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(…その1から続く)昼食まではあと一時間ちょっとあったので、それまでは今日もまたリゾートラインにでも乗って過ごそうか と 私達はとりあえずディズニーシーステーションへ向かいました。途中、ちょっと寄り道するくらいのつもりで ホテルミラコスタ下にあるディズニーシー ピクニックエリアの木陰に立ち寄りました。五月の風そよぐピクニックエリアは清々しく 訪れる人も殆どなくて静かで、なんだか気持ちが落ち着きます。大島桜の咲いている時期もこの場所は素晴らしくきれいですが、緑の時期もまた美しいですよね。あまりに居心地が良かったのでパラソルの下のテーブルで思いのほか長い時間を過ごしてしまい、これからリゾートラインに乗りに行っても慌ただしいだけで終わってしまうかなあ と思った私達は、結局ディズニーシーステーションからパークエントランスの周辺をお散歩しながら写真を撮り歩いて時間を過ごすこととなりました。ディズニーシーステーション。ノース側フォトロケーションのカウントダウンは「18」です。ディズニーシーステーションを出発していく“ファンタジースプリングス”ライナー。たくさんのお伽話を乗せ新しい世界へ走り出していくリゾートライナーを ミッキーも毎日この場所でこうして見送っているのですね~そして13:00を大きく過ぎ、そろそろホテル館内に戻らなければ!まもなく昼食の時間ですからね。本日お邪魔するのはオチェーアノのブッフェ。ブッフェは私 ほんとうは得意ではないのですが、先月の結婚記念日お祝いにディナーコースに伺った際に覗き見たブッフェカウンターのお料理が春らしい彩りでとっても綺麗だったので うまく予定が合ったら来てみたいなあ と密かに思っていたのです。ウエイティングエリアで少々待って、本日案内していただいたのは真ん中のパールのエリア。お誕生日のシールを貼っていたので、昨日のベッラヴィスタラウンジに引き続きこちらのお店でも 入店早々いろいろなキャストさんからいっぱいお祝いの言葉をいただきました。(よく知っているお店のお顔のわかるキャストさんからお祝いされるのって ちょっとくすぐったいような照れくさいような不思議な感じですね~)「カム・ファインド・スプリング!」のテーマにふさわしいお花畑のような色とりどりの前菜と 私だけスパークリングワインのグラスもお願いして、お食事を始めました。こちらはパンのコーナー。ダイニングイベント恒例のパンで作られたオブジェも可愛いかったのですが、今回は実際にカウンターで提供されているパンもそれぞれとても手が込んでいて 見た目も可愛いものが多かったです。これを全種類食べられる強靭な胃袋があったらなあ…14:00頃には、14:05からのハーバーグリーティングのためにテラスへの扉を開ける旨のアナウンスが店内にありました。(私達はケルプ側を指定されました。)私はすぐにはテラスへ向かわず開始直前になってのこのこ行きましたけれど、本日この回のケルプ側のテラスについては混雑もなく 皆さんかなりゆったり鑑賞できていたように思います。パーク内も穏やかな感じでしたよ。そして14:05、「“ファンタジースプリングス”スペシャルグリーティング」開始。船に乗って登場する「ファンタジースプリングス」に住むキャラクター達。毎回毎回ほんとうに「まるでアニメーションそのもの!」と感心してしまいます。ミッキーとミニーもハーバーを囲む皆さんに全力でご挨拶。ドナルド達が乗る黄色い船と 「アラビアンコースト」「マーメイドラグーン」住人の皆さんの乗る青い船もこちらのテラスからはよくみることができました。せっかくのスパークリングワインをテーブルに残してきてしまったことが気がかりで皆さんよりも早いタイミングで室内に戻ると、なんと コースで過去何度もお世話になっているキャストさんとばったり鉢合わせ。周りに他のお客様がいらっしゃらないのをいいことに、夫と三人でしばしの間お話ししてしまいました。席に戻ると間もなく、私達のテーブルにはお誕生日シールとともにナプキンミニーさんがやってきました。そしてこちらのお店でも、「記念にお写真撮りましょう」とキャストさんがお店のカメラを手にやってきて撮影してくださいましたよ。15:00前頃には、私達は追加でアイスティーをお願いしてデザートタイムに突入しました。春らしいカラフルなデザートカウンターの上には、ダッフィーとそのお友達の姿も。それぞれのキャラクターをイメージしたデザートやエディブルフラワーがふんだんに添えられたロールケーキなど、デザートカウンターも前菜のカウンターと同様たいへんきれいで賑やかでした。たまたまお会いできた顔見知りのキャストさんが熱心におすすめデザートについて説明してくださったのですが、いかんせん量を食べられない私は軽めのものを選びに選び テーブルに持ち帰りました。(もうほんとうに …全てのお料理を食べられたらいいのに!)今回のダイニングイベントで活躍するダッフィーのお友達をイメージしたデザート。まあるいグラスがクッキーアンをイメージしたキャロットオレンジゼリー、すみれ色のお花がのっているのがリーナベルをイメージしたピーチムース、グラス入りグリーンのがジェラトーニをイメージしたパンナコッタとメロンソース。(ほかにもダッフィーをイメージした紅茶のチーズケーキなどもありました。)今回のホテルミラコスタのダイニングイベントでは各レストラン「担当キャラクター」があるそうで、そういえば4月にオチェーアノのコースにお邪魔した時は 当店はリーナベルを担当しています とキャストさんがちらっとおっしゃっていたし、シルクロードガーデンでは「当店はジェラトーニ担当です」、昨日のベッラヴィスタラウンジでもデザートは クッキーアンをイメージしている とおっしゃっていました。ここオチェーアノのブッフェカウンターにはその全てのキャラクター達が勢ぞろいして彩りあふれるお料理やデザートを提供しているというわけですね~作り手の皆さんは、キャラクターたちや「春」を表現するために 素材をいろいろ探してメニューを工夫なさったのでしょう。カウンターにお料理が並んでいる様子を目にして「なんだかきれい」と思ってしまった理由がよくわかりましたよ。全てのお料理を食べることは難しくても、眺めているだけで楽しいブッフェでした。食事が終わるころには、キャストさんが撮ってくださった写真もテーブルに届きました。そして、それぞれ皆さん苦心して工夫していっしょうけんめいこしらえてくださったのであろうお誕生日シールやメッセージを記したカードも何枚も手元に集まってきてしまって文字通りの嬉しい悲鳴でした。そのひとつひとつを落としたり忘れたりしないようによく確認して、テーブルを離れたのは16:00も近くなったころ。私達は会計を済ませてロビーに出て、帰りに向かうためベルデスクに伺いました。なんだか慌ただしくホテルをあとにした二週間前とは違い、きょうの出発時のロビーや正面玄関車寄せあたりは 本来のホテルミラコスタらしいゆったり温かな気遣いにあふれていました。――本当、二週間前の一種混沌としていたロビーはなんだったんだろう、ただ単に連休中だったうえにゲストもキャストも不慣れな方が多かっただけなのかしらん?そうも思いましたけれど、きょうホテルミラコスタとお別れするこのタイミングで私の心が穏やかなのはきっと、最後にオチェーアノを訪れたせいなのかもしれません。長い年月 ずーっと通い続けている「オチェーアノ」。大好きだったランチコースは世界を揺るがすような大きな出来事の影響ではかなくも営業を終了してしまったけれど。お店の運営方法も提供されるお料理もキャストさん達の顔ぶれも対応も その全てが日々変化していっても、オチェーアノがわたしにとって「大切な思い出をこっそりしまってある場所」大きな宝箱のような存在であることは変わりようがありません。もちろん オチェーアノだけが というわけではなくて。数十年もの間にこの場所で交わした言葉や出会った数多くの人たちすべて。わたしの舞浜での思い出はそんなものでできているのです。だから。まもなくこの地に誕生しようとしている新しい世界もまた、誰かにとってのそんな場所になってくれるといいのだけれどなあ。何かが始まる前の一瞬の静けさの中にあるような 五月も後半に入った緑あふれる舞浜を去りつつ、私はそう思ったのでした。 (おわり)(ちょっとだけ前を通ってみた「ファンタジースプリングス・ホテル」)このホテルも新しくディズニーシーの一部になるのですからね。遅かれ早かれ伺うことになるだろうなあ と今は思っています。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
May 19, 2024
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(前日から続く)昨夜は日付が変わる前にベッドに入ることができて すぐに眠りにつきました。東京ディズニーリゾート滞在中としては珍しいことに 睡眠時間はたっぷり確保できたはずです。…と なれば?ホテルミラコスタに宿泊した朝に限ってとんでもなく早い時間に目が覚めちゃうこの私が、そんなにゆっくり遅い時間まで寝ていられるわけがありません。案の定、誰にも何にも起こされることなく自然に目が覚めたのは、4:20頃でした。さっそくテラスに出てみると、そこには美しい朝焼けに染まるテラスとヴェネツィアの街並みが。そうでした そうでした。ヴェネツィアサイドのテラスルームは東に向いているので、遮光カーテンを開けたまま休むとこの時期の早朝はベッドルームに朝陽が猛然と突進してくるのでした。でも 本日のお部屋のベッドルームは建物のかげになっているので、たぶん朝陽の直撃は無さそう。もうちょっと眠ろうかな と、私はカーテンを開けたままベッドに戻ることにしました。再び目覚めてベッドから飛び起きたのは5:30頃。太陽はすっかり昇っているはずの時刻ですが… 眩しい朝の光がベッドルームまで差し込んでくる気配はありません。テラスに出てみると、今朝の舞浜のお天気はどうやら「曇り」のようです。パーク内ヴェネツィアエリアにもまだ人影はなく、リゾートラインの軌道をいく車両もなく。各客室の中の様子まではわかりませんけれど、今日のディズニーシーのハッピーエントリー開始は8:45とのことですから、宿泊ゲストの皆さんもまだお休み中の方が多いのかもしれません。テラスの椅子に腰かけて音のない朝のパークの中にしばし身を置いたあと、私は室内に戻りました。その後はベッドに入ってみたものの流石にもう眠ることはできず、6:00過ぎには本格的に起床して支度を始めることにしました。ずーっとテラスへの扉を全開にして過ごしていたので、7:00ちょうどにパーク内BGMの音量が上がるのも感じることができましたし、朝のパーク内恒例の警報音(たぶん何かの訓練の音)もきくことができました。7:30が近づくと今度は館内廊下側からも パークへお出かけになるゲストの皆さんの低い話し声やルームサービスワゴンの行くかすかな音が 耳を澄ませば感じられるようになってきました。7:50くらいには、パーク内で何か指示を出しているような マイクを通した男性の声も聞こえました。そのどれもがホテルミラコスタで迎える朝にだけ耳にすることができる特別な音で、二週間という短い期間のうちにこんなことを二回も経験できるなんて 今年の記念日月間はなんて幸せだったのかしらん と私はあらためて思いましたよ。一緒に暮らしてきたなん十年もの間、遠慮していたわけではないけれどなんとなく自分のことは後回しにしがちで 思い通りにいかなくてもやりたいことができなくても気にしない~ と過ごしてきた私が、4月末の結婚記念日とは別にこの時期の私の誕生日も舞浜で過ごしたい と言葉にしてみるようになったのはここ数年のこと。この先もこれを毎年続けたい なんてさらさら思ってはいませんけれど、とりあえずわたしの口が滑ってこぼれ出たその言葉に 強く異議申し立てすることなく受諾してくれた夫にはちょっとだけ感謝です。さて、その夫も7時台のうちには目覚めて朝風呂を済ませ、8:00を過ぎた頃からは私達は部屋の屋外リビングであるテラスで殆どの時間を過ごしました。気付けば いつのまにか真下のヴェネツィアの運河パラッツォカナルにはゴンドリエさん達が姿を見せていました。船着場にはあとからあとからゴンドリエさんに操られた小舟がやってきてきちんと並び ゲストを迎えるための準備が着々と進んでいるようでしたよ。ところできょうの朝食。当初はベッラヴィスタラウンジでとろうと考えて遅い時間にPSをいれてあったのですが、「ポルトパラディーゾサイドのテラスルーム宿泊時は当然のように朝食はルームサービスにしてきたけれど、ヴェネツィアサイドのテラスで朝食をルームサービスにしたことって今まで一回もないよね~」という話になり、二週間前の朝食がやはりベッラヴィスタラウンジだったこともあり、今回はルームサービスにしてみることにしました。朝食をルームサービス指定することは 今はまだチェックイン手続きの際にしかできないので(近いうちに予約購入サイト経由でできるようになるらしいですが)、夫が昨日サローネ・デッラミーコでキャストさんにお話してベッラヴィスタラウンジの予約をキャンセルしていただき、その上でルームサービスの時間を9時過ぎに指定して手配をお願いしてありました。なのでキャストさんがルームサービスワゴンを押してこのお部屋に入って来られるよう荷物はざっとまとめて部屋の中を片付けて、9:00になるのをテラスで待つことにしました。(皆さんご存じだと思いますが、テラスルームの屋内部分は面積の割に調度品が多く置かれているので意外と狭く、動線も限られるのですよね。)そうこうするうちに、時刻は8:45。ハッピーエントリーも始まって、ヴェネツィアの運河にもゲストがやってくるかしら?そう思ってしばらくパーク内を見下ろしていましたが、たま~にヴェネツィアに姿を現すゲストは皆、運河の脇を通り抜けてアメリカンウォーターフロント方面へと進んでいらっしゃるようでした。(トイストーリーマニアへ向かわれるのでしょうかね~)ゴンドラの運航は一般開園時刻からと決まっていますから、ゴンドリエさん達のお仕事開始もきょうは9:00です。8:55頃には ゴンドリエさん達はイル・ゴンドリエーレ周辺に集合して、ホテルミラコスタの部屋に向かって盛んに「ボンジョルノ!」と手を振ってくださっていましたよ。そして 9:00になる1分ほど前でしょうか。きょうの朝一番のゴンドラのゲストは三世代ファミリーだったようで、ゴンドリエさんの案内で小さな階段橋をゆっくり渡って乗り場へ向かっていき、貸切状態で運河へ漕ぎ出していきました。その後 テラスの手すりに身体を寄せて、ひとくみ ふたくみ と訪れるゲストを数えていたら、部屋の中でチャイムが鳴りました。朝食です!(ドアチャイムはホテルミラコスタでは スイートルーム、ハーバールーム、テラスルームのみに設置されています。特別感があっていいですよね!)さっそく夫がキャストさんを部屋の中へお迎えし、ワゴンのお料理をテラスにセットしてくださるようお願いしました。「今朝はテラスで召し上がるにはちょうどよいお天気ですね~」とキャストさん。―― そうですよね~ここは東向きだからお天気が良すぎちゃうと陽射しが強くて大変ですものね~ほんと、今朝はほどよい曇り空でよかったです。これが快晴だったりしたら、私なんかは朝ご飯食べるのに帽子と日傘が必要になっちゃいますからね。朝食の準備を終えるとまず キャストさんは内容の確認をしつつ説明をしてくださいました。そしてテラスでの写真撮影をお手伝いしてくださり、それが終わるととびっきり爽やかな笑顔を残して去って行かれました。テラスで朝食の際には「鳥がやってくるのでお気をつけください」と毎度教えてくださいますが(実際わたしたちも過去に遭遇したこともありますが)、今朝の私達のテラスには まだ生まれたばかりで人間がいかに危険な生き物か知らないような小さなやせっぽちの雀が一羽やってきたのみで、平和な朝ご飯でした。(きょうのパンはクロワッサン、ミッキー型ミルクパン、チョコデニッシュの三種でした。)(オムレツにミッキー描いてみました。)(↑こういうこと、大人なので人目があるところでは絶対やらないけれど、ルームサービスの時はやっぱりやっちゃいます。)朝食後はテーブルを片付けてワゴンを廊下に出し、再び私達はテラスで時間を過ごしました。10:00前ごろ、パーク開園から一時間が経ったゴンドラ乗り場あたり。ファンタジースプリングス・ライナーが行くのも何回も見ることができました。テラスのテーブルで新聞を読んだりノートPCを広げたり コーヒーをいただいたり と、自宅での休日午前中と同じように寛いで過ごし、記念写真もたくさん撮影し、時刻は11:30過ぎ。私達はようやく部屋を出る準備をして、荷物を部屋に置いたまま出発する連絡をしました。(最近はこのお願いはテレビ画面からできるのですが、夫はサービスホットラインに電話していました。)そして11:50ころに ヴェネツィアの街を見下ろすテラスのあるお部屋をあとにしました。(テラスにあった生花は持ち帰り用の紙袋にぴったり収まってなんだか可愛らしかったです。)(こちらのお花ももちろん、荷物と一緒に帰る時まで預かっていただきました。)そのあとはサローネ・デッラミーコに行ってチェックアウトの手続きをしました。ホテルミラコスタでも現在は チェックアウトの際の精算も荷物を預けるための手配も客室内のテレビ画面からできるようになっているのですが、今回のお部屋はサローネと同じ5階だったので、夫は、――部屋を出てエレベーターまで行く途中で絶対にサローネの前を通るんだから わざわざテレビのリモコン操作して部屋でちまちまやらなくてもサローネでキャストさんにお願いすればいいじゃん?…と思ったようです。チェックインからチェックアウトまで、様々な手続きを対面や電話でなく殆どオンライン上でできてしまうようになったのは私達ゲストにとってとても便利でありがたいことですし、運営する側としても人の手も時間も削減することができてきっと助かることなのだと思います。最近は外国からのお客様もずいぶん増えているので、行き違いなく対応するためにも必要なことなのかもしれません。なので私は、新しい便利な制度はどんどん利用すればいい そのほうが翻ってみんなのためになる、と思うのですが。今も昔も人と話すのがどちらかと言えば好きな夫は、この省人化省力化の流れに素直にのることにやや抵抗があるようです。おそらく、事務的なことに関してなら夫だって省くことにまったく異論はないでしょうが、 ここ舞浜のパーク&ホテルで っていうところに何かすっきりしないものを感じているのでしょうね。ここはただのハコもの遊園地ではないと確信した、パーク開園当初リゾート創業当初のあの価値観がひっくり返るような驚きを、私達はいまだに忘れられないのかもしれません。でも時代は進み、パークやホテルに新しくやってくるようになった人たちの中には、できれば他人との接触や対話のような面倒くさいことは避けたい、システムを駆使して自分の利益さえ確保されればそれで満足、と思う方々も増えているのでしょう。訪れる側にもそこで働く側にもそんな感覚を持つ方々が増えてその割合が高まれば、いまを生きる私達はここ舞浜のパーク&ホテルの変化の潮流に逆らうわけにはいかない と私は思うのです。――まあそんな考えても仕方のないことはいったん頭の隅に追いやって。今回の滞在では訪れるのはこれが最後となるサローネ・デッラミーコはあいかわらず穏やかで いつまででも居たくなるような空間でした。新しくオープンするファンタジースプリングス人気の過熱にともなってホテルの予約も日に日に困難になっていっているので、次にいつサローネにお邪魔できるのか 果たして来年のこの時期も来られるのか、それは何とも言えませんけれど。でも ぜひぜひまた伺いたいと心から思いました。ありがとうございました。サローネを出た後は、PSを入れていた昼食の時間まで少しお散歩して時間を過ごそうと考えて、エレベーターに乗ってロビーに下りました。(その2 に つづく・・・)(ホテルミラコスタのエントランスはやっぱり素敵です)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
May 19, 2024
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(…その2から続く)サローネ・デッラミーコを出た私達はそのまま部屋に戻ることはせず、今日のうちにもう一度“ファンタジースプリングス”ライナーに乗ろう と ホテルを出てディズニーシーステーションへ向かいました。(特別仕様のリゾートライナーの運航時間は公式サイトで調べられますからね~)さきほどチェックイン前の時間帯にファンタジースプリングス・ライナーに乗車した時は、どの車両にも写真を撮って回りたいゲストがいっぱい溢れていて 車内が物凄く混雑していて驚いたのですが、この時間(18:00過ぎ)はずいぶんと空いていてゆったり乗ることができて楽しかったです。(両パークとも夜のショーやパレードの時間が近づいて皆さんリゾートライナーに乗ってる場合じゃなかったのかもしれません。)絵本の頁を開いたような列車に乗ってゾート内をぐるぐる回り ディズニーシーステーションで下車してからは、降車ホームにあるデッキに出て 暗くなってきたパーク内ディズニーシープラザを見渡しました。時刻は19:00を少し過ぎたところ。リゾートの公式サイトによれば、4月7日からミラコスタ通り入口では 毎夜、ファンタジースプリングス グランドオープンまでのカウントダウンと称して「夜間演出」が行われているそうで、私達は前回来た時うっかり見逃してしまったので今日はぜひ見たいところなのですが…ちょっと見たところ、ライトアップはされているものの何か変わったことが行われている様子はありません。でもね。ミラコスタ通りの入口周辺にはスマートフォンを構えてずーっと留まっているゲストが大勢いるように見えますし、ホームのデッキにもカメラを構えて何かを待っているふうの方が何人もいらっしゃるのです。何分かに一回、何かやる ってことだろうか??そう思って私達もしばらく待っていたのですが、5分経っても10分経っても何も始まらないまま。そろそろホテルに戻ろうか なんて気持ちになってきた7:15頃、ミラコスタ通り入口上の照明が急に変化を始めました。タペストリーを照らしていた灯りが消え、浮かび上がってきたのは「19」の数字。あと19日 の表示です。それとともに、タペストリーに描かれたキャラクター達に順に照明が当たって行き、両側にアナとエルサやピーターパンのシルエットが出現しました。(ラプンツェルも現れたみたいですが私のいるとことからは見えませんでした。)最後は光の粉が降り注ぐようにシルエットがきらきらと輝いて。ミラコスタ通りの入口上のタペストリーはまた元のライトアップされた状態に戻りました。現在パークの閉園時間は21:00ですが、暗くなってから閉園までの間にこれを何回やるのかなあ。そんなに頻繁に(10分ごとに とか 15分ごとに とか)やるわけではないみたいなので、見られて良かったな と思いました。その後はホテルに戻り、部屋に戻る前にサローネ・デッラミーコへ立ち寄りました。ちょうどビリーヴ!が始まる寸前だったので、サローネ内は既に照明を落として入口周辺のカウンターのあるエリアとゲストのためテーブルがあるエリアを分かつ扉も閉じてしまってあったのですが、キャストさんがそーっと扉を開けてくださり中へ案内してくださいました。(ショー開催中は真っ暗になるので、ドリンクなどの提供は一時お休みです。)メディテレーニアンハーバーが見渡せるいくつかの窓辺にはそれぞれゲスト(ほぼ全て男女お二人連れ)がいらっしゃったので、私達は一番奥の「ピアッツアビュー」にあたる窓辺へ。すぐに時刻が19:30になり、ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス~が始まりました。「正面からしっかり鑑賞」は何度か(前回も)させていただいているので、今夜は主に ビリーヴ!開催中のサローネ内はどんな感じになるのかなあ? それぞれの窓からは何がどんなふうに見えるのかなあ? …という純粋な興味で伺ったのですが、こちらの奥の窓からは向かい側のホテル外壁に投影される映像がたいへん鮮やかに迫ってくるように見えて 大迫力でした。こんな映像が次から次から流れるようにこちらへやってきて すぐ目の前でダイナミックに動くのですからね~ショーの中に巻き込まれていくみたいな気持ちになりましたよ。アラビアンコースト側のピアッツアビューのお部屋の窓からは ビリーヴ!はだいたいこんな感じに見えるのかな。サローネ・デッラミーコ内の照明が点灯したのはショーが完全に終了してから。20:05頃からはアルコールやソフトドリンクの提供も再開されました。私達はしばらく奥の窓辺の大きなテーブルで好き放題におしゃべりしながらお酒をいただいていましたけれど、徐々に周囲のテーブルが埋まってきたようだったので、パーク閉園が近づいて混雑してくる前に… と20:30には席を立ってサローネを出ることにしました。長い廊下を歩いて部屋に戻り着き 奥のベッドルームを覗くと、私達が部屋を開けていた間にターンダウンが終わっていて ベッドの上にはパジャマが準備されていました。パジャマの傍らには何やら小さなタオルが丸まっているように見えたので近づいてみると これはミッキー?!この他にもいろいろ、夜を迎えたお部屋には楽しい細工がされていて また嬉しいお心遣いもあったりしてちょっと感激してしまいましたよ。その後は、閉園に向かっていくパークの気配を感じながら 私達はテラスで時間を過ごすことにしました。こちらのテラスルームはパーク内からの視線を気にしなくても済むので、ビールをいただいたりおしゃべりしたり、写真を撮影したり、リラックスして自由に過ごすことができます。(あんまり声が大きいとお隣のテラスのお邪魔になるかもしれないので そこはちょっと注意が必要ですが。)夜を迎えたヴェネツィアサイドのテラスルームは昼間にも増して「おうち感」が強くなったように感じられて、本当、「このままここに何日か滞在したいなあ」って思ってしまいましたよ~やがて21:00が近づくと、パーク内には閉園予告アナウンスが流れました。真下を見下ろしてみると、ヴェネツィアの運河には小さな旅を終えて船着き場に戻ってくるゴンドラはあるものの この時間から出発する舟はもう無いようでした。リストランテ・ディ・カナレットも、店内には人の姿があってまだ営業は終わっていないようでしたけれど、人気のテラス席にはもうゲストの姿はありませんでした。21:00を過ぎて パークの閉園時刻が過ぎたことを知らせる男声アナウンスが繰り返し流れるようになっても、私達はしばらくテラスで過ごしていました。(テラスルームの場合は「テラス」がリビングルームみたいなものですから。)やがて21:30近くなってくると、宿泊者の皆さんがパークからホテルに戻っていらしたのか ヴェネツィアサイドの客室の窓におもしろいように続々と灯りが点き始めました。サローネ・デッラミーコもそろそろラストオーダーの時刻、お隣や周辺のお部屋にもそろそろ宿泊の方がお戻りになるやもしれません。では。このあたりで屋内に戻って休む支度をしようかな と、私達は夜のテラスのテーブルをいったん離れることにしました。入浴したり明日の支度をしたりする間もカーテンは閉じていたもののテラスへの窓は開け放していたので、室内にはパークのBGMがずーっと聞こえてきていました。が、その音楽も22:30に止まり(ほんとうに唐突にプツっと止まるんですよ!)、ディズニーシーのヴェネツィア地区には文字通りの静かな夜が訪れました。これがもしもポルトパラディーゾサイドのお部屋だったりしたら、―― 閉園後のハーバー水上に船か何か出てくるんじゃないか? ―― ピアッツアトポリーノで何か面白いことが始まるんじゃないか? …などといろいろ妄想が膨らんでしまってなかなか眠れないところですが(二週間前の夜がまさにそうでしたからね!)、きょう夜を過ごすのはヴェネツィアサイド。あしたもパークへ出かけるつもりはないし、朝食も遅い時間にお願いしてあるので早く休む必要もないのですが、なんだか今夜はよく眠れそうな気がします。平和で安らかなパークの気配を感じながら。おやすみなさい。(翌日につづく)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
May 18, 2024
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(…その1から続く)最初に明かしてしまいますけれど、本日私達が宿泊するのはヴェネツィアサイドのテラスルームです。正式な呼び名で言うと、「スペチアーレルーム&スイート ヴェネツィアサイド テラスルーム」ということになります。窓を全開にすることができて、いつでも自由にテラスに出ることができて。しかもポルトパラディーゾサイドのテラスルームと違ってパークからの情報があまり入ってこないので心穏やかに過ごすことができ、今回のようにのんびり休日を過ごしたい時にはぴったりの客室だと私は思います。…というわけで、ホテルに入館した後は5階のサローネ・デッラミーコへ、二週間ぶりの「ただいま」~伺ったときはちょうど15:00でしたけれど、皆さん既にチェックインを終えてお部屋に向かわれた後だったのか、はたまた前回そうだったように事前にオンラインチェックインして訪れる方が増えたせいなのか、サローネの中は空きテーブルばかりの状態でとっても静かでした。大きな窓からはポンテヴェッキオの向こうの大海原も見えて。ああ。 いいなあ。またあとでこの景色を見にここに来よーっと。前回来た時はお部屋がバルコニールームだったので、お部屋からの眺めがいろいろと面白すぎてサローネ・デッラミーコ滞在時間が短くなっちゃったけれど、今回はもっとたくさんの時間をこの場所で過ごしたいな。そんなことを考えているうちにチェックイン手続きも終わったようで、私のお誕生日カードやらシールやらもいただいて 夫が戻ってきました。きけば、今日は自分たちだけで本日宿泊するお部屋に向かうことになったそう。(夫がキャストさんとどんなやり取りをした結果なのかはわかりませんけど。)そのうえ何やら今日のお部屋は、かなり遠い「端っこのほう(夫談)」とのこと。ほほう。ではでは参りましょうかー――と、サローネを出て右手へと進み。廊下を歩いてヴェネツィアに突き当たり、さらに右手へ歩いてテラスルームとスイートルームが並ぶ一角にさしかかり。ようやくたどり着いた本日の宿泊先は 5室あるヴェネツィアサイド・テラスルームの中でも一番奥に位置する客室でした。ヴェネツィアテラスに泊まるのは今回が5回目ですけれど(たぶんね)、ここは初めて!ミラコスタのテラスルームはどちらのサイドでも一室一室テラスの造りが違って個性的なので、今回のお部屋のテラスはどんななのか 楽しみになってきましたよ。ドアを開けると、まず見えるのはリビングコーナー。テラスルーム独特の間取りです。ここ数年は入室時に遮光カーテンが閉じられているので、窓からの景色やテラスの様子は室内に足を踏み入れて自分でカーテンを開けてみるまではわかりません。で さっそく、部屋に入ってカーテンと窓を開けさせていただきました。そして テラスへ。テラスに出て、まず目に飛び込んできたのは右手側 アメリカンウォーターフロント方面の景色です。タワーオブテラーが覗いてる。部屋位置が一番端なので アメリカンウォーターフロントの港に停泊するSSコロンビア号の姿は予想通り建物に隠れて見えませんでしたけれど、タワーオブテラーは見えました。左側はヴェネツィアンゴンドラ乗り場の向こうに美しいホテルの建物が伸び それに抱かれるようにしてプールがちらっと。ホテルミラコスタ・ヴェネツィアサイドを愛する皆さんにはたまらない景色かもしれませんね。テラス正面真下、見下ろしたところには運河とリストランテ・ディ・カナレットなど ヴェネツィアの街並みが広がります。遠くに目を遣ると、 あっ! リゾートライナー!緑の中を行くファンタジースプリングス・ライナーも眺め放題です。そしてこの部屋のテラス。見上げるとこんな鐘楼のような塔のような建物が目に入ります。この建物があることでテラスの隅にはこんな鋭角のスペースが生まれています。この鋭角のスペースはベッドルームの小窓の外側に当たっていて、室内からも見えるようにちょうどいいサイズのグリーンがこうして置かれているんですよ。ここだけ見ると なんだか「お家」のテラスみたいでしょ?隠れ家みたい?―― やっぱりいいわあ~初めてヴェネツィアサイドのテラスルームに泊まった時も思いましたけれど、このカテゴリーのお部屋って「パーク内のホテルに宿泊している」っていうよりも「ヴェネツィアの街のアパートの一室にひっそり暮らしている」みたいな気分になるのですよね~(私だけかしらん。)お向かいの建物やお隣のテラスに洗濯物が翻っていても許せるんじゃないか っていうか、テラスのそばの煙突から香ばしい匂い(オリーブオイルやにんにくの香り)が漂ってきてもまあそれもアリかな っていうか…いやあ もう、できることならしばらくここに「住みたい」。同じように思う方、いらっしゃるんじゃないでしょうかねえ。一晩を過ごすことになるお部屋のテラスを隅から隅まで点検観察(?)し終わって ようやく落ち着いて私は一度お部屋の中へ。最後にヴェネツィアサイドのテラスルームに宿泊してからもう6年も経っているので、まあ6年もあれば内装を補修したり椅子を張り替えたりカーテンを交換したり はなさっているでしょうけれど、どこか大きく変わったことはあるかしら? と見まわしてみました。と、ソファのクッションの色が以前と変わって深い色合いになっているのに気が付きました。ということは、ベッドのボルスタークッションも? …などと思って確認したら、やっぱり同色のものになっていました。(参考までに、以前のクッション類はこちらの日記の最後にあるような青磁色でしたけれど、新しい色もベッドスローやカーペットと雰囲気が合っていて良いかも と思いましたよ。)テーブルの上の生花も健在で安心しました。お花の持ち帰り用の袋は以前はビニール袋でしたけれど 時代を反映してか小さな紙袋になっていました。その後は16:00頃からサローネ・デッラミーコにお邪魔して ただひたすらメディテレーニアンハーバーを眺めて過ごしました。16:10からは“ファンタジースプリングス”スペシャルグリーティングが始まりましたが、サローネにいらっしゃる方はごくわずかでした。グリーティングが終了してからも 私達は窓辺でそのままお茶をいただいて過ごしました。この時間帯のサローネには殆どお客様もいらっしゃらず、ほんとうに静かでしたよ。今回のホテルミラコスタ滞在はこれがしたくて決めたようなものですから、何もしなくてもここにいられるだけで私は満足でした。(水上を行く小さな船は、ポンテヴェッキオをくぐったらそのまま大きな海まで漕ぎ出していってしまいそうです)夫も呆れるほどただ黙ーってハーバーを眺めていたら いつの間にか時刻は17:00。アルコール提供時間帯になり、テーブルには前菜プレートも届きました。(前回お邪魔した時は逆向きに写真を撮ったのですけれど、キャストさん達としてはこちらがゲストに対しての正面、この置き方が正しいみたいです。)このころにはパーク内では19:30からの“ビリーヴ!”鑑賞エリアの準備が着々と進んでいたようでした。17:30を過ぎると あんなに空いていたサローネにもゲストが少しずつ訪れるようになってきたので、二時間近くも窓を独占していた私達は このあたりでいったんおいとましよう と席を立ち、サローネ・デッラミーコをあとにしました。18:00になる少し前のことでした。(その3 に つづく・・・)※私達がサローネ・デッラミーコで二時間も眺めていた景色「窓からの眺め」としては、ポルトパラディーゾ・スイートの窓からと同じような感じになりますかね~◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
May 18, 2024
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大型連休中の舞浜をあとにしてから二週間後の土曜日。私達はふたたび ホテルミラコスタの正面玄関へと戻ってきました。車寄せで待ち受けてくださっていた元気なドアサービスキャストさんに荷物を預かっていただいのは10:30過ぎ頃。到着する車の波も落ち着いて朝の慌ただしさもひと段落といった時間帯だったからでしょうか、こちらから何も告げないうちに ぜーんぶお任せしちゃってください!! といわんばかりの打てば響くような手際の良さで、その頼もしい笑顔に私は久しぶりに清々しい気持ちになりましたよ。ロビーに足を踏み入れ仰ぎ見るのは、前回舞浜を去る時に見たのと同じ天井画。あれからもう二週間も経ったとは。月日が経つのは早いものです。さて。本日ホテルミラコスタにやってきた目的は 5月後半にある私の誕生日祝いのため。物のプレゼントは何もいらないから… という 昨年同時期のディズニーランドホテル泊と同じような顛末を辿った結果です。でも、――あれあれ~? それってたった二週間前に結婚記念日と一緒に祝いませんでしたっけ??そうおっしゃる向きもあるでしょうが、あくまで前回のは「結婚記念日のお祝い(注:私にとっては)」。きょうこそが正統単独「私の誕生日祝い」なのです。(!!)もともと私は自分の誕生日祝いに関しては頓着しない方で、最近までは夫の誕生日ばっかり毎年いっしょうけんめい祝ってきたのですけれど、数年前あたりから「スケジュールの都合がつけば(意訳:諸々予約などの手配が整えば)舞浜で祝っちゃってもバチ当たらないんじゃない?」となんとなく思うようになってきました。きっとそれもこれも年齢が上がってきたせいなのかもしれません。(なんでも年齢のせいにして甘える中高年。)まあそんなわけで、誰からもどこからも異論は出ぬまま今日はホテルミラコスタにやってきたので、この週末はパークも行かずに好きな客室と好きなレストランを楽しみながらのんびり過ごそうと思います。まずは手始めにリゾートラインに乗って話題の新エリア周辺の様子を見に行こうかな と、駐車場からロビーに戻ってきた夫と一緒にディズニーシーステーションへ向かい、フリー切符を購入。カウントダウン表示をしているフォトロケーションも忘れずにカメラに収めました。やってきたリゾートライナーに乗り込んでベイサイドステーションで降り、駅舎からグランドオープン間近のファンタジースプリングスホテルを眺めてみました。目隠しの塀さえ取り払えばもう完成といった感じです。時折、ホテルの車寄せまで続く長い坂を黒塗りの高級車が上っていく様子も見られ、ホテル前の路上にも多くの私服キャストさんの姿もあって、なにやら今日は大事なお客様向けのプレビューでも行われているのかなあ と思いましたよ。こちらの屋根のあるあずまや風の施設はホテル専用のパークエントランス関連のものなのかな?と以前から思っていましたけれど…駅から出て植栽越しに見てみたら「東京ディズニーシー・ファンタジースプリングス・エントランス」という看板が設置されていたので、やっぱりそうなんだ と確信しました。この屋根の下で入園前の保安検査を行うみたいですね。もうちょっと見ていたかったのですが、昼食の予定があったのでこのあたりで一旦切り上げて 私達はホテルミラコスタへと向かいました。PSを入れてあったベッラヴィスタラウンジ店頭に着いたのは11:30頃。土曜にしては空いている店内を通り抜け 窓辺のテーブルまで案内していただき、夫の方はメインに大好物のポークがある「ベッラヴィスタラウンジ・ランチコース」を、私は「“ダッフィー&フレンズのカム・ファインド・スプリング”ランチコース」をお願いすることにしました。そしてお祝いなのでフランチャコルタのグラスも(今日はこのまま宿泊なので夫も)お願いして、乾杯することにしました。以下、いつものようにお料理の記録です。はじめに私の注文したスペシャルメニュー「“ダッフィー&フレンズのカム・ファインド・スプリング”ランチコース」を簡単に。前菜はスモークして炙った鰹にサラダ。カツオの下のサラダはみょうがやタマネギ、フェンネルなど。上にハーブとトマトを使ったソースをたっぷり添えて、トッピングはグリーンアスパラとフライドケール。彩りきれいで味は爽やか、この時期おいしい鰹のタタキも たまにはこんなふうに使ってみてもいいなと思いました。パスタは春らしい色あいのロングパスタ。具材はたっぷりのサルシッチャとパセリに紫タマネギ、筍の一種など。手前の若緑色のはそら豆のエスプーマです。パスタはスパゲッティより太めの「スパゲットーニ」で、お肉たっぷりの上にそら豆のコクも加わっていたので 食いしん坊さんでも満足度高いんじゃないでしょうか。メインはお魚の方にしました。イサキと帆立貝柱のインパデッラ。上のまあるいのがパン粉とハーブをまとった帆立貝柱です。ソースはサフランで風味付けした白ワインソース、具材はマッシュルーム、アサリなど。皮目パリッパリのイサキの下にはキャベツ、上には刻んだスナップエンドウやイタリアンパセリ、ラディッシュなどをトッピング。酸味がきいていて見た目も春らしく、私の好きな「これぞベッラヴィスタラウンジのお魚料理」といった感じのお皿でした。ここまでどのお皿もハーブや野菜がたっぷりで、ダッフィー達が遊ぶ「春の野の草むら」に見えなくもないといった見た目でなかなか楽しく、その上美味しくいただけたので良かったです。デザートはタルトフランとジェラート盛り合わせ。夫が食事前にキャストさんに「今日は妻の誕生日祝い」とかなんとか話したので、私のお皿には小さなバースデープレートもプラスされてやってきました。ありがとうございます。真ん中のカスタードタルトの上にはグレープフルーツ、卵に見立てたグレープフルーツジェラートとお花やイースターエッグを模った砂糖菓子などがのっていて、春のお花畑か大きな植木鉢のようです。手前と左右の三方にはダッフィーのお友達クッキー・アンと同じ色のオレンジのバブル。「クッキーアンちゃんのエッグハント」をテーマにしたデザートだそうですよ。夫の選んだベッラヴィスタラウンジ・ランチコースも写真だけ載せておきますね。(6月末までの内容です。)前菜は鶏のゼリー寄せとサラダ。パスタは海老とトマトと長いも、オリーブ、ルッコラなどを使ったコンキリエ。(こちら、ものすごーーーく美味しかったそうです。)メインは夫の大好きなポークのアッロースト。(外れなし! とのこと。)デザートはメロンジェラートとメロン、アーモンドパンナコッタ。こちらのコースも、どのお皿もお花畑のような野原のような盛り付けで春らしく きれいでしたよ。(そしてとっても美味しそうでした。)お食事を終える頃になると キャストさんがテーブルにやってきて「お誕生日と伺ったので」とお店のカメラで記念写真を撮影してくださり、すぐにプリントして簡単なカードフレームに入れてプレゼントしてくださいました。(ゲストからの申告制なのでしょうかね~)ベッラヴィスタラウンジでささやかながらも私の誕生日を祝っていただいたのって、たぶん20年ぶりくらいのことです。20年前の時も同じような流れで写真をプレゼントしていただいたと思いますが、…当時はアニバーサリー用のオプションプランもまだできる前で 確かポラロイドカメラでの撮影だったよね~… などと、夫と二人で過去を振り返って盛り上がってしまいましたよー時は流れ、ほんとうに様々なものがどんどん変わっていきますね。ベッラヴィスタラウンジでの小さな写真は良い記念になりましたし 遠く20年前の思い出に浸ることもできたので、今日ばかりはおしゃべりでお調子者の夫に感謝です。キャストさん達にありがとうとさようならを言って、また来ますね とお店を出たのは13:30を過ぎた頃でした。チェックインまではまだ一時間以上も時間があったので、私達はもう一度リゾートライナーに乗ってみようとホテルを出てディズニーシーステーションへ向かいました。と、連絡通路の途中で。「ああーっ! ファンタジースプリングス・ライナー!!」行っちゃったー…5月7日から運行を始めた「東京ディズニーシー“ファンタジースプリングス”ライナー」、公式サイトですぐに調べると 今日はこのあとしばらくは走っているようでした。なので駅で待ち受けて乗車してみました。やってきたブルーの車両に乗り込むと、中には様々なお話のイラストと文章が。こちらは「眠れる森の美女」。車両ごとに描かれている物語が異なり、まるで走る絵本のようです。こちらは「アナと雪の女王」。「ポカホンタス」。「ピーター・パン」。「塔の上のラプンツェル」。こちらはミッキーとミニー。「ミッキーの巨人退治」でしょうか。今度よく読んでみますね~窓にはファンタジースプリングスの綺麗なロゴ。座席にも。こちらの車両は来年の春(4月初め)まで運行するそうですよ。おとぎ話を運ぶような車両に乗ってリゾート内を何周かした後、チェックインできる時間が近づいてきたのでそろそろ…と 私達はディズニーシーステーションで下車しました。ホテルミラコスタへの連絡改札を通って通路に出ると、つつつー…っと駅を出ていくファンタジースプリングス・ライナー。ゆっくりとカーブを曲がって去っていく車両の後ろ姿を見送った後、私達はホテルミラコスタへと向かいました。(その2 に つづく・・・)** ベッラヴィスタラウンジ の ”ダッフィー&フレンズのカム・ファインド・スプリング”ランチコース **・カツオのセミクルード トマトとマジョラムのソース フェンネルと茗荷のインサラータ・スパゲットーニ サルシッチャとソラマメ・イサキと帆立貝のインパデッラ 浅蜊 サフラン香るマッシュルームのソース または 牛フィレ肉のビステッカ チャンボッタ カルチョフィのピュレ・タルトフラン グレープフルーツジェラート・コーヒー または 紅茶 ・・・・・・2024年4月1日~6月30日(6700)** ベッラヴィスタラウンジ の ベッラヴィスタラウンジ・ランチコース ** (2024年4月1日~6月30日のメニュー)・阿波尾鶏のアスピック オレンジとセロリのインサラータ サルサ・ヴェルデ・コンキリエ シュリンプ 長芋 トマト・イサキと帆立貝のインパデッラ 浅蜊 サフラン香るマッシュルームの ソース または ポークロインのアッロースト ポテトとローズマリー ホースラディッシュのクレマ・アーモンドパンナ・コッタ メロンのジェラート・コーヒー または 紅茶(5200)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
May 18, 2024
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(…その1から続く)ディズニーシーのパークが一般開園時刻を迎え、ハッピーエントリー開始の時とは桁違いの数のゲストがピアッツアトポリーノに流入してくるのを見届けてから、私達は部屋を出て スペチアーレルーム&スイート宿泊特典の朝食会場となっているベッラヴィスタ・ラウンジに向かいました。エレベーターを経てものの数分もかからぬうちに店頭に到着して名前を告げると、すぐにテーブルまで案内していただくことができました。さて。ベッラヴィスタラウンジの朝食ブッフェは昨年6月からガラッと内容が変わったということで、席に着くと今朝はキャストさんから大変ていねいな説明がありました。以前の朝食ブッフェとの一番の違いは、メニューが「自分で作るサラダ中心」になったということ。店内中央にそのサラダカウンターがあり、ベースとなる様々な野菜やきのこ類の他、トッピングになるような海藻や魚介類やチキンやコールドミート、チーズやカポナータやオリーブ、フルーツなどが用意されていました。ドレッシング数種類の他に良質なオリーブオイルや塩や香辛料なども置かれていて、いかにも「イタリアの朝食」といった感じです。もちろん、以前よりは種類は減ったものの 前菜のようなものや卵料理、ブイヤベースのような具だくさんのスープなどもパンやヨーグルトやジュース類と一緒にバーカウンターの方に並べられていました。デザートの用意もありましたよ。そしてそして、朝食ブッフェとは別に料金を支払うことにはなりますが、スパークリングワインや赤白のワインも注文できるようになりました。(朝から! ですよ!)好きなように盛り付けた私のお皿。朝食というよりはランチの前菜の魚介マリネサラダみたいになりました。なので当然 スパークリングワイン(フランチャコルタ)もお願いしてみましたよ~(!)実は、ベッラヴィスタ・ラウンジで朝食をとる際 いつも「このお店のこの朝食内容なら絶対スパークリングワインが合うのになあ…」と心の中で密かに思っていたので、長年の夢が叶って個人的にはとっても嬉しかったです。ゲストも少なくゆったりとしたベッラヴィスタ・ラウンジでの朝食を終え、部屋に戻ったのは10:30頃でした。それから私達はバルコニーに出て、ホテルミラコスタ宿泊時恒例の「部屋での記念撮影」をしました。見上げれば どこまでも青い空。お天気が良すぎてついつい笑っちゃうほどです。気温もこの時期としては高いんじゃないかな? 今日の舞浜は完全に「初夏」の気候のように感じられました。(ガラス窓にプロメテウス火山と青空が映っていましたよ!)バルコニーで、室内の窓辺で、と時間をかけて何パターンもの写真撮影をした後は、カーテンも窓も開け放したまま そよぐ風や室内に流れ込んでくるパークの音楽を楽しみながら部屋の中を片付けつつ荷物を整えました。そうして最後にもう一度 バルコニー越しのパークを眺めながらコーヒーをいただいて、私達は部屋を出ました。 11:50頃のことでした。荷物を部屋に置いたまま出発する手配はしたもののチェックアウトの手続きはまだしていなかったので、私達はそれから5階のサローネ・デッラミーコへ。(現在はホテルミラコスタでも レセプションやサローネに立ち寄らなくても部屋で出発前にクレジットカード精算することが可能になっているのですが、「いや、わざわざ画面通してやらなくてもサローネすぐそこなんだから行って精算すればいいじゃん! サローネ行きたいし!急いでないし!」と夫が言うもので。ごもっともと言えば ごもっとも なのですけどね。)間もなく12:00になろうかというサローネ・デッラミーコ内は、チェックアウト手続きするゲストよりもむしろ休憩しがてらプリチェックインに訪れたゲストの方が目立つような状況で 大変静かで落ち着いて過ごすことができましたよ。その後の私達はいったんディズニーシー&ホテルミラコスタを離れ、お買い物と用事を済ませるためにイクスピアリへと向かいました。再びホテルミラコスタに戻ってきたのは13:40くらい。ホテルエントランスへと続く見慣れたこの坂も、お天気の良いきょうの青空の下では光の加減も影の出方もいつも私達が通りかかる朝の時間帯とは違っていて何か新鮮でした。ホテルに入館した後は、お昼ごはんのためにシルクロードガーデンへ行きました。お昼ごはん って言っても、さきほど10:30まで朝ご飯食べていたのであんまり空腹にはなっていないのだけれど。(私はスパークリングワインまでいただいちゃったしね!)でも、最近めっきり席が確保しづらくなってしまったシルクロードガーデンなので、行けることになったら行っておかないと後悔しそうですからね~公式サイトによれば現在シルクロードガーデンで提供しているランチメニューは「コース」っていうよりなんだか飲茶っぽいみたいだし、それならコースより軽いだろうし、そんなにお腹空いてなくてもきっと美味しくいただけるよ!…と思っていた私達。入店後メニューを眺めて、その「飲茶っぽい」と思っていたスペシャルメニュー、「“ダッフィー&フレンズのカム・ファインド・スプリング!”カントニーズランチ」というのを注文したのですが。これがまあ、ボリュームがあるうえにいつものコースとちょっと勝手が違い、もー大変~ でした。注文を済ませると可愛らしいトレイがセットされ、そのあとすぐに人数分の前菜盛りプレートがドドーンとテーブルにやってきました。この細長い前菜のお皿、内容としては…小さな丸いお皿のが焼売、花椒ソース。四角いお皿が自家製叉焼、紫キャベツの甘酢漬けとシナモン風味のお豆。足のついたグラスの中身はイタヤ貝とお豆腐、紹興酒のジュレ添え。背の低い透明の器の中は季節野菜(スナップエンドウ、長芋、筍など)を青さ海苔ソースで和えたもの、上にとびっこをトッピング。「どうぞお召し上がりください。このあとお料理もお持ちします。」とキャストさんがおっしゃるので まずは前菜からね~ と食べ始めようとしたところ、2~3分後くらいには温かいお料理までテーブルにやってきてしまいました。せいろに入った花巻も。シルクロードガーデン定番のお料理が三種。「海老のチリソース」「大山鶏の蒸し物、ナンプラー葱ソース」「真鯛と帆立貝柱と季節野菜(本日は黄パプリカ、エリンギ、紅大根など)の炒め」。「こちらでお料理は全てです」とキャストさん。できあがったテーブルの まあ豪華で賑やかなこと。これで二人分。あとから出てきた温かいお料理は一皿一皿(一人前)が少量に見えますけれど、以前のランチコースで提供されていたお料理一人前よりも量は多いんじゃないかと思います。さらに、花巻は「おかわり自由」だというのですからね~かなりのボリュームだということがおわかりいただけるでしょうか。いやあ。そんなに空腹でなかったせいもありますし私達がもう若くないせいもあると思うのですが、正直なところ テーブルいっぱいに並べられたお料理を見ただけで視覚的に「おなかいっぱい」になってしまって、ちょっと戸惑ってしまいました。あとですね、こんな調子ですから中高年の私達は食べ進むのに時間がかかってしまい 前菜を食べ終えて温かいお料理に手を付ける頃にはすっかり冷めてしまっていて、せっかくのシルクロードガーデンのできたてのお料理を一番良い状態で楽しむことができず、少し残念に思いました。いつものようなコースだったら時間をおいて一皿ずつ 出来たてのものを少しずつテーブルまで持ってきていただけるので、量が多くても空腹でなくても合間におしゃべりなどしているうちに結構食べられるのですけれどね~今回のメニューもせめて「前菜」と「お料理」の提供の間を10分程度あけて提供してくださったら、温かいお料理の良さをもう少し味わえたかな と思います。(でも、全てのお皿をテーブルに並べて「じゃじゃ~~ん!」と披露するのが今回のメニューのコンセプトかもしれないので、注文してしまったゲスト側としては何も言えないのですけれど。)まあ、ひとつひとつ持ってこられるコース料理よりもこんな感じで一気に全部持ってきてくれた方がいい という方もきっといらっしゃるでしょうし、人の好みはいろいろですからね。今はきっと試行錯誤の時、メニューだけでなくシルクロードガーデンというお店の在り方そのものもいろいろ試している時期で、今後きっと何かしらの変化があるのかもしれませんね。と。まるで全部食べ終わっちゃったみたいに締めちゃいましたけど、このランチにはちゃんとデザートもあったのです。可愛らしいデザートプレート。左の丸いのはイースターの卵に見立てたマンゴーとジャスミン茶のソルベ。右のはオレンジムースに八角風味のジュレ、フレッシュフルーツ。ソースは蜂蜜レモンソースとのこと。春を見つけにやってきた(エッグハントかな?)ダッフィーとお友達もお砂糖菓子になって登場です。「カム・ファインド・スプリング」というランチメニューのタイトルを一身に背負っているかのようなデザートでした。とにかく想像以上におなか一杯になって、お店を出たのは15:20過ぎ頃でした。シルクロードガーデン入店からここまで一時間半も経っていません。以前のようにシルクロードガーデンのランチタイムがコース主体だったら、とてもとてもこんな短時間ではお食事を終えてお店を出ることはなかったでしょうから、今回のような提供方法は「ゲストの回転を良くする」という目的もあるのでしょうね~ きっと。ホテル開業から今年で丸23年。携わる人が入れ替わればお店だってホテルだって変わっていく。―― 時間の流れは止まらない 止められない。ここ舞浜ではホテルミラコスタ自身すらも時空を旅する大きな船だってことを 忘れちゃあいけないのよねー… ロビーに出て、ミッキーの乗る帆船と天井画を仰いで、そんなことをあらためて私は実感してしまったのでした。ベルデスクに行って荷物を用意していただき、車に積み込むお手伝いをしていただいて、私達がホテルミラコスタの正面玄関から旅立ったのはまだ16:00になる前のことでした。大型連休中の しかもチェックインタイムに重なる時間。ロビーからエントランスにかけて今日この時間のミラコスタはなんだか慌ただしい様子で、いつもの去り際のような感傷的な気分に浸る間もなく、私達は珍しくあっさりと舞浜の丘の上のホテルをあとにしました。私達の結婚記念日に絡めての舞浜滞在は今年は二泊三日、それも二泊とも今まで宿泊したことのないタイプのお部屋となりました。(「未体験」のことってまだまだ際限なくあるものです。)いつもならキャンセル期限直前になって「ゴールデンウィーク中で宿泊料金も割高だし、前泊はやっぱりもったいないかな~」と悩んだりするところですが、今回はほぼ迷うことなくそれも決行。レストランも 宿泊者特典枠も利用してS.S.コロンビア・ダイニングルームとマゼランズの両方、内容が新しくなったベッラヴィスタラウンジの朝食に加えてシルクロードガーデンまで、「かなり豪勢になっちゃうけど行けたらいいな」と思って多めに予約していたお店には結局全部いくことができました。それもこれも、今までだったら「予約できているけど全部は贅沢すぎるからひとつにしよう。残りはまた次の機会でいいよね?」と考えたであろうことも、最近はうっすら「次はもう無いかもしれないから いま機会を得られたんだったらいま行っておこう」と考えるようになってきたからです。10年前、20年前には思いも及ばなかったことだけれど、年齢を重ねるとこういう心境の変化が起こるものなんですねえ。そして年齢を重ねても 健康不安を抱えるようになっても、もう少しの間はマイペースで舞浜を訪ねたい。年に数回くらいはパークも楽しみたいし、起ころうとしている新しい変化も見てみたいと思ってしまうのです。ありがたいことに ここ最近の舞浜には、だんだん無理ができなくなってきた私達のような年代の者でもなんとか楽しめるように助けてくれるプランやシステムが続々と登場してきています。そんなものの恩恵も受けながら近いうちにまたこの舞浜の地に戻ってこよう 必ず。控えめながらも貪欲な私は、また今日もそんなことをひとりこっそり考えながら 家に帰ったのでした。(おしまい)** シルクロードガーデン の “ダッフィー&フレンズの カム・ファインド・スプリング!” カントニーズランチ **・前菜・中国蒸しパン・海老のチリソース・真鯛と帆立貝の炒め・大山鶏のスチーム 葱とナンプラーソース・八角香るオレンジムース マンゴージャスミンティーソルベ ・・・・・・・・・2024年4月1日~6月30日(7000)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
May 5, 2024
