2023年11月20日
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カテゴリ: 宝塚歌劇
今日は宝塚花組公演全国ツアーを観劇してきました。
この作品は1999年に姿月あさとさん、花總まりさんコンビで初演上演され
芸術祭賞優秀賞も獲得して大好評でした。
その後、2回の再演(全国ツアー)があり、今回3度目の再演。
全国ツアーになると、大階段がないので初演の芸術性の高かった舞台装置も組めずに
かなりしょぼくなってしまうのは否めない。
全国ツアー向きじゃないんじゃないかと前から思ってる。
2010年星組全国ツアーで初めて再演した時に最初に思ったのは、
日比野克彦さんの装置ありきの作品だったので大階段使えない時点でガッカリ感が凄かった。






主演の永久輝せあさんは華があって真ん中が似合うのがよくわかった。
凪七瑠海さんが出演してるので作品が締まってたし、凪七さんの安定感で安心して作品を
楽しめた。
一ノ瀬航季さんの芝居も良かった。
羽立光来さんの存在感は今の花組になくてはならない。
ショーでも芝居でも輝いて見えた。

ショー「GRAND MIRAGE!」で本公演にはなかった追加場面で
凪七瑠海さんが歌う「ラ・ノスタルジー」が秀逸でした。
その場面での一ノ瀬航季さんのダンスも魅力的だった。


(次にカルメンを上演するなら、初演「ドン・ホセの一生」の方で再演してほしい。
 古城都さんと初風諄さんのコンビ)





パンフレットをめくると最初のページにその3人のうちの一人の名前と挨拶が掲載されてて
少し寒気がした。
テレビ、雑誌、新聞をまったく観ないから、ほとんどネットや動画で情報を得てますが、
全て変わる時が来た感じ。

今みたいに厳しくなる前の「稽古さぼってファミリーランドで遊んでた」とか

「下級生の頃にホリゾントのバトンにぶらさがって同期や先輩と遊んでた」などのエピソードを
楽しそうに話してるOGの時代のように戻るといいのに。
「寮や教室の掃除なんて一度もした事ないよ、掃除のおばさんがいたから」って言ってた
大スターもいたなあ。
1950年代〜70年代前半まではまだ温泉の余興的で、
おじさんが温泉入浴後に大広間でビール飲んで「歌劇でも観にいこか」ってノリで
劇場に行ってた…なんて話もよく聞いた。
その頃に戻るのは無理だけど、もうちょっと気軽でいいのに。
いつからそんなに厳しくなったのだろう?

自分は昔から宝塚歌劇は映画観に行く感覚で行ってる。いつでも近くでやってるから。
中学生の頃、みんなでファミリーランドで遊んでて、「歌劇観にいこか」って急に劇場に行って
ショーからだけ観たり(ショーからのみは割引があった時期もあった)、自由だった。

1970年代のジェットコースター、大観覧車1回分とほぼ同じ値段で歌劇が観れた。
70年代後半でも3階席はC席で300円だった。昔は食事OKだったし、
立ち見の人が通路や階段に新聞紙敷いて座って観てる人もいた。
(SS席からD席まで細かく席種をわけてた時期もあった)
昔の観光バスみたいに補助席もあったり、小さい子供が銀橋の前をうろうろしてるなんて事も
何度か見た。
応援の声掛けは問題になって70年代半ばには禁止になったけど、
昔の実況録音盤のレコードを聴いてると、
歌舞伎の大向こうのように「スータン!」とか「こうちゃん!」とか「マルさん!」とか
「ミヤコさんっ!」とかタイミングばっちりで叫ぶのはカッコいいと思う。
多分、叫ぶ担当の人は決まってたんだと思う。
当時観てた人から聞くと、スポットが完全にその人に当たり切る前に叫び始め、叫び終わると
スターはポーズ決めてスポットの中にいる。大向こうとスポットが一体化してたとか聞く。
ベルばら以降にアイドルに叫ぶようにやたらと叫ぶようになったから禁止になったように思う。
今の心臓止まりそうになるほどびっくりする異様な大きい拍手よりはずっとマシ。

ファミリーランドの昆虫館と電車館がめちゃくちゃ好きだった。
スペースコースターの斜め前だったかな。その横はゲームコーナー。
スペースコースター向かって左が大人形館。
そういえばタカラジェンヌもよくファミリーランドで遊んでるのと遭遇した。
卵からヒヨコが生まれる装置をずっと観てるちょっと有名なジェンヌも見たし、
アシカの前のベンチに3人で座って何か食べてるタカラジェンヌも見た。
夏休み限定のゲゲゲの鬼太郎のお化け屋敷に並んでるジェンヌも見たし、
ファミリーランドの中に流れてた小川でザリガニ釣りしてる子供を見て何人かで楽しそうにしてる
ジェンヌも見た。大急ぎで劇場の方へ笑いながら走って行くジェンヌのグループも見た事がある。
あの中でタカラジェンヌを見つけるとインパクト大なのでよく覚えてる。
その全員がキラキラと楽しそうにしてるのが印象的だった。
もし、今ファミリーランドがあったとしても多分そんな余裕はないんだろうな。


(まだ、「スペースコースター」が出来る前のファミリーランド。
 大劇場の近くに大温泉(ヘルスセンターと呼ばれてた時もある)があった。
「恐竜館」なんて忘れてた。「恐竜館」も好きだった。
 ぐるぐる回るだけだけど、ボブスレーが一番好きだったかも。
 仕方から閉まっていき真っ暗になった中、光の演出を見ながらひたすらぐるぐる回る)



ファミリーランドには数え切れないほど遊びに行ってる。
歌劇観ない時でもファミリーランドに遊びに行く事が多かった。
歌劇のチケットあれば入れたし乗り物もそんなに高くなかった。
ファミリーランドがなくなる間近かでも一番高いので700円ぐらいだったように思う。
一番高かったのは大人形館、ジェットコースター、急流すべり、スペースコースターかな。
大観覧車も700円だったか…ジェットコースターかスペースコースターがどちらかが
少し安かったような気もする。
入園券の中に大浴場の入場料も含まれてたので温泉入ってから帰る時もあった。
朝から行って大浴場に入って大広間でご飯食べてから劇場に歌劇観に行った事もあった。
温泉ついでに歌劇観る人も多かったように思う。
ファミリーランドを失くしたのが痛すぎる。
阪急今津線で仁川駅越えたあたりで大観覧車とかが見えてくる。
子供の頃はワクワクしながら車窓からファミリーランドが近づいてくるのを観てた。
動物も多かったし、植物園も充実してた。
ゲート入って最初に象がいていつもエサ買ってあげてた。
ホワイトタイガーやライオンなどの猛獣が並ぶ檻の一番奥に小動物と触れ合うコーナーがあって
そこでいろんな動物を間近で触れ合ってた。
大きいペリカンが一羽いて、機嫌が悪い時はちょっと怖かった。

のんびりおおらかな時代に歌劇も戻れたらいいのに。
今日は観劇後に飲みながらいろいろと話してた。
情けなさと腹立たしさでお酒の量も少し多くなってしまった。





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最終更新日  2023年11月20日 06時31分24秒


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