全262件 (262件中 1-50件目)
フォアハンドロブ1このブログで(2024年現在)全てのストロークの基本とするのは「バックハンドドライブ」で、ここから関連付けながらいろいろなストロークについて説明しています。「バックハンドドライブ」を「バックハンド」握り(グリップ)ごと低めに写したのが「プッシュレシーブ(バックハンド)」でした。その次にこの「プッシュレシーブ」をより汎用性が高い「バックハンドロブ(ロビング)」に展開しました。ネット上から足元に沈んでくる「プッシュ」だけでなく、相手からの「スマッシュ」「カット」「ドロップ」など、とにかく自分の前に沈んでくる、落ちてくるシャトルを返球するのは「バックハンドロブ(ロビング)」になります。身体の前の低めからのロブ(ロビング)の基本は「バックハンドロブ」で、その取れる範囲は広いです。フォア側でも低い位置なら[バックハンド」の方が前で捉えやすくなります。それでも、さらにフォア側(利き手側)の外の方、あるいは極端に前に落下するシャトルについては「フォアハンドロブ」で返球します。基本的な打ち方としては、実際の選手の「フォアハンドロブ(ロビング)」の連続写真を写しとったものになります。ポイントは「バックハンドロブ(ロビング)」と同じです。「上に向かって打つ」のではなく「前に向かって打つ」ことです。その際に、① ラケットを持つ手と腕の部分で、回内と内旋を使ってしっかり打つこと② 打つ際に利き足(ラケットを持つ手側の脚)をフロアに突いて、その反発を利用することになります。構えている自分のフォア側(利き手側)の前に落ちてくる(沈んでくる)シャトルを打ち返すストロークです。体重移動をともなって、その体重、突いた足を通しての床からの反発、上半身の捻りと腕と手の回転から力、すべてを乗せて打つストロークです。基礎打ち(練習)では、自分に向かってきてくれるシャトルを打ち返すので、こんな感じで殆ど1歩程度の範囲で打ち返すことになるので、しっかりと利き足(ラケットを持つ手の方の足)で踏ん張って、その反発を感じながらシャトルを打ち返します。とは言うものの、ゲーム中に殆ど動かずに楽に「フォアハンドロブ(ロビング)」を打ち返すことは少ないですよね。相手はこちらが出来るだけ打ち返しにくいところを狙ってシャトルを打ってきますので、そのシャトルを取りに動いてから打ち返すことになります。少し離れたところに動いて打ち返す場合はこうなってきます。シャトルの落下点に向かってステップして、シャトルを打つ(インパクトする)ポイントに向かって利き足(ラケットを持っている手の方の足)で踏ん張って、その反発も利用しながら打ち返します。さらに、当然落下点に対して余裕は無いので身体全体もいっぱいに伸ばして打つことになります。でも、この時にも基本的にラケットは前に振ります。上には振りません。さらに遠くへ移動して打つ場合は、当然より余裕がなくなります。インパクトに入る前に1歩あるいは数歩移動してきて、その後インパクトのポイントに向かって大きく踏み出しながらしっかり踏み込んで身体を伸ばして前に向かって打ちます。加えて、身体を伸ばしきって(脚を大きく踏み出した状態で)打ち返した後は、後の脚を一旦前の脚に寄せて歩幅を狭くしてから元に返ります。 ←よく利用させて頂いているラケット競技に強い淡路島のお店
2024年07月03日
コメント(0)
ラフェスタパパ のROOM - 欲しい! に出会える。 (rakuten.co.jp)→この中の「コレクション」でお薦めのバドミントン用品を分類して紹介しています。このブログの中で何度か触れていますが、一般に販売されているバドミントンの教本や教則DVDには暗黙の前提があって、① ラケットの持ち方と振り方を最初の方で解説すれば誰でもその通り出来る② 練習では1コートに多くて4人程度で入り潤沢にコートが使えるとなっていて、これを前提に全ての解説が成されているように思います。さらに、多くの教本や教則DVDは、その様な基本的なことが「出来る」プレイヤーへの解説で、始めてラケットを握って、まだシャトルがうまくラケットに当たらない初心者への手厚い内容にはなっていないように思います。これは、逆さに考えると、最初から簡単にラケットにシャトルを当てられて、ラケットも綺麗に回内・回外の手首の回転を使って打てる人だけがどんどん上手くなっていって、それが出来ない人は要らないかの様な解説になっているとも言えるのではないでしょうか?バドミントンは競技スポーツですから、優れた選手を見いだして育てていくという意味ではそれでも良いのかも知れませんが、他方でバドミントンは老若男女が楽しめる大衆スポーツでもあるべきなので、通り一遍の解説・指導では上手く打てない初心者・初級者に寄り添った内容の教本や教則DVDがもっと欲しい様に思います(これはバドミントンに限らず全てのスポーツの教本・教則DVDに言えるかも知れませんが・・・)。なぜ、一般の教本・教則DVDが、そういう形になってしまっているか考えてみました。ひとつの原因は殆どの教本・教則DVDが元一流選手や有名コーチによって執筆されているからなのかも知れません。一流選手は(おそらく)最初から簡単にシャトルを打てて、そこからスタートしていたので、「出来ない」初心者の気持ちは理解できないのかも知れません。有名コーチも「出来る」初級者からの指導は経験豊富でしょうけど、「出来ない」初心者・初級者の指導は普段されていないのかも知れません。でも、普通、教本や教則DVDを購入するなら、有名な元選手やコーチのものを買いますようね。そこにミスマッチが生まれているのかも知れません。→ 比較的、バドミントンをこれから始める完全初心者にフォーカスした教則DVD【LINE登録で最大1000円OFF】バドミントン 教材 DVD ゼロから始める!バドミントン上達テクニック価格:17,800円(税込、送料無料) (2024/7/3時点)楽天で購入 「サイドハンド」ストロークを基本において、回内・回外でのインパクトに 重点をおいた指導をされています。 難点を言えば、そんな初心者の練習に、手投げやラケットを使ったノックが出来る 上級者が寄り添う内容になっているので、初心者3~5人に1人「ノックの上手い」 上級者が欲しくなります。中学校で初めてラケットを握って練習し始める初心者の子を沢山見ていると、ちょっと指導しただけでどんどん出来る様になる子もいれば、同じ指導ではシャトルをラケットに当てることすら出来ない子もいます。あの手この手で助けてあげてもその上達速度はその子その子でまちまちです。では、そんな「出来る」子にだけフォーカスして、対外試合に勝てる選手に育てるのが良いことでしょうか?それはそれで、「出来る」子を伸ばしてあげるのも部活でしょう。「出来る」子を置いておいて全体を同じ様に上達させるのは逆に「出来る」子を置いてけぼりにしてしまいます。他方で、「出来ない」子は試合に出ないのだから放置して良いでしょうか?これはこれで部活引退後も生涯スポーツとしてバドミントンを続けて欲しいですよね。そういう意味ではこちらも放置できません。部活の顧問されている方、あるいは外部コーチされている方は、このジレンマに陥っておられるのではないでしょうか?なので、ここではあくまでそうした「すぐに出来ない」子、あるいは「上達の遅い」子、さらには「上達のゆっくりな」(大人も含む)初心者にフォーカスして、あの手この手で説明をしているつもりです。つまり、「出来る」子や「上達のはやい」初心者については市販の教本や教則DVDで進んでいけるでしょうし、部活でもクラブでも通常の指導で進んでいけるでしょうから、ここではそんな教本や教則DVDに対してついて行けない「その他大勢の」子、初心者の一助になれればと考えています。→ 初心者、特に中学校1年生の初心者はまだまだ子供の域にあるかと思います。(もちろん頭の中や精神的にはしっかりしているところもありますけど・・・)バドミントンを始めるなら、子供のメニューで始めるのも良いかと思います。実はうちのブログ中でも 「バドミントン部に入ったら」新入部員にやって欲しい事 としてあげている記事は子供向けの練習をアレンジしているものがあります。フットワーク、一歩目、反応スピードが速くなる練習法♪ #バドミントン #badminton #ジュニア #幼児 (youtube.com)(20) 神崎アスリートLaboratory【バドミントンレッスン】 - YouTubeYoutubeには幼児や子供のバドミントンの練習についての動画が数多く上がっています。(多くは「出来る」子についての動画になってはいますが・・・)子供用に書かれている教本なら内容的にやさしく丁寧な場合もあります。例えば・・・やろうよバドミントン (こどもスポーツシリーズ) [ 能登則男 ]価格:1,650円(税込、送料無料) (2024/7/3時点)楽天で購入やってみようバドミントン (こどもスポーツ練習Q&A) [ 松村 美智子 ]価格:1,870円(税込、送料無料) (2024/7/3時点)楽天で購入などがあります。では、本論にもどりましょう・・・ ← うちの近所のラケット専門店
2024年07月03日
コメント(0)
バックハンドロブ1ラフェスタパパ のROOM - 欲しい! に出会える。 (rakuten.co.jp)コレクションなら→ ROOM - 欲しい! に出会える。 (rakuten.co.jp)このブログで(2024年現在)全てのストロークの基本とするのは「バックハンドドライブ」で、ここから関連付けながらいろいろなストロークについて説明しています。「バックハンドドライブ」を「バックハンド」握り(グリップ)ごと低めに写したのが「プッシュレシーブ(バックハンド)」でした。相手がネット寄りから打ち下ろしてくる「プッシュ」を強く前に返すという限定された条件でのレシーブでしたが、「バックハンドドライブ」の直線的な返球が「プッシュレシーブ」の直線的な返球が類似なので、その順番に説明しています。では、この「プッシュレシーブ」をより汎用性が高い「バックハンドロブ(ロビング)」に展開しましょう。ネット上から足元に沈んでくる「プッシュ」だけでなく、相手からの「スマッシュ」「カット」「ドロップ」など、とにかく自分の前に沈んでくる、落ちてくるシャトルを返球する「バックハンドロブ(ロビング)」になります。まず、相手からのシャトルの落下点に余裕を持って入れている場合の「バックハンドロブ」ですが、実際の「バックハンドロブ」を打っている先週の連続写真を写し取ったものです。ポイントは「上に向かって打つ」のではなく、「前に向かって打つ」ことです。その打つ際に、① ラケットを持つ手と腕の部分で、回外と外旋を使ってしっかり打つこと② 打つ際に利き足(ラケットを持つ手側の足)をフロアに着いて、その反発を利用することがポイントになります。構えている自分の正面からバック側(利き手の反対側)の前に落ちてくる(沈んでくる)シャトルを打ち返すストロークの基本ですが、上の連続図が基本的なものになります。基礎打ち(練習)では、自分に向かってきてくれるシャトルを打ち返すので、こんな感じで殆ど1歩程度の範囲で打ち返すことになるので、しっかりと利き足(ラケットを持っている手の方の足)で踏ん張って、その反発も利用してシャトルを打ち返します。とは言うものの、ゲーム中に殆ど動かずに楽に「バックハンドロブ(ロビング)」を打ち返すことは少ないですよね。相手はこちらが出来るだけ打ち返しにくいところを狙ってシャトルを打ってきますので、そのシャトルを取りに動いてから打ち返すことになります。少し離れたところに動いて打ち返す場合はこうなってきます。シャトルの落下点に向かってステップして、シャトルを打つ(インパクトする)ポイントに向かって利き足(ラケットを持っている手の方の足)で踏ん張って、その反発も利用しながら打ち返します。さらに、当然落下点に対して余裕は無いので身体全体もいっぱいに伸ばして打つことになります。でも、この時にも基本的にラケットは前に振ります。上には振りません。さらに遠くへ移動して打つ場合は、当然より余裕がなくなります。インパクトに入る前に1歩あるいは数歩移動してきて、その後インパクトのポイントに向かって大きく踏み出しながらしっかり踏み込んで身体を伸ばして前に向かって打ちます。加えて、身体を伸ばしきって(脚を大きく踏み出した状態で)打ち返した後は、後の脚を一旦前の脚に寄せて歩幅を狭くしてから元に返ります。 ← うちの近所のラケット専門店
2024年07月03日
コメント(0)
競技としてのバドミントンにはコントロールラフェスタパパ のROOM - 欲しい! に出会える。 (rakuten.co.jp)→この中の「コレクション」でお薦めのバドミントン用品を分類して紹介しています。初心者・初級者でも特に小学校高学年から中学校くらいの男の子に多いのですが、ちょっと打てる様になるとネットを挟んで打ち合うのは良いのですが、コースも力加減もコントロール出来ずにただがむしゃら(我武者羅)に打って、それで相手が取れないと、それで「決まった!」として得点したような錯覚に陥りがちです。シャトルがラケットに当たるを幸いに、ただ打ち合うゲームもどきで点数を数えても、それは公園で「ばどみんとん」しているのと同じで、競技としての「バドミントン」とはほど遠いものです。(それどころか、まだ公園での「ばどみんとん」で打ち合う回数を続けられるように、相手に打ち返して貰えるところに打とうと頑張っている小さい子の方がマシです!)その状態で中級者以上を打ち合えば、事もなげに打ち負かされてしまいます。では、何が大事なのでしょう??それは、さまざまな打ち方(ストローク)で、「狙った方向(コース)に」「狙った力加減で」「ミスすることなく」打ち返すことが大事です。つまり「コントロールが大事!」と言うことです。ついでに書くと、初級者を抜けつつある中級者になりつつある中学生なりの子でも、コントロールミスでネットにかけたりコート外に打って自滅してるケースが多いですが(特にこれまた男の子の力任せのスマッシュのミス)、これもコントロールをおろそかにしているケースになります。バドミントンは「ネットを挟んで相手のコートにシャトルを落としたら得点になる競技」ですよね。そういう意味ではバレーボールに近いですよね。バレーボールで分かるように、打つコース、打つ強さ、さらには相手を崩して隙が出来たところに狙って打つことが問われる競技ですよね。バレーボールで相手のコートに返せないプレーは一番嫌われると思いません??まず、相手のコートに返すことが最優先ですよね?バドミントンも同じだと思います。まず相手のコートに返す。そして、相手の取りにくいところに返す、あるいは相手に出来た隙のある場所に返すことが大事だと思います。これから、その「コントロール」を磨く練習について説明していきますが、まず、やって欲しい(心がけて欲しい)のは、練習開始前にコートに入ってアップする場合に、ただやみくもに打ち合うのではなく、まず「バックハンドドライブ」を中心として(「フォアハンドドライブ」も入れて)、2人でラリーを打ち合って、ミスなく続ける練習をしましょう!これで、お互いの上半身をめがけて打ち合って、続ける練習こそが全ての始まりだということを理解してください。
2024年06月24日
コメント(0)
プッシュレシーブ1ROOM - 欲しい! に出会える。 (rakuten.co.jp) ← 勝手なお薦めのバドミントン周辺グッズラフェスタパパ のROOM - 欲しい! に出会える。 (rakuten.co.jp) このブログで(2024年現在)全てのストロークの基本とするのは「バックハンドドライブ」で、ここから関連付けながらいろいろなストロークについて説明しています。「バックハンドドライブ」は前傾姿勢で構えた際に、身体の正面からバック側(利き手の反対側)の特に腰から上くらいに飛んで来るシャトルあるいは頭より上から落ちながら迫ってくるシャトルをフロアに平行に(水平に)打ち返すストロークになります。(場合によっては腰より下もありますが・・・)この「バックハンドドライブ」は基本的には「バックハンド」のグリップ(握り方)で打つものになります。このグリップ(握り方)で、どちらかというとラケットを縦にして上から下に打つのが「ドライブ」ということになります。が、先の「バックハンドドライブ」のもう一度ゼロからのストローク(9-2)バックハンドドライブ | バドミントンのつどい「ぬりかべ」&「はねっこ」 - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)で説明した様に、シャトルが正面からではなく、ある程度バック側に外れて飛んで来る場合はラケットがそちらの方向に倒れながら打つことになります。シャトルが、胸の高さ、腰の高さ、太ももの高さ、膝の高さと低くなれば、それに合わせてラケットが倒れてきて横方向から場合によってラケットヘッドがグリップより下がるような打ち方になります。ラケットのヘッドがグリップより下になるような打ち方になると、もはや「ドライブ」とは言いにくくなります。そんな打ち方のひとつが「プッシュレシーブ」になります。前述の通り、特にネット際で「フォアハンドドライブ」をよりコンパクトにしてシャトルを押し込むように打ち込むストロークを「プッシュ」だと説明しました。この「プッシュ」によって押し込まれて低めに飛んで来るシャトルこそが、今回取り上げる「プッシュレシーブ」の対象となる返球になります。(他に、もう少し後から「ドライブ」であるいは軽めの「スマッシュ」でネットを越えてから沈んでくるシャトルも対象ですけど・・・)では、実際の「プッシュレシーブ」の連続写真の写しを見てみましょうこんな感じで、キッチリとした前傾姿勢で構えて、特に相手の「プッシュ」はこちらからの返球を最前線で素早く打ち返してきて、こちらの膝より下くらいに鋭く沈み込んでくる返球になりますから、こちらも対応する時間が短いです。前に体重を乗せてコンパクトにラケットを振って押し返します。この時のポイントは・前傾姿勢の自分の前にバランスボールくらいの空間をイメージして、その向こう側でラケット構える・ラケットを手首だけ(回内だけ)で素早く(コンパクトに)テイクバックして・ラケットを水平からちょっとだけ角度を上向ける程度で振って・ラケット面もほぼ前に向けたままで・相手からのシャトルの勢いを利用して打ち返すという事になります。相手からのシャトルが強ければ強いほど、その勢いだけで、こちらのラケットを合わせるだけで返せますから、ラケット面でコーズを選んで打ち返します。ここで注意したいのは、前傾姿勢が甘くて(棒立ち気味になって)、ラケットを下に向けた状態で相手のシャトルにあわせに行くと、返球を打ち上げてしまうことになりがちでしかも勢いも殺してしまいがちなので相手のチャンスボールになってしまうケースが多いです。キッチリとラケットを水平方向に振ることが大事です。また、飛んで来るシャトルが自分の正面から外れてくる場合は、その外れた方向に利き足を出して対応します。(この辺りは後述します。)
2024年06月24日
コメント(0)
プッシュ!ROOM - 欲しい! に出会える。 (rakuten.co.jp) ← 社会人バドミントン初心者に勧めたいラケットこのブログで(2024年現在)全てのストロークの基本とするのは「バックハンドドライブ」で、ここから関連付けながらいろいろなストロークについて説明しています。一番基本の「バックハンドドライブ」を補いながら同じコンセプトで「身体のできるだけ前で押すように打つ」と説明した「フォアハンドドライブ」からさらに発展しましょう。「フォアハンドドライブ」はこんな風に、しっかりとした「テイクバック」から「肘」「手首」「ラケット」の順に前に振りだして、身体の出来るだけ前でシャトルを押し出すように打ち返すストロークですが、これをコンパクトにしてネット際でシャトルを相手コートに「押し込む」ストロークが「プッシュ」になります。特にダブルスでトップアンドバックの攻撃的陣形となって、相手からの返球が低くなった時に前衛がその返球のシャトルの正面に居た(入れた)場合に使われます。実際の選手の「プッシュ」の連続写真を写し取るとこうなります。非常にコンパクトに「前に押し込んでいる」のが分かるかと思います。自分のコートの前に居て、相手から比較的低くネットの直ぐ上を越えて来る返球に対応して打つストロークになりますから、相手が打ってから時間的余裕がありません。なので、大きなテイクバックを取っていると間に合いませんし、例え間に合ってもインパクトの瞬間のラケットのフェイスが上を向いたり下を向いたりして安定しません。また、テイクバックが大きいと腕の振りも大きくなりラケットのフォロースイングも大きくなってネットを叩く(ネットタッチする)可能性も高くなります。なので、とにかく「コンパクト」に振ることが大切で、・テイクバックは最小限、グリップを握る手首が自分の視界内にあること(=グリップを握る手首を顔より後ろに下げないこと)・ラケットを持つ腕(利き腕)の肘を下げないことが大事になります。で、このストロークをする場合にネット前に立ちますが、このネットからの距離感としては、最前でもサーブラインをまたぐ程度と考えます。それ以上近いとネットを叩いてしまいます。この位置からでラケットをほぼ引かずに「押すだけ」「倒すだけ」で相手コートの中央から前に向けてシャトルを打ち下ろします。
2024年06月23日
コメント(0)
フォアハンドドライブ2ROOM - 欲しい! に出会える。 (rakuten.co.jp) ← 勝手なお薦めのバドミントン周辺グッズ個々のストロークについて説明を進めています。このブログでは(2024年度現在)全てのストロークの基本とするのは「バックハンドドライブ」です。この「バックハンドドライブ」でカバーできる範囲は広く、バックハンド側から270°くらいありますが、それを補うのが「フォアハンドドライブ」になります。「フォアハンドドライブ」もそれはそれで、180°くらいの範囲をカバーすることができます。基本的には身体の正面利き手側に来るシャトルを返球するのが「フォアハンドドライブ」ですが、フォア側(利き手側)の返球が遠くに来る場合もありますので、そんなフォア側に遠めのシャトルをドライブで打ち返す場合を考えてみましょう。(「フォアハンドドライブ」あるいは普通に「ドライブ」の練習をしていれば、返球が乱れることもありますから、少し離れた返球も出てきますのでこれも大事です。)シャトルが正面から外れたら、その外れた方向に利き足を出して対応します。最初の「フォアハンドドライブ」で「身体の前で」と説明していますが、足を出す方向によっては身体が斜めに開いて横方向に向かったりします。それでも身体から離れた位置でシャトルをインパクトするのは変わりません。また、正面で捉える「フォアハンドドライブ」では、身体を前に押し出す力を利用してドライブを打ちましたが、正面から外れると「身体を捻って」、その「捻り」の回復力(捻り戻し~を利用してドライブを打ちます。シャトルが飛んで来る方向に利き足を向ける際に、身体を余分に開いて身体を捻り込みます。その後、シャトルの方向に利き足を(「ドン」と)着いて、それから利き足に体重を乗せて、それから捻り込みで貯め込んだ力を、捻り戻しで開放しながら腕をシャトルに向けて振って、最後にインパクト寸前で回内・内旋でラケットを一気に振ります。少しシャトルが離れれば、利き足の踏み出しも大きくなりますが、身体を傾けてそちらに身体を伸ばしてそちらに力を解放してラケットを振り抜きます。「ドライブ」ですから、インパクトの瞬間は返球したい方向にラケットのフェイスを向けて押し出す感じです。
2024年06月22日
コメント(0)
バックハンドドライブ2ROOM - 欲しい! に出会える。 (rakuten.co.jp) ← 普段使いのバドミントンラケット個々のストロークについて説明を進めています。このブログで(2024年度現在)全てのストロークの基本とするのは「バックハンドドライブ」です。基本となる「バックハンドドライブ」は、そのままのバックハンドで打てる範囲がこれくらいあります。身体の前の範囲内ですから、この範囲内では身体の前に出来るだけ前で(遠くで)インパクとします。。今回はバック側に少し遠いシャトルをドライブで打ち返す場合を考えてみましょう。(「バックハンドドライブ」の練習をしていれば、返球が乱れることもありますから、少し離れた返球も大事です。)シャトルが正面から外れたら、その外れた方向に利き足を出して対応します。最初の「バックハンドドライブ」で「身体の前で」と説明していますが、足を出す方向によっては身体の前も斜め前とか横になったりもします。それでも身体から離れた位置でシャトルをインパクトするのは変わりません。また、正面で捉える「バックハンドドライブ」では、身体を前に押し出す力を利用してドライブを打ちましたが、正面から外れると「身体を捻って」、その「捻り」の回復力(捻り戻し)を利用してドライブを打ちます。シャトルが飛んだ方向に利き足を向ける際に、身体を縮めて身体をに捻り込みます(丸め込みます)。その後、シャトルの方向に利き足を(「ドン」と)着いて、それから利き足に体重を乗せて、それから捻り込みで貯め込んだ力を、捻り戻しで解放しながら腕をシャトルに向けて振って、最後にインパクト寸前で回外・外旋でラケットを一気に振ります。少し高い返球ならシャトルの方向に向かって力を解放してラケットを振り上げます。「ドライブ」ですから、インパクトの瞬間は返球したい方向にラケットのフェイスを向けて押し出す感じです。
2024年06月22日
コメント(0)
フォアハンドドライブ1ROOM - 欲しい! に出会える。 (rakuten.co.jp) ← バドミントン初心者中学生新入部員に勧めたいラケット前回、このブログで(2024年現在)全てのストロークの基本とする「バックハンドドライブ」について説明しました。この「バックハンドドライブ」と起点として、次のストロークの説明に進みましょう。今回は「フォアハンドドライブ」です。先の「バックハンドドライブ」応用すると、身体に対しての守備範囲はの様にカバーできます。役270°くらいありますね。この範囲を先の「バックハンドドライブ」の身体の前でのインパクトの位置で打てるということです。で、この範囲でカバーできない利き手側(外側)を中心とした「フォアハンド」が「フォアハンドドライブ」が必要な範囲です。(もちろん重複して「フォアハンドドライブ」で打てる範囲はもっと広いのですが・・・)「バックハンドドライブ」でポイントとした「身体の前で捉える」「身体の前でインパクトする」という点を大事にして、この「フォアハンドドライブ」を考えていきます。もちろん、「バックハンドドライブ」で注目した他の「インパクトする寸前までラケットヘッドを遅らせて」なども大事で出てきます。では、まず実際の「フォアハンドドライブ」を打っているところを写し取った連続画像を見ましょう。いずれも実際に選手が「フォアハンドドライブ」を打っている連続写真を写し取ったものです。ここでのポイントは① シャトルは身体の前方で捉える② スイングは「手首」(グリップ)を先行させて次にラケットを前に出す③ ラケットのフェイスはきっちり相手の方に向けてインパクトする④ シャトルをインパクトする寸前までラケットヘッドを遅らせて、インパクトの瞬間に一気に手首(回内)を返してシャトルを打つ(弾き飛ばす)になります。「バックハンドドライブ」が身体の近くで打ちにくくて、自然と身体の前で打てる様になるのに対し、「フォアハンドドライブ」は身体の真横とか真上でも打ててしまうので、気を抜いているとシャトルが来てしまって身体近くのインパクトになってしまいます。身体からの距離感は「バックハンドドライブ」と同じか、それ以上に前なので、先に「バックハンドドライブ」を身につけていれば、その距離感を大事にして「フォアハンドドライブ」も打ちます。本来の「フォアハンドドライブ」のインパクト位置これが、遅れて身体の横とか身体の(頭の)上になったりすると腕や肘がうまく使えなくなって強いドライブが打てなくなったり、ラケットのスイングそのものが遅れてラケットフェイスが上を向いてしまって、シャトルを打ち上げてしまったりします。しっかりと体重移動をして、利き足に体重を乗せたり、身体自体を前に送り出して、さらに前でのインパクトを心がけたいです。正面からだとこうなります。当然、普通の「フォアハンドグリップ」の握りで打ちます。脱力して手首の「回内」で打つのが大事です。「シャトルを前で捉える」とうところで、の様に、インパクト練習用フラッグでインパクト位置やインパクト感を確かめてから練習するのも良いでしょう。その上で飛んで来る(落ちてくる)シャトルの身体に対する位置はズレて、左右や前後に変わるので、それを自分で動いて調節して、丁度良い位置でインパクトする練習をしましょう。上記の実際の「フォアハンドドライブ」の連続画像で、ラケットが最後に遅れてくるところ(青色の捕捉線)と、身体の前でインパクトしているところ(ピンク色の捕捉線)および正面にインパクトしているところ(黄色のインパクト面)を確認してください。さらに「バックハンドドライブ」同様、打つ際に利き足に体重を乗せるのが基本です。上の図の下3つがわかりやすいですね。やはりラケットを「押し出す」感じがあるので、しっかり体重を乗せたいです。(「バックハンドドライブ」の場合は身体の向きや状況によって逆足に乗ることもありますが、「フォアハンドドライブ」はほとんどの場合利き足に体重を乗せます)これで、「バックハンドドライブ」と同様にコートを横に使って(ネットの無い状態)でドライブのラリー練習をしたいです。が、2人とも「フォアハンドドライブ」だとラリーが乱れがちなので、どちらかが「フォアハンドドライブ」で反対側は「バックハンドドライブ」、あるいは「フォアハンドドライブ」「バックハンドドライブ」と決めてしまわずに「ドライブ」としてラリーの練習をすると良いでしょう。→ 「バックハンドドライブ」で練習した場合と同様、お互いの顔を中心としてラケットの長さを半径にするくらいの円の中に「狙って」ドライブを打てないと2人のラリーは続きません。また、この距離で強く打ちすぎてしまうと相手が打ち返せません。コースのコントロールとシャトルの強さのコントロールを同時に身につけましょう。参考になる動画を上げておきます。【初心者必見】フォアのドライブをコンパクトに強く打つグリップと振り方のポイントを解説(バドミントン) (youtube.com)(15) 【初心者必見】フォアドライブの打ち方を一から習得!特別レッスン大公開(バドミントン) - YouTube(15) 【初心者向け】フォアドライブを上達させよう!!!【バドミントン】 - YouTube
2024年06月19日
コメント(0)
バックハンドドライブ1ROOM - 欲しい! に出会える。 (rakuten.co.jp) ← 社会人バドミントン初心者に勧めたいラケット個々のストロークについて説明していきます。このブログで(20204年度現在)全てのストロークの基本とするのは「バックハンドドライブ」です。これは、身体の正面ややバック側(利き手の反対側)でシャトルを捉えてそのまま真っ正面に向かって打ち返すストロークです。まず、実際の「バックハンドドライブ」を打っているところを写し取った連続画像を見ましょう。いずれも実際に選手が「バックハンドドライブ」を打っている連続写真を写し取ったものです。ここでのポイントは① シャトルは身体の前方で捉える② スイングは「肘」「手首」「ラケット」の順番に前に出す③ ラケットのフェイスはきっちり相手の方に向けてインパクトする④ シャトルをインパクトする寸前までラケットヘッドを遅らせて、インパクトの瞬間に一気に手首(回外)を返してシャトルを打つ(弾き飛ばす)になります。正面からストロークを見ると ← ← ←肘から前に出てきて、その後手首からラケットが出ていますね。このとき、大切なのは前述の「バックハンドのグリップ」で握っていることです。一般的な「フォアハンドのグリップ」でもこのストロークをすることは出来ますが、手首の角度等に無理が出ますしその回転(回外)がやりにくくなる場合が出てきます。「シャトルを前で捉える!」というところで、こんな風に「インパクト練習フラッグの作り方 | バドミントンのつどい「ぬりかべ」&「はねっこ」 - 楽天ブログ (rakuten.co.jp) 」で紹介したインパクト練習用フラッグでラケットを正面に向けて振る練習をすると良いでしょう。その上で、飛んで来る(落ちてくる)シャトルの身体に対する位置はズレて、左右や前後に変わるので、それを自分で動いて調節して、丁度良い位置でインパクトする練習をしましょう。上記の実際の「バックハンドドライブ」の連続画像で、ラケットが最後に遅れてくるところ(青色の捕捉線)と、身体の前でインパクトしているところ(ピンク色の捕捉線)および正面にインパクトしているところ(黄色のインパクト面)を確認してください。さらに上の図の3つ目にオレンジの矢印を入れていますが、「バックハンドドライブ」を打つ際には利き足に体重を乗せるのが基本です。ラケットを「押し出す」感じがあるので、正面寄りのシャトルに対して身体で押すということは自然と利き手側の方が前に出て、それに合わせて利き足に体重が乗ります。(バックサイドに振られたシャトルを取る場合には、ステップして利き足を出さない限り逆足に体重が乗る場合もありますけど)バドミントンコート横方向に、コートのすぐ外くらいに2人で向かい合って立って、この「バックハンドドライブ」でフロアに水平にシャトルを打ち合えることを目指しましょう。→ お互いの顔を中心としてラケットの長さを半径にするくらいの円の中に「狙って」ドライブを打てないと、2人のラリーは続きません。また、この距離で全力で強く打ってしまうと相手が打ち返せません。コースのコントロールとシャトルの強さのコントロールも同時に身につけましょう。理想的なドライブラリー(片方はフォアハンドですが)ラリーラリー佐藤翔治コーチ&早川賢一コーチによる神デモンストレーション (youtube.com)コート縦方向の練習もありますが良いドライブ練習をされています。特に3選のひとつ目の「ショートドライブ」と3つ目の「8の字ドライブ」はバックハンド基本なので良い見本だと思います。(15) 《バドミントン》初心者必見🔰ドライブ練習3選‼️ - YouTube