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(前日から続く)まだ暗い部屋の中で ふと目覚めたのは4:00過ぎのことでした。頭は殆ど眠っていましたが、 目が覚めちゃったんだもの外の様子を見なきゃ… という、ホテルミラコスタ宿泊時のみ発動する謎の本能に突き動かされ、私はバルコニーに出ました。と、パーク内の街角の照明はまだ点いたまま。夜明け前のピアッツアトポリーノには 路面を洗い流すようなかすかな水音が聞こえていました。――もうちょっと明るくなるまで眠ろうそう思ってベッドに戻り、寝過ごしてしまわないようアラームをセットして 私は目を閉じました。次に目が覚めたのはちょうど一時間後の5:00過ぎ頃。開けた窓からは鳥の声がきこえてきていました。カーテンを開けたままにしてあったので、空が薄赤くなってきたことはベッドにいてもよくわかりました。一時間前までは点いていることがはっきりわかったパーク内の照明や街灯のあかりも もう感じられません。消灯したのかな?おそるおそるバルコニーに出て手すり際まで行くと、ハーバーの水面にはなんとなくですが「逆さプロメテウス火山」が映っていました。水上に船も何も出ていない状態で 無風で波がない時でないと見ることができない 逆さプロメテウス。きょうのお部屋は3階なのでややわかりにくいですが、早起きしたおかげで見ることができました。(パークが活動を始めてしまうと見ることはできませんからね!)5:20を過ぎるとプロメテウス火山には朝陽が直接当たるようになり、水域一帯はオレンジ色に染まり始めました。ホテルミラコスタのポルトパラディーゾサイドで迎える朝はいつも、ぼーーっと景色ばっかり眺めているうちに あっという間に時間が経っていってしまいます。――そろそろ着替えなくては。きょうはパークに出かける予定はありませんが、とりあえず部屋の外に堂々と出られるくらいに身支度を整えないとね と思い、私は室内に戻ることにしました。シフォンのカーテンだけは閉じていたものの身支度する間も窓は全開にしていたので、バルコニーの向こうからは早朝のいろいろな「音」が室内にまで飛び込んできました。5:40頃には、パークの奥からなのかパークの外からなのかわかりませんでしたが マイクを通した男声の声が微かに聞こえてきました。6:00になると、窓の外では お馴染みのメディテレーニアンハーバーBGMがごくごく小さな音で流れ始めました。6:20くらいになると廊下側からも 朝食レストランやパークへお出かけになるのでしょうか、声を潜めてゲストが通って行く気配も感じられるようになってきました。(今回のお部屋はエレベーターホールに近かったのでね~)パーク側のほうからも何やら気配を感じたので外に出てみると、お隣にずらーっと並んでいるバルコニーにお子さんたちが出ていらっしゃって 手すりの間から小さな手を伸ばすようにしてパークに向かっていっしょうけんめい振っていらっしゃいます。 みると、手を振るその先にはピアッツアトポリーノを横切っていく私服のキャストさんの姿が。まだ6:30前ですけれど、もうご出勤なのですねえ。陽が当たり始めたピアッツアトポリーノにはこのあともキャストさんがぽつりぽつりと現れて、それぞれの仕事場へと向かっていらっしゃいましたよ。7:00ちょうどには パーク内に流れるBGMのボリュームがぐんと上がりました。バルコニーから見下ろすと、部屋の真下のグッズを販売するワゴンにも レストランのテラス席にも、開店準備をするキャストさん達の姿が見えました。私達が普段パーク内でお世話になっている見慣れた制服姿のキャストさんも 続々と広場を横切って出勤していらっしゃるようでした。もうこうなってくると、パーク内にはゲストの姿がないだけで 迎えてくださるキャストさん達にとっては完全に「きょうの一日」が始まっている状態なのでしょうね~まだ寝ている我が夫にもそろそろ「きょうの一日」を始めていただかないとねえ。…と思っていたら、7:20頃、鳴り出したモーニングコールを受けて夫は機嫌よく目覚め、バスルームへと向かっていきました。さすがホテルミラコスタの朝、いつになくお目覚めも佳ろしいようで 幸先の良いことです。さて、本日のディズニーシー。一般の開園時刻は8:45、ハッピーエントリー開始はそれより15分早い8:30です。朝食は遅い時間にPSを入れてあったので、私達は開園風景をバルコニーから見届けてからベッラヴィスタラウンジに向かえば間に合いそうです。なので、身支度を終えた夫と窓辺でのんびりコーヒーを飲んでいたのですが、――ハッピーエントリー開始が8:30 ってことは、8:25過ぎたらキャラクター達がエントランスからピアッツアトポリーノに戻ってくるんじゃないのー??昨日の朝のパーク開園時のことを思い出してそんな話になり、私達はにわかに カメラは?スマートフォンは?充電は? と慌ただしく準備をして8:20くらいからはバルコニーに出て過ごすこととなりました。(お隣に並ぶ部屋の皆さんも考えることは同じ、ハッピーエントリー開始時刻が近づくとバルコニーに出ていらっしゃる方多数でした。)朝の太陽が上りきり、すっかり日向になったホテル前広場ピアッツアトポリーノ。ハーバー水上にはヴェネツィアンゴンドラが 運河を離れてプロメテウス火山の前まで漕ぎ出して、試験運航なのでしょうか はたまた操作練習なのでしょうかね~ポンテヴェッキオに目を遣ると、赤いハドソンリバーブリッジの向こうの水平線には大きな白い船が浮かんでいます。昨日も一昨日も良いお天気だったけれど、今朝もまた素晴らしいお天気です。今年の記念日宿泊は本当に晴天に恵まれて、青い空ばかり見ている気がします。三日間も舞浜に滞在していてずーっと雨が降らないなんて珍しいことだし たいへんありがたいことですよね。やがて8:25頃になると、ピアッツアトポリーノには制服姿のキャストさん達がやってきました。ん? いよいよか?…と思っていると、8:28頃、ミラコスタ通りから最初に元気に飛び出してきたのはチップとデール。続いてミッキーとミニー、ドナルドが ホテルミラコスタの客室をふり仰ぎ 手を振りながら姿を現しました。ピアッツアトポリーノを囲むように建つホテルミラコスタの客室の窓にも テラスにも、彼らに向かってさかんにアピールするゲストの姿があったようで、ミッキーやミニーはその一組一組に気付いては手を振り返してくれていました。バルコニールームにも もちろん、ご挨拶をしてくれましたよ!そして8:30、ハッピーエントリー開始時刻になると、みんな並んでスタンバイ。一番にやってくるゲストを待ち受けるように身構えているミッキー。バルコニーから見ていた限りでは、(彼らのお出迎えに気付かないのか気付いているのかわかりませんが)ここでせっかくキャラクター達が待ち受けていてくれるにもかかわらず脇をすり抜けるようにして人気アトラクションに一目散に向かうゲストが意外にもとても多くて、今朝一番最初にミッキーのもとにゲストがやってきたのは ハッピーエントリーが始まって1分が過ぎた8:31のことでした。ハッピーエントリーのゲストだけが経験できるこの朝のグリーティングはこのあと10分間ほど続き、8:41にはエンポーリオの前で皆さんにお別れ、一般ゲストのお出迎えをするためにミッキーとミニーは仲良く手をつないで広場から去っていきました。最後の最後に仲の良いところを周囲のゲストに見せつけるご両人。今日のディズニーシーも平和です。(その2 に つづく・・・)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
May 5, 2024
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(…その2から続く)さて、今夜のビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス~。スタート時刻は19:15と告知されています。太陽がホテルミラコスタのアラビアンコースト側ウイングの陰に消え あたりが薄暗くなってきた18:40くらいからは、私達はちょこっとだけバルコニーに出てハーバー水上のショー準備の進捗状況を見ては すぐまた室内に戻る ということを繰り返して過ごしていました。「…あと15分で… 」というお馴染みのショー開始予告の男声アナウンスがメディテレーニアンハーバー一帯に流れた19:00頃には、水上にはバージが勢ぞろいし 中央の大きな機材も背を伸ばして準備は既に万端。バルコニーから眺める水域を囲む鑑賞エリアはゲストで埋め尽くされて動く人影も少なくなり、誘導のキャストさん達が頭上で大きく振っているらしい薄黄色い光ばかりが目立つようになりました。見ると、お隣にずーっと並んでいるバルコニーにはどのお部屋もご宿泊の皆さんが出てきていて 手すりにもたれかかったり縁石に腰をおろしたりしてショーの開始を待っていらっしゃる様子です。特に 数多くいらっしゃった各部屋のお子さんたちはもう待ちきれないようで、心の中のワクワクが体の外に出ちゃってるみたいなはしゃぎっぷりで とっても可愛らしく微笑ましかったです。そんな姿を見ていて、私は 小さなお子さんがいらっしゃるファミリーやグループにはバルコニールームはもってこいだなあ と実感しましたよ。(お部屋ごとについているバルコニーは決して広いわけではありませんが、滞在中はひとりじめできるスペースですからね~ショーを待つ間も鑑賞している時も周囲を気にせず立ったり座ったり自由に動き回れますし、みんなでおしゃべりしながらショーを観ることもできますし、なんならショー待ち中のお手洗いだってすぐに利用できます。お子さんと一緒にショー鑑賞する場所としては最高に便利で快適だと思いますよ~ キャラクターを見るにはちょっと遠いですけれど。)夫と私も ここから先はバルコニーに出てショー開始時刻が近づくハーバーを見守ることにしました。そして19:15。ミッキーとミニーの可愛いおしゃべりでショーが始まると、私達のいるバルコニーはまるごと「ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス~」の世界の中に取り込まれたようになっていきました。なにしろ、前方の水上で繰り広げられる光のスペクタクルに加え、ホテルミラコスタの外壁に「これでもか!」という感じで次から次へと投影されるさまざまな映像が左から右からと私達にどんどん迫ってくるのですから。それに「音」もまた、ハーバーのあちこちで発せられる音や音楽が私達をぐるっと囲む建物に跳ね返ってバルコニーに降り注ぐように感じられるのです。途中でふと振り返り見上げると(当然ですが)私達の背後の外壁にも映像は流れるように投影されていて、…ということは今ここに立ってハーバーを眺めている私達の身体もスクリーンの一部 ショーの一部になっているのだなあ… と、なんだか不思議な気持ちになりましたよ。また、こちらのバルコニーはピアッツアトポリーノ中央に少しですが突き出しているような環境なので、まるでショーの中にぽーんと放り込まれたような没入感も感じることができます。とにかくこんな感じなので、今回の客室からの鑑賞では …ショーの構成がなんちゃらかんちゃら…アニメーション映像が多すぎてどうのこうの… といういつもの屁理屈はどこかに吹っ飛んでしまい、「360度すっぽり光と音と色彩に包まれてしまった」ことに圧倒されて、さすがにディズニーアニメーションのストーリーに疎い私でも この状況に置かれてしまっては何か心を動かされるものがありました。何をどう説明しても この場所での体験を写真と言葉だけで伝えるのは難しそうです。―― うわあ これはすごいなあ…凄い っていう言葉は、こんな時についつい口から出ちゃうものなのですねえ。バルコニーから水域までは距離があるのでバージ上のキャラクター達の姿を肉眼でとらえるのはなかなか難しいですが、彼ら彼女らにはかなり強めの照明が当たっているので全く見えないというわけでもありません。(夫は最近はエルサの変身シーンがお気に入りのようです)(最後の最後にしか登場してこないミッキーミニーのご両人もなんとか確認できました)(プリンセスチームの皆さんは動きが優雅なので写真撮影しやすいようですよ)キャラクター達が水上から姿を消し、音楽が終了し、メディテレーニアンハーバー一帯の街灯に光が戻り。ホテルミラコスタを浮かび上がらせていた夢の中の映像が現実の照明に切り替わるころには、時刻は19:50近くになっていました。そうして 再び大きく人波が動き始めたのを確認してから、私達は室内に戻りました。その後は、さきほどのショー鑑賞でこの部屋の素晴らしさを再認識してしまったこともあってサローネに伺う気にもならず、窓を大きく開け放したまま室内の窓辺で過ごしました。やがて20:45くらいだったでしょうか、パーク内には閉園時刻が近いことを知らせるアナウンスが流れ、続いて21:00ちょうどには いよいよ閉園時刻を迎えたことを告げるアナウンスも流れました。が、バルコニーに出て見下ろすと ピアッツアトポリーノはまだまだ日中とそう変わりない数のゲストの姿が。数年前までは22:00まで正式に営業していたパークですもの。21:00までの営業では ついついギリギリまで遊んでしまう皆さんが多いのも無理はないのかもしれません。閉園時刻が過ぎたことを知らせる男声アナウンスは、その後も21:15頃と21:25頃に(それぞれ二回ずつ繰り返して)流れました。(10分ごとに流すようにしてるのかなー って思っちゃいましたよ。)帰りに向かってピアッツアトポリーノを横切っていくゲストはまだまだ多いようでしたが、このころには遠くのポンテヴェッキオの上やプロメテウス火山の麓には 警備のキャストさんが点検のために隅々を照らしていると思われるサーチライトの光がちらちらと見えるようになってきました。その動き回る小さな光は時間が経つにつれてだんだん大きくなっていって 私達のいるホテルミラコスタの方へどんどん近づいてきて、21:35。閉園アナウンスがまたしても流れる頃、その光の持ち主たちはついに ゲストが誰もいなくなったピアッツアトポリーノに姿を現しました。植え込みの陰もレストランの軒下も 光で照らして細かく見回る警備のキャストさん達。パークの奥の方からそれぞれ順に最後の点検作業をしながらこの広場まで辿り着いたと思われる大勢の警備キャストさん達は やがて全員がいったんミラコスタ通りの中へと消えて行ったと思うと、そのうちの幾名かは再度ピアッツアトポリーノに戻っていらして ホテルミラコスタの客室の窓に向かって手を振りながら去っていきました。そんな中、21:45。またまた流れる閉園のアナウンス。(やっぱり10分おきに流れるのか…)このころには、パーク内は 各施設の閉店作業を終えた制服姿のキャストさんが時折通り過ぎる他は もう誰もいなくなりました。――今日のパークも本当に本当の活動終了か。私はこのあたりでバルコニーを離れ室内に戻り、パーク内の気配を感じられるように窓のガラス扉は開けたまま シフォンのカーテンだけをゆるやかに閉じることにしました。22:30には パーク内に流れていたBGMがぱたっと唐突に止まりました。音楽の聞こえなくなったディズニーシーのメディテレーニアンハーバー水上では、その後 出演者の姿も映像もない記号と色だけが表示されたバージが登場して、おそらくビリーヴ!の夜間リハーサル(というよりは船の操作や位置の確認だと思われます)が行われていたようでした。音も照明も全くない中の粛々としたこの作業は 一時間ほどかけて二回繰り返して行われていたようでした。気付けば日付も変わり、ぼーーっとハーバーを見つめ続けてる間に東京ディズニーシーにはもう「明日」がやってきてしまった! と慌てた私は、ようやくバルコニーを離れてベッドに入り 眠る努力をすることにしました。ガラス窓を開け放てば メディテレーニアンハーバーがすぐそこにあるお部屋。やっぱりなかなか眠れないけれど、明日の楽しいことのためにも目を閉じなければ ね。おやすみなさい。(翌日につづく)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
May 4, 2024
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(…その1から続く)ホテル&パーク・ゲートウェイからホテルミラコスタに入館し、5階のサローネ・デッラミーコに着いたのは14:40頃でした。キャストさんの出迎えを受けて足を踏み入れたサローネの中は多くのテーブルが埋まっていて ――これはチェックイン手続きを済ませるまでには時間がかかりそうだなあ… と思いましたけれど、最近はスペチアーレ&スイート宿泊でもオンラインチェックインを利用してから訪れるゲストが増えているようで、サローネにはチェックイン手続きにいらしたわけではなく「部屋に入れる時間がやってくるのをお茶しながら待っている」といった風の方々も多いように見受けられました。なのでそんなに待たずに声がかかり、夫がデスクに行ってしまったので私はお水をいただいてしばし休憩。(今日は暑かったので、サローネのお水の美味しいことといったら!!)夫が手続きを済ませて戻ってきたのはちょうど15:00になるころでした。何やら本日はキャストさんから、「スペチアーレ&スイートでは何年間も中止していたターンダウンサービスもお部屋へのご案内も復活しているので、今回はぜひぜひ久しぶりにお部屋までご案内させていただきたい」とのおすすめがあったそうで、テーブルにやってきた非常に初々しい感じのキャストさんとともに私達はサローネを出ることになりました。さて 本日予約していたお部屋はハーバービューのバルコニールーム。オンライン予約購入サイトの表示通りにいうと スペチアーレ・ルーム&スイート ポルトパラディーゾサイド バルコニールームハーバービュー ということになります。(バルコニールームには今までご縁が無く、これが初めての宿泊です。)このカテゴリーのお部屋は主に3階にあり、その殆どがメディテレーニアンハーバーを正面に見る位置、ちょうどベッラヴィスタラウンジの上あたりに存在しています。(一部、他の場所にもあるようです。)もともとホテル開業時は一般のハーバービューの客室だったところを 数年後に改修工事をすることによってバルコニーに出られるよう仕様変更したお部屋ですね。サローネを利用できるお部屋なのに3階 ってなんだか不思議よね~…とか言いながら、キャストさんと一緒に部屋に到着したのはサローネを出てからわずか1、2分後。5階サローネ前からエレベーターに乗って3階で降りれば エレベーターホールからほんの数歩でバルコニールームが並ぶ一角にたどり着いちゃうのですから、テラスルームやハーバールームに宿泊している時よりもサローネまでの距離は近く感じられるかもしれません。(しかも今日のお部屋はエレベーターホールのかなり近くだったのでなおさら…でした。どれくらい近かったかは ↓一番最後に。)さっそくドアを開けてみると。普通のスーペリアルームと室内の様子はそんなに変わらないように見えますが。窓辺に大きなデスクがなく、小さな肘掛け椅子とティーテーブルが窓を避けて壁に寄せるようにして置かれていました。そしてカーテンを開けると、「プロメテウス火山とハーバー」というお馴染みの景色がバルコニー越しに正面に見えていました。(この窓を開けた時に、案内してくださったまだ歳若いキャストさんが「パークの音や風を感じられること」や望める景色の素晴らしさに純粋に感動していらっしゃって、まるでご自分がこの部屋に宿泊するかのように飛び上がらんばかりに喜んでくださっていたので、わたしはなんだかとても嬉しくなってしまいましたよ。あとになって思ったことですが、最近はオンラインチェックインやプリチェックイン利用の方が増え、こういったお若いキャストさんがお部屋への案内業務に携わる機会やゲストに接する場面も少なくなってしまっているでしょうから、新しい世代の働き手の皆さんは実地経験を積むことが思うようにできなくて大変になってきているのかもしれません。勝手な推測ですけれど。)バルコニーに出るための窓は片側しか開けられないようでした。出てみると、お隣のバルコニーとの間には目隠しも何も無いので「初めまして!こんにちは!」状態です。他者とのコミュニケーション能力が問われそうではありますが、仲良し同士で隣り合わせに宿泊できたら楽しいかもしれませんね!案内してくださったキャストさんが去られた後は、私達は窓をいっぱいに開け放してしばらく室内から外を眺めて過ごしました。うん。いいですね!バルコニーに出られることが「良い」というよりも、こうして窓を完全に開け放してディズニーシーの メディテレーニアンハーバーの音楽や風や温度や香りを感じられることが 私にとっては何よりも「良い」、素晴らしいことです。(思えば、昨夜は全く外の見えない1ミリも窓の開かない部屋に泊まっていたというのに、今日泊まるのはそれと真反対のこんなに開放的なお部屋だなんてね!)風に乗って客室内まで聞こえてくる 広場を行き交うゲストの歓声や小さなお子さんのはしゃぐ声に耳を傾けていたら時刻はあっという間に16:00近くなり、16:05、目の前のハーバー水上では「”ファンタジースプリングス”スペシャルグリーティング」が始まりました。昨日と同様、まるでアニメーションから飛び出してきたような 生き生きと動くキャラクター達。新しい世界に思いを馳せるミッキーとミニーも愛らしいです。バルコニーから水上までは少々距離がありますが 高さがあるので、昨日はよく見えなかったスチーマーラインで登場するキャラクター達の姿もしっかり捉えることができましたよ。グリーティングの最後では対岸のフォートレスあたりから花火があがり、ミッキーやミニー達がその名残の白煙の中 手を振りながらハーバーから去っていく様子を見届けてから、私達は室内に戻りました。その後は、午前中にパーク内のショップで注文してあった写真プリント(フレームを付けてプリントしてくれるサービス、今でもちゃーんとやっています)を受け取るために 16:20頃 1階の「ホテル&パーク・ゲートウェイ」からディズニーシーに再入園。(今回の部屋はこのゲートウェイにもアクセスが良いので助かりました。)今日は夕食の手配をしていなかったのでその代わりになりそうなものも購入してからホテル内に戻りました。ここで時刻は17:00過ぎ。サローネ・デッラミーコではアルコールを提供する時間帯に入っていたので、私達は5階に向かいました。サローネでアルコール類と共に提供されている前菜プレートは、昨年利用時とは内容が変わっていましたよ~アルコール類は、ビール、ワイン、ウィスキーなどがカウンターに用意されていて、この他にもカクテル類やカウンターにない物で用意のあるものはキャストさんにお願いすればテーブルまで持ってきていただけるようでした。カウンターにはお菓子に混じってお酒のおつまみになるチーズなども置いてあり、パスタスナックだけはキャストさんにお願いして出していただくようになっていました。サローネに一時間ほど滞在し、部屋に戻ったのは18:10過ぎ頃でした。バルコニーに出てみると、メディテレーニアンハーバーは日没の時を迎えていました。実は部屋に戻った際、ドアに見慣れないプレートがかけられていたので「???」と思ったのですが、なんとこの時間帯、私達のお部屋はターンダウン作業の真っ最中だったのでした。ハーバーが見えるお部屋はきっと夜のショーの前にターンダウンを済ませようと皆さん頑張っていらっしゃるのでしょうね。ありがとうございます。バルコニーに出て気持ちのよい風に吹かれながらハーバーの夕景を眺めている間にターンダウンは終了したようで、キャストさんは私達に「他に何かお手伝いしてさしあげることはありませんか」と声までかけてくださり、笑顔とともに去っていかれました。(突然部屋に戻ったので 室内で作業に当たっていらしたキャストさんを驚かせ焦らせてしまったかもしれません。ごめんなさい。)キャストさんが整えてくださったベッド周りはこの通り。ベッドの上にはメッセージカードも添えられていて嬉しかったですよ。(その3 に つづく・・・)※入浴剤のタブレットはホテル名入りのものに変わっていました※以前は何人部屋であろうとも1個しか置いてなかったコップやアメニティの入った缶も4個(宿泊定員分)も置いてありました※アメニティー缶は以前はヒンジ付きでしたが、昨年くらいから蓋が完全に外れるタイプに変わったようです※今回のお部屋のドアを開けて廊下を覗いてみたところエレベーターホールがすぐそこです。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
May 4, 2024
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(前日から続く)さすが外が見えないお部屋に宿泊しているとあって ふだん眠りが浅い私もしっかり眠ることができ、気持ちよーく自然に目覚めたのは5:30頃でした。すぐにベッドから飛び起きてコーヒーをいれ前夜サンセットサンドリ―で調達してあった軽い朝食をとると、私はさっそく身支度を始めました。昨日ホテルの方に教えていただいたところによると、今日のディズニーシーは一般の開園時刻が8:45、ハッピーエントリー開始は8:30とのこと。7時ころには部屋を出たいなあ と夫が昨夜つぶやいていたような気がするので、6:30近くなっても起きないようだったら声をかけようと思いながら荷物をまとめていたら、6:00過ぎのモーニングコールですんなりと自力起床できたようで、恒例の朝風呂→軽い朝食と順調に支度も進み 夫の希望通り7:00前に私達は荷物を携えて部屋を出ることができました。(たくさん寝たのでいつになくご機嫌のよい夫。)そして、アンバサダーホテル地下駐車場を出てホテルの敷地を出て 交差点をふたつほど通過すると、そこはもうホテルミラコスタの車路ゲート。昨年の同時期に同じようにこの坂を車で上った時はちょうどホテル正面玄関が外壁工事中で幕が張られていて景色が違っていましたが、今年のホテルミラコスタはいつも通りの美しい姿で出迎えてくれました。正面玄関車寄せにはこの時間たくさん荷物を積んだ小さなお子さん連れの車も到着していたようで、数人のドアサービスキャストさん達が車の誘導や ついついはしゃいでしまいがちなお子さんたちの安全の確保、荷物のお手伝いなどきびきびと立ち働いていらっしゃいました。私達もキャストさんの手をお借りして車から荷物をおろして預け、その後はいつものように夫は車を運転して駐車場へ、私はパークエントランスノースの「ハッピーエントリー専用エントランス」へと向かいました。石造り風の小さな階段を下りながら専用エントランス周辺を見遣ると、なんだか今朝はずいぶんと列が長く伸びているように感じられました。(久しぶりだからそう思っちゃうのかも…?)右と左の二本に分かれてゆったり待機しているハッピーエントリー待ちのゲストの列を遡るようにして最後尾まで歩いて行くと、なんとまもなくバスターミナルに届こうかという位置まで来てしまいましたよ~時計を見ると このとき時刻は7:12。アンバサダーホテルの部屋を出てからここまで15分もかかっていません。――やっぱり早いし、ラクだなあ。すっかり前泊することに慣れてしまって もうクセになってしまいそうです。5分ほど経つと 車をホテル駐車場にとめ終えた夫が待機列までやってきました。このころには待機列がいよいよバス停に達して折り返してしまっていたので、最後尾あたりにはパークキャストさんがやってきて 立ち上がって移動の準備をするように とアナウンスをし始めていました。7:30頃にはハッピーエントリーの列の周辺にはホテルミラコスタのキャストさん達が姿を見せ始めました。時を同じくして先頭では保安検査が始まったらしく列はどんどん前進し、私達も7:40過ぎに保安検査場を通過、入園ゲート前のエリアに入ることができました。(待機列がずいぶん長いように思いましたが、実際に私達の前に並んでいた人数はそんなに多くなかったみたいです。)パークに入れるまであと40分くらいかな?…でも、ハッピーエントリーの待機列は一般の入園待ち列に比べたら人口密度が格段に低いので 待っている間ストレスを感じることも殆どありません。ありがたいことです。それにしてもきょうもまた良いお天気。朝のテレビの天気情報でも言っていましたが、今日は気温が25度を超え30度近くまで上がるそう。熱中症にならないよう気をつけて過ごさないとね~8:10になると、パーク内の奥の方から大勢のキャストさんが手を振りながら出ていらっしゃって配置に着き、パークゲート周辺で開園の準備をし始めました。おお、そろそろ私達も入園の準備をしなくては!(この券はゲートを入る時に回収されます)8:20にはゲートのシャッターが開けられ、さらに数分経つとゲートの向こうのディズニーシープラザにはキャラクター達が朝のご挨拶のために姿を現しました。あ!ミッキーだ! ミッキー来た!!(すかさず隙間から写真を撮る夫。)キャラクター達は入園ゲートの近くまでやってきてゲストに手を振りながらディズニーシープラザをぐるーっと一周して、再びミラコスタ通りの向こう ディズニーシーのメディテレーニアンハーバーの方へと戻っていきましたよ~そうして8:30、ハッピーエントリー開始。私達もすぐに(1分後くらい)入園することができました。エンポーリオのショウウインドウ、カウントダウンの数字は「33」。ハーバーで出迎えてくれているミッキー達に手を振り返しながら、私達は今朝は左手のアメリカンウォーターフロント方面へ向かいました。いつ以来かちょっとわからないくらいの「トイストーリーマニア」です。入園してから写真を撮りながらここまで普通に歩いてきて、トイビルトロリーパークの入口に着いたのは8:38頃でした。ふと見ると、以前この場所に設置されていた「ファストパス」の発券機が撤去されてなくなっていました。これからはこの屋根下にもゲストの待ち列を作るのでしょうかね~アトラクションが稼働するのは一般の開園時刻からということでしたので建物のちょうど入口あたりの屋根下でそのまま少々立ち止まり、再び列が動き出したのは8:45過ぎのこと。その後10分ほどで乗り場まで辿り着きました。トイストーリーマニアから出た後は、アメリカンウォーターフロントの景色を眺めにホレイショスクウェアへ。30分待ちだったタワーオブテラーも20分待ちだったタートルトークもスルーして、昨日乗りそびれた小さなアトラクションを楽しむためにエレクトリックレールウェイに乗って(9:10頃5分待ちでした)ポートディスカバリーステーションへ向かいました。到着後はマーメイドラグーンまで歩いて スカットルのスクーター。(9:30頃 10分待ち)アラビアンコーストへ行き、ジャスミンのフライングカーペット。(9:45頃 5分待ち)私の大好きなこのふたつのアトラクション、小さなお子さんたちにも大人気でしょうから、ファンタジースプリングスがオープンしたらきっと今より待ち時間が長くなっちゃうんだろうな~今のうちに楽しむことができて良かったです。その後は、ロストリバーデルタの船着場からスチーマーラインに乗ってメディテレーニアンハーバーへ戻り。10:30頃、ザンビーニブラザーズ・リストランテでビールを購入し、二階奥のテラスへ。途中で購入した軽食と一緒に藤棚の下のテーブルでいただくことにしました。今年は例年より咲くのが早かったようで藤はもう花が終わってしまっていましたが、ソアリンの建物は相変らず瀟洒な姿を見せてくれていました。美しい博物館の建物を眺めながらビールを楽しんでいると、 昨日これくらいの時間にビッグバンドビートの初回座席抽選にエントリーしたら当選したから今日もやってみるかーと 夫。えいっ! と抽選ボタンを押したところ、本日もめでたくご当選。なので11:00過ぎには席を立ち、ハーバー沿いを歩いてブロードウェイへ向かうこととなりました。(ホテルミラコスタ、今日のお部屋はどこになるかしらん?)ああ ほんとうにいいお天気。ピアッツアトポリーノ上空には青い色しかありません。さて、座席を得られた11:30のビッグバンドビート。今日は前方のCブロック中盤からの鑑賞となりましたけれど、同じ列番号なら中央ブロックよりもサイドの方がステージからの距離は近くなるうえに 私の席からステージ方向を見た時の前方二列分がどういうわけだかまとまって空席になっていたので見通しがよく、なかなか楽しかったです。エントリー制度は思いが叶わなくて悲しい時もあるけれど、当選した場合はそれなりに いつも何らかの楽しみが見いだせるものですね。ショー終了後は、きょうはちょっと早めの昼食のためポンテヴェッキオを渡って「マゼランズ」へ。お店の前に着いたのは12:05。いつ見ても素敵なお店構えです。マゼランズはここ数年、上階の「マゼランズラウンジ」だった広い空間をウェイティングエリアとして使用していましたけれど、今日は特別体制になる前と同じの お店入口横のちょっと狭い感じのソファがウェイティングエリアとして使われていました。ほんのちょっとだけそこで待ち、案内された席は今日は本棚の奥の隠し部屋、ワインセラールーム。注文したのは、シェフズ・イマジネーションのスペシャルコース。こちらのお店のテーマはファンタジースプリングスの中の「ピーターパンのネバーランド」だそうです。コースは「ペアリングワイン(三杯)付き」と「お料理のみ」を選べるので、夫はお料理のみにグラススパークリングワインを一杯だけつけて、私の方はペアリングワイン付きでお願いしました。で、以下お料理の記録です。前菜はティンカーベルのご登場。「ピクシー・ホロウ」ですね~大きなまあるい葉っぱの陰に、いかにもティンクが隠れていそうじゃないですかー?実際は、茂みのようになっているサラダの下に隠れているのはズワイガニと帆立貝柱です。手前ブルーのはバタフライピーで色付けしたソースで、右側のスプーンの中にはティンクの魔法の粉(金粉)入りバルサミコ。ブルーのソースに魔法の粉をふりかけるとピンクに変化する という趣向でした。お魚は鱧と茄子をミルフィーユ仕立てにしたもので、これは大変美味しかったです。ファンタジースプリングスのピーターパンエリアにオープンする迷子たちのレストラン「ルックアウト・クックアウト」の「建物外観」をイメージしてミルフィーユ状にしたそうです。付け合わせは舞茸やゴボウやカリフラワー、揚げた湯葉などで、これがいかにも「男の子たちが森の中で拾ってきそう」な木の枝や石のように見えて さまざまな物語を想像してしまいます。セミドライトマトを使った酸味のあるソースも添えてありました。左側のソースはホワイトアスパラ、黒いのは粒状のバルサミコ。付け合わせからつながるように手前に置いてあるのはカラスミで、他のものと合わせて酸味と塩味を調整しながらいただけるのも楽しかったです。お肉は牛フィレのロースト、付け合わせにはヨークシャプディング。両方ともイギリスの伝統的な家庭料理です。新アトラクション「ピーターパンのネバーランドアドベンチャー」をイメージしたとおっしゃっていたので、子供たちが空を飛んで戻るロンドンの家の食卓を表現したのでしょうかね~たっぷり添えた揚げ葱やホースラディッシュも良かったです。デザートはベリーのケーキ、ベリーのソース、ベリーのソルベ。色からして分かる通りフック船長イメージです。ケーキの白い生クリームはフック船長の帽子についている「羽」とのこと。それと同時に小菓子も出てきました。マカロンと「マゼランズ」の文字の入ったチョコレートです。私のお皿の方はなんと「羽」増量で、さらに小さなバースデープレートも添えてありました。(今月5月は私の誕生月ということで前日アンバサダーホテルでシールをくださって、日にちがまだ先なのでこっそり付けていたのですが、キャストさん達は本当に目ざといです。)マゼランズのお料理がおいしいのは以前からよ~くわかっていますけれど、今回はその上にピーターパンの物語を思い出させてくださったり 新しいエリアについての想像を巡らせて期待を感じさせてくださったり、と 非常に楽しい食事になりました。私達の世代や私達の上の世代にとっては「ピーターパン」はとても馴染み深い物語です。こんなふうにして、懐かしい物語が新しい世代の若い皆さんにも楽しんでいただけるのは嬉しいですね。ありがとうございました。食事を終えてマゼランズを出たのは14:30近くになった頃でした。それから私達はソアリンの前を通ってザンビーニブラザーズ・リストランテ前の階段を下り、ホテルミラコスタに向かいました。(その2 に つづく・・・)* マゼランズ の ~シェフズイマジネーション~スペシャルコース ペアリングワイン付き *・ズワイ蟹と帆立貝のガトー仕立て 《スパークリングワイン》ロータリ ブリュット ロゼ(ロータリ)・鱧のミルフィーユ風、ホワイトアスパラガスのピュレ 《白ワイン》シャルドネ(ショウ・アンド・スミス)・国産牛フィレ肉のロースト、グレイヴィーソース 《赤ワイン》ピノ・ノワール アレナリア(クロ・デ・フ)・パン・ミックスベリーケーキ、ラズベリーソルベ添え・ミニャルディーズ・コーヒーまたは紅茶 ・・・・・・・2024年4月1日~8月31日《16500》/(12000)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
May 4, 2024
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(…その1から続く)この部屋の窓から眺められる最後のエンターテイメントは 11:45からの「ディズニー・クリスマス・グリーティング」となります。が、それが終了すると数分後にはチェックアウトの時間がやってきてしまうので、私達はすぐに部屋を出られるように荷物を整えて開始時間を待ちました。そして11:45になるとハーバーの水上に船が滑るように現れて、グリーティングがスタート。(なんとこのタイミングで夫はサービスホットラインに電話をし、荷物を部屋に置いたまま出発する旨を告げていました。チェックアウトタイムが近づくと混雑してなかなか繋がらないサービスホットラインですが、さすがにグリーティング開始直後のこの時間はすぐに繋がったらしいです。)先ほどと同様で全てがよく見えたわけではありませんでしたが、窓の近くにスピーカーがあったおかげでよく知っているクリスマスの音楽をしっかりきくことができて 非常に楽しい10分間でした。終了後は、テレビ画面からエクスプレスチェックアウトの手続きをしてすぐに部屋を出ました。この部屋にいるあいだ中ずーっと眺めることができたホレイショスクウェアのクリスマスツリーともいよいよお別れ。こんな幸運な巡り合わせはもう二度とないだろうなあ…今回のホテルミラコスタ滞在をより一層素敵なものにしてくれて ありがとうね。その後はホテル内でお買い物をしたり写真を撮ったりカードキーを返したり… と しばらく時間を過ごし、13:00前にPSを入れてあったシルクロードガーデンに向かいました。お店の入口では毎年恒例の中国風ツリーがお出迎え。忘れないように、と店内に案内していただく前に写真も撮影させていただきました。テーブルに着いてお願いしたのは ふたりとも「ディズニー・クリスマス」のランチコース。それに加えて夫は白いご飯を、私はアルコール3種セットの「シルクロードジャーニー」をお願いしました。現在(12月14日まで)のシルクロードジャーニーの内容は3種ともワイン、それもイタリアのフランチャコルタから出発して最後には珍しい中国の赤ワインも入っている「シルクロード、ワインの旅」とのことでしたので、久しぶりに注文してみることにしたのです。ということで、前菜の前に最初の一杯、フランチャコルタ(フランスのシャンパーニュと同じ瓶内二次発酵製法で作られたイタリアのスパークリングワイン)がやってきました。底が四角い形の瓶が珍しかったので、写真撮らせていただきましたよ~キャストさんのおすすめでちょっと持たせていただきましたが、この瓶 大変重かったですよ。(これを片手で持ってグラスに注げるなんて さすがプロだなあ と思いました。)そして、前菜。銀色の二段重、プレゼントボックスのような雰囲気で最初から盛り上がっちゃう。開けると中にはアオリイカのサラダ(左)と 鶏レバーのロースト(右)。アオリイカのサラダは イカの他、キャベツ、ミニトマト、芽キャベツなど。黄色い小さな器の中に黒オリーブのソースが入っていて、これを合わせていただきました。右のレバーは鶏の白レバーをローストして蜂蜜をかけ、レモンや大葉を添えてありました。上にかかっている赤いのはパプリカパウダー、下に敷いてあるのは「えびせんべい」とのこと。次のスープはトマトスープ。具だくさんで上には蟹肉とクリームがのっていました。前菜もそうでしたが、色合いがなんとなくクリスマスカラーです。(ここでシルクロードジャーニーの二杯目、白ワインがやってきました。写真は省略。)選択できる魚介料理は葱生姜蒸しの方にしました。帆立貝柱と海老の葱生姜蒸し。黄色いソースはパプリカのソース、付け合わせはブロッコリー、赤パプリカなど。グリーンのは焼売の皮ですが、形がクリスマスの妖精のとんがり帽子みたいで可愛らしい。シルクロードジャーニー二杯目の白ワイン「トラミン」はスパイシーな料理によく合うというお話だったので、ここはもう一方の「チリソース」を選んだ方が正解だったのか?とも思いましたけれど、こちらのお料理も美味しくいただくことができましたよ~お肉料理の前にやってきたのが三杯目の赤ワイン「チャンユー ノーブルドラゴン」。いかにも中国産ワインといった見た目です。野性味のある、豊かな大地を思わせるようなワインでした。私達は肉料理をやまゆりポークと野菜の炒めにしたのですが、このワインだったらもう一方の牛肉のバジルソースの方が合ったかも なんて考えちゃいました。(食べてないのでわからないけど。)で、選んだ肉料理の「やまゆりポークと野菜の炒め 二種ソース添え」ですが、これ 美味しかったです。またまた綺麗な赤と緑のクリスマスカラー。赤いソースはクコの実ソース、緑は九条葱ソースとのこと。使われている旬のお野菜は、きょうは 蓮根、百合根、サツマイモ、小松菜、赤い大根 などでした。自宅でも炒め物をこんなふうに盛り付けられたら素敵ですよね~(いつもそう思います。)真似したいものです。 メモ:きょうのシルクロードジャーニー ・フランチャコルタ・サテン アジィエンダ・アグリコーラ・フェルゲッッティーナ (スパークリングワイン イタリア) ・トラミン ゲヴュルツトラミネール (白ワイン イタリア) ・チャンユー ノーブルドラゴン レゼルヴァ (赤ワイン 中国) ※イタリアから中国へと向かうワインの旅でした今回の締めは「焼きそば」固定。チャーシューと野菜の和え焼きそばです。使われているのはチャーシューの他、黄にら、わさび菜など。わさび菜いいなあ と、香菜を除けがち(食べられないわけではないけど)な夫は言っていました。デザートは、私はプレートの方を。手前のグリーンの丸いのがピスタチオムース。奥のグラスの中にはジャスミンティーのジュレ、タピオカが入って食感も楽しく美味しかったです。夫の方は特製杏仁豆腐。今月はクリスマスシーズンらしい「イチゴ」です。クリスマスケーキをイメージしたのでしょうか、見た目も可愛いですね~もうこれで舞浜とお別れかと思うとなんだか寂しいような気持ちもあり、少しだけ長居したのちにテーブルを離れ お店を出たのは15:30過ぎ頃でした。チェックイン開始後30分ということもあり、この時のロビーは混沌とした様相。ベルデスク前にも荷物を預けたいゲストと荷物を引き取りたいゲストの両方が集中し なかなか近寄れない感じでしたが、通りかかったベルサービスキャストさんが気付いて声をかけてくださり、荷物を正面玄関に回していただけるようお願いすることができました。駐車場から車を出して、ホテル正面玄関車寄せで荷物を積み込んでいただいたのは16:00少し前頃でした。いつものようにニッコニコのドアサービスキャストさん達に爽やかにお見送りしていただいて私は寂しさを一瞬だけ忘れ、清々しい気持ちで二泊三日を過ごした大好きな 大好きなクリスマスシーズンの舞浜をあとにしました。まだ空が明るい時間の出発(たびだち)は良いですね。…すぐに戻ってくるからね という、一種の「希望」のようなものが湧いてきます。東京ディズニーリゾートが誕生して40年。私達もずいぶん歳をとりましたし、リゾートの運営状況も訪れるゲストの量も質もずいぶん変化して、以前のように100パーセント自分たちの思う通りにこの舞浜で動き回ることもなかなかできなくなってきました。それでも、いくつも誕生したホテルなど新たな施設やシステムや ここで働く若い人たちの力も借りて、私達はなんとか東京ディズニーリゾートでゆったりと過ごすことができています。今後はきっとこの地を訪れる頻度も少しずつ控えめになっていくでしょうけれど、「できないことは潔く諦める」ということも心得て、その都度その時の自分たちに合わせた楽しみ方を見つけていきたいものだなあ と 今は思っています。(おしまい)* シルクロードガーデン の 「ディズニー・クリスマス」ランチコース *・鶏白レバーのロースト 蜂蜜風味 アオリイカと野菜のサラダ ブラックオリーヴソース・蟹肉とトマトのスープ・帆立貝と海老の葱生姜蒸し または 帆立貝と海老のチリソース・やまゆりポークと野菜の炒め 二種ソース添え または 牛ロース肉のソテー バジルチーズソース(別途1800円加算)・叉焼と野菜の和え焼きそば・杏仁風味のピスタチオムース ジャスミン茶のジュレ または 今月の特製杏仁豆腐 (別途600円加算) ・・・・・・・・2023年11月1日~12月25日(5700)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
December 10, 2023
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(…前日の日記から続く)きょうはパークに行く予定がないのだから早起きなんてしなくていいのに。やっぱり私は早い時間から目を覚ましてしまいました。時刻は6:00をほんの少し過ぎるころ。ベッドの中から見えるディズニーシーの空は夜明け前らしい薄明り。とりあえず と起き出して窓辺に寄って覗き見ると、パーク内の街角にはまるで開園時間中のように灯りが点っていて、一瞬、 今は夕方?なぜ誰もいないの? と錯覚しそうになりましたよ。東側のアメリカンウォーターフロント方面に目を遣ると、日の出間近の景色の中には燦然と輝くクリスマスツリーの姿が。あれれ?? ゆうべは24時過ぎにはツリーの灯りは消えていて、あのあたりは暗かったのになあ。いつの間に点灯したんだろう……そうか!クリスマスツリーは 夕方暗くなると輝き始める のではなくて、実はきっと 朝の決まった時刻に点灯して一日中ずーっと輝いているんだ!昼間は周囲が明る過ぎて点灯していることに気づかないだけだったんだなあ… と、私は認識を新たにしましたよ~…では、パーク内施設の建物を照らし出している照明は夜何時に消えて朝は何時に点くんだろう? 建物の屋内照明はどんなタイミングで消したり点けたりするんだろう? 全部集中管理なんだろうか?…なーんて。パーク内を眺めながら思いを巡らせてつまらないことをあれこれ考えていると時間はあっという間に過ぎていき、あたりはみるみるうちに明るくなっていきました。これはもう眠ってはいられない と観念した私は、きちんと起床して窓からの景色を眺めながら身支度を始めることにしました。6:30を過ぎると いよいよ日の出の時が近づいてパーク内は薄いオレンジ色に染まり始めました。ホレイショスクウェアのクリスマスツリーに灯りが点っていることも 周囲の明るさに紛れてだんだんわからなくなっていきます。すっかり明るくなったメディテレーニアンハーバー水上には、この時間 ハーバーグリーティングに登場する大きな二艘の船が揃って姿を現してきていました。二艘の船は、それぞれ別々のルートで水域を大きくまわったり リドアイルの前でしばらく停泊してくるくると回転したり と 様々な動きをしたと思うと10分ほどで水道橋の下へ消えていき、すぐにまた水域に揃って出てきて同じように動き回る ということを 何度も何度も繰り返していました。現在行われている水上グリーティングとは全く異なるパターンの動きだったので、クリスマスシーズンが終わった後に予定されているエンターテイメントの準備なのかもしれませんね~7:00になると急に、開けていた窓の隙間からクリスマス音楽が室内に流れ込んできました。この時期のパークで流れている お馴染みのあの厳かなBGMです。ひょっとしたらBGMは既に6時台のうちからごく小さな音量で流れていて このタイミングでぐんと音量が上がったのかもしれなくて、私が起床した時には その小さな音に気付くことができなかっただけなのかもしれませんけれど。(最近のホテルミラコスタでは 普通の客室は殆ど窓を開けることができなくなったので、パーク内の音もきき取れないことが多くなってきました。それとも私の歳のせい??)7時を20分ほど過ぎるころには 寝起きの悪い12月の太陽もさすがにしっかりと目を覚まし、窓から眺めるディズニーシー メディテレーニアンハーバーは美しい朝の景色となりました。きょうもお天気は良さそうですが 空気中の水蒸気が多いのでしょうか、窓の正面 プロメテウス火山の左肩にのぞく富士山は肉眼では何とか存在を確認できたものの、写真には写らず。それでも ポンテヴェッキオやハドソンリバーブリッジの向こうに続く海を見渡すことはでき、大きな船が航行している様子も見ることができましたよ。7:30頃になると 今度はパーク内のアメリカンウォーターフロントの方向からマイクを通したような女性の声と警報音が聞こえてきました。おそらく、開園前の時間帯に週に何度も行われているという「非常時の訓練(避難訓練)」ではないでしょうか。ミラコスタに宿泊していると、この時間帯に時々同じような音声が聞こえてくることがあります。よくよく目を凝らしてパーク内を見渡していると、この時間には出勤してくるキャストさんの姿も見受けられるようになり、ディズニーシーのパークの一日が始まろうとしているのがよくわかりました。8:00を過ぎると、窓から見えるハーバー水域にはヴェネツィアン・ゴンドラが一艘現れました。開園前の航路点検を兼ねた試運転でしょうか、もしくはゴンドリエさんが操船の練習をしていらしたのかもしれません。ゴンドラは普段ゲストを乗せて運航する運河のコースからちょっと離れた水域の中央寄りまで漕ぎ出していって、穏やかな水面を自由に泳ぎ回っているように見えました。時を同じくして 窓の正面に見えるリドアイル周辺には「40」のマークの入った三角形の小旗を手にしたキャストさんが多数現れて、本日のゲストを迎えるための打ち合わせに入ったようでした。この時、時刻は8:10頃。本日のハッピーエントリー開始は「8:15」と告知されているので(客室のテレビ画面を操作して確認することができます)、最初のゲストがメディテレーニアンハーバーにやってくるまであと5~6分といったところでしょうか。そして 8:16を過ぎると。本日のアメリカンウォ―タ―フロント方面「一番乗り」となるゲストが私達の部屋の前の坂道をゆっくりと歩いて上ってきました。(さすが ハッピーエントリーの皆さんは余裕がありますね~)これで「静かでひと気のない開園前のパーク」を眺めて過ごす時間はもう終了です。このあたりで窓からは少し離れて、私は朝の支度に専念することにしました。(そのすぐあと、私達の部屋の中では夫が目を覚まし、窓の外で繰り広げられているハッピーエントリーの光景を少し眺めた後、バタバタとバスルームへと向かっていきました。)8:30に一般開園時刻を迎えてからは ディズニーシーのパーク内には一気にゲストが増えて行き、その様子は夜明け前後の姿と比べると全く別の世界のように感じられました。時折窓辺に立って朝のパークを眺めて楽しむのも もうそろそろ憚られるようになってきたので(窓の前の路上に立ち止まってホテルミラコスタの建物にカメラを向ける方々も増えてきたので)、私達はシフォンのカーテンをひいて室内で朝食をとることにしました。朝食を終えてからはしばらく部屋を離れ、館内の様子などを見に行きました。メインエレベーターで2階ロビーに下りたのは9:50過ぎくらいで、まもなくミラコスタ館内側からホテル&パーク・ゲートウェイを経てパークへ入園することが可能になる というタイミングでしたが、それを待って待機するゲストは周辺にはいらっしゃらないようでした。(現在ホテル&パーク・ゲートウェイは、パークが開園時刻を迎えてからしばらくの間は「パーク→ホテル」の一方通行になっていて入園はできず、退園のみが可能のようです。)宿泊している皆さんも、既に早朝からパークにお出かけになっていたり お部屋で出発の準備をしていたり ときっとお忙しいのでしょうね、この時間の館内パブリックスペースはどこもゲストが少なく静かで、記念撮影などするにはもってこいの状況でしたよ。(2階廊下の壁に飾られているヴェネツィアの地図)(明るい光がいっぱい降り注ぐサウスエレベーターホール)サウスエレベータ経由で部屋に戻ったのは10:30頃でした。カーテンを開けてみると、青空の下、リドアイル内には既に大勢のゲストが入場して10:45からの水上グリーティングを待っていらっしゃる様子。この部屋の窓からはどれくらい水上グリーティングが楽しめるのかわかりませんでしたが、私達もとりあえず窓辺近くに椅子を持ってきて待機、開始時刻を待ちました。そして10:45、「レッツ・セレブレイト・ウィズ・カラー」がスタート。やはりピアッツァビューなので船がホテルの正面の水域に近づく場面は一切見ることができませんでしたけれど、リドアイル前にさしかかる時には距離も遠くないのでキャラクター達の姿もよく見ることができました。グリーティングが終了して、時刻は11:00。私達はそれから次の水上グリーティングが始まる11:45までの40分ほどを、荷物を片付けたり 室内を整えて窓辺でホテル宿泊時恒例の記念写真を撮影したりして過ごしました。(その2 に つづく・・・)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
December 10, 2023
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(…その3から続く)部屋の窓から「ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス~」を最後まで眺めたあとは、もう少しだけクリスマスの夜のパークを歩きたくて 部屋を出てディズニーシーに再入園することにしました。ホテル&パーク・ゲートウェイからピアッツアトポリーノに出たのは20:00過ぎ。閉園時刻まであと一時間 となったころでした。クリスマスイベント開催中にはこの先もうパークに来る予定が無いので、これが私達にとっては今年のディズニーシー・クリスマス最後の夜景散歩となります。一番見たいのはアメリカンウォーターフロントの夜景なのだけれど、この時間になってもまだ混雑しているのかなあ…そう思いつつホレイショスクウェアまで行くと、大きなツリーの前で行われているキャストさんによるフォトサービスの列はまだまだとんでもなく長く、その周辺の混雑も相変わらず。もうちょっと経ってからまた来ることにしよう と 私達はいったんホレイショスクウェアを離れ、ハドソンリバーブリッジを渡ってケープコッド方面へ。ケープコッドの夜景は前回来た時にじゅうぶん楽しませていただいたし写真もいっぱい撮影したし…ということで坂の上から眺めるにとどめて、ハドソンリバーブリッジの上からニューヨーク方面を振り返り カメラを向けて、4年ぶりの「ツリーのある夜景」をしばし眺めました。この赤い橋は40周年を祝うドリームガーランドでデコレーションされていたのですねえ。ひょっとしたら「40周年イベント開催中のパーク」っていうのも今回が最後になるかもしれないなーと思ったので、ドリームガーランド翻るハドソンリバーブリッジも(夜になっちゃったけど)写真に残しておくことにしました。20:30の花火「スカイ・フル・オブ・カラーズ」は いったんアメリカンウォーターフロントを離れてリドアイルから観ました。私達はザンビーニ側で観ることが多いので今まで知りませんでしたが、花火が打ちあがる前には火山やハーバーの水面にライトが当たったり、キャラクターのおしゃべりに合わせて色とりどりの照明でハーバーが照らし出されたり といった演出があるのですねーせっかくのシーズンなのにクリスマスがテーマの花火じゃなくて残念だなあ ってちょっと思っていたのですが、白や金色の光が弾けていく中にもよく見ていると赤や青や緑などの「色」がちゃーんと隠されていて、40周年のテーマに沿った構成の花火のショーになっているのがよくわかりましたよ~5分ほどで花火は終了し、再びアメリカンウォーターフロント、ホレイショスクウェアへ。クリスマスツリー周辺の混雑具合にはさきほどと大した変化はないようでしたが、ワゴンフードのお店が閉店し始めたので少しずつゲストが少なくなってきたかなあ といった感じもしました。桟橋にある人気の骨付きソーセージとビールのお店、バーナクルビルズもこの時間には閉店。いかにも屋台のお店といった雰囲気の素朴なクリスマスイルミネーションが可愛いです。ハドソンリバーハーベストの屋根にもイルミネーション。こちらのお店では立派なリースが輝いています。大きなクリスマスツリーの周りに長い時間いたので、ツリーが消灯して再点灯する様子も見ることができました。いったん全てのあかりが消えて真っ暗になった後、光が降るような効果音と共に 前方の小さなツリーから順番に輝きが戻ってきます。そして「40」のマークも点灯して クリスマスツリーは再びきらきらと輝き始めます。このあと てっぺんの星や大きな雪の結晶にも光が戻ってツリーはいつもの姿に。こんな素敵なプチ点灯式が一晩に何度も繰り返されるわけですから、そりゃあ皆さんツリーの周りからなかなか離れられないわけですよねえ~21:00になると パーク内には閉園時刻を知らせる落ち着いた男声アナウンスが流れました。もう少しここにいてクリスマスツリーを眺めていたいのはやまやまでしたが、さすがに大人なので私達はこのあたりでホテルに引き上げることにして、ホテルハイタワー前を通ってトイビル・トロリーパークの前を左に曲がり、ブロードウェイへ。こちらの通りはクリスマスシーズンの夜はほんとうに美しいです。今年は通りに面したお店や建物のイルミネーションがやや控えめのようですが、それでもやっぱりきれい。まもなく入店を締め切る旨のアナウンスがされていたマクダックス・デパートメントストア前のクリスマスツリーをカメラに収め。くり返し流れる閉園アナウンスを聞きながら、坂を下ってピアッツアトポリーノへ。ホテル&パーク・ゲートウェイまで戻り着いて、ここで時刻は21:15。いよいよ私のパークのクリスマスも終わりです。最後の最後にゲートの脇の小さなクリスマスツリーを写真に撮って、ホテル内に入りました。ああ 名残惜しいなあ…長い長い廊下(何度も言ってごめんなさい)を辿り、部屋の窓辺に帰り着いたのは21:25頃でした。ついさっきまで見上げていた ホレイショスクウェアのクリスマスツリー。――あのツリーの下にまだゲストはいるのかなあ…?細く開けた窓ガラスの隙間からは パーク内の音楽に混じってこの後も何度か閉園アナウンスが聞こえてきていました。この後の私達は、パーク内を眺められる窓辺で遅い夕食をとりながらとりとめのないおしゃべりをして過ごしました。閉園時刻を迎えてもあんなに賑わっていたパークも21:50頃にはほぼゲストの姿が見えなくなり、21:55頃には部屋の窓から見える人影はサーチライトを手にして点検作業にあたるキャストさん達のみとなりました。22:30頃には、閉園時刻を迎えてからもパーク内に流れ続けていた音楽が突然止まりました。そしてそれに合わせるようにして アメリカンウォーターフロントに停泊するSSコロンビア号の灯りもふーーっと消えました。大きなクリスマスツリーの灯りも同じタイミングで消えるのだろうか と思っていましたけれど、まだ輝いているようでした。暗くなったパーク内で輝き続けているクリスマスツリーを見て、私は今から20年ほど前のクリスマスシーズンにホテルミラコスタのポルトパラディーゾサイドに宿泊した時のことをふと思い出しました。当時はクリスマスの夜のメディテレーニアンハーバー水上では「キャンドルライト・リフレクションズ」が行われていて、ショーの中で点灯した大きな光のクリスマスツリーはそのまま閉園後もしばらく水上に残り 輝き続けていたのですよね。だから私はパーク閉園後にホテルの部屋に戻っても、その水上ツリーの灯りが消えるまで窓辺から離れることができなくて大変だったのですよ~ 懐かしいです。今は夜の水上での点灯ショーもなくなり ハーバーに浮かぶクリスマスツリーをホテルミラコスタの部屋の窓から見ることもできなくなりましたが、今年は違った形で真っ暗な夜のパークに輝く大きなクリスマスツリーをこうして眺めることができて 私はほんとうに幸運です。明日はパークへ出かける予定が無いので時間のことは一切考えないでのんびりと過ごし、いよいよベッドに入る直前の24時過ぎになって窓の外を見ると、クリスマスツリーの灯りはいつの間にか消えていました。一緒に点り続けていたポンテヴェッキオの袂のフォトロケーションも消灯していたので、きっと同じタイミングで23:30~24:00あたりに消えたのでしょうね~――ああ。ながいながい 賑やかなクリスマスのパークでの一日でした。きょう一日たくさんのゲストに囲まれ続け やっと灯りを落として休むことができたホレイショスクウェアのクリスマスツリーと同じように、私もこのあたりで休もうかと思います。おやすみなさい。(翌日 に つづく・・・)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇すか
