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☆7月31日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(14回目)に行きました。その内容を紹介しています。ヤブミョウガの花です。(2019年7月31日撮影)。☆ヤブミョウガは、本州(関東地方以西)から九州の林内に生えるツユクサ科ヤブミョウガ属の多年草です。茎は直立し、花序を合わせて高さ50~100センチになります。☆葉は、6~7個が茎の中ほどに密に互生します。狭長楕円形、長さ15~30センチ、幅2.5~7センチ、先端は尖り、上面は著しくざらつきます。☆茎の下部の葉は、鞘状になっています。葉が互生しているのがわかります。☆ヤブミョウガの花期は8~9月で、花序は頂生し円錐状に数段に分かれて集散花序がつきます。茎は毛が多く、ざらつきます。ヤブミョウガの花には、黄色い葯の雄蕊が目立つ雄花と雌蕊が目立つ両性花があります。花は、1日で萎(しぼ)みます。☆雄花です。白い花被片6個(萼3個+萼片より大きい倒卵形の花弁3個)、黄色い葯があり白い花糸が伸びる雄蕊6個、花の中央にはごく小さな雌蕊が見えます。☆両性花です。花被片6個、雄花に比べて短い雄蕊6個、花の中央に子房が目立ち花柱を長く伸ばす雌蕊が見えます。☆両性花と成長し始めた若い果実です。若い果実には、長い花柱が残っています。果実の周りには、花被片が残っています。☆ヤブミョウガ(藪茗荷)の名は、葉が茗荷に似ているからですが、「藪」は藪のようなところに咲いているからとか、この植物が生い茂ると藪のようになるからなどの説があります。☆ヤブミョウガの花言葉は、「報われない努力」「苦しみを和らげる」「謙譲の美徳」「未亡人」「深い用心」などです。
2019.09.02
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☆7月31日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(14回目)に行きました。その内容を紹介しています。ママコノシリヌグイの花です。(2019年7月31日撮影)。☆ママコノシリヌグイは、北海道から沖縄の道端や山野の林下に生えるタデ科イヌタデ属の1年草です。茎は、よく分岐し、逆さ刺によって他物にまといつきます。☆ママコノシリヌグイの茎の逆さ棘です。これが、ママコノシリヌグイの名前の由来になっています。☆ママコノシリヌグイの葉は、三角形または長三角形で、長さ3~6センチ、先は鋭く尖っています。裏面脈上に逆さ刺があるそうですが、確認できません。☆葉柄は長く逆さ刺があり、葉柄の基部に腎形の托葉があります。☆ママコノシリヌグイの花期は5~10月で、枝先に頭状に数個がつきます。☆ママコノシリヌグイの花は、紅色の萼は5つに深く分かれ、雄蕊は8本、雌蕊花柱は3本あります。☆ママコノシリヌグイ(継子の尻拭)の名は、棘だらけの茎や葉から、継母なら可愛くない継子(血のつながりがない子)の尻を拭うのに使うかも知れないという意味で名づけられたそうです。☆ママコノシリヌグイの花言葉は、何故か「変わらぬ愛情」です。継子の側からの願いを込めたのでしょうか。
2019.09.01
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☆7月31日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(14回目)に行きました。その内容を紹介しています。ハグロソウの花です。(2019年7月31日撮影)。☆ハグロソウは、関東地方以西の本州・九州の林縁などの日陰に生えるキツネノマゴ科ハグロソウ属の多年草です。茎はまばらに分岐し、高さ20~50センチです。☆ハグロソウの葉は、卵状長楕円形または広披針形です。☆ハグロソウの花期は7~10月で、枝先や上部の葉腋から花枝を出し、その先に2枚の苞がつき、その中から筒部が細長く先が2つに分かれて開く唇形花を出します。☆2年前に撮影した鮮明なハグロソウの花です。ハグロソウの花は、花冠が上唇とやや大きい下唇に分かれています。ハグロソウの花冠には、赤褐色の斑紋があります。雄蕊は2本、雌蕊は1本です。雄蕊には、それぞれ2個の葯があります。雌蕊の花柱の先端が2つに分かれています。(2017年9月8日撮影)。☆ハグロソウ(葉黒草)の名は、葉が黒っぽい濃い緑色をしていることに由来するそうです。☆ハグロソウの花言葉は、「想い抱く」「規格外」です。「想い抱く」は、林の日陰で目立たずにひっそりと咲いていることからイメージされたのでしょうか。「規格外」は、花びらが上下2枚という他の一般的な花とは形が違うことから名づけられたのでしょうか、それとも誰が何をイメージしたのでしょうか。
2019.08.31
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☆7月31日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(14回目)に行きました。その内容を紹介しています。ジャノヒゲの花です。(2019年7月31日撮影)。☆ジャノヒゲは、北海道から九州の山野の林内に生えるキジカクシ科ジャノヒゲ属の常緑多年草です。☆ジャノヒゲの葉は根生し、長さ10~20センチ、幅2~3ミリの線形です。よく似ているナガバジャノヒゲの葉は、長さ30~40センチ、幅1.5~2.5ミリです。☆ジャノヒゲの花期は7~8月で、花茎はやや扁平で高さ7~15センチになり、白色または淡紫色の花を総状につけます。☆ジャノヒゲの花被片は、6個です。☆ジャノヒゲの花の雄蕊は6個で、花糸は短く、葯はクリーム色で長く、中央に見える雌蕊を取り囲んでいます。☆今年3月に観察したジャノヒゲの種子です。ジャノヒゲの種子は、1つの花に1個熟します。果実の果皮は早く落ちるので、種子がむきだしになって成熟します。種子は、直径約7ミリで碧色です。(2019年3月19日撮影)。☆ジャノヒゲ(蛇の髭)の名は、細長い線形の葉を竜の髭に例えたというのが一般的です。また、能に使われる面のヒゲ「尉(じょう・翁の面)の髭(ひげ)」から転訛したとも言われています。別名は、リュウノヒゲ(竜の髭)です。由来は、同様です。☆ジャノヒゲの花言葉は、「変わらぬ想い」「不変の心」「深い思いやり」などです。常緑の多年草で、季節を問わず緑の葉を茂らせている様子から名づけられました。
2019.08.30
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☆7月31日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(14回目)に行きました。その内容を紹介しています。コバノカモメヅルの花です。(2019年7月31日撮影)。☆コバノカモメヅルは、本州(関東・中部・近畿地方)の山野の草地に生えるキョウチクトウ科カモメヅル属の多年草です。☆コバノカモメヅルの茎は蔓状で、よく分枝して伸び、他の木や草に巻きつきます。☆コバノカモメヅルの葉は対生し、披針形~広披針形で先が尖り、基部は浅い心形~切形です。葉縁は全縁で、柄があります。☆コバノカモメヅルの花期は7~9月で、葉腋から出る総花柄の先に散状に2~数個付き、小花柄は細く5~12ミリでまばらに花がつきます。☆コバノカモメヅルの花は、直径7~15ミリで暗紫色です。花冠は無毛で、星形に5つに分かれ、裂片は細長く先が捻じれています。萼も星形に5つに分かれています。☆花冠の内側にある暗紫の色の副花冠は、環状で5つに分かれ、裂片は雄蕊の真下にあり三角状卵形です。☆暗紫の色の副花冠の内側にある雄蕊は、雌蕊を囲んで短筒状に合着し、肉柱体(蕊柱)を作っています。☆コバノカモメヅル(小葉の鴎蔓)の名は、蔓性植物で対生した葉が翼を広げたカモメの姿に似ていることからという説があります。「小葉の」由来はわかりませんが、単に小さい葉ということに由来するのでしょうか。☆コバノカモメヅルの花言葉は、「地味だが存在感のある」です。花の様子に由来するようです。
2019.08.29
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☆7月31日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(14回目)に行きました。その内容を紹介しています。ゲンノショウコの花です。(2019年7月31日撮影)。☆ゲンノショウコは、北海道から九州の山野のふつうに見られるフウロソウ科フウロソウ属の多年草です。白紫花と赤紫花があり、白紫花は東日本に、赤紫花は西日本に多いそうです。☆ゲンノショウコの茎や葉には毛があり、茎の上部、葉柄、花柄、萼には腺毛がまじっているそうです。☆ゲンノショウコの葉は、3~5つに分かれ、裂片には大きな鋸歯があります。写真で見ると、3つに裂けています。ゲンノショウコの葉は、葉柄の基部に小さな托葉があります。☆ゲンノショウコの花期は、7月から10月です。花は長い花柄の先に2個つき、直径1~1.5センチです。☆ゲンノショウコの花柄には、開出毛があります。よく似ているミツバフウロの花柄は、開出毛ではなく下向きの圧毛があり、区別できます、☆ゲンノショウコの花の萼片は5枚で、花弁より少し短く、3つの脈があります。萼片の3つの脈のうち中央の脈は、萼の先端から突き出し、細く尖っています。☆ゲンノショウコの5枚の花弁は先端が丸く、花弁には5本の赤紫色のスジがあります。萼片は5枚で、花弁より少し短く、先が細く尖っているのがわかります。雄蕊は10本です。ゲンノショウコは、雄蕊が先に熟する雄性先熟です。これは、雌性期のゲンノショウコの花です。雌蕊の柱頭が5つに分かれて開いています。雄蕊から花粉が出終わった後に、雌蕊花柱が5つに分かれます。自家受粉(自分の花の花粉で受粉すること)を避け、他家受粉(他の花の花粉を受け取って受粉すること)します。同じ種の中でも、多様な遺伝情報を受け取ることによって、個体の生命力を高めるための巧妙な仕組みです。☆花びらが散って大きくなってきたゲンノショウコの若い果実です。心皮の上部が嘴状に伸び、その下端に種子がある子房が丸くなっています。果実は、蒴果(さくか)です。蒴果(さくか)とは、乾果(乾燥果)で裂開する果実のことです。熟すと5つに分かれ、裂片は種子を1個ずつ巻き上げます。ゲンノショウコは、開いた果実の形が神輿の屋根のように見えるので、ミコシグサ(神輿草)の別名がついています。☆ゲンノショウコ(現の証拠)の名は、古くから全草を干して下痢止め薬として用い、その薬効が直ちに現れたので「現によく効く証拠」から「現の証拠」に転じたそうです。☆ゲンノショウコの花言葉は、「心の強さ」「憂いを忘れて」だそうです。
