレッドオイルにはαトコフェロールよりトコトリエノールのほうが多いので、過剰症の心配も考えられません。46%くらいはカロテノイド複合体やコエンザイムQ10、植物ステロールも含まれているのでこれまた真っ赤な色をしてます。一番多く含まれている「α-トコトリエノール」は、抗酸化剤として一般的によく使用されているビタミンEである「α-トコフェロール」よりも約40~60倍の抗酸化力があります。トコトリエノールのすごさは、こないだ米ぬか油の時に書きましたが、経口摂取でも脂質の酸化やたんぱく質の酸化を強力に防ぐことで、アンチエイジング効果が高いのです。乳癌細胞を抑制したり、ヒト乳癌細胞のアポトーシス(細胞死)誘導する働きもありますし、脱毛症の男性での実験で、平均41.8%の毛髪の増加がみられたことも興味深いです。2010 年 7 月号の「 Journal of Arzheimer’s Disease」 に発表されたカロリンスカ研究所とペルージャ大学で行った実験では80歳以上の232人の方に加齢と認知機能について6年間にわたる調査が行われました。 その結果血中トコトリエノール濃度が最も高い群で、アルツハイマーになるリスクが最も低くなることを研究グループは見出しました。クリルとアスタキサンチンだけでも脳に良いのですが、トコトリエノールが加わったら更にすごいことになりました。究極のアンチエイジングは脳の抗酸化ですからね!でもトコトリエノールは、美容にも良いんですよね。皮膚の角質層に優先して蓄積し、皮膚に発生するフリーラジカルに対して防衛の最前線で働いていることが明らかになっています。トコトリエノールはアスタキサンチンと一緒に飲むと、更に相乗効果があることも分かっていて、乾燥肌の被験者で、水分量の増加と小じわや吹き出物の減少が見られ、皮膚の弾力性が改善したと言う結果が興味深いです。詳しくはhttp://www.palmtocotrienol.jp/articles/files/articles/03.pdf(PDF)出来てきた試作は、クリルオイルだけのものと比べて、アスタキサンチン増量と8つのビタミンEを含むカロテノイド複合体を入れたため、ここまで濃い赤(右)になってしまいました~!いやー最高の原料を見つけるのに時間もかかり、大変だったんですけどおそらく究極のオメガ3サプリメントが出来たと思います。もうすぐ世に出せると思うので、お楽しみに!究極の真っ赤なオメガ3サプリメントで、オメガビューティーでいきましょう!!
2014年03月08日
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みなさん、こんにちは。ちょっと春の足音くらい聞こえてきた気もしますが、まだ寒いですね~今発売している、雑誌「BODY+」に久々に出ています。「達人の野菜生活指南」特集にカラー1ページ。私が自分で撮った普段の食生活の写真ばかりで恥ずかしいんですが、よかったら読んで下さいね!もう1つは、今発売している雑誌「シュプール」に私が開発したコスメが3種類も紹介されていました。広告ではないんですよ、なのにこんなにいっぱい\(◎o◎)/!びびびびびっくりです。編集部の方がお店にもよく来て下さってるようなので、商品を本当に愛して下さっているんだと思います。以下紹介文の1つ。めっちゃ誉めて下さってる(*^。^*)「日本のオーガニックファンに最も支持されている国産のオーガニックコスメ、アムリターラ。キャリーオーバー成分も全て表示するという徹底したこだわりと、日本人の肌のために開発された独自の処方が人気の秘密。なかでも、紫外線が気になるこれからの季節に用意したいのがこちら。フィンランドのビルベリー葉エキスとアメリカのレッドラズベリーオイルの天然のサンスクリーン効果で紫外線を防御。美白やハリなど美容液としての効果も。ベージュ色のテクスチャーは、べたつきや重さなどのストレスフリー。」ううう・・苦労して作ったものなので、感激で涙が出ます(T_T)ピンクのグロスの色付けに使用している「日本むらさき草」なんて、見つけたのは奇跡の域だったので。サンスクリーンも酸化チタンや酸化亜鉛や吸収剤を使わず、植物のポリフェノールだけの力で作ると言う前代未聞の製品なので、理解してもらうのが大変だと思うんですが、美容液の有効成分に紫外線防御力もあると考えると分かりやすいかもしれません。今年も鬼ならではのオタク的発想で、作りたいものがいろいろです♪さて、外からのスキンケアも大事ですが、やっぱり基本はインナーケア。アンチエイジング探求は33歳からの鬼ですが、オメガ3脂肪酸に注目し始めたのは結婚してからすぐだったので、31歳だったと思います。14年前ですね。最初に亜麻仁油を夫が、油の本をたくさん書いていた今村光一さんのお店で買ってきて、私のサラダにガってかけたのは27歳頃だったように思います。その時は、なにすんじゃー!って感じだったんですが(笑)31歳頃に、近所の自然食品店で再び亜麻仁油に出会って、オメガ3脂肪酸の美容健康効果がいかにすごいかというのを調べていって、味にもすっかり慣れてはまっていったんですね。その後、亜麻仁油やチアシードなどのαリノレン酸のオメガ3もいいけど、やはり、歴史的に言って魚介類からオメガ3を摂ってきた日本人は、αリノレン酸を体内でEPAやDHAにする変換能力が外国人に比べて低めだと知り、DHA、EPAというオメガ3脂肪酸もダイレクトに摂ってあげたほうがいいなぁと思い、亜麻仁油は毎日大さじ1杯は必ず摂りますが、魚も天然魚なら出来るだけ食べるようにして、食べない日は青魚のサプリメントで補うようになりました。ただ、現在は前回も書いたように、関東にいるとなかなか安心して魚を食べるというわけにもいかない時代になりましたよね。そのため、DHA、EPAに関しては、効率よくサプリメントで補うのがベストなのかなと思い始めたんですね。そんな時に出会ったのが「オキアミ油」です。以前にも少し書いたことがるんですが、英語で言うとクリルオイルと言います。世界中で最も汚染がなく美しい海域である南極海に生息するオキアミは、小エビのような外見をしている甲殻類で、体長約5cmの動物性プランクトンです。地球上で一番大きい哺乳類であるシロナガスくじらは、このオキアミを主食にしています。オキアミはたいへん繁殖力が強く、世界最大級の生物量のため、人間が少し頂いても、他の生物にほとんどご迷惑をかけないというところも良いなと思っています。このオキアミから、DHAとEPAを多量に含んだクリルオイルがとれます。オキアミは体内にアスタキサンチンを持っているため、この油もとてもきれいな赤色をしています。オメガ3はご存知のように大変酸化しやすいのですが、この南極海のクリルオイルは、海水ごととって、すぐに船上でオイルに加工して冷凍するという方法なのと、脂質の酸化を防止する力がビタミンEの千倍とも言われるアスタキサンチンが共にあるために、すごく酸化から守られているんです。普通の魚油はオメガ3脂肪酸が中性脂肪と結合しているので、体内で胆汁塩酸で乳化してからしか利用できないので、摂取した量の半分程度しか吸収出来ません。でもクリルオイルに含まれるオメガ3脂肪酸の大部分は、リン脂質に結合しているので、そのまま吸収されて、100%近くをすぐに利用できます。リン脂質と言えば、細胞膜の原料でもあり、神経細胞にも脳にも多量に含まれていますが、水にも油にも溶ける乳化作用があります。リン脂質がたくさん集まったものをレシチンとも呼びます。レシチンは大豆や卵黄にも含まれていて、お酢と油に卵黄が加わると混ざってマヨネーズになる、あれです。私のコスメも合成界面活性剤の代わりに、少量のレシチンで乳化してますので、おなじみの成分です。これにオメガ3が結合してるんですから・・どういうことか分かりますよね?魚油は当然水に溶けませんが、クリルオイルは油なのに水に溶けるのです!人間の体は約70%が水ですから、摂った量のほとんどが効率的に体内に吸収されるんです。これは実はすごいことで、クリルオイルなら、摂る量が魚油の三分の一ですんでしまうのです。もう1つ、クリルオイルでいいなと思ったことは、他ならぬこのリン脂質です。クリルオイルには、リン脂質が約40%含まれていますが、脳は水分を除くと60%は脂質で出ていて、その大部分が実はリン脂質なんです。リン脂質は神経組織などに多く含まれ、全身にある60兆個の細胞膜の主要な構成成分です。全身の輸送経路、細胞、組織、器官の機能、神経細胞の働きに欠かせません。学習や記憶、睡眠、脂質の代謝、肝臓の保護にも関わります。脳の神経線維はリン脂質で出来たミエリン鞘という絶縁質で覆われています。このミエリン鞘が傷つくと神経線維がダメージを受けて、認知症やアルツハイマー病の原因になります。リン脂質をしっかり補うことで脳の神経細胞の破壊を抑え、神経伝達物質の生成を促進し、アルツハイマーや認知症の予防し、記憶力と学習能力を向上させ、脳細胞の破壊を最小限に抑えることができます。実はリン脂質に以前から個人的にすごく注目してて、うつ病の方にリン脂質を飲んでもらうことで結果を出しているクリニックもあるようで、うつじゃなくても脳に良さそうだからと、そこのクリニックのリン脂質サプリを取り寄せたら、遺伝子組み換え無分別大豆由来だったことがあとで分かって、きょえ~ってなったこともありました\(◎o◎)/!だって細胞膜が遺伝子組み換えリン脂質になるなんて、ゾッとしません?でもクリルオイルならそんな心配はないし、アスタキサンチンまで含まれると言うことで、もう鬼としては大注目したわけです。その上、記憶や学習機能を持つ「海馬」を始めとする脳の脂肪の約15%と目の網膜の約60%に存在するDHAを補い、血小板を凝集させる物質の生成を抑えてくれるEPAで血液の流れが良くなるのですから、もう最強なんじゃないかと。実際フランスの研究機関とノルウェーのベルゲン大学で行われた実験で、認知機能改善の効果や抗うつ様作用が認められています。http://www.lipidworld.com/content/12/1/6(論文)ノルウェーの大学病院の実験では、クリルオイル摂取で心筋梗塞発症後の左室の拡張と肥大が改善されることが分かり、心機能を改善する働きがあることが分かりました。http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22206454(論文)こちらはクリルオイルで体重の改善、血中の総コレステロール量、LDLコレステロールが減少したという論文です。http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23505070月経前症候群と診断された70名にクリルオイル、または魚油を3か月間摂取させた結果、クリルオイル摂取によって月経困難症および月経前症候群が改善されたという論文。http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12777162クリルオイルは炎症を促すプロスタグランジンの産生を抑える効果があるので、関節リウマチや変形性関節症などに有効なことが分かっていますが、こちらは潰瘍性大腸炎の炎症を軽減させたというニュース記事です。花粉症などのアレルギー症状にも関連する作用です。http://news.infoseek.co.jp/article/20111214jcn5615760歳から72歳の健康な男性にクリルオイルを飲ませるニッスイの実験で、12週間後飲んだあとに脳の血流と情報処理能力のテストを行い、脳の血流が対象群に比べ著しく良くなっていることや、計算や記憶のテストで情報処理能力が20歳若返ったとあります。http://www.nissui.co.jp/academy/market/25/market_vol25.pdf(PDF)同じくニッスイの実験で肝機能を改善する効果や、男性の生殖機能の向上効果も結果が出ています。いやー、ほんとすごいなーとかなり興味を持っていた時に、食品の展示会で、昔化粧品原料でお世話になったことのある方に再会して、その方が転職して、ちょうどクリルオイルサプリを製造する会社にいらっしゃったんです。その時たくさんクリルオイルのサンプルを頂いて、時々飲むようになり、1日3粒でも効果を実感するようになりました。それで、今世の中にあるのは、豚のゼラチンカプセルのものばかりだから、どうせなら自分で作ろうかって思ったんです。最初は植物性のソフトカプセルを考えてたんですが、原料を細かく追っていたら遺伝子組み換え無分別のとうもろこしに行きあたってしまい・・・・それで海外の魚の皮のゼラチンで出来たカプセルを、念のため検出限界値1Bqで放射能検査に出して安全性を確認して、それに詰めてもらうことにしました。あとはアスタキサンチンが元々含まれているクリルだけど、調べるとオイルの酸化を守るくらいの微量で、人に対する有効量ではなかったんで、どうせなら!って例のイスラエルのヘマトコッカス藻由来のアスタキサンチンを有効量増量しました。すみません、たくさん書いてしまったので、後編に続きます。
2014年03月07日
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みなさん、こんにちは。ここのところ、少し寒さがマシな気がしますが、このまま春になってほしいなー最近私は、この手帳を携帯しています。「和暦日々是好日」旧暦の日付で構成されているスケジュール帳です。もちろん現代の日付もちゃんと書いてあるんですが、太陰太陽暦の1月1日は2014年の西暦で言うと1月31日にあたるため、2014年1月31日~2015年2月18日までの手帳になっています。ものすごく潔いというか、驚きの手帳だと思います。新月や満月、満ちていく月の時期か、欠けていく時期かすぐ分かるし、美しい絵と共に日本の草花や、季節の行事の解説もあり、忙しい毎日の中でかなりほっこりする手帳で気に入っています。3月1日が新月ですから、今は欠けていく月の時期。解毒、浄化、発汗などの時期で、新月に近づくほどその力は強まり、大掃除や断食、ダイエットなどに適している時期と言われます。傷も早く治りやすいのだとか。新月は新しいことを始めたり、種蒔きしたり、悪い習慣を断ったり、願い事をするのに良い日とされます。そこから満月までの14日間は補給、摂取、成長、休養などエネルギーをチャージする時期だそうです。お手入れをがんばったり、筋トレしたり、パーティーに出かけたりするとうまく行くんだそうで。満月は宇宙からのエネルギーが高まる日。お産も進みやすく、株価は変動し、みんなが行動的になりやすいと言われます。この手帳にしてから月や旧暦の暦を、自然と意識する毎日が続いています。忙しい人にこそ、ぜひ。おススメです♪さて、今日は放射能問題について久しぶりに書いてみたいと思います。去年プレゼントに応募して下さったみなさまのアンケートにも、かなりこの質問が多かったので。食品のセシウム測定データで参考になるのは、最近出たちだいさんの「食べる?」です。5段階評価で警戒度が診断されているのですが、これは実際検出されている件数や、測定数値や、多く作られている産地によって、総合的にジャッジされているようです。野菜で警戒MAXとなっているのが、レンコン、たけのこ、ヤーコン、しいたけ、まつたけ、山菜です。果物も、関東地区のみかん、梅、柿、栗はかなり気を付けるべきだとあります。肉では猪肉、鴨肉です。魚ではマダラ、天然フグ、ひらめ、カレイ、いわし、スズキ。その他落花生に警戒MAXマークがついています。測定数値を見ると、100Bqを超えている物もちらほらありますので、微量と言うわけではありません。このようなことも、オリンピックも決まった経済が神の世の中ではほとんど語られませんし、誰しも故郷を愛する思いがありますし、頑張っている農家さんや漁師さんもいるし、本当に難しい問題だと思います。私も、考えると悲しくなってしまうので、あまりこの件をブログに書いていません。こういうことを書くことで気分を害する人がいたら、申し訳なく思います。しかし事故から27年経つウクライナ政府で、2011年4月に健康な子は6%しかいないとする報告書を出しています。事故から6年後の調査では、健康な子供は22%しかいないとのことでしたが、それ以降も減り続けています。ウクライナ政府報告書 未来のための安全森に生えているキノコを地産地消で自給して食べる文化のウクライナと日本ではだいぶ事情が違うので、きっとこんなことにはならないと思います。けれども、子供がいるお母さんだけでも、上記のような吸収しやすいものや、出ているものだけでも、念のため産地や検査値を気にしたり、分からない場合は避けておいた方がいいように私は思います。ただ、過剰に何でも恐れすぎるのもどうなんだろうと思います。沖縄のレストランで、沖縄産のもずくを出していただけで、やめてくれと苦情が来たからやめたという話を聞きました。いやー、それはいくらなんでもと思いますよ。沖縄の化石サンゴの粉末をサプリメントに使っていたら、放射能は大丈夫ですか?という質問が。いやいや、化石ですよと。しかも沖縄ですよと(笑)もちろん検査はしてあるのですが。私は元々、残留農薬や添加物、加工デンプン、白砂糖、トランス脂肪酸、化学物質、ナノ粒子、電磁波などいろいろ活性酸素を発生させてしまうものを、出来るだけ避けようということを呼び掛けてきましたので、その中にまた1つ加わっただけという感覚です。もちろん、高濃度であれば、同列には出来ませんが。放射線はそれ自体でDNAを切るより、ヒドロキシラジカルという最強の活性酸素で切ることが大半です。放射線じゃなくても、現代人は様々な食べもの、生活習慣により、ヒドロキシラジカルが体内に生じています。アンチエイジング研究はこれをいかに無害化するかが、元々かなりの大きなテーマでしたからね。先週、9歳の息子の放射能尿検査を、2年ぶりにしました。↑今まで3回やっているんですが、同じ「理研分析センター」で検査しているので、このようにこれまでの結果も載ってきました。結果から言いますと、3回目にして初めて「不検出」となりました。とは言っても、最初の二回は2011年8月と2012年1月ですから、かなりな時期だったかと思います。2011年8月は0.4bq、2012年1月は0.2bqでした。2011年のこの数値は、限界値が0.4bqだったので134が不検出になっていますが、グラフを分析してもらうと実際はピークがあったので、おそらく0.3bqくらいあると言われました。だから本当は合算で0.7bqです。半減期2年の134があるので、確実に福島原発由来です。食べものにはかなり気を付けていましたので、おそらく呼吸からだと思います。もしくは給食でしょうね。その当時、検査はしてない小学校でした。牛乳は飲んでいないのですが。しかし、今回は検出限界値0.072bqとかなので、やっと正真正銘の不検出と言えると思います。正直、3年経った今も尿に出るようなら、移住を真剣に考えたところですが、とりあえず少しほっとしています。ちなみに1年生の震災当時2011年は中野区、2年生は横浜市、3年生からは世田谷区です。検査してきた2回はいずれも中野にいました。中野でも新宿に近いところで、土の上に検査機置いて0.3マイクロシーベルトが出る、わりと数値の高めの場所にいました。2012年の3月に引っ越した先の横浜市は、測ってもあきらかに以前より空間線量が低いのが分かりました。2012年の8月には放射線リスクリサーチセンターで、ホールボディカウンターと甲状腺の超音波検査と、尿中8-OHdG検査(DNAがどのくらい切れているか)というのもやっています。これは息子だけじゃなく、私も甲状腺以外は一緒にやりました。その時のブログがこれです↓http://plaza.rakuten.co.jp/korrida/diary/201208090000/この時の結果が、二人とも内部被曝はないという結果で、息子の甲状腺も問題ありませんでした。尿中8-OHdG検査でも、息子の数値は問題なく、一番驚いたのは私の検査の数値が、通常ではあり得ないほど低くて、めちゃめちゃDNAが切れていないと。いったいどんな食生活をしているんだ、何か水素とか飲んでいるのですかと、診察してくれたお医者様に詰め寄られたことに、逆に驚いてしまいました(笑)もともとの抗酸化生活が、放射能下の日本で過ごす上でも役に立っていたようです。このことで結構拍子抜けして、去年は尿検査しなかったんですよね。まぁ2Lも尿を溜めないといけないので、それも大変だと言うのもあります。しかし、この時のブログにも書いているとおり、先生にも川魚、太平洋側の魚介類、回遊魚、山菜、タケノコ、きのこ、乳製品は引き続き避けた方が良いと言われまして、その生活を続けてきました。家では西日本のものしか食べず、給食でも乳製品、きのこを避けてきました。ただ、おうちでは、ここ1年くらいは検出限界値1bqで放射能検査されている九州産の煮干し、干し椎茸はめっちゃ食べています。長崎県のあごも摂っていますし、これまた放射能検査済みの北海道の羅臼昆布もめっちゃ摂取しています。まとめてリンクしておきますね。煮干し干し椎茸羅臼昆布お刺身も、産地チェックしながら時々食べています。特に世田谷に引っ越してからは、西日本産の天然魚しか置いていない上に安いという、夢のようなオーガニックスーパー「COCOHANA」があるので、助かっています。成城のほうにも「ナチュラルナチュラル」という同じようなコンセプトのスーパーがあるそうですよ。だけどまったく外食しない訳じゃなく、ランチも入れると週に3回はしていると思います。息子も週一ではしているように思います。その時は魚は産地が分からないものは食べず、キノコ、タケノコ、乳製品は避けてきました。あと2年生からは時々給食の放射能検査をしているという公立小学校に通っていました。副校長先生に聞くと、これまでの検査で何か出たのは牛乳だけだったようですが、それでも出てるは出てるんですよね。検査するしないは、区によって取り組みが違います。本当はこれは都や国で、子供用に別基準を制定してもらって、ちゃんと全校で検査してもらいたいです。放射能だけでなく、食育の観点からの、安全性の高い給食を望みます。子供は、未来そのものですから。3月1日は新月。新月の願いは、きっと空に届く。この星に住む生きとし生けるものすべてが、美しい命を輝かせてすごせますように。
2014年02月27日
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みなさん、こんにちは。更新がすっかり遅くなってすみませんでした。今週はセミナーとか執筆とかが重なって、どうにもブログを書く時間がなくて(>_
2014年02月23日
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みなさん、こんにちは。いやーすごい雪です。警報が出ている地域のみなさん、どうぞ気を付けて過ごして下さいね。東京もふかふかの雪が積もっています。部屋の中で見る分にはとてもきれいで、夢のような美しさです。息子は、雪だるま作ったりして、超大はしゃぎです。さて、前回からミトコンドリアビューティーについてお話しています。まずはおさらいから。60兆個の細胞の1つ1つの中にミトコンドリアが必ず100個~3000個存在し、全体重の10分の1がミトコンドリア。ミトコンドリアの大きな仕事は、私たちが食べた物と酸素や水素を使ってATP(アデノシン三リン酸)という体を動かすエネルギーを作り出すこと。ATPはすべての生命維持活動に関わっています。酸素の90%はミトコンドリアが使い、その0.2%~2%は、どうしても活性酸素に変わってしまいます。女性では30代後半、男性は40歳前半からミトコンドリアの数はぐっと減っていき、更に加齢と共にミトコンドリアの質が低下して働きが落ちてきます。そうなると新陳代謝が滞り、ATP(エネルギー)の生産が減り、細胞の修復もしにくく、疲れやすくなったり、見た目が老化したり、病気の原因にもなります。ATPは人間のガソリンですから、ミトコンドリアの数が少ないと、フル回転で必死でエネルギーを作らないといけないので、数が十分にある時に比べて活性酸素がたくさん発生してしまいます。アンチエイジングのためには、まずはミトコンドリアの数を増やすこと。そしてミトコンドリアの質を上げ、彼女達を元気にすることが大切です。更に、どうしても出る排気ガス(活性酸素)を抗酸化物質で消してあげること。活性酸素はミトコンドリアのDNAも傷つけてしまうので、これによってミトコンドリアの質が落ちて老化が進んでしまうので要注意です。しかし朗報は次の3つです!1、ミトコンドリアの数は年を取っていても増やすことが出来ること。2、ミトコンドリアが喜ぶ食べ物を食べることで、質を良くすることが出来ること。3、ミトコンドリアを傷つける活性酸素を消去するような抗酸化物質を、外から摂取してあげること。この3つは、実はかなりアンチエイジングの鍵を握っています!!これを実行していれば、体の中も外も相当若々しいのは間違いありません。まずは1のミトコンドリアの数を増やす方法ですが、なんといっても運動なんですね。ミトコンドリアの約70%は、実は筋肉の中にあるのです。 カナダのマクマスター大学の研究で、運動をしている高齢者(平均70歳)のミトコンドリアの機能は、若者と変わらないことが分かりました。ところが運動をしない高齢者のミトコンドリアの機能は、運動している高齢者や若者に比べて、著しく低下していたのです。http://www.plosone.org/article/info:doi/10.1371/journal.pone.0010778#pone-0010778(論文)こういうの見ると、希望が湧いてきますね~ミトコンドリアは太ももと背中の筋肉に多いので、私の本などにもよく載せているスロースクワットなどで鍛えることでも増やせます。持久力のある運動に使われる赤筋のほうに多いので、赤筋を使うヨガや太極拳、ジョギング、ウォーキングなどの有酸素運動も良いようですが、短時間でも筋肉に少し負荷をかけるほうが、ダラダラ楽に運動するより、ミトコンドリアは増えるようです。ウォーキングでもずっと歩くのではなく、例えば30秒走って1分歩き、また30秒走るような負荷のかけ方が良いようです。なんと1週間運動しただけでも、ミトコンドリアはもう増えてくるので、即効性があるのです。参考サイトhttp://jogteam.com/labs/lec/seiri_03.html背筋にもミトコンドリアが多いので、背筋を伸ばして姿勢を良くすることだけでも、ずいぶんとミトコンドリアが増えるのだとか。確かに、若々しく見える人に、猫背の方は少ないですよね?しかも猫背だと胸の筋肉が広がりにくいので、どうしても呼吸が浅くなりがち。酸素不足になると・・・もちろんミトコンドリアは元気をなくしてしまいます。さぁ、今日から背筋をしゃきっと伸ばして!ただし、歩く時はお尻にも力を入れて反り腰にならないように注意して下さいね。さて、ミトコンドリアを増やす方法としてもう1つ有名なのが、カロリー制限です。この猿のお話、前に書いたことあるの覚えていませんか?サイエンス誌に研究が掲載されて話題となりましたよね。普通にエサを食べているアカゲザルと、十分な栄養のまま70%にカロリー摂取を制限をしたアカゲザルとの違い。しかも20年以上の研究です。老齢期になってもカロリー制限の食事をとっているサルは、癌、糖尿病、心臓病、脳萎縮になる率が驚くほど低下し、死亡した数も38匹中14匹に対してわずか5匹という感じ。なにより、見た目が全然違うことが、アンチエイジング的にも衝撃的でした。↑左がカロリー制限した猿です。右が好き放題食べた猿。おない年ですよ?\(~o~)/実はこの猿のように約25%くらいカロリー制限すると、長寿遺伝子がONになるだけでなくミトコンドリアが増えることも分かっています。動物だけでなく、人でも証明した論文があるようですね。まぁ、腹八分目は医者いらずというのは言えているかもしれません。http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17341128(論文)ただし、痩せすぎてしまうほどカロリー制限すると逆効果です。痩せすぎは疫学調査でも短命になることが分かっていますし、痩せてしまうと筋肉が減るからミトコンドリアも減ってしまいます。だから、食べ過ぎない程度にほどよい体重を保つ事が大切です。カロリー制限より効果的なんじゃないかと言われているのが、実は断食。しっかり空腹を感じることで、体が「まずい!エネルギーを増やさなきゃ!」と認識して、ミトコンドリアを増やすんだそうです。週末に時々、酵素断食(鶴見先生の本や私のアンチエイジングの鬼プレミアムなんかにもやり方は書いています)をすることは、ミトコンドリア的にも良いようです。その他、ミトコンドリアを増やすのに良いことは、日光浴、深呼吸です。太陽を浴びること、ミトコンドリアは活性化するようです。鬼的には顔はあまり浴びたくないですが、顔は遮光の上、15分くらいでもいいので、日光浴してあげるとミトコンドリアが元気になります。また、十分な酸素があることを、ミトコンドリアは何より好みますので、深い呼吸をしてあげることも大事です。酸素を運ぶのは血液なので、血流が良いことも大事。肩こりのひどい方の筋肉の中のミトコンドリアは、かなり瀕死の状態です。いつもカイロの治療の時、矯正前にアロマオイルで背中のマッサージをするのですが、血流を促して、ミトコンドリアをまず元気にしてから矯正したいと思っています。次に、ミトコンドリアの質を良くする栄養素にはどんなものがあるんでしょうか。ほんとに興味深い栄養素がいろいろありますので、このあたりは次回じっくり書いてみたいと思います。少し負荷をかける有酸素運動と、腹八分目と週末断食。背筋を伸ばして、りりしくミトコンドリアビューティー!!!
2014年02月15日
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みなさん、こんにちは。急に暖かくなったと思ったら、また急に寒くなり、温度差の激しい毎日ですね。私は寒すぎてジョギングはちょっとさぼっていますが、風邪もひかず、元気にやっています。↑うちの都内の畑です。土を測ると表層が200ベクレルあったので、去年表面15cmをノンベクレルの土に入れ替えました。完全自然栽培。この冬もまた、生えているのは二代目の元気な大根と、それから、これはお初の、ちらほらな小松菜のみの、さみしい畑です。他は、芽が出なかったか、出ても育たず。土を入れ替えるって畑にとっては致命的で、あきらかに地力がまだないのですが、少しずつ変わってきている。この過酷な状況に耐えて、芽吹く命たち。これらは食べず、すべて種取りします。きっと、次の世代は、更にこの畑に合った種が取れると思います。原発問題は私にとって、とても身近な重要課題ですいよいよ都知事選の投票日がこの日曜日ですが、脱原発だけでなく、脱被曝に関して具体的な政策、実行力のある人に知事になってもらいたいです。誰なら勝てるとかじゃなくて、自分がどんな世界に住みたいかの意思表明だと思っています。昔から投票には行ってはいたけど、そこまで選挙や政治に興味なかったんですよね。でも美容と健康、真の幸福への探求を深めていくと、それにマイナスを及ぼすような政策を政治で取られてしまうと、個人の努力では打破するのがとても大変になるということに気が付いてしまって。例えば農薬の問題、遺伝子組み換え食品の輸入の問題、TPPの問題、原発の問題、憲法改正の問題などなど。個人がいくら努力しても、政策で良くない方向に舵取りされてしまうと、とてつもなくいろいろなことが大変になってしまいます。デモもそうですが、選挙も自分が入れられるのは1票だけだから「行っても意味ないんじゃ」と思われがちなんですが、私はそうは思わない。自分の意思を明確に表明するって、1票だけでないパワーを持つんです。それは、すぐに出る結果とか、物質的じゃないところでも、自分を変える力、そして世界を変える力になっています。発した言葉、誰も見てない時にやった行為さえ、今はさざ波のように広がりを見せる。そしてそれが、全部自分にもかえってくる。そういう時代になったなと感じています。さて、今日はミトコンドリアのことをちょっと考えてみたいと思います。いきなりすみません(笑)私達の体にある細胞は60兆個あるそうですが、その1つ1つの細胞の中に必ず↑このミトコンドリア様が、100個~3000個もいます。平均300個だそうです。肝臓とか脳とか筋肉とか腎臓とか代謝が活発なところには1つの細胞に数千個もいるようで、私たちの体重のなんと1割がミトコンドリアだそうです。すごくないですか?10分の1がミトコンドリアなんて!!!大きさは0.5μm~10μm。ミトコンドリアは約20億年ほど前に好気性細菌の αプロテオバクテリアが原始真核細胞に共生して生まれたというのが定説です。自分の遺伝子を残したまま、共生した相手の細胞核に取りこまれてしまいましたがミトコンドリアは元は独立した生物だったのです。すごいですよね。今は細胞の小器官となっていますが、ちゃんと独自のDNAを持っている。実際、見た目もミドリ虫みたいな、芋虫みたいな形をしてるし、私達は元は別の生物であったミトコンドリアを、全体重の10分の1も体の中に飼って暮らしているんですよ?もう孤独だなんて言わせません!(笑)しかもそのDNAは、卵子にいるミトコンドリアDNAしか引き継がず、精子のほうのミトコンドリアは選択的に排除されてしまうことが分かっています。女のほうの遺伝子しか引き継がないというところも、すごく神秘的ですよね。ミトコンドリアがやっている一番大きな仕事は、私たちが食べた物と呼吸で取りこんだ酸素や水素を使ってATP(アデノシン三リン酸)という活動エネルギーを作り出していること。ATPがあるから筋肉を動かせるし、神経を活動させることが出来るし、食べ物の消化、代謝、発汗、傷ついた細胞の修復など、すべての生命維持活動に関わっています。いわば、ガソリンのようなものですね。その他、体温を作り出しているのもミトコンドリアです。ミトコンドリアがいないと、私たちはまったくもって生きていけません。だから私はミトコンドリア様と呼んでおります(笑)ただね、呼吸で取りこんだ酸素の90%以上をミトコンドリアが使っているのですが、この過程で取りこんだ酸素の0.2%~2%は、どうしても活性酸素に変わってしまうんです。よく、活性酸素が細胞の老化の元凶だと語られますが、実は最も体内で活性酸素を発生する場所が、ミトコンドリアです。(もちろん、活性酸素はミトコンドリアだけで発生するわけではなく、例えば紫外線を浴びた時に生じる一重項酸素と言う活性酸素は、皮膚を老化させます。)ミトコンドリアから発生した活性酸素は、SOD、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼなどの体内酵素で消去できますが、過剰に発生した場合は残ってしまい、それが細胞を傷つけると、発がんや老化の原因となっていきます。この活性酸素はミトコンドリア自身も傷つけるのですが、損傷したミトコンドリアは、更に多くの活性酸素を作ってしまいます。年齢と共に、ミトコンドリアの数は減り、だけど逆に活性酸素量は増加していきます。ミトコンドリアの数が減り、なおかつ損傷して質が衰えると、新陳代謝が滞り、ATP(エネルギー)の生産が減り、細胞の修復もしにくくなります。こうなると疲れやすくなったり、見た目が老化したり、病気の原因にもなるそうです。ミトコンドリアががくっと減ってきてしまう年齢を発表します!女性では30代後半、男性は40歳前半からだそうです。がびーーーーーーーーん\(~o~)/ミトコンドリアDNAの損傷は、寿命にも老化現象にも関係することが分かっています。実験で、ミトコンドリア内で、活性酸素の過酸化水素を除去する「カタラーゼ」という体内酵素を増やしたところ、生物の寿命が20%も伸び、老化現象も減ったという結果も出ています。過酸化水素が変化すると、DNAを傷つける最悪なヒドロキシラジカルが出来てしまうので、それを未然に食い止めると、老化が抑制されるわけです。チンパンジーと人間の遺伝子は98.77%も同じだそうです。だけれども、最長寿命は約2倍も人間が長生きです。この差はなんでしょうか?実は、体内で作られる活性酸素除去酵素のSOD酵素の活性が、人間はチンパンジーの2倍もあるんだそうです。傷ついた遺伝子を修復する酵素活性も、やっぱり2倍なんだそうです。こうなってくると、やはり活性酸素老化説というのは、正しいのかなと考えてしまいますね。また、男性より女性のほうが長生きする理由も、実はこの活性酸素を消去するために体内で作られるSOD酵素とグルタチオンペルオキシダーゼの活性が、例えばマウスの場合、2倍もメスの方が活性が高いからなんだそうです。この機能を司っているのが、女性ホルモンのエストロゲンなんだそうです。いやー、奥が深いわ。このブログでも、外から摂取する抗酸化物質についてよく書いていますが、抗酸化物質に働いてもらう場所は、お肌以外では、主にミトコンドリアであることが分かると思います。さて、このミトコンドリアですが、量を増やしたり、質を良くしたりすることが出来ることが、最近のさまざまな研究でわかってきているようです。ミトコンドリアが活性化し、量を増やし、質を良くするための食べもの、生活習慣、運動、サプリメントなどについて、鬼的な視点も入れて徹底的にまとめてみましたので、次回どうぞお楽しみに♪細胞に住んでくれている、ミトコンドリア様を喜ばせる!これぞ、ビューティーエイジングの素敵なおもてなしです!!
