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☆2019年は、3月12日(1回目)から11月5日(20回目)まで、東京都八王子市の高尾山に植物観察のために20回行きました。3月から11月までの8か月間の植物観察を振り返ります。アブラナ科の植物です。◎ミチタネツケバナ(アブラナ科タネツケバナ属)☆3月下旬、道端でミチタネツケバナの花を見かけました。(2019年3月30日撮影)。☆ミチタネツケバナは、ヨーロッパから東アジアに分布するアブラナ科タネツケバナ属の越年草です。☆ミチタネツケバナについては、2019年5月26日の日記で紹介しました。◎ミチタネツケバナの花(2019年5月26日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190526/◎オオバタネツケバナ(アブラナ科タネツケバナ属)☆オオバタネツケバナは、高尾山の頂上近くで初めて出合いました。(2019年4月15日撮影)。☆オオバタネツケバナは、北海道から九州の丘陵地や山地の渓谷沿いで、砂や小石の混じった場所に生えるアブラナ科タネツケバナ属の越年草です。☆オオバタネツケバナについては、2019年6月27日の日記で紹介しました。◎オオバタネツケバナの花(2019年6月27日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190627/◎ユリワサビ(アブラナ科ワサビ属)☆3月中旬、高尾山の渓流沿いでは、たくさんのユリワサビの花が咲いていました。(2019年3月12日撮影)。☆ユリワサビは、本州(岩手県以南)から九州の山間の沢や渓流のほとりに生えるアブラナ科ワサビ属の多年草です。☆ユリワサビについては、2019年4月22日の日記で紹介しました。◎ユリワサビの花(2019年4月22日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190422/◎イヌガラシ(アブラナ科イヌガラシ属)☆5月下旬、イヌガラシの花と果実を観察しました。(2019年5月28日撮影)。☆イヌガラシは、北海道から九州・沖縄の低地の原野や道ばたに多いアブラナ科イヌガラシ属の多年草です。☆イヌガラシについては、2019年8月10日の日記で紹介しました。◎イヌガラシの花と果実(2019年8月10日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190810/
2019.12.10
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☆2019年は、3月12日(1回目)から11月5日(20回目)まで、東京都八王子市の高尾山に植物観察のために20回行きました。3月から11月までの8か月間の植物観察を振り返ります。アジサイ科の植物です。◎マルバウツギ(アジサイ科ウツギ属)☆5月中旬、高尾山のいくつかにコースの道端でマルバウツギの花を観察することができました 。花の中心部にオレンジ色の花盤が目立つのが印象的でした。(2019年5月15日撮影)。☆マルバウツギは、本州(関東地方以西の太平洋側)から四国・九州の山野の日当たりの良い斜面に生えるアジサイ科ウツギ属の落葉低木です。ウツギ属はユキノシタ科に分類されていましたが、APG分類体系ではアジサイ科に分類されました。☆マルバウツギについては、2019年8月6日の日記で紹介しました。◎マルバウツギの花(2019年8月6日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190806/◎タマアジサイ(アジサイ科アジサイ属)☆8月下旬、高尾山ではいたる所でタマアジサイの花を観察することができました。(2019年8月22日撮影)。☆タマアジサイは、福島県以南の関東地方や中部地方の山中の小川近くなどに自生するアジサイ科アジサイ属の落葉低木です。かつてはユキノシタ科に分類されていましたが、分子系統学的にはユキノシタ科とは縁遠いことがわかり、APG植物分類体系ではアジサイ科に分類されています。☆タマアジサイについては、2019年9月15日の日記で紹介しました。◎タマアジサイの花(2019年9月15日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190915/◎ガクウツギ(アジサイ科ウツギ属)☆5月中旬、高尾山の林の中でガクウツギの白い花が目立っていました。(2019年5月15日撮影)。☆ガクウツギは、本州(関東南部・東海・近畿地方)・四国・九州の山地の斜面や林下に生えるアジサイ科ウツギ属の落葉低木です。ガクウツギはユキノシタ科アジサイ属に分類されていましたが、APG分類体系ではアジサイ科ウツギ属に分類されました。☆ガクウツギについては、2019年7月28日の日記で紹介しました。◎ガクウツギの花(2019年7月28日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190728/◎ヤマアジサイ(アジサイ科アジサイ属)☆6月中旬、高尾山の沢沿いでヤマアジサイの花を観察することができました。(2019年6月16日撮影)。☆ヤマアジサイは、本州(福島県以南の主として太平洋側)、四国、九州の湿った林内に自生するアジサイ科アジサイ属の落葉低木です。☆ヤマアジサイについては、2019年8月22日の日記で紹介しました。◎ヤマアジサイの花(2019年8月22日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190822/
2019.12.09
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☆2019年は、3月12日(1回目)から11月5日(20回目)まで、東京都八王子市の高尾山に植物観察のために20回行きました。3月から11月までの8か月間の195種の植物観察を振り返ります。アオイ科・アオキ科・アカネ科の植物です。◎カラスノゴマ(アオイ科カラスノゴマ属)☆9月初旬、道端でカラスノゴマを見かけました。(2019年9月6日撮影)。☆カラスノゴマは、本州(関東以西)から九州の畑や道ばたに生えるアオイ科カラスノゴマ属の1年草です。以前はシナノキ科に分類されていましたが、APG分類体系ではアオイ科に分類されました。☆カラスノゴマについては、2019年10月2日の日記で紹介しました。◎カラスノゴマの花(2019年10月2日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20191002/◎アオキ(アオキ科アオキ属)☆アオキは、3月に赤く熟した果実を観察し、4月初めには雄株の雄花序を観察しました。(2019年3月12日撮影)。☆アオキは、北海道から沖縄までの山地の樹林の下に生えるアオキ科アオキ属の常緑低木です。アオキは、APG分類体系ではガリア科(アオキ属、ガリア属)、またはアオキ科(アオキ属)に分類されています。写真は雄花序です。(2019年4月2日撮影)。☆アオキについては、2019年5月22日の日記で紹介しました。◎アオキの花(2019年5月22日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190522/◎オククルマムグラ(アカネ科ヤエムグラ属)☆3月中旬、オククルマムグラに出合いました。ヤエムグラ属は種の特定が難しいですが、茎や葉の特徴からオククルマムグラと判断しました。(2019年3月19日撮影)。☆オククルマムグラは、北海道から九州の山地の林下に生えるアカネ科ヤエムグラ属の多年草です。☆オククルマムグラについては、2019年5月5日の日記で紹介しました。◎オククルマムグラ(2019年5月5日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190505/◎ヤエムグラ(アカネ科ヤエムグラ属)☆3月下旬、オククルマムグラに続いてヤエムグラを観察することができました。(2019年3月30日撮影)。☆ヤエムグラは、日本全土の人家近くの藪や荒れ地に生えるアカネ科ヤエムグラ属の1年草または越年草です。☆ヤエムグラについては、2019年6月1日の日記で紹介しました。◎ヤエムグラ(2019年6月1日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190601/◎イナモリソウ(アカネ科イナモリソウ属)☆イナモリソウは、高尾山では2017年に続き2度目の出合いでした。5月下旬、たくさんのイナモリソウを観察することができました。(2019年5月28日撮影)。☆イナモリソウは、本州(関東南部以西)から四国・九州の山地の路傍などに生えるアカネ科イナモリソウ属の多年草です。☆イナモリソウについては、2019年8月8日の日記で紹介しました。◎イナモリソウの花(2019年8月8日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190808/◎ホシザキイナモリソウ(アカネ科イナモリソウ属)☆ホシザキイナモリソウは、初めての出合いでした。5月下旬、イナモリソウとともにホシザキイナモリソウを観察することができました。(2019年5月28日撮影)。☆ホシザキイナモリソウは、高尾山で最初に発見されたイナモリソウの変種です。ホシザキイナモリソウは、小さめの花弁の縁が内側に折りたたまれる状態で咲くので、細い星形に見えます。☆ホシザキイナモリソウについては、2019年8月9日の日記で紹介しました。◎ホシザキイナモリソウ(2019年8月9日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190809/◎ミズタマソウ(アカバナ科ミズタマソウ属)☆ミズタマソウは、高尾山では2017年に続き2度目の出合いでした。(写真が不鮮明なので2017年9月14日撮影のものを使用)。☆ミズタマソウは、北海道から九州の山地の林下に生えるアカバナ科ミズタマソウ属の多年草です。(2019年8月22日撮影)。☆ミズタマソウについては、2019年9月25日の日記で紹介しました。◎ミズタマソウの花と果実(2019年9月25日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190925/
2019.12.08
