春から初夏に、枝先の互い違いに生えた(互生)つややかな楕円形の葉の中心に、甘く香る白い小花が集まって咲き、雌株は丸い果実をつけ、晩秋に熟した実が裂けると赤いタネがこぼれます。
11月21日の誕生花は、扉と書いてとべらと読む潮風に強い広葉樹、トベラ(扉)。
花(木)の名は、節分の日に特有の臭気がある枝を扉にはさんで、魔よけをする風習があったことから呼ばれたトビラノキ(扉の木)が転じたといわれています。
トベラの学名Pittosporum tobiraは、属名がギリシャ語のpitta(ねばねばたした)とspora(種子)で、種子が粘液におおわれていることからつけられています。
種小名のtobira(扉)は、18世紀に日本にきたスウェーデンの植物学者Carl Peter Thunberg(ツンベルク、ツェンベリー)が和名をそのままつけました。
花言葉「偏愛」は、裂けた実の内側や赤いタネに粘液がついていて、鳥がついばんだときにタネがくちばしや羽毛について運ばれて行くことから連想してつけられたのでしょうか。
花言葉「慈しみ」は、海岸に自生するため潮風の塩気がつかないように、厚めで光沢のある葉が乾くと反り返ることからでしょうか。
晩秋の植物園のトベラは実をつけた葉が緑から黄色になって、はじけた実からのぞかせたタネが黄色の葉に映えていました。
同じ植え込みの中でも、まだ花が咲いていない株がたくさんありますが、そのうち一斉に花を咲かせるようになるでしょう。
トベラ科トベラ属、耐寒性常緑低木、原産地:日本、中国別名:トビラノキ(扉の木)
トベラ(扉)の花言葉:偏愛、慈しみ。
トベラ(扉)の誕生花:2月14日、11月21日
流通時期:苗木を秋~春に見かけます。
日本花卉ガーデンセンター
、 インターフェース市
、 園芸ネット プラス
、 トオヤマグリーン
さんにあります。
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