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将軍家の拝領品が盗まれる。目的は幸か不幸か金、でも三千両は吹っかけすぎだ。ひねり出した千両を奪われ、無論壺は返して貰えず、大黒屋は申し訳に首を括る。事件は続発、殆どは闇に葬られるが、老中因幡様は御前に事件解決を依頼する。子供が蔵に閉じ込められ、凄腕の錠前師が開錠を依頼される。主は旅行中だから開かなかったら衰弱死、しかし又八爺さんが見事南蛮鍵を開けてみせる。金太は瓦版に書かせてくれ、と付きまとうが、爺さんは目立つことが大嫌いだった。例の盗賊団はなんとか特定されるが、蔵には特製の南蛮鍵が。隠密たちも大概の鍵は開けられるが、これはちょっと無理。開けられそうな人間といえば「又八」という錠前師がいるそうだが、これは行方知れず。だが、金太が凄腕の「又蔵」爺さんの名前を挙げる。元裏稼業の又八には、巳之吉という息子がいたが、子供が出来たのを機に足を洗いたいと懇願。父は親分の「ましらの宗助」に足抜けの許可を得るが、結局約束は守られない。「死にたくねえ、まだ死ぬわけには……」親分はそれきり姿を消し、又八も息子の嫁と孫を連れ姿を消した。爺さんは、人助けならまあやってもいいかな、と心を揺らす。だが飯盛り女から盗賊の女房になった嫁のおみつ、心臓が悪い父が危険な真似をするのが耐えられず、巻き込まないでと音さんに直訴。音さんは爺さんを諦めるが、こっそり敵の巣を見に行った当人、相手が息子の仇だと気づく。最悪、爆破でもして蔵を開けるか、って中身が壊れたらどうするんだ!しかし稲葉様を切腹から救うには、今晩しかない。そこまでは知らない爺さん、自ら支度を整え、おみつも「ましらのおかしらが相手なら仕方ない」と納得する。死なないで、というが、双方生きては帰れない覚悟だろう。実際、爺さんは台八車に乗って何とか帰還するが、嫁に首尾を伝えるのが限界だった。
2009年05月06日
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商工会議所の頭取を決める入れ札が始まる。名乗りを上げたのは屈指の大商人4名、しかしその晩のうちに2人が暗殺され、もう1人も崖から転落。生き残っているのはただ1人、だが玉竜姐さんは「秋田屋さんは切れ者です。そんなあからさまに自分に疑いがかかるような真似をする人じゃない」確かに分かりやすすぎるな。その秋田屋は姐さんに、「行方不明の白木屋が仕組んだことだ」と主張する。直後、秋田屋も襲われるが、芝居なのか本当なのか音さんにもいまひとつ判別できない。その白木屋は主の不慮の事故で揺れていたが、次男の惣吉が跡目を継ぐことに。勘当された長男の政吉は父のことを聞いて帰ってくるが、弟と伯父(継母の兄)に財産目当て扱いされて叩き出される。母親が違うのか……それでも気立てのよい女房に恵まれてよかったじゃないか。実の弟に他人扱いはそりゃショックだろうけど。白木屋は生きていた。花街でイケイケの次男を見たり、長男夫婦の店の前で嫁のおさきに傘を借りたり、店の前まで行った挙句(自分に気づかない)女房に塩をまかれたり……。店に戻らないのは自分が誰に殺されかけたか見当がついているから?結局最後の頭取候補も辞退。惣吉は伯父に頭取になれ、と言われてなんとなくその気になるが、玉竜姐さんに「伯父さんに騙されてる」と言われて「……」。「嘘だと思うなら、伯父さんに堀田様の証文を返してくださいといってみなさいよ。もう手元にはないから」兄貴は継母その他に追い出されて否応なく鍛えられたが、弟のほうはまだふにゃふにゃ。だが舐めていた甥に責められた伯父は、兄に濡れ衣を着せて追い出したのも父を殺したのもお前を白木屋の跡継ぎにして店を食い物にするためだと笑いながら喋る。ちょっと待て、それを聞いても自分たちのいうことを聞くと思ってるのか?惣吉は兄の店に駆け込むが、そこには死んだはずの父までいた。「私は知っていたよ。知っていて勘当したのは、お前を鍛えたかったからだ」兄さんは金を持ち出してなんかいない、という惣吉に父はあっさり答える。鍛えたねえ……正直しっかりした女房のおかげで何とか及第レベル、だと思うが。小料理屋が大繁盛ってわけでもないし。甘やかされた弟は今日このときを持って立ち直ったし。しかし一方的な被害者かと思いきやこの強かさ、義兄に「権力者に渡す金はあっても身内に渡す無駄金はない」という態度を取ったというだけはある。悪い伯父は成敗され、政吉夫婦は店に戻り、悪い継母は仮にも惣吉の産みの母であるためか無罪放免。詫びに旅に出る、という女房に亭主も同行を申し出る。そして頭取は結局順当に秋田屋に決まる。
2009年05月05日
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六ツ半まで手代と水茶屋でデートですか。それから縁日ですか。何処のお嬢様かしらないが、大したもんですね。子供の病で思い余って二人の財布を盗んだ銀蔵、人殺しの濡れ衣を着せられしょっ引かれる。こいつの無実を証明できるのは二人だけ、って前にもそんな話あったな。事情を知ったお絹嬢様は名乗って出ることを考えるが、佐吉のほうは「旦那様に二人のことを認めてもらってから」。しかしお嬢様には縁談が持ち上がっており、保身に走るような男にはこの話をひっくり返せそうにない。しかもお嬢様の縁談の相手というのは、連続かどわかし事件の容疑者だった。惚れた男がとんだ意気地なしだと気づいたお嬢さんの明日はどっちだ?「お嬢さんは好きです、でも私には立派な商人になるという夢があるんです」人を犠牲にしてもなすべき夢か?店に残るためなら、恋も売ります情けも売りますじゃ、田舎の親も嘆くだろうに。自分がぶち壊した家庭に無理やり引き摺っていかれた佐吉はそれでも逃げ出そうと粘るが、逃がしてくれるわけないだろう音さんが。佐吉は郷里に戻ってやり直すことに。旦那さまは許してくれませんでしたか……一足違いで罪人の身内にならずに済んで結果OKだったのに。だがお嬢様は、彼についていく。許しを得ましたって、実際は勘当としか思えない。つかこんな男でいいのかな。
2009年05月04日
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どう見ても殺人なのに、「材木が倒れてきたんだ。事故で決まり!」と主張する与力。被害者の妻は、いきなり夫が500両の借金をしていたといわれ仰天。そして今度は水死体が出るが、今度も検視なしで事故呼ばわり。料亭ふじむらに山伏が退去して押しかけて、「死霊の祟り」っておい。どう見たって昼間に出た地上げ屋の手先だ。偽山伏はあっという間に旦那に叩きのめされて「頼まれた」と白状するが、夜にはしっかり化け物騒動が起きる。そこに修行に出ていた息子が帰ってくるが、彼の恋人は芸者。母は「釣り合いがとれない」と彼女を毛嫌いしている。幸い彼女には、プロ中のプロの玉竜姐さんがついている。あっという間にデートのセッティングをするが、若旦那は「オレのことは諦めてくれ」とつれない態度。店が大変なので、色恋どころじゃないって気持ちはわかる。と思いきや、そのまま賭場に直行。若旦那の清吉は養子だった。音さんに頼まれて実家を調べた親分、清吉と顔はそっくりだが中身は正反対の兄、巳之吉の話を聞いてくる。……顔が一緒だからって、親も恋人も騙されるなんてありか?乗っ取りは水際で阻止されるが……。怪談というから、復讐話でもやるのかと思った。最近タイトル詐欺多いぞ。「怪談」と「燈篭流し」が繋がってない。
2009年05月03日
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阿漕な金貸しが大芝居にころっと騙されて、千両騙し取られる事件が2件。世間は義賊「黒手組」と呼んで痛快がる。しかし御前の立場としては放っておけず、音さんは目をつけた芸者・おきみの家に転がり込む。凄腕の女優でも、いい男の三文芝居にはころっと騙されやがった……。一味の連中は、盗んだ金で孤児たちに炊き出しをしていた。変わった連中だね、と見守る音さん、「姐さん」の口利きで畳み職人の修行を始める。隠密たちは穏やかに様子を見る方針だが、「敵」は適当な通行人を殺して「黒手組」と名指し。殺人の現場を偶然見てしまった若い芸者は、「知ってる人でした!」と怯えて玉竜姐さんに縋りつく。5年前、米問屋・秋田屋に逃げ込んだ盗賊たちは主夫婦に情けをかけられ、堅気として第二の人生を歩み始めた。しかし大火事で焼け出された人々を救うお救い小屋を建てるため、大金を借りた秋田屋はその晩に盗賊に殺され、命も金も店も全てを失う。探索中、を繰り返す火盗改こそが敵の元締めだった……。事件が解決、御前の元に金を持って出頭した面々は、「このお金は孤児のために使ってください」と頭を下げる。「わかった。だが、資金だけあっても子供たちの面倒を見る人間がいない」騙し取ったのは元々秋田屋の金であり、「黒手組」はそれを取り返しただけ、という扱いか。いやあ単純な勧善懲悪は気持ちがいいな。被害者だが当人も相当悪い、は深いが少々うんざりだ。
2009年05月02日
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上総屋の主が首吊り。……履物を履いたままで?音さんは足場がないじゃん、と捜査の不備を指摘する。尾行つきの音さんはそのまま留守を預かる金太宅に戻るが、そこには芸者の千代香がいた。「ちょいと千代香、押しかけ女房を気取るつもりじゃないだろうな」玉竜姐さんの妹分が、「女房にはなれなくても、好きになる分には勝手でしょ?」ってわかってない全くわかってない。姐さんのいろだったらどうするんだ。男色だったらどうするんだ。死んだ女に操を立てていたらどうするんだ。「自分の身を囮にするつもりだったのに、素人女を巻き込むのはまずい」だったらどうするんだ!自分にまとわりつく女がいるだけで迷惑だ、ってケースだって幾らでもあるわい。一見自然死、しかし色々不審な死亡事件が続発。しかも江戸だけじゃない。「仕掛け屋」という闇の商売を探ることになった隠密たち、とりあえず音さんが囮を勤めることに。大店の婿養子になるため、ローンで500両払うことを約束する手代与之助。お嬢さんに惚れてんのか金目当てか知らないが、その親を殺すことに躊躇いはないのか。しかも身重の下働きの女と無理心中に見せかけるなんてあんまりだ。おみつにだって妹がいるんだぞ。「お姉ちゃんのおなかの赤ちゃんは、旦那様の赤ちゃんじゃありません。与之助さんの赤ちゃんなんです」死んだおみつの妹、調べに来た同心(実は偽物)にすがり付いてそう明かす。それはあんまりだ!恋人だったのか、そのつもりで仕込んだのか、どっちにしろ女の口を完全に塞げると読んだのが命取りだったな。この男が白洲に引き出されず、口封じに暗殺されたのは非常に残念だ。全国の仕掛け屋が江戸に集結。その上で千代香をさらって人質にとるが、音さんはこれを「人攫い」という口実で役人に突っ込ませ、彼女を奪還する。それ以前にこっぴどくふっとけば巻き込まずに済んだのに。下手に情けをかけるから怖い思いをさせたんだ……。鬱陶しい女だったが、彼女だけが悪かったとは思わない。
2009年05月01日
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豊作だったはずなのに、何故か米の値が高騰。この怪現象を探るため、隠密と常回り同心が動き出す。そしてもう1人、命がけの戦いを覚悟した男がいた。瓦版屋の譲吉、民衆を煽動しやくざものに襲われる。彼の身元を洗いにいったおりんちゃん、「実は知り合いが岡惚れで」とでっち上げるが彼にはもう決まったお相手がいた。なんだよ結構かわいいじゃないか。勘定奉行の用人を務める譲吉の兄、私の面子と母のため瓦版売りをやめて家に帰ってくれ、と談判するもあっさり断られる。母は病弱タイプかと思いきや、息子の立身出世のためばりばり働くタイプ。兄弟の父は無実の罪で切腹、(当時子供だった)兄がそのまま家を継いだが、弟はどうにも納得いかず家を捨てた。譲吉=譲太郎は最近になって米騒動の情報を得たが、それを代わりに聞いて貰った幼馴染の同心が死亡。証人もその女も、後ろ盾である甚八爺さんも死亡。譲吉は流石に凹んで事件から手を引こうとするが、父を殺された恋人はそんな男の尻を蹴飛ばす。譲吉と、無理やり担ぎ出された金太が瓦版をばら撒き、従犯たちは「もう手を引きたい。米を引き取ってくれ」と青い顔。上司に「お前の弟をなんとかしろ!」と言われた兄は弟を呼び出す。「父上の遺志ならオレが護っている!小室の家を護って!」元々仲がよかった兄弟は意外とあっさりと和解した(兄がおとなしすぎるという気がしなくもない)、がどうせこうなると思われていたので刺客に襲われる。弟はかなり強いが兄は弱かった。勉強だけしてたのか。「母上を迎えに着たんです。よかったら私たちと一緒に暮らしてくれませんか」長男の墓参りの母、町人となった次男と暮らすことに。そうか家は小室の家は潰れたか。……自分が母の立場ならまず噛み付くが、当事者たちはそれでいいのか?