December 9, 2023
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(…その2から続く)きょう宿泊することになったのは、もうここまでお話ししたらあらためていうこともないでしょうが、ポルトパラディーゾサイド ピアッツアビューのスーペリアルーム、ダブルベッド一台 の客室です。このカテゴリーの客室はホテルミラコスタの中では二か所に存在していますが、今回はパーク内でいうところのアメリカンウォーターフロント側に伸びるウィングの突端部分に各階二室ずつ位置している方(の手前の方)のお部屋になりました。ツインルームに比べると ダブルのお部屋はベッドが占める面積が少ないので室内が広々と感じられます。このゆったりした感じが好きで、私達はよくこのタイプのお部屋を利用します。(ダブルベッドの下にはトランドルベッドも設置されているので、これでも大人三人までの宿泊が可能です。)きょうの部屋は一番奥の角部屋ではないので窓は一面しかありませんが、メディテレーニアンハーバー側の景色はお隣と比べてもまったく遜色はありません。カーテンを開けると正面にリドアイルと火山がドーン…と現れる、これがこのお部屋の窓から眺められる景色です。ハーバーの水域のうちピアッツアトポリーノに近い部分が全く見えないので水上ショーなども半分くらいしか見えず そのため「ハーバービュー」の指定からは外れていますけれど、窓からこれだけプロメテウス火山が眺められれば私としては大満足です。窓に近づいて左側に視線を移すと、パーク内アメリカンウォーターフロント一帯の景色を眺めることもできます。逆光で見づらいけれど、SSコロンビア号、マクダックスデパートメントストア、タワーオブテラー…そして、マクダックスデパートメントストアの建物の陰からそーっとこちらを覗いているみたいな 大きなクリスマスツリーの姿が見えました。これはなんて幸運なことでしょう。今までもこの時期にホテルミラコスタに宿泊して「アメリカンウォーターフロント ホレイショスクウェアに立つクリスマスツリーを部屋から眺めることができた」という経験が無いわけではありませんが、4年ぶりにこのツリーがパークに帰ってきたタイミングでこんな素敵な景色に出会おうとは。――こんなんじゃ今日は夜遅くなっても窓辺から離れられないなあ… と、嬉しいような困ったような気持ちになっちゃいましたよー16:00を回り日没の時間が近づいてくると、窓の正面には富士山のシルエットも出現してきました。過去の宿泊経験から気象条件が良ければこの位置に富士山が見えることは承知していましたけれど、これもまた嬉しい眺めでした。この時間(16:30くらい?)にはパーク内にも灯りが点り始め、アメリカンウォーターフロント側の景色もますます美しくなっていきます。周囲が暗くなってきたのでクリスマスツリーも存在感を増してきました。ちなみに 窓からの景色に関しては私よりもかなり無頓着な夫は夕方になってようやく「この部屋、クリスマスツリーが見える!!」と気がついて、たいそう興奮していましたよ。ところで すっかり忘れていましたが。実は朝がたの9時台前半あたりに「インディ・ジョーンズ・アドベンチャー」の40周年記念プライオリティパスを取得してあったのです。(…インディなんて乗るの100年ぶりくらいだ! と夫談。)その指定時刻がやってきていたので、軽い夕食を購入することもかねて 私達はこの辺でいったん部屋を出てパークに戻ることにしました。ホテル&パーク・ゲートウェイから夕暮れのディズニーシーに再入園したのは16:40頃。坂の上から宿泊している部屋を見上げて写真を撮り、いざ出発。インディ…のアトラクションのある奥地ロストリバーデルタは遠いので 船(スチーマーライン)か電車(レールウェイ)に乗って行こうかとも考えましたが、意外に待ち時間が長くなっていたのでポンテヴェッキオを渡って歩いて行くことにしました。(橋の袂のフォトロケーションも輝き出していて綺麗でした)夜景を眺めながらポンテヴェッキオを渡りきってロストリバーデルタに入り 遺跡の見える橋の上にたどり着いて、時刻は16:55。アトラクション前に到着したのはそれから間もなくでしたが、「40周年プライオリティパス」専用エントランスには予想外の長~い列ができていました。前回「タートルトーク」でこの40周年パスを利用した時は待ち時間は本当に少なくて5分ほどで済んだのですが、今回は乗り場まで進むのにずいぶんと長くかかり、遺跡案内人の「パコ」に会うまで結局40分もかかってしまいました。(念のため、この↓方が「パコ」です)でも スタンバイの方はこの時間120分待ちとのことでしたから、それに比べたらずいぶん短い時間で乗れたことになると思いますよ~その後は、ラストオーダー時刻(本日は18:00でした)寸前だったミゲルズ・エルドラド・キャンティーナに滑り込んで夕食のためにスパイシースモークチキンレッグやポークライスロールなどを購入し、トランジット・スチーマーライン乗り場へ向かいました。この時間のロストリバーデルタ発のスチーマーラインは、「ビリーヴ!」開催準備のために一時的に変則的な運営に切り替わっていて、メディテレーニアンハーバー行きの運航をとりやめアメリカンウォーターフロント(ケープコッド)行きのみの運航になっていました。待ち時間も少し長めだったので、ビリーヴ!が始まる19:15までにミラコスタの部屋まで戻れるかどうかやや不安でしたが、18:30にはケープコッドの船着場になんとか到着。船着場からの美しい夜景を眺めるのもそこそこに、私達は階段をのぼってポンテヴェッキオ経由でホテルミラコスタまで戻りました。水域周辺の混雑を避けてヴェネツィア回りでピアッツアトポリーノに出て、「ホテル&パーク・ゲートウェイ」からホテル館内に入ることができたのは18:40頃。そこからエレベーターに乗り、再び長い長い廊下を歩いて部屋まで戻り着くことができたのは18:45過ぎのことでした。さっそく夜の窓辺に近づいて 気になるアメリカンウォーターフロント方面の景色を確認すると。おー!クリスマスツリーがはっきり見えるーいい感じですね~~そして19:15には「ビリーヴ! ~シー・オブ・ドリームス~」がスタート。私達は部屋の照明を全て消して、目の前のメディテレーニアンハーバーで起こるできごとを眺めました。(↓どういうわけだか今日はよく撮れてしまったラプンツェル)(その4 に つづく・・・)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
December 9, 2023
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(…その1から続く)久しぶりの「ビッグバンドビート~ア・スペシャルトリート~」鑑賞を終え、シアターの外に出ると時間は12:00少し前。きょうの昼食はアメリカンウォーターフロントの「レストラン櫻」にプライオリティーシーティング(PS)を入れてありましたが、時間までまだ少しだけ余裕があったので ウォーターストリートをハーバーの方へと上ってスチームボートミッキーズでスーベニアメダルを作ったり、少しお買い物をしたのちにお店へと向かいました。(ウォーターストリートの上には雪の結晶をあしらったガーランドが飾り付けられていました)この時間(12:10くらい)レストラン櫻の前にはPSなしで入店を待つゲストが長い列を作っていました。(ランチのピークタイムですものね。)が、PSしてあるゲストは名前の確認のあと数分ですぐに店内のウェイティングエリアへと通されるような状況でした。私達もほぼ待たずに店内の入口近くのウェイティングエリアに通していただけて、5分ちょっと待ってテーブルへの案内となりました。きょうの席はお店の入口に近いエリアの一角で、初めて座る場所でした。一番端っこのパーティション沿いだったので なんだか落ち着きましたよ。注文したのは ふたりともクリスマスのスペシャル膳。それに辛口の日本酒(ミニボトルをふたりで)と、追加でグラスの赤ワイン(マスカットベーリーA)もお願いしました。日本酒と一緒にやってきた最初の前菜は クリスマスリースのようにしつらえた魚介とアボカドの柚子風味マリネ。海老に帆立貝柱、イタリアンパセリや菊の花びら、パプリカなどが使われていたようです。「柚子風味」というよりは かなりしっかり柚子の酸味がきいていた感じでしたよ。日本酒よりもスパークリングワインや白ワインの方が合うかもしれません。その後、お食事のお膳がやってきました。写真の上の細長いお皿は白身魚の田楽焼きで、上にはトマト味噌と大根の飾り切り、添えられているのは金柑や蕪、いんげん。左のはマグロとイクラの漬け丼、クリスマスカラーでこちらもリースを思わせるような盛り付け。マグロの漬けは海苔やごま油の風味も感じられ、「チャーリー田中風」でした。真ん中は和牛と茄子のべっ甲あんかけ。たっぷり薄切り牛肉の下には大きなナスが隠れているのですが、このナスがとっても美味しかったです。手前に見えている太い葱もとても美味しかったですよ。(お魚の上の大根は雪の結晶の形でした)以前に比べるとメニューがずいぶん整理されてしまい、このお店のテーマに沿ったお食事もお酒に合うおつまみも少なくなってしまった「レストラン櫻」ですが、今日のスペシャル膳はなかなかこのお店らしいお料理の組み合わせだったかなーと思いました。これからも、ディズニーシーのアメリカンウォーターフロントらしい、オーナー「チャーリー田中」らしいお料理をこのお店でたくさん楽しみたいものです。(ぜひぜひよろしくお願いします。)食事を終えてお店の外に出ると、ハーバーの方向から賑やかな40周年のテーマ曲がきこえてきました。時計を見ると、13:20前頃。水上グリーティング「レッツ・セレブレイト・ウィズ・カラー」が始まっていたのでした。私達は音楽につられてそのままメディテレーニアンハーバーへ。水域周辺は特段混雑もなく、すんなりとリドアイルへ渡る橋の上まで行くことができてしまったので、そこでグリーティングの後半を眺めました。終了後は階段を下りてリドアイル内に入り、後方の段差のある部分から14:15スタートの「ディズニー・クリスマス・グリーティング」を観ていくことにしました。このとき時刻は13:35くらいでしたけれど、リドアイル内は前方の最前列や二列目以外ならば鑑賞場所選び放題でした。グリーティングは全員立ち見が原則なので、皆さん 自分の前に人がいない水辺の最前列に当たる場所や 段差があって見やすい場所を選ぶのでしょうね~このあともリドアイル内は穏やかな様子で、グリーティング開始時刻が迫ってもそんなに酷い混雑になることはありませんでしたよ。そして14:15、「ディズニー・クリスマス・グリーティング」がスタート。私はこのグリーティングの退場曲、ジャズアレンジの「クリスマスファミリー」がとても好きなんです。なのできょうも、サンタクロースとミッキー達キャラクターを乗せた船が水道橋をくぐってトンネルの向こうに去っていって見えなくなるまで 音楽をききながらしっかりとお見送りをしました。短いグリーティングですけれど、最後の最後まで楽しませていただきましたよ。その後は、ハーバー周辺のショップを覗き あちこちでクリスマスデコレーションを眺め写真を撮ったりしてから ホテルミラコスタに入館するために「ホテル&パーク・ゲートウェイ」へ向かいました。と この時間(14:45くらい)、パークとホテルをつなぐこのゲートの前にはホテルミラコスタのドアサービスキャストさんがいらっしゃり、「ただいまホテルミラコスタへの入館はご予約をお持ちの方のみのご案内となっております」とのこと。以前はこの場所でよく目にしたこの「入館者チェック」の光景ですけれど なんだか久しぶり~やっぱりクリスマスシーズンの週末となるとパークのお客様も多いのね~ と 実感しましたよ。ご宿泊やレストラン利用の方は代表者様のお名前を確認しております とのことでしたので夫が名前を告げるとキャストさんは抱えた端末でチェック、確認できたとのことで私達は無事ホテルミラコスタに入館することができました。階段を上ってロビーに出ると、チェックインの手続きはまだ始まっておらず。(14:50ころ)ロビーにいらした私服のキャストさんが「特にまだ列はお作りしていないのでお声掛けするまでお待ちください」と静かにおっしゃるので 腰掛けて待っていると、やがてごくごく静かな声かけがあってレセプション前には一組、二組と徐々にゲストが集まり始めてゆっくりと列ができていきました。それから数分後、15:00直前になって本日のチェックイン手続きはスタート。私達の順番もすぐにやってきて、15:05には手続きを終えました。が、珍しいことに 部屋の準備がまだ完了していない(最終チェック中)とのお話で、しばらくロビーで待つことに。(天下のホテルミラコスタもキャストさんの手配に苦労しているのかな~なんて思っちゃいましたよー)やがて私達のもとにやってきた荷物と共に おしゃべりも楽しいベルサービスキャストさんと一緒にサウスエレベーター経由で長い長~い廊下を歩き(キャストさんによるお部屋への案内はいつのまにか再開されていたのですね~)…ホテルミラコスタの南端近くにある本日の部屋の前に到着したのはそれから約20分後、15:25頃のことでした。あれれー?? 私達にとってはよく見る光景だけど…(わかってることだけど) まさか 今年の1月に泊まった部屋とまったく同じ?…と思っていると、キャストさんが茶目っ気たっぷりに――本日のお部屋はその一つ手前のこちらです! ちょっとだけロビーから近くて良かったです~!とおっしゃったので、私は笑い転げてしまいましたよー!(注:部屋まで歩く間ずーーーっと、夫がきょう予約したカテゴリーの部屋のことを「ロビーから遠いー」だの「年寄りには歩くのきついー」だのと嘆いていたのです。そんなことは承知の上で予約したのですから、もちろん 冗談めかして ですけどね!)そしてキャストさんが扉を開けてくださり、またまた夫と冗談を交わしながら荷物を室内に運び込んでくださって 満開の笑顔の余韻を残して去って行ったあと(あー楽しかった~笑い過ぎました)、私はカーテンが閉まったままの窓辺に近づいて いつものように窓から見える景色を確かめることにしました。(その3 に つづく・・・)※部屋の外の廊下のつきあたりにある窓からはこんな景色が眺められました** レストラン櫻 の クリスマス「スペシャル膳」 **・季節の前菜 (海老と帆立貝とアボカドのマリネ、柚子風味)・まぐろとイクラの漬け丼・和牛と茄子の鼈甲餡かけ・白身魚の田楽焼き・味噌汁 ・・・・・2023年11月1日~12月25日(4300)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
December 9, 2023
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(前日の日記から続く)目が覚めたのは夜が明ける前、5:00頃のことでした。窓の外は暗くてまだ夜そのもののように感じられましたが、対岸にはきらきらと輝く細い光の帯が見てとれ 海上には小さな光を灯した小舟も浮かんでいるように見えて、「ベイビューの部屋だからといって、夜の景色がまるっきり殺風景 っていうわけでもないんだなー」と思いました。きょうはディズニーシーのパークに行く予定ですけれど こちらのホテルの宿泊者はシーについてはハッピーエントリーの対象にはならないので、朝一刻も早く入園して大きな人気アトラクションに急ごう という考えは私達にはありませんでした。それでも 一年でも指折りの混雑期の土曜日ですからね、ある程度は早くパークエントランスに行って入園列に並ばないと 入園するまでに(前回のように)一時間近くかかってしまうやもしれません。なのでベッドから起き出した私はまずコーヒーをいれ 昨日のうちに用意してあった簡単な朝食をひとりでとって、粛々と身支度を始めました。5:30過ぎには夫がバズとウッディのモーニングコールで起床し、バスルームへと向かっていきました。その後 夫も朝食をとり終わり、6:10過ぎには身支度も荷物も整えて テレビ画面からエクスプレスチェックアウトの手続きと宿泊料金の精算を済ませました。(こちらのホテル、クレジットカード利用ならフロントに立ち寄らなくても客室内で精算できてしまうのですね~ びっくりしましたよ~)このころには日の出の時が近づいて、窓から眺める外の景色はまるで夢の中のよう。あまりに美しい光景だったのでもうちょっとここにいて海を眺めていたかったのですが、この後過ごすきょう一日のことも考えて後ろ髪を引かれる思いで私は荷物を携えて部屋を出ました。駐車場から車を発進させ トイストーリーホテルの敷地を離れたのは6:27くらいだったでしょうか。リゾート内道路に出ると、正面には噴煙たなびくプロメテウス火山のシルエットが見えていました。数多くの車が入場の順番を待って並んでいるディズニーシー・パークの駐車場トールゲート脇を通り抜け 立体駐車場に沿った道路を走って、丘の上のホテルミラコスタ正面玄関に到着したのはそれから5分も経たぬころ。荷物をおろした後 駐車場へと向かって走り出した夫の車を見送っていると、車寄せにいらしたキャストさんが今日もまた こちらが苗字すら告げぬうちに手際よくフルネーム入りの荷物預かり証を作成してくださり、手渡してくださいました。(いったいどこで何を見て訪れたゲストを判別しているのでしょうか 思い当たることはありますが、いつも感心してしまいます。)ふとホテル館内を覗き見ると、端正なロビーはこの時間人も少なく 静かで落ち着いた様子。私は急いで歩み入り、今がチャンス!とばかり 一対のクリスマスツリーが守る「ホテル&パーク・ゲートウェイ」への入口をカメラに収めて、あらためてホテルミラコスタの車寄せに引き返しディズニーシーのパーク入口へと向かいました。小さな階段をパークエントランス・ノースへと下りていくと 一番手前には長く伸びたハッピーエントリー待機列が。その先の一般入園列はどこも十数組(人数でいうと最終的には50~60人くらいになるでしょうか)が並んでいらっしゃるように見えました。このとき、時刻はまもなく6:40になろうとするところ。ちょうど舞浜は日の出の時を迎え、ホテルミラコスタの建物もみるみるうちに朝日を浴びて薄赤く染まっていきました。それからは、駐車場から戻ってきた夫と一緒にいつものようにひたすら待機。この週末は「この時期としては異例の暖かさ」だと天気予報でも言っていましたけれど、日の出前後の一番気温が下がるはずの時間帯だというのにまったく寒くなく、使い捨てカイロもマフラーも手袋も今朝はバッグから取り出すことは一度もなく 屋外で待つ身としては有難かったです。列のほうは というと。7:20頃に一度大きく前進したあとは何の動きもなく。8:15にハッピーエントリーの皆さんの入園が始まった後 8:20になってようやく一般入園列の方も保安検査が開始され、私達が検査を通過できたのは7~8分後。ゲート前エリアに入ってすぐに一般向けの開園時刻の8:30を迎えたものの、いざ入園!という段になって何かと手間どるゲストが今朝はたまたまあちこちの列の先頭付近にいらしたようで(チケットをスマートフォンに表示するシステムになってからは様々なトラブルが起こりがちなようです)、私達がゲートを通ることができたのは8:37頃のことでした。入園後は、ミラコスタ通りからピアッツアトポリーノあたりで写真を少し撮った後、今朝はまずヴェネツィア方面へ。前回はリストランテ・ディ・カナレットで食事したのみでヴェネツィアのクリスマスをよく見ずに通り過ぎてしまったので、今日は朝一番のゴンドラに乗ってクリスマス風景でも眺めたいなあ… と思い 乗り場の近くまで行ってみると、「今日の出航は9時からです」とのこと。そうですか~ あと10分? 15分くらい?…と思いつつ 周辺でしばらく記念撮影したりクリスマスのデコレーションをカメラに収めたりしているうちに 意外とすぐに案内開始のアナウンスがきこえてきたので、私達は乗り場へと続く橋を渡ってベンチの並ぶ待合エリアに入りました。(8:50頃)その後8:55くらいになると本日の第一便への案内が始まり、私達は運よくその一艘目の小舟に乗り込むことができました。そしてジャスト9:00。私達の乗ったゴンドラは運河へと漕ぎ出しました。ザンビーニブラザーズ・リストランテ前の乗り場から出ているスチーマーラインも今朝の第一便は9:00出航だったらしく、途中しばらく並んで航行しながら乗客同士手を振りあったりして 楽しかったですよ。10分ほどの運河の旅を終えたあとは、メディテレーニアンハーバーのクリスマスデコレーションを眺めつつ ピアッツアトポリーノを横切ってスチーマーライン乗り場へ。乗り場に到着したのは9:17くらいだったのですが、珍しく結構な待ち列ができていてちょっとびっくりしました。(やっぱり今日は混雑しているのでしょうかね~)5分ちょっと待って 40周年のドリームガーランドがデコレーションされた船に乗り込み、私達は奥地ロストリバーデルタへと向かいました。やっぱりねえディズニーシーにやってきたら一回は船に乗って水上に出たいものですよねえ~さきほどゴンドラに乗っている時も思いましたけれど、朝のハーバー水上は清々しくて実に気持ちいいです。「120分以上の待ち時間をたたき出すような大きなアトラクション(ソアリンやトイストーリーマニアなど)には朝一番に行く」ということさえ考えなければ、こうしてゆったりのんびりと朝の時間を過ごせるのだなあ と、再認識してしまいましたよ~ロストリバーデルタ到着後は、マーメイドラグーンまで歩いて私の大好きな小さなヤドカリコースター「スカットルのスクーター」へ行きました。こんなささやかな可愛いアトラクションでもおそらく今日のような混雑日には20分以上の待ち時間になることもあるでしょうけれど、この時間(9:35ころ)はまだ5分待ち。短い待ち時間で楽しむことができて大満足でした。ヤドカリコースター終了後はミステリアスアイランド方面に進み 火山の中のトンネルをポートディスカバリーへと抜けて、エレクトリックレールウェイ(5分待ち)でアメリカンウォーターフロントへ。すれ違いのために電車が一時的に高架上で停止した際には 窓からホレイショスクウェアの大きなクリスマスツリーの姿が見えて、なんだか得をしたような気分になりましたよ。(ツリーの周りは今日も朝から大変な混雑のようです)アメリカンウォーターフロントステーションに電車が到着し、クリスマスシーズンの賑やかなブロードウェイに降り立ったのは10:00過ぎ頃でした。ブロードウェイミュージックシアターで行われている「ビッグバンドビート」の初回公演(この回のみ抽選無し先着順)は今日は「11:30~」とやや早めの時間設定で、この回を鑑賞すると決めるとメディテレーニアンハーバー水上で開催予定の午前中のグリーティング(「レッツ・セレブレイト・ウィズ・カラー」「ディズニー・クリスマス・グリーティング」)はふたつとも見られなくなってしまいます。が、私達は前回来た時にどちらもしっかり鑑賞できていたので、きょうはビッグバンドビートの方を選ぶことにしました。(ちなみに、このあと午後の回の座席抽選に挑んだら見事にはずれました。)既に劇場前のロープの張られたエリアまではみ出していた入場待ち列最後尾についたのは10:05頃。外の列だけで私達の前にはざっと100人以上いらっしゃったようなので、劇場内ロビーで待っている方も入れると私達の入場順は300番目~400番目あたりといったところだったと思います。開演30分前(11:00頃)に開場してからはサイドブロックの前から十数列め 有料指定席の狭間にあった見通しの良い通路沿いの席を確保して、楽しく鑑賞させていただきました。私達にしては久しぶりのやや後方からの鑑賞となりましたが、ステージ全体がよく見え、後方席にいないとわからないショー中の照明演出などもきれいに見えて 大変満足することができましたよ。惜しむらくは、ここにバンドの皆さんやシンガーの方々の姿がないこと。以前のような生演奏がステージに戻ってきてくれたら もうあとは何も言うことないんだけれどなあ… と、きょうもついつい そんな贅沢なことを考えてしまいました。(その2 につづく・・・)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
December 9, 2023
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(…その1から続く)荷物を預けようとサローネ・デッラミーコに伺うと、入り口にいらしたキャストさんは 控えをご用意しますのでお待ちください と中へ通してくださいました。12:00が近くなったサローネには意外と多くのゲストがいらっしゃって、パーク内のハーバーに正対するエリアの窓辺のテーブルは埋まっていましたので、私達は誰もいなかった一番奥のエリアに行ってお茶でもいただくことにしました。まもなくキャストさんがテーブルまで荷物預かり証の控えを持ってきてくださり、「お時間に余裕があるならぜひ」と12:00からパーク内で行われるハーバーグリーティングをここから眺めていくことをおすすめしてくださいましたので、私達は有難くそのおすすめにのることにしました。そして12:00、窓の外では「レッツ・セレブレイト・ウィズ・カラー」が始まりました。(開始に際してサローネでは特に何かご案内はなく、ずっと以前していたように窓を開放することももちろんありませんでした。)サローネの窓から眺めるメディテレーニアンハーバーの景色は、水域が遠くの海とつながって水平線まで続いているようにも感じられて、本当に素晴らしいですよね。この回のグリーティングでは、昨日の午後に部屋からみた「一部内容変更版」と違って 後半でキャラクター達はそれぞれ旗を手にして大きく振っていました。なので、きっとこれが「完全版」なんでしょうね~青空の下 水上を滑っていく船に翻る七色のガーランドはとても鮮やかに目に映り、キャラクター達の衣装や小旗の色も華やかで、独特の弾むようなテーマ曲の楽しさもあいまって遠くから眺めているだけでも気持ちが明るくなりましたよ。様々な色のあふれる世界の素晴らしさを謳うこのエンターテイメントは 私達がこれから目指すべき社会の姿を描いているようにも思われます。思えば 今回のディズニーシー&ホテルミラコスタ滞在では、私はこちらのサローネ含めホテルでもパークでも多種多様な個性をお持ちのキャストさんに出会うことができました。それはただ単に 世界中からこの場所にやってくるゲストの多様性に対応するために運営会社さんがとっている施策 なのかもしれませんけれど。でも、「この世の中には様々なひとがいて ひとりひとりが日々それぞれの人生を懸命に生きている」という ごくあたりまえだけれど忘れがちなことをテーマリゾートの一角に居ながらにして思い出させてくれる 私にとっては嬉しい瞬間でもありました。皆さんご存じのように、今 40周年を迎えたリゾートの街角は色とりどりのドリームガーランドに彩られてとても賑やかです。でも 実は、私達の住む日常世界にだって様々な人が暮らしていて目にははっきり見えないかもしれないけどこの世はとってもカラフルなんだ ということに、このささやかな水上エンターテイメントに触れたお子さん達がある日ふと気づいてくれたらいいなあ… と。ホテルミラコスタの5階からグリーティングを眺めながら 私はぼんやりとそんなことを思ったのでした。その後 私達はサローネに別れを告げ、昼食の時間まで(おなかをへらすためにも)リゾート内をお散歩して過ごすことにしてホテルミラコスタをいったん離れました。12:20頃のことでした。(このあと、私達はリゾート内の道路をホテルミラコスタからディズニーランドホテルまでほんとうに自らの足で歩き、ディズニーランドステーションからリゾートラインに乗ってディズニーシーステーションまで戻りました。)(休憩のため立ち寄ったディズニーランドホテルのロビーにて)私達がホテルミラコスタ館内に戻り、朝の宣言通り(?)に再びベッラヴィスタラウンジを昼食のために訪れたのは14:00前くらいのことだったと思います。朝食時はソファー席でしたが、今度はこちらの席。一日に二回もこのお店に来られて、それぞれ眺めも趣も異なるテーブルで時間を過ごせるなんてなんて幸せなことでしょうか。さて、本日の昼食の注文内容は というと。夫はさんざん迷った末、ベッラヴィスタラウンジ・ランチコースをメインをポークにしてお願いしていました。私の方は、ベッラヴィスタラウンジ・ランチコースは先日いただいたので 今日はリゾート40周年のランチコースをメインは牛フィレにしてお願いすることにしました。(お魚の方はベッラヴィスタラウンジ・ランチコースと同じとのことなので。)それに加えて 私の方だけグラスワインセットのトリオもお願いしました。以下、まずは私の方の「東京ディズニーリゾート40周年“ドリームゴーラウンド”ランチコース」を簡単に記録しておきます。前菜。マリネしたスズキや帆立貝柱と、ミニトマト、ラディッシュ、グリーンアスパラガスなどこの季節らしい野菜を使ったサラダ仕立ての前菜です。白ワインエスプーマとライムのドレッシングとマスタードの他、クチナシで色付けした4色のマヨネーズ(お皿の左上方)も添えてありました。カラフルなマヨネーズはもちろん「ドリームガーランド」イメージだそうです。言わなくてもおわかりと思いますが、ベッラヴィスタがとても美味しくいただける前菜でした。パスタはリングイネ。ドライトマトと日向鶏のラグーソースです。シンプルだけど普通においしかったです。(素材がいいのでしょうね~)誰もが美味しくいただける味だと思いますよ。メインの牛フィレのグリル。ソースは焦がしバターのソース、アーティチョークのピュレ。付け合わせはおかひじき、それと筍とアミガサダケの煮込み。これもごく普通に「美味しく調理した牛肉料理をいただいた」という感じでした。デザートのチョコレートには40周年を祝うキャラクター達もわかりやすくイラストで登場。オレンジムース、ピスタチオジェラートなどの盛り合わせです。いちおう… と前置きしてキャストさんが教えてくださったお話によれば、真ん中のオレンジムースはその色や大きさで「ミッキー、プルート、ドナルド」の三人をイメージ、ピスタチオジェラートは「グーフィー」をイメージ、赤紫色のまあるい小さなゼリーは「デイジー」、ふわふわの薄桃色の泡は優しく可愛らしい「ミニー」をイメージしているとのことで、小さなふたつの三角形は「チップ&デール」のつもり とのことでした。 (シェフをはじめ厨房の皆さんの苦労が慮られます。)メモ:本日のグラスワインセット「ミラコスタトリオ」(スパークリング)ベッラヴィスタ・キュヴェ・ブリュット(白)ジーニ・ソアヴェ・クラシコ (赤)コッリ・オリエンターリ・デル・フリウーリ・メルロー(5000)夫の方のベッラヴィスタラウンジ・ランチコースは、先日(日記はこちら)私が一人で来た時にいただいたのとメイン以外は同じなので 説明は最低限に留め写真のみ記録として残しますね。前菜。リゾット。メインに夫が選んだのは「ポークのアッローストとセージ香るニョッキ、タレッジョのソース」。これだけが私が先日食べたのと違っています。そら豆とアスパラの「グリーン」と ポークの切り口の「薄ピンク」の色の組み合わせが晩春を思わせる、とてもきれいなお皿でした。「火の通り具合が最高」だったそうです。美味しかったみたいですよ~デザート。最後のデザートとコーヒーをいただいている頃、窓の外では16:00の「レッツ・セレブレイト・ウィズ・カラー」が始まりました。ベッラヴィスタラウンジからハーバー水域までは距離がありますし、食事をしながらですから雰囲気を楽しむのがせいぜいですけれど、明るく楽しいグリーティングの様子をまたもや見ることができて幸運でした。食事を終えてベッラヴィスタラウンジを出て いよいよ帰宅しようとホテル2階のベルデスクに行ったのは16:30近くなった頃でした。預けた荷物を正面玄関に用意しておいていただくようお願いし、私達は車をとりに駐車場へと向かいました。毎年同じ時期に同じように繰り返されるホテルミラコスタ宿泊、記念日に合わせた舞浜滞在ですが、その年それぞれの私達の置かれた状況によって その時どきの社会の状況によって 印象は大きく変わってくるものです。今回は日程に余裕があったこともあってか、ふたりで生きてきた数十年間を振り返って切実に思い出に浸るよりも、この地に数年ぶりに戻ってきた人波やこの地に芽吹きつつある「新しい何か」に二人して思いを寄せる時間が長かったように感じます。ドアサービスのキャストさんに荷物を積み込んでいただいてホテルミラコスタの玄関をあとにしたのも きょうはまだ日が高くて明るい昼間のうち。お別れの瞬間は寂しさよりも「きっとすぐに また来るよ!」という明るい期待や希望の方が先に立ちました。何年 何十年と歳を重ねても、目に映るいつもの景色に慣れてしまわないで。見慣れた景色の中にもいつも何かしら新しい色合いを発見できるような そんな自分でありたいものだと、思いを新たにした今年の記念日宿泊からの帰り道でした。(おしまい)工事用の幕で覆われていた正面玄関外壁(5月の19日ごろにはこの工事も終わるそうです)** ベッラヴィスタ・ラウンジ の 東京ディズニーリゾート40周年“ドリームゴーラウンド”ランチコース **・スズキのマリネ 帆立貝のサラダ 白ワインのエスプーマ ライムドレッシング・リングイネ 日向鶏とセミドライトマトのラグー・本日の魚のヴァポーレ ズッキーニ・ハーブソース グリーンベジタブル ヘーゼルナッツ または 牛フィレ肉のグリリアータ アーティチョークピュレ 筍とモリーユ茸の煮込み・オレンジムースとチーズクリーム ピスタチオジェラート・コーヒー または 紅茶 ・・・・・・・・2023年4月10日~6月30日(6500)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
May 3, 2023
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(…前日より続く)最初に目が覚めたのは まだ5:30になる前でした。やはりホテルミラコスタのポルトパラディーゾサイドで迎える朝は どうしても自然と早起きになってしまいます。窓辺に寄ってレースのカーテンを開けてみると すっかり明るくなったディズニーシーのパークはしーんと静まりかえっていて、まだ眠っているように見えました。手前に視線を落とすと ホテル前の広場ピアッツアトポリーノには、昨日の夜パーク閉園後に作業のためにバックヤードからやって来たと思われる車両が数台とまったままです。この車たちがここにいるということは、パークが目覚めるまでにはまだまだ時間がかかりそうだな…そう思った私は、もう少し眠ろう と 安心してベッドに戻りました。セットしなおしたアラームで再び目覚めたのは6:20頃。きょうはパークに行く予定もなく朝食の予約も遅めの時間にしてあったので本当はもう少し寝ていられそうだったのですが、窓の外のディズニーシーを眺めながら身支度や部屋の片づけをしているとなかなか捗らないのがわかっていたので、このあたりで起き出すことにしました。さきほど目覚めた時よりも太陽が高くなり、窓の外には美しい朝の景色がひろがっています。パーク内ポンテヴェッキオの向こうには海が見え 対岸までもがはっきりと見てとれる …ということは、きょうもお天気は良さそうです。私は 昨夜のままの散らかったデスクの上を片付けると、さっそく身支度を始めました。細く開けた窓の隙間からは、パーク内のどこかから微かに人の声が聞こえてきていました。開園前の準備か、あるいは一週間に何度も行われているというキャストさん達の災害時の訓練でしょうか。誰もいないように見えても、パーク内の奥の方では既に「今日」が始まっているのかもしれません。6:30を過ぎた頃からは、廊下を人が通っていく気配が頻繁にし始めました。客室内テレビでの「お知らせ」によると今日のパークの一般開園時刻は8:15、ホテルミラコスタをはじめ一部のディズニーホテル宿泊ゲスト対象の「ハッピーエントリー」開始は8:00とのことですから、朝食に向かわれる方や あるいはもうパークの専用ゲートに並びに行こう なんて考えの方もいらっしゃるのでしょうね~カレンダー上は今日からいよいよ祝日を含めた連休となりますからね、パークの混雑ぶりも昨日とはきっと段違いなんだろうと思います。7:00少し前には、それまで静かだったパーク内に営業時間内と同じくらいの音量のBGMが流れ始めました。ディズニーシーのパークもそろそろお目覚めのようです。ピアッツアトポリーノにとまっていた作業車両はいつのまにか姿を消し、気付けばパーク内にはキャストさん達が続々と出勤してくるようになっていました。ホテルミラコスタの婚礼衣装を身に着けた新郎新婦もホテルキャストさんやカメラを提げたキャストさんとともに晴れやかに広場に姿を見せ、これからパーク開園までの数十分の間での慌ただしくも幸せな記念撮影の旅へ出発していったようで、窓の外のあちこちではお馴染みのいつものディズニーシー開園前の情景が繰り広げられていきました。そんな中、7:30を過ぎたころ夫は目を覚ましてバスルームへ。ハッピーエントリー直後の風景を見たかった私はようやく仕度を終えて7:45頃には窓辺に落ち着きました。7:50を過ぎると、広場には大勢のキャストさん達が急に集まってきました。ハッピーエントリーは8:00開始のはずだけどもう集合? ミーティングでもするのかしらねー…と思っていると、 …… あれ? あれれー??ミッキー達キャラクターまでもが広場にやってきました。時計を確認すると この時 7:54。「…今朝、5分アーリーオープンになったんだ!」私はやっと気づきました。連休が本格的に始まる朝ですもの。きょうは早朝からエントランスが「超」のつく混雑なのでしょうね。開園時刻をさらに5分繰り上げて、という措置がとられるのも不思議なことではありません。朝風呂を終えたばかりの夫もバスローブ姿で慌てて窓辺に駆けつけて写真を撮っていましたよ~やがて7:56頃には一番乗りのゲストがミッキー達のもとに。ハッピーエントリーの特権ともいえる朝一番のグリーティングタイムが始まりました。その後グリーティングは10分ほど続き、時間がくるとキャラクター達はキャストさんに促されてゲストに別れを告げ、手を振りながらホテルミラコスタ建物の1階部分へ消えていきました。(一般開園時刻に備えてゲストをお出迎えするためにディズニーシープラザに向かったんじゃないかな と思います。)遠くから しかも短時間でしたけれど、キャラクター達の元気な姿を朝から見ることができて嬉しかったですよ。パークの開園風景をひとしきり眺めた私達は8:30前頃にいったん窓辺を離れ部屋を出て、サローネ・デッラミーコにお邪魔しました。ベッラヴィスタラウンジでの朝食まではまだ少し時間があったので、その前に 目覚めの水分補給 といったところです。(カウンターからお水やジュースをいただきました。)この時間のサローネは利用するゲストもごくわずかでした。昨日は窓辺に近いテーブルはどこも埋まっている時間が長くて窓にもなかなか近寄れませんでしたが、今朝はどの窓からもパーク内を眺め放題でした。(サローネの窓から眺める水平線もきれい)それからエレベーターで2階に下り、ベッラヴィスタラウンジへ。案内されたのは一番奥のソファー席でした。テーブルが広いのであれやこれやとお料理を取ってきて並べているうちにこんなになってしまいました。(一皿一皿の量は少ないのですが、広いとなぜかいくつもお皿を並べたくなってしまう…)お食事を終える頃には店内のゲストが少なくなってきたので、キャストさんが気を利かせてプロメテウス火山をバックに記念写真も撮ってくださり、楽しい朝食になりました。(工事中の景色が写らないように上手に撮影なさるのでたいへん感心しましたよ~)実は私達、今日は昼食もこちらのお店でとる予定になっているので「また来ます! あとで!すぐに!」と キャストさん達からしたらちょっとわけのわからないようなご挨拶をしてお店をあとにし、5階の部屋の窓辺に戻り着いたのは10:00過ぎのことでした。その後は室内で時間をかけて宿泊時恒例の記念撮影をし お茶を飲んで、片づけをして荷物を整えました。そしてエクスプレスチェックアウトの手続きをして 11:30くらいに部屋を出ることにしました。荷物は部屋に置いていこうかどうしようか迷いましたが、今回の部屋はサローネにとても近かったので自分たちで持っていくことにしました。(その2 に つづく・・・)(部屋の窓からは建設中の「ファンタジースプリングス・ホテル」も見えました)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
May 3, 2023
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(…その3から続く)やがて時計の針は19:00を回り、部屋の窓から眺めるメディテレーニアンハーバー一帯は西の空にわずかな赤みを残す他は ほぼ暗くなりました。ハーバー水域を囲む街灯の光も際立ってきて、ディズニーシーのパークはもうすっかり夜の様相です。そして 19:20。ハーバーの照明が徐々に落ちて真っ暗になると、この世界のどこかにあるというシー・オブ・ドリームスに憧れるミニーとミッキーの無邪気なおしゃべりが聞こえてきて ショー(ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス~)がスタート。ハーバーに面して建つこのホテルミラコスタの外壁もショーの一部になっているとのことでしたので、私達は部屋の灯りを全て消し、カーテンに隠れるようにしてパーク内を見つめました。ショーの世界に誘うやさしい女声ナレーションが終わり 流れるように光が水域を照らし出すと まず最初に、小さな星に守られるようにしてピーターパンとウェンディ達の乗る金色の海賊船が水上に現れました。この小さな星たち、部屋の窓からみているとまるで金平糖がころんころんと水上を転げていくように見えて とても可愛らしかったですよ。このあと水上には ディズニーアニメーション作品に登場するキャラクター達が抱く様々な「叶えたい願い」があふれ出していきます。(あまりに遠くて上手に撮れてませんけれど、これ↓ラプンツェルです。)(今日の部屋からは、火山への投影もホテルミラコスタ自身へのプロジェクションマッピングも見ることができました。)様々な「願い」のエピソードの羅列は、なぜか途中で「愛」について望みを叶えた人たちの物語へと転化していきます。アリエル、ラプンツェル、ジャスミンというおなじみのディズニープリンセス達が乗る台船も名場面の舞台へと姿を変えて、水上にはほんわり灯りを湛えるランタンも浮かび、夜の海は次第にロマンティックな雰囲気に変わっていきました。愛の物語の最後には火山にハートマークも浮かび上がっていました。その後、願いをかなえることを決して諦めず 試練を乗り越えた人たち(モアナやエルサ)の物語が紹介され、アニメーション中の幸せな結末の名場面リレー(「塔の上のラプンツェル」「リトルマーメイド」「リメンバーミー」「アラジン」など)があって、水上には再び(三たびか?)金色の海賊船が戻ってきます。一番最後にウェンディの願いも無事叶って、各台船にはディズニーキャラクター達が登場。(金色の船にはミッキーとミニーが登場しました。)ショーは大団円をむかえます。音楽が終わり 全てのキャラクター達が静かに水上から姿を消し、メディテレーニアンハーバーの照明が点いた時には時刻は19:50を過ぎていました。ショー終了後も引き続きハーバー一帯にはMISIAさんの歌う日本語版のテーマソング「君の願いが世界を輝かす」が流れ、ホテルミラコスタの建物へのプロジェクションマッピングもしばらく続いていたようでしたので、私達は部屋の灯りを消したまま窓辺でメディテレーニアンハーバーの様子を眺めていました。音楽が通常のパークBGMに戻り、ディズニーシーにいつもと同じ夜の風景が戻ってきたのはそれから数分後、19:55頃のことでした。本日の部屋の窓から眺めたビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス~。距離はあるものの ハーバー水域全体を正面上方から捉えることができたので、水上で起こったことの全てが欠けることなく見えたんじゃないかなと思います。内容をメモするように状況写真をたくさん撮りながら(実際に少しメモも取りながら)「ビリーヴ!」を眺めて、私はこのショーが始まって6か月めにしてようやく全体の流れ(というか構成)を把握できました。最初から最後まで通してこのショーを観たのはこれで4回目だと思いますが、なにしろショーを作り出す演出装置(真ん中の大きな機材や4台の多機能台船)の存在感が物凄いので私は毎回どうしてもそちらにばかり目が行ってしまい、また自分自身ディズニー作品についてそんなに知識が無いので アニメーションの名場面映像が出てきてもどういった意味を持つシーンなのかよくわからず「感動の共有ができない」状態に陥ってしまい、いつも「なんか水上が凄いことになってるのはわかるんだけど内容が腑に落ちない」という感想で終わってしまっていたので、今回の鑑賞でショーの流れが掴めただけでも大進歩だと思います。(ただ、誤解を恐れずに言えば、「ディズニーアニメーションの内容を知らないゲストでも楽しめるエンターテイメント」の方が 特にディズニーシーのパークとは相性が良いのではないかと個人的には思うのですけれどね~)夫なんかは「別にそんなに無理して理解しなくても、好きになろうとしなくてもいいんじゃないのー?」と言いますが… でもね。これから先数年は夜のハーバーで続くと思われる大きな(上演時間が30分以上もある!)このショーを、素直に楽しむ気持ちになれないままこの場所で過ごすのはなんか とてつもなく「もったいない!」と私は思ってしまうのです。ショーのすべてについて心を動かされることはなくてもせめて「ここだけはしっかり観たい」と思えるシーンを見つけたり「この場所から観るのが好きだな」と思える鑑賞場所を見つけることができたなら…そのためには、パーク内の水域に近い良い場所で一度くらい観てみないとね…とも思います。(現状ではなかなか難しいけど。)今までは殆どがホテルミラコスタからの鑑賞ですからね~ 水際にいてこそ感じられる音や光や色や熱や匂いや キャラクターや出演者の方々の繊細な表現や、そんなものにいっさい触れないままでこのショーについて何やかやと感情に任せて言い放つべきではないでしょう。いつかパーク内の水際で観られることがあったらその時またあらためてこのショーのことをちょっと考えてみることにしよう と、ハーバー正面上方から遠くショーの全貌を眺めて、贅沢にも今夜の私は思い至ったのでした。さて、そんなことを あーでもないこーでもないと夫と話しこんでいたら時刻は20:15。えっ! このままぼーっとしてたら花火始まっちゃうんじゃないの? …と我に返った私達は、バタバタと支度をして再入園するため部屋を出ました。ホテル&パーク・ゲートウェイからピアッツアトポリーノに出たのは20:20過ぎ、そのまま右方向に歩いて 視界が開けるスチーマーライン乗り場の先あたりまで行けたのは20:25頃でした。そうして空を見上げて待つこと数分。ほんのちょっとの南風でも中止になってしまうことの多い舞浜パークの花火のショー、今夜は無事 予定通り開催されました。20:30、「スカイ・フル・オブ・カラーズ」です。5分ほど と ごく短いですが、リゾート40周年の弾むようなテーマ曲が印象的な 心が明るくなるような花火でした。パークの一日の締めくくりにこんな音楽と共にリズムに乗りながら花火を見上げるのは楽しいですね~明日への希望が湧いてきます。夜だけれど なんだか元気になりましたよ。閉園時刻が迫って混雑を極めるエンポーリオ店内をちらっと覗いたあとホテル内に戻り、サローネに立ち寄ってお酒を少しだけいただいて、キャストさん達に おやすみなさい と告げて部屋に帰ったのは21:30前頃でした。部屋に入るとすぐに、開けてあった窓の方から閉園時刻を迎えたことを知らせるパーク内アナウンスが2回繰り返して聞こえてきました。窓辺に寄って見下ろしてみると 閉園時刻から30分が過ぎたパーク内にはまだ若干のゲストが残っているようでした。遠くパークの奥地方面ではサーチライトが飛び回る様子も見え、それに追われるようにポンテヴェッキオ上を足早にこちらに向かってくるゲストの姿も何組か見て取れました。それからしばらくするとピアッツアトポリーノからはすっかりゲストの姿が消え、21:40を過ぎる頃には広場に見える人影はサーチライトを手にした警備担当のキャストさんばかりとなりました。22:30前には、ゲストがいなくなってからもずっと流れ続けていたパーク内のBGMが止まりました。そして23:00になると プロメテウス火山の照明までがすーーっと音もなく消えて、ディズニーシーのパークには本物の「夜」が訪れました。真っ暗になったパーク内ではその後も あすのパークを作り出すための様々な準備がひっそりと行われていたようでしたが、それはホテルミラコスタのポルトパラディーゾサイドに宿泊しているゲストのみが知る 内緒のできごと。今夜の私は、このあたりで窓辺から離れようと思います。おやすみなさい。(翌日につづく・・・)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
May 2, 2023
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(…その2から続く)昨日のアンバサダーホテルのフロントと同様、こちらサローネ・デッラミーコでもチェックインの際に結婚記念日のお祝いカードやら私の誕生日のカードやら大切なものをたくさんいただき、夫が戻ってきたのは15:30過ぎ頃でした。朝方ホテルの車寄せで預けた荷物は既に部屋に届けてあるとのことだったので、その後少しして私達はサローネを出て 案内された部屋に向かいました。今回予約してあったのはスペチアーレのツインの客室、予約サイトの表記通りにいうと、 「スペチアーレルーム&スイート ポルトパラディーゾサイド スーペリアルームハーバービュー」…ということになります。いわゆる、サローネを利用できて朝食付きの普通のハーバービューツインの部屋 ですね~この呼び名の客室は全て5階に存在していて、部屋位置はベッラヴィスタラウンジの上あたり(ハーバーを正面に見る位置)と オチェーアノのコース側テラスの斜め上あたり(アラビアンコースト側ウイング)の2か所となっていますが、今日のお部屋はハーバーを正面に見る方でした。たぶん ですが、昨年のこの時期に宿泊した部屋の数室隣にあたるんじゃないかなー と思います。(後日談:帰宅して確認したらひとつお隣でした)部屋のドアを入り カーテンを開けようと部屋の奥まで進むと、窓辺のデスクの上にホテルロゴ入りのエコバッグがふたつ置いてありました。(こちらのお部屋はここが定位置なのでしょうかね~)厚手の遮光カーテンを開けると うっすら見えるディズニーシーのパーク。レースのカーテンも開けると、正面にプロメテウス火山がどーんと見える素晴らしい眺めでした。ただいまパーク内では火山の麓のフォートレス周辺で大規模な工事が行われているので 部屋からの景色も少し残念な感じになるのかなあ と心配していたのですが、5階のこの位置から眺めるぶんにはあまり気にならなかったです。(2~3階などだと工事現場と目線の高さが同じくらいになってしまうので 人によっては少し気になるかもしれないです。)このお部屋は窓が左端に位置していて 右側の壁部分にデスクが寄せて置かれているので、パーク内の景色も見やすいですね。室内に置かれていた赤いソファーはベッドにもなる大きなタイプ。(このソファーをベッドとして使用しさらにトランドルベッドも使用すると、合わせて大人4人まで宿泊できるとのこと。)ベッドの間のサイドテーブルの引き出しには40周年デザインのポストカードが入っていました。こちらのホテルはチップ&デールなんですね。ミッキーのはアンバサダーホテルと同じ物のようでした。洗面所に置かれているアメニティーには少し変化がありました。(スペチアーレ&スイート客室にのみ設置されている入浴剤が ホテルオリジナルパッケージ入りのバスビーズから市販品のタブレットに変わったようです。)本日宿泊することになったお部屋の中をひとしきり探索し終わって、時刻は15:45。もう少し経つと窓の外のパーク内ではハーバーグリーティングが始まる予定なので、私はそれまでに荷物を解いて整理することにしました。さきほど12:00の回は強風のために中止になってしまったリゾート40周年を祝うハーバーグリーティング「レッツ・セレブレイト・ウィズ・カラー」。この時間になっても風は結構強いように感じられたので「やるのかしら??」と半信半疑だったのですが、16:00の回はとりあえず開催されました。この時間に開催される水上エンターテイメントは ハーバー正面の部屋の窓からは逆光になるうえ遠いので、少々見づらいですが 楽しい雰囲気はよーく伝わってきました。後半では船にドリームガーランドもはためき お祝い感もたっぷりです。10分弱のごく短いグリーティングが終了して船が水上から去った後には「強風のために一部内容を変更した」旨のアナウンスが流れていましたけれど、キャラクター達の持ち道具(カラフルな旗)が無かったのが変更点だったのでしょうか。その後私達は、午前中に撮影していただいた写真をまだ受け取ってないことに気づき、パークに再入園するために部屋を出ました。エレベーターで1階に下り、ホテル&パーク・ゲートウェイを通って夕暮れのディズニーシーに再入園したのは16:30くらいでした。朝のオープンから間もない時間帯に比べたらミラコスタ通りの人出は落ち着いた感じで、40周年のデコレーションを眺めたり写真を撮ったりするのも比較的自由にできました。ミラコスタ通り入口の上の「40」マークのそばには ちゃんとティンカーベルもいるのですね~専門のキャストさんに撮影していただいた写真(ディズニーフォト)の受け取り場所であるショップ「フォトグラフィカ」も、この時間はとても空いていました。このお店での写真の受け取りは以前は夕方以降は長蛇の列だったものですけれど、最近は写真データをダウンロードして購入する方が殆どで台紙付きの写真実物をパーク内で購入する方が減ってきたので 店頭は空いているのかもしれませんね。パーク内で他の用事も済ませてちょうど17:00になるころ、私達はミラコスタに戻り 部屋に帰る前にサローネ・デッラミーコへ。席に着き、さきほど受け取った写真をテーブルに広げてみました。きょう撮影していただいたディズニーフォトの台紙はこんな感じで、三つ折りの冊子ではなくガーランド型の台紙3枚セットになっていました。(写真は加工してあります)台紙の端には小さな穴があけてあり、リボンやリングなどでつなげて飾ってくださいね~ ということだそうですよ。変わった台紙でちょっと面くらいましたが、4年ぶりにふたりの顔がしっかりわかる記念写真をパーク内で撮ることができたので嬉しかったです。(しかも ドリームガーランドを持ってポーズまでとっている という私達としては相当はしゃいだ感じの写真となったので ある意味貴重だな~ と思います。)その後はしばらく アルコール提供タイムに入ったサローネでスパークリングワインやビールなどをいただきながら過ごしました。(サローネって、いつの間にやらカクテル以外のアルコールはセルフサービスになったのですね~ ちょっとびっくりです。ワインのボトルやモレッティなどの小瓶がカウンターに並んでいました。)「ウェルカムプレート」と称するおつまみ盛り合わせも用意してくださったので、私達はそれだけでおなかがいっぱいになってしまい、夕食のために予約していたレストランはキャンセルすることになりました。(ウェルカムプレート本日の内容は、グリッシーニに生ハムにトマトソース、チーズ、枝付き干し葡萄、鴨スモーク、黒糖がけのくるみ でした。内容はどんどん変わっていくのではないかと思います。)客室の窓からの夕景を見たくて、アルコールタイムの「楽しいサローネ」を切り上げて部屋に戻ったのは17:50頃。窓の外ピアッツアトポリーノの「ビリーヴ!」鑑賞エリアには、ゲストが続々と集まってきていました。(一方そのころ、夫はなぜか一人でパーク内に。本日宿泊する部屋の位置をパーク内から確認して写真を撮っていたのでした。最上階の 時計の真下に並ぶふたつの窓のうちの、向かって左側の窓の部屋だったそうです。)「ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス~」開始まであと一時間となったディズニーシー、メディテレーニアンハーバー。少しずつ西に傾いていく陽に照らされてホテルミラコスタの建物は空と同じオレンジ色に染まり、窓から眺める夕刻のディズニーシーはそれはそれは綺麗でした。プロメテウス火山の稜線から続くフライトミュージアムの建つ丘の向こう 隣国の地に沈んでいく太陽を、私は部屋の窓辺にいて ただただ眺めながら時間を過ごしました。(その4 に つづく・・・)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
May 2, 2023
