おしゃれ手紙

2023.02.23
XML
テーマ: 読書(8205)
カテゴリ: 読書

悲憤慷慨する彼にお相手役の保積もお手上げ。
そこへ美貌の歌人恬子が現れ、博多津の唐物商へ誘う。
道真は、書画骨董の目利きの才を発揮し、生気を取り戻す。
その頃、朝廷に出す書類に不正が発覚し、府庁は窮地に。
事態を知った道真は、自ら奇策を…。

朝廷を欺き、意趣返しなるか!
日本史上最も有名な左遷された男の活躍をユーモアのなかに描く歴史小説。
京から大宰府に左遷され泣き暮らす道真だが、美術品の目利きの才が認められる。
大宰大弐・小野の窮地を救う為、奇策に乗り出すが……。
朝廷への意趣返しなるか! 書き下ろし歴史小説。(解説/縄田一男)
★澤田瞳子(サワダトウコ)
1977年京都府生まれ。
同志社大学大学院博士前期課程修了。
専門は奈良仏教史。
2011年デビュー作『孤鷹の天』で第17回中山義秀文学賞を最年少で受賞。
12年『満つる月の如し仏師・定朝』で第32回新田次郎文学賞と第2回本屋が選ぶ時代小説大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

●メモ●  ◎私のコメント
◎菅原道真をはじめ、実在の人物がいる。
★次官・大弐(だいに)小野葛絃(くずお)
有名な文人・小野篁(おののたかむら)の子ども。

わたの原八十島かけて漕ぎ出でぬと人には告げよ海人の釣舟
小野篁(おののたかむら)・・・百人一首より。

なお、能書家として有名な小野道風は、小野葛絃(くずお)の子どもで篁の孫。

花の色は移りにけりないたづらに我が身世にふるながめせし間に
                 小野小町

小野篁(おののたかむら)の孫として、美貌の歌人・恬子(しずこ)こと小野小町も登場している。
●権帥とは、大宰府の長官・帥(そち)の補佐職。


しかし、仕事はさせてなならない、給料もでないという待遇だった。
●季禄とは在京職事官(しきじかん)及び大宰府、壱岐、対馬の官人に年二回与えられる特別賞与。
もっとも保積が任官してこのかた、季禄が春秋ともに下された年は一度もなく、
二年に一度、いや三年に一度も給付があればよいとせねばならぬ有様であった。
●壺折にしていた袿(うちき)を手早く被(かず)き(略)

◎壺折◎
小袖・袿 (うちき) などの裾 (すそ) をたくし上げ、腰のあたりを紐 (ひも) で結び留めてから折り下げること。

◎被(かず)き◎
きぬかずきのこと。公家や武家の婦女子が外出の際、顔を隠すために、頭から背に垂らしてかぶり、両手をあげて支えた単(ひとえ)の衣。かつぎ。
●これまで学者の身で大臣まで登り詰めた人物は、まだ奈良に都があった古(いにしえ)、時の女帝より厚い信頼を寄せられた大学者・吉備真備(きびのまきび)しかいない。
●(略)唐人たちが暮らす「唐坊(とうぼう)」や新羅人の暮らす「新羅坊」といった街区が広がり・・・(略)



吐蕃(とばん)=チベット

突厥=6世紀中頃から8世紀中頃までのモンゴルのこと

●「ああ、あれは訳語屋(おさや)ですわ」
◎訳語屋(おさや)=通訳
●(略)おもむろに取り出した蝙蝠(こうもり)で雨を避けながら(略)。



バナー ボタン

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2023.02.24 00:03:00
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Favorite Blog

自宅庭の整備??にか… New! ふろう閑人さん

初回限定お試し価格… New! ひより510さん

エキナセアの濃いピ… New! dekotan1さん

母の忌 New! 桐山陶子さん

お隣りカフェの絵を… New! 歩楽styleさん

Comments

七詩 @ Re:5/17-3:茨城県・水戸市:保和苑/水戸黄門の格さんの墓(06/17) 天狗党騒動やそれに続く抗争や粛清、桜田…
天地 はるな @ Re[1]:「光る君へ」定子&清少納言「香炉峰の雪」(04/22) 七詩さんへ 定子の清少納言への問いかけ…
七詩 @ Re:「光る君へ」定子&清少納言「香炉峰の雪」(04/22) 定子の母は漢詩の名手で伊周も学才に優れ…

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: