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8月21日午前10時30分から成羽町にて所用の予定が入っていたので、そのまま弥高山でキャンプを楽しむ事にした。丁度、剣山スーパー林道用にフレンディーの後部座席を外しているので、今ならバイクの搭載も簡単なのだ。今回はキャンプ道具と共にセローを搭載して出発した。R2への進入口で信号待ちをしていてふと気が付いた。ヘルメットとグローブそれにバイク乗車時にスマホや財布などを入れるウエストバックを忘れていたのだ。これではバイクに乗れない。仕方が無いので引き返して、クルマに積み込み再出発。何だか幸先が悪い。予定より10分遅れの9時20分スタートとなってしまった。混雑を予想していたR2は思いの外スムーズに玉島まで流れた。後は何時もの農道を矢掛まで走る。矢掛からは県道35号倉敷成羽線で一本道だ。時間も残り30分なので、十分間に合うだろうとスピード落としのんびり走っていたら、坂道のカーブで片側交互通行の信号に掛かった。待ち時間が3分近くある。これは想定外であったので成羽の所用場所に着いたのが、10時27分。3分前でギリギリセーフだったが、ここに来て忘れ物が響いた。時間には余裕をと肝に命じる。所用が予定より早く終わったので、高梁の知り合いの事務所で着替えをさせて貰って、エアコンの無い応接室でアイスコーヒーを頂きながら暫し歓談。昼になったので退散し、成羽で昼食と食料買い出しを行う事とし、スマホで検索するとニュー清流なる成羽唯一のラーメン屋があったので行ってみる事にした。幸い駐車場もあったが、昼時にも拘わらず客はサラリーマン風の3人組だけだ。嫌な予感がする。メニューも大衆食堂の定番がずらりと並んでいる。折角だからラーメンを食してみたが、予想通り可も無く不可も無く大衆食堂定番の味だった。次は少し戻って、成羽ショッピングパークで3食分の買い物を行うが、田舎なので野菜サラダもカット野菜も売られていない。色々と物色していると、牡蠣のアヒージョと冷凍ホタテが目に止まった。これなら、貧弱な発泡ケースにいれた保冷剤の助けになるだろう。その他を少し買って弥高山キャンプ場に向けてクルマを走らす。R313から川上町に分岐して標高600m近くまで、只管坂道を登って行くので、フレンディーのエンジンの不可が大きくなる。スピードはゆっくりめで、ディーゼル特有の粘りでグイグイと前へ進む。キャンプ場の管理事務所に着いて、エンジンを切っても、電動ファンが勝手に回り続けている。水温がかなり上がっているのだろう。ここまでは、バイクやクルマで何度も来た事があるが、キャンプは初めてなので、先ずキャンプサイトを見せて貰う事にしてクルマで移動。整備が行き届いている各サイトはかなり広く、移動は車がないとちょっと大変。西サイトは遠いので見るのを諦めた。全て見終わった結果、大きなモミジと松が生え、日中でも日陰になり、一番涼しげなサツキキャンプ場に決定した。管理人から話しをよく聞くと、このキャンプ場は全てのサイトでクルマの乗り入れ可能で、実質オートキャンプ場となっているが、電源設備は無く、必要があれば流しや竈は各サイト毎に設置されているものを使用するスタイルである。宿泊の場合テント1張り1,000円、管理料400円、温水シャワー1回100円で合計1,500円を払ってサイトに移動したが、料金表にはキャンピングカーは2,000円となっており、フレンディーの場合どうなるのだろう。車検証はキャンピングカーとなっているので、グレーゾーンだ。しかし、今日の装備はトランポ仕様だもんね。管理人さんはクルマの確認までしなかったし…。管理人の話しでは今日は予約客1組で遙か離れた西キャンプ場にいるらしく、今回も実質ぼっちキャンプ決定である。早速、バイクを降ろして、林道探索に出掛ける前に、セローに乗ってキャンプ場を詳しく見て回ると、キャンプ場から弥高山の頂上に登れる道を発見。行ってみると、チェーンが張られ、バイク、自転車の通行不可の看板が設置されていたので、仕方なく300mほどレンゲツツジなどが一面に植えられた斜面の中を歩いて登った。頂上は樹木が無く、360°の大パノラマが広がる。気温は高く暑いのだが吹く風は涼しく心地よい。帰りはツツジ植裁の中を下る階段を発見。急だがショートカット出来たので時間短縮となった。次は何度も訪れた事がある穴門山神社に行くべく細い山道を下って行く。こんな山中に建造物などあるのだろうかと思えるような木々に覆われた暗い沢沿いに、突然立派な石垣が見え、石灰岩の崖に張りつくように建てられた社殿が現れる。神さびた重厚な社殿は迫力がある。参拝後、狭い境内を見て回り、八咫鏡を4年間祀ったとされる洞窟に近づくと冷気が排出されており、異様に涼しい。寒いくらいだ。この冷気を拝殿まで引っ張れば24時間天然クーラーになるのになぁと思いながら、ご神水の冷水で喉を潤し、樹齢700年の桂を見学して、山道を下って行く。ここから先は通った事がないので、何処に出るのかまるで分からない。苔生して、濡れた山道を慎重に進んで行くと分岐点に出た。そのまま下ると山を降りてしまうような気がしたので、上りを選んだ。この道も舗装はしているものの、落ち葉や、苔、枯れ枝落下などがある。暫く進むと左カーブの手前に大きな枝を広げたままの木が倒れており、行く手を阻んだ。セローなら路肩を通れば何とか抜ける事が出来そうだったので、そのまま進んだら枝に付いたトゲが数カ所長袖シャツの袖を引っ掻いた。危ない危ない。長袖シャツを着ていて良かった。次は、井原方面と広島県神石町方面の分岐まで走り、井原方面へ少し下った所からオフロードを見つけて走っていたら、ぬかるみにフロントタイヤをとられ転けそうになった場所2箇所。その後も林道を走り、弥高山の頂上から見えていた高山市(こうやまいち)の集落に行ってみた。この集落は以前栄えていたそうだが、現在はどうなっているのか?初めての集落入りだ。低速用に振っているギアを1速に落とし、ゆっくりと通りを走ってみると、以外にも郵便局や食料品店、医院までもが、健在である。空き家も少しはあるが、殆どの家が居住していて美しい集落を形成している。驚いた事は全ての家に〇〇屋とかの屋号が京都・祇園のお茶屋さんの如く、同じデザインで取り付けられているのである。村起こしでやったのかも知れないが、このアイディアは情緒があってすこぶるよろしい。しかも、全家未だに屋号が健在なのも古き良き時代を彷彿させるものがある。高山市アッパレである。林道も堪能したのでサイトに戻った。テントの設営に取り掛かかる前に、良く冷えたプレミアムモルツを飲みながら一服していたら、アブ?ブユ?が攻撃して来た。叩き潰してやろうとしても、すばしっこくて手に負えない。