2024年06月19日
コメント(0)
バックハンドのグリップROOM - 欲しい! に出会える。 (rakuten.co.jp) ← 勝手なお薦めのバドミントン周辺グッズでは、個々のストロークの説明に入っていく前に、再度ラケットのグリップについて確認したいと思います。・・・と言うのは、ここからの説明では「バックハンドストローク」が基本になって出てきますが、「バックハンドストローク」では標準的な「フォアハンドストローク」の時のラケットのグリップ(握り方)と違った「バックハンド」のグリップ(握り方)をするからです。すでに、最近「初心者への練習方法(16)ふたたび猫手を防ごう(5) | バドミントンのつどい「ぬりかべ」&「はねっこ」 - 楽天ブログ (rakuten.co.jp) 」で詳しく述べていますが、ラケットのグリップを【バックハンドのグリップ】バックハンドのグリップのポイントはラケットグリップの8面体の一番広い面に親指が沿うところです。【フォアハンドグリップとバックハンドグリップは45°捻る】シャフトのないラケットで、グリップとフェイスの関係を見ましょう。フォアハンドグリップは親指の付け根の部分からまっすぐ上がるとラケットのサイドになります。手の位置は変えずにバックハンドグリップにするとラケットが45°回転して、親指からまっすぐ上がるとラケットのフェイスになります。この切替を「握り替え」と呼んでいます。この「握り替え」は動画で見てください。https://www.youtube.com/shorts/Vh8PXnNsZ7w?feature=shareの様に握り替えて持ちます。これ以降、「バックハンド○○○○」と言うストロークが出てくれば、基本この握り方をしていることを前提としましょう。
2024年06月19日
コメント(0)
ROOM - 欲しい! に出会える。 (rakuten.co.jp) ← 普段使いのバドミントンラケットという事で、あらためて組み立て直しながら、書き進めるパートを作ることにしました。そういう意味では過去の記事と重複する部分も多々ありますが、それはそれで重複部分が特に重要な証拠なので、良いかな?という事にして進めます。ここまでで、ラケットの握り方と振り方について説明してきているので(「もう一度ゼロからのストローク(1)~(7))、ここから以降は各種のストロークについて説明していきたいと思います。まず、説明の進め方を示しましょう。① バックハンドドライブ② フォアハンドドライブ③ フォアハンドプッシュ④ プッシュレシーブ⑤ バックハンドロブ(ロビング)⑥ バックハンドレシーブ(バックサイドレシーブ)⑦ バックハンドドロップ⑧ フォアハンドロブ(ロビング)⑨ フォアハンドレシーブ(フォアサイドレシーブ)⑩ フォアハンドドロップ(1)⑪ オーバーヘッドストロークの基礎⑫ フォアハンドドロップ(2)⑬ フォアハンドカット⑭ フォアハンドクリア(1:ドリブンクリア)⑮ フォアハンドクリア(2:ハイクリア)⑯ フォアハンドスマッシュ⑰ バックハンドカット⑱ バックハンドクリア(1:ドリブンクリア)⑲ バックハンドクリア(2:ハイバック)この順番はこのブログ独自で、以前のここでの解説「初心者向け解説」ではこの順番ではありませんでした。これは前の解説が大人の初心者と一緒に練習している中で出てきた説明で、いろいろな参考書や参考DVDを合わせて考えた標準的な順番でした。しかし、その後子供も含めた初心者と一緒に練習している中で、大人なら口で説明しただけでわかること出来ることが子供には難しいこと、あるいは身体の使い方を考えれば従来の指導順では子供に理解してもらいにくいことが出てきたので、今はこの順番で説明(習得)していくのが良いと考えています。説明の基本コンセプトは・ストロークは身体の前で打つことにある・身体の前でシャトルを捉えるのはフォアハンドよりバックハンドが簡単 (フォアハンドは身体の横や真上などで打ててしまうので打点が定まりにくい)・ストロークは身体の正面より低い位置の方が打ちやすい (正面より低い位置のストロークは身体の動きがシンプルなものが多い)・オーバーヘッドストロークは難易度が高いというところにあります。各所で指導されている方には異論もあろうかと思いますが(御意見をお寄せ頂けると嬉しいですが)、ここからのシリーズではこの進め方で説明したいと思います。
2024年06月19日
コメント(0)
バドミントンの動き出しについてROOM - 欲しい! に出会える。 (rakuten.co.jp) ← 勝手なお薦めのバドミントン周辺グッズこのブログ中ではプレイの(バドミントンの)動き出しについていろいろなものが出てきています。いずれもこれを書いている私の理解で書いていて、もしかしたら少し違っているかも知れないので、一度それをどう理解して使っているのかまとめてみたいと思います。プレイの動き出しは、基本的には止まっている身体の重心をどう動かし始めるかと言うことになります。《リアクションステップ》まず、バドミントンの動き出しとすると良く出てくるのが「リアクションステップ」です。これは、相手のプレイヤーがシャトルをインパクトするタイミングで軽く飛び上がり、シャトルが飛んで来る方向を見極めて、その方向を逆に先に足を着いて動きたい方向に身体を傾斜させることでそちらの方向に「動き出す」というものです。相手のインパクトの瞬間に軽く飛びます。で、シャトルが飛んで来る方向が分かれば、その方向と反対の足を先に着地させます。そうすることで着地と反対方向に身体を傾斜させてそちらに進む力を発生させます。左右への動きの対応が基本ですが、前後に動くときも先に着地する足をどこに着地させるかで方向が制御できます。上級者の多くが行っている「リアクションステップ」ですが、全ての場合に使えるというものでもありませんし、欠点もあります。まず、相手のインパクトの瞬間がちゃんと見ていられる場合なので、シングルスの比較的ゆったりとした球回しの間であったり、ダブルスなら相手の後衛がコート後方から打ってくる場合に使えるもので、シングルスにしてもダブルスにしてもコート前方からの攻撃やネットプレイになると「リアクションステップ」をいちいち使っていられなくなります。さらに、小さく飛び上がるということは、自分の視界が多少なりとも上下することになるので、これは相手あるいは相手からのシャトルが自分に対して急に上下することになります。相手からの返球が「ドライブ」や「スマッシュ」である場合はシャトル自体が上下に変化するに等しいので球筋の見極めを邪魔しかねません。なので、何でもかんでも「リアクションステップ」すると言うのは間違いだと思います。《古武道の動き》古武道を応用した動き出しのバドミントンへの応用は、近年盛んに取り上げられています。有名なのは奈良岡功大選手のコーチでお父上の奈良岡コーチが、功大選手に子供の時から「すり足」での移動を教え込んだというお話があります。武道系の動きは身体の中心(重心?)になる「丹田」を上下させずに水平に動かすことを基本としているかと思います。これは取りも直さず自分の視線が上下せず水平に移動することなので、上の「リアクションステップ」で問題にした上下動が少なくなると言うことになるでしょう。特に武道系の「動き出し」となると、「抜重」「膝抜き」「縮地」という言葉が出てきます。一見すると違いがわかりにくく、私も武道を教わっている訳ではないので、もしかすると理解が間違っているのかも知れませんが、以下の様に理解しています。<抜重>身体を支えて立っている2本の足の内、動きたい方の足で「立つのを辞める」(=踏ん張るのを辞める)ことだと思います。(武道としては両脚の「抜重」もあるのでしょうけど・・・)立つのを辞めれば足はフロアから離れる、あるいはフロアに着いていても仕事をしない状況になるので、そちらに身体が傾斜します。それを、立つのを辞めている足であらためて支えようとして、進みたい方向に1歩踏み出すことでそちらに進むというものです。身体が傾斜した後にそちらにすぐに足が出せるという意味では即応を要求される動きにはこの「抜重」の考え方が大事かと思います。別記の「ショートサーブ」に対する「サーブレシーブ」が例になるかと思います。「ショートサーブ」は飛距離が短いので、相手が打ってからの対応が極端に短くなりますし、まして「ショートサーブ」を押し返そうと思うとネットを越えたところ直ぐに打ち返したいので対応の短さは最短だと思います。<膝抜き>「抜重」と似ているのですが、2本で立っている足の、動きたい方の足の膝の力を抜いて(脱力して)そちらに身体を傾けて身体を動かすことを「膝抜き」と言うと思います。「抜重」が足を動かしてから身体が傾くのに対して、「膝抜き」で動く場合は先に身体が傾いてそのあとそれを補うために足が動く感じだと思います。「抜重」は上記にあるように足を左右に開いていれば左右に対して動けるし、前後に開いていれば前後に動けるのに対して、「膝抜き」は左右に開いている時は分かりやすいですが、前後や斜めに開いている場合に「膝抜き」と言うのはやりにくいというかわかりにくいかと思います。<縮地>武道で言う「縮地」というのは、動きたい方向に「倒れて」、重心をそちらに動かして、倒れるのを足で支えながら、倒れ続けるのを足で補い続けて進むことを「縮地走り」などと言うようです。身体を傾ける方法としては、図の様に足のバランスを崩す場合もありますが、例えば身体の中でも重い「頭」を動きたい方向に傾けるなどという事も考えられます。方法問わずに重心のかかる位置を身体の中心からずらせることを指すと思います。上記の「抜重」も「膝抜き」も身体を傾けて、その傾きを進行の力に変えるので最終的には「縮地」になるのかと思っています。ただ、例えば頭を動きたい方向に偏らせて身体を方向けて、それからそちらに足を出して進むとなると、例えば「抜重」での動き出しにくらべれば遅い動きになるかと思います。持久力重視で、より身体の筋肉への負担を軽減するなら脚の「抜重」より頭(上半身)のバランスを偏らせる「縮地」の方が向いているかと思います。選手以上に長い距離を走り、しかもストップアンドゴーを繰り返し、でも極端に俊敏な動きを要求されない、例えばサッカーの審判などは、この「縮地」の考え方で動き出しを制御しているのかと思います。以上、「リアクションステップ」にしても古武術の「抜重」「膝抜き」「縮地」にしても動作開始を以下にスムーズに行うかを考えたものだと言えます。このブログでも、以前の記事では動き出しに後足の「蹴り」についての言及をしていますが、シャトル際のフットワークを除くと、「蹴って」進むより体重移動・重心移動で動くことが求められることがわかるかと思います。
2024年06月14日
コメント(0)
最近とある中学校のバドミントン部の練習をお手伝いしていて、20〜30人の子供達とコート3面で練習しています。出来るだけ効率よくコートに入って練習してもらう為にメニューを考えているので、そんな中で出てきた良さげな練習方法を上げていっています。(春から新入部員20人余りを迎え全体で50人近くになっていることから、最近は隣の剣道部のご厚意でもう1面強の面積をもらって4面での練習になっていますが・・・)《コート全面を要求する練習》大人数の部活動で少ないコート数での練習を考える場合、ストロークの技術的な練習であれば半面筒に分けて出来るだけ沢山の人数がコートを利用できることを考えます。このブログでも基本的に「大人数の学校バドミントン部の練習方法」では基本的に半面での練習を考えています。しかし、実際の試合を考えると、シャトルやフットワークでのコートの広さ感、距離感、あるいはダブルスのパートナーとの距離感を考えるとある程度全面コートを使った練習も必要になります。部活動では時間的に区切って効率の良いコート全面での練習を考えることも必要でしょう。《ダブルス特有の技術・戦術》バドミントンはシングルスとダブルスがあります。個々のストロークやフットワークはシングルスとダブスルに大きな違いはありません。しかし、ダブルスは2人でコートに入るので、2人のポジショニングからそのローテーションという特有の技術が必要になりますし、コートを2人が守っているので攻めるべき空き空間が刻々と変化するので、そこを狙う技術・戦術が必要になります。その分、その動きをパターン化することも難しくなりますが、特有のパターンというのは存在します。また、そのパターンにはまる(はめる)プレイ(ストローク)というのもあります。そんな「戦術パターン」について考えて練習しましょう。【練習の前提】ダブルスの「サーブ」は前のサーブラインギリギリから相手のサーブラインギリギリに落下する「ショートサーブ」が基本です。「ショートサーブ」であれば相手に「オーバーヘッド」で強打される可能性が低くなるので基本とされます。「ショートサーブ」が基本となれば、レシーバーも前のサーブラインに寄って前に立ち、そこから「ショートサーブ」に対応しようと構えます。「ショートサーブ」のみを使っていれば、レシーバーはどんどん前に出てレシーブを押し込もうとしてきます。そこでレシーバーの後ろが空いてきますし、レシーバーに後ろへの警戒をさせるためにも「ロングサーブ」も入れて行くのがダブルスのサーバーの戦術になります。【練習の目的】① サーバー:キッチリとサービスエリアの後方奥に入る「ロングサーブ」を打てるようになりましょう。② レシーバー:「ショートサーブ」を待つ構えから一気に後ろに下がり「ロングサーブ」に対応できるようになりましょう。③ サーバーとパートナー:レシーバーが「ロングサーブ」に対応しようとしても、うまく「スマッシュ」出来る場合から追い込まれて「クリア」を上げてくる場合まであります。それぞれに対応できるようにしましょう。【準備】練習は多球で行います。通常のダブルスと同様に2ペア4人でコートに入ります。【実施方法】①からの「ロングサーブ」で始めます。①の「ロングサーブ」ですが、構えている段階で「ロングサーブ」を打つことを悟られるようでは困ります。「ショートサーブ」と同じ構えから「ロングサーブ」を打てるように練習したいです。また、このときレシーバーの③は前方で「ショートサーブ」を意識したような構えで待って、そこから後方にステップします。さらに、①が「ロングサーブ」を打ったということは、シャトルを打ち上げたことになります。③がうまく後方に下がることができれば「スマッシュ」が飛んで来る可能性があります。その為①と②は守備的なサイドバイサイドに開いて待機する必要があります。《ロングサーブへの対応の基本》ここでは③になるレシーバーの「ロングサーブ」への対応ですが、基本的なところは説明しておきます。ダブルスのサーブに対するレシーバーですから、まずは「ショートサーブ」に対応する為にサーブラインに近いところに立っている筈です。ここからの(裏をかかれて?)後方への「ロングサーブ」ですから、素早く下がって対応しなければなりません。が、素早く対応出来れば高く上がったシャトルなので「スマッシュ」なり「ドロップ(カット)」なりで攻撃できる可能性がありますから、この「素早く」の対応をやりたいところです。基本的な「ロングサーブ」への対応のステップですが、こうなります。① まず構えている後の足を「抜重」で立っているのを辞めて身体を後方に傾斜させて後に進む力を生み出します。② 後に倒れる力を利用して身体を反転させ、利き手(ラケットを持つ手)が後方に引かれるように半身の状態になります。③ ①の「抜重」で力の抜けた足を後に踏み出して後に倒れようとする身体を支えますが、後に進み力は殺さないようにしてまず後に一歩さがります。④ 送り足で1歩目より大きめに2歩目を後に踏み出すとともに、シャトルを見上げることで上半身が後傾斜になるのでその傾きを利用してさらに後に下がります。⑤ 2歩目で下がったところで、後に引いている足(利き足)に前からの足が追いついたところで後方気味に飛び上がって落ちてくるシャトルを打ちます。⑥ 身体は後方に飛んでいるますが、シャトルを打つところで身体を利き手が後の半身から利き手が前の半身に入れ替えて利き足と反対の足を後方に下げて踏ん張りますこの動きのポイントは1) [抜重」で一気に後に下がる → 前に残っている足で蹴って下がろうとすると1テンポ遅れるので「抜重」からの動きが大切です2) 利き手を後に引いた半身で下がる → 「ロングサーブ」があがって動き出す前に先に見上げてしまうと身体が正面のまま起き上がってそのまま下がることになり大きなステップでさがれなくなります。もう少し細かく動きを見ると後に下がる場合、最初の1歩は後方に下がる力を生み出すためで、2歩目で大きめに下がります。2歩目の終わりに後方へ飛ぶための力を溜めるとともに、この2歩の間に後方へ進む力を殺さないようにします。2歩目の後はシャトルの落下に合わせて飛び上がりシャトルを打ちますが、この時にタイミングやシャトルの角度を考えて「スマッシュ」を打つのか「ドロップ(カット)」を打つのかあるいは無理があるので「クリア」で時間を稼ぐのかを判断します。《ケーススタディ》1) レシーバー③が素早く下がれて「スマッシュ」できる場合③は素早くうまく下がれたと言っても体勢的には無理になりがちなので「スマッシュ」で狙えるのはストレートかコート中央くらいになります。④は、③が勢いよく下がっていますし、③が「スマッシュ」を打っているので攻撃的ですからトップアンドバックで前方のカバーに上がります。③からの「スマッシュ」に対して①と②はサイドバイサイドで準備していますが、④がネット寄りの前をカバーしてくるので、下がりながら「スマッシュ」して体勢の準備が整っていないであろう③の方にシャトルを回します。また、①と②としては「ロングサーブ」でレシーバー③を崩したかったのですが、それが不成功で③に「スマッシュ」を打たれた訳ですから体勢を整え直したいところもあります。それらを加味して、さらに前方に出てきている④に捕まらないことも考えて高さを調整しながら後方に「ロブ(ロビング)」を上げます。③は「ロングサーブ」に対応した後、体勢が一杯一杯になっている自分に再度シャトルが上がってくる可能性があるのでこれを考えて素早く体勢を整えておいて上がってくる「ロブ(ロビング)」を「スマッシュ」や「ドロップ(カット)」をします。練習はこの4球目で終了です。最後の③からのシャトルをコート外に除くか①に返して次の「ロングサーブ」を打ちます。2) レシーバーの対応が少し遅れてネット際に「ドロップ(カット)」を打つ場合③は「ロングサーブ」で崩されなくても「スマッシュ」のみが選択肢ではなく、①と②がサイドバイサイドに開いていれば「ドロップ(カット)」も選択肢になります。「ドロップ(カット)」であれば、ストレートからクロスまで方向が選べるでしょう。また、③が少々体勢を崩されて、例えばオーバーヘッドで打ち切れなくてもサイドストロークやアンダーハンドストロークからネット際にレシーブを落とすことも可能でしょう。①と②は近い方のプレイヤーがネット前に戻って対応します。やはり④が前をカバーしてきている場合もありますし、ネット際に落とされていればアンダーハンドで取らされるので「ロブ(ロビング)」で返すことになるでしょう。これを③が(場合によって④が)「スマッシュ」します。(ミスしないように!)(再度「ドロップ(カット)」も選択肢としてはありますが・・・)4球目の③と④側からの返球で練習は終了です。シャトルをコート外に除くか①に返して次の「ロングサーブ」を打ちます。3) レシーバーの対応が遅れて何とか「クリア」で返す場合レシーバー③の「ロングサーブ」への対応が遅れて何とかシャトルに追いついた状態からでは、オーバーヘッドからの「クリア」か、振り返るなりしてアンダーハンドからの「ロブ(ロビング)」がコート奥に返ります。そうなれば、サーバー①の「ロングサーブ」による崩しが成功していますから、①と②側からの攻撃ですので、「スマッシュ」あるいは「ドロップ(カット)」が基本になります。練習ですから「(ミスのない)スマッシュ」を打ちます。③と④は、③が体勢を崩して「クリア」や「ロブ(ロビング)」を上げたところでサイドバイサイドに開いている筈なので、①と②側からの「スマッシュ」に対応します。この練習では①と②の間に短く返して終わりましょう。この練習は「ケーススタディ」ですが、③の対応によってケースが変わりますので、それに対応して4人が動くことそのものが練習です。6~12球づつで①~④の役割を交代して練習します。
2024年06月13日
コメント(0)
最近とある中学校のバドミントン部の練習をお手伝いしていて、20〜30人の子供達とコート3面で練習しています。出来るだけ効率よくコートに入って練習してもらう為にメニューを考えているので、そんな中で出てきた良さげな練習方法を上げていっています。(春から新入部員20人余りを迎え全体で50人近くになっていることから、最近は隣の剣道部のご厚意でもう1面強の面積をもらって4面での練習になっていますが・・・)《コート全面を要求する練習》大人数の部活動で少ないコート数での練習を考える場合、ストロークの技術的な練習であれば半面筒に分けて出来るだけ沢山の人数がコートを利用できることを考えます。このブログでも基本的に「大人数の学校バドミントン部の練習方法」では基本的に半面での練習を考えています。しかし、実際の試合を考えると、シャトルやフットワークでのコートの広さ感、距離感、あるいはダブルスのパートナーとの距離感を考えるとある程度全面コートを使った練習も必要になります。部活動では時間的に区切って効率の良いコート全面での練習を考えることも必要でしょう。《ダブルス特有の技術・戦術》バドミントンはシングルスとダブルスがあります。個々のストロークやフットワークはシングルスとダブスルに大きな違いはありません。しかし、ダブルスは2人でコートに入るので、2人のポジショニングからそのローテーションという特有の技術が必要になりますし、コートを2人が守っているので攻めるべき空き空間が刻々と変化するので、そこを狙う技術・戦術が必要になります。その分、その動きをパターン化することも難しくなりますが、特有のパターンというのは存在します。また、そのパターンにはまる(はめる)プレイ(ストローク)というのもあります。そんな「戦術パターン」について考えて練習しましょう。【練習の前提】ダブルスの「サーブ」はネットの高さギリギリを越えてサーブエリア前方ギリギリに落ちてくる「ショートサーブ」が基本です。これに対し、初心者から中級者くらいの基本的な返球は高くコート奥に届く「ロブ(ロビング)」かと思います。中級者から上級者になってくるとショートサーブを低く狙ったところに返すようになります。中学校のバドミントン部で対外試合に出られるようになってくれば、このショートサーブのレシーブも「ロブ(ロビング)」で返すばかりではなくなるでしょう。なので、この・ショートサーブを低く狙ったところに返す・低く返されたレシーブをサービス側の2人でしっかり返すの2つのプレイ(戦術)を練習しておきたいと思います。【準備】練習は多球で行います。通常のダブルスと同様に2ペア4人でコートに入ります。【実施方法】①からのショートサーブから始めます。まず、このショートサーブがいい加減では練習になりません。ネットの上ギリギリを通って前のサーブラインギリギリに入るサーブを打ちたいです。そうして打たれてくるショートサーブを取る③について、低く返すレシーブの狙い所は黄色で示された左右のライン際、ネットの真下の3つのエリアになりますが、まずこの練習では左右のライン際を狙う練習をします。実際のレシーブとなると、③のプレイヤーはサーブラインの後ろから前に飛び出てシャトルを押し込む形が取れます。まず、このときの構え方ですが、相手からの「ショートサーブ」への対応で素早く前に出られる構えであると同時に「ロングサーブ」が来た場合にも対応出来る構えでなければなりません。そういう意味で、構えているときの重心は身体の真ん中に残しておきます。基本的には利き手(ラケットを持つ手)と反対側の足を前に構えます。ここから[抜重」で動きます。※「抜重」:身体の力を抜いて自然体で構えているところから、動きたい方向の足で踏ん張るのをやめて気持ち浮かせてそちらの方向に身体を傾ける動きのこと→「抜重」については後日もう少し説明しましょう。まず、ここで必要な「前」への飛び出しですが、構えているところから、前に出ている利き手と反対の脚の膝を「抜重」します(=その脚で立つのを辞める)。すると身体が前に傾き前に進む力が生まれます。それに合わせて「抜重」した脚を前に踏み出すことで一気に前に進みます。この下半身の動きに合わせてラケットを出せばこうなります。このときラケットは最初の位置から押し出すだけで、テイクバックしません。今回狙っているサイドライン際に低く返球するにはそんなにつよいラケットスイングは必要ありません。普通、構えたところから(大きく)前に出ようとすると後ろ足で蹴って出たくなりますが、後ろ脚で蹴ろうとするとその後ろ足に一旦体重を乗せなければならず、身体の重心が一瞬後ろに下がります。そこから再び前に進むので1テンポ遅れることになります。コートの端から端への大きな動きなどではこのような動きも必要ですが、サーブラインからネット際に飛び出すだけなら必要ありません。また、「抜重」を利用すれば、「ロングサーブ」への対応も速くなります。身体の重心を真ん中にしておけば、今度は後ろの支える脚を「抜重」することで身体が後方に傾き、その傾きにあわせて後ろに進みます。あと、ネット際に向かって「前」に飛び出す場合に構えている前の脚から出るのが一番速く出られると思いますが、逆に利き足を「前」に出したい場合も、同じ様に「抜重」することで「前」に向かって進む力が生まれていますので、それに乗って利き足を前にだして出ることも可能です。で。この前にでて押し込む「サーブレシーブ」としては、先ほどの左右のライン際を狙うとするとこのようなコースになります。ここでの練習としては、先の1球目の①からの「ショートサーブ」に続いて、これら4つのコースを狙って「サーブレシーブ」します。①は前でショートサーブしているので、すぐ前で③が低くレシーブしてくると対応は難しいです。基本的には①の後ろで守っている②が対応します。①と②の左側のライン際に打ち返されれば図の様に②が回り込んでストレート奥に返します。基本的には「ロブ(ロビング)」になるでしょうが、③からの「サーブレシーブ」が高くなれば「ドライブ」で返します。 ①と②の右側のライン際に打ち返されれば図の様にやはり②が回り込んでストレート奥に返します。やはり基本的に「ロブ(ロビング)」になるでしょうが、③からの「サーブレシーブ」が高くなれば「ドライブ」で返します。ここでストレートに返すのは、図で分かるように低い「サーブレシーブ」を打った③が相手コート中央で前に残っている可能性があり、②の位置からクロスに返球するとこの③に捕まる可能性があるからです。②がきっちり相手コート奥に返球できれば、これに対応するのは④になります。(③はまだ前気味に残っているので・・・)④は②からの返球が打てる高さに来れば「スマッシュ」、そこまででなければ奥に打ち返す「ドライブ」で打ち返します。基本的に④からの返球は「スマッシュ」であれ「ドライブ」であれ、ネットの高さより「沈める」ことが大事です。(もちろんミスしないことはもっと大事です。この場合シャトル回しが速くなるのでつい強く打ちたくなりますが、成功率が高くない力一杯のストロークをしてもミスになれば相手の点数ですから、そこはまず相手コートに返すことが第一です。)この練習は④が打つ4球目の返球で終わりです。④の返球が終わったシャトルはコート横に弾くか、①に戻して次の練習を始めます。この練習は③のレシーバーがどこに返球するかで4人の動きがある程度変わります。それも練習の内ですのでいちいち動きをチェックしながら進めましょう。6~12球で①~④の役割を交代して練習を進めます。
2024年06月13日
コメント(0)
最近とある中学校のバドミントン部の練習をお手伝いしていて、20〜30人の子供達とコート3面で練習しています。出来るだけ効率よくコートに入って練習してもらう為にメニューを考えているので、そんな中で出てきた良さげな練習方法を上げていっています。(春から新入部員20人余りを迎え全体で50人近くになっていることから、最近は隣の剣道部のご厚意でもう1面強の面積をもらって4面での練習になっていますが・・・)《コート全面を要求する練習》大人数の部活動で少ないコート数での練習を考える場合、ストロークの技術的な練習であれば半面筒に分けて出来るだけ沢山の人数がコートを利用できることを考えます。このブログでも基本的に「大人数の学校バドミントン部の練習方法」では基本的に半面での練習を考えています。しかし、実際の試合を考えると、シャトルやフットワークでのコートの広さ感、距離感、あるいはダブルスのパートナーとの距離感を考えるとある程度全面コートを使った練習も必要になります。部活動では時間的に区切って効率の良いコート全面での練習を考えることも必要でしょう。《ダブルスのポジショニング》前述の「ダブルスのローテーションについて | バドミントンのつどい「ぬりかべ」&「はねっこ」 - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)」で基本的なダブルスのポジショニングとその移動について説明しました。これを頭に入れながら、実際のラリー中のストロークやシャトルの動きに合わせて、その「ポジショニング」をする練習は、実際のコート全面で実施しないとなかなかできます。では、その「ダブルスのポジショニング」に関する練習を考えましょう。【準備】練習の実施時間としては 2分 が目安になります。2分 を測定できる タイマー(ストップウォッチ) を用意しましょう。ダブルスですから一度に4人がコートに入ります。1コートあたり「練習する子(部員・生徒)」が6人~8人で考えます。基本的にはペアを固定する方が互いの事を理解しやすいです。で、まず2ペア4人が普通のダブルスの様にコートに入ります。この場合、①がサーバーと考えてください。①のサーバーが前のサービスライン近くで中央に立っているので、そのパートナーの②は後方をカバーするために中央より後方に居ます。③は①からのサーブに対応する為に前よりの中央寄りに構えています。そのパートナーの④は①からのサーブには触れないので、③の斜め後方でこのあとコートの何処にでも動ける様に構えます。<パターン>片方が「ロブ(ロビング)」→「ネット際へのレシーブ」→「ネット」もう片方が「(ミスしない)スマッシュ」→「ネット」→「ロブ(ロビング)」になり、合わせると「ロブ(ロビング)」→「(ミスしない)スマッシュ」→「ネット際へのレシーブ」→「ネット」→「ネット」→「ロブ(ロビング)」です。【実施方法】①からの「ロングサーブ」を打ちます(約束事)①が「ロングサーブ」を上げているので①と②は守備的なサイドバイサイドになります。③は①から「ロングサーブ」が来ることがわかっているので、キッチリとコート奥に下がります。③は①からの「ロングサーブ」を「スマッシュ」します。(「スマッシュ」しますが前述の通り「(ミスしない)スマッシュ」です。力一杯打ってミスしてはこの「連続」練習は成り立ちません。)③が「スマッシュ」を打っているので、③と④は攻撃的なトップアンドバックになります。③からの「スマッシュ」に近い方の②が「ネット際へのレシーブ」をスマッシュを打った③側のエンドよりに返しています。ダブルスでは通常相手から「スマッシュ」を打たれると高い「ロブ(ロビング)」で返すことも多いのですが、これは延々と相手に主導権を握らせて守備に徹する様な場合に多く見られる対応です。攻守の切り替えを早くして主導権を奪取したい場合には相手側の空いているネット際に狙って短くレシーブします。なので、この練習では相手からの「スマッシュ」をネット際の狙った場所に返しています。ネット際の前に返球されてきているのでトップアンドバックになっている③と④の前側の④が対応します。④は「ネット」で短く返球します。②はその前にネット際に短く返球しているので、打った後前に意識が行っていますから、そのまま④からの短い返球に対応します。②は空いている左方向のネット際に返球します。先にネット際の対応に前に来ている④は、②の短い返球に対応します。③は④が左から右に平行移動したら、それに合わせて後方で右から左に移動してカバーします。④は「ロブ(ロビング)」を上げます。これで攻守交代です。④が「ロブ(ロビング)」を上げたところで③と④は守備的なサイドバイサイドに切り替わります。④からコート奥へ「ロブ(ロビング)」が上がれば②は先ほどからネット寄りでプレイしているので、もう一方の①がコート後方への「ロブ(ロビング)」に対応します。①の右への移動に合わせて②は左側のケアします。①が「スマッシュ」を打ちます(打ちますが、これもミスをしないことが大前提です。全力ではなく6~7分の力でまず相手コートに入れることが先決です)①が「スマッシュ」で攻撃に出ているのですから、当然①と②はトップアンドバックになります。相手がサイドバイサイドでしっかり守っている場合に、それに向かってスマッシュを打つ場合、しばしば相手2人の間を狙って打つ場合があります。相手もお見合いを狙ったものです。この場合①は③と④の間に「スマッシュ」を打っています。角度的に④に向かって飛んでいますので④が対応しています。(少し角度が違えばフォアサイドでシャトルが取れる③が対応しても良いのですが・・・)④は(約束事なので)ネット際に短くレシーブします。トップアンドバックで前側を守っている②が対応します。②はネット際へ返球します。近い方の③が「ネット」で対応します。③の「ネット」には前に出ている②が対応します。②から「ロブ(ロビング)」を上げます。②が「ロブ(ロビング)」を上げたので、①と②は守備的なサイドバイサイドに開きます。②の「ロブ(ロビング)」に対応して、後方気味に下がっていた④が対応します。④が「スマッシュ」します。以降、この要領で攻守を切り替えながら回して行きます。上述の通り2分間ミスなく途切れさせず回し続けることが目標です。