2014年02月07日
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みなさん、こんにちは。一瞬風邪をひきそうになりましたが、なんとかプロポリススプレーと金時生姜とエルダーフラワーのハーブティーで、またもや1日で治りました。風邪らしい風邪をひかなくなって1年以上経過していることに気が付きます。寝てないとか、疲れとかはありつつも、体調不良で仕事を休んだことがないんですよ。自分でも免疫力がずいぶん上がったなーと思っています。最近自分の写真を全然載せていないので、今日は載せてみます。年末に、かなりばっさりと髪の毛を切ってしまったんですよ。書籍のイメージが強い方が見たら、だいぶ印象が違うかもです。まぁ、かなり洗うのも乾かすのも楽ですね。毛先に限定で出したヘアワックスを付けただけでまとまります。さて、前回は化粧品というのは、いったい何のためにあるのかという話を書きました。1番目の目的としては・・・・・1、良質なオイルやうるおい物質で、足りない皮脂膜や細胞間脂質、NMFを補助してバリア機能をアップさせるためというものがありました。バリア機能が良好だと、紫外線などの外界の刺激や乾燥から肌を守り、シワやシミやたるみを作りにくくなります。肌のバリアである皮脂膜と角質層のうるおい物質を補助してあげると、肌のアンチエイジングにとってとても良いのです。そのため第一義には、化粧品に含まれる「油」の種類と質が大切で、同じ化粧品に見えても、化粧品に含まれる油にはいろいろあるという話を前回後半で書きました。それを更にまとめますと・・・・化粧品に含まれる油の種類●石油から出来た鉱物油●プラスチック人工油であるシリコーンオイル●石油系化学溶剤抽出の植物油●圧搾の植物油(種や実を搾っただけの油)●圧搾のオーガニックの植物油(更にその植物がオーガニックや野生である)こういうグレードの違いがあると思います。更に言いますと、圧搾の油の中でも・・・★加熱して搾る★非加熱で搾る★搾った後に加熱して活性炭などで脱臭している・・・などいろいろなタイプがあります。加熱して搾った方が、少しはたくさん搾れるのですが、脂肪酸の種類によっては、加熱で損なわれたり酸化してしまうものもります。この時の温度も、高温~中温までいろいろあります。中温くらいなら、さほど成分の劣化がないことも多いです。でもやはりまったく非加熱のほうが、成分として損なわれるものが少ないです。しかし低温圧搾のオーガニックの植物油は、植物自体が無農薬で希少な上に、搾れる油の量も少なくなるので高額です。でも損なわれる成分がなく、フィトケミカルたっぷりな油だと思います。ただ、物によっては、中温くらいで若干加熱してあげたほうが、よいオイルになる場合もあります。今、私が作っているサンスクリーンで「米ぬか油」というのを使っているんですが、これはたくさんある成分の中の1つですが、これだけでも見つけるのが本当に大変でね。よくあるじゃーんと思うかもしれませんが、無農薬で、しかも圧搾の米ぬか油なんて、まずほとんど存在しないんですよ。世の中にあるのは、溶剤抽出の米油がほとんどです。99.9%これです。搾るんじゃなくて、米ぬかに溶剤をかけて脂肪分を溶かし出すのです。分かりやすいサイトを見つけたのでリンクしておきます。音が出るPCで見るのがいいですが、出なくても文字があるのでだいたい分かると思います。一般的な米油が出来るまでこの溶剤とは、石油系有機溶剤のヘキサン。ベンジンの主成分で急性毒性があり、多発性神経炎、肝機能障害といった慢性毒性もあります。これを食用のものに入れるんですよ?なんでこんなことするかというと、少ない原料でも、たくさん油を作って効率を上げるためです。最後はヘキサンを加熱して取り除きますが、ただ、栄養価はだいぶぶっ飛びます。特に米ぬか油には、ガンマオリザノールという米ぬかにしか含まれてない美肌成分や、トコトリエノールというスーパービタミンEが多いんです。ガンマオリザノールは、皮脂腺の機能を高めて皮膚の保湿力を高めて、潤いのあるお肌にし、くすみ、小じわ、ニキビにも効果があります。最近の研究では、アトピー性皮膚炎をひきおこす「IgE抗体」を抑えて、カユミと炎症を改善することが報告されています。また、ガンマオリザノールには酸化を防ぐ効果があり、紫外線をブロックし、メラニン色素をつくり出すチロシナーゼ゙酵素の活性も抑えます。米ぬか油にはトコトリエノールと言うスーパービタミンEも含まれていますが、これはビタミンEの50倍もの驚異的な抗酸化力があって、メラニンの生成を抑え、シミ、ソバカスを防ぎます。ビタミンEは一般的にはトコフェロールという名称で知られ α(アルファ)、β(ベータ)、γ(ガンマ)、δ(デルタ)など4つの種類があります。トコトリエノールはトコフェロールの仲間で、要は活性型のビタミンE。同じくα、β、γ、δの4種があります。トコトリエノールは脂溶性のビタミンですから角質への浸透もよく、皮膚への浸透力は、なんとトコフェロールの15倍です。しっかり角質層に浸透して、活性酸素を消去します。しかし、このような有効成分も、溶剤抽出で高熱加温されて、化学物質で脱色して脱臭したりして更に熱してとかやってたら、かなり損なわれてしまいます。 そこでこういった化学処理のない圧搾の無農薬の米ぬか油を探しに探して、それをサンスクリーンに使用しています。しぼる前に中温で少し加熱しているオイルですが、それでもガンマオリザノールもトコトリエノールもたくさん残っています。トコトリエノールは100g中50mgです。今、オリジナルでも米ぬか油を搾る試みをやっていまして、九州産の無農薬の米ぬかを上からぐぐっと押して、米ぬかに20%含まれている油分を、搾り出しているだけの油を試作しています。そのあとは和紙で濾過するだけです。前もあともいっさい加熱しません。しかし、これをやると有効成分はものすごく残るのですが、なんせヌカの香りもだいぶ残ります。でも、これを塗ると肌の調子はめっちゃよくなるんですよ!これは、サンスクリーンに使うだけでなく、オイル美容液にしようかと考えています。同じく、今、お茶の実もオリジナルで搾っています。茶実油はオリーブオイルよりも多くのオレイン酸とリノール酸を含みます。サポニンも多いので、オイル自体の浸透性がすごく高いという特徴があります。カテキンやビタミンEも多いので抗酸化力が高く、抗炎症作用、美白作用もあります。でも人の手が入った、肥料を与えられている茶畑では、お茶はあまり実をつけないんですよ。自然にかえると、ちゃんとたくさんの実をつけます。これをこのまま、加熱せずに搾ると、魔法のような茶実油が出来ます。なかなか出会えない、希少な茶実なのですが、ついに出会えました。福岡の矢部村、中津江村っていうところで、長い間耕作放棄地となっていた昔の在来茶の茶畑と、同じく野生にかえっているやぶきたの茶畑、更にその種がこぼれ自生している茶樹、鳥が運んだのか山に自生している茶樹から採取した、完全なるワイルド茶の実があるんですよ。この地域のお茶は、古くは朝廷に献上していた在来種のようです。これを、まったく加熱せずにそのまま今搾っています。米ぬか油とこのワイルドな在来種の茶実油をブレンドした、まったく非加熱のオイル美容液を作ろうかと。サンプルは出来てきてますが、本当に浸透が良く感動!ジャパニーズビューティーなオイルだ~!!!あれ、なんか話がだいぶ脱線しましたか?こんな風に成分名にただ「米ぬか油」とか「茶実油」とか「オリーブ油」とか書いてあっても、中身はいろいろなんですよね。油1つも、どう搾るかによって、まるで違うものになっていきます。成分の1つ1つで、そこにこだわりながらコスメを作っているんで、正直1つのコスメを開発するにも、ひーーってほど大変なんですが、こういう植物との出会いが楽しんですよね。この在来種のお茶の葉から、今チャエキスも作っています。チャエキスは、抗酸化と美白に良いので良く使いますが、このワイルドな茶葉から作ったエキスは、かなりすごそうです!さて、今日は旧暦でいうとお正月だそうですね。しかも新月だそうで。新月は体の解毒、浄化、洗浄、排泄の力も最も高めてくれます。心に溜まったものも、体に溜まったものも、すっきりと浄化できる日です。今日は、オイルマッサージでもしながら、ゆっくりとお風呂に入ろうっと。新月に、願いごとを具体的に紙に書くと、その願いが叶うといわれていますから、願いごとも書いてみようかな。新しい年のはじまりに、心も体もすっきり。旧正月、おめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
2014年01月31日
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みなさん、こんにちは。いよいよ都知事選なので、鬼的にスイッチが入ってきています。今回は脱原発を主張する候補者が2人もいるので、それがポイントになること自体は、議論の機会が増えるので、よかったなと思っています。ただ、私が望むのは脱原発を含んだパラダイムシフトなので、それだけの観点や知名度で選ぶことは出来ません。政策と候補者の本気度を見極めて、投票したいと思っています。昨日から2月10日まで、高レベルの放射性廃棄物を埋め立てるフィンランドのオンカロを描いた「100,000年後の安全」という話題作が、ユーチューブで無料で見れます。オンカロは、地下およそ520メートルの深さまでトンネルを掘り、そこにひたすら放射性廃棄物を100年間にわたって放り込んでいくというだけの施設。100年後に施設が満杯になった後は、道を埋めて完全に封鎖するんだそうです。でも、なんとここが世界で唯一の最終処分場なんですよ。埋め立てた使用済み核燃料の放射能が生物にとって安全なレベルまで下がるには、なんと10万年かかるんだそうです。処理場とは名ばかりで、「オンカロ」は、何もしないで地下に封鎖され続け、ただひたすら、少しづつ放射能が弱まるのを、10万年も待つんだそうです。10万年ですよ、10万年。10万年間も自分たちの子孫たちに近づいたら死んでしまうような核のゴミを押し付ける。正気ですか?って言いたい。この映画の監督のマイケル・マドセンは、オンカロの取材をしたとき、学者たちに「こういう施設を作れない国があるとしたらどこか」という質問をしたそうです。その答えは日本でした。現在の科学では放射性廃棄物の処理は地層処理しかないと言われていますが、日本は、火山があり地震があり、常に地層が安定していないので、オンカロのような地層処理場が作れないということです。それなのに原発を54基も持っていることが、根底からおかしんですよね。現在はとりあえず、すべて稼働はしていませんから、この先は時間をかけて廃炉にしていくしか道はありません。それなのに再稼働なんて、もっとありえないのが分かります。映画 『100,000年後の安全』マイケ ル・マドセン監督(2009 年/79分/デンマーク, フィンランド, スウェーデン, イタリア)日本語吹 き替え版ナレーション:田口トモロヲ=【映画配 信ページ】http://www.uplink.co.jp/100000/2014/【配信期 間】2014年1月22日(水)正午12時~2月10日(月) 正午12時さて、スキンケアについて今回も少し書こうかなと思います。私はカイロプラクターとして15年間施術をさせていただいていますが、その他にオーガニックコスメの開発を、かれこれ6年ちょいやっています。害のないものを作りたいということから始まって、今ではそんなのは当たり前で、開発を続けていく中で、植物の持つ抗酸化力に感動する日々が続いています。多くの女性が使う化粧品ですが、男性で化粧品を使う方はまだまだ少ない状況です。根本的な問題として、男と女では肌質がまるで違うと言うことも大きな理由だと思います。「皮脂を出せ」と促すのは、主に男性ホルモンの働きなので、女性は元々男性より、皮脂の分泌が少なく乾燥しやすい傾向にあり、加齢と共に肌の水分量も皮脂の分泌も減っていくのに、男性は50代くらいまで、20代とほぼ同じくらいの皮脂を分泌出来るんです。そのため男性は、角質層の水分が蒸発しにくく潤いも保ちやすい傾向になります。また、角質層が女性より厚いので、紫外線を真皮にまで通しにくく、日焼けによるシミやシワになりにくいのも利点です。もちろん個人差がありますし、男性でも日焼けを繰り返していると、やはり女性同様シミやシワや乾燥と言ったトラブルが起きやすくなります。以上をふまえて、化粧品っていったい何のためにあるの?と言えば、以下のようなことだと思っています。1、良質なオイルやうるおい物質で、足りない皮脂膜や細胞間脂質、NMFを補助してバリア機能をアップさせるため2、埃や汗、酸化した皮脂、メイクなどの日々の皮膚の汚れを洗顔で落とすため3、空調などによるお肌の乾燥や大気汚染、紫外線の害、メイク用品から肌を保護するため4、植物の抗酸化成分などの力を少し借りて、肌の自然治癒力を高めるため5、メイクして美しく装うことで、自分の美しさを最大限に引き出すためこの中で、特に大事な化粧品の役割って、やっぱり1なのかなと思います。自分仕様の最高の天然クリームであるある皮脂膜を補うこと、そしてバリアを強化することは、肌のアンチエイジングにとって、長期的に見てもかなり大事なことです。だから私は全種類でオイルフリーが徹底されているコスメや、うるおい物質がほぼ含まれないような、アルコールや水分ばかりの化粧水をバシャバシャ付けることには、あまり意味を見いだせないです。そのコスメに配合されているオイルが何なのか?植物油なのか、鉱物油なのかシリコーンオイルなのか?脂肪酸の種類は何か?油を搾る時にどういう製法で搾っているか、がすごく気になります。同じ植物油でも搾り方によって、有効成分の含有量が全然違うからです。一般のケミカルコスメには、植物油でも溶剤抽出オイルや鉱物油、シリコーンオイルが使われていることが多いです。鉱物油(全成分にはパラフィンとかワセリンとかミネラルオイルと書いてあります)は、石油を精製したオイルで、幅広く一般化粧品に使われています。皮膚科で出されるワセリンやよく売られているベビーオイルもこれです。鉱物油にも良い点はあって、刺激がなく、分子量が大きく浸透が悪いオイルなので、肌にバンドエイドをするような働きがあります。合成界面活性剤や乾燥などで、肌のバリアがとても薄くなっていると、どんなものを塗っても刺激を感じやすくなっている場合、油膜を形成する鉱物油を一時的に使う分には、そう悪くありません。ただし精製度が良くないと、鉱物油には有害な不純物が含まれているので、これによってシミになったり、皮膚が黒くなることもあります。昔、黒皮症の女性が大変増加したことが問題になりましたが、あれはこの精製の悪い鉱物油が原因でした。また、鉱物油は栄養価はまったくなく、抗酸化成分も全然なく、皮膚の常在菌がエサにしにくい油なので、長期的に使用していると、乾燥肌を助長します。鉱物油は、それでもまだ天然物である石油由来の油ですが、シリコーンオイルになってくると、完全に合成油で、実は油と書きますが油ですらなく、合成樹脂、プラスチック油です。車のワックスとか機械用によく使われているのがシリコーンオイルですね。これを顔につけるっていうのは、正直驚きだと思います。シリコーンオイルは落ちにくい水に強いメイク用品をはじめ、ほとんどのファンデーション、そして今や基礎化粧品にまで入っています。まだメイク用品は装うものなので100歩譲って理解してもいいですが、基礎化粧品になると、意味が分かりません。お手持ちのコスメの成分に、ジメチコン、メチコン、シクロメチコン、シロキサン、クロスポリマーなどの名称があったら、それがシリコーンオイルです。シリコーンオイルも分子量が大きくまったく浸透しない成分で、刺激がないのは良いのですが、撥水性が強く、皮膜性が強いので落ちにくいというのが最大の欠点です。落とすには強い合成界面活性剤が必要になるので、そのことによって肌のバリアにダメージを与えます。もちろん、ビタミンも有効成分もなく、皮膚の常在菌はエサに出来ず、まったく分解できないので、よけいに肌に残留しやすくなります。シャンプーでノンシリコーンというのが、今よくありますが、髪は死んだ細胞ですから、皮膜する分にはまだ良いんですよ。よくないのは、頭皮に付けることですね。だからシャンプーに入っているのはNG。まだリンスやトリートメントを地肌を避けて使う分にはシリコーン入りでもいいと思います。ただね、実は洗い流す時、背中に貼りつくんですよね。これのほうが問題で。ずっと使用していると、背中ニキビの原因となったりしますので、そういう意味ではやはりヘアケアもノンシリコーンが望ましいと思います。カルボマーと言うのは、シリコーンオイルではないですけど、水溶性の合成ポリマーで、こちらは落ちにくくはないですが、やっぱり分子量が大きく肌表面に水を抱えた膜を形成します。刺激はないけど浸透もせず、もちろん栄養価も有効成分もなく、常在菌もエサに出来ず、長期的に使うと育菌的良くありません。なんちゃらゲルとかジェルとか言うのは、90%くらいこれですね。まだまだ化粧品には鉱物油やシリコーンオイルが使用されていることが多いですが、植物の力が、化学合成成分より優れていることが分かってきている昨今では、植物オイルが使用されている物も増えてきています。植物油は、皮脂にも含まれる脂肪酸を持っていることと、角質層への浸透が良いことが特徴です。ただ、その植物油がどうやって作られているかは気になります。現代の油の搾り方は、ほとんどが植物に石油由来のヘキサンと言う有機溶剤をふりかけて脂肪分を溶かし出して、そのあと200℃以上で加熱してヘキサンを飛ばして、薬剤で脱臭脱色して添加物を入れて作ると言う、有効成分がぶっ飛んでしまうような作り方です。オーガニックの植物の種や実を搾っただけのオイルは、オイルと言っても、そういう作られ方をしたオイルとは、かなり違う成分を持っています。皮脂を補う脂肪酸が多いことや、肌への浸透が良いだけでなく、ビタミンやミネラル、抗酸化物質、フィトケミカルなどの有効成分が非常に多いことが優れた点です。皮膚に住む常在菌がちゃんとエサにして分解できるのもポイントです。植物油は素晴らしいんですけど、酸化したものは肌に良くありません。酸化した油は、過酸化脂質になり、これが刺激となってシワやシミ、ニキビといった症状にもつながります。だから日中付けるなら、植物油の中でもオリーブオイル、アボカドオイル、椿オイル、モリンガオイル、アルガンオイルなどオレイン酸の多いものや、ビタミンEやカロチノイドの多いもの、ホホバオイル、シアバター、オリーブスクワランなど酸化しにくい組成のオイルがベスト。皮脂や油の酸化を抑える成分や紫外線の害からブロックする働きのある天然の有効成分が豊富なものが良いと思います。オーガニックコスメでも、酸化しやすい組成の植物油を、日中用のクリームに使用していたり、ファンデーションの油に使用しているものがありますので、この点は注意して下さい。ローズヒップオイル、月見草オイル、ボリジオイル、ヘンプオイル、キウイシードオイル、グレープシードオイルなどはすごく酸化しやすいので、夜用として使う方が良いです。また、容器がエアレスでないと、空気に触れることが多いので、やはり酸化しやすくなります。エアレスでない場合は、フタをしっかり締めて出来るだけ早めに使い切った方が良いです。エアレスでも出来たら3か月以内には使い切り、また、チークやアイシャドーは、最低でも半年に一度は買い替えましょう。化粧品に含まれるオイルはどれも同じじゃない!オイルを見直して、バリアの整った美しい肌へ!!
2014年01月24日
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みなさん、こんにちは。寒い毎日ですね。こう寒いと3日に一度やると誓ったジョギングが、早くもさぼり気味です(ー_ー)!!ちなみに、あまり頑張りすぎるのは心臓に良くないのと活性酸素が発生しすぎるので、ジョギングと言っても走ったり歩いたりするウォーキング気味くらいの負荷のかけ方がいいと思ってます。距離は2kmを目安に走っています。適度な運動をすると成長ホルモンが分泌されて、肌のハリがアップし血流もよくなります。女性ホルモンも分泌されやすくなり、セロトニンも分泌して心もおだやかに。がんばりすぎない程度に、がんばろーっと!↑ジョギングのあとはローチョコレートっ!ってことで、新作が完成しました!植物の持つボタニカルカラーだけで美しい色に仕上がったオーガニックRAWチョコレートバーです!!この美しい色彩は、イチゴの赤、モリンガの緑、ほおづきの黄色、ベリーの紫色、ザクロのピンクなどのフィトケミカルで出来ています。フィトケミカルは植物が持つ色素や辛味、香りなどの成分のことで、人間にとっても嬉しい有効成分であることが分かってきています。ファイトケミカルは約1万種くらいあり、大半のものに赤、橙、黄、緑、紫などの美しい色素があるんです。色だけでなく、1つ1つにそれぞれの果物や植物の味わいがあります。もちろん砂糖は使用せず、アガベとローハニーのみの甘み。ぜひ食べてみてください!22日発売です。さて、最近インナーケアのことばかり書いていたので、今日は久しぶりに、スキンケアについて書いてみたいと思います。空気が乾燥しているし、寒いので汗や皮脂の分泌も減り、今の季節は特に肌が乾燥しやすい季節です。この「乾燥」という状態は、アンチエイジングにとって大敵。肌のバリア機能が落ちて、少しの刺激でもかゆみを感じやすくなって、かくことで肌を傷つけ、さらに状態を悪化させることも多く、シワも目立ちます。そもそも肌のバリアとは何でしょうか?肌のバリアとは皮膚表面の皮脂膜、その下の角質層のことです。その下の顆粒層もバリアに含める考え方もあります。肌のバリアの主な役割は以下の3つです。●肌表面からの異物の侵入を防ぐ●体内の水分、角質層の水分の蒸発を防ぐ●紫外線をある程度反射させる肌のバリアがあることでダニやほこりなどの異物が内部に入ってこないようになっています。バリアが落ちると、化粧品にもかぶれやすくなり、敏感肌になります。そして健康な角質細胞には20%~30%くらい水分があるのですが、これはほとんどが体の中から湧き上がってくる水分です。肌のバリアがあると、この水分を守ってくれるので乾燥しにくくなります。また、紫外線をある程度反射させて、皮膚の内部に入り込ませないようにする作用もあるので、肌のバリア機能が落ちると基底細胞や真皮まで紫外線が到達しやすく、消えないシワやたるみを引き起ここしやすくなります。アンチエイジングの鬼である私にとって、この「肌のバリアを守る」ということは、かなり重要なミッションです。肌のバリアの1つである皮脂膜は、皮脂腺から出る皮脂と汗を原料に作られる天然のクリームです。本来混ざらない皮脂と汗を混ぜてクリーム状にしているのが、天然の乳化剤である皮脂に含まれるリン脂質(レシチン)やコレステロールです。 この皮脂膜を作るのに欠かせないのが、実は皮膚に住む常在菌たちの働きです。皮膚には1兆個くらいの常在菌がいるんですが、彼らがこの天然のクリームである皮脂膜の乳化を助け、皮脂や汗を分解して弱酸性の皮脂膜にしているんです。皮脂膜を弱酸性にしてくれている表皮常在菌(表皮ブドウ球菌やアクネ菌など)達の役割は絶大です。皮膚表面が弱酸性だと、アルカリ性が大好きな黄色ブドウ球菌など、炎症やかゆみの原因になる悪玉菌の増殖を抑制してくれます。もう1つの肌のバリアである角質層は、10層くらいの角質細胞がアップルパイのように積み上がり、その隙間をセラミドなどの細胞間脂質やNMFと呼ばれるうるおい物質でセメントのように埋めて、角質層の水分が蒸発しないような構造になっています。このNMFの40%はアミノ酸なのですが、これも実は肌に住む常在菌が作り出しています。肌のバリアを健全なものにしていくためにも、表皮常在菌達とは仲よくしたいもの。そのためにはどうしたらいいのでしょうか?実は表皮常在菌は乾燥が大の苦手。乾燥することで、善玉菌達が住みにくくなり、善玉菌がいないと乾燥も招きやすいと言う悪循環に陥ります。表皮常在菌が住みやすく、肌バリアを壊さないために一番大切なことは、肌を洗いすぎないことです!!もちろん皮脂が酸化すると肌荒れの原因になったり、シワやシミの原因になりますし、ほこりもついているし、化粧をしている場合もあるし、洗うことは必要です。肌を洗って菌たちが一時的に減少しても、30分も経てば毛穴などに残っていた菌が増殖しますし、皮脂や汗もまた出てきます。ただし、合成界面活性剤の多い洗浄剤で洗いすぎると、皮脂が過剰に奪われ、水分を保持する角質層の細胞間脂質まで減少してしまうことがあります。こうなるとバリアが慢性的に薄くなり、エサがないので善玉菌たちも減少し、乾燥肌、かゆみ肌、シワ肌の原因となります。菌と肌バリアのために大切なこと★合成界面活性剤の多いもので顔を洗わない合成界面活性剤は洗浄剤やクリームなどの化粧品を作る時、水と油を混ぜるための乳化剤で、水にも油にも馴染む性質を持っていて、この働きを化学的にとても強めたものです。クレンジングや洗浄剤に含まれている場合が一番問題が大きいので、特に注意して下さい。比較的合成界面活性剤の量が少ないのがクリームタイプのクレンジングです。化粧を落とす時は、洗い流せるクリームタイプを選び、あまり長く顔に置いておかず洗い流しましょう。私はそもそも合成界面活性剤が嫌なので、皮脂にも含まれるリン脂質(レシチン)で乳化したクレンジングを開発したので、それを使っています。これは合界を使用してない、美容クリームみたいなクレンジングなので、そんなに慌てて洗い流す必要はありません。ただし、こういう合界でないクレンジングを使用する時は、必ず落とすほうのファンデーションも落ちにくいシリコーンオイルやナノ粒子が使われてないものを選ぶ必要があります。化粧をしていない時は、石鹸かクレイジェルかどちらかで洗っています。液体タイプの洗顔料の場合、石鹸だと思っていても石鹸ではなく合成界面活性たっぷりの洗浄剤であることが多いので気を付けて下さい。固形石鹸でも、たまに合界のものがありますが、全成分に、カリ石鹸素地、石けん素地とあるもの、または油脂(オリーブ油などの名称)+水酸化Naもしくは水酸化Kとあるものは、まず石鹸だと思います。ただ、たとえ石鹸でも、洗いすぎは禁物です。冬は特に汗や皮脂も少ないので、朝などは乾燥肌の方は、ぬるま湯洗顔くらいで良いと思います。私は冬の朝はクレイジェル洗顔をしています。これは特別に作った洗顔料なので、冬に使用しても石鹸より乾燥しません。★殺菌成分に注意殺菌作用の強い化粧品を常用していると、善玉菌まで殺してしまいます。ニキビの原因菌と言われるアクネ菌も実は増えすぎない限りは善玉菌と呼べるものです。アクネ菌の異常繁殖は、殺菌しなかったことや、顔を洗わなかったことが原因ではなく、食べ物や生活習慣などによることが多いです。防腐剤がたくさん入っているコスメも、常在菌にとっては嬉しいもではありません。★30分以上の長風呂はしない半身浴をたまにするのは体を温めて、汗もかくので良いのですが、いつもやっていると、これまた皮脂を取りすぎて乾燥を招き、常在菌のためにも良くありません。★皮脂腺の多い個所と、そうない個所を意識して洗う顔の中でも皮脂腺が多いのはTゾーンです。ここは洗顔料をちょっと多めに使用しても良い箇所です。私はスクラブなどを使用する時も、冬はTゾーンにだけ使ったりします。その他の箇所で皮脂腺が多いのは頭皮と背中と胸の真ん中です。陰部も少しは皮脂が出やすい部分ですから、表面は石鹸で洗って下さい。ただし膣の中は強酸性に保たれることで制菌しているので、洗うと逆に雑菌が繁殖しやすくなるので石鹸で洗わないこと。だからシャンプーは、ほぼ毎日しますし、背中と胸の真ん中などはちょっと気を付けて洗いますが、その他の部分は、冬は石鹸&タオルで毎日ゴシゴシ洗うということは必要ないと考えています。週一くらいで十分です。★効果的な保湿をすること洗顔料をちゃんと選び、洗い方を上記のようにすれば、それだけも乾燥肌はかなり治っていきます。その上、化粧品で皮脂膜の補助をしてあげると、さらに乾燥しなくなりますし、皮脂の酸化や紫外線の害を防ぎ、抗酸化作用でアンチエイジング効果もあります。選ぶときに気を付けたいのが、合成界面活性剤を多く含んでいないこと、それからシリコーンオイル(ジメチコン、メチコン、シクロメチコンなど)でなく、ちゃんと植物オイルが配合されていることや、グリセリンやヒアルロン酸やアミノ酸、糖類、セラミドなどの天然保湿成分が含まれていることが重要です。更にオーガニックの植物成分が含まれている化粧品にはカロテノイドや天然ビタミンE、エラグ酸、ケルセチンをはじめとするフィトケミカルなど、肌のアンチエイジングに嬉しい抗酸化物質が多いです。★汗をちゃんとかけること空調が整った部屋でいつも過ごして、運動不足で汗をかかないと汗腺の機能が落ちていきます。定期的に運動したり、時々岩盤浴や温泉に行ったりして、汗をかくことは大切です。ただしベタベタした汗をかいて、そのままにしておくとかゆみの原因になりますので、汗をたくさんかいたら、洗い流したり、優しく拭いたりしましょう。皮膚の常在菌が住みやすい、肌バリアを壊さないスキンケア!育菌、育バリヤがアンチエイジングには欠かせません!!
2014年01月16日
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みなさま、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。いやーすっかり新年のご挨拶と更新が遅くなりまして、ごめんなさい。年末年始は夫の実家の広島と、自分の実家の大阪に順番に帰っていまして、かなりゆっくりしておりました。おかげさまで夜更かし気味が直り、早めの時間に寝て起きる習慣が戻って体が軽いです。もう1つ、この新年からやり始めたことがあります。それは3日に1度のジョギングです!!私にそれを決意させたもの。それは本屋で見かけた、このクルム伊達さんの写真です。もちろん、きれいにメイクしてライティングして撮影されているのですが、それよりも何よりも内側から発する健康美というか、筋肉の引き締まった美しさに胸を打たれました。今までも家の中でのストレッチやスクワット、チベット体操などはやっていたんですが、もっとウォーキングや軽いジョギングなどもやったほうがいいのは分かっていました。けど、なかなか出来ていなかったんです。食事やスキンケアはかなり徹底している鬼ですが、アンチエイジングのために、やったらいいのが分かってて出来てないことの2つが早寝と運動だったので、今年はこの2つをなるだけ実行する年にしようと思います!そうそう、今発売している「日経ヘルス2月号」に付録で付いている「ダイエット手帳」の監修を少しさせて頂きました。↑こんな感じの薄くて持ち歩きやすい手帳です。食べたものや、その日やった運動や体重を書く欄があり、食べ方ルールや生活ルールが守れたかをチェックする欄もあり、モチベーションが上がる手帳です。ぜひ、チャレンジしてみて下さい。この手帳に出てくるのは4つの食べ方のルールなのですが、今回はたくさんありすぎると大変だと言うことで4つにしぼることになりましたが、私は更に以下の10か条を守っています。1、排泄の時間である朝食は、旬のフルーツのみにする。夜は寝る3時間前までに夕食をすませ夜食は食べない。2、体内酵素を温存するためにも糖化を防ぐためにも、生野菜から食べ、炭水化物を出来るだけ最後の方に持ってくる(しかも炭水化物は食べ過ぎない)3、毎日350g以上野菜とフルーツを食べ、野菜の半分は生野菜にすること。(もちろん加熱野菜も食べる。)4、発酵食品は、酵素と乳酸菌の宝庫。腸内の善玉菌を優勢にしてくれる。納豆、生味噌、漬物なども毎日適度に食べる。5、腸のために、水溶性と不溶性の食物繊維の多い野菜を毎日30g以上食べる。ゴボウ、かぼちゃ、海藻など。6、腸内の悪玉菌は高たんぱく、高脂肪が大好き!動物性たんぱく質を食べ過ぎないこと。その代わり豆など植物性たんぱく質などで不足しないようにする。7、悪玉菌の好物で、糖化の元凶である白砂糖を使ったお菓子類と、油の多いお菓子類を食べない。甘みはローハニー、アガベシロップなどで代替。料理にはみりんを使う。8、油は細胞膜とホルモンの原料なので質に気を付ける。加熱料理には、加熱に強いオメガ9系の油(なたね油、アボカドオイル等)を使い、ドレッシングには加熱に弱いオメガ3系(亜麻仁油、チアシード油)を取り入れる。酸化した油もの料理に注意する。外食で揚げ物を食べ過ぎない、同じ油を何度も使わない。トランス脂肪酸を摂らない。9、ミネラルが不足すると酵素の働きも、代謝も、心の状態も悪くなる。ナッツを食べたり、煮干し、昆布、焼きあごなどでしっかりダシを摂った味噌汁を毎日飲む。10、腹八分目にして、良く噛んで食べる。(最新の抗加齢医学の実験では適切な栄養バランスのまま摂取カロリーを減らすと、いろんな動物で寿命が約1、5倍延び、しかも若々しい。)このブログを読んでいる方にはおなじみの内容ですが、確かにこう見ると、ちょっとボリュームがありますね^_^;でも、全然難しいことは書いていないので、すぐに実行できると思います。日経ヘルスの今回の特集名の「一生もの「やせ習慣」」じゃないですけど、私は今ダイエットとかはまったくしなくても、そもそも太らない体質になっているようです。30歳をすぎた時、いったん代謝が落ちて7kgも太り、体脂肪も増えて運動しても全然痩せない時期が数年あったんですよ。そのあとに出会った酵素栄養学や、上記の10か条ですっかり体質が変わってしまったようで、今は燃焼系で体温も代謝も上がりました。夫も同じです。ぜひぜひ、実行して頂けるといいなーって思います!この中で難しいのは油だろうなと、このお正月すごく感じました。大阪の実家で、息子がさといもコロッケを食べたいと言うのですが、母は揚げ物をしないから、良いなたね油とかがおうちになくて、スーパーに買いに行ったのです。いや~!売ってませんね!まともな油が!化学溶剤抽出と、遺伝子組み換え原料のオンパレードじゃないですか!久しぶりに、世の中の現状を思い知りましたm(._.)m結局、ちょっと贅沢ですが実家にあったオリーブオイルとゴマ油9対1くらいで揚げました。全然問題なくおいしく作れました。ただし、ご存知の方も多いと思いますが、エキストラバージンオリーブオイルは偽装が蔓延しているので、これまたあんまり安いものは、まず圧搾のバージンオイルではない可能性が高いのです。オリーブオイル偽装の巧妙な手口まともな油を手に入れるのは、現代ではこんなに難しくなっているという現実。ともかく、顔の見える関係で信頼できるなたね油と、アボカドオイル、まともなオリーブオイルのリンクを貼っておきますね。すべてオーガニックで、正真正銘の圧搾法の無添加のオイルです。さて、雑誌つながりでもう少しお知らせです。今発売している雑誌の「CREA」の「2013 ベストコスメ」のオーガニックメイク部門の5位に、私が商品開発した「グレイシャスクランベリーチーク」が選ばれていました!!美容家の渡辺 佳子さんが「オーガニッククランベリーパウダーを頬の色付けにするというヘルシー志向で気持ちがあがるチーク」とコメントしてくれています。めっちゃ嬉しい\(~o~)/もう1つは雑誌「リンネル」の「ナチュラルコスメグランプリ2013」の中の「お悩み別ベストコスメグランプリ」で、「シミをどうにかしたい」部門で私が開発した「ベリーズビューティーサンスクリーン」が賞を受賞しました。美容家 吉川さんは「ベリーや植物の力のみで紫外線をカット、しみやそばかすを防ぐすぐれものです。」とコメントしてくれています。いやー、同時に雑誌2誌でコスメがベストコスメで選ばれるとは、ほんとにハッピーな新年の幕開けです!酵素を意識した抗糖化食事法とオーガニックスキンケアで一生ものの、アンチエイジング体質を手に入れよう!!