そうこうしていたら、アブに加えメマトイ?が顔の周りをブンブン飛び回る。あ~鬱陶しいたらありゃしない。テント設営は止めにして焚き火をして追っ払おうと、薪を拾いに行く。直火禁止なので、焚き火台で盛大に火を燃やしてみたが虫の攻撃は一向に止む気配がない。椅子に座って薪をいじくっていると、背中にちくりと小さな痛みが…。次に腕だ。合計3回咬まれたが、痛いほどでもなく、腫れる事もない。どうやら、黒い長袖シャツに寄って来るらしい。ところが、換えのシャツも黒なので、白いタオルを羽織って日暮れを待つ。日が暮れて来ると、メマトイもアブもいなくなったが、1匹だけしぶとく飛び回り、ズボンのスネに止まったので、すかさず手でたたき落として、生きたまま焚き火に放り込んでやった。それから後は虫はいなくなったので夕食の準備に取り掛かる。今回も調理器具はマルチグリドル1枚のみで、全ての料理に対応する。アヒージョ用の牡蠣、ジャガイモ、マシュルーム、ブロッコリーが入った袋を取り出すと冷凍が溶けて、丁度良い塩梅になっていたので、オリーブオイルに放り込み5分煮れば完成だ。十八盛の増量ワンカップで酒盛りを始める。日が沈むと、気温は見る見る下がり、30°をどんどん下回って行くので暑くはない。牡蠣のアヒージョが無くなる頃には2本目の十八盛も空になったので、ホタテを投入して嘉美心に移行する。星空と焚き火を見ながらぼっちキャンプを楽しみ、グリドルの残った油を焚き火で燃やし、キッチンペーパーで一拭きして〆の蕎麦を煮る。蕎麦を食い終わっても少し飲みたくなったので、車中にあった賞味期限の切れた柿の種をアテにウヰスキーを飲む。満足したところで着替えを持ってシャワー室へ。酔っ払って面倒くさくなったので、テントは止めて、オートフリートップを上げて、二階で就寝だ。気温は24°まで下がっているので、網戸だけで快適に眠る事が出来た。明け方、少し寒さを覚えた時が最低気温だったようである。夜明けと共に目覚めて車内の温度を見たら23°であった。ヒグラシが鳴き始め今日も良い天気になりそうである。マルチグリドルで湯を沸かし、コーヒーでも飲もうと紙コップに湯を注いでいたら紙コップが倒れてコーヒーを全部地面にぶちまけてしまった。今日も幸先が悪い。そしてまたメマトイが出て来たので、広場の流しに避難してベーコンと卵を焼く。今回は、グリドルの蓋を用意して来たので、水を注いで蒸し焼きにする事ができた。パンに挟んで、お茶と一緒に朝食を終える。今日は暑くなりそうなので、林道探検も満喫した事だし、後片付けをしてセローを積み込み午前8時キャンプ場を後にした。復路はR131を井原方面に走り、美星、矢掛を通り玉島に出て無事帰還と相成った。家に帰ってスマホに電話とLINEの着信がある事に気が付いた。ディアベルさんが、様子伺いにキャンプ場まで来てくれたらしい。いやぁ洵に申し訳ない事であった。弥高山キャンプ場に到着しセローを降ろしたサツキサイト通行禁止でバイクでは登れない弥高山山頂登山道スカイツリーの高さと同じ位置の看板がある登山道弥高山山頂広場山頂から眺望する高山市の集落穴門山神門と見事な石垣冷気が排出される洞窟枯れ枝が落ちている林道倒木が行く手を阻む林道殆どオフロードの林道ぬかるみで転けそうになった林道林道帰りの冷えた一杯は最高虫対策に焚き火をするが効果無し本日メインの酒の肴 牡蠣のアヒージョ酒の匂いに誘われてやって来たクツワムシ?ホタテのアヒージョと3本目の嘉美心〆の蕎麦早朝からコーヒーをひっくり返した現場蒸し焼きにしたベーコンと卵ベーコンと卵入りホットドッグ
2024.08.23
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ゼファーの修理が完了し、回転も上がるようになったので、少し試走してみた。途中で止まることもなく、吹け上がりも申し分無いので大丈夫だろう。エンジンが直ったので、以前から気になっていた右前フロントディスクローターを交換する事にした。このディスクローターはパッドが当たるローター部とハブの取付部をリング状のカシメで繋いでいるのだが、揺すってみると動く程ガタが来ているのだ。これはダメだろう。このカシメは修理不能なので交換するしかない。左前は大丈夫なので、右側だけ中古を探してみたが、程度が悪い割りには結構お高い。それなら、社外品の新品はどうかと探したら、バイクパーツセンターにてゼファー400用20号、外径30㎝2枚組が12,500円で販売されていた。結構安いので新品なら両方交換が鉄則という事で、購入した。届いたローターは、色もデザインも同じだと思っていたが、純正と比べてみると多少違うようだ。早速、フロントをホイストで吊り上げてホイールを外しに掛かる。こういう作業をするには、ホイストがあれば非常に便利であり、安全だ。新品のローターをよく見てみると、厚さ4ミリと刻印されていたので、SMで調べてみたら、許容範囲は4.6~4.3ミリで使用限度は4ミリとなっている。じゃあもう既に使用限度になっていると言う事?やってもうたか。どないしょう!背中に冷たい物を感じながら恐る恐る外した純正ローターを調べてみたら、ここにも4ミリの刻印を発見。どういう事?これも純正じゃ無いって事?考えても埒が明かないので、マイクロメーターで厚さを測ったら、新品が4.6ミリ、純正が4.0ミリと出た。なるほど、4ミリと刻印されているローターは新品時には4.6ミリあるのね。それが摩耗して4.0ミリになっていたという事らしい。やっと納得した。この古いローターは丁度交換時期に来ていたという事だ。安心したところで、ホイールから古いローターを外して、この時ばかりと、ボンスターとピカールそれに妻の使い古しのストッキングでホイールを磨く。綺麗になったところで、新品のローターを取り付けるのだが、何処を探しても回転方向を示す刻印が無い。表も裏も、2枚を並べて食い入るように調べたが無い。何処にもないのだ。純正ローターにはちゃんと矢印の刻印があるのに。まぁローターは円盤のような物なので、どっちに回転しようが、左右どちらに付けようが同じ物なので、そんなに神経質になる事でもないと思い、先に進む。六角レンチで取り付けボルトを外した時には良く締まってはいたが、苦労するほどでもなかったので外したボルトをよく見てみたら、ネジロック剤は塗布されていないようだったので、新品装着に当たっては、ネジロック剤を塗布しておいた。後はフロントフォークに取り付けるだけなのであるが、ブレーキキャリパーを磨き、ついでにフロントフェンダーを加工する事にした。このフェンダーは購入時から純正フェンダーでは無く、他車の物を流用していたので、4つの取り付け穴の内2つしか合っておらず、左右ボルト1本ずつで留めてあり、手で引っ張るとカクカク動くのである。