2024年06月12日
コメント(0)
最近とある中学校のバドミントン部の練習をお手伝いしていて、20〜30人の子供達とコート3面で練習しています。出来るだけ効率よくコートに入って練習してもらう為にメニューを考えているので、そんな中で出てきた良さげな練習方法を上げていっています。(春から新入部員20人余りを迎え全体で50人近くになっていることから、最近は隣の剣道部のご厚意でもう1面強の面積をもらって4面での練習になっていますが・・・)《コート全面を要求する練習》大人数の部活動で少ないコート数での練習を考える場合、ストロークの技術的な練習であれば半面筒に分けて出来るだけ沢山の人数がコートを利用できることを考えます。このブログでも基本的に「大人数の学校バドミントン部の練習方法」では基本的に半面での練習を考えています。しかし、実際の試合を考えると、シャトルやフットワークでのコートの広さ感、距離感、あるいはダブルスのパートナーとの距離感を考えるとある程度全面コートを使った練習も必要になります。部活動では時間的に区切って効率の良いコート全面での練習を考えることも必要でしょう。《ダブルスのポジショニング》前述の「ダブルスのローテーションについて | バドミントンのつどい「ぬりかべ」&「はねっこ」 - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)」で基本的なダブルスのポジショニングとその移動について説明しました。これを頭に入れながら、実際のラリー中のストロークやシャトルの動きに合わせて、その「ポジショニング」をする練習は、実際のコート全面で実施しないとなかなかできます。では、その「ダブルスのポジショニング」に関する練習を考えましょう。【準備】練習の実施時間としては 2分 が目安になります。2分 を測定できる タイマー(ストップウォッチ) を用意しましょう。ダブルスですから一度に4人がコートに入ります。1コートあたり「練習する子(部員・生徒)」が6人~8人で考えます。基本的にはペアを固定する方が互いの事を理解しやすいです。で、まず2ペア4人が普通のダブルスの様にコートに入ります。この場合、①がサーバーと考えてください。①のサーバーが前のサービスライン近くで中央に立っているので、そのパートナーの②は後方をカバーするために中央より後方に居ます。③は①からのサーブに対応する為に前よりの中央寄りに構えています。そのパートナーの④は①からのサーブには触れないので、③の斜め後方でこのあとコートの何処にでも動ける様に構えます。<パターン>片方が「ロブ(ロビング)」→「ネット」→「ドロップ(カット)」もう片方が 「ドロップ(カット)」→「ロブ(カット)」→「ネット」になり、合わせると、「ロブ(ロビング)」→「ドロップ(カット)」→「ネット」→「ロブ(ロビング)」です。【実施方法】①からロングサーブを打ちます(約束事)③は①からのロングサーブに対応して後ろに下がります。③がロングサーブに対応して後ろに下がるので、パートナーの④は前側をカバーします。①が「ロングサーブ」を「あげた」ので、①と②は攻撃を警戒してサイドバイサイドに開きます。上がった「ロングサーブ」を③は「ドロップ(カット)」で相手のネット際に沈めます。③が「ドロップ(カット)」を打っているということは、他に「スマッシュ」などの選択肢もありこちらがわが攻撃であり主導権を握っているので、③と④はトップアンドバックになります。③からの「ドロップ(カット)」に対応しやすい②が前に出ます。②は③からの「ドロップ(カット)」を「ネット」で相手コートに短く返します。この短い「ネット」には、トップアンドバックになっている③と④の前衛の④が対応します。④は②からの「ネット」を「ロブ(ロビング)」で相手コートの奥に届くように上げます。これで攻守が交代します。(基本的に「ロブ(ロビング)」あるは「クリア」を上げれば攻守が交代します。)したがって、④と③はサイドバイサイドになります。前に出ていた④はサイドバイサイドになる為には真後ろに下がりますので、後ろでそれを見ている(見ていられる)③は④の動きに合わせてサイドバイサイドになります(この場合④の反対サイドまで移動します)コート奥に飛んで来る④からの「ロブ(ロビング)」は、その前にネット際のシャトルに対応して②が前に出ているので、②の前進に呼応して後ろ気味に居る①が対応します。①は「ドロップ(カット)」を選択して返球します。①が「選択して」ということは、ここで他に「スマッシュ」等の選択肢もあり主導権を持って攻撃しているので、①と②はトップアンドバックになります。この時、①は「ロブ(ロビング)」に対応してコート右億に移動しているので、パートナーの②は前よりながらコート左側がカバーできる位置に移動しておきます。①からの「ドロップ(カット)」には近い方の③が対応します。②は③からの「ネット」を「ロブ(ロビング)」で相手コート奥に返します。以下同様にして、②が「ロブ(ロビング)」を上げているので①と②は守備的なサイドバイサイドになり、④がその「ロブ(ロビング)」に対応してドロップすれば③と④はトップアンドバックになります。これをクリアかえしてミスをせずに続けます。2分経ったら待機している人と交代です。
2024年06月12日
コメント(0)
最近とある中学校のバドミントン部の練習をお手伝いしていて、20〜30人の子供達とコート3面で練習しています。出来るだけ効率よくコートに入って練習してもらう為にメニューを考えているので、そんな中で出てきた良さげな練習方法を上げていっています。(春から新入部員20人余りを迎え全体で50人近くになっていることから、最近は隣の剣道部のご厚意でもう1面強の面積をもらって4面での練習になっていますが・・・)【練習の前提】「バドミントン部の新入部員の練習(3)ロングサーブとドライブのコントロールショット」で「ロングサーブをちゃんと打てる子」のオーディションを行うとしていましたが、初心者にとってロングザーブをちゃんと打てるようになることは上達の道における最初のハードルのひとつです。今までに、「バドミントン部に入ったら」新入部員にやって欲しい事その3(ロングサーブ) | バドミントンのつどい「ぬりかべ」&「はねっこ」 - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)「バドミントン部に入ったら」新入部員にやって欲しい事その3の2(ロングサーブのつづき) | バドミントンのつどい「ぬりかべ」&「はねっこ」 - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)で「ロングサーブ」については解説しているので、これを参考に練習してもらっていると思います。次にこのブログではすべてのストロークの基本としている「ドライブ」ストロークについてはここまでである程度解説しているので、こちらの練習してくれていると思います。さらに、頭の上でシャトルを捉えて、コートの後方から相手コートの後方に打ち返す「ハイクリア」についてはストローク(11)ハイクリアの作り方(1) | バドミントンのつどい「ぬりかべ」&「はねっこ」 - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)からの一連の記事で解説していますのでこちらを参考に練習して欲しいと思います。で、その「ロングサーブ」・「ドライブ」・「ハイクリア」の基本が頭に入っていて、「バドミントン部の新入部員」にこれまでお願いした「やって欲しい事」をちゃんとこなしてもらえているという前提でお話を進めましょう・・・【練習の目標】ここのブログで記事を追加して言っている、「部活初級」「部活中級」のいろいろな練習をしてもらうために「このくらいのことは出来て欲しい」ということを目標として設定します。その「目標課題」は以下にあるようなコート半面での「ラリー」がミスなく「2分程度続けられる」ことです。【目標課題】①が「ショートサーブ」を正面に出します。②がネット際に短く返球します。①が「ロブ(ロビング)」を相手コートの奥に返します。④が「クリア」で反対のコートの奥まで返球します。③が「ドライブ」で相手コートに返球します。②が③からの「ドライブ」がネットを越えたところで「プッシュ」等で反対コートに押し返します(ここまで)で、上に示した条件『この「ラリー」が2分間ミスなく行えること』です。その為には、3本目の「ロブ(ロビング)」4本目の「クリア」5本目の「ドライブ」が半面コートの中にちゃんと収まることが基本です。半面の範囲を左右はもちろん後方にも出てしまっては「ラリー」は続きません。この中で特に初心者に難しいのは・「ロブ(ロビング)」を高く上げるだけでなく相手コートの奥まで打ち返すこと・「クリア」を自分のコートの後ろから相手コートの奥まで打ち返すこと・コートの後ろから「ドライブ」を相手コートの狙ったところまで打ち返すことでしょう。それを克服するために、この練習に辿り着く前の「課題練習」を設定します。それぞれの「課題練習」をクリアしたら次に進み、最終的にこの「目標課題」にチャレンジできることとします。【課題練習⑤】上の「目標課題」を実施して良いのは、以下の「課題練習⑤」がクリアできた子(部員・生徒)ということにします。⑤が「ショートサーブ」を正面に出します。⑥が「ロブ(ロビング)」で反対コートの奥に返球します。⑦が「クリア」で相手コートの奥に返球します。⑧が「ドロップ(カット)」で⑤にシャトルを返します。(ここまで)この「ラリー」を2分間続けられることが条件です。この練習でポイントになるのは2本目の「ロブ(ロビング)」を反対コートの奥までしっかり飛ばすことと、3本目の「クリア」をコートの後ろから反対の後ろまで飛ばすことです。さらに、この2種類のストロークを半面コート内に収めることが大事です。左右後方すべてにコートの外に打っていては続きません。【課題練習④】「課題練習⑤」に進むのはこの「課題練習④」がクリアできた子(部員・生徒)ということにします。コートの後方に立って向かい合い、互いに「クリア」を打ち合ってラリーを続けるこの「クリア」の「ラリー」を10往復(20本)以上つづけられること。最低限コート半面の範囲内で収める。(収めるということはシャトルがコートから出て行かないことは勿論、打ち合っている子(部員・生徒)も半面コートから出て行かないこと。【課題練習③】「課題練習④」に進むのはこの「課題練習③」がクリアできた子(部員・生徒)ということにします。⑬と⑮がサーブラインの後ろ、⑭と⑯がコート後方に立ち⑬と⑮が「ロングサーブ」をコート後方まで届くように打ち上げます。⑭と⑯が「ドロップ(カット)」で⑬と⑮の前にシャトルを落とす。⑬と⑮が「ロブ(ロビング)」で再びコート後方まで届くように打ち上げます。この「ロブ(ロビング)」と「ドロップ(カット)」の「ラリー」を10往復(20本)以上つづけられること。最低限コート半面の範囲内で収める。(収めるということはシャトルがコートから出て行かないことは勿論、打ち合っている子(部員・生徒)も半面コートから出て行かないこと。【課題練習②】「課題練習③」に進むのはこの「課題練習②」がクリアできた子(部員・生徒)ということにします。この「課題練習③」は「クリア」を飛ばすことだけに特化しています。⑨と⑪がコート奥にあげた「ロングサーブ」を⑩と⑫が「クリア」で反対のコートの奥まで飛ばします。ひとり10球づつ打ちます。うち8球以上が半コート内のコート後方のダブルスのサーブライン付近に落下することが必要です。コートを出たとしても50cm程度以内であるべきです。サーブを打つ⑨と⑪は後ろに下がらずに⑩と⑫が打ったシャトルをラケットで触れれば、触ってシャトルを落とします。⑩と⑫が「クリア」のつもりで打ったシャトルが⑨と⑪に落とされればアウトにします。(これは、つまり「クリア」のつもりが「ドライブ」になっていて、高さが足りないと言うことです)だからといって、⑩と⑫が、⑨と⑪にシャトルを落とされないために高く打ち過ぎるとコートの奥まで届きません。高さと距離のバランスを考えて打つのが「クリア」です。【課題練習①】「課題練習②」に進むのはこの「課題練習①」がクリアできた子(部員・生徒)ということにします。この「課題練習①」が「ロングサーブ」です。⑬と⑮が「ロングサーブ」を打ちます。⑭と⑯はコート後方のダブルスのサーブラインとエンドラインの間の四角の中に立って、1)オーバーヘッドストロークの構えのポーズで利き手の逆の手を上にかざした状態で、そのかざした手でシャトルをキャッチします。→このキャッチする⑭と⑯の片脚がサーブラインとエンドラインの間の四角にかかっていればOKです。2)ラケットを持ってきてラケットを頭の上方前で構えていて、シャトルをその高さで「チョン」と当てて目の前の反対側にサーブしている「練習をしている子」のところに打ち返します。(腕を強く振って「打ち返す」のではなく、腕は上前方に差し上げたままで、手首(回内)のみでラケットを振って「チョン」と当てて打ち返します。)10球づつ「ロングサーブ」を打って1)で、「ロングサーブ」を10球打って8球以上OKなところまで飛ばせればクリアです。2)で、「ロングサーブ」を10球打ってもらって8球以上サーブを打った子のところまで打ち返せればクリアです。課題練習① → 課題練習② → 課題練習③ → 課題練習④ → 課題練習⑤ → 目標課題の順に勧めます。逆順に説明したので、それぞれの課題練習の必要性と難易度がわかると思います。
2024年06月11日
コメント(0)
最近とある中学校のバドミントン部の練習をお手伝いしていて、20〜30人の子供達とコート3面で練習しています。出来るだけ効率よくコートに入って練習してもらう為にメニューを考えているので、そんな中で出てきた良さげな練習方法を上げていっています。(春から新入部員20人余りを迎え全体で50人近くになっていることから、最近は隣の剣道部のご厚意でもう1面強の面積をもらって4面での練習になっていますが・・・)《試合前になれば・・・》大人数のバドミントン部での少ないコートの効率良い練習としていろいろ検討してきていますが、練習時間を通してコートの利用効率を考えて10人以上で1コートを利用するというのもひとつですけど、対外試合等が近付くと、どうしても実践に近い練習が必要となり、大人数で半コートづつ利用するようなパターン練習にも限界がでてきます。そうなると練習時間を時間軸でみて、ある程度の時間は試合に出場するメンバーのために少人数でコートを利用することも必要になるでしょう。その場合、少人数で、如何に短時間で有効な練習が重要になるかと思います。それを踏まえた練習を考えてみましょう。《ダブルスのローテーション》ダブルスの陣形は攻撃的な「トップアンドバック」と守備的な「サイドバイサイド」に大別されますが、これを基本として実際はストロークによって臨機応変に変化します。ただ、この「臨機応変」と言っても、日頃から基本的な動きをやっていないと急にゲームになって複雑な動きが入ってくると行き場所が分からなくなります。で、その為に基本的な動きを含むローテーションのパターン練習をしましょう。【準備】以下の練習の実施時間としては 3分 が目安になります。3分 を測定できる タイマー(ストップウォッチ) を用意しましょう。ダブルスですから一度に4人がコートに入ります。1コートあたり「練習する子(部員・生徒)」が6人~8人で考えます。基本的にはペアを固定する方が互いの事を理解しやすいです。【実施方法】ベースとして考えて欲しいのは・一方のペアは「ストレートドロップ(カット)」「(ミスのない)ストレートスマッシュ」「クリア」の順番に打ちます。・もう一方のペアは「ストレートロブ(ロビング)」「クロスロブ(ロビング)」の順番に打ちます。で、当然ですが「ドロップ(カット)」「スマッシュ」を打っているペアが攻撃側なのでトップアンドバックになります。反対側のペアは守備側なのでサイドバイサイドです。守備側からの「クロスロブ(ロビング)」を攻撃側が「クリア」で上げたところで攻守交代です。《強い約束事》この練習はローテーションし続けてはじめて効果が上がります。なので、「3分間」の実施中「ノーミス」で打ち続けられることが必要です。「ミス」したら他の3人に謝るくらいのプレッシャーを感じながら練習します。(同時に「ミス」しない中でストローク、特に「確実に入れるスマッシュ」することは実戦に直結します)《実際の動き》普通に4人(2ペア)でコートに入ります。まず最初はロングサーブで始めます。この場合④からストレートに①へロングサーブを上げています。でロングサーブで上げているので③と④は守備側ですからサイドバイサイドに開きます。約束通り①はストレートに「ドロップ(カット)」を落とします。「ドロップ(カット)」して主導権を握っているので①と②はとトップアンドバックで、②がネット前への返球に備えます。①の落とした「ドロップ(カット)」には正面の④が対応します。④がストレートに「ロブ(ロビング)」を上げて、これに後方の①が対応します。④はロブを上げてから元の位置に戻ります。①が今度はストレート方向に「スマッシュ」しますが、ネットしたりオーバーしたりしない確実な「スマッシュ」をします。ネットを越えてからネットの高さより沈んだショットであれば攻撃しかえされませんから、7~8分の力でも良いのでしっかり沈んだ「スマッシュ」を打ちます。この場合、①からのスマッシュには近い方の④が対応します。④は約束通りクロス方向に深い「ロブ(ロビング)」を上げます。①からのスマッシュの勢いも借りて、コート対角の最長距離に「ロブ(ロビング)」をしっかり上げます。深い「ロブ(ロビング)」が上がってくるので、すでにトップアンドバックで後方に居る①が対応します。①が右から左へ移動するので、それに合わせて②は逆に左から右に移動します。①が上がってきているクロスの「ロブ(ロビング)」をストレート方向に「クリア」で上げ直します。これで攻守交代です。「クリア」を上げた①と②はサイドバイサイドに開きます。サイドバイサイドでそちらに居る③が対応します。以降、同じですが、③がストレートに「ドロップ(カット)」します。ここで③と④が攻撃側になりトップアンドバックとなります。(④はネット際のカバーで前に出ます)ストレート側の①が対応し、ストレートに「ロブ(ロビング)」を返します。③がストレートに確実な「スマッシュ」を入れます(沈めます)。守備側の対応出来るプレイヤーがクロス方向に深い「ロブ(ロビング)」を上げます。これを(基本的には)トップアンドバックで後方にいる③が対応して「クリア」を上げ攻守交代します。以降繰り返しです。何度も書きますが、とにかくミスなく続けることが大事な練習です。3分間休まず続けたいです。その為にはもしものミスの為に、各プレイヤーが1個づつくらいシャトルを持っておくのも良いでしょう。《逆サイド》上記は「ドロップ(カット)」「スマッシュ」を打つプレイヤーのフォア側に「ロブ(ロビング)」「クリア」が上がってくる形の練習ですが、逆サイドの練習もしましょう。形は以下です。ここから始めて、①の左側(バック側)にシャトルが上がります。(右利きの場合ですが・・・)④からの「ロングサーブ(クリアの代わり)」①からの「ドロップ(カット)」④からの「ロブ(ロビング)」①からの「スマッシュ」④からの「クロスロブ(ロビング)」①からの「クリア」③からの「ドロップ(カット)」①からの「ロブ(ロビング)」③からの「スマッシュ」①からの「クロスロブ(ロビング)」《ポイント》図を見れば分かりますが、攻撃側が守備側からの「クロスロブ(ロビング)」に対応して、後方のプレイヤーと前方のプレイヤーが左右入れ替わることでその後の役割を交代してます。したがって、「クロスロブ(ロビング)」がしっかり上がらなければこの交代が出来ません。攻撃側の「スマッシュ」の力を利用して深くに「クロスロブ(ロビング)」を返すことが重要ですが、クロス方向を意識するより、少々真ん中寄りでも「深く」返すことに意味があります。これは実戦でも同じで、クロス方向でも「ロブ(ロビング)」が浅くなってしまうと、もともと前衛で前に出てきているプレイヤーの餌食になります。
2024年06月10日
コメント(0)
最近とある中学校のバドミントン部の練習をお手伝いしていて、20〜30人の子供達とコート3面で練習しています。出来るだけ効率よくコートに入って練習してもらう為にメニューを考えているので、そんな中で出てきた良さげな練習方法を上げていっています。(春から新入部員20人余りを迎え全体で50人近くになっていることから、最近は隣の剣道部のご厚意でもう1面強の面積をもらって4面での練習になっていますが・・・)《試合前になれば・・・》大人数のバドミントン部での少ないコートの効率良い練習としていろいろ検討してきていますが、練習時間を通してコートの利用効率を考えて10人以上で1コートを利用するというのもひとつですけど、対外試合等が近付くと、どうしても実践に近い練習が必要となり、大人数で半コートづつ利用するようなパターン練習にも限界がでてきます。そうなると練習時間を時間軸でみて、ある程度の時間は試合に出場するメンバーのために少人数でコートを利用することも必要になるでしょう。その場合、少人数で、如何に短時間で有効な練習が重要になるかと思います。それを踏まえた練習を考えてみましょう。《ダブルスのローテーション》ダブルスの陣形は攻撃的な「トップアンドバック」と守備的な「サイドバイサイド」に大別されますが、これを基本として実際はストロークによって臨機応変に変化します。ただ、この「臨機応変」と言っても、日頃から基本的な動きをやっていないと急にゲームになって複雑な動きが入ってくると行き場所が分からなくなります。で、その為に基本的な動きを含むローテーションのパターン練習をしましょう。【準備】以下の練習の実施時間としては 3分 が目安になります。3分 を測定できる タイマー(ストップウォッチ) を用意しましょう。ダブルスですから一度に4人がコートに入ります。1コートあたり「練習する子(部員・生徒)」が6人~8人で考えます。基本的にはペアを固定する方が互いの事を理解しやすいです。【実施方法】ベースとして覚えて欲しいのは、・一方のペアは 「ドロップ(カット)」「ドロップ(カット)」「ロブ(ロビング)」の順番に打ちます。・もう一方のペアは、「ロブ(ロビング)」「ネット」の順番に打ちます。で、「ドロップ(カット)」を打っているペアがゲームを主導しているので攻撃側です(実際のゲームなら「ドロップ(カット)」だけでなくスマッシュやクリアも打てるからです)。なので、・「ドロップ(カット)」を打っているペアはトップアンドバックになります。・もう一方のペアはサイドバイサイドです。2本目の「ドロップ(カット)」を反対側のペアが「ネット」で返すと、その「ネット」を打ったプレイヤーは前に出ますから(ダブルスでは「ネット」で前を誘ったプレイヤーは前をカバーします)、そこからそのペアがトップアンドバックとなります。《強い約束事》この練習はローテーションし続けてはじめて効果が上がります。なので、「3分間」の実施中、「ノーミス」で打ち続けられることが必要です。「ミス」したら他の3人に謝るくらいのプレッシャーを感じながら練習します。(同時に「ミス」しない中でストロークすることは実戦に直結します)《実際の動き》まず最初は普通にダブルスの状態でコートに入ります。④のプレイヤー(「練習する子」)がロングサーブを打って開始します。約束連取ですから②のプレイヤーは十分対応できるので、③と④はサイドバイサイドで攻撃に備えます。 ②のプレイヤーが後に下がりますから①のプレイヤーは前にでてトップアンドバックになります。で、②のプレイヤーが約束通り「ドロップ(カット)」を返します。ドロップ(カット)が来るので来た方のプレイヤー(この場合③)は前に出て対応します。同時にもう一方の④は後をカバーする動きをします。ドロップ(カット)を取る③は約束通りロブ(ロビング)を上げますが、戦術的にドロップを打ってきた②が居ない方向に返します(逆に②の動きを見て元の方向に返すことも有です)。上がってきたロブ(ロビング)を②は約束通りもう一度ドロップ(カット)します。これも戦術的にどちらに向かってドロップ(カット)するかは考えて打ちます。この場合はストレートにおとしているので、反対側は先に前に出ている③が対応しています。で、2度目のドロップ(カット)に対して「ネット」で返します。そのまま前に「ネット」しても良いですし「クロスネット」でも構いません。この場合③が「クロスネット」しています。これに既にトップアンドバックで前に居る①が対応しています。①は自分側で2回の「ドロップ(カット)」した後なので、「ロブ(ロビング)」を上げます。「ロブ(ロビング)」を上げたので攻守が交代ですから①と②はサイドバイサイドで攻撃に備えます。反対側は③が前で「ネット」をしていますからそれをカバーしている④が下がっているので、①からの「ロブ(ロビング)」に対応します。攻守交代しましたから、③と④が今度は「ドロップ(カット)」「ドロップ(カット)」「ロビング」をします。④が対応していますから、④が「ドロップ(カット)」をします。反対側は攻守交代した①と②で、ここから「ロブ(ロビング)」「ネット」の順に打ちます。この場合落とされた「ドロップ(カット)」に近い方の①が前に出て対応し、相手の空いているクロス方向に「ロブ(ロビング)」を上げます。上がった「ロブ(ロビング)」を後で回り込んだ④が再び「ドロップ(カット)」して、これに前に出ている①が対応しています。2度目の「ドロップ(カット)」が来たので対応している①は「ネット」で返します。すでに前に出ている③が対応します。①からのね「ネット」を③が「ロブ(ロビング)」で上げて再び攻守交代です。③と④はサイドバイサイドで攻撃に備えます。以降、攻撃側「ドロップ(カット)」守備側「ロブ(ロビング)」攻撃側「ドロップ(カット)」守備側「ネット」攻撃側「ロブ(ロビング)」=攻守交代を繰り返します。図を良く見れば分かりますが、攻守交代の際に守備側に移ったサイドの2人がサイドバイサイドに分かれて、その次の「ドロップ(カット)」がどちらのプレイヤーに落とされるかでトップアンドバックの役割が決まります。同じプレイヤーにばかり1本目の「ドロップ(カット)」を取らせると役割が偏りがちなので、攻守交代後「ドロップ(カット)」を打つプレイヤーは戦術的なこともありますが、できるだけ先と違う方のプレイヤーに向けて「ドロップ(カット)」するようにしましょう。また、攻撃側からの2本の「ドロップ(カット)」を守備側の必ず同じプレイヤーが捕る必要もありません。もし、2本目の「ドロップ(カット)」を1本目を捕ったプレイヤーよりもう1人のプレイヤーが捕りやすければそちらで対応しても良いでしょう(「ネット」を打ちます)。
2024年06月10日
コメント(0)
ダブルスのローテーションについてROOM - 欲しい! に出会える。 (rakuten.co.jp) ← 勝手なお薦めのバドミントン周辺グッズここまでいろいろ技術論を記述してきて若干今更なのですが、ダブルスのパターン練習の記事を書こうとおもってハタと気がつきました。「ダブルスのローテーション」についてまとめて記事を上げていませんでした。・・・と言うことで、基本的なダブルスのローテーションについて書いておきましょう。少しでもダブルスのゲームをやっていれば、特にパートナーがシャトルを打っているときあるいは打った後に「私は何処を守っていれば良いの??」と困る初心者がでてきます。それをイメージして書いておきます。【基本陣形】ダブルスの「基本陣形」(=基本的はポジション)は以下の2つと言われています。① サイドバイサイド(Side by Side)ダブルスのプレイヤー2人がコートの左右に分かれて、それぞれ横半分づつを守る陣形になります。コートの何処に相手からの返球(特に強い返球)が来ても対応出来る「守備的」陣形と言われます。② トップアンドバック(Top and Back)ダブルスのプレイヤー2人がコート中の前後に分かれて、それぞれ縦半分筒をカバーする陣形になります。相手からのレシーブに対して前のプレイヤーはプッシュやネット、後のプレイヤーはスマッシュやカットなので積極的に返球する「攻撃的」陣形と言われます。【担当範囲】前述の通りで、サイドバイサイドでは左右に分かれてそれぞれ横半分づつを守ります。が、きっちり半分で守る訳では無く、特にその間にシャトルが来たときは、※2人の間に向かってフォアハンドが出せるプレイヤーがカバーする(右利き同士なら左側のプレイヤー)と言う暗黙の了解もあります。(なので、もし右利き・左利きのベアが居て、2人の間が両方のバックになっているときはそこを攻めるということもありますけどね・・・)トップアンドバックは前後に分かれてそれぞれ縦半分を担当します。(「守ります」と書かないのはこの陣形が攻撃的だからです)前に出たプレイヤーはラケット大振りせず、コンパクトに攻撃するプッシュを中心に攻める姿勢を持ちます。後に下がったプレイヤーは、前のプレイヤーが届かない高いシャトルに対して、スマッシュ、カット、ドロップなどの緩急あるいはストレート、クロスのコース選択などによってラリーの流れを主導します。【フォローの意識】ダブルスでの陣形は上記の攻撃的なトップアンドバックと守備的なサイドバイサイドが基本とされますが、これに限られるわけではありません。パートナーが相手の返球に対応してコート中を移動すれば、その当然そのインパクトする位置の反対側(対角側)が空いてしまって、次の攻撃をうける可能性が出ます。シングルスならペースも遅いですし、インパクとしてからコート中央のホームポジションに戻ってから次の位置に移動できますが、ダブルスはシャトル回しが速くなる場合も多いので、その空いた場所をインパクトしていない(打っていない)もう一人のプレイヤーがカバーします。そういう意味では、コートの中央に支点があって、これを中心にプレイヤー同士が反対に動く様なポジション取りが必要になります。その瞬間シャトルに対応するプレイヤーはそれに集中していますから、もう1人のプレイヤーはそのパートナーの動きに合わせて、空いてしまっている場所をカバーする訳です。【臨機応変になる】ダブルスの陣形は上のトップアンドバックとサイドバイサイドに加えて対角移動が基本になります。が、例えば一方のプレイヤーがネット寄りのシャトルに対応して前に出たとすると、そこからはは横方向への対応が取りやすいことが多くなります。後への対応はしっかり下がってからになるので遅れがちです。そうなると図の場合、左前に片方のプレイヤーが出ているので、もう一人のプレイヤーは右後ろに下がっていますが、これだけだと前に出ているプレイヤーの後が弱くなりがちです。さらにこのペアが右利き同士だと、その部分(赤い部分)は後に下がったプレイヤーのバックハンドになるので、相手からすると安全地帯になりがちです。それらを踏まえると、後に下がったプレイヤーは左に寄って、カバーする方が良いでしょう。【さらに臨機応変】さらに、ダブルスのペアの状態によっても陣形は変化します。さっきから書いているように互いの利き手によってもカバーの仕方が変わります。ペアのレベルが違っているときもカバー範囲が違ってきますから陣形が変わります。(よくあるのは初級者等を前に出して上級者が後をカバーするのでずっとトップアンドバックになるなど)また、互いの得意不得意によっても変わります。ネット際でラケットを細かく操作するのが得意なプレイヤーは積極的に前に出ますし、ストローク力が高くてスマッシュやクリアを打てるプレイヤーは積極的に下がります。ゲームコントロールの得手不得手でも変わります。ゲームの主導権を握って大きな展開をコントロールできるプレイヤーは積極的に後にさがりますが、シャトルへの対応力が速く、瞬時にシャトルをコントロール出来るプレイヤーは前に出ます。このあたりになると、ペアとの話し合い、あるいはペアとの基本練習で互いのタイプ・パターンを共有してより良い形を考えておくのが良いでしょう。
2024年06月10日
コメント(0)