2009年04月30日
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夜釣りでぼうずだった音さんと金太、お屋敷奉公らしき娘2人とすれ違う。しかし2には覆面の男に襲われ、1人は死亡、もう1人は「およねさん、私はややを産むわ!」と叫んで逃げた。……玉竜姐さんが被害者の「妹」、しかも純朴な田舎娘は無理があるな。おりんちゃんはぼてふり仲間の中吉に話しかけられて任務失敗、だが奴には宿下がりになった美形の妹がいた。「男のくせにお喋り!」と罵るおりんちゃんだが、そのおかげでおりんちゃんがつめていて兄妹命拾い。おさちちゃんは子堕しに連れて行かれようとして、逃げ帰ったのだった。あのあたりで子堕しの名人はいないか、といわれて武家相手のもぐりの名前を出す金太はさすが耳が早かった。しまらない兄貴の中吉だが、妹が殿様に傷物にされた挙句殺されかけ、黙って泣き寝入りするような根性なしではなかった。だが殿様は、なんか悪いひとじゃない感じ。一応恋愛らしい、とわかった中吉は機嫌を直すが、跡継ぎの若様は2年前に亡くなり、殿様は側室の産んだ若君を嫌っている。それを知って知らずか、おさちは1人で産み育てようとしていた。家老一派は次々刺客を繰り出し、音さんは殿様を連れ出し兄妹と対面させる。「おい梅公、おさきはおめえの女房になって出世しようなんて思ってないんだ。それなのによってたかって殺そうとしやがって……」言ってることは間違ってないが、上屋敷は家老の味方ばかりだとおりんちゃんが言ってたぞ。最後の立ち回りで、家老が隠密と同行の殿を「斬れ!」と家臣に命令、連中が躊躇いながらもそっちの命令を聞くのはあまりに悲惨だと思った。さすがに殿を斬りにいった馬鹿はいなかったが。ただの浅はかで嫌な女かと思われた側室、いざとなると内掛けを脱いで戦うも姐さんに斬られおりんちゃんに斬られ……。愛人よりは骨があった。おさちちゃんは側室の産んだ若君を世継ぎに、と進言、すっぱり身を引く。殿様に顔くらいみせてやりたいが、当人たちが「住む世界が違う」と認めてしまったから、無理なんだろうな。当人だって「おいらの父ちゃんが殿様?伯父ちゃん、また冗談いってら」としか思わないだろうし。
2009年04月29日
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阿波の上納金1万両が奪われ、ただ1人生き残った手代・新三郎が問答無用で下手人扱い。病身の父は命がけで江戸に訴え出、斃れるもその執念は隠密たちを呼び寄せる。夫婦連れに化けてみようと音さんが言い出し、籤が持ち出される。旦那とおりんちゃん夫婦は「禁猟区域」に入ったために銃殺された海女の死体を見、音さんと姐さん夫婦は新三郎の恋人の海女・おみつと出会う。おみつちゃんには病気の母と水商売の姉・おしのがおり、彼女は金回りのいい姉を次第に疑うようになる。おしのは今は陸に上がっているが、かつては国一番の海女だった。「お前が憎かったんだ」恋の怨みから悪事に加担した姉、母の死と愛人が妹をモノにしようとした衝撃で改心。妹に全てを明かすが、口封じに殺される。おしのが根は善人、はわかるがそれでどうして新三郎がふられにゃならんのかと。姉妹の鞘当で捕らえられ父を失い、「姉さんは貴方の無実を晴らすために殺されました」はあんまりだ。「おみつは貴方のことを忘れません」だからなんだ。そっちも独身で通せとでもいうのか。美しい姉妹愛と呼ぶべきかもしれないが、「さすが姉妹」という感想しか出てこなかった。
2009年04月28日
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短筒による無差別大量殺人が続発。中々下手人は上がらず、庶民の不満が高まったところで、3人の囚人を1千両のお土産つきで解放せ、という脅迫文が奉行所に打ち込まれる。3人は寄席場送りの軽犯罪者で、事情がわからず目を白黒。誰でもよかったのか?それともなんかあるのか?……大江戸捜査網って一見比較的マトモに見えてトンデモだ。江戸時代にそんな事件起きるか!と時々自分の常識をチェックしなくちゃいけなくなる。よくわからないまま釈放された3人、知人の喜久治の顔を見つけて逆に文句を言う。確かに、暫く我慢すれば娑婆に戻れる身分だったんだから、あえてお尋ね者にはなりたくなかったろう。しかも恩に着せて暴力を振るいやがる。物語は喜久治を中心に進むが、「お勤め中に女が弟弟子と一緒になってました」はちと気の毒だな。「人並みの幸せが欲しかったのよ!」それだけか?それともまだなにかあるのか?これだけ人が死んでいてもお祭りはやるらしい。何考えてんだか。顔ぶれはもう割れているので、晴れの日の大量殺人「だけ」は阻止されたが、親子3人の幸せはまだ人質に取られている。……ぶっちゃけこの女最低だな。喜久治は鬼畜だが、はっきり言ってそれ以下だと思う。本当に、何故喜久治が気の毒に思えるんだ?中の人の演技に誤魔化されているだけか?2、30人は死んでるだろう話だが、なんか中途半端だった。まあ無差別殺人の目的なんて大体決まってるからそっちのメインに出来なかったのはわかるけど……。その実行犯が事実上のメインゲストって構成も面白いけど。なんかなー。
2009年04月27日
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密輸に手を貸した船頭が殺される。その検分に立ち会った音さん、着流しの妙な侍に気づくがそれはれっきとした役人だった。通称「やくざ同心」、岡っ引きにも最低呼ばわりされている。同心が賭場に居座り、綾つけた男を叩き出して礼金をせしめるか。有難がられるどころか、心底嫌そうな顔をされていたのが笑える。やくざ同心は実は妻子もち、妻は悪評に耐えかね亭主に最後通牒を突きつける。息子はまだ父に未練がある様子。周囲の全てを敵に回して、狙いは抜け荷探索なんだろうけどなぜそうまでするのかわからない。誰の復讐なんだ?妻女に事情を聞きに言った旦那、半年前の友人殺しの一件を聞き出す。「夫が変わったのは、その事件がかかわりがあるのでしょうか」ぶっちゃけ、実家に戻った人間には関係ない。幼い息子は、父の悪口を言った子供たちと立派に戦った。負けたとかそういうことは問題じゃない。「父上がやくざ同心と呼ばれるのは我慢ならない」実に見上げた性根である。やくざ同心は、遂に真相に辿り着く。何故そこまでやるんだ、と音さんに聞かれ「文吾はオレの身代わりになって死んだ」待て、ちょっと待て、そのシナリオどんだけあの妻が薄情者かって感じなんですが!物凄く軽く「そういえばそんなこともありました」って顔してたぞ?自分の家庭のこと以外どうでもいい?「必要とあれば、唐天竺まで逃げてみせるわ!」それもまた天晴れな根性だ。エリートコースから滑り落ちて逃亡者となったことを全く嘆かないとは。事件は無事解決、やくざ同心は老中のお言葉を頂き真っ当な同心に復帰。しかし妻子に帰って来い、とはちといいづらいらしい。いや、言えよ。実家の皆様にも頭を下げて来い。「父上、母上と私は、おうちに帰れるのですね?」全く……この子のため身を粉にして働くがいい!
