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録音技師の青年と離婚歴のある年上の女性との幸せな愛の日々と、やがて互いの愛の捉え方の違いから避けられないすれ違いへと向かうさまを描いた切ないラブ・ストーリー。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 冬が終わり、暖かな春がきたような恋の始まり。眩しいくらいに時を過ごして、いつしか季節が終わる物悲しさを知る――純真な青年サンウが一心に想いを寄せた恋の結末は、タイトルどおり悲しい幕切れ。男女の出会いと別れを、等身大に季節の色濃く描いた、優しくて穏やかなラブストーリーでした。初めて、自分でも信じられないくらい相手を好きになる時。それは一生に一度だけなのかもしれません。傷つくことも知らず、愛が変わることも知らず、永遠を信じて、想いの大きさに驚くような、そんな恋。彼は仕事で知り合った年上のウンスと恋に落ちて、最高に幸せな時間を過ごし始めます。愛に終わりがあることを知っているウンスの心の闇が、次第にふたりを遠ざけていくことも、ずっと無邪気ではいられないことも知らずに、いつまでもこの愛がつづいていくと信じていました。サンウのように、ほとんどの人にとって一番最初にした強烈な恋愛は、こんなに盲目なものだったのではないでしょうか。懐かしさと、痛々しさと、切なさと...眠っていた自分の過去の記憶が目を覚ましてくるようで、とても身近に感じられた恋愛模様でした。録音技師の主人公。映像と音のこだわりを感じます。離婚歴のある年上のウンスにとって、彼はいったいなんだったのでしょう。本気で好きになることや結婚に対して、臆病になっていたとしても、彼女のしたことはつれな過ぎて酷でした。そうしなければ別れられないような恋もあるけど、理由さえ話さない一方的な別れというのが悲しい。恋の喪失感を知っているなら、もっと相手に優しくなれてもいいのに。年上だけど身勝手で、ここだけはちょっとう~んと唸ってしまいました。ふたりのどちらにも重点を置いて始まった恋物語は、次第にサンウ一人のものになってしまうのは切ないです。仲睦まじかった頃のふたり再会を経て、またひとつ成長するラストシーンが良かった。無我夢中で想っていた頃の彼が、大きく成長して魅力的になっているのがいいです。実際もきっとこんな感じなんじゃないかな。喪失感を知った人は変わるし、変わったサンウの方が素敵に見えます。彼を手放してはいけなかったのかもしれないと、再会したウンスは少しでも感じたのでしょうか。。後半加速するように彼女の気持がわからなくなっていくのが少し残念でした。家族の描き方も巧いです。今回は、サンウが同居する痴呆症の祖母が、作品に深みを与えてくれてました。昔浮気して家を出て行った夫のことが未だに忘れられない祖母と、彼女の面倒をみる彼の関係にも注目です。ウンスを演じたのはイ・ヨンエ。 最近ではドラマ「宮廷女官 チャングムの誓い」、映画「親切なクムジャさん」で有名ですね。私は「J・S・A」の彼女しか知らなくて、キリッとした深津絵里似の女優さん~と思ってきたのですが、今回はナチュラルで感じが違っていました。本作から5年経ち、最近のお顔を見るとさらに印象が変わって見えますが相変わらずおキレイですね。サンウを演じたユ・ジテはかなり長身で顔も長身顔。優しさが滲み出たような演技は印象的です。監督はホ・ジノ。大好きだった処女作「八月のクリスマス」、本作「春の日は過ぎゆく」そして昨年公開になった「四月の雪」のまだ三作品しか監督していません。どれも季節を感じる作品で、雰囲気が好みです。静かで地味だけど、ノスタルジーを感じさせるような、自然と一体になったような作品群。次回作を心待ちにしている監督さんのひとりです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・監督 ホ・ジノ プロデューサー チャ・スンジェ 、キム・ソナ 宮島秀司 、ピーター・チャン 脚本 リュ・ジャンハ 、リ・スクヨン シン・ジュンホ 、ホ・ジノ 音楽 チョ・ソンウ 出演 ユ・ジテ 、イ・ヨンエ 、ペク・ソンヒ パク・イナン 、シン・シネ
2006.08.31
