春に、手のひら状に5~7つに深く裂けた葉を出して、暗紫色の5枚の萼(がく)に黄緑色の小花がひっそりと咲き、秋が深まると葉は鮮やかな黄からオレンジ、赤から深紅に紅葉します。
10月31日の誕生花は、晩秋を紅葉で彩る木の代表、カエデ(楓)。
花(木)の名は、葉がカエルの手に似ていることからの蛙手(かえるで)が訛化したと考えられています。
別名のモミジ(紅葉)は、秋に草木が黄や赤に変わることを意味する動詞もみずに由来し、名詞化した紅葉(もみじ)が転じて、特に目立って赤く変わるカエデの仲間を呼びます。
園芸では、切れ込みが深く数が多いものをモミジ、浅く少ないものをカエデと分けて呼ぶそうです。
花言葉「隠栖」は、俗世間から離れた静かな山奥や寺院などに多い樹木であることからつけられたのでしょうか。
花言葉「大切な思い出」は、赤や黄、オレンジの錦織りなす秋の風情を、遠足や家族、友人や大切な人と紅葉狩りで楽しんだことからきているのでしょう。
近くの公園のカエデは緑の新葉に暗紫色の花が映えて美しく、晩秋に二つのタネが密着した翼のある実がヘリコプターの羽根のように風に乗ってくるくる回りながら落ちてきます。
春の植物園はさまざまな品種の黄やオレンジ、赤、濃赤色などの新葉で彩られます。
カエデ科カエデ属、落葉高木、原産地:日本、中国、北アメリカ、ヨ−ロッパ別名:モミジ(紅葉)
カエデ(楓)の花言葉:美しい変化、遠慮、隠栖、隠退、大切な思い出、非凡な才能、自制。
カエデ(楓)の誕生花:10月3日、10月23日、10月25日、10月31日、11月10日、11月13日、11月18日
流通時期:苗木を秋に見かけます。
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