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☆11月5日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(20回目)に行きました。その内容を紹介しています。登山コース入り口近くの道端で見かけたヒメツルソバの花です。(2019年11月5日撮影)。☆ヒメツルソバは、ヒマラヤ地方の原産で、明治時代にロックガーデン用に導入されたタデ科イヌタデ属の多年草です。☆今では逸出して野生化しており、アスファルトと縁石の隙間などで広がっているのをよく見かけます。☆ヒメツルソバの葉は、先端が尖った全縁で縁は赤紫色、葉の中央に紫色の山形の班が入っています。☆ヒメツルソバの花期は周年で、茎の先端に淡紅紫色の花被片の小花が直径1センチほどに球状に固まった花序を多数つけます。☆ヒメツルソバの花は集合花で、小さい花が球状に集まった金平糖のような形をしています。花びらのように見えるのは、他のタデ科の植物と同じように5個の花被片(萼)です。☆ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)の名は、海岸に自生するツルソバに似ていて全体に小さいことから。☆ヒメツルソバの花言葉は、「愛らしい」「気が利く」「思いがけない出会い」などです。「愛らしい」は小さな花から連想できますが、「気が利く」「思いがけない出会い」はどのような理由でつけられたのでしょうか。
2019.12.07
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☆11月5日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(20回目)に行きました。その内容を紹介しています。ハキダメギクの花です。(2019年11月5日撮影)。☆ハキダメギクは、熱帯アメリカ原産の帰化植物で、キク科コゴメギク属の1年草です。1920年代から1930年代に確認され始め、現在は全国に帰化植物として定着しています。☆茎はよく分岐して、高さ15~60センチになります。☆茎には白毛が密生します。葉は対生し、卵形から卵状被針形で、波状の浅い鋸歯があります。☆ハキダメギクの花期は6~11月で、上部の枝先に小さな頭花を1個ずつつけます。総苞片と花柄には、腺毛があります。☆ハキダメギクの花の大きさは5ミリメートル程度ですが、拡大してみると勲章を思わせるような形です。ハキダメギクの花は、先端が3つに分かれる5個の白色の舌状花、内側にたくさんの黄色い筒状花があります。☆ハキダメギクの筒状花を詳しく観察してみます。筒状花の花冠は、先端が5つに分かれています。開花して先端が5つに分かれている花冠の中から集約雄蕊が伸びているものや、周りの花を見ると先端が2つに分かれた雌蕊花柱が伸びてきているのも見えます。☆舌状花をよく見ると、先端が2つに分かれた雌蕊花柱が伸びています。キク科の舌状花には、雄蕊・雌蕊がある両性のもの、雌蕊のみがある雌性のもの、雄蕊・雌蕊がない無性のものがあります。ハキダメギクの舌状花は雌性で、雌蕊だけがあります。☆ハキダメギク(掃溜菊)の名は、日本で見つかった時、掃溜めに生えていたことから名づけられたそうです。☆ハキダメギクの花言葉は、「不屈の精神」「豊富」です。どんな由来があるのでしょうか。
2019.12.06
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☆11月5日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(20回目)に行きました。その内容を紹介しています。ノキシノブです。(2019年11月5日撮影)。☆ノキシノブは、北海道南部以南の樹の樹皮や崖、傾斜が急な場所の地表などに生えるウラボシ科ノキシノブ属の常緑シダ植物です。ノキシノブの葉は、一般的に見かけるシダ植物とは異なっており、細長い線形です。ノキシノブの葉は長さ12~30センチで、先端側、基部とも細くなっています。☆葉を裏から見ると、たくさんの丸い胞子嚢群がありました。ノキシノブの胞子嚢群は、葉の上半分につき、葉裏の主脈の両側にそれぞれ1列に並んでいます。☆胞子嚢が集まった胞子嚢群(ソーラス)です。胞子が出ているかどうかは、確認できません。☆ノキシノブ(軒忍)の名は、古い民家などの軒先にも生育し、着き方がシノブ科のシダ植物のシノブのようであることに由来します。
2019.12.05
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☆11月5日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(20回目)に行きました。その内容を紹介しています。シュウメイギクの花です。(2019年11月5日撮影)。☆シュウメイギクは、中国原産で、江戸時代に観賞用に導入され、京都を中心に各地で野生化したものが見られるキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草です。☆シュウメイギクの茎は、あまり分岐せずに直立し、高さ1メートルほどになります。この写真では、茎が途中で折れたせいか分岐しています。☆シュウメイギクの根出葉は、長い柄があり、広卵形で3から5に浅く裂けた小葉3枚からなります。茎生葉は、短柄ないし無柄で互生します。☆シュウメイギクの花期は8~10月で、茎の上部で分岐し、直径7センチほどの白色から紅紫色の花をつけます。☆シュウメイギクの花が白く萼片が少ない品種は、交配などによって作られてきたものです。☆シュウメイギクは、花弁はなく、花弁状の萼が多数あります。紅紫色の花で多数の萼片があるものが、原種に近いそうです。☆花の中央には、多数の雌蕊が集まって球状になっており、その周りにオレンジ色の葯がある雄蕊が多数見えます。☆シュウメイギク(秋明菊)の名は、日本には無かったことから「黄泉(あの世、冥土)の国の秋に咲く菊」の意味で「秋冥菊」となり、「秋明菊」に転訛したそうです。本来の種は、赤紫の多数の花弁状の萼片があり、「秋に咲く菊」という名前の由来が納得できます。京都近郊の貴船地方に見事な群生が見られることから、キブネギク(貴船菊)、またはギブネボタン(貴船牡丹)の別名もあります。☆シュウメイギクの花言葉は、「忍耐」「淡い思い」「薄れゆく愛」「利益」「多感なとき」「耐え忍ぶ恋」などです。
2019.12.04
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☆11月5日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(20回目)に行きました。その内容を紹介しています。ノギクの花です。種名はわかりませんが、記録として残しておくことにします。(2019年11月5日撮影)。☆葉の形は楕円形で、まばらな鋸歯があるのが特徴です。☆舌状花の色は、写真ではわかりにくいですが、淡い紫色です。☆ノギクはよくわかりませんので、このノギクも種名は特定せず、記録として残しておくことにします。
2019.12.03
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☆11月5日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(20回目)に行きました。その内容を紹介しています。カゴノキです。(2019年11月5日撮影)。☆カゴノキは、本州(関東地方・福井県以西)から九州に生えるクスノキ科ハマビワ属の常緑高木です。☆カゴノキの樹皮は灰黒色で、樹皮がまるい薄片になって剥がれ落ち、その跡が白い鹿の子模様になるのが特徴です。カゴノキは雌雄異株で、花期は9月だそうです。今回は、遠くでの観察で、樹皮のみの撮影となりました。☆カゴノキ(鹿子の木)の名は、幹の鹿の子模様に由来します。遠くから観察しても、灰褐色の樹皮が剥がれ落ちた部分が白く見え、カゴノキ(鹿子の木)の命名が納得できます。
2019.12.02
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☆11月5日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(20回目)に行きました。その内容を紹介しています。リンドウの花です。(2019年11月5日撮影)。☆リンドウは、本州・四国・九州の山野に生えるリンドウ科リンドウ属の多年草です。☆リンドウの草丈は、高さ20センチから1メートルで、茎は直立または横に伸びて斜上します。☆リンドウの葉は対生し、長さ3~8センチ、幅1~3センチの卵状披針形で先は尖り、3脈が目立ちます。この写真では、主脈は目立ちますが、2本の側脈は目立ちません。☆リンドウの花期は9~11月で、茎の先や上部の葉腋に、紫色の鐘形の花を咲かせます。花の下には、苞が見えます。リンドウの萼筒は、長さ1~2センチで、萼裂片は線状披針形です。☆リンドウは、花冠が筒状の鐘形で先端が5つに分かれており、花冠の裂片と裂片の間に、副片(付属片)があります。花冠の内側には、茶褐色の斑点があります。☆リンドウは雄性先熟の植物なので、雄蕊が先に成熟して、花粉を出し終わった後に雌蕊が成熟する雌性期になります。これは、雄性期の花です。雄蕊が雌蕊のまわりに集まっており、花粉を出しています。☆これは、雄性期から雌性期に移行する花です。花粉を出し終わった雄蕊は外に広がっており、雌蕊花柱が見えています。☆リンドウ(竜胆)の名は、リンドウの根を乾燥させた生薬が、熊の胆のうを乾燥させた「熊胆(のうたん)」より苦いので、竜の胆「竜胆(りゅうたん)」と名付けられ、リンドウは「竜胆」の音読みだそうです。☆リンドウの花言葉は、「悲しんでいるあなたを愛する」「あなたの悲しみに寄り添う」「淋しい愛情」「正義感」「勝利」「愛情」「誠実」「高貴」などです。「悲しんでいるあなたを愛する」「あなたの悲しみに寄り添う」「淋しい愛情」は、群生せずに1本ずつ咲く花の姿と悲しみを思わせる青紫の花色に由来するといわれているそうです。「正義感」「勝利」「誠実」は、リンドウの根が漢方薬として使用され、病に勝つための手助けをしてくれることに由来しているそうです。
2019.12.01
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☆11月5日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(20回目)に行きました。その内容を紹介しています。ヤブタバコの花です。(2019年11月5日撮影)。☆ヤブタバコは、日本全土の林縁や人家近くの藪などに生えるキク科ヤブタバコ属の1~越年草です。越年草とは、秋に発芽し越冬し翌年に花が咲いて枯れる二年生植物のことです。☆ヤブタバコの茎は太く、高さ0.5~1メートルで成長が止まり、上部から数本の長い横枝を放射状に伸ばします。☆根生葉と下部の葉は長さ25~30センチ、幅10~15センチの広楕円形から長楕円形で、根生葉は花の頃には枯れてしまいます。☆上部の葉は長楕円形で、上のものほど小さくなっています。☆ヤブタバコの花期は9~10月で、上部の葉腋に黄色の頭花を下向きに1個ずつ付けます。☆頭花は直径約1センチで、ほとんど柄がありません。☆総苞は鐘状球形で、総苞片は3列に並び、外片は短いです。☆ヤブタバコ(藪煙草)の名は、葉の形がタバコ(煙草)に似ており、藪のようなところに生えることに由来します。☆ヤブタバコの花言葉は、「豊かな感情」です。
