ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jun 30, 2006
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 今度の土曜日に弦楽三重奏で本番があります。メインの ベートーベンの作品3 以外にもいろいろと弾く予定。
 ビオラのデビーさんが、バイオリン持ち替えを快諾くださったので、ハイドンのディベルティメント(バイオリン二つとチェロ)なども演奏します。

 弦楽三重奏って、普通はバイオリン、ビオラ、チェロの三重奏を指しますが、二つのバイオリンとチェロという編成のほうがレパートリーとしては使えるように思います(特にバロック)。
 で、コレルリのクリスマス協奏曲とか、ヘンデルの「シバの女王の入城」とか、あるいはいろんな弦楽四重奏の曲も ビオラなしで三人だけで弾いちゃえー 、という強引な案が次々と飛び出しては消えました。

 結果的には、裏ワザとして、最終兵器「二つのバイオリンのための協奏曲」(バッハ)を弾きます。
 この曲、ほんとは弦楽合奏を伴奏に従えなきゃいけないのですけど、チェロの伴奏だけでも結構萌えます。

 ただ、やっぱりビオラがいないと ピカルディー終止
 このドッペルの1楽章は基本的に短調で、ピカルディーの三度で長調に変える肝心の役割を担っているのが、例によってビオラパートなので、この音がないのはやっぱり困る。
 悩みに悩んだ結果、今回の演奏会では最後のビオラの音だけは僕が担当することにしました(笑)。

 曲の最後に限らず、ちょっとした転調をするときとか、ビオラがすごく重要なことをやってることってよくあります。今回、ビオラ抜きでこの曲を弾くことには、すごく罪悪感を感じてます。
 何はともあれ、この編成での曲選び、ほんとうに苦労しました。





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最終更新日  Jul 1, 2006 11:05:13 PMコメント(0) | コメントを書く


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