2009年04月26日
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花街で手当たり次第に「〆香」という芸者のことを聞いて回る同心東条。どう見ても色ボケ阿呆だが、裏があるらしく連れ去られる。そして翌朝、芸者と同心の心中死体が大川に上がる。妹は姉の死骸にすがり付いて泣き喚くが、掟により葬式を出すこともできない。東条は先日不審な死を遂げた、芸者のことを調べていた。ただの心中にしては何がおかしい、と隠密たちが動き始める。〆香の妹小菊、借金を返すため芸者に一本立ち。金持ちの恋人がいるが、「もう構わないで」と突き放す。愛よりも義理を……いや、姉の復讐をとったか。半玉の妹を玉の腰に挙げてやることができなくて、姉は死んでも死に切れないだろうな。「私がどうなろうと、清吉さんにはもう関係のないことですわ」小菊に振られ、ついでにフクロにされた若旦那、それでも200両作って彼女を迎えに行こうとする。それでこそ男だが、彼女にはいい迷惑だろう。できれば剣突食らわしたくなどないはず。でも心配するの当たり前だよな……。小菊はなかなか凄腕、玉竜姐さんよりいいペースで敵の懐に飛び込んでいく。でもさすが芸者の卵、えらい無鉄砲だった。いきなり敵に刃物振り回すんだもんな……。心中と見せかけるためにとりあえず無事だったからよかったが、あっという間に殺されてもおかしくなかった。怪談に踊らされた与力、口封じに殺される。何この滅多突き……趣味か、討っ手の腕が悪いからか?病の母は、妹を売ろうとした。だって姉は自分の子供じゃないから。でも姉は妹を護るため自分で自分を売り、それから2人を護るために散々苦労してきた。だから、小菊は自分だけ幸せになることは出来なかった。しかしだからこそ、妹の良縁は〆香の最後の希望だったと思うが……。侍の出ではない小菊は敵が討たれる場に同行は出来なかったが、その健気さが清吉の父の心をも動かし、無事嫁入りできることに。
2009年04月24日
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竜巻小僧と名乗る神出鬼没の賊が暴れまわる。あ、でも今度は畜生働きじゃない。当身食らわす止まりだ。金蔵がすっからかんでも、生きてればなんとかなるよ。1人で見回りの松蔵親分、音さんの知人で言い奴だがどうにも頼りない。代わって賊の後を追う音さんだが、次々現れる「通行人」は全部賊の隠れ蓑だったらしい。最後には岡場所に逃げ込まれて、ここで足取りが途絶えるか?女郎のおみつ、右腕を怪我したお客に手持ちの薬を塗ってやる。中々の美人だが、覇気がない。「お客の名前ってすぐ忘れちまうの」とか言っていたつれない女だが、追ってきた音さんから「とみ」と名乗る客を庇ってやり2人の間に「同郷」以外の繋がりが生まれる。「オレが(この金を)持ち逃げしたらどうする?」なんとかひねり出した1両を飛脚に頼むおみつ、とみは軽口を叩きながら「5両」に増やして飛脚問屋に渡す。一目ぼれとか、庇ってくれた礼とか、そういうものだったらよかったんだがそれだけじゃなかった。彼は悪い連中に命令されて、彼女の父を殺していた。「カルナルデスの板」だっけ?そのままのたとえで吹いた。自分の命惜しさに殺したのは仕方ない、でも被害者の娘に「お前ならどうする」なんて聞くな。私なら殺さない、といわれたらどうしたんだ。家老が人足たちから5人選抜、江戸に送り込んで盗賊団結成。どうりで畜生働きじゃないわけだ、元々は無辜の被害者だ。音さんから「5両」の話を聞いたおみつは真実に辿り着くが、それでも男といきたいと願う。富治は結局助からず、音さんはおみつに「父は病死」と嘘をつく。そのほうがいいとは思うが、それをあっさり信じるって、ちょっと無理があるような気がする……。
2009年04月23日
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小藩の勤番侍が、浪人?に斬り殺される事件が起きる。その藩の藩主が松平定信……っておいおい。後ろ盾の設定を変えるのは構わないが、時間を逆戻りさせないで下さい。シリーズ冒頭にやってもおかしくないエピソードだ。自称「ただの渡り仲間」でもこざっぱりとしたなりで剣の腕が立ち、切り餅を持っていて殿様言葉を喋る。音さん、「大店のどら息子」という名目で金太に預けてしまうが、大丈夫なのか?どうみても世間知らずじゃないか。セクハラすれすれの川柳読むし。その川柳はあぶり出しの密書だった。おりんちゃんを出し抜くとはやるじゃねえか。幸い金太の長屋の面々は明らかに浮いてる新吉が別に気にならないらしく、次第に馴染んでいく。おつるちゃんというGFも出来たし。定信公の味方は、爺とその娘の綾殿だけ。無論家老には目をつけられている。墓地で殿と再会した爺は、どう見ても体調が悪い。殿と接触した御前は、爺が殿の毒見をしていたことを聞く。「私、新吉さんがずっとここにいてくれたらいいなって思うの」おつるちゃんは「新吉さん」がただの町人でないことに気づいていた。ただの町人の新吉さんだったらよかった、でも現実の新吉さんには恋よりやるべきことがあった。「一言礼が言いたくてな。その方だけではなくみみずく長屋の住民全てに」駕籠の中の殿様に声をかけられ、茶店の看板娘の恋ははかなく散る。
2009年04月22日
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ぎっくり腰の金太を見てくれたのは、生き神様と評判の医師・石田 良庵。しかしその薬を飲んだ患者が3名が死亡する。同心ですら信じられないという有様。御典医候補が3名、良庵を除くと小石川養生所の医師と、某藩お抱えの医師の二人。さあどっちだ?見習い同心の黒木、義妹のあや殿と音さんに唆され、事件の周囲を洗い始める。……が、あや殿の父は「下手人は良庵に決まってる」。面倒なことになりそうだな。父と娘の板ばさみか。あや殿は良庵を愛していた。父も、許婚である義兄も大ショック。しかしあや殿は、伝馬町送りになる男に縋りついた。無茶ではあるが、酒に逃げる義兄よりは立派である。「私情を乗り越えて役目を果たせ!可愛い妹の妹の幸せを思え!」うん、中々難しいと思うけどな。一見仲良しな黒木家には、その存続を危うくするような秘密があった。だが、それを口にすることが耐えられなかった父は……おいおい。こんなやりかたでいいのか?「新之助、立派な与力になるんだぞ……!」御前の尽力により父は殉職扱いとなり、義理の息子は与力になり、娘は恋人の元に……というかひょっとして片思いなんじゃないか?恥も外聞もないアプローチのおかげで、なんとなくわかってくれたようだが。
2009年04月21日
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金持ちが殺されたり首を括ったり、わけもなく?破滅する事件が続発。店が半年で左前になったという話から、隠密たちは強請られてたんじゃないかと予測する。……問題は、蔵が空っぽになるほど脅される人間が、見ず知らずの相手に事情を話すわけないってことだな。強請られてるのは金持ちばかりじゃない。息子が逆玉に乗ろうとしている女郎もゆすられている。日本一の廻船問屋・伊勢屋の婿は、薬種問屋・相馬屋の若旦那、和助。母は、自分たちを捨てた上死んだと思っている。どっかで聞いたような話だな。オチも大体予想通りだった。しかし当人はけして口を割らず、朋輩が事情を語るってあたりを評価したい。事情を知った息子はいきなり母を婚礼の席に連れてくるという無茶をするが、恋人が手のひら返しらどうなっただろう。「そんな子じゃない」という自信があったんだろうけど……。
2009年04月20日
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ボウガンを使って、高利貸しが次々暗殺される。現場を押さえた音さんは、「銀」が絡んでいるらしいと知る。なんかいきなりおりんちゃんの柄が悪くなった。キャラを変えるのは勘弁です、悪くなったことしかない。両替商・泉屋のお嬢さんのコネで奉公しようとする髪結いの新三郎、番頭に阻止される。なんかこいつ探りを入れようとしているように見えるのは勘ぐりか?「他の店に奉公したら、お嬢さんにあえなくなるじゃありませんか」っておかしくないけど嬉しがらせに聞こえるし。音さんに襲撃された新さん、十手術の心得があることを暴かれる。彼は浪速の目明しで、銀の溜め込みのを追って上方から江戸までやってきた。「そのために娘に言い寄るとは、阿漕だな」待て、自分だって似たようなことを何度となくやっているだろう!「私はどうなってもいい、お嬢さんだけは助けてやってくれ」恋人は間者、番頭は親の仇。あんまりだな。でも新三郎はやっぱりお絹さんを庇った。「(仲間の居場所を)言っちゃ駄目、あたし新さんと一緒なら死んでもいい!」事件解決後、新さんはそのまま泉屋の奉公人になったそうだが……一遍地元に帰らなくていいんだろうか。
2009年04月19日
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眠り薬で眠らせた上で皆殺し。内通者は「約束が違う!」と暴れるがどうにもならない。おまけに火までつけやがった……!というわけで、今回の仕事は佐渡金山の金塊強奪事件。御前は竹馬の友の勘定奉行の切腹の危機をすくってやりたいというが、貴方の幼馴染ってろくなのいなかったような……。しかもあっという間に板橋の事件が江戸まで伝わってくる。いなくなった勘定組頭の行方を捜す面々。死亡した加納の父はいなくなった山口を探して音さんと出会う。息子を愛しているのはわかるが、わざわざ誕生の頃から回想するところがちょっとやばい。しかも焼死体をちゃんと吟味したところ、加納息子の着物を着て刀を差していたのは、山口だった。そんな気がしたけどそりゃ親たちからすりゃ衝撃だ。エリート街道まっしぐらの息子には友達もおらず、それを親は知らなかった。話をきくうち、音さんは「彦四郎さんは旦那(父親)と違う生き方をしたかったんじゃないか」と考え始める。柿泥棒の子供が大怪我をしたのに、叱るばかりの父からその子を庇うあたり、わりといい奴っぽいけどな、息子。柿の木から落ちた孤児の長坊は、上手く歩けなくなっていた。それを励ましてリハビリさせている彦四郎、お前治療費目当てじゃなかったのか。火事を機に逃げ出しただけ?役人暮らしに疲れた彦四郎は、長坊の骨折を機会にボランティアの世界に入った。しかし長坊の足は治らない。手術代目当てに悪に加担するものの、こんな大事になるとは思ってもみなかった。長坊の足の目処がついたら自訴する、という言質を取って音さんは彦四郎を解放するが、無論敵は彼から手を退いたわけではなかった。
2009年04月18日
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謎の殺しが横行。殺されたのは皆沼田藩の関係者。下手人は鎖カマの使い手、という時点で3人に絞られる。しかも二人はあっさり疑いが晴れる。……どちらかというと絞っていくところをドラマにして欲しかったな、個人的な趣味だけど。いきなり人間違え?で襲われた弥助の背中には、酷い古傷が二つもあった。記憶喪失となり、自分が誰か誰かわからないまま新生活に入り、おたかという女房を貰ったという。三原平四郎、という名前が本当らしいな。二年前、沼田藩では御用金強奪という大事件があった。その際いなくなったのが三原平四郎。許婚で家老の娘のおきく殿はまだ独り身?最近殺されたのは、御用金警護の生き残りたちだった。弥助が今の暮らしを始めたのも二年前。おたかさんの前身も、どうもはっきりしない。「私たち、今のままで幸せじゃない。昔のことなんていいじゃないの」しかし弥助は、次第に自分と女房に不審を抱き始める。弥助と体面させられたきく殿、普通の可愛いお嬢さんって感じだな。今の女房のほうが美人は美人だが、いかにも一癖ある雰囲気だ。身勝手だし。結局悲しい身の上の女が得った夢芝居、玉竜姐さんは三原の記憶を取り戻さないまま、事件を解決できないかと言い出す。「姐さんらしくもないじゃねえか」そのとおりだけど身も蓋もなさすぎます、旦那。実際記憶を取り戻した際、A案・元の暮らしに戻るB案・今の暮らしを続けるどちらもよくある話だからな……。しかし弥助は、結局2年間の絆を選ぶ。おりんちゃんは真面目っこだな。先輩を立てるしよく働いていた。
2009年04月17日
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連続放火のため見回りをしていた「や」組の若い男が、ライバルの「は」組の半纏を着た男を誰何し殺される。いかった「や」組の衆は「は」組に殴りこむが、病身の頭は「うちにはそんな馬鹿はいない」と当然のお言葉。つかどうみても仕組まれてます。「足が不自由な男」が火事の現場にいたと聞いた音さん、「は」組の若・新太郎に目をつける。彼はこの足で纏いもちなんて出来るか、ぐれたが、姉のおみつは「ぐれていますが、そんな悪い奴じゃありません」と庇う。足が悪くなった理由は10歳のとき、父に無理やり櫓に上らされ落ちたからだった。そりゃぐれるわ……。一番の焼け太りは、材木問屋の杉田屋。材木のど真ん中で焚き火をされた杉田屋大慌て、しかし番頭は火の色に見入られ動かない。彼には火付けの疑いで引っ括られた過去があった。小頭に若が怪しい、と吹き込まれた「は」組の頭は外出した息子を追おうとして殺され、賭場からたたき出された新太郎は父殺しで捕らえられる。真犯人は捕らえられ、おみつちゃんはお前の本当の姉さんじゃないんだよ、と聞かされた新太郎は改心。音さんは最後の駄目だしのため、「は」組と「や」組の喧嘩の芝居を仕組むが、敵はその隙にお堀に油を流すという手段に出る。成功したら江戸中が火の海だ!……せめて茶番を止めて全員で対処したほうがいいんじゃ……。結局新太郎は父の後を継ぎ、おみつさんは「や」組に嫁入り。収まるところに収まったが……今から修行して間に合うのか?
