2022年09月26日
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カテゴリ: 宝塚歌劇
1996年2月〜6月宝塚大劇場、東京宝塚劇場での「エリザベート」日本初演の
翌年1997年9月にいきなりガラコンサートの発表があった時は驚いた。
今からちょうど25年前の9月です。





雪組の初演は一路真輝さんの退団公演という事もあって、宝塚、東京合わせて10公演以上観劇した。
とにかく、これまでの宝塚歌劇の常識を全て覆すほどの圧倒的な舞台に毎回、感動しまくりでした。
今では再演やりすぎで新鮮味がなくなってしまったけど。

このガラコンサートは最近のエリザベートガラコンサートとはかなり違ってて、
舞台上に7人のキャストがハンドマイクを持って立っている。後ろにはオーケストラ。
7人のキャストは


高嶺ふぶきさん  フランツ・ヨーゼフ
月影瞳さん    エリザベート(第一部)・少年ルドルフ(第二部)
紫吹淳さん    ルイジ・ルキーニ
楊淑美さん    エリザベート(第二部)、ルドヴィカ、リヒテンシュタイン
真織由季さん   ルドルフ、エルマー、ラウシャー大司教
古代みず希さん  マックス、裁判官、グリュンネ、ツェップス
朱未知瑠さん   ソフィー、マダムヴォルフ
真樹めぐみさん  母親、ヘレネ、ヴィンデッシュ

コーラス  澪うららさん 愛音羽麗さん 拓麻早希さん、陽色萌さん、眞宮由妃さん
      聖れいさん 牧勢海さん 宝生ルミさん 玲有希さん 月城美咲さん
      彩音瑛花さん 蓮城ルナさん 萌希彩人さん






司会の古代みず希さんがまず挨拶すると下級生順に自己紹介。
この時の一路さんの挨拶は、一言低い声で「トートです」のみ^^;
すでにトートが憑依してるようで表情がずっとトートのままでした。

2曲目「パパみたいに」は月影瞳さんと古代みず希さんの二人の新鮮なコンビ。
芝居しながらではないので歌のみをしっかり歌って聞かせる形にこだわった演出。

ここも「見せしましょうか?マダム」のあと綱渡りで落ちるシーンに。
「ようこそみなさま」はカットされていました。

3曲目「愛と死の輪舞」退団後に再び一路さんの男役声でこの曲が聴けるとは思ってなかったので
このガラコンサートが発表された時は本当に驚いたし、うれしかった。
歌のみに集中しての「愛と死の輪舞」は強烈に凄かった!
初演時に一路真輝トートのために新たに書かれたこの曲なので一路さん以上に歌える事はないのも
納得できる。

4曲目「皇帝の義務」
この曲の前のルキーニのセリフはあった。
紫吹淳さんの本公演の時よりも低音が響くセリフに驚いた。
朱未知瑠さんのゾフィーはやっぱり最高です。

5曲目「計画通り」
6曲目「嵐も怖くない」
ここも凄かった。初演から歌唱指導してた楊淑美さんのルドヴィカと朱未知瑠さんのゾフィーの
戦いのような歌唱の迫力。
紫吹淳さんルキーニも本公演の時の何倍も凄かった印象。
高嶺ふぶきさんは退団してまだ4ヶ月でした。
トップスターを経験してからのフランツは重みと安定感がより増していました。

7曲目「不幸の始まり」
8曲目「結婚の失敗」
歌のみに集中した一路真輝さんの「不幸の始まり」は凄すぎて歌声に鳥肌立ちまくりだったのを
思い出す。

9曲目「最後のダンス」
1996年6月30日から1年と2ヶ月で再びこの曲の本気歌唱が聴けたのは奇跡のように思ってた。
一路さんが歌う「最後のダンス」の決定版は1998年ニューヨーク・ポップス・オーケストラの
演奏で海外レコーディングしたバージョンが圧巻です!
オーケストラの演奏も格が違うっていうか最高の演奏で最高の歌唱が聴けます。
一路さんの歌唱はオーケストラにまったく負けてなくオーケストラの音を包み込むように
歌い上げるのが凄い。
そのCDにはトートとして「最後のダンス」「闇が広がる」の2曲収録されています。
「闇が広がる」はルドルフも一路さんが歌っていて凄すぎて、これ超える物は絶対にないと思ってる。一路さんの声だけでハモる凄さは何回聴いても泣きそうになる。