2014年01月09日
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みなさん、こんにちは。ついに2003年もあとわずかですね。免疫力について、先日から書き続けていますが、今日が一応最後になります。まずは復習からです。免疫力アップのためには大きく分けて下記5つがあると思います。1、ウイルスが増殖しにくい環境作り2、ウイルスが突破しにくい粘膜を作る3、体を温め血流を良くし、過労疲労ストレス過多、睡眠不足を避ける4、免疫細胞の70%は小腸に集まっているので腸を良くする5、免疫細胞を活性化させたり、抗ウイルス作用のある食べ物を摂る前編、中編で5まで書いているのですが、5に関しては普段から免疫を上げるために食べておいた方が良い食材というお話以外に、もう1つ、最後にそれでも風邪をひいちゃった!という時に有効なドリンクやハーブについて書いておこうと思います。こういうものは風邪薬のように鼻水を止めたり、熱を下げたりして症状を抑え込むという、免疫の邪魔はしませんが、風邪やインフルのひきはじめに摂っておくと、驚くほど症状が悪化せず、穏やかに治ることが多いです。★玄米の黒焼き茶(玄黒茶)+梅干し+金時生姜とにかく、風邪っぽかったらまずこれを飲みます。玄米の黒焼きは極陽の飲み物で、梅干しの殺菌力と金時生姜の血流改善力で、風邪が悪化しにくいです。そういえば、梅干しを作る際に出来る梅酢に含まれる「梅酢ポリフェノール」に、インフルエンザウイルスの増殖を抑え、感染力を弱める効果があることが最近分かったそうです。梅酢にインフル抑制成分ウイルス学専門の小山一・和歌山信愛女子短大学長はわかやま産業振興財団コーディネーターの三谷隆彦氏と共同で、A型インフルエンザウイルスの増殖抑制と不活性化作用の研究に取り組みました。結果、梅酢ポリフェノール溶液の濃度が0・5%の場合、ウイルスの増殖は100分の1に抑えられたそうです。小山学長は「梅酢ポリフェノールは、微量でインフルエンザウイルスに強い抗ウイルス作用とウイルス不活性化作用があることが判明した」と話しています。梅干しや梅酢は、宮崎の徳重ばあちゃんの在来種梅のやつが、とにかく最強です。徳重紅梅園★エルダーフラワー 風邪かな?と思ったら上記の梅生姜玄黒茶をまずは飲むのですが、そのあとこのエルダーフラワーもよく飲みます。特に、9歳の息子は金時生姜が辛くて飲むのがきついようなので、まずはエルダーフラワーを飲ませることが多いですね。鼻水、鼻づまり、のどの痛みなどの風邪の初期症状の緩和、インフルエンザ初期症状、気管支炎、花粉症の症状の緩和をしてくれるハーブです。★エキナセア初期症状がきつそうなら、エルダーフラワーにブレンドするのが、このエキナセアのハーブティーです。更に症状が本格化してきそうなら、お茶でなくこうしたサプリタイプを飲むのがお薦めです。北アメリカのインディアンが愛したハーブ。免疫力を高め、抗ウイルス作用、抗菌作用があります。★タイム殺菌性の強い去痰作用のあるハーブ。これは主に痰がからむ時や、咳の緩和に利用しています。ミントなどとブレンドします。★マローこちらは咳やのどの痛みがひどい風邪や、胃腸に症状がある時おススメです。傷ついた粘膜を覆って刺激から守るとともに、修復を促すハーブ。刺激性の咳がある時や喉の痛み、気管支炎、胃腸炎にいいです。マローは、マシュマロ―でもマローブルーでもいいです。★マレインネイティブアメリカンが呼吸器系疾患に用いたことで知られるハーブ。乾いた激しい咳を緩和し、穏やかな去痰作用、鎮静作用があります。風邪をこじらせ、咳で眠れないような夜に。さて、いよいよ年の瀬も押し迫ってきました。みなさんにとって、2013年はどんな一年だったでしょうか。すでに始まっていた変革の時を、頭をガツンと打ちつけるような形で実感することになった2011年。困難を抱えながらも、希望の種を蒔き続けたいと思った2012年。そして今年2013年は、陰と陽のせめぎ合いの激しさを感じつつも、新しい時代の流れをはっきりと意識した一年でした。私のコスメブランドのほうでは、そんな時代にぴったりのミューズとして、去年からアーティストのUAさんにイメージモデルをやって頂いています。↑この写真は、今年沖縄のやんばるの森の中で撮影したブランドのイメージ写真です。この写真のUAさんのまわりに浮かんでいる植物たち。実は、すべて私のコスメの原料に使われているものだけで構成されています。1つ1つこの写真のために、ちゃんと沖縄で外で撮ったんですよ~よく見ると、大根やこんにゃくや稲までありますが、この稲はUAさんのおうちの田んぼの稲になります(笑)もちろん無農薬です。去年もロングインタビューをさせて頂きましたが、また今年も現在の心境などをインタビューに行ってきました。こちらにアップされていますので、この年末年始ぜひ読んでみてください。UAさんとお話して、ぼんやり感じていたこともすっきりし、今はもうはっきりと「祈り」の時代に入ったのだなと感じています。免疫細胞を活性化させて、免疫力の高い女になろう!!今年もありがとうございました。素晴らしい新年をお迎えください!!
2013年12月30日
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みなさん、こんにちは。後編をなかなかアップ出来なくてすみません。さっそく続きをいきたいところですが、ちょっと復習です。免疫力アップのためには大きく分けて下記5つがあると思います。1、ウイルスが増殖しにくい環境作り2、ウイルスが突破しにくい粘膜を作る3、体を温め血流を良くし、過労疲労ストレス過多、睡眠不足を避ける4、免疫細胞の70%は小腸に集まっているので腸を良くする5、免疫細胞を活性化させたり、抗ウイルス作用のある食べ物を摂る前回は3の途中までいきました。免疫力を高めるには血流を良くすることや体を温めることも大切です。●血流改善に良い食べ物玉ねぎに多いケルセチンというフィトケミカルは血流を良くしてくれます。玉ねぎ、りんご、赤ワイン、イチゴ、モロヘイヤ、ブロッコリー、ケール、パセリなどに含まれています。にんにくやネギ系に多いアリシン。にんにく、長ネギ、玉ねぎ、あさつき、エシャロット、ニラ、らっきょうなどに多いです。血液サラサラ、体を温める作用があります。あとは韃靼そばに多いルチン。毛細血管を丈夫にして、血流を改善します。蕎麦(特に韃靼そば)、なす、アスパラガス、ほうれん草、くこ、ノニ、りんごの皮、トマト、パセリ、セロリなどに多いです。みかんなどの柑橘類の皮やすじに多く含まれるヘスペリジンには末梢血管を強化する作用があるため、血流を改善する効果があります。なんといっても最強は生姜。ジンゲロールが含まれ、加熱するとショウガオールに変わります。両方とも血流改善には良いのですが、ジンゲロールのほうは殺菌や消化促進に良く、加熱してショウガオールにしたほうが血流改善には最適です。金時生姜には、通常の生姜より多くのジンゲロール、ショウガオールが含まれています。4番目の「免疫細胞の70%は小腸に集まっているので腸を良くする」というのは以前よりよくブログでよく書いていますので、参考にしてみて下さい。http://plaza.rakuten.co.jp/korrida/diary/200807140000/http://plaza.rakuten.co.jp/korrida/diary/201105200001/http://plaza.rakuten.co.jp/korrida/diary/201209130000/http://plaza.rakuten.co.jp/korrida/diary/201303010000/http://plaza.rakuten.co.jp/korrida/diary/201306200000/ちなみに上記の最後の記事にも出てくる「大草原の乳酸菌」ですが、これに使われているNS乳酸菌は、ウイルスを防御する効果も高いことで有名です。開発者の金博士によると、ウイルスや病原菌は糖とタンパクを栄養分にして棲息しますが、NS乳酸菌の中のある種の菌は、腸に入ると糖とタンパクの分解に抜群の効力を発揮するので、ウイルスや病原菌が棲息しにくい環境にするとのことです。また、インフルエンザウイルスはHタンパク質とNタンパク質を持つ物に分類出来、Hタンパク質は、感染できる動物細胞の表面を認識し、Nタンパク質は細胞の裏の膜を認識するアンテナのような機能をもっています。NS乳酸菌にはH・N型タンパク質の構造を変える働きがあるので、アンテナが細胞を認識しづらくなるそうです。乳酸菌ってすごいなー!!さて、5番目の「免疫細胞を活性化させたり、抗ウイルス作用のある食べ物を摂る」です。免疫細胞を活性化させる食べ物を食べておくことで、免疫力をアップさせ、そもそも風邪やインフルエンザにかからないようにしておくという作戦です。これはガンやその他の病気予防としても有効ですので、まとめておこうと思います。★イソチオシアネート(大根、にんにく、キャベツ、白菜、わさび、かぶ、ブロッコリー、カリフラワー、モリンガ)ピリッとした刺激や、辛味の成分で、アブラナ科の植物に多く免疫細胞を活性化させます。がんになる前の異常化した細胞の増殖を抑え、がん細胞の発生を防ぐ強力な味方でもあります。熱に弱いので、出来たら生で摂りたいところアブラナ科植物には、このイソチオシアネートの他にも「グルコブラシシン」という物質が含まれています。グルコブラシシンは食べると体内で「インドール-3-カルビノール」や「ジインドリルメタン」という優れた抗がん作用を持つ成分に変化します。がん細胞の増殖を抑える他、がん細胞をアポトーシス(殺す)作用を持っています。白菜のグルコブラシシンの活性が特にすごいと言われています。★フコイダンもずくや、わかめやコンブなどの海藻に含まれるネバネバの多糖類で、免疫細胞を活性化します。1996年の日本ガン学会でガンのアポトーシス(がん細胞だけが自滅する)の作用があることが発表されました。特にもずくのフコイダンはがん細胞を縮小、死滅させる効果が高いとされます。ただし海藻にはヨードも多く、適量なら甲状腺ホルモンの原料となりミネラルも多いためいいですが、あまりに食べ過ぎると甲状腺疾患、甲状腺ガンのリスクが上がるという説もあるため適度に食べるようにしましょう。★βグルカン(きのこ、酵母)キノコ類に含まれる多糖類で、マクロファージ、T細胞、NK細胞などの免疫細胞を刺激し、免疫増強に関わり、抗がん作用もあります。ただし、きのこは放射性物質を大変吸収しやすい植物です。そのため私は今外食では完全にきのこ類を避けています。家では放射能検査を検出限界値1ベクレルで行っている西日本のしいたけをダシにしたり食べたりしています。しいたけ やまよし渡辺百姓のもっこす椎茸(こちらは検出限界値5ベクレル)★アリシン(にんにく、長ネギ、玉ねぎ、あさつき、エシャロット、ニラ、らっきょう)ねぎやにんにくに含まれる刺激臭や辛味の成分。血液サラサラにして体を温め、抗ウイルス作用が強く、免疫細胞をはじめとする細胞の活性化も促します。ところで、野菜の抽出液を白血球やマウスに投与し、「TNF-α」という物質で免疫力を評価した研究があります。TNF-αとは癌細胞を壊死させる物質なので、TNF-αを多く作らせる野菜や果物は免疫力をかなり引き上げる野菜だと言えます。それを見ると一番TNF-αが多かったのが、なんとレタス!次に白菜、小松菜、ブロッコリー、亜麻仁、ほうれん草、ナスです。その他の研究で見ても、白菜、きゅうり、大根、キャベツなどの淡色の野菜に多いようです。果物ではバナナ、スイカ、なしです。白血球が多く増加したのはキャベツ、シソ、生姜、にんにくだそうです。レタスや白菜といった、今まで食べる意味がないと思われていたような淡色野菜に、免疫力を上げる力が高いということがわかってくるから面白いですよね。もう1つ、最後にそれでも風邪をひいちゃった!という時に有効なドリンクやハーブのまとめです。これは風邪薬のように鼻水を止めたり、熱を下げたりして症状を抑え込むという、免疫の邪魔はしませんが、驚くほど症状が悪化せず、穏やかに治ることが多いです。すみません、また長すぎて、すべてがアップできませんでした。これは中編にしまして、後編に続きます!!
2013年12月25日
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みなさん、こんにちは。いやー、寒いですね。風邪も流行っているようですが、みなさん大丈夫でしょうか?私はあいかわらずな毎日です。カイロプラクティックの治療院とコスメ開発、そしてナチュラルアンチエイジング研究な日々。息子と毎晩、ポケモンカードバトル(笑)一人っ子なので、家では親が遊び相手なんですが、いったいいつまでなんでしょうね。小学校のうちだけかなーと思い、今を大切に毎晩遊んでいます。そうそう、感激なことがあったんです!今発売している雑誌「sweet」1月号で、メイクアップアーチストの中野明海さんが、私の作ったアスタキサンチンオレンジのグロスと、クランベリーパウダーで作ったチークで、女優の宮崎あおいさんを、かわいく妖精のようにメイクしてくれてるのです!!感激すぎるーーーーーーーーー\(◎o◎)/!宮崎あおいさんのほっぺに、私のチークがぁぁぁぁぁぁぁ!中野さんは安室奈美恵さんやYOUさんらのメイクを担当されていることでも有名な、赤ちゃんマシュマロ肌なメイクをなさる方ですが、うちのコスメを気に入って下さっているんですね!びっくりしました。誌面では「今回のファンタジーな世界をさり気なくひきたてるのが、ナチュラルコスメを使ったメイクです。私にとってナチュラルコスメも一種のファンタジー。だって天然成分でありながら、こんなに美しい発色とツヤを演出してくれるのですから!」とコメントされてます。いやー、嬉しいです!(*^_^*)もちろん天然色素にもいろいろありますが、このグロスとチークは確かに相当ファンタジーです。グロスはオレンジ色の藻のアスタキサンチン色素ですし、チークはオーガニックのクランベリー色です。天然色素でも、虫由来のものは使いたくなかったので。天然色素として赤やピンク系の口紅、グロス、チークなど使われることが多い虫の色素である「コチニール」や「カルミン」のアレルギー性が、今問題になっているようです。五本木クリニックのブログを検索でたまたま見て、生なましい写真が載っていましたので、リンクしておきます。赤い口紅の人とキスする時はアレルギーの危険を覚悟するように!?来年にむけて、作りたいものを今年もいろいろ開発していました。すごいものをいっぱい考えているんで、楽しみにしてて下さいね!発売はまだ先なので、今すぐ言いたくなるのを、ぐっとこらえています(>_
2013年12月20日
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みなさん、こんにちは。秘密保護法が、あり得ないほど無茶苦茶な強行採決で可決されてしまったり、本当に呆れることが多い毎日ですが、いかがおすごしでしょうか?しかしすっかり寒くなりましたね。日曜日、神奈川のうちの畑を見に行くと、にんじんと大根が少し収穫できました。↑あまり世話していないので、にんじんは細いのもあるんですが、わりと大きいのもありました。↑家で、この大根とにんじんでお味噌汁とかソテーとか作ったら、ひいき目抜きに、本当においしくて驚いてしまいました。にんじん、甘いんだけど嫌な甘さでなくうまい!やっぱり自然栽培バンザイですよ。さて、こないだからホルモンのことをずっと書いています。女性ホルモンのことをたっぷり書きましたが、考えて見ればこの世の半分は男性。恋人や結婚など、パートナーとしているのは男性だと思います。そうでなかったとしても仕事上関わりがある方も多いでしょうし、男性親族とのつきあいも不可欠です。もちろん個性はさまざまですが、男性の器質的事象を分かっていると、よけいなストレスを避けられますし、心のアンチエイジングにも大変いいと思います。そこで今回は男性ホルモンや男性脳についてのことを、いろいろとまとめてみたいと思います。受精したばかりの胎児は子宮の中で、女性ホルモンのエストロゲンを浴びます。この時点では男女差はなく、実は全員「女」です。エストロゲンを浴びた2、3週間後、Y染色体の上にある性決定遺伝子SRYが働いた胎児には精巣が生まれ、男性ホルモンのテストステロンを分泌し男脳になります。ここで性別が分かれます。妊娠6週目から24週目にかけて精巣から大量のテストステロンが分泌される時期があり、これをアンドロゲンシャワーと呼びますが、これによって脳も体も男に変化していきます。一方、SRY遺伝子が作用しないと、胎児はそのままエストロゲンを浴び続け、女の子になっていきます。何らかの事情で、男性になるはずのY染色体を持つ男の子がアンドロゲンシャワーをうまく浴びられなかったり、女性になるはずのX染色体を持つ胎児がアンドロゲンシャワーをたくさん浴びてしまうことがあると、半陰陽や性同一性障害などが起こる原因の1つになると言われています。男性ホルモンは言葉や計算の能力を担当してる左脳の発達を抑える働きがあるそうで、女の子は一般的に言葉や知恵が早いと言われ、男の子の言葉が遅いのはそのせいだということです。ただ、男の子はその分カバーしようとして右脳が発達します。右脳は、空間認識能力とか図形処理能力を担当していますので、一般的に男性のほうが地図を読んだり、将棋やチェスが得意なのはそのせいです。実際解剖学的にも男性の右脳は左脳より大きい傾向にあるようです。もう一つ男女の脳の違いは「脳梁」です。脳梁は右脳と左脳の真ん中にある神経の束なのですが、左右の脳の連絡網の役割を果たしています。この脳梁の神経の数は女性の方が多く、太い傾向にあり、要するに左右の脳の連携がいいのです。だから女性は電話をしながらテレビを見たり、関連のない仕事を一度にすることが得意です。自分の気持ちを言葉にすることも男性よりうまく出来ます。それに比べて男性の脳は専門分野がくっきりと区分けされているので、一度に1つのことしか出来ない傾向にあります。本を読んでいる時に男性に話しかけても反応がないことが多いのはそのせいです。感情を交えず、淡々と話すことも出来ます。その代わり、男性は1つのことに没頭して極めていくようなことも得意です。男性に話しかけて反応がなくても、あなたに興味がなくなったとは限りません。話し方が冷たく感じても、あなたを嫌いになったとは限りません。うーん、女性には考えられないことですけどね!また、男性脳は問題解決することが重要ですが、女性脳はそのプロセスが重要です。女性がダラダラ説明していることが無駄に思う男性は多いでしょうが、ある程度我慢して聞いてあげて下さい。女性は男性が問題解決を提案するために話を遮っても許してあげて下さい。これはもちろん一般的にそういう人が多いというだけであり、みんなそれぞれ個性がありますから、女性でありながら男性脳的な人もいますし、その逆もしかりです。さて男性ホルモン「テストステロン」について、もう少し見ていきましょう。哺乳類のオスでは睾丸で95%、副腎で5%分泌されています。メスでも卵巣や副腎から男性の5~10%程度分泌されています。テストステロンの作用筋肉増大、体毛増加作用、精 液の産生を促進、性欲増加、やる気促進、血管機能の健康を維持、骨の形成、認知機能の維持、脂肪蓄積の抑制、攻撃、闘争本能促進、孤独願望促進、男性的肉体形成作用など調べていて面白かったのは「孤独願望促進」というやつです。テストステロンは、1人でいたい、干渉されたくない欲求を高めることがあるんだそうです。男性がふらりと一人になりたがることがあるのは、そのせいなんですね。テストステロンの減少は30歳から始まり、年に1~2%の割合で減少します。しかし女性の更年期ほどには急激にホルモン分泌は変化しないので、更年期障害を起こすことはまれです。テストステロンの減少率も個人差が大きく、70代になっても、30代のテストステロン値を維持している男性もいるそうです。テストステロンがすごく減少した場合に起こること心疾患になりやすい、精力の喪失、疲労、短気、うつ気分、関節痛、肌の乾燥、骨粗粗鬆症、体重の減少、二次性徴の退行面白いのですが、手の人差し指に比べて薬指が長いと、テストステロンの分泌が多い傾向にあるそうです。これは薬指にテストステロンの受け手がたくさんあるからだそうで、女性でもネズミでも同じだそうです。私は薬指のほうがやや長いんですよ~。自覚あるけど、ちょっとだけ男脳なんでしょうね。男性でも人差し指のほうが長い人がいます。でも、がっかりする必要はありません、これはあくまでも「傾向」であり、男性ホルモンは変動もしているし、増やす方法だってあります。テストステロンを増やすには?●よく眠るちゃんと睡眠を取ることで疲労とストレスが解消されて、テストステロン値は高くなります。睡眠時間が短い人はテストステロン値が低いという研究もあり。●運動する運動で筋肉に刺激を与えると、テストステロン値が高くなります。ジョギングなどの有酸素運動とでも筋トレどちらでもいいそうです。●太るとテストステロン値は低くなる。太っている人は痩せただけでも上がります。●お酒を飲みすぎない、甘いものを食べ過ぎない●ワクワクすることをする異業種の友人との交流や仕事とは関係ない習い事など、ちょっと不安を伴うようなワクワクドキドキすることで増えます。●テストステロンを増やす食事☆たんぱく質をしっかり摂ること。☆亜鉛を摂ること牡蠣、うなぎ、大豆、納豆、きな粉、豆腐、そば、ゴマ、緑茶、抹茶、麻の実ナッツ、カシューナッツ、アーモンド、黒米、赤米、牛肉、卵黄など☆ビタミンCを摂ること果物、赤ピーマンなど☆アリシンの多い食べ物を摂ることネギ、玉ねぎ、ニラ、にんにく、らっきょう特にタマネギにはケルセチンが多いので、テストステロンの排出も抑えてくれます。毎日2分の1個は食べると効果的。☆DHA(魚の油に多い)不足すると精 液の質が低下し、男性不妊の原因になります。☆アルギニンを摂ること湯葉、鰹節、高野豆腐、きな粉、ゴマ、しらす干し、そらまめ、カシューナッツ、クルミ、海老、ほしのり、アーモンド、エンドウ、ピスタチオ、油揚げ、ココア、納豆、マカ、卵、魚、肉類などアルギニンは精 子の質を高め、精 子の数や運動性を高める働きがあります。アルギニンは、1日500mgの摂取量が目安。ビタミンB6と一緒に摂ると効果的です。調べていて面白かったのは、米ノースウェスタン大学の研究。600人の被験者を対象に、彼らが21歳の時と25歳の時に、テストステロンレベルを測定。調査期間は5年間で、その間に約3分の1が父親になっています。●テストステロンレベルの高い男性は結婚相手を見つけやすく、子供の父親になりやすい。●子供が生まれた後はテストステロンレベルが平均50%低下●積極的に子育てに参加している人ほどテストステロン値が低い●研究者たちは子供が生まれた後には攻撃性が低下したほうが良いし、子育てするにあたって、この生理反応は有益だと言ってます。子供が生まれてもテストステロン値が高いような男性は、だいたい子育てに協力しないし、浮気する可能性も高いようです。既婚男性で子供がいる場合は、テストステロンはあまり高くない方が、家庭は平和そうですね。もう一つ面白かったのは、イスラエルのワイツマン基礎科学研究所のゲルシュタイン博士らの研究。涙の匂いを嗅ぐとテストステロン値がいちじるしく減るそうです。男性が女性の涙を見るとうろたえることに関係しそうですね。もう1つ面白かったのが、ミズーリ州立大学の研究チームが行った研究。成人男性は親しい友人の奥さんと話をする際に、テストステロンの分泌量がいちじるしく減少しているそうです。研究チームは、人間は仲間同士の平和を維持するために、このように進化したと仮定しています。なんか腑に落ちると言うか、笑えますね!(笑)もう1つ、多くの男性の関心事は髪が薄くなることですよね。これは男性ホルモンの影響なのかと思われがちですが、テストステロンは、むしろ毛根を強くし、抜け毛を防ぐ働きがあります。じゃあ、なんで男性に禿る人が多いかと言いますと、テストステロンは、5αリダクターゼという体内酵素でDHT(ジヒドロテストステロン)に変換されるものがあります。DHTは胎児の時には発育にプラスなんですが、加齢男性では毛母細胞における髪の生成を妨害し、過剰に皮脂が分泌し、毛穴を塞ぎ髪の生成を妨げる働きがあるんです。しかし髭や体毛は逆に濃くなります。確かに、頭は薄いのに、髭や体毛が濃い男性がいますね。納得!またDHTが過剰になることにより、前立腺癌の原因となる前立腺肥大を引き起こすとも言われています。5αリダクターゼの産生量は遺伝的要因があるので、ある程度仕方ないんですが、なんとか出来ないのかと調べていたら、この酵素の働きを抑える植物がありました。大豆(イソフラボン)、亜鉛、アロエ(皮に多いアロイン)、かんきつ類(リモネン)、ノコギリヤシエキスです。リモネンが多いのはオレンジ、グレープフルーツ、柚子の順ですね。この精油が含まれたシャンプーやヘアウォーターでマッサージするのもいいと思います。お酒が体内で分解されて出来るアセトアルデヒドは血中のテストステロンをDHTに変える働きがあります。お酒を飲みすぎると、テストステロン値も下がってしまうので、飲みすぎには気をつけましょう。人類の半分は男性。男脳を知って、平和に仲よくいきましょう!!
2013年12月13日
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みなさん、こんにちは。だいぶ寒くなってきましたが、風邪などひかれていませんか?私はまだ、今年はひかずにきているように思います。それどころか、ここまで体調不良でダウンと言うのが全然なかった気がします。なんだろう?逆に大丈夫かな?(・。・)息子がひいても、全然うつりませんからね。冬休みに気が抜けてどかーんときそうな気もしますが、せっかくのお休みで帰省もするので、お正月も元気にいたいなー!最近、私のブランドで新作のローチョコレートを発売したんですが、それを冷蔵庫に入れているので、毎日ちょこちょこっと食べてます。↑こんなんです。おいしいのはもちろんですが、成分的にも鬼として心打たれています。以前からカカオポリフェノールのすごさや、老化を加速するストレスホルモン「コルチゾール」を撃退してくれることとかを書いてたと思います。しかもあらかじめカカオポリフェノールを摂っておくと、心理的ストレスに対して抵抗力を強めることが確かめられているそうです。また、カカオの「テオブロミン」という苦味成分には、自律神経を整える作用があり、リラックス効果がとても高いと言われています。こないだからホルモン特集をやっていますが、このコルチゾールはストレスを受けた時に分泌されるホルモン。アンチエイジングの為には、あまり関わりたくないホルモンです。コルチゾールは美容、健康の敵●コルチゾールが増えると、ニキビが出来やすくなる●アレルギーを悪化させ、むくみやすくなる●高血圧や糖尿病、月経異常が起こることもある●コルチゾールが過剰に分泌されると、脳に「お腹がすいています」という間違った信号を送る●脂肪細胞に「出来るだけ多くの脂肪を蓄えろ!」という指令を出す。●記憶に関係する脳の「海馬」を萎縮させる●うつになりやすく、やる気が出ない●筋肉が減り、腕や足など筋肉の多い部分は痩せて、お腹や顔が太るホルモンの母と呼ばれる「DHEA」と同じで副腎から分泌されるホルモンですが、DHEAとは正反対に働きます。例えば、コルチゾールはTh1免疫活動を抑制し、Th2免疫活動を促進しますが、DHEAは逆にTh1免疫活動を促進します。Th1細胞より、Th2細胞が優位に働いている状態ではアレルギー体質に陥りやすいと考えられています。またうつ病の方ではコルチゾール値が高く、DHEA値が低く、その割合やバランスは人間の心にも体調にもとても大切だと言うことが分かってきてます。オメガ3脂肪酸を摂ると、コルチゾール値が下がり、逆にDHEA値が上がることも確認されています。笑うことも泣くことも、コルチゾール値を減らすことが分かっていますので、大笑いしたり、思いっきり泣くことも時には大切ですね。もう1つカカオがいいのは、カカオパウダーには、100gあたり2800mgものカリウムが含まれていること。放射性セシウムは、ミネラルとしてはカリウムと似ているため、間違えて体が筋肉に取り込もうとするのですが、カリウムが体に不足なくあれば、セシウムが取り込まれにくくなると言われています。また、カカオバターの脂肪分はステアリン酸という体内への吸収率が低いものなので太る心配がないこと、オレイン酸も40%近く含まれていることで、悪玉コレステロールを減少させる働きもあります。もちろん砂糖さえなきゃね!そんなんもあって、チョコレート好きなんですが、砂糖や添加物や香料や遺伝子組み換えのことが多い食用の大豆レシチンなんかが嫌なので、なかなか市販品で納得できるものがないので、ついに自分のブランドで作っているわけです。甘みは「ボルカニックネクター」というアガベシロップとヒマラヤの野生の森の無濾過で非加熱のアカシアはちみつを使用しています。最近アガベシロップにガムシロップを混ぜたまがいものがあることや、果糖が多すぎることが良くないと言う方もいるようです。私もそういうことを書かれた海外の文献はいろいろ読みました。そこでアガベについて、再探求のはてに出会ったのがこのボルカニックネクターなんです。一般的なアガベシロップは、果糖が約80%~90%と確かに多く、ブドウ糖が20%~30%、残りは1%~2%のイヌリンが含まれているというものが多いですが、ボルカニックネクターは果糖が44%~54%、ブドウ糖が14%~17.5%、ショ糖が2%以下、イヌリンが10%前後という理想的な組成をしています。果糖もブドウ糖も多すぎず、しかもイヌリンの量が多いということがすごいのです。アガベイヌリンは果糖がいくつもくっついた形をしている多糖類で、天然の食物繊維の一種で、胃や小腸などの消化管では消化吸収されにくく、大腸で初めて少し消化されてオリゴ糖になってお腹を整えます。血糖値を適切な水準に調節する働きもあることから、近年サプリメントとしても注目されています。チコリや、菊芋、ゴボウ、ニンニクもイヌリンを含みますが、純度の高い天然のイヌリンをもつのは、アガベ以外にありません。もう1つ、蜂蜜もすばらしい甘味料だけど、これは逆にブドウ糖が多すぎると、GI値が高くなると言う問題点がありました。しかし、加熱していないRAWハニーで、発酵が十分進んでいるものだと、ブドウ糖より果糖のほうが多くなってGI値が下がってきます。そこで探求ののち出会ったのがヒマラヤの手つかずの野生の森にて「岩蜂」と呼ばれる蜂により採取された、無濾過で非加熱のアカシアはちみつです。果糖含有率がブドウ糖より多く約70%程度なので、一般的なハチミツに比べ極めて低GIであると言えます。アガベもRAWハニーもショ糖の含有量はないに等しいレベルなのも良いです。この2つの鬼的に理想な甘味料を使用して、オール農薬不使用原料で48℃以下の工程で酵素が活きたRAWチョコレートを作るというミッションで、今回は自社チョコレート工房を作って、原料のカカオをもう一度吟味し直し、組み合わせるスーパーフードも厳選して取り組みました。この、組み合わせたアンチエイジングに嬉しいスーパーフードが、かなり変わっています。あまりこのブログでも、まだ紹介したことがないものを使っているんで、今日はちょっとそこらへんも面白いので、ご紹介したいと思います。各商品を手軽に買える店もリンクしていますが、チョコレートの原料と必ずしも同じメーカーではありません。チョコの原料は厳選素材のため、小売りで商品化していないものが多いんです。★天山レーズン 三蔵法師で有名なタクラマカン砂漠にて、古くより農薬も肥料も一切与えず天山山脈の雪解け水とその土地のミネラルで栽培された「自然栽培」のグリーンレーズン。砂漠環境では紫外線が強いため、風通しの良い日陰に吊るして丁寧に陰干しされます。昼夜の寒暖差が20℃以上という温度差が、このレーズンを最高の品質に仕立てています。ミネラル豊富で、鉄分はプルーンの5倍以上、カリウムはバナナの約3倍も含まれています。★マヤナッツマヤの時代からグアテマラの森に自生し、土地の人達と共生してきた「ラモンの木」に生る木の実です。一度植えると100年は育ち、雨量の少ない年でも栄養価の高い実がなります。特徴はトリプトファンという必須アミノ酸が多いことです!なんと、牛乳の約6倍にもなります。トリプトファンはリラックス物質といわれる、体内の神経伝達物質「セロトニン」の原料です。セロトニンがどれだけ大切か、もう一度復習です。セロトニンは過剰な興奮を抑え、抑うつ感を軽減してくれる神経伝達物質。うつ病やストレスに長らくさらされている人、暴力的な人や衝動的な人はセロトニンの濃度が低く、セロトニンの不足はパニック障害、摂食障害も引き起こすと言われています。生理前の黄体期には脳内の神経伝達物質のセロトニンの生成が減少しますが、これもPMSの原因の1つだとも言われています。セロトニンは体温調節にも関わっているため、減少すると低体温、冷え性になりやすいです。セロトニンが減少すると満腹中枢が働かなくなるため、どんどん食べてしまって太りやすい上、また基礎代謝が下がるため脂肪がつきやすくなります。日中のセロトニンが夜間にメラトニンに変換されることから、セロトニンが減ると不眠にも繋がります。メラトニンはビタミンEの2倍の活性酸素を処理するパワーがあるし、卵巣の保護もしてくれるので、その元となるセロトニンはアンチエイジングのためにも重要です。おまけに抗重力筋の刺激を強め、背筋をしゃんとさせ、顔のたるみを防ぐ効果もあります。★ゴールデンベリー 西洋ほおづきのことで、古くから南米地方で栽培されてきました。非加熱で天日乾燥されたものにはビタミンCをはじめポリフェノール類が豊富で、ビタミンB群では葉酸、イノシトールが抜群に多いのが特徴です。葉酸は赤血球の合成にも関わるし、DNAを構成している核酸の成分で、細胞分裂に欠かせません。★全粒殻付きハトムギ粉殻まで挽いた全粒タイプの珍しい有機ハトムギ粉です。ハトムギは漢方で「ヨクイニン」と呼ばれ、イボ取りや美白目的に使われていますが、殻にこそパワーが隠されています。ハトムギは漢方では代謝の滞りを改善し、イボや白ニキビなどの皮膚トラブル、むくみや関節炎、鼻炎、皮膚炎などにも使われます。全粒殻付き有機ハトムギ粉は、鉄分は一般のハトムギ粉と比べてなんと約200倍です。カカオは心にも美容にも嬉しいスーパーフードです!