2009年04月16日
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おりんちゃんが登場か。……里見版も終わりに近づいてきたってことかな……。と思ったがあと70話ほどあるのか?里見版は大体280話、1/4は彼女のターンなのか。台詞も殺陣もあまりうまくないと思うが、あまり好きなタイプじゃないから逆補正がかかっているという可能性もある。松平公暗殺を阻止した片桐十郎太、殉職。幕閣は外出を控えるが、そういう時にかぎって大事なイベントが控えている。上方に出稼ぎに行った花火職人が爆発物を作らされたらしい、というわけで妻子の様子を見に行った音さん、威勢のいい魚屋の小娘と出会う。……何度目だろうこのパターン。新ヒロインとゲストヒロインの2パターンしかありませんが。おりんちゃんは顔は好きなんだが、女装が殆どないから……女の足を拝みたいなら現代劇みるわい。しかも胸までだしてなんか下品だ。隠密に連れ込まれ、「正体を明かしてくれ」と詰め寄られたおりんちゃんは刃物を投げて逃げ出す。彼女の正体は冒頭で死亡した片桐の娘・楓。しかし剣術指南役に預けられて育った彼女は、父の死を知らなかった。「貴方がたは、卑怯です。私が父に会いたいのを利用しただけじゃありませんか」ただ父に会いたいから頑張ってきたのに、と上の人たちを詰るおりんちゃんだが、結局隠密同心に加入する。
2009年04月15日
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たまたま新式銃の試し撃ちを見てしまったきこりが撃ち殺される。……この時代、検視とかそんなにきちんとやるのか?銃を押さえるべく動き始める隠密たち。「町人たちの争いの仲裁で忙しい」確かにそっちもやってるんだろうな御前。人脈がとんでもないし。そこそこ腕はあるが運のないスリ、軽い気持ちですった財布のせいで銃を持って追いかけられる羽目に。たまたま音さんが駆けつけてきて助かるが、よほどふわふわした性根なのか全然懲りてない。彼の見張りを言いつけられたお銀ちゃん、成り行きで密着しちゃってどきどき?「オレはな、千太ってんだ」財布の中の割符を預かって、そこでお別れ、でもいいんだが……。千公は割符を百両で売る算段をつけてくるが、肝心の割符を隠されて大泣き。とことん考えの浅い男で、取引の刻限を喋った挙句当身を食らわされ黙らされる。なんか情が移ってるお銀ちゃん、隠密って皆ダメンズだよな、立派な相手役じゃ話にならないとはいえ。「本当にお金が入ったら、おっかさんの元に戻るの?」お銀ちゃんは、ただの千太の恋人と間違えられて捕らえられる。千公は音さんから割符を返してもらい、彼女と引き換えにしようとするが、「どうやらわざと捕まったらしいな」クールすぎるだろう皆。いきなり二人とも殺されたらどうするんだ。足を鎖で繋がれた二人、急速接近。死ぬ覚悟で色々本音を吐いた千公、その目の前で色仕掛けをしてのけるお銀ちゃん。繋がれたまま牢を抜けた二人は、とんでもない陰謀を聞いてしまう。此処で漸く旦那到着。お銀ちゃんを庇って撃たれた千公はストーリー的にもう駄目かと思われたが、肩なのか?胸じゃないのか。自分から近づいたのに、巻き込まれたような顔をしていたことに良心が痛むお銀ちゃん。「私が必要だっていったわ」「お銀ちゃんのほうが必要だったのかもね」しかし捕まりイベントがなければここまで盛り上がらなかったのは間違いない。お銀ちゃんが足を洗うのはまあ、必然だな。「お前は隠密にむかん女だ」お銀ちゃんは御前に言い返そうとするが、先輩たちに「千太と幸せに」と言われて隠密をやめることにする。親の仇を討つために隠密になって、初回でそれを果たし、ちょいと関わった男にその気になって半年で寿退社か。本当に向いてない。……一年、半年で若い子入れ替えって、話題作りのためなんだろうけど、おかしいよやっぱり……。
2009年04月14日
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大工の棟梁や町医者が暗殺される。獲物は、トリカブトを塗った竹とんぼ。忍びが使うものらしい。しかし立ち退き騒動に絡み、って神秘性のかけらもないな。夜歩きの音さんは町名主の悲鳴を聞き、第三の事件を阻止する。騒ぎの真っ最中の蛤町の酸漿長屋に引っ越した音さん。今すぐ立ち退け、とか言われてる町に改めて入れるものなのか?音さんが目をつけた花火職人の佐吉は二年越しの店子、名主のお嬢さんといい仲だった。相模あたりにひっそりと生息している風魔一族が、立ち退きに手を貸している様子。顔が割れていないお銀ちゃんが佐吉の見張りをすることになるが、佐吉=左源太は草として生きる間にすっかりただの人になっていた。かしら以下も「あそこを立ち退かせても仕方ない」と薄々思っているが、まあ生きるためには汚い仕事もしなくちゃならないわけで……。左源太は結局仲間を抜け、長屋の面々を護るため戦い始める。ことの興りは、長屋の地下に金の延べ棒が埋まっているという話。しかし実際はただの地上げ。皆それを知っている。かしらに誘き出され、大家殺しの下手人に仕立てられた左源太は恋人に言い訳せず、音さんに手を貸す道を選ぶ。「これでいい……これでいいのだ!」おかしら以下全員、口封じに撃ち殺され、かしらは左源太の利き腕と引き換えに足抜けを許可する。そこまでしなきゃ駄目なのか……厳しいな風魔の掟。そして「火」というキーワードに、音さんたちは長屋にダッシュ。長屋の面々は酔い潰され、焼き殺されようとしていた。佐吉は不自由な体になるが、お嬢さんと一緒になり新しい町名主に。そして町と、二人の人生の再生が始まる。
2009年04月10日
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盗賊に気づいた小僧二人が殺される。なんでこんな夜更けに起きだしたんだ。可哀想に。悲鳴を聞いた音さん、酔っ払いに見せかけた3人組が盗賊「幻小僧」であると見破る。しかしいきなり現れた中里同心に下手人扱いされるってそんなの何度目。というか同心の旦那の顔に思いっきり見覚えがあるんですが。裏長屋の美女・おりんちゃん、材木問屋・武蔵やの若旦那に惚れられて玉の腰に乗ることに。一人娘を嫁に出す親父は音さんの無実を証明できる唯一の人間だが、娘の幸せを盾に取られ黙らされる。牢屋の中はいきなり濡れ衣を着せられ、賂を断った者が大勢。丸庄さんじゃないですか、どうしたんですか、って牢内の会話とは思えない。「お願いだ、これ以上年寄りを巻き込まないでくれ」奉行所の腐敗も他人の不幸もどうでもいい、ただ自分の娘が幸せならいい、と父が言ってるのを盗み聞いた娘の心中は如何に。裏から乗り込めばカタはつく。だが音さんは汚職同心を追いたてると宣言。何時撃ち殺されてもおかしくない、しかしおりんちゃんは遂に父を説得。そして怯えていた被害者たちが雪崩をうつ。……此処まで暴動をお膳立てしておいて、奉行所に乗り込もうってのを止めてどうする。不完全燃焼だろうが。
2009年04月09日
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雪に埋もれた信州松代藩で、公式に新式爆薬の実験が行われる。責任者は公儀から差し向けられた蘭学者だが、帰り道を襲われ火薬は行方不明に。門弟が瀕死ながら江戸に逃げ帰り、真相を伝えるも藩は「学者は勝手にいなくなりました」。そんないい加減な……。隠密が信州に出発するも、既に顔が割れており襲撃を受ける。御前は老中名代として藩主に謁見するものの、当然ながら知らぬぞんぜぬを押し通される。まあ、門弟と藩の説明が違うって時点で藩主が疑われているわけだが。娘馬子のおみねに声をかけられた隠密たちは、彼女の薦めた宿に泊まるが、おみねは刺客である忍びの一員だった。音さんたちが敵とは知らず、裏がなかったがゆえに結果としてひっかかってしまったわけだが、おみねは音さんを殺したふりをして匿う。君主は若いながら名君だと言われていたが、双子の弟が死んで以来すっかり人が替わってしまった。……というのは表向きで、弟君が兄を暗殺してすり替わるというプランを敢行。おみねはおかしらに「忍者狩から庇ってくれた殿を裏切ってはいけない」と談判するも逆らいきれず、傷つき記憶を失った殿を1人で匿っていた。おみねに人を見る目が合ったおかげで本物の殿は御前の保護下に。問題は、どうやって真贋を証明するか。恩知らずのおかしら五郎三、「本当の悪ではない」と偽殿にも隠密にも看破される。一族再興のため仁義を捨てた男は死に際に火薬の在り処を吐くが、敵もこれを見越していた。謎解きの部分は少なく、殆ど雪の中での撮影、寒かったろうな……。殿の記憶が戻り、御前以下大掃除に乗り込むが、今回はこういうべきじゃなかったろうか。「関わりなきものは去れ」と。藩士の大半はすり替えを知らなかったんじゃないか?確かに大立ち回りは大好きだが、部下が皆逃げましたパターンも大好きだ!殿はおみねに城に上がらないか、と声をかけるが、「死んだものの菩提を弔います」と断られる。終生忘れない、といいつつ比較的あっさりした別れだったのは、やっぱり記憶喪失設定のせいだろうな……。おみねさんはかなり気の毒な役回りだった。
2009年04月08日
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兇悪な賊を追い詰めた老岡っ引き・室町の文蔵。返り討ちになりかけたところを音さんに助けられるが、捕らえた相手の顔を見てびっくり。音さんは二人を番屋まで送っていくが、一味を追っていった若いのは大丈夫か?若いのは大丈夫だったが、捕らえられた賊は逃げた。……つか逃がすと思ってた。油断して足を刺された、顔も確認してないという親分に不信感を抱く音さん。案の定親分はおかしな男に脅されていた。代わる代わる親分を見張る隠密たち、おかげで畜生働きを一件阻止できたが親分はそれを追おうとした姐さんを止めた。親分には16年前、抵抗した賊を殺した過去があった。さてそのときに何があった?娘のお糸ちゃんがとばっちりを受けたところを見ると、彼女絡みじゃなさそうだが。……と思ったら、結局そっちだった。お糸ちゃんといい仲の佐吉、顔だけ男じゃなかったらしく一味の1人を上手く捕らえる。しかし娘のことで脅されている親分は、そいつを解き放たなくてはならない。「離すんだ。雑魚に価値なんぞねえ」いや、親分それは無理があります。「いいから泳がせるんだ!」って堂々と言うのも無理がある。そのせいか、元々おかしな空気を感じていたからか、佐吉は親分に異を唱えた。親分は結局娘に事情を話し、敵陣に乗り込もうとする佐吉を気絶させて自分が乗り込む、という道を選んだ。……なんか全然感動できないのは、「実は凶賊の娘」設定に飽き飽きしてるからだろうか。
2009年04月07日
