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2007.04.26
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カテゴリ: この歌が好きだ!
ジャズを知ったのは大学に入ったときだった。

当時はフュージョンが流行していて、ボブ・ジェームス、アール・クルーとか、日本だったらカシオペアとかネイティブ・サンなどが脚光を浴びていた。

フュージョンも聴いたけど、先輩の影響ですぐに60年代、70年代の所謂モダンジャズと言うのに没頭していった。マイルス・デイビス、ビル・エバンス、ジョン・コルトレーン、キース・ジャレットなどあのあたりだ。
当時は街のあちこちにジャズ喫茶があったし、レコードも中古でかなり安く手に入ったので、有名盤を片っ端から聞いていった。それらのレコードは実家の僕の部屋に置いてあるけど、その中身は殆どを忘れているように思う。

ジャズを聴いていて身に付いたのは、長尺物に慣れたと言うこと。そして一見ノイジーに聞こえる中にもリリカルで美しい音が潜んでいると言うのに気づくようになったこと。静と動のコントラストに気づくようになったこと、今まで気に留めていなかった、ドラムやベースの音に注意を向けるようになったことなどだ。

沢山の作品を聞いているうちに、やっぱり自分はメロディーが美しくてちょっとブルーでリリカルなサウンドが好きなんだと言うことが分かった。メジャーコードよりはマイナーコードの方が好きなのである。華麗なオスカー・ピーターソンのピアノよりは、ビル・エバンスやレイ・ブライアンとが、ソニー・ロリンズよりはスタンゲッツやジャッキー・マクリーンの方が好きだと言うことが分かった。

日本のジャズはと言えば、何の根拠もなくあれは外国のジャズの真似みたいに思っていて、ナベサダの吹くメロディーは美しいなあなどと思いながらも、どっか距離を置いていたのだった。
30歳の頃、大阪でいた頃は既にあまりジャズを聴かなくなっていたけど、偶然に見つけた明田川荘之の エアジン・ラプソディー」
明田川のお父さんが書いた墨絵がジャケットに使われていたんだよね。
エアジンラプソディー

そのアルバムはピアノの明田を中心とする西荻センチメンタルオーケストラと言う集団のアルバムで、その中の表題曲がとても哀愁のあるメロディーで一発でノックアウトを喰らってしまった。
明田の店は中央線沿線沿いにあるのだが、中央線のジャズ!って感じの熱気がアルバムの中でうねっていた。

明田の作品はかなり買い込んだ。エアジン・ラプソディーは何度も再演されていたけど、その都度新しい発見があった。
ああ、日本のジャズも素晴らしいじゃないか。
むしろ自分の琴線に合うのはこちらかも知れないと思い始めた。
そうなると、浅川マキのバックで吹いていた向井滋春のトロンボーンが素晴らしいとか、彼女が歌う 「グッバイ」 と言う曲は、ピアニストの板橋文夫の作品で元々はインストメンタルの曲であって、それは板橋のソロアルバムや、彼がピアノを弾いている森山威男(山下洋輔バンドの初代ドラマー)のコンボで演奏されているとか、その森山の復活作品である「虹の彼方に」には板橋の代表曲である「渡良瀬」が収録されていて、これも美しい曲だとか(ちなみに、板橋の「渡良瀬」と言うアルバムと、森山のアルバムに収録されている渡良瀬は同じ曲なのに全然違う演奏だ)、そんな風にどんどんと広がっていくのが嬉しかったりするのだ。

音楽はどれもそうだけど、僕が素晴らしいと思うのは、美しいメロディーとか感動的な歌詞とかはもちろんだけど、それは単なるきっかけであって、一番感動するのは歌を通して、楽器を通してミュージシャンが自己主張をしながら命を燃え上がらせる瞬間を見ることが出来ると言うことに尽きる。その意味で即興性のあるジャズはそういう瞬間に一番出会いやすい音楽かも知れない。

明田川のアルバムを追いかけているうちに出会ったサックス奏者が武田和命だ。
アケタとの共演アルバムである「アケタ・ミーツ・タケダ」と、新星堂が出した「ジェントル・ノーヴェンバー」は共に素晴らしいアルバムであった。


先日偶然だったけど、武田のDVDが出ると言うニュースをネットで見た。
そんなものがあるのか?と思ったけど、柳川のジャズ喫茶でライブをやったときの様子をそこのマスターがプライベートで録画していたものらしい。
武田のコアなファン以外は買わないのでは?と思うけど。

このDVDを世に出したのは、当時の武田のバンドでピアノを弾いていた渋谷毅さんで(今度春一番にも出るんだよ)、武田と同じく今は亡くなってしまったベースの川端民生さんの映像を残しておきたかったと言うことだ。渋谷さんの努力があって、そのDVDは当時の演奏を集めた「「Old Folks」と言うCDと共に世に出ることになった。
オールドフォークス


機材はデジタルじゃない8ミリだし、部屋の中は暗いし、カメラの前を人が横切ったりするし・・。

ジャズメンが命を燃え上がらせる瞬間が、そしてそれを見守るファンの視線がそのままに封印されているのだ。

いつも書くけど、テレビやラジオ、雑誌などでどんどんと消費される音楽。
コマーシャルやテレビドラマとタイアップしてヒットしていく音楽。
そう言う遠賀にも、もちろん素晴らしいものがある。
しかし、僕らが見過ごしてしまいがちな、こっちから近寄っていかねば決して出会うことの無い音楽にも沢山素晴らしい音楽はあるのだ。

そういうのに出会った瞬間は音楽を聴いていて嬉しいと思う瞬間である。

武田和命

このDVDと武田さんの想い出を熱く語ったブログはここ










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Last updated  2007.04.27 01:05:27
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