2019.08.28
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☆7月31日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(14回目)に行きました。その内容を紹介しています。ウバユリの花です。(2019年7月31日撮影)。☆ウバユリは、本州(関東地方以西)から四国・九州の藪の中や山中の木陰に生えるユリ科ウバユリ属の多年草です。年を経て鱗茎が太ると、大きな茎が伸び50~100センチになって、花をつけます。☆ウバユリの葉は、茎の中部以下に数枚集まってつきます。☆葉は、卵状心形で長い柄があります。葉身は、長さ15~25センチで、網状脈があります。☆ウバユリの花期は、7~8月です。ウバユリの花は、茎頂に数個、総状につきます。☆蕾の時期には、花被片の下に蕾を包む挟披針形の苞が見えます。苞は、開花すると落ちてしまいます。☆ウバユリの花を正面から観察してみました。外花被片3個、内花被片3個、それぞれの先端の内側には黒褐色の斑点が見えます。☆ウバユリの花は緑白色の花が横向きに咲き、花被片は不規則に並んでいます。ウバユリの花は、先端が少し開くだけで、ヤマユリやオニユリのようには開花しません。花被片内側には、雌蕊と雄蕊が見えます。☆花被片の中を見ると、雌蕊が見え、その雌蕊に沿って花糸の長さが違う雄蕊が並んでいます。☆ウバユリ(姥百合)の名は、花が満開になる頃には葉が枯れてくる事が多いため、歯(葉)のない「姥」にたとえて名づけられたそうです。『牧野植物図鑑』によると、「昔の人はこの様子を見て、娘が花の十八になるころ、世話をした人が歯(葉)のない姥になることにひっかけウバユリと名づけた」そうです。しろうと自然科学者が観察したところでは、ウバユリは花の時期にも果実ができた時期にも葉がたくさん残っていました。なお、枯れ始めているのも見かけました。☆ウバユリの花言葉は、「純潔」「威厳」「無垢」です。
2019.08.27
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☆7月31日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(14回目)に行きました。その内容を紹介しています。イワタバコの花です。(2019年7月31日撮影)。☆イワタバコは、本州(福島県以南)から九州の湿った日陰の岩壁に生えるイワタバコ科イワタバコ属の多年草です。☆イワタバコは、ふつう1~2枚の大きな葉があり、さらに小さい葉がつくことがあります。☆大型の葉は、翼のある柄があり、楕円状倒卵形で先が尖り、不揃いな鋸歯があります。☆イワタバコ花期は6~8月で、葉腋から長さ10~30センチの花茎を伸ばし、2~30個の花をつけます。☆イワタバコの苞は狭披針形で長さ2~7ミリ、小花柄は長さ8~15ミリ、萼は白色で深く5つに分かれています。☆イワタバコの花冠は、直径1.5センチ、紅紫色(まれに桃色、白色)の花冠は5つに分かれ先が尖っています。花冠の底部は白色で、黄橙色の円形の斑紋が梅鉢型に並んでいます。☆雄蕊は5本あります。雄蕊の葯は黄褐色と図鑑に書かれていますが、この写真では紅紫色です。☆イワタバコ(岩煙草)の名は、岩壁に生えていて、葉がタバコの葉に似ていることから名づけられました。☆イワタバコの花言葉は、「涼しげ」「愛らしい心」だそうです。「涼しげ」は谷川などの湿った岩壁で涼しげに咲く様子から、「愛らしい心」は紅紫色の花の可憐さから名づけられたようです。
2019.08.26
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☆7月31日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(14回目)に行きました。その内容を紹介します。アキノタムラソウの花です。(2019年7月31日撮影)。☆アキノタムラソウは、本州以西に分布し山地や野原、道端に生えるシソ科アキギリ属の多年草です。学名は、Salvia japonica。日本のサルビアの意味のようです。高さは、20~80センチになります。茎の上部は多少分枝します。☆アキノタムラソウの葉は対生し、3~7個の小葉からなる奇数羽状複葉です。下部の葉には長い柄があります。小葉は、長さ2~5センチの広卵形です。☆アキノタムラソウの花期は7~11月で、花穂は10~25センチと長く伸び、10段前後に輪生する薄紫色の花をつけます。☆アキノタムラソウの萼は唇形で長さ5~6ミリ、上下に2つに分かれ、下唇はさらに浅く2つに分かれています。萼には腺毛が多く生えています。☆アキノタムラソウの花のつくりは、花冠の大きさが1センチメートル前後で、上唇は直立し下唇は左右と下の3つに分かれています。下唇の中央先端は2つに分かれています。鮮明な写真が撮れていなかったので、3年前に撮影した写真を掲載します。アキノタムラソウは、雄蕊が先に成熟する雄性先熟の植物です。この花は雄性期で、雄蕊が伸びて花粉を出しています。(2016年7月10日撮影)。☆これは雌性期になった花です。雄蕊は下に垂れ下がり、葯は花粉を出し終わりしおれているようです。上唇の下に雌蕊が伸びてきています。(2016年7月10日撮影)。☆アキノタムラソウの雌性期の花です。雄蕊は下に垂れ下がり、葯は花粉を出し終わりしおれているようです。雌蕊が成熟し、雌蕊の柱頭は2つに分かれています。(2016年7月10日撮影)。☆アキノタムラソウ(秋の田村草)の名の由来を調べたところ、古くは集合した軍隊を「屯(タムラ)」や「党(タムラ)」と言っていたので、秋に花が群れ咲いている様子からアキノタムラソウと名付けたのではないかという説がありました。また、紫色の花をたくさんつけることから「多紫草(たむらさきそう)」と呼ばれていましたが、キク科のタムラソウと区別するために「秋の」をつけてアキノタムラソウ(秋の田村草)と呼ばれるようになったという説もあります。☆アキノタムラソウの花言葉は、「善良」「自然のままのあなたが好き」「伝言」など。
2019.08.25
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☆6月16日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(13回目)に行きました。その内容を紹介しています。キノコのウスタケです。(2019年6月16日撮影)。☆ウスタケは、ラッパタケ科ラッパタケ属の菌類です。針葉樹の菌根菌で、単生または散生するそうです。モミやマツなど針葉樹外生根と関係を持っているので、針葉樹林に多く見られるそうです。☆ウスタケ(臼茸)の名は、子実体がラッパ型で臼のように口が開くことに由来します。別名はラッパタケです。
2019.08.24
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☆6月16日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(13回目)に行きました。その内容を紹介しています。ユキノシタの花です。花を比較的鮮明に撮影できたので、紹介します。(2019年6月16日撮影)。☆ユキノシタの花弁は5個で、上の3個の花弁は小さく、長さ2~4.4ミリ、白色~から淡紅色で、赤色の班紋と基部に黄色の班紋があります。下の2個の花弁は長さ0.6~1.5センチ、白色で班紋がありません。雄蕊は10個、雌蕊2個は子房の基部が合着し、子房の上半分を黄色の花盤が取り巻いています。この花は、上の3個の花弁が淡紅色で、赤色の班紋と基部に黄色の班紋があります。☆こちらの花は、上の3個の花弁がほぼ白色で、赤色の班紋と基部に黄色の班紋があります。10個の雄蕊、子房の基部が合着する2個の雌蕊、子房の上半分を黄色の花盤が取り巻いているのがわかります。☆ユキノシタの花については、2019年8月16日の日記で紹介しました。◎ユキノシタの花(2019年8月16日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190816/
2019.08.23
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☆6月16日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(13回目)に行きました。その内容を紹介しています。ヤマアジサイの花です。(2019年6月16日撮影)。☆ヤマアジサイは、本州(福島県以南の主として太平洋側)、四国、九州の湿った林内に自生するアジサイ科アジサイ属の落葉低木です。株立ちで、高さは1~2メートルになります。山中で沢沿いに生えるので、別名サワアジサイとも呼ばれます。☆樹皮は灰褐色で薄く剥がれ落ち、若枝は淡緑色で、毛が密生します。☆ヤマアジサイの葉は対生で、葉身は長さ10~15センチ、幅5~10センチの長楕円形から卵状楕円形です。先は長く尖り、基部はくさび形から円形、縁の鋸歯は三角状のやや粗いものから、波状のものまで変化があります。表面は、やや光沢があって、ほぼ無毛です。☆ヤマアジサイの花期は6~7月で、枝先に直径5~10センチの集散花序を出し、両性花の周りを装飾花が取り囲みます。☆集散花序を上から撮影したものです。両性花の周りを装飾花が取り囲んでいます。☆ヤマアジサイの両性花です。両性花の花びらは5個で、雄蕊は10個、雌蕊の花柱は3個です。☆この両性花は、花の中央に雌蕊花柱が3個あるのがわかります。☆ヤマアジサイの装飾花です。装飾花は直径1.5~3センチ、萼片は3~4個、楕円形から円形で基部は細まっています。はじめ白色〜淡青色で、のちに淡紅色に変わるものが多い。この装飾花の萼片は4個です。☆ヤマアジサイ(山紫陽花)の名は、山地に生えることに由来します。すでに紹介したように、別名はサワアジサイ(沢紫陽花)です。アジサイ(紫陽花)の名は、「あづ(あぢ)」は小さいものが集まること、「さい」は青い小さな花が集まっていることを表す「真藍(さあい)」に由来するそうです。☆ヤマアジサイの花言葉は、「乙女の愛」「切実な愛」です。
2019.08.22