2013年12月06日
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みなさん、こんにちは。だいぶ時間がたってしまいましたが、ホルモン特集の後編です。女性ホルモンの続きから。エストロゲンのことばかり注目されがちですが、最新の研究ではもう1つの女性ホルモン「プロゲステロン」の重要性がどんどん分かってきています。プロゲステロン女性ホルモンの中の黄体ホルモンです。卵胞が育って排卵すると、今度は残った卵胞が黄体組織に変化して、プロゲステロンを分泌します。プロゲステロンは、子宮内膜を受精卵が着床しやすく更に厚くさせ、妊娠を維持させるよう水分を保持させ、皮脂を増やし、食欲の増進に働きます。生理が始まるとプロゲステロンは一気に減ります。最近このプロゲステロンが注目を集めています。女性ホルモン分野の権威であるジョン・リー博士は、これまでエストロゲンの減少が原因とされてきた更年期障害も、過剰なエストロゲンが原因とされてきた高血圧、体脂肪増加、甲状腺機能障害、胸痛、子宮内膜癌、乳がんなども「エストロゲン」と「プロゲステロン」の不均衡によって起こると言っています。要するにエストロゲンが減るのが本当の原因ではなく、エストロゲン以上に減ってしまうプロゲステロンによって問題が起きているというのです。PMSの症状が現れる原因もはっきりとしたことは分かっていません。排卵後、黄体ホルモンの分泌量が増加すること自体が原因とする説と、黄体ホルモンの分泌量が不足したり、卵胞ホルモンが過剰に分泌されるなど内分泌ホルモンのバランスが崩れることが原因だとする説、または生理前に両方のホルモンが一気に減ることや過剰なストレスで自律神経の働きが乱れることが原因だとする説があります。ひどいPMSが、プロゲステロン投与で解決することも多々あるようです。現在日本女性に子宮筋腫が激増しています。子宮筋腫は卵胞ホルモンであるエストロゲンが子宮の筋肉細胞に作用して出来ると言われています。エストロゲンにさらされている期間が晩婚化や少子化の影響で増えたせいだとも言われています。実は黄体ホルモンのプロゲステロンは、子宮筋腫を抑制してくれるのです。ビタミンEの多い食べ物を食べるとプロゲステロンが適度に活性化します。ビタミンEは、それだけでなく更年期障害のほてりや膣の乾燥も軽減することが分かってきています。ビタミンEの多いものアーモンド、松の実、モロヘイヤ、うなぎ、かぼちゃ、とんぶり、鯛、ほたるいか、赤ピーマン、しそ、アボカド、枝豆、春菊などチェストツリーというハーブには、プロゲステロンの分泌を正常化する働きがあると言われています。黄体機能不全から来る不妊症や月経不順(無月経)、PMS、ニキビ、イライラなどに効果があるとして、ヨーロッパではかなり昔から薬用植物として利用されています。安全性が高いハーブで、一般的に重大な副作用や健康被害はないようです。効果が出るまでには3か月~半年くらいはかかるようです。私は飲み方としては生理前の2週間の黄体期に飲むのが良いと思います。プロゲステロンの前駆物質のジオゲニンを含む食べ物に、ワイルドヤムというものがあります。メキシコ原産のヤマイモの一種です。ただ、こういうものを外から摂取するのは、更年期障害やPMSなどプロゲステロン不足による問題を抱えている方や高温期が10日未満の方だけで、しかも飲むのは排卵期から月経までの黄体期だけがいいと思います。エストロゲンが活発な卵胞期にも飲んでいると卵胞期にプロゲステロンが活発になってしまい、このことで排卵不全になる場合もあります。また、プロゲステロンが活発になりすぎると、下痢や、過剰な皮脂、それによるニキビ、顔に毛が生える、イライラするなどの副作用があるので注意です。プロゲステロンについては、もう1つ面白いことが分かっています。ミシガン大学のStephanie Brow博士の実験で・・・・・他人との親密な関係によって、プロゲステロンの分泌が多くなり「他者を思いやる」という行動へつながることが分かったそうです。160人の女子学生を対象としてランダムにペアを組ませ、まず感情的な親密感を伴わない作業を行わせたところ、唾液中のプロゲステロンが減少することが確認されました。そこで逆に、感情的な親密感が増すようにカードゲームを二人の協力で行わせたところ、プロゲステロンの量が増えることが確認されたそうです。そして量が増えると共に、自分を犠牲にしても相手を思いやるような行動が観測されたんだそうです。プロゲステロンって、思いやりのホルモンでもあるんですね!さて、エストロゲンもプロゲステロンも、原料になるのは良質なコレステロールです。だからってコレステロールの多いお肉を摂らなくちゃいけないっていうのは早合点です。実は体で利用されているコレステロールの7割以上は脂質、糖質、タンパク質の三大栄養素を材料に肝臓で合成されています。ベジタリアンでもちゃんと血中にコレステロールがあるのはそのせいです。それどころか糖質を大量に摂るとコレステロール合成が必要以上に高まりますし、有酸素運動中はコレステロールは作られないので、コレステロールの多い肉、魚、乳製品、卵を食べていなくても、食べ過ぎや甘味嗜好があり、運動が嫌いな人は体内でコレステロールが合成されやすくなります。食事でコレステロールを摂り過ぎた時には、体内合成を抑制する働きがありますが、やはり血中コレステロール値は高くなりやすく、高脂血症、動脈硬化を招くので食べすぎは禁物です。エストロゲンには悪玉コレステロールを抑制する働きもあるので、ホルモンの減少は悪玉コレステロールを増やし動脈硬化や高血圧を起こしやすくします。更年期の方はむしろこっちのほうが問題です。良質なホルモンや細胞膜を作るためにも、過剰な悪玉コレステロールを下げるためにも、フラックスオイル、チアシードなどのαリノレン酸、クリルオイル、いわし油などのDHA,EPAなどのオメガ3脂肪酸、アボカドオイルなどのオメガ9脂肪酸は積極的に摂るべき油ですね。だけど動物性を全然食べないことは、ホルモンのためにもビタミンB12のためにも良くありません。私も週に2度くらいは大丈夫地域の天然魚か、平飼いの良いエサを食べている鶏の卵を食べるようにしています。牛肉も二か月に1度くらいは食べるようにしています。ただ、国産の良いエサを食べ、抗生物質やホルモン剤の使用のない赤身のお肉しか食べません。さて、ホルモンはホルモンでも、最悪なホルモンもあります。それが、内分泌攪乱物質と言われる環境ホルモンです。環境ホルモンが体内に入ると、男女共に性ホルモンの正常な働きを阻害し、生殖器にさまざまな影響を及ぼします。不妊の原因となったり、異性に興味を示さなくなったり、生殖器のがんを引き起こしたりすると言われています。世界中で男性の精子の数が減っているという研究報告が発表されていますが、環境ホルモンが原因とする説もあります。環境ホルモンと考えられる化学物質は、約70種類あると言われています。ダイオキシン、DDT、PCB、ビスフェノールA、ノニルフェノール、フタル酸エステル、有機スズ、スチレンダイマー、スチレントリマーなどです。DDTは殺虫剤、農薬として長く使われてきた薬品で、ノニフェノールは合成界面活性剤として洗剤の中に入っています。こうした環境ホルモンの90%は食べ物から体内に入ってきます。出来るだけ入らないようにするためには・・・・●環境ホルモンの多くは脂肪に溶けやすいので、肉の脂身に蓄積されやすいので、肉の摂取を減らす。●ラップは焼却するとダイオキシンを発生させ、フタル酸エステルなどが添加されていることがある「塩ビ系」ではなく、比較的安心な「ポリエチレン製」を選ぶ。●電子レンジでプラスチック容器で食べ物を温めない。●ダイオキシンをよく吸着するのは野菜の食物繊維です。そして、緑黄色野菜や海草類などに含まれる葉緑素は、体内の掃除をするスカベンジャー効果があります。まだまだホルモンの話は続くのですが、キリがないので、今回はこのあたりで。ホルモンって本当に神秘的!【お知らせ】私のプロデュースする国産オーガニックコスメの「アムリターラ」の直営店「アムリターラハウス」で現在スタッフを募集しています。詳しくは下記をご覧くださいませ。http://www.amritara.com/news/201311275248.html
2013年11月30日
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みなさん、こんにちは。8周年記念プレゼントに、たくさんのご応募を頂きまして、本当にありがとうございました。アンケートを1つ1つ読ませて頂きましたが、今回は初めて「このブログをどこで知りましたか」という質問もさせてもらいました。見ていくと、ご自身のお肌や体調などの悩みをきっかけに、検索でこのブログを知った方が大変多いんだなと言うことを知りました。もう何年もずっと読んで下さっている方もかなりいらっしゃるようです。お肌の悩みや体調がすっかり良くなって、更なるアンチエイジングに精進されている方も本当にたくさんメッセージを下さっています。1年に一度、こうしたお声を読ませて頂くことは、また1年続けるモチベーションにもなっています。こういうことを書いてほしいというリクエストやご質問も頂いているので、今後のブログ記事に活かしていきますね。すべてのご質問には答えきれないと思いますが、来年の書籍だけでなく、なんらかの形で答えられるように頑張ります。本当にありがとうございます。さて、少し進行が遅くなっていますが、やっと昨日うちの息子にアトランダムに「STOP」の掛け声をしてもらうという方法で、10名様の抽選を行いました。今回の応募総数はなんと1342件!!すごいですよね?多分過去最高数だと思います。奇跡のリンゴの時もここまでじゃなかったように思います。それでは発表させて頂きます!(お名前はペンネームです)東京都 まきゅうさん愛知県 まみりんさん千葉県 ねこねこ5さん東京都 りさ♪さん愛知県 なさえ88さん福岡県 n3さん香川県 こいけさん愛知県 casucaさん東京都 ユウキさん秋田県 あきちん☆さん以上10名様です。おめでとうございます!残念ながら当たらなかった方、本当に申し訳ありません。来年には多分もっと収穫量が増えるはずのスイートアーモンドオイルで、必ず素敵なオイルセラムを作りたいと思っています。↑日本初のスイートアーモンドオイル。しかもオーガニックで完全非加熱の奇跡のオイルをお届けします。↑私の最新刊「やってはいけない老ける習慣」に、お名前とメッセージとサインを入れて、こちらも送らせて頂きます。きたない字なんですが、すみません(>_
2013年11月29日
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みなさん、こんにちは。アン鬼8周年記念プレゼントにたくさんのご応募を頂きましてありがとうございます。ご応募は25日まで受け付けています。さて、今発売している「美ST」のオイル美容特集に出ています。まさかまさかの、おでこ全開のターバン写真まで撮られまして、ひえ~と思いましたが(笑)よかったら読んでみて下さい。 さて、前々回のブログでホルモンについての前半記事を書き、途中になっていましたので、今日はその続きです。まずはおさらいから。ホルモンとは体の中でごくわずかの量でありながら、いろいろな情報を伝え、働いてくれている物質のことで、体の中には100種類以上のホルモン、またはホルモン様のものが見つかっています。ホルモンは脳下垂体や副腎、卵巣、甲状腺、膵臓、消化管など体のあちこちで作られています。前回はそのたくさんのホルモンの中ら、成長ホルモン、DHEA、そして女性ホルモンのエストロゲンについて書いてきました。女性ホルモンと言えば、エストロゲンのことばかり語られることが多いですが、プロゲステロンというものもあり、この2つのバランスが何より大切です。自分の女性ホルモンのバランスがどうなっているのかを見るには、基礎体温を測ることがお薦めです。基礎体温を付けるとエストロゲンが働いている低温期(生理後の約2週間)とプロゲステロンが働いている高温期(生理前の約2週間)があるのがわかります。低温期から高温期に移る前に、陥落日といって体温がいったん下がり(人によっては下がらない人もいます)、排卵はこの陥落日か、そのあと体温が上がっていく途中で起こるのが一般的で、排卵直後に基礎体温が約0.5~1.0℃上昇します。だいたい生理の初日から数えて14日前後で排卵します。通常2週間前後であるはずの低温期が3週間以上ある人はエストロゲンの分泌が少なくなっている可能性があります。通常2週間前後であるはずの高温期が10日未満の場合はプロゲステロンの分泌が少なくなっている可能性があります。通常の生理周期は25日以上38日以内なのですが、プロゲステロンが少ない場合、生理周期が24日以下になることもあり、プロゲステロンの低下で高温期が続かないと、子宮内で受精卵が育たず、これが不妊の原因となっている場合があります。低温期と高温期の差がほとんどなく、低温期の平均と高温期の平均の差が0.3℃未満という方は、エストロゲンもプロゲステロンも少なく無排卵月経の可能性があります。↑婦人体温計はこれがお薦めです。早いしグラフ書かなくていいのでラクチン。女性ホルモンは、脳にある視床下部→下垂体経由で卵巣に指令が送られて分泌されますが、視床下部は自律神経のコントロールもしているので、ストレスなどの影響をすごく受けやすです。ストレスがあると、卵巣機能が衰えていなくてホルモンのバランスを崩しやすいので、若くてもホルモンの分泌が悪くなっている方もいます。さて、女性ホルモンの中でも、美容のホルモンとして名高い卵胞ホルモンであるエストロゲン。エストロゲンの分泌が良くない時に助けてくれるエストロゲン様物質やエストロゲン生成に良い植物として、黒ザクロ、マカ、亜麻仁油、吉野葛、レッドクローバー、大豆などについてこれまで書いてきましたが、他にもいくつかあります。マザーウォート更年期障害の顔のほてりの回数や長さを減らすといわれます。リコリス(甘草)甘いハーブです。含まれるステロイド様化合物は、エストロゲンの前駆物質であるエストラジオールとエストロンに変化すると言われ、更年期障害や月経痛にも用いられています。ただ、エストロゲン様作用をする正確な仕組みはまだ究明されてないそうです。シャタバリインドのハーブです。女性の受胎能力を高めるため、「100人の夫をもつ女性」という意味があります。女性のホルモンレベルの正常化を助ける植物性エストロゲンと、免疫を強めストレスを軽減し早期老化を防ぐ滋養成分を含むことが確認されています。オーガニックシャタバリ カプセルエストロゲンは美容のためにも妊娠の為にも素晴らしい役割を持つ女性ホルモンですが、早い初月経と遅い閉経や少子化などでエストロゲンにさらされる期間が長いと、やはり乳がんになるリスクが増えることは間違いないようです。ホルモン補充療法でも5年以上の服用で乳ガン発生リスクが約1.4倍と言うデータもあり、これに関しては、ひどい更年期症状と天秤にかけつつ、慎重に考えたほうが良いと私は思っています。ほてりや乾燥などの、かなりひどい更年期症状の方数人にこれまでカウンセリングなどでお会いしたことがありますが、その時はオメガ3脂肪酸と黒ザクロの濃縮ジュース(ルビアン ザクロエキス)をおススメしました。数か月たってその方々に再びお会いした時、すべての不快症状がほとんどなくなったとおっしゃっていました。だから、出来ることなら、ホルモンの減少による不快症状は、こうしたフィト(植物)エストロゲンの力で乗り切りたいなと思いますね。こうした植物由来のエストロゲンに関して、婦人科系ガンのリスクを増やしはしないかということに関して、時々質問を受けます。フィトエストロゲンが種々の培養したガン細胞の実験でガンの成長を抑制すること、疫学的調査で人のガンの発生や増殖を抑えるといえることなどが多くの研究で発表されています。ただ婦人科系のガンへの影響については現時点では十分な結論は出ていませんので、ハーブティーやジュースくらいなら良いですが、更年期でも不妊でもない方が「サプリメント」として高濃度のフィトエストロゲンを摂るのはやめたほうがいいと考えています。特に子供や、ホルモンバランスの良い、婦人科系のトラブルのない若い女性には必要ありません。婦人科系がんの予後や妊娠中や授乳中も摂らない方がいいでしょう。エストロゲンの分泌を助けてくれる精油もあります。クラリセージ、ローズ、ゼラニウム、フェンネル、スターアニス、バジル、イランイランエストロゲンの分泌が悪いと思われる方は、生理後の2週間にこういう精油でアロマテラピーをしたり、オイルに数滴垂らしてマッサージするのも良いと思います。プロゲステロン女性ホルモンの中の黄体ホルモンです。卵胞が育って排卵すると、今度は残った卵胞が黄体組織に変化して、プロゲステロンを分泌します。プロゲステロンは、子宮内膜を受精卵が着床しやすく更に厚くさせ、妊娠を維持させるよう水分を保持させ、皮脂を増やし、食欲の増進に働きます。生理が始まるとプロゲステロンは一気に減ります。最近このプロゲステロンが注目を集めています。女性ホルモン分野の権威であるジョン・リー博士は、これまでエストロゲンの減少が原因とされてきた更年期障害も、過剰なエストロゲンが原因とされてきた高血圧、体脂肪増加、甲状腺機能障害、胸痛、子宮内膜癌、乳がんなども「エストロゲン」と「プロゲステロン」の不均衡によって起こると言っています。要するにエストロゲンが減るのが本当の原因ではなく、エストロゲン以上に減ってしまうプロゲステロンによって問題が起きているというのです。すみません、たくさん書きすぎまして、やっぱりいっぺんにUP出来なくて、後編に続きます!
2013年11月22日
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みなさま、こんにちは。「ホルモン、その神秘!」の後編のアップもしないといけないのですが、そうこうしているうちに、ブログ「アンチエイジングの鬼」8周年記念日が明日きてしまうということに、はっ\(~o~)/と気が付きました。そう、このブログは2005年11月16日に始めたんですよねーなんともう8年経つんですよ。信じられません。一番初めのブログをさっき読んだら、37歳って書いてます。わかっ(~_~;)今思うと、ひよっこが何言ってたんだろうと思いますわなぁ。今や45歳・・・いよいよアンチエイジングの本丸に入ってきてますよ~はじめた時には、まさか8年も続くとは思ってなかったんですけど、おたく度はますますエスカレートしていくばかりなので、これからも精進したいと思います。さて、8周年記念というわけでもないのですが、ちょうど今月出た雑誌「Veggy」に私のインタビューがカラー4ページで出ています。いろいろ熱く語っていますので、よかったら読んで下さい。この雑誌、コアな情報多くて昔から結構好きです。あと明後日日曜日17日、再び名古屋高島屋10階でトークセミナーやります。40分くらいで、特設ステージで話していますので、よかったら遊びに来て下さいね。今回は「ナチュラルビューティースタイル展」もオーガニックコスメだけでなく、少し食品も出ていますし60ブランド以上が一度に見れるすごい祭典なので、かなり見ごたえありますよ。11月17日(日)14時~14時40分「植物の力でビューティーエイジング」 by勝田小百合名古屋高島屋10階特設ステージ(無料です、席は自由席20席、立ち見有)『ジェイアール名古屋タカシマヤ ナチュラル ビューティースタイル展』日時:11月13日(水)~19日(火)10時~20時(最終日は18時閉場)場所:ジェイアール名古屋タカシマヤ 10階催会場 入場無料さて、毎年恒例、ブログの周年記念プレゼントの時期がやってまいりました!今回は8周年記念ということで、何にしようかなーと思いましたが、ちょうど素晴らしい電話が、ある日私にかかってきたのです。それはあの鹿児島の鹿北製油さんの和田社長からでした。鹿北製油さんのなたね油をこよなく愛する私は、去年鹿児島の製油所を訪問させて頂き、その石臼の搾り機で、地道に製造されているその誠実で真摯な和田社長の姿勢と物作りに、ますます感銘を受けました。植物油の搾油法にはこのような歴史があります。矢じめ式搾油法(江戸時代)石臼式玉じめ法(明治~昭和30年代)ペラー式圧搾法(昭和20年代~現在)大型ノルマルヘキサン(石油系)抽出法(昭和30年代~現在)今現在は、ほとんどがヘキサン抽出になっています。ところが和田社長は元々ご自身が化学物質過敏症でアレルギーがあったのもあり、本物の油作りを追及し始め、搾油法を、なんと明治時代の石臼式玉じめ法にまで遡ったんです。消泡剤や漂白剤などの薬剤を一切使わず、明治時代の石臼を使って、油をアナログに搾って手すきの和紙で濾過して作られています。去年の夏、製油所で和田社長が私に、目をキラキラさせておっしゃいました。「5年前から宮崎県と鹿児島県で、無農薬でアーモンドの苗木を1000本植えて育てているんです。それが今年いよいよ花が咲いて!多分来年あたり、この木が実をつけ、日本初のスイートアーモンドオイルが搾れると思います!」↑こちらが、そのアーモンドの木の開花の様子。外見はまるで桜みたいなんですよね。かわいいピンクの花がきれい!しかし、今までアーモンドの木を日本で植えて、なおかつ種から油を搾ろうとした人はいないようです。しかも完全オーガニックで、完全非加熱で搾るそうです。私は、その話を聞いてかなりワクワクしちゃいました。そして、ついにこの秋、和田社長から嬉しいお知らせがあったんです。「勝田さん、ついに出来た!日本初のスイートアーモンドオイルが搾れましたよ!!」↑こちらがアーモンドの実です。やっと今年実をつけたんです!この中の仁をお茶碗くらいの大きさの小さな石臼器で地道に低温圧搾するそうです。まだ、少ない実を搾っていますので、ほんのわずかしか出来なかったそうです。15gで小分けにしてもほんの数十本。でもその時思いついたんです。そうだ、これを8周年記念のプレゼントにしよう!って。お願いすると和田社長は、希少なオイルを特別にわけて下さいました!スイートアーモンドオイルは、オレイン酸が約66%、リノール酸が24%、パルミチン酸が約8%で、保湿力に優れたオレイン酸と角質層の水分保持能力を高めるリノール酸が含まれつつもビタミンEが大変多いので酸化には比較的強いオイルになります。スイートアーモンドオイルは、角質層内部の水分保存のため脂質構造を強化してくれるんです。そして皮膚表面の水分蒸発防止の効果と両方あるので、エモリエント効果が高く、肌をみずみずしく、潤いがアップします。それだけじゃなくて肌を柔らかくするんですよね。日本アロマ環境協会の機関誌に「スイートアーモンドオイルのメラニン生成抑制作用」という研究結果が掲載されています。スイートアーモンドオイルを被験者の前腕内側に4週間にわたり塗布し、6週間までのメラニン量を測定し持続性を観察したそうです。その結果、4週間後にメラニン量の減少が見られ、その作用は6週間後まで持続されることが分かりました。浸透が良いオイルなので、こういう結果が出てくるのかなと思います。さて、ごくわずかに採取出来たという、希少なアーモンドオイルを15gで10本、特別に詰めてもらいました。もう鹿北さんのところにも、これ以上は今年は残っていません。来年はもう少し増えるそうで、そうなったらうちのブランドでも販売したいなーと思っています。ラベルもデザイナーさんにお願いして、プリンター印刷ですが、素敵なアーモンドの木の開花している姿をデザインしてもらいました。↓ジャジャーン!!わーい!かわいいでしょ?非焙煎で完全なるコールドプレスなので、さほどアーモンドの香りはしませんが、手に取って、肌につけてみたら、本当にあっという間に吸収されてしまいます。で、表面はサラサラになるんです。ものすごい浸透力です!さて、この日本初のスイートアーモンドオイルを、ご応募下さった方の中から10名様にプレゼントいたします。今月25日の月曜の夜12時まで受付していますので、ぜひご応募くださいませ。オイルだけでなく、私の本「やってはいけない老ける習慣」にサインを入れさせて頂き、そちらも一緒に送りますね。(たくさんのご応募、ありがとうございました!!)ブログ「アンチエイジングの鬼」もついに8周年。こんなに長く続けてこれたのも、見に来て下さる皆様がいらっしゃるから頑張れたのだと思います。本当にありがとうございました。これからもナチュラルにビューティーエイジングする方法を探求していきますのでどうぞよろしくお願いします!
2013年11月15日
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みなさん、こんにちは。今週月曜は札幌にトークイベントに行ってきました。この季節の北海道に行くのははじめてで、寒いのかと思ったらまだ全然寒くなくて、紅葉の終盤くらいで秋の気温でした。この美しい樹木の色彩がきれいでしたー。私のコスメの三分の一は実は札幌で作られているので、札幌はご縁が深く馴染み深い街です。コスメキッチンの店内にも1時間くらいいましたので、多くの方と直接お話出来て嬉しかったです。今年は、あと名古屋で2回、伊勢丹新宿で2回講演をやります。名古屋が11月13日(水)と11月17日(日)の14時~14時40分くらいまで、高島屋10階で、前回とはまた少し違った切り口の内容をやります。こちらは両日とも席は20席くらいで限られますが、予約制ではなく無料で、店内のオープンな特設ステージなので、どなたでも立ち見などでお気軽に見て頂けます。ただ混雑すると見えにくいので、出来たらお早めに来て下さいね。名古屋 ナチュラルビューテースタイル展http://www.amritara.com/news/201311055127.html?mail20131106新宿伊勢丹のトークイベントのご案内はこちらです。12月1日(日)に20名様ずつ二回行います。こちらはご予約制で有料になっているようで恐縮ですが、お土産がついています♪http://www.isetan.co.jp/icm2/jsp/store/shinjuku/women/apothecary/そうそう今年9月から伊勢丹新宿店の地下2階のオーガニックコスメのフロアー「ビューティーアポセカリー」に私のコスメがフルラインで登場しています。ラグジュアリーで落ち着いた雰囲気の売り場です。オーガニック菓子コーナーもあり、以前から新宿で映画を見る時はここで大丈夫お菓子を買ってから行くことが多々あったので、自分のコスメが扱われていることがとっても嬉しいです。新宿に行かれた際は、良かったら寄ってみて下さいね。さて私も45歳。いよいよ更年期と呼ばれる年代にさしかかりました。まだ、さして変化は感じないんですが、ここはアンチエイジングの正念場、ホルモンの減少とどうつきあっていくかが、これからの重要なテーマになってくるんでしょうね。というわけで、正念場を迎える前に、一度ホルモンについてまとめておこうと思います。ホルモンとはそもそも何かと言いますと、体の中でごくわずかの量でありながら、いろいろな情報を伝え、働いてくれている物質のことです。現在、体の中には100種類以上のホルモン、またはホルモン様のものが見つかっていますが、まだすべてではないと言われます。ホルモンは脳下垂体や副腎、卵巣、甲状腺、膵臓、消化管など体のあちこちで作られています。ホルモンはそれぞれが違う働きをしており、消化吸収、循環、呼吸、免疫、代謝などの体の調節を行っています。50mのプールに対してスプーン1杯というくらいの、ごくわずかな量で強い効果があるので、常に一定量に保たれるように体内で調節されています。多すぎても少なすぎても体によくありません。そして、ホルモンが作用する細胞には、ホルモンを受け取る受容体があります。ホルモンにはたくさんの種類がありますが、今日はアンチエイジングに大きく関わるホルモンをいくつかピックアップしたいと思います。成長ホルモン成長ホルモンは、脳の下垂体前葉で作られ、全身に運ばれます。骨の伸長、筋肉の成長、脂肪代謝の促進、血糖値の安定、代謝の促進、免疫力の回復、精力増進、睡眠の質の改善など、あらゆる若返りに大変な効果があることが分かっています。美容的にも、髪を増やしたり、なめらかでハリがあり瑞々しい肌に回復させます。すべての動物で成長ホルモンは加齢と共に減少します。人間は21歳から31歳までの10年間で14%減少し、血中の成長ホルモンは20歳で500μg、40歳で200μg、80歳では25μgと低下していきます。ところが最近の研究では、成長ホルモン分泌は回復が可能で、いろいろな方策で分泌量は若者の細胞と同じくらいに出来ることが分かってきました。成長ホルモンを回復させた高齢者は、皮膚の厚さが7.1%増加し、66%以上の方が肌のきめ細かさや弾力性が回復したと言い、61%の方のシワが減り、38%の方に新しい髪が生えたそうです。コラーゲンやエラスチンも増加したそうです、筋肉に負荷をかけるトレーニングをすると、成長ホルモンを大量に出す事が出来ます。トレーニングをすると、筋肉の中に「乳酸」や「一酸化窒素」がたくさん蓄積しますが、これらの物質が脳下垂体を刺激して、大量の成長ホルモンが分泌されるのです。成長ホルモン分泌に関しては、スクワットなどの下半身のトレーニングがもっとも効果的だと言われています。そして走るなら長距離走よりは、週に2回以上の短距離走のほうが効果があるようです。成長ホルモンの分泌を促進するものに、アミノ酸のアルギニン、オルニチンなどが知られています。精 液の80%はアルギニンで出来ているので、アルギニン欠乏は不妊症につながります。そういう意味でもアルギニンは重要です。アルギニンが多く含まれるのは湯葉、鰹節、高野豆腐、きな粉、ゴマ、しらす干し、そらまめ、カシューナッツ、クルミ、伊勢海老、ほしのり、アーモンド、車エビ、エンドウ、ピスタチオ、油揚げ、ココア、納豆、卵、魚類や肉類です。アルギニンはご存知、アンデス芋のマカにも多いですね。オルニチンはしじみやキハダマグロ、ヒラメなどに多いです。また、ウェイク・フォレスト医科大学のウイリアムソンタッグ教授らは、中程度のカロリー制限食の実験を行い、カロリー制限食をした月齢26週の老年ネズミの成長ホルモン量は、若い対照群のラットとまったく同じだったことが分かっています。それから成長ホルモンの70%は睡眠中に分泌されますので、質の良い睡眠をしっかりとることも大切ですね。DHEA(デヒデロエピアンドロステロン)「すべてのホルモンの母」と呼ばれる副腎から分泌されるホルモンで、直接これ自体がホルモンとして働く以外に、テストステロン、エストロゲンなどの性ホルモンにも変化します。DHEAは分泌されると血液中に流れ、細胞で男性ホルモン、女性ホルモンに変換されますが、何に変換されるかは、性別や体調、年齢によって変わります。25歳をピークに分泌は減少し、75歳頃にはピーク時の10%~20%くらいに低下します。免疫を高めたり、血糖を改善したり体重を減らして脂肪を筋肉に置き換える、ストレスへの対処力が上がる、外見が若々しくなるなど、かなりの若返りホルモンと言われています。ただサプリメントで摂ると、ひげが濃くなる、ニキビが増える、汗をかく、肝臓に良くないなどの副作用が指摘されています。DHEAのサプリは南米の山芋から採取されたジオスニゲンという成分で出来ているので、同じ成分が含まれる日本の山芋、長芋、大和芋、自然薯などを食べるくらいがいいのかなと思っています。山芋や長芋にはアルギニンも多いので、成長ホルモンの原料にもなりますから、DHEAを抜きにしてもアンチエイジングにはよいと思います。エストロゲンエストロゲンは卵胞ホルモンのことで、女性が女性らしくいるためのホルモンと言えます。女性らしい体を作り、お肌にハリとうるおいを与え、髪を美しくし、妊娠に備えて子宮内膜を厚くします。骨の破壊を防いだり、コレステロールを低下させたり、動脈硬化を防ぐ働きもあります。エストロゲンは卵巣で育つ卵胞から分泌されています。原始卵胞は200万個くらい持って生まれてきますが、どんどん排卵しますし、加齢と共に減るばかりですし、卵の質も落ちます。40代半ばになると、どうしても分泌が減っていき、やがて閉経します。閉経したのちは、量はかなり減りますが副腎で分泌します。女性が一生のうちに分泌する量は、約スプーン2杯分ですが、わずかな量でも絶大な力があるんですよね。エストロゲンを出せと指令する脳下垂体ばかりが、出せ出せと指令しても、卵胞が減ると出すものも出せませんので、脳下垂体を支配している視床下部に影響が出て、ここが自律神経の中枢だもんだから、のぼせやうつ、不眠、集中力の低下なんかが出る場合があるのです。現代は初潮が早まり、出産年齢は高齢化し、平均寿命は延びていますが、妊娠能力の低下が始まる平均年齢は31歳で、不妊開始平均年齢は41歳、月経不順開始平均年齢は46歳で、閉経年齢の平均は50歳~51歳です。時代が変わろうと、ここは何もかも、実はあんまり変わっていないのです。こうしたホルモンの減少を緩やかにしたり、閉経後の女性度アップとしても、エストロゲン様物質が多かったり、ホルモンを増やしてくれたりするものとして、マカや黒ザクロ、亜麻仁油、大豆イソフラボンなんかは以前からよく書いていますが、そのほかの注目しているハーブを書いてみたいと思います。すみません、またまたたくさん書いたために、一度にアップ出来ませんでした!後編に続きます!!
