寒さの残る早春に、線形の葉の間から立ち上げた花茎に、花弁の先に緑の斑の入った乳白色の小さな花が一輪、日中に下向きに開いて、日が落ちるとつぼみに戻ります。
2月2日の誕生花は、寒さに耐えて健気に咲く清らかな花、スノードロップ。
花の名は、英名のSnowdrop(雪の耳飾り)からで、英名は花が中世ヨーロッパの女性が身につけていたイヤリングに似ていることから名づけられました。
別名のマツユキソウ(待つ雪草、待雪草)はガランツス属(スノードロップ属、マツユキソウ属)の一品種(学名Galanthus nivalis)を指し、雪解けを待って花が咲くことからつけられています。
花言葉「初恋のためいき」は、つつましく咲くしずくの形をした花にたとえられてつけられています。
花言葉「希望」「慰め」は、雪の降る日に天使がエデンの楽園を追われて悲しむアダムとイブを「冬が過ぎると春が来るから」と慰めて、舞い落ちる雪を花に変えたという伝説からきています。
スノードロップにはさまざまな伝説があり、イギリスでは地方に死の象徴の花とする言い伝えがあることから、花言葉「あなたの死を望みます」がつけられています。
ドイツの言い伝えでは、初め色がなかった雪に、スノードロップだけが花色を分けてくれたので、雪は感謝してスノードロップの周りには積もらないそうです。
芽出し苗のスノードロップは冬の終わり頃に、外側の長い3枚の花弁の内側の短い花弁3枚にある緑色の模様を見せて花を咲かせ、鉢植えの球根は早春に咲かせました。
いつか見た植物園のスノードロップのように花いっぱい咲かせたいと思っていますが、なかなかそろって花を見せてくれません。
ヒガンバナ科ガランツス属(スノードロップ属、マツユキソウ属)、秋植えの耐寒性球根、原産地:ロシア南部~ヨーロッパ別名:マツユキソウ(待つ雪草)、ユキノハナ、ユキノシズク
スノードロップの花言葉:初恋のためいき、慰め、希望。
スノードロップの誕生花:1月1日、1月7日、2月2日、2月26日
流通時期:球根を秋に、つぼみ付きポット苗を早春に見かけます。
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