おしゃれ手紙

2023.03.20
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テーマ: 読書(8637)
カテゴリ: 読書

漢字は日本全国共通と思ったら大間違い!
話し言葉に「方言」があるように、漢字にも「地域漢字」や「地域音訓」が存在する。
各地の陸や海でとれる多様な産物、祭祀や地元の言葉でさえも訓読みに変えてきた日本人。
個性豊かな漢字には、先人からのメッセージが込められている。
中国生まれの漢字は、起伏に富んだ日本列島の地形や風土をどのように表現してきたのか、豊富な事例から解説。
著者が撮影した看板などの写真も多数掲載。

●読書メモ  ◎コメント

古くは「ハタケ」は「畠」、「ハタ」は「畑」と国字が区別されていた。

●(略)語尾につく「りん」も、三河の子どもたちなどは「来(こ)りーん」「食べりん!」と実際に「り」の音も明瞭に滑舌よく喋る。

◎「座り」「食べり」など大阪の一部地域でも使う。
「花燃ゆ」で見つけた方言:たべり
命令形が「イ段」になるそうだ。
「もっと飲み♪」
「こっちに座り♪」

「また来(き)♪」
「もう寝り♪」という。  どれも「イ行」だ!!
●「寅」は東京の下町を思い出させる字だが、「虎」は新聞で「阪神」を指す。
●「扇のたわ(山編に弱い)入口」という方言「たわ」に地域独自の造字「たわ山編に弱)」を用いたバス停があったため(略)

◎たわは峠という意味で使われる岡山の方言。
中国地方や山陰にも残っている。
「たお」ということもあるそうで「たお」と入力すると「垰」という字が出た。
「垰」とは?
「垰(たお・たわ)」とは、「複数の山を結んだ尾根(稜線)の間にあるくぼんでいる所・鞍部(コル)」のことを意味する言葉です。

「垰」という漢字は中国地方の山野部の地名などに用いられていることの多い漢字で、「垰」も「垰」と同様に日本で作られた「国字」になります。



「垰」の語源は、「たわむ(山の鞍部がたわんでいる)」にあると言われています。

「峠」と「垰」の違い!
「垰」という漢字は、マスメディアの記事・報道では地名・人名以外ではほぼ使われず、一般的な文書においてもまず使われる場合がない違いがあるのです。

また「峠」を「とうげ」と読む時には、「垰」にはない「物事の勢いが盛んな時・絶頂の時」といった意味を持つ違いもあります。

「垰」は「峠」とほとんど同じ意味を持っていて形だけが異なる「異体字(いたいじ)」として理解することができます。



広島県では「峠本」と合わせて「垰本(たおもと・たわもと)」という名字がありますが、他の地域では「垰」を使用した名字はほとんどありません。
●「靏(つる)」という二十九画にも達する字を用いた姓が九州に目立つと(略)。

◎タレントのつるの剛士の本名が靏野剛士というというのを先日ネットで見た。
調べたら、九州出身だった。
●兵庫県の「龍野市」は、合併に参加する他の地域の感情の配慮が加わり、「たつの市」になった。
自治体名としては、マスメディアなどにおいて新字体の竜野市ではなく龍野だとこだわっていた地名であった。

◎「龍野」と「竜野」は違うといいながら「たつの」とするなんて10年以上住んでいた身としては悲しい。
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Last updated  2023.03.20 00:05:16
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