2013年11月07日
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みなさん、こんにちは。緊急事態の為追記です。最強のネオニコチノイド農薬の「クロチアニジン」の日本の残留農薬の基準値が極端に緩和され、大幅に引き上げられようとしてます。さとうきび:20倍春菊:50倍カブの葉:2000倍など元々日本の基準値は欧米に比べてかなり高いのに、更に引き上げようと言うのです。このネオニコチノイド系農薬クロチアニジンは、ヨーロッパではミツバチを保護するために今年の5月に一時使用禁止が決定したばかりです。世界的に見て規制の方向です。ところが日本では規制するどころか、残留基準値を大きく引き上げようとしてるんです。これは政府がクロチアニジンの製品を作っている大企業のほうを向いて政治をしているからです。経団連の会長が経営する会社です。ここはモ●サントとも業務提携しています。多くの作物の受粉に関わるミツバチがいなくなると、食べ物はやがてなくなります。日本の権力者たちは、日本人を滅ぼそうとしているんでしょうか?これについてのパブリックコメントを政府が2日まで募集中だそうです。「EUで規制が強化されている農薬が日本国内で緩和されるのはおかしい」「基準を緩和するのではなくミツバチや環境への影響がないと証明できるまで使用を禁止してください」など、みなさまも、もし反対というご意見でしたら、今ならまだ政府が聞く耳を持っています。私も送りました。下記のサイトから簡単に送ることが出来ます。http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=495130138&Mode=0後編のアップが遅くなってしまいましてごめんなさい。前編はこちら前編は肩こりについてメカニズムを書いてきました。後編は食べ物でコリを解消するこのと主体に、コリや血流改善に嬉しい食べ物をご紹介します。これより後編です。野菜自体のフィトケミカルも、抗酸化力が高く、血流を良くしてくれるものが多いです。★ケルセチン (玉ねぎ、りんご、赤ワイン、イチゴ、モロヘイヤ、緑茶、レタス、カカオ、ブロッコリー、ケール、パセリ、プロポリス、ビルベリー葉など) 血流を改善、コレステロール値を下げる、動脈硬化を予防する、関節痛の症状をやわらげるなどの効果があります。玉ねぎ、りんごに特に多く黄色い色素です。★ルチン (蕎麦(特に韃靼そば)、柑橘類(特に薄皮)、なす、アスパラガス、ほうれん草、くこ、ノニ、りんごの皮、トマト、パセリ、セロリ)韃靼そばで有名なルチンですが、ビタミンCの抗酸化作用を支える役割もあるし、毛細血管を丈夫にして、血流を改善し、脳血管障害を予防します。★ヘスペリジン(柑橘系、特に青みかん)ルチンと共にビタミンPと呼ばれるヘスペリジンは、青みかんなどの柑橘類の皮やすじに多く含まれ、花粉症や高血圧、骨そしょう症を予防する効果があります。抗酸化作用や末梢血管を強化する作用があるため、血流を改善する効果、高血圧を予防する効果、コレステロール値を低下させる効果などが期待されています。★カカオポリフェノール(チョコレート、ココア)お茶の4倍のカテキン類(エピカテキン)が含まれています。いろんな働きがありますが、血流も改善します。★プロアントシアニジン、プロシアニジン(びわ、ぶどう、緑茶、クランベリー)カテキンがいくつか結合した構造をもち、きわめて強い抗酸化作用を示すポリフェノールです。血液流動性向上作用があり、いわゆるサラサラな血液となります。★ジンゲロール、ショウガオール(生姜、金時生姜)生姜に含まれる辛み成分で、血行改善、消化促進、殺菌作用があります。二日酔いやつわりの吐き気を抑え、胃潰瘍を予防する働きもあります。★クマリン(桜の葉、パセリ、桃、シナモン、柚子、柑橘系)クマリンは香り成分です。植物界に広く存在しており、セリ科やミカン科、マメ科などの植物に特に多く含まれています。血流を改善する効果、抗菌作用、抗血液凝固作用、むくみ防止作用などがあります。★アリシン(にんにく、長ネギ、玉ねぎ、あさつき、エシャロット、ニラ、らっきょう)玉ねぎやにんにくに含まれる刺激臭や辛味の成分。血液サラサラ、食欲増進、体を温める、発汗作用がある。そして、筋肉に溜まった乳酸などの疲労物質を撃退させるには・・・お酢と、ビタミンB群です。お酢のクエン酸が血小板の凝集を抑え、筋肉の疲労物質の生成を抑制します。疲労物質を分解しやすくするのはビタミンB1、B2、ナイアシンです。B1は肉や魚介類以外だとほうれん草、ニンニク、グリーンピース、パセリ、芽キャベツ、もやしなどB2は卵やうなぎ、イワシ丸干し以外だと納豆、干しシイタケ、アーモンド、緑黄色野菜などナイアシンは魚や豆類に多いです。↑この数か月はまっていて、いつ紹介しようかと思っていたんですが、ついに紹介します。ブルーグリーンアルジー。35億年前に地球上に最初に誕生した生物(藍藻)で、動植物の起源と言われています。体内に必要な栄養素をもれなく含有し、そのバランスは人体に必要とされる理想値に近いそうです。アメリカのオレゴン州にある世界最古の湖であるクラマス湖の藻なんですが、疲労物質を分解しやすくするビタミンB群が大変多いのはもちろんのこと、65%がたんぱく質で、必須アミノ酸20種、50種のミネラル、13種のビタミン、オメガ3と6がバランス良く含まれ、クロロフィルやアスタキサンチンなどの抗酸化力の高い色素が含まれています。なんと植物性のものには含まれないビタミンB12が、生牡蠣90個分も含まれているのがすごいのです。B12は脳や神経の修復に不可欠なビタミンです。しかも美肌に欠かせないベータカロチンをニンジンなどの緑黄色野菜よりはるかに多量に含んでいます。この湖のある地は、世界七大聖山のひとつ、北米屈指のパワースポット「マウント・シャスタ」の麓でもあり、その周辺は自然保護区に指定され、汚染のない美しい場所です。この夏友人が行ってきて、FBで写真を見たのですが、ものすごいオーブの輝き!マウントシャスタにいつか行ってみたいなー!たかが肩こりだと、甘く見るなかれ!コリは体からのメッセージです!!追伸:私が手掛けるコスメブランドのアムリターラでは、オーガニックの素晴らしさを共に伝えて下さる新しい仲間を募集しています。お仕事内容はアシスタントデザイナー兼クリエイティブ企画部のサポートになります。友人知人の方でも、もしいらっしゃったらぜひよろしくお願いします!募集詳細ページへ【告知】明日4日月曜(祝)札幌行きます!トークイベントはすでに満員御礼のようですが、16時から17時までは札幌駅のコスメキッチンステラプレイス店にいますので、よかったら遊びに来て下さいね!http://ameblo.jp/cosmekitchen01/entry-11650991571.html
2013年10月30日
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みなさん、こんにちは。すっかり、もの思う秋ですね。最近、年齢を重ねると言うことは、どんどんよけいなものがそぎ落とされていくことだなと思います。そして自分がいかにアホだということに、どんどん気づいていくと言うか(笑)ものを知るということは、自分がアホだと気付くことでもあります。だから、常に勉強だし、いくつになっても楽しいですね。もちろん、大変なことは多々あるのですが、知ること、気づくことは基本的には楽しい修行ですもんね。魂は永遠だと感じるのですが、だからこそ肉体を得ている今のこの瞬間を大切にしたい。この瞬間にしか出来ないこと、自分の役割を少しでもはたしていきたいです。今年の5月から、35度以下の加温で減圧蒸留して無農薬の果物の生体水を丸ごと取り出して美容液を作るということをしています。今まで、イチゴ、甘夏&マンゴーを作ってきたのですが、この10月は桃とマスカットで作りました。北海道の木村秋則式自然農法のマスカットと山梨県のEM農法の桃です。↑使用したマスカットは北海道の余市という街にある農園のものなんですが、ここには木村秋則さんが、農業指導によく来られるそうで、農薬も肥料も使用しない奇跡のサクランボやリンゴ、ブドウなどさまざまな奇跡シリーズがあるんですって(*^_^*)さくらんぼって言うのもセラムにしたらどうなのかなー!妄想が広がります。↑こんなパッケージになりました。かわいいです♪ひたすら私の趣味がさく裂しています。日本のコスメのパッケージが地味でつまらないと昔からずっと感じていて、こういう限定の製品は特にナチュラルでありながらも少しアート性のある感じにしています。こびとづかんのももじりこびとがやってきそうな、かなり良い香りです\(~o~)/精油ではないんですよ。低温で蒸留するので、果物が持つ香りそのままの生体水が採れるのです。一滴の水も使わず、果物の生体水だけで出来ており、酵素が活きているし、ビタミン、フィトケミカルもたっぷりで、まさに身土不二な旬の美容液ですね。これからも、いろいろなものを作ってみたいです。さて、少し肌寒くなってきて、体調を崩したり、風邪をひいている方もいるようです。肩こりや腰痛が出てきている方もいます。この「コリ」というものは、実は毎日の排泄と同じで、体からのメッセージとも言えるんです。慢性的な肩こりや腰痛をほうっておくと、気が付いた時にはお肌はくすみ、小じわが目立ち、たるみが気になる・・なんてこともあります。私にも肩こり首こりはありますが、昔に比べて本当に激減したと感じています。30代の前半は、週に一度はマッサージ屋さんに駆け込まないと耐えられないほどの肩こりだったんです。治療室で働いている頃は、同僚の先生に治療してもらったりしていました。それが今ではコリを感じること自体が、かなり減ったと思います。だいたいが冷え性だったはずが、今では治ってしまいました。体温も36度3分くらいか、それより低いくらいだったのに、今ではだいたい36度7分か8分です↓体温を36.5~37度に保つのが理想だそうで、体温が1℃下がると・・・免疫力が37%低下し、基礎代謝12%低下し、体内酵素の活性が50%も低下すると言われています。これは自分でも、確かに大きな変化だと思っていて、昔に比べ風邪をひくことがほとんどなく、体調不良で仕事を休んだことも、ほぼないんです。こういうこともコリが減った理由かなと思ってます。そもそも、「コリ」とは何でしょうか?こりは、筋肉の使いすぎや、逆に筋肉を使わない運動不足など、筋肉に不必要な緊張が生じた時に起こります。デスクワークなどで長時間同じ姿勢を続けた場合にも、筋肉の緊張が起こります。緊張した筋肉は収縮して硬くなります。硬くなると筋肉内の血管を圧迫し、血流が悪くなります。すると筋肉が酸欠状態になってしまいます。筋肉の中にはブドウ糖があり、それが燃焼することによって筋肉のエネルギーとなっているのですが、筋肉が緊張して血流が低下すると、酸素不足で筋肉細胞内のエネルギーが作れません。酸素が来ないとブドウ糖は不完全燃焼をして「乳酸」などの老廃物へと変わってゆきます。この老廃物が末梢神経を刺激することで脳は「こり」を感じるのです。「こり」自体は何かと言いますと、酸素不足で老廃物が溜まった筋肉が柔軟性を失い、硬く変性してしまっている状態です。筋肉というのは、「太い一本の筋肉」があるわけじゃなく、へちまみたいな感じで、細い筋繊維を束ねるような感じで出来ています。筋繊維の中はアクチンとミオシンというタンパク質がびっちり並んでいて、アクチンがミオシンの間に滑り込むことで、筋肉を収縮させています。しかし筋肉が緊張して酸素不足になると、エネルギーを作れなくて、筋繊維の中のアクチンとミオシンがくっついて離れなくなり、動きが悪くなります。凝った筋肉がなかなかゆるまないのは、アクチンとミオシンがくっついてしまっているからなんですね。緊張のないよく動いている筋肉は、中の血管が揺り動かされるので、血流がいいです。動脈から届く酸素や栄養が筋肉内に行き渡り、内部で発生する老廃物は、静脈で回収されますので、筋肉にはコリがありません。ところが慢性的なコリによって血流が悪いと、老廃物が筋肉からなかなか排出もされません。血流障害があると老廃物を作り出しやすい環境を作り、なおかつ老廃物が排出しにくいという八方ふさがりの状態になりがちなんです。これにより慢性的な首こり、肩こりを生み出していきます。もう1つ良くないのが、ストレスによる交感神経の緊張です。自律神経は交感神経が緊張すれば血管は収縮し、副交感神経が緊張すれば拡張します。ストレスが大きいと交感神経が優位になり、血管が収縮しますが、こうなると筋肉の緊張と同じで筋肉が酸欠状態となり、老廃物が蓄積して筋肉のこり・痛みへとつながります。以上のことをふまえて、コリを解消する、コリのない女になるための10か条です。コリを解消する10か条1、同じ姿勢を続けない2、ストレッチなどで筋肉を伸ばす3、軽い運動で筋肉を適度に動かす4、血流を良くする食べ物を食べる5、血流を悪くする食べ物を食べない6、老廃物を排出しやすい食べ物を食べる7、温める8、骨格の歪みを整える9、マッサージする10、ストレスを解消する私の肩こり体質が改善し、平熱が上がったたのは、上記の中でやっぱり食事が大きかったんですよね。具体的には、砂糖をやめて、肉を減らして、生野菜をたくさん食べるようになってからです。動物性たんぱく質は消化に時間がかかるので、たくさん食べすぎると消化不良が起こりがち。未消化のたんぱく質のカケラは赤血球同士をくっつきやすくさせ、末梢の血管まで血液が行き届きにくくなります。また、砂糖やトランス脂肪酸などの質の悪い油も、血液の流れを悪くさせます。こういう食べ物を減らして、生野菜を増やすとどうなるかと言いますと、生に含まれる酵素が消化を助けることで、栄養素がきちんと分解され、血液の質が良くなります。体内の消化酵素を温存し、代謝酵素が活性化して働き始めるので、代謝力も上がります。すみません、またたくさん書きすぎてしまったため、一度にアップできませんでした。後編に続きます!
2013年10月26日
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みなさん、こんにちは。台風がすごいですね。せっかく干している稲が全部倒れてしまい、また干し直してもらったり、自然の驚異とのおつきあいが続いています。私はあいかわらず、治療院と畑と化粧品開発をがんばっています。無農薬のフルーツや植物って、本当にすごい働きがあるものが満載!夏に深く左目の下を切り、3針縫ったうちの息子の顔も、ほとんど傷跡が目立たなくなってきました。↑どうでしょう?よーく見るとちょっとあるんですが、かなりいいです。↑1か月前はこのくらい傷跡があったんですから、ほんと驚異的に修復したと思います。最初の1か月はカムカムと美的水素とクリルオイルとAC-11を飲ませ、オリジナルの紫雲膏を塗っていましたが、傷が落ち着いて赤みが気になってきてからは、35度以下で減圧蒸留したフルーティーセラムを塗っていました。傷は紫外線で色素沈着しますので、バンドエイド必須、帽子必須な夏でした。最近3週間くらいは、赤みがほぼ引いたので、少し残る傷跡を早く薄くしたくて、修復作用が強い、AC-11のセラムを現在も毎日塗っています。そして、あいかわらずの生野菜たっぷりの酵素生活&オメガ3&亜鉛たっぷり麻の実ナッツです。これが効いたのか、かなりいいです!傷跡のところの手触りが硬かったんですが、それもなくなり滑らかになってきました!ああ、本当にどうなることかと思いましたが、自然治癒力って素晴らしいですね。そして植物のもつ力も!私がカイロプラクターの学校に入る直前、塩川学長の講演を聞いて感動したことがあります。それがイネイトインテリジェンスという言葉でした。「人間は、精子と卵子が結合し、280日かかり、新しい生命として誕生する。その時に先天性知能と呼ばれるものが同時に誕生し、この知能によって人間の形が形成され、かつ必要な臓器、手、足、頭、顔、大脳などが作られて完璧な人間が作られる。この作る力と共に人間が持っているものが先天性治癒力である。すなわち作る力も治す力もまったく同じところから来ているわけである。そしてこれらの2つの力は、精子と卵子が結合した時に、備わっている偉大な力である。この偉大な力を、イネイト・インテリジェンス(内なる自然の叡智)と言う。」「この力は脳幹のどこかに存在しているが、見ることも触ることもできない。ほとんどの人間は健康、病気に関わらず、皆すべて平等に持っている。その力が100%働いていれば、決して病気になることはない。脳で考えたことは必ず脳幹の中のイネイト・インテリジェンスを介して全身の神経組織に伝達されて、組織細胞等に伝わる。食事の栄養素も神経組織を介して、必要に応じてそれぞれの内臓、器官等に運ばれる。それらの食べ物の中に毒素があれば、下痢や嘔吐という行為でそれらの毒素を体外に出す。指を切っても、すぐに血液凝固物質を送り、出血を止めるだけではなく、切り口を奇麗な皮膚にしてしまう。これらの行為が目に見えるところの皮膚だけではなく、目に見えないところの体内でも行われているわけである。」イネイト・インテリジェンスには、神経組織を介して身体に何が起こっているかという情報が絶えず入ってくるようになっていますが、神経の入れ物である脊椎に歪みがあると、十分な情報が伝達できず、イネイトインテリジェンスが十分働けなくなる、それを取り除くのがカイロプラクターの役割であると、塩川学長は話してくれました。この時の塩川先生の「ナイフで傷つけたステーキに、どんな高級な薬を塗っても元には戻らない。でも私たちが指をナイフで傷つけてしまったら、薬など塗らなくても、生きている限り傷は必ず治る。これがイネイトインテリジェンス、内なる宇宙、自然治癒力だ」と言う言葉に感動して、なぜだか涙が出た私は30歳、若かったなー(*^_^*)でも、その時受けた衝撃と感動はその後の私にずっと影響を与えていて、このアン鬼にも、その精神は受け継がれていると思います。自然治癒力をいかに働かせるか。本来なら普通のことであるのに、現代はそれを阻害するものは背骨の歪みだけではない状況です。あまりにも世の中に、不自然なものが多すぎます。ナノ粒子、シリコーンオイル、加工デンプン、パラベン、ヘキサン、合成着色料、原発由来の放射性物質、化学調味料、溶剤抽出の油、トランス脂肪酸、薬、農薬、多くの添加物たち・・・不自然な化学物質に囲まれ、いつも接していると、自然治癒力も鈍ってくるし、野生の勘と言いますか、本来あるはずの直感のようなものも、失われていくように思います。例えば合成香料です。最近、洗濯に使われる柔軟剤の香りで体調不良を訴える人が増えているそうです。柔軟剤:「高残香」タイプで体調不良を訴える人が増加 毎日新聞 2013年08月国民生活センターによると、柔軟剤の香りで「鼻やのどが痛くなる」「気分が悪くなる」という相談は、2012年は48件と、09年の5件から急増しているそうで。それもこれも、最近の柔軟剤は香りが長く続く「高残香」タイプの製品が増えているからなんだそうです。シックハウス症候群や化学物質過敏症の患者を診ている札幌市のクリニックの渡辺一彦院長も、電車やバスの中、隣の家などから来る柔軟剤の香りで体調不良を訴える患者が増えているとお話しされてます。主な症状は、頭痛や吐き気、倦怠感だそうです。こういうケースが増えているため、市町村などの公の場での香水や香料の使用を自粛するように呼びかける動きも出てきています。 http://www.city.osaka-izumi.lg.jp/lifeevent/kenko_iryo/1323066530818.htmlhttp://www.city.osakasayama.osaka.jp/6,360,24.html香りは、元々は花や果物や木から蒸留した精油などの天然香料しかありませんでした。ただ天然の香り成分は非常に希少で、例えばダマスクローズの精油を一滴作るためには、バラの花が200輪も必要です。価格も高価で、ローズやジャスミンなどは1kg200~300万円もします。これに対して合成香料の歴史は、19世紀から始まりました。これは天然香料中の成分を真似て、化学的に合成したものです。天然に存在しなくても、ニューケミカルとして、新しく合成した香りも増えてきました。原料は、石油化学工業などから大量に入手できる化合物などですが、香り物質を得ることさえできれば原料に制限はなく、天然香料に比べて価格はとても安いです。合成香料の種類は3000を超えますが、世界市場で取引されている主なものは約500種類です。日本で使用されている香料の95%が合成香料で、天然香料は5%くらいしか使用されていません。香りは、常温でありながら気体というすごい物質です。香りは鼻から吸収されると、直接、脳にや神経に影響を及ぼします。匂いを持った分子が鼻に入ってきた時、鼻孔の奥のある嗅上皮から嗅神経を経て、原始の脳である、大脳辺縁系にダイレクトに伝わるのです。そのため、香りは自律神経系や内分泌系、免疫系に非常に影響します。にもかかわらず、日本人のほとんどが日常的に接している香りのほとんどが、合成香料になってしまっています。もちろん天然香料も複数の芳香分子から構成されているので、その中に有害な成分が入っている事がありますので、必ずしも天然だから安全、合成だから危険というわけではありません。ただ、これまでたくさんの患者さんやお客様のお話を聞いてきましたが、合成香料で気分が悪くなりやすい方も、天然のオーガニックの精油の優しい香りだと大丈夫と言う方は多いようです。アロマテラピーをされる方なら分かると思いますが、そもそも、本当に精油だけであれば、そこまで残香することはほとんどありませんからね。合成香料による人間と生態系への汚染とリスクについて、2005年~2007年にかけて熊本大、長崎大、京都大が研究しています。イルカなど有明海と八代海に生息する様々な海洋生物を分析したところ、ほぼすべてから内分泌かく乱作用が指摘される合成香料の、HHCBとAHTNが検出されました。この研究で、合成香料が海の生態系の中で食物連鎖を通じて非常に濃縮されやすいことが分かり、「日本の沿岸域や、欧州で高濃度の汚染が確認されている下水処理施設周辺などを含め、詳しい調査をする必要がある」と指摘しています。HHCB とAHTNは急性毒性、成長、成熟影響、繁殖影響、および多世代影響の試験を行ったとこと、致死影響が確認されない濃度においても、すべてにおいて有意な影響が確認されています。 合成香料のAHTNは、人の脂肪や母乳からも検出され、さらに、胎盤を通り胎児に移行することも分かっています。さらに研究では合成香料の一部の物質にホルモンかく乱作用があることも明らかになりました。研究グループは「人や乳幼児への汚染リスク、ホルモンかく乱作用を考えると、合成香料の製造、使用について何らかの制限を設ける必要がある」としています。イギリスの科学雑誌「ニュー・サイエンティスト」に発表された研究では、消臭スプレー、ヘアスプレーを毎日使う女性は、週に1回未満の人と比べると、頭痛持ちの割合が25%、出産後の鬱病の割合が19%、それぞれ高かったそうです。また生後6ヶ月未満の赤ちゃんでも、耳の疾患が30%、下痢が22%、それぞれ多かったそうです。また、こうしたスプレーに含まれる化学物質が皮膚に浸透し、身体の抵抗力を弱めることも指摘されています。BBCニュースこういう化学合成の香料って、ずっと接していると麻痺してくる傾向にあると思います。私も20代の前半までは、こうした合成香料を良い香りだと思っていた頃もあります。20年くらいオーガニック、自然栽培の野菜を食べ、天然の香りに囲まれていると、このあたりが本当に鋭敏になってきたようで、例えばオーガニック風なハンドクリームなどの香りが、天然なのか、合成なのかは、少し嗅いだだけで嗅ぎ分けることが出来ます。食べものに白砂糖が入っているか、グルタミン酸ナトリウムが入っているかも、すぐ判別できるようになりました。生きづらくないですか?って言われることもありますが、鋭敏になるといいことがあります。それは、野菜の持つナチュラルな甘みや風味、香りをとても深く感じることが出来る味覚や、嗅覚を取り戻すことが出来るからです。特に香りの成分は、大脳辺縁系という原始の脳に0.2秒で到達します。大脳辺縁系は記憶、情動、本能などの中枢です。香りの成分は大脳辺縁系を経て、脳の「視床下部」という場所にも伝わります。視床下部は心地良い刺激を受けると、脳の下垂体に指令を出し、免疫力に深く関わるホルモンや女性ホルモンを出させます。毎日の生活で人工的な強い香りを遠ざけ、天然の心地よい優しい香りに触れていると、野生の勘も呼び覚まされるような気がします。そしてイネイトインテリジェンスも絶好調でいきたいですね!
2013年10月18日
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みなさん、こんにちは。今週日曜は、福岡のアムリターラ田んぼで稲刈りでした。↑あいかわらず恐ろしい鬼ファッションです。誰か分かりません(笑)だけど秋とは思えない、ものすごいお天気で紫外線も強くて、フェイスオンワンピしてても太刀打ちできたかな?というほどでした。Tシャツは、三宅洋平ヘンプコットンTシャツで気合いを入れました(笑)楽しく百姓一揆です!↑大豆畑が、大変素晴らしく育っていました!ウキウキ♪天然菌で、こだわりの塩でお味噌を作るぞー!!しかし稲刈りは3年ぶりでしたが、やっぱりいいですね。今はコンバインがあるから、農家さんは手刈りなど普通やらないと思いますけど、手植え、手狩りは大地の息吹を感じれて、1つの儀式のようです。日本人の血が騒ぎます。百姓一揆です!(どうしても、それかい(^_^;))さて、私の最新刊「やってはいけない老ける習慣」が、またまた重版になり、3刷り目が決まりました!この本にも書いたことで、時々質問を頂きますし、先日健康雑誌の取材も受けたので、今日は補足の意味でもこの件について書こうかなーと思います。「上目使いで決め顔をするたびに、あなたのまぶたは下がっていく!」という件です。まぶたの裏にあるミューラー筋のことですね。ここが伸びてしまうと、まぶたの脂肪を支えられずに、上まぶたがたるんで「老け目」になってしまいやすいんです。もちろん、病的に伸びると眼瞼下垂という状態になり、視野が狭くなるため医学的な処置が必要になることもあります。まぶたを開く筋肉は、「眼瞼挙筋」と「瞼板筋」とがあります。瞼板筋はミューラー筋とも呼ばれます。これはドイツの生理学者のHeinrich Muller 先生の名前からつけられたそうです。まぶたは通常、「眼瞼挙筋」という薄い小さな筋肉を収縮させて開けています。この筋肉は途中から「挙筋腱膜」という薄い膜になり、まぶたのふちにある「瞼板」(コラーゲン繊維のかたまり)にくっついています。この「挙筋腱膜」はとても繊細で、加齢とともに伸びてしまったり、「瞼板」から離れてしまったり、切れたりすることがあります。ただ、「挙筋腱膜」が切れても弱っても、「挙筋腱膜」の後ろには「ミューラー筋」があります。「ミューラー筋」は、「挙筋腱膜」が切れたり弱ってしまっても「眼瞼挙筋」と「瞼板」を繋いでくれていて、そのおかげでまぶたを開いていることが出来ます。ただ、このミューラー筋も伸びてしまうと・・・・あとは打つ手がなかなかありません。要するにたるみ目一直線です。ミューラー筋はとっても薄い筋肉なので、伸びてしまいやすく、鍛えることがなかなか難しい筋肉です。ミュラー筋は、実は自律神経のスイッチの役割もはたしています。ミューラー筋が緊張して収縮している時は、交感神経が優位になり目が見ひらかれ、ミューラー筋が伸びていると副交感神経が優位になってリラックスし、目はとろんとします。そのため食後のリラックス状態の時には、まぶたが重くなりがちです。ミューラー筋が伸びてしまうと、いつも緊張して収縮させていないと目が開かないので、全身の交感神経が緊張してしまうために、肩こりや頭痛が起こることがあります。また、目が開きにくいのをサポートするために、眉毛を上げることで目を開こうとします。眉毛を上げているのは額にある前頭筋という筋肉ですが、この筋肉を使いすぎるとおでこにシワが出来たり、頭が痛くなることがあります。また、少しでも視野を広げようとして、首を後ろに反らすと視野が上の方に広がるので、無意識に反らすようになります。この時に頭の後ろや、首筋、肩の筋肉が緊張するので、これが原因で肩こりになることがあります。肩や首は筋膜を通じて顔にも繋がっていて、表情筋をサポートする役割もあるので、ここの血流が慢性的に悪いと、表情筋がうまく動かず、顔全体がたるみやすくなります。要するに、挙筋腱膜やミューラー筋が伸びてしまうと・・・・●まぶたがたるんで老け目に●目が落ち窪んでくる●おでこが緊張してひたいにシワが●肩や首がこりやすくなり●頭痛が起こりやすく●顔までたるみやすくなるといった具合に、雪崩式老け目現象が起きてしまうのです!!このミューラー筋を必要以上に疲れさせない、伸ばしてしまわないために気を付けたいことをまとめます。1、パソコンのモニターの位置を上すぎない位置に2、上目使いはほどほどにこの2つはなんでかと言うと、上を見る時が一番ミューラー筋が緊張し、疲れます。キメ顔の写メは一瞬なので、まだいいですが、いつも上目使いをしていることは、ミューラー筋にとっては良くありません。ただ、PCは下すぎてもストレートネックや肩こりの原因になるので、上でも下でもなく、ちょうどいい、顔の真っ直ぐな位置にセットするのがポイントです。3、メイク落としの時などに、目をゴシゴシこすらないことこの、こするという行為がミューラー筋を痛めます。一番やってはいけないことです。4、コンタクトレンズは出来たら下まぶたを引っ張って取り外しする5、つけまつげをして、取る時にひっぱらないまぶたを引っ張る行為も負担をかけます。毎日のことなのでほどほどに。6、夜更かし、コンタクトレンズの長時間使用目を非常に疲れさせ、交感神経を優位にさせ、ミューラー筋も緊張します。どれだけミューラー筋や上眼瞼挙筋、挙筋腱膜がたるんでいるか、チェックする方法があります。鏡の前に立ってみて下さい。1、正面を向いて目をギュッと閉じたあと、力を抜く 2、次にゆっくり目を開ける このとき、まぶたの動きに連動して、眉毛が上にあがりますか? 眉毛が上がるのが、4mmまでならセーフ、それ以上だとたるみが始まっているサインかもしれません!また、目をいたわるルテインや、アントシアニンなどが多いほうれん草やブロッコリー、サニーレタス、グリーンピース、芽キャベツ、カボチャやブルーベリー、アサイーベリー、マキベリーを食べたり、DHAの多い魚油、クリルオイルなどを摂ることも有効。それから、まぶたではなく、目の周りを優しくマッサージしてあげたり、目の周辺をツボ押ししてあげたり、私の処女作アンチエイジングの鬼に載せている、目の周りの眼輪筋を鍛える筋トレを適度にすることは、たるみ目撃退に良いです。老け目、たるみ目にならないために、今日からミューラー筋をいたわってあげましょう!!
2013年10月09日
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さて、さっそくですがこれより後編です。前編はこちら植物オイルに含まれる注目成分を引き続き書いていきますね!γリノレン酸私達の体にとって必ずなくてはならない脂肪酸の一つで、ビタミンFと呼ばれます。リノール酸を摂ると体内で一部がγリノレン酸に変換されますが、現代の生活はリノール酸の摂りすぎ傾向にあるので、リノール酸を摂りすぎると逆に作られなくなります。その上、現代人の4人に一人はストレスなどが原因で体内でうまくγ-リノレン酸への変換ができないといわれています。アトピーの方もγ―リノレン酸が少ないようです。γ-リノレン酸は、血行を良くし、炎症を鎮め、水分の損失を防ぐことで正常な皮膚の生理作用を維持することを助ける働きがあります。つまり十分な量のγ-リノレン酸が皮膚にあることで、皮膚の機能を正常にし、健康な皮膚を保つだけでなく、シワ、シミ、たるみ、クマなどいろんなトラブルをやわらげます。血圧の安定や子宮の働き、アレルギー反応の調整などに働いているので、PMS(生理前症候群)やアレルギーで悩む方がγリノレン酸が多い油を少し摂取すると、効果があります。皮膚につけることでは、皮膚の炎症を抑え、出来てしまったシワにも有効です。⇒ボリジ油、月見草油、バオバブ油、ヘンプシードオイル↑食用の有機ボリジオイルです。酸化に弱いので冷蔵庫で保存してそのままサラダにかけたり、ジュースに入れたりして飲みます。1日の必要量は小さじ1杯程度でいいです。スキンケアとしてはバオバブオイルがお薦めです。なんとγリノレン酸を30%も含むんです。ボリジオイルより月見草オイルより多い量です。保湿力の高いオレイン酸を34%、エイジングケアに嬉しいパルミチン酸を22%、その他ビタミンもA、D、Eが豊富でポリフェノールもたっぷり。お肌の生まれ変わりを助け、出来てしまったシワに有効なオイルです。↑質の良いバオバブオイルと精油を吟味して、時々私のブランドでも作っています。今年も限定で冬に作ろうかと思っています♪ビタミンE酸素や活性酸素による酸化を防止し、細胞内に過酸化脂質が作られるのを抑えてくれます。過酸化脂質が多いと動脈硬化を引き起こしやすくなります。末梢血管を広げる作用もあるので、血流が良くなり冷え性や肩こりが改善し、紫外線から肌を保護して、シミにも効果があります。新陳代謝を正常にし、しっとりした美肌に導きます。抜け毛予防や、白髪予防、そして脳下垂体と副腎を健康に保つことで、ホルモン分泌を良くします。肌につけると、皮膚で生じる皮脂の酸化や活性酸素を抑え、くすみやシワを防止しします。最新の研究で、ビタミンEを摂っている人の皮膚の抗酸化力が約2倍に上昇したとされる実験データが出ています。⇒(ほとんどの植物オイルに含まれていますが、特に多いとされる油)アボカド油、アルガンオイル、小麦胚芽油、米ぬか油、グリーンナッツ油、グレープシードオイル、ほまわり油、大豆油、ヘーゼルナッツオイル、アーモンドオイル、オリーブオイルカロテノイド植物、動物、微生物などが持つ黄色、赤色、紫色などの天然色素。 抗酸化作用や抗ガン作用があります。特に皮膚で生じる一重項酸素という活性酸素を無害化する働きに注目しています。植物オイルにも含まれ、お肌につけると紫外線から肌を守り、美白作用もありますので、私はサンスクリーンや美白オイルに配合しています。⇒(いろいろなオイルに含まれていますが)アプリコットカーネルオイル、サジーオイル、オオミテングヤシ果実油、ローズヒップオイル、ストロベリーシードオイル、ラズベリーシードオイル、カレンデュラオイル、キャロットオイルなどγオリザノール抗酸化力が高く、更年期障害、自律神経失調症に良いとされています。末梢血管の血流改善や、抗炎症作用、皮膚温上昇作用まであります。肌につけることで、紫外線からもブロックしますので、私はサンスクリーンにも配合しています。⇒米ぬか油に多く含まれています。パルミトレイン酸皮脂にも含まれますが、加齢と共に減少する脂肪酸で、摂取したり肌につけると皮膚の再生を促し、保湿力が増します。⇒マカデミアナッツ油、ヘーゼルナッツ油などその他、私が最近注目している植物オイルを個別に紹介します。ココナッツオイル植物油ですが、ラウリン酸という飽和脂肪酸が約50%という組成で、ものすごく酸化しにくいです。ラウリン酸は母乳にも多く含まれ、細胞を強化して赤ちゃんの免疫を高めるために作用していますが、ココナッツオイルは母乳よりも多くラウリン酸を含んでいます。代謝されやすい中鎖脂肪酸が多いので、脂肪として体内に蓄積されにくいことも分かっています。「ケトン体」が多いということも最近知りました。人間の脳はブドウ糖とケトン体の2種類をエネルギーとして利用しますが、ケトン体の方が機能性が高いとも考えられています。化粧品原料としては、石鹸の泡立ちを良くしてくれる脂肪酸で、白髪や抜け毛を予防する働きもあります。ビタミンEも多いので抗酸化力も高いです。独特の甘い香りがあるので、食用としてはお菓子作りに向いています。あとバターより低カロリーなので、バター代わりにも使えます。精製されたものは香りが少ないので、お菓子以外にも使用できますが、最近焼き物で使用してみましたが、やはりどこかが南国な味になってしまいます。↑ココナッツの香りがするほう↑香りがしないほうブロッコリー種子オイルと大根種子オイル主にヘアケアとして注目しているオイルです。ブロッコリーの種を搾ったオイルには、シリコーンオイルに代わるキューティクルの天然保護作用があり、髪をサラサラにして、光沢を与えてくれます。オイルでありながらべたつきがなく、サラサラ感とツヤを与えてくれるんです。それから大根の種を搾ったオイルも、髪のキューティクルを保護し、くし通りをよくし、切れ毛を防止し髪にツヤを与えてくれることが実験で分かっています。この2つを使ったヘアワックスをずっと開発していて、最近ようやく完成に近づいてきました。今、毎日使用していますが、かなり髪の毛がツヤツヤです!肌にも!髪にも!脳にも!植物オイルの魔法で、ビューティーエイジングライフを楽しもう!!