ホイールを外す前にフェンダーの角度を調節しマジックで穴開けの箇所をマーキングしていたので、ドリルで穴開けを行うだけで簡単に加工出来るだろうと思っていたのだが、外した裏側を見て唸った。穴開け箇所は既存の穴にかなり接近しており、しかも、そこには厚い鉄製のインナー補強が取り付けられており、このインナーはフェンダーから外す事は出来ないのだ。穴だけ開けるのであれば簡単なのだが、既存の穴にはインナーを加工した厚いワッシャー状の金属が繋がっているので、この金属を切り取って、楕円状の穴を開ける必要があるのだ。なるほど、この加工は難しいので諦めて、ボルト1本で留めていたのだろう。だが、何としてでもやらねばならぬ。手持ちの、ボール盤、グラインダー、鉄工用ジグソーを駆使して何とか両側に楕円の穴を開ける事が出来たので取り付けてみる。前後のバランスも予定した通りに出来たので、良しとしよう。やっとホイールを組み付けて、メーターケーブルを接続し、ブレーキキャリパーを取り付けに掛かるが、ローターが0.6ミリ厚くなっているので嵌まらないかも知れないと心配したが、何とか嵌め込む事が出来た。各部のボルトの締め付けを確認して完成である。フロントブレーキを握ってみてビックリ、あのふぬけたような、遊びの多いタッチが激変し、少し握っただけで、ガツンと効く普通のバイクのタッチに戻っていた。以前ブレーキフルードに気泡の混入を疑い、長時間に渡ってのエアー抜きや、フルードの入れ替えを行っても直らなかったのに、ローターを交換するだけで直るとは。ブレーキの調整は奥が深い。新品のフロントディスクローターの表と裏ガタが来ている右側ディスクローターホイールとフェンダーを外した車体ホイールに装着された純正ディスクローターディスクローターを外したフロントホイール4ミリの刻印がある新品ローター4ミリの刻印がある純正ローターネジロック剤を塗布したボルト新旧のローター取り付け穴が合わない流用フェンダー楕円穴を開けてフロントフォークに取り付けたフェンダー新品に交換したディスクローター整備が終わったゼファー
2024.08.18
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ゼファーのキャブを取り付けたものの、高回転が6000回転で頭打ちになる。色々と考えてみたが、どうも燃料の供給不足のような気がする。手始めはキャブのドレンボルトを緩めて燃料が来ているかどうか確かめる。4番OK、3番OK、2番出ない?。ドレンボルトを抜き取っても燃料が出て来ない。燃料が来ていない?詰まっている?、1番を試すがこれも出ない。2番と同じ。それじゃぁ2気筒で動いていたのか?そんな筈は無い。確かめるためにもう一度エンジンを掛けてエキパイに手を当ててみると、4本とも熱くなっている。と言う事は燃料は来ているのでドレンの詰まりだろうか、前回のクリーニング時に貫通は確かめた筈である。しかし、ドレンの詰まりと回転が上がらない症状は関係ないと思われる。他に何か原因がある筈である。それを探らねば。次に考えられるのは、フロートバルブかフロートの不良だ。燃料が送られて来てもバルブが動いていないか、動きが小さい事だ。即座にバラしたい所だが、このキャブはエアクリ側のインシュレーターを4つ同時に嵌めるのが難しいので、なるべくならキャブを外さずに調整出来ないものかと、考えを巡らす。1番と2番が怪しいので、フロートチャンバーを外す事ができれば、確認は出来そうだ。フロートチャンバーは4隅をキャップボルトで留められているので、六角レンチで外すしか方法が無い。ここにアクセスするには、セルモーターカバーが邪魔なので、取り除こうとしたが、奥のボルトへのアクセスが難しい。狭い場所でゴソゴソとやっていたが、どうせやるなら、3番、4番も見ておいた方が良いし、面倒になったので、意を決してキャブをもう一度外す事にした。折角組んだ、バッテリーやエアクリ、タンクなどを外して行き、エアクリ側のインシュレーターに力を加えると呆気なく一気に外れる。取付時は汗を流しながら格闘したのに…・ワイヤ類を繋げたまま、左側に半分ほど引き出し、1番のフロートチャンバーを開けてみると、燃料が満タンに入っていた。やはり燃料は来ていたので、ドレンの詰まり確定である。そこでおかしな事に気が付いた。フロートチャンバーを外していると言う事は、フロートは重力で一番下まで垂れ下がっている筈であるのに、フロートバルブからポタポタと燃料が落ちて来ている。燃料はホースの中にまだ残っているので、それが落ちて来るのは分かるのだが、この状態だと全開なので、もっと沢山一気に流れ出る筈である。フロートを指でちょんと突いたら、ホースの中の燃料が一気に落ちて来た。と言う事は原因はフロートの引っ掛かりだった?キャブを車体から外し、フロートチャンバーのドレンボルトを抜いて、ネジ山の先を細い鉄棒でガリガリやってみると、茶色の錆様の物が出て来た。ドレンパイプに繋がる筒も掃除する。4個とも全て赤サビ様の物が出て来たので、前回パーツクリーナーとエアーで貫通を確認しただけで、掃除を見逃していたのだろう。ジェット類も全て外しもう一度洗浄し、1番、2番のフロート回りは特に念入りに洗浄し、組み付けを行い、フロートの動きを何度も確認した。出来上がったキャブをエンジンに取り付け、最後の難関エアクリ側のインシュレーターの4つの凸と凹マークを合わせ同時に押し込むと何と一発で嵌まった。時間にして1秒だ。前回も前前回もあんなに苦労したのに…。全く拍子抜けとはこの事だ。エアクリーナー、バッテリー、タンクを取り付け、燃料を送る。祈る気持ちで、セルを回すも掛からない。でも、慌てる事はない。たぶんキャブの中が空っぽだったので、負圧で燃料を送るのに時間が掛かっているのだろう。もう一度回すと今度は掛かった。アイドリングも安定している。アクセルを捻ると6000回転を越えても、タコメーターの針は回り続け、一気に10000回転まで吹け上がった。再スタートも一発で掛かり、アクセルに呼応してタコメーターの針が跳ね上がる。レッドゾーンまで回しても大丈夫だ。完調である。長い道のりであったがやっと直った。明日はガソリンを補充して、試験走行をしてみようと思う。修理が終わり外装を取り付けたゼファーエアクリ側のインシュレーターを外したキャブ車体から引き出してフロートチャンバーを開ける前のキャブフロートチャンバーを外したキャブ左の2つ1番、2番のドレンが詰まっていたフロートチャンバーエンジンに組み付けたキャブ完調となったゼファー
2024.08.16
