ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Aug 7, 2016
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カテゴリ: 映画、テレビ
「ま組のひと」(評価 ★★★★★ 満点五つ星)

 このテのドキュメンタリーは過度に期待しすぎると外れることが多いので、全く期待せずにお気軽にお気楽に鑑賞したら、激しく気に入った。素晴らしすぎっ。日本でも、てか特にユーラシアの国々で是非公開されてほしい。 http://themusicofstrangers.film/
 副題は「Yo-Yo Ma and the Silk Road Ensemble」。ヨーヨーマさん設立の無国籍多国籍楽団を、2000年の設立当時から2015年までの長期にわたって取材。奇しくもちょうどいま北のほうでやってるタングルウッド音楽祭に彼らが出演してて、ぼくの友人が共演するだかで周りでプチ大騒ぎになってたとこ。

 映画自体は、起承転結になってるわけでなし、幸せな結末というわけでなし、各演奏家がだらだら言いたいこと言ってるだけなのだけれども、それがいい。きちんと各国に出向いて撮影してるし、てか15年もかけて映画作るなんて、それだけで勝手に満点五つ星っ。

 ま、ヨー様が名チェロ弾きであることは既に周知の事実なわけで、彼の場面は少なくてもよかったかも。むしろ、シリア、イラン、スペイン、中国とかの奏者たちが音楽について母国について語りまくるとこが一番の見どころ。演奏家としてというより人間として。

 五輪とかの時期って「国境」が明確になり、国と国とが争い、その結果勝者と敗者に分かれるのをひたすら見せつけられる。だからか、この映画観てたらすごく不思議な気になった。ぼく自身もだけれど、母国を離れて生きる人のホンネとタテマエというのはやはり興味ぶかい。





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最終更新日  Aug 10, 2016 08:34:22 AM
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