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(…その1から続く)リストランテ・ディ・カナレット前の階段からブロードウェイに出て そのまま坂道を下ってブロードウェイミュージックシアターに行ってみると、11:30開演のビッグバンドビート初回公演(抽選無し先着順)への入場待ちゲストの数はまだそんなに多くないように見えました。(列はまだシアターの外にはできておらず、ロビーに留まっていました。)時刻はちょうど10:00頃、パークが正式にオープンしてから一時間半が経過したところです。――もう少しあとで来ても大丈夫かな~私達はそう考えていったんシアター前を離れ、40周年デコレーション施されたニューヨークの街並を見に行くことにしました。デランシ―ストリートからウォーターストリートにかけての高架下の柱には いつものように大小のイベント看板が登場。(もちろん他のキャラクター達の看板もありましたよ!)街角のあちこちにはこちらの地区でもドリームガーランドをみつけることができました。ブロードウェイの街灯にはメディテレーニアンハーバーと同じデザインのキャラクターバナーが取り付けられていました。ニューヨーク地区をぐるっと回ってブロードウェイミュージックシアター前に戻って、時刻は10:15くらい。ビッグバンドビート初回への入場列はいまだロビー内に収まっていましたけれど、キャストさんに人数を申告して中へ入れていただくと 既に待っているゲストは200人前後くらいか といった感じでした。私達がロビーに入って間もなく「中で待てる人数」は定員に達したようで、その後にいらした方々はシアター前の屋外のロープ内で待つように案内されていました。客席の準備が整って、入場が始まったのは10:55頃。ロビー内で待っていたゲストは前から順に数十人ずつに区切って何回にも分けて誘導され、私達が客席エリアに案内されて着席できたのは11:00過ぎ頃でした。(安全確保のためだと思いますが、案内は大変ゆっくりです。)確保した座席はサイドブロックの前方の通路際。私にとってはベストな座席でした。そんな席から観た本日のビッグバンドビート。びっくりしたのは、出演者の皆さんが以前と同じように「ここぞ!」という場面でパワフルな掛け声や嬌声を思い切り発していらっしゃったこと。この数年、感染対策のためゲストだけではなくステージ上の出演者の皆さんも「発声すること」は控えていらっしゃったのだと思いますが、どうやらその措置も終了となったようですね。これからも少しずつ演出面などで変化があるかもしれない と思うと、ちょっと楽しみになりましたよ!また 今日の席はステージにとても近かったので「Diga Diga Doo」のシーンでは女性出演者の皆さんの美しい筋肉を目の当たりにし、やっぱりプロはすごいなあ... と素直に感心してしまいました。キャラクター達の表現力も素晴らしいけれど、踊る方や歌う方や演奏する方が以前のようにパーク内にもっともっとたくさん戻ってくればいいのになあ... と思わずにはいられませんでしたよ。ショーが終了してシアターの外に出ると、メディテレーニアンハーバーの方向から大量のゲストがブロードウェイを下ってくるのが見えました。この時、時刻は12:00になる少し前。あれ?ひょっとして12:00からのハーバーグリーティング(「レッツ・セレブレイト・ウィズ・カラー」)、中止になったのかな?…と思いながらハーバー水域が見えるあたりまで出ると、一帯に 今回のグリーティングは強風のため中止 という旨のアナウンスが流れました。私達はこの後は「水上グリーティングをどこかで眺めてからPSを入れてあるマゼランズで昼食」という予定だったのですが、グリーティングが中止なら食事の前にちょっとアトラクション行こう! とマーメイドラグーンへ向かうことにしました。そうしてたどり着いたのが「スカットルのスクーター」、入り江にある小さなやどかりコースターです。いや~私、これ大好きなんです。来たら何回でも繰り返し乗りたいんですけれど、見た目に反して実はそんなに待ち時間短くないのでいつも一回か二回しか乗れません。きょうは12:06頃に行ったら「15分待ち」で、食事の予約時間のこともあるので泣く泣く一回でやめておきました。その後はトリトンズキングダムの中でお買い物をして「マゼランズ」へ。現在は休業中のためウェイティングエリアとして使用されている「マゼランズ・ラウンジ」で15分ほど待って、階下のダイニングエリアへ。きょうは大きな地球儀のある部屋ではなく、ドーム状の天井が特徴のこちらのお部屋への案内でした。席に着くと、前回1月に来た時にその存在におおいに悩まされた透明アクリル板のパーティションがテーブルの上から無くなっていました。注文したのは、東京ディズニーリゾート40周年のスペシャルコース。それにグラスワインセットを夫は2種で、私は3種でお願いしました。(もちろんワインメダルも購入させていただきました。)メモ:選んだグラスワイン3種(スパークリング)アンリオ・ブリュット・スーベラン(白)M3シャルドネ ショウ・アンド・スミス(赤)ピノノワール・アレナリア クロ・デ・フお料理の方は、40周年のスペシャルコースらしい ひと目見て「わーい!お祝いだー!」と声をあげたくなるようなものが多くて楽しかったです。前菜にはドリームガーランドがあしらわれていました。お魚料理はカンパチのカダイフ包み揚げだったのですが、小さなカップに入ったスープがついてきてそれをかけていただく という趣向でした。お肉のお皿は豪華に、和牛のグリエと仔羊ローストの盛り合わせ。この仔羊、ものすごーく美味しかったです。パーク内での楽しい食事だというのに、ワインもお料理もパーク内でいただくものとしてはとてもとても美味しすぎて 珍しく二人とも黙り込んで食べてしまいました。ちなみにパンと一緒に出てきたフランス産のバターはプラス300円でおかわりができるとのこと。塩味が強く、赤ワインのおつまみにもできそうなバターでした。デザートはクレマカタラナ(スペイン風プディング)風のケーキとポルボロンというスペインのクッキーに柑橘のソルベ。「40」を模ったチョコレートも添えられていて、最後の最後まで祝祭感たっぷりでした。人によって好き嫌いもあるでしょうし、選んだメニューによっても感想は違ってくるでしょうけれど、やはりマゼランズはディズニーシーの中では相対的に美味しいお店だと思います。少なくとも私にとって今日のマゼランズのお料理とワインは期待していた以上のもので、大変満足しました。1月にもこちらのお店に来たので今回は別のお店にしようか とも考えて少し迷ったのですが、来て良かったです。ごちそうさまでした。食事を終えてマゼランズを出たのは14:50過ぎくらい。それからはハーバーの水域沿いを歩いてホテルミラコスタへ向かい、ホテル&パーク・ゲートウェイから入館してチェックインのためにサローネ・デッラミーコへ行きました。サローネ到着は15:05頃で 特に混雑しているようには見受けられなかったのですが、チェックインの順番がやってくるまでは15分くらいかかりました。夫がチェックインの手続きをしている間、私は近くの窓からパーク内の景色を眺めながら待っていました。ほんとうに今日は朝からずっと絵にかいたような五月晴れで、この時間になってもサローネの窓からはパーク内ポンテヴェッキオの先の海までがはっきり見えて 素晴らしい眺めでした。私達が今回予約していたお部屋はハーバービューでしたが 当日まで部屋位置がはっきりわからないカテゴリーの客室だったので、「きょうはどこのお部屋になるのかなあ…」などといろいろ考えながら 私は夫が手続きを終えるのを待っていました。(その3 に つづく・・・)* マゼランズ の 東京ディズニーリゾート40周年“ドリームゴーラウンド”スペシャルコース * ・小鮎のエスカベッシュ、アオリイカのタルタル、ホワイトアスパラガスのポワレ・カンパチのカダイフ揚げ パプリカとメロンのスープ添え・和牛のグリエ フムスとトマトのヴィネグレット 仔羊のロースト ミントのパン粉焼き・パン・クレマ・カタラナケーキとポルボロン、柑橘のソルベを添えて・コーヒーまたは紅茶 ・・・・・・2023年4月10日~8月31日(10000)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
May 2, 2023
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5月2日火曜日。東京ディズニーシーやホテルミラコスタの敷地までたったの数百メートルの場所にいて朝を迎えられるというのに(前日の日記はこちら)、私は5:00になる前に目覚めてしまいました。なぜなら、宿泊しているアンバサダーホテルの部屋の窓に朝陽が猛然と突進してきたからです。このお部屋の窓、真東向きだったんですね~眠る前に遮光カーテンを閉めておくのを忘れていました。今日のディズニーシーの開園時刻は8:30、ディズニーホテル宿泊者限定ハッピーエントリーの開始は8:15 ときいていますが …まだ5時前だよ。 もうちょっとだけ寝ておきたいなあ...私は 寝過ごしてしまわないようにカーテンを半分だけ閉めて、ベッドに戻りました。自分用にセットしてあったアラームで再び目覚め、前夜調達した朝食をひとりでとってから身支度を始めたのは6:00頃でした。「ボクは6:30くらいに起きれば間に合うよねえ」 と前夜言っていた夫は、早く床に就いたことが功を奏してか今朝は6:00過ぎには自然に起きて恒例の朝風呂のためバスルームへ。バスルームから戻ったところでセットしてあったモーニングコールが鳴り出し、今朝は 夫の方がミッキーより早起き という珍しい展開になりました。(ミッキーの声は私もスピーカーフォンできかせていただきましたよ!)荷物も整えパークへ出かける仕度も完了して、テレビ画面でエクスプレスチェックアウトの手続きをし 部屋を出ようとしていると。窓の外を つつつーっと40周年デザインのリゾートライナーが滑っていくのが見えました。うわあー! もう一回見たいなあ...と思いましたけれど、40周年ライナーが軌道を一周回ってこの場所に戻ってくるまでには15分くらいかかっちゃいますからね~潔くあきらめて私達は部屋を出ることにしました。7:05くらいのことでした。リゾート内の道路をほんの少しだけ走って、ホテルミラコスタの車路ゲートを入ったのはそれからすぐでした。正面玄関車寄せに向かう坂を上っていくと、石畳の向こうに見えてきたミラコスタはいつもと姿が違っています。ただいま絶賛工事中(外壁補修工事だそうです)なので建物の写真を転写したシートで覆われているのですけれど、手前にちゃんとした車寄せが見えているものですからあまり違和感がありません。なんだか不思議な感じがしましたよ~今朝この時間の車寄せはゲスト到着のピークを迎えつつあるようで ロータリーからホテル前にかけて多数の車が停車しており、誘導や荷物の積み下ろしにあたるドアサービスキャストさんの数も(台車の数も)とっても多くて、その活気ある様子に私は圧倒されそうでした。(私達のよく知る早朝6時台の正面玄関はわりと落ち着いていて静かですからね~)ご家族連れの大荷物を車から台車へとどんどん積みかえたり はしゃいで走り出しそうな小さなお子さんを優しく制止したり。大型連休の朝 次々と到着する様々なゲストにそつ無く対応していらっしゃるドアのキャストさん達の姿は、今朝は一段と頼もしく感じられましたよ~さて、そんな賑やかな朝の車寄せに今年もまた夫と二人きりで到着した私は というと。少しの荷物とともに車を降りて、駐車場へと運転していく夫を見送った後は玄関前のデスクで荷物の預かり証を作成していただき(今朝はいつにも増して手早かったです)、いったんホテルのロビーに立ち寄ったあと ディズニーシーのパークエントランスへと向かいました。ホテルの玄関脇から小さな階段を下りてパークエントランスノースに至るまでの間にはホテルキャストさんが大勢いらっしゃり、ハッピーエントリー通行証の見本を掲げながら「通行証をお持ちの方はこちらへお進みください」と案内をしてくださっていました。エントランスへと下りると、ミラコスタに近い手前側のチケットブースあたりを先頭に、ハッピーエントリー専用の保安検査(手荷物検査)列が2~3列ほど作られていました。既に保安検査は始まっているようで、列は少しずつ動いているように見えました。この時、時刻は7:20。――アンバサダーホテルの客室ドアを出てからここまで15分かー 早かったな~などと考えつつ列の最後尾につくと、すぐに夫がやってきました。その後7分ほどして私達は保安検査を通過し、パークの入園ゲート前のエリアへ。文字通りの五月晴れの空を眺めながらハッピーエントリーの開始時刻を待ちました。8:10頃になると入園ゲートのシャッターが上げられて、ディズニーシープラザのアクアスフィア周辺にはミッキーをはじめとするキャラクター達が姿を現し、遠くからゲストに手を振りつつゲート前を通り過ぎてパーク内へと向かっていきました。そして 8:15に予定通りハッピーエントリー開始、2分後には私達もゲートを通過しました。(通行証は入園ゲートを入る時に回収されました。)(ディズニーシープラザのあちこちではキャストさん達がドリームガーランドを掲げてお出迎えしてくださっていました)(ミラコスタ通りの中で天井を見上げると、ここにも色とりどりのドリームガーランド)ミラコスタ通りを抜けてメディテレーニアンハーバーへ出ると、ピアッツアトポリーノにはさきほどゲート前を通り過ぎて行ったキャラクター達が勢ぞろいしてゲストを迎えてくれていました。広場に立つ街灯には40周年をお祝いするキャラクター達のバナーが。この光景は久しぶりに見る気がします。(ディズニーシー20周年の時は社会状況に配慮してか なんの飾りも無かったですもんねえ... 感慨深いです。)ハーバー周辺にいらっしゃるキャストさん達の胸にも小さなガーランドが見え、皆さん旗を振ったり誇らしげにガーランドを掲げたりして私達を迎えてくださっていました。広場や水際でしばしお祝い気分に浸った後は、私達はとりあえず朝一番の「ソアリン」へ。既にアトラクション敷地の外にまで伸びていた待ち列最後尾に到着したのは8:25過ぎくらいだったと思いますが、8:30のパークの正式オープン時刻になると同時にアトラクションの運営が始まって列は大きく動き出し、あっという間にスルスル~ っと敷地内 そしてフライトミュージアムの中へ。展示室内で長く待つこともなくカメリア・ファルコ女史の肖像画のある不思議な部屋に案内され、壮大な空の旅を順調に終えて清々しい気持ちで地上に戻ったのは9:00になる少し前のことでした。(アトラクションの外に出て待ち時間を確認したら、この時点で「125分待ち」と表示されていました。)その後は、ザンビーニブラザーズ・リストランテの裏手からハーバーへ続く坂道(いわゆる「パペリーノ通り」ですね~)に出現しているという40周年デコレーションのペインティングを見に行きました。ドリームガーランドもあちこちに飾られていましたよ~細い階段状の小径の方には、アンバサダーホテルでも見かけた楽しそうなキャラクター達のペイントも。デコレーションを眺めて 写真を撮りながらのんびり歩いて、ピアッツアトポリーノに戻り着いたのは9:10頃。それからは、「すいている今のうちに」と エンポーリオやヴァレンティーナズ・スウィートでお買い物を済ませ(朝の方が商品が揃っているので欲しいものが買えますからね!)、ミラコスタ通り入口で行われていた専門のキャストさんによる写真撮影(フォトサービス)の列に並びました。この時9:40くらいでしたが 写真撮影の列には3~4組ほどが並んでいて10分ほど待ちました。4月末から5月初めにかけてのこの時期は私達にとっては記念日週間なので、かつてはディズニーシーに訪れたら必ずパーク内のどこかでフォトサービスの列に並んで台紙付きの記念写真を撮っていたものですが、それもこの数年はしていなかったので 久しぶりに撮影できて嬉しかったです。(注:フォトサービスそのものは変則的な営業のさなかでも行われていましたが、マスクを着用したままの撮影しかできない時期もあり、ここ数年は自発的にやめていました。)今回担当してくださったカメラマンさんはゲストをのせるのがとても上手で、私達も求められるままについつい色々なポーズをとってしまい、楽しい撮影になりましたよ!撮影を終えたあとは、ビッグバンドビートの初回(エントリーなし先着順自由席)を観に行くためにヴェネツィアエリアを通ってアメリカンウォーターフロントへ。ヴェネツィアの歴史を感じさせる建物の外壁にもパペリーノ通り同様に40周年のペイントがあり「またもや世界遺産に落書きか??」と少々戸惑いもしましたが、よく考えてみたら このデコレーション手法もパークが突然変則的な営業形態に陥る直前にはイベント時のお約束になりつつあったようですからね~「これがここにあるということは ディズニーシーも完全に『通常運転』に戻ったということだ」と考えなおし、むしろ喜ばしいことなのだ と 心の中で自分に言い聞かせながら、私はヴェネツィアエリアを通り抜けてブロードウェイへと向かいました。(その2 に つづく・・・)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
May 2, 2023
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(…その1から続く)「ミニー、ウィー・ラブ・ユー!」が終了し、キャラクター達を乗せた船がスピードを上げてハーバーから去って行ったところで、時刻は11:43くらい。それからすぐに部屋のテレビ画面からエクスプレスチェックアウトの手続きをし、私達は部屋を出ました。今日は早く帰るから荷物はキャストさんに取りに来てもらってホテルに預けるまでもないよー 自分達で駐車場まで運べばいいよー この時間はサービスホットラインもなかなかつながらないしさあー...と珍しく夫が言うので私達は自らスーツケースを携えて廊下に出て歩き始めたのですが、これが大失敗。キャスターが付いているとはいえ、ふわふわのカーペット敷きの長~い廊下を転がしていくのは意外と骨が折れ、すぐに私は どんなにサービスホットラインが混んでいようともキャストさんに取りに来ていただく手配を電話ですべきだった と後悔しましたよ。(今回の部屋は駐車場から遠いのだということを私達はふたりともすっかり忘れていたのでした。)それから昼食までは、ホテルやパークの周辺を写真を撮り歩いて過ごしました。ホテルミラコスタのロータリーにある定番撮影スポットとして有名な噴水はメンテナンス工事中だったので、久しぶりに正面玄関のプレートの写真を撮ってみたり、パークエントランスノースのピクニックエリアにも下りてみたり。ホテル内に戻って、こちら↓お馴染み二階の廊下でも記念撮影してみたり。この↑廊下の存在は誰もが知っていると思いますが この場所はパーク内でいうとミラコスタ通りの上にあたります。ロビーからバンケットエリアへと続く自然光の入る明るい廊下もとても素敵ですけれど こちらの廊下もなかなか綺麗で私は好きです。客室のあるエリアに続いているので 宿泊で訪れた時以外は足を踏み入れるのがちょっと憚られるのですけれどね~ほんとうに、ホテルミラコスタには写真に残したくなる場所がたくさんありますね。その後、昼食のPSをお願いしてあった時刻が近づいてきたので、ベッラヴィスタ・ラウンジへと向かいました。…え? 一週間前にもベッラヴィスタラウンジ行ったよね??うん。まあ、自分でもちょっとそう思いますけれど、幸運にも予約が取れたのですから何日連続になったって伺わないわけにはいきません。私の中では、今シーズンのベッラヴィスタラウンジでのお食事は先週と今週との2回でワンセットです。というわけで。テーブルに案内していただいた後は、今日は(私だけ)グラスワインのセット「ミラコスタ・トリオ」をお願いし、お料理はふたりともダイニングイベント「メディテレーニアン・ヴォヤッジ」のランチコースにしました。今シーズンのテーマは中央イタリアです。ミラコスタ・トリオの最初のスパークリングワイン(フランチャコルタ)、ベッラヴィスタをグラスに注いでいただいた後、やって来たのは前菜。春の花畑を思い起こさせるような美しいお皿です。左側はサーモンや帆立貝柱を柑橘でマリネしたものと彩り美しい野菜をあわせたもの。上にはスライスしたカラスミ、他に洋梨のソース、サワークリームとカンパリのムースに薄切りのバゲットが添えてあります。右側の水玉模様は、オレンジ色のがカンパリとブラッドオレンジのソース、グリーンはズッキーニのソース、小さい透明なものはオリーブオイルのカプセルとのこと。このテーブルにこの前菜とスパークリングワイン。これだけで私はじゅうぶん幸せです。感慨に浸りつつもランチコースは続きます。次のパスタはスパゲットーニ・フラタッキオーネ。トスカーナ州キャンティ地方の郷土料理とのこと。スパゲットーニはスパゲッティーよりもかなり太いロングパスタです。具材はサルシッチャ、赤タマネギ、タマネギなど。たっぷりのペコリーノチーズも加えられています。上のグリーンは「セルバチコ」という野菜で、私は少しピリッとした辛みと苦みを感じました。メインは、お魚の方は先週のベッラヴィスタ・ランチコースでいただいたので、今日はお肉です。牛フィレのタリアータ。タリアータにはアーティチョークが添えられています。左は「ウチェレット」というトスカーナ州の郷土料理をもとにした白いんげん豆のトマト煮込み。上にはクレソンとトレヴィーゾという紫色の野菜が散らしてあります。キャストさんによれば、ウチェレットはトスカーナでは白いんげん豆とセージと一緒にチキンも入れてトマトで煮込むそうですが、今回はチキンの代わりに牛肉を使っているそうです。ミラコスタ・トリオの三杯目、キャンティがよく合ってとても美味しく楽しくいただけました。デザートはアイスと焼き菓子の盛り合わせ。紅茶クッキーに蜂蜜レモンのジェラート、アーモンドのムースに柑橘、手前の焼き菓子は「カントゥッチーニ」というアーモンド入りのサクサクしたクッキーでした。15:00からの「ミニー、ウィー・ラブ・ユー」も見ることができました。この時間に行われる水上ショーはこちらのお店からは逆光になりますが、食事しながら眺める分にはこれくらい見えればじゅうぶんだと思います。今回の真冬のホテルミラコスタ宿泊の最後を締めくくる良いお食事でした。特にお料理とワインの組み合わせがいつにも増して素晴らしく おしゃべりも弾んでとっても楽しく過ごすことができました。私はホテルミラコスタのお店には一人で訪れることも多いですが、やっぱり美味しい物を食べるとき「美味しいね」と言える相手が目の前にいるのはいいですね~2週連続でも「ほんとうに来てよかったな」と思いましたよ。 (メモ:今回のミラコスタ・トリオ) ・ベッラヴィスタ・キュヴェ・ブリュット ・カンテ・シャルドネ ・カステルイン・ヴィッラ・キャンティ・クラシコこのまま帰ってしまうのは少し名残惜しくて、ベッラヴィスタラウンジを出た後は一度ホテルの正面玄関を出て夕刻のパークエントランス&ミラコスタを眺めに行きました。その後、駐車場へ行って、日が沈む前に私達は舞浜を離れました。私のちょっとした思いつきから始まったミラコスタ宿泊だったけど、ひょんなことから二週末連続での舞浜宿泊になって忙しかったけど、でも楽しかったな。いきなりの休業で予定していたホテル宿泊も食事も全てが無くなってしまったあの時から まもなく三年が経とうとしています。舞浜のパーク&ホテルと私との付き合い方も 振り返ればこの三年間は「いつもと違う」ことを常に許容し続けてきた日々でした。私もそろそろ以前のペースに戻って 再びホテルやパークと適正な距離をとるべき時期がやってきたのかもしれないな。自分にとっての適正な距離っていったいどれくらいなのか、それはまた考えなければいけないことなんだけど。そんなふうに妙に冷静になって、冬の太陽が沈んでいく西の空を助手席から眺めながら 私は家に帰ったのでした。(おしまい)* ベッラヴィスタラウンジ の “メディテレーニアン・ヴォヤッジ”ランチコース~中央イタリア~ *・サーモンのカンパリマリネと帆立貝 洋梨のモスタルダ カラスミ・スパゲットーニ フラタッキオーネ サルシッチャ ペコリーノ・本日の魚のインパデッラ 海老とムール貝 サフラン香るブロテッド または 牛フィレ肉のタリアータ クレソンとトレヴィーゾ 牛肉と白インゲン豆の煮込み・アーモンドの軽いムースとカントゥッチーニ レモン風味の蜂蜜ジェラート・コーヒー または 紅茶 ・・・・・・・2023年1月10日~4月9日(6500)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
January 29, 2023
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(前日から続く)聞きなれた音楽がかすかに耳の奥で鳴っているように感じて、目を覚ましたのは6:30過ぎ頃でした。部屋の中はほの明るくなっていましたが、まだ日の出前。カーテンを開けたままにしていた東向きのヴェネツィア側の窓辺からは、昇ってくる寸前の朝陽の光に薄赤く色づいた空が見えていました。ベッドから抜け出してハーバー側の窓辺に寄ってみると、ごくごく小さな音量でBGMが流れているパーク内の水域には 既にグリーティングなどでお馴染みのあの大きな船が姿を見せていました。昨夜就寝前に偶然目にしたのが居残り練習だとしたら、こちらは「朝練」とでも呼べばいいのでしょうかね~船は昼間の水上ショーの時とよく似たコースを辿るように水域を回ると水道橋の向こうへと退場していって、1分ほどすると再び水道橋をくぐりぬけて水域に現れる... という動きを繰り返していましたよ。6:48くらいになると、ヴェネツィア側の窓から見えるブロードウェイミュージックシアターの建物脇から朝陽がひょいっと顔を出しました。薄暗かったハーバー水域も元気な朝陽に照らされて一気に明るくなり、プロメテウス火山もみるみるうちにオレンジ色に染まっていきました。朝陽はカーテンを開け放した部屋の中にも遠慮なく差し込んできて眩しいほどだったので、私は これはもう二度寝はできないなあ… と観念して 完全に起床して身支度を始めることにしました。大きな船の「朝練」が終了して 時刻は7:00過ぎ。しばらくすると、さざ波が収まったメディテレーニアンハーバーの水面には「逆さプロメテウス」が映し出されました。お天気が良くて 風が無くて 水面が鏡のようになる時にしか出現しないこの光景。水上がスチーマーラインの船やゴンドラで賑わっているパーク営業時間中にはなかなか見ることができないので、これもホテルミラコスタ宿泊時の楽しみのひとつかもしれません。ポンテヴェッキオの向こうには、ケープコッドの街並みから続く東京湾が広がっています。遠くに目をやると、今朝は対岸にある羽田空港までがはっきりと見えました。そして 水平線に沿って視線を右に移していくと…プロメテウス火山の左側 ポートディスカバリーにある海洋生物研究所の青いドームの向こうには、東京ゲートブリッジと真っ白な富士山が見えていました。ホテルミラコスタの中でもこの位置にある部屋の窓から富士山が眺められるのは以前から知っていましたが、前回同じ部屋に宿泊した際はたまたまこのポートディスカバリーのドームがメンテナンス中で 建物周囲に組まれた足場に隠れて富士山が見えず、ちょっと残念に思ったことを私はふと思い出しました。数年ぶりに同じ場所を訪れて同じように景色を眺めると、前回 前々回…に訪れた時のことを昨日のことのように思い出すものですね。小さな景観の変化に気づいて時間の経過を実感し、翻って自分の置かれている環境の変化や自分自身の変化にも気づいて呆然としたり、たった数年で状況が変わってしまったこの世界のことに想いを馳せたり。私にとって こうして舞浜をディズニーシーをホテルミラコスタを訪れて 一定の場所で立ち止まって景色を眺めることは、見えないはずの「時の流れ」というものを目に見える存在にしてくれる 貴重な機会なのかもしれません。…そうこうするうちに。気づくと、窓の前のリドアイル入口あたりには出勤直後らしきキャストさん達が続々と集まっていらっしゃったかと思うと 何やら打ち合わせを始めたご様子。時刻を確認すると、なんともう7:58。私がのんびり身支度してぼーっと窓辺に立って外を眺めて考え事をしている間にディズニーシーのパークには開園時刻が近づいて、ホテル宿泊ゲストが「ハッピーエントリー」を利用して入園してくる8:00まであと2分(!)となっていました。そして8:00を1分ほど過ぎると、私達の部屋の前の橋や坂道にもアメリカンウォーターフロント方面へ向かうゲストの皆さんが姿を見せるようになってきました。8:15にはパークは一般開園時刻を迎え、その数分後には大量のゲストがメディテレーニアンハーバー周囲に流れ込んできました。ハーバー水域の向こうのプロメテウス火山右側の山裾には「ソアリン」のスタンバイ列が作られているようで、最後尾がみるみるうちに後退していくのも見て取れました。パーク開園直後のいつもの風景をこのあたりまで眺めて、私はいったん朝の窓辺を離れました。恒例の朝風呂を終えた夫と窓辺で朝食をとり、記念撮影のためになんとなく部屋の中を片付けて私が再び窓辺に戻ったのは9:00を大きく過ぎた頃でした。開園時刻から一時間近くが過ぎたメディテレーニアンハーバー周辺は人の流れも落ち着いてきたように見えました。11:30からの水上ショーに備えてでしょうか、リドアイルには既に場所を確保していると思われる皆さんの姿もありましたが それもごくわずか。殆どの方はこの時間、お目当ての人気アトラクションやショップなどそれぞれの目的地にいらしているようで、火山を抱いたポルトパラディーゾの港町は穏やかな様子でした。きょうの私達はパークに行く予定もなく、チェックアウト時間までゆっくり過ごした後はホテル内で昼食をとって帰宅するだけだったので、室内や部屋の周辺の廊下などで記念撮影をした後はホテル内を少しだけ散策してしばらくのんびり過ごしました。その後、荷物を整理していつでも部屋を出られるように支度をし、パーク内で11:30から行われる「ミニー!ウィー・ラブ・ユー」を待つことにしました。(部屋の窓からプロメテウス火山の噴火も見られました。10:35頃。)やがて11:30になると パーク内にはミッキーの声が聞こえてきてミニーに捧げるダンスの練習がスタート。数分後には大きな船が結構なスピードで水道橋の下を抜けてハーバー水域に登場してきました。昨日の15:00過ぎにこの窓から同じショーを眺めた時は逆光でよく見えなかったのですが、今日この時間は光の具合もちょうどよく、ガラス越しでも船の姿をちゃんと捉えることができました。もちろん、船がピアッツァトポリーノ寄りに停止している場面は窓に近寄ってやっと見える感じでしたけれど、水域をぐるっと大きく回る時 そして帰っていく時には船はリドアイル前の水際を通って行くので、キャラクター達の仕草もよくわかって楽しかったですよ。(その2 に つづく・・・)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
January 29, 2023
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(…その4から続く)19:40。メディテレーニアンハーバーから一切の光が消えると、キャラクター達の可愛らしい声に導かれて新しいディズニーシー夜のハーバーショー「ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス~」は静かに始まりました。上演が開始されてから二か月半ほどの間に既に私はこのショーを様々な場所から数回鑑賞していますが、周りに夫以外誰もいない状況で寛いでこのショーを観ることができたのはこれが初めてです。11月にパーク内で観た時は目の前に膨大な数の人影があったため、身長がそれほど高くない私は 水上を転がっていくたくさんの星たちや水面を走る光や象徴的な金色の海賊船の姿をあまり見ることができなかったのですが、少し高い場所であるミラコスタの部屋の窓からだとそのいずれもがよく見えて、暗闇から始まるこのショーの導入シーンの美しさを私は初めて理解しました。ピアッツァビューのこの部屋からは水域が全て見渡せるわけではないのですが、それでも視界にピーターパンやウェンディを乗せた金色の船がすーーっと滑り込んできたときは あ!船が来た! と思わず声をあげてしまいましたよ。ハーバーの中央(私達の視界でいうと右の端)に立つ大きな機材が 映像の力でラプンツェルの「塔」に自らの姿を変えた場面も、手に取るようにとてもよく見えました。ホテルミラコスタの建物への映像投影は部屋位置的にほぼ見ることはできませんが、プロメテウス火山への投影はとてもよく見えて楽しかったです。このショーは、既存のアニメーション映像を使った演出が多用されているためか、また構成が「願いをかなえた人たちの物語」をいくつも紹介する形で進んで行くにとどまり全体を貫くドラマティックな展開が無いためか 「ショー」鑑賞というよりは「パレード」鑑賞に印象が近く、内容的には強く心を揺さぶるという種類のものではありません。が、花火や噴水や炎や光など視覚に訴える演出や音楽など見どころはたいへん多いので、終始「すごいなあ」と感心しながら私は目の前で起こることひとつひとつを見逃さないよう努めました。また 全体がスクリーンにもステージにもなっている複数のバージや 中央に鎮座してその姿を変えながらショーを操る巨大な怪物のような機材の存在感はとにかく暴力的なほどに凄まじく、科学技術の進歩の前では人力に頼る旧来のエンターテイメントや牧歌的なテーマパークはもはや「参りました」と頭を垂れるしか術はないのだろうか… と、ちょっと複雑な気持ちにも一瞬なりました。ほんとうに、ディズニーシーがこの場所にこの造形で誕生した二十数年前、ここメディテレーニアンハーバー水域でこの「ビリーヴ!」のような風合いのショーが上演される日が来ようとは 誰も想像していなかったことでしょう。やはり、このパークは生きていて 日々変化し続けている。今このハーバーを埋め尽くしているたくさんのゲストが時を経て一人残らずいなくなっても、ディズニーシーはここに残って新しい楽しみをその時代の人たちに向けて提供し続けていくのだろうなあ。上演時間としては少々長い30分の間にはそんなふうに心は過去へ未来へと時間の狭間を飛び回り、ショーが終わりに近づくころには私は少し感傷的になっていました。始まった時と同じように静かにショーが終了すると、ハーバーの周囲を埋め尽くしていたゲストはすぐに四方八方に散り始め、部屋の窓から見える景色も見慣れたパーク夜景へとあっという間に戻っていきました。時刻は20:10過ぎ。このあと20:40には花火があって、それが終わればもうすぐに21:00の閉園時刻ですものね。皆さん残り少ない時間のうちでやりたいことがまだまだたくさんあるのかもしれませんね~私達もシーが閉園する前にパーク内で少しお買い物をしたくて ホテル内で花火を眺めた後20:50頃にはホテル&パーク・ゲートウェイから再入園をしました。向かったのはエンポーリオなどのミラコスタ通りにあるショップでしたが、この時間は当然のことながらどこもかしこもごった返していて、たったひとつのグッズを購入するために随分と手間どってしまいましたよ。ホテル館内に戻ってから軽い気持ちで立ち寄った「ミッキランジェロギフト」も かつて経験したことのないような混雑ぶりで非常に驚きました。(21:15くらい。)三年前とあまり変わらない数のゲストを受け入れ始めている現在でもパーク営業終了は「21時」と早い時刻に据え置かれているので、閉園後のホテル内ショップまでもこんなことにもなってしまうのかなあ とちょっと思いました。部屋に戻ったのは21:20過ぎ頃でした。窓からパーク内を覗き見るとまだまだ路上を行くゲストは多く、リドアイルへの入口あたりでは立ち止まって火山をバックに記念撮影をするグループもたくさんいらっしゃるようでした。もう一方のヴェネツィア側の窓からは、光煌めくニューヨークの街並とSSコロンビア号やホテルハイタワーが作り出す美しい夜景が見えていました。それからしばらくは 私はカーテンの陰に隠れるように窓辺に立って、くり返し流れる閉園のアナウンスを聞きつつ だんだんと人影が少なくなっていくパークの様子を眺めていました。21:30近くになると、警備担当のキャストさん達が手にするサーチライトの光の筋がアメリカンウォーターフロントやポンテヴェッキオの各所を照らしながらこちらに近付いてくる様子が部屋の窓からも見て取れるようになってきました。きっとパークの奥の方から順にゲストがいなくなったことを確認して回っていらっしゃるのでしょうね。21:35頃にはリドアイル入口あたりの橋の上の交差点に警備キャストさん達がいったん集合し、その後ヴェネツィアエリアやピアッツァトポリーノ方面へと分かれて進んでいらしたようでした。そして21:40を過ぎると部屋の窓から見渡せる範囲にはゲストの姿は全くなくなり、路上を歩いていくのは勤務を終えた制服姿のキャストさんばかりとなりました。22:30には、閉園後もずーっと流れ続けていたパーク内BGMが唐突に止まりました。マクダックスデパートメントストアやSSコロンビア号などパーク内の建物を明るく照らし出していた灯りも消えて、いよいよディズニーシーのパークの「今日」も完全に終わりを迎えるようです。私はこのあたりで一度、閉園後のパーク内を眺めるのをやめて窓辺を離れることにしました。一時間ほどして。ベッドに入る支度を終えた私は、窓の外からかすかにモーター音が聞こえてくるのに気が付きました。時刻は23:30過ぎ。再び窓辺に寄ってカーテンを開けてみると、月の光に照らされた真っ暗なハーバー水上ではさまざまな色に輝く小さな星々を乗せたジェットスキーが駆け回っていました。音楽も流さないままでいったい何をやっているんだろう?? と思ってぼーっと眺めていると、ビリーヴ!に登場する金色の海賊船までもがやがてハーバーに姿を現しました。よーく目を凝らしてみると、金色の船にはピーターパンやミッキー、ミニーもちゃーんと乗っていて そこにいるはずもないハーバーを囲むゲストに向かって盛んに愛嬌を振りまいているようでした。私に呼ばれて窓辺に駆けつけた夫は「きっと『ビリーヴ!』反省会のあとの居残り練習だね!」と笑っていましたよ~この「居残り練習(?)」はパターンを変えながら何度も何度も繰り返し行われていましたが、23:45には全て終了したようでメディテレーニアンハーバーには照明が点き いつもの穏やかな閉園後の風景が戻ってきたので、私もベッドに入って眠ることにしました。――夜更けに窓のカーテンを開けたら目の前の水上に色とりどりの星や金色の船が浮かんでいたなんて、ほんとうに本物のお伽話か夢の中の物語みたいだったなあ… なーんて。ちょっと得をしたような不思議な気持ちになってニヤニヤしながら、私は幸せな幸せな眠りに落ちていったのでした。(翌日につづく)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
January 28, 2023
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(…その2から続く)ミニーマウスにありったけの「愛」を伝える短い水上ショーが終わって ハーバーから船が去っていったのは15:15になる少し前でした。(ちなみに、「ミニー、ウィー・ラブ・ユー!」というタイトルのこのショーは、船の停止場所がハーバー水域のうちのピアッツアトポリーノ寄りということもあり、このお部屋からは「全然見えない」というわけではないけれど よく見ることができたのは船が水上をスピードを上げて移動している場面が中心でした。)船が水道橋をくぐって完全に姿を消した後、私はいつものように部屋の中を探索して宿泊の記録のために写真を撮ることにしました。とはいっても 実は今日のこの客室、たぶん過去に宿泊したことがあるのではないかな~ と思い当たったので、今回は簡単にしておきました。お部屋のタイプとしては、 ポルトパラディーゾサイド ピアッツアビュー(ダブルベッド一台) ということになります。ファンの皆さんはよーくご存じと思いますが、このタイプのお部屋はホテルミラコスタの建物内でこの位置にのみあるわけではありません。客室位置の違いによって各部屋少しずつ仕様(窓の数や大きさ、窓の外側のフェイクバルコニーの有無、調度品の配置など)も窓から見える景色も異なってくるので、このタイプは何回宿泊しても楽しいです。今回のお部屋はたまたまパーク内に突き出しているように伸びている建物の先端の角にあったので、窓が二面ありました。部屋のドアを入って正面に見える窓は、パーク内のメディテレーニアンハーバーエリアに面しています。この窓から望めるのは、いかにも「ポルトパラディーゾ・サイド」の客室らしい景色。火山とハーバー(とリドアイルとポンテヴェッキオ)が見えます。ハーバー水域はピアッツアトポリーノ寄りの部分は全く見えないので、全体の三分の二弱が見える感じでしょうか。(ハーバービューではなく「ピアッツアビュー」ですからね!)もう一方の窓はパーク内のヴェネツィア地区に面しています。ヴェネツィア地区はテーマポートでいえば「メディテレーニアンハーバー」の一部ですが、地図上では「アメリカンウォーターフロント」のニューヨーク地区と隣り合っているので、窓からはそのニューヨークの建物や街並みも見ることができます。やや右に視線を向けるとマクダックスデパートメントストアやホテルハイタワーのあるニューヨーク地区。左側や真下にはヴェネツィア地区の運河やリストランテ・ディ・カナレットの建物、その背景としてニューヨーク地区のエレクトリックレールウェイの車庫やブロードウェイミュージックシアターの建物までもが見える という、とても情報量の多い景色です。過去何度もここで呟いたことですが、このお部屋は自分が本当にディズニーシーの住人になったように錯覚してしまうような パークとの一体感をめいっぱい楽しめるような客室だと思います。(パーク内が見えすぎてなんだか落ち着かない... という方もいらっしゃるかもしれませんけどね! それはまあ、人それぞれかと思います。)…と、いつもの入室直後と同じように客室内を眺め回してあちこちで写真を撮って… とバタバタしていたら、朝方到着の際に預けた荷物をキャストさんがお部屋まで運んできてくださいました。(15:20過ぎくらいだったと思います。早かったですね~ ありがとうございました。)その後、私達は荷物を整理して 次の予定に向かうまでの間お茶をいれてしばらく休憩しました。早い夕食をパーク内でとるため出かける支度をし始めたのはそれから約一時間後、窓の外が夕景に変わりつつあった16:30頃。午前中は青く晴れ渡っていた空にはこの時間になると絶妙な量の雲がわき それが沈みゆく太陽の光を受けて、二つの窓から見える景色はどちらもまるで絵画のようでした。夕食のPSは17時台の半ばにいれていたのでそんなに慌てる必要も無かったのですが、何せこの部屋はロビーまで遠くてパークに入園するまでにそれなりに時間を要しますし、夕方のパーク内は路上を行くゲストも多く混雑しているので移動にも時間がかかるのでは? と考え、「少し時間に余裕をもって」と 私達が部屋を出ることにしたのは16:50頃でした。さてさて、ところで本日の夕食場所はプロメテウス火山の麓にある「マゼランズ」。なので「ホテル&パーク・ゲートウェイ」からシーに再入園したあとはアメリカンウォーターフロント方面へ続く坂を上りポンテヴェッキオを渡ってハーバーの対岸を目指しました。(宿泊している部屋の窓からはポンテヴェッキオが真正面に見えるので、「この窓から梯子をかけて地上に下りればすぐにポンテヴェッキオを渡って向こうまでいけるのになあ…」と妄想しましたよ!)ポンテヴェッキオの上から望むアメリカンウォーターフロントの夕景。この時間(17:00過ぎ頃)は、ここで立ち止まって写真を撮っている方も多くいらっしゃいましたよ。メディテレーニアンハーバー、フォートレスの一角にある隠れ家のようなレストラン「マゼランズ」前に到着したのは 優先着席(PS)予約時刻の10分ほど前でした。お店の前に立っていらっしゃるキャストさんに名前を告げるとすぐに中へ通してくださり、「お呼びするまでお好きな席でお待ちください」と、レストランの上にある 普段は「マゼランズラウンジ」として使用しているエリア(※現在は営業休止中)へ案内してくださいました。(マゼランズラウンジから見下ろすダイニングエリア)10分ほどすると名前が呼ばれ、私達は階下に案内されて地球儀の近くのテーブルに着きました。前回こちらのお店に来たのは一年と9か月ほど前。その時はまだ社会の施策もパークの運営状況も混沌としていて ワインがご自慢のここマゼランズでも「アルコールの提供ができない」という理不尽な状態に陥っていましたが、今日は大手を振ってワインをいただくこともできます。なので私達、嬉々としてシャンパンをボトルでお願いしたところ…テーブルの上にワインクーラーを置く余地がない ということで(こちらのお店では現在 ワインクーラースタンドは使用していないようです)、急遽広いテーブルにお引越しすることとなりました。で、場所を改めましてお食事スタート。私がお願いしたのは「シェフのおすすめコース」です。(夫は「どうしてもデザートのクレームブリュレが食べたい!」とのことで、さんざん悩んで「マゼラン」コースを選択しました。)おすすめコースの方は、前菜には名古屋コーチン。お魚料理には蝦夷あわびと帆立貝柱。お肉は和牛のグリエ&カルボナードという、充実した内容でした。美味しいものを少しずついただけるので、やっぱり私はコース料理が好きです。久しぶりにパークで以前のようにのんびりと過ごせた今日一日の最後にこうしてこのお店に来られて本当に嬉しかったです。これからも、「マゼランズに行けば外れなく美味しいものが食べられる、マゼランズなら間違いない」と言われるお店であり続けてほしいものだと 心からそう思いましたよ~食事を終えて外に出ると、時刻はまもなく19:20になろうかというところ。夜のハーバーショー「ビリーヴ!」開始まであと20分少々となっていたので、宿泊している部屋からショーの様子を眺めたかった私達は少し急いでホテルミラコスタまで戻ることにしました。そして、ホテル&パーク・ゲートウェイを経て 長い長い廊下を歩いて ようやく部屋まで戻り着いたのはショー開始の5分ほど前。ハーバー側の窓辺に寄ってみると、右手にはあの巨大なメイン機材がしっかり見えていました。この部屋の窓からは「ビリーヴ!」はどれくらい見えるんだろうか? ひょっとしたらハーバーの中心部分は見えないんじゃないだろうか? …と思っていた私は、 とりあえず何かしらは見えそうだな~ と少し安心しました。(その4 に つづく・・・)** マゼランズ の シェフのおすすめコース **・名古屋コーチンのガランティーヌ、ソーテルヌワインのジュレを添えて・蝦夷鮑と帆立貝のブルギニヨン・和牛のグリエ 白味噌とクレソンとアーモンドのコンディマン、和牛のカルボナード・パン・紅茶クリームとオレンジのヴァシュラン、ホットチョコレートソースを添えて・コーヒーまたは紅茶 ・・・・・・・2022年12月26日~2023年4月9日(10000)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇前回
January 28, 2023
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(…その1から続く)船の中へと続く階段を上り、建物でいうと2階にあたる「Cデッキ」にあるテディ―・ルーズヴェルト・ラウンジ店頭に行くと、お店の前には予約あり(PS登録済)のゲストの列と 予約なしで入店を待つゲストの列が分けて作られていました。名前とPS時刻を告げてから列に並び、ニューヨークの波止場とハドソンリバー越しにプロメテウス火山の姿を眺めて待っていると…数分後には名前が呼ばれ、私達はお店の中に通していただくことができました。本日案内していただいたのは、このお店の中でもSSコロンビア号の船首部分に一番近い 甲板の様子も少し眺めることのできる明るい窓辺のテーブルでした。ソファーの置かれている暖炉前のエリア全体を見渡すこともできます。ラウンジ内の壁の何か所かに描かれているセオドア(テディ―)・ルーズヴェルトの全身像もとてもよく見ることができましたよ。ごくごく軽い昼食として注文したものは、サンドウィッチプレートがひとつと前菜のプレート「アラウンド・ザ・シー」をひとつ、それに夫はビール、私はグラスのスパークリングワインを一杯ずつ。以前はお酒の他にいろいろとお食事になるものやおつまみになるものを豊富に取り揃えていたこちらのお店も、現在はバーラウンジに特化したのか ものすごーくメニューが少なくなってしまっているので、大半のゲストがほぼ同じものを注文しているようでした。こちら↓がこの店唯一のお食事メニューともいえるサンドウィッチプレート。サーモンと海老のサンドウィッチ(美味しかったです!)にフライドチキン、フライドポテト、ワッフルにメイプルシロップなどの盛り合わせです。キャストさんによれば、チキンやフライドポテトにも少しシロップがかかってしまうくらいにして「甘じょっぱい」ややこしい味を楽しむのがおすすめとのことです。こちらはお酒と一緒に楽しむのにちょうどよい前菜プレート「アラウンド・ザ・シー」。名前の通り、ディズニーシーのパークをぐるっと一周して楽しむような趣向の前菜盛り合わせです。お皿の上の各テーマポートの配置も実際のディズニーシーと同様に、真ん中にプロメテウス火山をいただく「ミステリアスアイランド」、手前左の黒いゴンドラが「メディテレーニアンハーバー」で、時計回りに「アメリカンウォーターフロント」→「ポートディスカバリー」(ニモです)→「ロストリバーデルタ」(遺跡)→「アラビアンコースト」(チャンドウのもぐり込んでいる宝箱)→「マーメイドラグーン」となっています。アメリカ国旗翻る「アメリカンウォーターフロント」のこれ↓は、SSコロンビア号を表現しているのだそうです。(中身はボロネーゼとチーズのブリュレでした。)プロメテウス火山はビーフのムースでできています。溶岩はラズベリーソースです。手前、マーメイドラグーンの桜色の貝殻の中には帆立貝柱のマリネが入っていました。お皿の上の全てを次から次へと物語のように紹介し質問にも快く答えてくださるキャストさんの話術はたいへん心地よく、メニューが削減されてしまった寂しさと利用時間に70分の制限が加えられてしまった残念さを補って余りあるような楽しい時間となりました。少ないPSの枠を事前になんとか確保することもでき、素晴らしいキャストさんとお会いすることもでき、今回は久しぶりにこのお店に来ることができて本当に幸運だったなあ と つくづく思いましたよ。そして、状況が落ち着いてきたとはいえまだまだパーク運営に制約の多い現在の状況では、この場所を支える最後の砦はやっぱり「人の力(ちから)」なんだな と、またもや私はあらためて実感したのでした。食事を終えて船から陸におりると、時刻は14:30過ぎ頃。私達はそれからショップを覗きつつホテルミラコスタへと向かい、ホテル&パーク・ゲートウェイを通って館内に入ったのは14:45くらいでした。階段を上ってロビーに行くと、きょうこの時間はまだチェックインは始まっておらず レセプション前には手続きの開始を待っている「らしい」ゲストが大勢立っていらっしゃって、皆さん所在無さそうにしていらっしゃいました。順番を待つための列がどこかに作られているのかしら? と思って近くにいらしたキャストさんに聞いてみると、「特に列はお作りしておりませんのでチェックイン開始までもうしばらくお待ちください」というお答が返ってきました。以前は 館内が混雑する週末などは手続き開始時刻を早めて対応してくださっていたこともあったのですが、ここ数年でホテル側の方針が変わったのでしょうかね~オンラインチェックインやアーリーチェックインなどのシステムを整備して15:00~のチェックインに対応するキャストさんの数を減らしたのか、あるいはキャストさんが本来の勤務時間外の労働をすることを厳しく制限するようになったのかもしれませんね。そんなことをいろいろ考えているうちに時間が過ぎ、15:00になる10分ほど前だったでしょうか、突然 ロビー全体に対してごく控えめにチェックイン開始を予告するアナウンスがあったので、私達はキャストさんの案内通りにレセプション前に並びました。その後まもなくカウンターの中にチェックインを担当するキャストさんが揃い 順番に手続きが始まりました。私達の手続きも順調に進み、レセプションを離れてふたりで部屋へ向かって歩き始めたのは15:00少し過ぎ頃。エレベーターと長い廊下を経て 15:05くらいには本日宿泊する部屋のある4階にたどり着くことができました。レセプションで手渡された館内地図に記入されていた部屋の位置は長い長い廊下の果て、パーク内でいうところのアメリカンウォーターフロント側ウイングの先端にあたる場所でした。(地図を見て部屋が遠いことがすぐにわかったので、荷物は自分たちでは運ばずに 後ほど部屋まで届けていただくことにしました。)なんだか 過去に何度も見たことのあるようなこの景色。この廊下のつきあたり 右手側が私達の本日宿泊するお部屋です。ドアを開けて中に入ると。カーテンは閉まっていますが、正面と向かって左側と窓が二面あることがわかります。部屋に入って正面にある窓まで歩み寄ってカーテンを開けると、プロメテウス火山の前の水上を 船がスピードを上げて滑っていくのが見えました。パーク内ではちょうど、15:00からのハーバーショー「ミニー、ウィー・ラブ・ユー!」が開催中のようでした。ごくごく短いショーであることは知っていたので、私達は とりあえず今はこのショーが終わるのを見届けよう と、カーテンを開けてそのまま窓辺にとどまることにしました。(その3 に つづく・・・)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
January 28, 2023
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1月最後の土曜日の朝、既に開園時刻を迎えていたディズニーシーのエントランス・ノースで、私達はパークに入園するための保安検査の列に並び 順番がやってくるのを待っていました。三か月ほど前のこと。そろそろ夫の誕生日(2月です)に備えて何か手配しなければ...と ふと思いついて覗いたオンライン予約購入サイトで 私はうまい具合にホテルミラコスタに空室を見つけました。――そういえば、5~6年前まで1月下旬~2月初めの週末に夫の誕生日祝いも兼ねてミラコスタに一泊していたことがよくあったじゃない?! 久しぶりにそれ、復活させようじゃないの!そんなふうに咄嗟に(自分に都合よいことを)思いついた私は即座に部屋を確保。その後 その一週前に舞浜を訪れる機会を偶然にも得られたため今回のミラコスタ宿泊の計画は一時頓挫しかけましたが、やはり一度手にした宿泊できる権利を手放すのは惜しく、当初の予定通り決行されることとなりました。というわけで。ごく普通にパークを楽しむことは先週末の舞浜滞在でじゅうぶんにできたうえ、ここ数年の混乱を経て かつてホテルミラコスタ宿泊ゲストにのみに許されていた「チェックイン日にもディズニーシーにアーリーエントリーできる」制度も今は無くなってしまっているので、今日は以前していたようにマイペースで真冬のパークを楽しむべく(私達にしては比較的のんびりと)8:10過ぎ頃にホテルミラコスタの正面玄関に到着して手荷物を預け パークエントランス・ノースにふたりして下りてきていたのでした。到着してからいろいろ寄り道をしていたため、パーク入園ゲート手前の保安検査待ち列最後尾についた時には時刻は8:30過ぎになっていました。一般開園時刻から15分以上が過ぎていたこの時点では列ももうさほど長くなく、私達が検査を終えてゲートを入ったのはそれから十数分後の8:50くらいのことでした。きょうの私達は朝一番から人気アトラクションに向かうつもりもなく 急いで購入したいグッズもなく、唯一「行きたいなあ」と思っていた抽選無し先着順で観られるビッグバンドビート初回まではまだ4時間も(!!)あったので、それまではパーク内を軽く回ってみることにしました。ミラコスタ通りを抜けてハーバーへ出て、頭上に広がる青空を見上げながら まずは先週来た時はゆっくり眺めることができなかったザンビーニブラザーズ・リストランテ前の階段付近に広がるチューリップ畑へ。この場所のチューリップが見ごろになるのは毎年「1月前半ごろ」と早いので、1月の末ではもう花が終わってしまって植え替えられているのではないかな と心配しましたが、時期的にはギリギリ間に合った!といった感じでした。近寄って見るともうずいぶん開いてしまって散りそうな花も多かったですが、遠目に見るとお花の絨毯を敷き詰めたようでまだまだ綺麗です。ソアリンの前まで階段を上って振り返ると、チューリップの段々畑の向こうにはメディテレーニアンハーバーの水面が元気な朝の太陽の光を受けてキラキラ輝いて見えていました。考えてみたら、この場所で「火山とハーバーとチューリップ」の風景をのんびり眺めたのもずいぶんと久しぶりです。ほんの5~6年前まで 毎年この時期はこのチューリップ畑を見ることが何よりも楽しみで、少々寒くても頑張ってシーのパークに来ていたんだったなぁ… と、ふと懐かしく思い出しましたよ~チューリップを心ゆくまで愛でた後は、すぐそばにあるトランジット・スチーマーライン乗り場から船に乗ってディズニーシー水域半周の旅へ出ました。(9:10くらい、待ち時間は殆どありませんでした。)どんなに冷たい風にさらされても、ディズニーシーにやってきたらやはり水上に出たいものですよね。船から眺めるシーのパークは今朝も どこをとってもたいへん美しくて清々しい気持ちになりましたよ~ロストリバーデルタの船着き場で下船してからは、マーメイドラグーンのショップまでスーベニアメダルを作成しに行きました。それから再びロストリバーデルタに舞い戻り、ミゲルズ・エルドラド・キャンティーナの外壁に登場していたダッフィーとリーナ・ベルのフォトロケーションをカメラに収めました。(この場所にこれがあることは先週来た時に知ったのですが、その時は人通りが多くてなかなか写真を撮ることができませんでした。パークで思い通りに写真撮影をするのは やはり午前中の早い時間に限りますね~)その後はエレクトリック・レールウェイのポートディスカバリーステーションまで歩き、高架を走る電車に乗ってアメリカンウォーターフロントまで戻りました。(乗り場に行ったのは9:30過ぎくらい、待ち時間は5分ちょっとでした。)私達の乗った電車(レールウェイ)がアメリカンウォーターフロントステーションに到着したのは9:45を過ぎたころだったと思います。駅の階段を降りてすぐ目の前にあるブロードウェイミュージックシアターを覗きに行ってみると、この時間既にシアターのロビー内には 先着順で観られるビッグバンドビート初回公演への入場待ち列ができていました。時刻はまだ9:50。ビッグバンドビート初回公演まで約三時間、客席エリア開場時刻までだってまだ二時間半以上もあります。シアター入口にいらっしゃるキャストさんも、「お席にこだわりが無いのであれば もう少しあとで来ていただいてもじゅうぶんご入場いただけますよ~」と親切にアドバイスくださったのですが、今日の私達には他に行きたいアトラクションがあるわけでもなし、観たいショーがあるわけでもなし。それに 今から入場列に並んだ場合でも短時間の買い物などならば交代で出かけても問題ない とのことでしたので、私達は思い切ってこの時間からビッグバンドビート初回入場待ち列に並んでしまう決断をしてシアター内のロビーに入りました。(当時流行のフランス語風の綴り表記が特徴的な“シアター”看板)鑑賞席へ続く大きな扉あたりを先頭に作られていた待ち列の最後尾についてみると 私達の前に並んでいらっしゃる方はざっと数えて40人前後、お出かけ中の方も含めればおそらく50~60人になるだろう といった印象でした。皆さん ロビーでは前後の方と間隔を空けて距離を取りつつ腰をおろして待っていらっしゃるようだったので、私達もそれにならってしばらくの間ここで静かに開場時刻を待つことにしました。キャストさんの「ロビー内では飲食はできないけれど水分補給はできる」との説明をきいて夫がドリンクを購入しに一回列を離れて外出し、私もスーベニアメダル作成など用事を済ませるために一回外出し、そのほかの時間は会話も控えて時間を過ごしましたけれど、約二時間半は意外に早く過ぎていきました。12:15過ぎ頃になると「間もなく座席へのご案内が始まるので移動の準備をお願いします」とのアナウンスがあり、その10分ほど後には大きな扉が開いて列の前方から順番に 人数を少しずつ区切って座席への誘導が始まりました。会場内では、あいかわらず最前列は安全のため(感染症対策のため)着席できないようになっていたり、中央ブロック前方席はバケーションパッケージ用の予約席になっていたり と座席の選択にはいろいろと制限があるようでした。そんな中で、私達が本日着席したのはこんな↓場所。サイドブロック前方の通路に近い席です。座高があまりなくてもステージが見やすいので、自由に座席を選べる先着順入場の時は私は以前からこのあたりの座席を選択することが多いです。私にとってはよく知る慣れた角度でステージを眺めることができて、過去をいろいろ思い出すこともできて、今日の「ビッグバンドビート~ア・スペシャル・トリート」はとても楽しかったです。二時間半、他へ行かず待っていた甲斐がありました。大満足です。ショー終了後は、軽い昼食をとるために入れていたレストランPSの登録時間が迫っていたので少し急いでシアターを出ました。が、お店に向かう途中で通りかかったウォーターフロントパークが 現在行われているイベント「ミニー・べスティーズ・バッシュ!」のデコレーションでとても可愛らしくなっていたので、足を止めてちょっとだけ写真を撮らせていただきました。あっちもこっちもミニーさんだらけです。「あずまや」や回廊の柱も赤地に白の水玉模様のリボンやハートでデコレーションされていて、公園全体がまるでミニーさんへのプレゼントのようでした。その後、昼食場所の「テディ・ルーズヴェルト・ラウンジ」のある豪華客船SSコロンビア号デッキ入口に駆けつけました。時刻は13:30少し前頃。なんとか約束の時間に遅刻しないで済みそうだったので 私は胸を撫でおろしました。(その2 に つづく・・・)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
