空想世界と少しの現実

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緋褪色

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「一緒にシャワー浴びようか、浄瑠璃!(´∀`*))ァ'`,、 背中流してあげるよ!」 顔を覗き込んで、小さく笑う無邪気なもも。明るく振舞う事で、自身の心も、僕の心も温めようとしてくれているのだろうか。「君は優しい人なんだね」微笑んで見つめると 「やっと笑ったね。浄瑠璃。泣いたまま、笑顔を見せなかったらどうしようかって色々考えてたよ」 そう言って額にキスをする。

先に彼がベットから出て、左手を差し出してバスルームへ行こうと、無言のまま唇を動かし僕に促す。黙ったまま頷いて、右手で、彼の温かい綺麗な指をした手を握り締めると、口元で優しく微笑む。


「いい子だね浄瑠璃」 まるで年上のような口ぶりに苦笑すると、 「もっと笑って!君の笑顔って魅力的だ!それに人って笑うと元気が出るでしょ? 手を離し抱きついて、僕の口元を左右の人差し指で引き上げる。(´ω`ι)「無理に笑顔なんて出来ないよ、もも」

「でも笑ってほしいんだ!君の事が気に入ったから。好きな人には微笑んでいてほしいでしょ。浄瑠璃は僕の二番目に好きな人になったよ!君にとって、ももはどんな存在?あ、 まだ答えられないか!」((藁´∀`)) そう言いながら、両手で頬を包み込み舌を絡ませてキスをする。

想像しているんでしょ、浄瑠璃。人と人とが交す行為を。僕はね、身体を交し合う様を、想像させるようなキスが上手いんだよ。ほら・・・君の体が正直に反応してるもの。心の中で語りかける。

「もも・・・お前はキスが上手だな。とても官能的だ」

本国に帰ってしまった彼。国に妻と子どもを残し、単身でこの国にやって来ていた。彼と交際していたのは二年間。 「お前が気に入ったよ。別れる事が前提だけど、俺と付き合わないか?」

店に出入りする客の中で、一際目を引く長身のアメリカ人男性。

ももの彼氏

浄瑠璃とキスを交しながらも、前の彼を想い出している。残酷だよね、人って・・・唇を離すと高揚しているのか、瞳を潤ませて頬が真っ赤だ。少し微笑んで背中に手を添えて、彼をバスルームに誘う。


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立ったまま、濡れた浄瑠璃の髪を丁寧にバスタオルで水分を取る。「綺麗な髪色だね」声を掛けると溜息をついて項垂れる。「どうしたの?」

「この髪色を褒めてくれる人はね、僕に誰かの面影や深い想いを重ね合わせるんだ。それって実はとても辛いんだよ。だから、いつのまにかね自身の髪色大嫌いになっちゃった」 「嫌いなの?こんなに綺麗なのに。僕は好きだよ!浄瑠璃の髪」話しながら、彼の髪を少しすくって小さくキス。

ももの仕草に微笑むと、彼も嬉しそうに微笑み返す。彼の右頬に手を触れて、引き寄せて小さいキス。耳元で 「You make me so very happy. I want you もも」瞳を閉じて黙ったまま頷く。彼の手を引いて、二人でベットに身体を滑り込ませた。今は君を想い出さないよ、白雅。罪悪感を抱きながら、ももを抱きしめたくないから。

華奢な体に、うっすらと浮かぶ鎖骨が美しいと感じる。「細いんだね君の体」 「僕は母親似なんだ。幼い頃から女の子とよく間違えられたよ。浄瑠璃もそうじゃない?」 「その通り、君と一緒」背中にたくさんのキスをそそぐと小さな溜息。ハスキーなのに官能的な甘い吐息にドキドキしてしまう。

「浄瑠璃・・・きて・・・」 誘いの言葉を静かに囁く。固く瞳を閉じて、細い首筋に甘噛みをして強く抱きしめた。もう後には戻れない。時には心を偽り、非情にならなくてはいけないんだ。自分が選んだ選択が、誰かを深く傷つけても、決して後悔したくない。心の中で呟いていた。


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「人の温もりと、肌と肌の触れ合いが心地いいと感じるのは、人に刻まれたDNAなんだろうね」 背中を向けたまま、彼が小さく呟いた。「うん・・・きっとそうなんだろうね」

暗闇の中でうっすらと見えるももの肌。「綺麗」心魅かれて左の人差し指で触れてみる。肌理(きめ)細やかで滑らかだ。それでいて、しっとりと吸い付くような質感がある。
「くすぐったいよ・・・僕の肌がそんなに興味深い?」 クスクスと笑う。

「見た事がないけど女性の肌みたいだって想って」 「それは嬉しいね!月に2回エステに通ってるんだ。肌の美しさはそこら辺の女には負けない自信があるよ。パパが喜ぶから全身くまなく綺麗にしてもらうんだ。好きな人には綺麗って想って欲しいでしょ。彼が戻ってきて、すぐにでも抱かれる事が出来るように一切妥協はしていないよ」

「余程好きなんだね、彼の事」 「うん。パパは僕を決して忘れないって言ってくれた。だから戻ってくるって信じてる。義務でパパが、奥さんを抱いても嫉妬なんてしないよ。あくまで子作りの行為だもん。彼が 一番好きなのはこの世でたった一人ももだけ。 その言葉を信じ続けるって、心に決めているよ」

パパ

「強いね、もも」小さく囁き背中に頬を寄せる。ゆっくりと瞳を閉じながら。彼の温もりが肌を通して、心を温めてくれるようだ。信じて待ち続けるのは苦しいだろうに。「強くなれるかな?君のように」ゆっくりと意識が安らぎの深みに堕ちていく・・・




「浄瑠璃起きて!シャワー浴びて出かけないと!」 ももの声に、朦朧とした意識が突然覚める!
「!!」 慌てて起き上がると、壁に掛けられたデジタル時計は、朝の6時を示していた。今日は午後からの出勤だったのを思い出し、ほっと胸を撫で下ろす。

午後からの出勤だったと伝えると、申し訳なさそうな表情をして項垂れる。 「ごめんね・・・浄瑠璃」 「ももは悪くないよ。遅刻すると思って起こしてくれたんだから」髪を撫でながら答えると、微笑んでベットに押し倒される。 「じゃぁ、もう暫くこうしていられるんだね!」((藁´∀`)) 無邪気な様子に、自然に微笑が浮かんでいた。


ずるいよ・・・へ





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Last updated  2008/08/24 11:08:18 AM
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