おしゃれ手紙

2012.11.26
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カテゴリ: 父の麦わら帽子

筆軸作り ■と共に、「縄ない」も大事な現金収入のひとつだった。
どの家にも■ 縄ない機 ■があった。
縄ない機の前に箱を置いて座る(当時、椅子などなかったので)。
縄ない機の先端についている、ふたつのラッパのような管に藁を数本ずついれ、
両足で足元の二本の板状のもの(仮にペダルとよぼう)を踏む。
すると、からからと音を立てて、両方のラッパ管の藁が送られ、なわれて縄となる。


母がペダルを踏みながら手前のラッパ管に藁を数本入れた。
私は、もう一方のラッパ管に藁を入れる役を進んでかってでた。

次々にラッパ管に藁を送り続け、糸巻き状のものが、いっぱいになると、巻き取り機で形よく整える。
これを「ひとまる」とよんだ。
「ひとまる」を4つで「いっぽん」とよんだ。
「いっぽん」なうと、ふたつ隣村の縄買いの善やんという人の所まで売りに行っていた。


母が忙しい時は、私ひとりで縄ないをした。
縄の重みでペダルを踏むのが重くなったが、それは到着点に近いという喜びでもあった。

小学4年生(だったと思うが)の夏休みには、ひとりで「ひとまる」なった時もあった。

   山での木を伐る時、作物を束ねる時など自分の家でもよく縄を使った。
今では、生活の中に、縄を使うことがなくなった。


子どもたちに縄ない機の体験をさせてやりたい。

藁を使うこと、米作りの終点は、そこにあるような気がするのだ。
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昔 ◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。
★2012年11月26日 *父の麦わら帽子:目次*







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Last updated  2012.11.28 15:05:36 コメントを書く
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