2019.11.30
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☆11月5日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(20回目)に行きました。その内容を紹介しています。ヤブコウジの果実です。(2019年11月5日撮影)。☆ヤブコウジは、北海道・本州・四国・九州に分布するサクラソウ科ヤブコウジ属の常緑小低木です。高さは、10~20センチメートル程度です。ヤブコウジは地下茎で増えていくので、明るい場所で群生して密な群落を作ります。☆ヤブコウジの果実は、直径5~6ミリの球形の核果で、10~11月に赤く熟します。核果とは、桃や梅などの果実のように、果実の外果皮が薄く、中果皮は多肉質で水分が多く、内果皮は硬くて木質化した核になり、その核の中に種子があるものです。☆ヤブコウジについては、2019年5月6日の日記で詳しく紹介しました。◎ヤブコウジの果実(2019年5月6日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190506/
2019.11.29
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☆11月5日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(20回目)に行きました。その内容を紹介しています。ミヤマシキミの果実です。(2019年11月5日撮影)。☆ミヤマシキミは、本州(関東地方以西)・四国・九州の低山地の林内に生えるミカン科ミヤマシキミ属の常緑低木です。☆果実は球形の核果で、直径8~10ミリになり、12月から翌2月に赤く熟します。中に2~4個の核があります。核果とは、桃や梅などの果実のように、果実の外果皮が薄く、中果皮は多肉質で水分が多く、内果皮は硬くて木質化した核になり、その核の中に種子があるものです。☆雄株・雄花や雌株・雌花など、ミヤマシキミについての詳しい説明は、2019年5月30日の日記で紹介しました。◎ミヤマシキミの花(2019年5月30日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190530/
2019.11.28
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☆11月5日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(20回目)に行きました。その内容を紹介しています。ミゾソバの白花(シロバナミゾソバ)です。(2019年11月5日撮影)。☆ミゾソバは、北海道から九州の溝や水辺に多いタデ科イヌタデ属の1年草です。茎は地を這い、節から根を出し、上部は立って30~70センチになります。☆ミゾソバの葉は、卵状鉾(ほこ)形で4~10センチ、先は鋭く尖っています。葉の形から、別名は「牛の額」です。ミゾソバの葉柄には逆刺がありますが、写真では確認できません。☆ミゾソバの花期は8~10月で、花は茎の先に頭状につきます。☆ミゾソバの花は、花弁のような萼が5つに深く分かれ、雄蕊は8個、雌蕊柱頭は3つに分かれています。写真でも、雄蕊が8個あり、雌蕊柱頭が3つに分かれているのが確認できます。☆ミゾソバの花柄には、腺毛があります。☆ミゾソバ(溝蕎麦)の名は、溝など湿気のある所に生えていて、見た目がソバ(蕎麦)に似ていることから。☆ミゾソバの花言葉は、「純情」です。
2019.11.27
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☆11月5日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(20回目)に行きました。その内容を紹介しています。ノササゲの果実です。(2019年11月5日撮影)。☆ノササゲは、本州から九州の山地の林縁などに生えるマメ科ノササゲ属のつる性多年草です。☆ノササゲの茎は、細く長さ1~3メートルで、他の樹木の枝に巻き付きよじ登ります。☆ノササゲの葉は、奇数羽状複葉で小葉は3枚、頂小葉は長さが約3センチの長卵形です。☆ノササゲの花期は8~9月で、ノササゲの花は総状につき、淡黄色で長さ1.5~2センチです。萼は筒形で、裂片はほとんど目立ちません。この花の写真は、2019年9月16日に気仙沼大島で撮影したものです。(2019年9月26日撮影)。☆ノササゲの豆果は長さ2~5センチの倒披針形で、種子のところで膨れて数珠状になります。熟すと紫色になり2つに分かれ、中には3~5個の種子が入っています。☆ノササゲ(野大角豆)の名は、野に咲くササゲ(大角豆)に由来します。ササゲ(大角豆)は、野菜として栽培され、マメ果が長さ30センチにもなりますが、細い莢を小さな牙に見立てて「細々牙(ささげ)」としたという説や、マメ果が最初は上向きになるので「捧げる」から転訛したという説があるそうです。☆ノササゲの花言葉は、「甘い乙女心」です。(2019年9月26日撮影)。
2019.11.26
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☆11月5日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(20回目)に行きました。その内容を紹介しています。ツルリンドウの果実です。(2019年11月5日撮影)。☆ツルリンドウは、北海道から九州の林の明るいところに生えるリンドウ科ツルリンドウ属のつる性多年草です。☆ツルリンドウの茎は、紫色を帯びた蔓状で、他の植物などに絡まって、長さ40~80センチになります。☆葉は対生で葉柄があり、長さ3~5センチの卵状披針形、基部は円形から心形です。葉裏は紅紫色を帯びています。☆ツルリンドウの花期は8~10月で、葉腋に淡紫色で先が5つに分かれている長さ2.5~3センチの花をつけます。花の時期は過ぎていました。萼は先端が5つに分かれており、裂片は細長く、萼には狭い翼があります。☆子房の下部の柄が花後に伸びてきます。果実は液果で、枯れ残った花冠の上に突き出て紅紫色に熟します。液果とは、3層からなる果皮のうち、中果皮または内果皮が多肉質で水分が多く、柔らかい果実のことです。☆果実は、初めは花冠の中にあります。果実の中には、数個の種子があります。雌蕊の柱頭は2つに分かれており、果実の先端に残っています。☆ツルリンドウ(蔓竜胆)の名は、リンドウ(竜胆)に似た花を咲かせ、つる性(蔓性)であることから名づけられました。☆ツルリンドウの花言葉は、「情愛」「正義」「誠実」「悲しんでいるときのあなたが好き」「一休みさせて」です。
2019.11.25
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☆11月5日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(20回目)に行きました。その内容を紹介しています。ツリフネソウの花です。花は終わりの時期で写真も鮮明ではありませんが、記録として紹介しておきます。(2019年11月5日撮影)。☆ツリフネソウは、北海道から九州の山中に湿地に生えるツリフネソウ科ツリフネソウ属の1年草です。☆ツリフネソウの花期は7~10月で、ツリフネソウの花序は、葉腋から斜上し、紅紫色の花を数個つけます。ツリフネソウの花は萼片が3枚で、花柄がついている花の付け根の左右に暗赤色で先が尖っている小さな萼片が1枚ずつあります。後方に伸びている花弁のように見えるのも萼片です。☆ツリフネソウの花弁は、上に先端が浅く分かれている紅紫色の花弁が1枚、左右に大きくて黄色の斑点がある倒卵形の花弁が各1枚、合計3枚です。☆ツリフネソウ(釣船草)の名は、花の形や花のつき方が帆掛け舟を吊り下げたように見えることに由来する説、花のつき方が茶席などで床の間に吊るされる生け花の花器(釣船)に似ていることに由来する説があります。☆ツリフネソウについては、2017年12月8日の日記で鮮明な写真とともに詳しく紹介しています。◎ツリフネソウの花(2017年12月8日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20171208/
2019.11.24
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☆11月5日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(20回目)に行きました。その内容を紹介しています。ゲンノショウコの花です。7月下旬に観察したゲンノショウコは白花でしたが、今回観察したものは写真では不鮮明ですが淡い紫色がかった白紫花でした。(2019年11月5日撮影)。☆ゲンノショウコは、北海道から九州の山野のふつうに見られるフウロソウ科フウロソウ属の多年草です。白紫花と赤紫花があり、白紫花は東日本に、赤紫花は西日本に多いそうです。☆ゲンノショウコの5枚の花弁は先端が丸く、花弁には5本の赤紫色のスジがあります。萼片は5枚で、花弁より少し短く、先が細く尖っているのがわかります。雄蕊は10本です。ゲンノショウコは、雄蕊が先に熟する雄性先熟です。これは、雌性期のゲンノショウコの花です。雌蕊の柱頭が5つに分かれて開いています。☆花びらが散って大きくなってきたゲンノショウコの若い果実です。心皮の上部が嘴状に伸び、その下端に種子がある子房が丸くなっています。花柄や萼、果実にも開出毛があります。花柄と萼には、腺毛がまじっているそうです。☆ゲンノショウコについては、2019年8月28日の日記で詳しく紹介しました。◎ゲンノショウコの花(2019年8月28日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190828/
2019.11.23