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☆6月16日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(13回目)に行きました。その内容を紹介しています。ミツバウツギの果実です。(2019年6月16日撮影)。☆ミツバウツギは、北海道から九州の林縁や藪に生えるミツバウツギ科ミツバウツギ属の落葉小高木です。高さは、1.5~3メートルになります。☆ミツバウツギの葉は、3出複葉で対生します。小葉は卵状長楕円形で、縁には細かい鋸歯があります。☆ミツバウツギの花期は5~6月で、若枝の先に円錐花序を出し、小さな白い花をつけます。果実は蒴果です。☆果実は偏平で膨らみがあり、中には1~3個の淡黄色の種子があります。☆ミツバウツギ(三葉空木)の名は、葉が3出複葉で花の様子がウツギに似ていることに由来します。
2019.08.21
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☆6月16日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(13回目)に行きました。その内容を紹介しています。ドクダミの花です。(2019年6月16日撮影)。☆ドクダミは、本州・四国・九州・沖縄の日陰の土地に群生するドクダミ科ドクダミ属の多年草です。植物全体に、強い臭気があります。☆ドクダミは、地下に白色で細長い円柱状の根茎があって、横に伸びて繁殖し群生します。茎はよく分枝して、やや赤味があり、無毛です。☆葉は互生で、長さ4~8センチ、幅3~6センチの心形で先端は鋭く尖っています。色は光沢がない暗緑色です。☆ドクダミの花期は6~7月で、葉と対生して花をつけます。☆白い4枚の花びらのように見えるのは、総苞片です。総苞とは、花序全体の基部を包む苞(葉)のことです。☆4枚の総苞片を観察すると、大きさが違います。最初に開く外側からつぼみを包んでいる総苞片が最も大きく、最後に開く総苞片が小さくなっています。開く順と大きさの順は、上の総苞片、右の総苞片、左の総苞片、下の総苞片となっています。☆ドクダミの花穂は長さ1~3センチで、多数の花をつけ、花は下から順に咲きます。☆ドクダミの花序には小さい花が密集していますが、萼や花びらはなく、雄蕊と雌蕊があります。1つの花には、3個の雌蕊花柱と3個の雄蕊があります。☆ドクダミは食用や生薬として用いられ、ドクダミ(蕺)の名は「毒痛み(どくたみ)」、「毒溜め(どくだめ)」など毒を抑えることに由来しています。☆ドクダミの花言葉は、「野生」「白い追憶」です。花言葉の「野生」は、繁殖力が高く、ちぎれた地下茎からでも繁殖するたくましさに由来するそうです。
2019.08.20
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☆6月16日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(13回目)に行きました。その内容を紹介しています。チドリノキの果実です。(2019年6月16日撮影)。☆チドリノキは、本州(岩手県以南)・四国・九州の山地の沢沿いに生えるムクロジ科カエデ属の落葉小高木です。クロンキスト体系ではカエデ科に分類されていましたが、APG分類体系ではムクロジ科に分類されました。高さは、8~10メートルになります。雌雄異株です。☆チドリノキの葉は対生で、葉身は長さ7~15センチ、幅3~7センチの卵状長楕円形です。☆チドリノキの葉は、有花枝には1対つきます。☆チドリノキの葉は、無花枝には1~5対つきます。☆チドリノキの花期は5月で、果実は長さ約3センチの分果が2個あります。☆分果の基部の膨らみに種子があり、種子は長さ約8ミリです。☆チドリノキ(千鳥の木)の名は、果実の形を千鳥が飛ぶ姿に見たてたことに由来します。
2019.08.19
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☆6月16日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(13回目)に行きました。その内容を紹介しています。ウリノキの花です。林下で風が強く、写真が鮮明でないことをお断りしておきます。(2019年6月16日撮影)。☆ウリノキは、北海道から九州の山地の林内に生えるミズキ科ウリノキ属の落葉低木です。高さ3メートルほどになります。ウリノキ科に分類されていましたが、APG分類体系ではミズキ科に分類されました。☆ウリノキの葉は互生で、葉身は長さ幅とも7~20センチで浅く3~5つに分かれており、裂片は鋭く尖っています。基部はややハート形です。質は薄く、表面には軟毛が散生しているそうです。葉柄は、長さ5~10センチです。☆ウリノキの花期は6月で、花序は葉腋から出て集散状にまばらに白い花がつきます。☆こちらは、細い棒状の開花前の蕾です。右上の花を見ると、子房下位のようです。☆ウリノキの花は、萼はほぼ鐘形、花弁は6~8個、長さ3~3.5センチの線形で外側に強く巻いています。雄蕊は6~8個で長さ約3センチ、葯は黄色で花糸とほぼ同じ長さです。花柱は1個で、雄蕊より長くなっています。☆ウリノキ(瓜の木)の名は、葉の形が瓜に似ていることに由来します。
2019.08.18
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☆6月16日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(13回目)に行きました。その内容を紹介しています。ウメガサソウの花です。ようやく開花した花を観察できました。(2019年6月16日撮影)。☆ウメガサソウは、北海道から九州の海岸や山地の林内に生えるツツジ科ウメガサソウ属の常緑の小高木です。新エングラー体系やクロキストン体系ではウメガサソウ属はイチヤクソウ科に分類されていましたが、APG分類体系ではツツジ科に分類されました。☆ウメガサソウの茎の高さは5~10センチで、一見すると草本のように見えます。☆ウメガサソウの葉は、長楕円形または披針形で、2~3個が茎の節ごとに輪生状に集まってつき、各段の間には鱗片葉が互生してつきます。葉脈に沿って、白い班が目立ちます。☆ウメガサソウの葉は、先は尖り、縁には尖った鋸歯があります。☆ウメガサソウの花期は6~7月で、茎先に花序が伸び、1~2個の花をつけます。☆ウメガサソウは、1~3個の卵状楕円形の苞があり、点状の細毛があります。☆ウメガサソウの萼は5つに分かれ、萼片は長さ6~7ミリの披針形で先が尖っています。☆ウメガサソウの花は、白い花弁が5個、雄蕊が10個、子房は球形で花柱がありません。花は、下向きに咲き、果実が熟すると上向きになります。☆ウメガサソウ(梅笠草)の名は、花がウメに似た5弁花で、花が下向きに咲くのを笠に見たてたことに由来します。☆ウメガサソウの花言葉は、「厳しい優しさ」「勇気」です。
2019.08.17
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☆5月28日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(12回目)に行きました。その内容を紹介してきました。ユキノシタの花です。(2019年5月28日撮影)。☆ユキノシタは、本州・四国・九州の湿った半日陰の岩場などに群生するユキノシタ科ユキノシタ属の常緑の多年草です。☆ユキノシタは、紫色の走出枝(ランナー)を多数出して、先端に新苗を作り繁殖します。☆ユキノシタの葉は根生し、長さ1.5~7.5センチ、幅2~12センチの腎円形で、基部は心形です。表面は暗緑色で、脈に沿って白斑があり、両面に赤褐色の毛が密生します。☆ユキノシタの花期は5~6月で、高さ20~50センチの円錐状の集散花序をつけます。☆ユキノシタは、集散花序に多数の花をまばらにつけます。☆花序の枝には、紅紫色の腺毛があります。苞は、卵形から披針形です。☆ユキノシタの萼片は5個で、萼裂片は卵状長楕円形です。花柄にも萼にも腺毛が密生します。☆ユキノシタの花弁は5個で、上の3個の花弁は小さく、長さ2~4.4ミリ、白色~から淡紅色で、赤色の班紋と基部に黄色の班紋があります。下の2個の花弁は長さ0.6~1.5センチ、白色で班紋がありません。雄蕊は10個、雌蕊2個は子房の基部が合着し、子房の上半分を黄色の花盤が取り巻いています。☆ユキノシタ(雪ノ下)の名は、常緑で寒い冬に雪の下でも枯れずに育つことに由来するという説や、白い花がちらちら降る雪のように見え下に葉が見えることに由来するという説があります。☆ユキノシタ花言葉は、「愛情」「軽口」「無駄」「恋心」「好感」「切実な愛」などです。
2019.08.16
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☆5月28日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(12回目)に行きました。その内容を紹介しています。セッコクの花です。(2019年5月28日撮影)。☆セッコクは、本州中部以南から四国・九州・沖縄の山地の常緑樹林内の樹上や岩上に着生するラン科セッコク属の多年草です。☆高尾山では、6号路のスギの老木の枝の上に着生して美しい花を咲かせています。☆セッコクの根茎(こんけい)は、紐(ひも)状で、白い根はすき間や樹皮の間などに伸びて地上部を支えています。☆セッコクの茎は束生(そくせい)して長いものは20センチ位になり、葉は茎の上部にあって平面的に並び長さ3~5センチの広線状で先端は尖っています。☆セッコクの花期は5~6月で、前々年生の葉が落ちた茎の上部の節に1~2個の花をつけます。☆セッコクの花は、古い茎に花軸を出して3センチ位の白色で紅色を帯びた花を2個ずつつけます。☆セッコクの花は、萼片が3個と花弁が3個です。萼片は、披針形の背萼片と左右の側萼片の3枚です。左右2枚の側花弁は背萼片と同じ形でやや短く、唇弁は側花弁とほぼ同じ長さで狭卵状の3角形です。写真では、萼片が3枚と花弁が3枚あるのが確認できます。☆セッコク(石斛)の名は、中国名の石斛をそのまま音読みして「セッコク」の名になったそうです。セッコクの太い茎を、石のように硬い水がめ「斛(こく)」に見たたて、石斛(セッコク)の名がついたそうです。☆セッコクの花言葉は、「私を元気づける」「あなたを元気づける」「豊かな笑顔」だそうです。「私を元気づける」「あなたを元気づける」は、古くから薬効のある植物として親しまれてきたことにちなんでつけられたそうです。
2019.08.15