最近とある中学校のバドミントン部の練習をお手伝いしていて、20〜30人の子供達とコート3面で練習しています。出来るだけ効率よくコートに入って練習してもらう為にメニューを考えているので、そんな中で出てきた良さげな練習方法を上げていっています。(春から新入部員20人余りを迎え全体で50人近くになっていることから、最近は隣の剣道部のご厚意でもう1面強の面積をもらって4面での練習になっていますが・・・)《試合前になれば・・・》大人数のバドミントン部での少ないコートの効率良い練習としていろいろ検討してきていますが、練習時間を通してコートの利用効率を考えて10人以上で1コートを利用するというのもひとつですけど、対外試合等が近付くと、どうしても実践に近い練習が必要となり、大人数で半コートづつ利用するようなパターン練習にも限界がでてきます。そうなると練習時間を時間軸でみて、ある程度の時間は試合に出場するメンバーのために少人数でコートを利用することも必要になるでしょう。その場合、少人数で、如何に短時間で有効な練習が重要になるかと思います。それを踏まえた練習を考えてみましょう。《シングルスの基本的な考え方》シングルスの基本的な考え方(戦術)は「我慢」だと思います。「ミスをせずに相手を動かして(体勢を崩させて)ミスを誘う」のが基本で、「自ら攻撃してエース(ポイント)を狙う」のは、相手を崩して甘い返球が来るのが前提で、崩れていない相手に向かって強打しても強打の後に自分の体勢が崩れていれば(次の準備が遅れれば)、相手の返球に対応出来ずにポイントを奪われます。その意味で「我慢」してラリーを続けることが必要になりますし、長いラリーになれば持久力とコートを動き回る筋力と体幹によるバランスが重要になります。《実践に近い「我慢」の練習》上のシングルスの基本的な考え方について、ここの他の記事で、様々な持久力・筋力・体幹に関するトレーニングも上げていますが、「ミスをせず」という部分は、やはりコートの中でラリーすることでコートの中の距離感を掴む必要があります。その距離感も含めた「我慢」の練習と、上にある「短時間で有効な練習」を両立する練習を挙げます。【準備】以下の練習の実施時間としては 2分 が目安になります。2分 を測定できる タイマー(ストップウォッチ) を用意しましょう。1コートあたり「練習する子(部員・生徒)」が4人~6人で考えます。順番を決めて、2人づつ相対して入りますが、コートサイドでストロークの種類が変わりますので1人づつが順に違うコートサイドに入る様に考えます。例えば 5人なら (A,B,C,D,E,とします) コートサイド① コートサイド② タイムキーパー (以下の図の①) (以下の図の②)1 A B C2 C D E3 E A B4 B C D5 D E A(1へ戻る)の要領です。【実施方法】前述の「部活中級)心拍をあげる基礎打ち(2)シングルスで我慢する為に」で、ここと同様の2人のシングルプレイヤーの向かい合っての練習(約束位置への打ち合い練習)で、最初に打つストロークの種類とコース、それぞれのプレイヤー(練習する子)の打つ位置の確認をやってから、シングルスの基本としてホームポジション(自陣中央)へ1返球づつ返ってからあらためて次の返球位置に移動する練習をする説明をしました。(さらにその自陣中央(ホームポジション)で次の移動前にリアクションステップをすることも勧めました)ここでは、打つ位置の確認は飛ばして、はじめから返球毎に自陣中央(ホームポジション)に戻ることを前提として説明します。まず、最初のポジションですが、②のロングサーブから始めますので、②はサーブ位置、①はサーブレシーブ位置あるいはホームポジションで待機します。②が①の右奥(自分の左奥)へロングサーブを打ちます。①は②のロングサーブに合わせて右奥へ下がります。②はサーブを打った後にホームポジションに戻ります。①は②のロングサーブをストレートにクリアで返球します。(②は①がクリアを打つ瞬間にリアクションステップをします)②は①のクリアに合わせて左奥に移動します。①はクリアを打った後にホームポジションに戻ります。②は①からのクリアをストレートにドロップ(カット)で返球します。(①は②がドロップを打つ瞬間にリアクションステップをします)①は②からのドロップに合わせて右前に移動します。②はドロップを打った後にホームポジションに戻ります。注意)②はドロップを打った後そのまま前に詰めて①のネット等の返球に備えたくなりますが、実戦ではそれを見越されてクロスネットやクロスロブを上げられる可能性もあります。それらに対応する為にホームポジションに戻ります。①は②からのストレートのドロップ(カット)をそのままストレートのネット際にヘアピンを落とします。②は①からのネット際へのヘアピンに対応して左前に移動します。①はヘアピンを落としましたからこれへのヘアピンの返球を警戒する必要がありますが、それでも奥への返球にも対応が必要なのでホームポジション寄りに身体の重心は残しておきます。(①ですが、この場合自分のドロップショットの後なので、相手がネットで短く返す可能性があり時間が短くなりますからリアクションステップをするというより相手も動きを良く見ておく必要があります)②は①からのネット際の返球を①の左奥(自分の右奥)の逆サイド(=クロス方向)にロブ(ロビング)を上げます。①は先の自分のヘアピン後ホームポジション寄りに重心を残しているのでそこから②のクロス方向のロブに対応して左奥に移動します。②はロブを上げてからホームポジションに戻ります。①は②のクロス方向のロブをストレートに②の右奥(自分の左奥)にクリアで返球します。(②は①がクリアを打つ瞬間にリアクションステップをします)②は①のクリアに対応して右奥に移動します。①はクリアを打った後にホームポジションに戻ります②は①のクリアをストレート方向にドロップ(カット)で返球します(①は②がドロップを打つ瞬間にリアクションステップをします)①は②のドロップ(カット)に対応して左前に移動します②はドロップ(カット)を打った後にホームポジションに戻ります①は②からのストレートのドロップ(カット)をそのままストレートのネット際にヘアピンを落とします。②は①からのネット際へのヘアピンに対応して左前に移動します。①はヘアピンを落としましたからこれへのヘアピンの返球を警戒する必要がありますが、それでも奥への返球にも対応が必要なのでホームポジション寄りに身体の重心は残しておきます。(①ですが、この場合自分のドロップショットの後なので、相手がネットで短く返す可能性があり時間が短くなりますからリアクションステップをするというより相手も動きを良く見ておく必要があります)②は①のネット際のヘアピンを逆サイド(クロス)方向にロブ(ロビング)で返球します(①は②がロブを上げる瞬間にリアクションステップをします)①は②のクロス方向のロブに対応して右奥に移動します。②はロブを上げた後ホームポジションに戻りますこれで最初の①の右奥(②の左奥)への高い返球(ロングサーブ=クロスロブ)に戻りますので、以降この動きを続けます。【練習のポイント】① 指定されたストロークをミスなく打つこと② 出来るだけ正確にコート4隅にストロークを打つこと③ 休みなくしっかり4隅に動かされることで疲労が蓄積し心拍数が上がるので持久力をつけられる④ 返球毎にホームポジションに戻る習慣づけをする⑤ 特にコート奥側からの相手の返球のインパクトのタイミングでリアクションステップすることを習慣づけする
2024年06月09日
コメント(0)
最近とある中学校のバドミントン部の練習をお手伝いしていて、20〜30人の子供達とコート3面で練習しています。出来るだけ効率よくコートに入って練習してもらう為にメニューを考えているので、そんな中で出てきた良さげな練習方法を上げていっています。(春から新入部員20人余りを迎え全体で50人近くになっていることから、最近は隣の剣道部のご厚意でもう1面強の面積をもらって4面での練習になっていますが・・・)《試合前になれば・・・》大人数のバドミントン部での少ないコートの効率良い練習としていろいろ検討してきていますが、練習時間を通してコートの利用効率を考えて10人以上で1コートを利用するというのもひとつですけど、対外試合等が近付くと、どうしても実践に近い練習が必要となり、大人数で半コートづつ利用するようなパターン練習にも限界がでてきます。そうなると練習時間を時間軸でみて、ある程度の時間は試合に出場するメンバーのために少人数でコートを利用することも必要になるでしょう。その場合、少人数で、如何に短時間で有効な練習が重要になるかと思います。それを踏まえた練習を考えてみましょう。《シングルスの基本的な考え方》シングルスの基本的な考え方(戦術)は「我慢」だと思います。「ミスをせずに相手を動かして(体勢を崩させて)ミスを誘う」のが基本で、「自ら攻撃してエース(ポイント)を狙う」のは、相手を崩して甘い返球が来るのが前提で、崩れていない相手に向かって強打しても強打の後に自分の体勢が崩れていれば(次の準備が遅れれば)、相手の返球に対応出来ずにポイントを奪われます。その意味で「我慢」してラリーを続けることが必要になりますし、長いラリーになれば持久力とコートを動き回る筋力と体幹によるバランスが重要になります。《実践に近い「我慢」の練習》上のシングルスの基本的な考え方について、ここの他の記事で、様々な持久力・筋力・体幹に関するトレーニングも上げていますが、「ミスをせず」という部分は、やはりコートの中でラリーすることでコートの中の距離感を掴む必要があります。その距離感も含めた「我慢」の練習と、上にある「短時間で有効な練習」を両立する練習を挙げます。【準備】以下の練習の実施時間としては 2分 が目安になります。2分 を測定できる タイマー(ストップウォッチ) を用意しましょう。1コートあたり「練習する子(部員・生徒)」が4人~6人で考えます。順番を決めて、2人づつ相対して入りますが、コートサイドでストロークの種類が変わりますので1人づつが順に違うコートサイドに入る様に考えます。例えば 6人なら (A,B,C,D,E,F とします) コートサイド① コートサイド② タイムキーパー (以下の図の①) (以下の図の②)1 A B C2 C D E3 E F B4 B A D5 D C F6 F E A(1へ戻る)の要領です。【実施方法】まず、約束練習なので打ち返す位置を確認していきます。両方の「練習する子」①、②は図の様にコートの4隅に連続的に移動します。②のロングザーブから始めます。②は①の右奥(自分の左奥)にロングザーブを挙げます。①はストレートにクリアを返します。②はサーブを打った位置から②のバック奥に移動します。②は①からのクリアをクリアで打ち返します①は②からのクリアを逆サイド(対角)にドロップ(カット)を打ちます②は右前に移動します②は①からのドロップ(カット)を①の左前(自分の前ストレート)にネットで落とします①は左前に移動します。①は②からのネットを同じく自分の前ストレートにネットで落とし返します。②は①から打ち返されたネットをストレート奥にロブ(ロビング)であげます①は左前から左奥に下がります①は②のあげたロブをクリアで②の右奥(自分の左奥)にクリアします②は①からのクリアをストレートにクリアを打ち返します。①は②からのクリアを逆サイド(対角)にドロップ(カット)します②は左前に移動します②は①からのドロップ(カット)を①の右前(自分の前ストレート)にネットで落とします①は右前に移動します。①は②からのネットを同じく自分の前ストレートにネットで落とし返します。②は①から打ち返されたネットをストレート奥にロブ(ロビング)であげます①は右前から右奥に下がりますこれで最初の②からのロングサーブと同じ体制になりますから、以降繰り返します。打ち返す位置としては最初に確認したように自陣コートの4隅になりますから、基本の動きはこうなります。が、約束練習なのでこう動けますけど、実際のゲームでは何処に返球されてくるのかわかりません。従って1球づつ打ち返す度にコート中央(ホームポジション)に戻る必要があります。実際の練習では、最初の1周は中央に戻るの省略しても、2周目からは1球づつ中央(ホームポジション)に戻って練習します。《中央に戻っての練習》実際のゲームに近づけて練習しますから、一番最初の②からの①の右奥(②から左奥)へのロングザーブもしっかりサーブ位置から打ちます。①は中央の構えている位置(ホームポジション)から②からのサーブに対応して右奥に移動します。②はサーブを打ってからやはり自陣の中央の位置(ホームポジション=コートの中の何処にでも移動できる場所)に戻って構えておきます。練習は上にある約束練習ですから①は②の左奥(自分の右奥)にクリアを返します。(できれば②は①がクリアを打つ瞬間にリアクションステップをしてから)②は左奥へ移動します。①はクリアを打った後にホームポジションに戻って構えておきます。②は①の右奥(自分の左奥)にクリアを打ち返します。(できれば①は②がクリアを打ち返す瞬間にリアクションステップをしてから)①は右奥へ移動します。②はクリアを打ち返した後に再びホームポジションに戻って構えておきます。①は約束練習通り、自分の右奥から逆サイドの左前にクロスドロップ(クロスカット)を打ちます(できれば②は①がクロスカットを打つ瞬間にリアクションステップをしてから)②は右前に移動します。①はクロスカットを打った後に再びホームポジションに戻って構えておきます。注意)①ですが、自分のクロスカットに対応して②からのネット際へのヘアピンをイメージして、クロスカットを打った後にそのまま左前まで行きたくなりますが、実際のゲームでは②がその①の動きに対応してロブ(ロビング)を上げてくる可能性があります。なので、クロスカットを打った後にホームポジションに戻ってどちらにでも対応できるように構えることが大事です。以上の様に1球打つ度にホームポジションに戻ることがシングルスの基本ですから、「戻る」練習も非常に大事です。さらに、戻ってから次の返球に対応する為にリアクションステップを踏む練習ができれば尚効果が上がります。
2024年06月09日
コメント(0)
最近とある中学校のバドミントン部の練習をお手伝いしていて、20〜30人の子供達とコート3面で練習しています。 出来るだけ効率よくコートに入って練習してもらう為にメニューを考えているので、そんな中で出てきた良さげな練習方法を上げていっています。 (春から新入部員20人余りを迎え全体で50人近くになっていることから、最近は隣の剣道部のご厚意でもう1面強の面積をもらって4面での練習になっていますが・・・)バドミントンは前後左右上下に大きく動きますし、これを連続的に行いますから身体のバランスが非常に大事です。いろいろな体制から身体を立て直して次の動きに移るにはバランスをキープできる身体が必要で、これには身体の中央部(深部)にある「体幹」を鍛える必要があります。中学校をはじめとする学校の部活でバドミントン部を考えると、体育館の中のコートを使っての練習が中心であり大切になります。 が、他の体育館内の競技の部活との兼ね合いもあり、体育館以外(屋外)でのトレーニングの時間も出てくるでしょう。その様な体育館以外でのトレーニングはついつい二の次で億劫なものになりがちですが、これは考え方を改めるべきです。もし、体育館のフロアがいつでも使える様なら、そのフロアの上で基礎運動を行い、体幹を鍛える必要が出てきます。 これはネットを挟んでシャトルを打ち合うだけでは鍛えきれないものですし、まして大人数のバドミントン部で1人の部員(生徒)がコートで打てる時間が限られていることまで考えると、コートでの打ち合いだけで基礎力がアップする訳がありません。ですから、それ(体幹トレーニング)を体育館以外のトレーニングの時間に効率良く行えれば、体育館内での練習をより有効に使えるようになると考えましょう。【準備】体育館以外、とくに屋外で体幹トレーニングをしようとすると、どうしても地面に足以外の手や腕や腰あるいは背中を着く必要が出てくるのでマットが必要になります。ヨガマットなどが想定されますが、これを部員数だけ用意することは難しいです。できれば、各部員(生徒)が時前で運動用のマットを用意することが好ましいです。各家庭で屋外で使用するヨガマット等のスポーツ専門マット(シート)を買うとなると金銭負担が大きくなります(そうでなくてもラケットへの出費がバカにならないのに・・・)。 そこで安価に手に入る代用品を考えましょう。 100円均一ショップで売られている、「アルミ断熱マット(シート)」がこれに向いています。 特に表面がアルミホイルと樹脂フィルムに覆われているので、砂や泥がついても簡単に落とすことができます。キャンプでテントの下に敷かれたり、家庭内でカーペットなどの下に敷かれる銀色の厚みのあるシートです。これを上半身の下に敷きながら各運動をするのが好ましいです。【実施方法】1.静的体幹トレーニング(とある体勢をじっとキープして体幹に負荷をかけるトレーニング)① フロントプランク両腕の肘から先で身体を持ち上げ、 両足のつま先の合計4点で身体を指示します。背筋から脚にかけてが一直線になるように保持します。辛くなるとお尻が上がってきますが、これを我慢するようにしましょう。この体制で 20秒 キープします。最初の4点支持の体勢で 20秒 経ったら 10秒 休んで、次に元の4点支持の体勢から・左脚を足1つ分(20cm程度)上げて、両腕と右足の3点支持にして 20秒 キープします。(その後10秒休んで)・右足を足1つ分(20cm程度)上げて、両腕と左脚の3点支持にして 20秒 キープします。② サイドプランク今度は横向きで横に寝て、下になる腕の肘から先で身体を持ち上げ、同じく下にある足と2点で身体を支持します。(どうしても不安定な子は、上の足を下の足の前か後において、3点支持にしても構いません)この場合も身体から脚にかけてできるだけ一直線になるようにキープします。では、まず右下(左上)の状態から始めます。 この状態を 20秒 キープします。 その後 10秒 休んでから元の体勢にもどって、上の左脚を(ほぼ水平になるように)上げてこの状態を 20秒 キープします。体勢を変えて、今度は左下(右上)になるように左腕の肘から先を身体を支えて先の右下と同様の体勢を作ります。この状態で 20秒 キープして、その後 10秒 休みます。次に、元の体勢に戻してから右脚を(ほぼ水平になるように)上げて、この状態で 20秒 キープします。③ バックプランク次に今度は仰向けになります。 両脚を投げ出した状態で一旦座って、両腕の肘から先が背中から腰に沿うように出しながら仰向けに倒れます。 その後お尻を浮かせて、両腕の肘から先と両足の踵(かかと)の4点で身体を支持します。まず、図の一番上の4点支持の状態で 20秒 キープします。この時、やはり身体から脚が一直線になるようにキープします。 辛くなるとお腹があがってきたり下がったりしますが我慢します。その後 10秒 休んでから、元の体勢に戻って、今度は左脚を(できるだけ水平に)浮かせて両腕の肘から先と右足の3点支持の状態で 20秒 キープします。次に 10秒 休んだら、やはり元の体勢に戻ってから右足を(できるだけ水平に)浮かせて両腕の肘から先と左足の3点支持の状態で 20秒 キープします。④ 静的ランジ次に通常上下動などをつけて負荷をかける「ランジ」を静的に行います。図の4つの「ランジ」の体勢で、それぞれ 20秒 キープして、10秒 休んで次に移ります。身体がふらつく場合は腕を胸の前で組むのを止めて、腕を左右に開くなりしてバランスをとりましょう。以上で「静的体幹トレーニング」は終わりです。この「静的体幹トレーニング」はやればやるほど効果が出ると考えてください。従って、週に1~2回の体育館以外のトレーニングで実施しても相応の効果は得られますが、上記を全て所定の時間で実施しても半時間もかからないので、中学校などの部活の部員(生徒)でしたら、できれば家に帰ってから、宿題の合間の気分転換にやってもらえればより高い効果が得られます。2.動的体幹トレーニング次に身体(の一部)を動かして、その変化で負荷をかける「動的体幹トレーニング」を考えましょう。① 脚の上下動による負荷この様に仰向けに寝ます。仰向けに寝たら、まず左脚を図の様に持ち上げて膝が腰の真上に来るようにします。そこから、上げた右脚を伸ばしますが、伸ばして下ろしていきます。下ろしますが、完全に床まで下ろすのではなく、床から足1個分くらい(20cm)のところで下ろすのを止めて、再び膝が腰の真上になるところまで上げます。この脚の上下を15回繰り返します。次に脚を変えて、左脚を同じ様に膝が腰の真上に来るような体勢を作ってから脚の曲げ伸ばし(上げ下ろし)を行います。同様に下ろした脚は、完全に床まで下ろさず、足1個分(20cm)くらいの高さで止めて再び上げます。この脚の上下を15回繰り返します。その後10秒程度休んでから仕上げの運動として両脚の上げ下ろしを行います。図の上の様に、両脚をあげて、膝が腰の真上に来るように体勢を作ってから、両脚同時に曲げ伸ばし(上げ下ろし)を行います。片脚の時と同様に伸ばして下ろす脚は、足1個分(20cm)程度の高さで止めて床には下ろしません。これを15回繰り返してこの運動は終わりです。② 上半身捻りの負荷(準備)シャトルケース(できれば半分に切ったもの)あるいは空き缶などの円筒形のものまず床に座ります。準備したシャトルケース等の円筒形のものを床に座った状態の腰の横に立てます。床に座って、膝を軽く曲げた状態で上半身は一旦仰向けに寝ます。そこから上半身を起こして背中が床から上がった状態になります。ここからスタートです。シャトルケースの置いてある側と反対の手で、そのシャトルケースを掴みに行きます。このとき、背中は床に着けず浮かせたままで捻ります。掴んだシャトルケースをお腹の上で反対の手に渡し、身体を反対に捻って反対の腰の横に置きます。そして一旦置いたシャトルケースの上下を、やはりシャトルケースを置いている側と反対の手で行います。上下逆に置いたら、あらためてそのシャトルケースを掴んで、またお腹の上で反対の手に渡して一番最初の位置に戻します。戻したら、またその位置でシャトルケースの上下を入れ替えてから、また反対に移動させます。これを3往復繰り返したら、一旦背中を床に着けて休みます。10秒休んだら再び3往復繰り返してまた10秒休みます合計9往復したら終了です。ここでの動的体幹トレーニングは以上です。(追加が見つかれば更新するなり新記事をあげるようにします)3.おまけ他に簡単な体幹トレーニングをあげておきます。① 深い前傾姿勢でのキープ特にダブルスでは深い前傾姿勢で相手の攻撃に備えることが多いので、前傾姿勢を保持する筋肉を鍛えることは大事です。上の各体幹トレーニングでも個々の筋肉は鍛えられていますが、そのもので鍛えることも有効です(これだけでは足りませんが・・・)深い前傾姿勢で、もっとも安定しているところを探します。周囲の子(部員・生徒)に前後に力を軽く加えてもらってふらつかないところを探します。この状態で 30秒 キープして 10秒 休みます。これを 3回 繰り返しましょう。
2024年06月08日
コメント(0)
最近とある中学校のバドミントン部の練習をお手伝いしていて、20〜30人の子供達とコート3面で練習しています。出来るだけ効率よくコートに入って練習してもらう為にメニューを考えているので、そんな中で出てきた良さげな練習方法を上げていっています。(春から新入部員20人余りを迎え全体で50人近くになっていることから、最近は隣の剣道部のご厚意でもう1面強の面積をもらって4面での練習になっていますが・・・)バドミントンで使う身体の各部、特に体幹を鍛えながら、かつ持久力も向上を考えると、単純にコートで打ち合っているだけではその向上は期待できません。これは、相応のゲーム1セットを部内で行う場合と、対外試合で1セット行う場合での疲れ具合が全然ちかうことからも分かります。そこで、強制的に筋肉(体幹)を使いながら、心拍を上げて身体を動かす「サーキットトレーニング」を考えます。【準備】今回のサーキットトレーニングは6種の運動を連続で行います。ローテーションして実施しますから、実施する子(部員・生徒)は6組に分かれます。6組みに別れて、1~2コートの面積を使って実施します。1組4~5人で、24~30人で実施することを考えましょう(もちろん1組の人数はもっと少なくても構いません、その場合は1コートで十分です。ですが、できればお互い競い合う意味でできれば1組2人は欲しいです。6組に分かれると1人の組が出るなら、どこかの組みを飛ばして組数を減らして人数を確保しましょう)使用する面で、それぞれの運動をする場所を決めます。今回は2面を使って6つの運動を以上の配置にします。6組はそれぞれスタートの運動を決めて、その運動から順に反時計回りに移動しながら全ての運動を実施します。【実施方法】指導者なり自動タイマーなりで、運動 20秒インターバル 10秒を計測して、各時間で合図を送ります。このペースで6つの運動をすれば1周3分です。これを2~3周します(6分~9分)では、各運動のポイントを説明しましょう《背筋》うつ伏せに寝て、背筋を使って四肢(両腕・両脚)と胸を一度に浮かせます。出来るだけ反り上がるのが良いのですが、リズムも大切で1秒に1回のペース以上で実施したいです。今回は20秒なので20回~25回程度行いたいです。《もも上げ》両脚で、その場で飛び上がり膝を抱えるように曲げてあげます。その場で行います。両脚でしっかり踏み込んで飛ばないと膝を高く上げられません。膝を抱えられるくらい曲げ込んでからしっかり両脚で着地します。これもジャンプ1回に1秒程度かかるかと思いますから、やはり20秒で18~22回程度を行いたいです。《腕立て伏せ》腕立て伏せは腕を開く方向によって使われる筋肉が変わります。今回は胸筋へのトレーニングを意識したいので横に開くイメージです。出来るなら上の図の左の様につま先と腕の4点で支持して腕立て伏せしたいですが、無理なら図の右の様に膝を着いて実施しても構いません。《タッピング》前傾姿勢で構えておいて、左右の足を極力速く入れ替えてその場で小さな足踏み(タッピング)します。できる限り速く動かすので回数の目標は設定しませんが、できるだけ足を上げる高さを低く(小さく)して小刻みに動かすことを心がけましょう。《腹筋》サーキットトレーニングでの「腹筋」は時間をかけて完全に起き上がる「腹筋」は要りません。図の様に膝を立てておいて、その膝を手で触りに行く様なイメージで上半身を起こし、背中が床から離れたらもう戻って次を行います。それでもしっかり背中は床から離して、腰だけで身体を支えるところまで起き上がりますから、だいたい1.5秒に1回くらいになるかと思います。20秒で12~15回が目標でしょう。《バーピージャンプ》6つの運動の中で一番複雑ですが、まず前傾姿勢から両手を床について、両脚を後に放り出します。 ← ← ← ← ← 運動の順その後、再度膝を戻して立ち上がり、今度は飛び上がってジャンプの頂点で頭上で手を合わせます(打ちます) ← ← ← ← ← 運動の順これは1回に2秒くらいかかりますから、20秒で8~10回実施するのが目標です。6つの運動を別の離れた場所で実施するのは、10秒のインターバルを軽いランニングで移動するためです。休まず連続して異なる運動を実施することが「サーキットトレーニング」なのです。
2024年06月08日
コメント(0)
最近とある中学校のバドミントン部の練習をお手伝いしていて、20〜30人の子供達とコート3面で練習しています。出来るだけ効率よくコートに入って練習してもらう為にメニューを考えているので、そんな中で出てきた良さげな練習方法を上げていっています。(春から新入部員20人余りを迎え全体で50人近くになっていることから、最近は隣の剣道部のご厚意でもう1面強の面積をもらって4面での練習になっていますが・・・)【練習の狙い】「ショートサーブ」、アンダーハンドからの「ロブ(ロビング)」、コート奥からコート反対側に向かっての「クリア」、コート後方からのネット際への「ドロップ」の4種のショットが何とか打てるようになれば、この練習ができます。以上4種のストロークを組み合わせて、できるだけミスをせずに回せるようにすることで、その4種のストロークの精度を向上することが狙いです。【準備】もう一度上の4種のストローク◎「ショートサーブ」(フォア側からでもバック側からでも構いません) → サーブラインのすぐ後から、ネットの上30cm程度以内の高さを通して反対側のコートのサーブラインの直ぐ後に落下するサーブが打てること!◎アンダーハンドからの「ロブ(ロビング)」 → 上に打ち上げるのではなく、30~45°の角度で前に打ち上げて、相手コートの奥まで飛ばすロブ(ロビング)が打てること!◎コート億からコート反対側に向かっての「クリア」 → 上がってくるロブ(ロビング)の落下点にしっかり入って、自分の身体の前でシャトルを捉えて、「ハイクリア」「ドリブンクリア」「ドライブ」など相手コートの奥まで届く「クリア」を打てること!◎コート後方からのネット際への「ドロップ」 → 飛んで来る相手コートからの「クリア」(高さもまちまちになるでしょうが・・・)に反応して、打ちやすい位置に移動してシャトルを捉え、ネットの向こう側に落ちる「ドロップ」を打つこと!が出来るかどうか、各々自分で確認させます。これらが打てないと、この練習のシャトル回しが途絶えて練習になりません。一度、練習をさせてみて、自分で出来ないストロークを認識して、そのストロークに特化した練習に戻るというのもやり方だと思います。《コートの準備》ここは、今練習支援に伺っている中学校のケース合わせているので、実際はこの様にコートを拡大して使えないかも知れませんが、私が知っている周辺中学校では結構バドミントンコートの周囲に余裕があるのでこのやり方が使えるかと思いますし、ご覧頂いている方の学校等でも使えるかも知れません・・・・コートの拡大コートの横に4m程度の余裕があれば、半コート分(3m幅程度)くらいの場所が作れます。そんなときに、3m幅の簡易ネットがあれば練習場所の拡大が出来ます。簡易ネットとしては様々なものが販売されていますが、安価で手に入りやすくかつ収納に便利なものなどを別章で紹介しています。部活初級)ロングザーブとドライブのコントロールショット | バドミントンのつどい「ぬりかべ」&「はねっこ」 - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)《コートへの入り方》上記の拡大したコートなら、半面コートが4つ取れます。それぞれの「半面コート」に「練習する子」が一度に4人入ります。1人くらい待機するとすれば、1つの「半面コート」に5人、4面で20人が練習できます。(待機する人数を増やせばその分多くコートが使えますが、待ち時間が長すぎるとダレます)コートに入る4人は上記の4種のストロークに対応します。(この図では実際コートに入る4人だけで、4面コートを考えていますから16人になっています)で、「ショートサーブ」を打つ子(部員・生徒)のところに10~12球のシャトルを集めます。「ショートサーブ」正面に打つところから始めます。アンダーハンドからの「ロブ(ロビング)」を打つ子は、サーブラインの後1m程度のところに居て、飛んで来る「ショートサーブ」を相手コート奥に「ロブ(ロビング)」で上げます。前述していますが、上に打ち上げるのではなく、目の前のサーバーが何とか届かない程度の高さ、自分から見ると30~45°前方上方に向かって「前」に打ちます。これを平面で全4面で見るとこうなります。「ショートサーブ」からの「ロブ(ロビング)」です。飛んで来る「ロブ(ロビング)」をサーバーの後で待っている「練習する子」が相手コートの奥(後)に打ち返します。この練習の中では一番遠くに飛ばす必要があります。本来なら「ハイクリア」と呼ばれるオーバーヘッドストロークで打つところですが、この練習をする「初級者」では、確実に「ハイクリア」が打てないかも知れません。なので、「とにかく相手コートの奥に打ち返す」ことを第一として、ここでは「クリア」としています。その為には何より「前」に向かって「強く」打つことが大事です。その意味で前述では、「ハイクリア」「ドリブンクリア」「ドライブ」など相手コートの奥まで届く「クリア」を打てること!としました。「前」に向かって「強く」打てればおのずと上の様なストロークになるかと思います。こうして返球されてくる様々なストロークを、そのシャトルに合わせてオーバーヘッド、サイドストローク、アンダーハンドストロークを使って、相手コートのネット際、つまり最初の「ショートサーブ」を打った「練習する子」の前に打ち返します。平面で見ると全4面ではこうなります。捕捉)4人がそれぞれしっかりとストロークが打てて、最後の「ドロップ」が「ショートサーブ」を打つ「練習する子」に返れば、シャトル1個で繰り返し練習を続けることができます。
2024年06月08日
コメント(0)
