2022年09月29日
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カテゴリ: 宝塚歌劇
一路真輝さんの1997年10月29日発売の2枚目のシングル。

宝塚歌劇団を1996年6月30日に退団の2ヶ月後には日生劇場で主演舞台に立っていました。
1996年9月6日〜29日日生劇場で「王様と私」の主演。
「エリザベート」の公演中に退団後の「王様と私」の記者会見や打ち合わせなど、
退団公演中なのに退団後の次の仕事を数多くこなしていました。
ここ最近では、退団2ヶ月後に大きな劇場で1ヶ月の主演公演をする人なんてほとんどいないと思う。
テレビドラマの泉ピン子さんとのW主演や2時間ドラマの主演、そしてコンサートやCD発売・・・
退団後の方が一路真輝ファンはいろいろと忙しかったように記憶しています。

そんな中、発売された2ndシングル。







1曲目「雨上がりの星空」
作詞 とみたきょうこさん  作曲・編曲 ジョー・リノイエさん

ジョー・リノイエさんは多くの歌謡シンガー、ロックシンガーの曲を書いている作曲家。
この曲は1998年5月〜のコンサートツアーでもセットリストに入っていました。

1997年当時は宝塚男役時代の朗々と歌い上げる歌唱を自分はまだ求めていて、
ポップスを歌うこれまでとまったく違う発声に物足りなさも感じてました。
でも、何年かしてから一路さんのオリジナルシングルやアルバムを聴くと、そのクオリティーの高さに
気付かされた。
軽くポップに歌う一路さんのカッコ良さも最高です。
そしてまた、一路さんのオリジナル曲は楽曲自体が素晴らしくてお蔵入り状態にしてるのは
勿体なさすぎる。

あの時は他のどのミュージカルの大曲よりも感動した。
2013年に歌った「心の瞳」が特に最高でした。
「DOOR」をアンコールで歌ってくれたライブもあった!あれも最高だった。
海外ミュージカルの曲もいいけど、やっぱりせっかくオリジナル曲が多くあるのだから
ミュージカルのカバーばかりじゃなくオリジナル曲を多く歌うコンサートが聴きたい。


この曲も心地良いミディアムアップの軽快なリズムのシティポップなナンバーです。
一路さんの歌唱がまためちゃくちゃ良い!軽く歌ってるけど歌の上手さが凄くよくわかる歌唱。
ミュージカルの声張って歌い上げるのが上手く歌える人の多くが、こんな感じのポップなロックを
歌うとげんなりする事が多いのですが、一路さんがまったく違う。
完全にポップナンバーも自分を前に出して歌いこなしています。

自分が気持ち良さそうにミュージカルナンバーばかりを歌い上げるミュージカル俳優の歌は
お腹いっぱいで最近特に聴いててしんどくなってきた。
一路さんはライブでも選曲のバランス取れてるので、いつも満足できる。
ポップスも歌い、宝塚時代のショーの明るく軽い曲も歌い、そして歌い上げるミュージカルナンバーも。
もっと多くポップな曲も歌ってほしいけど。


3rdシングル「さくら」のカップリング曲「冬の翼」をドラムを叩きながら歌った事があった。



2曲目「秋章(エピローグ)」
作詞 石川いづみさん  作曲 上田まりさん  編曲 山口龍夫さん

この曲は一路真輝さん自身の作詞曲です。
オリジナル曲の中には多く一路さん本人の作詞曲もありました。
この曲も名曲でよく聴いてる曲。
透き通るような声で歌う一路さんのバラードも素晴らしい。
この曲も1998年のコンサートでセットリストに入ってた。




オリジナル曲を歌うコンサートはポップな衣装も多かった。




来月、40周年記念のコンサートに行きますが、オリジナル曲の名曲の数々は多分、歌ってくれないような
気がしてる。
せめて退団後すぐに発売した「DOOR」と「雨上がりの星空」「冬の翼」「月の詠唱(アリア)」ぐらいは歌ってほしいと願う。
海外ミュージカルのカバーよりもオリジナル曲を聴きたい。
「愛と死の輪舞」と「夢とうつつの狭間に」の2曲はオリジナル曲扱いでもいいと思うけど。
この2曲は一路真輝さんのために書かれた曲。
エリザベートの中の楽曲でダントツに一番好きな曲が「夢とうつつの狭間に」です。
この1曲だけ歌ってくれたら満足です。
「私だけに」よりも良く出来た曲だし歌詞も良い、そして「私だけに」なんかよりもずっと歌うのが
難しい曲。

アルバム「My Favorite 2001」に収録された「夢とうつつの狭間に」は絶品です!
ウイーンでの「エリザベート」コンサートで歌われた「夢とうつつの狭間に」の歌唱も最高です!
唯一の日本人としてウイーンの劇場に出演。この曲は完全ソロ歌唱でした!
他のエリザベートナンバーは各国のキャストで歌い継いでいく形式でした。
「夢とうつつの狭間に」を歌い終えた後のウイーンの観客の熱狂があの日、一番凄かったように思う。
あの時、一路さんはトートとしてもシシィとしても登場して歌い話題になった。
「最後のダンス」「私だけに」「愛と死の輪舞」「夢とうつつの狭間に」の4曲を
コスチュームも変えて歌った。
「愛と死の輪舞」に関しては他のどのキャストよりも長く歌った。
2コーラス目から最後まで一路真輝さんがソロで歌い大喝采を浴びた。
(他のキャストは8小節ほどで交代してた)
「私だけに」は一路さんが一番最初で8小節歌った。その後もみんな8小節ずつの歌唱。
最後のサビの盛り上がる部分はシシィ役を演じた各国の全員がユニゾンで歌った。

ウイーン、ドイツ、ハンガリーなどのキャストと共演しても聴き劣り、見劣りしない存在感と実力だった
この写真は1998年4月25日にウイーンでの「エリザベート」が6年間のロングランの大千秋楽。
一路さんは特別ゲストとしてウイーンキャストの中に入ってフィナーレのスペシャルイベントに出演!


この場にいた映画演劇評論家の小藤田千栄子さんは、
このウイーン版大千秋楽の様子をこんな風に書いてる。


場当たりリハもほとんどなく、ぶっつけ本番に近い形でのパフォーマンスに
シルヴェスター・リーヴァイもウイーンの大きな舞台の空間を一人舞台として使いこなした事に感動した。
この時、すでに東宝版エリザベートの初演のための準備が始まろうとしていた。
2000年開幕の東宝初演「エリザベート」のためにと言うよりも一路真輝のために
新しい曲を書き下ろした。
それがエリザベートの全てのナンバーの中で一番よく出来ていると思う「夢とうつつの狭間に」です。





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最終更新日  2022年09月29日 05時29分44秒


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