2022年10月05日
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カテゴリ: 宝塚歌劇
宝塚歌劇 雪組公演「蒼穹の昴」を観劇してきました。

今回のこの作品はかなり久しぶりに超大作を観た!と満足できる公演でした。
そして専科の超ベテランの力を借りないとここまでの成功はなかったと思う。
これだけの専科が集結するのもかなり珍しい。
汝鳥伶さん、一樹千尋さん、京三紗さん、夏美ようさん、悠真倫さん、そして!凪七瑠海さん。

演出も細かく丁寧で素晴らしかった。
原田諒先生のこれまでの全ての作品の中で最高傑作だと思う。
2番目は「チェ・ゲバラ」、3番目は「ドクトル・ジバゴ」
「蒼穹の昴」も含め、この3作は宝塚歌劇の底力を見せつける名作。


書き割りも丁寧で芸術的でどの場面も見応え十分でした。

公演パンフの表紙もいつもとはまったく違う素晴らしさ!
中身もいつものパンフよりもずっと豪華です。値段はこれまでと同じ。





主演の彩風咲奈さんの芝居力は本当に凄い。美しく指先まで丁寧に演じて、佇まいも完璧でした。
下級生からずっとファンで応援してた場合でもトップになった途端、それほど興味がなくなる事が
よくあるのですが、彩風咲奈さんは自分が想像してたトップの姿を何倍も凄いトップスターになった。
梁文秀の役をどう作り上げるのかすごく楽しみだった。
期待以上の梁文秀になっていて本当に感動でした。

今回は朝美絢さんの力も作品を成功に導いたひとつの要因。
彩風咲奈さんとのコントラストが凄く良い!
この前の「ODYSSEY(オデッセイ)」の時にも強く感じたけど、彩風さんと朝美さんの並びは

その下の並びも今の雪組は最高だと思う。

汝鳥伶さんは1幕では飲み屋の亭主、2幕では伊藤博文公。
この落差を軽々と演じる汝鳥さんに今回も凄く感動しました。
開演前にパンフを買って汝鳥さんの写真を見て衝撃だった。
凄いクオリティの高さと伊藤博文公にしか見えない顔立ち。

バウホールかドラマシティで汝鳥伶さん主演で「吉田茂物語」と「伊藤博文公物語」を
原田先生の脚本・演出で公演してほしい。

伊藤博文公と西太后




一樹千尋さんの西太后も最高でした。
昔は西太后を極悪人で残忍な人間のようにばかり描かれてた印象ですが、
最近ではそこまで酷い人間ではなかった事が事実として語られてきています。
一樹さん演じる西太后を観ていて、実際はこんな人だったのだろうと思ってしまうほど
リアル感があった。

この公演で退団する娘役トップの朝月希和さんも扮装とメイクが今回が一番似合ってて良かった。
美しい舞台装置の中でのデュエットダンスも素晴らしかった。

凪七瑠海さんの存在感もやっぱり凄い。銀橋でのソロは鳥肌ものの感動だった。

この作品、あと30分欲しいと思った。
でも2時間半でここまで良くまとめ上げられたと感心した。
2時間半の間、ほどよく消える事のない緊張感で客席の集中力がいつもとまったく違うように
感じられた。

早く2回目、観劇したい!






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最終更新日  2022年10月05日 04時06分38秒


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