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☆5月28日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(12回目)に行きました。その内容を紹介しています。ジャケツイバラの花です。(2019年5月28日撮影)。☆ジャケツイバラは、本州(宮城県・山形県以南)から沖縄の低山地、川辺、野原などに生える蔓性の落葉低木です。☆植物図鑑では、高さ2メートルくらいの落葉低木と書かれていますが、蔓状の茎が他の樹木に絡みついて登って行くので、高さ数メートルの高い位置で花が咲いています。☆枝は蔓状にのび、鋭い刺がありますが、枝や葉軸にも刺があります。☆ジャケツイバラの葉は、2回偶数羽状複葉で3~8対の羽片をつけ、各羽片には5~12対の小葉がつきます。☆小葉は長さ1~2.5センチ、幅5~10ミリの長楕円形です。☆ジャケツイバラの花期は5~6月で、枝先に頂生の総状花序をつけます。☆ジャケツイバラの花は黄色で、5枚の花弁の最上位がやや小さく左右相称です。花の中央に、赤い雄蕊が見えます。☆ジャケツイバラ(蛇結茨)の名は、蔓状の枝が樹木に巻きつく様子を蛇が絡まっているかのように例えたことに由来します。イバラ(茨)は、トゲのある木の総称です。☆ジャケツイバラの花言葉は、「賢者」です。
2019.08.14
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☆5月28日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(12回目)に行きました。その内容を紹介しています。サワハコベの花です。(2019年5月28日撮影)。☆サワハコベは、本州・四国・九州の山林下の湿地に生えるナデシコ科ハコベ属の多年草です。☆サワハコベの茎は地を這い、節部からひげ根を出し、上部は斜上して枝を分け高さ10~30センチになります。茎は、無毛です。☆サワハコベの葉は対生し、長さ2~4センチの卵形から三角状卵形で、先は鋭形です。☆サワハコベの葉の表面には、短毛があります。☆サワハコベの花期は5~7月で、葉腋に直径1~1.5センチの花を単生し、花には長い柄があります。☆萼片は5個で、長楕円状披針形で、先は鋭形です。☆サワハコベの花弁は5個で、先端は浅く裂けています。雄蕊は10個、雌蕊花柱は3個、雄蕊の花糸の基部には毛があります。☆サワハコベ(沢繁縷)の名は、沢沿いに生えるハコベであることに由来します。☆サワハコベの花言葉は、「初恋の思い出」です。
2019.08.13
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☆5月28日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(12回目)に行きました。その内容を紹介しています。サイハイランの花です。(2019年5月28日撮影)。☆サイハイランは、北海道から九州の山地の林床に生えるラン科サイハイラン属の多年草です。☆サイハイランの葉は1~2個で偽球に頂生し、長さ20~40センチ、幅4~8センチの長楕円形、基部は3~10センチの葉柄となるそうですが、観察できませんでした。☆サイハイランの花茎は偽球に側生し、直立して高さ30~50センチ、太さ3~5ミリで、基部には数個の鞘状葉があります。写真でも、花茎の基部に数個の鞘状葉があるのがわかります。☆サイハイランの花期は5~6月で、10~20個の花を密につけて総状花序となります。花は密にやや偏側性の花序を作ってつきます。花柄の付け根に、線状披針形で先が鋭く尖った苞があります。☆サイハイランの花は、淡緑褐色で紅紫色を帯び、下垂して弁はあまり開きません。☆3個の萼片(背萼片・側萼片)および2個の側花弁は、線状倒披針形、長さ3~3.5センチ、幅4~5ミリで、先は鋭く尖っています。☆唇弁は長さ約3センチ、幅1.8ミリで、細長くて蕊柱を包んでおり、基部はわずかに嚢状にふくれて中に蜜を分泌し、先は3つに分かれて側片は紫色を帯び長さ約4ミリ、中片は長さ約9ミリ、幅4.5ミリ、先は切形で少し外にそり返っています。☆蕊柱は棒状で長さ2.6センチ、花粉塊は4個です。左右に側花弁があり、蕊柱の下に唇弁があります。☆サイハイラン(采配蘭)の名は、花序の様子を戦国時代の陣中で武将が命令を指揮する時に使う采配に見立てて名づけられました。☆サイハイランの花言葉は、「人生の勝負師」です。
2019.08.12
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☆5月28日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(12回目)に行きました。その内容を紹介しています。オカタツナミソウの花です。(2019年5月28日撮影)。☆オカタツナミソウは、本州・四国の丘陵地の林縁に生えるシソ科タツナミソウ属の多年草です。☆オカタツナミソウの茎は直立し、高さ10~50センチになります。☆茎には、下向きの毛が密にあります。葉柄にも毛が見えます。☆オカタツナミソウの葉は対生し、1~2センチの葉柄があり、広卵形から3角状卵形で、縁には数個の波状歯があって、先端は鈍く基部は広いくさび型、表面にはまばらに毛があります。☆オカタツナミソウの葉は上の方で密集し、上側の葉が大きくなるのが特徴です。☆オカタツナミソウの花期は5~6月で、茎頂に短い花穂を作り、茎先にかたまって花がつきます。☆花冠は淡紫色で長さは約2センチ、下唇は折れ曲がり斑紋は薄く、ほとんど斑紋がない場合も見られます。☆萼は上下2唇に分かれ、大きな円形の上唇が立ちます。花後には上下唇は閉じてしまいます。花冠や萼には、腺点や腺毛があります。☆オカタツナミソウ(丘立浪草)の名は、丘に生えるタツナミソウ(立浪草)です。タツナミソウ(立浪草)の名は、花が片側を向いて咲く様子を寄せる波に見立てたことに由来します。
2019.08.11
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☆5月28日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(12回目)に行きました。その内容を紹介しています。イヌガラシの花と果実です。(2019年5月28日撮影)。☆イヌガラシは、北海道から九州・沖縄の低地の原野や道ばたに多いアブラナ科イヌガラシ属の多年草です。☆イヌガラシの茎は赤紫色で直立して分枝し、高さ10~60センチになります。☆イヌガラシの根生葉は、浅く羽状に裂けるものもあります。☆イヌガラシの葉は、柄がないかまたはあり、長楕円状披針形から卵形、先は鈍形、基部は細くなり、上部のものではやや耳状となって半ば茎を抱き、縁に粗い鋸歯があるか頭大羽状に分裂します。☆イヌガラシの花期は4~9月で、黄色い4弁花を総状につけます。☆イヌガラシの花は、萼片は4個で2.5~3.5ミリの長楕円形、黄色い花弁は4個で長さ3~4ミリの長倒卵形です。☆雄蕊は6個、雌蕊は1個です。☆イヌガラシの長角果は長さ1~2.4センチで、線形で開出する長さ3~12ミリの柄があり、斜上または開出して先は少し上向きに曲がります。☆イヌガラシ(犬芥子)の名は、花や果実がカラシナ(芥子菜)に似ているが食用にならないことから名づけられました。イヌ(犬)は、役に立たないものにつけられます。なお、イヌガラシの若い葉は食べられるそうです。☆イヌガラシの花言葉は、「平凡の非凡」「品格」「恋の邪魔者」です。
2019.08.10
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☆5月28日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(12回目)に行きました。その内容を紹介しています。ホシザキイナモリソウの花です。(2019年5月28日撮影)。☆ホシザキイナモリソウは、高尾山で最初に発見されたイナモリソウの変種です。ホシザキイナモリソウは、小さめの花弁の縁が内側に折りたたまれる状態で咲くので、細い星形に見えます。☆イナモリソウの花冠は普通5つに分かれていますが、ホシザキイナモリソウは6~7つに分かれることも多いようです。この花は、花冠が6つに分かれています。☆ホシザキイナモリソウ(星咲稲森草)の名は、牧野富太郎博士が高尾山で発見して命名し、1926年に発表したそうです。ホシザキイナモリソウ(星咲稲森草)の名は、花冠が細く5つに分かれており、文字通り「星」咲きの「稲森草」です。ホシガタイナモリソウ(星形稲森草)という表記も見かけました。
2019.08.09
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☆5月28日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(12回目)に行きました。その内容を紹介しています。イナモリソウの花です。(2019年5月28日撮影)。☆イナモリソウは、本州(関東南部以西)から四国・九州の山地の路傍などに生えるアカネ科イナモリソウ属の多年草です。☆イナモリソウは、地下に伸びる細い根茎があり、その先端に地上に直立する短い地下茎を着けます。茎は、高さ3~5センチ、まれに10センチになり、全体に毛が密生します。☆イナモリソウの葉は対生し、2~3対の葉がつきます。上部の2対が互いに接近しているので、あたかも4輪生のように見えます。☆イナモリソウの葉は、長さ2~6センチ、幅1.5~4センチの卵形から3角状卵形で、先は鋭く尖り基部は円形またはやや心形です。両面に白色の軟毛があります。☆イナモリソウの花期は5~6月で、葉腋に1個、または茎頂部に1~2個の淡紅紫色の花をつけます。☆萼は鐘形で、半ばまで5つに分かれ、裂片は広披針形で鋭く尖っています。萼片には、剛毛が密に生えています。☆イナモリソウの花は、花冠は長さ2~3センチ、直径2~3センチの筒状漏斗形で、先は5つ(まれに6つ)に分かれて平開します。先端は円頭から鈍頭で、切れ込んだ3角状の尖りがあり、縁は波打ち、筒部の内側に白毛があります。☆雄蕊は5個で花筒上部につき、雌蕊は1個で柱頭が5つに分かれています。なお、花には(1)雌蕊が短く雄蕊が雌蕊より上部につく型、(2)雌蕊が長く雄蕊が雌蕊の下部につく型の2つの型があるそうです。☆イナモリソウ(稲森草)の名は、江戸時代に尾張の花屋の九兵衛が伊勢菰野(現在の三重県)の稲森山で発見し、イナモリソウ(稲森草)と名づけたことに由来します。☆イナモリソウの花言葉は、「静かな愛情」です。
2019.08.08