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寺子屋のついでに剣術まで教えちゃう旦那。腕白兄弟の父は侍だったが姿を消し、上の子は父を嫌っている。某藩で計7名の藩士が斬り殺される。旦那は目付けと称して話を聞きに行くが、無論素直に吐くわきゃない。藩士たちは容疑者である宮元を探しに行くが……そんな派手にやってどうする!ただの藩士が宿改めまでするなよ。宮元は上役が殺された3年前に逐電。皆に「腰抜け」と謗られている。残された妻は江戸家老の妹、国にい辛くなり息子たちを連れて江戸に出ていた。……で、冒頭の兄弟に戻る。長男は父を憎んでいるが、妻と次男は父を信じている。兄と切れて自活している妻の絹、兄に呼ばれるも「ほっといてください」とさっさと帰る。夫のほうは三年で腕を磨き、名を変えて道場の師範代をやっていた。音さんに聞いて妻子の様子を見に行くも、既に人殺しの身で会うには叶わない。義兄暗殺に失敗した宮元、音さんに助けられる。しかし「ことが公になれば藩が取り潰しになる」と事情を話そうとしない。いやそこまで言ったらもう既にまずいだろう……相手が隠密だってのをさっぴいても。隠密に悪事の証拠を押さえられた江戸家老は妹を締め上げて宮元の居場所を聞き出そうとする。父を信じる息子は桔梗屋に走り、怪我で片腕が動かない父は音さんに焚き付けられて救出に走る。結局人の助けを必要としたが、勇猛な姿を見せられてよかったじゃないか、うん……。「本当のこと」の中身も結構きついものがあるが。藩はお咎めなし、宮元一家は帰参。……結構無理があるような気がするが。まあ根性のある一家なのでなんとかやっていくだろう。
2009年04月06日
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義賊むささび小僧が江戸の町を跳梁。義賊だかなんだかほっとけるか、と隠密が動き始める。むささび小僧は15年前から行動しているが、昔は皆殺しの凶賊だったらしい。江戸まで来なかったので隠密同心のターゲットにはならなかったが……。張り込みを始めて3日目、音さんはそれらしいのを見つけ怪我を負わせる。辺りを徘徊していた火盗改の見習い同心桐原は敵か、味方か?音さんに後押しされて怪しい女芸人・駒太夫をひっくくった桐原、「証拠が弱い」と上司に叱られる。いや、確かにその通りだと思うよ……。懲りない桐原はそれでも一座ごと引っ立てるが、その間に次の事件が起きる。桐原は一座に土下座して詫びるが、謹慎処分に。「むささび小僧は二組いる。義賊のほうが駒太夫だ」と音さんは見当をつける。桐原と駒太夫、出会いは最悪だったが、なんだかんだといい雰囲気に。危なっかしいところがそっくりだよ。父も火盗改の同心でした、ってちょっと無理がある設定だが、「同心から与力に出世」よりはありえるか。駒太夫は10年前、凶賊むささび小僧に店を焼き討ちされた唐津屋の娘だった。生き残ったのは彼女と、手代だった弥吉だけ。2人は南蛮人に軽業を教えて貰い、仇を追って北上したが、途中で足取りが途絶えてしまう。それでやらかしたのが偽物騒ぎ。桐原さんには何も言わない、仇も代わりに討つ。そのかわり、江戸を離れること。この条件を飲んだ駒太夫は桐原に別れを告げる。「わしがむささび一味を捕らえたら、便りを出そう」「お成功を、お祈りいたします」相思相愛だが、薄々正体がばれている以上どうにもならない。「長崎に帰って人並みの暮らしをするわ」と言われた弥吉唖然。復讐に青春を捧げたのは彼も同様だった。「お嬢さん、これでやっと10年前の苦労が報われますね。これからは人並みに生きてください」結局駒太夫は特攻、それを庇った弥吉は銃弾に倒れる。「あんたのことは皆音次郎さんに聞いた」ちょっと待て嘘ついたな音さん。貴方様に手柄を立てて頂きたかった、という駒太夫だが、弥吉死亡でさらにハッピーエンドが遠ざかった気がする。「弥吉さんも、両親の墓に埋めてあげたいと思います」けして忘れません、と誓い合い別れる二人。結局どちらも取り乱すが、行くな、去りたくありませんということはできなかった。
2009年04月05日
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夜道でいきなり岡っ引きの菊蔵に絡まれた「仏の伝兵衛」。てっきり言いがかりかと思いきや、激怒し相手をくびり殺し川に叩き込む。それを見てしまったのは大工の弥七とその幼い娘だった。どう因果を含まれたのか、弥七は人殺しの罪を被る。女房もそれに同意するが、娘のお滝の口を封じることはできなかった。周囲は伝兵衛の方を信じるが、音さんだけは彼女を信じる。仲間はずれのお咲ちゃんの友達は虎猫だけ。「本当のこと」を言ったのに周囲から嘘つき呼ばわりされたので、すっかり黙り込んでいる。「小父ちゃん、どうして本当のことを言ってはいけないの?」「オレは、お滝ちゃんのことを信じてるぜ」女房は病身、亭主は前科持ちで無職。一家心中しかけたのを助けてくれたのが三浦屋、「仏の伝兵衛」だった。確かにそれは大きな恩だが、その頃はいい人だったのか、それとも全て仕組まれていたのかで全く違う話になるな。「まさかこんなに早く役に立つとは思いませんでした」やっぱりそっちかい。お滝ちゃんが父無し子にならずにすんでよかった。金や便宜だったら「待てこら」と突っ込むところだが、今度ばかりはどうしようもなかったもんな……。
2009年04月04日
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江戸では、同心殺しが相次いでいた。それを探索していた音さん、通りすがりの女を助けるが、その女に殺されかける。名簿すらない隠密も標的ですか。裏に偉い人がいると白状してるようなもんじゃないか?殺された同心は、皆抜け荷を探っていた。旦那は南町の黒木同心に張り付いて、暗殺を阻止。音さんは件の女を偶然見つけるが、……この話偶然が多すぎないか?「貴様、早川だな!」女を追う音さんを襲った刺客は、旧友の早川だった。女は足抜けした女郎で、折檻されていたところを助けてくれた早川の女房になった。それから基本幸せに暮らしてきたということは早川はいい奴なんだろうが、普通の侍は50両なんて持ってません。この時点で職業的殺人者だな。早川は主君の仇討ちに人生を賭け、そのために女房にも逃げられたが、連判状メンバーにも逃げられる。後で分かったが皆それぞれ仕官していた。それで人を信じるのを止めた。しかし「それが人殺しになる理由になるか!」って音さんの言葉はあまりに正しい。今の女房・お千代に手伝わせてるし……。「あの新内流しはどうなってる」「早川が二度もしくじってる」「公儀の手のものなら、あまり手を出すとかえってやぶへびになる」……早川、終わったな。仲間に襲われた早川、生きて女房の下に戻るが、一足先にやってきていた音さんに「自訴しろ」と言われる。せめてお千代は巻き込むまい、と(今更)思うのだが、身篭っている彼女は貴方が何者でも構いません、と縋りつく。そして川から上がった「顔が潰された」死体を「夫です」と証言して見せるのだった。(多分)精神のバランスを崩している関係もあるんだろうが、大した役者だ。早川は結局音さんに殺され、お千代は号泣するが、結局立ち直って働きに出る。そうでないと困るよ、子供が生まれるんだから……。
2009年04月03日
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高利貸しの手先となって店を潰して回る、兇悪なかどまさ一家が今回の相手。旦那は直訴しようとして襲われた近江屋を助け、奉行所まで同行するが、近江屋は結局首吊りに見せかけて殺され直訴状は握りつぶされる。上州大和田一家の紹介とかで、かどまさ一家の客分になった渡世人、伊三郎。険と影のある中々のいい男で、あまり悪役顔ではない。家が破産した幸太郎は泣き虫の苛められっこだが、両親の知人らしき彼に相撲を習ったり楽しい時間を過ごす。しかし隠密たちは、伊三郎こそ近江屋殺しの実行犯でないかと疑っていた。伊三郎は大店の娘婿に入る予定だったが、船が沈んで行方不明になり、親友の巳之吉がそのポジションをゲットした。周囲は夫婦を不実と責め、息子は「ちゃんは弱虫だから好きじゃない」。……店を潰したから評判が悪いのも仕方ない。死んだはずの恋人が生きている、と亭主に聞いた女はついつい会いに行くが、腹水盆に還らないしいいわけも聞いてもらえない。巳之吉は友人の遠州屋に「ダチの女を寝取るような奴に金は貸せない」と言われ自棄になるが、その遠州屋の本音は「伊三郎が許すなら貸してもいい」。立場をはっきりさせるため、遠州屋を殺せと命じられた伊三郎は遠州屋を殺したふりをして川に叩き込む。店が潰れてすっかり駄目人間に成り果てた巳之吉だが、早々に婿養子に這い上がったにはちゃんと理由があった。周囲に決して言い訳しないあたり、結構たいした奴だったんだなお前……。伊三郎は巳之吉を立ち直らせ、全ての未練を断ち切り江戸を去る。
2009年04月02日
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学友の背中に「島帰りの子」長太と張ろうとした苛めっ子。それを止めたのはその親友である「お大尽の子」信吾だった。お前仕返しされるかもしれないから、と着物を取り替えて苛めっ子たちを待ち構えていた「島帰りの子」、間違われてかどわかされる。息子は義侠心あるいい奴なんだが、父の徳田屋は評判の悪い金持ちで、金目当てなのか怨恨なのかわからない。長太の父盗みで島送りになった過去があるが、今は左官としてまっとうに暮らしており、音さんとも親しい。「子供の命を助けて欲しくば、質屋の徳田屋に2千両を出してくれと頼め」無茶いうな。「間違えて人さらい」は大江戸捜査網ならずとも定番だが、最後まで金を出さなかった話もあるくらいだぞ。徳田屋は色々怨みを買っているが、15年前、上総屋という店を潰し、夫婦心中に追い込んだ際、生き残った息子(十かそこら)に刺されかけたという話が一番強烈。その息子は非常に頭が切れ、侍の子息相手の学問所に入ったというところで消息が途絶える。……お銀ちゃんが「いい男よねー」とデレっとしてた、寺子屋の師匠だろうと視聴者の十割が予想したと思われる。最近フェイクが手抜きだ。つか自分が面倒を見てる子なら、もっと確実にさらえるもんじゃないのか。旗本の内藤様にせっつかれ、仕方なく金を出した徳田屋だが、こっそり手代に石ころと入れ替えたのを見破られ更なる脅迫を受ける。「おっかさんが死んだのはおとっつあんのせいだ。もっといいお医者に見せなかったからだ!」そうとは限らない。出来るだけいい医者に見せて駄目だったのかもしれない。しかしさらわれた子もさらわれそこねた子も精一杯頑張ってるのに、父親「たち」は一体なんなんだ。「先生」は……どうなんだろう、仇の子が「正太の代わりになる」と言ってるのを見て心は揺らいでいるのかいないのか。鬼の徳田屋も、側近の死体と息子の拒絶、とダメージを蓄積させていた。「負けたよ、お滝」金さえあれば子供を幸せに出来ると思っていた徳田屋、「長太の身代わりになりにいきます」と姿を消したわが子に白旗を揚げる。しかし「先生」は子供たちを殺して復讐を遂げようとする。徳田屋にも色々言いたいことはあるが、改心の機会がありながら「子供殺し」という凶行に突っ走った男は救われなくても仕方ない。それと周囲はお前を(才能が後押ししたとはいえ)いい学問所に入れ、人生再出発の階を作ってくれたんだから他の復讐鬼に比べると境遇が温い。その報いが「母の死後、微妙だった親子の仲直り」か……。そういうこともあるよな。
2009年04月01日