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何時もの癖で朝4時30分に目覚めてしまった。充電式LEDライトは弱にして1晩中灯していたが、まだまだ余力は十分残っているので心強い。まだ夜は明けていないが、ゴソゴソしながら起き出して、車内のデジタル温度計を見ると22.4°を表示している。爽やかな朝だ。ガスバーナーにマルチグリドルを掛けて湯を沸かし、目覚めのコーヒーを淹れて夜明けを待つ。夜が白々と明けて来ると待ってましたとばかりに、ヒグラシが一斉に鳴き始めたので、朝食の準備に掛かる。マルチグリドルに油を引かず厚切りベーコン3枚と卵を焼く。パンに挟んでコーヒーを飲みながらゆっくりと食す。美味い。今日も朝から快調である。食事も終わって片付けも出来た頃、Sさんが起き出して、バナナを食べながら朝の挨拶にやって来た。今日のお互いの予定を話している中で、剣山トンネルから先は土日のみ通行可という情報を得たので、Uターンするか少し引き返して、大ほら橋から県道295で四季美谷温泉経由でR193に復帰するルートしかないという結論に達した。東屋のあるこの場所はキャンプサイトでは無く、クルマの方向転換をするためのスペースとの事で、管理人さんから明日は何処のサイトでも良いのでクルマの移動をお願いされていたので、オートフリートップを下げて、Sさんのいるサイトの日の当たらない木の下に移動し駐車。必要な物をカブのリアボックスに放り込んで、6時30分出発である。剣山スーパー林道は徳島県上勝町から那賀町のR195の分岐まで総延長87.7キロの日本一長い林道である。途中R193で分断されているものの、殆どがオフロードとなっており走りごたえは十分である。しかし、上勝町から旭丸峠までは近年コンクリート舗装されており、東コースは少し魅力に欠けるので今回は西コース(62キロ)のみ走る予定としていたので、東コースと西コースの丁度真中に位置する岳人の森キャンプ場はトランポを利用するには理想的な場所となる。キャンプ場から土須峠までは2キロ程で雲早トンネルを抜けると下り坂になる。そのままR193を下ると釜ヶ谷峡分岐で剣山スーパー林道の看板が設置されている。ここからが西コースの始点である。いよいよ懐かしいスーパー林道へ突入してみたら、思いの外カブが走らない。オマケにアイドリングではエンジンが止まる。標高が高いので気圧が高く、キャブの燃調が狂っているのだろう。走り始めは少し上り坂になっているので、2速で走っているのだが何だかぎこちない。スピードも30キロにも届かない。セローの安定感とは程遠い走りである。やはり90ccのパワーではこのオフロードは荷が重いのだろうか?空気圧が高いのか?などと考えながら取り敢えずファガスの森高城まで走り、休憩。前後のタイヤの空気圧を1.0 まで抜いて再スタート。おやおや!今度は車体がピタリと安定し、スピードも30キロまで上がった。路面状態の比較的良い所では40キロでも大丈夫だ。空気圧の調整でこれだけ違うものか。驚きである。それとブロックタイヤもかなりの貢献をしている事は間違いない。タイヤの空気圧を下げて走りやすくなったが、注意する事は角が尖った岩や橋梁のコンクリートと道路に出来た段差によるコンクリートの角に高速でタイヤをぶつけるとリムの間にチューブが挟まれ破れてしまう危険性が高まる事だ。その様な状況を瞬時に見極めスピードを落とすか、避ける事が要求される。このカブには通常より厚いスペシャルチューブを装着しているがそれでも用心に越した事は無い。トラ車などはもっと厚いスーパーヘビーチューブなどを履き空気圧を0.3気圧位まで落とす事があるそうである。それにしても、涼しい。早朝なので陽が差す所が少なく寒いくらいだ。カブもアイドリングを除いて快調になったし、2速と3速のシフトだけで、安定して走る事が出来るのだが、車高が低い分石の跳ね上げや凸石への接触などで時々大きな音をたてる。スーパー林道は四国山脈の標高1,000メートル付近を尾根伝いに走るので、開けた所では眺望がすこぶる良いし、ブナの原生林の中や、沢から流れる水が溜まって池になった道や、落石でグニャグニャに折れ曲がったガードレールから何百メートルも続く深い谷などカーブを曲がる毎に楽しませてくれる。しかし、急峻な山肌を削って造った道なので、至る所に大きな落石があり、よそ見をしていたらぶつかってしまうので、景色を眺めるのはほどほどにしないと危険である。よそ見と言えばこの林道は野生動物の宝庫なので、必ず動物と出会う。今日は鹿は見なかったが、猿と初めてのリスを見かけた。動物が森の中へ消えて行くまで見ているとこれも危ない。そうこうしている内に絶景スポット徳島のヘソに到着。文字通り徳島県の中央という事であり、ここからの景色が絶景なのだが、生憎ガスが掛かって真っ白。残念であった。天神丸を越えた辺りで、後からバイクのエンジン音が聞こえて来た。Sさんのハスクバーナだ。何でも朝食を早めに切り上げて出発したそうだ。折角なので一緒に走りたいが、バイクのパワーが全く違うので、足手まといになっては申し訳ないと思い、山の家奥槍戸で落ち合う事にして先に行って貰った。ハスクバーナのタイヤ痕を目印にして進むと、左側に立ち入り禁止の看板と共に広い空き地が見えた。ヘリポートだ。スーパー林道は民家も店もましてやガソリンスタンドも何も無く、オマケに携帯電話も繋がらないので、急を要する事故を起こしても病院へ搬送するまでに何時間も掛かってしまう。現にバイクで谷に落ちて何人もの人が亡くなっているようだ。そこでヘリポートが造られたのだろう。恐ろしやスーパー林道。更に進むと開けた道路脇に小さな看板を発見。そこには携帯電話通話可能と書いてあったので、スマホを見てみると、アンテナが辛うじて1本立っているではないか。試しに家に生存確認の電話したら普通に繋がった。著しい進歩だ。更に進むと看板をもう一つ見つけた。スーパー林道も少しずつではあるが変わって行っているのは良いのだが、舗装だけは勘弁して欲しいなぁと思っていると、突然右側から大きく2箇所に渡って崖崩れしているのが見えた。左側はガードレールの無い深い谷だ。カブを降りてよく見たら二輪なら大丈夫だが、四輪は難しそうだ。ジムニーのように車幅が狭い4WDなら崩れた瓦礫に片輪を乗り上げながら進めば通れるだろうが、乗用車はまず無理だろう。通行止めになっていないので、昨日か今日かの崖崩れかも知れない。この辺りの路面は今日一番荒れており、路面に深い溝が何本も出来ているので、慎重にならなければならないが、スピードにも慣れて来ていたのと、溝の深さが見た目は浅く見えた事もあり、オーバースピードでそのまま突っ込んでしまった。すると、フロントが大きく振られ、制御不能に陥ったが、そこは車重の軽いカブの長所を生かし何とか立て直せたかと思った瞬間、支え切れずカブを右側に倒してしまった。