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☆5月15日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(11回目)に行きました。その内容を紹介してきました。初夏の山野草(番外編)です。イワタバコの葉が目立つようになっていました。(2019年5月15日撮影)。☆イワタバコの花は、7月には観察できると思いますので、その時に紹介します。☆コミヤマスミレが、群落で咲いていました。☆コミヤマスミレの花については、2019年7月10日の日記で紹介しました。◎コミヤマスミレの花(2019年7月10日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190710/☆ヒトリシズカは、果実が成長してきていました。☆ヒトリシズカの花については、2019年7月17日の日記で紹介しました。◎ヒトリシズカの花(2019年7月17日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190717/☆ミミガタテンナンショウは、果実が成長してきていました。☆ミミガタテンナンショウの花については、2019年5月29日の日記で紹介しました。◎ミミガタテンナンショウの花(2019年5月29日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190529/
2019.08.07
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☆5月15日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(11回目)に行きました。その内容を紹介しています。マルバウツギの花です。(2019年5月15日撮影)。☆マルバウツギは、本州(関東地方以西の太平洋側)から四国・九州の山野の日当たりの良い斜面に生えるアジサイ科ウツギ属の落葉低木です。ウツギ属はユキノシタ科に分類されていましたが、APG分類体系ではアジサイ科に分類されました。☆マルバウツギは、高さは1.5メートルくらいで、よく分枝します。☆マルバウツギの樹皮は、灰色または灰褐色で縦に裂け、古くなるとよく剥がれます。今年枝と前年枝は紫褐色を帯びています。☆マルバウツギの葉は対生で、葉身は卵円形または卵形で、両面ともに星状毛があり、縁は不揃いな鋸歯があります。☆マルバウツギの花期は5月で、今年枝の枝先に円錐花序を出し、約1cm1センチの小さな花を多数つけます。花序のすぐ下の葉は、他の葉と異なり柄がなく線形で細くて短いのが特徴です。☆マルバウツギの花は、5個の花弁は平開するため、花の中心部にオレンジ色の花盤が目立つのが特徴です。☆雄蕊は10個で、花糸に翼があり、翼の上部はなだらかな肩になり、歯はありません。花柱は3個です。☆マルバウツギ(丸葉空木)の名は、ウツギ(空木)に比べて葉が丸いことに由来します。☆マルバウツギの花言葉は、空木と共通で「古風」「風情」「秘密」です。
2019.08.06
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☆5月15日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(11回目)に行きました。その内容を紹介しています。ヤブヘビイチゴの花です。(2019年5月15日撮影)。☆ヤブヘビイチゴは、本州(関東地方以西)から九州の藪や林縁に多く生えるバラ科キジムシロ属の多年草です。ヤブヘビイチゴは、ヘビイチゴ属に分類されていましたが、遺伝子解析の結果キジムシロ属に非常に近いことが明らかにされ、キジムシロ属に変更されました。☆ヤブヘビイチゴの茎は地を這い、長く伸びます。☆ヤブヘビイチゴの葉は、濃緑色で3小葉からなり、長い葉柄があります。小葉は、長さ3~7センチで、頂小葉は菱形状惰円形なのが特徴です。同じキジムシロ属のヘビイチゴの小葉は、先が丸くなっています。☆ヤブヘビイチゴの花期は4~6月で、花柄は長さ3~6センチで、黄色の花を1個つけます。☆萼片(内萼片)は、長さ4~10ミリの三角状で5個、その外側に葉状副萼片(外萼片)が5個重なってつきます。☆外側の副萼片は、大きくて目立ちます。☆ヤブヘビイチゴの花は、直径1.5~2.5センチで、花は黄色の5弁花です。☆花弁は、長さ4~8ミリです。雄蕊はふつう20個(多い時もある)で葯は黄色、雌蕊も多数あります。写真でも、20個の雄蕊を確認できます。☆ヤブヘビイチゴ(藪蛇苺)の名は、漢名で、中国では薬用に用いられています。藪や林縁に多く生えるので「ヤブ(藪)」の名がついたようです。ヘビイチゴ(蛇苺)の名は、ヘビが食べるイチゴと考えられ、このイチゴを食べに来る小動物をヘビが狙うこと、ヘビがいそうな所に生えることなどから、名づけられました。☆ヤブヘビイチゴの花言葉は、「可憐」「幸福」「恋愛成就」などです。
2019.08.05
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☆5月15日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(11回目)に行きました。その内容を紹介しています。ヘビイチゴの花です。(2019年5月15日撮影)。☆ヘビイチゴは、日本全土の日当たりの良い湿った草地に生えるバラ科キジムシロ属の多年草です。ヘビイチゴは、ヘビイチゴ属に分類されていましたが、遺伝子解析の結果キジムシロ属に非常に近いことが明らかにされ、キジムシロ属に変更されました。☆ヘビイチゴの茎は短く、匍匐茎を出して地面を這って伸び、節から根を出して増えます。☆ヘビイチゴの葉は、黄緑色で3小葉からなります。小葉は、長さ2~3.5センチで、先端は丸いのが特徴です。同じキジムシロ属のヤブヘビイチゴの小葉は、先が尖っています。☆ヘビイチゴの花期は4~5月で、葉腋から長い柄を出し、黄色の花を1個つけます。☆萼片(内萼片)は、長さ3~5ミリの三角状で5個、その外側の副萼片(外萼片)は長さ3~7ミリの葉状で5個あります。☆花を上から見ると、外側の副萼片は垂れ下がって、ほとんど見えません。☆ヘビイチゴの花は、直径1.2~1.5センチで、花は黄色の5弁花です。☆花弁は、長さ2.5~5ミリで幅が広く、倒心臓形(ハート形)です。雄蕊は20個で葯は黄色、雌蕊も多数あります。写真でも、20個の雄蕊を確認できます。☆ヘビイチゴ(蛇苺)の名は、漢名で、中国ではヘビが食べるイチゴと考えられ、このイチゴを食べに来る小動物をヘビが狙うこと、ヘビがいそうな所に生えることなどから、名づけられました。☆ヘビイチゴの花言葉は、「可憐」「小悪魔のような魅力」などです。
2019.08.04
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☆5月15日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(11回目)に行きました。その内容を紹介しています。フタリシズカの花です。(2019年5月15日撮影)。☆フタリシズカは、北海道から九州の低山地に分布し、山野の林内に生えるセンリョウ科チャラン属の多年草です。☆フタリシズカの葉は、上部の節に2~3対がやや間隔をあけて対生します。☆フタリシズカの葉は緑色で光沢はなく、ふちに細かい刺状の鋸歯があります。☆フタリシズカの穂状花序は、フタリシズカの名の通り2本が一般的ですが、1本から5本以上になることもあります。☆このフタリシズカの花は、穂状花序が3本です。☆このフタリシズカの花は、穂状花序が5本です。☆フタリシズカの花のつくりは、穂状花序で白く3つに分かれて見えるのが雄蕊の花糸です。フタリシズカの3本の花糸は短く、雌蕊を囲むように内側に曲がっています。☆3本の雄蕊花糸の内側には、葯がついています。やや大きい真ん中の花糸には基部の内側に葯が2個つき、外側の2本の花糸には1個ずつの葯がつきます。雄蕊の花糸の付け根内側に、雌蕊の柱頭があります。☆フタリシズカ(二人静)の名は、能の謡曲「二人静」の中で静御前の霊とその霊に憑かれた菜摘女(なつめ)が舞を舞う姿に、この花の2本の花序を見立てて付けられたそうです。☆フタリシズカの花言葉は、「いつまでも一緒に」「静御前の面影」などだそうです。「いつまでも一緒に」は寄りそうように並んでひっそりと咲く2本の花穂に由来するようですし、「静御前の面影」は名前の由来通りのようです。
2019.08.03
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☆5月15日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(11回目)に行きました。その内容を紹介しています。ハナイカダの花(雌株の雌花)です。(2019年5月15日撮影)。☆ハナイカダは、北海道(南部)から本州・四国・九州の山地の林内に生えるハナイカダ科ハナイカダ属の落葉低木です。ハナイカダは、クロキストン体系ではミズキ科に分類されていましたが、APG分類体系ではハナイカダ科に分類されました。☆ハナイカダの葉は互生し、葉身は長さ3~16センチ、幅1.5~6センチの広楕円形です。☆ハナイカダの葉は、楕円形で先端は尾状に鋭く尖っており、縁には低い鋸歯がありますが、鋸歯の先端は短い針状になっています。☆ハナイカダは、雌雄異株・雌雄異花です。ハナイカダの雌花です。花弁が3個で、後ろに反り返っています。雌蕊花柱は、柱頭が3つに分かれています。雄蕊は見えません。☆ハナイカダの花は、花被片の付け根より下に子房がある子房下位です。☆植物の花序は一般的には葉腋から出ることが多いのですが、ハナイカダの場合は、花序が葉腋から出たもので、その軸が葉の主脈と癒合したために、進化の過程でこの形になったと考えられるそうです。花序から葉柄につながる葉の主脈は、花序から葉の先にのびる主脈よりも明らかに太くなっており、花序の軸と葉の主脈が癒合したことを示しています。☆ハナイカダについては、2019年4月4日の日記で紹介しました。◎葉の上に花が載っている様子を筏にのる人に見たてたハナイカダの花と果実(2019年4月4日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190404/
2019.08.02
