おしゃれ手紙

2020.12.26
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カテゴリ: 父の麦わら帽子


昔、今から65年くらい前のことだったと思う。
私は、お百度参りをしたことがある。
大人のお百度参りの後からついていったことがあるというのが正しいのだが・・・。

(▲近所の神社のお百度石)
お百度参りとは、何か願いを込めて、神社などに百回参ることだ。

その願いとは、近所の小さい男の子が大けがをし、それが治るとようにという願いだ。
ケガをした子、Tクンは、当時、1歳か2歳で妹と同い年だった。
Tクンが遊んでいるところに運悪く、鎌があって、それで大けがをしたというのだが、


(▲こんな感じの祠があった。)
私たちの村にはお寺も神社もなかったが、小さな祠が何か所かあって、その1か所はうちの家の裏にあった。
そこから、村の中心にある広場の祠まで、主婦たちは何度も足を運んだのだった。

まだまだ小さかった私は、事の重大さも分からずに、大人が大勢集まって騒いでいるのが珍しく
皆の後をついて歩いたのだった。

当時は、村には電話もなかったので、医者に運ばれたTクンの様子を知ることは大人でもできないことだった。
分からないから不安が募り、村の主婦はTクンのケガが取り返しのつかないようなことになりませんようにとお百度を踏んだのだろう。
今、たとえコロナが流行っても、みんなは昔の人のように怖がらないのは、電話はおろか、ケイタイまである時代だからだろうか・・・。

神社に行くと、ついついお百度石に目が行く。
小さなTクンが怪我をしたとき、救急車も車もないのにどうやって運んだんだろうと今になって思う。

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Last updated  2020.12.26 00:02:11
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