January 28, 2023
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(…その1から続く)朝食をとったベッラヴィスタラウンジと隣り合うショップ「ミッキランジェロギフト」に立ち寄ったあと5階の部屋に戻ったのは 間もなく10:00になろうか という頃でした。チェックアウト期限まで残すところ二時間。この素晴らしく美しい景色を眺められる窓辺を 私はもう離れたくありませんでした。私達のホテル宿泊時の恒例「室内でのふたり揃っての記念撮影」は、今回は窓の外の景色を映しこもうとしたため少々苦労しました。皆さんご存じの通りミラコスタの客室は総じて窓が小さめなので、撮影に必要な明かりを確保するために部屋の照明をつけてみたり自然光を反射させてみたりと結構な時間 悪戦苦闘してしまいましたよ~その後 部屋を片付けて荷造りをしていると、窓の外のピアッツァトポリーノには東京ディズニーシー・マリタイムバンドがやってきました。(11:00くらい)以前はこの演奏にミッキーやミニーが飛び入り参加(?)するのが常だったので その登場を待ってピアッツァトポリーノでは熱心なファンの方々が長時間待っていらしたものです。が、最近はそうしたこともなくなり、開園直後の喧騒が落ち着けばメディテレーニアンハーバー一帯にはのんびりとした空気が漂っています。どこからともなく聞こえてくる音楽にひかれてゲストがあちこちから三々五々集まってくる、――それはディズニーシーがこの地に誕生して間もない頃によく目にした光景と同じでした。思えば、二年と三か月ほど前に世界が突然一変し いったんは長い眠りにつきかけたこの舞浜の地のリゾート。ようやく目覚めて 試行錯誤しつつ再びゲストを受け入れ始めたこの一年数か月は、表現の仕方がおかしいかもしれませんが「第二のグランドオープン」期間と言ってもいいのかもしれません。今後のディズニーシーがどうなっていくのか 私達一般人にはそれはまったく見当がつきませんけれど、自分にとって適度な距離と熱量を保ったまま 日々の暮らしの範囲内で 今後もパークの行く末を見守っていきたいものだな と、ハーバーとプロメテウス火山が作りだす美しい景色を窓越しに眺めながら私はそう思いました。きのうのうちに精算は済ませてあったのでテレビ画面でエクスプレスチェックアウトの手続きをし、私達が部屋を出たのは11:50過ぎのことでした。その後の私達は、上階からホテル中央の吹き抜けを見下ろして歩いたり、2階の廊下からパーク内のミラコスタ通りを眺めたり と 久しぶりに少しだけホテル探検をしました。実はこのあと 「今月の杏仁豆腐」目当てでシルクロードガーデンにPSの予約を入れてあったので、それまでに「じゅうぶんに空腹になる」必要が私達にはあったのです。(なにしろ今回はずいぶんしっかりと朝食を食べてしまったものですからね~)なので一時間半ほどかけて、ミラコスタからアンバサダーホテル~イクスピアリまでお散歩をすることにしました。再びディズニーシーのパークエントランス付近に戻ったのは13:20くらい。緑あふるる 木洩れ日きらめくエントランスノースのピクニックエリア。ここで休憩してから、ホテルミラコスタ内シルクロードガーデンへと向かいました。(この時期のリゾート内はどこへ行っても緑が美しい 大好きな季節です)さて、シルクロードガーデン。ジャーニー・スルー・チャイナのランチコースは前回うかがった際に大変美味しくいただいたし、こちらの空腹度もいまいちだし、でも今月の特製杏仁豆腐は食べたいし… とキャストさんに相談すると、「杏仁豆腐以外(デザート以外)のアラカルトメニューからおひとり様一品以上(ふたりなので二品以上)ご注文くだされば大丈夫ですよ~」とのことでしたので、今回は以前食べて美味しかった「春巻(4個)」と シーズンアラカルトメニューから「牛サーロインと焼きトマトのサンラーあんかけ石焼炒飯」をお願いすることにしました。(久しぶりにアラカルトメニューをじっくり眺めたら、お腹が空いていればぜひ食べたいと思うようなお料理がいろいろあったので、いつかまたアラカルトで普通にご飯食べに伺いたいと思いました。)というわけで、まず春巻。いや、普通の春巻なんですけれど、おなかいっぱいのはずなのにとても美味しくいただいてしまいました。やっぱりちゃんとしたお店で出来立てをいただくと違いますよね。次に、お楽しみの石焼炒飯。炒飯の上にたっぷりの牛肉、その上にチーズで包まれた焼きトマト。この状態でテーブルにやってきて、キャストさんがこれにサンラーあんをジャーっとかけて混ぜ混ぜして、ジュージューいわせて「おこげ」を作ってくれます。できあがりは見た目ちょっとトマトリゾットみたいになりました。それを取り分けて、三種のトッピングを好みで足して食べます。グラスの中が三種のトッピング、黒酢とラー油とにんにくチップです。――サンラーとトマトとチーズが器の中で出会って交流する まさにこれは「シルクロードの旅」だね~…なんて 夫はまたいつもの調子でキャストさんに冗談を言って、楽しそうに笑っていました。最後は今月の特製杏仁豆腐、5月は「メロン」です。ただただ おいしかったです。思い通りに楽しい食事時間を過ごすことができて、今年の記念日のディズニーシーとホテルミラコスタ滞在のよい締めくくりになりました。詳しくこまごまと記載することはしませんけれど、やはりこの地のレストランは ただのレストランではない と実感したひとときでした。我が家も今年はふたりそろって数年ぶりの大型連休になるはずが、直前になって明日6日に仕事が入ってしまったため、私達はこの後すぐに家路につかねばなりませんでした。荷物を用意していただくためにベルデスクに向かったのは15:00過ぎで ロビーはチェックインタイムを迎えていて混雑していましたけれど、こちらが視線を向けただけですぐ歩み寄ってきてくださったベルサービスキャストさんも 車をつけた玄関前で荷物を積み込んで見送ってくださったドアサービスキャストさんも 忙しそうな様子は微塵も見せず、最後まで人の笑顔をたっぷり見ることができた今年この時期の一泊二日でした。――そして 幸せなことに。今月はなんと もう一度舞浜に来ることが決まっています。風薫る 緑輝く 美しい五月の東京ディズニーリゾートへ 再度。まもなくやってくるその日を 私は楽しみに待っています。(終)** シルクロードガーデン の シーズンアラカルトメニュー **・牛サーロインと焼トマトのサンラーあんかけ石焼炒飯(3500)・真鯛の葱生姜紙包み蒸し 季節野菜とともに(3500) ・・・・・・・・・2022年4月1日~6月30日◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
May 5, 2022
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(前日から続く)目が覚めると、窓の外は薄明るくなっていました。時刻は5:10。今日はパークへ行く予定も無いので起きるのは6:30過ぎでじゅうぶん と思っていたのですが、目覚ましのアラームが鳴る前に自然と目覚めてしまいました。パーク内の様子を眺めようと窓辺に寄って薄いシフォンのカーテンを開けると、しーんと静まり返ったメディテレーニアンハーバーの水面にはプロメテウス火山の姿がくっきりと映っていました。うわあ 逆さプロメテウスだ(!!)水面を波立たせるような風もなく、行きかう船もない開園前の早朝だからこそ見られる光景なのでしょうね。あまりに見事だったので思わず夫を叩き起こしそうになりましたが、そこはぐっとこらえて写真を撮影するにとどめ、窓のカーテンを開けたまま私は再びベッドに戻りました。聞きなれた音を耳の奥で感じて私が二度目に目覚めたのは それから一時間ほどが経った6:15過ぎでした。朝陽の当たり始めたハーバー水上には既にあのお馴染みの大きな船が姿を見せていて、早朝恒例の操船練習が行われているようでした。水域をぐるーっと大きく回っていく船の先にはポンテヴェッキオの向こうにうっすらと水平線が見えていました。こうしてホテルミラコスタの窓からゲストのいない静かなパークを眺めていると、ほんとうにメディテレーニアンハーバーが遠くの海とつながっているかのように感じられます。6:30近くなって次々と鳴り出すベッドサイドの目覚まし時計やアラームを順々に止めて、私は本格的に起床して身支度を始めることにしました。7:00になると、それまでごくごく小さな音量でパーク内に流れていた音楽がぐんと大きくなりました。それからしばらくすると窓の下から人の話し声が聞こえてきたのでパーク内を見下ろしてみると、ミラコスタ通りからピアッツアトポリーノに出るあたりにいらしたのは婚礼衣装姿の新郎新婦とカメラマンさんやホテルキャストさん、総勢10名弱の撮影隊御一行様でした。こちらもディズニーシーの開園前恒例となっている ホテルミラコスタで挙式するお二人専用の記念撮影プログラムです。皆さんメディテレーニアンハーバーへ出た後はチャペルミラコスタの方へ進んでいらっしゃったようでしたが、今朝はお天気が良いので素敵な写真が撮れそうです。今日のディズニーシーの開園時刻は客室テレビ画面の「お知らせ」によれば8:15に繰り上がったとのことですから、これから約一時間の撮影時間、ちょっと慌ただしいかもしれませんがきっと幸せな時間になることでしょう。開園前のディズニーシーを独占できるなんて良いですよね~7:50くらいには、向かって左手のヴェネツィア運河から小舟が一艘 ハーバーへと漕ぎ出してきました。パークの人気アトラクションでもある「ヴェネツィアン・ゴンドラ」です。普段 パーク営業中のゴンドラの航路は、運河からメディテレーニアンハーバーに出たらすぐ大きく左に曲がって リドアイルに沿うように航行してまた狭い運河に戻っていく という感じですが、ゲストのいない早朝はゴンドラも航路を離脱して漕ぎ放題。(?)広い水域の真ん中まで漕ぎ出していましたよ~(たぶんこれも操船の練習だったのでしょうね!)8:00を過ぎて開園時刻が近づいてくると、パーク内各所には多数のキャストさんの姿が見えるようになってきました。とはいっても、その数は以前(三年前)の半分にも満たないほど。入園者数を絞っている上に特にシーズンイベントもない今は、開園直後に持ち場にスタンバイしてゲストを安全に誘導するキャストさんの数もそんなに必要ないのかもしれません。この時間に出勤していらしたキャストさんの多くはディズニーシープラザやミラコスタ通りでの「ゲストのお出迎え」に向かわれるようで、皆さん小旗を手にしてエントランス方面へと急いでいらっしゃいましたよ。そして8:15、ディズニーシー開園。1分後には多くのゲストの皆さんがミラコスタ通りを抜けてメディテレーニアンハーバーへと出ていらっしゃいました。左が「トイストーリーマニア!」「タワーオブテラー」やブロードウェイミュージックシアターのあるアメリカンウォーターフロント方面。右が「ソアリン・ファンタスティックフライト」やプロメテウス火山に向かうアラビアンコースト&マーメイドラグーン方面。この時間は1:10くらいの割合で右に向かうゲストの方が多いように見えました。開園から5分後の8:20には、右側に進むゲストはこれくらいの数に。ちょっとみたところ、ソアリンの待ち列最後尾は既に火山の麓の高台まで達して さらに折り返しているようでした。(スタンバイパスの発行はありませんでした。)ところで。昨夜はすさまじい強風だったため「ホテルから予告されている夜間ショーのリハーサルもきっと行われないだろう」と思ったらしく(注:実際行われなかったようです)いつになく早寝した夫は7:30過ぎにはミッキーさんからのモーニングコールで気持ちよくお目覚め。パーク開園直後の喧騒が落ち着くころには朝風呂も終え支度も済ませて準備万端でした。なので、ディズニーシーの今日の開園風景を見守った後 私達は慌てることもなくのんびりと部屋を出て、朝食のため2階のベッラヴィスタラウンジへと向かいました。ここ何回かの宿泊時は朝食はルームサービスに振り替えていただいていた私達、ベッラヴィスタラウンジで朝食をとるのも実は4年ぶり。運営方法はまあ こんなご時世だからいろいろ変わっているのは当然だろうけれど、朝食ブッフェメニューの内容もやはり変化したのだろうか と興味津々でお店に伺うと、以前とかなり変わっていてちょっとびっくりしましたよ。一番の変化は、洋朝食の定番のベーコンやハム、ソーセージの種類が減って 卵料理のメニューもスクランブルエッグのみ一種類になったこと。夫はエッグベネディクトがとてもお気に入りだったので、なくなってしまったことを残念がっていました。しかし一方、サラダの具が充実。また、「ライスサラダ(海鮮)」と称する どう見てもこれは海鮮ちらし寿司でしょう というメニューがあったり、シーフードのパスタがあったり…(さすがイタリアンレストランというべきか)新しいお料理もいっぱいあって楽しかったです。↓こちら、夫がおかわりしてきた山盛りのリングイネですけれど、エビ、イカ、貝類、オリーブ、キュウリ、パプリカなどたっぷり具も入っていました。いずれにせよ、朝だというのに「ちょっとグラスのスパークリングワイン持ってきて~」とキャストさんに声をかけたくなるようなお料理揃いであることは以前と変わりなく、たいへん美味しく楽しい朝ごはんで、私にしては珍しく朝から食べ過ぎてしまいました。座席は 初めて座った壁沿いの二人掛けテーブル。いわゆる「3~4列目」の席ですけれど、店内のいろいろなものが見えてこれもまた楽しかったです。ベッラヴィスタラウンジは窓近くの席のPS予約が最近は平日でも大変取りにくく、もうなかなか来ることもできないかな とちょっと諦めていたのですが、こちらの席からでもプロメテウス火山が見えないわけではないし、今後は3~4列目の席でもいいから予約を入れてランチコースを食べに伺おうかな と思い直しましたよ。お店の隅っこのテーブルは案外居心地がよく、そのうえキャストさんの中に意外なお顔をみつけて食後のコーヒータイムがついつい長くなってしまい、私達がようやく席を立ってベッラヴィスタラウンジを出たのは お邪魔してから一時間以上が経った頃でした。(その2 に つづく・・・)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
May 5, 2022
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(…その2から続く)1階のホテル&パーク・ゲートウェイから(保安検査を経て)ディズニーシーに再入園した私達がまず向かったのは、メディテレーニアンハーバーのザンビーニブラザーズ・リストランテの裏手の小径、ヴィア・パペリーノです。今年の春は、このあたりの街並みに飾りつけやペインティングが施されているそうです。(パペリーノとはイタリア語でドナルドダックのことだそうですからドナルド通りと呼んだ方がいいのかもしれませんが、公式サイトでは「パペリーノ通り」としているので、今後はこの呼び方が定着するのかもしれませんね~)行ってみると、緩やかな坂道沿いにはたくさんの春の花々が飾られ、春の到来を祝うタペストリーやバナーが飾られていました。こういった↓さりげない窓辺の飾りは、以前のディズニーシーで春になると行われていた「スプリングカーニバル」などのイベントを彷彿とさせますね。ディズニーシー中が音楽と花々であふれた昔々の春のイベント、とても懐かしいです。一方、壁には直にこんなペインティングもされていました。建物に直接「描いちゃう」のは、せっかくの美しいディズニーシーの景観が乱れるような気もして なんだかちょっとなー という感じもしますけれど、実際に見るととても素朴で可愛らしく、こんなひと工夫でこのあたりが賑わうのならそれもまた良いのかもしれません。でもやはり、普通の街並みでするように季節ごとに自然なデコレーションを施すのが 東京ディズニーシーのパークには似つかわしいなあ と パペリーノ通り周辺の景色を眺め渡してそう思いましたよ~そして、坂を上りきったところにあるザンビーニブラザーズリストランテのテラスの藤棚は今が見ごろ。こちらは正真正銘の本物の「春の花」です。そういえば、一週間ほど前に訪れたオチェーアノのカウンターにもこんな藤の花咲く景色を描いたオブジェが置かれていたなあ とちょっと思い出しました。その後、私達はメディテレーニアンハーバーの船着き場からスチーマーラインに乗って奥地へ向かいました。(16:00過ぎ頃、10分ほどの待ち時間でした。)(水上から眺めたSSコロンビア号)ロストリバーデルタに到着してからはマーメイドラグーンへ向かい、トリトンズキングダムの中へ入って今月5月のスーベニアメダルを作りました。(一応誕生月なので記念にと思い。)それから、15分待ちだった私の大好きな小さなアトラクション「スカットルのスクーター」に乗り…(これ↓はアトラクションのあちこちにいるホタテくんです。貝柱が大きい!)火山の中を通り抜けてポンテヴェッキオを渡り、17:00頃にはメディテレーニアンハーバーに戻りました。ポンテヴェッキオを渡り切ってコロンビア像のあたりでふとブロードウェイ方面をみると、ニューヨークデリの壁面にイタリア(メディテレーニアンハーバー)でワインやオリーブの生産を手掛ける「ザンビーニ兄弟商会」の大きな広告を見つけたのでカメラに収めておきました。パークのあちこちに散りばめられているこういったものを眺めて 隠された様々な物語を想像するのは楽しいですよね~いつでも入園できるパスポートを手に自由に何度でもパークに出入りできた頃は、私もここにひとりでやってきて そういったことばかりして過ごしていたものです。ハーバー水域周辺やミラコスタ通り内のショップを覗いてから、私達がホテルに向かったのは17:20頃のことでした。ホテル内のショップへ寄って夜食などの買い物をし、いったん部屋に戻って荷物を置いてから私達が向かった先はカクテルタイムを迎えていたサローネ・デッラミーコでした。案内していただいた小さな二人掛けのテーブルの脇には、パーク内を望める素敵な小窓がありました。陽は傾き、暮れゆくパーク。窓越しに眺める景色はまるで絵画のようでした。ホテルミラコスタの建物は夕日の色に染まり、遠くには水平線。思えば、昨年この時期に宿泊した時は政府と自治体からの要請でサローネではアルコールの提供がされておらず、お部屋で楽しめるように とキャストさんが客室持ち帰り用の缶ビールを用意してサローネの出入口あたりで手渡してくださっていました。さらにその前の年は といえば、この時期は国中すべてが息をひそめるようにして活動を止めていて、ディズニーリゾート内のホテルもパークも休業中で、私達のホテル予約もレストラン予約も有無を言わさず自動的にキャンセルとなっていたので、サローネからこんな景色を眺めることなど 妄想の中でしかできなかったことでした。でも今年は。こうして舞浜に来ることができて、ディズニーシーとホテルミラコスタを訪れることができて、サローネの窓辺で以前と同じように夫とふたり 他愛ない話をすることができています。明けない夜はない という この数年あちこちで何度となくささやかれていた言葉を 今になって私はしみじみと心の中で反芻していました。美しいパークの夕暮れと夜を「せっかくだからハーバービューの部屋の窓からも眺めたい」と考えた私達は、またあとでもう一度お邪魔することにしよう と話し合って 18:00過ぎにはいったんサローネを出て部屋に戻ることにしました。部屋のドアを開け窓に寄ると、窓から眺めるディズニーシーはもう間もなく日没か というところ。ザンビーニブラザーズ・リストランテの向こう、フライトミュージアム(ソアリン)の建つ丘に陽が沈んでいくのを、私達はなんとか見ることができました。「夕暮れを眺めたらすぐサローネに戻る」と言っていた夫は、ふと見ると 疲れたのかベッドに横になって眠ってしまっていました。起こしてしまっては申し訳ないので、私はしばらくお茶を飲んだり今日一日撮った写真を見直したりして過ごすことにしました。やがて19:00を過ぎ 19:15頃になると、窓の外はすっかり「夜」。そろそろ起こしてもいいだろう と声をかけると 意外に元気に夫は目覚めたので、19:40過ぎに再びサローネへ。今度は キャストさんのおすすめにしたがって奥のソファーの席につくことにしました。私がスパークリングワインをお願いするとキャストさんは通常のおつまみセットを用意してくださいましたが、夫の方にはさきほどお邪魔した時に食べそびれて残念がっていた「パスタスナック」を山盛りで(別皿で)出してくださいましたよ~もともとアルコールはそんなにいただけない夫は「コステッラツィオーネ」というソフトドリンクをいただいていました。(コステッラツィオーネ って イタリア語で「星座」という意味だそうです。ちょうど私達の座っていたソファー席の上の天井にも大きな星座盤↓がありました。皆さんこの星座盤のことはご存じだと思いますが。)20:30の花火「ディズニー・ライト・ザ・ナイト」がもし行われるようならパークに再入園することも考えていましたが、強風のために早々と中止が決まっていたようでしたので、私達はゲストの少ないサローネの一番奥で一時間もの間をのんびりと過ごさせていただきました。20:40を過ぎるとパークの閉園時間も迫ってきたせいかサローネが混雑してきた気配を感じたので、私達はキャストさん達におやすみなさいと挨拶をして 部屋に戻りました。さて それからは。閉園時刻を迎えるパーク内を見渡せるホテルミラコスタの窓辺にいて私がすることといったら ディズニーシーが今日一日を終えて眠りにつくのを見届けることだけです。やれお風呂だ 夜食だ と夫が背後でバタバタする中で、私はずーっと窓辺にいて、名残惜しそうに帰りに向かって行くゲストの皆さんや、だんだん閉じていくパークの姿を眺めていました。きょうのディズニーシーの正式な閉園時刻は21:00ですが、時間過ぎてもメディテレーニアンハーバー周辺の賑わいぶりはあまり変わらないようにみえました。21:15には閉園を知らせる落ち着いた男声アナウンスが帰宅を促すように二度繰り返して流れましたが、それでもまだミラコスタ通りへ向かってくる人波は絶えませんでした。21:30を過ぎるとパークの奥からピアッツアトポリーノへと戻ってくるゲストの姿もだいぶ減ってきたようでした。ふと遠くに目を遣ると 帰宅するゲストの皆さんを追いかけるようにしてサーチライトを手にして点検しながらこちらへやってくる警備のキャストさんの姿も多数見てとれるようになってきました。目を凝らしてみると、パーク内の路上だけではなくレストランのテラスやショップの中でも キャストさんの持つサーチライトが駆け回っているのがわかりました。そうして21:40になろうとする頃には、部屋の窓から見える範囲のパーク内にはゲストは誰一人いなくなり、ピアッツアトポリーノにはサーチライトの光が集結して最後の点検をしているようでした。22:00頃 警備のキャストさん達が一斉に去ると、私はようやく窓辺を離れてお風呂に入ったり床に就く準備を始めることにしました。パーク内から人影が消えてからもずーっと流れ続けていた音楽がぱたりと止まったのは22:30頃でした。その一時間後の23:30には、ホテルミラコスタなどパーク内の建物を照らす照明が静かに消えました。日が暮れてからは私達の部屋の正面に青い照明に照らされて浮かび上がるように見えていたプロメテウス火山も、気づけば真っ暗になっていました。たくさんのゲストを迎えて賑わったディズニーシーの一日もようやく終わりです。ありがとう 久しぶりにとても楽しかったよ。東京ディズニーシーが朝目覚めてから眠りにつくまでそばにいられて 今日の私はとっても幸せでした。おやすみなさい。(翌日につづく)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
May 4, 2022
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(…その1から続く)大きな船の中の3階(船なので実際には3階ではなく「Bデッキ」と呼ぶそうですが)まで上がりSSコロンビア・ダイニングルームの入り口に着いたのはPSをお願いしていた時間ほぼぴったりのタイミングでした。(階段上がって右のこちらはお手洗いです。入り口はこの向かい側。)店頭には他に待つゲストも無く、名前を告げるとすぐにダイニングルーム内へと案内していただくことができました。このお店は窓からたっぷり光が入って明るいですね~ちょっと店内を見渡したところ、連休中のしかもランチのピークタイムだというのになんだかとても空席が多い印象でした。様々な配慮でわざと空席を作っているのか、PS入れたものの急に予定が変わってしまったゲストが多かったのか、どちらなのかはわかりませんけれど。本日案内していただけたのはお店の奥の船首部分に一番近い窓辺のテーブルで、グランドピアノのすぐそばのダイニングルーム全体を見渡すことができる席でした。 屋内だから ということなのでしょうか、テーブルの真ん中には透明アクリル製のついたてが置かれていました。(カナレットや櫻やザンビーニのテラス席を利用した際にはありませんでした。)このお店は現在はメニューがプリフィックスのセット一種類のみとなっているので、注文したのはもちろんその「東京ディズニーシー20周年スペシャルセット」。今期のテーマは「さくら」だそうです。それに、私だけスパークリングワインをグラスでいただき、デザート後のコーヒーも追加でお願いしました。最初のお皿は前菜かスープかの選択になりますが、夫も私も前菜にしました。グリーンピースで色と風味をつけたクスクスの上に半熟卵とサーモンのムース。回りの赤いのはトマトのエスプーマ。見た目きれいで味もおいしい、イースターに因んだ素敵な前菜でした。メインは「ローストビーフ(量は二種類から選べます)」か「真鯛のポワレ」か「ローストビーフ&オマール海老」の中から選べますが、夫も私もローストビーフとオマール海老のコンビにしました。私はオマール海老大好きなので、オマール単品でおかわりしたいくらいでしたよ~つけあわせのマッシュポテトはトリュフ風味で 少量のボロネーゼソースと薄焼きのパイも添えてあったので、一緒に食べるとものすごく美味しいミートポテトパイのような味になって面白かったです。デザートは全体的にラベンダー色で、特に説明はなかったですが どうやらダッフィーのお友達のウサギ「ステラ・ルーちゃん」をイメージしているようでした。(公式サイトにはそのように記載されていますね。)右のムースはチョコの耳がどう見てもステラ・ルーちゃん。食べられるお花も顔のように見えますよね。左のグラスデザートはジュレの中に大粒のブルーベリーがたっぷり入っていました。食事を終えてお店を出たのは14:20ころ。それから私達はチェックインのためホテルミラコスタへと向かいました。ホテル&パーク・ゲートウェイから館内に入り、5階のサローネ・デッラミーコに到着したのは14:40少し前でした。この時間のサローネにはチェックインの手続きを待つ皆さんやお茶を飲みにいらした滞在中の方が多くいらしたようで、半分以上のテーブルが埋まっていたように思います。お茶をいただきながらしばらく待っていると、手続きの順番が回ってきたようで夫は入り口近くのデスクの方へ。このころになるとお部屋に戻る方も増えてきて周囲のテーブルがどんどん空いてきたので、私は近くの窓辺に寄ってパーク内を覗いてみました。わあ。やっぱり5階からだと水平線がよく見えますね~本日のお部屋の窓からもこんなふうにパークの向こうの海がよく見えるかしら。そんなことを考えながら景色を眺めていると、私の誕生日カードとシール、それに部屋位置の地図などを手に夫が席に戻ってきました。(結婚記念日カードはなぜだか夫が「僕にもらったんだから!」と言ってなかなか見せてくれませんでした。どうやら「結婚生活がこんなに長続きしているには僕が頑張っているおかげ」ということを主張したかったみたいです。)ホテルミラコスタでは今日時点でも、人と人との接触機会を減らすため スペチアーレ&スイートカテゴリーの宿泊者であっても希望しない限りキャストさんがお部屋まで案内してくださることはありません。なので私達はお茶を飲み終わると、本日宿泊する部屋に向かうためサローネを出ました。(荷物は既に部屋に入っているとのことでした。)14:50くらいのことでした。さて、本日のお部屋は、公式サイトの表記に則っていうと スペチアーレルーム&スイート・スーペリアルーム・ハーバービュー …ということになります。いわゆる「サローネを利用できるハーバービューのツインの部屋」ですね~こちらの部屋があるのは5階と決まっていて、部屋位置はミラコスタ通りの上部(ハーバー正面)かアラビアンコースト側ウイングか のどちらかですが、きょう私達が通していただいたのはハーバーを正面に見るお部屋でした。サローネを出てイルマニーフィコスイートの前を通り過ぎてすぐの、エレベーターからそう遠くない場所のお部屋でした。(たぶん5年前に宿泊した部屋のお隣なんじゃないかと思います。)窓からの景色は…正面にはハーバー水域とプロメテウス火山がドーンと見え…左手はリドアイルまで。ポンテヴェッキオの向こうの海も見えますね~右手はこのあたりまで。写真ではわかりにくいですが、長く伸びたソアリンの待ち列もよく見えました。窓辺に座っているだけでディズニーシーの全てを手にしたような錯覚に陥ってしまう、文句のつけようのない眺めです。お部屋の中を見回してみると。特徴的なベッドのヘッドボードは以前と変わらず。窓側から見た感じ、内装も以前と大きく変わりはなしです。変わったのはお部屋備え付けのアメニティの種類。(手前の赤いのとミッキーフェイスのはこのカテゴリーのみに備え付けられているアメニティです)さんざん話題になっていることですが、小さな容器入りのシャンプーやコンディショナーは姿を消しました。かわりに大きなボトルが浴室のバスタブの端に置かれるようになりました。このボトルはミラコスタの客室専用のようでした。(また、シャワーキャップとシェーバーが「備え付けではなくなった」とのことでしたので、サービスホットラインに電話してシャワーキャップだけ後でお部屋に届けてもらいました。)10分ほどすると、パーク内メディテレーニアンハーバーでは船上グリーティングが始まりました。(15:00「ミッキー&フレンズのハーバーグリーティング “タイム・トゥ・シャイン!”」)陸地に沿ってゆっくりと回る大きな船。リドアイルの方へと水上を進んで行く船は、そのままポンテヴェッキオをくぐって水平線目指して大海原へと滑り出していきそうにも見えました。ミッキー達の姿や火山の噴火も見逃さずに見られて 短いけれど楽しい数分間でした。グリーティングが終了してからは荷物を解いて一息つき、少し休憩してからディズニーシーのパークへ再度出かけることにしました。15:30を大きく過ぎた頃でした。(その3 に つづく・・・)(火山の見える窓辺が好きです)** SSコロンビア・ダイニングルーム の 東京ディズニーシー20周年「シーズナルテイストセレクションズ」スペシャルセット **◆スモークサーモンのムースとエッグのモンブラン仕立て オレンジとナッツ入り または ソーセージとチキンのベジタブルスープ◆メインディッシュ(下記から一品) ・ローストビーフ(120グラム)グリオットチェリーソース クリーミーマッシュポテト添え ・真鯛のポワレ ペルノー風味のブールブランソース クリーミーマッシュポテト添え ・ローストビーフとオマール海老のオーブン焼き グリオットチェリーソースとペルノー風味のブールブランソース クリーミーマッシュポテト添え ・(1400円加算で) ローストビーフ(240グラム)グリオットチェリーソース クリームマッシュポテト添え◆パン◆ブルーベリーヴェリーヌ サクラ風味のフロマージュムースケーキ ・・・・・・・2022年3月31日~5月31日(4900)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ 文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
May 4, 2022
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数日前の夕刻やってきた時は大雨だった舞浜。連休まっただ中のきょうは どうやら良いお天気が期待できそうです。今朝、私達が車で舞浜に到着したのは5:50を過ぎた頃。運動公園前の交差点を右に曲がると、誰の胸をも高鳴らせてしまうあの景色が目に飛び込んできました。朝陽の中にプロメテウス火山の姿を確認して 無事ここにやってくることができたんだー と私は妙にほっとして、過去二年間のこの時期のことを感慨深く思い出しました。パークの営業時間短縮や様々な対策など施設独自の規制はまだ続いているけれど、自治体や政府からの自粛要請が何もない中で過ごす久々のホテル&パーク滞在です。今年もまた たった一泊だけれど。ホテルミラコスタの車路ゲートを入り 坂を上り、夫が車を正面玄関車寄せにつけたのは5:55過ぎくらいでした。ごく少ない荷物をキャストさんと共に手早くおろし私が助手席からおりると、夫はいつものようにホテル駐車場に向かって車を走らせていきました。時刻がまだ6時前だったので荷物の預かりは玄関前にいらっしゃったドアサービスキャストさんの手によって行われることとなりました。(滞在中のゲスト以外がホテルに入館できるのは6:00からとなっています。)宿泊代表者の名前を問われたので夫のフルネームを答えると、小柄な女性キャストさんは預かり証にその名を記入して控えを作成してくださいました。そして私の顔を見上げるとにっこりして 朝の光のような元気な声で、 ……様 お待ちいたしておりました! とおっしゃいました。...いえいえそんなこちらの方こそお待ちしていましたのよ! 今日のこの日がやってくることを!なんだか思わずそんな言葉が口から出そうになりましたが、年甲斐もなくはしゃいでいては恥ずかしいので 精一杯の感謝の言葉をお返しして頭を下げて、私はディズニーシーのパーク方面へと向かって歩き出しました。パークエントランスへ続く石造り風のかわいい階段をゆっくり下りていると、今までしーんと静まり返っていた空気を打ち破るように突然 あたりに音楽(~アクアスフィアのテーマ~)が流れ始めました。時計を見ると、時刻は6:00。東京ディズニーシーとホテルミラコスタもようやくお目覚めのようです。ふと見ると、パークエントランスノースの植栽に沿って作られている入園待ち列は この時間どこもそれぞれ7~8組ほどが並んでいらっしゃる様子。比較的手前の列を選んで私が最後尾につくとすぐに夫が駐車場から戻ってきて、私達はふたりそろってピクニックエリアを眺められる「いつもの場所」で保安検査(手荷物検査と検温)が始まるまでの時間を過ごすことになりました。6:00数分過ぎのことでした。6:55頃になるとパークエントランス周辺には保安検査を担当するキャストさん達が姿を見せ始めました。また6:58頃には、一帯に本日初めてとなる男声のパーク案内アナウンスが入りました。7:10にはキャストさんの誘導によって保安検査ゲート前まで待ち列が大きく移動し、7:20過ぎには「本日のディズニーシーの開園時刻は8:15」「保安検査の開始は7:55頃」という大切な告知がありました。その後 予告通り7:55に保安検査がスタート。私達も数分後には検査を経て入園ゲート前のエリアに入ることができました。そして開園まであと10分ほどとなったこの時点で初めて「本日スタンバイパスの発行はありません」とのアナウンスがキャストさんによってなされました。周囲のゲストの皆さんがそれを聞いて一斉にざわざわし始めたのは言うまでもありません。(皆さん急遽作戦の変更を迫られて慌てていらしたようでした。)8:15にパークが開園したあとは、私達は今日は立ち止まらず(スタンバイパス発行がないので急いでパスポートを読み込ませる必要もないですからね~)ミラコスタ通りを通り抜けてまっすぐメディテレーニアンハーバーへ出ました。同じタイミングで入園した皆さんはハーバーへ出ると右(ソアリン?)へ 左(トイストーリーマニア?)へと大きく二手に分かれて進んでいらっしゃいましたが、私達は清々しい朝のパークで記念撮影などしてからのんびりアメリカンウォーターフロントへと続く緩やかな坂を上り始めました。朝一番にこちら側の景色を眺めるのもなんだか久しぶり。(ここ最近は入園すると「ソアリン」に向かって一目散でしたからね~)さて、東京ディズニーリゾートではここ数か月の間に次々とパーク運営方法が変更になり、入場者数上限の規制が緩やかになったりスタンバイパスの適用が突然縮小されたり レストランでのアルコールの提供の制限が無くなったり…と 毎週のように目まぐるしく様相が変化しています。長い間ずーっと一部の予約席以外は「全公演全席抽選制」だったディズニーシーのブロードウェイミュージックシアターのショーも、十日ほど前(4月25日頃)からついに「初回公演のみ自由席を設ける場合がある」と公式サイトに表記されるようになりました。なので私達、今日もショーの初回が自由席となるなら ぜひ鑑賞したい! と思ってやってきたのですが、ゴールデンウィーク中の今日も果たして自由席の設定があるのかどうかは(まだこの方式の運用が始まって間もないので)直接現地へ行ってキャストさんに確認しなければわからない とのこと。というわけで、トイストーリーマニアに向かう皆さんに混じってブロードウェイを下ってとりあえずシアターに向かってみると、キャストさんから「本日初回は先着順自由席です」とのお答えをいただくことができました。が、本日初回公演は「12:20」で まだ4時間も先です。(このとき8:20過ぎ。)もちろん、熱烈なファンの方でしょうか 既に初回に並んでいらっしゃる方も何名かいらっしゃいましたけれど、私達にはそれほどの熱量はありませんでした。(鑑賞したことありますしね~)ではこの朝の時間、どう過ごすか??ちょっとだけ考えて、結局すぐそばの「トイストーリーマニア!」に行くことにしました。しかし。パーク開園時刻が早まって8:15になってもアトラクションの方は時間を早めて営業しているわけではなく、トイストーリーマニア!が動き始めるのは公式開園時刻の9:00からとのことで、私達はアトラクション建物沿いの屋根下の場所で30分以上待つことになりました。いいお天気で湿度も高く朝から蒸し暑かったので、日陰にいられて助かりましたよ。9:00を過ぎると、列はゆっくり動き出して 私達が乗り場まで進むことができたのは9:15頃のことでした。アトラクション建物から出ると、トイビルトロリーパークの賑わいぶりはまるで三年前のよう。用心しながら慎重におそるおそる楽しむ というようなゲストの姿は もうどこにも見当たりませんでした。見上げると太陽が高く昇ってきた空はどこまでも青くて きょうは久しぶりの最高のパーク日和のように思われました。トイビルトロリーパークを出た私達は、すぐ隣の 当初の目的であるブロードウェイミュージックシアターへ行き、「ビッグバンドビート~ア・スペシャルトリート~」本日初回自由席の入場待ち列にならびました。この時点(9:45くらい)で既に、私達の前には40~50人以上の方がいらしたと思います。長時間の待機になるので と腰をおろし 空を仰いでみると、庇の上に劇場の看板が見えました。なんか、懐かしい 昔よく見た景色だなあ。ビッグバンドビートの鑑賞がまだ全て先着順だったころは ここにこうして並んでブロードウェイの空ばっかり眺めて過ごしたものです。ふと周りを見渡せば、二年前の運営方式変更に伴い 人が密集するのを避けるために「極力行列を作らせない」方向で稼働していた人気アトラクションの前にも、今日は長い行列ができています。長いお休みを経て再開したばかりのフードワゴンにも人だかりや行列ができています。キャラクターグリーティングも、キャラクターに触れることは未だにできないけれど「距離をとってください」とのアナウンスはもう殆ど聞こえなくなりました。このまま、このまま少しずつ規制が緩和されて、皆が思い通りに自分のペースで楽しめるパークになっていくといいな。もう決して元通りになることはないとしても。水分補給以外の飲食は禁止されている(注:マスクを外す時間が長くなるため とのこと)ロープで囲われた待ち列内で見慣れた景色を飽きもせずただひたすら眺めてそんなことを考えながら、私はシアターの開場時間を待ちました。シアターが開場し、安全確保のためか人数を区切って ゲストを何組にも分けて座席への誘導が始まったのは11:50頃でした。私達は二組目の案内だったので席の選択には比較的余裕がありましたが、中央ブロックにはバケーションパッケージなどの予約席がとても多く設定されているように見受けられたので避け、サイドブロックの通路沿いの席を選ぶことにしました。前から数えて6~7列目でしょうか。このあたりの座席は、以前の「全席自由席」だった頃にもよく座った席です。(きょうこの回は、1列目と2列目は出演者との距離確保のため「使用中止」、中央ブロックの3列目はバケーションパッケージ用の予約席となっていました。)この眺めもまた懐かしい 昔よく見た景色でした。突然訪れた社会状況の変化に沿う形でショーの内容こそ変わってしまったけれど、自分で選んだ馴染みのある席で観た今日のビッグバンドビート~ア・スペシャルトリート~は、ショーを楽しむ気持ちがまだ私の中にちゃんと存在していたんだ と思い知らされる貴重な体験となりました。ステージの上には楽器を演奏する皆さんの姿やシンガーさんの姿はなかったけれど。記憶の中のかつての完璧なライブショーの映像を頭の中で同時進行で再生しながら、たくさんの思い出と一緒に私はショーを楽しんでいたように思います。素直に笑い、心から拍手をし、目の前で繰り広げられることにただただ感嘆し続けた25分間でした。シアターから出ると時刻は12:55になっていました。私達はそれから、昼食のPSをお願いしてあった「SSコロンビア・ダイニングルーム」へと向かいました。こちらのお店でふたりで食事をするのもずいぶん久しぶりです。船のデッキへと続く外の階段を上ると、正面にはアメリカンウォーターフロントの景色の向こうにプロメテウス火山が見えていました。13:00頃のことでした。(その2 に つづく・・・)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
May 4, 2022
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(…その2から続く)ベッラヴィスタ・ラウンジでワインは無くとも楽しい昼食を終え、ホテル&パーク・ゲートウェイから再度ディズニーシーに入園したのは15:30頃でした。(この時間は既に問題なく入園に使うことができましたが、こちらのゲートでも今は厳密な荷物チェックと検温があり さらに検査の順番がやってくるまで前のグループとは間隔を空けて待たなければならないので、入園ゲートから階段の上の踊り場まで検査待ちの列ができていてちょっとびっくりしました。)東京ディズニーシー、本日の閉園時刻まで残すところあと3時間半。いよいよ というか、15:30になってようやく、私達は今回の主目的 9月4日のディズニーシー周遊 をスタートするに至りました。が、周遊の前にまず「視察」が必要と考え(何様でしょうか??)、スチーマーラインで水域を一周してディズニーシーの現在の様子を把握してからパーク歩きを始めることにしました。カフェ・ポルトフィーノの入り口でメニュー表を眺め、ベッラ・ミンニ…やイル・ポスティーノ…などのショップを覗きながら、スチーマーラインの乗り場まで行き、待ち時間ほぼ無しですぐに案内された船に乗り込んだのは15:45頃。ああ。やっぱりディズニーシーにやってきたら、一回は船に乗って水上に出たいものですよねえ~~(いや既に本日二回目ですけど。)水上から眺めるアメリカンウォーターフロントの波止場にも 未来の港ポートディスカバリーにも、すぐにわかるような20周年のお祝いのデコレーションを見つけることができなかったので、ここでも夫は「自分で祝う!」と盛んに旗を振っていました。ロストリバーデルタに到着してからは、お気に入りだったレストラン「ミゲルズ・エルドラド・キャンティーナ」が現在は完全休業中であることをこの目で確かめ(そして やや落胆し)、メディテレーニアンハーバー行きの船着き場へ向かう長い下り通路を歩いて再び船に乗り込みました。メディテレーニアンハーバーに戻り着き、今度こそ本当の「ディズニーシー周遊歩き」を始めた時には時刻は16:15になっていました。基本的に「反時計回りでパーク内を歩こう」と決めていたので、まずはザンビーニブラザーズ・リストランテ店頭で現在取り扱い中のメニュー内容を眺め、空いていることを確認して店内を通り抜け、お店の2階裏手のテラスへ出て「ソアリン」の前へ。ザンビーニのテラス席はちょっと見たところ使用中止にはなっていないようでしたが、雨が上がったばかりということもあったのでしょうか、この時間は誰もいませんでした。それから私達は、プロメテウス火山の麓をぐるっと回ってミステリアスアイランドへ。こちらのエリアでも閉まっているワゴンやレストランが目につき、また土曜日にしては賑わいも少なく感じました。スーベニアメダルのあるショップ「ノーチラスギフト」を覗いてみましたが、こちらのお店のは20周年デザインでもマンスリーデザインでもなかったので、…そうだった!そうだった!マンスリーメダルは別のお店に移動したんだった!…と思い出して、ミステリアスアイランドを離れてお隣のマーメイドラグーンへと向かいました。火山を抜けて出たマーメイドラグーンのエリアは、ご家族連れも多くてメディテレーニアンハーバーよりは賑わっており、以前の通常営業だった頃のディズニーシーの雰囲気に近いように思われました。(それでも通常の土曜日よりも格段に人が少なかったですが。)屋内施設のトリトンズキングダムに入る前に、私の大好きな小さなアトラクション「スカットルのスクーター」前を通ると「5分待ち」との表示だったので乗り、その後スーベニアメダルマシーンのある「スリーピーホエール・ショップ」を目指しました。が、ここでひとつ問題が…「スリーピーホエール・ショップ」に入店するためには本日はスタンバイパスが必要なのです。スタンバイパスはもちろん、朝のうちにとっくに発行終了していました。困っちゃったな~ と思いつつ、お店の前にいらしたキャストさんに声をかけると、「入店してご自分で作成していただくことはできませんが、既に作成済みのメダルでよければひとつ100円でこちらでお売りすることができます」との嬉しい答えが返ってきましたので ありがたく購入させていただきました。(こちらのお店で現在扱っているのはマンスリーデザインのメダルと20周年デザインの二種類でした。)また、スタンバイパスは必要ないものの「マーメイドトレジャー」で扱っているカプセルトイが今日は大人気らしく、ずいぶんたくさんの方が並んで順番を待っていらっしゃって、トリトンズキングダムの中は全体的に結構人口密度が高い感じでしたよ。でも屋内施設にあるアトラクションの待ち時間は土曜日にしては総じて短く、通常営業だった頃の土曜なら確実に30~40分以上は待ったであろう「ブローフィッシュ・バルーンレース」も5分待ち表示でしたので 乗ってしまいました。楽しかったです。その後は橋を渡ってアラビアンコーストへ。ここで時刻は17:00過ぎとなっていました。ほぼ待ち時間無しで「ジャスミンのフライングカーペット」と「シンドバッド・ストーリーブックヴォヤッジ」を楽しんで、ちょっと休憩しようと思っていつものように「サルタンズ・オアシス」へ行くと… こちらのお店も完全に休業していました。ロストリバーデルタではアトラクションには行かず、「ロストリバー・アウトフィッター」に立ち寄って20周年デザインのスーベニアメダルを作りました。さきほどアラビアンコーストで休憩し損なったので「ユカタンベースキャンプ・グリル」でお茶でも飲もうか とも思ったのですが、行ってみると なんとユカタン、この時間(17:30頃)で既に本日の営業を終了していました。まあ今は閉園時刻が19:00なのですから、奥地のレストランはそろそろ店じまいでもおかしくないタイミングです。現在のようにパークが変則的な営業をしているときには、どうしても行きたいショップやレストランがある場合はしっかり下調べをしてから出かけないとダメだな~と思いましたよ。ロストリバーデルタからポートディスカバリーに入ると、エレクトリックレールウェイの駅舎の上にプロメテウス火山が頭をのぞかせていました。時刻は、日没迫る17:50頃。私達はここで、前回来た時乗りそびれた「アクアトピア」に行きました。(もちろん待ち時間はゼロでした。)最後にアクアトピアに乗ったのはおそらく5年以上は前だと思います。私はこういったくるくる回るアトラクションは苦手でもないし まあまあ楽しかったのですが、以前と比べると身体感覚が動きの変化についていけていないような気がして、正直「年とるとこういうのも段々ダメになっていくのかなあ…」とふと思いました。夫の方は「もともと自分が車酔いするタチだっていうことを忘れてた!」そうで、 もう乗らない… と呟いていましたよ。そのあとは、「アーントペグズ・ヴィレッジショップ」目指してケープコッド方面へ。このお店にもスーベニアメダルの機械があるのです。お店の近くまで来て、確かこのお店もきょうはスタンバイパスが必要だったよなあ… と思いつつ入り口のキャストさんに話しかけてみると、こちらでもさきほどの「スリーピーホエール・ショップ」と同じ対応をしていただけるとのことで 20周年デザインのスーベニアメダルを手に入れることができました。ありがたかったです。本日の営業を終了していたケープコッド・クックオフの前を通り過ぎ、くねくねした坂を上ってハドソンリバーブリッジに差し掛かると、時刻は18:10。閉園時刻までいよいよあと一時間を切りました。この時間になってくると、さすがに皆さん遊び疲れたのか、路上を歩いているゲストは少なくなってきたように思われました。現在のパークはゲスト数を最少レベルにまで減らしているので、パーク内のアトラクションはどこも非常に短い待ち時間で楽しめてしまいますものね。アトラクション好きな方々なら 今日は開園からこの時間までにパーク内全ての施設を体験できてしまい、疲れ切ってどこかで休んでいらっしゃる頃かもしれません。橋を渡り切ってホレイショスクウェアの向こう側に目を遣ると、「タートルトーク」のキャストさんがゲストに向かっていっしょうけんめい何かを呼び掛けていらっしゃるのが見えました。よくよく耳を澄ますとどうやら 間もなく本日最終回へのご案内が終了します とおっしゃっているようでした。せっかくだから行ってみようと と 夫と私は少し急いでタートルトークの入口まで行き、そのままロープの通路を通ってSSコロンビア号の中へ進みました。キャストさんが楽しいお話をしてくださる前室に案内されたのは18:15くらい、本日最後の「クラッシュとの面会」を一緒にすることになったゲストの皆さん(通常時の三分の一くらいの数に見えました)とともに海底展望室に通されたのはそれからすぐでした。キャストさんの呼びかけでお馴染みの音楽とともに登場したクラッシュのトークは今日も相変わらずキレがよく、小さなお子さんを連れたゲストだけでなく パークでは少し目立たない存在である「大人」の男性にも積極的に話しかけたりして 海底展望室の中は徐々に温かな笑いに包まれていきました。難しい質問にも如才なく応えてくれて、ご自慢の腹筋も披露してくれて、本日の面会もそろそろ終わりか?と皆が思ったころ。次に何か聞きたい人! というキャストさんの元気な問いかけに臆さず手を挙げた一人のごく若い女性を クラッシュは指名したようでした。クラッシュに促されて名前を名乗ったあと、その女性は言いました。―― 隣にいる友達が きょう9月4日が二十歳の誕生日なんですあら!ディズニーシーと同じ誕生日、同じ歳じゃないの!私はそう思って 彼女たちに視線を一瞬だけ向けました。しかしここはあくまでもSSコロンビア号が停泊している「海」の底。ウミガメのクラッシュは今日が開園記念日である事どころか「東京ディズニーシー」というテーマパークの存在すら知るはずもなく、そこはさらっと流してスマートに きょう20歳になった彼女にお祝いのメッセージを送り、ハッピーバースデーの歌をプレゼントしていました。そんな中で私は、さきほど振り返った時ちらっと拝見した カチューシャをしてその年齢らしい装いをした楽し気な様子の彼女たちを思い浮かべ、ひとくちに「ディズニーシー開園から20年」っていうけど 20年って おぎゃーと生まれた赤ちゃんが一人のちゃんとした立派な人間にまで成長しちゃうような長い歳月なんだよなあ… と、あらためて感慨深く思っていました。「具現化された20年という時間」を前にして。タートル・トークから出ると、時刻は18:45。閉園時刻も近づいてきたのでホテルに戻って帰りに向かおうか...と思っていると、通りかかったタワー・オブ・テラーの前でもキャストさんが 間もなくご案内終了です とアナウンス中でした。待ち時間は「15分」の表示。普段なら信じられないくらい短い待ち時間ですが、これでも私達がきょう目にした中で最長だと思います。…こりゃあ仕方ないなあ~ 通りかかったのも何かの巡りあわせだから乗っていくか~ などと言い訳をしつつ 私達は待ち列最後尾につくことにしました。だって、開園20周年記念日にあたる今日の日の最後の締めくくりが「開園5周年記念日にグランドオープンしたタワー・オブ・テラー」だなんて なんだかちょっとオツじゃあありませんか?さてさてこの時間タワーオブテラーのスタンバイ列はホテルハイタワーの建物をはみ出して中庭まで伸びていたので(グループごとの間隔を空けないといけないのでどうしてもこうなります)、おかげで私達はおそらく15年ぶりに ハイタワー三世の一種悪趣味なコレクションが立ち並ぶ不思議な中庭をじっくり眺めることができて感激(?)しましたよ~建物の中に入ってからも、いつもはFPやSPを利用してばかりだったので近くを通ることができなかったホテルのフロントなども立ち止まってじっくり眺めることができたので、なかなか楽しかったです。ディズニーシーの美しい夜景をパーク内の一番高いポイントから眺め(私にとってタワーオブテラーはこのためのアトラクションです)、無事に生還してホテルハイタワーから出た時、時刻は19:15になっていました。パークは既に閉園時刻を迎え、私達の「9月4日のディズニーシー周遊」の旅もこれにて終了となりそうです。トイビル・トロリーパークに突き当たり、ブロードウェイ・ミュージックシアターの前を通り過ぎ、ハーバーへと続く坂を上って、私達はホテルミラコスタへと帰りました。ホテルに入館し、ベルデスクに立ち寄って 荷物を玄関に回しておいてください とお願いしたのは20:00も近くなった頃でした。駐車場から車を出して、正面玄関車寄せでキャストさんに手伝っていただいて荷物を積み込み、私達は開園開業20周年記念日のディズニーシーとホテルミラコスタを後にしました。ちょっとのユーモアといっぱいの笑みと 親しみやすくさりげない礼儀正しさで見送られるホテルミラコスタとの さようなら 。今日が特別な日であろうとなかろうと変わらぬ 「またお待ちしております いってらっしゃいませ」 の言葉は、いつもと同じように耳に心地よく響いて 私の心の底にゆっくりと沈んでいくようでした。帰りの車の中で私は、タートルトークで出会った きょう二十歳になったというお嬢さんの姿を何度も思い出していました。私はよく 東京ディズニーシーのパークのことを擬人化して面白がって、開園記念日がくるたびに毎年「○歳になったディズニーシーちゃーん」なんて気安く呼びかけてしまうけれど、今日は本物の「ディズニーシーちゃん」を見ちゃったなあ。 あたりまえだけど 東京ディズニーシーと同じ生年月日の子っているんだよなあ… と。私はふと あることに気づきました。―― きょう二十歳になったっていうことは 社会が今の状況に陥ったあの2020年の2月3月頃には卒業式を控えた高校三年生だったということか ――そう。2001年9月4日に誕生した東京ディズニーシーと同じ 今年20歳になる皆さんは、高校の卒業式どころかその後の上の学校の入学式もすべてが突然中止になってしまった経験の持ち主ではないですか。それだけではありません。この世代の皆さんは、希望を胸に抱いて入った新しい学校や職場でも 授業も業務ものっけからすべてがオンライン上で行われることになっていまだにそれが完全には解消されてはおらず、人と直接会うこともどこか遠くへ旅行することも 楽しいことの殆どを「今は我慢して」とこの一年半 理不尽にも諭され続けて。二度と戻ってこない貴重な「いま」なのに! と、きっと言葉ではうまく言い表せないような どこにぶつけたらいいのかわからない複雑な思いを抱いてこれまで毎日を過ごしてきた方々なのかもしれません。そんなことをぐるぐる考えているうちに、私はきょう目にした殺風景なメディテレーニアンハーバーの景色を不意に思い出しました。20周年の記念の年だというのに、お祝いのバナーもフォトロケーションも何ひとつ無い しんみりとした東京ディズニーシーのハーバーと広場の姿を。―― ひょっとしたらディズニーシーは、日本中世界中にたくさんいるはずの 自分と同じ今年20歳の若者たちと気持ちをそっと共有しているのかもしれないな人生にたった一度だけの二十歳の誕生日が来たっていうのに 盛大にみんなでお祝いするのも友達と集まってはしゃぐのもなんだか憚られてしまうなんて!つらいよね みんな つらいよねわたしもつらいよ記憶の中のお祝いの飾りのない東京ディズニーシーのパークからそんな声が聞こえてくるような気がして なんとなくせつなくなりながらも、それでも「このお祝いは一年間続くんだからね! いつかきっと盛大に祝おうよ!」と奮起するような気持ちを胸の奥にしまい込んで 2021年9月4日の夜 私は家に帰ったのでした。(おわり)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
September 4, 2021