最近とある中学校のバドミントン部の練習をお手伝いしていて、20〜30人の子供達とコート3面で練習しています。出来るだけ効率よくコートに入って練習してもらう為にメニューを考えているので、そんな中で出てきた良さげな練習方法を上げていっています。(春から新入部員20人余りを迎え全体で50人近くになっていることから、最近は隣の剣道部のご厚意でもう1面強の面積をもらって4面での練習になっていますが・・・)【練習の狙い】バドミントン部に入った新入部員で、初めてバドミントンをする初心者にむけて「バドミントン部に入ったら新入部員にやって欲しい事」としてある程度の技術を習得してもらうために練習を紹介しています。これらをこなして貰えれば、「ロングサーブ」と「ドライブ」が少し打てるようになってくるかと思います。(とは言っても、個人差もあるので出来ること出来ないことにも差がでているでしょうが・・・)そんな中で、とにかく高い位置から落下してくるシャトルをドライブで相手コートの中程から奥(後)に打つことがラリーするための基本だと考えています。(初心者を放っておくと上にばかり打って山なりの返球をしてしまいますが、力のない山なりの返球は公園でだた打ち合うだけの(公園バドミントン)競技としては意味のないものになってしまいます。)落下してくるシャトルを狙った方向にドライブで「前」に打てれば、競技としてのバドミントンの「ラリー」の入口に辿り着いたことになります。そんな「ドライブ」の練習をしたいと思います。【準備】《ロングザーブのオーディション》この練習には高く上がって「練習する子」のところに上から落下してくるシャトルが必要です。その為には、それなりのクオリティの「ロングサーブ」が必要です。基本的にはサーブラインからコート後方のダブルスのサーブラインくらいに届くロングザーブ、それもある程度の高さをもったロングサーブが要ります。指導者がロングサーブを打って「練習する子」にドライブを打たせるのでも練習になりますが(全ての子がロングサーブが打てなさそうならそれも仕方ないですが・・・)、部員(生徒)同士で練習することが理想ですから、ここでは個人差をあえて認めて、ロングサーブを打てる子(部員・生徒)をオーディション(選抜)して、その子にロングサーブを打たせて練習します。このオーディション(選抜)で「ロングサーブがちゃんと打てる」と認定した子(部員・生徒)がこの練習での「サーバー」になります。《コートの準備》ここは、今練習支援に伺っている中学校のケース合わせているので、実際はこの様にコートを拡大して使えないかも知れませんが、私が知っている周辺中学校では結構バドミントンコートの周囲に余裕があるのでこのやり方が使えるかと思いますし、ご覧頂いている方の学校等でも使えるかも知れません・・・・コートの拡大コートの横に4m程度の余裕があれば、半コート分(3m幅程度)くらいの場所が作れます。そんなときに、3m幅の簡易ネットがあれば練習場所の拡大が出来ます。簡易ネットとしては様々なものが販売されていますが、安価で手に入りやすくかつ収納に便利なのは\楽天スーパーセール★ポイント10倍!/ ポータブル バドミントンネット 持ち歩き 屋外 練習用 子供 簡易 家庭用 屋内 大人 高齢者 組立簡単 収納バッグ バトミントン 家族 ポータブル 遊具 スポーツ DOKOBADOM価格:2,580円(税込、送料別) (2024/6/7時点)楽天で購入こんなタイプです。他によくあるタイプとしてはヨネックス【ネットのみ】 YONEX ポータブルネット(バドミントン用) バドミントンコート用品 用具 アイテム グッズ アクセサリー バドミントン AC334N価格:3,234円(税込、送料別) (2024/6/7時点)楽天で購入こちらはメーカー品なのでよりしっかりしています。これにこのブログでは紹介済みの「壁打ち布」(うちのバドミントンのつどいでは「壁打ちくん」と呼んでいますが・・・)を組み合わせて使います。https://plaza.rakuten.co.jp/nurikabehanecco/diary/202404090000/壁打ちくん(壁打ち布)の準備これで、4組の練習場所(半面コート)が出来ています。各練習場所にロングザーブが打てるオーディションで認定された子(部員・生徒)を2人づつ配置します。(と言うことは8人必要なのですが、もし足りなければ指導者なり上級生なりが補います)ロングサーブ(Long Serve)を打ってくれるので「LS1」~「LS4」とします。これを各練習場所に配置します。それぞれの練習場所(半面コート分)に「練習する子」を3人づつ程度配置します。「LS〇」に2人配置していますから、この「ロングサーブを打つ子」の内、待機する子は「練習する子」に混ざります。(それぞれ相談させて交代するように促します)【実施方法】「LS1」~「LS4」の「ロングサーブを打てる子」がサーブラインより少し下がった位置から高くロングサーブを打ちます。これを「練習する子」が「壁打ちくん」に向かって「ドライブ」を打って、出来るだけ強い返球で「壁打ちくん」に当てます。「ロングサーブを打てる子」が「ロングサーブ」を打つ瞬間は、「壁打ちくん」の影で「練習する子」からは見えません(見にくいです)。「練習する子」は「壁打ちくん」の上から現れて飛んで来るロングサーブに合わせて落下点に動いて、自分の前でシャトルを捉えて「ドライブ」するかが練習です。シャトルを前に(フロアに対して水平に)打つためには、目の前の少しだけ高い位置で自分より前の位置でシャトルを捉える必要があります。このポイントがオーバーヘッドストロークとしては非常に重要です。で、この「ロングサーブ」→「ドライブ」を1人1回あたり10球づつ打ちます。10球打ったら「練習する子」は交代し、「壁打ちくん」周辺に落ちている10球はそれを打った子(部員・生徒)あるいは待機している「練習する子」が集めて「ロングサーブ」を打ってくれている「ロングサーブを打てる子」に渡しに行きます。また、この10球毎の交代のタイミングで、「ロングサーブ」を打ってくれる子の交代を考えます。
2024年06月07日
コメント(0)
最近とある中学校のバドミントン部の練習をお手伝いしていて、20〜30人の子供達とコート3面で練習しています。出来るだけ効率よくコートに入って練習してもらう為にメニューを考えているので、そんな中で出てきた良さげな練習方法を上げていっています。(春から新入部員20人余りを迎え全体で50人近くになっていることから、最近は隣の剣道部のご厚意でもう1面強の面積をもらって4面での練習になっていますが・・・)《心拍数を上げての練習の大切さ》競技としてのバドミントンは、上達すればするほどミスショットが少なくなり、それに比例してラリーが長く続く傾向が高くなります。そうなると広いコートを動き回りながら休むことなくシャトルを打ち返すことになり、心拍数が高くなりながらの持久力が問われます。したがって、心拍数をあげながら我慢強く動き回れる持久力のある身体を作り上げる必要が出てきます。その為の「心拍数をあげる基礎打ち」とするパターン練習を考えていきたいと思います。【準備】《クリアーを確実に上げられる子の選抜》この練習をするためには、確実に「コート奥まで届く高いハイクリア」を返し続けられる「ノッカー」が必要になります。この「ノッカー」を指導者が務めるというのもひとつの方法ですが、精度の高いハイクリアを打つ練習にもなりますから、できれば部員(生徒)に「ノッカー」をさせたいと思います。かと言って、精度の低い(短かったり落下点がバラついたり)クリア(返球)では練習になりませんから、この「ノッカー」を務められる部員(生徒)は、練習者全体から選抜する必要があります。事前に、指導者が練習者全員の中から相応の精度でハイクリアを飛ばせる部員を選抜するために「オーディション」を行います。5~10本のハイクリアを打ち合って、しっかりと返球できている部員(生徒)に「ノッカーができる」ということを言い渡します。《コートへの入り方》コートは半面づつで使用します。半面コートに、「ノッカーができる子」2人以上+「練習する子」3~4人づつ入ります。(計5~6人)=1コートに10~12人になります。図では「C1」「C2」のところに「ノッカーができる子」が交代で入ります。で、待っている「ノッカーができる子」が「練習する子」でもある場合は待っている間に①~④、⑤~⑧の中に混ざります。そして、三角コーンなどの目印をサービスラインのコート端あたりに設置します。【実施方法】まず、図の様に「ノッカーができる子」から最初の「ノッカー」が「C1」と「C2」入ります。「練習する子」2人がコートに入ります。1人がコート奥(後)に入り、もう1人がネット際に入ります。「ノッカー」からコート奥にロングザーブを上げるところから練習開始です。待機している「練習する子」(この場合③④あるいは⑦⑧など)や「ノッカーができる子」が時間を計測します。練習時間) 慣れないうちは 1分間 慣れてきたら 2分間上がってきたロングサーブをコート奥で待っている「練習する子」(この場合①と⑤)がハイクリアを打ち返します。同時にネット際に居る「練習する子」(この場合②と⑥)はフットワークで三角コーンを回ってネット横でロブ(ロビング)の素振りをします。シャトルが飛んでいる間に、ハイクリアを打った「練習する子」(①と⑤)はネット前に進み、ロブ(ロビング)の素振りをします。ネット横で素振りをした「練習する子」(②と⑥)はコート奥(後)に下がります。打たれた「練習する子側からのハイクリアを「ノッカー」がハイクリアで打ち返します。下がってきた「練習する子」(②と⑥)が飛んで来るハイクリアを同じくハイクリアで打ち返します。打ち返したら、以下同様に、ハイクリアを打った「練習する子」(②と⑥)はネット際に向かって進みロブ(ロビング)の素振りをし、その間にネット際でロブ(ロビング)の素振りをして三角コーンを回ってネット横でロブの素振りをした「練習する子」(①と⑤)が再びコート奥(後)に下がって次のハイクリアを打ちます。以下、これを繰り返し時間まで続けます。ミスなく続けることが大事です。「練習する子」も「ノッカー」も少々乱れてもしっかり所定の位置にクリアを上げて取り戻すようにします。注意点!)注意点ですが、「練習する子」のネット前での素振りがいい加減になったり、しっかり前に詰めずに下がるようになると運動負荷がさがります。そんな状態になりがちであれば、三角コーンの両脇で素振りをする代わりにイスなどを置いてラケットでタッチするようにしたり、待機している子(部員・生徒)がネット際に来て別のシャトルを手投げして、「練習する子」に実際ネット際でヘアピンを打たせるなどして、しっかりネット前で2点の素振りに値する運動をさせるようにしましょう。動きを確認してみましょう。ハイクリア(とロングザーブ)はずっと打ち続けられます。シャトルが飛んでいる間に「練習する子」が交代していきます。「練習する子」は実施後クールダウンをしますが、2回~3回に1回コートに入ります。複数回(できれば1人3~4回)コートに入ることで、上がった心拍数のままプレイできる身体が出来てきます。この練習の実施例https://youtu.be/JHrD-droP2E?si=yQKudeA0aRzchpJQ
2024年06月07日
コメント(0)
最近とある中学校のバドミントン部の練習をお手伝いしていて、20〜30人の子供達とコート3面で練習しています。出来るだけ効率よくコートに入って練習してもらう為にメニューを考えているので、そんな中で出てきた良さげな練習方法を上げていっています。(春から新入部員20人余りを迎え全体で50人近くになっていることから、最近は隣の剣道部のご厚意でもう1面強の面積をもらって4面での練習になっていますが・・・)バドミントン部のアップ運動の中には、フロアの端から端までのダッシュ等の走行を用いることがあります。伺っている中学校でもコート3面分横方向にダッシュしたりフットワークしたりします。これをより有効にするためにラケットを振りながらの練習を考えましょう。① 単純ランニング以下のメニューを実施する前に、軽くランニングをして心拍数を上げておきましょう。3面(体育館半面)なりを回るようにして3周~5周程度をランニングします。(以下、各ステップ+素振り方法は、体育館の端から端に実施してスタート位置から反対側の端に行き、同じ要領で戻って「往復」で実施します。)② ツーステップ左右素振り利き足(ラケットを持つ手側の足)を先行させてツーステップ(2歩進む)して素振りをします。素振りはアンダーハンドでネット前でロブを上げるイメージです。ツーステップは左右交互に進み素振りもフォアハンドとバックハンドを交互に繰り返します。まず、フォア側へのツーステップ+素振りです。素振りが終わったらニュートラルポジション(初期の両足を左右に揃えた前傾姿勢)に戻ります。次に、バック側にツーステップ+素振りです。バック側とはいえ進むのは利き足からです。素振りはバックハンドで振ります。素振りが終わったら再びニュートラルポジションに戻ります。これを繰り返して前に進みます。そして最初の位置まで往復で実施します。③ ケンケン素振り片足のままで「ケンケン」で進みます。2歩「ケンケン」の間に1回素振りします(オーバーヘッド)。体育館の端から端に進むので、往復で足を入れ替えます。往路が右足で「ケンケン」なら、復路は左足で「ケンケン」します。④ ケンケンパ素振り前に向かっては「ケンケンパ」=片足・片足・両足で進みます。図の場合、右足で「ケン・ケン」として、その後両足で「パ」としてます。この両足で「パ」で着地する際にオーバーヘッドの素振りをします。次に左足で「ケン・ケン」をして、その後に再び両足で「パ」として素振りをします。このまま「ケンケン」の足は左右入れ替えながら往復します。⑤ グッパ素振り今度は、「グー」「パ」を繰り返して飛びながら前に進みます。この「パ」の時に素振り(オーバーヘッド)します。⑥ パーケン素振り前には同じ様に「ケンパ」で進むのですが、今度は片足になる「ケン」のタイミングで素振り(オーバーヘッド)します。片足になる「ケン」は交互に左右入れ替えます。⑦ 前傾サイドステップ素振り今度は横向きにサイドステップしながら進みます。まず、利き足の方向に進みます。最初に前傾姿勢を取って、そのまま前傾姿勢を守ったまま2歩サイドステップして素振りします。素振りはサイドハンドの素振りです。素振り無しに1歩進んだ後、2歩目を踏み出す際に身体を起こさずに前傾のまま2歩目を踏み出します。できれば、2歩目の素振り前は大きく踏み出したいです。これで往路を進んだら、復路は振り返らずにバック側へのステップで帰ります。この場合は利き足ではなく反対側の足で進みます。2歩目でバック側に素振りしますが、この時も利き足は出さなくても構いません。身体を捻ってバック側をカバーするようにサイドハンドの素振りをします。⑧ バックステップとオーバーヘッド素振り基本的にはバックステップで後ろ向きに進みます。が、素振りの際は身体の前に向かってステップします。利き足を(後に)引いて、オーバーヘッドストロークを打つような構えになってから、利き足を先行させてバックステップします。バックステップは2~3歩してから素振りします。素振りは利き足をしっかり踏み込んでから前に向かってステップして全身でオーバーヘッドストロークでの素振りにします。高いシャトルが落ちてくることをイメージして利き足(ラケットを持つ手側の足)をしっかり踏み込んで、その後、この利き足でフロアを蹴って前に飛びながらオーバーヘッドストロークの素振りをします。身体もストロークに合わせて捻りますから利き足がもう一方の足の横に揃うか、利き足の方が前に出ます。以上足回りの強化と心拍数を上げて動く練習になります。持久力アップも目指すなら複数回繰り返すのも良いでしょう・・・
2024年06月06日
コメント(0)
最近とある中学校のバドミントン部の練習をお手伝いしていて、20〜30人の子供達とコート3面で練習しています。出来るだけ効率よくコートに入って練習してもらう為にメニューを考えているので、そんな中で出てきた良さげな練習方法を上げていっています。(春から新入部員20人余りを迎え全体で50人近くになっていることから、最近は隣の剣道部のご厚意でもう1面強の面積をもらって4面での練習になっていますが・・・)バドミントンのダブルスは、2人で広いコートを守るのですが、シングルスに比べるとシャトル回しが速く対応にもスピードと2人のコンビネーションが大事になります。シャトルを取るプレイヤーは如何に素早くインパクトポイント(打つ位置)に入るかが大事ですし、もう一人のプレイヤーはその後の相手からの返球に対応する為に、今打っているパートナーのカバーをするために最適の位置に動くことが大事です。では、その練習を考えましょう!【準備】コートの半面に合計3人で入ります。① ダブルスプレイヤー(1)② ダブルスプレイヤー(2)③ 方向指示者になります。3人1組で実施しますから、実際プレイする2人のプレイヤーにインターバルを置くためにもう2人が待機しますので、コート半面に5人、1コートに10人で入るイメージです。方向指示者はコートの6カ所のサイドを指します。(ちなみに、この場合の左右はプレイヤーから見た場合の左右です)で、この方向指示者はネットを背にしてそのネットの中央のすぐ前に立って方向指示をします。ダブルスプレイヤーの2人は(半面)コートの中央にサイドバイサイド(左右に分かれて)入ります。【実施方法】はじめは1分間で実施します。慣れてきたら2分まで時間を延ばします。上記の通りネット前に方向指示者、コート中央にダブスルプレイヤー2人が入り、開始の合図とともに方向指示者が何処かの方向を指します。(指で指しても良いし、ラケットを持って方向が分かりやすくしても良いです)この場合、「右手前」ですから右側のプレイヤーが右前に出ます。ダブスルプレイヤーの右側が右前に出ますから、その動きに合わせてもう一人のダブルスプレイヤーの左側はカバーの為に左より後方に下がります。左側のダブスルプレイヤーは左寄りに下がりますが、意識としては前に出た右側のダブルスプレイヤーの真後ろもカバーします。なので、完全に左側後置くに下がるのではなくて中央よりに下がります。右前に出た右側のダブルスプレイヤーが前で素振りをしたら、両方のダブルスプレイヤーは元に戻ります。ダブルスプレイヤーの2人が元の位置に戻るか戻らないかのタイミングで方向指示者は次の方向を指します。それに対応してダブルスプレイヤーがすぐに動きます。この場合「右奥」を指していますので、元の位置に戻った右側のダブルスプレイヤーはすぐに右奥へ動きます。この場合図で右側のダブルスプレイヤーは高い返球をイメージしてオーバーヘッドストロークに向けて動いています。同じ「右奥」でも低い返球(スマッシュとかドライブ)が来る場合もあるのでそれをイメージしてサイドストロークに動いても構いません。右側のダブルスプレイヤーが右奥に動くので、左側のダブルスプレイヤーはそれをカバーするために左よりの前に動きます。前述と同じ様に、カバーで動く左側のダブルスプレイヤーは後に下がった右側のダブルスプレイヤーの前もカバーしたいので、左とは言うものの中央寄りに前に出ます。とくに前をカバーする場合は相手からの返球が早くなる可能性が高いので、よりネットよりの前は左右全てがカバーできる位置に出ます。後に下がった右側のプレイヤーが素振りをしたら素早く元の位置に戻ります。以下、これを繰り返して所定の時間動き続けます。また、当然動く際は「利き足(ラケットを持つ手側の足)」を先行させて送り足を基本として移動します。【交代順】コートに10人、コート半面に5人づつ入ると考えて、最初はこんな風に入るかと思います。1~2分練習(フットワーク)を実施したら、ダブルスプレイヤーの2人はインターバル(待機)に入ります。方向指示者は次のダブルスプレイヤーのどちらかに入ります。待機している人のいずれかがもう一報のダブルスプレイヤーに入り、もう一人が方向指示者に入ります。この回り方で順に変わっていきます。人数分回れば(この場合5回交代すれば)方向指示が一回りしますね。練習としては10回交代がひとつの目標です(5人で10回回すと一人あたり4回練習することになります)。【付記】この練習の後に、コートに余裕があれば「コート全面でのランダムのダブルスのローテーションノック」をやることをお薦めしますが、この練習の前に「コート半面でのダブルスローテーションノック」などを入れてから「コート全面でのランダムのダブルスのローテーションノック」に移るとより効果的です。
2024年06月06日
コメント(0)
バドミントンのつどい「ぬりかべ」&「はねっこ」では、2024年春、3月には就職とか引越とか帰国などで、沢山のリピートで来て頂いていたメンバーが旅だって行かれました(寂)。でも、4月になってから、逆にこの新年度を機会にバドミントンを始める、あるいは復活するなどで、練習参加のお問い合わせを多数いただいております(嬉)。そんな中で、バドミントンを始めたので、あるいはしばらく借り物のラケットで打っていたけど・・・という状況で「新たにラケットを購入しよう」ということで、「どんなラケットがお薦めですが?」とお問い合わせいただくことが増えてきています。さきに、中学校の部活動支援の絡みで、「新入部員向けのラケット」のお薦め情報は上げていますが、大人の初心者に向けてとなると少し方向性が変わるので、ここでは大人の初心者向けのラケットを紹介しておこうと思います。【コンセプトと基本説明】大人の初心者向けのラケット情報として、まず選定のコンセプトですが、① まだフォームが固まっていないこともあり、慣れない回内・回外を中心としたスイングに対応する為に「グラスファイバー製」の「軽量」ラケットであること(女性なら5U~6U、男性なら4U~5U)。→ 初めからガットが張って売っている安価なラケットはスチール製で重たいものが多いので、これは避けたいです。② 価格的には抑え気味であること(購入価格¥15,000程度)③ 予備の2本目が手に入りやすいこと(有名メーカー品であること)④ 上記にもありますがガット張り上げモデルでないこと(ガットを張ったまま販売されているもののガットは長期に張りっぱなしになっている可能性があり緩んでいるかも知れないので・・・ガットは購入後に張って貰う方が良い)⑤ 振り抜きが良くてちゃんとシャトルを打てば飛んでくれることで選んでみます。ちなみに前述にもありますが、ラケットのスペックについては・・・ラケットにはまず重さとグリップの太さが選択の最初にあります。ラケットの重さの表記はメーカーによって若干違いがありますが、 U = 95~100g 2U = 90~95g 3U = 85~90g 4U = 80~85g 5U = 75~80g 6U = 70~75g (または F ) 7U = 65~70g (または 2F) 8U = 60~65g 9U = 55~60gグリップの太さなグリップ中央の1周の長さで 7G = 75mm 6G = 78mm 5G = 81mm 4G = 84mmです。先に記載したように、ラケット重さは女性なら5U~6U、男性なら4U~5Uがお薦めです。ただし、最近あるいは現在他のスポーツの経験のある方、特にテニスや野球の経験があるようならもう1ランクづつ重くても良いかと思います。グリップは市販品だと5Gが多いので、これで問題無いですが、もし6Gが選べるなら手の小さい方はこちらの方が良いでしょう。初心者の間は、できればグリップは細くして手の平全体ではなく指でラケットを持つ感覚を付けて欲しいので細いグリップがお薦めです。ガット(ストリングス)も選ぶ必要がありますが、こちらは消耗品なので、まずは店舗お薦め(無料とか)のもので大丈夫です。購入後張って貰う場合張力(テンション)を聞かれますが、初心者・初級者であれば、ある程度長く(半年~1年)張りっぱなしになることも考慮すると「20ポンド」くらいで張るのが良いでしょう。ラケットへの負担も大きくなるので、最初から高ポンド数で張るのはお薦めできません。では、まず、ヨネックスのラケットから・・・なんだかんだ言っても、国内のバドミントンプレーヤーの多くがヨネックスのラケットを使っており、国内では最大手と言えるでしょう。品質ももちろんですが、ブランド性でも一番良い(無難な)ラケットになると思います。まず、女性をはじめとする小柄な方向けですが、スポーツ店に行くと特に女性にはヨネックスの「ナノフレア(NANOFLARE)」シリーズを薦めてくる傾向があります。ナノフレアシリーズはヘッドライトと言ってラケットの重心がグリップ側に寄っていて、ラケットを振ったときに軽く振れるのでストローク中には「軽い」ラケットになります。が、目標価格帯のナノフレアシリーズは4Uのものが多く、ラケットそのものはそんなに軽くないです。また、重心がグリップ側にあるラケットは「振り抜き」は良いのですが、シャトルを(遠くに)飛ばそうと思うと、その「振り抜き」の良さを利用してラケットを速く振る必要が出てきます。これは初心者には難しいので、それよりは重心が先の方にあって、振ったときに遠心力が出てくれるラケットの方が良いかと思います。それを踏まえると、ヨネックスでは「アストロックス(ASTROX)」シリーズがヘッドヘビーなタイプが多いので・・・「アストロックス33」はどうでしょうか?【張り工賃別・ガット代込】ヨネックス [YONEX] バドミントンラケット アストロクス33 626カラー(AX33-626)【お一人様2本まで】*価格:13,200円(税込、送料無料) (2024/6/5時点)楽天で購入※2024/6/5の時点で、ガット代無料でガットを張ってくれて送料込み価格がお安いところとしては、こちらがあります。男性をはじめとする比較的手の大きい方には、同じ「アストロックス」シリーズからで、安価目に始められるなら中学生の新入部員にも勧めている「アストロックス11」はどうでしょう?【まとめ買いで最大ポイント10倍6/4 20:00〜6/11 1:59】ヨネックス バドミントン部 新入部員 スターター2点セット ラケットラケット(アストロクス11)+ガット+グリップテープ AX11-530+AC103(99SS) YONEX価格:10,956円(税込、送料別) (2024/6/5時点)楽天で購入シャフトが柔らかめなのでよくしなってくれますし、ある程度振れる様になれば楽に飛んでくれるラケットだと思います。ついでに、「これから長くバドミントンをやっていくんだ!!」という固い決意でラケットを購入される方はもう1ランク上で「アストロックス55A」はどうでしょう?(これを書いている私=ラフェスタパパも最近は楽に振れるのでこのラケットを使うことが多くなっています)【張り工賃別・ガット代込】ヨネックス アストロクス55A 773カラー AX55A YONEX バドミントンラケット 22FW【お一人様2本まで】価格:19,800円(税込、送料無料) (2024/6/5時点)楽天で購入あるいはテニスや野球あるいはバレーボール経験者で手首の返しや腕の振りが出来る方ならもう少し重くしてインパクト感が増すものとして「アストロックス88Sゲーム」はどうでしょう?これはヨネックスがダブルスプレイヤー向けに開発した「アストロックス88」系のラケットで、特に前衛でラケットを素早く操作するために出している「アストロックス88Sプロ」「アストロックス88Sツアー」の下位モデルでアマチュア用に出しているものになります。【張り工賃別・ガット代込】ヨネックス [YONEX] バドミントンラケット アストロクス88Sゲーム 586カラー(AX88S-G 586)【お一人様2本まで】価格:14,960円(税込、送料無料) (2024/6/5時点)楽天で購入この「アストロックス88S」には重さが4Uのものと3Uのものがありますので、購入時に重さを確認してください。お薦めは4Uです。ちなみに、さらに打ち応えのあるラケットとして、「アストロックス88Dゲーム」があります。先に説明したように「アストロックス88」系のラケットはダブルス用に開発されたもので「アストロックス88S」がダブルス前衛で細かな操作性を優先したモデル、「アストロックス88D」がダブルス後衛で強いスマッシュやカット・ドロップ等のオーバーヘッドストロークを意識したモデルとのことです。その「アストロックス88D」系のアマチュア向けモデルが「アストロックス88Dゲーム」になります。前の「アストロックス88Sゲーム」よりシャフトが硬いので、ガツンとした打ち応えが返ってくると思います。シャトルの落下に合わせて、ラケットの真ん中でシャトルを捉えられる様になれば、打った感が気持ちの良いラケットだと思います。ヨネックス アストロクス88D ゲーム 3AX88DG 2024SS価格:16,500円(税込、送料無料) (2024/6/5時点)楽天で購入国内の(アマチュア)バドミントンプレーヤーの半数以上はヨネックスを使っているかと思います。(最近は他のメーカーも増えていますが・・・)安定と安心という意味では、まずヨネックスから始めてみるが無難です。とは言うものの。。。次に、国内メーカーとしてはミズノのラケットを見てみましょう。ちょっと余談になりますが、ミズノといえば、2024年の時点で全日本で活躍している奥原希望選手が愛用しているラケットのメーカーです。奥原選手は小柄な女性ですし、彼女が使っているモデルの下位モデルなら女性には安心して使って貰えるのではないでしょうか?そういう意味で、女性をはじめとする小柄な方向けでは5U6のタイプで、「アルティウス07ライト」が良いかと思います。ミズノ アルティウス07ライト 73JTB30701 2023SS バドミントン価格:13,200円(税込、送料無料) (2024/6/5時点)楽天で購入個人的な感覚ですがミズノのラケットはラケット全体がシャープで硬いイメージなのですが、アルティウスはその中でも「キレの良い」イメージがあります。比較的年齢が若めで、まだまだ身体にキレがあり、かつ小柄なタイプには良いのではないでしょうか?で、そのシャープで硬いイメージのミズノのラケットで男性をはじめとして体格のある方に良さそうなのが、「フォルティウス20」になります。これは中上級者でも使われるモデルになるのでレベルアップに応じてくれるラケットだと思います。【まとめ買いで最大ポイント10倍6/4 20:00〜6/11 1:59】ミズノ バドミントンラケット FORTIUS 20 フォルティウス 73JTB02145 MIZUNO価格:18,689円(税込、送料別) (2024/6/5時点)楽天で購入このモデルの廉価版になる「フォルティウス60」があるのですが(あったのですが)、メーカー在庫が減っているのでもしかするとモデルがなくなるかも知れません。(ネット上では沢山売られていますよ)【まとめ買いで最大ポイント10倍6/4 20:00〜6/11 1:59】ミズノ バドミントンラケット フォルティウス60 73JTB36064 MIZUNO価格:14,379円(税込、送料別) (2024/6/5時点)楽天で購入次に海外メーカーも見てみましょう。普段私が使っているのはウィルソン(Wilson)なのでこちらから、ウィルソンは相対的にしなりの良いシャフトにヘッドヘビー気味のラケットが多いイメージで、振り抜きが良くシャトルも良く飛んでくれるイメージです。また、軽量ラケットの開発にも注力しているので、お薦めのモデルがあります。まず、6Uという軽量のタイプで「ベルテックス3000」です。上のヨネックスとミズノの軽量ラケットが5Uなのに対して6Uですから更に軽く、でもヘッドヘビー(重心が先に寄っている)タイプなので遠心力で振り抜きやすいラケットになり、ウィルソンらしいセッティングになっています。[ウィルソン バドミントンラケット]ベルテックス3000/VERTEX 3000 ver2(WR154111)価格:14,080円(税込、送料別) (2024/6/5時点)楽天で購入ガット代は別なので、同じお店でガットを別購入してください。ガット張代はラケット代に込みになっています。↑ガットはヨネックスの「強チタン」あたりで良いのではないでしょうか?この他にも、バポラ、アディダス、リーニン、ビクター、アバックス、クンプーなどの海外メーカーがありますが、触ったことがあまりないのでまずは以上でお届けします。
2024年06月05日
コメント(0)
最近とある中学校のバドミントン部の練習をお手伝いしていて、20〜30人の子供達とコート3面で練習しています。出来るだけ効率よくコートに入って練習してもらう為にメニューを考えているので、そんな中で出てきた良さげな練習方法を上げていっています。バドミントンのゲームでは、特にダブルスでは、素早い動きを必要とされます。でも、普通の練習ではついついゆったりと(漫然と)練習してしまいがちで、身体を限界まで速く動かすことが少なくなります。なので、強制的に素早くかつ持久力も問われる動きをする練習を考えましょう。【イス4脚タッチのタイムアタック】《目標タイム 14秒》・用意するもの1コートあたり8脚の椅子(イス)ストップウォッチ・準備イスをコート半面に4脚、コートの四隅に並べます。半面コートで4~6人程度入ります。・実施方法半面コートの中央にラケットを持った「測定者」が入ります。「計測者」がストップウォッチを持って待機します。「計測者」が「スタート!」と声をかけて時間の計測を開始します(ストップウォッチのSTARTを押します)「計測者」は図の①~④の順番に、ラケットの先でイスの「座面」にタッチしながら移動します。④までタッチしたら再び①へ戻ってタッチします。4周=16タッチ16タッチ目の④のイスへのタッチをした瞬間に「計測者」はストップウォッチのSTOPを押して時間を「測定者」に通知します。(必要に応じて時間を記録します)目標時間は、新入部員の初心者で 16秒中学校1年生で 15秒中学校3年生で 14秒(高校生なら男子高校生で 13秒 女子高校生で 14秒 でしょう。)でも、それよりも、この練習をしていて1秒以下のタイムも含めて、少しでも速くなることを目指します。タイム短縮のポイントですが、基本的な移動は小股にすることです。移動全部を大股にすると時間がかかってしまいます。ただ、イスにタッチするときに身体の方向転換(ストップ)するときは大股で利き足を前に出して止まることも大事です。また、別節で何度か記載していますが、大股で沈み込んでストップした後、大股のままで後ろ足(利き足の反対側の足)を後に大きく残したままでは「素早く」起きて戻りにくいので、この後ろ足を少し引き寄せておいて「素早く」起きて戻ります。後ろ足を引き寄せておくと、先に沈み込んでいる利き足で軽く蹴れば戻れます。したがって、最後の大股を始めた「スタート位置」と後ろ足を引き寄せてから戻る「エンド位置」はズレます。
2024年05月31日
コメント(0)
