埋もれ火のアンソロジー

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2011.01.16
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カテゴリ: カテゴリ未分類


犬が車から捨てられてしまいます。

走り去る車、それを追う犬。

犬はずっと車を追います。

でも車は見えなくなってしまいます。

犬はにおいをかぎ始め、

方向を見定めると歩き始めますが、

犬が道路へ出たせいで車同士が衝突し、大事故に。

犬はそれを振り返りながらも、ひたすらに歩き続けます。

あきらめて野をさまよう犬。



ひとりぼっちの子どもと出会うのでした。


字のない絵本です。

白黒のデッサン画がこの絵本のすべてです。

ですがそこに登場する犬や景色は

何と生き生きとしていることでしょうか!

1本のエンピツでこれだけの世界を描けるのかと

唸ってしまう作品です。



ある日、犬は、野の道を疾走する車の窓から投げすてられる。

にわか野良になった犬のその日の長いさすらいをたどって描く。

目を吸いよせて離さない50を超える犬の姿態と表情は

すぐれたデッサンにより酷いばかりの迫真である。



誰かに見せずにはいられなくなる作品でもある。







アンジュール





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Last updated  2011.01.16 21:07:17コメント(0) | コメントを書く


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