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人間の体験した記憶や感覚を、そのまま他人に追体験させることのできる装置“ブレイン・スキャン”を巡って巻き起る事件を描いたサイエンス・スリラー。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ナタリー・ウッドが撮影中に事故死したという、SFサスペンス。そのためストーリーが変更になったそうですが、とても楽しめました。監督は先日「サイレント・ランニング」を観たばかりのダグラス・トランブルです。他人が経験した記憶や感覚を追体験できる――開発されたマシーンにはあらゆる使い道があります。軍が躍起になって手に入れようとするのも無理ありません。そして、開発者のひとりマイケル(クリストファー・ウォーケン)は、同僚のリリアン(ルイーズ・フレッチャー)が心臓発作で死に行く間際に残した、あの世までの体験にも科学者として心奪われるのでした。悪用しようと目論む軍の人間と、残された開発者チームの闘い、そして科学者である以上知りたくて仕方がない死後の世界。サスペンスに次ぐサスペンスは、短尺なのもあって終わりまで目が離せませんでした。独特のスリルがいっぱい。‘ブレイン・スキャン’にかぎらず、どんなものも使い方によって善にも悪にもなります。このマシーンを使って愛を取り戻し、離婚の危機を乗り越えた、科学者夫婦マイケルとカレン(ナタリー・ウッド)もいれば、追体験にショックを受け死ぬ人間も現れる…恐ろしい発明なのです。このマシーン、実際にあったとしたら怖いですね。。死後の世界を映像にするとなると、万人をしっくりとさせるのは本当に難しいのではないでしょうか。「奇蹟の輝き」などもそうでしたが、自分の観念から大きく外れて引いてしまったりします。デジタル化されたようなこの映像、三途の川が流れてて~光が見えて~などと思っている私にはしっくりときませんでしたが、ストーリーの面白さがあれば十分に楽しめた作品となりました。夫婦の件はとても良かったです。ナタリー・ウッドとクリストファー・ウォーケンが好演しています。ウォーケンは役者さんとしてすごく魅力的ですね。「ディア・ハンター」でも再認識させられましたが、最近の出演作を調べてみると、知らなかっただけでまだまだ活躍してらっしゃるようです。他の作品も、是非探してみたくなりました。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・製作・監督 ダグラス・トランブル 脚本 ロバート・スティッツェル フィリップ・フランク・メッシーナ 音楽 ジェームズ・ホーナー 出演 クリストファー・ウォーケン 、 ナタリー・ウッド ルイーズ・フレッチャー 、クリフ・ロバートソン ジョー・ドーシー 、ジョーダン・クリストファー ドナルド・ホットン 、アラン・ファッジ ジェイソン・リヴリー 、ダレル・ラーソン
2006.08.27
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アウシュビッツ収容所で死の天使と言われたメンゲレ博士が、ナチスの残党と共にある計画を発動した。それは、アメリカとヨーロッパにいる、94人もの人物を殺害する、というものだった。そしてそれは、ナチスの復活を告げる悪魔の計画でもあった……。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 劇場未公開ですが、異色な雰囲気があって面白い!2時間通して上質なサスペンスを味わうことができました。メンゲレ博士は実在人物で、ナチスの医者ヨーゼフ・メエンゲレをモデルにしています。戦後南米に移り住んだり双子の実験をしたりと、この作品は残忍なメンゲレの実話をもとにしたようなもの。フィクションではありますが、真実でもあって、サスペンス展開の巧さとリアリティが相まった怖い作品でした。メンゲレを演じたのはグレゴリー・ペック。出演作はほとんど観ていないですが、「ローマの休日」の印象がすごく強いので、ナチスの人間を演じた姿に驚かされました。別人みたい。味のある演技で、異常なナチスの医者を熱演しています。メンゲレはこの作品が作られた翌年、心臓発作で亡くなったそう。意外な時期で、偶然とは思えないような偶然ですね。。「子どもへの実験を続けるメンゲレ」ナチ・ハンターと呼ばれる、ナチスの生き残りを追う男・リーベルマンを主人公に繰り広げられる物語。