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☆11月5日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(20回目)に行きました。その内容を紹介しています。キッコウハグマの花です。(2019年11月5日撮影)。☆キッコウハグマは、本州から九州のやや乾いた木陰に生えるキク科モミジハグマ属の多年草です。茎は、高さ10~30センチです。☆キッコウハグマの葉は、茎の下部に5~11個集まって付き、長い柄があり、長さ1~3センチの心形で、5角形または浅く5つに分かれます。☆キッコウハグマの花期は9~10月で、キッコウハグマの頭花は、茎の先にまばらな総状に数個から十数個つきます。☆頭花は3個の小花からなり、すべて筒状花です。花冠は長さ9ミリほどの白色で、先は5つに深く分かれています。小花には、冠毛があります。☆総苞は、長さ1~1.5センチです。この花は雄性期で、花粉が出ているようですが、雌蕊花柱はまだ見えません。☆この花は、雄性期から雌性期に移り、雌蕊花柱が伸びて柱頭が2つに分かれているのがわかります。☆1個の頭花には、3個の果実ができます。果実は長さ約4.5ミリ、冠毛は長さ約7ミリです。よく見ると、冠毛には羽毛状に短毛があります。☆キッコウハグマ(亀甲白熊)の名は、キッコウ(亀甲)は5角形の葉を亀甲(亀の甲羅)に見立て、ハグマ(白熊) は細長い裂片に分かれている花冠を白熊(ハグマ:ヤクの尾で作った槍や僧侶の払子の飾り)に例えたことに由来します。☆キッコウハグマの花言葉は、「清楚」「素朴」「女性らしさ」などです。
2019.11.22
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☆11月5日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(20回目)に行きました。その内容を紹介しています。キジョランの花です。11月に入って、ようやく開花した花を観察することができました。(2019年11月5日撮影)。☆キジョランは、本州(関東地方以西)から沖縄の山地の常緑照葉樹林の木陰に生えるキョウチクトウ科キジョラン属のつる性常緑多年草です。☆キジョランの茎は固く、下部は木質化します。☆キジョランの葉は対生し、葉身は円形で先は急に尖り、直径7~14センチ、上面は光沢があります。☆キジョランの花期は8~9月で、葉腋に散状の花序を作ります。植物図鑑には「キジョランの花期は8~9月」とありますが、高尾山では11月に入ってようやく開花した花を観察できました。他の場所で見かけた多くの花序は蕾だったので、今年は開花の時期が例年より遅いのかもしれません。☆萼は花柄とともに圧毛があり、萼片の先端は丸くなっています。☆花冠は5つに分かれています。副花冠は5個直立し、花粉塊が直立します。花冠の内側に副花冠があるようですが、花冠が開いたばかりの花のようなので副花冠や花粉塊など詳しいことはわかりません。☆冬には果実が割れて、白い種髪がついた種子を飛ばします。種子は長さ約1センチの卵形で、種髪は長さ約1センチです。キジョラン(鬼女蘭)の名は、種子につく長い毛を、髪を振り乱している鬼女に例えたことに由来します。☆ようやく開花した花を観察することができましたので、今後は果実とともに先に白い種髪がある種子を観察したいと思います。☆キジョランの花言葉は、見つかりませんでした。花のつくりについても、11月中旬に観察する機会があれば紹介したいと思います。
2019.11.21
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☆10月17日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(19回目)に行きました。その内容を紹介しています。チカラシバです。(2019年10月17日撮影)。☆チカラシバは、北海道南西部以南から本州・四国・九州・沖縄の日当たりの良い道端や草原に生えるイネ科チカラシバ属の多年草です。☆チカラシバの穂状花序は、長さが10~20センチで、直径が4センチ近くあるブラシ状です。小穂の基部に、長さ2センチの黒紫色の総苞毛(毛状の総苞片)があり、穂状花序は黒紫色に見えます。☆2016年の秋に、チカラシバは雌性先熟花で、雌性⇒雄性、または雌性⇒中性⇒雄性と変化するというので、観察してみました。雌性期には、小穂の先から雌蕊の2つに分かれた柱頭が出ているそうです。この穂状花序は、雄蕊がたくさん見え中性期から雄性期に入っているようです。よく見ると、小穂の先から、毛が生えて先端が2つに分かれている雌蕊の柱頭が出ているのがわかります。(2016年9月27日撮影)。☆雄性期のチカラシバの小穂です。雄蕊は3個で、3本の白く細長い花糸があり、先端に2つに分かれている茶褐色の葯があるのがわかります。(2016年9月27日撮影)。☆チカラシバ(力芝)の名は、根が強く張っており、引き抜こうとしても簡単に引き抜けないことから名付けられたそうです。☆チカラシバの花言葉は、「信念」「気の強い」「尊敬」です。「信念」「気の強い」は、引き抜こうとしても簡単に引き抜けないチカラシバにピッタリの花言葉ではないでしょうか。
2019.11.20
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☆10月17日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(19回目)に行きました。その内容を紹介しています。サルトリイバラの果実です。(2019年10月17日撮影)。☆サルトリイバラは、北海道から九州の山野や丘陵地に生えるサルトリイバラ科シオデ属(サルトリイバラ属)の半低木です。シオデ属(サルトリイバラ属)は、かつてユリ科に分類されていましたが、形態が他のユリ科の植物と異なるため、クロキストン体系では独立のサルトリイバラ科とされました。APG分類体系では、さらに狭義のサルトリイバラ科とされています。☆サルトリイバラの茎は、緑色で硬く、強い刺があって、巻きひげが長く他の植物に引っ掛かります。草丈は、0.7~3.5メートルで、這うように伸びます。☆茎は、節ごとにジグザグに曲がります。☆茎には、このように刺があります。☆サルトリイバラの葉は、卵形から楕円形で、革質で光沢があり、全縁で先が少し尖っており、3~5つの葉脈があります。☆サルトリイバラは雌雄異株です。サルトリイバラの花期は4~5月で、葉腋から散形花序を伸ばし黄緑色の多数の花をつけます。果柄を見ると、葉腋から出ているのがわかります。☆サルトリイバラの果実は、直径7~10ミリ程度の球形の液果で、秋に赤く熟します。液果とは、3層からなる果皮のうち、中果皮または内果皮が多肉質で水分が多く、柔らかい果実のことです。☆サルトリイバラ(猿捕茨)の名は、刺のある茎を伸ばして藪のようになり、猿が捕まってしまうようなイバラ(茨:刺のある植物)であることに由来します。☆サルトリイバラの花言葉は、「不屈の精神」「屈強」「元気」です。繁殖力がとても強く、縦横無尽に広がり一面を覆いつくすことに由来します。
2019.11.19
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☆10月17日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(19回目)に行きました。その内容を紹介しています。ノギクの花・その2です。種名はわかりませんので、記録として残しておくことにします。(2019年10月17日撮影)。☆台風の大きな後遺症が残り、通行止めのコースが多かったので、高尾山頂からもみじ台、そして一丁平へと足を延ばしてみました。一丁平から引き返す道端で見かけたノギクです。花や葉の形は、稲荷山コースの林下で見かけたノギク・その1とは違っています。群落を作らず、ところどころに1株ずつ咲いていました。☆葉の形は細長いのですが、鋸歯が深く切れ込んでいるのが特徴です。☆ノギクはよくわかりませんので、このノギクも種名は特定せず、記録として残しておくことにします。
2019.11.18
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☆10月17日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(19回目)に行きました。その内容を紹介しています。ノギクの花・その1です。種名はわかりませんので、記録として残しておくことにします。(2019年10月17日撮影)。☆10月12日に通過した台風の大きな後遺症が残る高尾山。麓から頂上まで登れるコースは稲荷山コースだけでした。その稲荷山コースの林下で群落を作って咲き、心を癒してくれたノギクです。☆今にも雨が降ってきそうな曇り空でしたが、真っ白な花が目立って咲いていました。☆葉は細長く、荒い鋸歯があります。☆ノギクはよくわかりませんので、種名は特定せず、記録として残しておくことにします。
2019.11.17
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☆10月17日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(19回目)に行きました。その内容を紹介しています。ヤマハッカの花です。(2019年10月17日撮影)。☆ヤマハッカは、北海道から九州の山地の林縁にふつうに生えるシソ科ヤマハッカ属の多年草です。ヤマハッカの茎は木質化した地下茎から直立し、茎の上部は分枝し、高さは0.4~1メートルになります。☆ヤマハッカの茎は、4稜形で下向きの毛があります。☆ヤマハッカ葉は対生し、長さ3~6センチ、幅2~4センチの広卵形で、基部は細くなって葉柄の翼に続きます。縁には粗い鋸歯があります。☆ヤマハッカの花期は9~10月で、枝先に細長い花穂を出し、青紫色の小さな唇形花をまばらにつけます。☆ヤマハッカの花冠は、長さ7~9ミリの青紫色で上唇と下唇に分かれ、花冠の筒部には毛があります。萼は長さ2.5~3ミリ、短毛が密生し、先端が5つに分かれており、5個の萼歯はほぼ同じ長さです。☆ヤマハッカの花冠は、上唇は4つに分かれて立ち上がり、中央部には細かい濃紫色の斑紋が多数あります。下唇は2つに分かれて前方へ突き出し、ふちは内側に巻き舟形に突き出しています。☆雄蕊4個と雌蕊は、花冠より短く、舟形に突き出した下唇の中に包まれています。☆ヤマハッカ(山薄荷)の名は、山に生え姿がハッカ(薄荷)に似ていることに由来します。ただし、ハッカのような香りはありません。☆ヤマハッカの花言葉は、「思いやり」「効能」です。
2019.11.16
