『未熟なボクら ―もう一つのNARUTO-ナルト物語― 』
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第22話「うちは一族の悲劇は」
「なんだとっ!?」
ネジは目を見開く。
「あの五代目に診てもらったのだろう! なんとかしてはもらえないのか!?」
あのネジが、冷静さを失いリーに体を乗り出す。リーにはそれがなんだか可笑しく、そしてうれしく、ふっと笑う。
「手術を受ければ可能性はあると言われました。けれど……成功率は半分にも満たなく……。失敗すれば……死ぬ…そうです……」
「……」
ネジは言葉を失った。
「そんな顔しないでください、ネジ……。ボクは……自分を好きになることは出来たけれど……今回の件で、少し自信を失ってるんです……。だってボクは……手術をするのが怖くて……。死ぬのが怖くて……本当に怖くて……。今回の任務が失敗して……みんな一緒に死ぬことが出来たら楽になれるかもしれないと……心のどこかでそう思ってしまう最低の自分がいて……。やっぱりボクは……まだまだ弱いです……」
リーは自嘲する。
「リー。そんなに自分を卑下するな。お前は立派だ。かつてのオレは、自分のことしか考えていなかった……。けれど少なくともお前は、そんな状況におちいって尚、まわりのことを思いやることが出来る……」
テンテンに、欠けているものがあると言われた。ネジは、それを思い出し、自嘲気味に笑う。
「お前の体のことは、テンテンやガイと一緒に考えていこう。……オレもいる」
ネジは、リーの肩に腕を回した。そんなことは、初めてだった。
「……ネジ。……はい!」
リーは泣きながら、笑顔を見せた。
「ねぇ、ボクがこっちに寝てもいいの?」
サスケのベッド、そして横の床に敷かれた布団を見比べて、夢之助はとまどい気味にたずねる。
「仕方ないだろう。お前は任務にとって大事な情報源だ。いっしょに寝るのもうっとうしいが、護衛もあるしな……。分かったら早く寝ろ」
サスケは、床の布団に潜る。夢之助はベッドに入り、サスケを見つめる。気付いたサスケは、夢之助を睨む。
「寝ろと言っているんだ。明日も早い」
「……少し、お話していい?」
「ダメだ」
サスケは夢之助に背を向ける。そのまましばらく時が流れる。
「いつまで見てやがんだ」
サスケは背を向けたまま言う。サスケの背をずっと見つめていた夢之助は、ビクッとする。
「なんで分かったの?」
「いーから寝ろっつってんだ」
「……写輪眼?」
サスケの肩がぴくっと動く。
「……なぜお前がそれを知っている」
「……うちは一族の悲劇は、ボクの国でも有名だったから……」
サスケの背に、夢之助は答える。
ナルト『次回は……サスケ、そんな顔するなってば……』
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ハロウィンイラスト るろうに剣心 October 29, 2012
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