2013年10月04日
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みなさん、こんにちは。私は先週末熊本県菊池市に行き、自然農法の農家さんめぐりをしていました。ほんと好きだよねー(^_^;)菊池はオーガニックな市長が誕生したのもあり、本当に自然農法が盛り上がっています。↑自然農法の神様、冨田さんが栽培している緑米。中は緑なんですけど稲穂は黒いんですよね。すごくきれいでした。うちでも表参道の店で販売している「幸せ家族」という雑穀ブレンドに入っています。これで作った玄米のお餅を頂いたんですが、また最高においしいんですよ。↑こちらは 渡辺明人さんの自然栽培のお茶畑。無農薬歴21年、自然栽培歴4年だそうで、実にきれいな畑でした。写真に写っているのは茶の実です。これを搾ったオイルは美白にいいんですよね~コスメに使いたいです♪去年に引き続きまた今年も「おるが自慢大会」に出席し、農家さんとお酒を酌み交わし、これからの日本の農業について語りあかしてきました。30年くらい自然農をやっている方もいれば、新規就農2年目のフレッシュな若者もいます。楽しかったーー!!\(^o^)/自分でも会社でも畑をやっていますが、こういう農家さんを応援して、もっと日本の自然農を盛り上げていきたいです。そうすれば、健康にも美容にもいいし、日本の自然環境はもっと良くなる。病気が出たら切り取って薬漬け、虫が出たら農薬じゃんじゃんかけて農薬漬け。考え方は同じなのでしょうね。でもどちらも対症療法です。根本的な体質改善をはかって、人も自然ももっと元気になってほしいなと思います。そしてビューティーエイジングしたい!!さて、秋になりオイルマッサージが楽しい季節になりましたね。食欲の秋でもあるので、健康にも心にも役立ってくれる植物オイルを使った料理もおいしいです。私のアンチエイジング法は多岐にわたりますが、その中の重要なことの1つは、この植物オイルとの付き合い方なんじゃないかと思っています。コスメの全成分ににしても、ものすごく大事なことの1つが、使用するオイルの質であることは間違いありません。食用オイルにしても、質の高い圧搾法のオーガニックのオイルを摂ることは健康美容に大きな関わりがあります。私の植物オイルLOVE生活は、今から20年前にフラックスオイル(亜麻仁油)を今村光一さんのお店で薦められて夫が買ってきて、私のサラダにさっとかけた時から始まったように思います。「なんじゃこりゃー?」と最初は思いました。オイルイコール太る、オイルイコールニキビ、オイルイコールコレステロール、みたいなイメージしかなかったので、健康のためにオイルというのが、25歳の私には全然理解できていなかったんです。が、その味が日ましに癖になり、その後今村さんの「医者も知らない亜麻仁油パワー」という本を読んだこともあり、だんだんと植物オイルの種類や質などに夢中になっていきました。そのあと、しばらくオイルのことは忘れていた数年がありますが、28歳でパニック障害を発症したことがきっかけで、またオイルに再び目覚めました。そのあとカイロプラクターになり、臨床で矯正前にアロマオイルマッサージをすると効果が高いことを発見し、外用としての植物オイルの効能に夢中になりました。いろいろな植物オイルと精油の組み合わせを試し、経皮吸収や香りを嗅ぐことによって、心にまで作用することにも感動しました。自分自身が妊娠後は、妊娠線予防に毎日お腹をオイルマッサージし、おっぱいの出がよくなるようにおっぱいオイルマッサージもし、予定日1週間前には、裂けないためのオイルマッサージもやりました。どれも、効果はてきめんでした!今も私のお腹には妊娠線は何もありませんし、おっぱいの出は良くて2歳まで母乳育児出来たし、会陰切開をせずに自然分娩することも出来ました。オーガニックの圧搾法の植物オイルって本当にすばらしいです!さて植物オイルの中にはさまざまな脂肪酸やビタミンやフィトケミカルが含まれていますが、私が好きな成分を少しあげていきます。オレイン酸酸化しにくく、食べると血液中の悪玉コレステロールを減らし、動脈硬化や心臓病などを予防します。腸の蠕動運動を促進するので、便秘を改善したり、便の通りを良くします。肌につけると、大変保湿力が高いのが特徴で、他の美容成分の浸透を助ける作用もあります。多く含まれているオイル⇒椿油、アボカドオイル、オリーブオイル、プルーンオイル、モリンガオイル、アプリコットカーネルオイル、マカデミアンナッツオイル、ピーチカーネルオイル、なたね油リノール酸体内では合成できないので、必ず外から摂取しないといけない脂肪酸です。足りないと皮膚や臓器に支障をきたします。ただ現代の油は大豆油や紅花油(ハイブリッド種除く)やコーン油、綿実油などリノール酸主体のものが多いので、知らず知らずのうちに摂りすぎてしまいます。体内でリノール酸からアラキドン酸が合成されますが、過剰になるとアレルギー症状を強めたり、血栓をつくって血管を詰まらせ心筋梗塞や脳梗塞の原因になったり、善玉コレステロールを減らしてしまう作用があります。肌につけると、肌の水分量を守り、バリア機能を守る働きがあります。多く含まれる油以外にも、適量他の植物油にも含まれていますので、これに関してはあえて多い油を摂らなくて良いし、摂ることをむしろ避けています。⇒大豆油や紅花油(ハイブリッド種除く)やコーン油、綿実油、ひまわり油(ハイブリッド種除く)、グレープシードオイルαリノレン酸細胞膜の重要な構成要素で、欠乏するとしなやかな細胞膜が作られず、働きが悪くなります。食べることで肌の炎症を抑え、美肌に導きます。脳、神経系の働きに重要な役割を果たしていて、αリノレン酸からDHAやEPAが合成されるため、不足するとアルツハイマーにも関連します。心臓病や脳血管障害を防ぎ、血中のコレステロールをコントロールします。αリノレン酸を十分摂取すれば、リノール酸の摂りすぎによるアラキドン酸の過剰生成を防げるので、リノール酸系とαリノレン酸系との摂取比は「4:1」、出来れば「2:1」が良いです。大変酸化しやすいので、冷蔵庫保存で加熱は厳禁です。⇒亜麻仁油、チアシード油、えごま油、グリーンナッツ油このαリノレン酸ですが、美肌にももちろん欠かせませんが、心の健康にすごく関係することを今日は書いておきたいと思っています。αリノレン酸を摂ると、心の病の症状が緩和されると言われています。脳の60%は油で出来ており、αリノレン酸やDHA、EPAなどのオメガ3脂肪酸は、脳細胞の情報伝達に欠かせない脂肪酸です。うちの患者さんでも、カイロプラクティックとオメガ3脂肪酸、ミネラルなどの栄養指導で、これまで診させて頂いたうつ病の方のほとんどが改善しています。最近の抗うつ剤は副作用、そして効き方のアップダウンが激しいものもありますので、病院に行こうかな?という自覚症状が少し出たくらいの方であれば、まずはオメガ3脂肪酸不足を疑ってみるといったアプローチもあっていいと思うのです。血中DHA量が高いほど認知症発症のリスクが低いことも分かっています。そして躁うつ病の重症度と血中のEPAの量の低さが比例することなども分かっています。サントリーの研究では、DHAとEPAの摂取で、うつ病の方22人のうつ病スコアに優位な改善があったことも発表されています。1995年、アメリカ・パデュー大学の研究でインディアナ州の6歳~12歳の児童200人に対して、血液中のオメガ3濃度の高い子供と低い子供の学習能力との関係を検査したところ、血中濃度が低い子と高い子では・・・・学習障害が8.2倍、計算能力は4.7倍、総合学習能力は4.9倍も違ったそうです!行動面でもオメガ3の血中濃度が低い子供は、注意力が散漫で、不安、不眠を訴える子供が多かったそうで、オメガ3の威力が分かります。↑αリノレン酸を摂れば、体内でDHA、EPAに変換されますが、ダイレクトに摂りたい場合は青魚やあきあみの油が良いと思います。すみません、またしてもたくさん書きすぎて、一度にアップ出来ませんでした。後編に続きます!今から出かける為、後編は夜アップしますね!
2013年10月04日
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みなさん、こんにちは。秋になり畑の種蒔きの季節のため、草取りを頑張りすぎて今筋肉痛です(>_
2013年09月26日
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みなさん、こんにちは。台風がすごかったですね。各地で被害も出ているようで、心よりお見舞い申し上げます。そしてその後、かなり秋らしい空気がやってきました。さて、春に築35年ほどの古いマンションに引っ越して、化学物質フリーにリフォームしたお話を以前書いたと思います。接着剤も使わず、無肥料無農薬のササニシキを炊いて練った米糊を使い(これがすごく頑強につくんですよ)、壁はクロスではなく土壁の漆喰にしてもらいました。そのせいか部屋の中の空気がすごく良くて、うちに来ると体が楽だと患者さんにも大好評!湿気も適度に吸ってくれるのでこの猛暑でもそこまで暑くは感じず、エアコンをつけた日も10日もないくらいですみました。ところが、8月の中頃、非常にショックなお知らせがポストに入っておりました。それは「害虫駆除」のお知らせです。マンション全体で、室内に害虫を駆除する薬剤を噴霧したり、固形の殺虫剤を置いたり、下水に殺虫剤を流すと書いてありました。ガガガガガガビーン!\(~o~)/です。古いマンションだから、毎年夏にやる恒例の作業となっているそうです。一応部屋ごとに業者が訪れて、やってほしくない人は拒否は出来ると言うことなのでほっとしましたが、50室ある部屋の8割くらいの方がなんらかの薬剤はやるそうなので、それだけの数の人がやると、環境中への影響も相当なものになるだろうなと思いました。ものすごく悩んだんですが・・・・・一応業者に聞いて使われる薬剤名を聞き、その性質と問題点、人体への影響などを調べて資料を作りました。そしてまずは管理人さんに持って行って説明すると、すごくいい人で真摯に話を聞いて下さり、その資料をマンションの理事長に見せてくれました。そして理事長と直接お話しすることが出来て、私としてはみなさんが薬剤を自分の部屋に散布されるのは自由だけど、そのメリットとデメリットを両方知った上で判断してもらいたい、そのための判断材料の1つに、作った資料をポスティングさせてほしいと話しました。また殺虫剤ではないけど、人体に無害なアロマなどを使用した虫への忌避剤もあることを説明しました。そして理事の方同士で話し合った結果、今回はもう決まったことなので散布はするし、ポスティングも前例がないからやめてほしい、でも来年以降やるべきかは、また別途協議すると約束してくれました。私としてはせっかく時間をかけた資料を、ポスティングくらいはしたかったんですが、ここは理事長の顔を立てて、泣く泣くやめました。そして、殺虫剤は目に見えないので良く分かりませんが、決まった日に希望者に予定通り散布されたようです(>_
2013年09月19日
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これより後編です!前編はこちらをどうぞhttp://plaza.rakuten.co.jp/korrida/diary/201309120000/抗酸化物質のポリフェノールについて、鬼的に気になるもの、あまり知られていないものを少し解説していきたいと思います。ポリフェノールの種類★フラボノイド系★●アントシアニジン (赤ワイン、ブドウ、ブルーベリー、クランベリー、イチゴ、紫芋など)●ケルセチン (玉ねぎ、りんご、赤ワイン、カカオ、ブロッコリー、ケール、パセリ、プロポリスなど)●ルチン、ヘスペリジン (蕎麦(特に韃靼そば)、柑橘類(特に薄皮)、なす、アスパラガス、ほうれん草、くこ)●イソフラボン (大豆、吉野葛、レッドクローバー)●カテキン (緑茶)●エピカテキン (カカオ)★フェノール酸系★●エラグ酸 (イチゴ、ラズベリー、ザクロ、りんご、ナッツ)●リグナン (ごま、亜麻仁)●クルクミノイド (ウコン)●クマリン(桜の葉、パセリ、桃、柚子、柑橘系)●ロズマリン酸 (シソ、ローズマリー、レモンバーム)まずはケルセチンです。血流を改善、コレステロール値を下げる、動脈硬化を予防する、関節痛の症状をやわらげるなどの効果があります。ドイツでは坑ヒスタミン剤として、かゆみ抑制にアトピー患者に使用されています。あまり知られていませんが、紫外線吸収スペクトルがUV-A、UV-Bの波長に重なるので、高い紫外線防御作用があります。だから最初、玉ねぎの外皮のケルセチンでサンスクリーンを作ったんですが、匂いが強かったので同じケルセチンの多いビルベリーの葉などを今は使用しています。抗酸化作用でDNAへのダメージを抑えることで、光老化にも打ち勝てるポリフェノールです。次に韃靼そばで有名なルチンですが、ビタミンCの抗酸化作用を支える役割もあるし、毛細血管を丈夫にして、血流を改善し、脳血管障害を予防します。脳梗塞の予後にも、ビタミンCに効果的に働いてもらうためにも、韃靼そば茶はいいですね。ルチンと共にビタミンPと呼ばれるヘスペリジンは、青みかんなどの柑橘類の皮やすじに多く含まれ、花粉症や高血圧、骨そしょう症を予防する効果があります。柑橘系は皮は出来たら食べた方がいいし、すじは取ったらもったいないですね。血流を改善する効果も高いので、お風呂に入れたりするのもいいですね。それから女性ホルモン「エストロゲン」と似た化学構造と働きをすることが分かっているイソフラボン。実は葛やレッドクローバーにも多いと言うことはあまり知られていません。吉野葛などは体も温めますし、冷え性にも良いです。この秋冬は葛湯とレッドクローバーのハーブティーで、ほっと一息してはいかがでしょうか?あまり知られていないですが、フェノール系の「リグナン」も腸内細菌の働きで、女性ホルモンのエストロゲンと同様の働きを持つ成分に変わります。リグナンが多い食品はゴマですが、実は亜麻仁にはゴマより多い1.2%ものリグナンが含まれています。リグナンには強力な抗酸化作用もあるので、亜麻仁油はリグナンのためにも、もちろんオメガ3のためにも摂りたいですね。イチゴ、ラズベリー、ザクロ、りんご、ナッツに多いエラグ酸も高い抗酸化力があります。食べることでは抗がん作用、肌につけると肌のくすみが抜けます。私のコスメにもエラグ酸の多い植物をよく使います。さて、最後にカカオポリフェノールです。カカオポリフェノールというものがあるわけではなく、カカオにはいろいろな種類のポリフェノールが複合的に含まれていることがすごいのです。まずは、お茶の4倍のカテキン類(エピカテキン)が含まれています。それだけではなく、フェノール類として、プロトカテキュ酸、フロログルシノール、バニリン酸、カフェ酸、クロバミドなどのポリフェノールが含まれており、フラボノイド類としてはカテキン以外にも、ケルセチン、シアニジン、プロシアニジンなど盛りだくさんです。カカオは中央アメリカから南アメリカの熱帯地域を原産とするアオギリ科の常緑樹。テオブロマとも呼ばれ、これは神様のたべものという意味で、昔は王様や貴族あるいはお金持ちだけが食べていたと言われます。カカオの複合的なポリフェノールの力で、以下の効果が分かっています。●動脈硬化を防ぐ●がん予防●アレルギーやリウマチの改善●ストレスに作用する●病原菌をおさえ、傷の治癒の促進●血流改善、基礎代謝のアップ、脱くすみ●虫歯予防この中で面白いなと思うのは、ストレスに対する作用なんですよね。以前も書いたことありますが、ストレスによって増加する「コルチゾール」というストレスホルモンの分泌を抑えてくれる働きがあります。この「コルチゾール」が過剰なストレスで多量に分泌されると、過食に走りやすく、脂肪を蓄えやすくなり、ニキビが出来やすくなり、アレルギーを悪化させ、むくみやすくなり、高血圧や月経異常が起こることもあります。まさに最悪。カカオポリフェノールはこの老化ホルモンコルチゾールを抑制してくれます。しかもあらかじめカカオポリフェノールを摂っておくと、ストレスを感じてもダメージを弱められ、心理的ストレスに対して抵抗力を強めることが確かめられているそうです。また、胃がんの原因菌と言われるピロリ菌やO-157の増殖を防いだり、傷の治りが早くなるというのも、面白い作用なんですが、もっと面白いのは虫歯菌を抑える作用です。なんとウーロン茶や緑茶以上に虫歯菌をおさえる効果があり、しかも虫歯の進行を抑えることまで実験で分かっています。こんなポリフェノールの宝庫のカカオ。問題点はチョコレートに多い白砂糖や乳製品、遺伝子組み換え大豆のレシチン、香料などの添加物です。そこで、そういうものを払拭すれば、楽しくカカオの素晴らしさを味わえると思い、チョコレートを作っているわけです。ココアでもいいと思いますので、ぜひ砂糖を入れずに、アガベシロップやGI値が低めのRAWハニーなどで飲んで下さい。ちなみにカカオには恋した時に分泌される「フェニールエチルアミン」という物質が含まれます。これは恋に落ちた時に脳から出る神経伝達物質と同じものです。フェニールエチルアミンは、恋した瞬間に脳内で大量に分泌され、高揚した気分になり、快楽物質「ドーパミン」の濃度を増大させる働きもあります。相手を追いかけている時は、分泌がさかんですが、恋愛が安定してくると減ってきます。ずっと大量に出続けると脳に悪いので、これが脳から出るのは最大でも3年と言われます。よく3年目の浮気と言うのはそのせいですね。ただ、この時本当に二人の相性が良ければ、今度はβエンドルフィンという神経伝達物質が出て、信頼、愛着の関係になるそうです。ここまでくれば、ただの恋ではなく、愛の域に入ります。正直私は、もう恋はいいって感じですが、チョコレートのドキドキはおいしくってアンチエイジングにも最高です!!
2013年09月12日
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みなさん、こんにちは。残暑厳しいですが、やっと少し秋の雰囲気になってきましたね。秋と言えば食欲の秋、食欲の秋と言えばチョコレート(なんでやねん?)今週の日曜は、横浜の赤レンガ倉庫で開催されていたチョコレートイベントに行ってきました。一般的な普通のチョコレートというより、カカオ豆を極めた、添加物のない本物のチョコレートについて紹介する「Tokyo Chocolate Salon 2013 ーBean to Bar Experienceー」というイベントです。テイスティングや実演セッション、カカオ豆やチョコレートの販売などが行われていました。かなりの大盛況で、チョコレート人気のすごさを感じました。お勉強のためにテイスティングセッションと言うやつに私も参加してみました。コロンビアやグアテマラ、ハワイ、ウガンダ産のカカオ豆を使ったチョコレートをテイスティング。カカオ豆の皮をむいて、ニブを味わう事から始まるセッションで、産地によってここまで香りも味も違うと言うことに、あらためて驚かされると言うか、カカオ豆の奥深さを感じました。私のブランドでも焙煎しないカカオを使用したオーガニックのRAWチョコレートを秋冬限定で毎年出しているのですが、今年はそれをリニューアルして、更にカカオの産地とグレードを吟味したり、よりすごいスーパーフードとの組み合わせをショコラシエと模索したりして、約1年ほどかけて、ようやく完成に近づいてきました。まだ時間がかかるため、今年は11月の終わり頃にならないと始動できないのですが、試食で食べているだけでも、かなり味わい深いRAWチョコなので、期待してて下さいね!さて、チョコレートと言えば、何を連想するでしょうか?という会場での質問に、心の中で「カカオポリフェノール」と密かにつぶやいていました。そのくらい、アンチエイジングの鬼としては、カカオポリフェノールのすごさは見過ごせません。チョコレートをやっているのだって、砂糖の心配をせずにカカオポリフェノールを食したいという動機が大きいです。そのため、アガベシロップ、玄米甘酒、ブドウ糖が果糖より少ないRAWハニーなどで酵素が活きているRAWチョコレートを展開しているわけです。しかもかなりすごいスーパーフードと組み合わせて。そんなチョコレートってないので、作るしかないじゃないですか!\(~o~)/カカオポリフェノールのすごさはあとで説明するとして、今日はそもそも「ポリフェノール」について少し書いてみたいと思います。ポリフェノールとは、動物には存在しない植物特有の成分で、植物が光合成をする時に作る物質。木の葉、樹皮、種子、花などに含まれる色素成分や苦味、渋味成分で、その種類は4000種類以上あります。紫外線や、虫や小動物による攻撃から植物自身が自らを守るための生体防御物質ですが、これを食べ物として私たち人間が摂りこむと、私たちにも抗酸化作用や抗がん作用など、健康美容に嬉しい作用があることが分かっています。しかし、ポリフェノールにすごい健康美容効果があるということがわかったのはなんと1992年!たった21年前なのです。そしてそこから抗酸化作用、抗菌作用、抗がん作用、抗アレルギー作用、抗炎症作用、血行促進、血管拡張、糖尿病、認知症予防、高血圧予防に効果があることが、だんだんと分かってきました。なんと言っても心強いのは、アンチエイジングの普遍的な敵「活性酸素」の働きを抑えてくれること。いちご、ラズベリー、ザクロ、ナッツ類などに含まれるエラグ酸や、玉ねぎ、りんご、ココア、ブロッコリーなどに多いケルセチンというポリフェノールには紫外線からお肌を守ってシワ、しみ、たるみを撃退してくれる頼もしい味方!私はこのポリフェノールの持つ力に魅了され、紫外線を物理的に乱反射させる酸化チタンや酸化亜鉛のナノ粒子の代わりに、この植物のポリフェノールの力だけでUVカットするというというサンスクリーンを開発しましたが、これがSPF10、PA+の検査結果だった時には、信じてはいたものの、ポリフェノールのすごさに胸を打たれたものです。ポリフェノールには大きく分けてフラボノイド系とフェノール酸系があります。それぞれに、代表的なものを書いてみたいと思います。★フラボノイド系★●アントシアニジン (赤ワイン、ブドウ、ブルーベリー、クランベリー、イチゴ、紫芋など)●ケルセチン (玉ねぎ、りんご、赤ワイン、カカオ、ブロッコリー、ケール、パセリ、プロポリスなど)●ルチン、ヘスペリジン (蕎麦(特に韃靼そば)、柑橘類(特に薄皮)、なす、アスパラガス、ほうれん草、くこ)●イソフラボン (大豆、吉野葛、レッドクローバー)●カテキン (緑茶)●エピカテキン (カカオ)★フェノール酸系★●エラグ酸 (イチゴ、ラズベリー、ザクロ、りんご、ナッツ)●リグナン (ごま、亜麻仁)●クルクミノイド (ウコン)●クマリン(桜の葉、パセリ、桃、柚子、柑橘系)●ロズマリン酸 (シソ、ローズマリー、レモンバーム)上記のポリフェノールはどれも甲乙つけがたく素晴らしいですけど、ビューティーエイジング的に特に気なるものや、あまり知られていないものを解説していきましょう。すみません、長くなってしまい一度にアップできませんでした。後編に続きます。後編へhttp://plaza.rakuten.co.jp/korrida/diary/201309120001/
2013年09月12日
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みなさん、こんにちは。残暑厳しいですね。異常気象だと毎年報道されているような気がしますが、人類はどこへ向かっていこうとしているのでしょうか。あいかわらず戦争が大好きな人たちがいます。遺伝子を組み替えてまで農薬の量を増やし、種と食料を支配しようとする人達がいます。製薬会社から巨額の資金を受けて、嘘の論文を書く医者がいます。事故が起きた原発では、格納容器の中に溶け落ちた炉心がどこに行ったかも分かっていないし、人が近づくことも出来ない中で、なんとかこれ以上溶けないように、上から水を2年間ひたすら入れています。なんにも収束しちゃいません。だけど格納容器にも穴が開いているから、高濃度に放射能汚染された水が溢れ出て、水をタンクに保管していたんだけどタンクからも水が漏れて海にどんどん流れてしまっているという絶望的な状況です。それなのに自民党はまだ原発を動かしたいらしいし、五輪招致に影響するからと汚染水の審議まで先送り。記録的な暑さだったこの夏も、国内で動いている原発はたった2基だったにもかかわらずです。要するに原発問題はエネルギー問題ではないんですよね。こんな事故を起こし収束もしてない状況だと言うのに、事故を起こした原子炉をアメリカのGE社と共同で作った日立と東芝はまだ原子炉を作っています。東芝は2015年までに25基、日立は2030年までに38基、三菱重工は2025年までに2基の原子炉を作る計画を立て、それを海外に輸出しようとしており、安部政権が強くこれを後押ししています。うーん。すみません、のっけから暗い話題で・・・・もちろん、こんな世界を作り上げたのは、今ここに生きる私達です。誰かのせいには出来ません。だから出来る限り、これまでの価値観ではない、新しい時代の扉を開いていきたいと決意しています。自分に出来ることはちっぽけだけど、その夢を見ているのは一人じゃないって信じています。さて、私が作った初めての固形石鹸がやっと完成して、先日イメージ写真の撮影をしてきました。↑こんな感じでーす♪妖精が森の中のすみかに、そっと隠している秘密の石鹸のイメージ。石鹸の原料のオイルは必ず肌に残ります。それなのに、動物性の脂や、酸化した廃油、植物油だけど石油系の溶剤や薬品を使用した栄養価のない油が使われていても、同じ石鹸。固形石鹸は開封後は無防備な姿になるのに、酸化の早いオメガ3やオメガ6脂肪酸の多い油を使用するのも石鹸には適していません。だから使用するオイルはオイル美容液でも使用するカメリアオイル、モリンガオイル、アボカドオイルなど、どれもオーガニックで圧搾法という最高グレードの原料にしようと思いました。これらのオイルは栄養価が高く、オレイン酸主体の組成で酸化しにくい特徴があります。更に、ココナッツオイルやオリーブオイルなどメインの油以外の油脂も、使用する精油や植物パウダー、蜂蜜などもすべてにおいて質の高いオーガニック原料を選びました。ただ、いくら原料だけを最高のものにしても、製造方法によってはその原料が活かされない結果となります。せっかくオイル美容液のような油を使うのであれば、高熱で釜炊きせず、塩析もせずに自然に熟成させる「コールドプロセス製法」がやっぱり最適。これならば油脂の有効成分が劣化せず、グリセリン・ビタミン・スクワレンなどの保湿成分が残り、保湿力の高い石鹸を作ることができます。かなり素晴らしい石鹸が出来て、鬼的にも大満足です♪化粧品を作ることって本当に楽しい。植物が持つフィトケミカルに出会うことは、一種の魔法みたいな気がするからです。白魔術とは、実はハーブや自然界の働きを駆使して、自然治癒力を高める知恵でもあったと聞きます。こうした魔法をちょっと生活に取り入れるだけでも、美容や健康にとても影響があると思います。それを思い知った事件がありました。実は7月の初めに、うちの息子が目の下を3針も縫うケガをして・・・友達が学童で振り回していた「羽子板」のフチで、ザクッと切れたのです(>__
2013年09月04日
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みなさん、こんにちは。8月も終わりですね。学生の時の夏休みが終わる寂しさをいまだに引きずっているのか、この時期はなんとなくせつなさを感じます。↑でも福岡県にある、私のコスメブランドの田んぼの稲はみごとに穂をつけました!まだまだ暑いけど、実りの秋はもうすぐです。↑こちらは田んぼの隣に植えた大豆畑。これでオリジナルのお味噌を作りたいんですよね♪でも実はせつないとか言っている暇もなく、夏休も終わりなのに息子が自由研究をやってないことが判明。今日は一日、庭の草の写真を自分で撮ってそれを紙に貼り付けて、図鑑で名前とか食べられるかどうかとか調べて書き込んでいました。植えた作物よりたくましい草を見ていると、草を食べたほうが早いんじゃないかと思うことがありますが、息子の研究を見ていると、食べられる草って結構あるんですね。ただし「食べられるけどおいしくない」とか言うのが多いですけど(笑)せつなーい!(~_~;)先週の木曜日は、マドンナのプライベートシェフとしても有名な、西邨マユミさんの出版記念パーティーにご招待頂き、行ってまいりました。直接お知り合いというわけではないのですが、この本の出版社のキラジェンヌさんは、ベジタリアン雑誌「veggy」の出版社で、以前より取材などでお世話になったことがあり、今回声をかけて頂きました。料理本は「三河みりんで味わうプチマクロ料理」という本です。私は食べる野菜の半分以上を生にすることで、幼い頃からの胃弱がかなり改善し、冷え性も治って、余分な体重も自然に減って、酵素栄養学のすごさを実感しています。ただ、ローフードばかりも体調をおかしくしますし、厳格なマクロビも胃もたれしてしんどいです。世界の長寿地域を見ても、生の野菜やフルーツもたっぷり食べるけど、加熱食も食べると言うバランス。完全ビーガンではなく、ごく少なめの動物性たんぱく質という地域が多いと思います。私自身もこのバランスが一番合うようです。そのため玄米ばかりも加熱食三昧も苦手なので、正直ヘビーなマクロビオティックは敬遠しているのですが、まゆみさんはバリバリのマクロビの料理人ながら、「プチマクロ」というゆるめを提唱されている方で、なんとスムージーの本まで出しているというくらいで、面白い方だなーと思っています。今回は特に砂糖の代わりに三河みりんを使用したレシピばかり。加熱料理を作る時の参考になる本です。中でも面白かったのが、みりんをお酒と捉えて、カクテルにする発想。↑本にも載っていますが、このミントと三河みりんを使用したモヒートというカクテル、おいしくてびっくりしてしまいました。カクテルに使うリキュールには砂糖やコーンシロップ、着色料などが入っています。だけどみりんを使えば、確かに甘いお酒!しかもGI値はたった15です!三河みりんのアルコール度数は13.5%。しかし加熱すればアルコールは飛びますし、日本が生んだ発酵醸造調味料みりんは、料理のうま味を引き出し、テリとツヤを出し、上品でまろやかな甘みです。普段の料理にはおなじくみりん風発酵調味料の味の母を使うことが多いのですが、三河みりんも以前より大好きで、プロデュースしているモリンガクッキーにも使用しています。料理に白砂糖や三温糖を使う方はいまだに多いようですが、みりんや味の母で十分甘さも出ますし、コクも出るので、尖った甘さでなく素材の味を引き立てます。日本が誇る発酵調味料、もっとたくさんの方が使ってほしいです!愛知県で作られていますが、原材料は現在のところは・・・有機もち米:山形、宮城県(2009年収穫原料)有機米麹:山形、宮城県(2009年収穫原料)有機米焼酎:山形、宮城県(2008年収穫原料)です。そして、先週末は和歌山で自然農をやられている農家さんを何軒か訪ねてきました。まずは米市農園の高橋さんご夫婦に会ってきました。左側にいるのが洋平さんです。洋平さんは農業高校を出て17歳から、家業を継いで10年間農業一筋。現在27歳とは思えないほど、深いまなざしで地球環境や人間の真の健康、未来を見据えてらっしゃいます。高校2年生の時に耕さない、肥料を与えない、雑草や虫を敵としない自然のバランスを見極めて補うという赤目自然農法に出会って感銘を受け、高校3年生の時にお父様ががんになり、その時に玄米菜食や自然療法と出会い、その後お父様を亡くされたあと、5人兄弟の末っ子の洋平さんが農業を受け継ぎ、自然農法でお米や野菜を育ててらっしゃいます。種も出来るだけ自家採種で取り組んでらっしゃるんです。土日だけベジピザの古民家カフェをやっていたり、種の交換会をやったり、農業体験のイベントをやったり、「農レンジャー」という和歌山の無農薬農業の若者たちでグループを作って、宅配をやったりとアクティブに活躍されています。↑これがそのベジピザ屋です。↑店の中から外を見ると、こんな田園風景!ほんと癒されるお店でした。米市農園ピザ屋農レンジャーの野菜の宅配(注:こちらは米市農園だけではないので、中には有機野菜や減農薬もあります)次に訪ねたのは、イベファームです。横浜でサラリーマンをされていたのをやめて、2009年和歌山県海南市にUターン。実家のみかん農家を引き継がれたそうです。2010年に奇跡のりんごの木村秋則さんの講演会に参加して感銘を受け、一部の畑を自然栽培に移行されて3年だそうです。↑井邊さんです。素敵な笑顔のとても自然体な方でしたー。写真では分かりにくいんですけど、無肥料の自然栽培なので作物の葉っぱの緑が薄く、お隣の有機のみかん畑と対照的でした。温州ミカンの他、甘夏やブラッドオレンジなども栽培されています。この井邊さんの下津みかんのジュースを、ご自宅で頂いたんですが、皮を入れないで搾る独特の製法で、嫌味な甘さも酸っぱさもなく、本当においしいジュースでした。どこで売っているのか聞いたら、なんと灯台もと暗し!私が宅配をとっているハートさんにあるそうです。びっくり!イベファームのみかんジュース次に訪ねたのは、梅の里自然農園の勇惣さん。元々は小学校の先生をされていましたが、13年前に地球村の高木義之さんの講演を聞いたことで、地球環境がこんなにも破壊されているということに衝撃を受けたそうです。そして97年に川口由一さんの自然農法の本を読んで感銘を受け、これからは環境教育こそが大切なのではないかと考えて、大学院で環境教育を学び、赤目自然農法塾で自然農を学び、7年半前から実家の農園を継いで自然農法一筋の方です。梅を中心に、お米といろいろな旬の野菜を作ってらっしゃいます。驚くのは、作物がとても立派なこと! ↑うーん、自然農とは思えないほど大きいナス。きゅうりもズッキーニも、かぼちゃも立派でした~聞けば、ご自分でかなりの野菜を種取りしている自家採種だそうです。ほんとにずっとニコニコしてらっしゃる方で、自然農は魂からやりたいことであるんだなって、こちらまでニコニコしてしまいました。あのてんつくマンと植林活動などもされていたことがあるそうで、びっくり!お会い出来て本当に幸せな気持ちになりました。ご自分でいろいろな動画を作ってらっしゃるそうで、素晴らしいのでリンクしておきます。私が自然農の梅作りを始めたわけここ数年、休みとなると自然農の農家さんに会いに行くのが、ライフワークとなっている私。こうして循環型農業を頑張っている農家さんこそが、これからの日本を救うと感じているからかもしれません。無農薬の農家さんは、みんな個性的で面白い方ばかりなのですが、中でも無肥料ともなってくると、かなり究極なので、とても達観されていて、ちょっと僧侶のような雰囲気の方が多いように感じています。宮沢賢治の雨にもまけず の詩みたいな・・・・なんというか、俺が俺がというのがないのです。木村さんもそうでしたが、自然があって、作物があって、自分がいるという、ものすごく謙虚な方が多いように思います。自然に寄り添い、観察を続けて、ある程度待つことが出来ないと成り立たない農法だからなのかもしれません。自分が自分がとすぐ出ていくのではなく、相手を優しく見守り、必要な時にだけさっと手を差し伸べると言うのは愛そのものですからね。手をかけ、心をかけられた、愛に満ちた自然農の野菜を食べて健康で、美しく、優しくなりたいですね!!