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流しの音さん、料亭の二階で客待ちの芸者さんに声をかけられる。……なんか嫌な予感がするな。音さんでなかったら速攻死亡フラグがたつような。しかも音さんが知らない顔?案の定一服盛られてる。目が醒めたら、側に同心・吉川の死体があって役人が踏み込んでいました。なんてよくある話なんだ。旦那たちは音さんを牢屋から奪還するが、証拠はすっかり出来上がっていた。無論「小染」という芸者も存在しない。嘘の証言をした一人、仲居は馴染みの玉竜姐さんに誘い出された挙句、陥れた相手に「おめえさんの顔を潰すくらいなんともないぜ」と脅され竦み上がる。そして結局口封じに殺されるが、あまり同情はしない。一番の証人、「小染」は裏長屋の堅気の女房お静、やはり気が咎めているが抜けられるものなら初めから参加していない。暖簾わけが決まった亭主の富蔵、10両というへそくりに驚くが「こっそり貯めていた」という嘘をあっさり信じる。「亭主に知らせるぞと脅しましょう」と提案する女二人、無関係の亭主を巻き込むなよという男二人。普通逆なんだろうが、こっちのほうがリアルだ。「新内流しの音次郎が待っている」正体を見破られ、家まで使いが来ては仕方ない。小染=お静は呼び出しに応じるが、金で見逃してくれっておい。「お前さんたちの幸せを護るためには、あっしはどうなってもいいっていうんですかい」全くだ。紳士の音さんに代わって土下座するその顔を足蹴にしてやりたい。これほどむかつくゲストヒロインも久しぶりだ。富蔵さんはどうしてこんな身勝手な女を拾ってしまったんだろうな……。お静は借金から盗賊の情婦となり、その後逃げ出して江戸に出、堅気の女房になっていた。そこに現れる昔の男。今の幸せを護るため、偽装殺人の片棒を担いだが、その後は「亭主の勤め先を襲う手伝いをしろ」と脅される。音さんに洗いざらい吐いたお静はそのシナリオに従い、桐生屋の蔵の鍵を渡すがそれを亭主に見咎められる。誰かが仕組んだことではない、まさに天網恢恢。どうせ地、固まるに決まっているのでそれくらい痛い目にあってくれなきゃ駄目だろ。と思ったら、富蔵は女房の不実を責めるのではなく、盗賊と直接対決することを選んだ。無謀な亭主は、音さんたちが飛び込んできてくれたおかげで軽い手傷ですむ。やっぱりこの女捕まえとけよ……いやそうしたら坊主が気の毒だけど。
2009年03月31日
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家族も奉公人も皆殺し、三千両を奪った賊が火盗改の黒柳に斬って捨てられた。しかし視聴者の前に晒された事実は全くの別物であり、音さんも「少なくとも二千両、宙に浮いている」と算盤をはじく。二年前にも似たような事件がおり、ただ一人生き残った錠前師の源治は自訴、八丈島での勤めを終えて江戸に帰ってた。そこで出会ったのは、廃屋で一人で暮らしていた孤児の少年・捨吉だった。「お前さんとは出来が違うんだよ」意地っ張りで生意気だがしっかりもので勘が鋭い。二年前皆殺しになった備前屋にはただ一人、幼い娘・お園が生き残っていたが、衝撃から一言も口をきかなくなり、それきりふらっと姿を消した。その後の消息は誰も知らない。手っ取り早く金を稼ぐため、あちこちの店に石を投げ込む清吉。その後で源治が「経師屋です」と手間賃を稼ぐという寸法だが、まあ泥棒に逆戻りよりはいいんじゃないかな……。と思ったら石が金太に当たっちゃった。捨吉はお園だった。知らずにつるんでいた源治、自分の昔の罪を思い出し青くなる。まさか畜生働きとは思わず参加したが、この子にとってはれっきとした仇の一人なのだ。二年前のことをどうしても喋れないお園=捨吉、二年前のことを喋りたいのに喋れない源治。昔の仲間に見つかった源治は過去を捨てて、二人で故郷に帰ることを提案するが……ああ、死亡フラグっぽい……。源治は捨吉のために泥棒に戻ろうとするが、音さんに説得され、捨吉に真実を話し許しを得る。音さんは子供にも容赦なく厳しい人だが、これで源治は生存ルートに入った。捨吉=お園は身内が名乗りを上げ、そちらに引き取られる。源治は(そのほうが島帰りの養女よりいい暮らしが出来るし……)と納得しつつしょぼんと旅立つが、見送りのお園はやっぱり兄ちゃんを追ってくる。「来るんじゃねえ!来るんじゃねえぞ!」泣きながら全力で逃げる源治。しかし、「おいら、兄ちゃんと一緒に行く」思わず無言でうなずく源治、そして二人の再出発が始まる。似たような話はごまんと見たが、なんかすごい泣けた。これから色々辛い目にもあうだろうが、この二人ならやっていけると信じられる……。
2009年03月30日
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蔵前の尾張屋が辻斬りに。沼田藩から金を回収して帰る途中だったので、ただの金目当てにも思えるし、裏があるようにも思える。芸者のお駒ちゃんは、実は尾張屋の長女。勘当され、今は板前の佐吉といい仲で、彼と一緒になって人生をやり直すことを願っている。しかし妹はまだ子供のような年で、とても蔵前なんてやっていけない。妹も実直そうな番頭も、彼女に店に戻っていると思っている。隠密は、尾張屋が回収した三千両を借りるはずだった今津藩に目をつける。しかも佐吉は今津藩の侍である兄、右近に脅される立場。その辺に、お駒ちゃんが勘当を「選択した」理由がありそうだな。あの三千両がなければ店が潰れる。……蔵前って普通もっと金があるもんだが、意外とそうでもないのか?考えてみれば松平公の時代だし。番頭は三千両と引き換えの後添え話を持ってくるし、当の恋人は「オレには性悪な兄貴がいるから一緒にはなれない」私は家を出たのに何故こんな目に、といいたい所だがお駒ちゃんにも店と妹を見捨てられない理由があった。今津藩は少なくとも五件の札差から一万両の金を借りている、おまけに全て期限が切れている。お駒ちゃんは捨て子だった。妹で実子のお登勢と分け隔てなく育ててくれた父のため、後添えに参りますと言われた初老の美濃屋、心意気に免じて結局無条件で三千両を貸してくれる。確かに「お家騒動のとばっちりで兄貴に逆らえなくなった」とは天と地だ。兄が恋人に接触、これはいけないと覚悟を決めた佐吉は、結局兄を殺して一人闇に消えることを選ぶ。お駒ちゃんには悪いが、女に手切れ金出させてそれでよしとする男の方が傍目には最悪だ。佐吉は結局軽い罪で済み、数日でご赦免になったが、……尊属殺人って殺人の中でも罪が重いのに?とちょっと疑問に思った。
2009年03月29日
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拝領品連続盗難事件か……久しぶりだな。五千両吹っかけられた香山殿が御前に依頼を持ってきて、事件が明るみに出る。出せる金額だったら内密に済ませてたのか……。宮川春重という人気絵師が怪しい、と聞いた玉竜姐さん、お得意の一文字屋を通して「絵を描いて欲しい」という話をつける。そういえば姐さん深川芸者なんだね。柳橋だと思ってた。若くて二枚目の春重には病弱な妻がおり、姐さんはむしろこちらに接近していく。しかし人気絵師が、裏もなく偉い人の肖像画みたいな絵を描くかね。姐さんみたいな人気稼業の絵を描くのが主力だろう。いい加減悪事から手を引いて、本業に専念したい春重。しかし足を洗うかわり、なんだか怪しい玉竜を殺せと命じられる。無論断りたいのだが、実は妻のお民絡みで断れない理由があった。結局殺せない。元々悪人じゃない。しかし弟子は見張り役、替わりに芸者を始末してやったんだからおとなしく仕事を続けろとせっつく。……馬鹿馬鹿しいほど単純な罠に引っかかったけどな。一目で姐さんをただものじゃないと気づいた春重のほうが向いてるんじゃないか。夫の日誌を読んだ妻は自害しようとする。いやそんな物騒なこと書いとくなよ、他に吐き出しどころがないからって。弟子に撃たれて片腕が動かない姐さん、珍しく不覚を取り音さんに助けられる。「私の留守中、どうかお民をお願いします」春重は自首してでる。今度も裏には奥祐筆がいるのか……。春重は江戸ところ払いという軽い罪で済み、妻とともに旅立つ。よかったよかった。と(半分くらい姐さんのために)思う。
2009年03月28日
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八丈島から死間抜けを試みた男。普通舟を使うんだが、追い詰められて崖から飛び降りましたって、……それ無事に本島に辿り着くのか?そもそもあんな崖から飛び降りた時点で死ぬ確率高い。弥八というその親父は、5年前強盗殺人事件を起こしたとして島送りになったが、今に至るまで無実を訴えている。娘のお袖は無事、呉服問屋に嫁入りしたが、世間や姑の目は冷たい。弥八が危険を冒して江戸に戻ったのは、身の証を立てるためだったが、敵は先手を打って偽証の証人たちを殺していく。おまけに喉に腫瘍が出来ていて、余命3ヶ月のおまけつき。そうかそれで焦って島抜けしたのか。事件は解決に向かうが、弥八の体調はどんどん悪化。玉竜姐さんは彼を連れ出すのに反対するが、男二人に説き伏せられる。「だがな玉竜、男ってのはてめえの誇りを護るために命を投げださなきゃならないときがあるんだ」しかし気力に体力がついていかず、音さんが肩を貸す有様……途中まで駕籠のほうがよかったんじゃないだろうか。弥八はとうとう偽証の証言をとるが、もうこれが限界。思いなおして迎えに来た娘と婿の前で息絶える。いや娘はともかく婿は悪くないだろ。周囲の反対を押し切って人殺しの娘を娶っただけでも大したもんだ。
2009年03月27日
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死体が一つに切り餅がごろごろ。下手人たちは、老中を暗殺しようとして邪魔をした剣術の先生を殺した……ではちょっと間尺が合わない。殺したほうも殺されたほうも神明一刀流って、超メジャーじゃないか!なんの足しになるんだその設定……。江戸中にごろごろいるだろあの流派の剣客。夜鳴き蕎麦を食べてる音さんたちを見たら腹減ってきた。なんか食いたい。隠密たちとは別口に、殺された新倉先生の周囲を洗う若い男女。「口だけは一人前か」道場破りにしてやられながら、「お前らみたいな馬の骨を入門させてやるわけにはいかない」なんて言ったらそりゃそう返されますな。あっしもやっとうを習いたい、とか惚けて乱入してきた音さんを警戒した青年は、おとなしく道場から出て行く。男の名は池田竜乃介、女はその妹でさつき。さつきも剣術と、体術の相当の使い手。天井裏に潜んでいて手を突かれたさつき、医者にもかかれず雨に打たれ、弱っているところを玉竜姐さんに拾われる。二人は殺された先生の子供だった。運命の悪戯から子供を手放さなくてはならなくなった男が、10年ぶりに二人に手紙を寄越した。仕官の口だの景気のいいことが書いてあったんで成功したんだな、と喜んで江戸に出てきたら、父は死んでいた。こりゃ何かあった、と誰だって思うが……その上、押しかけ助っ人の音さんたちに「二日後に何かが起きる」と脅される。要するにアホな旗本の次・三男坊が暗殺の手先に使われた挙句全ての罪をひっ被らされるというシナリオ。しかし父の死の真相を知りたい竜乃介が突っ込んだことから、また話がややこしくなる。迷わず兄を助けに行くさつき、「私にとっては兄上を助けるほうが大切です!」そりゃそうだ。見ず知らずのお偉方<実の兄だろう普通。まあ何が起きるかなんてとっくにばれているから駕籠の中は空、そして兄妹は父の仇の門弟たちと大乱闘を始める。兄妹揃って身内のことしか興味がなくうんざりしたが、父はそれほど腐ってなくてよかったじゃないか。つか師範代、いい面の皮で絶望したとはいえちゃんと父の遺志を伝えてくれてありがとう。