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☆10月17日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(19回目)に行きました。その内容を紹介しています。ヤクシソウの花です。(2019年10月17日撮影)。☆ヤクシソウは、日本全土の日当たりの良い山地に生えるキク科オニタビラコ属の越年草です。越年草とは、秋に発芽し越冬し翌年に花が咲いて枯れる二年生植物のことです。☆ヤクシソウは、よく分枝して高さ0.3~1.2メートルになります。茎は赤紫色を帯びるものが多いです。☆ヤクシソウの葉は互生し、葉の周りには浅い鋸歯があります。ヤクシソウは、葉の基部が張り出し、茎を巻いているのが特徴です。☆ヤクシソウの花期は8~11月で、枝先や上部の葉腋に黄色い花を数個ずつつけます。ヤクシソウは晩秋に花を咲かせ、この花が終わると冬はもうすぐです。☆ヤクシソウの花は、全て舌状花です。☆花びらの数は12~13枚です。花びらの先はギザギザになり、浅く5つに分かれています。それぞれの舌状花には、黒っぽく見える雄蕊の葯が合着して筒状になった集約雄蕊が見え、その中から先が2つに分かれた雌蕊が出ています。☆ヤクシソウの花は雄性先熟で、雄蕊が先に成熟して花粉を出し、その後雌蕊が花粉を押し出すように伸びてきます。それぞれの舌状花には集約雄蕊が見え、その中から先端が2つに分かれた雌蕊が伸びています。☆ヤクシソウ(薬師草)の名は、葉の形が薬師如来の仏像の光背に似ているからという説や、生薬としての薬効があることからなどの説があります。☆ヤクシソウの花言葉は、「賑やか(にぎやか)」です。「賑やか(にぎやか)」は、枝先や上部の葉腋に黄色い花をたくさんつけることから名づけられたのでしょうか。
2019.11.15
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☆10月17日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(19回目)に行きました。その内容を紹介しています。センボンヤリの閉鎖花の果実です。(2019年10月17日撮影)。☆センボンヤリは、北海道から本州の山地や丘陵に生えるキク科センボンヤリ属の多年草です。☆センボンヤリ(千本槍)の名は、秋の花の長い花茎を槍に例え、道端にたくさん並んでいる様子が大名行列で槍の穂先に被せた飾りを連想させるところから名づけられました。☆センボンヤリの痩果(そうか)は長さ約6ミリ、冠毛は淡褐色で長さ約1センチです。「痩果(そうか)」とは、一つの種子が薄くて堅い果皮の中に包まれている果実のことです。☆センボンヤリの閉鎖花については、2019年10月22日の日記で紹介しました。◎センボンヤリの秋型の閉鎖花(2019年10月22日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20191022/
2019.11.14
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☆10月17日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(19回目)に行きました。その内容を紹介しています。ゴンズイの果実です。(2019年10月17日撮影)。☆ゴンズイは、本州(関東地方以西)・四国・九州の日当たりの良い、やや乾燥した雑木林の林内に生えるミツバウツギ科ゴンズイ属の落葉小高木です。☆高さは3~8メートルになります。枝がまばらにでるので、まとまりのない樹形になります。若木の樹皮は灰褐色、太くなると黒褐色になり、白い縦長の筋が入ります。☆ゴンズイの葉は対生で、長さ10~30センチの奇数羽状複葉です。2~5対の小葉があります。☆赤くて目立つ果実は毎年のように観察していますが、花は目立たないので、まだ観察したことがありません。ゴンズイの花期は5月から6月で、枝先によく分岐してたくさんの淡黄緑色の小さな花がつく円錐花序をつけます。☆枝先に袋果がたくさんついています。ゴンズイの袋果は長さ1センチほどの半月形です。袋果は、1つの花から1個ないし3個できます。☆袋果の果皮は肉質で厚く、9~11月に赤く熟します。その後裂けて、中から光沢のある黒い種子が現れます。☆この写真では、裂けた袋果の中に光沢のある黒い種子が1個ないし2個見えます。☆ゴンズイ(権萃)の名は、樹皮の模様が魚のゴンズイに似ていること、また材が脆くて薪(たきぎ)以外には役に立たないことが魚のゴンズイ(背びれ・胸びれに毒があり食べられない)に似ていることから名付けられたなどの説があります。灰緑色で白褐色の皮目が縦縞状になっている樹皮を見ると、水族館で群れをなして泳いでいる魚のゴンズイの色に似ているような気がします。☆ゴンズイの花言葉は、「一芸に秀でる」だそうです。「役に立たない」と言われながらも「一芸に秀でる」という花言葉がついているのには、どのような由来があるのでしょうか。
2019.11.13
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☆10月17日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(19回目)に行きました。その内容を紹介しています。コウヤボウキの花です。全体がわかる比較的鮮明な写真を撮影できたので、11月2日の日記と重複しますが紹介することにします。(2019年10月17日撮影)。☆コウヤボウキは、本州(関東地方以西)から九州のやや乾燥した山地の日当たりのよい林縁などに生えるキク科コウヤボウキ属の落葉小低木です。高さは、50~100センチです。☆コウヤボウキは、本年枝には長さ2~5センチの卵形の葉が互生し、2年枝には細長い葉が数個ずつ束生します。葉が互生する本年枝が、枝分かれして伸びています。☆葉の縁には浅い鋸歯がまばらにあります。葉身には、3脈と細脈が目立ちます。☆コウヤボウキの花期は9~10月で、本年枝の先に直径1センチほどの頭花を1個ずつつけます。☆総苞は筒形で、総苞片は7列あり、覆瓦状に重なって並びます。☆コウヤボウキの頭花は、白い筒状花が10数個集まったもので、筒状花は長さ約1.5センチです。白色の花冠が5つに深く裂けており、裂片は線形でねじれます。白色の花冠の周りには、冠毛が見えます。☆筒状花からは雄蕊5個が合着した集約雄蕊が突き出し、その中から雌蕊1個が突き出ています。雌蕊柱頭は、2つに分かれ始めています。☆コウヤボウキ(高野箒)の名は、高野山では弘法大師の命により竹や果樹などを植えることが禁じられていたので、竹箒が作れないので代わりにこの木の枝を束ねて箒を作ったことから名づけられました。☆コウヤボウキの花言葉は、「働き者」「清潔」です。この花言葉は、ホウキ(箒)の名に由来するようです。
2019.11.12
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☆10月17日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(19回目)に行きました。その内容を紹介しています。オオハナワラビの胞子葉と栄養葉です。(2019年10月17日撮影)。☆オオハナワラビは、東北地方中部以南から九州の林下に生えるハナヤスリ科ハナワラビ属のシダ植物です。道端で1株だけ見つけました。☆オオハナワラビは冬緑性のシダで、秋に栄養葉と柄の長さが15~30センチ程の胞子葉を出します。栄養葉は夏に枯れる冬緑性のシダ植物です。☆栄養葉は長さ10~25センチ、幅 15~25センチ、 3回羽状に深裂し、やや厚く、草質、縁には鋭い鋸歯があります。☆オオハナワラビは、栄養葉の先(鋸葉)が鋭く尖っており、茎などにまばらに毛があるのが特徴です。日当たりの良いところで見られるフユノハナワラビは、栄養葉の先(鋸葉)が鋭く尖らず鈍鋸歯です。☆栄養葉の先(鋸葉)が鋭く尖っていることとともに、胞子葉の茎にまばらに毛があることがわかります。☆胞子葉は長さ25~50センチ(葉柄20~40センチ、葉身5~10センチ)、上に伸び、2回羽状に分かれ、小羽軸の胞子嚢の丸い玉を多数つけます。☆オオハナワラビの胞子嚢穂です。☆オオハナワラビの胞子は、10~11月に熟します。☆オオハナワラビ(大花蕨)の名は、大型で胞子葉が花のように見えるワラビ(蕨)に由来します。
2019.11.11
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☆10月17日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(19回目)に行きました。その内容を紹介しています。ノハラアザミの花です。(2019年10月17日撮影)。☆ノハラアザミは、本州中部地方以北に分布するキク科アザミ属の多年草です。草丈は、50センチから1メートルです。☆ノハラアザミは花の時期にも根出葉があるのが特徴です。ノハラアザミの葉は、羽状に深く裂けており、鋭い刺針(とげはり)があります。☆ノハラアザミの茎葉は互生し、上に行くほど小さくなっています。ノハラアザミは、葉の中肋が紅色を帯びるそうですが、少し赤味がかっているように見えます。☆ノハラアザミの花期は、8~10月です。ノハラアザミの頭花は、茎の先に2~3個直立して付き、短い花柄があります。☆ノハラアザミは、花が上向きで、クモ毛があり反り返らない短く規則的な総苞片が特徴です。総苞片は6~7列で、先には短い刺針があり、斜上しています。☆ノハラアザミの花は、全て筒状花です。☆筒状花をよく見ると、花冠が細長く5つに分かれているのがわかります。☆ノハラアザミ(野原薊)の名は、山野で普通に見られることから。アザミは、トゲを意味する「アザ」に植物名に多い接尾語「ミ」が付いたという説、トゲが多いことから「驚き呆れる、傷む、傷ましい」の意味の「あざむ」に由来する説などがあるそうです。漢字の「薊」は、「草冠+魚+刀」からなる字で「魚」はトゲトゲした骨があることを表し、トゲがあって刀のように刺す草を表しているそうです。☆ノハラアザミの花言葉は、「心の成長」「独立」「自立」などです。
2019.11.10