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(…その1から続く)現在、ホテルミラコスタとディズニーシーをつなぐ「ホテル&パーク・ゲートウェイ」から入園できるのは13:00以降となっているため(パークからの退園に利用するのは朝からできます)、この時間(12:00少し前)ディズニーシーのパークへ再入園するためにはホテルの正面玄関を出てパークエントランスに回る必要がありました。またパークエントランスには現在は「再入園口」が設けられていないため、入園するためには一般の入園ゲートに並び 再度手荷物検査を受けて検温をし…という手順を踏まなければならず、結局私達がゲートを通って再入園することができたのは12:10過ぎ頃でした。しかし再入園してみると、開園から二時間以上が経ったディズニーシープラザからミラコスタ通りにかけてはとても落ち着いた様子で さきほどの混雑が噓のようでした。20周年のデコレーションが何か所も施されてフォトロケーションのようになっているアクアスフィアの周りも人がまばらで自由に写真を撮ることができたので、いろんな場所でいろんなふうに撮影を楽しむことができました。(唯一、ミラコスタ通り入り口正面にあたる場所のみフォトサービスのキャストさんがいらして、撮影の順番待ちの列ができていました。)ディズニーシープラザでひとしきり遊んだ後は、10:30過ぎに通りかかった時は人が多くて写真を撮るどころではなかったミラコスタ通りへと向かいました。通りの中の柱には 20周年を祝って「光」を手にするキャラクター達のデコレーション。さきほどはトンネル内全体が混雑していて近寄ることもできなかったのですが、やっとじっくり見ることができました。トンネルを抜けてピアッツアトポリーノに出ると、本日の1回目のハーバーグリーティングが終了したこともあってかゲストの密集具合はかなり緩和されていました。なので、今なら20周年を迎えたハーバーの様子をカメラに収められるかも… と思って広場を見渡して、私は初めて気が付きました。プロメテウス火山を真正面に見るこの街角のどこにも 20周年をお祝いするようなバナーもフォトロケーションも無いことに。こんなご時世だから祝祭感を控えめにしたのかもしれないな…と私は瞬間つい反射的に思ってしまったのですが、よくよく考えたら これはこの一年半の間パークやホテルがずっと強いられてきた変則的な営業の影響なのかもしれません。完全休業した期間もありましたし、営業ができていた時期だって以前の1割~3割程度しかゲストを入れていなかったのですからね。(今日もそうですけれど。)でも。盛大にお祝いする雰囲気が感じられないのはちょっと寂しいですが、とにかく私はこうして今日ここに来られたんだから そのことが私にとっては一番大事です。パーク内に20周年のデコレーションが何も無くたって 個人的にお祝いをしたい気持ちに何ら変わりはありません。もともと来る前から、せっかく開園20周年記念日当日にシーのパークに入園できるのなら「9月4日のディズニーシーに浸る」ということを主にしたいと考えていたのですからね。購入したかった20周年関連のグッズは幸運にも昨日のボン・ヴォヤージュでだいたい手に入ったのでショップでのお買い物に時間を費やす必要もないし、パーク内レストランはアルコールを提供していないのでそれを楽しむ時間もとらなくていいし、その上きょうはビッグバンドビートの鑑賞も“ソアリン”の体験もできないことが決まったし(!!!)。今日このあとは予定通りにディズニーシーの中をゆったりくまなく歩いて過ごすことに専念しましょう。ただ、昼食を予約していた「ベッラヴィスタ・ラウンジ」にだけはどうしても行きたかったので、本格的なディズニーシー周遊はお昼ご飯後に始めることにして、予約時刻までのあと一時間ほどはホテルから近いヴェネツィアやアメリカンウォ―タ―フロント周辺を訪ね歩いて過ごすことにしました。で、まず向かったのはミラコスタ通りに面したショップの中で本日唯一スタンバイパス無しで入店できる「フィガロズ・クロージアー」。このお店にはスーベニアメダルを作成できる機械があり、20周年デザインの物も登場していたので作成しました。それから、小さなお買い物をしたりスーベニアメダルを作ったりしながら「マーチャント・オブ・ヴェニス・コンフェクション」~「ヴィラ・ドナルド・ホームショップ」~「ヴェネツィアン・カーニバル・マーケット」と隣接しているショップを通り抜け、パラソル付きの丸テーブル客席が並ぶ軽食スタンド店の「ゴンドリエ・スナック」前へ出ると、なんとゴンドリエ・スナック、休業していました。公式サイトで確認したら確かに「現在休業中」と表示されていましたが、昼間なのにこんなにしっかり「閉店」しているゴンドリエスナックって初めて見たかもしれません。やっぱり、入場者数を絞っているのでショップもレストランも平常時と同じように全ての施設を開けてしまうと採算が取れなくなる ということなのでしょう。気を取り直して、ヴェネツィアの運河に沿って流れ歩いていくと、ゴンドラ乗り場前で「5分ほどの待ち時間で乗れますよ」とゴンドリエのお兄さんから案内があったので、それなら食事にも間に合うし と 乗っていくことに。 以前なら小さな船に定員いっぱいのゲストを詰め込んでいたゴンドラも、きょうは密集回避のため三組ほどが乗ったところで航路へと漕ぎ出しました。ちょっと見たところヴェネツィアの街角にも20周年を祝うバナーなどが見当たらなかったので、夫は「自分で旗を振ってお祝いする!」と言ってバッグから小旗を取り出して振っていましたよ。(この時たまたま同じ舟に乗っていた他のグループの皆さんも殆どがこの「旗」を手に持っていらっしゃったので、私はなんだか嬉しくなりました。)ゴンドラから降りた後は、ブロードウェイを下ってウォーターフロントパークへ向かってみました。ブロードウェイ沿いの「ニューヨーク・デリ」では営業縮小中のためか屋外のテラスが使用中止になっていて、少し寂しく思いましたよ。そして、たどり着いたウォーターフロントパークにもお祝いのデコレーションは一切なし。ホレイショスクウェアにも何もありませんでした。ホットドッグワゴンの「デランシーケータリング」もビールを売る桟橋の「バーナクルビルズ」も休業中、パパダキス…やリバティ…などの小さなフードショップも軒並みお休みしているようでした。こちら、みんな大好き「レストラン櫻のテラス」もビールを販売できない現在は「休業中」でした。さて、このあたりで昼食の時間が近づいてきたので、私達は一旦ホテルミラコスタ方面へ戻ることにしました。ホテルミラコスタに入館し、ベッラヴィスタ・ラウンジの店頭に伺ったのは13:30過ぎだったと思います。キャストさんに名前を告げると、「テーブルの準備が整いましたらお迎えにあがりますのでロビーでお待ちください」と いつも通りの丁寧な言葉が返ってきました。ちょっと覗いてみたところ、さすが開業開園記念日の土曜日、いつになく店内は混雑しているようでしたので 私達は案内があるまでのんびり気長に待つことにしました。その後、10分ほどして通していただいたのは 本日はこんな席でした。ちょうどこのころにはパーク内では雨が降り始めていて、ピアッツァトポリーノには傘の花がいくつも開いていましたよ。こちらのお店で注文したのはもちろん、開園20周年記念のコース。“東京ディズニーシー20周年:タイム・トゥ・シャイン!” ランチコースです。現在はパーク内だけでなくホテルでもアルコールの提供はお休みとなっているので、残念ながら本日はワインは無しです。(後日注:ホテルでのアルコール提供は10月2日より再開されました。)最初にテーブルにやってきたのは 彩りの美しい前菜。右上が信州サーモンのティンバッロ、下はパンナコッタにイクラ乗せ、左のは蟹や野菜の入ったクスクスサラダで、下のブルーのソースはバタフライピーの花の色素で色付けしてあるそうです。東京ディズニーシーのシンボル「アクアスフィア」を表現したお皿 とのことでした。偶然なのかわざとなのか、添えられているマメ科のお野菜がアクアスフィアの周りを飛ぶ蝶々のように盛り付けられていて 可愛らしかったです。二品目はお魚とパスタ。鯛のインパデッラにウニクリームとトマトのソース、貝殻型のごく小さなショートパスタ(コンキリエッテ)にオマール海老を添えて「マーメイドラグーン」を表現してみた とのこと。白ワインが欲しくなりました。お肉は牛サーロインのロースト。ソースはシンプルなブイヨンのソースと「ンドィヤ」というチョリソーのようなピリ辛風味のソーセージのディップの二種類。お肉はとても柔らかく仕上がっていて、文句なしでした。付け合わせの野菜には白いチーズのソース(アルフレッドソース)がたっぷり添えられていて、チーズフォンデュみたいな味わいでした。こちらのお料理は、お皿の黒に白と赤のソースで「SSコロンビア号」を表現したとのこと。(かなりの想像力が要求されますね!)デザートのお皿にはミニーマウスのシルエットと20周年のロゴが描かれていました。サツマイモのスフレとアイスクリーム、フルーツ、クッキーを リボンを頭に付けたミニーマウスに見立てて盛り付けてあるようでした。白、黄、赤の水玉ソースはミニーさんのスカートの柄を表現しているらしいです とキャストさんはおっしゃっていましたよ。食事の途中、14:15からは窓の外のハーバーではグリーティング “タイム・トゥ・シャイン!”が始まりました。雨が降っていたので キャラクター達はレインコート姿、船が停止してのご挨拶は省略、という非常に簡素な短縮バージョンでしたが、なんとか開催されました。開園20周年記念日の当日、長い時間ハーバー水際で待っていらした方も多かったので、中止になるほどの雨にならなくて良かったと思いましたよ。(その3 に つづく…)** ベッラヴィスタラウンジ の “東京ディズニーシー20周年:タイム・トゥ・シャイン!” ランチコース **・信州サーモンのティンバッロ ピュアホワイトのパンナ・コッタ 蟹とクスクスのインサラータ ・本日の魚のインパデッラ 雲丹のクリームとプッタネスカのフォーム コンキリエッテ オマール海老のペスカトーレ ・牛サーロインのアッロースト ンドゥイヤのディップとビーフのジュ 彩り野菜とアルフレッドソース ・さつま芋のスフレ アーモンドとバターのアイス オレンジ風味のエスプーマ ・コーヒー または 紅茶 ・・・・・・・2021年9月3日~10月31日(6000)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
September 4, 2021
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(…前日の日記から続く)目が覚めたのは5:20頃でした。カーテンを開けたままにしていた窓の外は まだ薄暗いまま。日の出の時刻はとっくに過ぎているはずなのに… とベッドから出て窓辺に寄ってみると、はっきりとした雨は降っていないもののディズニーシーの空は厚い雲で覆われているように見えました。開園20周年記念の朝のお天気がいまいちパッとしないなんていかにも舞浜らしい と思うパークファンの方も多いことだろうな なーんてぼんやり思い、私は再びベッドにもぐり込みました。…しかし。昨夜 ホテルミラコスタ宿泊史上もっとも早い時間に床に就いたためか 私は二度寝に見事に失敗して、6:00にはベッドから出ることを決意せざるをえなくなり、窓の外のパーク内各所でメンテナンス担当のキャストさんが作業している姿をちらちら眺めながら自分の支度を少しずつ始めることとなりました。きょうは開園予定時刻が10:00と遅いので、この時間(6:00過ぎ)のディズニーシーにはまだBGMが全く流れていませんでした。その代わり、細く開けた窓の隙間からは普段耳にすることのないパーク内のさまざまな「朝の音」が室内に流れ込んできました。6:20頃には、どこで何をアナウンスしているのかはわからなかったのですが 拡声器か何かを通して人が話している声がうっすらとパーク内から聞こえてきました。6:40頃には明らかに「スチーマーラインだ!」とわかるエンジンの音がしたので窓辺に寄ってみると バックヤードからパーク内の水域に黄色い船が出てきているのが確認できました。記念すべき9月4日の朝なので、ひょっとしたら開園前のパーク内で何か特別な動きがあるかも と少し期待もしていたのですが そんな気配は全くなく、窓の外にはただただ静かないつも通りの開園前の景色があるばかりでした。モーニングコールで起こされた夫が一瞬だけ窓辺にやってきた後バスルームに向かっていった7:00過ぎ頃には、パーク内の奥の方からかすかに火災報知機のサイレンのような音と女性アナウンスが聞こえてきました。パークで働くキャストさん達にとっては恒例の 災害時の避難誘導訓練?消防訓練?が今朝もまた行われているようです。特別な日であるとかないとかそんなことには全く関係なく ゲストの安全確保のための取り組みが開園前のパークでは粛々と行われていると思うと 当たり前のことかもしれませんがなんだかとっても安心しましたよ~8:00になると同時に 今まで静かだったパーク内にはごくごく小さな音量でBGMが流れ始めました。「開園時刻まであと2時間」の合図です。きょうで20歳を迎えるディズニーシーもようやくお目覚めのようですね。窓辺で空を見上げると 厚く垂れこめていた雲はやや薄くなって、心なしかパーク内が明るくなってきたように感じられます。制服姿のキャストさんが出勤してくる姿もちらほら見えるようになり、「このままどんどん変化していくパーク内の様子を窓辺で眺め続けていては朝食を食べそびれてしまう」と私は我に返り、いったん窓辺を離れてコーヒーをいれることにしました。昨夜ミッキランジェロギフトで調達したもので簡単に朝食を済ませ 室内を片付けて荷造りをし、二人で窓辺で記念写真を撮影していると、突然パーク内のBGMの音量がぐぐーんと上がりました。時刻は9:00。そう、パーク開園時刻までいよいよ あと1時間 となったのです。客室内のテレビで「お知らせ」を確認しても特に何も案内されていないので、今日の開園時刻は予定の「10:00」より大幅に(30分とか15分とか…)早まることはなさそうです。窓からピアッツアトポリーノを見下ろしてみても、何かが始まる様子も何か特別な準備がされる気配すら相変わらずまったくありません。やはりこのご時世ではねえ。せっかくの開園20周年記念日の朝だけれど、人が集まって混乱する恐れのあるような特別なこと(10周年や15周年の時のようなセレモニーなど)はいっさいできないのでしょう。とはいえ、今日はこれから一年間続く 東京ディズニーシー開園20周年イベントの初日です。セレモニーなどがなくても、11:35からはスペシャルなハーバーグリーティングの初回公演も予定されていますし、記念グッズを販売するパーク内のいくつかのショップは「スタンバイパス必須」となっているので、入園者数を制限していても できるだけ早く(!)朝一番に(!)入園したいと考えるゲストが押し寄せるのは必至です。―ー今ごろパークエントランスは大変なことになっているんじゃないかなあ…穏やかな開園前のパークを見渡しながら、予想のはるか上を行っていた昨日のボンヴォヤージュの混雑ぶりを私はふと思い出してしまいましたよ。さて。9:30が近づいてくると、朝早くからパーク内の水域をぐるぐる周回していたと思われるスチーマーラインの船たちがピアッツアトポリーノ前のハーバーに続々と集まってくるようになりました。なんと、普段は主にヴェネツィアの運河のみを航行しているゴンドラまでもが何艘も広場前の水辺までやってきて、スチーマーラインの隊列に加わっていました。時間が経つにつれ 制服私服の多数のキャストさん達がピアッツアトポリーノに続々とやってくるようになり、ひときわ美しいブルーの制服を身に着けた東京ディズニーリゾートアンバサダーさんがホテルの窓に向かって大きく手を振りながら広場を横切ってミラコスタ通りの方へと向かって歩いていく様子も見て取れました。(この後ディズニーシープラザで開園アナウンスをなさるためだったようです。)9:40くらいからは、広場ではキャストさんによる養生テープを使った鑑賞エリア作成が始まりました。(以前も思ったのですが、この作業って結構開園時刻ギリギリになって始めるのですよね~ 手際が良くてびっくりします。)9:45になると、ハーバー水上に綺麗に並んで待機していたスチーマーラインの船が一斉に大きく汽笛を鳴らしました。何かの合図だったのか、あるいは開園20周年記念日の朝が来たことを祝う汽笛だったのかもしれません。そしてパークの奥の方のあちこちのエリアからは 旗を手にした制服姿のキャストさんがあとからあとから姿を見せるようになり、皆さん少し急ぐように広場を通り過ぎミラコスタ通りへと向かって行かれました。おそらくパークオープン時にゲストを迎えるため、その配置に着くためお急ぎだったのでしょうね。この時間、広場を囲むように建つホテルミラコスタの建物にも 私達が持っているのと同じ20周年の「旗」が翻っている客室窓がいくつも見受けられ、広場にいらしたキャストさん達はそれに気づいては旗を振り返していらっしゃいました。私達も調子に乗って窓辺でちょっと旗を振ってみると 皆さんすかさず気づいて旗を振って応えてくださったので嬉しくなってしまいましたよ!そうして9:55。予定よりも5分早く9月4日のディズニーシーは開園したようで、数十秒も経たないうちに ミラコスタ通りから続いている出迎えのキャストさん達の列の間を足早に通り抜けて最初のゲストがピアッツアトポリーノにやってきました。部屋の窓から開園直後の様子を眺めているうちに、11:35から予定されているハーバーグリーティングの前にも何かピアッツアトポリーノでエンターテイメントが行われそうな気配を感じた私達は、今のうちにパークに入園してパスポートに入園の記録だけつけて(これをしておかないことには現在のパークでは何もできないですからね)すぐ部屋に戻ってこよう と考えて、ここでいったん部屋を離れることにしました。ホテルミラコスタの正面玄関脇からパークエントランスノースに下りたのはちょうど10:00頃だったと思います。入園を待つゲストは他のグループとの間を開けて並ぶように案内されているので、この時間 入園待ちの列はパークエントランスに収まり切れず、最後尾は立体駐車場まで伸びていました。なので私達が手荷物検査を終えて入園できるまでにはそれから30分以上を要しました。おまけに、入園直前に雨がぱらぱらと降り出してしまったので、傘のない私達は入園した後はディズニーシープラザの様子もよく見ないで慌ててミラコスタ通りへ逃げ込む といった感じになってしまいました。それでも、ミラコスタ通りの中で旗を手にゲストを迎えてくださっているキャストさん達と記念写真を撮ることもできましたし、「20周年」のタペストリーも間近で見ることができましたし、開園20周年記念日当日の特別な朝の雰囲気は少しだけですが味わうことができました。この時間(10:35くらい)のミラコスタ通り内は、急な雨を避けたりエンポーリオなどの入店を待つゲストの皆さんでごった返しており、トンネルをくぐって出たハーバー前のピアッツアトポリーノもまた大変な人出でした。(それでも、入園者数を厳しく制限しているせいで 10周年の記念日当日の朝の時よりはかなりマシだったように思います。)一番驚いたのはマンマビスコッティーズ・ベーカリーの店頭からザンビーニ方向に伸びていたスーベニアランチケース付きメニューを求める長ーーい列で、この時間で既に「本日分の販売は今並んでいる方で終了」と告知されていました。(私も、簡単に購入できそうならしようかな~くらいに思っていたのですが、とてもとてもそんな感じではなかったです。)もちろん、この時点で20周年記念グッズを扱う主だったショップのスタンバイパス(入店予約)はほぼ発行終了していました。――ひと口に「開園20周年記念日」といっても、ただお祝いがしたいって気持ちだけで訪れている人ばかりではないんだなあ何を幸せと感じるか 何を楽しいと思うか は人それぞれ違って当たり前。わざわざ今日この場所に駆けつける目的も、ここに来てしたいことや欲しい物も、みんな違って当たり前です。特別な日である今日、このあとミラコスタとディズニーシーで過ごせるのは残り8時間あまり。せっかく幸運にもこの日この場所を訪れることができたのだから、私も私なりの一日をきっちり過ごすことにしよう。エンポーリオ前の庇の下に立って 久しぶりのピアッツアトポリーノの賑やかな様子を見守るような気分で眺めながら 私はぼーっとそんなことを考えました。この時間はまだ「パーク→ホテル」の一方通行になっていたホテル&パーク・ゲートウェイを通って、私達がホテルの部屋に戻ったのは10:55くらいでした。窓辺に寄ってピアッツアトポリーノを見下ろすと、さきほどちょっとだけ降った雨はもうあがったようでした。でも、 あれれ? みんな立ち上がってる。…ということは、何か来る?そう思って見ていると、すぐに広場に東京ディズニーシー・マリタイムバンドがやってきて演奏が始まりました。少し経つと、広場から少し離れた救護室のあたりからはミッキーとミニーがパーク内にぴょこんと飛び出してきました。そうかー開園間もなくから広場の後方に場所確保していらした皆さんは これを待っていらっしゃったのですね~ミッキーとミニーはゲストに盛んに愛想を振りまきながら水際を軽やかに歩いて 私達の部屋の真下のピアッツアトポリーノまでやってきました。マリタイムバンドに合流したあとは お得意のダンスをご披露です。マリタイムバンドの演奏にミッキーとミニーが加わるこのバージョンははっきりした開催時間が告知されていないので見逃しがちですが、運よく部屋の窓から見られてよかったです。その後11:30になると、ハーバーには20周年記念の水上グリーティング ”タイム・トゥ・シャイン!”の開催を予告するアナウンスが流れ、一帯からは小さな歓声があがりました。アナウンスが終了すると、今度はハーバー一帯にあの懐かしい「ポルトパラディーゾ・ウォ―タ―カーニバル」のメロディーが流れ始めました。 と同時に、さきほどの歓声を上回るような嬌声ともいえるような声がゲストの中からわき起こりました。一瞬だけですが 私も涙がこぼれそうになりましたよ。 そして予定通りの11:35。東京ディズニーシーのグランドオープニング時のテーマにのって ハーバーには大きな船がゆっくりとやってきて、ミッキー&フレンズのハーバーグリーティング“タイム・トゥ・シャイン!”が始まりました。船は水上で小さく旋回してからいったんハーバーの中央で停止し、それから時計回りに大きく水辺を回りながらお正月のグリーティングの時のようにザンビーニブラザーズ・リストランテ前とピアッツアトポリーノ前、リドアイル前(部屋からは確認できなかったので推測ですが)の三か所で停止しました。船に乗っているキャラクターたちは、三か所の場所でそれぞれ違うパターンの楽しいご挨拶をゲストにしてくれましたよ。最後にはもう一度 陸地に近い水際をぐるーっと止まることなく一周して、船は水域から消えていきました。約10分ほどの本当にささやかなグリーティングで、東京ディズニーシー20年の歴史を思うと「ややあっさりし過ぎか」とも思われますが、パークの運営に当たる方々はきっと精いっぱいのできる限りのことをしてくださったのでしょう。東京ディズニーシーの20歳の誕生日を忘れないでちゃんと祝ってくださって ありがとう。さまざまな制限のある中で ゲストの安全に配慮してお祝いのエンターテイメントを開催するにはこれが最良の 唯一の方法なのだろうな と私は思いましたよ。宿泊清算はレセプションで既に済ませていたため、グリーティング終了後はすぐに客室内のテレビでエクスプレスチェックアウトの手続きをすることができました。サービスホットラインに電話をして荷物を部屋に置いたまま出発することを告げ、私達が部屋を出たのは11:50過ぎのことでした。(その2 に つづく…)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
September 4, 2021
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東京ディズニーシーが開園から20周年の記念日を迎える その前日の11:30ごろ。首都高速道路を経て舞浜にやってきた夫と私は車をイクスピアリの駐車場に止めて、リゾートゲートウェイステーションへと歩いて向かっていました。皆さんご存じのように ディズニーシーのパークとホテルミラコスタにとって 毎年9月の4日はとても大切な日なのですけれど。以前から私は 舞浜で楽しむにあたり「(結婚記念日など自分の大切な日は休暇を獲得するために努力するけど)パークイベント初日や開園記念日には無理に仕事を休んだりなどの予定変更はしない」と決めているので、これまで 開園記念日前後にホテル予約を取ったりすることも 当日にパークに駆けつけることすらもあまりありませんでした。が、今年はたまたま夫婦そろって記念日当日と前日の二日間がお休みになり さらに幸運なことにホテルミラコスタに一室を確保することもできたので、 記念日となる土曜の朝をパークで迎えよう と金曜日のこんな時間からのんびり舞浜にやってきたというわけです。ホテルのチェックイン開始は15:00ですが、その前にボンヴォヤージュに立ち寄って「本日から販売を開始する20周年グッズのお買い物をしておこう」と思い 実は準備万端、入店の予約も入れてありました。(注:9月3~5日の三日間はボンヴォヤージュは入店予約制となっています。)そちらの予約時刻まではまだ数十分ほどの時間があったので、 本日発売のシー20周年記念のフリー切符でも買って取りあえず予約時刻までリゾートラインに乗って時間をつぶそう などと考え、私達は平日午前中の人の少ないイクスピアリを通り抜け 駅へと向かっていたのでした。リゾートゲートウェイステーションに着いてフリー切符を購入し 改札口を入ると、駅の構内にはディズニーリゾートラインの「開業20周年記念展示」のコーナーが作られていました。非常にこじんまりとしたささやかな記録展といった趣きですが、この20年を振り返りつつ キャストさんの歴代制服など懐かしい写真も色々見ることができて感慨深かったですよ。ホームに上がり リゾートライナーに乗り込んだのは11:40くらいだったと思います。ここへやってくる途中、夫の運転する車の助手席でチェックしたSNSで きょうのボンヴォヤージュは予約制になっているにもかかわらず入店できるまでに長い待ち時間が発生している という書き込みを複数見た気がした私は、発車してからは ボンヴォヤージュの建物周辺に注目していました。…と。まあ 今日はまたずいぶんとたいそうな待ち列が作られている様子が目に飛び込んできて 私は驚いてしまいました。入店待ちの列は舞浜駅とディズニーランドを結ぶ橋を下りきってパークエントランスまで伸び、多数の私服のキャストさんによって整理されているように見えたのです。以前にも(何のときだったか忘れましたが)予約制なのに店内混雑のために入店時刻が30分近く遅れたことがあったので、「まあ今回は30~40分以上は待たされるんじゃないかな~」と私は予想し覚悟して来ていたのですが、リゾートライナーの車窓から見る限りでは確かに 今日の混雑ぶりはその予想の上を行っていました。でもねえ。もう入店時刻の予約はしてしまっていて今さら早めることはできないし。早くあの列に並びに行ったって 順番が来なければ入店はできないのだし。焦って今ディズニーランドステーションで降りたってしょうがない、とりあえずこのままリゾート内を一周しましょうよ と、私達はのんびり構えることにしました。リゾートライナーがディズニーシーステーションに着いた時は、ホームのデッキからパークの様子を眺めたくて 一旦降車もしてみました。ミラコスタ通りの入り口には既に20周年イベントのタペストリーが提げられ、アクアスフィアの周囲にもフォトロケーションになるような飾りがいくつも登場しているようです。今日は降ったりやんだりの雨模様 と聞いていましたが、この時間のディズニーシーにはややしっかり目の雨が降っていて、ゲストの皆さんは傘をさして記念撮影をしていらっしゃるようでした。(私たちは明日シーに入園する予定だけれど、明日もこんなお天気かな?)再度リゾートラインに乗り、ディズニーランドステーションで下車したのは12:00を少し過ぎた頃でした。(リゾートゲートウェイステーションで降りるよりもボンヴォヤージュの入店待ちの最後尾に近そうでしたのでランドステーションで降りる方を選択しました。)エスカレーターで地上に下りて、舞浜駅から続く橋(ペデストリアンデッキ)とディズニーランドの敷地の交差地点まで行くと、その角にはネームプレートを着けた私服のキャストさんが立っていらっしゃいました。入店予約してある時刻を告げて 列の最後尾はどこですか? ときくと、「あちらです」とキャストさんは大きな身振りで答えてくださいました。見ると、ディズニーランドの舞浜駅側のエントランスには「12:00」「12:15」などと入店時刻の書かれたボードを高く掲げた私服のキャストさんが何人もいらして、 こちらです~ というようにそれぞれ手を振ってくださっていました。私達はその中から予約した入店時刻のボードを持つキャストさんを見つけ出して、しばしその後ろの列に並んで待つことになりました。(私達が並んで待っていたのは東京ディズニーランドのピクニックエリアの横でした。この場所にやってくるのって何年ぶりだろう?? と考えてしまいましたよ~)その後、40分ほど待って橋の上へと誘導され、私達の列の入店が始まったのは結局 予約した時刻から実に70分近くが過ぎた頃でした。9月初旬だというのに今日は少しも暑くなく 時折弱い雨交じりの涼しい風も吹くようなお天気で、長時間待つのもあまり苦にならなかったので本当に助かったな~と思いましたよ。購入したいものは事前にほぼ決めていたので、 入店さえしてしまえばおそらく30~40分もあれば済むだろう と考えていたお買い物には、しかしレジで支払いを済ませるまでに一時間半ほどを費やすことになりました。何せ店内が混雑しているので欲しいものが陳列されている棚を見つけ出してそこまでたどり着くのに一苦労でしたし、どこのエリアへ行っても20周年グッズは品出しが追い付いていないため多数のゲストが棚の前で商品の陳列がなされるまで待ち続ける といった状況で、購入品をカゴにそろえるまでにまずかなりの時間を要しました。そしてそのあとの会計待ちにかかった時間もきょうは大変長かったです。でも、私達が入店した午後早くの時点では在庫は潤沢だったようで、時間はかかるものの商品はどんどん補充されていました。また ゲストの皆さんも比較的落ち着いていて、 棚に並べ終わるまで商品を手に取らないで というキャストさんの指示を厳格に守っていて大きな混乱もなかったです。きっと、「商品はまだたくさんあります」「順番に補充しますので申し訳ありませんがしばらくお待ちください」と各所で頻繁に繰り返しなされていたアナウンスが功を奏していたのだと思います。様々な事情で「一刻も早く商品を手に入れたい」と考える方々が押し寄せた早朝の時間帯はさぞや大変な状況だったことと思いますが、私達がお買い物をしていた時間帯に限って言えば 時間さえかければ欲しいものがまあまあ手に入る状況ではありました。ディズニーシー開園20周年記念グッズ発売日、押し寄せたこんなにたくさんのゲストを捌きつつ商品の補充に全力を注いでくださったボンヴォヤージュ関係者の皆さんにはもう 「感謝」の一言しか差し上げる言葉がないなあ と私は思いましたよ。その後私達はイクスピアリ駐車場に止めた車に戻り、ホテルミラコスタに向かいました。緩やかな坂の下にあるホテル車路ゲートに差し掛かったのは、チェックイン開始時刻の15:00を少し過ぎた頃でした。今日この時間はゲート脇にドアサービスキャストさんがちゃんと立っていらして、私たちの車を出迎えてくださいました。坂を上って車を着けた正面玄関車寄せには多数のドアサービスキャストさんに加えて脇にはベルサービスキャストさんも待機していて、次々と訪れるゲストに手早く対応していらっしゃいました。おそらく「9月4日だけは外せない」と熱い想いを抱えて毎年恒例のようにここにやってくるゲストの方も多いのでしょう。迎えるキャストさん達の立ち居振る舞いにも 今日この時間は何かいつもと少しだけ種類の違う活気のようなものを感じましたよー(気のせいでしょうか??)荷物をベルキャストさんに託した私は、夫が駐車場から戻ってくるまでの間 ロビーを探検したり大きな窓から開園20周年記念日前日のディズニーシーを眺めたりして過ごしました。もしどこかに「20」の数字のデコレーションでもあればカメラに収めようと思っていたのですが、短時間でざっと見た限りでは見つけることができなかったので、諦めてチェックイン待ちの列の最後尾に並ぶことにしました。(15:10過ぎ、最後尾は喫煙室の手前あたりでした。)数分後に夫が列にやってくるとすぐにチェックインの順番も回ってきて、私達は15:30頃には本日宿泊する部屋に入ることができました。今回はアメリカンウォータ―フロント側ウイングのポルトパラディーゾサイドの三階、ピアッツアビュー ツインのお部屋です。窓辺のカーテンを開けると、見えたのはこんな景色でした。あら~?このフェイクバルコニー越しの景色、なんだか見覚えがあるような...部屋番号を記憶する習慣がないのではっきりとは判らないのですが、ひょっとしたら以前泊まったことのあるお部屋かもしれません。ピアッツアビューだけれど、プロメテウス火山は無理しなくても左手にこれくらいは見えて。正面の景色はこんな感じ。右側の景色はこんな感じです。うーん やっぱり以前泊まったことのある部屋なんじゃないかなー...(追記:家に帰ってから確認したら、やはり一昨年のクリスマス期に宿泊した時と同じ部屋でした。)窓からの景色をひとしきり眺めた後は、さきほどボンヴォヤージュで購入したものを広げたり、チェックインの際に受け取った物を確認したりしました。宿泊者用のパスポート購入申し込み書は小型になってずいぶんと簡略化されましたね~私達は明日の分を購入しなくてはならないので、夫がさっそく記入していましたよ。ボンヴォヤージュで夫と私の二人分を購入した「旗」(20周年グッズのフラッグ)も、さっそくパッケージから出して窓辺に立ててみました。そうこうするうちに、早めの夕食を と思って確保していたオチェーアノ・ブッフェのPS予約時刻が近づいてきたので 私達は部屋を出ました。エレベーターで2階に下りて まずはレセプションに立ち寄って明日の入園に備えてパスポートを購入し オチェーアノに向かうと、入り口ではずーーっと以前からこのお店にいらっしゃるキャストさんが満面の笑みを湛て お待ちしておりました! と大歓迎してくださいました。コース営業が縮小されて以来とんとご無沙汰だったオチェーアノですが、ディズニーシーとホテルミラコスタが20歳のお誕生日を迎えるその前夜に ブッフェのお部屋とはいえお邪魔することができ、私もとても感激でしたよ。さて 久しぶりのオチェーアノ ブッフェ。現在のメニューは一応「”東京ディズニーシー20周年:タイム・トゥ・シャイン!”ブッフェ」と銘打っていますが、特に変わったお料理が並んでいるわけではないようでした。むしろ、以前よりも大衆的な、小さなお子さんでも美味しく楽しくいただけるものが増えたような印象でした。しかし、あちこちに「20」のロゴマークは見つけることができましたよ!また、営業再開直後の 主にキャストさんが料理を取り分けてくださる形式はとっくに終了したようで、現在はカウンター上のお料理を(手袋をして)自分でとる形式に変更になっており「いわゆる普通のブッフェ」に戻っていました。その代わりにブッフェカウンターのお料理の上方には透明のアクリル板のガードが設置され、テーブルの間にも間隔が狭いところには透明のパーテーションが設置されていました。オチェーアノの利用制限時間は120分ですが、現在は「国と県からの要請により」ホテルミラコスタのレストランでもアルコールの提供が停止されているのでワインを楽しむわけにもいかず、若くない私達は入店から40~50分が経過するころにはお食事的なメニューで食べたいものはだいたい食べつくしてしまいました。残るは食後のお楽しみ ということで、追加でコーヒーをお願いしてデザートタイムに突入しました。(これは私がブッフェカウンターからとってきたもので、これで全種類の半分くらいだと思います。一番好きだったのは、写真左下の「練り切り」かな~)コーヒーもじゅうぶんいただいたのち、制限時間を30分ほど残して私達は食事を終えることにし 席を立って会計に向かうと、レジで待っていらしたのは来店時に迎えてくださったのとは別の これまたオチェーアノに長くいらっしゃるキャストさんで、久しぶりにお顔を拝見したにもかかわらず気さくに対応してくださって 単なるお会計のはずなのに非常に楽しかったです。思えば、食事中には控えめながらもテーブルまでわざわざ声をかけに来てくださったお顔のわかるキャストさんもいらしたので、やはり開園開業記念日前後のこのホテルでは 到着時に出会ったドアサービスやベルサービスやレセプションのキャストさんのみならず、レストランのキャストさんまでもが特別な高揚感に包まれてお仕事をなさっているんだなあ と 実感しました。もちろんそんな微熱のようなふんわりしたドキドキ感は、この時期ここへやってくるゲストもまた(私自身を含めて)抱えているものだと思いますけれど。ミッキランジェロギフトに立ち寄っておつまみやアルコール類を調達し、私達が部屋に帰り着いたのは18:20過ぎでした。窓から眺めるディズニーシーのパーク、今日の閉園時刻は19:00ですが... 閉園まであと30分あまりとなっているのに なんとまだ空が暗くなっていません。きょうはお天気が良くなかったのでこんな感じですが、晴天の日なら19:00ってまだけっこう明るいんじゃなかろうか...さて。それから私達は、だんだんと暗くなっていくピアッツアトポリーノとメディテレーニアンハーバーを眺めながら、窓際のテーブルで開園記念日の私的前夜祭を始めました。記念日前日とはいえ 平日だからでしょうか。今夜のゲストの退けは早かったようで、閉園時刻から40分が過ぎる頃には警備のキャストさん達もお仕事を終えてパーク内から去っていかれましたよ。閉園後もパーク内に流れ続けていた音楽が唐突に止まったのは 通常営業中には想像もできないほど早いタイミングの20:30前頃でした。まあ、現在は閉園時刻が通常より三時間早くなっているのですから、パークが眠りにつく時間も三時間早まっても何の不思議もないのですが。でも、突然命じられた「早寝」がこんなにも長い間続くなんて ディズニーシーにとっては開業以来初めての経験でしょう。静かな 長~い夜がまたきょうも始まったのですね。きょうはいつになく早い夕食を済ませ いつになく早くお酒も飲み終わった私達も、その後 東京ディズニーシーと同様に早い就寝時刻を迎えました。おそらくミラコスタ宿泊史上、最速で私はベッドに入ったのではないかと思います。もちろん夫はとっくに眠りに落ちていましたけど。どうか 私もディズニーシーと同じように 穏やかーに眠れますように......(翌日につづく)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
September 3, 2021
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(…その1から続く)ディズニーシーのパーク内でハーバーグリーティングが終了する頃。サービスホットラインに電話して荷物を部屋に置いたまま出発することを伝え、テレビ画面でエクスプレスチェックアウトの手続きをしてから 私達は部屋を出ました。一晩を過ごした 広くて快適なお部屋ともこれでお別れです。でも、さて。きょうはパークに入園するつもりはないし、このあとはベッラヴィスタ・ラウンジでお昼を食べることくらいしか予定が無いんだけれど その予約時刻までだってずいぶん時間があるし...結局、行き処を失った私達はこんな時間(11:45頃)からサローネ・デッラミーコにお邪魔することとなりました。サローネに入って一番手前の窓は私達が宿泊していた部屋のベッドルームの真上にあたるので、望むことができる景色はおそらく角度的には同じだと思いますが、高度が上がるのでこちらからの方が水平線をよく見ることができます。ここから望む水平線も、空も、ずーっとずーっと遠くまでつながっているんだよなあ。この海の続く先 はるか向こうに暮らしている人たちは今、何を考えどんな生活を送っているのだろうか。きらきら輝く 穏やかにもみえる大海原を見つめて、日本中の 世界中の人々と共有している「今」という時間に 私は想いを馳せずにはいられなかったです。それはほんの一瞬にすぎなかったのだけれど。それからしばらく、中央の大きな窓のそばのテーブルで私達はお茶をいただきました。意外なことに、この時間のサローネには私達が席に着いたあと次々と何組もゲストがいらっしゃいました。(何連泊もしていらっしゃる方々なのかもしれません。)以前のようにパークがフル営業している時だったら皆さん遊ぶのに忙しくて、日中のこんな時間にサローネでのんびり過ごしているグループやご家族連れなどは少なかったかもしれませんが、このところの社会状況の変化もあってホテル滞在そのものを楽しむ方がさらに増えているのかもしれないなー と ちょっと思いました。昼食まで時間の余裕があるからリゾートラインに乗ってみよう、とかイクスピアリかボンヴォヤージュにでも行こうか、とか。よくありがちなプランしか考え付かないまま時は過ぎていき、気が付けばその「時間の余裕」はいつのまにか一時間ほどにまで減っていました。チェックアウトを済ませた身としてはあまり長居をするわけにもいかず、私達は昼食までミラコスタ~ディズニーシーエントランス周辺を軽くお散歩しようと決め、このあたりでサローネをあとにすることにしました。エレベーターで2階まで下りて、ホテルの正面玄関を出て、まず向かった先はディズニーシーのパークエントランス・ノースにあるピクニックエリア。この時期は新緑がとても美しい場所です。例年のゴールデンウィーク中のこの時間帯ならば、ピクニックエリアはその本来の使用目的どおり お弁当を広げるご家族連れなどで賑わっているはずですが、きょうはひと気もなくて大変静かでした。木陰のパラソル下の椅子に座っておしゃべりしていたら、夫が「反対側のサウスにもピクニックエリアあるよね?行ったことあったっけ?」と言い出したので、 あるよ!行ったことあるよ! と 私はリゾートラインのディズニーシーステーション構内を通り抜けてエントランス・サウス方面へ夫を引っ張っていきました。サウス側のピクニックエリアはノース側に比べるとやや狭く、大型車駐車場とパークエントランス・サウスのゲートに挟まれるようにしてひっそり存在しています。ノース側と同じようにテーブルや椅子もありますが、木立があまりなくてオープンな印象です。そしてこちらには、「フォトテラス」と呼ばれる集合写真撮影のための場所も用意されています。集合写真の背景となる壁には羅針盤(コンパス)にパークロゴがあしらわれたデザインの東京ディズニーシーのマークも描かれています。――冒険とイマジネーションの「海」を、ひとりひとりがその心の中に持つ羅針盤に導かれて時空を超えて旅をする …というのは、パーク開園当初によく耳にしたディズニーシーのテーマですが、ダッフィー&フレンズやピクサーの仲間たちの活躍や大型アトラクションの新設が際立つ最近では、この大前提はやや神通力が失せたようにも感じられます。それでも、こうして建物の一画などにちゃんと「羅針盤」があることで、ディズニーシーが元々どんな場所なのかを私達ゲストは忘れずにいられるのかもしれません。思えば、(頻繁に訪れる皆さんはよくご存じだとは思いますが)ホテルミラコスタのあのロビーの床だって実は大きな羅針盤になっているのです。またミラコスタでは数年前に内装をリニューアルした際には客室フロアの廊下の床のあちこちにもこの羅針盤は姿を現しました。東京ディズニーシーとホテルミラコスタにとって欠かせないもののひとつが、この「羅針盤」であることは、誰もが認めることだと思います。ほとんど人と出会うことなくパークエントランス周辺を歩き回っているうちに 昼食を予約していた時刻が近づいてきたので、私達はお散歩を切り上げてホテルミラコスタに向かうことにしました。ベッラヴィスタラウンジの店頭に伺ったのは13:30過ぎ頃。すぐに窓辺の席に案内していただくことができました。注文したのは、”メディテレーニアン・ヴォヤッジ“のランチコース。ここベッラヴィスタ・ラウンジの今期のテーマは「南イタリア」です。スマートフォンでメニューを開き ちょっと内容を見たところ、パーク内の「マゼランズ」と同じようにこちらのお店のコースもワインと共にいただくことを考えて組み立てられているようで、特に今期は通常はボトルのみの提供のスパークリングワイン、フランチャコルタ「ベッラヴィスタ」をグラスでも提供する計画になっていたようです。社会全体のためには仕方のないことですが、アルコール販売停止期間にあたってしまったのが(重ね重ね)非常に残念です。では簡単にお料理の記録を。前菜。左側の四角いのは炙ったビンチョウマグロをハーブオイルと柑橘系のソースでマリネしたもの。右側はオマールとアスパラのサラダ仕立て。もうね、 なぜスパークリングワインがいただけないのか?! と心の中で叫びたくなるような一皿でしたよ。(夫は「拷問だ」と笑っていました。)キャストさんとも、夫婦ふたりして「ここで ベッラヴィスタいきたいよね~~」と盛り上がってしまいました。二皿目は今回はパスタではなく、「パスタと魚」でした。パスタはカリフラワーとあらごしトマトのフジッリ、お魚はタイのインパデッラに南イタリアの郷土料理「蛸とジャガイモの白ワイン煮込み」が添えてありました。こういった盛り合わせはベッラヴィスタラウンジでは過去あまりなかったかもしれません。付け合わせのアーティチョークのから揚げが美味しかったです。(個人的に、野菜をから揚げにしたものが好きなんです。)お肉は牛肉のロースト「ピッツア職人風」。柔らかく美味しいローストでしたが、なぜに「ピッツア職人風」??焼きチーズや古代小麦のラグーやトマトペーストが添えてあるということで、いかにもピッツア職人さんが自分用に作って食べそう(賄いとか?) ということかもしれませんねーデザートは、南イタリアと言えば「レモン」ということで、レモンクリームケーキにソルベとフルーツ。レモンの輪切りのように見えるのはチョコレートにプリントしてあるもので本物のレモンではありませんが、個人的に酸っぱいのが好きなので私は本物のレモンでも良かったかなーと思いましたよ~コーヒーを持ってきてくださったキャストさんに デザートのお味はいかがですか? と聞かれた夫が「昨日のマゼランズの勝ち」とはっきり(冗談で?)答えてしまい、それに対してキャストさんが素直に悔しがっていらっしゃった様子がとてもディズニーホテルのホテルマンさんらしくて ちょっとおかしかったです。(私はこちらのデザートの方がさっぱりしていて好きでしたけれどね!)お食事の途中14:20頃にはミッキー&フレンズのハーバーグリーティングの様子も見ることができました。ほんの7~8分ほどのさりげないグリーティングですが、周囲のテーブルにいらした小さなお子さんたちはお食事もそっちのけでもう「くぎ付け」でした。ですがそれもまた、休日のディズニーホテルのレストランらしい なんともいえず良い光景でした。ベッラヴィスタ・ラウンジを出たのは15:30頃でした。そしてベルデスクに荷物を玄関に用意していただけるよう声をかけ、駐車場から車を回してきて荷物をトランクに積み込んで、まだ明るい中 ドアサービスキャストさんに見送られて私達はホテルミラコスタをあとにしました。16:00少し前のことでした。潮風吹くこの街を何十年も訪れていて、ある日ふと気がついたことがあります。それは、 ここへ来るとものごとを深く考える時間と心の余裕が生まれる ということ。毎日の暮らしの中で途切れることなく取り組まなければならない様々な俗事からいったん切り離されて、ここで働く人たちやここで楽しむ人たちからあふれ出るプラスな感情にいっぱい触れて。頭上に広がる空を見上げ 高みから遠くに海を眺めると、いつのまにか私は自分自身の心の中を見つめていることに気付くのです。今までのこと、これからのこと、そして今の私の気持ち。ほんとうに正しいこと、ほんとうに大切なもの、ほんとうに善い行い、わたしが今するべきことは何だろう。日常に追われて普段きちんと考える場面もないそんなことをあらためて考える時間をくれる、ここはやはり、私にとっては他に代わりのない場所です。――こうやって考えてみると、ディズニーシーやミラコスタって私にとってまるで大きすぎて全貌をとらえることができない羅針盤みたいだ。足を運び始めて20年が経とうとしている今でも まだディズニーシーとミラコスタの作り出す壮大な仕掛けに引っかかり続けている自分に気付いてくすっと笑い、私は我に返りました。二年ぶりに東京ディズニーシーとホテルミラコスタで過ごすことのできた 結婚記念日を祝っての二日間。出会った人や忘れがたいできごとなどを夫とつらつらと話すうち、閑散とした首都高速道路を通り抜けて車は家へと近づいていました。毎年この時期のパークとホテル滞在を終える度に 来年もまた同じように過ごすことができますように と私は無邪気に小さく祈ってきました。この先の世の中がどうなるのか 今の時点ではそれは誰にもわかることではないけれど、祈ることは希望の光になり得ると思うから 今回もやっぱり私は祈りたいと思います。「二日間無事に過ごすことができました。来年の記念日も ふたりで迎えることができますように。」(日記おしまい)ホテルミラコスタのロビー床(2016年撮影)ホテルミラコスタ客室フロア廊下(2016年撮影)*ベッラヴィスタ・ラウンジ の “メディテレーニアン・ヴォヤッジ”ランチコース~南イタリア~*・ビンチョウマグロのマリネ ベルガモットソースとハーブオイル オマール海老とアスパラガスのインサラータ ・本日の魚のインパデッラ グリーンオリーヴサルサ タコとポテトの白ワイン煮込み添え カリフラワーとトマトパッサータのフジッリ ・牛サーロインのアッロースト ピッツァ職人風 スカモルツァ・パデッラータとファッロのラグー・デリツィア・アル・リモーネとエルダーフラワーソルベ・コーヒー または 紅茶 ・・・・・・・・2021年4月1日~6月30日(6000)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
May 3, 2021
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(前日から続く)昨夜かなり早めにベッドに入ったせいでしょうか。自然に目が醒めてしまったのはまだ4時台のことでした。シフォンレースのカーテン越しに見えるディズニーシーの空は 既に明るくなっているようでした。私は目を瞑ったまましばらく耳を澄ませていましたが、夜じゅう開けたままにしていた窓の隙間からは特に大きな音がきこえてくる気配がなかったので、今の窓の外の平穏を願いつつ(部屋の窓のすぐ前でたくさんの人が出て作業などしていませんように… すぐそばのバルコニーに他のゲストが出ていらっしゃいませんように… などなどと願いつつ) ベッドから出てパーク内をそっと覗き見ました。と、まだ夜が明けきらぬディズニーシーは風もなくとても静かで、これから昇ってこようとしている朝陽の最初の光がプロメテウス火山の上の雲をほんのり桃色に染めていました。ベッドサイドの時計を見ると、時刻は4:47。私は自分のスマートフォンを取り出して 記録のために と一回だけシャッターを切り、ベッドに戻りました。それからしばらくして、再び私は目を醒ましました。隣のベッドで夫が突然飛び起きたらしく 派手な物音がしたからです。ばたばたとバスルームへ行ってすぐに戻って来た夫は 窓辺に寄ってカーテンを少しだけめくり上げてパーク内を覗き、寝ぼけ声で「なんか いる」とつぶやきました。 …? と思って起き上がり、夫と同じようにパーク内を覗いてみると、オレンジ色の朝陽に染まったプロメテウス火山の前のメディテレーニアンハーバー水上には ディズニーシーではお馴染みの あのジェットスキーが数台姿を見せていました。時刻は、5:20を回った頃。夫はまだ眠いのか おやすみ と ひとこと言うと窓辺を離れて再びベッドに戻ってしまいましたが、私はそのまましばらくの間 ハーバー水上を動き回るジェットスキーの様子を眺めていました。目を凝らしてよく見ると、真っ黒なジェットスキーの身体にはそれぞれ星形のようなものとランタンのようなものが取り付けられています。真っ黒に塗られているということは… これはいずれ始まる夜の水上ショーで活躍するのかなあ。その時には星型やランタンには灯りが点るのかなあ… などと、早朝からいろいろ妄想してしまいましたよ。その後しばらくするとジェットスキー達はいっせいにハーバー水上からいなくなってしまったので、私は窓辺から離れました。6:00になると、窓の外のディズニーシーではごくごく小さな音量でBGMが流れ始めました。ゲストが入園してくる2時間前になると音楽が流れ始める という「パーク時計」に以前と大きな変化がないことを知って、私はなんだか少し安心しました。ふと見ると、ハーバーの水上にはさきほどのジェットスキー達が再び姿を現していました。先ほどとは違い、今度はそれぞれ大きな重そうな星型を一つと小さな星形を三つほど積んでいるように見えました。初めのうちは二台三台くらいしか見えなかったジェットスキーでしたが、眺めているうちに徐々に数が増えていき、ハーバーの真ん中を隊列を作って図形を描くように走り回ったり、スピードを出してポンテヴェッキオをくぐったり、陸地に近い水際の部分をゆっくり大きくぐるーっと回ったり… と様々な動きを 何度も何度も繰り返していました。気付けば、明け方プロメテウス火山の上に浮かんでいた白い雲はどこかへ消えてしまい、ディズニーシーの上には昨日の朝と同じように素晴らしい青空が広がっています。ポンテヴェッキオの向こうに目を遣ると水平線もはっきりと見え、今日はこれから良いお天気が続くことを予感させました。私達は今のところ、今日はパークに行く予定はないけれど、舞浜滞在中のお天気が良いに越したことはないよね~このあたりで私は二度寝三度寝はきっぱりと諦めてベッドから離れることを決意し、身支度を始めることにしました。7:00になると、パーク内に流れていたBGMの音量がぐんと大きくなりました。アーリーエントリーチケットをお持ちのゲストが入園してくる予定時刻の8:00まであと一時間 という合図ですね~(このあたり、やはり「パーク時計」は以前と変わらず のようです。)そしてほぼ同じタイミングで、ハーバー水上を走り回っていたジェットスキー達は三々五々、水道橋の向こう側 パークのバックヤードへと帰っていきました。パーク内には各施設の制服姿のキャストさんもちらほら姿を見せ始め、いよいよ本格的に開園の準備が始まるようでした。一方 私達の部屋の中では、7:20頃には時間差を作ってセットしてあったアラームが次々と鳴り始め ミッキーからのモーニングコールを受けて夫がやっと本格的に起床を果たし、朝風呂のために広いバスルームへと向かっていきました。ほぼ身支度の終わっていた私は、夫がお風呂に入っている間に室内を整え、まだ撮影していなかったお部屋の細部などの写真を記録のために撮ったりして過ごしました。窓の外のホテル前広場ピアッツァトポリーノには7:30を過ぎてようやく 朝一番に入園してくるゲストに対応するのが主なお仕事と思われるキャストさんが姿を見せ始めましたが、その数は以前と比べたらうんと少なく、入園者数を絞っているんだなあ ということがよくわかりました。おそらく今日も昨日と同じように、アーリーエントリー開始時刻が繰り上がることが決まっているのでしょう。広場のキャストさん達は7:40過ぎには入園ゲストを迎えるためにそれぞれ配置につかれたようでした。私達の部屋の窓の真下に見えるマンマビスコッティ―ズ・ベーカリー前では、屋外テーブルのパラソルをひとつひとつ開いてセッティングするキャストさんの姿も見られましたよ。そして7:50。ディズニーホテル宿泊者のうち、アーリーエントリーチケットをお持ちのゲストの皆さんの入園が始まりました。やはり今日も入園開始時刻を10分繰り上げての実施だったようです。必要以上に急ぐ方も特にいらっしゃらないようで混乱もなく、平和な朝の入園開始風景でした。その後8:30になると、ディズニーシーのパークは開園時刻を30分繰り上げて正式にオープン。部屋の窓から見える範囲にはあっという間に多数のゲストが溢れました。とはいえ、以前のこの時期の開園時刻直後と比べれば格段にゲスト数は少ない様子。ピアッツァトポリーノの鑑賞エリア(?)の埋まり方も、比較的穏やかなように見受けられましたよ。ところで、私達の今回の部屋。エレベーターに近くて移動がラクで便利 ということは再三書きましたが、エレベーターに近いということは逆に言えば「部屋の前の人通りが多い」ということ。今朝もパークが開園するまではひっきりなしに宿泊ゲストの皆さんが部屋のドアの前を通行されていく様子が感じ取れたので私はドアを開けずに(部屋の外に出ずに)過ごしていたのですが、 パークが開園してしまった今ならきっと通行する人もいないだろう と このタイミングで私はドアを開け、部屋前の廊下をカメラに収めることにしました。せっかくの「吹き抜けに面したお部屋」なので 部屋の前の 朝の光の入る明るい廊下の様子を撮影しておきたかったのです。パーク開園時刻を過ぎると客室エリアはお掃除の時間に入るので 廊下にもアメニティーのワゴンなどが並び始めて景観も変わってきてしまいます。廊下の様子を記録に残しておくには良いタイミングでした。そうこうしていると、9:00数分過ぎには朝食のルームサービスがやってきました。今回もルームサービスワゴンは感染防止対策のため部屋のドア前での受け渡しで、キャストさんは部屋の中に足を踏み入れることはありませんでした。室内が広くて二つに分かれているのですからリビングルームで食べれば良かったのですが、やっぱりプロメテウス火山が見える大きい窓のそばで食べたいよねー と 私達はベッドルームまでワゴンを押して、窓辺にセットして食べることにしました。内容は、ジュース(アップルかオレンジの二択)、サラダ&フルーツ、ヨーグルト、卵料理(オムレツ化スクランブルの二択)、ソーセージ&ベーコン&チーズソース&温野菜、パン、それにコーヒー紅茶(数種から選択)。選択のバリエーションも量も一時期に比べればかなり少なくなりましたが、私にとってはこれでじゅうぶん過ぎるくらいです。スペチアーレ&スイートについている朝食をルームサービスに振り替えられるのは テラスルーム、ハーバールーム、スイートルームだけの特権です。朝のディズニーシーを眺めながらの のんびり楽しい朝食となりました。朝食を済ませてワゴンを片付けた後 室内で記念写真を撮ろうと準備していると、10:10くらいだったでしょうか、ピアッツァトポリーノに東京ディズニーシー・マリタイムバンドがやってきました。朝早くから皆さんが場所確保していらっしゃったということは… ミッキーとミニー、出てくるのかな??…と思っていたら、案の定 数分後にご登場。よくよく考えたら、ピアッツァトポリーノでのマリタイムバンドの演奏に彼らが加わるバージョンを正面に近い位置から見るのは私はこれが初めてだったので、ちょっと嬉しかったです。彼ら二人の広場滞在時間6~7分ほどだったでしょうか。最後はマリタイムバンドを先導して、ふたり仲良く 元気に広場から去っていきました。マリタイムバンドを見送った後は室内で記念写真を何パターンか撮影し、お部屋を去る準備を始めました。エクスプレスチェックアウトができるように夫がサローネまでルームサービスの支払いに行っている間に 私は荷物をまとめ、使ったタオルやら何やらを片付けたのですが…なんでしょう?? 部屋が広いせいなのか、今回はいつもよりも非常に手間と時間がかかった気がします。現在はターンダウンが省略されていて、夜にキャストさんがお部屋に入って整理してくださることがないので、余計に散らかってしまうのかもしれません。それにしても。チェックアウト前ってほんとうに 時間の進む速さが倍以上になるように感じられますよね。―― ああ どうして連泊にしておかなかったんだろう。宿泊したお部屋が素敵であればあるほど、そんなことをいつも強く思ってしまいます。11:30には窓の外では「ミッキー&フレンズのハーバーグリーティング」が始まりました。この船がハーバーから去っていったら、私達も部屋を出なくてはね~そんなことを思いながら、私はベッドルームの窓辺に立って、ぼんやりとメディテレーニアンハーバーを見つめていました。(その2 に つづく・・・)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