2013年08月29日
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みなさん、こんにちは。厳しい残暑、元気でおすごしですか?私はこのお盆は、久しぶりにだいぶ休みましたよ。あんまりどこへも行かず、家族で映画やミニキャンプに行くくらいで、あとは双方の親を東京に呼んで温泉とかね。なんかリフレッシュした~!で、治療院が始まり、またいつもの日常を頑張ってます。そういや最近、あんまり自分の普段の写真を載せていないと思い、久しぶりに載せます。木に囲まれたうちの治療室です、普段ここで施術しています。最近美容院にも全然行っていなくて、またこのように適当にゴムでしばったひっつめ髪となってまして、いい加減にしようと思っていますが、夏は楽なんだな、これが!最近のわたしの傾向としまして、基本チークが濃いめです。春にクランベリー粉末のチーク出してからは、こういう感じになっています。しかも、レシピ本で出会ったメイクさん、佐野ヒカルさんの影響で、正面に入れます。45にもなると、頬がこけてきがちなので、出来るだけふっくら見せるために、チーク正面入れ必須です。グロスも日本むらさき草の紫根のピンクグロスのみです。口紅は全然つけませんが、唇は血液の色が透けて見えている箇所なので、血液サラサラを頑張れば、グロスだけで口紅つけているみたいに見えます。そうだ、今日はよい機会なので、この唇ケアについて書いてみたいと思います。唇は他の皮膚と違い、粘膜に近い性質を持っています。普通皮膚には紫外線や外敵から守るための頑丈な角質層や皮脂を分泌する皮脂腺と皮脂膜があるのですが、唇には皮脂腺がないので皮脂膜もなく、うぶ毛もなく、角質層もものすごく薄いのが唇です。そのため、皮膚を保護するバリアがほぼないという、ものすごくデリケートな場所なのです。守ってくれるバリアがないので、真皮の毛細血管の血流が透けて見えて、唇は赤く見えるわけです。こんなにむき出しの弱い場所なのに、唇があまり日焼けしない理由は、肌を守るためのメラニンが作られる量がとても少ないからです。ちなみに唇の色は血液のヘモグロビンの量と、この少ないメラニンの量で決まります。一般的に上唇より下唇のほうがヘモグロビンが多いので、たいていの人は下唇のほうが赤く見えます。ヘモグロビンは、鉄を含むヘムという赤い色素と、グロビンというタンパク質から出来ていまして、貧血の人はそのため唇の赤みが少なくなります。ここ数年のミネラル強化で、ずいぶん唇の色が良くなったのはそのせいもあると思います。麻の実ナッツ、モリンガ茶、煮干し、あごだし、ハトムギ全粒粉全開!!さて、問題は唇のあまりのバリアのなさです。皮脂膜もない、角質は薄い、メラニンは少ないとなると、紫外線の影響をもろに受けてしまいます。ただメラニンが少ないので、それが分かりにくいだけです。唇は日焼けすると乾燥し、ひび割れたり腫れたりします。それがひどくなると、少ないながらもメラニンが発動して色素沈着して色がくすんできます。乾燥が気になる冬場と違い、夏はついつい油断しがちですが、紫外線の観点からは夏こそ唇ケアが大切。まずは良質な植物オイルが含まれたリップクリームやリップグロスで皮脂膜を形成してあげて、バリアを作ってあげることが大切だと思います。でもUVカットを気にするあまり、ここにナノ粒子の酸化チタンなんかを塗って紫外線を乱反射させようっていうのは、ちょっと私は嫌なんですよね。だってそれでなくてもバリアのない個所に、それでなくても皮膚細胞より小さいナノ粒子を・・・・しかも唇に塗ると、必ず口の中にも入るじゃないですか。体内に入ると代謝が難しい酸化チタンのナノ粒子を・・・・いやー、やっぱりそれだけは勘弁です。となると、紫外線からの防御作用のあるシアバターとか、レッドラズベリーオイルとか、しっかり皮膜してくれて血流を良くするひまし油とかが最適と考えています。あと出来たら色素も、いろいろ問題のあるタール色素やコチニールじゃなく、紫外線からの防御作用のある紫根とかアスタキサンチンなんかでつけてあげると、更に最強なんじゃないかと考えて、私はグロスを作っているんですけどね。唇はこのように、バリアがない、皮脂膜ないという超敏感な場所であるのに、発がん性が指摘されることが多いタール色素(合成着色料)を塗るというのは、どうしても私は考えられません。大阪大学の木下良順さんがタール色素を動物実験に使い、肝臓ガンを作ることに成功して以降、かつて日本で許可されていた24種類もの食用のタール色素は、現在12種類です。1965年に赤色1号が発ガン性、同じく赤色101号に発ガン性、66年に赤色4号、5号、橙色1号、2号、黄色1号、2号、緑色1号が安全性に強い疑い、そして黄色3号に発ガン性など、続々と危険性が判明して禁止になりました。ちなみに現在も食用で日本で許可されている赤色2号ですが、アメリカでは発がん性があるとして使用禁止です。アメリカのFDAが赤色2号を0.003~3%含むエサをマウスに131週間投与したところ、44匹中14匹にがんの発生が認められ、「安全性を確認できない」として使用禁止になりました。ところが日本ではこの実験データを受け入れず、いまだに使われています。マウスに赤色2号を投与したら、妊娠率が低下し死産率が高まったという指摘や、1972年に世界保健機構(WHO)でソ連の学者が赤色2、102号は「動物実験の結果、死産や妊娠率の低下など遺伝上悪影響がある」と指摘していますが、いまだに食品にも使用されています。ところがなんと!化粧品成分として許可されているタール色素は、こんなもんじゃありません。なんと83種類もあります。そのうち口紅に使っていいのは58種類です。食用で24種許可されていたタール色素が続々と発がん性が指摘されて、12種類だけになっているというのにですよ?ノルウェーやスウェーデンではタール色素は全面使用禁止ですが、日本はまさにタール色素天国と言えます。そんなこんなで、唇にタール色素というのは、鬼的にあり得ないと思っています。唇が黒ずんでいるという悩みを持っている方もいらっしゃいます。これにはいろいろな理由があるのですが、このタール色素が原因のことも多いです。タール色素にはたんぱく質を壊しやすい性質があるものもあり、旧表示指定成分になっていたほどアレルギー性もあるので、合わないのにつけ続けていると炎症が起きて接触性口唇炎となったり、外部からの異物の侵入を防御するためにメラニン色素が増殖します。これが色素沈着すると、唇が黒ずむ原因となるのです。色が薄い口紅でも関係ありません。色素沈着とは口紅の色が沈着しているんじゃないんです。成分が合わず、刺激と炎症でメラニンが沈着して起こるのです!また、口紅を落とそうとしてゴシゴシこするという行為も、繰り返される摩擦で、メラニンが発動してしまい、色素沈着を引き起こすことがあります。最近の口紅は特に化学的な処理をされて、落ちにくくなっているのでやっかいです。これは実は唇だけのことではなくて、皮膚が薄いまぶたも、アイメイクを落とすために毎日ゴシゴシこすっているとメラニンが発動して色素沈着して黒ずんでいきます。まぶたの筋肉ミューラー筋は一度伸びると、なかなか元には戻らないのですが、目をこするという行為は、ミューラー筋にとってもっとも最悪で、まぶたのたるみの元なので注意したいですね。それから唇をなめるという行為でも、よけいに唇が乾燥して荒れて、悪くすると色がくすんでくることがあります。唾液で一瞬潤っても、それが蒸発する時に唇の水分も奪う上、唾液には消化酵素と塩分があるので、舐めすぎると「舌なめずり皮膚炎」などの炎症を起こす場合すらあるのです。また喫煙をするとメラニンの生成を抑制するビタミンCが破壊されることや、煙草に含まれるタールの影響で唇の色が悪くなる場合があります。唇のターンオーバーは3日~7日で早いサイクルなので、回復も早いのが嬉しいところ。手遅れになることは少ないので、今日からでも正しいケアをしてあげて、うるうるツヤツヤになりましょう!!
2013年08月23日
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みなさん、こんにちは。いやー、すごい残暑ですね。エアコンなし派の我が家も、ここ3日間くらい初めてつけましたよ。しかしうちのマンションは庭が畑で、今現在かなり草が生えているせいか、夜はそこまで暑くなくて助かっています。緑と土って、やっぱり素晴らしいですね。鬼一家は、広めな庭で畑をやるのが目当てで春に築35年ほどの古いマンションに引っ越したのですが、部屋が相当きてたもんで、その時に全面リフォームしたんですね。その時に、この際ということで、完全化学物質フリーにしました。どのくらい化学物質フリーかというと、それこそ接着剤すら自然栽培のササニシキのお米を炊いて練って作った米糊を使って、断熱材もウールを使い、木は全部国産無垢材の低温乾燥で、壁は土壁の漆喰です。床のワックスもオーガニックのホホバオイルとミツロウで自分で作って塗りました。お風呂も台所も化学物質が溶解しないガラス質の琺瑯にしました。あと、電磁波アース住宅ってやつで、すべてのコンセントにアースがついていて、電磁波が逃げやすい仕組みになっています。それ以外の屋内配線からも微弱な電磁波が出ているとかで、特殊な導電性シートを屋内配線の通り道となる箇所に敷いて、シートをアースすることで、配線から発生する電場を逃がしてくれているそうです。↓オールアース住宅について詳しくはこちらをどうぞオールアース住宅私は自宅で治療院をやっているというのもあり、ベストな環境を模索していたのですが、とにかくこの仕様にしてから、体がすごく楽です。木の香りも良いので、患者さんからも、うちに来るとかなり気分が良くなると言って頂きます。木材をすべて低温乾燥にしているので、木の酵素が死活せず残っており、家にいながら森林浴効果もあるようです。壁が土壁なのも吸湿性があるようで、通常のクロスよりずいぶん涼しく感じます。工務店さんは磯崎工務店さん。ナチュラルハーモニーさんの店舗などを手掛けている工務店さんですが、化学物質過敏症の方の施工をするようななったことで、どんどん進化して現在のような施工にたどり着かれたそうです。ここの社長の磯崎さんは、まじですごい方です。日本のシックハウスとシックスクール問題に、熱く熱く立ち向かっています。食べものの大切さもよく分かっておられ、なんと磯崎工務店の1階は、自然栽培の野菜を扱う自然食品店になっています(@_@;)施工をする大工さんも全員がお抱えで、自然住宅を手掛けている大工が家に帰って添加物だらけの食事をしていたりしたら、そんなことでは良い住宅は作れるわけがない!というお考えで、大工さん達にも健康になるための食事の仕方などのセミナーを受けさせているそうです。そのせいか、普通は工事中の住宅って添加物たっぷりの清涼飲料水の缶とか、吸い殻とかあるもんですが、そういうのが全然ない、すごいクリーンな現場でした。関東でリフォームやお家を建てられる予定のある方は、1度ご相談されてみてはいかがでしょうか?磯崎工務店さて、話は変わりますが、わずか35℃の低温で無農薬の果物を蒸留して、その果物に含まれる水分を成分ごと抽出した酵素が活きた生体水で、セラムを作ると言う試みを、5月からやっています。初回はイチゴでしたが、今回は愛媛県の無農薬の甘夏と沖縄県のマンゴーとアロエベラの生体水でセラムを作りました。いよいよ今月28日発売です。すごいのは、甘夏の生体水の表面張力です。常温で66.3mN/mという驚異的な数値が出ました。表面張力とは、液体が持つ表面を出来るだけ縮めようとする力のことです。水滴が丸くなる力が強いことを表面張力が高いと言います。分子の運動が活発になると表面張力が低くなるのですが、こういう水は大変浸透が良くなります。ちなみに常温のお水の表面張力は72.8mN/mで、100℃のお湯では58.8mN/mです。表面張力の数値は低いほどに浸透力があるのですが、甘夏生体水の66.3mN/mという数値は、お水で言いますとなんと60℃のお湯と同じ数値です。60度のお湯を顔につけることなど出来ませんが、この生体水は常温なのに浸透力が非常に高いということがこれで分かります。私自身試作をここ2か月ほど使用していますが、鼻の頭の毛穴が目立たなくなってきました。低温減圧蒸留ってほんと植物の力を引き出すので、もうワクワクしています。さて、今日は最近出会った、ものすごい食品をご紹介したいと思います。1つめがこれです「浄身粉」。ネーミングだけではボディーソープかな?って感じですが、その正体は無農薬のハトムギを殻、表皮、胚乳付きのまま遠赤外線で焙煎して、粉にしてあるものです。通常のハトムギではこれらは全部取り除いであるので、これらが含まれていることがすごいのです。ハトムギにはニキビやイボ取りの漢方薬としても有名な「ヨクイニン」という有効成分があります。ヨクイニンには、コイクノライドという成分が含まれていて、これがイボ取りに効果があるのですが、イボだけでなく美白、シミ、ニキビなどに効果があります。目の周りに出来る小さな白ニキビにも効果があるそうです。なぜこんなに美肌効果が高いのかというとヨクイニンには新陳代謝を良くする働きがあるから。余分な水分を排出し、解毒作用があるのです。それだけでなく炎症をおさえる作用もあるので、悪化した大人ニキビにも働きかけます。ハトムギのすごさは以前より分かっていまして、やっと見つけた金沢の無農薬ハトムギ茶を愛飲しておりました。ただ、この浄身粉はそれを一歩進めて、無農薬のハトムギ(中国産ではありますが、有機JAS認証)を殻ごと焙煎して粉末にしているところが大きなポイント!鉄分が、なんと一般ハト麦の217倍!これはほうれん草の43倍の鉄分です。そして食物繊維は、一般ハト麦の45倍!これは焼き芋の7倍もの食物繊維です。鉄分の量が、とにかく桁違いにすごくて、なんと100g中87mgも鉄分なんです。だから1日に小さじ2杯でOKで、しかも焙煎しているからほんのり甘くて香ばしくおいしいので、料理にもお茶にも何にでも入れて違和感がないんですよね。そこも気に入っています。もう1つ、出会ったすごいもの。↓これです宮崎県の徳重紅梅園の梅干しと梅肉エキス。一口食べて思ったこと。「ついに究極の梅干しに出会ってしまった!」という感動です。今まで、梅干しに対しては特にどこのもの・・・という意識はありませんでした。無農薬で汚染の懸念がなければいいくらいに思っていました。しかし、この梅干しは、そういう私の頬をバシーンっと殴るくらいのパワーがありましたね。皮はおいしいとされている紀州の梅干しより厚いし、3年も漬けているだけあって、見た目は黒っぽく、味は重厚です。でも塩分は一般の梅干しの半分くらいだそうですね。塩は三分の二が瀬戸内海の天日塩で、残りが現地に行って安全性を確かめた福建省の清浄な地で作られる天日塩だそうです。この梅は「鶯宿梅」という名前の梅です。村上天皇の代、清涼殿の紅梅が枯れたため、紀貫之の娘、紀の内侍の庭にあった見事な紅梅を所望され、紅梅は清涼殿に移植され、見事な紅梅にご満足の天皇は、紅梅の枝に結ばれた文に気付かれ、そこに「勅なれば いともかしこし 鶯の 宿はと問わば いかが答えん」と書かれていたので、その紅梅をもとの庭に返され、以来その紅梅を「鶯宿梅」と呼ぶようになったという伝説が残されている、その「鶯宿梅」なのです。なんと1200年もの伝統のある、日本古来種!!これをひたすら鹿児島県の標高高い清浄な地で、無農薬を貫いて栽培されているのです。農薬も使用しませんが、動物性有機肥料なども使用しません。油粕を草に蒔いて発酵させて、その草を使う程度の肥料だそうです。しかもその油粕も、そのためにわざわざ椿を育て、椿の種を取ってそれを搾って、その油粕を使用しているんだそうです。椿油の油粕が一番梅の木に良いからと、そのために椿を育てて油まで搾っていると言うから驚きじゃないですか?このあたりのお話は生産者の御年83歳の徳重さんより、電話で伺いました。なんで電話したかと言うと、緩衝剤として無農薬栽培されたナス2個、玉ねぎ2個、カボチャ1片、ピーマン4個が入っていたから、思わずお礼の電話をしたのです。緩衝剤に無農薬野菜?あり得ます?そんなの?この梅干しは、一般の梅干しに比べて、とにかく栄養価が高く、そこもすごいのです。なんと鉄分が9.9倍、亜鉛は3.2倍、銅も1.5倍、マンガンも1.9倍、マグネシウムが1.5倍、ビタミンAが23倍、カロテンが23倍、ビタミンB1が2.5倍、ビタミンB2が5倍、ビタミンEが5.4倍、ナイアシンが1.8倍、葉酸が5倍です。いやー、すごいですね。青梅の果肉を搾った青汁を8日間に詰めて出来た梅肉エキスも、普通の梅肉エキスより味が濃厚で甘みもあり、栄養価も高いです。梅肉エキスに含まれる「ムメフラール」という特有の成分には、血液の流れを良くする作用があります。「シリンガレシノール」という成分には胃がんの原因とも言われるピロリ菌の抑制作用があります。「ピクリン酸」という成分には肝機能を改善する力があります。「エポキシリオニレシノール」という成分には新型インフルエンザウイルスの増殖を防ぐ作用もあるそうです。この梅干しでたたききゅうりを作り、毎日梅肉エキスを舐めていると、この猛烈な残暑も全然乗り切れそうなくらい、なんだか元気いっぱいです!焙煎ハトムギ、そして栄養価豊富な無農薬古来種梅干しで、疲れた夏のカラダを浄化しましょう!!
2013年08月14日
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みなさん、こんにちは。暑い毎日ですね。夏バテしていませんか?まずはお知らせから・・・私の最近出た新刊2冊が、このたび両方とも重版になりました!!なかなか本が重版にならない世の中で、2つともとは!しかも内容はちょっと物議を醸すことも含まれているので、これを読んで下さる方が多いことにも感激です。本は自分の分身みたいなところがあるので、日本全国のいろんな地域で、いろんな誰かと出会える。それは1つの奇跡なんじゃないかと思います。ありがとうございます。さて、最近自分自身の変化を感じることが1つあるのですが、それは精神的なことです。私は28歳でパニック障害になって、それがカイロや栄養学やフラワーエッセンス、気功などの自然療法で治ったことに感動してカイロプラクターになったことは、何度か書いている通りです。ひどい症状や病的な症状は、それ以来全然ないのですが、それでもたまーに旅行中で首が凝った時とか、あまりにも疲れた時などに、ちょっとだけ胸がサワサワすることがあったのです。そういうちょいサワサワ症状が、この2年ほど全然ないのです。これは何でなんだろうと、昨日夫と夕食時に話していたのですが、この2年食生活で変わった一番のことは「ミネラル強化」なんです。それ以外、他に食生活での変化は肉を年に5回くらいしか食べなくなったことと、乳製品をやめたことくらいですが、これはもう3年以上前からのことです。そのため、やはりミネラルなんじゃないか?という話になりました。あらゆる物質は「元素」から出来ています。元素とはそれ以上分割できない細胞の分子の構成要素で、地球上に100近く存在しています。例えば酸素、炭素、水素、窒素が主要元素で、人間の体の約95%がこの4つの元素で出来ているのです。この4つを除いた、人間の体を構成している元素をミネラルと言います。ミネラルの体の中での構成比は約5%ですが、体内で合成することが出来ないので必ず食べ物から摂取する必要があるのです。必須ミネラルとして認められている16種類ナトリウム、マグネシウム、リン、イオウ、塩素、カリウム、カルシウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、銅、亜鉛、セレン、モリブデン、ヨウ素赤字は主要ミネラル、その他は微量ミネラルと言います。1日の摂取量が概ね100mg以上のものが主要ミネラルで、100mg未満のものが微量ミネラル。☆ミネラルの主な働き☆1、骨や歯や血液などを作る2、ビタミンやホルモンを作るときの成分3、酵素の働きをサポートする「補酵素」として重要な働き4、筋収縮や神経の情報伝達や、浸透圧の調整も行っています。5、ナチュラルアンチエイジングに不可欠な活性酸素を除去する体内酵素SODもミネラルとたんぱく質で出来ています。どれも大切な役割ですが、特筆すべきは3と4ですね。マグネシウムにいたっては、体内で300種類もの酵素の働きを助けていますし、亜鉛を必須とする酵素は200種類以上!老化を促進する活性酸素を抑制したり、傷つけられた細胞を修復してくれるのが、SOD酵素ですが、これはマグネシウム、亜鉛、銅、鉄、マンガン、セレニウムの5種類のミネラルとたんぱく質によって体内で合成されます。上記の中で特に不足しないように気を付けるべきミネラルはマグネシウム、亜鉛、鉄だと思います。この3つはアンチエイジング効果が特に高いと、鬼的に感じています。マグネシウムの多いものわかめ、昆布、ひじき、ココア、アーモンド、カシューナッツ、大豆、貝、魚、肉類、豆腐、玄米、ピーナッツ、きなこ、ソバなど。亜鉛の多いもの牡蛎、イワシ、肉類、小麦、ライ麦、麻の実ナッツ、ピーナッツ、アーモンド、クルミ、大豆、生姜、ゴマ、わかめ、昆布、高野豆腐、など。鉄の多い食べ物レバー、肉類、カツオ、マグロ、アサリ、モリンガ葉、麻の実ナッツ、高野豆腐、大豆、ひじき、キクラゲ、番茶、抹茶、黒コショウ、煮干し、ほうれん草、小松菜、納豆、プルーン、レーズン、ゴマなどちなみにマグネシウムは、細胞の中に存在して夏は天然のクーラーの役割をはたしています。体温調節がうまくいくので、熱中症になりにくいのです。マグネシウムは神経の興奮も押さえてくれるので、イライラ防止にもなりますし、便を柔らかくすることで快便にも導きます。またカリウムが不足すると、細胞内が脱水状態になりやすいので、夏バテしやすくなります。食欲不振や、無気力感も招きます。カリウムの多い食べ物(海藻、野菜、果物に多い) わかめ、ひじき、とろろ昆布、あおさ、切り干し大根、バナナ、パセリ、ほうれん草、ブロッコリー、ニンニク、ピーナッツ、干しブドウなど。以外と知られていないことシリーズとしては・・・・銅が不足すると、白髪になりやすいこと。銅には髪の毛の色を保つ働きがあります。また銅は肌のハリ、弾力などの基礎を作るコラーゲンやエラスチンなどの生成にも関わっています。銅の多い食品いいだこ、しゃこ、桜海老、牡蛎、枝豆、アーモンド、クルミ、ピーナッツ、ソバなど。もう1つが硫黄。別名「お肌のミネラル」とも呼ばれるほど、実は美容には重大なミネラル。硫黄はアミノ酸のシステインの構成要素なのですが、システインは肌の角質や髪の毛、爪を構成する「ケラチン」が生成される時に必要不可欠な成分。もっというと角膜の主成分でもあります。システインが不足すると肌のコラーゲンがうまく生成されませんので、大問題。シミになりやすい、爪がもろくなるなどの症状が出ます。そして目を酷使することでも、システインはどんどん使われます。その結果、実は一番影響が出やすいのが髪の毛。髪の毛は生命に直接影響のない部分なので、いつも一番後回しにされます。その結果、薄毛、抜け毛の原因になってしまうのです。システイン、硫黄だけでなく、ヨウ素が不足しても皮膚や髪にツヤがなくなり、脱毛が起こることがあるので、海藻類は少しでも食べるようにしましょう。システインは大豆、ひじき、カシューナッツなど。硫黄はたんぱく質の多い物に含まれていますし、ヒマラヤ岩塩ブラックソルト、フィトエネジーミネラルなどにも多く含まれています。さて4番の神経伝達。これが精神の安定にとにかく欠かせないことです。ミネラル不足だとパニックだけでなく、イライラ、サワサワ、集中力低下、無気力、うつ、思考力低下、やる気をなくす、情緒不安定、怒りっぽい、神経過敏など心の安定がはかれないのです。特に精神の安定に大切なのがマグネシウム、カルシウム、鉄、カリウム、亜鉛だと考えています。カルシウムの多い食品干しエビ、煮干し、小魚類、ゴマ、ワカメ、コンブ、緑黄色野菜など。~の多い食品として個別に書いてきましたが、覚えられない!という方に。ミネラルの多いものは下の5つと覚えておいて下さい。ナッツ、海藻、ゴマ、煮干し、焼きあご私は補助としてさらに、アクティブミネラルや麻の実ナッツ、美的水素。そして焼きあご、いわし煮干し、昆布でダシをしっかり取った味噌汁を飲むようになり、更に最近では焼きあごを粉末にしたものも「追いあご」と呼んで調理に使ったりもしています。粉末なので、酸化しないように冷蔵庫保存し、早く使い切らないといけませんが。そして頭が痛いのが、海産物は放射能のことを注意しないといけないこと。現在は、長崎の焼きあごを取り寄せています。長崎のあごは放射能はさすがに出ていないようです。朗報は北海道の昆布はどこも放射能は出ていないんだそうですね。海流から言っても、まず大丈夫とのことですが、心配な方は下記リンクのお店はセシウムに関しては全部調べているそうで(検出限界値1Bq以下です)安心だと思います。⇒http://www.jirochoya.com/hpgen/HPB/entries/5.html↑安心な煮干しはこちらです。セシウム134、137、放射性ヨウ素に関しては自社で機械を買って検査されています。限界値10Bqとのことですが、実際は多くの煮干しで時間をかけて限界値1Bqで測っているそうですが、まったく出ていないそうです。産地は長崎県、境港、瀬戸内海の3か所です。最後に先日、8月6日の広島の球場で広島県出身である吉川晃司さんが始球式のあと歌ったイマジンがあまりにも良かったので、リンクしておきます。忌野清志郎さんの歌詞を少し変えて歌っています。http://www.youtube.com/watch?v=DDwsZrrOIDI&feature=youtu.beミネラルを補給して、アンチエイジング!心も体もニコニコな夏を!!
2013年08月08日
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みなさん、こんにちは。暑いですねー。私はようやく時差ぼけも収まり、名古屋のトークイベントも終わりまして、いつもどおりの日常が戻ってきました。日替わりでカイロの治療院とオーガニックコスメの会社に行ったり来たり。福岡のうきは市のアムリターラ農園で、先日みんなで田植えした田んぼです↑すっごく成長してます!稲踏みして育てた苗なので、心なしか太いですよね。台風でも倒れなさそう。↑ジャンボタニシくんの卵です。かわいいピンク色♪稲が太いから食べにくいので、タニシ君はもっと細い水草だけを食べてくれます。なんてすばらしい自然界の相互作用なの~!(^o^)そして!ついにローマンカモミールも収穫を迎え、陰干ししたのちに、エキスの抽出工場に入りました。ローマンカモミールには美白や抗糖化作用があるのですが、他にも美白に効果的な植物原料をいろいろブレンドしたシリーズを企画しています。まだまだ時間はかかりそうですが、良いものを作りたいです。ところで美白と言えば・・・・ロドデノールという成分の「まだらに白くなる」という被害、ずいぶんと拡大しているようですね。まだらに白くなるという言い方では分かりにくいですが、要するに肌の色がところどころ抜けてしまう「白斑」という症状です。被害にあわれた方の一日も早いご回復を願っています。ロドデノールは化学名で言うと4-(4-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノールという成分。自然界の植物にも、メグスリの木や白樺樹皮などにも存在します。でもね、存在するというだけで、それはロドデノールとは違います。ロドデノールはあくまでも自然界に微量に存在する成分を真似て「化学的に合成した」成分で、その純度は99%なんです。そんな純度のものは自然界にはありません。天然のものと、その天然の成分の中から美白に特化した成分だけを人工的に真似して化学合成したものは、濃度が全然違いますし、そもそも同じものというには語弊があります。例えて言うと「さとうきびジュース」と「白砂糖」以上の違いがあると思います。この場合まだ両方天然由来とも言えるので、ちょっと違いますね・・・・「さとうきびジュース」と「サッカリン」、「メープルシロップ」と「アスパルテーム」って感じかな。サッカリンには発がん性、アスパルテームには神経毒の疑いがかけられていますが、歴史のない合成成分の怖さがこれです。だからこうした思わぬ出来事も起こる可能性があります。天然成分にも毒性のあるものはもちろんあるけど、長い歴史の中で性質が分かってかなり分類されていますし、淘汰もされています。ロドデノールの働きはチロシナーゼ酵素の阻害です。チロシナーゼはメラニン色素の前駆体であるチロシンを酸化させてメラニンを作るのですが、それが阻害されてしまうので、メラニンを作れないのです。メラニンはこのブログでもよく書いているように、アンチエイジングの本当の敵ではありません。メラニンは実は真皮を守るためのバリアなんです。メラニンが基底層で作られて紫外線をブロックしてくれるから、その下の真皮の繊維芽細胞が守られる。繊維芽細胞こそがコラーゲンやエラスチンを作りだしている若さのみなもとです。もちろんメラニンが発動するほど紫外線を浴びることは、紫外線が真皮まである程度差し込んでいることも意味するので問題ですが、それが問題であって、メラニンが一番の問題ではありません。メラニンが多い有色人種のほうが、肌の衰えが遅いのは、メラニンが真皮を守ってくれているからです。もちろんシミの部分を早く治したい場合は、チロシナーゼ酵素を阻害してメラニンを作れなくする作用があるものを上手に使ってあげるというのも1つの手だとは思います。こういう作用のある天然の植物エキスもいろいろあります。でも問題の成分は、化学合成成分で肌を「漂白」「脱色」するという感じに近い発想ですよね。ハイドロキノンでも同じような問題が以前ありましたが、1日も早い原因の解明を望みます。私も一時期、医薬部外品の美白コスメを作ろうかと思ったことがあって、いろいろ調べたことがあります。美白と正式に名乗るコスメを作るためには、医薬部外品を取らないといけないのですが、医薬部外品の美白成分に許可されている成分は、ほとんどが化学合成のものなんです。新しく申請するには2千万くらいかかるそうで、すでに許可されている成分で特許が切れて使えるようになっている成分だと、例えばアルブチンだとしたら合成成分しか認められていないのです。それが嫌だったら独自に無農薬の「コケモモ」から植物発酵エタノールで抽出すればいいのですが、それと合成のアルブチンが同じかどうかを徹底的に検査するのにまた2千万くらいかかるそうです。しかも美白作用の検査ではなく、純度を調べるのが主だと。要するにコケモモエキスではなくその中のアルブチンだけが濃縮していないとダメという。まぁ医薬部外品だから基本的に「薬」の発想しかないんですよね。美白成分として未登録でも、効果が原料メーカーの検査で実証されている植物エキスは天然原料やオーガニック原料の中にも結構あります。キャッツクローエキスのAC-11なんかも、その1つです。(UVB照射により紅斑を発生させた後、AC‐11含有製剤による皮膚の色調変化を見た結果、AC‐11は、コウジ酸と同等以上の美白効果が得られた。)AC-11は刺激のあるアルカロイドは含まれないものの、熱水抽出というアナログな抽出法でキャッツクローの樹皮を粉末化したエキスです。純度の高い化学合成成分や、チロシナーゼ酵素の阻害作用を持つ成分だけを取り出して濃縮するといった不自然なことをしなくても、このような効果があるものもいろいろあります。こうした植物エキスを使う事でも、メラニンの生成をゆるやかに抑えたり、トーンアップさせたり、炎症を抑えることは出来るのです。でも医薬部外品は医薬品の発想から派生しているものですから、化学物質使って合成するか、天然由来でも、その成分だけを取り出して不自然に濃くしないといけないんです。そこまで不自然な成分になると、やはりリスクはつきものなのかなーと今回の件であらためて思いました。帽子やサンスクリーンで紫外線を出来るだけ遮断して、過剰な日焼けを避け、ターンオーバーを正常にして、メラニンを含む古い角質を少しずつ除去していくというのが一番自然です。そういうものを複合的に使用して、くすみ抜けして自然にトーンアップするオーガニック美白コスメをこれからも作っていきたいなと思っています。もう1つ、ここ1年近く試作を繰り返しているものがあります。それは固形石鹸なんです。実は私は、これまであんまり固形石鹸が好きではありませんでした。もちろん体洗う用には使っていましたが、顔用としては結構皮脂を奪いますし、油が酸化していることが多いのも気になりました。石鹸の主成分はオイル。しかもそのオイルは必ず肌に残ると言うのに、オイルの素性がよく分からないものも多く、オーガニックであっても紙のパッケージに入れてあるだけのものは、たいてい油が酸化臭。秘伝のレシピで作った高級石鹸で、オーガニック石鹸だと売り出していたので、もちろん原料は全部オーガニックだと思っていたら、オリーブオイル以外の油や精油やエキスはまったくオーガニックじゃないということが分かり、愕然としたこともあります。オーガニック風な自然な雰囲気で売られていて、イメージだけで勝手にオーガニックだと思っているものが、世の中には結構あると思います。でもオーガニックかオーガニックじゃないかの違いって、実はかなり大きい話です。まず原料の値段が2倍~7倍違います。品質的にも農薬の問題だけではないんです。例えば油の場合、抽出法が石油系溶剤のヘキサン抽出である可能性すらあります。そうなるとヘキサンには急性毒性があるので、200度以上加熱して蒸発させてしまわないといけませんが、どんなに加熱してもほんの少しは残ってしまうそうです。そんなことしていると油にガム質が生じるのでリン酸、クエン酸、シュウ酸などで除去し、カセイソ-ダなどでアルカリ処理を行ない、活性白土で漂白し、更に230度~240度で加熱して脱臭。最後にBHAやBHTといった合成の酸化防止剤(発ガン性が指摘されている)が添加され、出来上がり。下手したらこういう栄養価がかなり飛んでいる油が使用されている可能性もあるわけです。油の素性って、本当に大切。しかもそれが酸化しやすい組成の油では、どんなに優れたオイルでも石鹸の原料には向きません。例えばオメガ3脂肪酸の多い油なども、食事に使用したり、カプセル入りの美容オイルならいいけど、石鹸に入っているのを見ると「ええっ!」って思います。石鹸のオイルは必ず肌に残るのに、廃油石鹸とか牛脂石鹸とかもないわ~と思いますね。でも固形石鹸ファンの方も多く、リクエストも頂いていたので、では鬼流で究極の石鹸を作ってみよう!と決意して手がけてからが時間がかかりました。まず使用する油はオイル美容液でも使用するグレードのオーガニックオイル。オレイン酸主体のものや飽和脂肪酸の多い、酸化しにくい肌馴染みの良い組成のオイルを吟味します。一番多く使う油以外の、ヤシ油やシアバターなどすべての油も精油もエキスもオーガニックです。製造方法は、もちろん加熱せず機械も使わない、枠練りのコールドプロセスです。こうすることで素材の栄養価が壊れず、グリセリンの多いつっぱらないマイルドな石鹸が出来るんです。カットした後、更にマイルドにするために熟成させます。でも泡立ちも良くしたいので、しっとり感と泡立ちの絶妙なバランスを取るための試作が続きました。もう1つのテーマが保湿力と、香りの良さの両立。栄養価の高い重めのオイルを使用すると、精油の香りのたちが少し悪くなるんですが、これを両立したくって、ギリギリの調整を続けました。石鹸のレシピが完成する頃には、私はすっかり石鹸好きになっていました。今まで顔を固形石鹸で洗うのは嫌でしたが、これなら顔を洗っても全然つっぱらず乾燥もしないし、洗った後はくすみ抜けします。問題はパッケージです。いくら酸化しにくい組成の抗酸化力の高い油を使用しているとはいえ、空気に長くふれていると、開封前に多少酸化が始まってしまいます。それに出来たら紫外線からも完璧に守りたいし・・・・↑そう考えると、このような真空アルミパックにする仕様になってしまいました。うーん、ウルトラマンみたいで、雰囲気は全然ないけど、最高の石鹸にするためにはこうするしかありません(@_@;)やっといろいろデザインもかたまってきて、9月には出すことが出来そうです。あ~、ここまで長い道のりだった~\(~o~)/オーガニック原料をたっぷり使って、至福のアンチエイジングコスメを作るってやっぱ楽しいっ!!
