『未熟なボクら ―もう一つのNARUTO-ナルト物語― 』
こちら
をご覧ください。
※予告は こちら
から。
※初めから読んでくださる方は こちら
から。
第53話「あの日全てを失った」
シカマルはくるりと背を向け、屋根を跳ぶ。皆も続く。だが、ナルトとサクラだけは、サスケのそばに残ったままだった。
「サスケェ! お前ってばそんな薄情なヤツだったのかよ!」
「オレには関係のないことだ。アイツの呪印を解こうとして、巻き添え食って死ぬのはごめんだ」
「サスケくん……」
「……オレは、こんなところで死ぬわけにはいかない」
サクラはハッとした。そして、悲しげに笑う。
「うん……。そうだよね……。サスケくんは……仕方ないよね……。私は、責めたりしないから……」
サクラはそう言うと、皆の去った方角へ飛び去っていく。
「……お前みたいに仲間を大切にしないヤツは、大嫌いだってばよ!!」
ナルトはサスケに怒鳴ると、全速力で飛んでいってしまった。
独り残ったサスケは、ベッドに腰掛ける。
「……ちくしょう」
静かな部屋に、サスケのつぶやき声は響く。
「……ちくしょう」
頭を抱え、苦しそうなサスケ。
「……ちくしょう!!」
イタチの顔が、頭をよぎる。思い出す。遠い昔。怪我した自分をおんぶしてくれた、優しい兄。あのときの、あたたかな背中。幸せ色の、夕焼け空。
「……なんで」
紅い月の夜。一族を惨殺した兄。涙は闇に吸い込まれ、あの日全てを失った。
「……なんで」
いつも見守ってくれるカカシ。惜しみない愛情で包んでくれるサクラ。
「なんで……」
凍てついた心を解かしてくれたナルト。
「オレは……」
第七班で、これからもやっていく。夢のような未来。
あたたかい夕陽に包まれた、幸せな過去。
どちらも、失いたくはないのに……。
「復讐者なんだ……」
父と母が、うちはの人たちが、泣いている。苦しんでいる。今でも、きっと……。そして、兄も……。
ふと、夢之助の姿が頭をよぎる。同じうちはの生き残りで。同じ孤独な目をしていた。
「……」
サスケは自分の病室に戻り、少ない荷物をまとめる。肩の呪印に、手を当てる。
ナルト『次回は……金色の髪の……』
人気blogランキング
よかったらケータイからお好きなときにご覧になってください^^
ケータイにこのブログのURLを送信!
ハロウィンイラスト るろうに剣心 October 29, 2012
700000HIT御礼 ナルト絵 July 3, 2010
500000HIT御礼フリーイラスト配布終了 March 4, 2009
PR
Freepage List