演じたローレンス・オリヴィエのおっとりしたような穏やかな物腰が、なんともいえず怖さを倍増をさえてたように思います。たったひとりで挑むには大きすぎる相手に、果敢にも挑み続けるその姿がいい!冒頭で、彼を信望する若者が盗聴器でメンゲレの恐ろしい陰謀を知ります。しかし一味に命を狙われ、死ぬ間際、リーベルマンに情報を託すのでした。始まりの引きからしてすごく、青年が死んでからも物語は面白いように展開していきました。「冷酷さが見て取れる青い目の少年」ヒトラーのクローンという、今でこそ科学的にもありえる題材にはぞっとしますね。メンゲレに作られた青い目の少年や、南米の隠れ家は、かなり不気味。原作の良さももちろんあると思いますが、映画としても面白くて、後味の悪さが似合う良質なサスペンスでした。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・監督 フランクリン・J・シャフナー 製作 マーティン・リチャーズ 、スタンリー・オトゥール 原作 アイラ・レヴィン 脚本 ヘイウッド・グールド 音楽 ジェリー・ゴールドスミス 出演 グレゴリー・ペック 、ローレンス・オリヴィエ ジェームズ・メイソン 、リリー・パルマー ユタ・ヘーゲン 、スティーヴ・グッテンバーグ ジョン・ルビンスタイン 、マイケル・ガフ
2006.08.24
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1900年のウィーン。A・ウォルブルックの気取ったマント男が揚々とした解説者となり繰り広げられる、輪舞のように回り連なる幾つもの恋。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 描かれるのは甘い恋ではなく退廃した恋。男女が織り成していく幾つもの恋を輪舞のごとく連ねていく独特な雰囲気のある作品でした。名だたる女優男優陣が揃ってとても豪華。みえみえの下心や駆け引きも多くて、さすがフランスの男女は違うな~と感じました。古典の名画特有の魅力も味わえますね~ 「一つ目のエピソード。シモーヌ・シニョレ(左)とセルジュ・レジアニ(右)」なぞの紳士(A・ウォルブルック)が語りべとなり、歌いながらそれぞれのエピソードにタイトルをつけ、変装しては登場人物たちに絡んでいきます。なんともユニークな存在で楽しませてくれました。本編にも登場するメリーゴーランドのように、回り回って冒頭のシモーヌ・シニョレと最後のお話のジェラール・フィリップが出会うというのもいい感じですね。全編通して流動的です。カメラは自由に動き、暗転して途切れてはさらに次へと繋がっていくストーリー。沢山の愛の形が楽しめるちょっと変わった古典作品でした。誰かに感情移入するとかじゃなく、まるでコメディのようなタッチで描かれていく娯楽作といえるかもしれません。個人的には下心を唯一ほとんど感じさせない変わり者の詩人を演じたジャン=ルイ・バローが良かったです。「天井桟敷の人々」バティスト役が大好きなので、多少贔屓目もあるかもしれませんね。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・監督 マックス・オフュルス 原作 アルトゥール・シュニッツラー 脚本 マックス・オフュルス 、ジャック・ナタンソン 出演 ダニエラ・ジェラン 、シモーヌ・シニョレ ダニエル・ダリュー 、アントン・ウォルブルック セルジュ・レジアニ 、シモーヌ・シモン オデット・ジョワイユ 、ジャン=ルイ・バロー イザ・ミランダ 、ジェラール・フィリップ
2006.08.20
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たった今、離婚の成立したジルとマリオン。ふたりのターニングポイントとなったある時々のエピソードを、時間を遡りながら描いていくミステリアスなラブストーリー。恋人同士とは少し違う夫婦間の関係。肌を重ねあうべきときそうしなかった二度のエピソードは、始まりで嫌がる妻を無理矢理抱いた、夫ジルの行動への伏線となっていきます。過去に遡ったある時のディナーと、さらに新婚初夜のエピソード。重なりあうべき時そうしなかった、ほんの些細な二つの出来事―。現実でも、小さなすれ違いの積み重ねが、夫婦間に修復不可能な溝を芽生えさせるのかもしれない。 