初夏から秋に、鋭いトゲのあるしなやかな細い枝についた葉のわきに、淡紫色の小さな5弁花が数輪咲き、晩秋に楕円形の小さな実が紅く熟します。
8月18日の誕生花は、古代中国で不老長寿の秘薬だった赤い実、クコ(枸杞)。
花の名は、漢名の音読みで、枸杞は中国でカラタチ(枸橘)に似たトゲがあり、コリヤナギ(杞楊)のように枝がしなやかであることから名づけられました。
中国では古くから強壮の効能があるとされ、「家を遠く離れた人は精力がついて浮気をするからクコを食べてはいけない」といわれているそうです。
花言葉「誠実」は、次々と可憐な花を咲かせて、花の数ほど鈴なりに実をつけることからつけられたのでしょう。
花言葉「お互いに忘れましょう」は、鋭いトゲで刺しますが、薬効のある根や葉、実をさしあげるので帳消しにということでしょうか。
クコは玄関前の電線下に近いフラワースタンドの鉢植えの中にいつのまにか芽生えていて、植えた覚えがないので、鳥の贈り物としています。
かわいい薄紫の花がちらほら咲き、ほとんど実を結ばなかったのが、鉢を庭に置いたら、鉢底から匍匐茎を伸ばして広がって増え、つやつやした真っ赤な実を点々とつけるようになりました。
赤い実を見ていたら、ずっと以前に滋養強壮や高血圧症、動脈硬化の予防など多くの薬効をほめられてブームになったときに、父の植えたクコの大きな実を思い出しました。
ナス科クコ属、耐寒性落葉低木、原産地:中国
クコ(枸杞)の花言葉:お互いに忘れましょう、誠実。
クコ(枸杞)の誕生花:8月18日、10月5日
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