May 3, 2021
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(…その4から続く)部屋を出た私達は、ディズニーシーのパークへ行く前にまずサローネ・デッラミーコへ立ち寄ってコーヒーをいただくことにしました。(3階→5階→パークへの入口のある1階 ってなんか遠回りっぽくない? と思われるでしょうが、部屋もサローネもエレベーター至近なので縦に移動するだけですから意外と苦にならないのです。)この時間(16:20くらい)のサローネ内はとても静かで 他にゲストがいらっしゃる気配もなかったので、私はあらためて部屋の中を見渡してみました。窓際に置かれていた絵本やぬいぐるみの棚と子供用の椅子やテーブルのコーナーが無くなっていたり 鏡の前のカウンターに設置されていたフリードリンクコーナーも無くなっていたり というのはさきほどチェックインでお邪魔した時にも気づきましたが、サローネ内をよく見て回ると 他にも壁際のカウンターにさりげなく置かれていた雑誌などゲスト同士が共用してしまいそうな物は悉く撤去されていることがみてとれました。この中央の窓辺のエリアは、お子さんのためのコーナーがなくなってしまって空間ができてしまったせいか 以前の二人用の小さなテーブルに替えて多人数が座れる丸いテーブルが置かれています。他の場所のテーブル配置も少し変えたのでしょうかね~ どうなのでしょうか。こちらの窓辺の小さな席はプロメテウス火山を独り占めできそうな素敵な場所ですね~同じポルトパラディーゾ・スイートでも 私達が本日泊まることになった部屋の反転タイプのお部屋のリビングルームからはこんなふうな景色が見えるのかな~ と想像してしまいましたよ。サローネを出て、ホテル&パーク・ゲートウェイからディズニーシーに再入園したのは16:30頃でした。ハーバー沿いのレストランのメニューボードを見たりショップを覗きながら、今月のスーベニアメダルがあるというマーメイドラグーンを目指してザンビーニブラザーズリストランテの方向へと歩き、丘の上のソアリンの建物前まで来て振り返ってみると、雨雲はまだ完全には遠のいていないのがわかりました。ベルデスクで傘一本借りて来ればよかったかな 引き返して借りてこようかな?…と思ったのですが、すかさずスマートフォンの気象情報をチェックした夫の 降るとしても小雨だから大丈夫だよ~ という言葉を信じて、そのまま火山の方へと進むことにしました。火山の中のエリア ミステリアスアイランドを抜けてマーメイドラグーンへ出ると、そこは ホテルミラコスタから眺められるメディテレーニアンハーバーの穏やかぶりとはうってかわって ご家族連れや元気な若いゲストの皆さんでずいぶんと賑わっているように私には感じられました。このエリアは狭い上に 小さなお子さんでも楽しめるようなシンプルなアトラクションが数多くあるからなんでしょうかね~私の大好きな、夫に言わせれば「アップダウンしながらクルクル回るだけ」の なんてことないアトラクション「スカットルのスクーター」さえも待ち時間が15分以上の表示でした。きょうは朝8:30に入園してから ディズニーシー混んでるなあ と思うような場面には一度も出会わずに今まできていたのですが、私はここで初めて「入園者数を絞れるだけ絞っても、待ち列で間隔を空けられるように工夫しても、レストランやショップに入店予約の制度を導入しても、人口密度が高いと感じられてしまう場所や場面がどうしてもできてしまうんだなあ」と思いましたよ。いろいろ考えを尽くして整備しても、パークの運営会社さんはゲストの心の中や行動まで完全にコントロールすることはできませんものね。運営する側が この場所が全ての人にとって安全に楽しめる場所になるように と配慮して必死に環境を整えてくださっても、肝心のゲストが自分達のグループで楽しむことばかり考えているようでは 今のこの場所は決して安全な場所にはなり得ません。ここを訪れる誰もが、縁あって今日この場所でともに過ごすことになった見ず知らずの人たちのことまで常に思いやって行動しなければ みんなの大好きな「この場所」は安全ではなくなってしまうのです。それは、現在のような状況下ではこの場所だけに限ったことではなく、どんな施設を利用するときでもどんな場面でもきっと同じことです。マーメイドラグーンの屋内施設トリトンズキングダムに入ってみると、レストラン「セバスチャンのカリプソキッチン」も中途半端な時間だというのにかなり席が埋まっているように見えました。私達はクジラのお腹の中のショップ「スリーピーホエール・ショップ」で今月5月のスーベニアメダルを作成し、すぐにマーメイドラグーンを離れました。その後は 夫が「ちょっと行ってみよう」というので橋を渡ってお隣のアラビアンコーストへ。こちらのエリアはマーメイドラグーンに比べると広くて空間がひらけているせいでしょうか、人はそれなりに多かったですが、ゆったり楽しめる感じでした。ショップなどを見て回っていると、夫が二階建てのメリーゴーランド「キャラバンカルーセル」を指差して あれの二階に乗りたい!(こどもか??)と言うので、近くまで行って「待ち無し」であることを確認し 乗ることにしました。二階に上がるとさらに、 ジーニーのに乗りたい! と言ってずんずん進んでいくので私はあわててついていきましたよ。(私はジーニーの前を走る白馬に乗りましたよ!)初めて乗った!と夫はご満悦でしたが、いやいや~ ディズニーシーができたばかりのころ来て乗ったと思うんだけどなあ… どうだったのでしょう?(かれこれ20年近く前のことですからね~)まあ、楽しかったようで何よりです。キャラバンカルーセルから出て、そろそろメディテレーニアンハーバーに戻ってミラコスタ通りでお買い物をしないと暗くなっちゃうよね~ とふたりで話していると、ここでまた雨粒がぽつんと落ちてきました。空は明るかったので さきほど14:00過ぎのような雷雨にはならなさそうでしたが、私達はこのあたりで賑やかなパーク奥のエリアからひきあげることにしました。17:10くらいのことでした。のんびり歩いて、メディテレーニアンハーバー、ピアッツァトポリーノまで戻り着く頃には雨は上がっていました。私達は広場を囲むように建つホテルミラコスタの建物を見上げ、滞在している部屋の窓の位置を確認(ミラコスタ宿泊時の「お約束」ですね)してから、ミラコスタ通りにあるショップ「エンポーリオ」や「バレンティナ―ズ・スウィート」などを覗いてお買い物をしました。それからようやくホテル&パーク・ゲートウェイを通ってホテル内に戻り、ミッキランジェロ・ギフトへ。現在は館内レストランでもサローネ・デッラミーコでもアルコールの提供をしていないので(ルームサービスでは提供していますが…)こちらのショップのアルコール類の品揃えはどうなのかなあ と久しぶりに興味深く冷蔵ケースの中を眺めました。こちらのお店のアルコール販売は以前はビールのみだったのですが、今日は缶入りのチューハイやハイボールやカクテルのようにそのまますぐに楽しめるアルコール類や、カジュアルな物ですが軽めのスパークリングワインの小さな瓶も見つけることができました。豊富に揃っているわけではありませんが、これでは足りないと思う方は リゾートラインに乗ってディズニーランドホテルのショップ、さらに足を伸ばしてアンバサダーホテルやイクスピアリまで出かければお好みの物が揃うので これくらいで良いということなのでしょう。また、サローネ・デッラミーコを利用できるスペチアーレ&スイートの宿泊客に対しては、現在サローネ内でのアルコール提供こそ停止になってはいますが 本来のアルコール提供時間帯には「お部屋お持ち帰り専用」の缶ビールを用意してくださっているそうです。(チェックインの際に説明がありました。)なので私達はミッキランジェロ・ギフトでのお買い物は最小限にとどめて、お部屋に戻る前にまずサローネに立ち寄ることにしました。(この時、17:40くらいでした。)サローネで受け取れる缶ビールは一部屋あたり一回につき二缶でしたが、「おかわりOKなので何度でもいらしてくださいね!」とのことでしたよ。部屋に戻ると、夫はテレビを操作してルームサービスのメニューを画面に表示させました。「パークでずーっと良いおつまみになりそうなものを探してたんだけど これ!というものに出会えなかったんだよね~」とのこと。そうでしたか。だから行くところ行くところでレストランのメニューボードばっかり見ていたのね~夫は 何か食べたいものがあるか と私にもきいたのですが、なにしろお昼にこの上なく美味しいマゼランズのお料理をおなかいっぱいいただいてるので テレビ画面に表示されるどんなメニューを見ても食欲がわいてきません。あれこれと悩みに悩んだ末、夫は「オマール海老と真鯛のグリル ロブスターソース」を注文していました。(お届けまで約120分前後と表示されていたようでしたよ。)テレビドラマを観ながら荷物を広げて整理したり お部屋でアルコールをいただく準備をしていると、時刻はいつのまにか18:50。部屋の窓から眺めるディズニーシーのパークは、すっかり夕景となっていました。19:00前頃には、ドラゴンの叫び声のように響き渡る大きな音とともに プロメテウス火山が何度も何度も噴火を繰り返していましたよ。お部屋にルームサービスワゴンがやってきたのは、ほぼ予定時間ぴったりの19:50頃でした。やってきた と言っても、現在のルームサービスは人と人との接触機会を減らすため 部屋のドアの前でキャストさんからワゴンを引き継ぐ形になっています。以前のようにキャストさんがワゴンを室内まで押していらして綺麗にセットまでしてくださるということは残念ながらありません。なので夫の手によってルームサービスワゴンはテーブルとなり、私達はアルコールタイムを今回はサローネではなく自室で始めることとなりました。気づいたら 時刻は20:00を過ぎてディズニーシーのパークは閉園時刻を迎えていました。なんだかこのお部屋の中にいるとパーク内の様子があまり気になりません。広くて快適で、室内を眺めているだけで満足してしまうからでしょうか。たくさんのゲストと共にパーク内にいるよりも 夫と二人でホテル内でのんびり過ごす方がなんとなく安心なこの時期に たまたまこんな素晴らしい部屋に宿泊することになって良かったな~ と あらためて思いました。それでも、閉園直後の様子をちょっとだけ… と窓から外を覗いてみると、この時間(20:03くらい)のピアッツァトポリーノには何やらゲストの長い列ができていました。どうやら、ミラコスタ通り内のショップへの入店待ちの列のようでした。閉園時刻間際はショップ内が混雑するので、入口と出口を分けて入店人数を制限しているのでしょうね。以前なら入店待ちの列はミラコスタ通り内に収まっていたところでしょうけれど、今はこんな待ち列でさえも必ず「他のグループの方とは距離をとって並んでください」とキャストさんから案内されるので どうしても列が長―くなってしまうのですね~以前のこの時期のパークならば、閉園時刻を迎えてから全てのゲストが退出するまでには一時間近くを要するところでしょうが、さすが入園者数を減らして運営をしているだけあって今夜のゲストの退けはとても早かったようでした。20:30少し前にはピアッツァトポリーノからゲストの姿は完全に消え、パーク内では警備担当のキャストさんが手にするサーチライトだけがあちこちを照らして動き回っていました。やがて 閉園にあたっての点検作業という大事なお仕事を終えた警備のキャストさん達は、ホテルミラコスタの窓に向かって手を振り返しながら いつもよりもやや早めのタイミングでピアッツァトポリーノから去っていらしたように私には見えましたよ。その後のディズニーシーのパーク内では、どこからともなく たくさんの様々な車両がやってきて いつも通りのメンテナンスや清掃が粛々と行われていきました。22:00前にはハーバーの水上にスクリーンのようなものが取り付けられた大きなバージが何台も現れ、何かを確認するようにゆっくりと動き回る様子が窓から見えました。23:00を過ぎて そろそろ休もう とベッドルームに向かい、窓からちらっとハーバーの様子を見てみた時もそれはまだ続いていたので、私は今夜もパーク内の音がきこえるように窓のロックは外したまま 厚手のカーテンは開けたままで、レースのカーテンだけにして眠ることにしました。――こんな状況下でも、新しい何かを始めるためにディズニーシーは準備を進めているんだなそんなふうに考えるとなんだかとても嬉しくて、安らかな気持ちになって ぐっすり眠れそうです。明日はパークに行く予定もないし、早起きもしなくていいけれど。とりあえず 今夜はこれくらいで おやすみなさい。翌日につづく・・・◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
May 2, 2021
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(…その3から続く)ホテルミラコスタをはじめとする各ディズニーホテルでは現在も、おそらく感染拡大防止対策の一環としてゲストとキャストの接触機会を減らすためだと思いますが、チェックインの際の手続き簡略化を継続しています。(そのあたりのことは公式サイトに詳しい内容が掲載され、社会状況の変化に従って日々更新されています。)それは2階のレセプションだけでなく、スペチアーレ&スイート・カテゴリー客室の対応をするサローネ・デッラミーコでも同様で、チェックイン手続きに出向いた夫はいつもよりはわりと短い時間でテーブルまで戻ってきました。その際にキャストさんも一緒にテーブルまでついていらっしゃったので「何事か??」と思っていたところ、結婚記念日のお祝いのカードと私のバースデーカードをわざわざ手渡しにきてくださったとのことで感激してしまいましたよ。今までの宿泊時ならここで キャストさんの先導で客室までご案内~ となるところですが、現在はやはり人と人との接触機会を減らすためということで いくらスペチアーレ&スイート客室と言えども一般客室と同じように「キャストさんによる客室までのご案内」も省略となっています。(ターンダウンや連泊時の客室清掃やルームサービスセッティングなど、キャストさんが客室内に立ち入ることは一切しないことになっているそうです。)というわけで お部屋へはお好きなタイミングでいらしてくださいね(ニッコリ) とキャストさんがおっしゃるので、どちらかと言えば早く部屋に入りたいと考えていた私達はこのあたりで席を立ち、サローネを出て本日のお部屋へ向かうことにしました。今回 私達が宿泊するお部屋は、ポルトパラディーゾ・スイートです。ポルトパラディーゾ・スイートは3階と4階に二室ずつ、ホテル内に全部で四室あり、ちょうどサローネ・デッラミーコの下の部分に位置しています。今日のお部屋は3階とのことでしたので、サローネの前からエレベーターに乗ってすぐ降りて ロビー上の吹き抜けにつき当たって左手に向くと、もうお部屋の入口ドアが見えました。5階ではありませんが、サローネからとても近い気がします。部屋の前で振り返ると、こんな感じで吹き抜けが見えました。ホテルミラコスタ広しといえども 入口がこの吹き抜けに面している客室なんてそうそう無いんじゃないでしょうか。貴重な体験です。入口ドアにカードキーをかざしてお部屋に入ると そこにはまず壁で区切られた短い廊下のようなスペースがあって、ドアから二~三歩ほど進むとリビングルームになります。入口の正面には鏡、左手の壁にはドアがふたつと全身を映すことができる鏡がひとつありました。正面やや右手にはもう一つ鏡。(鏡の多い部屋だな~と思いました。)その前には電気ケトルやコーヒーカップなどお茶のセットがのったキャビネット。下の部分は冷蔵庫になっています。こちらのお部屋は、一般客室のお茶セットに加えてカプセル式のコーヒーメーカーも設置されています。リビングルーム部分に足を踏み入れて右手を見ると、明るい光の射し込んでいる窓の方(パークに面した方)に向かって部屋の形がきゅーっと鋭角になっているのがわかりました。右手、テレビとタペストリーの間にあるのはお隣の部屋とコネクティングする時に使うドアだと思います。(お隣はアクセシブルルームですかね~)左の両開きのはベッドルームへの扉ですね。窓辺にはシャンデリアの下に丸いテーブルとイスが三脚。窓のカーテンを開けると、眺められる景色はこんな感じでした。ピアッツァトポリーノが見下ろせます。3階だからポンテヴェッキオの向こうの海は見えないんじゃないか と思っていましたが、ちゃんと見ることができました。今度はこの窓に背中をつけて、部屋の入口方向を見てみます。(左端に写りこんでいる緑色のヒラヒラは、窓辺に置いてある観葉植物の葉っぱです)正面に見える部屋入口近くの二つのドアは、向かって左側がスーツケースも収められる奥行きのあるクローゼット、右側は洗面所付きのお手洗いでした。(このお部屋、鏡も多いけどドアも多いです。)右手の格子ドアはベッドルームへの扉。では、両開きの扉を開けて ベッドルームへ。ベッドはツインです。ベッドルームの窓からは、カーテン越しにプロメテウス火山が見えていました。カーテンを開けると。メディテレーニアンハーバーがほぼ全て見える感じです。こちらの窓はいいですね~ベッドのすぐそばなので、ベッドに腰掛けてずーっとメディテレーニアンハーバーを眺めていられます。ところで、こちらのお部屋のベッドルームには、広いバスルームがついています。窓の向かい側、格子状の両開き扉がバスルームへの扉です。(白い引き戸は一般のお部屋と同じ仕様のクローゼットです。)そのバスルーム。とても余裕のある広さと造りで、私はびっくりしてしまいましたよ~扉を開けると、左手にはダブルボウルの洗面台、浴室用のテレビも備わっていました。現在はターンダウンが行われていないので、洗面台にはスペチアーレ&スイート客室用のアメニティの化粧品やバスビーズなどが予めセットされていました。バスタブはジェットバス機能付きです。洗い場はありませんが、バスルームに入ってすぐ右側にテラスルームよりもやや広めのシャワーブースがあります。(透明なのがシャワーブース、真ん中の白い扉はお手洗いです。)実はずーっと以前、ご縁があってミラコスタ・スイートにも宿泊させていただいたことがあるのですが、レイアウトのせいだとは思うのですが こちらのポルトパラディーゾ・スイートのバスルームの方がそちらのバスルームよりなんとなく広いように私には感じられましたよ~どれくらい広いかが写真ではうまく伝わらないので残念なのですが。ちなみに、バスタブの縁に腰掛けてベッドルームの方にカメラを向けると、こんな感じに見えます。つまり、バスルームの扉を開けておけば バスタブに浸かったままプロメテウス火山が見えるのです。お風呂に入っていてもプロメテウス火山が眺められるなんて。ぜひやってみたいのですが、やるとすれば明日の朝なのですが…たぶんそんなことやってる時間ないだろうなあ...さて、リビングルームからベッドルームへとひとしきりお部屋の中を探索しつくして、再びリビングルームへ戻ってみます。リビングルームからベッドルーム方向を見ると、こんな感じ。テレビの前、リビングの真ん中にはカウチソファー。(滞在中ずっと夫がここで「ゴッドファーザーごっこ」をしていました。)ポルトパラディーゾサイドに共通の お馴染みの赤いソファーも壁際にちゃんとありました。窓辺の丸いテーブルの上にはフルーツとお茶菓子(?)のマカロンと、いつもの可愛らしいハート型の花かご。(花かごは、スイートルームとハーバールーム、テラスルームに置いてあるようです。)テーブルの上には他にホテルミラコスタの金色ロゴが入った黒い箱が置いてあったので 何かな??と開けてみたら、ペントレイと革製のポーチ というかケースでした。(宿泊の記念品とのこと。)こちらのお部屋に入る前は、部屋の広さの割にはパーク側に面している窓が小さいから室内がちょっと暗いかもしれないな~ と少しだけ心配していたのですが、実際に来てみたらその「窓の小ささ」は、そんなに気になるものではありませんでした。むしろある種の隠れ家感をも醸し出しているようにも思います。また、部屋の位置がパーク側から見た時にちょっと奥に引っ込んで死角のようになっていて パークゲストからの視線を気にせず過ごせるというのも、できるだけ部屋の中でゆったりのんびりしたい方々にとってはありがたいのではないでしょうか。パークの喧騒から離れてひっそりと心静かにホテルでの時間を楽しむことのできる、連泊したくなってしまうようなお部屋だと思いましたよ。このタイプのお部屋に宿泊するのは初めてですし なにせお部屋が広いので、あちこちをじっくり見て回って写真を撮っていたら 時刻は15:30近くになっていました。私達はそれから軽くお茶を飲んで、部屋のテレビから明日の朝食のルームサービスの予約をしました。ルームサービス朝食は、いつのまにか卵料理のバリエーションが少なくなり 付け合わせもベーコンとソーセージとチーズソースに固定になって、以前にも増して選択できる内容が簡素になっていて少々驚きました。が、そのおかげで注文にかかる時間も手間も少なくなるので、これはこれで良いのかもしれません。そのあとは、きょうこれから明日のチェックアウトまでどう過ごすか をもう一度二人で話しましたが、 なるべく部屋にいたい という当初の気持ちはまったく揺るぎませんでした。いつものこの時期の「スペチアーレ&スイートルーム」宿泊ならば、夕刻以降はサローネ・デッラミーコにお邪魔してアルコールをいただいて...などという楽しみ方もあるのですが、今はこちらのサローネも世間の飲食店と同様の対応でアルコールの提供をとりやめていますしね。ただ、パーク内でのお買い物など まだやり残したことがいくつかあったので、「暗くなる前にもう一度パークに入園してやりたいことをやってから お部屋で楽しむためのアルコールや軽食をどこかで調達して、なるべく早くに戻ってくることにしよう」と決め、私達はここで一旦お部屋を離れることにしました。16:15くらいのことでした。(その5 に つづく・・・)** おまけ **リビング側のお手洗いの洗面台には母の日が近いからか、赤いカーネーションが一輪、飾ってありました。こちら↓はチェックインの際に受け取った翌日以降のパスポート購入申込書。以前の書類より小型で簡単になりました。バースデーカードの中身。(内側)そして、バースデーカードの外側。この地図のデザインは好きです。記念日カードの中身。その外側。落ち着いた色あいがいいですね。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
May 2, 2021
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(…その2から続く)ポンテヴェッキオの上で水上グリーティングの船を見送ると、私達は昼食の事前PS(プライオリティーシーティング)を入れてあったレストラン「マゼランズ」の店頭へと急ぎました。橋(ポンテヴェッキオ)の上でも火山寄りの場所にいたのでマゼランズまでは歩いて3~4分もかからなかったと思いますが、到着はやや遅刻気味となりました。その上タイミング的にちょうどランチタイムにさしかかったところだったので 店頭には空席がないか問い合わせるゲストのちょっとした列もできていたのですが、名前を告げてからはすぐに店内に案内していただけました。プロメテウス火山のふもとの要塞にある 隠れ家のようなコース料理のレストラン「マゼランズ」。ホテル宿泊をともなってディズニーシーにやってくるなど時間に余裕がある時、「パーク内で外れなく美味しいものが食べたいな」と思うと、私達はこちらのお店に予約を入れようと試みることが多いです。昨年のこの時期に予約していたディズニーシー&ホテルミラコスタ滞在中の昼食場所も ぜひこちらのお店を と考えていましたが 突然のパークとホテルの休業で残念ながらその希望は叶わなかったので、今回は仕切り直しといったところでしょうか。ただ、今回は「アルコール提供停止期間」にあたってしまっているため、本来ならテーマパーク内のレストランとしては考えられないくらい豊富な種類を取り揃えてくださっているマゼランズの そのご自慢のワインを一切いただくことができないので、その点だけは大変寂しいです。(記念日を祝ってランソンで乾杯したかったのですけれどね~… こればっかりはしょうがありません。)キャストさんの先導でゆっくりと階段を下りて案内された席に着くと、テーブル担当のキャストさんがまず持ってきてくださったのは あのマゼランズのロゴ入りデザインが印象的なメニューブックではなく、こちらのお店でも(ホテル内レストランと同じように)QRコードが印刷されたカードでした。そしてキャストさんは、 現在はメニューにあるアルコールは提供できない という説明をとても申し訳なさそうになさいました。重々承知していることですし 今の社会状況ではしょうがないことですし、運営会社さんやキャストさんが悪いわけでは決してないのですが、本当にため息が出てしまいますよね~ ”マゼランズ” でワインを出すことができないなんて。このことに関わっていらっしゃる皆さんはどんなに辛いことでしょう。キャストさんによれば、こちらのお店によくいらっしゃるゲストの方々はやはり「ワインが目当て」の方が多いので、皆さん大変残念がっていらっしゃるそうです。いつか、またマゼランズで心置きなくワインを楽しめる日々が戻ってくるといいですよね。さて今日のお食事ですが、私達はメニューを見て、すぐに二人ともイースターのスペシャルコースにすることに決めました。(このお店のメニューに「黒毛和牛」を見つけてしまったら、もうそれを選ばざるをえません。)さっそくその旨をキャストさんに伝えると、「このコースには本当ならば食前酒としてオリジナルのカクテルがついているのですが、ただ今はアルコールが提供できないため、カクテルの代わりにお好きなソフトドリンクをお選びいただいております」とのこと。 えー! オリジナルカクテルストロベリー ってアルコール入りなんだー 知らなかった~じゃあ何にしようかな…?? と私がメニューを再度見ようとしていると、夫が突然メニューも見ずに言いました。「葡萄のジュースあります?ワインっぽい赤いやつ。」と、キャストさんは 「ございます!赤いぶどうジュース!」 とにっこり。なので私の方も、 スパークリングワインっぽいのがいいから何か泡の出るソフトドリンクがいいな~ とキャストさんと相談し、キリンレモンを持ってきていただくことにしました。かくして、夫が「赤ワイン(葡萄ジュース=山ぶどうブレンド)」、私が「スパークリングワイン(キリンレモン)」となった私達のスペシャルコースの食前酒。(?)「…(どうせならワインらしく見えるように)氷抜いちゃいましょうか?」と小声でいたずらっぽくおっしゃるキャストさんの提案にのっかってその通りにしていただいたので、足の長いグラスに入ってテーブルにやって来たソフトドリンクは私達のイマジネーションの力(?)でかろうじてワインに姿を変えることができました。マリネしたアスパラガスとズワイガニのサラダにたっぷりタマゴが添えられた春らしい前菜から始まるイースターのスペシャルコースは、ボリュームも結構あって大満足でした。特にメインの黒毛和牛ローストはもう何も言うことがない とろけるような美味しさでした。それぞれのお皿に合わせたワインがいただければなお良かったのでしょうがそれはできないので、このコースの一皿一皿に出会った感動を忘れないようにして、のちほどホテルの部屋に入ったらこの味の記憶でワインをいただきたいものだなあ と 私は思ってしまいましたよ~(↑最後に登場したデザート。目玉焼きみたいな見た目ですが、黄身はマンゴーのシャーベット、白身はココナッツエスプーマでできています。)食事を終えてマゼランズを出たのは13:10過ぎでした。私達はそれから、アメリカンウォーターフロントのトイビルトロリーパークまで歩きました。午前中のうちに「トイストーリー・マニア!」のスタンバイパス(13:00~13:30指定)を取得してあったからです。マゼランズでパンを食べ過ぎてしまった夫(ワインが無いのでパンが進んでしまったそうです)にはちょうど良い食後のお散歩距離を歩き、トイビルトロリーパークの手前まで行くと、この時間トイストーリー・マニア!のスタンバイパス列はブロードウェイまではみ出してきていました。入口のゲートを見上げて仰ぐと、ウッディの大きな顔の上には まるでアンディの部屋の壁紙のような白い雲の浮かぶ青空が広がっていました。私達がスタンバイパスの列の最後尾についたのは13:20過ぎでしたが、列の整理をしていらしたキャストさんによれば、「アトラクション内では定期的に運営を止めて消毒作業を行っているので、ここから乗り場まで40分から1時間ほどかかりますのでご了承ください」とのことでした。多数の人が利用する施設では、今はどんな場所でも消毒作業は欠かせませんからね~パーク内でもそれは同じなんだなー と思いましたよ。アトラクションの建物に入るまでには、それから25分ほどかかりました。そして もう少しで乗り場である「アンディの子供部屋」に入ろうか というところで、「これより10分間ほど消毒作業に入りますのでしばらくその場でお待ちください」というアナウンスがありました。私達はちょうど、3Dメガネを配布している場所の前でしばらく待つことになりました。↓↓このメガネも、以前はこのカウンター上にたくさんの量が用意してあってゲストがそれぞれ自分で好きに手に取る形でしたが、今は手袋をしたキャストさんが消毒済みのメガネを一人にひとつづつ手渡ししてくださる方式に変わっています。ゲストを安全に楽しませるためには、キャストさんのお仕事もひと手間増えるのですねえ。その後 10分弱でアトラクション運営は再開となり、私達もここでキャストさんからメガネを受け取って無事にアトラクションを体験することができましたよ。私達が建物から出ると、さきほどまであんなに素晴らしい空が広がっていたディズニーシー上空には灰色の雲が垂れ込めていました。この急激なお天気の変化は… 雷雲の接近かな?時刻は14:10過ぎ。もともと今日の午後は天気予報では「晴れのち一時雨」とされていたのですが、どうやらその通りになりそうです。この後はホテルチェックインまでお散歩して過ごそうかな と考えていたのですが、これはちょっと急いでホテル入口近くの屋根のあるところ ミラコスタ通りあたりまで早く移動した方が良いかもしれません。そんなふうに話しながら歩き始めると間もなく、雨粒がポツリポツリと落ちてきました。ブロードウェイからヴェネツィアを経てミラコスタ通りに辿り着き、ホッと一息ついてショップに入って棚などを眺めていると、突然周りのゲストの皆さんが雨の中続々とハーバーへと向かい始めました。?? と思っていると、お店の外ハーバーから聞き慣れた音楽が流れてきました。水上グリーティングだったのですね~こんな突然の天候悪化ではハーバーグリーティングは中止だろう と私は勝手に思い込んでいたのですが、雨バージョンでの開催になったようです。エンポーリオの前の軒下に出て遠目に眺めると、キャラクター達は透明なレインコートを着用しているように見えました。悪天候にもかかわらずキャラクター達がハーバーを回って元気なご挨拶パフォーマンスを繰り広げている中、私達は雨を避けてホテル&パーク・ゲートウェイからホテルミラコスタに入館し、5階のサローネ・デッラミーコへと向かうことにしました。時刻はまだ14:30になる前でチェックインするには少し早かったのですが、部屋の用意が整うまで待たせていただくことはできる時間帯です。エレベーターで5階まで上がると、サローネの入口ではキャストさんが おかえりなさいませ と快く迎えてくださいましたよ。時刻は14:30になる少し前。サローネ入口近くの大きな窓からパーク内を見下ろすと、ミッキー達の乗った船がちょうどハーバーから去っていくところでした。しみじみと眺め渡す 2年ぶりにお邪魔したサローネ・デッラミーコの中。中央の ステンドグラス調の飾りガラスが印象的な大きな窓の前からは、子ども用の椅子や絵本棚の類が消えていました。これもきっと、いまの社会状況に配慮しての措置なのだろうと思います。こちらでのドリンクサービスも、やはりメニューはホテルやパークのレストランと同じようにQRコードを読み取って自分のスマートフォンで見る方式に変わっていました。案内していただいた窓辺のテーブルでお茶とお菓子をいただきながら、雨雲が上空から少しずつ遠のいて徐々に明るくなっていくパーク内をぼんやり見つめていると、やがてキャストさんが チェックインの準備ができました と夫に声をかけてくださいました。(その4 に つづく・・・)** 東京ディズニーシー マゼランズ の “イースター・スペシャルコース” **・オリジナルカクテル(ストロベリー) または ソフトドリンク ・ホワイトアスパラガスのマリネとズワイ蟹のガトー仕立て ・真鯛の包み揚げ、フラジョレ豆のスープ ・黒毛和牛サーロインのロースト、ヴァンルージュソース スクランブルエッグ添え ・パン ・マンゴーシャーベットとココナッツエスプーマ ・コーヒーまたは紅茶 ・・・・・・2021年3月30日~6月30日(9800)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
May 2, 2021
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(…その1から続く)今回のホテルミラコスタとディズニーシー、私達は来る前から「できるだけホテルの部屋にいてゆったりと時間を過ごすようにしよう」と決めていました。時節柄 他人との無用の接触はなるべく控えよう というのももちろんありましたが、いくらいつものゴールデンウィークに比べて格段にパークが空いているとはいえ、なんだか「閉めているショップやレストランも多い」「アルコールの販売もない」「ショー開催などエンターテイメントはかなり縮小」「営業時間も短い」「記念写真撮影時もマスク着用が必須」という イレギュラーな運営を強いられているパーク内で、慣れない「スタンバイパス」や「エントリー制度」を駆使して遊び回ることができたとしても もう若くはない私達が果たして以前と同じような性質の満足感を得られるだろうか? とちょっと思ってしまったからです。 もともと 私達がシーのパークにやってた時の過ごし方は、目的として定めたショーやアトラクションやレストランをせいぜいふたつみっつ楽しんだら あとは景色を眺めて歩いたり フォトロケーションでキャストさんに記念撮影をしていただいたり 屋外のテラスやベンチでビールやアルコールを手に何時間も過ごしたり… といった感じでした。なので今回も、さきほどもちらっと書きましたが 明確に決まっていたのは「12時前にマゼランズに行くこと」だけ。(今回は酒類提供停止中のためワインをいただけないのが非常に残念ですが。)あとは、 ソアリンに行けたらいいなあ とか、ビッグバンドビートを観られたらいいなあ とかという漠然とした願望があるだけで、そのうちのいくつかをホテルのチェックイン開始時刻までに叶えられたら それでもうパークはじゅうぶんかなー と思っていました。で、実際は、というと。「ソアリン・ファンタスティックフライト」は朝一番にうまい具合に体験することができてしまいましたし、実はソアリンスタンバイ中に10:55からの「ビッグバンドビート~ア・スペシャルトリート~」のエントリーにチャレンジして座席も得ることができてしまっていました。ということは、今回の私達の「ディズニーシー・パーク」は、スチーマーラインに乗り込んだ9:20の時点でほぼ「完結」したも同然。そう。もうこのあとは、ディズニーシーとホテルミラコスタが「今年この時期は開いている!(だって昨年は閉まっていたんですもの…)」ということに感謝して、いつものようにのんびりと 行き当たりばったりで過ごせばいいだけです。そんなわけで、アメリカンウォーターフロントの船着場でスチーマーラインを降りた私達は、ここ何年もの間はダッフィー&フレンズの聖地巡礼をするかのような大勢のゲストでごった返していたケープコッドの漁村が 皮肉にも今は本来の長閑な姿を取り戻している様子をゆっくり眺めつつお散歩をし、写真を撮ったりしながらポートディスカバリー方面へと進みました。水辺に沿って大きくカーブする道を歩いてケープコッドにお別れをすると、左手には「アクアトピア」のボートが元気よく くるくると動き回っているのが見えてきました。アプリで確認すると、アクアトピアの待ち時間は現在「5分」のようです。この時、時刻は9:40くらい。次は 10:55のビッグバンドビートに行けばいいんだから… 久しぶりにこれ 乗っちゃう?そんなことを思いついてふたりして入口に駆けつけると どういうわけだかほぼ同時にアトラクションは突然システムダウンし、即座にキャストさんから「復旧時刻は不明です」と告げられてしまいました。しょうがないので(?)お隣にあるアトラクション「ニモ&フレンズ・シーライダー」に行って、スタンバイ列に並んでみることにしました。こちらのアトラクションも、前回体験したのはいつのことだったのか 思い出せないくらい「お久しぶり」です。 15分ほどの待ち時間を過ごした後 小さな魚型の潜水艇に乗って体験した海中の旅は、私にとっては初めてのできごとも色々起こって 思いがけずなかなか楽しいひとときとなりました。(このアトラクションは、毎回体験するストーリーがランダムに変化するといわれています。)その後はポンテヴェッキオを歩いてメディテレーニアンハーバー方向へと渡り、アメリカンウォーターフロントのブロードウェイへと向かいました。(ほんとうはエレクトリックレールウェイに乗ってアメリカンウォーターフロントまで戻ろうとしたのですが、15分~20分以上の待ち時間が発生していたので乗るのはやめて歩きました。)例によって途中あちこちで景色を眺めたり写真を撮ったりして寄り道をしていたので、ブロードウェイミュージックシアター前到着は10:35過ぎになりました。ショーの開演時刻は10:55ですが、ゲストが集中するのを避けるためか劇場内客席エリアは既に10:20頃からエリア毎に順次開場していたようで、私達も入口でエントリーの確認をしていただいてすぐに入場することができました。本日得られた座席は2階席で、ステージからは遠いですが劇場内全体をよく見渡すことができそうな位置でした。この席からならば、一年以上の長い休演期間の後 4月1日から復活した「ビッグバンドビート~ア・スペシャルトリート~」と銘打つこのシアターのショーが 以前の「ビッグバンドビート」とはどう違うのか、よく把握できそうな気がしました。そして、このシアターの2階席に案内されて嬉しいことが 私にはもうひとつ。この風景↑を2階ロビーの大きな窓がら眺められることです。夕暮れから夜にかけて アメリカンウォーターフロントの街の灯りが点るころ来るとまた一段と素敵なのですが、昼間でも今日のようないいお天気の日は 広がる青い空も遠くの海も眺められてなんだか心が晴れやかになります。ああ ほんとうに きれいな青空です。さてさて、「ゲスト、キャスト、出演者の全員の健康と安全に配慮」してショーを上演する という、厳しい制限のもとこの4月から復活したブロードウェイミュージックシアター。2階の座席について場内を見渡してみると、エントリーによる配席は今日の時点ではグループ同士の間に必ず一席以上の空席を作って行われているようでした。また、ステージに近い1階席の前方3列分は ゲストを入れていないように見受けられました。ショー開始を待つ間の場内ではキャストさんによって「劇場内ではマスクを外さないように」というアナウンスが繰り返し行われており、一切の飲食は禁止されているようでした。また「ショー終了後は混雑を避けるため座席の区画によって退出のタイミングを分けるので指示があるまで立ち上がらないように」「速やかな退出のために(ゲスト退出後に場内を消毒換気する時間を作るため)ショー終了後の劇場ロビーのトイレ利用はできない」などの細かい案内が何度も何度もなされていましたよ。そうして迎えた10:55。幕が上がった「ビッグバンドビート~ア・スペシャルトリート~」は、今の状況下で可能な表現方法の範囲内で元々の「ビッグバンドビート」にできるだけ近づけて見劣りしないように という演出面での工夫が素人目にもとてもよくわかる、しかし反面「これは本来のビッグバンドビートとはまったく違う物なんだ!」という作り手側の心の叫びがきこえてくるような 復活に際しての涙ぐましいまでの努力が偲ばれるようなショー内容でした。おそらく、以前からずーっとこのショーを見守り続けてきた皆さんにとっては いろいろな意味で涙なくしては観られない内容だと思います。(※※ ここから先 少しショー内容に踏み込みます ※※)ショーが復活した直後に私が得ていた情報では、ステージ上の過密を避け出演者を減らすため、また会話や歌唱による飛沫の拡散をなくすために生演奏の部分は全て省略されている とのことだったので、私はてっきり“スペシャルトリート”は「バンドもシンガーもダンサーもいない 『人間』の出演はいっさい無しの 録音された音源に合わせて展開するキャラクターショーのような内容」だと思っていました。なので幕が開いて燕尾服姿の男性ダンサーさんが以前と同じように登場し、ミッキーと一緒に白い衣装の女性ダンサーさんが多数登場してきた時は本当にびっくりしてしまいました。確かにステージ上にバンドの皆さんとシンガーさんの姿はなく、録音された音楽は少し軽くてステージが妙に殺風景に感じられはしましたが、ダンサーさん達は以前と同じように出演し 以前と変わらぬパフォーマンスをみせてくださったので、それだけでも私は大変嬉しかったです。また、シンガーさんが行っていたショーの進行役(MC)はミッキー達キャラクターがその都度(英語音声で)つとめていたので安心しました。バンドの演奏とシンガーさんの生歌がメインになっていたシーンは残念ながらカットとなり、その代わりにショーリニューアル前のお馴染みの曲を使用したちょっと懐かしいミニーマウスが主役のシーンが追加されていました。そして、予想もしていなかったドナルドダックの登場は、エンディングでこのショーを以前の物とは全く「別物」として私達ゲストに認識させることに成功していたように思います。このショーはあくまでも今だけの特別なものなんだ!いつか世の中の状況が落ち着いたら、またあの素晴らしいライブエンターテイメント「ビッグバンドビート」を、このシアターのこのステージでみんなで上演するんだ!長年に亘り様々なトラブルをも乗り越えて このショーを支えてきたたくさんの人たちの声が、ステージの後ろ側から強く強くきこえてきたような気がしましたよ。(※※ ここまでで、ショー内容について触れる記述を終わります ※※)ショーが終了し、場内の明かりがついたのはまだ11:20前だったと思います。(ショーの上演時間は22~23分なんじゃないかと思います。)始まる前にキャストさんが案内していらっしゃった通り、退出の指示はブロックごとに立ち上がるタイミングだけでなく退出に使用する出口扉まで指定されるというしっかりとしたものでした。2階席にいた私達に立ち上がるように指示があったのは1階席の半分ほどのゲストの退出が終わった後で、シアターの外に出ると時刻は11:20を少し過ぎたあたりでした。その後私達は昼食のPSを入れていた「マゼランズ」へと向かいましたが、11:30からハーバー水上でグリーティングが始まることに気付き、ポンテヴェッキオの上の建物内の窓のある部分に留まることにしました。11:30になると、私達がいた場所の正面にあたる橋をくぐって ミッキー達をのせた船がハーバーへと出て来ました。ハーバーの真ん中まで進んで停止した船は、その後 水辺を囲む多くのゲストにくまなく挨拶をして回るように、ゆっくりと水際ギリギリのところを航行していきました。船は私達のいたポンテヴェッキオのすぐ前にもやってきて、私が年甲斐もなくいっぱい手を振って見せると、キャラクター達もそれに気づいてくれたのでしょうか 飛び跳ねるようにして全身で応えてくれたような気がしました。このグリーティングの終盤ではキャラクター達がハーバーを囲むゲストに向かって 今日は(来てくれて)どうもありがとう! とお礼を言う場面があるのですが、 その場面で私は思わず―― いいえ ミッキーさん。 お礼を言いたいのはこっちの方ですよ!…と、ハーバーに向かって大きな声で言ってしまいそうになりましたよーほんとにね。こんな状況の中でパークもホテルも開けてくれて、キャラクター達も元気な姿のままここにいてくれて、ありがとう。この時ハーバーを囲んでいた人たちは、みんなそう思っていたのではないかと私は思います。(その3 に つづく・・・)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
May 2, 2021
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昨年とも一昨年とも少し違った様子の2021年春の大型連休。5月2日 日曜日の朝、私達は車で舞浜に到着しました。4月末の結婚記念日を今年も無事に迎えられたことに感謝しての 私達にとっては恒例となった「ホテルミラコスタ宿泊&東京ディズニーシー」です。ご存知の通り、昨年のこの時期は東京ディズニーリゾート全体がほぼ休眠状態で、ミラコスタもディズニーシーも営業をしていませんでした。何ヶ月も前から計画していた私達のホテルミラコスタ宿泊も もちろん強制的に自動キャンセルとなってしまいました。なので 今年こそはいつも通りのお祝いができたら と考え、諸事情で例年以上に調整が難しくなってしまった夫婦ふたりの予定をなんとか繰り合わせて、きょう5月2日に入園できるパスポートに加えホテルミラコスタの一室を私達は確保していたのですが。ここへ来て、一時は落ち着いていた社会の状況はまたもや急激に変化、それに伴って東京ディズニーリゾートの運営方法も変更されることが発表され、休業はしないものの営業時間の短縮や入園者数の抑制やアルコール提供の停止などの対策が新たに追加されることになってしまいました。でも。この10カ月ほどの東京ディズニーリゾート各施設の感染予防対策の徹底ぶりは目を見張るものがあり、その上にもっと厳しい措置をとって運営するというのなら、既に手配が済んでいる者にとってはこれ以上安心できるお出かけ先はありません。あとは、自身がパークでもホテルでも周囲をよく見て浮かれることなく慎重に行動すれば良いだけです。そんな ちょっとした決意のような思いを胸に、私達がホテルミラコスタの車路ゲートに向かう短い道路にさしかかったのは6:50過ぎ頃のことでした。まだ時間が早かったからでしょうか 車路ゲート脇の守衛所は今日この時間は無人で、坂を上りきったところで初めて 背伸びをするように大きく手を振って合図するドアサービスキャストさんの姿をホテル正面玄関あたりに見つけることができました。いつものように車寄せでドアサービスキャストさんの手を借りて少ない荷物と私をさっとおろすと、夫は駐車場まで車を運転していきました。残された私が久しぶりの早朝の到着にやや戸惑って車寄せの隅でぼーっと周囲を眺めている間に キャストさんは手早く荷物預かりの手続きをしてくださっていたようで、預かり証の控えを差し出しながら「本日のチェックインは5階になりますので、こちらをサローネ・デッラミーコにお持ちください」とおっしゃいました。見ると控えには夫の名前がフルネームで記入されていたので 「??」というように顔をあげると、私の心の声を察したようにマスク越しにキャストさんがニコッとなさったのがわかりました。ほんの少しのくすぐったさと共に始まる 私達の何ヶ月ぶりかの東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ一泊二日です。駐車場から戻って来た夫と共に、ディズニーシーのパークエントランス・ノースに向かう階段を下りたのはちょうど7:00頃でした。さて今日のディズニーシー、一般ゲストの入園開始は9:00と発表されています。以前は早朝のパークエントランスノースにはホテルミラコスタ宿泊者のための「ハッピー15エントリー」専用入場口が設けられていましたが、現在はその制度はなくなっています。その代わりにディズニーホテル宿泊者に対しては新たに、チェックイン日以外なら8:00から入園できるという券がひとり一日当たり3000円で販売されており、今朝のパークエントランス・ノースには その「アーリーエントリー・チケット」を持つゲストのための入園口が用意されていました。用意されている といっても、以前の専用入場口のように一部のゲートだけを時間になったら開けるわけではなく、今回は「ノース側の全ての入園ゲートをアーリーエントリー・チケットを持つゲストのために一旦8:00に開放する」という方式をとっているようでした。フェンスで囲われたパークエントランス・ノースの手前にはキャストさんが立ち、アーリーエントリー・チケットを持つゲストはチケットブース屋根下の荷物検査ゲート前へ そうでない一般ゲストはその十数メートル後ろの二つ目の植え込みのライン以降へ と分けて、手際よく案内をしていらっしゃいましたよ。私達は今日は一般ゲストとしての入園なので、屋根部分から離して幾列も作られていた待機列のうちのひとつの最後尾につきましたが、この時点でどの列も6~7組が並んでいたようでした。(足元に前のグループと間隔をとるための目安のラインがひかれていて、最後尾について後ろを振り返るとこんな↓感じでした↓↓)7:20頃になると前方の屋根下に待機していた「アーリーエントリー」ゲストに対しての手荷物検査が開始されて チケットをお持ちの方々は順次パークの入場ゲート前のエリアへと移動していったので、一般ゲストの列も全体的に少し前進することとなりました。7:30くらいにはアーリーエントリーゲストに対して「入園開始時刻が10分繰り上がって7:50になる」旨のアナウンスがされていました。この時間になるとパークエントランス・ノースにはアーリーエントリー・チケットをお持ちのゲストが続々といらっしゃるようになり、手荷物検査を経て次々とパークゲート前エリアへと案内されていましたよ。(アーリーエントリーのゲストは、ちょっと見たところこの時点で既に200~300人以上はいらっしゃったように思います。)さきほどのアナウンス通りに7:50にアーリーエントリーが始まり 8:00を過ぎてその入場の波がやや落ち着いてくると、今度は私たち一般のゲストに対して「本日の入園開始は30分繰り上げて8:30になる」とのアナウンスがなされました。振り返って見渡してみても、大型連休中だというのにエントランス周辺の混雑はそれほどでもなかったので(注:当日券の販売もとりやめて入園者数を絞っているのですから当然ですが)、入場の際の密集を避けてゲストを分散させるための配慮なのかなー とちょっと思いました。その後しばらくすると今度は一般ゲストに対しての荷物検査が始まって、比較的前方にならんでいた私達は8:20過ぎには検査を経て入園ゲート前のエリアへと入ることができました。以前は隙間なくゲストを入れていたこのエリアも、現在は「前のグループと一定の間隔をとる」ことを常に求められるので待機している間も非常に平和でした。そして8:30。東京ディズニーシー・マリタイムバンドの演奏開始と共に一般ゲストの入場が開始され、私達も2~3分後にはミラコスタ通りを通り抜け、火山を正面に見ながらピアッツァトポリーノへ。少し風はあるけれど、気持ちの良い空気と青い空。そしてわき上がるような白い雲。急ぎ足のゲストに手を振るキャストさん達、火山をバックに写真を撮るご家族連れ。早朝の 開園直後のこんな風景をこうしてここで眺められるのはいったいどれくらいぶりのことでしょう。感傷に浸りながら広場をそぞろ歩き、懐かしいメディテレーニアンハーバーの景色を切り取って持ち帰ろうと私はしばらくの間あちこちにカメラを向けて過ごしました。その間に夫が自分のスマートフォンのアプリに二人分のパスポートを読み込ませて「ソアリン・ファンタスティック・フライト」のスタンバイパス(8:50~9:20指定)を取得しておいてくれたので、ひとしきり写真撮影を済ませた後は 私達は広場を離れてスチーマーラインでパーク内水域を一周してからアトラクションに向かうことにしました。ところが、乗り場に行ってみると「本日の運航は9:00からです」とのこと。時刻はまだ8:40頃だったので、私達はスチーマーラインのキャストさんに また来ます と頭を下げて、ソアリンに向かう階段の脇で軽く「本日の予定」についてミーティング?をしました。(ショーのエントリーやスタンバイパスの取得が上手くいけば、ソアリン→「ビッグバンドビート~ア・スペシャルトリート~」→PS済みの「マゼランズ」→トイストーリーマニアか何か…合間に小さなアトラクションかお買い物… という超ざっくりとしたプランになりました。)大体だけど本日の予定も決まったところで... と、ソアリンの入口近くまで行ってみたのは8:50少し前でしたが、この時すでにスタンバイパスを持つゲストの列の最後尾は火山のふもとへ続く水道橋の途中まで伸びていたので、そのまま列に並ぶことにしました。アトラクションの入口でスタンバイパスをかざしてから「ファンタスティック・フライトミュージアム」の建物に入るまでは 他のグループと間隔を空けながらゆっくり歩いて5分以上かかりましたが、凝った造りの中庭をしっかり眺められて楽しい時間でしたよ。お馴染みの、ドーム状の展示室を通り抜け…不思議なことが起こる前室を経て、奇跡の乗り物「ドリームフライヤー」に乗り込むと、いよいよ。2019年の12月以来となる「時間も空間も軽々と越える空の旅」へと私は飛び発つこととなりました。一年半ほど前に初めてドリームフライヤーに乗って世界を旅した時、想像を超える出来事にただただ度肝を抜かれて唐突に涙が出てしまったことを 私はよく憶えています。しかし今日の、再びの空の旅は、その時とはまったく違った意味で私の心を大きく揺さぶりました。誰もが いま自分が暮らしている場所以外への少しの移動も気軽にできないというこのご時世にあって、最新の科学技術の力を借りてこうして世界中のありとあらゆる絶景を空から巡る体験ができるなんて!科学技術の進歩がこんなふうに人の心をも救ってくれるのなら 科学技術の力でこんなことができてしまうのなら きっと今の厳しい状況だって人類は乗り越えられるに違いない と。空を飛びながらそんなことをぼんやり考え、目の前に広がる大きな花火に飲み込まれ、気が付くと私は今回もまた泣いていました。そして地上に戻って我に返り、涙をぬぐって建物の外に出て美しい空の下のメディテレーニアンハーバーの景色を目にした私は――今この時代に生きる私達は社会の状況がこんなでも科学技術に助けられ知識や情報も手に入れられるし医療も受けられるし 文化芸術の力で日々の暮らしに安らぎや希望を見いだせるけれど、同じように疫病にさらされていた200年前の人たちは正しい情報も行き渡らない閉塞感の中でどれだけ不安で辛い日々を過ごしたことだろうか――という当たり前のことにふと思い至って、 運よくこの時代に生まれて ここにこんな場所があることを知っている私はなんて幸せなのだろう と、嬉しいというより申し訳ないような気持になってしまい、一度引っ込んだ涙がまたまた出てきてしまったのでした。せっかくやって来られた久しぶりのディズニーシーでのっけからメソメソしてばかりではいけない、風に当たって涙は早く乾かさないと と元気よく向かったスチーマーラインの乗り場では、「現在メディテレーニアンハーバー発のスチーマーラインはロストリバーデルタ行きではなく『アメリカンウォーターフロント行き』として運航中(つまりは船旅がかなり短い)」という予想外の事実にぶち当たりましたが、 まあ それもいいんじゃないのー と軽く受け入れて、私達はやってきた船に案内されるままに乗り込みました。9:20頃のことでした。(その2 に つづく・・・)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
May 2, 2021