まぁ転倒と言うより倒した感じの強い転け方であったので、怪我も無く精神的ダメージも全く無かったのが不幸中の幸いであった。しかし、カブを起こしてみると、右のミラーガラスに傷が2本、割れなくて良かった。気を取り直し、注意を払いながら、それでもペースは落とさず奥槍戸を目指して2速でエンジンをブン回して坂を登って行くと赤いオフロードバイクとすれ違った。剣山トンネルでUターンして来たのか、通行止めが解除されているのか、尋ねる暇も無くカッ飛んで行ってしまった。坂を登って行く内に視界が開けて行き、右手に次郎笈が見えて来る。いつ見ても美しい山だ。その奥に剣山が見える。ここも写真ポイントの1つだ。ここを過ぎれば奥槍戸までもう一息である。アクセルを握る手にも力が入る。山の家奥槍戸の駐車場に到着してみると、ハスクバーナが既に到着しておりタバコを吹かしながら待っていてくれた。開口一番「速いですねぇ。まだ5分も待っていませんよ。」だった。オフロードにも慣れて本領発揮と言った所であろう。休憩の後、恐らくあの赤いバイクは剣山トンネルを通って来たに違いないだろうと思えたので、トンネルを通ってみたら出口に全面通行止の大きな看板が設置されていた。万事急須と思ったが、よく見てみると青い字の解除中の貼り紙がしてあった。と言う事は通れるのね。ありがたや。ありがたや。また、その先にあった看板は「四輪駆動車で車高のある車種のみ通行可能」とあり、二輪の事は書いていないが、四駆が行ける所は当然バイクは行けるよねと言う事で、カブが先導してオフロードの下り坂を鬼のように走る。終点近くは2キロ程道は狭いが舗装路となりR195と合流地点で終わりとなる。終点で休憩、ここからはクルマを置いてある岳人の森キャンプ場までは全て舗装路なので、リアボックスから充電式空気入れを取り出し、前後共空気圧を高速用にすべく2.0気圧に調整。ハスクバーナは0.7気圧まで落としていたので、1.5気圧に調整。この中華製充電式空気入れは気圧を設定しておけば、その数値になった時に自動で止まるので、ゲージで確認する必要が無く非常に便利だ。Sさんも気に入ったようで早速購入すると言っていた。ここからもカブのペースが速いので、カブの先導でR193の合流地点までのワインディングロードを3速全開で飛ばす。途中で電波が届きそうな日陰で休憩。1日振りにやっと通信可能となったところで、Sさんは電話やメールやラインに忙しい。R193に合流すると、土須峠に向けて緩い上り坂となるが片側1車線の広い道なので、カブのスピードは落ちない。段々と高度を上げて行くと、木沢トンネル(1,350m)に到達。中に入った瞬間、温度が低い事が体感できる。寒風山トンネルが15°だったので、恐らくそれに匹敵する位だろう。涼しいを通り越して寒いほどだ。トンネルを過ぎると間も無く絶景ポイント大轟の滝が見える。この滝はいつ見ても豪快な滝である。ここからは急な狭い上り坂となり、酷道193に戻る。カブの泣き所のパワー不足でどうなる事かと思ったが、厳しい所は2~3箇所で、1速と2速全開で何とか乗り切った。途中にあるもう一つの名所大釜の滝で小休憩、スーパー林道入口を過ぎ分水嶺の雲早トンネルを抜ければ、キャンプ場はすぐそこだ。数頭の犬の鳴き声の出迎えを受け、フレンディーの元へゴール。到着時刻は12時25分、丁度昼食時間だ。今回のスーパー林道はスーパーカブ90の走破性を試すべくチョイスしてみたところ、思ったよりパワフルでオフロード走行も問題無くこなせる事が分かった事は収穫であった。カブのエンジンを冷やしている間に、ガスバーナーとマルチグリドルで卵と刻みネギ入り味噌ラーメンを煮る。ラーメンを食べ終わった頃、Sさんがファガスの森高城が早朝で締まっていたので、もう一度走って写真を撮って来ると言って出掛けた。午後は、神山町の神山温泉に入って、ここでもう1泊して次の朝帰るそうである。私はどうしても今日中には帰らなければならないので、フレンディーにカブを積み込み出発準備をする。1つ気になる事は、クルマの燃料の残量だ。数日前、満タンにした時、娘から貰った2本目の燃料添加剤を入れていたので、途中で満タンにしたく無くて、そのまま乗ってきたので、現在半分を大きく割り込んだ程度しか残っていないのだ。このままR193で昨日の道を引き返せば高低差の大きな峠が2つあり、上り坂で燃費がかなり落ちる事が予想されるので、地図と睨めっこしてしていたら、スーパー林道を1/4ほど走った所から美馬市方面へ繋がる林道木屋平木沢線が分岐しており、下ったR438の合流地点にGSもある事が分かったので、通行できそうか管理人さんに確認を取って出発となった。今度はクルマで今日2回目のスーパー林道だ。例の崖崩れの場所は分岐点の先だから問題ない。クルマもATタイヤを装着しているしフルタイム4WDなので、荒れ道だが幅員のあるスーパー林道なら不安は無い。外気温は23°位であろうか、燃費節約にもなるし、エアコンは切って窓を全開にして爽やかな気持ちで走っていると、前方にヨタヨタと走る新型ハンターカブが見えた。後からその走りを観察すると、どうもオフロードを走るのは初めてのようで、危なっかしくて見ていられない。スピードは極度に遅いのだが、今にも転倒しそうだ。恐らく空気圧を落とさずパンパンに張ったタイヤで走っているのだろう。クルマが後に付いていることも分からず、必至の形相で余裕の無いのが見て取れる。突然後を振り返ってクルマが来ている事に気が付きビックリしたのか、バランスを崩して転倒しそうになった。危ない。危ない。ファガスの森の手前で、キャンプ場へ帰還中のSさんのハスクバーナと出会った。お互いの健闘を讃えながら挨拶を交わし、ハンターカブを見てあげてと伝言し分かれた。更に進むと次は足立ナンバーの軽バンに追いついた。これもとんでもない位、遅いスピードで亀のように走っている。こちらもカブを積載し、燃費走行に徹してアクセルを余り開けず走っているのだが流石に追いつく、後に付くと気が付いたのか待避所に入って道を譲ってくれた。中年夫婦らしき2人連れであったが、2WDのノーマルタイヤだとあのスピードになるのだろう。ファガスの森を過ぎて暫く進むと道路の真ん中に何か黒い物が落ちているのが見えたので、クルマを止めて近寄ってみるとタヌキのような動物の死骸であった。顔の辺りが抉られ骨が露出している。朝カブで通った時には無かったので、その後クルマかバイクにはねられたのだろう。かわいそうに。更に進むと今度は左カーブに大きな石が散乱しているのが見えた。このクルマの車高では跨げない大きさの石が数個行く手を阻んでいるので、クルマを止めて手袋をして石を退けて行く。これも朝には無かったのでその後、岩肌が崩れて転がって来たのだろう。これがスーパー林道である。やっとの思いで林道木屋平木沢線の分岐まで来る事ができた。