最近とある中学校のバドミントン部の練習をお手伝いしていて、20〜30人の子供達とコート3面で練習しています。出来るだけ効率よくコートに入って練習してもらう為にメニューを考えているので、そんな中で出てきた良さげな練習方法を上げていっています。【バドミントン経験の無い新入部員がやって来たら】◎新入部員にやって欲しい事 その9中学校のバドミントン部の新入部員で初心者に「ドライブストローク」や「アンダーハンドストローク」などを教えて、どうにかこうにかシャトルが打てるようになっても、棒立ちのままで打ってしまって、ちょっとでもシャトルが前後左右にブレると動きが遅れて打ち返せないことが多いかと思います。その為にも「前傾姿勢」をとって、前後左右に素早く動けることが大切になります。既に前節の「バドミントン部に入ったら」新入部員にやって欲しい事その2(フットワーク)「バドミントン部に入ったら」新入部員にやって欲しい事その8(フットワーク2)で、ある程度のステップと反応速度アップを行っていますが、より姿勢を低く下げて動く練習を加えたいと思います。バドミントンのフットワーク練習とくれば、何処でも実施されている「シャトル置き」は外せません。よくある「シャトル置き」はコートの1サイドを一人で使って行うものが多いのですが、ここでは大人数のバドミントン部での練習を基本としていますので、1コートで12~24人程度で実施する方法になります。【用意するもの】・シャトル(コルクを上にしてフロアに立てておけるもの) 5×6=30個・三角コーン 6個 (または、それに変わる障害物・・・椅子など)これを図の様に置きます。① プレイヤー前方へのフットワーク② プレイヤー後方へのフットワーク【実施方法(前方へのフットワーク)】基本的にシングルスのコートのサイドライン上にシャトルを5個並べて、これを三角コーンの後を回りながら1個づつ反対側のサイドライン上に運び、5個運んだら再び三角コーンの後を回りながら1個づつ元のライン上に運んで1セットとします。これを、それぞれの三角コーンと5個のシャトルの組合せに3人づつ程度の交代しながら実施します。1コートにこの三角コーンと5個のシャトルの組合せが6組合せ置けますから、6組合せ × 3人 = 18人で18人まで1コートで実施できます。(1組合せ3人としたのは、心拍数の上がり具合と待ち時間のバランスを考えてですが、他の基礎運動等との組合せを行えば3人以上でも実施可能かと思います)【実施の注意点(前方へのフットワーク)】三角コーンの後に立つところから始めます。必ずラケットを持つ手側の足を先行させて動き始めます。後足は前足(利き足)に追いついたところで床について、「継ぎ足」で前足を出します。シャトルを置く(拾う)直前では大きめに踏み出して膝をしっかり曲げられるようにします。※ シャトルを置く(拾う)直前に大きく踏み出す理由踏み出しが小さくてシャトルに向かって手を出すと頭が前に下がって身体の重心が前に行ってしまって、起き上がって戻るのに力が必要となり時間もかかります。踏み出しを大きくしてシャトルに美佳って手を出せば、頭も下がりにくく、身体の重心が後ろ(腰のあたり)に残り、楽に起き上がれますし素早く起き上がれます。また、大きく踏み出してから膝を曲げるとしっかり曲げ込めて、そこで貯め込んだ力でフロア(床)を蹴って元に戻れるので素早く起き上がれます。実際のプレーではフロアギリギリでシャトルを打って、その後素早く戻ることが必要になりますから、この形は大事です。そこから起き上がって後に戻りますが、その際にもうひとつ大事なことがあります。後に残る利き足の反対の足を少し引きつけてから起き上がります。足を大きく踏み出して、そのまま後ろ足を残しているので、いくら前足(利き足)でフロアを強く蹴っても、起き上がるのに力が必要となり時間がかかります。後ろ足をある程度引きつけておくと、この起き上がって戻る時間を短縮できます。起き上がってから次に元の位置(三角コーンの後)まで下がります。そこから、反対側のサイドラインに向かって、同様に利き足を先行させて進みます。同じ様に、シャトルを拾う(置く)前には大きく踏み出して、十分膝を曲げ込んで、重心が前に行かない様に気をつけながら拾い(置き)ます。拾う(置く)際に後ろ足を少し引きつけることを忘れない様にします。左右にシャトル1個を運び、5個のシャトルを元の位置から反対側のサイドライン上に運んでから、今度は反対側のサイドライン上から元のサイドライン上に戻していき、5個全てを戻して1セット終了とします。3人で交代するとして、2~3セットは実施します。【実施方法(後方へのフットワーク)】基本的にシングルスのコートのサイドライン上にシャトルを5個並べて、これを三角コーンの前を回りながら1個づつ反対側のサイドライン上に運び、5個運んだら再び三角コーンの前を回りながら1個づつ元のライン上に運んで1セットとします。以下の要領は「前方へのフットワーク」と同じです。サイドライン上の5個のシャトルを1個づつ反対側のサイドライン上に運び、その後再びサイドライン上の5個のシャトルを1個づつ元のサイドライン上に戻して、1セットとします。実施する人数等も同じです。【実施の注意点(後方へのフットワーク)】三角コーンの前に立つところから始めます。後方へのフットワークは身体の向きを変えることが必要になります。(振り返ります)プレー中は絶えずコートの向こう側の相手の動き、相手からのシャトルを見ておく必要がありますが、シャトルを打つ(インパクト)際には、身体を相手に向けたままでなく、シャトルに向ける必要が出てきます。特に利き手側と反対側に移動する「バックハンド側」への移動ではしっかり振り返る必要があります。振り返ってからは「前方へのフットワーク」と同じで、シャトルを拾う(置く)直前は大きく踏み出します。この時、やはり膝をしっかり曲げて、しゃがみ込む際には背筋を伸ばしておいて、重心は後ろに残します。置く(拾う)際に重心を後ろに残しながら後ろ足を引き寄せておきます。しっかり曲げておいた膝に貯め込んだ力でフロアを蹴って一気に起き上がり、その勢いで相手コートに向かって振り返ります。継ぎ足をして、最初の位置に戻ります。そこから、反対側(向かって右側)に向かって振り返ります。利き手側に振り返るときは、一旦利き足が振り返る軸足になります。振り返ったところから、再び利き足を先行させて進みます。今までと同じ様にシャトルを置く(拾う)前には大きく踏み出して、しっかり膝を曲げて沈み込みます。沈み込む際は背筋を伸ばして腰から沈むことで、身体の重心を後ろに残します。実際シャトルを置く(拾う)時は、できるだけ頭を下げないようにして重心を腰に残して後方に残し、同時に後ろ足を引き寄せておいて次の起き上がりに備えます。起き上がった勢いでそのまま振り返ります。振り返って、相手コートを見る様にします。前方へのフットワークと同様に、左右にシャトル1個を運び、5個のシャトルを元の位置から反対側のサイドライン上に運んでから、今度は反対側のサイドライン上から元のサイドライン上に戻していき、5個全てを戻して1セット終了とします。3人で交代するとして、2~3セットは実施します。できれば時間を計って、時間短縮を目指しても良いでしょう・・・
2024年05月31日
コメント(0)
インパクト練習フラッグの作り方ROOM - 欲しい! に出会える。 (rakuten.co.jp) ← 勝手なお薦めのバドミントン周辺グッズ 中学校のバドミントン部に入ってくる新入部員の初心者に限らず、初心者にシャトルを打たせる場合に「オーバーヘッド」(=頭より高い位置)で打たせると(インパクトさせると)、頭の真上で打とうとする傾向があります。でも、頭の真上でラケットを振るとなると、正しいグリップで打つにしても、間違って「猫手」状態で打つにしても、ラケットの面(フェイス)は斜め上を向きがちで、おのずとシャトルを上にばかり打ち上げてしまうことになります。 ゲーム中に追い込まれた場合を除いて、「オーバーヘッド」での打つ(インパクト)ポイントは頭の真上になりません。自分の立っている位置より「前」で打たないとストロークの種類も選べませんし、相手のコートのいろいろな場所を狙うこともできません。この前のポイントでインパクトできれば、「オーバーヘッド」ストロークでも、「ハイクリア」「ドロップ」「スマッシュ」など打ち分けることができます。なので、初心者のうちに自分より「前」のインパクトポイントを覚えるのは大事なことです。このポイントを実際のシャトルを打って覚えられれば良いのですが、初心者はシャトルが飛んで来ると慌ててしまって結局頭の真上で打つことになりがちです。そこで、静止している’もの’を打って、ポイントとその場合のストロークを覚えられると良いことがわかります。この場合役に立つのが「インパクト練習フラッグ」になります。正しいインパクトポイントに吊るされたちょっと重めの「フラッグ(旗)」をラケットで打つことで正しいポイントを覚えます。特に下の「インパクト練習フラッグ」でテーブルクロス用の塩ビシートの場合、ラケットの面(フェイス)でフラッグの面を綺麗に叩けると、「パン!」と良い音が出ますので、綺麗に面で捉えられているのかわかりやすいです。【インパクト練習フラッグ】こんな形で、長い柄の付いた旗状のものになります。材料とサイズですが、① フラッグ(旗)部フラッグの大きさは幅30cm程度で、長さは50cm程度です。ポイントとしては、初心者はスイングが安定しないのでラケットの起動も上下しがちです。このためフラッグが小さいと上部のフレーム(棒)を打ったりします。塩ビの棒をラケットを打つと場合によってはラケットを破損するので、これを避けるためにフラッグは長めにしておきましょう(50cm以上がお薦めです)。このフラッグの材質はテーブルクロス用の塩化ビニル(PVC)製のシートで、ホームセンターなので1mあたり¥500~¥800くらいのものが良いと思います。上部のフレーム(棒)を通す筒部を作るのは、その分長めにしたものを折り返して端部をアイロンで加熱してヒートシールすると良いでしょう。我が家のアイロンでは「中温」で5~10秒程度押していればヒートシールできました。この時、反対側に木製の角棒(ヒートシールしたい幅分くらいの太さのもの)を当てておくと余計な部分に熱が加わりません。柄やフレームは塩化ビニル製の水道用のものを使っています。材質としては「PVC-U」と表記されるもので、ホームセンターで販売されています。これの外径18mm(内径13mm)のものを使っています(VP-13という規格)。→ これに熱をかけて曲げています。他の塩ビ規格では熱変形で強度が落ちるものがあるので、熱劣化の少ないこの規格を選んでいます。上のフレームは 500mm のVP-13の塩ビ管の端を柄との差込部を外してバーナーで炙って加熱し60°くらい曲げています。(火傷に気をつけてくださいね!)さらに「もしも」ラケットでフレームを叩いてしまった場合にラケットのダメージが少なくなるように合成ゴムのスポンジパイプカバーを被せてあります(これもホームセンターで手に入ります)。塩ビのテーブルクロス素材のフラッグは、このスポンジパイプカバーを上から通してあります。② 柄部このフレームに付いたフラッグ部分を塩ビ管の柄に付けます。背の高い初心者にオーバーヘッドで打たせる場合に柄が短ければ、継ぎ足すことも可能です。継ぎ部のソケットはどちらかには接着剤で固定する方が良いでしょう。固定されていない方の継ぎ部は、フラッグを何度も打っていると緩んで外れる場合があるので、実際使用しているときは時々確認するのが良いかと思います。このフラッグを実際オーバーヘッドで打ちます(インパクとします)。これで、正しいインパクトポイント(自分の前の位置)を覚えます。これで、ポイントを覚えてからシャトルを打つと「前に」打てるようになるでしょう。【応用編】この「インパクト練習用フラッグ」はオーバーヘッドのストローク以外でも使えます。例えば、身体の側方のストロークで、ラケットを正しく振る練習、つまり回内・回外を使ってラケットを縦に振る練習に使えます。シャトルを手で投げて打たせる練習では、指導側が同じポイントにシャトルが出し切れなくて、練習者のストロークがなかなか安定しない場合もあるかと思います。先にこの「インパクト練習用フラッグ」で正しい位置での模擬インパクトを繰り返しておけばフォームを固めやすいかと思います。
2024年05月28日
コメント(0)
ノック用シャトルケース「シャトルくん」の作り方ROOM - 欲しい! に出会える。 (rakuten.co.jp) ← 勝手なお薦めのバドミントン周辺グッズ大人数の中学校の練習を支援するだけでなく、通常の練習においても「ノック」(=羽根だし)をする機会はあります。そんなとき、シャトルをあらかじめ縦に束にして利き手と反対の腕に沿わせて持って「ノック」するのをよく見かけますが、あらかじめ作った束を落とさず渡すのも結構大変ですし、その束を腕でキープしながら「ノック」するのは相応の熟練を求められます。そんなとき、背中に背負えるノック用シャトルケースが役に立ちます。市販もされているようなノック用シャトルケースですが、バドミントンノックマシン バドミントン練習 (ganbaranai-bad.com)これを見るとわかるように、ちゃんとした製品は結構な値段がします。他方で、このノック用シャトルケースは自作できるので作り方を解説しているウェブサイトや動画も結構出ているます。真夏の自由工作 | ドッピョのバドミントンブログ (ameblo.jp)バドミントン ノックマシン 自作 製作 badminton knock machine (youtube.com)うちの'バドミントンのつどい「ぬりかべ」&「はねっこ」’ でも過去からいろんなタイプのノック用シャトルケースを作ってきていて「シャトルくん」と呼んで愛用しています。最初はボイド管とプラスチックコップから作ったりしていましたが、材料をいろいろ漁っていると、最終的には上の自作例と同じく、100円均一ショップ(この場合「ダイソー」)の筒状の「書類ケース」を利用する方法が一番安価でかつ手軽に作成できるので、うちもその方法に辿り着いてます。ここでは、二番煎じになるかも知れませんが、その作り方を説明しておこうと思います。① 材料収集 ・筒状書類ケース (100均ショップ「ダイソー」より)※ただし¥300 ・細工用ナイフ(100均ショップ「ダイソー」より) ・グルーガン(100均ショップ「ダイソー」より)※ただし¥200 ・グルーガン用グルースティック(100均ショップ「ダイソー」より) ・瞬間接着剤(ゲルタイプ)(100均ショップ「ダイソー」より) ・シャトル容器の先(コルク)側のフタ② 作り方 1) シャトル容器の先(コルク)側のフタをくりぬきます。 工作用のナイフとフタで、フタの内側の突起部分をくり抜きます。 2) 書類ケースの底部の外側にくり抜いたフタを当てて、フタより少し小さい円を描きます。 3) 線に沿って底をくり抜きます。 4) くり抜いた穴に先のくり抜いたフタを内側から当てて、半分くらい飛び出すように穴の調整をします。 5) 大体フタ部分の高さがが図面ケースの底から半分くらい飛び出すように調整して 6) 良い具合になったら瞬間接着剤で仮止めします。 7) 仮止めできたら、グルーガンのグルーできっちり固めます。 8) ちゃんと冷やしてグルーをキッチリ固めたら、書類ケースの反対側のキャップの部分のベルトを固定する治具を外します。(買ったままだと、このキャップ無しに背負えませんから、シャトルの出し入れがやりにくくなります) 9) ボルトをねじらないように気をつけて、治具を本体側の上部に付け直します。 10) 治具を付け直すと書類ケースのキャップが単独で外れて、本体の方のみで背負うことが出来るようになります。 11) 完成です。使い方は見れば(触れば)分かると思いますが、利き手の反対側の腰の部分に、図面ケースの細工した底(先)部分がくるように背負います。シャトルケースには延長部分を最長にすれば40個くらいのシャトルが入ります。利き手の反対側の手でシャトルを引き出すと、上からシャトルがどんどん降りてきますのでノックを連続的に実施できます。さらに助手にシャトルを捕球してもらえばエンドレスでノック(羽根だし)をし続けることができます。かなり簡単に出来ると思いません?それでも作るのは無理という方は連絡貰えれば材料費+手間賃で本体¥1000で作ってお送りしますけど(送料は別で・・・)、まぁご自分で作れなくても周囲で手先の器用な方を見つける方が早いですよ(笑)
2024年05月27日
コメント(0)
このブログで拘ってる「猫手」の矯正ですが、「初心者への練習方法(14)ふたたび猫手を防ごう(3) 」のヘアゴムと「初心者への練習方法(15)ふたたび猫手を防ごう(4) 」握り器具を使った方法をご紹介しましたが、もう少し根本的な方法についてお話ししましょう。バドミントン初心者には難しいかと思って、このブログでは積極的に紹介していませんでしたが、バドミントンのストロークで、フォアハンド側のストロークとバックハンド側のストロークでグリップの握り方を変えるのが実は基本です。中上級者は皆、握り方を変えています。この基本の「握り替え」をやれば「猫手」になりにくいということがあります。【フォアハンドの握り】フォアハンドの握りは当初から説明している「包丁握り」ですが、大切なのは「中指」「薬指」「小指」の3本で握りますが、手の平では握らないというか力を入れません。手全体では軽く握ります。「人差指」と「親指」はグリップ上部を挟んでいますが力は入れていません。ラケットは、「人差指」~「小指」の4本の指の付け根に沿って握ります。手の平の中央にラケットは通りません。手相で言えば、「生命線」と「頭脳線」にラケットを沿わせるのは間違いです。ちゃんと握れば手の平の手首寄りの部分に空間が出来ます。親指の付け根の部分にも隙間が出来ます(手が小さな人には出来ない場合もありますが・・・)こんな形でグリップを握る為には、相対的に細めのグリップをお薦めしています。中上級になってくれば、握りも安定してくるので、インパクトの際に力をこめたりするために太さを調整(太く)したりしますが、最初は細めが良いかと思います。5U~6Uのグリップのラケットを使って、もしオーバーグリップを巻いて使うのであれば、最初に巻いてあるグリップテープを剥がしてから新しいグリップテープを巻くのがお薦めです。(参照) よもやま話し(4)グリップテープの巻き方 https://plaza.rakuten.co.jp/nurikabehanecco/diary/201704090000/ よもやま話し(5)グリップテープの巻き方あれこれ https://plaza.rakuten.co.jp/nurikabehanecco/diary/201704090001/【バックハンドのグリップ】バックハンドのグリップのポイントはラケットグリップの8面体の一番広い面に親指が沿うところです。【フォアハンドグリップとバックハンドグリップは45°捻る】シャフトのないラケットで、グリップとフェイスの関係を見ましょう。フォアハンドグリップは親指の付け根の部分からまっすぐ上がるとラケットのサイドになります。手の位置は変えずにバックハンドグリップにするとラケットが45°回転して、親指からまっすぐ上がるとラケットのフェイスになります。この切替を「握り替え」と呼んでいます。この「握り替え」は動画で見てください。https://www.youtube.com/shorts/Vh8PXnNsZ7w?feature=share【猫手が苦しい理由】グリップを握りしめてしまうのが「猫手」持ちで、手相の「生命線」に沿ってラケットを握りしめてしまっています。手の平に隙間が出来ず、余裕がありません。これでは手首の動きが制約されて、バドミントンのスイングで一番重要な「回内」「回外」が殆ど働かなくなります。無理からに「猫手」でラケットを操作するとhttps://www.youtube.com/shorts/3NBYrVox_yY?feature=shareこうなります。バックハンドが苦しくなるのがわかりますね。(フォアハンドも「回内」が効かないので飛ばないですけど・・・)【バックハンドで構えて(持って)】こう考えれば、バックハンドでラケットを持っていて、そこからフォアハンドに切り替えれば、正しいフォアハンドになると考えられます。言い方を変えれば、正しいバックハンドからは「猫手」持ちに移行しにくいことが分かります。「握り替え」の練習をしっかりして、実際ラリーするときは「バックハンド」でラケットを持っていて、フォアハンドにシャトルが飛んできたら「握り替え」て打つようにすれば、「猫手」になる可能性が低くなります。
2024年05月17日
コメント(0)
このブログでは初心者の陥りがちな「猫手」の防止について、何度も取り上げています。「猫手」のまま何となく打ち返せている人にとっては「ラリー出来ているからイイんじゃないの?」と言いたいところかも知れませんが、このブログに限らず、あらゆるバドミントンの教本や教則DVDでは、この「猫手」でない「普通」の打ち方を前提としていますから、それに習えなくなりますし、中上級のプレイヤーとゲームをし始めると、途端にその「猫手」打ちでは刃が立たなくなります。第一、「猫手」のままシャトルを大きく打ち返したり(ハイクリア)、強く打ち返したり(ドライブ)をしようとしても「猫手」でない人ほどのシャトルは打ち返せません。スマッシュも勿論速度が出ません。なので、やっぱり「猫手」は直したいと思います。前の「初心者への練習方法(14)ふたたび猫手を防ごう(3)」でヘアゴムを使った「猫手」矯正を紹介しました。あれで、「猫手」になっている初心者の半分は矯正できるかと思います。でもヘアゴム矯正はいちいち付けたり外したりが面倒で、長続きしない場合も見受けられます。それを踏まえて、別の矯正器具を考えました。この器具は他にフォア側サーブの練習にも使えますので、初心者には良い味方になると思いますが、作るのにヘアゴムよりはお金がかかるのと、手間がかかります。でも、「猫手」の矯正には良い器具になりますので、是非作成をご検討ください。【材料の購入】必要な材料ですが、購入場所が限定的で恐縮なのですが(別に該当の100均ショップと提携している訳ではないのですが・・・)、① 100円ショップ「ダイソー」 の「おもちゃ」コーナーにあるスポンジ製の刀② 100円ショップ「セリア」 の「手芸」コーナーにあるフェイクレザー③ 100円ショップ「セリア」 の「接着剤」コーナーにあるボンドのGPクリヤーというプラスチック接着可能のゴム接着剤を買ってきます。(スポンジ製の刀からは、この器具が2つ作れます。ゴム接着剤も2本分くらい入っています。なので、フェイクレザーを2枚買ってきて2つ作ると無駄が少なくなります)【作成手順】① スポンジ製の刀の鞘と刀の鍔(つば)の間をカッターナイフで切ります。鞘の中に芯がありますからその芯は切りません。② スポンジ製の刀の鞘の部分を両手で捻るようにもんで、中にある芯とスポンジを剥がします。 刀の柄部(黒いところ)を持って、鞘部分を捻るようにすると、芯部と鞘部の接着剤が徐々に剥がれます。鞘が回るようになれば剥がれているので引き抜きます。引き抜いて、鍔に付いていた側から18cmづつに切っていきます。(先部は芯がなくて、芯の部分の穴がなくなりますから必ず鞘に付いていた方から18cmを2本取ります。③ フェイクレザーを切りますフェイクレザーの長手方向にみて、11.5cmで裁断します。④ 接着剤の塗布フェイクレザーを裏返し、裏側に切断した鎖部と同じ長さのところに線を引きます。このフェイクレザー裏部の区切った部分に接着剤を塗布します。切ったスポンジの鞘部にも接着剤を塗布します。この接着剤は手や周囲に付着するとなかなか剥がれないので気をつけてください。ゴム接着剤は10分くらい放置してから、フェイクレザーと切ったスポンジの鞘部を貼り合わせます。(フェイクレザーを巻き付けます)テープや輪ゴムで固定して、1時間程度放置します。④ フェイクレザーの切り目からスポンジの鎖部を半分まで切り込みます。フェイクレザーの切り目(継ぎ目)のスポンジの鎖部が覗くところで、鎖部の中央の穴(芯が入っていた穴)までの間にスリットを入れます(切り込みます)。【「猫手」防止での使い方】写真の様に、フェイクレザーが余っている部分をグリップに巻き付けるようにして握ります。これをラケット全体から見ると、シャフトーグリップー器具が真っ直ぐになります。【器具の効果】この状態でラケットを振ると、普通にラケットと腕に角度を付けてラケットが振れていれば、下に付いた器具はどこにも当たらず回ります。ところが「猫手」になっていると(ラケットと腕が一直線になっていると)、器具が腕に当たってしまいます。この器具の影響で、「猫手」ではシャトルを飛ばせなくなるわけです。これで、矯正ができます。
2024年05月16日
コメント(0)
最近とある中学校のバドミントン部の練習をお手伝いしていて、20〜30人の子供達とコート3面で練習しています。出来るだけ効率よくコートに入って練習してもらう為にメニューを考えているので、そんな中で出てきた良さげな練習方法を上げていっています。【バドミントン経験の無い新入部員がやって来たら】◎新入部員にやって欲しい事 その3の2・ロングサーブのつづき「新入部員にやって欲しい事その3」で、ロングサーブのやり方を一通り説明してやってもらいました。今回15人程の中学1年生にやってもらいましたが、簡単にできる子から半時間ほどの練習ではできない子まで居ました。そりゃ、15人も居れば個人差はありますのよね。考えてみれば、うちに限らず(うち以上に)一般的なバドミントンの教則本や教則DVDでは、シャトルはラケットに当たるモノ、ちょっと注意事項さえ与えればラケットでシャトルが打てるモノとされています。もっと言えば、部活やクラブの指導者は、シャトルを簡単に当てられて、教えることでどんどん先に進む子を基準に練習を進めているのではないでしょうか?でも、せっかくバドミントン部を選んで入部してきた子を、そう簡単に脱落させるわけには行きません(と私は考えています・・・)。ロングサーブでひっかかる初心者、特に落下させたシャトルを上手く前方上部に打ち上げられない(打ち上げられないどころかシャトルが上手く当たらない)場合は結構ありますよね。そこで、その対策をここでやりましょう!!基本的なロングサーブはフォアハンドから飛ばします。見方を変えれば、フォアサーブの後まで飛ばすバージョンになります。つまり一番力強く打つフォアサーブということです。じゃあ、いきなり一番強いフォアサーブから始めているのでハードルが上がっているのではないでしょうか??って考えましょう!ということで、軽いフォアサーブから始め直してみます!【フォアサーブの組立】① ラケットを短く持って!フォアサーブの打点(シャトルをラケットがインパクトする場所)は、身体の前です。決して打ちたい方向に対して横を向いてしまってその「前」ではないです。それだと、打ちたい方向に対しては「横」になってしまいます。こんな風に横向きで打つと・・・1)腰や胸の回転が利用しにくいので腕だけで打つことになる2)手首の回転(回内)が使えない人がこの打ち方になりやすく、そうなると前に打ちにくくなりサーブが上にばかり飛んで水平方向に距離がでなくなる(奥に飛ばなくなる)先の「新入部員にやって欲しい事その3」でのロングサーブの練習でも、ついこの様な打ち方になっている子が見受けられました。「落下するシャトルを下で打て」などと言うと、この打ち方にはまってしまうことがあるようです。そこで、正しいフォアサーブですが、こうなります。ポイントは、1)身体が前(相手コート)の方を向いていること2)ラケットがシャトルを身体の「前」でインパクトしていることです。この打ち方を身につけるためにステップを踏みましょう。① ラケットを短く持って・・・まず、こんな風にラケットを短く持って打ってみます。ラケットのフェイスのすぐ下のシャフトを持ちます。ちょうど卓球のシェークハンドの様に持ちます。Wikipedia「シェークハンド」よりこの様に持つと、ラケットのフェイス面と手と腕の関係が理想的な角度になります。また、シャトルを持つ反対側の手を近づけやすくなり、シャトルを落としやすくなります。さすがにこれだけラケットを短く持つと、打ったシャトルはそんなに飛びません。通常のサーブ位置に立って打つとしたらやっとネットを越えるくらいかネットにあたるくらいでしょう。それで十分です。この段階でシャトルを「上」に打つのではなく「前」に打つことを意識しましょう。② 徐々にラケットを長く持つ短く持ったラケットでシャトルを前に打てたら、ラケットを持つ位置を徐々に本来のグリップに近づけます。長く持てばその分シャトルが飛ぶ様になりますから、しっかりと前に飛ばします。ネットを前にしているならネットの上部の白帯を狙って打ってみましょう。ラケットを水平に前に振らないとそっちの方に飛びませんね。③ まずはショートサーブを打ちますそして本来のグリップを握ってサーブしますが、まずは自分側で前のサーブラインのすぐ後ろから打って、相手側の前のサーブラインのすぐ後ろに落ちるくらいの「ショートサーブ」を打ちます。(ダブルスのショートサーブですね)出来るだけネットの上ギリギリを通って相手コートに最短距離で飛んでいく様にしたいですね。④ このままロングサーブにします。構え方まではショートサーブと同じです(同じにしないとゲームではサーブを読まれることになります)。そこから、ラケットの振り方を強く(速く)してサーブを前方上部に向かって打ちます。先の「新入部員にやって欲しい事その3」でのロングサーブの様に始めから大きく構えて打ち出すフォア側のロングサーブに比べると、飛ぶ高さが低くなりますが、レシーバーが届かない程度の高さに打ち出します。これで、フォアハンドのロングザーブが出来上がります。こちらで打てるようになってくれば、「新入部員にやって欲しい事その3」でのロングサーブに戻って大きなモーションで打つ練習をしましょう。【追加】別ページで説明している器具「初心者への練習方法(15)ふたたび猫手を防ごう(4) 」https://plaza.rakuten.co.jp/nurikabehanecco/diary/202405160000/でのをラケットのシャフトに挟むと(スポンジの部分をラケットのフェイス側にして、フェイクレザーが余っている方をグリップ側にして)器具をラケットのフェイスにくっつけて持つと、フォア側のサーブの初期練習がよりしっかりできます。器具をグリップ側にずらして持つとフォア側のサーブの初期練習の2段目がよりしっかりできます。
2024年05月09日
コメント(0)
最近とある中学校のバドミントン部の練習をお手伝いしていて、20〜30人の子供達とコート3面で練習しています。出来るだけ効率よくコートに入って練習してもらう為にメニューを考えているので、そんな中で出てきた良さげな練習方法を上げていってます。【まずドライブを打ちこなそう!】バドミントンの打ち方(ストローク)はいろいろありますし、飛んで来るシャトルに合わせて打つので、決まった打ち方が固まっているわけでもありません。大まかに分類して「ドライブ」「スマッシュ」「クリア」「ドロップ」「ネット」などに分けているに過ぎません。でも、この大別した打ち方の中に、難しいモノも比較的簡単なモノもあります。比較的簡単で、打ち返してラリーを続けるには「ドライブ」が適当です。なので、まずこの「ドライブ」を打ちこなすことを考えたいと思います。すでに「バドミントン部の新入部員の練習・その1」でドライブの強打練習を紹介していますし、基本的な振り方は「バドミントン部に入ったら」新入部員にやって欲しい事その6(素振り1)」に紹介してます。なので、より詳しく説明してから、その練習法を紹介しましょう。【ドライブは身体の前で打とう!】「ドライブ」の基本的な打ち方は、先の「バドミントン部に入ったら」新入部員にやって欲しい事その6(素振り1)」で、 こんな感じで紹介しています。一番大事なのはラケットを縦に振ることなので特に素振りではこれをやってもらっています。しかし、実際シャトルを打つとなると、まして強く打つとなると単純な縦振りだけでは足りません。それを学びましょう。ポイントは3つです。① ラケットは手首を中心に腕の回旋も使って縦に振ること② 腕の回旋を先行させて、手首の回転は後から遅れてくること③ ラケットは前に押し出す感じで、身体の前の離れた位置で打つことまずフォアハンドのドライブです。まず、ラケット側の足を前に出して飛んで来るシャトルを迎えにいきます。同時に、腕の回旋で二の腕(肘から先)を引くとともに手首を回してラケット引きます。シャトルが近付いてきたらそれに合わせて、先に腕の回旋で二の腕(肘から先)をシャトルの方に出します。このときラケットは引いたままでまだ前に出しません。腕の回旋の勢いが付いたところで、おくれて手首を回してラケットを回転させてシャトルを打ちます。このとき、シャトルはフロアに平行に(水平に)打ち出します。手首の回転を腕の回旋より遅らせて、ラケットを後から素早く振るには、手首および手の力は緩めておいて、最後にラケットを勢いよく回転させるときにギュッと手を握り込むようにします。そのためには、ラケットを引くときにも手首の力を抜いておいて、ラケットを引く際もラケットのヘッドが遅れてくる様にします。そこから、手首は脱力したままで遅れてラケットを起こして、そのあとも、手首と手の力を抜いておいて、腕の回旋でラケットのヘッドが遅れてくる様にします。(専門的には「ラギングバック」と言います)こうすることで、ただ手首でラケットを回すより、速く(勢いよく)ラケットを回転させることができます。シャトルを打つ瞬間に(インパクトの瞬間に)、手をギュッと握り込めば、さらにラケットヘッドが抑えられて、強いシャトルが水平に打ち出されます。ラケットはそのあと、また手と手首を脱力して勢いに任せてフォロースイングします。このラケットの腕の回旋よる遅れる動きが大切になってきます。同じ要領で、バックハンドドライブも打ちます。腕の回旋による二の腕が先に前に出て、脱力した手首によってラケット(のヘッド)は遅れて後から出てきます。シャトルを打つ(インパクト)の瞬間に手を握り込んでシャトルに勢いを与えます。離れたフォアサイドのドライブも同じです。離れたバックサイドのドライブも同じです。逆に身体の正面に飛んで来るシャトルもドライブすることがあります。十分高いシャトル(頭より上)なら、フォアでもバックでも同じ様に打てますが、肩の高さや胸の高さにくればラケットを操作して対応します。そうなると、理屈(腕の回旋とラケットヘッドの遅れ)は同じですが,ラケットを寝かせて打つ必要が出てきます。こんな感じです。さらに低いと、この時注意したいのは、ラケットが横になってもやはり身体の前で、出来るだけ離れた位置で(前で)打ち返します。【ドライブの練習】以上の打ち方に注意して、先の「バドミントン部の新入部員の練習・その1」の手投げシャトルをドライブで強打する練習を繰り返します。https://plaza.rakuten.co.jp/nurikabehanecco/diary/202404090000/で、この練習で勢いよく「壁打ち布」にシャトルを打ち返せる様になったら、今度はコートの横方向に向かい合って、ドライブでのラリーに挑戦します。
2024年04月23日
コメント(0)