二つ過去に遡った出産の時のエピソードは、女としてはかなり衝撃でした。突然の妊娠異常で、マリオンは未熟児を出産するのですが、支えになるどころか彼はその場から逃げ出してしまう... やるせないのは、瑞々しい出会いが冒頭の離婚へと至ること。恋の移ろいやすさが虚しくて脆くて、ふたりにはなにが欠けていたのだろう。。思いやりか、一度ずつ犯した過ちか、本当は愛ではなかったのか。ある一点では上手くいっていても、次の時点でもそうであるとは限らない、人間関係の不安定さに、絶対はなにだと改めて思う。自由な社会になればなるほど離婚が増えるけれど、夫婦関係を保っていくのは、けっこう大変なことなんじゃないだろうか。自分の結婚生活を、見直してみたりする。 † † †監督 フランソワ・オゾン 製作 オリヴィエ・デルボスク 、マルク・ミソニエ 脚本 フランソワ・オゾン エマニュエル・ベルンエイム 音楽 フィリップ・ロンビ 出演 ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ ステファン・フレイス ジェラルディン・ペラス
2006.08.17
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20歳の青年ブリュノは定職にも就かず、ひったくりなどでその日暮らしの日々。やることなすこと行き当たりばったりで、思考回路もまるで子供のまま。そんなブリュノは、恋人ソニアが自分の子供を産んだとういのに、父親としての自覚どころか関心さえ示そうとしないのだった。ある時、ブリュノは深い考えもなしにその子供を売り捌いてしまう―――。 ベルギーのダルデンヌ兄弟監督が、カンヌ国際映画祭で2度目のパルムドールを授賞した社会派ドラマ。背景となっているのは、本国ベルギーの若者の失業率の高さです。主人公のブリュノもお金欲しさに、愛情の湧かない我子を売り飛ばしてしまうという、驚きの内容。この監督の作品はパルムドールを授賞した「ロゼッタ」も「息子のまなざし」も、若者達の心の闇を見つめたものが多いです。ドキュメンタリータッチで、音楽は使われていず、ありのままの行動をカメラを通して見つめて、観るものに何かを訴えかける作品たち。華やかさや派手なところは微塵もないけれど、インパクトがあっていつまでも印象に残っていきます。 母親ソニアを置いて、父親のブリュノは赤ん坊と乳母車を押して散歩にいきます。しかし帰宅後、乳母車には赤ん坊がいなくなっている・・・!赤ん坊は何処かと詰め寄るソニアに、売ったことを話し大金を見せるブリュノ。ソニアは卒倒して病院に運び込まれてしまいます。父親として絶対に許せないことをした、自覚のない恋人・・・ソニアは警察に通報し、ひったくりと合わせて警察に追われることとなるのです。大人になる瞬間はっきりとはわからない。まして親になる瞬間はもっと分かりません。すこしずつ自覚して、実感して、なっていくもの。その日暮らしでまったく親になることのできなかった青年を通して、子供が子供をつくってしまった悲惨な状況を、彼を育んだ社会を背景に感じさせながら淡々と描いていく痛々しい作品でした。大人になることや親になることのように、自らの罪を自覚して償いはじめるまでを描きますが、ブリュノが流した涙は、どこまでが信用置けるものなのか、最後までわかりません。まっとうな暮らしを始めたとしても、いつどこでくじけるか分からない。それくらい危うい若者の不安定な精神に、不安にならずにいれませんでした。ダルデンヌ兄弟監督が描く率直な訴え掛け。目を離せない作品。ストレートに胸に届きました。● ● ● ● 監督・脚本/ ジャン=ピエール・ダルデンヌ リュック・ダルデンヌ 出演/ ジェレミー・レニエ デボラ・フランソワ ジェレミー・スガールファブリツィオ・ロンジョーネ オリヴィエ・グルメ
2006.08.13