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☆5月15日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(11回目)に行きました。その内容を紹介しています。ツクバネウツギの花です。近くで観察できましたので再掲載です。7月3日の日記と記事が重複していることをお断りしておきます。(2019年5月15日撮影)。☆ツクバネウツギは、本州(東北地方の太平洋側、関東・中部地方以西)から九州の日当たりのよい丘陵や山地に生えるスイカズラ科ツクバネウツギ属の落葉低木です。☆ツクバネウツギは、樹皮は灰褐色で、よく分枝して茂り、高さは2メートルになります。☆ツクバネウツギの葉は対生し、葉身は卵形から楕円状卵形で、先はしだいに細くなってとがり、基部は広いくさび形から円形です。縁には不規則な粗い鋸歯があります。☆ツクバネウツギの花期は5~6月で、花は新枝の先に2個ずつつきます。☆ツクバネウツギの萼は基部まで5つに分かれ、5個の萼片の大きさが同じで、長楕円形で長さ5~12ミリです。同じツクバネウツギ属のオオツクバネウツギは、萼片は5個ですが、背側の1個は他の4個と比べて小さくなっています。☆ツクバネウツギの花冠は、長さ2~3センチの漏斗状で、細い花筒からやや急に鐘状に広がります。☆花は白色、ときに淡黄色や淡紅色を帯びます。花冠の上唇は2つに分かれ、下唇は3つにわかれています。下唇の内側に橙色の網状紋があります。☆雄蕊は4個で、雌蕊は1個です。☆ツクバネウツギ(衝羽根空木)の名は、果実に5枚の萼が付いたものが羽根つきの羽のように見えることから名づけられました。☆ツクバネウツギの花言葉は、「長い友情」です。
2019.08.01
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☆5月15日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(11回目)に行きました。その内容を紹介しています。コバノタツナミの花です。(2019年5月15日撮影)。☆コバノタツナミは、本州(関東地方以西)から九州の海岸近くや林縁に生えるシソ科タツナミソウ属の多年草です。タツナミソウの変種です。☆高さは、5~20センチになります。☆茎や葉・葉柄には、開出毛が目立ちます。☆コバノタツナミの葉は対生で、長さ・幅とも約1センチです。葉の表面には、短毛が密生しています。タツナミソウ(長さ・幅とも約1~2.5センチ)に比べて大きさが小さく、鋸歯が少ないのが特徴です。☆コバノタツナミの花期は5~6月で、茎の先端に穂状花序をつけ、同じ方向に青紫色の唇形花を多数つけます。☆コバノタツナミの萼は上下2唇に分かれ、大きな円形の上唇が立ちあがっています。花が終わると、唇形の萼が口を閉じたように残ります。☆コバノタツナミの花は、花冠が長さ1.5センチで、基部で直角に曲がり、上を向きます。花冠にも、毛が目立ちます。☆下唇の全面に班紋がつきますが、斑紋はほとんど見えないものや形が変化します。☆コバノタツナミ(小葉の立浪)の名は葉が小さいタツナミソウで、タツナミソウ(立浪草)の名は花が片側を向いて咲く様子を寄せる波に見立てたことに由来します。別名は「ビロードタツナミ」で、茎や葉、花冠にビロードのような短毛が密生することに由来します。☆コバノタツナミの花言葉は、「私の命を捧げます」「心の動揺を抑えて」です。
2019.07.31
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☆5月15日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(11回目)に行きました。その内容を紹介しています。コゴメウツギの花です。(2019年5月15日撮影)。☆コゴメウツギは、北海道から九州の低山地の日当たりの良いところに生えるバラ科コゴメウツギ属の落葉低木です。高さは、1~2.5メートルになります。☆コゴメウツギの茎は、灰褐色で縦に筋が入りますが、若枝は紅褐色で軟毛があり、よく分枝します。☆コゴメウツギの葉は互生し、葉身は卵形で、先は尾状に尖ります。縁は羽状に浅~中裂し、欠刻状の鋸歯があります。☆コゴメウツギの花期は5~6月で、今年枝の先端または葉腋から花序軸を伸ばし、円錐状または散房状の花序を作り、小さな白い花を多数咲かせます。☆コゴメウツギの花は、直径4~5ミリの白色の5弁花です。☆萼筒は浅い杯状で、萼裂片は楕円形で鈍頭です。5個の萼裂片と、それより長い5個の花弁で、10弁花に見えます。☆雄蕊は10個で花弁より短く、雌蕊は1個で子房に軟毛があります。☆コゴメウツギ(小米空木)の名は、白い花や蕾が小米(砕けた米粒)に似ていて、花がウツギに似ていることに由来します。☆コゴメウツギの花言葉は、「運の強い人」「鋭い感性」です。
2019.07.30
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☆5月15日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(11回目)に行きました。その内容を紹介しています。クワガタソウの花です。(2019年5月15日撮影)。☆クワガタソウは、東北地方南部から関東・中部地方、紀伊半島の林中に生えるオオバコ科クワガタソウ属の多年草です。クワガタソウ属は、新エングラー体系、クロキストン体系ではゴマノハグサ科に分類されていましたが、APG分類体系でオオバコ科に分類されています。☆クワガタソウは、茎が数本直立又は斜上し、高さ10~20センチになります。茎には、上向きの曲がった白色の毛があります。☆クワガタソウの葉は対生し、葉柄は長さ0.5~2センチで基部が合着します。葉身は、長さ1~5センチの卵形で、縁に6~9対の低い鋸歯があり、先は鋭形、基部は円形、両面とも有毛です。☆茎上部の葉は、葉柄が短く、葉が大きくて、長いのが特徴です。☆クワガタソウの花期は5~6月で、上部の葉腋から出る短い総状花序に花を1~5個つけます。☆小花柄は短く有毛で、萼は4つに分かれ、萼片は狭倒披針形で、やや先が尖り、果実ができた時にも残ります。☆クワガタソウの花は、直径8~13ミリ、花冠は淡紅紫色(淡ピンク色)、4つに深く別れ、紅紫色の条線があります。雄蕊が2個。雌蕊が1個です。☆花冠の上部の裂片に、紅紫色の条線が目立ちます。☆クワガタソウ(鍬形草)の名は、扁平な三角状扇形の果実と2個の萼片が、兜とその前にある角状の飾りであるクワガタ(鍬形)に似ることに由来します。
2019.07.29
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☆5月15日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(11回目)に行きました。その内容を紹介しています。ガクウツギの花です。(2019年5月15日撮影)。☆ガクウツギは、本州(関東南部・東海・近畿地方)・四国・九州の山地の斜面や林下に生えるアジサイ科ウツギ属の落葉低木です。ガクウツギはユキノシタ科アジサイ属に分類されていましたが、APG分類体系ではアジサイ科ウツギ属に分類されました。☆ガクウツギの幹はよく分岐し、高さ1~1.5メートルになります。☆ガクウツギの葉は対生し、葉身は長楕円状披針形で先は尾状に尖ります。縁には低い鋸歯があり、表面は緑色でやや光沢があります。☆ガクウツギの花期は5~6月で、枝の先に散房花序をつけます。☆ガクウツギの花序は、縁に萼が変化した装飾花があります。☆装飾花の萼片は3片が大きくなりますが、大きさがばらばらなのが特徴です。中央には、花弁が3~5枚と雄蕊がある花があります。萼片は、3個のものと4個のものがあります。☆ガクウツギの両性花は、直径が約5ミリで、淡黄色の花弁が5個、雄蕊が長短各5個の10個、雌蕊花柱が3個です。☆ガクウツギの両性花には、淡黄色の花弁が4個、雄蕊が長短各4個の8個、雌蕊花柱が2個のものがあります。☆ガクウツギ(額空木)の名は、花がガクアジサイ(額紫陽花)に似て、枝葉がウツギ(空木)に似ていることに由来します。別名のコンテリギ(紺照木)は、葉に独特の光沢があり、陽の光を受けて紺色に照ることに由来します。☆ガクウツギの花言葉は、「古風」「風情」「秘密」「明日の幸福」です。
2019.07.28
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☆5月15日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(11回目)に行きました。その内容を紹介しています。オニタビラコの花です。(2019年5月15日撮影)。☆オニタビラコは、日本全土の日当たりの良い道端や空き地に生えるキク科オニタビラコ属の1年草または越年草です。越年草とは、秋に発芽し越冬し翌年に花が咲いて枯れる二年生植物のことです。オニタビラコは、高さが20~100センチです。☆なお、花茎が通常1本で茎葉が数枚、花茎は紫色を帯び下部を中心に毛が多いものをアカオニタビラコと呼ぶそうです。これに対して、花茎が通常多数出て茎葉はつかず花茎が紫色を帯びないものをアオオニタビラコと呼んで区別するそうです。☆オニタビラコの根生葉はロゼット状につき、長さ8~25センチ、幅1.7~6センチで、頭大羽状に深裂します。頂裂片は三角状卵形で先は丸くなっています。☆下部の葉は根生葉に比べ、先が尖っています。☆オニタビラコの花期は5~10月で、花茎を真っ直ぐ立てて茎の先に直径7~8ミリの黄色の頭花を複散房状に多数つけます。☆オニタビラコの花は、頭花は舌状花のみからなり、舌状花の数は18~30枚くらいと多く、舌状花の先端は5つに裂けています。☆オニタビラコの花は、花が萎むと花弁の先が赤味を帯びます。☆オニタビラコ(鬼田平子)の名は、オニ(鬼)は大きいという意味があり、タビラコ(コオニタビラコ)に比べて大きいことに由来します。タビラコ(田平子)の名は、放射状に根生葉を広げる様子が田んぼに平たく張りつくようになっていることに由来します。なお、キュウリグサのことをタビラコと呼ぶ地方があるので、タビラコをコオニタビラコ(小鬼田平子)と呼ぶことが多くなっています。☆オニタビラコの花言葉は、「仲間と一緒に」「純愛」「想い」などです。
2019.07.27
