荒川区民オペラ夏のヴェルディ祭

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2022年08月07日

カテゴリ： OPERA

オペラ「シモン・ボッカネグラ」「アイーダ」「ドン・カルロ」より抜粋した３部構成の演奏会

2022年８月７日（日）
15:00開演 (14:00開場)
サンパール荒川（大ホール）

指揮　小﨑雅弘

ソリスト
西本真子（Sop）　
城守香（Mez）　

小林大祐（Br）　
狩野賢一（Bs）

荒川オペラ合唱団
荒川区民交響楽団

＊＊＊

荒川のヴェルディガラ
まじ熱かった！
アムネリスとエボリ歌った城守香さん
世界レヴェルのすごさだった！
強靭なメゾでパワフルで日本人離れしている。

最後の曲が呪われた美貌なのも納得です。

有名なアリアは最後の1曲だけ
あとほぼマニアックな重唱部分
好きです。
最高でした。

＊＊＊
Verdi：Simon Boccanegra

アメーリア・グリマルディ（マリア・ボッカネグラ）（ソプラノ）：西本真子（Sop）　
ヤーコポ・フィエスコ（バス）：狩野賢一（Bs）
ガブリエーレ・アドルノ（テノール）：寺田宗永（Ten）
パオロ・アルビアーニ（バス）　：秋本健　Br
ピエトロ（バリトン）：照屋陸（Mutsumi）Br

▼L'atra magion vedete?
パオロ＋ピエトロ＋合唱

PAOLO
Che dicesti?
…
PAOLO
L'atra magion vedete?

CORO
Simone ad una voce.

オペラ抜粋ながら必ず合唱のシーンを一つ入れています。マエストロのこだわり。

▼Figlia! a tal nome io palpito
DUETTO Boccanegra+Amelia

第7場
DOGE
Favella il Doge ad Amelia Grimaldi?
～
DOGE
Figlia!... a tal nome palpito

AMELIA
Padre, vedrai la vigile
Figlia a te sempre accanto

生き別れになった父と娘の劇的再会シーンです。
いつ聴いても涙々です。

小林大祐（だいすけ）さんのシモーネ、すばらしいです！
お声はドラマチック・バリトンでしょうか。重々しく重厚ですが、高い声も出ます。
最後の
Figlia!
は胸声で強靭に出しました。すばらしい！
アメーリア・グリマルディの真子さんもすばらしいです。パワフルながらも清冽なすがすがしさがあります。

▼Plebe, patrizi, popolo!
シモン、アメーリア、ガブリエーレ・アドルノ、フィエスコ、パオロ、ピエトロ、合唱

　E vo gridando: amor!

混乱を収めようとするドージェの議場での演説シーン

▼M'ardono le fauci.
Perfin l'onda del fonte è amara al labbro
Dell'uom che regna

ドージェはパオロが毒を入れた飲み物を飲んでしまう。
眠り込んでしまうドージェ。
しのびこんでいたガブリエーレ・アドルノ
殺そうとするがそこにアメーリアが
二人が父娘であるという真相を知ったガブリエーレ・アドルノは後悔する。

　Dammi la morte

急遽の登板、寺田さんのお声は美しく高音が絶品。悲痛に響き渡る。甘さがあってガブリエーレ・アドルノにぴったり。ガブリエーレ・アドルノはフランチェスコ・メーリの当たり役で、メーリのような声に近い声質でよかったです。

▼M'ardon le tempia
Il mare!... il mare!

DOGE
M'ardon le tempia

FIESCO
Delle faci festanti al barlume
～
DOGE
Il sento, a me d'eternità...

FIESCO
Crudele Fato!

パオロの持った毒薬で苦しむドージェは海の光景を懐かしく思い出す。そこにフィエスコが憎しみを持ってやってくるが、マリアが自分の孫であったことを教えられ、シモンの運命に同情して泣く。

すばらしい美声のバス、狩野賢一さん！バスなのにノーブルな甘さがあり、まさに神々しいようなバスの声です。全幕のフィエスコが聴きたいです。

Aida
アムネリス（メゾソプラノ）：城守香（Mez）
アイーダ（ソプラノ）：西本真子（Sop）　
ラダメス（テノール）：寺田宗永（Ten）

▼Ah! Vieni, amor mio, m'inebria,
Fammi beato il cor!
AMNERIS＋Aida

絶頂の幸せを味わっているアムネリス。アイーダを罠にかけて真意を聞き出す。アイーダがラダメスを愛していると知ったアムネリスは「奴隷め」と勝ち誇る。
女二人の戦いが圧倒的ですごいです。

▼凱旋行進曲

すばらしい！アイーダトランペットが鳴り響きます。

▼L'aborrita rivale a me sfuggia
AMNERIS＋Radamès

AMNERIS
L'aborrita rivale a me sfuggia

RADAMÈS
Temo sol la tua pietà.

ラダメスが捕まり牢獄へ。裁判を待つ身。アムネリスは複雑な気持ちを歌います。
ラダメスを引き出し懐柔しようとしますが、ラダメスの意思は変わらず、アムネリスの愛を拒絶します。
アムネリスの城守さんは本当に外国人のメゾが歌っているようなパンチがあって、瞠目の逸材です。今年の調布市民オペラでカルメンを歌います。注目ですね！！

Don Carlo

Filippo II ：狩野賢一
Don Carlo：寺田宗永（Ten）
Rodrigo：小林大祐（Br）　
Elisabeth of Valois：西本真子（Sop）
Princess Eboli：城守香（Mez）

▼“A mezzanotte, ai giardin della Regina
～
Trema per te, falso figliuolo

Don Carlo
Eboli
Rodrigo

逢引の手紙。相手を勘違いしていたカルロ。
エボリはプライドを傷つけられる
ロドリーゴが成敗しようとするが思いとどまる。
エボリは彼らへの憎しみを歌う。
寺田さんはカルロをすでにミャゴラトーリで演奏会形式で演じている。役にぴったりの悲痛な声が美しい！
ロドリーゴもすばらしい～！
エボリはやっぱりすごいの一言！

▼Spuntato ecco il dì d’esultanza
合唱

▼Giustizia, giustizia, Sire!
ELISABETTA＋FILIPPO
ロドリーゴ、エボリ
四重唱
～

大好きなシーンです！
宝石箱を盗まれたとフィリッポに訴えるエリザベッタ。しかしその宝石箱はフィリッポが盗ませたのだ。
どうしてカルロの絵姿が入っているのか問い詰めるフィリッポ
フィリッポはエリザベッタを侮辱しエリザベッタは気絶する。
助けに来たエボリとロドリーゴとの
三重唱→四重唱となる。
男二人が出て行き、エボリはエリザベッタに秘密を打ち明ける。
そのまま「呪わしき美貌」へ続く。

▼O don fatale
Eboli

すばらしいパワーにもう感謝しかありません！！
大拍手！

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