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『指輪物語』と並ぶC・S・ルイスの名作ファンタジー小説をディズニーが映像化したファンタジー。第二次世界大戦下のイギリス。ペベンシー家の子どもたち4人は空襲を逃れ、田舎のカーク教授のもとに預けられる。広い屋敷を探索していた末っ子のルーシーは、空き部屋で大きな衣装だんすを見つけ、何かに導かれるように奥へと進んでいくと…そこは雪に覆われた森の中だった! 冷酷な白い魔女によって100年もの間冬の世界に閉じ込められている、不思議な生きものたちが暮らす国“ナルニア”。4人の幼き子どもたちは、この国の運命が自分たちと偉大な王アスランの手に託されていることを知るのだった…。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 全7章まであるという児童書の第1章目を映画化。この内容で140分は長く感じました。原作はきっともっと良いのだろうと想像しましたが、映画としては間延びしていて、流れも今いちでした。主人公である子役たちも、吹き替えでしたが下手なのが感じ取れて、夢中になれなくて残念。CGには粗さがありましたが、動物に喋らせるどのシーンでも違和感がないのは良かったです。ナルニアの王であるライオン(アスラン)は、本当に傍に居るようで存在感抜群。なにげにスケールが小さく思えてしまったのですが、原作はもっと違うのでしょうね。。ナルニア国にいる間は時が経たない設定でしたが、なぜ4人が一度成人したのかは、よく分かりませんでした。第二章は、すでに来春全米公開が予定されています。「指輪物語」のように続けて見たい気持ちになれるか、先行き不安な第一作目でありました。映画化が難しいとされてきたそうですが、これまでアニメやドラマにはなっていたようですね~動物達がたくさん出てきて、子どもには楽しめる雰囲気なのかもしれません。あくまでも子ども向けとして観れば、がっかりしないかも。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・監督 アンドリュー・アダムソン 製作 マーク・ジョンソン 原作 C・S・ルイス 脚本 アンドリュー・アダムソン クリストファー・マルクス スティーヴン・マクフィーリー アン・ピーコック 音楽 ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ 出演 ウィリアム・モーズリー アナ・ポップルウェル スキャンダー・ケインズ ジョージー・ヘンリー ティルダ・スウィントン ジェームズ・マカヴォイ ジム・ブロードベント
2006.08.12
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30年代のパリを舞台に、売れないソプラノ歌手が男に化け、女装のシンガーとしてスターになったためにおきる珍騒動を描くミュージカルコメディ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「サウンド・オブ・ミュージック」「メリー・ポピンズ」で有名なジュリー・アンドリュース主演、製作を兼ねた監督は夫のブレイク・エドワーズです。あのアンドリュースが、男装をしてゲイの男爵を演じています。恋愛模様と華やかな舞台を盛り込んだ作品。内容もコミカルで楽しいものでした。一夜にして人気を集めたゲイ男爵が演じるビクター(男)とビクトリア(女)。男が女を演じている―と見せかけて、実際は売れないソプラノ歌手がゲイを演じているのです。ビクトリアに惹かれたヤクザの親分(J・ガーナー)は、確たる勘から、どうしてもビクターを男とは思えず、跡をつけてこっそりその正体を突き止めるのですが…。ゲイになりきることで貧乏暮らしから脱した彼女。でも正体を見破られた男爵に、自らも恋をして、次第に男でいることが苦しくなってしまいます。親分も、男装をした彼女と居ると、ゲイ扱いされてあずましくありません……なんとも難しくて可笑しな付き合いの始まりです。二人の関係は、そしてゲイ男爵の行く末はいかに――。すらっとしたアンドリュースの男役は宝塚のようで、なかなかいい感じかも。どうしてもソプラノの声は高くて男役としての歌声に違和感を与えますが、コメディなので気になりません。何度も繰り広げられるショーは美しく華やかで、手放しで楽しめます。当時47歳とは驚き、全然そうは見えませんでした。「サウンド・オブ~」や「メリー・ポピンズ」の時とは違う魅力再発見です。思い切り高音を響かせるとコップやガラスが割れるあの現象、ここにも存在してました! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・監督・製作・脚本 ブレイク・エドワーズ 音楽 ヘンリー・マンシーニ 出演 ジュリー・アンドリュース 、ジェームズ・ガーナー ロバート・プレストン 、レスリー・アン・ウォーレン アレックス・カラス 、ジョン・リス=デイヴィス グレアム・スターク 、ピーター・アーン