ここまでは急坂が余り無いので燃料も思ったより消耗していない。ここからはR438まで全て下りだ。道幅は狭いが舗装路となっていてがっかりだが、通行出来るだけでも有り難い。林道を下って行くと遙か眼下に小さく建物が見えて、四国山脈の高さを実感。高圧線鉄塔を真上から見下ろすような風景は滅多に見る事が出来ない。下り坂は急勾配のクネクネカーブが永遠とも思えるほど続くのでカブを積載した重い車体はブレーキを多用する事を控えるためシフトをLOレンジに入れっぱなしでエンジンブレーキを掛けるが、坂が急過ぎてブレーキを踏まざるを得ない。ブレーキを少し休ませないとベーパーロック現象が起きて、突然ブレーキが効かなくなるのが怖いので、スピードをなるべく落としてブレーキの感触を確かめながら怖々と下った。ここに来てオフロードとは違う恐怖を味わう事となった。R438に出たがほぼアイドリング状態で下って来たので、燃料はまだ十分残っており、坂出まで行けそうな雰囲気であったので、給油はせずエアコンを入れてR492に分岐し、美馬方面へハンドルを切ると突然崖崩れ復旧工事のために迂回路が設定されていた。仕方が無いので迂回路の看板に従って細い山道に入るとこれが、急坂の連続。突然降り出した雨の中、かなり高い山を越えて再びR492に復帰。美馬まで下って、吉野川沿いのR192に合流、貞光でR438に合流して一路坂出へ。坂出ICの手前で給油をしようと思ったが燃料計の針はまだ僅かだがEの手前、このクルマはEを少し振り切った所で残量0になる事が分かっているので、家までは何とか大丈夫だろうと踏んで高速に乗った。いよいよダメなら児島か水島で降りれば良いと考えながら瀬戸大橋の走行車線をピッタリ80キロで走る。後続車のトラックにも追い抜かれながらも燃料計を凝視しながら我慢の80キロは譲れない。家に到着した頃にはEを僅かに振り切っていたが何とか無事辿り着く事ができた。帰宅しての開口一番「なんで岡山はこんなに暑いんだ!」野営地の夜明けマルチグリドルで作った朝食R193から分岐するスーパー林道西コース入口山腹を土須峠に延びるR193とカブ90霧の徳島のヘソヘリポート携帯電話通話可能区域を示す看板崖崩れで四輪の通行が難しい現場転倒現場カブと次郎笈山の家奥槍戸の駐車場佇むカブとハスクバーナ剣山トンネルの出口にあった通行止めの看板四輪駆動のみ通行可の看板スーパー林道終点に止めた2台充電式空気入れでハスクバーナのリアタイヤに空気を入れるSさん大轟の滝大釜の滝キャンプ場で待つフレンディーの元へ帰り着いたカブSさんのハスクバーナと軽トラ昼食の卵と刻みネギ入り味噌ラーメンカブを搭載し帰還準備を終えた車内フレンディーで走るスーパー林道大きな落石で緊急停止林道木屋平木沢線の頂上付近
2024.08.09
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フレンディーにカブ2台を積載して岡氏と一緒に行くはずだったキャンプツーリングは同氏病欠のため、ソロとなった。それなら当初の予定通りセローで自走する事にして準備をしていたら、妻が5日の神山町は午後から雨になってるよ!と不孝の知らせを伝えに来た。ぬぁ~にぃ~こんなに天気が良いのに雨じゃと。女子供の言う事は当てにならないので、スマホで天気を確認すると矢張り午後から夕方まで雨の確率50%となっていた。神山町は50%でもキャンプを行う岳人の森キャンプ場は標高1,000メートルなので雨の確率はもっと上がる事が予想される。雨中キャンプは厳しいものがあるので、更に予定を変更してフレンディーにバイクを積載して決行する事にした。妻はセローを積んで行けば良いのにと言うが、過去3回走ったスーパー林道は全てセローだったし、オフロードタイヤを奢って、オイルも替えたカブが何処まで使えるのかその能力を試したいと思い、妻の助言を振り切ってシンクを残しセカンドシートと自作の横向座席のみ外した車内にカブとキャンプ道具を積載し、V7ドンキーの車検を終えて帰宅したのが10時過ぎ、発泡ケースにありったけの保冷剤と一番絞りとお茶を放り込んで、10時40分岳人の森キャンプ場に向けていざ出発。今日は時間があれば林道桁山線を走りたいが、基本キャンプ場に移動だけなので、のんびり走っても夕方には余裕で到着できる筈である。時間に余裕があるので、なるべく高速道の利用を控えるため、児島ICまで一般道で移動し、瀬戸大橋を渡った最初の坂出北ICで高速を降りた。このセコい考えが迷子になる始まりであった。坂出北ICを降りた所で停車、カーナビとスマホナビを駆使して山川町のスーパーマルナカを行き先設定するも、予定していたR438は表示されず、高松から土須峠へと続くR193しか表示されないので、距離的には近いのかと思いナビの指示通りで行く事にしたのだが、坂出北ICから高松方面に少し走った辺りで、案内がおかしくなり、街中の脇道ばかりを右に左に指示するので、時間ばかり掛かって一向に進んでいるように思えない。そこで、ナビの指示は無視して、高松空港を目指してその方向にクルマを走らせる。田舎道を暫く走らせ、空港の近くまで来るとやっとR193の看板が見えた。両方のナビもここで回復。坂出ICまで少し走れば良かったものを、150円ほどケチったお蔭で、とんだ迷子になってしまった。そろそろ昼も過ぎたし、何処かに食事する店はないかと探すが、1軒も無い。道の駅「しおのえ」でおにぎり1ヶを買ったが暑いので運転しながら食べる。脇町からは吉野川沿いを徳島方面にR192を走り14時前には食料調達のために、山川町のスーパーマルナカに寄る。一人なので食べきりサイズの、野菜サラダ、親鳥とカシワの混合肉、イカとエビの生味付け、卵4ヶ、讃岐の夢使用の生うどん、刻みネギパック、小さなパン2ヶ、サッポロ一番味噌ラーメン、厚切りベーコン3切れ、茶1本を購入、これで明日の昼まで3食分は確保出来た。これから目の前のR193に復帰して、四国山脈に入って行くのであるが、まだ時間もあるのでその前に同じ町内にある「ふいご」温泉で入浴することにする。「ふいご」温泉は入浴料600円で客2人、浴室の窓越しに滝が見えるのがよろしい。温泉で火照った体を冷やすのに水風呂に入ったらこれが超冷水で震えるようであったが、体は急速に冷えて気持ちが良い。時刻は14時20分なので、ここから林道桁山線を走って再びR193に復帰しようと、フロントのオジサンに尋ねたら、「そんな道は知らん。」との事なので、スマホの国土地理院の地図と睨めっこしていたら、30年前の住宅地図を貸してくれたが、いまいち良く分からない。仕方が無いので、現地に行ってみる事にしたが、雨が降って来てガスも掛かり薄暗い、また迷子になりそうな気配がしたので、ここは大人しく引き返し、R193に復帰。