最近とある中学校のバドミントン部の練習をお手伝いしていて、20〜30人の子供達とコート3面で練習しています。出来るだけ効率よくコートに入って練習してもらう為にメニューを考えているので、そんな中で出てきた良さげな練習方法を上げていっています。【バドミントン経験の無い新入部員がやって来たら】◎新入部員にやって欲しい事 その8フットワークには限りがありません。(まぁストロークもですけどね・・・)先の「新入部員にやって欲しい事その2」のフットワークでは、相手から打ち返してこられるシャトルへの「反応」を重視したフットワークをやりましたが、今度は落ちてくるシャトルをフロア近くで捉えるフットワークをやりましょう。① シャトルキャッチ&リリース② シャトルピック&リリース③ シャトルピック&ステップリリースともに落ちてくるシャトルを捉える練習になります。① シャトルキャッチ&リリース2~3人1組で実施します。組の中から「シャトルを陰る係」と「練習者」を決めます。「シャトルを投げる係」は自分の左右45°前方向50cm程度にシャトルを放り上げて落とします。「練習者」は「シャトルを投げる係」の正面2mくらい離れた位置に向かい合わせに立ちます。そして、「シャトルを投げる係」が投げたシャトルをラケットを持つ手(利き手)片手でキャッチします。投げるのは左右交互、あるいは左右にランダムで投げます。「練習者」はラケットを持つ手と同じ側の足(利き足)で1歩踏み出し、身体を低く前に伸ばして茶取るをキャッチします。この時、シャトルを上から被せて追いかけるのではなく、低めに身体ごと入ってすくい上げるようにキャッチするのが良いでしょう。これを、シャトルを初めから10~12個用意しておいて、その分を1人の「練習者」に取ってもらってから交代します。② シャトルピック&リリース同様に「シャトルを投げる係」と「練習者」を決めます。「シャトルを投げる係」はやはり「練習者」がフロア近くに伸びて丁度取れるくらいの位置にシャトルを放り出します。「練習者」はラケットを持つ手と同じ側の足(利き足)で大きく踏み出して、そこから身体を伸ばしてシャトルをラケットを持つ手でキャッチします。その後、「練習者」は素早く後に戻り、そこからラケットを持つ手側の足を後に引いて、半身なり、今度はシャトルを投げる形になってから、高く身体を伸び上げ(できれば軽く飛び上がって)高い位置でシャトルを「シャトルを投げる係」にフワッと投げ回します。これを10~12回繰り返してから、交代します。③ シャトルピック&ステップリリース前の②シャトルピック&リリースにステップを加えて、より実践的にします。2人あるいは3人1組で、「シャトルを投げる係」と「練習者」に別れるのは変わりませんが、今度は「シャトルを投げる係」と「練習者」が3mくらい離れます。一度、「練習車」は基本姿勢からラケットを持つ手の方の足から前に出て、送り足してもう一歩踏み出し、ラケットを持つ手を低く差し出して、その2歩で取れる位置を確認します。「練習者」が元の基本姿勢に戻ったら、「シャトルを投げる係」はその確認した「練習者」が2歩で取れるギリギリ前の位置に対してシャトルを下手投げで投げ下ろします。シャトルを一旦上に放り上げて、その位置に丁度落ちてくるようにします。投げ上げる高さは50cmくらいで良いでしょう。「練習者」は、「シャトルを投げる係」がシャトルを放り上げたら前に2歩(1.5歩)ラケットを持つ手の方の足で先行して送り足ステップして、ラケットを持つ手でシャトルを受けます。そこから、前に踏み出した足を踏ん張って、そして蹴り上げて、後に立ち上がりラケットを持つ手、この場合はシャトルを持つ手を後方に引きながら半身になって立ちます。さらにもう1歩送り足で後方に下がり、シャトルを持つ手を後方に引くとともに、そのシャトルを持つ手側の足で後方に踏ん張り、重心をその踏ん張っている足に乗せて力を蓄えます。そこから、踏ん張っている足でフロアを蹴って、その踏ん張っている脚を伸ばすことで、腰の前への回転を導いて、上半身を正面に回転させます。さらにシャトルを持っている手と反対の腕を後方に引いて、胸を開きながら上半身の回転を加速し、シャトルを持つ手の方の腕を引き上げます。同時に上半身をシャトルを持つ手と反対側に倒して、そのシャトルを持つ手と反対側の肩を下げ、シャトルを持つ手側の肩を上げて、シャトルを持つ手が頭の上に来るようにします。シャトルを持つ手の肘から二の腕が上がってきたところで、上半身は前方に向いてきますから、ここからシャトルを持つ手の反対側の腕は後方に引くのを止めて、上半身の回転で開いた胸を一気に畳む(閉じる)様にして、両肩を前に動かします。この際に、シャトルを持つ手の方は腕の前方への回転を止めて、肘から先が勢いで内旋・回内するのに任せ、それに合わせてシャトルを前に投げます。この練習では、ゆっくりで良いので身体を大きく動かして身体各部の動きを確認しながら実施します。
2024年04月12日
コメント(0)
最近とある中学校のバドミントン部の練習をお手伝いしていて、20〜30人の子供達とコート3面で練習しています。出来るだけ効率よくコートに入って練習してもらう為にメニューを考えているので、そんな中で出てきた良さげな練習方法を上げていっています。【バドミントン経験の無い新入部員がやって来たら】◎新入部員にやって欲しい事 その7ラケットを持って「素振り」をします。黙々と「素振り」をするのは面白く無いかも知れません。単にコートでシャトルを打ち合って「遊びたい」だけなら素振りは邪魔なだけでしょう。でも、スポーツとしてのバドミントンで上達して、ちゃんとゲームがやりたければやはり「素振り」は大切です。何らかの道具を振る競技、野球・テニス・卓球・スカッシュそしてバドミントンではみんな「素振り」を大切にします。バドミントンをプレイする中で、多用するストロークの中でも一番目立つのがオーバーヘッドストロークになります。「ハイクリア」「スマッシュ」「ドロップ」「カット」など、オーバーヘッドストロークから繰り出されるショットは多種あり、これがしっかり打てないとゲームの組立が出来ません。ただ、オーバーヘッドストロークは 手首の回転・腕の回転・肩の傾斜・胸部の回転・腰の回転・足運び と沢山の身体の部分を総動員して出来上がるので、バドミントンのストロークの中でも最も難しいストロークになりますから、それぞれの部位の動きを分解して理解し、その上でオーバーヘッドストロークの「素振り」を完成したいと思います。【進め方】① 手首の回転(回内)運動でのラケット回転② 腕の回転(内旋)運動でのラケット回転の加速③ 上半身(胸部と腰部)の回転運動④ 肩の傾斜とラケットの位置上げ⑤ 足運び⑥ オーバーヘッドストロークの完成【本論】① 手首の回転(回内)運動でのラケット回転まず、オーバーヘッドストロークに限らず、バドミントンでのシャトルのヒット=ラケットの回転で最も基本になるのは手首の回転です。ラケットを正しく握って、ラケットと腕に角度が出来る様にリストスタンドした状態で、手首を回せばラケットが円を描いて縦回転します。これを、ラケットを持つ腕を、その手側で肩の高さで前45°に差し出して、その先でラケットを回転させます。シャトルを打つ向きの回転は身体の外横から内前になり、この手首の回転(方向)を「回内」と呼びます。身体の真横ではなく45°前にするのは、その角度が腕から先の各部位にとって最も楽に最も力を込めて動かせる「ゼロポジション」と呼ばれる位置になるかと、自分の視野におていも見やすい位置になるからです。 ストローク(53)真下投げ練習法をバドミントンに移してみると | バドミントンのつどい「ぬりかべ」&「はねっこ」 - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)45°前に腕を出した状態で、肘も楽にして(少し曲げて)回内でラケットを回します。 回転の方向は身体の正面方向で、差し出している腕とは135°になります。② 腕の回転(内旋)運動でのラケット回転の加速手首の回転(回内)運動でラケットが素早く回せることを確認したら、これを更に加速(力強く)するために腕の回転(肘と肩の間の二の腕の回転)を使います。回内と同じ様に身体の横後か内前に腕を回転させることを「内旋」と言います。手首の回内でラケットは速いスピードで回転できますが、その打つ力(押す力)には不安を感じるを思います。しかし、この腕の内旋が加わるとその打つ力(押す力)が増してきます。③ 上半身(胸部と腰部)の回転運動更に、ラケットがシャトルを打つ力(押す力)を増加させるのに、上半身の回転を加えます。ラケットを持っている手側の肩を後に引くことで、胸部と腰部を捻ってラケットを持つ手を後に持っていきます。よく弓矢を引くようになどの比喩される動きになります。このときラケットを持っていない手を、自分の顔の上に持ってきて回転させた上半身をキープします。そこから、ラケットを持っていない側の腕を回転しながら引くようにすると、先にラケットを持つ側に捻っておいた上半身が一気に戻ろうとして前に回転してきます。この上半身の回転で勢いを付けて、身体が正面を向く寸前に、先の腕と手首の回転でラケットを振ります。 振り終わるときにはラケット側の腕と肩が前に出る形で終わります。④ 肩の傾斜とラケットの位置上げ自分の肩を水平にしたままで、ここまでの手首の回転(回内)、腕の回転(内旋)、上半身の回転を使ってラケットを振っても、ラケットはラケット側の斜め前方で縦に振られることになります。それはそれでそのような打ち肩(ストレートドライブなど)があるのですが、オーバーヘッドストロークになりきっていません。かと言って、こんな風に腕だけ上に差し上げても腕を回転させにくくなりますし、第一こんな無理な腕の上げ肩をすると肩を壊してしまいます。そこで、ラケットヘッドがシャトルを打つ位置(インパクト位置)が頭の上にくる(オーバーヘッドになる)には肩を傾けて、ラケットをもっている腕を上に上げます。ラケットを持つ腕側の肩を上げて、手首の回転(回内)、腕の回転(内旋)、上半身の回転を連動させると、ラケットのヘッド(ガットを張っている面)は頭の斜め上を通過して回転してくれます。⑤ 足運び次に、上半身全体の運動と連動するための下半身の動きで「足運び」です。正面に構えているところから、ラケットを持つ手側の足(利き足)を後に引きます。その引いている足に体重をかけて身体の重心を後ろに下げます。次に下げた足を踏ん張って身体の重心を前に送り出します。残っているラケットを持っている手と反対側の足に体重を移して重心を前に移動させると共に、この前側の足にのるときに身体を上に伸び上げます。その後、重心が後ろから前に移動する勢いを殺さずに、そのままラケットを持っている手側の足(先に後に引いた足を前に1歩踏み出します。⑥ オーバーヘッドストロークの完成以上の各部位の動きを全て連動させるとオーバーヘッドストロークが完成します。まず、正面向きからラケットを持つ手側の足を後に引いて、そちらに体重を乗せながら、上半身を後に捻って力を蓄えると共にラケット持つ手の反対のてを上に差し上げます。後に引いた足を踏んで反動で体重を前に移動させるとともに、ラケットを持つ手と反対側の腕を引いて上半身に蓄えられた捻りの力を解放して前に回転させます。身体を斜め上前方向に伸び上げながら肩を傾けて、ラケットを持つ手側の腕を上げて、腕と手首を一気に回転させてラケットを前に振ります。この間もラケットを持つ手と反対の腕は後に引きながら身体に引きつけます振り終えたら、ラケットを持った手の方の腕は脱力して、そのまま前から腕と反対の方向にゆっくり回転させます。足はラケットを持つ手側の足が後から前に振り込んでくるので、そのまま前にやわらかく踏み出します。オーバーヘッドストロークは以上の様にとても複雑です。身体の各部位の動きを別々に確認してから、全体の「素振り」を行いますが、最初はゆっくり動きを確認しながら行います。慣れてきたら、1セット20回で2~3回実施します。【捕捉1】オーバーヘッドストロークは、シャトルを追いかけて後に下がって、そこから打つ可能性が高いです。上のオーバーヘッドストロークの「素振り」は後に軽く1歩引いて行っていますが、送り足で2歩下がってから素振りして、最後に降り出してくるラケットを持つ手側の足を大きく前に降り出すようにして、より運動量の高い「素振り」が出来るのが理想です。【捕捉2】上のオーバーヘッドストロークの身体の動きを分解図にするとこうなります。基本はこうなるのですが、より高いところでシャトルを捉えることで、勢いの強いスマッシュやクリアを打つために、打つ瞬間に身体を伸び上げるだけでなく飛び上がることがあります。その動きを無理なくするために「素振り」の段階で上に軽く飛ぶことも良い練習になります。
2024年04月11日
コメント(0)
最近とある中学校のバドミントン部の練習をお手伝いしていて、20〜30人の子供達とコート3面で練習しています。出来るだけ効率よくコートに入って練習してもらう為にメニューを考えているので、そんな中で出てきた良さげな練習方法を上げていっています。【バドミントン経験の無い新入部員がやって来たら】◎新入部員にやって欲しい事 その6ラケットを持って「素振り」をします。黙々と「素振り」をするのは面白く無いかも知れません。単にコートでシャトルを打ち合って「遊びたい」だけなら素振りは邪魔なだけでしょう。でも、スポーツとしてのバドミントンで上達して、ちゃんとゲームがやりたければやはり「素振り」は大切です。何らかの道具を振る競技、野球・テニス・卓球・スカッシュそしてバドミントンではみんな「素振り」を大切にします。① ベースステップ4ストローク② ワンステップ4ストローク以上2種類の素振りをやりましょう。もちろん他にも振り方は一杯ありますが、最初はこの2種類をしっかり身につけて欲しいと思います。① ベースステップ4ストロークまず、「ドライブ」のストロークを意識した「素振り」をします。※「ドライブ」=シャトルを水平に真っ直ぐ打つストローク基本的な「ドライブ」はコンパクトにラケットを振ると共に下半身も小さくステップします。ラケットを引いて打つ準備をするときにラケットを持つ利き手と反対側の足に体重をかけます。 その後、ラケットを振るときにラケットを持つ利き手側の利き足に体重を移動して(のせて)ラケットを振ります。 なので、この後の4種類の振り方で「素振り」をする際は、1回づつステップして体重移動をします。では、4種類の振り方ですが、基本的に自分の身体の前でラケットを縦に振ります。想定としては胸から顔の高さにでシャトルをヒットするイメージです。1) フォア外ラケットを持つ手側の外側での「素振り」です。身体の真横で振るのではなく、斜め45°方向でラケットを縦に振ります。正しくラケットを握って、ラケットと腕に角度が付くようにちゃんとリストスタンドしていれば自然とラケットは縦に振れると思います。この「素振り」でラケットが縦に振れていることを確認して、ラケットの握りとリストスタンドを確認しましょう。2) フォア内ラケットを持つ手側の肩の前辺りから頭の上辺りでの「素振り」です。これも身体の真上で振るのではなく、身体の前で振ります。ラケットヘッドがラケットを持つ手側の肩から頭の上あたりをラケットヘッド(ガットを張っている面)が通り様なイメージで振ります。この時、ラケットーラケットを持つ腕ー肩ー頭 が大きな円をを描くような形になるよう意識します。ここで、大きな円を描こうと思うと、やはりラケットを正しく握って腕とラケットに角度ができるようにリストスタンドしていなければ上手く描けません。で、この状態でラケットを振ります。3) バック内ラケットの面を返して、ラケットを持つ手の反対側でラケットを振ります。ラケットを持つ手と反対側の肩の前でラケットを立てに振る「素振り」になります。自分の身体からできるだけ前に離して、実際ではシャトルを迎えに行くようにして振ります。繰り返しますが、ラケットを正しく握ってラケットを腕に角度が付くようにリストスタンドしていれば自然とラケットが縦に振れます。基本的な「ドライブ」のストロークでは一番よく使う振り方になりますので、実はここの4つの「素振り」では一番大事な振り方になります。4) バック外さらにラケットを持つ手の反対側の(身体の)外側前でラケットを振ります。 ラケットを持つ手側の足はステップするだけで前に出さずに、身体をラケットを持つ手の反対側に捻って、その前方でラケットを振ります。ラケットの回転で描かれる面は斜めになりますが、基本的にはラケットは立てて振ります。ラケットを正しく握って、ラケットと腕に角度が付くようにリストスタンドして振れば自然とそうなります。以上の4つの振り方をフォア外ーフォア内ーバック内ーバック外の順に1回づつ振ってこれを繰り返します。それぞれの振り方で1回振る毎に足では左右にステップして、ラケットを振る際にラケットを持つ手側の足にしっかり体重を乗せて振ります。4種類の「素振り」を最低で20回繰り返しましょう。(もちろんもっと沢山振ればその分身体が振り(ストローク)を覚えてくれます)ただし、1回づつ「ラケットの握り」「リストスタンド」「ラケットの描く面が立っているか」を意識して丁寧に振ることが大事で、何となく振っているのでは上達しません。② ワンステップ4ストローク次に、「ドライブ」より低めの位置での「レシーブ」を意識した「素振り」をします。今度は基本姿勢から、ラケットを持つ手側の足を踏み出し、ワンステップしてラケットを振ります。1) フォア外前ラケットを持つ手側の横外側前方遠めに飛んで来るシャトルを打ち返すイメージです。 基本姿勢からラケットを持つ手側の足を斜め前に踏み出します。上半身も斜め前に乗り出すようにして、その状態で肩の高さくらいに飛んで来るシャトルを真っ直ぐ打ち返すイメージです。ラケットを正しく握って、ラケットと腕に角度が付くようにリストスタンドしていても、身体を乗り出し遠くで振ろうとするとラケットが描く回転の面が倒れ気味にはなりますが、それでも図の様に出している腕に対してラケットが立った状態で振れる筈です。2)フォア内前ラケットを持つ手側に足をワンステップ出した場合に、その膝の前に落ちてくるシャトルを打ち返すイメージです。 ラケットはラケットも持つ手の外側下から前に向かって上前に振ります。落下してくるシャトルを相手コートの奥に「打ち上げる」イメージになります。ラケットの描く面がラケットを持つ手側前方に斜めに描かれます。3) バック内前ラケットを持つ手側の脚(利き脚)を身体の前にステップして、それのよりバック側前に落ちてくるシャトルを打ち返すイメージです。 ラケットはラケット持つ手の反対側で下から前に向かって上前に振ります。落下してくるシャトルを空いてコート奥に「打ち上げる」イメージになります。ここでの4つの振り方(ストローク)では一番よく使う振り方で、基本的なレシーブの振り方になります。ラケットの描く面がラケットを持つ手の反対側に斜めに描かれます。4) バック外前ラケットを持つ手の反対側の横前に飛んで来るシャトルを打ち返すイメージです。 ラケットはバック側で立てて振りますが、身体から遠くのシャトルを打ち返そうとすると、そのラケットが描く面は斜めになってきます。が、ラケットを握る手の位置よりシャトルがラケットに当たる位置が上になるイメージで振ります。以上の4つの振り方を フォア外前ーフォア内前ーバック内前ーバック外前 の順に1回づつ振ってこれを繰り返します。それぞれの振り方で1回振る毎に左右にステップして、ラケットを振る際にラケットを持つ手側の脚をしっかり打つ方向(振る方向)にワンステップ出して「素振り」する様にします。 4種類の「素振り」を最低で20回繰り返しましょう。(もちろんもっと沢山振ればその分身体が振り(ストローク)を覚えてくれます)ただし、1回づつ「ラケットの握り」「リストスタンド」「ラケットの描く面が立っているか」「しっかりとワンステップ出せているか」を意識して丁寧に振ることが大事で、何となく振っているのでは上達しません。
2024年04月11日
コメント(0)
最近とある中学校のバドミントン部の練習をお手伝いしていて、20〜30人の子供達とコート3面で練習しています。出来るだけ効率よくコートに入って練習してもらう為にメニューを考えているので、そんな中で出てきた良さげな練習方法を上げていってます。【壁打ち布を使ったコートの有効利用】<壁打ち布>とは・・・塩ビパイプで組んだアングルに伸縮性の布を張って、その布の反発を使って壁打ち練習を行うための器具(作り方はウェブサイトや動画にアップされているモノがありますが、ちかじかこちらにも上げる予定です)「ぬりかべ」&「はねっこ」では、最も基本的なストロークは「ドライブ」だと考えています。普通、バドミントン教室等に行くと「ハイクリア」から入る場合も見られますが、「ハイクリア」は「手首の回転」「腕の振り」「上半身の捻り」「足運び」などちゃんと打つためには気をつけるポイントが沢山あるのである意味一番難しいストロークになりますから後回しにします。(ともすると、初心者をコートに入れて打たせると高く打ち返すことばかりに気持ちが行きがちなので、「前に飛ばす」ことを意識付けする意味での「ドライブ」が優先されると考えています)では、コートを「壁打ち布」を使って有効に使いながら「ドライブ」の練習をすることを考えます。1.準備コートは横方向に使います「壁打ち布」をコートの横中央に並べます。今回は4基の「壁打ち布」を等間隔で並べるとします。コートの縦方向は13.4mありますから、1m幅程度の「壁打ち布」4基なら十分な間隔で置けると思います。あれば「壁打ち布」6基でも並べられるかと思います。練習は1人あたり1ダース程度として、交代があるとすれば2ダース。これを各「壁打ち布」毎に用意するとして8ダース分くらいを用意します。(もちろんそれ以上でも構いません)2ダースづつを持って、それぞれの「壁打ち布」のところに入ります。(この記事を書いているときに手伝わさせて頂いている中学の新入部員が22人なので、22人で1コートを使うイメージで書きます)1つの「壁打ち布」に5~6人で準備します。①a ①b ①c ①d がそれぞれ最初の「練習者」になります。②a~②dは次の練習者なので、①a~①dの打ち路に待機します。③a~③dは「シャトルを投げる係」です。④a~④dは①a~①dが打って「壁打ち布」に当たって落ちるシャトル(あるいは「壁打ち布」を超えて飛んで行ってしまうシャトル)を拾う係です。⑤a~⑤dと⑥a~⑥bは順番待ちです。2.実施方法まず、③a~③dは、「壁打ち布」の後に隠れながらそれぞれ①a~①dの上半身の周囲を狙ってシャトルを上手投げで勢いを付けて投げます。狙いは以下の様で、基本的には①a~①dの「練習者」の頭上あたりですが、ある程度フォア側やバック側に振れても構いません。①a~①dの「練習者」は飛んできたシャトルを「壁打ち布」に向けて「ドライブ」で打ち返します。④a~④dは①a~①dが打ったシャトルを、次の備えて拾い集めます。1ダース程度実施したら交代します。3.交代1人分の実施が終わったら交代します。①は待機の後、この場合⑤あるいは⑥の後に並びます。②が「練習者」に入り、③は②の後で次の「練習者」として待機します。シャトルを拾い集めた④が次に「壁打ち布」の後からシャトルを投げます。⑤がシャトル拾いを」します。⑥あるいは①は順番を待ちます。このやり方でドライブ練習をすれば、1コートで20~24人くらい練習できるでしょう。「壁打ち布」に「的」を付けて、よりコントロール重視の練習にしても良いかと思います。この練習で「ドライブ」が強く打てるようになれば、しっかりとコートを使った[ドライブ」練習に繋がるかと思います。https://plaza.rakuten.co.jp/nurikabehanecco/diary/202401250000/↑「ストレートドライブ&ショートレシーブのコントロール【追加】進入部員の初心者が、手投げのシャトルをフォアハンド中心で「ドライブ」しようとしても、シャトルを捉える(インパクトする)タイミングと場所があやふやで、つい上に飛ばしてしまい、的となる「壁打ち布」を飛び越えたり、あるいはラケットが横振り気味になると横に外れたりしがちです。「ドライブ」のストロークはフォアハンドよりもバックハンドの方が安定します。フォアハンドの「ドライブ」も図の様に身体の「前」でシャトルを捉えるのが基本ですが、腕を引いた状態でも打てるのでシャトルを捉えるのが身体の「横」になったり、単純に振り遅れてラケットが「前」に向く前にシャトルを捉えてしまって上に打ち返しがちです。バックハンドの「ドライブ」はフォアハンドより(はじめから)ラケットを前に構えるので身体の前で捉えやすくなります。なので、手投げからの「ドライブ」による「壁打ち布」に向けて真っ直ぐのシャトルを打ち返す練習はバックハンドの「ドライブ」で実施する方が精度があがります。また、バックハンドの「ドライブ」の方が身体の周囲で対応出来る範囲が広いので、投げてもらうシャトルがブレても捉えやすくなります。
2024年04月09日
コメント(0)
2024年春です。中学校に入って、バドミントン部に入ろうと言う新入部員向けのラケット情報をあげておきます。選定のコンセプトは① 中学3年間部活で使えるラケット =グラスファイバー製で軽量であること 4U~6U)② お財布に優しいこと =¥12,000以内目標③ 予備の2本目が買えること =有名メーカー品であること④ ガット張り上げモデルでないこと =ガットを張ったまま販売されているもののガットは長期に張りっぱなしになっている可能性があり緩んでいるかも知れないので、ガットは購入後張って貰う方が良いのでで選んでみました。具体的なラケット紹介の前に、いくつか付け加えておきます。ラケットにはまず重さとグリップの太さが選択の最初にあります。ラケットの重さの表記はメーカーによって若干違いがありますが、 U = 95~100g 2U = 90~95g 3U = 85~90g 4U = 80~85g 5U = 75~80g 6U = 70~75g (または F ) 7U = 65~70g (または 2F) 8U = 60~65g 9U = 55~60gグリップの太さなグリップ中央の1周の長さで 7G = 75mm 6G = 78mm 5G = 81mm 4G = 84mmです。中学校1年生でバドミントンを始めるのであれば 4U~6U の重さで5Gくらいが良いかと思います。グリップはグリップテープの巻き方で太さが調整できるので、細めのモノを選んでおく方が好みに合わせやすいと思います。ガット(ストリングス)も選ぶ必要がありますが、こちらは消耗品なので、まずは店舗お薦め(無料とか)のもので大丈夫です。購入後張って貰う場合張力(テンション)を聞かれますが、初心者・初級者であれば、ある程度長く(半年~1年)張りっぱなしになることも考慮すると「20ポンド」くらいで張るのが良いでしょう。聞きかじってくる,特に中学生の男の子あたりは一流選手の使っているもっと高いポンド数を希望する場合もありますが、スイートスポットが狭くなって飛ばないばかりか、ラケットへの負担も大きくなるので、最初から高ポンド数で張るのはお薦めできません。では、まず、ヨネックスのラケットから・・・なんだかんだ言っても、国内のバドミントンプレーヤーの多くがヨネックスのラケットを使っており、国内では最大手と言えるでしょう。品質ももちろんですが、ブランド性でも一番良い(無難な)ラケットになると思います。管理・設定ヨネックス バドミントンラケット ナノフレア170ライト NF-170LTH-401 YONEX価格:6,990円(税込、送料別) (2024/4/8時点)楽天で購入ヨネックスのラケットですが、このナノフレア170LTというモデルは海外モデルです。国内でも沢山のネットショップや一部の店頭でも扱われている様ですし、日本バドミントン協会の認定リストにもあがっているので問題はないでしょう。何より廉価で販売されているので最初には良いと思います。スペックとしては4Uで軽量、ヘッドライトで振り抜きにも問題無いと思います。まだ、身体の出来ていない中学生には良いモデルだと思います。ヨネックス バドミントンラケット ナノフレア111 NF-111-104 YONEX価格:10,560円(税込、送料無料) (2024/4/8時点)楽天で購入ヨネックスのラケットのナノフレアシリーズで、国内モデルでは一番初球向けになると思います。4Uで軽量、ヘッドライトで振り抜きも良いでしょう。ヨネックス バドミントンラケット アストロクス11 AX11-530 YONEX価格:10,560円(税込、送料別) (2024/4/8時点)楽天で購入同じくヨネックスのラケットですが、アストロックスシリーズはヘッドヘビー気味のモデルになります。どちらかと言うと、腕力のある男の子向けかと思いますが、発育が早めの女の子にも良いかも知れません。ヘッドヘビー気味のラケットの方が、ちゃんと振れればヘッドが走ってくれやすいとは思います。ヨネックス バドミントンラケット アークセイバー1 ARC1-327 YONEX価格:11,440円(税込、送料別) (2024/4/8時点)楽天で購入ヨネックスのラケットで、前の2つがナノフレア111 = ヘッドライトでとにかくどんな場面でも振りやすいモデルアストロックス11 = ヘッドヘビーでちゃんと振れればヘッドの走りが良いモデルであったのに対して、その真ん中のすスペックになるのがアークセイバー1になります。ミズノ バドミントンラケット ALTIUS 08 アルティウス08 73JTB10864 MIZUNO価格:9,810円(税込、送料別) (2024/4/8時点)楽天で購入ミズノのラケットになります。ミズノも日本代表クラスの選手にラケットを提供していて、安心して使えるブランドかと思います。その中で、今回のコンセプトにマッチするのはこのアルティウス08かと思います。WILSON ウィルソン バドミントン ラケットレコン PX8000J TWS REDxWHITEWR039531S2価格:12,540円(税込、送料無料) (2024/4/8時点)楽天で購入ウィルソンのラケットです。少々お高くはなりますが、ウィルソンも日本代表クラスにラケットを供給しているメーカーですし、国内プレーヤーの使用率では3位4位あたりになると思います。軽量で振り抜きノ良さではヨネックスに引けを取りません。もちろんここに上げていなくても条件にかなったラケットはあるかと思います。上にあるコンセプトで選んで貰えれば良いかと思います。気をつけていただきたいのは、基本的にガット(ストリングス)は別売りですので、必ず購入店でガットを張って貰う必要があります。普通はガット代とガット張り代は別になるので、ラケット代以外に\2,500~¥3,000がかかってしまいますが、ネットでも店舗でもラケット買えば、このガット代とガット張り代をサービスしてくれるところもあります。あと、上記のリンクに「ヒマラヤ楽天店」さんが多いのは、別にうちが提携しているとかではなく、今回検索したら、こちらのネット店舗さんが一番お得だったからです。私もときどきこちらを利用させていただいてはおりますが、いつもではありません。この記事が古くなれば、その時点でお安いお店が変わっている可能性も十分あるので注意してください。
2024年04月08日
コメント(0)