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☆5月15日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(11回目)に行きました。その内容を紹介しています。ヒメウワバミソウの花です。これは、雄株の雄花です。(2019年5月15日撮影)。☆ヒメウワバミソウは、本州(関東以西)から四国・九州の山地の陰湿地に生えるイラクサ科ウワバミソウ属の多年草です。雌雄異株で、これは雄株です。☆ヒメウワバミソウの茎は、ときに分岐し、緑色や赤色を帯びることもあります。☆ヒメウワバミソウの葉は互生し、長さ3~6センチの歪んだ卵状長楕円形で、縁に5対以下の粗い鋸歯があり、葉先が長く尾状に伸びます。鋸歯が5対以下で葉先が長く尾状に伸びるのが、同じウワバミソウ属のウワバミソウとの違いです。☆ヒメウワバミソウは雌雄異株です。ヒメウワバミソウの花期は3~5月で、雄花序は長さ1~3センチの柄がある散形花序です。花序は、上に立ってつくのが特徴です。☆雄花は、花被片が4(5)個、雄蕊が4(5)個です。写真では、ともに5個あります。☆雄花の花被片は緑白色で、雄蕊の白い葯はV字型に2つに分かれており、5個の雄蕊が白い星形に見えます。☆写真のように、雄株の雄花序しか観察できませんでした。雌株の雌花序は柄がなく、花被片は3個です。☆ヒメウワバミソウ(姫蟒蛇草)の名は、小型のウワバミソウです。ウワバミソウ(蟒蛇草)の名は、自生している場所がウワバミ(大蛇)の棲みそうなところであることに由来します。茎が柔らかくて水分が多く、山菜のミズナ(水菜)として有名です。「ミズ」は方言で、水辺や湿地帯に自生していることに由来します。☆ウワバミソウの花言葉は、「変わりやすい愛」です。
2019.07.26
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☆5月15日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(11回目)に行きました。その内容を紹介しています。ウメガサソウの花です。(2019年5月15日撮影)。☆ウメガサソウは、北海道から九州の海岸や山地の林内に生えるツツジ科ウメガサソウ属の常緑の小高木です。新エングラー体系やクロキストン体系ではウメガサソウ属はイチヤクソウ科に分類されていましたが、APG分類体系ではツツジ科に分類されました。☆ウメガサソウの茎の高さは5~10センチで、一見すると草本のように見えます。☆ウメガサソウの葉は、長楕円形または披針形で、2~3個が茎の節ごとに輪生状に集まってつき、各段の間には鱗片葉が互生してつきます。葉脈に沿って、白い班が目立ちます。☆ウメガサソウの葉は、先は尖り、縁には尖った鋸歯があります。☆ウメガサソウの花期は6~7月で、茎先に花序が伸び、1~2個の花をつけます。☆ウメガサソウは、1~3個の卵状楕円形の苞があり、点状の細毛があります。☆ウメガサソウの萼は5つに分かれ、萼片は長さ6~7ミリの披針形で先が尖っています。☆ウメガサソウの花は、白い花弁が5個、雄蕊が10個、子房は球形で花柱がありません。花は、下向きに咲き、果実が熟すると上向きになります。蕾でしたので、開花した時に観察したいと思います。☆ウメガサソウ(梅笠草)の名は、花がウメに似た5弁花で、花が下向きに咲くのを笠に見たてたことに由来します。☆ウメガサソウの花言葉は、「厳しい優しさ」「勇気」です。
2019.07.25
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☆5月15日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(11回目)に行きました。その内容を紹介しています。アマドコロの花です。(2019年5月15日撮影)。☆アマドコロは、北海道から九州の山野に生えるキジカクシ科(クサスギカズラ科)アマドコロ属の多年草です。☆アマドコロは、茎の高さは30~80センチで、上部は弓状に曲がります。☆アマドコロの茎には、稜角があります。アマドコロはナルコユリと似ていますが、ナルコユリは茎が丸くて稜がないのに対して、アマドコロの茎には稜(とがったところ)があり丸くないのが決定的な違いです。☆アマドコロの葉は、長楕円形で長さは5~15センチです。☆アマドコロの花期は4~5月で、花は葉腋に1~2個が下垂します。植物図鑑では、花の数が1~2個と書いてあるものが多いのですが、3個のものも見られます。2015年に観察したアマドコロの花です。(2015年4月28日撮影)。☆アマドコロの花は、長さが15~20ミリで、花被片は白色で筒状に合着しています。まだ先端が開いていませんでした。☆2015年に観察したアマドコロの花です。花は6個の花被片が先端部を残して筒状に合着しています。花の基部は淡緑白色で、先端部は緑色が濃くなっています。花の裂片の先端に毛があります。雄蕊は6個、雌蕊は1個です。(2015年4月28日撮影)。☆アマドコロ(甘野老)の名は、地下茎がヤマノイモの1種のトコロ(野老、オニドコロ)に似ており、トコロの地下茎が苦いのに対してアマドコロは甘いので、甘い野老(甘野老:アマドコロ)になりました。☆アマドコロの花言葉は、「元気を出して」「心の痛みの分かる人」「小さな思い出」などです。
2019.07.24
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☆4月28・29日と5月5日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(7回目・8回目・9回目・10回目)に行きました。その内容を22回にわたって紹介してきました。花穂が4本あるフタリシズカの花です。(2019年4月28・29日、5月5日撮影)。☆カンアオイです。葉の白い斑紋が目立つものを観察できました。カンアオイについては、2019年5月23日の日記で紹介しました。◎カンアオイの花と花を包む2枚の苞葉(2019年5月23日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190523/☆初めて出合ったタマノカンアオイについては、2019年7月15日の日記で紹介しました。◎タマノカンアオイの花(2019年7月15日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190715/☆カンスゲの果実です。3月中旬に花を観察し、2019年4月26日の日記で紹介しました。◎カンスゲの花(2019年4月26日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190426/☆シロヤブケマンの花です。シロヤブケマンの花については、2019年6月29日の日記で紹介しました。◎ムラサキケマンとシロヤブケマンの花(2019年6月29日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190629/☆タネツケバナです。ミチタネツケバナ(2019年5月26日の日記)とオオバタネツケバナ(2019年6月27日の日記)について紹介しましたが、タネツケバナの仲間は種の特定が難しいと実感しました。☆チゴユリです。花が3個ある珍しいものを見つけることができました。チゴユリについては、2019年6月24日の日記で紹介しました。◎チゴユリの花(2019年6月24日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190624/☆ツクバキンモンソウです。ツクバキンモンソウについては、2019年6月25日の日記で紹介しました。◎ニシキゴロモの変種ツクバキンモンソウの花(2019年6月25日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20190625/☆高尾山での春の植物観察は、早春(3月12日)から晩春(5月5日)まで10回に及びました。「しろうと自然科学者の自然観察日記」では、時期がずれましたが4月5日から7月23日まで110回にわたって紹介しました。植物の種類は約80種、中でも17種類のスミレとの出合いは印象的でした。紹介できなかったものも多数あり、来年の課題に残しておきます。今後、高尾山での夏の植物観察を紹介する予定です。
2019.07.23
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☆4月28・29日と5月5日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(7回目・8回目・9回目・10回目)に行きました。その内容を順次紹介しています。ラショウモンカズラの花です。(2019年4月28・29日撮影)。☆ラショウモンカズラは、本州・四国・九州の山地の林内の木陰に生えるシソ科ラショウモンカズラ属の多年草です。花茎は直立して、高さ20~30センチになります。☆ラショウモンカズラの茎と葉柄、葉の縁には、毛が生えています。☆ラショウモンカズラの葉は対生し、2~3センチの葉柄があり、三角状心形で、長さ2~5センチ、幅2~3.5センチになり、葉の縁には粗い鈍鋸歯があり、基部は心形です。☆ラショウモンカズラの花期は4~5月で、茎の上部の葉の脇に2~3個の花を横向きにつけます。☆ラショウモンカズラの花の萼は筒状で、15の脈があり、まばらに開出毛が生え、先端は5つに浅く裂けています。☆ラショウモンカズラの花は、大きさが4~5センチの紫色の唇形花です。上唇は紫色で先端が2つに分かれ、下唇は左右と中央に3つに分かれています。☆下唇の大きな中央の裂片は、先端が2つに分かれて下にそり返っており、紫色の斑点があり、白くて長い毛が生えています。花の中に、雄蕊が4本、雌蕊が1本あります。☆ラショウモンカズラ(羅生門葛)の名は、この花の形を平安時代中期の武将である渡辺綱(わたなべのつな:正式な名は源綱)が羅生門で切り落としたとされる鬼女の腕に見立てたとされているそうです。カズラ(葛)は蔓(つる)のことですが、厳密には蔓ではなく、ランナーと呼ばれる蔓のような細い茎(走出枝)が地を這うように伸びていきます。☆ラショウモンカズラの花言葉は、「幸せを招く」「復讐」「油断大敵」です。
2019.07.22
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☆4月28・29日と5月5日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(7回目・8回目・9回目・10回目)に行きました。その内容を順次紹介しています。ヤマツツジの花です。(2019年4月28・29日撮影)。☆ヤマツツジは、北海道(南部)・本州・四国・九州の低山地の疎林内に生えるツツジ科ツツジ属の半落葉低木です。高さは、1~5メートルになります。☆春葉と夏葉の別があり、春葉は春に出て秋に落葉します。春の葉は互生し、長さ2~5センチ、幅0.7~3センチで、卵形、楕円形、長楕円形、卵状長楕円形など大きさや形に変化が多く、先は短く尖り基部は鋭形です。☆ヤマツツジの花期は4~6月で、枝先の1個の花芽に1~3個の花をつけます。☆ヤマツツジの花柄は長さ3~4ミリ、萼片は5個で背面や縁に毛が密生します。☆ヤマツツジの花冠は朱色で、上側内面に濃い色の斑点があります。花冠は漏斗形で5つに分かれ、雄蕊が5個、雌蕊が1個です。濃い色の斑点は「蜜標」といい、昆虫に蜜のありかを教えるためのものです。☆ヤマツツジ(山躑躅)の名は、山野に咲くツツジに由来します。☆ヤマツツジの花言葉は、「燃える思い」「努力」「訓練」です。