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☆10月17日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(19回目)に行きました。その内容を紹介しています。トネアザミ(別名タイアザミ)の花です。(2019年10月17日撮影)。☆トネアザミは、ナンブアザミの変種で、本州の関東地方から近畿地方に分布し、関東地方の日当たりの良い草原や林縁で秋に最もよく見かけるキク科アザミ属の多年草です。草丈は1.5~2メートルで、茎は分枝して多くの花をつけます。☆トネアザミの葉は、長さ約20~30センチと細長く、先は鋭く尖り枝状につき出た部分があり、縁には触ると痛い太くて長いとげがあります。東北地方に多いナンブアザミの変種ですが、ナンブアザミに比べて葉の切れ込みが深く葉の棘が長くなっています。トネアザミの根生葉(ロゼット葉)は大きく羽状に切れ込み、長さ30センチ前後で放射状に地際に広がりますが、花時にはなくなります。☆トネアザミの花期は、8月~10月です。茎は枝分かれし、茎先に多数の花をつけます。「トネアザミの特徴は花が横や下を向いており」と書いてあるものがありますが、横向きや下向きとともに上向きに咲いているのも見かけます。☆トネアザミはナンブアザミの変種ですが、ナンブアザミに比べて総苞片が太くて長いのが特徴です。☆開花し始めたばかりのトネアザミの花です。トネアザミの花は、全て筒状花(管状花)です。外側の筒状花は、花冠が細長く5つに分かれて開いているのがわかります。花冠の中から5つの雄蕊の葯が集まり筒状になった赤紫色の集約雄蕊が伸びてきています。中央の筒状花は、花冠の先端が開いておらず、集約雄蕊も伸びていません。☆キク科のトネアザミの花は、雄蕊が先に成熟して花粉を出す雄性先熟の花です。雄性期の花は、花冠の中から伸びている集約雄蕊の先に、花粉が出ているのが見えます。☆雄性期から雌性期に移り、集約雄蕊の中から伸びた雌蕊花柱の先端が2つに分かれています。このように、雄蕊が先に成熟して花粉を出し、雄蕊が花粉を出し終えた後に雌蕊が成熟して受粉・受精するのが、雄性先熟です。自家受粉(自分の花の花粉で受粉すること)を避け、他家受粉(他の花の花粉を受け取って受粉すること)します。同じ種の中でも、多様な遺伝情報を受け取ることによって、個体の生命力を高めるための巧妙な仕組みです。☆トネアザミ(利根薊)の名は、関東地方に多く見られることからトネ(利根)のアザミ(薊)の名が付けられました。別名は、大きなアザミの意味からタイアザミ(大薊)です。☆アザミは、トゲを意味する「アザ」に植物名に多い接尾語「ミ」が付いたという説、トゲが多いことから「驚き呆れる、傷む、傷ましい」の意味の「あざむ」に由来する説などがあるそうです。漢字の「薊」は、「草冠+魚+刀」からなる字で「魚」はトゲトゲした骨があることを表し、トゲがあって刀のように刺す草を表しているそうです。☆トネアザミの花言葉は、「独立」「厳格」「人嫌い」「報復」だそうです。
2019.11.09
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☆10月17日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(19回目)に行きました。その内容を紹介しています。アズマヤマアザミの花です。(2019年10月17日撮影)。☆アズマヤマアザミは、関東地方や中部地方(愛知県・長野県以東)の山地の沢沿いの林のふちや林内に生えるキク科アザミ属の多年草です。茎は直立し、高さは1.5メートル程度で、場合によっては2メートルにもなります。☆アズマヤマアザミの筒状花をよく見ると、花冠が細長く5つに分かれているのがわかります。花冠の中から雄蕊の葯が集まり筒状になった集約雄蕊が伸びており、その中から雌蕊花柱がのびています。アズマヤマアザミの花は雄性先熟で、雄蕊が先に成熟して花粉を出し、その後雌蕊が花粉を押し出すように伸びてきます。☆アズマヤマアザミの筒状花の特徴がよくわかる写真を撮影できたので、紹介しました。アズマヤマアザミについては、10月13日の日記で詳しく紹介しました。◎アズマヤマアザミの花(10月13日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20191013/
2019.11.08
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☆10月17日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(19回目)に行きました。その内容を紹介しています。アキノキリンソウの花です。(2019年10月17日撮影)。☆アキノキリンソウは、北海道から九州の日当たりの良い山野に生えるキク科アキノキリンソウ属の多年草です。草丈は、30~80センチになります。☆茎葉は長さ7~9cmの卵形から卵状楕円形で、基部は細くなって葉柄の翼に 続いています。☆アキノキリンソウの花期は8~11月で、枝の上部に直径約1.3センチの黄色の頭花を散房状や総状に多数つけます。☆総苞片はほぼ4列に並び、外片は短いです。☆アキノキリンソウの花は、周りに舌状花があり、内側に筒状花があります。☆アキノキリンソウの花の周囲に1列に並ぶ舌状花は雌性で、2~9個つき、花びらは細長く雌蕊だけがあります。右側に、舌状花の細長く先が2つに分かれている雌蕊が見えます。☆アキノキリンソウの1つの頭花には、9~13個の筒状花があります。花冠の先端は5つに分かれています。アキノキリンソウの花は雄性先熟で、雄蕊が先に成熟して花粉を出します。花冠の中から茶褐色の線が見える筒状のものが伸びていますが、これは雄蕊の葯が合着して筒状になった集約雄蕊です。集約雄蕊の先端には、花粉が見えます。☆雄性期から雌性期になったアキノキリンソウの筒状花です。集約雄蕊の中から、花粉を押し出すように雌蕊花柱が伸びています。花柱の先端が2つに分かれ始めています。右下には、花柱の先端が2つに分かれて裂片が細い糸状になっている舌状花の雌蕊が見えますが、筒状花の雌蕊とは明らかに形が違っているのがわかります。☆アキノキリンソウ(秋の麒麟草)の名は、花がベンケイソウ科キリンソウ属のキリンソウに似て秋に咲くことから。別名のアワダチソウ(泡立草)は、たくさんの花が咲く花穂の形を日本酒が発酵する時に出る泡に例えたものだそうです。☆アキノキリンソウの花言葉は、「予防」「幸せな人」「要注意」「警戒」「用心」「安心」「幸せな人生」などです。どんな由来があるのでしょうか。
2019.11.07
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☆9月23日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(18回目)に行きました。その内容を紹介しています。ヤマニガナの花です。(2019年9月23日撮影)。☆ヤマニガナは、北海道から九州の山地の林縁や草地に生えるキク科アキノノゲシ属の1年草から越年草です。越年草とは、秋に発芽し越冬し翌年に花が咲いて枯れる二年生植物のことです。茎は直立し高さ60~80センチになります。☆ヤマニガナの葉は互生し、長さ 5~16センチ、幅2~8.5センチの卵形から卵状楕円形で、下部ほど大きく下部の葉は羽裂することもあります。☆葉の表面は深緑色、葉柄を含めて長さは約14cmセンチ、葉柄に翼があります。葉柄は長さ2~10センチです。葉の先が尖っており、縁には不規則な鋸歯があります。☆ヤマニガナの花期は8~9月で、円錐花序に多数の頭花をつけます。☆葉腋にも、数個の頭花がある花序をつけます。☆総苞は長さ8~10ミリ、下部がやや膨れており、花後には丸く膨らみ、長さ9~11ミリ、幅4~5ミリです。外総苞片は三角状卵形から披針形で長いもので長さ約5ミリ、内総苞片は鈍頭で5個あります。☆ヤマニガナの頭花は、すべて黄色の舌状花で直径約1センチ、上向きに咲きます。舌状花は7~13個ですが、9~11個ほどになるものが多いようです。舌状花の花弁の先に5歯があります。☆ヤマニガナ(山苦菜)の名は、山地に生えており、葉や茎を切ると出る白い乳液に苦みがあることに由来します。☆ヤマニガナの花言葉は、見つかりませんでした。
2019.11.06
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☆9月23日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(18回目)に行きました。その内容を紹介しています。ミヤマシキミの果実です。(2019年9月23日撮影)。☆ミヤマシキミは、本州(関東地方以西)・四国・九州の低山地の林内に生えるミカン科ミヤマシキミ属の常緑低木です。ミヤマシキミの若枝は緑色で、古くなると灰色となります。葉は、枝の先に集まり互生します。☆ミヤマシキミは、雌雄異株です。ミヤマシキミの花期は3~5月で、枝先に円錐花序を出します。雌株の果実が大きく成長してきました。果実は球形の核果で、直径8~10ミリになり、12月から翌2月に赤く熟します。核果とは、桃や梅などの果実のように、果実の外果皮が薄く、中果皮は多肉質で水分が多く、内果皮は硬くて木質化した核になり、その核の中に種子があるものです。☆雄株に花の蕾があるのに気づきました。☆雄株の雄花は、秋に蕾ができて冬を越し、翌年の3~5月に開花します。☆ミヤマシキミ(深山樒)の名は、山地に生えて葉がミカン科のシキミ(樒)に似ていることに由来します。☆ミヤマシキミの花については、2019年5月30日の日記で紹介しました。◎ミヤマシキミの花(2019年5月30日の日記)。da1952/diary/20190530/" >http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190530/
2019.11.05
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☆9月23日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(18回目)に行きました。その内容を紹介しています。ホソエノアザミに似た種名がわからない花(ホソエタイアザミ?)です。(2019年9月23日撮影)。☆ホソエノアザミは、関東地方西部と中部地方西部の林中や林縁に生えるキク科アザミ属の多年草です。葉や花序の形からホソエノアザミと考えましたが、頭花(総苞)の形が異なっています。ホソエノアザミとタイアザミの交雑種でホソエタイアザミ、ホソエノアザミとアズマヤマアザミの交雑種でホソエアズマアザミというのもあるそうで、種名がわかりません。今後の観察課題としておきます。☆ホソエノアザミの葉は長楕円披針形で、羽状に中裂しますが、裂片が常に開出している点が、他のアザミと異なります。☆ホソエノアザミの葉の刺針は、5~10ミリです。☆ホソエノアザミの花期は9~10月で、頭花は細い柄があって総状につきます。葉腋から細長い柄を出して頭花をつけるのが特徴です。☆ホソエノアザミの総苞は筒状で細長いのですが、この写真ではやや太く短いのでホソエノアザミとタイアザミの交雑種でホソエタイアザミかも知れません。☆この写真でも、総苞がやや太く短いので、ホソエノアザミとタイアザミの交雑種でホソエタイアザミかも知れません。☆種名を特定できませんので、記録として残し、今後の観察課題にしておきます。☆以下の資料を参考にしました。◎ホソエノアザミと似た花。http://mountain.jpn.ph/webalbum/hanaalbum/similarflower.aspx?Code=5971
2019.11.04
