ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

May 8, 2010
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カテゴリ: 映画、テレビ
「H&M」 ★★★☆☆(三つ星)

 楽聖ベートーベン様の音楽や人生に関するドキュメンタリーを鑑賞した。

 正直言ってイマイチ。どんどん早送りしながら観た。よっぽど暇な音楽愛好家には薦められるけれども、あえて無理して観るほどの作品でもない。

 観ている人に楽曲に関する知識があることを前提として作られてるので、素人には難しすぎ。
 かと言って、玄人も観てて辛いと思われ。

 扱われてる一つひとつの素材はどれも素晴らしいのに、編集がまずい。二時間を越える作品になってしまってて、かなり散漫。

 せめて、登場する作品の楽曲名と年代をわかりやすく字幕として出すとかしてほしかったし、そもそも時代が前後してわかりにくいので、一覧表を画面に出すとか、ドイツの当時の地図を見せるとか、もっと工夫できたはず。

 ま、学者や演奏家へのインタビュー映像はそれなりに見ごたえがあった。
 ジャニーヌ・ヤンセンお嬢さま(共演イタマル・ゴラン)、エレーヌ・グリモーお姉さま、さらには、アメリカの羽田健太郎エマニュエル・アックス、レイフオベ・アンスネスらが、カメラの前で熱く語りまくる。



 そしてもちろんお約束ネタは、彼の聴力の悪化、甥カールへの溺愛、引越し貧乏癖、女性遍歴(ロリコン/不倫)など。

 個人的に興味を持ったのは、彼のハイドンやモーツァルトに対する、敬意とも嫉妬ともとれる強い思い入れ。ベートーベンの音楽にかなり影響を与えたお二人らしく。 


<追記>
 ちょうど今、彼の「(ピアノと管弦楽と声楽のための)合唱幻想曲」だかという曲に取り組んでます。来週から欧州に演奏旅行に行くのですが、この曲を引っさげて現地の合唱団と共演します。
 あまりにつかみどころのない曲でかなり焦っており、ベートーベンがますますわからなくなってきました……。






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最終更新日  May 9, 2010 12:56:48 PM
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