2013年08月02日
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みなさん、こんにちは。参議院選挙が終わりましたね。今回も投票率は50%そこそこだったようで。私は春に世田谷に引っ越してからTVを繋ぐのをやめてしまったのですが、多分TV、新聞の情報を見ていると、自民圧勝の予測とか言われて、はなっから選挙に行く気にならなくなる方も多いのかなと思います。でも実は無党派層が選挙に行くか行かないかで、情勢は全然変わるんですけどね。三宅洋平さんと山本太郎さんが組んで行った選挙フェスが空前の盛り上がりを見せたおかげか、東京では投票率が少し上がり、議員5人中3名が脱原発派という大番狂わせが起きました。東京の民意は脱原発なのだとはっきりしました。太郎さんは国会議員だけに許される国政調査権なども駆使して、給食中の放射性物質や食品の安全基準の見直しなどにも言及していますので心強いです。政府や多くの大企業やマスコミに都合の悪い存在なので、これからスキャンダルなどで彼を潰そうしてくると思いますので、なんとかみんなで守りたいです。鬼イチオシであったみどりの党推薦の三宅洋平さんは、残念ながら落選しましたが、なんと無名の新人でありながら18万票近く取り、これはシステムが違えば、普通に比例で当選できる投票数です。ついに今週NHKのクローズアップ現代でも大きく取り上げられていました。沖縄で自然農をやり、洗剤を使わずたわしだけで食器を洗い、オーガニックコットンの服を着て、ほぼ菜食である彼の紡ぐ言葉は、もちろんそれだけでも私は奇しくもアンチエイジングのためにほとんど同じ生活習慣なので共感するんだけど(笑)、そういう生活習慣じゃない多くの方の心も同時に打っていました。私が初日の吉祥寺にかけつけた時には、まだそこまでの人ではなかったのですが、あれからユーチューブの動画に感動する人が日本各地で続出して、最終的には渋谷のハチ公前をすべて聴衆が埋め尽くすくらいのすごいことになりました。何かと戦うわけでもなく、徹底して愛から発する提案を、自分の言葉で私達と同じ目線で気負いなく話す。若い人たちが中心ですが、一部のおじさんたちの心をも動かしたようです。特に私があまりにも感動して泣いちゃって、翌朝目が腫れた演説がこれです。これは普遍的に保存版なのでぜひ見てみて下さい↓三宅洋平街頭トーク(大宮2013.7.18)今日本では若者の自殺が増えています。希望が持てず、無力感を持つ若者の心にも火をつけた、しかも憎しみではなく愛の火を灯した功績は、選挙とか抜きにしても、私はもう計り知れないんじゃないかと思いますね。17日間でこれですから、これから1000日後の選挙がどうなるか、いいえ選挙だけでなく、この目に見えない地殻変動が起こすこれからのことが楽しみで仕方ありません。でもねー目の前を見て見れば・・・・自民党は選挙が終わったらさっそくTPPの正式交渉を始めてしまい、更に「武器輸出三原則の見直しの議論を始める」と発表。憲法上も問題のあるアメリカの戦闘機の共同開発に多額の税金を堂々と投じるためらしいです。日本が「死の商人」にー安倍政権、武器輸出三原則撤廃を目指す平和憲法も改正してどんどん戦争経済に巻き込まれていくのか、それともその嘘に気づき始めた人の愛の変革が広がるのか、ますます大事な局面に入りますけど、毎日の自分の普通の生活の中で、出来ることを精いっぱい祈りながらやっていこうと思います。さて、ニューヨーク鬼紀行、後半です。今回オーガニックレストランもいろいろ勉強のために行きました。まず訪れたのが「forageers」というレストラン。隣接してオーガニック食品店もあり、すごくおしゃれで味もおいしくて、今回行った中ではトータルで一番理想的なお店でした。生野菜サラダもたっぷりあり、肉も魚も安心できるものがあるようです。ただ、デザートはちょっと甘すぎでした。使用甘味料はメープルシロップだそうですが。↑天然サーモン。アメリカでは鮭も遺伝子組み換えがあるから、おちおち鮭も食べてられませんが、これは大丈夫。この下に敷いてある酸っぱい飴色玉ねぎが、絶妙なおいしさでした。Foragers300 West 22nd Streethttp://www.foragerscitygrocer.com/お次は「Gusto Grilled Organics」です。ここのすごいのは、使用しているすべての食品にUSDAオーガニック認証があること。バーのカクテルメニューに至るまでだそうです。これは全米でここだけだそうです。すごい!オーナーさんが大規模農場に反対の立場で、出来るだけ小規模農場のものを使っているのだとか。食材だけでなく建材や家具も環境に配慮されたものであることが、このレストランのすごいところ。●電気は風力発電●紙類はすべてリサイクル率100%のもの●家具、建材は、リサイクルされた木材や環境に優しい材料●お持ち帰り用の容器は生分解性のもの●店内に飾る花もユニフォームもオーガニックこういう取り組みにより、地球にやさしいレストランの認証であるGRA認証を受けているそうです。そういえばホールフーズマーケットも全店自然エネルギーで稼働しているそうです。これなんですよね、うらやましいのは。日本でも小規模な店でも、発送電分離して、完全にエネルギーを選べるようにしてほしい。うちの表参道の店では、使用している電力量と同じだけの太陽光、風力、小水力、バイオマスエネルギーの電力証書を買う形で抵抗していますが、普通の電気代も東電に払うしかないので、ほんとバカらしい限りで、涙が出てきます。今、蓄電池を買って小型のソーラーパネルとか何か方法がないか考え中。この店では薬剤を使用しない完璧なるオーガニックビーフが出て来るとのことで、久々に私も少しだけ肉を食べてみましたが、かなりおいしく食べられました。ただ、なんというかその他の料理はオーガニックなんでしょうけど、アメリカ的と言いますか、大味なんですよね。左上のチップスはさつまいもチップスでした。トランス脂肪酸は規制があるので、多分大丈夫だとは思います。Gusto Grilled Organics519 Avenue of Americas (13 + 14 St.)http://gustorganics.com/このように、NYではオーガニックというだけではなく、お店の作りにエコ認証があったり、環境に優しい店と言うものがチラホラ。面白かったのが、このブルックリンボウルというエコボーリング場。ここはなんと100%風力発電で稼動していて、ライトは全部LEDで、家具や什器は廃材、レーンも建物の建材もリサイクル素材。壁のペンキは、揮発性の化学物質のないソイインクで、ボウリングのピンをコントロールする機器も、昔ながらの吊り上げ式を採用することで、なんと75%も省エネしてるんですって!いやー、すごいボーリング場だ!Brooklyn Bowl61 Wythe Avenue Brooklyn (N. 11th & 12th st.)http://www.brooklynbowl.com/お次はオーガニックイタリアン「quartino bottega organica」です。↑このような外見で、普通のおしゃれなカフェみたいな感じ。↑アボカドのサラダと、全粒粉の自家製手打ち麺だそうですが、すっごくおいしいです。↑なんとここのスイーツはすべて甘みはハチミツでやっているんだそうです。quartino bottega organica11 Bleecker St (& Elizabeth St)http://www.quartino.com/さて、最後に一番行きたかったレストラン「pure food&wine」をご紹介します。ここはローフードブームの火付け役となったお店だそうです。実は他にもローフードの有名店に行ったのですが、ここに比べればイマイチで、今回はこの店だけの紹介になります。↑店内は照明が暗く真っ赤な内装で、ずいぶんムーディーです。↑このRAW海苔巻き、写真が下手であまりおいしそうに写っていませんが、めちゃめちゃおいしかったです。キムチとアボカドとニンジンとキノコのようなものだったと思います。↑大根をパスタ風に見立てたとクレソンとのコンビのサラダです。↑RAWデザートです。レモンチーズケーキとイチゴアイス。むろん乳製品も砂糖も使わず、甘みはアガベシロップとローハニーだそうです。さすがにこの店は、どれもこれもおいしかったですよ。店もどんどん人が入ってきて、すぐ満員に。pure food and wine54 Irving Pl. (17 + 18 St.)http://www.oneluckyduck.com/purefoodandwine/そう、ニューヨークのオーガニック界では、今はRAWハニーが人気のようですね。ホールフーズでもアガベもあるけど、棚の真ん中はRAWハニーです。続いてヤシ糖、メープル、ルクマ、デーツ、ヤーコン、ステビアなどかな。アガベは以前粗悪品が出回って、確かに本物のRAWが少ないし、糖の組成の良いものがいいので、チョイスが非常に難しいんです。私も、今使用しているRAWアガベに出会うまでは大変でした。しかしRAWハニーにしても、それは同じことで、高温加熱されているものも中にはあるし、糖の組成バランスも大切です。今回いろいろ見ていて、ある豆の粉なのですが甘くてスイーツの原料に使用されていて、面白いので、原料に使ってみようかなーと思っています。↑最後に、ニューヨークで一番癒されたもの。それはリスちゃん。公園とかに普通にいるんですよ。ほんとにかわいかった♪あともう1つ、あらゆる人種の寄り集まりと言うか、外からやってきた人が多いせいか、観光客に親切な人が多かったです。道に迷っていると、向こうから教えてくれたことが、もう何回も。NYオーガニック鬼紀行。いろいろ勉強になったことを、今後のアンチエイジングに活かしてまいります!!
2013年07月25日
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みなさん、こんにちは。ものすごく長らく更新が遅れてしまいまして、本当にごめんなさい!先週は1週間ニューヨークに行っていました。以前よりいろんな方からニューヨークはオーガニックへの意識が高い方が多く、食事のスタイルを変えることで健康を保とうとする方が多いと聞いていました。2007年からいち早く「飲食サービス業者は、1人前当たり0.5 g以上のトランス脂肪酸を含む部分水素添加植物油脂、ショートニング、又はマーガリンを含む食品を、保管、使用又は提供してはならない。」という条例を出して規制したことも、衝撃的な英断でしたし、ローフードブームもニューヨークから火が付きました。全米で200店舗以上も展開して大人気のオーガニック大型スーパー「ホールフーズマーケット」もホールボディーも合わせると3店舗あり、ニューヨークでも大流行と聞いていました。ニューヨークには22歳くらいの時に1度行きましたが、その時は全然そんな印象もなかったため、ぜひ一度じっくりオーガニック事情をこの目で見てみたいという思いがあり、思い切って出かけることにしました。まぁ、結論から先に言いますと・・・大変勉強になることは多かったものの、エナジー的にはかなり疲れてしまいました。あまりの大都会、あまりの人工的な世界。もちろんそれは東京も同じなんですけどね。お買い物が大好きな方が来たら、それこそ楽しいんでしょうけど、最近わたしは年々物欲が減少してきているため、1週間もニューヨークにいたくせに、買ったのはローチョコレートとその日食べるオーガニック食品とホールフーズマーケットのエコバックだけという・・・もう、こういう人はニューヨークに行っちゃいかんよね。自分でもあきれるわ\(~o~)/遺伝子組み換え食品が表示義務なく蔓延するアメリカ。工業的に大規模化されている薬漬けの畜産業界。肥満や心臓病が慢性化しているアメリカだからこそ、知識をある程度持ったニューヨーカーたちがそこから脱却して、生き物としてのバランスを取るために、オーガニック食品やノンGMO、ローフードに救いを見出しているは、必要必然のことなのだなと思いました。街を歩いていると、ほんとに普通にチラホラオーガニック系ショップが目に入ります。↑これはフレッシュオーガニックジュースなどを出すカフェですね。↑このカフェは泊まっていたホテルの近くで、私たちが来た頃まだ工事していたのですが、帰る前日に見たらオーガニックコーヒー店としてOPENしていました。↑オーガニッククリーニング店なんてのまでありました。(^o^)環境や化学物質などに気を配ったクリーニング屋さんのようです。↑ウォール街にあったオーガニックフレッシュサラダをテイクアウト出来るお店。小どんぶり一杯くらいの大きさのサラダを、並んで買っていくビジネスマンが結構いました。↑アメリカのオーガニック総本山、ホールフーズマーケット。もちろん今回も何度も行かせて頂きました。写真撮ってると、以前警備員さんに怒られたことがあるので、今回もあんまり写真撮ってないんですけど、アメリカで何かうやらましいものが何かあるかって言われたら、やっぱりこのスーパーですね。とにかくすごい品ぞろえ。オーガニック食品、なんでもあります。↑これですよこれ。全部この調子。↑まぁ野菜だとまだ、規模は置いといて日本でも手に入りますけど、肉ですよね。アメリカが肉食文化っていうのもありますけど、オーガニックミートの充実は目をみはるものがあります。これなんか、100%牧草しか食べていない抗生物質不使用のオーガニックミート。ふつーに、ショーケース一杯いろんな種類があります。私は3年前からアンチエイジング食文化研究の結論として、肉食の常食をやめてしまいましたが、1年に10回くらいは、まともなお肉なら食べたほうが良いんじゃないかなーと思ったりします。そんな時日本でもこんなスーパーがあったらいいのにと思いますね。↑こうしたサラダバーやらスープバーやらパスタバーなんかが店内にあり、いろいろ選べます。↑そして、2階のイートインスペースで外の景色を見ながらランチ。味もおいしいんです♪↑コスメも置いてあり、多数のオーガニックコスメの品ぞろえがあります。↑ホールフーズの前にあるユニオンスクエアという公園では、ほとんど毎日グリーンマーケットという青空市場が開催されています。農家が直接採れたて野菜を出店しているので、新鮮な食品が手に入ります。オーガニック農家の出店は、全体の3割ほどかなー↑テント内を除くと、このバラバラの形に嬉しくなります。農家が種取りしてるんですよね、おそらく。F1種では、こんな野菜になりませんもん。↑種もオーガニックスーパーでよく見かけました。こんなかわいいパッケージ♪↑こちらも全米で何店舗もあるスーパー「トレーダージョーズ」。一応微妙にナチュラル系らしいですが、中をのぞいてみましょう。↑このように、慣行栽培とオーガニック栽培が両方あるのがこのスーパーの特徴。でも両者がたいして値段が変わらない!これだとオーガニックばかりが売れてしまわないんだろうか?あとで調べて知りましたが、このトレーダージョーズの約8割の商品は、自社開発のプライベートブランド商品で、人工着色料や保存料、MSG(グルタミン酸ナトリウム)などの化学調味料の使用が禁止されているそうです。抗生物質を使っていない牛肉や鶏肉も扱っています。消費者団体が更に高い基準を求めているようで、そのたびに取扱い基準が進化しているみたいです。ここですよね、消費者の声からどんどん変わってきているのがすごい。本当に力を持っているのは企業じゃない、政府でもない、私達消費者なんですよね。↑これも、ふつーのスーパーにあったポテトチップス。別にオーガニックじゃないですけど、注目すべきはこのシール。↑よく見ると「ノンGMOプロジェクト」と書いてあります。同じマークをどこかで見たな、と思ったらホールフードの外壁というか窓のディスプレイ。↑これです。これはホールフーズマーケットもメンバーの一員として加わっている「ノンGMOプロジェクト」という非営利団体の取り組み。http://www.nongmoproject.org/なんとアメリカでは一般加工品の75%が遺伝子組み換え作物を含んでいるそうで、それらには表示義務がありません。そこでメーカー、小売業者、卸売業者、農民、育種家、消費者協同で基準を確立し、独立した第三者の製品確認プログラムを作って、認証したものにはこのようなシールが貼れるそうです。施設検査とかDNA鑑定までやるそうですよ。なかなかやるじゃん!でも、こんなことしてモンサントとかに営業妨害だと訴えられないのかしら?だけれどもホールフーズマーケットはオーガニックスーパーながら全米で270店舗、年間7600億円もの売り上げのある、大変影響力のあるスーパーですから、なかなか手を出せないのかもしれないですね。ただ、これはごく一部の話で、アメリカのほとんどの庶民は農薬漬けの野菜や遺伝子組み換え食品を食べているのが現状です。日本もTPPに加盟すると、このような食品がどんどん輸入されてきます。最近では産地の表示義務まで撤廃しろとアメリカが求めていると聞きます。そうなると、国産のものにも産地が表示できなくなる可能性があるそうで、例えばお米でもどこのお米だか分からなくなるという怖さ。自民党は衆議院選挙であれだけTPPに反対していたのに、政権を取ったとたん、すっかり意見を変えてしまいました。そして憲法を改正して、自衛隊を国防軍にして、命令に従わないならその国にある最高刑が死刑なら死刑、無期懲役なら無期懲役、懲役300年なら懲役300年にすべきだとか恐ろしいことを石破幹事長なんかが言いだしています。http://www.youtube.com/watch?v=m2BXY8684cgこの選挙を逃すと、あと3年国政選挙はありません。かなり瀬戸際のチャンスだと思います。今週日曜日は、必ず選挙に行きましょうね!!私は日曜は名古屋でトークイベントなので、本日期日前投票に行ってきます!そうそう、今週水曜から名古屋の高島屋のオーガニックコスメの大祭典に、私のブランドも出展しているんです。私は土日いますし、日曜はトークをやりますのでぜひぜひ遊びに来て下さいませ!ナチュラルビューティースタイル展日時:7/17(水)~23(火)10時~20時(最終日は18時閉場)場所:ジェイアール名古屋タカシマヤ 10階催会場☆スペシャルトークイベント☆アムリターラ代表兼開発者 勝田小百合 『オーガニックコスメとアンチエイジング』日程:7/21(日)15時~(40分間の予定) 場所:会場内イベントスペース(入場無料)さて、最後に前回書いたミュージシャンの三宅洋平さんの札幌での演説動画を貼っておきます。日本全国どこからでも比例区で彼に1票入れられますが、彼に入れるとか入れないとかそういうのは置いといて、一度これ聞いてみて下さい。私は聞いてすごく勇気が湧いてきて、希望が持てましたし、なんだかワクワクしてきました。https://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=SIUTfnPwtHYニューヨーク鬼紀行、次回に続きます!
2013年07月18日
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これより後編です!前編はこちらhttp://plaza.rakuten.co.jp/korrida/diary/201307050000/遺伝子組み換え作物の場合は、F1種とはまた違い、味が甘いとか大きいとかいう人にとってまだ嬉しい特性があるわけでもなく、遺伝子を組み替えて、「殺虫成分を自ら作り出すトウモロコシを作る」とか、「特定の除草剤をガンガンかけても枯れないじゃがいもを作る」とか、信じがたい理由によって、まったくかけ離れた自然界にあり得ないもの同士の遺伝子が掛け合わされます。そして、その種子には特許が取得され、その種子を使う農家は高額なライセンス料を支払わないといけません。遺伝子組み換え(GM)種子を購入した農家には、モンサント社と以下のような契約書を交わさないといけないそうです。1 自分の種子を使ってはならない。 2 毎年、モンサント社から種子を購入すること。 3 すべての化学肥料、農薬をモンサント社から買わなければならない。 4 違反して、モンサント社から受けたことをマスコミにも友人にも話してはいけない。 5 年間一ヘクタールあたり、四〇ドルのライセンス料を払うこと。 6 モンサント・ポリスが三年間畑にくることを認めなければならない。 7 モンサント・ポリスに畑、倉庫、税金支払いの記録を見せなければならない。「自分の種子を使ってはならない。」私はこれが一番腹立たしいです。自分が育てた作物から、種を採ること。農家がそれを禁止され、毎年種を購入し続けることを強いられるおそろしさ。まだ農家が自分の意思で遺伝子組み換え作物に切り替えて契約するなら分かるのですが、在来種を育てているような農場にも、近所から風で飛んできた遺伝子組み換え作物と自然交配が一部起こってしまってたりすると、「特許侵害で訴訟を起こす」と言われ、泣く泣く契約書にサインするケースが多発しているようです。フランスのカーン大学の実験で、遺伝子組み換え飼料で2年間という長い間育てられた200匹のマウスの実験結果が発表され、多くのマウスたちに体重の25%にもなる大きな腫瘍が出来たことが写真と共に発表され、その経緯は映画「世界が食べられなくなる日」でもドキュメンタリーとして映像で見て衝撃を受けました。これまでは3か月間の実験結果しかありませんでしたが、このカーン大学の実験では、すべて4か月目から異常が出始めています。また豪米の共同研究チームが、専門誌「ジャーナル・オブ・オーガニック・システムズ」6月号に発表した論文によると遺伝子組み換え穀物のみを飼料として与えられたブタは、通常の穀物で育てられたブタに比べ、胃炎を発症する確率が大幅に高いこと分かったそうです。http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPTYE95B05V20130612胃炎の発症率は遺伝子組み換え飼料を与えられた方が32%、そうでない方は12%だそうです。雌ブタは、子宮の重さが通常飼料グループに比べ25%重かったことも分かったと書かれているのも気になるところ。子宮の重量が重いという事は、エストロゲンや環境ホルモンの影響が考えられます。ちなみに重篤な副反応が出ることで問題になっている子宮頸がんワクチンのサーバリックスやガーダジルも「昆虫細胞をたんぱく質発現細胞とする本邦初の遺伝子組み換え製剤である」と福島瑞穂さんが国会で言っていましたね。日本ではまだ、試験農場以外での遺伝子組み換え栽培は、一部の薔薇の花など以外では行われていませんが、作物自体は多く輸入されて出回り、油や醤油や人工甘味料や、いくつかの加工品などは表示義務まで免除されている状況です。TPPに加盟しても、表示義務は守るとか言っていますが、今現在ですら表示していないものがたくさんあるのに、加盟してしまうとそれがもう少し規制緩和されるのは目に見えているような気がします。何より私は、これ以上輸入GM作物が増えて、日本の土壌で自然交配などで遺伝子汚染が広がることや、種に関する規制が強化されて、農家が自分で種取りすることが許されないような世の中になることを懸念しています。種を支配されることは、食物を支配されること種は命であり、私達の命が誰のものでもないように、種は本来誰の物でもありません。遺伝子組み換え作物に対して毅然とした態度を取り続け、民衆のレベルでもその危険性を認識しているEUでは、少なくとも2014年末まで遺伝子組み換え作物の承認手続きが出来ないことが決定され、モンサント社はEUに対するロビー活動を実質あきらめたと言われています。政府が決定したらもう仕方ない、大勢に従うしかない、世の中変わらないと、無力感を持っている若者が多いのかもしれませんが、EUの例を見ても、消費者がはっきりとNOを言い続けることが、どれだけ力があるか分かります。選挙なんか行っても世の中変わらないと思っている人が全員選挙に行けば、確実に世の中は変わります。選挙だけじゃなく「毎日何を購入するか」でも世の中は変わります。消費者が買わないものは、企業も作りませんので、それは廃れていきます。遺伝子組み換えの問題が10分で分かるアニメがユーチューブにありました。かなり分かりやすいのでおススメです↓http://www.youtube.com/watch?v=LOuWa6_-Kw0先日、ある取材で、アンチエイジングの研究をしていて、農業に行きあたり、そして種取りしているということが面白いと言われました。確かにそうですね(笑)美容から発しているのに、種取りしているってのが一見意味が分からない。本などで知って初めてブログを見に来た方には、最初はわけがわからないかもしれません。でもアンチエイジングを極めると、やはり食というものは超重要で、その食の安全が現代ではかなりおびやかされている現実を知ります。環境と人間もどんなに切り離そうと思っても切り離せません。私達が日常使用して下水に流すものも、すべて環境中に流れ、いつかまた自分に還ってくる。農家が使用する農薬も殺虫剤も、作物への影響だけでなくすべて環境中に放出されて土と水が汚される。それにより発がん性物質は増え、環境ホルモンも増え、活性酸素は増え、老化も促進される。ナチュラルなアンチエイジング法を極めれば極めるほど、やっぱり最終的にはそこに行きあたるんですよね。私の畑の大根の種は、F1ではなく固定種を植えて出来た大根の種で、ルッコラはそれを何代かやっている勝田家の自家採種です。かなりの量がありますので、今コスメのブランドでのノベルティーにしようかなって考えています。どれもプランターでも栽培できますので、畑がない方でも大丈夫ですよ。こうしたF1でない種取り出来る種は野口のタネや浜名農園、たねの森なんかでも買えます。「固定種 販売」で検索すると他にも出てきますので、見てみて下さい。楽天でも固定種で検索したら浜名農園さんの種がありました(驚き!)↓いよいよ参議院選挙の公示が始まりましたね。UAさんのティダノワ祭や山本太郎さんの選挙フェスで、鬼的に心打たれていたアーティストの三宅洋平さんが立候補するっていうので、さっそく昨夜は吉祥寺の選挙フェスを見にいってきました。http://www.youtube.com/watch?v=__lEUbpYwr0ものすごく熱い思いが伝わってくる演説ライブでかなり若い人も見に来ていました。毎回、投票率の低さに驚くのですが、山本太郎さんと三宅さんの参戦で、それも含めての変革があることを期待しています。種は誰のものでもない。種は命のみなもと。次世代に命を繋げる種からパワーをいただいて、アンチエイジングするぞーっ!!
2013年07月05日
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みなさん、こんにちは。今週の鬼一家の休日は種取り作業でした。↑こちらは小麦の種取り。結局、小麦粉にするのはあきらめ、種取用を残して、残りは当初の予定通り緑肥として畑に漉き込むことにしました。↑小麦って、ほんと土を耕してくれるようです。微生物も増えたようで、指を入れてみるともう、土がふっかふかです。ベクレルフリーの土を外から運んで盛った不自然な畑でしたが、きっと秋蒔きからは、もっと作物が育つ、よき畑になるでしょう。↑大根を引っ張り上げてみると、こんなになっているんですよね。↑このサヤの中に、小さな種が入っています。しかし実は種取りの時期が少し遅く、一部はすでにサヤがはじけて、自生して芽が出ておりました(^_^;)↑こちらはルッコラの自生\(~o~)/まぁ、これはこれですごそう。生きる力のある奴だけが生き残っているんですからね。自分の畑の作物から次世代の種を採る。昔はごく当たり前のことでしたが、今は売っている種のほとんどが「F1種」(一代交配種)になってしまったので、家庭菜園から農家まで、種取りはせずに、次植える時はまた種を買ってくるというのが一般的になっています。昭和30年代頃までは、八百屋にある野菜はすべて農家が自分で種取した固定種、在来種でした。固定種とは、農家が良い作物の種を選び、何世代にもわたって種取りを続けてきて安定している品種です。地域の気候や風土に適応した作物の種を取り続けて10年以上経過した伝統野菜、地方野菜を在来種と言います。でもこれらの野菜は、残念ながら市場から消え失せました。今は「F1種」という、形が工業製品のように揃って、収量も上がるように人為的に交配して人間が作った一代限りの種から作られた野菜ばかりです。F1種は、大量生産、大量流通に適した便利な種です。でも優秀な性質は一代しか続かず、2代目からはガタッと性質が崩れるので、農家は種取り出来ず、毎年、種を買わなければなりません。野菜の味は均一化していき、農薬や肥料を与えられることが前提の種ですから、無農薬栽培はおのずから難しくなっていきました。F1種を作る時は、掛け合わせたい性質を持つ作物、例えば甘みが強い大根と成長が早い大根などを受粉させるわけなんですが、必要ないほうの雄しべの花粉は完全に邪魔なわけです。その花粉が雌しべについて受粉したら、人間に都合の良い思い通りの種が出来ないので、これまでは手作業でこの雄しべを取ってしまったりクリップしてしまっていました。でもこれが人件費や手間もかかって大変だということで、出てきたのが「雄性不稔」(ゆうせいふねん)。植物の中にたまたま遺伝子異常があり、雌しべは正常なのに、花粉が出来ない雄しべを持つものがあります。人間で言うと無精子症のような症状のことです。これなら、手作業で雄しべを取らなくてもすみます。好みの性質を持つ他の雄しべの花粉で、思うままのF1種が完成。今のF1種は、この遺伝子異常を「戻し交配」という方法で、ずっと作物に受け継がせて作っているものが増えているそうです。私達は要するに、無精子症の遺伝子異常を持つ野菜を食べているというわけ。これも「経済優先」「野菜の大量流通のため」「農家の高齢化」などの理由で、たちまち日本を覆ってしまった異常事態ではあります。しかし、F1はまだ、野菜同士の掛け合わせですが、遺伝子組み換え作物になってくると、組み入れられる遺伝子が野菜ですらなくなります。大きいトウモロコシと甘いトウモロコシとかではなく、相手方が虫とか魚とかヤギとかなんでもありになってきます。すみません、文字数激しくオーバーの為2つに分けます。続きは後編でどうぞ!!後編はこちら↓http://plaza.rakuten.co.jp/korrida/diary/201307050001/
2013年07月05日
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みなさん、こんにちは。告知しようしようと思いつつ、いつもブログの文字数が制限数いっぱいすぎて、ついに発売日になるまでご紹介できなかったのですが、先日のレシピ本に続きまして、私の新しい本が本日発売になりました。オレンジページから 111ページ 880円。タイトルは「やってはいけない老ける習慣」です。↑↑このような表紙です。はははははは\(^o^)/笑ってやって下さい。今回は鶴見先生の推薦文も表紙に入りました。先生は腹を抱えて笑いながら読んだそうです(笑)↑漫画家柏屋コッコさんがベルバラ調の漫画を書いて下さり、このような勘違いアンチエイジャーセレブの綾小路永遠美さんに、非常に美化された、鬼の勝田が真実を指南していくというストーリー漫画が各章ごとに少しあり、ちょっと笑える内容です。だいぶ私が美化されているのはご愛嬌で、お許し下さい(^_^;)笑いながら、いろんな美容知識が身につく楽しい本なので、若い方にも気軽に読んで頂きたいです。↑ストーリー漫画の他には、このような掛け声と、それにまつわる説明が1コマ漫画と文章で書かれると言うような構成です。↑(^o^)!PRのための動画も出来たそうです。音楽が、ちょっと恐怖を煽っているんですが(笑)・・・・よかったらご覧ください!http://youtu.be/rskZ-alekJs食事、スキンケア、生活習慣と多岐にわたる、漫画いっぱいの読みやすい内容です。どうぞよろしくお願いします!!楽天ブックス 【送料無料】やってはいけない老ける習慣アマゾンhttp://www.amazon.co.jp/gp/product/4873038596/ref=s9_simh_bw_p14_d3_i1?pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_s=center-3&pf_rd_r=0JA9SNWQ54J3DEDP8TS0&pf_rd_t=101&pf_rd_p=134050849&pf_rd_i=465392
2013年07月02日
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