弥生おばさんのガーデニングノート「花と緑の365日」

夏に、つやのある厚い線形の葉の間からまっすぐに伸びた太い花茎の先に、細長い６枚の花弁を反り返らせて、白い花が十数～二十数輪ほど順々に咲き、夕方によく香ります。

８月２７日の誕生花は、はるか南の国から流れ着いた雄大で美しい花、ハマユウ（浜木綿）。

花の名は、白い花が木綿（コウゾの樹皮を細く裂いてつくった繊維）を垂らしたように見えることから名づけられました。

別名のハマオモト（浜万年青）は、葉が厚くオモト（万年青）に似ていることからつけられています。

花言葉「汚れがない」は、神事に用いられていた木綿（ユウ）のような繊細な白い花の姿からつけられています。

花言葉「どこか遠くへ」は、大きなタネが軽く水を通さないので、浜辺から波に運ばれて、どこへでも流されていくことからつけられています。

花言葉「あなたを信じます」は、寄せては返す波がどこか遠くの岸辺に運んでくれることを信じて、タネを砂浜に落としていることからでしょうか。

ハマユウはコルク質の厚い種皮に覆われたタネがはるか遠い熱帯などから黒潮に流されてやってきて、浜辺に自生しているとされ、三浦半島以南の海岸に群生地が見られるそうです

家の軒下近くに植えていて大きくなったので、植え替えて枯らしましたが、田んぼの用水路の縁などで咲いているのを見かけ、初秋には用水の上に実をたらしています。

ヒガンバナ科ハマオモト属、海浜多年草、原産地：東アジアから南アジア。別名：ハマオモト（浜万年青）

ハマユウの花言葉：どこか遠くへ、あなたを信じます、汚れがない。

ハマユウの誕生花：７月６日、８月２日、８月２７日

流通時期：ポット苗を春に見かけました。
日本花卉ガーデンセンター 、 トオヤマグリーン さんにあります。

オモト