2012.05.23
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カテゴリ: ごはん
中国の大学の学生食堂は、少なくとも私が在住していた80年代後半から90年代前半にかけての時期に関して言えば基本はカオスであった。
どうカオスだったかは過去日記のどこかにも書いているしまたそのうち書くかもしれない。

基本的に学生はみな倹しい暮らしをしていたので、学生食堂のオーダーはたっぷりの主食(ご飯かマントウか麺)+副菜1品が定番であった。友人たちと学生食堂に来ればみんなで1品ずつ頼んでシェアすることもできる。それはそれで結構楽しかったが、何せ食事にありつくまでが戦争だったので、特に80年代は食事を楽しむというゆとりは無いに等しかった。

90年代前半に北京で仕事をしていた時は、昼食タイム前から殺気立った学生が行列を作る中国人学生の食堂ではなく、比較的穏やかでかつ自分で食器を持参しなくてもいい留学生食堂を使っていた。
ここでの定番メニューは炒肉菜花(肉とカリフラワー炒め)とか炒蛋西紅柿(トマト玉子炒め)などだったが、年中あったのが炒肉洋葱(肉と玉ねぎ炒め)。文字通り肉と玉ねぎを炒めた料理。この料理は留学生時代暮らしていた大学の学生食堂の定番メニューでもあったが、その頃は肉とは名ばかりで中身の98%が玉ねぎ、残り2%が豚の脂身というナイスな料理(笑
さすがに北京の留学生食堂ではもう少し肉が多かったし脂身だけということも無く、それなりに真っ当な料理だった。

それを再現してみる。ただしそのままだといまひとつインパクトに欠ける料理なので、ちょっとだけアレンジ。

1.玉ねぎ2個はくし切り、豚細切れ肉100gは食べやすい大きさに切る。
2.中華鍋に油大1を熱し、玉ねぎ投入。

4.強火でがしがし炒め、肉に火が通ったら塩・醤油・粗挽きこしょうで味付けて出来上がり。

玉ねぎがくたくたになる前に完成させるのがポイント。

アレンジの部分は、肉がちょっと(かなり、かな)多いこととこしょうを加えること。
シンプルで下世話な料理だけど、新玉ねぎの季節に今でもふと留学生食堂の喧騒を思い出しつつ食べたくなる。





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最終更新日  2012.05.23 22:53:57
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