2006.08.11
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仲宗根みいこの同名漫画を映画化。沖縄のとある場所に立つホテル・ハイビスカス。外見は古く、客室も一部屋しかない宿だが、一家はみな明るくやさしい個性的な顔ぶれ。三線とビリヤードが得意な父ちゃん、働き者で美人の母ちゃん、黒人とのハーフのケンジにぃにぃ、白人とのハーフのサチコねぇねぇ、そしていつもくわえタバコのおばぁ。小学3年生の美恵子はこんな“インタァナソナル”な家族に囲まれ楽しい毎日を過ごしていた。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 大好きな映画で、夏になったらまた観よう~と思っていた作品です。お付き合いいただいている方はお気づきの通り、私がいつもアップしてるのは初めて鑑賞するものが多いです。映画漬けのそんな中、2度目3度目となると、それは本当に好きな作品だということ。よほど重たい内容でなければ、何度も再見します。先日レンタル店で借りてきたのがこちら。沖縄を舞台にした「ホテル・ハイビスカス」。それからクリスチャン・スレーター主演のアクション「クライム&ダイヤモンド」。ハイビスカスは3回目、「クライム&ダイヤモンド」は5回目になります。一年で観られる映画は、どう頑張ってもたぶん200作品くらい。5年で千本、10年で2千本、一生のうちに観られる映画は実際は本当に少ないのだと実感する今日この頃。できれば知らない作品をいっぱい知りたいけれど、好きな映画をじっくり何度も味わうのもとても大切だな~と思っています。沖縄は、北海道の次に住みたいところ。神々の宿る島。神秘的で自然豊かで憧れる土地です。そこに住む超陽気な家族が繰り広げるに日常は、楽しくて笑顔がいっぱい。太陽のような人々が織り成す夏の一こま。みんな父親の違う3人兄妹の末娘・美恵子は、元気でわんぱくな女の子。クラスの男子二人を家来のように引き連れて、ガジュマルの樹に住むという妖怪キジムナーを探すのに夢中です。そんな彼女のささやか冒険だとか、夏の日の幻だとかを、ユニークにパワフルにノスタルジックに描きます。温かい家族に見守られて生きる美恵子の生命力に、元気を貰わずにはいれません。美恵子の母は、半分だけ目指したい私の目標のような人。余貴美子さんが好演しています。三線の音色や歌声に心ほぐれ~本当に好きだな~とまた思いました。子どもも大人も楽しめる映画。夏の日におすすめの一本です ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・監督 中江裕司 原作 仲宗根みいこ 『ホテル・ハイビスカス』 脚本 中江裕司 、中江素子 音楽 磯田健一郎 出演 蔵下穂波 、照屋政雄 、余貴美子 平良とみ 、ネスミス 、亀島奈津樹 和田聡宏
2006.08.10
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ビタミン剤のセールスマン・マイケルは遠くアリゾナからやって来たが、品物がまったく売れず行き倒れ寸前。“とらや”の人々が面倒をみることになる。そこへ偶然帰ってきたアメリカ嫌いの寅次郎。マイケルと喧嘩ばかりしていたが、美しい英語の先生と知り合ってから突然態度がかわるのだった・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 暑さと雑用に追われ、更新できずにいますが、その間にも3本ほど映画を観ています。BSで全48作放映中の「男はつらいよ」24作目。それから「ビクター/ビクトリア」「ナルニア国物語 第一章」。のんびりアップしていきますのでお待ちください~ 前半と後半に分けてBSで放送されている寅さんシリーズ、つい先日から後半がスタートしました。前半最後の24作目は、アメリカ人俳優を迎えて送る、笑えて泣ける良作。マイケルを演じたのはハーブ・エデルマンで、出演作には数作観たものがありましたが、脇役が多くあまり記憶になかったりします。「ザ・ヤクザ」という作品では高倉健とも共演を果たしているそうです。‘とらや’で厄介になる彼は、西洋の寅。