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☆9月23日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(18回目)に行きました。その内容を紹介しています。シモバシラの花です。前回の観察(9月12日)に比べると本格的に開花していましたので、花のつくりについて詳しく紹介します。(2019年9月23日撮影)。☆シモバシラは、本州(関東地方以西)から九州の山地の木陰に生えるシソ科シモバシラ属の多年草です。学名はKeiskea japonicaで、属名の「Keiskea」は幕末から明治時代の植物学者伊藤圭介の名にちなみ、種小名の「japonica」日本の固有種であることからつけられているそうです。☆シモバシラの茎は、4角形です。高さは、40~70センチです。シモバシラの茎は冬には枯れてしまいますが、枯れた茎の木部の導管に水が吸い上げられ、外気温が氷点下になると木部からしみ出した水が凍って根元に霜柱ができます。☆シモバシラの葉は対生し、長楕円形で縁に切れ込みが浅い鋸歯があります。☆シモバシラの花期は9~10月で、花穂は水平に伸びている茎の対生する葉の葉腋から真上に伸び、花序が立ち上がった姿に見えます。☆シモバシラの花は横向きに咲き、萼は鐘形で先端が赤褐色で5つに裂けており、花冠は筒状の鐘形で上下2つに分かれている白い唇形花です。☆よく見ると、上唇が2つに分かれ下唇が3つに分かれているのがわかります。下唇には細長い毛があるのがわかります。雄蕊は4本で、花冠から突き出しており、下の2本が長いのがわかります。☆一つの花の中で雄蕊の長さや形が異なるものを、異形雄蕊といいます。4本の雄蕊のうち2本が長く左右対称に上下1対ずつに配置されているものは、二長雄蕊(二強雄蕊)といい、シソ科やゴマノハグサ科に見られるそうです。☆雄蕊の葯が花粉を出し終わった花を見ると、先端が2つに分かれた雌蕊が突き出ているのが目立ちます。シモバシラの花は、雄蕊が先に熟して花粉を出し、その後に雌蕊が熟して受粉する雄性先熟なのでしょうか。☆シモバシラの茎は冬には枯れてしまい、根元に霜柱ができます。シモバシラ(霜柱)の名は、この現象に由来します。別名は、ユキヨセソウ(雪寄草)です。☆シモバシラの花言葉は、「健気」です。「健気」とは、しっかりしていること、勇ましいことですが、真冬の寒さの中で枯れた茎の根元に美しい氷の結晶の霜柱を作っている様子から付けられたのでしょうか。
2019.11.03
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☆9月23日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(18回目)に行きました。その内容を紹介しています。コウヤボウキの花です。(2019年9月23日撮影)。☆コウヤボウキは、本州(関東地方以西)から九州のやや乾燥した山地の日当たりのよい林縁などに生えるキク科コウヤボウキ属の落葉小低木です。高さは、50~100センチです。☆コウヤボウキは、本年枝には長さ2~5センチの卵形の葉が互生し、2年枝には細長い葉が数個ずつ束生します。縁には浅い鋸歯がまばらにあります。葉身には、3脈と細脈が目立ちます。☆コウヤボウキの花期は9~10月で、本年枝の先に直径1センチほどの頭花を1個ずつつけます。☆総苞は筒形で、総苞片は7列あり、覆瓦状に重なって並びます。☆コウヤボウキの頭花は、白い筒状花が10数個集まったもので、筒状花は長さ約1.5センチです。白色の花冠が5つに深く裂けており、裂片は線形でねじれます。白色の花冠の周りには、冠毛が見えます。☆筒状花からは雄蕊5個が合着した集約雄蕊が突き出し、その中から雌蕊1個が突き出ています。雌蕊柱頭は、2つに分かれています。☆コウヤボウキ(高野箒)の名は、高野山では弘法大師の命により竹や果樹などを植えることが禁じられていたので、竹箒が作れないので代わりにこの木の枝を束ねて箒を作ったことから名づけられました。☆コウヤボウキの近くで、ナガバノコウヤボウキを見かけました。ナガバノコウヤボウキの花期は8~10月でコウヤボウキより早く、すでに花の時期は終わり果実ができていました。ナガバノコウヤボウキの花は、2年枝の輪生した葉の中央に咲きます。☆コウヤボウキの花言葉は、「働き者」「清潔」です。この花言葉は、ホウキ(箒)の名に由来するようです。
2019.11.02
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☆9月23日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(18回目)に行きました。その内容を紹介しています。カシワバハグマの花です。前回紹介した時(9月中旬の観察:10月16日の日記)は、まだ蕾でしたので、開花した花を紹介します。(2019年9月23日撮影)。☆カシワバハグマは、本州から九州の山地の乾いた木陰に生えるキク科コウヤボウキ属の多年草です。☆茎は硬くて直立し、分枝せず、高さは30~70センチになります。☆葉は茎の中央部に集まってつき、葉柄があります。葉身は長さ10~20センチの卵状長楕円形で、縁には粗い歯牙状の鋸歯があります。☆カシワバハグマの花期は9~11月で、長い穂状花序に頭花を3~18個つけます。☆総苞は、長さ17~27ミリの円柱形です。総苞片は約8列、外片は扁円形から広卵形で鱗状に規則正しく並び、内片は狭長楕円形です。☆頭花は直径約1センチ、筒状花が約10個つき、頂部を除いてほぼ無柄です。☆カシワバハグマの筒状花の花冠は白色、先が深く5つに分かれ、先がカールします。☆カシワバハグマの痩果(そうか)は長さ10~11ミリ、冠毛は帯褐色になります。「痩果(そうか)」とは、一つの種子が薄くて堅い果皮の中に包まれている果実のことです。☆カシワバハグマ(柏葉白熊)の名は、「柏」は葉の形が柏に似ていること、「白熊」は細長い裂片に分かれている花冠を白熊(ハグマ:ヤクの尾で作った槍や僧侶の払子の飾り)に例えたことに由来します。
2019.11.01
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☆9月12日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(17回目)に行きました。その内容を紹介しています。種名がわからないキノコです。(2019年9月12日撮影)。☆道端で、数個見つけました。大きさは10~15センチ程度、色は白と薄クリーム色でした。☆観察記録として残しておくことにします。
2019.10.31
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☆9月12日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(17回目)に行きました。その内容を紹介しています。キジョランの花の蕾です。(2019年9月12日撮影)。☆キジョランは、本州(関東地方以西)から沖縄の山地の常緑照葉樹林の木陰に生えるキョウチクトウ科キジョラン属のつる性常緑多年草です。☆キジョランの茎は固く、下部は木質化します。☆キジョランの葉は対生し、葉身は円形で先は急に尖り、直径7~14センチ、上面は光沢があります。☆キジョランの花期は8~9月で、葉腋に散状の花序を作ります。☆この花は、蕾のようです。キジョランの花は淡黄色で直径約5ミリ、袋果は長さ13~15センチで太く、種子は先に白い毛があります。花と果実を観察しようと考え探していますが、まだ出合っていません。☆キジョラン(鬼女蘭)の名は、種子につく長い毛を、髪を振り乱している鬼女に例えたことに由来します。☆花と果実の観察は、今後の課題とします。
2019.10.30
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☆9月12日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(17回目)に行きました。その内容を紹介しています。ヨウシュヤマゴボウの花です。(2019年9月12日撮影)。☆ヨウシュヤマゴボウは、明治の初めに渡来した北アメリカ原産の帰化植物で、全国の空き地や道ばたなどでふつうに見られるヤマゴボウ科ヤマゴボウ属の多年草です。☆茎は太くて赤みを帯び、高さ1~2mになります。根・葉・実とも、全て有毒です。☆葉は互生し、長さ10~30センチの長楕円形で、先は尖っています。☆ヨウシュヤマゴボウの花期は6~10月で、葉腋から長さ15センチほどの穂状花序を出します。花序には長い柄があり、直径5ミリほどの淡紅色で花弁がない花を多数つけます。☆ヨウシュヤマゴボウの花のつくりは、5個の花被片(萼)、10個の雄蕊、雌蕊の子房は10室に分かれています。☆果実は直径約8ミリの扁球形で、液果です。果実が熟すにつれて、果実の色が緑色から黒紫色になります。☆こちらは、黒紫色に熟した果実です。古くから果汁が布や紙の染料として用いられており、アメリカではインクベリーとも呼ばれているそうです。(2015年8月10日撮影)。☆ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)の名は、文字通り外来種(洋種)の山牛蒡から。別名アメリカヤマゴボウともいいます。☆ヨウシュヤマゴボウの花言葉は、「野生」「元気」「内縁の妻」などです。「野生」「元気」は、空き地や道ばたなどで広がり、刈り取られても芽を出して実をつける逞しさに由来するのではないでしょうか。「内縁の妻」は、どんな由来があるのでしょうか。
2019.10.29
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☆9月12日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(17回目)に行きました。その内容を紹介しています。ヤブランの花です。(2019年9月12日撮影)。☆ヤブランは、本州以南の山地の林下に生えるキジカクシ科(クサスギカズラ科:Asparagaceae)ヤブラン属の常緑の多年草です。☆ヤブランの葉は根生し、線形で長さ30~60センチ、幅0.8~1.2センチ、鈍頭で縁に小さな鋸歯があります。☆ヤブランの花期は7~10月で、高さ30~50センチの花茎を伸ばし、淡紫色の小さな花を総状に多数つけます。☆ヤブランの花は、1つの苞腋から3~8個の花を上向きにつけます。花柄があり、長さは3~4ミリ程度です。☆ヤブランの花のつくりは、6個の花被片(外花被片3個と内花被片3個)、クリーム色の長い葯がある6個の雄蕊、1個の雌蕊があります。☆以前撮影したヤブランの花の写真です。6個の花被片、クリーム色の長い葯がある6個の雄蕊、1個の雌蕊があるのがわかります。花被片6個を観察すると、萼片由来の外花被片は細長い楕円形で、本来の花弁である内花被片は丸みのある楕円形です。(2015年7月23日撮影)。☆ヤブランの果実は蒴果ですが、果皮が薄く、果皮が脱落して種子がむき出しになって成長します。写真では、子房を破ってむき出しになって間もない濃い緑色の種子が見えます。種子は、1つの花に1~4個付くそうです。蒴果(さくか)とは、乾果(乾燥果)で裂開する果実のことです。☆ヤブランの種子は、11月には光沢がある紫黒色の球形に熟します。(2013年11月27日撮影)。☆ヤブラン(藪蘭)の名は、林内の藪に生えて葉が蘭に似ている植物から。☆ヤブランの花言葉は、「忍耐」「隠された心」「謙遜」「無邪気な」などだそうです。「忍耐」は耐寒性・耐暑性が強く日陰でも丈夫に育つことに由来するといわれ、「隠された心」は葉の間に隠れるようにして咲く花のひかえめな姿にちなむとも言われているそうです。