2009年03月26日
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札差・伊豆屋が偽小判を扱ったとして検挙される。伊豆屋は「身に覚えがない」と主張するが役人は聞く耳持たず。つーかいつものパターンだとこの同心がグルだな。偽小判を探索していた音さん、札差の湊屋が首を括っている現場からやってきた御高祖頭巾の女に目をつける。中身は駕籠屋の豆を気遣う、案外優しい女。田舎育ちの駕籠かき、新吉と丑松は、匂い袋を落とした彼女に一編でぽーっとなってしまう。音さんに「御高祖頭巾のお客を乗せただろう」と言われても、(お客さんに黙っててっていわれたから)と知らん顔。お客さんも越後の生まれだって言ってた、というだけの手がかりで「お梅姐さん」を見つけた二人、しかし彼女はいわゆる囲い者だった。いいのかね男を上げて。退屈してるのか?普通、まずいことに首突っ込んでいたら人付き合いを限るものだが。音さんは贋金の一件を持ち出して丑松の口を割らせようとするが、すっかりお梅さんに夢中の新吉は彼女を庇う。しかし彼女は「旦那」に命じられ、嫌々ながらも二人を事件に巻き込んでしまう。なんとか生きて解き放ちになった二人。丑松は「あの女!」と怒り狂い、新吉は怪我が重くてそれを止めるところじゃない。オレに任せてくれ、と請合った音さんは、これをネタにお梅に揺さぶりをかける。長屋に見舞いに来た女を丑松が罵って叩き出し、それを新吉が追っていく。「そうしなきゃ酷い目に合わされたんだろ。オレはお梅さんのためならなんだって我慢できるよ」実にいい展開だが、これって音さんの筋書きどおりなんだよな。いい雰囲気になる二人だが、お梅は新吉を庇って刺客の凶刃に倒れる。音さんより早く追いついて刺客を蹴散らした丑松、お前強いな!……ガッツ石松を弱い役には出来ないか。しかし女と兄貴と二人に庇われる新吉、お前駄目じゃん。お梅さんはどうあれ人殺しに絡んでるんだから死ぬだろうと思ったけど、いやしかしなあ。護られヒロインみたいだった。
2009年03月25日
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若い娘の神隠しが続発。それを探っていた源蔵親分が殺され、火消しの小頭巳之吉が下手人として挙げられるが、巳之吉は親分の娘・お夏と恋仲だった。なんで都合よく目撃者がいたり、遺留品があるんだよ、と隠密たちは逆にこの事件に疑問を抱く。親分は娘をかたに金を借りていた。巳之吉の友達?音さんのおかげでとりあえず連れて行かれずにすんだお夏ちゃんだが、流石に凹みっぱなし。親分が神隠しの真犯人を強請ろうとしてしくじった、でもちょっと平仄があわないんだよなあ……。巳之吉の口を割らすのが一番てっとり早い、というわけで隠密は火事騒ぎをでっちあげ、巳之吉の所属するや組を突っ込ませるのだった。赤猫騒ぎは口封じの王道。しかし音さんのほうがプロで、巳之吉の身柄を無事ゲット。お夏ちゃんは「父の醜聞が明るみになってもいい」と恋人に縋りつくが、巳之吉は親分をちょこっと庇うだけで本当のことを話そうとはしなかった。神隠し・30両・愛想尽かしに殺人の是認と、どんな事情があったら嘘をつくんだよレベルだな。音さんが殴りに行くのも当然か。お夏ちゃんは親分の娘ではなく、処刑された凶賊の娘だった。それが巳之吉がどうしても隠したかった事実。……しかし神隠しはどうなった?大体のからくりはわかったが、異国に娘たちが売られるまで後1日。これはもう非常手段でいくしかないと、音さんはお夏ちゃんを連れて白洲に殴りこむ。巳之吉は音さんを殴るかと思ったが……。過去の醜聞がどれだけ明るみになったかしれないが、お江戸の花形纏持ちの帰参・神隠し事件の解決で影が薄くなった様子。嫁入り先が「気にしない」方針らしいので大丈夫だろう、きっと。
2009年03月24日
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金貸しばかりが3人殺される。しかし執念で握りこんだお切米手形が、小諸藩を下手人と指す。実行犯を追い込んだ音さんだが、そいつはいけばなの師匠の家に逃げ込んだ。師匠のちえさんは玉竜姐さんの顔見知り、弟子が取れないのであちこち花を生けて回っているという。……で、師匠の旦那・速水左近は元小諸藩の藩士だった。い、嫌なパターンだ……。ちえさんは家老の娘だったが、身分違いの今の亭主と駆け落ち。おかげで父の遠大な計画がぽしゃった……ってことは側室にあげる予定だったとか?しかし許婚がいたんだよな。藩主は死亡寸前、しかし跡継ぎはまだ届出られていない。家老は金を借りてその相手を殺してばっくれる、の繰り返しで金を作り、その金で自分の孫を殿の後継者に仕立てようとしていた。で、その手先となったのがにっくき娘婿。彼は病気の妻のため、やっぱり金を必要としていた……。しかし本当にそんな高い薬が必要だったのか?「お主死ぬ気だな。死ぬ気ならなんでもできるだろう」左近は妻子のため、良かれとおもってこの企みに乗ったんだろうけど、いや駄目だろう子供を詐欺の道具にするなんて。自分の延命のため、舅に頭を下げたと聞かされた妻も死にたくなるよそりゃあ。家老と左近のつなぎを勤める北川は、命惜しさに妾のこせんを人質にして左近の剣から逃れるが、この先どうする気なんだ?うあこいつ女を盾にしやがった……!わが子が隠密に救われたことをしらないまま、約束の場に向かった左近は壮絶な死を遂げ、こせん姐さんもとばっちりで死亡。悪は当然隠密により成敗されるが、殿様が絡んでないから藩自体は無事で事件はもみ消されるんだよな。……必殺と変わらないような気がする。
2009年03月23日
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明神様のお祭りで、役人相手に大立ち回りを演じたひょっとこの仮面の女。その帰りに迷子のしん坊を拾う。金太は「弁天様の生まれ変わりみたいだ」と呑気な感想を漏らすが、彼女はその直後、人を殺した。彼女・おゆうは米問屋・越後屋の嫁だったが7年前、家族を皆殺しにしたということで捕まり、島送りになった。5年前自力で逃げ出し、江戸に舞い戻るまで何があったのか?とりあえず冤罪で間違いないようだが。遊女上がりが玉の輿に乗ったが嫁イビリにあい、亭主も助けてくれなかったので3人とも殺した。まあ筋は通ってる。彼女は身篭っており、牢の中で男の子を生んだが掟により奪い取られ里子に出された……その子が、冒頭の豆腐屋のしん坊だった。有難いことに、義理の両親は目に入れても痛くないほど子供を可愛がってくれている。嫁いびりもなにも真っ赤な嘘。じゃあ周囲はちゃんと無実だとわかってたわけだ。そして嫁いびりの話をでっち上げた同心は、妊婦を責め問いで自白に追い込んだのだった。元女郎で大店の嫁で前科一犯、今は凄腕の刺青師で立ち回れば男より強い。これもまた凄い設定だな。元人妻が思う一念で凄い技術を身につけるって話、時々出てくるが。隠密よりワンランクは落ちるだろう、って強さなのはどうなんだ。「私の子は、5年前に、死にました……」おゆうさんは見事仇を討つが、わが子には名乗らず仕舞い。うん、それしかないんだろう、悲しいけど。自分がいないほうが幸せなんだから……。
2009年03月22日
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上様に献上された大鯛を毒見した御前役が血を吐いて死亡。すわ上様暗殺計画か、と大騒ぎになる。献上した将軍家ご用達、伊勢屋からすれば、まさしく青天の霹靂だった。魚を卸しているお銀ちゃんは伊勢屋の旦那の肩を持つが、先入観はいけないと窘められる。いや、勘と先入観ばりばりじゃないか何時も。将軍暗殺にしちゃ手口が簡単すぎる。実際毒見役が死んでおしまいだったし。伊勢屋のお菊お嬢さんは祝言を控えていたが、大丈夫かな?海産物問屋の若旦那、とばっちりなんて受けたくないだろうし……。せめてご同業でなけりゃなあ。お嬢さんに片思いのぼてはりの大助、商売敵の富春屋に当たりをつけ、正面からぶつかっていく。大助は子供時代馬に蹴られかけたお嬢さんを助け、お嬢さんをお嫁に下さいとお願いした甘酸っぱい過去があった。お嬢さん「いいわ」と言ってくれたのか。子供時代の口約束、結局駄目だったけど拘らずにいられないのか。留守居役の佐々岡を探った旦那、奴の周囲が次々変死したことを聞き出してくる。音さんに嘘っぱちの襲撃をかけられた佐々岡は、富春屋に飛び込んだ。若旦那は一人っ子、親に逆らってまでお菊さんと一緒になる根性はない。祝言を延期してくれ、と言われたお嬢さんは「私、家を護らなくてはならないから」。単純にこの男には勿体無いな。かといって考えなしの大助もどうかと……。お嬢さんは大助にプロポーズされたことをすっからかんと忘れていた。大助に殴られて若旦那は「目が覚めた」とお嬢さんの元に戻ってくるが、タイミング悪く彼女の気持ちは大助に傾いていく。その大助は嵌められて口封じに利用され、捕り方に追われる身になっていた。元々一件の殺しを誤魔化すためにこの騒ぎか……。鼠一匹とはこのことだ。事件解決、大助は大阪に板前の修業に出る。「それじゃああっしはこれで。どうか末永くお幸せに」自分がいると色々ややこしくなるから、きっぱりカタをつけたのか。なんというか……向こうでいい子が見つかるといいな。
2009年03月21日
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非情の殺し屋、しかし素?は子供好きの動物好き。そんなのが今回の主要ゲスト・惣吉。仕事の現場に何時も鳥かごを持っていくこと、血糊をつけたままうろつきまわることから音さんに目をつけられる。祝言を嫌がり、大阪から江戸まで逃げてきたおようお嬢さん。たまたま通りかかった惣吉に助けて!の後は「お兄さんのとこに泊めて」。え、えらいの拾っちまったな……。せめて料理をします、と言い出すおようさんだが、「美味しいといわれたの初めて」。いや、正直なもんだ。翌朝おさんどんしようとしていたおよう、いきなり行水している家主に唖然。惣吉は音さんに「血の臭いがする」と言われ、それをえらい気にしていた。その上、「血の臭いなんてしない」と言ってくれた女に(表の)仕事をしていないことを指摘されまたしても動揺。次第に人間らしさを取り戻していくが、抜けたきゃ抜けられる世界じゃないし抜けて潔白になれるわけでもない。「オレはもう、殺しは嫌になったんだよ!」およう殺しを命じられた惣吉は叫ぶが、ほぼマインドコントロールを受けていた。倅か……血が繋がっているのか?いないのか?……人殺しだが、今度ばかりは救われて欲しいわ。あんまりじゃないかその設定は。玉竜姐さんとお銀ちゃんは、「おようさんを殺す役を引き受けるなんて許せない!」といきり立つが、音さんは「あいつを信じる」と主張。失敗したらおようさんが死んでいたが、まあ、結果オーライ。後は惣吉が助かるかどうかだ!やっぱそんなもんか。厳しいな大江戸捜査網。おようさんは小鳥に「惣吉」と名前をつけ、大阪に帰っていく。
