ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

May 10, 2016
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「8分の6の神話」

 今春はみんなして忙しく、なかなかカルテットで遊べないのだけれど、今日は久しぶりに四人が結集できた。今回取り組んだのはブラームス3番。三曲ある彼の四重奏曲で唯一の長調、そしてビオラが激しく活躍する(特に3楽章)ことで知られる曲。Vn1 Y氏、Vn2 ぼく、Va N氏、Vc E氏。

 やっぱし1楽章が難しい。(8分の)6拍子って、3+3の二拍子になったり2+2+2の三拍子になったりして楽しめるのが普通。同調のモーツァルト「狩り」に代表されるように、きちっと角ばった緊張感とぐるぐる回ってく円舞感の両方が演出できておいしい。でも、この曲はしょっぱなから3拍めと6拍めが強調され、つまづく感じ。
 きわめつけは、8分の6拍子と4分の2拍子が時間差で随所に現れるとこ。こうゆう難所は、各人が律儀に丁寧に全ての音価を平等に弾くよりかは、速めのテンポで強引に弾き切ってごまかす、という裏ワザもありかと。Vivaceなわけだし。

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最終更新日  May 15, 2016 04:12:06 AM
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