10曲目「皇后の務め」
11曲目「私だけに」
12曲目「結婚一年目」
朱未知瑠さんのゾフィーの凄さが特によくわかる場面です。
月影瞳さんの「私だけに」も丁寧に歌い上げていました。

13曲目「闇が広がる」
ストーリーを説明するような本編とは違うセリフをルキーニが語ってからこの曲が始まった。
この場面でのスローで重いバージョンの「闇が広がる」の一路さんの歌唱も好きだった。

14曲目「退屈しのぎ」
15曲目「エリザベート泣かないで」
16曲目「ミルク」
シシィの部屋にトートが現れて歌い出す一路さんの妖艶で重い歌唱が最高でした。

17曲目「闇が広がる」
18曲目「皇后の務め」
19曲目「私だけに」
楊淑美さんのリヒテンシュタインの歌唱はもちろん完璧でした。
1幕ラストの一路さんの歌唱はすごかった。

スタッフも再集結




2幕
1曲目「キッチュ」
9月6日昼公演では、客席降りで麻路さきさんを見つけた紫吹淳さんは
一緒にポラロイドを撮ったりしていました。

2曲目「エーアン」
3曲目「ママ、どこにいるの」
「♪今のうちだけだぜ〜おまえが微笑んでいられるのは〜」の部分の一路さんの歌唱は
宝塚大劇場の時と東京宝塚ではかなり迫力が増してた事を思い出す。
宝塚公演と東京公演の間の期間が当時は長がったので(2ヶ月半ほど)、
細かい演出や歌詞、歌唱のテコ入れがあって印象がかなり変わった部分も多かった。
特に一路さんの歌い回しや強弱のつけ方が変わっていた。

4曲目「マダムヴォルフのコレクション」
朱未知瑠さんのマダムヴォルフはゾフィーとはまったく違う発声で歌い上げるのには鳥肌だった!
紫吹淳さんルキーニとの相性も凄いよかった印象。

5曲目「マラディ(皇后の断食)」
ドクトル・ゼイブルーガーの場面に関しては東京公演の方が圧倒的に良かったので
映像収録は東京公演を残して欲しかった。楽前の歌唱は完全に取り憑いてたように思えた。
このガラコンサートでも東京公演同様の、いやそれ以上の歌唱で圧倒された!

6曲目「安らぎのない日々」
7曲目「病院」
8曲目「魂の自由」
2幕は楊淑美さんの強烈に包容力のあるシシィと真樹めぐみさんのヴィンデッシュ嬢の
歌い合いは強烈だった。
楊淑美さんの「私だけに」は凄かった。オペラを聴いてるようでした。

9曲目「闇が広がる」
一路さんと真織由季さんのデュエットも迫力があった。

10曲目「ハンガリー独立運動」
11曲目「僕はママの鏡だから」
12曲目「死の嘆き」
13曲目「愛と死の輪舞」
ルドルフの棺の前で歌う楊淑美さんの歌唱は強烈すぎた。
その後のトートに向けて歌う箇所も凄かった。
楊淑美さんの歌唱の凄さに応えるようにここの「愛と死の輪舞」の一路さんの歌唱は最高でした。

14曲目「キッチュ 新しいウイーン土産」
15曲目「夜のボート」
16曲目「最後の証言」
楊淑美さんと高嶺ふぶきさんの「夜のボート」も素晴らしかった。

17曲目「愛のテーマ」
18曲目「フィナーレ」
カーテンコールの曲が最後に演奏された。各自が順番に前に出る演出も同じ。

アンコール
19曲目「愛と死の輪舞」高嶺ふぶきさん
20曲目「私だけに」一路真輝さん

宝塚バージョンのフィナーレ冒頭の歌詞で「愛と死の輪舞」を高嶺ふぶきさんが歌った。
そして最後は一路真輝さんのために書かれた歌詞での「私だけに」!
あの退団公演の寂しさを思い出してしまってウルウルしてしまってた。
この時点で一路さんが次々と主演作品も発表になっていましたが、
退団してまだ1年と少し前の事だったのでリアルに大階段で歌ってる姿とか思い出してしまった。
一路真輝さんがいなくなった宝塚はしばらくの間、自分にとって少しくすんで暗く見えていた事を
思い出す。

このガラコンサートの時に翌年の「王様と私」のチラシがあった!
退団後、東京公演が多かったのでうれしいチラシだった。
TBSドラマ主演、コンサート、CD発売とファンは退屈する時間はなく楽しめてました。





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最終更新日  2022年09月26日 04時29分39秒


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