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(…その1から続く)いつもの宿泊時よりも少し早めのタイミングでお部屋に別れを告げた私達が向かった先は、ホテル二階にあるレストラン「ベッラヴィスタ・ラウンジ」でした。(事前にPSをお願いしてありました。)時刻はランチタイム開始の11:30になる少し前でしたが 扉が開いていたので声をかけると、 お席の準備が整ったらお呼びします とのことでしたので、ミッキランジェロギフトを覗いたりロビーをふらふらしたりしていたらすぐにキャストさんがお迎えに来てくださって、私達を店内の窓辺のテーブルまで案内してくださいました。席に着いてみると、いつもならこの時点で既にランチョンマットがセットされているはずのテーブルの上には何もありません。これも館内の他のレストランと同じ、(飛沫がかかるのを避けるため)テーブルの上には長時間何かを置いておくことはしない という配慮なのかもしれませんね。外したマスクを入れておくための紙ナプキンを最初にキャストさんから手渡されたり、スマートフォンでQRコードを読み取ってメニューを見たり、というお作法も 他のお店と同じでした。(ランチョンマットやカトラリーはお料理の注文後にキャストさんがセットしてくださいました。)食事の内容を決めて注文を終えても、まだ他には誰もいないベッラヴィスタラウンジの窓辺。ふと見ると、お隣のテーブルの上には「ゲスト間の距離を保つためにこのテーブルは使用しない」旨を知らせるプレートが設置されていました。11:40くらいになると、窓の外の水上にはミッキー達キャラクターを乗せた船が現れました。水上グリーティングの長いバージョンだったようです。船は10分以上かけてハーバーの水域を何周かしていたようでしたが、これはあくまでも実施時間非公表の突発的な「グリーティング」なので、ベッラヴィスタ・ラウンジ店内にはもちろん音楽が流れることもなく 特段なんのお知らせもありませんでした。が、ほんのちょっとですが水上で静止している船を真正面から観ることができたので、この偶然には感謝せずにはいられませんでしたよ。さて、お食事のほうは、現在提供されている二種類のコースの中からパスタの内容に魅かれてふたりとも「ベッラヴィスタ・ラウンジ・ランチコース」にしました。前菜は加熱したハムと生ハムをふんだんに使ったサラダ。イチジクのコンポートと塩味が強めなハム(ジャンボンブラン)がよく合って、自宅で真似したいなあと思いました。パスタは、空芯菜と鴨のコンフィのスパゲッティ。こちらも夫が「家で作りたい!」と言っていました。(後日談:実際に週末に作ってくれましたが、やっぱりお店の味にはかないませんよね!)メインは、豚肉大好きな夫はお肉に。豚ロースのビステッカ(ステーキ)に粒マスタードのソースです。付け合わせは蒸し焼きした夏野菜。私はお魚のインパデッラにしました。きょうのお魚はイサキと鯛の合い盛りとのこと。たっぷりのロブスターソースがかかっていました。付け合わせはカポナータです。そして、デザート。実にフォトジェニックなお皿です。内容は、クリームチーズのムースとルバーブのグラニテ。トッピングの赤いフルーツと白いチョコプレートが可愛らしくもあり、セクシーでもあり。ナッツの飴がけが添えてあるのもよかったです。約二時間、夏休みシーズンの週末にしては人の少ない お天気の良い平日のような長閑なディズニーシー メディテレーニアンハーバーをただひたすら眺めながら昼食をとり、夫と他愛のない話をし。じゅうぶん満足して私はベッラヴィスタ・ラウンジを出ました。時刻は13:30になろうとする頃でした。お店を出てロビーのソファで一休みしていると、ホテル&パーク・ゲートウェイに続く階段の上に きょうこの時間は「ここからパークには入れない」旨のボードが設置されていないのに私は気づきました。ゲストが何組か階段を下りて行きましたが、昨日と違って ロビーに常駐していらっしゃる警備のキャストさんが止めに行くこともない様子です。私達は今回の滞在ではディズニーシーのパークに入園する予定がないので、「こちらからは通行止め」のボードが設置されているこの階段を踊り場まで下りてパークの様子を眺める というのも少し憚られる気がしていたのですが…――今なら、ボードが設置されていない今なら、ちょっとだけなら いいかな?そんなふうに思って、私は階段を恐る恐る下りてみました。以前と変わらず、プロメテウス火山を望むことができるこの場所。でも、窓辺の床には かなりはっきりした形で「立ち入り禁止」を示すテープが貼られていました。ホテルとしては、眺めの良いこの場所に多くのゲストが密集し長時間滞在する状況を 感染拡大防止の観点からも絶対に作り出したくないのでしょうね~黄色と黒のテープに、私はホテルの強い意志をひしひしと感じてしまいましたよ。その後私達はホテルの正面玄関を出て、ディズニーシーステーションからリゾートラインに乗ってリゾート内のお散歩に出かけました。14:00頃の東京ディズニーシーステーション、乗車側のホームです。「14:00」の入園指定時刻に重なっていたせいかもしれませんが、乗車側のホームにはこの時間、私達の他には誰もいませんでした。しばらくしてホームに滑り込んできたのは「ダッフィー&フレンズ・ライナー」でした。乗り込んだ車両内も ほんとうに土曜日?? と思うほど人影まばらで、普段は混雑のためあまり写真を撮ることのない「クッキーアンちゃん」仕様とか「ステラルーちゃん」仕様の車両内の写真を 思わずいっぱい撮ってしまいましたよ~乗ったり降りたりを何度も繰り返し、何回目かに東京ディズニーランドステーションに停車した時には一旦リゾートライナーを降りて、入店予約をしていた「ボンヴォヤージュ」にも立ち寄りました。その後はイクスピアリにも立ち寄り、今度はリゾートゲートウェイステーションからリゾートライナーに乗って、16:30前頃には私達はディズニーシーステーションに戻りました。降車側ホームのデッキに出て見渡すディズニーシープラザ。この場所から眺めるディズニーシーもやっぱり美しい。東京ディズニーシーって、本当にどこをどう眺めても美しい場所だなあ。そんなふうに私が感傷にひたっているその横で、夫は、 うっわ~! ホントに人が少なくてぜんぜん密になってないよ!混んでないよ!すごいよね~! …と、運営会社さんの采配の鮮やかさ――パスポートの販売枚数を絶妙に調整してゲストやキャストの数を適正に導いていること――にただただ感心していましたよ~連絡通路を歩いてホテルミラコスタに向かう途中、 少し暑くなってきたので水分補給しないと… とふたりで話していて、私達は急に思い出しました。…水分補給のために家から持ってきてたペットボトルのお茶、どうしたっけ…? 「あー! お部屋の冷蔵庫に入れたままで出てきちゃったよー!!」なんと私達、宿泊したお部屋の冷蔵庫にお茶やジュースなどのボトルを何本か忘れてきてしまったのでした。――この後はパークへも行かないし もう帰宅するだけだし、まあ 忘れてきた飲み物が戻って来なくたって別に構わないよね~そんなふうに言いながら、預けた荷物を正面玄関に用意してもらおうとミラコスタのベルデスクに行って名前を告げると。ベルサービスキャストさんは 私達が申告した荷物の他に「もうひとつお荷物をお預かりしているようです」とおっしゃるのです。しかも、「…お荷物を正面玄関に用意してお待ちしますのでキャストにこちらをお渡しください」と私達に手渡された荷物預かりの控には 大きなマルで囲まれた「冷」の文字が!ああ、冷蔵庫内の忘れ物 保管してくださってるんだ~余計な手間をかけさせちゃって申しわけなかったな などと頭の隅で思いながら、車を駐車場から出してホテル正面玄関に向かい 車寄せで待っていてくださったドアサービスキャストさんに控を渡すと。私達の預けた荷物と一緒に ホテルロゴ入りの小さな紙袋に入ったドリンクのボトルがワゴンに乗ってやってきました。しかも冷蔵庫内に忘れたものは全て、私達が部屋を出た時と同じくらいの温度に保たれていて「冷え冷え」の まさに飲み頃の状態でした。ホテルとしてはこんな対応は当たり前なのかもしれませんけれど、これには私、ほんとうにびっくりして感激してしまいましたよ。見送ってくださるキャストさん達に心からの ありがとう を何度も言って、私達がホテルミラコスタをあとにしたのは まだじゅうぶんに明るい17:00前頃のことでした。ホテルミラコスタ とは、今となってはもう誰もが識っていることですが、イタリア語で「海岸(Costa)を眺める(Mira)」宿 という意味を表すそうです。私達の時間を強引に三ヶ月巻き戻すために急遽計画した今回の舞浜滞在は、奇しくもホテルの名前が示す通りの「ただひたすらにディズニーシーを眺めて過ごす」だけの二日間となりました。そしてそれは、パークだってホテルだって いつか以前と同じようにゲストを迎え入れる日のための準備を 私達の見ていないところで毎日こっそりと続けているんだ ということをしっかりと確認できた二日間ともなりました。東京ディズニーリゾートの各施設の限定的な営業はまだまだ当分は続きそうな気配で、通常とはいろいろと勝手が違っていて自分の思い通りに楽しむこともしばらくはできそうもないけれど。ひょっとしたら「完璧に元通りに戻る」日なんて この先もうやってこないのかもしれないけれど。それでも私は折に触れてここへ来て、メディテレーニアンハーバーを 本物の海を ただただ眺め続けて、低くなりすぎてしまったり 時には高くなりすぎてしまったりする心の温度を平熱に導こうとするんだろうな。単なるこだわりじゃないか とか 一過性のくだらない思いつき とか、そもそもいま出かける必要があるのか とか。ためらう要素もたくさんあったけれど やっぱり思い切って出かけてきてよかったな。世の中はものすごいスピードで大きく変わっていこうとしているけれど 自分の気持ちはいつまでたってもびっくりするくらい変わらないものなんだなあということを あらためて笑っちゃうほど思い知らされた 特別な夏の小さな旅でした。(おしまい)* ベッラヴィスタ・ラウンジ の “ベッラヴィスタ・ラウンジ”ランチコース *・ジャンボンブランとコッパのインサラ-タ 無花果のコンポート ・スパゲッティ 鴨のコンフィと空芯菜 ・本日の魚のインパデッラ カポナータ添え スパイシーロブスターソース (別途900円加算で「オマール海老のインパデッラ」追加可能) または 豚ロースのビステッカと季節野菜のサルタ-レ 粒マスタードソース ・クリームチーズのムース ルバーブのグラニテ ・コーヒー または 紅茶 ・・・・・2020年7月1日~9月2日(4300)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
August 1, 2020
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(…前日から続く)耳の奥に響くきき覚えのある音に気付いてふっと目を開けると、窓の外は明るくなっていました。――あれ? この音は イルカ だ!ベッドから出て窓辺に寄ると、メディテレーニアンハーバーの水上の端っこに ディズニーシーの水上ショーではおなじみのジェットスキーが一台 小さな音をたてながら浮かんでいました。――イルカ(※すみません 昔のクセでついそう呼んでしまうのです)、今朝は泳がないのかな…?そう思ってしばらく見守っていると、やがてジェットスキーは勢いよく水上を走り始めました。時刻はまだ5:35。見渡すポルトパラディーゾの街には人の影はなく、今日から8月だというのにいまだ垂れ込めた雲のせいか 朝陽の光を感じることもできませんでした。それでも、 よしよし。パークでは当分は水上エンターテイメントの予定もないけれど、イルカのジェットスキーもしばらくは出番がないかもしれないけれど、こうして以前と同じように元気に開園前の水上を駆け回っているじゃないの。―― そうかー よかった よかったまだ寝ぼけている頭でぼんやりそんなことを考えて安心した私は、再びベッドに戻りました。次に目が覚めたのは、自分でセットしておいたスマートフォンのアラームが鳴りだした6:30頃でした。窓の外ハーバー水上のジェットスキーは、私が一時間ほど眠っている間に3台に増えていました。――あいかわらず元気だなぁ~昨夜この窓から閉園作業や夜間工事の様子を見ていた時もそうでしたけれど、営業中のパークの姿しか知らないゲストには見えないところで、いつかこの場所の全ての施設が平常に戻る時のための地道な下準備が今もひっそり行われているのだなあ と思うと、なんだかとても心が穏やかになるような気がします。イルカのジェットスキーはその後もう一台増えて4台となり、早朝のハーバー水上をのびのびと楽しそうに駆け回っていました。時を同じくして、今朝のメディテレーニアンハーバーでは(おそらく)ホテルミラコスタのチャペルで挙式する新郎新婦のおふたりがキャストさんに伴われて記念写真の撮影をしていらっしゃいました。この早朝の撮影風景も最近ではすっかり見慣れたものとなりましたが、考えてみたらディズニーホテルが休業していた数か月の間に予定されていた婚礼はその多くが中止や延期になってしまったのでしょうから、きょうここで無事に撮影できている新郎新婦のお二方には心からお祝いを申し上げたいですよね。数か月という長い休業期間はあったけれど、営業の形は完全ではないけれど。変わらぬ朝の光景がきょうもこうして繰り広げられている。以前と同じように過ぎていくディズニーシーとホテルミラコスタの早朝の時間を楽しみながら、私はいつもと同じように窓辺のデスクで朝の身支度を終えました。さて、ところで、(ミラコスタに宿泊するといつもそうなってしまうのですが)昨晩も私よりもうんと早くに眠ってしまった夫は、今朝は目覚まし時計やミッキーのモーニングコールのお世話になるまでもなく「自力で」7:00になる前に目を覚ましました。7:00ちょうどには窓の外でパーク内BGMの音量が ぐん と上がったのですが(開園一時間前に園内BGMの音量が営業時間と同じレベルにまで引き上げられると決まっているようで、そのタイミングが今日は7:00だったのです)、夫はその瞬間を経験したことが今まであまりないので ぅおおおっ! とあからさまに驚いていておもしろかったですよ。そして、いつになくお目覚めの良い夫は恒例の朝風呂を済ませ、部屋のドアまで届けられなくなってしまった新聞を求めて館内を探索しに行き(新聞はエレベーターホールに用意されていました)、コーヒーをいれるためのお湯も沸かして、7:45頃には今朝の開園風景を眺めようと窓辺にやってきました。垂れ込めていた雲はこの数十分の間にどこかに消えて、メディテレーニアンハーバーの上には青空が広がってきていました。まるで絵に描いたように美しい、2020年8月1日 土曜日の朝の東京ディズニーシー、メディテレーニアンハーバーです。数日前に確認した天気予報では、この週末ははっきりしない空模様 とのことでしたので、正直ここまでの青空は期待していませんでした。――これは、ようやく「梅雨明け」ってことになるかも!!(※この数時間後に本当に関東地方の梅雨明けが発表されました。)それにしても、天気予報に反してこんなに晴れては 今日パークにいらっしゃる皆さんはさぞかし暑いことでしょうね~~ピアッツァトポリーノでは、キャストさん達も既に大勢スタンバイ。(7:57くらい)昨日眺めていた時にはあまりよく判らなかったのですが、ピアッツァトポリーノにはグリーティングなどを鑑賞するための待機エリア「枠」がいたるところに本当にしっかりとした形でたくさん設定されているのですね~(これならお隣の人とじゅうぶんな距離がとれそうです。)現在の東京ディズニーリゾートは限定営業中なのでディズニーホテル宿泊ゲストの15分前入場も無く、パークはその後8:00ちょうどに静かにオープン。最初に入場していらした少々早歩きのゲストの方々は広場のグリーティング鑑賞枠へと向かわれたようでしたが、やはり殆どの皆さんは私達の部屋の窓から向かって正面の丘の上にある人気アトラクション「ソアリン・ファンタスティックフライト」を目指していらしたようですよ。現在はショーもグリーティング施設もどこもお休み、アトラクションのファストパスも全く稼働していないとのことですから、朝一番の行動は皆同じになってしまうのかもしれないですね~それでも、ちょっと見たところ、通常の(というか以前の)休日の朝の開園時刻直後よりもパークに入場してくるゲストの数は目に見えて少なくて、かなりパスポートの販売枚数をしぼっているんだなあ ということが手に取るようにわかりました。昨夜購入したもので簡単な朝食を済ませ、ふたりして窓辺でコーヒーを飲んでいた8:40くらい。視界の端で、ピアッツァトポリーノで待機していらしたゲストの皆さんが次々と立ち上がるのに私は気付きました。昨日窓からパーク内を見ていて学んだ通り「広場で待っている人たちに動きがあれば、それは周辺で何か楽しいことが始まる合図」です。何かな?何が始まるのかな?…と思って待ち受けていると、ハーバー水上に船が現れました。これは。昨日と同じ水上グリーティングのようですね~船に乗っているメンバーは昨日と同じ、水域の回り方も昨日の一番最後に観た時と同じだったように思います。水上に船が出ていた時間は10分以上、12~13分といったところでしょうか。昨日はほんの数分のごくごく短いバージョンも観たので「今回は短いのかな?長いのかな?」とどきどきしながら眺めていましたけれど、この回は明るい光の中で溌剌としたキャラクター達の姿をたっぷりとみられて幸運でした。(しかし、何時に始まるかわからない、始まっても長いか短いかもわからない、っていうのは本当に本当のアトモスフィアエンターテーメントですね~パーク内で待っていらっしゃる皆さんに対しては、何かそれとなくお知らせがあるのかもしれませんけれど。)船を見送った後は もうしばらくは何も始まらないだろう とタカをくくって客室のテレビでまたもや「ミニーのトロピカルスプラッシュ」を観ながら荷物を片付けていたのですが、9:20くらいだったでしょうか、窓の外からマリタイムバンド登場の音がきこえてきたので再び窓辺に戻りました。ゲストの皆さんはちゃーんと「枠」の中におさまってお行儀よくマリタイムバンドをお出迎えです。演奏が始まって数分経つと、広場にはミッキーとミニーもやってきました。曲目はちょうど「ミッキーマウスマーチ」。マリタイムバンドとミッキー、ミニーの共演となりました。ミッキーもミニーも特に何か派手なパフォーマンスをしてくれるわけでもなく、いつもの調子でさりげなくダンスを披露してくれる程度だったのですが、ディズニーシーの開園当初に行われていた「リドアイル・ミート・アンド・スマイル」の時の爽やかなブルーの衣装が懐かしく、また年月を経た今でもとてもよく似合って可愛らしく、心を明るくしてくれるひとときでしたよ~彼らが広場から去って十数分後には 火山寄りの水上をダッフィー達を乗せた黄色いスチーマーラインが通り過ぎていきました。昨日も部屋の窓からちらっと見ましたが、これも現在行われている「時間未発表」のグリーティングのひとつなのでしょうね~スチーマーラインの一周コースと同じように園内の水域を アメリカンウォーターフロント~ロストリバーデルタ~ミステリアスアイランドと ぐるーっと一周して10分ほどでメディテレーニアンハーバーに帰って来ていたようですが、特にホテル寄りの水域を回ってくれるようなこともなく あっさりと帰っていきましたよ。(以上記載したグリーティングの開催時刻は固定ではなく日によって変わるようですのであしからず。)その後 私達は客室内で記念撮影をし、荷造りを済ませてサービスホットラインに電話をし「荷物を部屋に置いて出発する」旨を伝えました。時刻は11:10を少し過ぎたところ。太陽がいよいよ高く昇ってきていた外の様子を窓から眺めると、この時間の空は青い部分と白い雲の分量のバランスが絶妙でした。真夏の明るい光の中でホテルミラコスタの建物もとても美しく見えていて、 あれれー?いつかどこかでこんな油絵をみたことがあるような気がするぞー? と 私はふっと思ってしまいましたよ~いつまでもいつまでも ここでこうしてこの風景を眺めていたいけれど。部屋を出なければならない時間は必ずやってきてしまいます。この窓からディズニーシー ポルトパラディーゾの町並みを眺めて過ごす時間はもう終わり。次は別の場所から このディズニーシーを眺めに行きましょう。そんなふうに心の中でつぶやいて 私は夫とともにホテルミラコスタの4階の部屋にさよならを言いました。(その2 に つづく・・・)《エレベーターホールに用意されていた新聞》確認できたのは朝日、読売、産経の各紙。一部ずつポリ袋に入れられていて、部屋に持ち帰って読んでいいようでした。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
August 1, 2020
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(…その1から続く)オチェーアノを出た私達は、チェックイン手続きの受付けが始まるまでをミッキランジェロギフトを覗いたり(入店の際には手指消毒をする必要があります)ディズニーシーのパークエントランス周辺を散策したりして過ごしました。ホテルミラコスタのチェックインタイムは15:00と決まっていますが、現在はきっと密集を避けるために少し早い時間から行われているのではないか~?と考えて14:30過ぎ頃に館内に戻ると、やはり既に2階ロビーのレセプションではチェックインの手続きが始まっていました。ソーシャルディスタンスを保つために床に設置されたラインに従って並ぶと、まずベルデスクのキャストさんが「お荷物をご用意いたしますので控えをお預かりします」と飛んでいらっしゃいました。その後すぐにカウンターのキャストさんから声がかかって私達のチェックイン手続きが始まりました。現在ホテルの公式サイトには「チェックイン手続きを短縮させていただきます」という一文があるので、どんな感じになるのかなあ と思っていましたが、大きな変更点としては まずひとつは「キャストさんがカウンターで行うのは宿泊者の確認とキーやリゾートラインのパスなどの受け渡しのみ」でいっさいの細かい説明は封筒に入った文書で渡されて「ご不明な点はのちほどレセプションが空いている時間帯か またはサービスホットラインでおうかがいいたします」と説明されることかと思います。おそらく、長時間対面で接客することを避けているのではないでしょうかね~もうひとつは、チェックインの際には精算をしない ということ。少し前からディズニーホテルではチェックイン時に精算をするように手続きが変更になっていましたが、これも今は時間短縮のためか行われなくなっていて「滞在中のご都合が良い時に混雑していない時間帯を見計らって精算してください」とのことでした。というわけでものの数分でチェックイン手続きを終えて、渡された封筒に入っていた部屋位置を示す地図(現在はキャストさんによる客室への案内を中止しているので全ゲストが自力で部屋へと向かいます)を広げていると、ベルデスクキャストさんがやってきて 到着時に預けた荷物は既に部屋に入っている ことを告げてくださいました。なので私達はさっそくお部屋へと歩み出しました。サウスエレベーターを4階でおりて、パークで言うところのアメリカンウォーターフロント側へ突き出したウイングにある今日のお部屋に到着したのは14:50頃でした。今回、急遽の予約で確保したのは ポルトパラディーゾサイド、ピアッツァビューのスーペリアルーム ツインのお部屋です。あくまでも今回の舞浜滞在はオチェーアノでお祝いをすることが主目的で パークに入園するつもりがなかったので、ディズニーシーの様子を少しだけれど見ることができる客室を…と考え、このタイプに落ち着きました。カーテンを開けると、窓の下のピアッツァトポリーノが見渡せます。視線を左側に向けると、プロメテウス火山はこれくらい見ることができます。(写真に撮るよりも肉眼で見る方がもうちょっとたくさん見えますよ。)広場だけじゃなくて水域も結構見えるね~ と話していたら、夫が ひょっとしたらこの部屋、昨年のクリスマスの時期に泊まった部屋の真上じゃないのー??と 言い出しました。私達はことホテル宿泊に関しては「宿泊した客室番号を記録する」という習慣がないので、慌てて自分の日記を読み返したりスマートフォンに残る昨冬の写真を探したりしたところ、「おそらく昨年12月に宿泊した部屋の真上であろう」という結論に達しましたよ!(後日談:帰宅して確認したらやっぱりそうでした)現在のディズニーシーのパークは限定的な営業となっているためイベントも開催されていませんし、ピアッツァトポリーノのステージやハーバーの水上を使用する大々的なショーもありませんけれど、一日に何度か行われると言われているグリーティングも このお部屋からならば運が良ければ(その時間に偶然窓辺に居合わせれば)ちょっとくらいはみえるかもしれませんね~ところで。見慣れたホテルミラコスタの客室内ですが、今回は 通常なら窓辺のデスク上に置かれているバインダー(っていうんでしょうか。ホテル約款やサービスの案内やお知らせ、レターセットやルームサービスメニューが挟まれているもの)が見当たりませんでした。(おそらく感染拡大防止のためだと思われます。)また、冷蔵庫内も無料提供のミネラルウォーターしか入っていませんでした。(これはいつからそうなったのか、これからずっとそうなのかはわかりません。)なので、しょうがないなあ~ と思ってさきほどレセプションで受け取った封筒の中をよく見るとこの中に レターセットの一部の絵葉書やサービス案内の文書が入っていました。(客室に置かれなくなった案内やルームサービスメニューは客室内のテレビ画面で殆ど確認できるようでした。)封筒の中にはパークチケットの購入案内も入っていましたが、それには「ご購入いただく方皆様おそろいの上、パークチケットカウンターにお越しください」とあり、さらには全員の身分証明書も必要とのことで、かつてないほどの厳密さに私はまたもや「これくらいしっかりやらないとこのご時世ではホテル営業もパーク運営もできないんだな」と思い知らされてしまいましたよ~そうこうしていると、15:20を過ぎた頃でしょうか。細く開けた窓の間から軽いリズム音がきこえてきたかと思うと、窓の下のピアッツァトポリーノにマリタイムバンドの皆さんがやってきました。演奏が終わってマリタイムバンドの皆さんの姿が広場から消えると今度は荷物を抱えたゲストの大移動が始まり、広場の真ん中に多数描かれていた「待機枠」から キャストさんに促されてもっと水際の場所に描かれた「待機枠」に移る方が出始めました。それを眺めていた私達は「ああ、次は水上に何かがやってくるんだな」ということをなんとなく察知しました。現在パーク内で行われているグリーティングやパフォーマンスについては、ゲストの密集を避けるために開催時刻も内容も告知されていない上に開催時刻は「日替わり」だそうです。(「TODAY」の配布もインフォーメーションボードも今は休止中です。)が、この部屋の窓辺に居る限りは 広場で待っているゲストの皆さんに動きがあれば「何かが始まる」と理解すればよいんだなー と思いましたよ!そんな調子で、私達はしばらくは窓の外の様子を気にしながら客室内でお茶を飲んだりテレビのサービス画面をチェックしたりして過ごしました。現在ホテルミラコスタの客室のテレビ画面には宿泊者限定のコンテンツも用意されており、結構な難問も含まれる「ディズニーホテルクイズ」があったり(三問ほど間違えました) 過去のイベントのショーやエンターテイメント映像も観られたり と盛りだくさんなので、客室内に留まっていてもそれなりに楽しく過ごすことができます。ずーっと窓辺で過ごしていたおかげで、16:45頃には突然始まった水上グリーティングの様子もちょっとだけ見ることができました。(この回は本当に短くて、船が水上に出ている時間は3分ほどでした)17:30過ぎにはこのメンバーとは別のキャラクター達を乗せたスチーマーラインがハーバーの端っこを通り過ぎたりもしました。そして、陽がかなり傾いた18:10過ぎくらいには、ミッキー達をのせた船がハーバー水上に再度現れました。また今度もごく短い水上グリーティングなのかな? と思っていたら、この回については10分以上もかけて水域をくまなくぐるーっと何度も回ってくれて、客室の窓からもキャラクター達の姿をよくみることができましたよ。このグリーティングが終了すると、時刻は18:30過ぎ。日没も近づき、広場で「何かを待つ」ゲストの姿もなくなってきたので、私達はこのあたりで部屋の窓辺から離れました。(注:以上記載のグリーティングの時間や内容は本当に日によって微妙に異なるとのことですので、別の日にはまったく別の時間に行われるんじゃないかと思います。)それからの私達は、部屋を出てリゾート内のお散歩に出かけることにしました。なにしろ久しぶりのブッフェで食べ過ぎたので 少し歩かないと身体によくないなーと思ったからです。エレベーターでロビーにおり、ホテルを出るその前に。まずは空いていたレセプションに立ち寄って、さきほどチェックインの際にできなかった精算を済ませました。これで明日は荷物を部屋に置いたままエクスプレスチェックアウトができることになりました。(一度は廃止された「エクスプレスチェックアウト」の制度が、感染拡大防止のためか復活していました。)その後、ホテルの正面玄関を出てキャストさんに見送られ 夜のお散歩に出発。ロータリーをぐるーっと回って坂を下る手前でふと振り返ると、19:00少し前のホテルミラコスタの上にはお月様が明るく輝いていました。いつもは車で上る坂を今夜は徒歩で下り、ホテルミラコスタの車路ゲートを抜け運動公園方面へと歩く、まだ梅雨明けの知らせも聞かない7月最後の夜。湿気はあるけれど、海辺に立地しているせいか東京ディズニーリゾートの気温はそれほど高くなくて、マスクをして歩いていても苦にならない快適さでした。お散歩の途中では夫の思いつきでアンバサダーホテルの中庭へと入り、ホテルのキャストさんに特別に許可をいただいて検温と消毒を経て閉店間際のチックタックダイナーで明日の朝食のパンを購入しました。イクスピアリにも入館して少しだけお買い物をし、私達は一時間弱の短いお散歩を終えてリゾートゲートウェイステーションからリゾートラインに乗ってホテルに戻ることにしました。乗り込んだリゾートライナーは、初めて乗る新型車両でした。新しい車両は普通の電車のように長いシートが向かい合っているタイプで車内がとても広く感じられます。夫は 通勤電車みたいでリゾートライナーらしさがあまり感じられない と言っていましたが、いえいえ。このシートといい窓といいつり革といい じゅうぶん「リゾートライナーらしい」じゃないですか。シートの背やつり革の描くラインも車両外側のライン同様に波打つデザインで 可愛らしいなあ と私は思いましたよ~私達の乗ったリゾートライナーがディズニーシーステーションに到着したのは、限定営業中のパークが閉園時刻を迎えるちょうど20:00頃でした。降車ホームからホテルミラコスタへ向かう連絡通路の上からは、パークのゲートを出て家路につく多くのゲストの姿が見えました。通常営業中ならば閉園時刻まであと二時間あまりというところ。昼間は行けなかった人気アトラクションに行こうか とか、園内レストランで食事してから帰ろうか とか、お土産買わなくちゃ とか。皆さん楽しかった一日の終わらせ方を考え始める時間帯ですが、今のパークはそんな最後のお楽しみも含め全て20:00で終了です。それでも、きっと大変苦労して今日のパークチケットを手に入れたであろうゲストの皆さんは遠目に見ていても満足そうで、 楽しかった~ ショーもパレードもないけれど 遊べる時間も短いけれど やっぱり来てよかった~ …という声が聞こえてきそうな気がしましたよ。ホテルに入館するためのチェックや検温を経て、私達が部屋の窓辺に戻り着いたのは20:10頃でした。閉園時刻を告げるアナウンスが繰り返し園内に流れてもまだ しばらくはミラコスタ通りへ向かうゲストの波が続くのはディズニーシーでは当たり前の光景ですが、今夜はいつもに(通常営業中に)比べればゲストの退けが早いように感じられました。今は営業をしていないショップやレストランも多いですし、そもそも入園できるゲスト数を通常の半分以下に減らしているそうですから、当たり前のことなのかもしれませんけれど。ゲストの波が消え、ピアッツァトポリーノを通り過ぎる人影もキャストさんばかりとなってきたのは20:30を過ぎる頃でした。20:40過ぎには、パーク内を隅から隅まで点検して回る警備のキャストさん達が手にするライトが放つ光の筋が広場に続々と集まって来て ミラコスタ通りの向こうのディズニーシープラザ方面へと消えていきました。夜間作業に従事するキャストさんの他には誰も居なくなったパーク内では 21:00を過ぎても営業中と変わらぬ音量でBGMが流れ続けていましたが、それも21:30になると突然止まって、いつもよりも二時間ほど早いタイミングでディズニーシーには静かな夜がやってきました。その後 私達は客室のテレビで過去のイベントのエンターテイメント映像を観ながらとりとめのない思い出話などして 夜が更けるまで過ごしました。(特に私達が繰り返し観たのは「ミニーのトロピカルスプラッシュ」です。大好きだったんです。こんなところで思いがけず観られてたいへん嬉しかったです。)眠る前に 最後に と、私が窓辺のカーテンを開けてみたのは23:30過ぎでした。プロメテウス火山の麓とスチーマーラインの乗り場あたりにはいつのまにか 投光器で明るく照らし出された工事現場が出現していました。ハーバーの水上にも強い灯りを点した筏が浮かんでいて、潜水作業をしていらっしゃる様子が見えました。世界中の誰も予想することができなかった感染症流行の影響でパークやホテルの営業は突如として特別態勢になってしまって、誰もが以前とは違う生活を強いられるようになってしまったけれど、この場所での工事やメンテナンス作業は以前と変わらず行われているんだなあ。 この場所での毎日毎夜の営みはいつも通りなんだなあと思うと、私は夜闇の訪れたディズニーシーを眺めながら不思議と安らかな気持ちになりましたよ。さて、こんなにディズニーシーの近くまでやってきたというのに今日はパークに一歩たりとも入園しなかった私達。実は明日もパークに入園する予定はありません。ただ、開園中のディズニーシーの様子はよーく眺めたいので、パークが目覚める頃までには私もしっかり目覚めねば! と思っています。では、このあたりで。おやすみなさい。(翌日の日記に つづく・・・)《ホテルミラコスタ4階のメインエレベーターホール》エレベーター前にも現在は手指消毒用のアルコールが設置されています。ボタンなどを介して感染が広がらないように との配慮だと思われます。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
July 31, 2020
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東京ディズニーリゾートのパークとホテルが限定的ながらも営業を再開して一か月。梅雨も明けないまま迎える7月最後の日、私達の車は舞浜の小高い丘の上へと向かっていました。時刻は、間もなくランチタイムにさしかかろうかという11:10頃。ホテルミラコスタの車路ゲートで手を高く挙げるキャストさんのサインに従って、私達の車は一旦停止しました。「ホテルミラコスタへようこそ。本日はご宿泊でいらっしゃいますか?」そう問うキャストさんに 夫は今日は はい と答えました。私の一番苦手な暑い季節だというのに、リゾート内の施設がまだどこも元通りの営業をしていないというのに。私達はきょうはホテルミラコスタで一晩を過ごすために舞浜にやってきました。来館者リストのチェックを終えて、曇り空の下 坂を上ってホテル前のロータリーへと入ると、きょうこの時間は正面玄関には多数のドアサービスキャストさんの姿が見えました。誘導に従って車を停めると、マスクを着けていても笑顔だとはっきり判るキャストさんが助手席の車の窓を覗き込んでご挨拶をしてくださいましたよ。私達が通常ミラコスタを訪れる時はパークが開く前の早朝の慌しい時間帯に到着することが多いので この正面玄関前での荷物を預ける作業も私だけが車から降りて簡単に終えるのが常なのですが、今日はこんな中途半端な時間の到着でこの後パークに入る予定もなかったので 夫自身が車を降りてのんびりと荷物を預けて預かり証を受け取り、その後 駐車場へと車を走らせていきました。夫の車を見送った後、私はひとりで十二日ぶりにホテルミラコスタの正面玄関メインエントランスを入りました。と、風除室には前回来た時には無かったサーモグラフィーカメラが設置されていて、キャストさんがゲスト一人一人にアルコール消毒を促した上で検温をしてくださっていました。先週の四連休頃からは館内のレストランが宿泊客以外のゲストの新規予約を受け付けるようになり ミラコスタを訪れるゲストも格段に増えたでしょうから、「感染拡大防止策もより一層念入りに」ということなのかもしれませんね。ロビーに足を踏み入れると、レストラン入口前やレストルーム入口など行列ができてしまいそうな場所ではもれなく足元に「ソーシャルディスタンス」を保つための目印のラインが新登場していましたよ。ロビーから「ホテル&パーク・ゲートウェイ」へと続く階段の上には今日もまだ「ここからパークへは入場できない」旨の注意書きボードが設置されており、窓辺には立ち入り禁止を示すラインがひかれ、窓に近づくゲストにはキャストさんが「立ち止まらないように」と声をかけていらっしゃいました。駐車場へ向かった夫がロビーに戻ってきたのは11:25くらいだったと思います。本日このあとの唯一の予定 オチェーアノでの昼食の予約時刻まではまだ30分近くの余裕があったので、私達はそれまでの間ちょっとディズニーシーのパークエントランスの様子を見に行ってみることにしました。ホテル正面玄関を出て右側に進むと、リゾートラインを利用してホテルにやってくるゲスト向けでしょうか、こんなボードを抱えたキャストさんもいらっしゃいました。ゲストに向けての親しみやすい積極的な声掛けは東京ディズニーリゾート内施設での「名物」ともいえるものですが、現在の状況下ではそれは「控えるべきこと」とされてしまっているので こんなふうにわかりやすくボードで示していらっしゃるのかもしれませんね。小さな階段を下りたパークエントランス・ノースの手荷物検査場あたりにも こんな大きな立て看板が設置されていました。そして、入場ゲートに続く待機エリアの路面には グループごとにこの枠内でお待ちください と指示するこんなにしっかりとした表示がありました。時刻が11:30くらいだったのでゲート前には11:00からの入場ゲスト(現在のパークではゲストの入場指定時刻を3つに分けています)しかいらっしゃらず人が集中する様子は全く見受けられませんでしたが、朝の開園前などは入場者を減らしているとはいえやはり以前と同じように一時的に多くのゲストが集中するでしょうから、このような対策が必要なのでしょうね。既にいろいろなメディアで映像を見て知っていた光景ではありましたが、実際に見ると「営業するためにはこれくらい徹底的にやらないとダメなんだなあ」と思い知らされましたよ。さて、そんなことをしているうちに昼食の予約時刻が迫ってきたので、私達はホテル館内に戻ることにしました。入館者チェックと手指消毒とサーモグラフィーカメラによる検温を経て玄関を入り、PSを入れていたオチェーアノ店頭に伺って名前を告げ、ウェイティングエリアに足を踏み入れると…ソファの配置が以前とはずいぶん変わっていたのでちょっとびっくり。これも ゲスト同士があまり密集しないように との配慮なのでしょうね~ところで。きょうのオチェーアノでのお食事、私達が予約していたのは「ブッフェ」の方です。ブッフェは苦手なはずなのに あ~ら珍しいこと! と自分でも思いますが、現在のオチェーアノは「コース」の営業を全て休止していているので、当分の間はブッフェを利用するほか私達には選択肢がなくなってしまったのです。実は私達、今年も4月から5月にかけての時期に例年通り結婚記念日を祝うために、ここオチェーアノのコースでのお祝いとホテルミラコスタ宿泊を予定していました。が、もちろんその予約は、ホテルが営業を休止してしまったために自動的にキャンセルとなりました。日本中が活動を停めてひっそりとしている中で記念日は過ぎて行き「外でお祝いをすることはできなかったけれど、今年もふたりで無事にその日を迎えられたのだからそれでいいじゃない」と一時は納得しようとしましたが、やはりなんとなく私は気持ちをうまく切り替えられずにいました。当初は「数か月、いや半年ぐらいの辛抱で終わるだろう」と思っていた不安定な社会状況は、まだまだしばらく数年は続きそうな様相を呈しています。――ならば、時期も形も自分が思い描いていたのとは少し違ってきてしまうけれど 思い切ってここで「今年のお祝い」をきちんとやってしまおう。6月30日からホテルミラコスタが営業を再開すると聞いた時に、私達はそう思い立ったのです。そうして、当初の予約とは違うけれどまあまあ納得できるお部屋を予約し、少し遅れて営業を再開したオチェーアノのランチ(ブッフェだけど…)もなんとか確保でき、私達は 三か月遅れになってしまったけれど「結婚記念日のお祝い」を今年もここでするために、今日はホテルミラコスタにやってきたのでした。というわけで、三か月遅れのお祝いのためにお邪魔したオチェーアノのブッフェ。この状況下で「ブッフェ」って。どんなふうに営業しているんだろう??と思っていましたが、まったく不安のない、しっかりと予防対策の取られた安心できるお食事となりました。先日お邪魔したシルクロードガーデンと同じように、席に着いてまず提供されるのは外したマスクを入れるための紙ナプキン。カトラリーのセットはナプキンに包まれたままキャストさんが持ってきてくださいます。ブッフェ台のお料理は、前菜などの冷たいお料理は殆どが小さなグラスに入れられてラップをかけてあるのを自分でトレイに取り、その他に希望すれば キャストさんが予め盛り付けておいてくださった「冷たいお料理のお皿(前菜盛り合わせ?)」をいただくこともできます。サラダはキャストさんが取り分けて希望するドレッシングをかけて提供してくださいます。温かいお料理は、ゲスト一人に専属のおとりわけキャストさんが一人付くような形で、カウンターの向こうのキッチン側から一種類ずつ順番に欲しいものだけ(欲しい分量だけ)とりわけて綺麗に盛り付けてくださいました。↑これは私の「温かいお料理」のお皿ですが、私は少ししか食べられないけどなるべくたくさんの種類を食べたいので「どのお料理もほんのちょっとずつでいいから…」とお願いしたら 本当にその希望に沿う形で盛り付けてくださいました。(「このスプーンに半分くらいで大丈夫でしょうか」とか「小さいものを一切れでしょうか」とか、細かく希望をきいてくださいましたよ。)デザートもお料理と同じで、ラップのかかったグラス入りのものは自分で取り 大きなケーキなどはキッチン側のキャストさんが取り分けてくださいました。もちろん、キャストさんは全員マスク着用、お料理を取りに行く際はゲストもマスクの着用が必須です。テーブルも、ゲスト同士距離を取ることができるように店内の半分くらいが「使用不可」になっていたようでした。(私達のお隣のテーブルにも使用できない旨のプレートが置かれていました。)お食事の最後には「プレシャスセレブレーションセット」のケーキ。(メッセージは内緒です。)そして、食事の前にカメラマンキャストさんが撮影してくださった写真は、春の時期に行われる予定だったイースターイベントのデザイン台紙に入ってテーブルに届けられました。今は7月ですが、私達の結婚記念日は「春」です。写真を撮り終えた後にキャストさんが「現在は特別にイースターの台紙のご用意もありますが…」と選択をさせてくださったおかげで、日付こそ三か月遅れになっているものの、まるで本当の記念日に撮ったかのような2020年の私達のお祝い写真ができあがりました。ありがとうございました。これで私達にとっての失われた数か月が完全に取り戻せたような気がします。――今まで当たり前にやってきたことがもうできないかもしれない――いつになったらこの重苦しい生活が終わるんだろう…なーんていう、心の奥底に沈めてやり過ごしていたマイナスな感情のかなりの部分が、きょうここで過ごした2時間のうちに吹っ飛んでいきましたよ~よく知るお店の無事も確認でき、諦めていた記念日のお祝いも完了し、ここを訪れる前に予想していた以上にすっきりした爽やかな気分になった私は夫と共にオチェーアノを出ました。14:00を少し過ぎた頃のことでした。(その2 に続く・・・)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
July 31, 2020
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(…その1から続く)きょうこの後は、ホテル内のレストランで昼食をとって夕方前には舞浜を離れる予定の私達。チェックアウトまで残された時間はあと二時間ほどとなりました。コーヒーと共にごく軽い朝食をとり、室内で記念写真を撮り、荷物をまとめていたら時刻はあっという間に11:30頃になっていました。客室内のテレビ画面で明細を確認して すぐにエクスプレスチェックアウトできるように準備を整え、荷物を部屋に置いたままチェックアウトしたい旨をサービスホットラインに電話して、窓辺で待ち受けること数分。窓の外では11:45からの 本日二回めの「イッツ・クリスマスタイム!」が始まりました。抜けるような青空の下、ピアッツァトポリーノのショーエリアは高く昇ってきた太陽のおかげでほとんどが日向となりました。よく晴れた12月の日曜の朝、これぞ本当の「メリー」で「ハッピー」な「クリスマスホリデー」です。降り注ぐ光の中 登場するミッキーやミニーの表情も さきほどの初回ショーよりも生き生きしているように感じてしまいます。(いえ、決して差があるわけではないと思いますけど。気のせいですけど。)彼らふたりがステージをおりて 手に手をとってピアッツァトポリーノから消えていくところまでを眺めて、私達はいよいよ部屋の窓辺を離れ エクスプレスチェックアウトの手続きを完了させて部屋を出ました。11:50過ぎのことでした。その後はホテル館内を眺めて少し歩き、正面玄関脇のミッキー&ミニー像のみならずバンケット側のエントランスのクリスマスツリーや廊下のデコレーションまでが今年はないことや、ロビーの飾りもやや縮小されたことなど、年々ミラコスタのクリスマスが落ち着いた雰囲気に変化していっていることを確認しました。過去の華やかなクリスマスデコレーションを知っていると少し寂しい気もするけれど、「クリスマスだからといって妙に騒ぎ立てないのもまた 品があってこのホテルらしくていいんじゃないか~~」などと ロビーのソファーで上を見上げてふたりで話したりもしました。そして、ミッキランジェロギフトを覗き、ロビーで写真を撮り、PSを入れてあった時刻のちょっと前にシルクロードガーデン店頭へ行きました。お店の入口にある、中国風の飾りが面白い毎年恒例のクリスマスツリー。このクリスマスツリーがシルクロードガーデンの入口に飾られなくなったら きっと寂しいでしょうねぇ~~オーナメントやリボンはどんどん新しいものに換えられているようですがツリーの風合いは変わっていませんでしたよ。席に着き、お食事の方はクリスマスのコースをお願いすることにしました。キャストさんによれば、時間的に ちょっと急げば14:45からの“イッツ・クリスマスタイム!”が始まるまでにデザートまで提供できそうだ とのことでしたので、そうしていただくことになりました。以下、簡単にお料理の内容です。前菜は冷製盛り合わせ。透明なグラスの中身は海老とアボカドにタルタルソースを合わせたもの、添えてあるクリスマスツリーは焼売の皮でできているとのこと。真ん中は、ピリ辛の鶏肉にパプリカやみょうがの甘酢漬け。黄色い器は炙った鮪とクラゲとラディッシュが入っていました。(とても美味しかったのですが、器が樹脂製だったことに夫は衝撃を受けていました。)スープは小籠包と黄にら入り。つぶ貝と季節野菜の炒めもの。野菜はきょうは 蓮根、アスパラガス、葱、紅芯大根など。(クリスマスカラーですね~)つぶ貝がとっても柔らかくて ほんとうに不思議でした。黒酢の酢豚です。添えてあるのはブロッコリーなどのお野菜と花巻(中華風の揚げパンとでもいったらよいのでしょうか)、それにサワークリーム。サワークリームをお肉と一緒にいただいたら、ボルシチ食べてるみたいな感じになりました(?)美味しかったですよ。炒飯はガパオ風。・・「風」とは?とちょっと思いましたが、ガパオはタイのお料理なので…ということなんでしょうかね~鶏肉と海老が入っていました。デザート。グラスの中身は普通の杏仁豆腐とメルバソース、ピスタチオ風味の杏仁豆腐が三層になっているもの。白いふわふわした物は蒸しカステラです。こちらもクリスマスカラーが美しく、カステラは雪のようで、この季節らしいデザートでした。デザートを食べ終えると、時刻は14:30ちょっと前くらいになっていました。おお 本当だ、ショーの開始時間に間に合った!…とふたりで言っていたら テーブルに声がかかったので席を立ちました。この時、時刻はまだ14:36~37くらいで、オチェーアノのブッフェ側のテラスまで誘導されたのはそれからすぐでした。(シルクロードガーデンではゲストを何回かに分けてお隣オチェーアノのテラスまで誘導するので、第一陣となった私達への案内はショー開始時刻からすると早めのタイミングだったのだと思います。)そして、14:45から本日三回めの「イッツ・クリスマスタイム!」がスタート。さきほど部屋からかなり一生けんめいに観たので、今回はふたりで気楽に楽しむことにしました。 歌って踊って みんな集まって 大切な人にプレゼントを。サンタクロースもトナカイも雪の妖精もいる楽しいクリスマス。あたりまえで ありきたりで よくある普通のクリスマス。昨日は雨にたたられて一度も観られませんでしたが、今日は朝から三回とも(二回半か?)観られて良かった~ 楽しかった~ と、ただただ素直に 心の底から私はそう思いましたよー軽くアレンジされたクリスマスソングにのってミッキー達の船が去っていくまで見送って、シルクロードガーデンのテーブルに戻ったのは15:15頃。私達は最後に温かいお茶をいただいて、お店を出ました。ベルデスクに行って 荷物を正面玄関まで回しておいていただけるようにキャストさんにお願いしたのはそれから間もなくの16:00になる前のことだったと思います。二階ロビー、レセプション前にはチェックインの順番を待つ長い列がまだまだ続いていました。クリスマスシーズンの日曜日、ホテルミラコスタは一日で一番忙しい時間帯を迎えているのでしょう。そんな慌しい中で、私達はきょうは舞浜を発つことになります。まだ日没前、美しいディズニーシーの夜はこれからだというのに。――でもね 私の心の奥の秘密の箱の中には この十数年の間に詰め込んだディズニーシーとホテルミラコスタのクリスマスの記憶がいっぱいあるから、目を瞑ってそれを開ければいつだって思い出すことができるから。毎度毎度浸りそうになるマッチ売りの少女になったみたいな感傷的な気分は年齢相応の理性で笑顔に変えて、クリスマスシーズンの二日間の楽しかった思い出だけを抱えて、私は夫の運転する車の助手席に乗って舞浜を離れたのでした。(おしまい)(以下おまけ)** シルクロードガーデン の “ディズニークリスマス”ランチコース **・三種冷菜盛り合わせ・小籠包と黄ニラの雲南ハムスープ・ツブ貝と野菜の炒め (別途¥900加算で「イセエビと野菜の海老味噌炒め」に変更可)・黒酢の酢豚 花巻と柚子サワークリームとともに・海老と鶏肉入りガパオ風炒飯 (別途¥900加算で「海老と鶏肉入りガパオ風炒飯 牛サーロインの九条葱ソース添え」に変更可)・ピスタチオ風味の杏仁豆腐 蒸しカステラ ・・・・・2019年11月1日~12月25日◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇○東京ディズニーリゾートR特集○
December 8, 2019
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(前日の日記からつづく)目が覚めたのは、6:20過ぎくらいだったと思います。眠っている間もディズニーシーのパークの息づかいを感じたくて開けたままにしていた窓からは既に ごく低い音量ではありますが 荘厳なクリスマス音楽のパークBGMが室内に流れ込んでいました。シフォンのカーテンを開けて外を覗くと、明るくなってきたメディテレーニアンハーバー水上にはハロウィーンのショーで活躍した船が一艘浮かんでいるようでした。ミラコスタに宿泊すると必ず目にするいつもの早朝の風景です。操船練習なのかハーバーの点検なのかは私にはわかりませんけれど、ディズニーシーがもう目覚めて動き出していることだけは確かです。――そうそう 昨日はもうこれくらいの時間には 宿泊者専用のパークエントランスに並んでいたんだっけ…昨日は早朝から出かけてきたにもかかわらず、雨のために 先着順で観られる一回目もせっかく当選した三回目のも「イッツ・クリスマスタイム!」を観ることができなかった私達。そんな時は「じゃあ二日目の朝にまた開園待ちしよう!ミラコスタに泊まってるんだから!」と考えるのが普通なのかもしれませんが、今朝の私達にはハッピー15エントリーを利用して一足早く入園するという予定は全くありません。「ショーは今年はレストランから観たし(遠くからだけど) 昨年は近くで観ることもできたんだし(ステージ真横からだけど)、もう今回は欲張らないでこの部屋の窓から見える範囲のものを楽しもう」そんなふうに昨日のうちに決めてしまっていたからです。――ならばもうちょっと もうちょっとだけ眠っちゃってもいいかな??シフォンのカーテンは開けたまま、私はもう一度ベッドにもぐり込みました。6:45くらいでしょうか。窓の外に強烈な明るさを感じて 私はふっと自然に目を覚ましました。起き上がって外に目をやると、対岸の丘の上「ソアリン・ファンタスティック・フライト」の建物がオレンジ色に輝いています。ああ 朝陽がのぼってきたんだ。さっそくベッドから出て窓からハーバーを見遣ると、プロメテウス火山にもしっかりと元気な朝陽があたっていました。ふと向かい側の建物の窓を見ると、ホテル二階のレストラン「オチェーアノ」では既に朝食ブッフェが始まったようで、窓辺のテーブルには食事をとる人の姿が多数ありました。眼下のピアッツァトポリーノにも よくよく見るともうすでにキャストさんが姿を見せ始めていました。東京ディズニーシーのパークでは、もうすっかり「12月8日」が始まっていたのです。――これはもう 私もこんな格好で(パジャマで 寝ぼけまなこで)窓辺から外を覗いてる場合じゃないんじゃないの??そう考えて私は、バタバタと朝の身支度を始めました。再び私がポルトパラディーゾの港町、メディテレーニアンハーバーに面した広場を望める部屋の窓辺に戻ったのは7:10頃。パーク内BGMの音量がぐんと上がった7:00からは おそらくパーク内のキャストさん達もいよいよ開園の準備に本腰を入れる時間帯です。7:20を過ぎると、向かい側ホテルミラコスタのアラビアンコースト側ウイングの建物の壁には 朝陽に照らされたミラコスタ自身が建物の濃い影を落とすようになってきました。こんなに強烈に日が当たっているということは、今日のお天気は文句なしのようです。みるとピアッツァトポリーノでは、キャストさん達が持ち場に集まって 開園前のミーティングでしょうか。時刻は7:30。この場所にディズニーホテル宿泊ゲストがやってくるまで あと10分ほどですね。7:37~38くらいになると、スチーマーラインの乗り場の方向からおそろいの衣装を身につけたゴンドリエさんの一団がこちらに向かって歩いていらっしゃるのが見てとれるようになってきました。カフェポルトフィーノのテラス前を行進するように歩き、ピアッツァトポリーノを悠然と横切って 持ち場であるヴェネツィアエリアへと向かっていくおつもりのようです。全部で20名くらいはいらっしゃったでしょうか。ゲストが流れ込んでくる直前なのに余裕あるんだなあ…毎朝のことだからもうゲートの開くタイミングとかゲストが広場にやってくるタイミングとか わかっていらっしゃるんだろうなあ…そんなふうに思っていると、ゴンドリエさん達の姿が広場から消える頃 時刻は7:40になり、右手のミラコスタ通りの方向からゲストが続々と入園してきました。時を同じくして、ハーバーの水上では、7:40ちょうどに出航したと思われる朝一番の赤いスチーマーラインが穏やかに航跡を描いていました。さて、7:40に入園を果たしたゲストの皆さんは。ピアッツァトポリーノのショー鑑賞エリアの入場口で待機する方あり(この時間は、入場口に並んだ順に一組ずつ希望の場所にご案内…といった感じでした)、私達の窓の下を通ってアメリカンウォーターフロント方面に向かう方も若干名ながら あり。が、その他の多くの皆さんはいっせいに ザンビーニブラザーズ・リストランテ前の階段を上って新アトラクション「ソアリン」を目指していらっしゃるように思われました。時刻は7:45。きのうの私達もまさにあんな感じだったんだろうなあ… と思いつつ、しばらく私はハッピー15エントリー開始直後のメディテレーニアンハーバー一帯の様子を眺めていました。ところで私達の部屋の中では。7:30にミッキーに起こされた夫がベッドから出て、パジャマ姿で窓辺と洗面所をウロウロしながら最終的にはお風呂場に向かって行ってホテルミラコスタ宿泊時恒例の「のんびり朝風呂タイム」を始めたようだったので、私は コーヒーを淹れる準備でもしよう と いったんシフォンのカーテンを少しだけ閉めて窓辺を離れることにしました。時刻は7:55。一般ゲストの皆さんのディズニーシーへの入園がちょうど始まった頃でした。夫の身支度も八割方整い、コーヒーも飲み終わり。次に私が窓辺に戻ったのは8:45頃でした。窓の外のピアッツァトポリーノのショーエリアでは、ステージが上げられてショーの準備が着々と進んでいるようでした。が、ちょっと待って!ステージ上も含めショーエリアの各所では、路面が濡れている時に水分を拭きとるために使う 例の「白いタオル」が多数登場しているではありませんか。ショー運営に携わるキャストさんだけでなく、他のさまざまな制服のキャストさんや私服のキャストさんまでが動員されてステージやショーエリアをタオルで乾かしていらっしゃる様子に 私は 9:15からのショーはできるのかしら?大丈夫なのかしら…? と初めはやや不安にもなりました。が、毎晩きれいにパークじゅうの路面を洗い流しているディズニーシーのこと。気温の低い冬の朝には開園時刻までに路面が乾ききらないこともままあるんだろうな~(こんなことよくある普通のことなんだろうな~)と思い直し、パークを運営する方々を信頼して ショー開始を待つことにしました。ステージやショーエリアから全ての白いタオルが撤去されたのは ショー開始まであと数分 となった頃でした。あまりにもギリギリのタイミングだったので、直前までできるかぎり乾燥に努めるのは「少々湿った状態でも開催できない事はないけれど出演者の安全のために最善を尽くしたい」という ショーにかかわる皆さんの気持ちの表れだったのかな と私は納得しましたよ。そして9:15。快晴のハーバーには鐘の音が鳴り響き。私達の前を「It's Christmas time!」の横断幕が凧にひかれて飛び回り、ショーがスタートしました。昨日から訪れているディズニーシーとホテルミラコスタ、二日目の朝にして初めてここで観る「イッツ・クリスマスタイム!」です。大きなスピーカーはありましたけれど 眼下のステージを観るぶんにはそれもまったく気にならず、私はクリスマスの世界にあっという間に没頭することができました。上から見下ろしているので、ステージ裏におりたミッキーやミニーの可愛らしい仕草も残らず全て見えてしまいます。ミッキーとミニーがステージを去ってからも、つぎつぎとやってくる「懐かしいクリスマス」たち。音楽もダンスもみんな いつかのクリスマスにきいたことのある、観たことがある、そんな誰にとってもきっと思い出深いものばかりです。パークのショーでもおなじみのクリスマスソング「Let It Snow!」や、「サンタベイビー」「赤鼻のトナカイ」などにのって繰り広げられるダンスパートをつなぐのは 「It's the Most Wonderful Time of the year」。1988年からしばらくの間行われていた東京ディズニーランドのクリスマスキャッスルショーでも使われていた 私も大大大好きなあの曲です。ショーの終盤、ピアッツァトポリーノのステージにミッキーとミニーが戻って来てプルートと再会し、みんなで歌うのは ディズニーシーのクリスマスにとってはもはや伝説的な曲と言ってもいいくらいの名曲「Welcome to Chrismas」です。(個人的にはちょっと辛いことを思い出してしまう曲なので、ちゃんと聴くには少し心の準備が必要なのですが、良い曲であることには文句のつけようがありません。)そしてショーの最終版では「We Wish You a Merry Christmas」にのってハーバー全体がラインダンスする大団円に。一昨年までディズニーシーのクリスマスに行われていたハーバーショー「パーフェクト・クリスマス」もクリスマスにまつわる音楽を多用した楽しいショーで、主に 過去のディズニーシーのパークで行われたクリスマスイベントを彷彿とさせるような衣装や振付けなどの工夫に満ちていて、観ているとディズニーシーで過ごしたクリスマスの思い出を語りたくなるようなエンターテイメントでした。が、昨年から行われるようになったこの「イッツ・クリスマスタイム!」は、ショーのスタイルがスタンダードで完成度が高いせいか、あるいはダンスの振り付けなどがシーだけでなく東京ディズニーリゾートのクリスマスイベントの歴史そのものを思い起こさせるせいか、輪をかけてノスタルジックな仕上がりになっています。私のような1960年代生まれの者にとっては「人生の全てのクリスマス」を走馬灯のように思い出させてくれる内容で観るたびに涙が出ちゃうくらい楽しいですし、正直言って(何度も言ってますが)「クリスマス」そのものが千年規模の歴史を持つ世界的で伝統的な大人気行事(イベント)なのですから、舞浜では毎年 これくらいあたりまえでちょっぴり古風なショーを今後も創り続けていただいても全然かまわないと(個人的には)思いますよ~ありがとうございました。素敵なショーでした。そしてこんな素敵なショーを 誰にも遠慮することなく一緒に歌いながら 身体を好きなだけ動かしながら窓から楽しく眺められる 素晴らしいお部屋をありがとうございました。そんなふうに思いながら 私はいったん窓辺を離れました。時刻はまもなく10:00になろうとする頃でした。(その2 に つづく・・・)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇○東京ディズニーリゾートR特集○
December 8, 2019
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