キャンプ場を目指す。R193で土須峠まで行くには2つの峠を越さなければならず、幅員は狭く車同士離合できない箇所もある酷道である。目的地まではまだまだ遠いので、燃料の節約のため上り坂のスピードを落とし、下り坂ではエンジンブレーキを多用する。途中で大雨にあったので、クルマで来て正解であった。15時40分何とか岳人の森キャンプ場に到着。ここは15年前にセローとスペーシー100の2台をフレンディーに積載して泊まった場所である。その時は宿泊棟を予約し、2食付きの旅行気分であった。食堂兼受付で予約を確認、キャンプ1泊1,500円、翌日夕方までの延長料金500円、薪1箱500円(各サイトに置いてある雑木は200円)の計2,500円を払って、斜面の道路沿いにある好みのサイトにクルマで乗り入れて、直火OKである。折角なので、全てのサイトを見て回ったが、小雨が降っていたので東屋のあるスペースにクルマを駐めてここを本日のベース地とする事にした。キャンプ客は私の他に一番開けたサイトに1名、ベース地の下のサイトに1名の計3名だ。下のサイトは岡山ナンバーの軽トラにハスクバーナを積載してソロで来ていたので、声を掛けて東屋で一緒に酒盛りをする事にした。今日はテントも持参していたが、面倒なのでフレンディーのオートフリートップを上げて車中テント泊とし、薪を割って焚き火台に火を付ける頃には予報通り雨も上がった。取り敢えず、発泡ケースから冷えた一番絞りを取り出し、乾杯。気温は23°位で、木々に覆われており、キャンプ場は全体が植物園になっており、シャクナゲは四国で一番多いらしい。植物保護のため薪拾いが禁止になっているのが残念であるが、蚊がいない。夕暮れが近づくと直ぐ側でヒグラシが鳴き始めて実に気持ちが良い、最高である。下界の猛暑が嘘のようである。東屋の屋根裏に充電式ランタンを吊り下げ、マルチグリドルで鶏を焼きながら、清酒に移行する。ハスクバーナのSさんはマルナカで「おでん」を買って来ていたので、焚き火で温め直して食する。この気温では温かい食べ物が良い。Sさんは初めてのスーパー林道で、2泊するとの事。私の改造カブに興味があるようで、写真を撮りまくっていた。シーフード焼きのアテで3つ目のワンカップが空になったので、讃岐うどんを茹でてシメとする。今回も、マルチグリドルが大活躍である。1つの料理が終わっても焦げ付きがないので、キッチンペーパーで一拭きするだけで、次の料理に移れる強みはキャンプに持って来いだ。水で洗う必要も無ければ、汚れも直ぐ落ちる。これを1枚持って行くだけで全ての料理に対応するので、クッカーセットはもういらない。Sさんも直ぐに購入するとメモしていた。夜も更けて来たので、薪を全て燃やして就寝タイム。エアコン無しで眠れる夜は久し振りだ。もう帰りたくないと思いながら明日のスーパー林道の楽しみの夢を見つつ深い眠りについた。R193に続く橋の下にある「ふいご」温泉酷道193幅員が狭くクルマとの離合が出来ない箇所も多いR193岳人の森キャンプ場近くのR193から見える四国山脈岳人の森キャンプ場焚き火を開始する野営地親鳥とカシワセットとマルチグリドル残り少なくなったシーフードとおでん締めの卵とネギ入り讃岐うどん
2024.08.08
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剣山スーパー林道ツーリングの準備を進めながら、V7もそろそろ車検が近づいて来たので、陸運局にネットで予約入れて置く事にした。8月15日の盆が一番空いているらしいので、15日の第1ラウンドを予約して一安心。ついでに書類も確認して置こうと車検証を見てビックリ。車検満了の日が8月7日となっているではないか。V7は新車時の納車が盆過ぎだったので、盆までに受ければ良いと勘違いしていたのである。これはえらい事になった。のんびりしている場合では無い。今日は土曜日なので、陸運局は明日まで休み。月、火は剣山スーパー林道ツーリングなので、空いているのは車検が切れる7日の水曜日しかないが、この日は朝から打合せの来客2社あり、午後からは会議なので時間的に無理だ。そうなると一旦車検を切って仮ナンバーを申請して後日行うしか方法が無い。しかし、面倒くさい事になるので、思案していたところに、ツーリングに一緒に行く事になっていた岡さんからのラインが入った。何でも「テントやシュラフ、酒類をクロスカブに積み込み、キャンプツーリングを楽しみにしていたのだが、風邪をこじらせ、治らないのでツーリングは行けない。」との事である。こうなると状況が少し変わって来た。ツーリングは単独で行く事になるので、出発時間は自由に設定出来る。5日月曜日の第1ラウンドに車検の予約ができれば、最悪出発が昼になっても、岳人の森キャンプ場には夕方には到着できるだろうという目論見だ。直ぐに15日の予約をキャンセルして、5日を調べたら第1ラウンドが△となっていたが予約は取れた。直ぐさま保険屋に電話して、休日のところ申し訳ないが、5日の朝までに自賠責の書類が欲しいのだが…。何とかしてくれとお願いすると、本日、私の所へ来る用事があったのだとの事。グッドタイミング。長女を連れて短パン姿で書類を作って来てくれた。次はV7の整備だ。日曜日は仕事が忙しいので、今日中に終えない事には月曜の朝一の車検に間に合わない。幸いオイル交換は終えており、フロントタイヤも少し古いがピレリの新品に付け替えている。今回は急いでいるので、取り敢えずブレーキパッドの確認とエアーフィルターの清掃、バッテリーの電圧、灯火類の確認、タイヤ空気圧を2.5気圧に調整、各部の締め付け確認等、それにマフラーをアゴスチーニから純正に交換にとどめ、車体を磨いて完了とする。ブレーキフルードは車検が終わってから交換する事にした。気になる事はヘッドライトの光軸調整だ。CIBIEに交換してからは大丈夫だが、光軸が狂っているかも知れず、前回壁にテープを貼った簡易調整をやろうにも、陸運局のHPに令和6年1月から二輪車のヘッドライト検査はロービームで検査する事とし、ハイビームでは検査しない。と書かれていたので、簡易調整はでハイビームでのマーキングをしているので調整出来ないのだ。これだけは出たとこ勝負にせざるを得ない。次は書類の作成と点検である。ネットからダウンロードして保存してあるPDFの継続検査申請書をAdobe InDesignで読み込んで前回必要事項を記入してある書類の走行距離計表示値と提出年月日を修正しプリントアウト。印を押せば完了。二輪車点検記録簿の項目にチェックを入れる。交換部品等の欄はエンジンオイルのみ記載。陸運局に持参する次の継続車検必要書類を用意する。1.自動車検査証2.継続検査申請書(HPからダウンロード)3.二輪車定期点検整備記録簿(HPからダウンロード)4.