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最初はそのお友達宅の近所の公園で体力消耗大作戦
3時過ぎからおやつでつってお友達宅へお邪魔させていただいた
そのお友達と遊ぶ約束をしたのは約1週間前
昨日、約束の最終確認のためメールをし、その返信を見て心に暗雲が立ち込めた
「今エステ(セルフエステ)の勉強中なので、練習のためにお顔をお借りしてもいいかしら?」
という一文があったからだ
そのママって向上心のかたまりのような方
子供が生まれてから3年ぐらいは思いっきり子供べったり、子供中心の生活を送っていたそうで
子供が幼稚園に入ってからものすごい焦燥感に襲われ
それまでやっていたエアロビクスのインストラクターとして働き始め、
ダンスを習ったり、いろんな人と出会って世界を広げているのがとっても楽しいと熱く語っていた
そんな彼女がインストラクターの仕事を一時中断して何かお勉強を始めたということは聞いていたがそれがエステというのは初耳だった
暗雲が立ち込めたのはちょっとした直感かはたまた今までの経験か
友達から普段と異なるアプローチを受けるとそれは大概何かのセールスであったり、あるいは選挙の前だったり、保険の外交だったりした
肌のアレルギーを理由に断るのは簡単だった
でも日頃から彼女の活動的な姿を見ていたので
純真にエステの腕を磨きたいと願っているのであればここはいっちょ人肌脱いであげたいという思いがあった
それから万が一化粧品か何かのセールスに発展したとしてもうまく交わせられる自信もあったし
お肌をマッサージ(?)してもらいたいという下心もあったしね
彼女のお宅へあがって心に宿った暗雲はある確信へと変わりつつあった
以前伺った時にはなかったいろんなものが部屋のあちらこちらに置いてあったからだ
それは健康食品であったり、洗剤であったり、パンフレットだったりするのだが
決まってある会社の名前が入っているのだ
聞く人が聞けば、「あー、あれ!?」とうなるお鍋なんかで有名な会社だ
この会社で私は今までに2度嫌な思いをさせられている
一度目は大学時代の友達がまさに人が変わったようにこの会社のセールスにはまり
だれかれ構わず電話をしまくり
その後3年ぐらい疎遠になってしまったのだ
もう一度は正体を知らされずに有名マンションで行われるパーティなるものに友達に誘われ行くと、まさにその会社の販促会のような催しで、友達には裏切られたような何とも後味の悪い思いをした
いざエステの話になった
彼女はしきりと「自分がきれいでいたいと思ったら、周りの人もきれいにしてあげたくなった」とか
「同じ価値観の人と話をして高めあいたい」とか言っていた
その崇高な理念が彼女の本心から発せられているものなのか
ただマニュアルにある文章を朗読しているだけなのか判別がつかなかった
実際に彼女に顔をいじってもらった
やってもらったのは「基礎化粧品の正しい使い方」という感じだった
彼女の口から出て来る話はとてもためになるもので、知識も相当だった
確かに正しい化粧法とマッサージの仕方で顔全体が0.5ミリほど持ち上がったような効果が得られた
で、これからが本番
私が気になっていたパンフレットを手に取り
今使った化粧品の説明を始めた
それから同じ仕事をしている先輩方がいかに素晴らしく、そこで行われているセミナーがいかにためになるかを力説していた
最後の最後にその会社の勧誘が始まった
ただ買うだけならどうとか
お友達に売るならどうとか
いくら売るといくらのポイントがたまって、自分にはどれぐらい戻ってくるか
いくら以上のポイントが溜まると個人経営者として認められ、30万円ぐらいの月収にはなる、とか
話は行き着くとこまで進んでいった
私は彼女に聞いてみた
「どこまでいくのが目標なの?」
彼女の答えは
「みんなで幸せになりたいの」
最後の最後まで本心が見えなかった
いや、本心を隠していたのが事実とすればやっぱり私が思った姿が本当だったのか
それとも彼女自身がその会社のセミナーなどに一種催眠状態に陥っているのだろうか
私は自己チューのカタマリのような人間なので
おいそれと他人様の幸せのことなど口にできない
これっぽちも考えたことがないかもしれない
自分の子供と自分のことで精一杯だ(正直相方のことまで頭がまわらなかったりする)
こんな私だから、子供の友達ママにいろいろと言われても斜に構えて話半分にしか聞けないのだろうか
私の中では、お金が絡んでかなった幸せにはもう友情は必要ないように思える
今度友達にあったとき、この話をした方がいいのか悩んでしまうし
このママに次回会ったときどういう態度で接するべきかも分からない
本気でエステシャンを目指してたのなら、喜んで実験台でもお客さんでもなるんだけどなぁ