二人の類似点は沢山あって、好きな相手に振られるのも、暮らしぶりも一緒です。ぶつかり合う姿に笑い、打ち解けあってほのぼの。傷心を癒しあう後姿には切ないものを感じて、今度も良く出来ているな~と満足まんぞく。外国人らしい長身を生かしたギャグや、英語漬けになった‘とらや’にもいっぱい笑わせてもらいました見所はなんといってもマイケルが妹さくらに恋する件でしょうか。夫のいるさくらに想いを告げると、さくらは覚えたばかりの英語で「Impossible」と答えます..とてもいいシーン。いつもとは一味違うインターナショナルな「男はつらいよ」を楽しめました。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・原作・監督 山田洋次 製作 島津清 音楽: 山本直純 出演 渥美清 、ハーブ・エデルマン 倍賞千恵子 、林寛子 、香川京子
2006.08.09
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7人の若者を乗せたヨットが、嵐のため無人島に漂着する。彼らより先に、一艘の難破船が漂着していたが乗員の姿はどこにもなく、ただあたりは奇妙な形状のキノコが群生しているばかり。やがて食料の切れた彼らは、恐る恐るそのキノコを食し始めるが……。ウィリアム・ホープ・ホジスンのホラー小説「闇の声」を脚色した恐怖映画。エゴの果てにマタンゴに変身していく人間の姿を描く。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 以前、お世話になっているヤスカイさんに紹介していただいた特撮ホラーです。無人島に漂着した若者たちの、エゴとサバイバルと得体の知れないキノコ怪獣マタンゴへの恐怖を描きます。ずいぶん前の作品でしたが、人間ドラマも丁寧で、見応えありました。どんなに餓えても、決して食べてはいけないキノコ。奇妙なそのキノコには、人間を人間でなくしてしまう作用があることを彼らはまだ知りません。何かに見張られているのを感じながら、残り少ない食料と海で取れる僅かな海草や芋類で食いつなぎ、助かる道を探るのですが・・・。自分だけ助かればいいというエゴ。空腹を我慢できない自制心のなさ。助けあうことが出来ない自己中心的な面々。心理学助教授である主人公・村井(久保明)と、その教え子であり恋人である明子(八代美紀)以外は、会社社長、その愛人、船長、推理作家など皆誠実さを感じられない面々ばかりです。精神力の強さは何ものにも変えられない生き抜く力になる。まともな村井が皆を統率しようと頑張りますが、空腹から死への恐怖にとり憑つかれた他のメンバーらは、すでに自分の損得しか考えられなくなっているのです。村井の回想として語られる設定や、最後に待ち受けているサプライズも良かったですマタンゴの造形は時を経た今でも結構怖い!中毒になっていく経過も、メイクもなかなかです。人の心理と、無人島でのサバイバル、そしてキモかわいい造形の怪獣マタンゴ。盛りだくさんな内容でした。子どもの頃観た沢山の人に、キノコ嫌いとトラウマを植えつけた作品だそう。観る価値十分のホラーでした。原案に星新一氏も携っていたのですね~私は作家・星新一のショートショートが大好きで、文庫ですがほとんど手元に揃っています。次から次へと飛び出すアイディアは素晴らしくて、残念ながら亡くなられてしまいましたが、SF小説とショートショートの神様のような方でしたね。久しぶりにまた読みたいです~・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 監督 本多猪四郎 製作 田中友幸 原作 ウィリアム・ホープ・ホジスン 原案 星新一 、福島正実 脚本 木村武 音楽 別宮貞雄 出演 久保明 、土屋嘉男 、小泉博 、太刀川寛 佐原健二 、水野久美 、八代美紀
2006.08.08
