仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2013.06.22
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カテゴリ: 東北
灯台に入る道のゲートが午後5時に閉まると事前に調べてはいたが、歩いて岬に行けるなら良いだろうと、とにかく尻屋崎を目指す。

ゲートに着いたときには5時半。みると、ゲートは4時45分に閉まるのだそうだ。何人か観光客の人たちが居た。その人たちと同じように、車を停めて、ゲート脇の歩行者用の入口から入り、灯台へ向かう道を歩く。

130593shiriyazaki2.jpg

さっそく草地に寒立馬たちが草を食べている。5分も歩いて林を抜けると、もう海がすぐそばだ。道のすぐ脇にまで、馬が静かに立ったり寝そべったりしている。本当にすぐそばにいて、しかしながら人の気配に特段に反応するわけでもなく、もちろんこっちは馬たちの世界を邪魔しては行けないと静かにしているつもりなのだが、内心ビックリしながら北の果ての別世界を歩いているのだった。

時間の止まった光景。馬たちを照らしている夕陽だけが、額縁の中の世界で唯一刻々と海に向かって位置を変えて動く意志を持っていたような気がした。

130593shiriyazaki.jpg


以下は、途中の看板に書いていたこと。

国定公園下北半島 尻屋崎(しりやざき)と寒立馬(かんだちめ)
■寒立馬の生い立ち
かつて下北半島には、野放し馬と呼ばれる比較的小ぶりで寒さと粗食に耐え、持久力に富む馬がいた。
この馬は南部馬(現在の岩手県に生息していた馬)を祖とし藩政時代から明治、大正、昭和にかけ、主として軍用を目的に外来種馬との交配によって改良されてきた。
中でも、当地尻屋では、この野放し馬をフランスのブルトン種と掛け合わせることによって、独自の種類を生み出した。
現在、南部馬の血を受け継いでいるのは、東通村の寒立馬だけとされ、200年以上におよぶ歴史の中でつくりあげられた馬は人々と共に歩んできた。
■『寒立馬』名称の由来
古くから地元の人たちは「野放し馬」と呼び、特定の名前は無かった。
昭和45年、当時の尻屋小・中学校の校長先生であった岩佐勉氏(むつ市在住)が尻屋の人たちを前に短歌を詠んだ。
「東雲に勇みいななく寒立馬 筑紫ヶ原の嵐ものかは」という歌であった。
それから、野放し馬は「寒立馬」と呼ばれるようになった。
ちなみに「かんだち」という言葉はカモシカが厳冬のなか、何日もじっとたたずむ姿を地元のマタギ(狩人)の間では「カモシカの寒立」と呼び、野放し馬にも同じような姿を見ることができることから「寒立馬」と命名した。
■尻屋埼灯台
日本の灯台50選
本州最北東端尻屋崎の突端に立つ白亜の灯台、明治9年10月20日に東北地方に初の洋式灯台として完成した。尻屋埼灯台は、歴史的にも文化的にもその価値感は高く『日本の灯台50選』にも選ばれている。
この明るさは、日本最大級といわれ、高度200万カンデラでレンズの大きさは大人の身長よりも大きい。
また、このスタイリスティックな灯台を設計したのは、日本の灯台の父と称される、英国人のリチャード・ヘンリー・ブラントンで我が国では26基の灯台を手掛け、尻屋埼灯台がその最後の仕事といわれる。

寒立馬の由来
1189年(文治5年)甲斐国南部荘三郎光行公が、奥州藤原氏征伐の軍功により、源頼朝公から南部藩を御加(ママ)賜統治されて以来南部藩は我が国きっての駿馬の産地として隆盛を誇りました。
此処尻屋崎も南部藩領にあって、民営の放牧場として馬産振興が図られました。
又、南部藩は1454~5年(享徳3~4年)ロシヤ、韃胆(ママ)、蒙古から馬を輸入、さらには明治政府の馬産振興による外国種馬での改良等幾多の変遷を経て今日に至っております。
寒立馬は競走馬と比べれば胴長短足でスタイルはよくありませんが蒙古馬の血を引継いでいるせいか粗食で、寒さに強く、従順な性格だといわれております。
祖先も「四季置附(シキオキヅキ)」と称し、一年中放し飼いにされてきました。
「寒立馬」の名前の由来は、昭和45年尻屋小学校長岩佐勉先生が
『東雲に 勇み嘶く 寒立馬 筑紫ヶ原の 嵐ものかは』
と正月二日「書き初め」において詠みました。
以来、全国の皆さんに「寒立馬」と呼ばれ可愛がられております。

寒立馬観察に当たっての注意!
1.馬の背後から近づかない。
1.誕生間もない親子連れに近づかない。特に母馬に注意。
1.種雄馬(特に馬体が大きい)には、絶対近づかない。
寒立馬は温和で人に慣れておりますが、以上のことは絶対守って観察して下さい。
又、寒立馬のいるところは牧場です。ゴミはすべて持ち帰りましょう。
尻屋牧野組合


尻屋崎に向かう途上の岩屋地区では、石灰の採石工場なのか大きなプラントがあった。日鉄鉱業株式会社尻屋崎鉱業所というようだ。





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最終更新日  2013.06.22 08:09:23
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