自賠責保険証書5.自動車納税証明書6.車検予約番号5日月曜の早朝、ツーリングに持って行く物の点検を終え、7時20分必要書類と財布を持って出発。暑いと思って覚悟していたのだが、朝の空気は思いの外涼しい。汗も出ない快適さだ。次回からは朝一の車検にしよう。途中に渋滞に巻き込まれ、到着予定時刻を10分オーバーして8時10分陸運局に到着。印紙の購入などを先に済まそうと窓口に行ったら、まだシャッターが降りているので、空いている窓口で聞いてみたら、印紙購入は8時30分から、ユーザー車検の窓口は9時少し前からだそうだ。ネットでは8時から受付開始と書いてあったので急いで来たのに…。重量税用紙に記入し、8時30分になるのを待って検査登録印紙1,800円と重量税印紙3,800円を購入。9時前になるのを待って、ユーザー車検の窓口で書類を見せると、名前の確認だけでコピー機のような機械から氏名や車体番号などが予め記載された自動車検査票が排出されるので、印紙を貼っていよいよ検査だ。二輪は何時もの4番レーンだ。手続きがスムーズに出来たので、4番目に並ぶ事が出来た。先頭のゼファー750は真庭からの参戦で道中は寒かったようだ。9時になり検査場が可動。一斉に検査員が出て来て検査が始まる。排ガス検査のセンサーは自分でマフラーに突っ込んで終わったら所定の位置に戻すよう指示され、スピード検知は前輪か後輪かと尋ねられ意表を突かれる初めての質問に戸惑ってしまった。そう言えばV7の前輪にはメーターケーブルは無い。縦置きエンジンでクルマと同じ構造なので、ドライブトレーンの何処かにあるのかも知れないが、今まで考えてもいなかった問題だ。ハッキリと確証はないがたぶん後輪ではないですかと答えた。これは調べておく必要がある。ブレーキテストを終え、いよいよ難関のヘッドライトなのだが、今まで通りハイビームでの計測となっていた。HPに書いてある事と違う。費用も掛かるので統一するのに時間が掛かるのだろうか?それとも各支局によって対応が違うのだろうか?良く分からないが、ハイビームなら簡易調整をやっておけば良かったが後の祭り。1回目。祈る気持ちで電光掲示板を凝視するも×。これは無理っぽい。角度の問題なら、上下左右のズレ角を聞いて自分で感調整してみても良いが、今日はどうしても昼前には帰り着きたいので、テスター屋の世話になろうかと思いながら、2回目の検査。通る気配は微塵も無かったが、突然電光掲示板に〇が付いた。何と奇跡が起こった。剣山の神が降臨されたのだ。訳が分からないが、何でも良い。通ればこっちのものだ。検印を貰い急いで継続車検の4番窓口に書類一式を提出。検査場で後に並んでいたSR400君とヘッドライト検査の話しで盛り上がっていると10分も待たない内に手続き完了となり、小さくなった車検証と自賠責保険証書、自動車納税証明書、二輪車定期点検整備記録簿は返却された。ヘッドライトの検査が合格したので、思いもよらず早い時間に車検を終えることができ、急いで帰宅。V7をドンキーベスに格納した足でフレンディーに乗り込み10時40分岳人の森キャンプ場に向けて出発だ。アゴスチーニのマフラー純正マフラーユーザー車検窓口と自動車検査票出力機検査場の可動を待つ受検バイク
2024.08.07
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8月5日、6日と新型クロスカブを購入したO氏と共に剣山スーパー林道を走る事になったので、軽い点検を行った。エンジンの掛かりや灯火類は申し分無いが、右前のウインカーの取り付けナットが緩んでいたので締め直しを行い、今回は長距離のオフロードを走るので各部のナットの点検とオイルが気になった。カブのオイル交換は車体を貰ってから直ぐに改造を施し、新しい中華メーターを取り付けた時に替えたのが最後で、その後交換した記憶が無い。中華メータの走行距離は1626キロなので交換しなくても大丈夫な距離だが、調べてみると前回替えたのが2017年6月、実に7年も経過しているので幾ら壊れないカブのエンジンでも流石に交換しておいた方が良いだろうと思い、手持ちのオイルを探してみたら、前回V7で使用したカストロールの残りの10Wー50が見つかった。カブにしては指定オイルを越える高性能オイルだが、暑い時期なので50でも構わないだろうと勝手に解釈してこのオイルに交換する事にした。このカブは軽量化を図るためセンタースタンドを取り外しているので、何時ものようにホイストで水平に吊っての作業となる。オイルキャップを外し、ドレンを抜くと予想はしていたが真っ黒なオイルが排出された。7年物のオイルだ。ドレンのワッシャー(外径20ミリ、内径12ミリ)を新品に替えて10Wー50を規定量まで注いで、エンジンを回し、30分後に点検。規定量に収まっていたので、完了とする。新しいオイルでエンジン内も綺麗になるであろう。これでスーパー林道も不安無く走る事が出来るというものだ。1626キロを表示したオドメーター排出される7年物のオイル排出されたオイルドレンボルトと新品ワッシャーカストロールの10Wー50オイル交換作業が終わったスーパーカブ90
2024.08.03
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ドンキーベースには天井に2mのLED蛍光灯を4灯設置しているので普段は問題ないが、光りが届きにくい場所やエンジン回りなど奥まった箇所では光量が足りないし、適正な角度が欲しい。今まではピンポイントでLEDのマグライトを使用していたが、ライトを固定出来ないので、不便であった。そこで固定が可能で強力なLEDライトを投入する事にした。amazonで探してみると信頼の日本製で名古屋の熱田資材のブランドWING ACEが販売する評判の良いスーパールミネXなる作業灯を見つけた。中華製と思われるコピー商品も多数あったが、価格が少し安い程度なので、本家のスーパールミネX 60W 7,000ルーメンを4,680円で購入した。4つのウイングを広げると照射角度300度となり、大型クリップとマグネットで大体の物に取り付ける事が出来る。新型は本体に連結コンセントがついているので、5台まで連結可能である。V7のオイル交換時に使用してみたが、眩しい位に明るい。光りも広がるので1台で十分である。この上位機種に8600PROもあるが、眩し過ぎて扱いづらいようなので、Xで十分であろう。WING ACEのスーパールミネX 60W 7,000ルーメン羽を広げると照射角度が広がる眩しい位明るいスーパールミネX
2024.08.01
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