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森の声

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2024.04.03
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カテゴリ: カテゴリ未分類
昨日は、
そしてその肉体は「食」と「感覚の働き」で「自分が生きている世界」とつながっています。

と書きました。そして食については昨日少し書きましたが、私は食の専門家ではないので深入りは出来ません。でも、「私」という存在のあり方に「食」が大きく関わっていることは間違いありません。日本人の「日本人らしさ」の背景には日本食の影響もあるということです。
ということで今日は「私と世界をつなぐもの」としての「感覚の働き」について書いてみます。

人間は感覚を通して世界とつながっています。感覚を通さなければ何も得ることは出来ず、感覚を通さなければ何も表現することが出来ません。また、人間は感覚が作りだしたイメージの世界を生きています。多くの人が自分は「現実」を生きていると思い込んでいますが、その「現実」はその人の感覚に応じて異なっているのです。

また、気質が違えば感覚の状態も違います。だから、違う気質の人は違う世界を生きているのです。

苦しみも喜びも感覚の働きが作りだしています。そのことに気付くためには自分の感覚をチェックする必要があります。
悲しみや苦しみに囚われてしまって身動き取れなくなってしまっている人ほど、受動的な感覚に支配されるばかりで能動的に感覚を使うことが苦手です。

簡単に言うと「感じる」ということをコントロールできないのです。だから、「気になること」ばかりが感覚を優先的に支配してしまっていて、自分の意志で他のことを感じることが出来なくなってしまっているのです。だから、「苦しみの出口」を見つけることが出来ないのです。

子育てでも教育でも「子どもの感覚」に働きかけないと、何にも伝えることも、育てることも出来ません。 当然、「学力」も「優しさ」も育ちません。「心」も「脳」も感覚を働かせることで正常に機能するように出来ているからです。

心は感じることによってしか育たないからです。

実は、 「学力育て」は「心育て」とセットにして考えないと、決して本当の学力は育たないのです。 この両者は分離できないのです。算数を学ぶことが子どもの心を育てる、国語を学ぶことが子どもの心を育てる、そういう教育が子どもの自立を支える「本当の学力」を育てるのです。
そして、そのための方法としては「頭で理解する」「頭で覚える」ということよりも、「心とからだで体験し、感じる」ということが授業の中心になる必要があるのです。

人間の脳は、 能動的に感覚やからだを働かせようとする時に能動的に働くように出来ています。 なぜなら、脳はもともと感覚やからだを働かせるための道具だからです。だから、感覚やからだを使わないで、脳だけに学ばせようとしても機能的に無理なんです。

でも、文明は「感覚」を扱うことが出来ません。もともと機械文明は感覚と対立する存在だからです。感覚を扱うことができるのは「文化」の方です。だから、子どもの育ちにおいては文明と文化が両立するような環境が必要なんです。

でも、現代の日本人は「文化」というものを持っていません。ちなみに「文化」とは生活の中で受け継がれるものであって、お店で買ってくるものではありません。お店で売っているのは「商品」であって、「文化」ではないのです。そもそも、感覚の働きとつながったものを売買することなど出来ないのです。

たとえば、「独楽」は「商品」です。でも、「独楽の回し方」は文化です。そして、「独楽」は売買できますが、「独楽の回し方」は売買できません。だから機械仕掛けで回せるように作ってあるのです。

このように、本来「文化」というものは人から人へと手渡しで伝えるものであって、お金では売り買いできないものなのです。もちろん、点数評価も出来ません。「文化」は個人に属するものではなく、社会に属するものだからです。社会に属するものは点表評価出来ないのです。それが「文化」というものです。

逆に言うと、点数評価出来るものばかり大切にする社会は文化を否定する社会だと言うことです。教師を点数評価する制度は「教育という文化」を崩壊させます。
そして、「文化を否定する社会」は「感覚を否定する社会」でもあります。


「感覚を取り戻す」ことは「自分を取り戻す」ことと同じことなのです。

ですから、「自分探し」は「自分の感覚」を取り戻すことから始める必要があるのです。
頭でいくら考えても「自分探し」は出来ません。





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Last updated  2024.04.03 09:09:29
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