2009年03月20日
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天候不順に不純な動機が重なり、江戸の町は菜種油が滞る。誰が買い占めているのか、隠密の内偵が進む中、唯一油を売っていた山崎屋が火事で焼け落ちる。その焼け跡を調べていた新内流しの新助、何故かいきなり奉行所の同心に捕まりそうになる。彼は「北町の昼行灯」と自称する老同心の息子だった。菜種油を「比較的高値で」売り歩く大八車。それだけならどうってことないのだが、後を追った旦那はいきなり襲われる。油の行商の背後には、比較的大きな油問屋・井筒屋がいた。新助は縁あって他家に養子に行ったが、容疑者を責め殺したとでっち上げられ、それを真に受けて?罵った上司に斬りかかって逃亡した。息子は愚直だが、父は黙って罵られておけばいいのに……という考え方。家を潰され、妻子も苦労しているが、それでもまだ見捨ててはいない。息子は見つけ次第殺す、といわれて涸れ果てた父も動揺。シナリオを書き換えるには、一か八か手前の手でわが子を捕らえるしかない。「息子を選ぶか、ご先祖様を選ぶか。ご先祖様を選んだってわけだ」……そもそも他に子供いるのか?出てこないけど。息子を婿養子にやって、自分の家は他家から養子を貰うのか。息子を首尾よく?捕らえ、奉行に直訴しようとするも、やっぱり刺客がわいて出る。新助は同心に復帰、ついでに油騒ぎも無事収まる。なんか皆無事だな……と一瞬思ったが、そういえば火事が二件あってその感想はない。
2009年03月19日
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その頃、江戸の町に奇妙な噂が広まっていた。あちこちの金持ちが盗賊に襲われ大損害を受けるも、お上に届け出ない、というもの。しかしとある店の用心棒が「曲者だ!」と声を張り上げ、漸く事件が明るみに出る。幻小僧の正体は、「お嬢さん」と呼ばれる遊女・およう。彼女の相棒の元手代・清吉は遊郭でアリバイ工作に手を貸すが、内心やめて欲しいと思ってる。元大店のお嬢さんで元人妻で遊女で尚且つ忍びの修行をした凄腕の盗賊って凄い設定だな。「闇のご差配」って前にもでなかったっけ?思い切って確認してみたら、「命を賭けた いかさま稼業」だった……まだ半年くらいしかたってない。稲荷で子供を思い泣いていた遊女おさと、まぼろし小僧に金を貰い足抜け。そうかそれで金が必要なのか。しかし幾ら稼いでも、哀れな女は次から次へと湧いて出る。陥れられ非業の死を遂げた父と妹のため、愛する夫から離縁を取り、仇の一人が経営する遊郭に潜んで泥棒稼業。そんな気性の激しい女を囮に使うなよ……。清吉を助ける際にもみ合って出火。本来なら火炙りだ。隠密たちは火事など全く気にせず遊女たちを逃がしてたが、あの後どうなったんだろう。二人はない問う新宿に戻り、店を再建することに。その旅立ちを、どさくさに?自由になった女とその家族たちが見送るのだった。
2009年03月18日
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当時、格式のある寺院はいまでいう銀行の役目を果たしていた。で、年に一度利息が支払われるわけだが、そこに銃を持った強盗が突っ込んでくる。たまたま通りかかった音さん、それを追い払うが、放っておけばまた同じことの繰り返しとなる。「そんな飛び道具に頼ってると、ろくなものにならないぜ?」ぼったくりにひっかかった若いのを庇った音さん、だがその男正太郎は手作りの鉄砲をぶっ放つ。明らかにおつむがたりないが、その性格が幸いして?綺麗なお嬢さんと出会うのだった。「わたくしを助けてくださったのに、どうして捕り方を怖がるのですか?」直参旗本三千石のお嬢様は父の仕事柄銃を見慣れていたが、「町人に許されていない銃を持って世直しとは、勇気があるのですね」こっちもピントが外れてた。頭のねじは緩んでいても、狙った的は外さない。正太郎は立原の殿にも気に入られるが、用人に「殿は寺社奉行への賄賂を拒んで左遷された。お嬢様ともども、二度と江戸には戻れない」と吹き込まれる。要するに、さつきお嬢さんとの出会いから全て仕組まれたこと。正太郎は嘘を吹き込まれ、強盗の仲間入り。救いは餌に使われたお嬢さんが潔白だということだが、父は用済みの娘を検校の後添えにやろうとする。「あの方は、縁も所縁もない私のために命をかけておられます」家が潰れ、養父の言いなりになって生きてきたお嬢さんだが、正太郎を使い金を奪い自分を人身御供にしようとする父にとうとう見切りをつける。「貴方が此処にいると聞いたのもですから……」頼った先は情報をくれたお銀ちゃん、ああこれなら当分足はつかない。問題は、一人で罪を被ろうとしている正太郎のほう。正太郎はお嬢さんのおかげで目が覚めるが、口封じされかけ右肩を撃たれる。これで銃が撃てなくなるとか?正太郎は死罪を免れ、島送りになる。「さつき、さつきと呼んでください」何時までもお待ちしますって、一体何年かかるんだろう……。(身分が違うから)初めからありえない、と思っていた筈の二人は晴れ晴れと別れる。
2009年03月17日
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大金を運ぶ飛脚が襲われる事件が続発。その頃江戸では、金次郎という男前の飛脚が人気を集めていた。その金次郎は幼馴染の芸者、〆香がちんぴらに絡まれたのを助けるが、「酒がまずくなりそうだ」えーと、いわゆるツンデレって奴?事件は三件、何故か同じ三度屋の飛脚。しかも三件目は、念のため違うルートを走らせたのにやられた。ルートを知っていたのは、主と若旦那の仙太郎、番頭の佐吉だけ。若旦那も佐吉も、悪い噂は聞こえてこない。ただ、若旦那は〆香をライバルと張り合っており、大金を必要としていた。兄貴は〆香=おみつに惚れてからおかしくなった、というわけで金次郎は幼馴染に話をつけにいくが、芸者が男を誑かして何が悪い、と居直られてしまう。「お前だけは信じてくれ、俺は辻強盗の手引きなんてしていない。それと、〆香はお前が好きだ」女に狂って馬鹿をやった仙太郎は、罪を被せられるために殺される。息も絶え絶えになって店に辿り着いた仙太郎は弟になんとか言いたいことを言って死ぬが、兄を慕っていた金次郎は「お前が悪い」、と線香を上げに来た〆香を突き放す。「私は絶対悪くない」、と口では言う〆香も、今回のことは内心堪えていた。そして音さんに唆され、金次郎の借金を体で肩代わりしてやるが、男は「受け取れない」と突っぱねる。事件解決後、金次郎は〆香に謝り、プロポーズ。しかし〆香は「あの金は恵んでやっただけ」と言い放ち、逆上した金次郎に殴られる。私は金さんの女将さんになる資格なんてない、ということらしいが、……あんなわかりやすいツンを見抜けない男がどうかと思う。つか一貫して「兄貴は悪くない、おみつちゃんが悪い」と主張、一世一代のデレをスルーした挙句けろりとして「親父と会ってくれ」。……顔だけの男だよ金次郎って。〆香がふりました、でいいよ……全く。
2009年03月16日
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あー……やっべえ、娘岡っ引きスタイルって大嫌いなんだよね……。2クールの我慢か?安西さん自体は綺麗だし嫌いじゃないんだけどね。いきなり鉄砲の抜け荷で検挙された廻船問屋、能登屋。能登屋は御前の友達だった。という私情はさておいても、鉄砲の密輸組織は潰しておかないと徳川の世がひっくり返りかねない。松平公の推挙でやってきた新しい隠密候補は、先日音さんが助けた?弾丸娘、お銀。彼女は「まず能登屋の周辺を探ること」を提案するが、その目の前で幼い娘・おみねは売り飛ばされていく。これを一刻も早く助けたい、お銀ちゃんは囮捜査に志願する。あっという間に密偵の身分がばれる。御前はわざと自分の動いていることをばらし、彼女を命がけの囮とした。幸い敵もすぐに殺しちゃまずいと覚悟を決める、その相手に事件の確証を得なくてはならない。「この試練を乗り越えて立派な隠密になって貰いたい」時々怖いよな、御前って。そしてお銀ちゃんは使いに出され、殺されかけ音さんに助けられる。「ふん、これでお前の役目は終わりだ」だがお銀ちゃんは、敵に揺さぶりをかけるため敵陣に戻る。なんか音さんとお銀ちゃんで恋の花が咲きそうな展開だった。「音次郎。わしは間違っていたのかもしれん」使い物になるかならないか、一か八かやっつけたのに、いざ部下が死のふちに立たされると御前もしょぼん。お銀はおみね同様、抜け荷の濡れ衣を着せられた豪商の娘だった。その仇がたまたま?今回の敵、渡海屋。んな偶然ってあるのか。
2009年03月15日
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老中、寺社奉行が爆破テロによって死亡。目付け及び隠密が動くが、目をつけられていた花火職人が惨殺される。そして、10年の島流しになっていた職人、友吉が5年で御赦免になって戻ってくるが、それを手配したご赦免係りの石田同心は、郎党諸共殺される。お新ちゃん、八丈送りになった兄のことを知りたい、という嘘を拵えて友吉に接近。しかしその友吉の女房・おようは、騙され売られた上患っていた。彼女を請け出すには100両必要。……病んで客を取れない女なんて捨て値でいいだろうに。二人の娘おさきは、子守奉公でまあまともに暮らしている。お新ちゃんはおようさんの面倒を見、二人の身の上を聞ける立場に。留吉は彼女の狙い通り爆弾を作らされるが、口封じに殺されかけ、逆に「100両寄越さなければ爆弾を爆発させる」と脅す。そして一味は、殺すつもりの留吉にぺらぺらと事情を喋った挙句隠密に奪還される。100両掴み取るも、おようさんは「私が死んだらうちの人と娘をよろしく」と言い残して事切れる。そして口封じのため娘をさらわれた留吉を助けるため、お新ちゃんは一人で突っ走って目を負傷。留吉は償いのため目を潰そうとして留められる。そんなことしてどうなるんだ……。「おさきちゃんはどうなるの?」全くだ。お新ちゃんは隠密の身分を明かし、留吉はそんな彼女にプロポーズ。しかし隠密は家庭を持つことは許されない。留吉親子は納得して姿を消そうとするが、玉竜姐さんは隠密である前に自分のことを考えろ、と背中を押す。「おめえは隠密同心にふさわしくない男だ」「お前は隠密同心である資格がねえ」確かにお新ちゃんは最後まで素人くささが抜けなかった。情にほだされればっかり。お新ちゃんは最後の討ち入りに行こうとするも音さんと旦那に厳しく切り捨てられる。「後悔しないわね。約束よ」お新こと、風、懐剣を返上するも御前の形見として頂く事に。元から半年契約だったんだろうけど、終盤出番が少なかったことを考えると、他の仕事が忙しかったのかも。アクション抜きでも好きだったので惜しい。
2009年03月14日
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