2019.10.28
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☆9月12日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(17回目)に行きました。その内容を紹介しています。ヤブマメの花です。(2019年9月12日撮影)。☆ヤブマメは、北海道から九州の林縁の日当たりの良い場所や日陰にも生えるマメ科ヤブマメ属のつる性1年草です。☆茎は細く、下向きの毛がありますが、写真では確認できません。☆葉は3小葉からなり、小葉は長さ3~6センチの卵形で、両面とも伏毛があります。☆この写真では、小葉の表面に伏毛があるのがわかります。☆ヤブマメの花期は8~10月で、花は総状花序に密集してつきます。☆萼は毛があり、萼裂片は萼筒より短く、最も長い最下の萼裂片でも筒部の2分の1です。☆花は長さ1.5~2センチ、旗弁は紫色で翼弁と竜骨弁は白色です。☆正面から見ると、旗弁は紫色で翼弁と竜骨弁は白色なのがわかります。☆ヤブマメ(藪豆)の名は、ヤブ(藪)に生えるマメ(豆)に由来します。☆ヤブマメ花言葉は、「生命力の強さ」「二股」です。いずれも、通常の花と共に閉鎖花をつけて繁殖することに由来するようです。
2019.10.27
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☆9月12日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(17回目)に行きました。その内容を紹介しています。ヒメガンクビソウの花です。(2019年9月12日撮影)。☆ヒメガンクビソウは、本州(岩手県以南のおもに太平洋側)から九州のやや乾いた山林内に生えるキク科ヤブタバコ属の多年草です。サジガンクビソウに似ていますが、全体に繊細です。☆茎は細く高さ15~45センチ、軟毛を密生し、上部で枝を分けます。☆ヒメガンクビソウの根生葉は花期にも残り、ロゼット状でさじ形、ふぞろいな鋸歯があります。☆どの株を見ても、根生葉が残っており、目立ちました。☆ヒメガンクビソウの茎葉は互生し、根生葉より小さく、まばらにつき、まばらで低い鋸歯があります。☆茎葉は根生葉より小さく、まばらで低い鋸歯があるのがわかります。☆ヒメガンクビソウの花期は8~10月で、頭花は枝先に点頭します。☆頭花の総苞は筒鐘形で長さ6.5ミリ、総苞片は3列、外片は短く、卵形で、反曲します。☆ヒメガンクビソウ(姫雁首草)の名は、「ヒメ(姫)」は小さいガンクビソウに由来します。ガンクビソウ(雁首草)の名は、煙管(キセル)の頭の金属の部分を「雁首(がんくび)」といい、ガンクビソウの花の形がその雁首に似ていることに由来します。
2019.10.26
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☆9月12日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(17回目)に行きました。その内容を紹介しています。ツユクサの花です。(2019年9月12日撮影)。☆ツユクサは、日本全土の道ばたや草地などにごくふつうに生えるツユクサ科ツユクサ属の1年草です。ツユクサの茎の下部は地を這ってよく分枝し、上部は斜上して高さ30~50センチになります。☆ツユクサの葉は互生し、長さ5~8センチの卵状披針形で、基部は膜質の鞘になって茎を抱きます。☆ツユクサの花期は6~10月で、葉と対生して2枚貝のような苞葉に包まれた花序を出します。☆2枚貝のような苞葉には2個の小花がありますが、普通は直立する主軸の花は退化しており斜めに出る側枝に花が咲きますが、直立する主軸と斜めに出る側枝の両方に花が咲くときがあります。この写真では、2個の小花が咲いています。☆ツユクサの花のつくりは、内花被片(花弁)は3個で、上の2個は大きく鮮やかな青色でよく目立ち、下の白色の1個は小さく披針形です。内花被片の外側に半透明の外花被片(萼片に由来)が3個あります。上方の1個は花弁に隠れて見えませんが、白色の花弁の外側に2個の卵形の外花被片が見えます。☆ツユクサの花は、雄蕊が6個で、上の3個は花糸が短く黄色い葯があり、真ん中の1個は人字型の葯を持っていますが、この4個は葯が退化変形した仮雄蕊(かゆうずい)です。下の2個の雄蕊は、花糸が長く楕円形の葯があります。雌蕊は、下の2個の雄蕊とほぼ同じ長さで1個です。☆雄蕊6個のうち雌蕊花柱とともに長く突き出ている2個だけが完全で花粉を出し、上にある3個は葯が鮮黄色でよく目立ちますが花粉を出しません。真ん中の1個は、葯が矢尻形で少し花粉を出すそうです。長く突き出ている2個の雄蕊の葯には花粉が見えるようです。☆ツユクサは、花が閉じる時に、ほぼ同じ長さの雌蕊と雄蕊がクルクルと丸まりながら縮んでいき、受粉します。花粉を運んでくれる昆虫が来なくても、自分で花粉を雌蕊に付けることができます。この写真では、長く突き出ている2個の雄蕊の葯とともに、真ん中の雄蕊の矢尻形の葯にも花粉が見えるようです。☆ツユクサ(露草)の名は、朝咲いた花が昼にはしぼんでしまうので、朝露を連想して露草と名付けられた説があります。また、ツユクサは、万葉集などでは「月草」の表記が多く、「ツキクサ」が転じてツユクサになったという説もあります。☆ツユクサの花言葉は、「尊敬」「恋の心変わり」「敬われぬ愛」「わずかな楽しみ」「小夜曲」「なつかしい関係」などです。「尊敬」という花言葉は、澄んだ青色の花から連想されるイメージでつけられているそうです。また、「恋の心変わり」「敬われぬ愛」「わずかな楽しみ」「小夜曲」などは、朝から咲いて夕方までしか花がもたず、花の命が短いことからつけられたようです。
2019.10.25
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☆9月12日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(17回目)に行きました。その内容を紹介しています。ヒメチドメ(ミヤマチドメ)の花と果実です。(2019年9月12日撮影)。☆ヒメチドメは、本州から九州の山地の林下に生えるウコギ科チドメグサ属の多年草です。☆ヒメチドメは、茎は糸状でよく分枝して地を這い、節からひげ根を出してふえます。☆ヒメチドメの葉は4~10ミリと小さく、あまり光沢がなく、掌状に深く切れ込み、基部は広く湾入しています。基部が広く湾入しているもの、基部が狭く湾入しているものが、混在しています。葉の両面は無毛です。☆なお、葉の基部が狭く湾入し、両側が接し合うものをミヤマチドメと呼びますが、中間型が多いのでヒメチドメとミヤマチドメは同一種とみなすそうです。☆ヒメチドメの花期は6~10月で、葉腋から花柄を出し、先端に帯緑色の小さな花を2~4個つけます。☆ヒメチドメの花は、花弁は5個、雄蕊は5個、雌蕊は2個です。☆ヒメチドメの果実です。花柄に4個の花がついていたことがわかります。☆ヒメチドメ(姫血止)の名は、ヒメ(姫)の名は葉が小さいことに由来します。チドメグサ(血止草)の名は、この草を揉んで、その汁を傷口に塗れば出血が止まることに由来します。☆ヒメチドメの花言葉は見つかりませんでした。なお、チドメグサ(血止草)の花言葉は、「秘密」です。
2019.10.24
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☆9月12日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(17回目)に行きました。その内容を紹介しています。オオバチドメと果実です。(2019年9月12日撮影)。☆オオバチドメは、本州(関東地方以西)から九州の林下の湿った土地に生えるウコギ科チドメグサ属の多年草です。☆オオバチドメの茎は地を這い、斜上する枝に花序をつけます。☆オオバチドメの葉は大きく直径3~6センチで、掌状に浅く切れ込みます。表面に毛があります。☆オオバチドメの葉は、表面に短毛が散生しますが、写真でも確認できます。☆オオバチドメの花期は7~10月で、葉腋から1~数個の球状花序を出します。直径5ミリの球状花序には、緑白色の小さな花が20数個集まってつきます。写真はありませんが、花弁は5個、雄蕊は5個です。☆若い果実です。多数の花が集まって、球状花序を作っていたことがわかります。果実から2個の雌蕊花柱が出ているのがわかります。☆オオバチドメ(大葉血止)の名は、葉が大きいチドメグサに由来します。チドメグサ(血止草)の名は、この草を揉んで、その汁を傷口に塗れば出血が止まることに由来します。☆オオバチドメの花言葉は見つかりませんでした。なお、チドメグサ(血止草)の花言葉は、「秘密」です。
2019.10.23
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☆9月12日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(17回目)に行きました。その内容を紹介しています。センボンヤリの花です。(2019年9月12日撮影)。☆センボンヤリは、北海道から本州の山地や丘陵に生えるキク科センボンヤリ属の多年草です。☆センボンヤリは、1年に2回花を咲かせ、春型と秋型の2種があります。春の花は、高さ5~15センチの花茎の先に、周りに舌状花が1列に並び中心部に筒状花がある直径約1.5センチの頭状花を咲かせます。今年4月に撮影した春型の花です。(2019年4月16日撮影)。☆夏から秋に咲く花は、高さ30~60センチの花茎を伸ばし、先端に筒状花だけが集まった閉鎖花を1個つけます。これが夏から秋に咲く閉鎖花です。☆センボンヤリの葉は、根元に集まってロゼット状になります。春の葉は卵形で縁には欠刻があります。いっぽう、秋の葉は、長さ10~16センチ、幅3~4センチの倒卵状長楕円形で、羽状に中裂します。この写真では、葉が羽状に分かれているのがよくわかります。☆秋の花は、花茎に長さ約1センチの線形の小さい鱗片葉を多数つけます。☆秋の頭花(閉鎖花)は筒状花だけが集まったもので、頭花の長さは約2.5センチ、長さ約1.5センチの総苞に包まれたまま実ります。☆センボンヤリ(千本槍)の名は、秋の花の長い花茎を槍に例え、道端にたくさん並んでいる様子が大名行列で槍の穂先に被せた飾りを連想させるところから名づけられました。☆センボンヤリの花言葉は、「神秘」「希望」「辛抱強さ」です。
2019.10.22
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