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こんばんは。真狩でのキャンプから無事帰ってまいりました。3泊4日、時間をかけて、美味しい湧き水とともに周辺の観光と登山をしてきました。真狩の隣町であるニセコの‘道の駅’から観た羊蹄山。この山の麓が今回のキャンプ地です。ちなみにニセコの道の駅はキレイなところで、ここの雀たちは人懐っこい。ソフトクリームを食べたりしたのですが、コーンのおこぼれを食べに寄ってきます。最後の日にだけお天気雨がぱらつきましたが、あとは比較的穏やかな天候が続いて一安心。それぞれの夕飯はこんな感じ。初日ビーフシチュー、2日目ポトフ、3日目カレー。煮込み料理ばかりが続いてしまった今回のキャンプでした。本当は地元で買ったお肉を焼いて~と思っていたのですが、色んなことが重なって簡単なものばかりです。料理のお供は、もちろんダッチオーブンこれがあればなんでも料理できます。それでも普通のお鍋はひとつくらいないと困ります。今回はそのお鍋を忘れてしまって予定していたものが作れない! というシーンもありました…それでもなんとか、買わずにダッチオーブンとフライパンだけで過ごしました。雑然とした料理スペース。地元の食材を何でもいいからプラスするのが、毎度の楽しみです。一日目は昼頃到着した後、テントを張って、周辺を観て回って過ごしました。そして2日目。真狩を出て、ニセコ→倶知安→泊→岩内→蘭越→真狩へと観光ドライブ。なかなか行く機会のなかったコースはどこも新鮮です。景色のきれいなところが多くて感激。寄り道しながら走り、海沿いの町・泊では原子力発電所の施設「とまりん館」へ暫し立ち寄りました。中は遊んで学べる科学館のような雰囲気です。一階のロビーには熱帯魚のいる水槽が幾つか。二階には縄文式土器などの展示室。上階からは360度、景色を眺められました。なぜか温水プールもあって、そこは子どもったちで賑わっているようでした。「原発反対!」の看板を眺めつつ、施設を出、今度はニセコパノラマラインを走りました。自然豊かな深い森と山々は、とても雄大です。頂上付近の展望台へは歩いて400メートルほど。暑い日で霞んでいましたが、さっき見学してきた泊原発が小さく見えるほどの良い眺めでした。 キャンプの夜は灯りを楽しめます。ランタンの他にも、キャンドルの灯、シチリンで燃える炭火、そして月と星。明かりのありがたさと温もりを感じます。三日目。朝からニセコの温泉に浸かり、お昼を軽く済ませてから、羊蹄山にこぶの様にのっかた南こぶ展望台まで山登りをしました。標高650メートル。羊蹄山は1900メートルほどあるそうなので、それに比べるとほんのわずかな距離ですが、意外と急勾配な場所もあって過酷でした。汗だくだくで登るうち、5歳の娘はへこたれて「帰りたい」と言い出す始末。。だけど諦めるのも癪です。「絶対行く!」といいきった私は家族から反感をかいつつ...どうにか皆で展望台まで辿り着きました。こちらもまた霞んでいるけれど、眺めはいい。下に望む小さな建物群はキャンプ場の施設。あそこから来たのかと、山登り特有の達成感に浸りました。向こうに見える町は真狩村。がくがくし始めた足でやっとのこと下山してからは、汗を流すべくこの日二度目の温泉へ行きました。羊蹄といえばとにかく湧き水が有名です。山から染み出しす水は美味しくて豊富です4日間で何度も水を汲みに出かけました。キャンプ場から車でいけばすぐ。この湧き水を沸かしてコーヒーを飲んだり、もちろんお料理にも使います。地元の人や観光客が後を絶たない湧き水公園にはお豆腐屋さんがあって、何種類もの品々を試食してから選んで買うことができます。湧き水公園の手前にあるキャンプ場入り口の外灯は、夜になると虫たちが集まる恰好の場所。今回もたくさんミヤマクワガタとノコギリクワガタを捕まえました。最終日、そろそろ帰り支度を~と思った矢先、勢いよく降りだした天気雨。たたむはずのテントは雨に濡れて、しばし片付けの手を休めました。自然には勝てません。。やっと現れた晴れ間に、親はせっせとお片づけ。子どもたちはお友達をつくり、それぞれ遊びに夢中です。知らない子と自然を通して仲良くなれるのもキャンプの醍醐味。男の子はもちろん捕まえた虫の話題で持ちきりでした。前回行った、新しい遊び場完備のキャンプ場もいいけれど、こういう素朴なただ自然があるだけのキャンプ場もいいですね~長く居ても飽きることがありません。数日いると満喫感も倍増。本を二冊も持っていったのですが、意外とぜんぜん進みませんでした…疲れて9時過ぎは寝てしまい、朝は6時に起きての繰り返し。やっぱりまだのんびりぼーっつと読書する時間はあまり持てませんでしたが、これはまた来年の課題。疲れたけど、満喫度の高いキャンプでありました。
2006.08.04
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