2019.07.21
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☆4月28・29日と5月5日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(7回目・8回目・9回目・10回目)に行きました。その内容を順次紹介しています。ヤブニンジンの花です。(2019年4月28・29日撮影)。☆ヤブニンジンは、北海道から九州の三やの日陰に生えるセリ科ヤブニンジン属の多年草です。☆ヤブニンジンの茎は直立し、長い枝を分け、高さは30~70センチになります。☆ヤブニンジンの葉は、長さ7~30センチの2回3出羽状複葉です。☆ヤブニンジンの葉は、薄くて柔らかく、小葉は卵形で、ふちには粗い鋸歯があります。葉柄や茎には、軟毛があります。☆ヤブニンジンの花期は4~5月で、枝先から長い花柄がある複散形花序を出し、白色の小さな花をまばらにつけます。☆花柄は細長く、少総苞片はそり返ります。花には、小花序の中心にある花柱が退化した雄花と、小花序の外側に5個の両性花があります。☆両性花には、2個の花柱と5個の雄蕊があります。5個ある花弁は、内側に曲がっています。子房には、上向きの刺毛があります。☆ヤブニンジンの果実はこん棒状で長さ約2センチ、上部はふくれ、基部は細くなります。果実の先には、2本の花柱が残ります。果実の隆起線には上向きの刺毛があります。☆ヤブニンジン(藪人参)の名は、葉がニンジンに似ており藪に生えることから名づけられました。☆ヤブニンジンの花言葉は、「喜び」です。
2019.07.20
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☆4月28・29日と5月5日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(7回目・8回目・9回目・10回目)に行きました。その内容を順次紹介しています。ミヤマハコベの花です。(2019年4月28・29日撮影)。☆ミヤマハコベは、北海道(西南部)から九州の山地の湿地生えるナデシコ科ハコベ属の多年草です。☆ミヤマハコベの茎は直立し、下部で枝分かれし、高さ30~80センチになります。茎の片側に、軟毛と腺毛があります。☆この写真では、萼片に長い毛があるのが目立ちます。花茎の片側に軟毛があるのがわかります。☆ミヤマハコベの葉は、黄緑色で対生し、広卵形で長さ1~3.5センチ。基部はやや心形で、先は鋭く尖っています。表面は無毛ですが、縁には毛が見えます。下部の葉には葉柄がありますが、上部の葉には葉柄がありません。☆ミヤマハコベの花期は5~7月で、上部葉腋から毛がある花柄を出し、1個の花をつけます。☆ミヤマハコベの花は、直径1~1.5センチの白花で、萼片5個、深く切れ込み萼片より長い花弁5個があります。☆蕾を見ると、萼に長毛があるのがわかります。雄蕊は10個、雌蕊花柱は3個です。☆雌蕊花柱は3個で、蒴果(さくか)は球形で6つに分かれます。蒴果(さくか)とは、乾果(乾燥果)で裂開する果実のことです。☆ミヤマハコベ(深山繁縷)の名は、山地に生えるハコベに由来します。ハコベ(繁縷)の名は、由来が諸説あるようです。
2019.07.19
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☆4月28・29日と5月5日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(7回目・8回目・9回目・10回目)に行きました。その内容を順次紹介しています。ホウチャクソウの花です。(2019年4月28・29日、5月5日撮影)。☆ホウチャクソウは、日本全土の丘陵や原野の林下に生えるイヌサフラン科チゴユリ属の多年草です。☆ホウチャクソウの茎は上部で分枝し、高さ30~60センチになります。☆ホウチャクソウの葉は互生し、長楕円形~広楕円形で先は尖り、表面は光沢があります。☆ホウチャクソウの花期は4~6月で、枝先に淡緑白色の花が1~2個垂れ下がってつきます。☆ホウチャクソウの花のつくりは、6個の花被片(外花被片3個と内花被片3個枚)、6個の雄蕊、1個の雌蕊があります。ホウチャクソウの6枚の花披片は、長さ2.5~3センチで合着せずに筒状に集まっています。花被片の基部は淡緑白色でふくらみ、先端部は緑色が濃くなっています。☆ホウチャクソウの花を下から観察してみました。6個の花被片(外花被片3個と内花被片3個枚)、6個の雄蕊があります。☆別の花です。雌蕊花柱の先端は3つに分かれています。開花直後は雄蕊しか見えませんが、その後雌蕊が伸びてきますので、ホウチャクソウの花は雄性先熟なのでしょうか。☆ホウチャクソウ(宝鐸草)の名は、花の形が寺院の軒先に下がっている宝鐸(四隅に吊り下げられた飾りの大型風鈴)に似ていることから。☆ホウチャクソウの花言葉は、「追憶」「よきライバル」「嫉妬」「あなたを離さない」などです。
2019.07.18
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☆4月28・29日と5月5日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(7回目・8回目・9回目・10回目)に行きました。その内容を順次紹介しています。ヒトリシズカの花です。(2019年4月28・29日撮影)。☆ヒトリシズカは、北海道から九州の山地の林内や草地に生えるセンリョウ科チャラン属の多年草です。高さは、10~30センチです。☆ヒトリシズカの茎は直立し、赤紫色を帯びています。☆ヒトリシズカの葉は、上部には4枚の葉が輪生状についているように見えます。2対の葉が十字形に対生していますが、節間が短いので4枚の葉が輪生しているかのように見えます。☆ヒトリシズカの葉は、先端が尖っており縁には鋭い鋸歯があり、濃緑色で光沢があります。☆ヒトリシズカの花期は4~5月で、茎の先に1本の穂状花序を出し、ブラシ状の小さな白い花をつけます。花には花弁も萼もなく、雌蕊の子房の横に雄蕊がついています。白いブラシ状に見えるのは、長さ約3ミリの3個の雄蕊(花糸、葯隔)で、基部は合着しています。☆ヒトリシズカの花の雌蕊は、雄蕊基部の上にあり、白く丸いのが雌蕊の柱頭です。☆3個の雄蕊のうち、真ん中の雄蕊には葯がなく、外側2個の雄蕊の付け根の下に黄色い葯がついています。☆ヒトリシズカ(一人静)の名は、穂状花序が1本なので、花穂を2~3本以上出すフタリシズカ(二人静)との対比で名付けられたそうです。☆ヒトリシズカの花言葉は、「静謐」「隠された美」「愛にこたえて」だそうです。「静謐」は奥ゆかしい美しさから、「隠された美」は4枚の葉の中からひっそりと白く美しい花を伸ばす姿からつけられたそうです。
2019.07.17
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☆4月28・29日と5月5日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(7回目・8回目・9回目・10回目)に行きました。その内容を順次紹介しています。トウゴクサバノオの花です。(2019年4月28・29日撮影)。☆トウゴクサバノオは、本州(宮城県以南)・四国・九州の山地の沢沿いや林縁の湿ったところに生えるキンポウゲ科シロカネソウ属の多年草です。茎は、高さ10~20センチです。☆トウゴクサバノオの茎は、斜めに立ち上がり、上部で分枝します。植物体全体は無毛です。☆トウゴクサバノオは、茎の基部から数個の長い葉柄がある根出葉を出します。☆トウゴクサバノオの茎葉は対生し、頂小葉は扇形から広卵形で、縁は鈍い鋸歯があり、基部は円形からくさび形となり、短い葉柄の基部の鞘は合着しています。☆トウゴクサバノオの花期は4~5月で、茎先に1~2個の花が横向きから下向きにつきます。☆トウゴクサバノオの花は、全開せず、直径6~8ミリで、淡黄緑色から白色です。☆トウゴクサバノオの花は、花弁のように見える萼片が5個、萼片の内側に小さな5個の花弁が蜜腺化しており、鮮黄色の軍配型で蜜を分泌します。雄蕊は15個ほど、雌蕊は2個です。☆トウゴクサバノオの果実は袋果で、長さが9ミリ、基部で2個が合着してT字型からV字型になっています。片側に種子が約5個入っており、熟すと上側が2つに分かれます。☆トウゴクサバノオ(東国鯖の尾)の名は、トウゴク(東国)はサバノオが九州に分布するのに対して関東地方に多く分布すること、サバノオ(鯖の尾)は2個合着した果実が魚の尾のように見えることから名づけられました。
2019.07.16
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☆4月28・29日と5月5日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(7回目・8回目・9回目・10回目)に行きました。その内容を順次紹介しています。タマノカンアオイの花です。(2019年4月28・29日撮影)。☆タマノカンアオイは、本州(関東南西部)の丘陵から山地に生えるウマノスズクサ科カンアオイ属の多年草です。環境省が絶滅危惧Ⅱ類(Vulnerable)に指定しています。☆タマノカンアオイは、高尾山のあるコースで出合いました。こちらが、1カ所目です。☆こちらが、2カ所目です。☆こちらが、3カ所目です。☆タマノカンアオイの葉は、楕円形に近いハート型で長い柄があります。葉身は厚みがあって光沢があり、葉脈の部分が凹んでいます。凹みは他の種に比べて少ないのが特徴です。☆こちらの葉は、斑入り模様があります。個体によって白色や淡緑色の斑紋があるものとないものがあります。☆タマノカンアオイの花期は4月で、萼筒は先がやや開いた筒形で、暗紫色または暗紫褐色を帯びています。萼片は3つに分かれ、大きく波打っているのがカンアオイとの違いです。萼筒の入口には環状のつばがあり、その外側には白い多数の突起があります。☆上記の花は暗紫色でしたが、こちらの花は暗紫褐色を帯びています。萼片は、大きく波打っています。雄蕊は12個、花柱は6個ありますが、確認できません。☆タマノカンアオイ(多摩の寒葵)の名は、最初に多摩丘陵で発見されたことに由来します。(寒葵)の名は、葉が葵に似ており、「寒」は冬でも常緑であることからと名づけられました。
2019.07.15
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