最近とある中学校のバドミントン部の練習をお手伝いしていて、20〜30人の子供達とコート3面で練習しています。出来るだけ効率よくコートに入って練習してもらう為にメニューを考えているので、そんな中で出てきた良さげな練習方法を上げていっています。【バドミントン経験の無い新入部員がやって来たら】◎新入部員にやって欲しい事 その5▶ラケット&ハンドのキャッチシャトル① 下手投げアンダーハンドバック② 下手投げアンダーハンドフォア③ 上手投げフロントドライブフォア④ 上手投げフロントドライブフォア⑤ 上手投げおろしアンダーハンドバック⑥ 上手投げおろしアンダーハンドフォアさて、ではいよいよラケットでシャトルをヒット(打つ)練習をしましょう。ただ、公園等での遊びのバドミントンではとにかく上に遠くに飛ばすことに注力することが多いですが、スポーツ競技としてのバドミントンでは、狙ったところに打つことが大事ですし、相手が狙って打ってくるシャトルを打ち返すことが大事になります。そのためにはラケットを自分の思う様に、自在に動かして(コントロールして)ヒット(打つ)することが大事で、`上に打つ`ことや`遠くに打つ`ことだけが大事ではありません。そのための「ラケットコントロール」の練習をします。ここでの全ての練習は2人1組で行います。(場合によっては3人1組での交代でも構いません)※注意)本当は2人(3人)全てがラケットを持ってシャトルを打ち合えると良いのですが、最初はうまくコントロールできなくて打ち合いが続きませんし、周りにシャトルを飛ばしてしまって別の組の邪魔になったりしますから、最初は手投げと打ち返しで練習します。① 下手投げアンダーハンドバックまず、2人の内片方が「シャトルを投げる係」片方が「練習者」になります。「シャトルを投げる係」は「練習者」正面足元に向かってシャトルを「下手投げ」で投げます。「練習者」はこれをバックハンドで「シャトルを投げる係」が胸の前で受け止められるように柔らかく打ち返します。この時、練習者はこれまでやってきた様に、ラケットと腕の間に角度を付けて(リストスタンドして)、手首の回転(回外運動)でラケットをコントロールして弱すぎず(短すぎず)強すぎず(飛ばしすぎず)で丁度「シャトルを投げる係」の胸にシャトルをやさしく打ち返します。「練習者」は「シャトルを投げる係」が投げるシャトルが少し前に短かったり、逆に自分に向かって長めに飛んできたら、ラケット側の足を動かして距離感を合わせて打ち返します。基本ポジション前へ1歩後へ1歩また、慣れてきたら「シャトルを投げる係」も、わざと投げる場所を前後に変化させたり、少し左右に変化させるのも良いでしょう。基本ポジション右へ体重(重心)移動左へ体重(重心)移動大体1ダースづつ実施したら交代すると良いでしょう。もし、「シャトルを投げる係」が上級生や顧問の先生だったりする場合は「練習者」を交代しましょう。② 下手投げアンダーハンドフォアレシーブの基本はバックハンドですから、前の「①下手投げアンダーハンドバック」が基本になりますが、フォア側に遠いシャトルにはフォアハンドでのレシーブも出てきます。なので、①と同様に2人1組(あるいは3人1組)で、「シャトルを投げる係」と「練習者」に別れて、フォア側も練習します。「シャトルを投げる係」は「練習者」のラケットを持つ手側の外にシャトルを投げてあげます。「練習者」はその投げられたシャトルを先の①同様に「シャトルを投げる係」の胸のあたりにやわらかく返球します。また、①同様に、慣れてきたら前後に(左右は次の課題にしますので前後のみ)シャトルをちらして練習します。基本ポジション前へ1歩後に一歩大体1ダースづつ実施したら交代すると良いでしょう。①の下手投げアンダーハンドバックと②の下手投げアンダーハンドフォアに慣れたら、これらを合わせて、「シャトルを投げる係」がフォア側外からバック側外までちらして投げてあげるのもありです。そのくらいであれば左右に1歩出るくらいの範囲に投げてあげましょう「練習者」は左右に1歩の範囲に降られても「シャトルを投げる係」の胸の前にやわらかく打ち返します。③ 上手投げフロントドライブバック次は上手投げでより勢いのあるシャトルを打つ練習をします。まずはバックハンドから行います。同じ様に2人1組(あるいは3人1組)に別れて、「シャトルを投げる係」と「練習者」を決めます。「シャトルを投げる係」は上手投げで「練習者」の顔の横上でラケットを持つ利き手の反対側を狙ってシャトルを投げます。できるなら、少し離れてステップをしながら強く真っ直ぐにシャトルを投げてあげると、より実際に近い練習になります。「練習者」は投げられてくるシャトルをそのまま来た方向に打ち返し、「シャトルを投げる係」が顔の前あたりで受け止められるように柔らかく返します。身体の正面、顔の前あたりから、利き手と反対側の方に来たシャトルをバックハンドで打ち返すことになります。大事なのは、飛んで来るシャトルに合わせて、一旦ラケットを自分の方に引いてから、手首の回転(回外)を使ってラケットを振り、シャトルを弾き返すことです。大体1ダースづつ実施したら交代すると良いでしょう。④ 上手投げフロントドライブフォア同じ要領で、今度は「シャトルを投げる係」が「練習者」の利き手側(ラケットを持つ手側)の顔の真上から横上あたりを狙って、上手投げでシャトルを投げます。「練習者」は飛んで来るシャトルを手首の回転(回内)を使って打ち返します。やはり大事なのは、シャトルを打つ前に一旦自分の方にラケットを引いてからラケットを手首で振って弾き返すことです。大体1ダースづつ実施したら交代すると良いでしょう。⑤ 上手投げおろしアンダーハンドバック次も2人1組(あるいは3人1組み)で実施します。「シャトルを投げる係」と「練習者」に別れます。「シャトルを投げる係」は上手投げで「練習者」の膝あたりを狙ってシャトルを投げ下ろします。「練習者」はそのシャトルをバックハンドで柔らかく打ち返し、「シャトルを投げる係」の顔の前あたりに返球します。これもある程度慣れてきたら、「シャトルを投げる係」は、ある程度シャトルを散らして、「練習者」の前よりや腰くらいの高さ、さらにその左右にランダムに投げてあげます。これも大体1ダースづつ実施したら交代すると良いでしょう。⑥ 上手投げおろしアンダーハンドフォア次は、同じ様に2人1組(あるいは3人1組)で「シャトルを投げる係」と「練習者」に別れ、「シャトルを投げる係」は、「練習者」のラケット側の利き手の外側に向かってシャトルを投げて、「練習者」はこれをフォアハンドで打ち返します。「シャトルを投げる係」の顔あたりに柔らかく返します。これも慣れてきたら「シャトルを投げる係」はわざと短めや長めのシャトルを投げます。さらに慣れてきたら、先のバックハンドも合わせて、このような範囲にシャトルを投げ分けて、「練習者」を揺さぶって練習します。これもまた大体1ダースづつ実施したら交代すると良いでしょう。
2024年04月07日
コメント(0)
最近とある中学校のバドミントン部の練習をお手伝いしていて、20〜30人の子供達とコート3面で練習しています。出来るだけ効率よくコートに入って練習してもらう為にメニューを考えているので、そんな中で出てきた良さげな練習方法を上げていっています。【バドミントン経験の無い新入部員がやって来たら】◎新入部員にやって欲しい事 その4・ショートサーブ① ショートサーブのフォームの分解理解② ショートサーブの素振り(リストだけでラケットを振る)③ ショートサーブでの壁面的当て④ ショートサーブでのシャトルカゴ入れ(壁打布に引っかけたカゴを使って)⑤ 壁打布を挟んでのショートサーブ&ショートレシーブバドミントンのダブルスのゲームでは「ショートサーブ」をよく使います。一般にバドミントンではサーブにいろいろと制約があるので(115cm以下でインパクトするとか・・・)、サーブをする方が不利になると言われますが、上手いショートサーブが打てれば不利になるどころか有利にゲームを進められるようになります。なので、「ショートサーブ」は大事なので習得を目指します。① ショートサーブのフォームの分解理解ショートサーブにはバックハンド側から出すものとフォア側から出すものがあります。現在のバドミントン技術からするとより飛距離が短く、シャトルの滞空時間の短いバックハンド側からのショートサーブが主流ですので、まずこちらから習得します。バックハンド側からのショートサーブは、自分の胸の前(ちょっと利き手側)で手首のみを使ってシャトルを短く出します。ラケットの振りもほぼ前に向かって振り、上に向けては振りません。ここで、ショートサーブのルール上のポイントも確認しましょう。① サーブは一連の動作で行う。従って一旦ラケットを引いたらやり直すことはできません。つまり、構えてからラケットを前後に動かす行為は反則になります。② サーブの際は両足が床に(しっかり)付いている必要があります。片足が浮いていたり、サーブの際に足を引きずる行為は反則になります。③ サーブはフロアから115cmの高さ以内(より低く)から打たなければならない115cmといえば、シャトルケースが39cm前後あるので、これを3つ重ねた高さになります。(サーブを練習するときシャトルケースを横に積んでおくのも良いでしょう・・・)以前のルールではラケット(フェイス面)は下から上に運動していなければならないとされていましたが、115cm以下であればどのようにラケットを動かしても良くなりました。ただ、最近シャトルをラケット面で切るようにしてシャトルを揺らして飛ばすスピンサーブについては制限されるようになっています。② ショートサーブの素振り(リストだけでラケットを振る)(バックハンド側の)ショートサーブは手首だけで打ちます。まず、構えて(このとき、シャトルは利き手の反対側の手で摘まむように持ち、出来るだけ身体から前方に離して、コルクを自分に向けて持ち、これにラケットのフェイスが垂直に当たるようにセットします。このとき身体とラケットの間に十分な空間が出来る様に構えます。(これは将来この構えからロングサーブを打つために必要なので今から作っておきます)そこから、身体も肩も肘も固定して、手首だけでラケットを振ります。この時ラケットは出来るだけ水平に振ることが必要です。ラケットを立てて振ると、サーブが浮き上がりやすくなります。横にして振る方がシャトルは浮きにくくなります。ラケットの動きを理解するのに、ラケット側だけ構えてグッと固定し、反対側のシャトルを持つ手で構えたラケットを手前に引いてからパッと放すと反動でラケットが戻ると思います。この動きを自分で(ラケットを持つ手の手首で)再現します。③ ショートサーブでの壁面的当て素振りを十分できたら、シャトルを持って実際にサーブを打ってみます。まずは、壁に的を貼って、それに向かって打つ練習をします。的は胸の高さくらいにして、1.5m程度離れて練習します。④ ショートサーブでのシャトルカゴ入れ(壁打布に引っかけたカゴを使って)壁打ち布を低め(ネットの高さ)にセットして、これに引っかけたカゴなどに上からシャトルが「入る」様にやさしく緩やかなサーブの練習をします。壁打ち布・カゴから2.5m程度離れて打ちます。⑤ 壁打布を挟んでのショートサーブ&ショートレシーブ2人1組での練習になりますが、壁打ち布を低め(ネットの高さ)にセットして、これをネットに見立てて片方がサーブして、もう片方がそのサーブをラケットで受け止める(打ち返しません)練習をします。お互い壁打ち布から2.5mづつ程度離れて練習します。
2024年04月05日
コメント(0)
最近とある中学校のバドミントン部の練習をお手伝いしていて、20〜30人の子供達とコート3面で練習しています。出来るだけ効率よくコートに入って練習してもらう為にメニューを考えているので、そんな中で出てきた良さげな練習方法を上げていっています。【バドミントン経験の無い新入部員がやって来たら】◎新入部員にやって欲しい事 その3・ロングサーブ① ロングサーブのフォームの分解理解② ロングサーブの素振り(リストスタンドを意識して)③ 2人1組でのシャトル落としとアンダーストロークヒット④ ロングザーブのためのシャトル落とし練習⑤ 壁に向かってのロングサーブでの的当て主にシングルスで使うことの多いロングサーブですが、ゲーム以外の練習でもよく使います。正確にロングザーブを打つことはバドミントン上達の必須条件になります。① ロングサーブのフォームの分解理解ロングサーブは自分のコートの中程から、相手コートの後ギリギリに届くサーブで、途中で相手に届かない程度の高さに打つことが必要になります。そのフォームですが、こんな感じで、ゆっくりと前進しながら前方上方にシャトルを打ち上げます。打つ瞬間は両足をフロアに付けておかなければならないので、あくまで身体の重心を前に移動させることが大事です。また、腰を回して上半身がより前に向かって進むことも大事です。そして最も大事なのは手首の動きで、リストスタンドしたラケットを手首の回内運動で回し、この素早い回転によってラケットヘッドが最高速になったところでシャトルをヒットします。リストスタンド・・・ラケットは腕に対して角度を持たせて持ちます。この状態で、実際シャトルをヒットするのは自分より少し前になります。ラケットが腕に対して真っ直ぐになっていて、これくらい身体の前で打とうとするとラケットが上を向いてしまって、シャトルは上に向かっては飛びますが、前に向かっては飛ばなくなります。② ロングサーブの素振り(リストスタンドを意識して)なので、実際シャトルをヒットする位置を中心として、ラケットヘッドが側役動く範囲を素振りします。まだ身体は固定して、腕を振り子のようにゆっくりと動かし,腕に対して角度を持たせたラケットを振り始めの後では後方を指すように持って、そこから前に向かって手首を返して(回内を回して)、振り終わりの前方では前方を指すようにします。まず、この腕だけの素振りでラケットヘッドが風を切る音が出るようになるまで素振りをします。腕。手首および手に力を入れることはありません。脱力して柔らかく振らないとスイングスピードは出ません。十分振れる様になったら、今度は1)振り始めは後方の足に体重を乗せて(重心を後ろに下げて)、そこからスイングに合わせて前方の足に体重を移動させます(重心を前に動かします)。2)次に、スイングに合わせて腰を回します。振り始めは後方に腰を回して身体がコート横方向に向き、スイングが前に向かっていって、身体の重心が前に動くにつれて腰を回して前を向くようにします。この素振りを十分にこなして、実際にシャトルをヒットする際に、そのヒットポイント(打点)が少々動いてもフォームが崩れないように身体に覚えさせてしまいましょう。実際のヒットポイント(打点)はこのくらい前になります。それを意識して素振りをすることが大事です。③ 2人1組でのシャトル落としとアンダーストロークヒット十分に素振りをこなしてフォームが固まったら実際シャトルを打ってみましょう。まずは、2人1組みとなって、「シャトルを落とす係」と「サーブ練習者」に別れます。「シャトルと落とす係は」「サーブ練習者」の振るラケットにあたらないように少し離れて、腕をだして、「サーブ練習者」の上記のヒットポイントにシャトルを「落として」あげます。あくまで腕でシャトルを高いところ(ヒットポイントの真上)に差し上げて、そこから落としてあげるだけで、前や横に投げるわけではありません。これを壁に向かって行います。壁からの距離にもよりますが、数m離れる程度なら、自分の胸から顔の高さくらいで壁にあたるのが良いでしょう。これを1ダース分くらい実施したら交代なり終了なりします。④ ロングザーブのためのシャトル落とし練習2人1組で練習したように、実際のロングザーブは自分の利き手側前方に落下してくるシャトルをヒットします。もちろんサーブですから、実際は自分でシャトルを「打ちやすいところ」に「落として」それを打ちます。であれば、自分の打ちやすいところ(右利きなら右前方、左利きなら左前方)の同じ位置に自分でシャトルが落とせる必要があります。このあたりが打ちやすい位置の真下だという位置に、何か的を置いて、そこに自分の利き手の反対(ラケットを持っていない)側の手を差し出して、そこからシャトルを落とします(投げません)ここぞという位置に何か的を置いて落とす練習をしましょう。(シャトルの入っている筒などを置いては如何でしょう?)⑤ 壁に向かってのロングサーブでの的当て自分で打ちやすい位置にシャトルを「落とせる」様になったら、今度は壁に向かって1人でサーブを打つ練習をします。壁に的を貼って、それを狙って練習するの良いでしょう。的の高さは、自分の胸くらいで、壁から2mくらい離れたところから打ちます。
2024年04月05日
コメント(0)
最近とある中学校のバドミントン部の練習をお手伝いしていて、20〜30人の子供達とコート3面で練習しています。出来るだけ効率よくコートに入って練習してもらう為にメニューを考えているので、そんな中で出てきた良さげな練習方法を上げていっています。【バドミントン経験の無い新入部員がやって来たら】◎新入部員にやって欲しい事 その2・フットワーク① カウントダウンステップ(前後へのリアクションステップ)② カウントダウンステップ(左右へのリアクションステップ)③ 新聞棒を倒れるまでにキャッチ④ シャトル追いかけキャッチ⑤ 壁打布越しシャトルのラケットキャッチ【ここでの練習のねらい】バドミントンはとにかく相手の打ったシャトルに反応して、広いコートの中を素早く移動することが求められます。そのためには動き自体を素早くすることはもちろんですが、最初の「動き出し」を如何にはやくするかが大事になります。ここでの練習は相手がシャトルを打ち返した瞬間に反応して動くための練習です。① カウントダウンステップ(前後へのリアクションステップ)初心者(新入部員)同士2~3人で集まって練習します。指示出し役を上級生にすることも可能です。ここでは2人では交代で練習する場合を見てみます。まず2人を「練習者」「指示者」に分けます。「指示者」は「練習者」によく聞こえる様に「いち・に・さん」と数えて、「さん」で前あるいは後の「指示」を出します。今回は「前後」の練習なので、まず「前」の指示を出すならこんな感じです。「後」の指示ならこんな感じになります。「練習者」はこの「指示者」の「指示」に従って前後のいずれかに1歩動くのですが、単に1歩動くのでは無く、まず「指示者」の「さん」の合図と同時にほんの少しだけジャンプします。ジャンプと言うよりほんの少し身体を「浮かせる」感じです。そして、このほんの少しのジャンプの間に「指示者」から、「前」か「後」の指示が出ていますから、その指示に合わせた着地をします。「前」に合わせた着地とは、利き手側の足を前に利き手と反対側の足を後にしながら、その利き手と反対側の足を先に着地させます。右利きだったら、右足を前に左足を後にして着地に向かいますが、左足を先に身体の後で着地させるということです。すると、身体は自然と前にした右足の方に傾いて、その右足で「前」に一歩踏み出せます。このように、動き出しで小さく身体を浮かせてから、動きたい方向とは逆の方向に小さく片足をつくことで、動きたい方向に身体を傾けて、より早く踏み出す方法をバドミントンでは「リアクションステップ」と呼びます。合気道などの武術の世界では「抜重」と呼ばれます。で、「指示者」が前を指して「練習者」が前に1歩ステップするとこんな風になります。ここでは「前後」のステップを練習したいので、「指示者」が後ろを指すときはこんな風にします。これを受けて「練習者」が後ろにステップする場合は、「前」に進むのとは逆に、リアクションステップのためにほんの少し身体を浮かせた後、利き手と反対の足を前に先について、身体が後ろに倒れるのを利用して、利き足を後ろに踏み出します。右利きなら、「指示者」の「さん」の声と同時に身体を浮かせて「後」の指示が出れば、左足を身体の前に出して先に地面に着地させ、それによって身体が後ろに倒れるので、その反動を使って後ろに右足を踏み出し(引き)ます。こんな風になります。なので、「指示者」が「後」の指示を出して、それに従って「練習者」が後に一歩ステップするとこんな風になります。これを決められた時間(例えば2分間)実施して、新入部員同士2人で練習の場合は交代します。別に「指示薬」が上級生1人で、その周囲に数人の新入部員でこの練習を実施するのも良いでしょう。いずれにしろ、よくある漫然とした指示によるフットワークではなく、瞬時に動く方向を判断してそちらに動き出す練習になります。② カウントダウンステップ(左右へのリアクションステップ)「前後」のカウントダウンステップの次は「左右」のカウントダウンステップです。要領は上記の「前後」のカウントダウンステップと変わりません。「指示者」が「いち・に・さん」のかけ声をかけて、「さん」で「右」が「左」を指定します。この「いち・に・さん」の「さん」と同時に身体を浮かせていた「練習者」は指示された方向を逆の足を先に地面に付けて、指示された方向に身体が倒れる勢いを借りてその方向に1歩ステップします。「指示者」と「練習者」の動きはこんな風になります。③ 新聞棒を倒れるまでにキャッチ<準備>新聞紙(全紙)を4~5枚用意します。これを重ねて、長辺方向に小さく折り目を付けて緩みなく巻き上げていきます最後まで巻き上げて「棒状」にします。粘着テープで固定します。これで「新聞棒」が完成です。<実施方法>2人1組で実施します。新入部員同士の2人でも、上級生と新入部員の2人でも構いません。2人の内、片方が「棒倒し係」(上級生ならこっち?)、もう片方が「練習者」になります。「棒倒し係」は「新聞棒」をフロアに立てて支えます。「練習者」最初、1ステップ分「新聞棒」から離れて待機します。「棒倒し係」はほんの少し「新聞棒」を傾けておいて、任意のタイミングで支えている手を放します。「練習者」は、「棒倒し係」の手が「新聞棒」から離れたのを確認したら、素早く動いて、「新聞棒」が倒れるまでにその「新聞棒」を掴みます。こんな感じです。「練習者」は「新聞棒」が倒れるまでに掴めたら、待機する位置を足1つ分(20~30cm)下がります(離れます)。そして同じ要領で「新聞棒」が倒れるまでにステップして掴みます。「棒倒し係」は放すようなフリをしてフェイントをかけるのも良いでしょう(あまりひつこいとダレるので、1~2回が限度ですが・・・)。2人が新入部員同士であれば、10回程度で交代します。《追記》この「新聞棒」ですが、しばらく使っていると折れたり表面が破けたりします。その度に補強したり作り直したりが必要になります。また、倒れる方向がキャッチする者から逃げる方向だと掴めなくなります。このあたりを改善するのに、少しお金がかかってしまいますが、別の素材を使った棒を作って使う方法があります。材料が買えるお店が限定されてしまいますが、100均ショップの「セリア」で販売されている「プールスティック」を使います。子供がプール等で浮きに使う発泡ポリエチレンで出来ている棒なのですが、これを細工して使います。これは、110cm程の長さがありますので、半分に切って使います。さらに一方の橋を、この様に斜めカットします。これによって、このカットした方向にしか倒れにくく出来ます。左右に切って、その方向にだけ倒れやすくしておいて、立てて支えるときにキャッチする者からみて左右に倒れるように調整できます。これだと、変に振り回さない限り壊れることはそうありませんから長く使うことができます。新入部員が、相応の技術なり身体さばきを覚えるまで、毎練習始めに使うことができるでしょう。④ シャトル追いかけキャッチこれも基本的には2人1組で実施しますが、シャトルを投げる係を固定して、練習する人が次々に交代するのでも構いません。片方が「シャトル投げ係」でもう片方が「練習者」です。(上級生が入るなら「シャトル投げ係」でしょう)「シャトル投げ係」はシャトルを練習回数分(例えば1ダース)持って、「練習者」の後に立ちます。「練習者」は「シャトル投げ係」の前に、「シャトル投げ係」に背を向けて待機します。「シャトル投げ係」は「練習者」の上を頭越しに、「練習者」の前1~2mのところにめがけてシャトルを投げます。「練習者」は自分を越して飛んで来るシャトルを頭上で見つけたら、それを追いかけて「両手」でキャッチします。「練習者」はキャッチしたシャトルは横に置いて(並べて)、元の位置に戻り次のシャトルを待ちます。「シャトル投げ係」は「練習者」が待機位置に戻ったら次を投げます。1ダース程度実施したら交代します(終了します)。⑤ 壁打布越しシャトルのラケットキャッチこれも基本的には2人1組で実施しますが、シャトルを投げる係を固定して、練習する人が次々に交代するのでも構いません。<準備>「壁打ち布」を衝立に使います。高さはネットの高さで良いので、短い方の足を付けて立てます。<実施>片方が「シャトル投げ係」でもう片方が「練習者」です。「シャトル投げ係」は練習する分のシャトルを保持します(例えば1ダース)。「練習者」はラケットを持って待機します。「シャトル投げ係」は「壁打ち布」の衝立(ついたて)の後に立ちます。「練習者」は「壁打ち布」の衝立の反対側で、2ステップ程度離れたところに待機します。「シャトル投げ係」は下手投げで、「壁打ち布」の衝立を巻くようにシャトルを投げて、向こう側に「落とします」。このとき、左右に投げ分けるようにします。「練習者」は「壁打ち布」の衝立を超えてくるシャトルをラケットで受けます(打ち返しません)。受けてその前に落とします。これを所定の個数こなしたら、交代(終了)します。
2024年04月04日
コメント(0)
最近とある中学校のバドミントン部の練習をお手伝いしていて、20〜30人の子供達とコート3面で練習しています。出来るだけ効率よくコートに入って練習してもらう為にメニューを考えているので、そんな中で出てきた良さげな練習方法を上げていってます。【シングルスの強化(2)コート奥からのレシーブ】◎ ある程度打てる子供達の練習練習の考え方・・・シングルスが主になりますが、ダブルスでもありえるシチュエーションで、コート奥の両端に上げられたクリアで追い込まれることがありますよね。例えばネットやカットで前に引きずり出されてからのコート奥へのクリアとか、ダブルスでも2人が前に出てしまっているところで、コート奥端に深くクリアをあげられたりとか・・・そのような場合の返球に特化した練習をします。1)コートへの入り方とローテーション1コートに6~10人で入ることを想定します。コートは半面を使います。入るプレーヤーを半分に分けて半面づつに入ります。ここでは8人を想定して、①~⑧のプレーヤーで、①~④と⑤~⑧の4人づつに分かれて半面づつに入ります。①および⑤が最初の「レシーバー」(主ノックを受ける人)です。②と⑥がコートの横(外)からクリア(ロブ)をあげる人になります。この②と⑥の足元にシャトルを集めておきます。③と⑦は「レシーバー」(この場合①と⑤)の反対側コートに入ります。④と⑧は①と⑤側に返ってくる(③と⑦)からの返球がその①と⑤の邪魔にならない様にネット際でシャトルを集めます。練習は「レシーバー」1人に10~12球のシャトルをあげたら交代とします。2)練習の用意練習はコートの左右を分けて使いますが、左右の「レシーバー」はコートの同じサイドに入ります。例えば図の場合、①は①の右のコートに入っているので、①が右利きならフォアサイド奥に追い込まれた場合のレシーブを練習になります。⑤は⑤の左のコートに入っているので、⑤が右利きならバックサイド奥に追い込まれた場合のレシーブの練習になります。で、そのコートのネットの前の中央(左右コートの境目)に箱か椅子を置きます。3)実施方法1(ストレートリターン)②および⑥が双方のサイドの練習開始を合図します(「スタート」などの声をあげます)。①および⑤は合図とともに前にステップしてコート中央に置かれた箱あるいは椅子にラケットでタッチします。(図はコート半分の①〜④の側だけ表記します。⑤〜⑧はこの鏡写です。)②と⑥は、それぞれのサイドの「レシーバー」である①および⑤が箱あるいは椅子にタッチしたのを確認したらコート奥にロングサーブでロブ(クリア)をあげます。①および⑤はステップして上がったロブ(クリア)を返しますが、 ・ネット際へのストレートカット ・フォアショットでのストレートクリア ・ハイクリアショットでのストレートクリアを、自分の態勢などから判断して選んで打ちます。反対コートに居る③および⑦は、コート中央付近あるいはコート後ろ寄りで待機しておき、①および⑦からの返球をカットやネットで①および⑤側のネット前に返球します。④と⑧はその①と⑤側のネット際で待っていて、③と⑦の返球のシャトルが①と⑤の邪魔にならない様に集めます。①および⑤は再び箱か椅子にラケットでタッチに行きます。以降繰り返します。4)実施方法2(クロスリターン)基本的な進め方は上の「ストレートリターンと同じですが、反対コートで待つ③と⑦が位置を交代します。その上で、初めの進め方は同じです。(ここではコート半分を使う①〜④の側だけ表記します。)②と⑥のロブは同じようにコート隅奥にあげます。①および⑤はコート奥に上がったロブ(クリア)を返しますが、 ・ネット際へのクロスカット ・フォアショットでのクロスクリア ・(打てるなら)ハイバックでのクロスクリア ・ラウンドショットでのクロスクリアを、自分の態勢などから判断して選んで打ちます。③は①からの⑦は⑤からのクロスショットを同じくクロスで、③は①の前に⑦は⑤の前のネット際に返球します。④と⑧はその①と⑤側のネット際で待っていて、③と⑦の返球のシャトルが①と⑤の邪魔にならない様に集めます。①および⑤は再び箱か椅子にラケットでタッチに行きます。以降繰り返します。【コート奥からのリカバリーショットで気をつけたいこと】コート奥に追い込まれてからのリカバリーショットで気をつけたいのは、ラケットを縦に振ることです。フォア側ではストレートに返す場合はストレート方向、コートのサイドラインに沿う形でラケットを縦に振ります。シャトルが当たる瞬間はこんな感じになります。クロス方向に打つ場合は、前腕から手首およびラケットがクロス方向に縦に振られます。ラケットのスイングがクロス方向に向く様に前腕からクロス方向に向けて振ります。インパクトの瞬間はこんな感じです。バック側も原則は同じでラケットを縦に振ります。やはりインパクトの瞬間のラケットは立っています。バック側ではストレートとクロスの打ち分けは、スイングの方向ではなく、ラケットの面の方向で決めます。ストレートの場合はそのままでクロスの場合は、構えからスイングまでストレートと同じですが、唯一ラケットの向きだけ変えます。
2024年03月24日
コメント(0)
最近とある中学校のバドミントン部の練習をお手伝いしていて、20〜30人の子供達とコート3面で練習しています。出来るだけ効率よくコートに入って練習してもらう為にメニューを考えているので、そんな中で出てきた良さげな練習方法を上げていってます。【シングルスの強化(1)スマッシュレシーブ】◎ある程度打てる子供達の練習練習の考え方・・・シングルスではコート全体を一人で守る必要があることから、前後はもちろん左右でも守備が要求されます。守備的なレシーブで特に素早い対応が必要になるのはスマッシュやドライブのような早いシャトルがコート端に飛んだ場合になります。そのような場合の「ホームポジション」からの素早いレシーブの練習をします。同時に、シングルスでは相手をゆざぶって甘い返球が返させてこれを決めるというのが基本となり、その中でライトスマッシュ(確実に相手コートに沈めて入れる早い返球)やコースを狙ったドライブあるいはカットショットが大切になります。この練習でノッカーは強打をしますが、そのような「ミスをしない強打」の練習をします。1) コートへの入り方とローテーションこのレシーブ練習は1コートに6~8人で入って実施すると考えます。まず、練習の順番を決めます。ここでは8人で1コートに入ると考えます。(①~⑧) まず①が「レシーブ」練習としてコートに入ります。②~④はその「レシーブ」の交代メンバーとします。「ノッカー」側には4人が必要です。「レシーバー」の反対側コートに⑤~⑧が入ります。⑤と⑥が左側に⑦と⑧が右側に入り、それぞれ「ノッカー(アタッカー)」と「シャトルをあげる人」に分かれます。シャトルをあげる人は、コートの外側、ネットのポールの横から「ノッカー」にロブを(大きく)あげる係になります。この場合⑥と⑧にロブをあげてもらいます。一人の「レシーバー」について左右から6球づつの計12球から始めて、左右12球づつの計24球程度まで球数を増やしていきます。「レシーブ」側のコートに入った①~④が交代していきます。「ノッカー」側は「レシーバー」が交代するタイミングで「ノッカー」と「シャトルをあげる人」なり左右なりを交代していきます。ここでは⑤→⑥→⑦→⑧の順番で位置を変えていきます。「レシーブ」側4人で2~3周りしたら、「レシーバー」側4人と「ノッカー」側4人で役割を交代します。2)ホームポジションの考え方この練習では「レシーバー」が1球毎に「ホームポジション」に帰ることが大切な練習の一つです。ではその「ホームポジション」とはどこでしょう?「コートの真ん中」でしょうか?・・・そうでも無いです。「ホームポジション」というのは、その人(プレーヤー)によって違います。シングルスの「ホームポジション」とはそこからコート全体を万遍なく守れる場所ということです。基本的にはコートの前寄りに返ってくるカット(ドロップ)やネットは、コートの奥寄りに返ってくるクリアよりシャトルが飛んでいる時間が短くなり早い対応が必要になりますから、「ホームポジション」はどちらかというと前寄りにポジションを取りますが、これも自分の返球が良いところに(相手を崩している)行っているか、自分の返球が甘くなっているかによって、若干前目に修正するか後目に修正するかが変わります。また、左右についても自分がフォア側に出るのが得意かバック側に出るのが得意なのかによって、左右方向に修正します。今回は相手がスマッシュなりカットなりを打ってくる想定の練習ですから、自分が甘い返球を返した場合にとる「(守備的)ホームポジション」が基本になります。3)実施方法では、実際の練習方法についてです。まず、「ロブをあげる人」の⑥と⑧が「レシーバー」(最初は①)がホームポジションに戻るタイミングをみて交互にロブをコート奥にあげます。この「ロブをあげる人」はそれぞれ「ノッカー」の⑤と⑦は上がってくるロブを ・ストレートスマッシュ ・ストレートカット ・ストレートドライブ ・クロススマッシュ ・クロスカット ・クロスドライブに中から選んで打ちます。この時気を付けるのは ※ネットに引っかけないように ※ストレートショットはコートのサイドラインに沿って ※クロスショットはコートのサイドラインを狙ってトータルとしてコントロールされたショットを打つことが大切になります。「レシーバー」(まず①から)は、前述のとおり「(守備的)ホームポジション」で待ちます。そこから⑤と⑦の「ノッカー」からのショットを返球します。返球は、基本的に打ってきた「ノッカー」のサイドの反対側のネット前ですが、余裕があればそれ以外の場所に返すことも有効です。(シングルスをイメージしていますから、相手が強打してきたとして、それに対応するところに返しますから、打ってきた位置の対角反対側が基本です。が、ゲームの流れで相手を湯座ぶりたいときはそれ以外にも返しますから、それを想定して返球の練習をします。)で、「レシーバー」ですが、想定上で’「シングルス」において自分が甘めの返球をしたところ’ ですから、「(守備的}ホームポジション」で、前傾姿勢で低く構えて待ちます。そこから、低い姿勢のままで左右、場合によって左前右前にステップして返球します。この時のステップは、早い返球に対するステップになるので、あくまで低い位置の上半身が飛んでくるシャトルに対応するために出ていくのに付いていくステップになります。通常の状態を起こし気味で足から動くステップでは追いつけないかと思います。低い位置から、飛んで来るシャトルのコースに向けて 1)ラケットを出す 2)上半身を出す 3)届かなければ足を出す の順に対応します。身体の動きは低い態勢からの左右への移動は、バック側は比較的スムーズですが、フォア側は既に開いた脚を一度畳んで踏ん張る必要がある分遅れがちです。ちゃんと前傾姿勢が深く出来ていれば、下の様に飛びつくこともあるかと思います。4)実施方法(追加)「レシーバー」が「ノックシャトル」に余裕で追いつける様なら、「ロブをあげる人」(最初は⑥と⑧)のロブをあげるリズム(タイミング)を早くしていきます。とは言っても「レシーバー」が取れなければ意味がありませんから、あくまでギリギリ追いつけるリズムにとどめなければなりませんが・・・
2024年03月23日
コメント(0)
全262件 (262件中 1-50件目)