諦めて帰りかけた時に同じようなお店だが、
ガイドブックで見たお菓子を売ってるお店に入ってみる。
眉毛げじけじ、ご立派な髭のおじいさんと高校生くらいの男の子がいた。
段になったワゴンに
ロクムを見つけた。これか。
バクラヴァもある。
「おじさん、これください」
「1kg?」
1kgのわけないでしょ!
「1kgじゃないの。ちょっとずつ欲しいの」
わかったのか、わからないのか、おじさんはビニール袋を持ってきた。 ま、まさか、これにゴロゴロって入れてくれるんじゃないよね?!
ロクムはお砂糖みたいので粉粉なわけだし、
バクラヴァはシロップみたいのに漬けてあるからべとべとなんだけど?
スーパーのお惣菜売り場に置いてあるプラスチックboxをとりだして、
ビニール袋を手袋代わりにして入れてくれる。
たくさん入れられても持運べないので、
おじさんがひとつかみする度に 「ok,next」 と言った。
いくらくらいになるんだろう。
値段がわからないまま、買っている。
お金を払う方へいったら ココナッツがまぶしてあるお菓子 があった。
恵方巻きくらいの大きさで中にピスタチオが入っている。
私が興味を持って見ているとパンをかじりながら見ていた
息子さんが「欲しいの?」と eye contact
頷くと彼はパンを銜えたまま、手づかみでそれを箱に入れてくれた。
素朴なんだなー。 でも君、学校から帰って、手洗ったんでしょーね!
そんな神経質なこと言ってたら旅行なんてできないか。
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