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「生きていることが面白い。なりふりかまうより、工夫してみろ」昭和三十年代、食べるものにも事欠く超貧乏生活を楽しみながら、笑顔で孫を育て、大反響を呼んだがばい(すごい)ばあちゃん、再び! 毎日が楽になる、ばあちゃんのがばい人生観。がばいばあちゃんの笑顔で生きんしゃい!前作同様、今回もあっとゆーまに読めました本書は、前作「佐賀のがばいばあちゃん」の補足版みたいな感じです。新たなエピソードを加え、がばいばあちゃんのことが、より深く描かれてます。前作を読んだ時は、ばあちゃんと洋七少年って二人暮らしだったのかなと思ってましたが、実はそうではなかったんですね。ばあちゃんの一番下の息子で、幼い時事故で障害を脳に持ってしまったアラタちゃんという人物も今回は加わってます。「アラタちゃんが死ぬまで死ねない」と何百回も言っていたというばあちゃん。それがタフな精神を生み出す原動力のひとつでもあったのかなと、この本を読んで少し思いました。母は強しですね。どこまでも明るくて前向きながばいばあちゃんの姿勢に、今回も感動です前作同様とっても元気をもらえた本でした●●秋乃みかくの読んだ本リスト●●
2008.01.31
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昭和三十三年、広島から佐賀の田舎に預けられた八歳の昭広。そこでは厳しい戦後を七人の子供を抱えて生き抜いたがばい(すごい)祖母との貧乏生活が待っていた。しかし家にはいつも笑いが溢れ…。黒柳徹子、ビートたけしも感動した超話題作。 佐賀のがばいばあちゃん以前テレビで島田洋七さんが、がばいばあちゃんのことを話していて、すごく印象に残っていたので、ずっと気になっていた本。テレビで話していたエピソードそのまんまでしたが、(当たり前か)心がぽわんとあったかくなるような、とても素敵な本でしたがばいばあちゃんって、本当に元気で、明るくて、ユーモアがあって、タフで、とても優しい人こんな素敵なばあちゃんのことをみんなに伝えたい島田さんの気持ち、すごくわかりますね。幸せは、お金が決めるものじゃない。自分自身の、心のあり方で決まるんだ。この本でがばいばあちゃんのことを読めば、本当にそうだなぁと思っちゃいます。テレビで美輪明宏さんが「この本は哲学書」と言っていた意味もよくわかりますね。落ち込んだ時とかに、ちょっと開いてみたい本ですね。●●秋乃みかくの読んだ本リスト●●
2008.01.30
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三人組のコンビニ強盗が、総合病院に立て篭った。院内の人質は五十人。犯人と対峙するのは「交渉人」石田警視正。石田はテレビやプロ野球の話題を織り交ぜ、犯人を思い通りに誘導、懐柔していく。しかし、解決間近と思われた時、事件は思いもよらない方向へ転がる。真の目的は何なのか?手に汗握る驚愕の展開と感動のラスト。傑作サスペンス。交渉人途中から意外な展開になりましたねぇ。。コンビニ強盗 ⇒ 病院立てこもりって、何か不自然な流れだな~と思ってたら、ああいう結末とは…。。確かに医療ミスは、亡くなった患者の家族にとっては辛いし許せないことだけど、でもなぁ~、みたいな。。読んだ後、ちょっと複雑な気持ちになっちゃいましたね。。まあそんな結末は置いとくとして、でも、途中までは非常に面白く読めた本でした●●秋乃みかくの読んだ本リスト●●
2008.01.29
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深夜の稲村家。女は夫に火を放とうとしている。忍び込みのプロ・真壁修一は侵入した夫婦の寝室で殺意を感じた―。直後に逮捕された真壁は、二年後、刑務所を出所してすぐ、稲村家の秘密を調べ始めた。だが、夫婦は離婚、事件は何も起こっていなかった。思い過ごしだったのか?母に焼き殺された弟の無念を重ね、真壁は女の行方を執拗に追った…。影踏み横山さんの作品の中では、ちょっと毛色が違う変わったタイプの話でしたね。死んだ双子の弟の魂がまだこの世に残っていて、内耳の奥から主人公に話しかける、という設定が、いつもリアルな作品を書く横山さんにしては、すごく珍しいな、とちょっとビックリ二人が会話してくれる分、読みやすくもあり、わかりやすくもあったと思う手法ですが、非現実的な感じがしたのは、仕方なかったかな。。主人公の真壁修一は、ノビ師の泥棒。こういう泥棒の世界も読んでると面白いですね。泥棒にもいろいろ種類があるんだな、とか。(笑)でも、人のいる家に忍び込むノビ師の泥棒が、現実にいると考えたらちょっとコワイ…。。はっ、戸締り戸締り●●秋乃みかくの読んだ本リスト●●
2008.01.28
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警視庁警護課員として佐崎が警護する政府要人が襲撃された。凶弾に倒れたのは同僚のSP、義兄でもある大橋だった。狙撃犯は誰か。佐崎の脳裏に浮かんだ予想外の人物とは!?圧倒的なディテイルとリアリティで描く日本の要人警護の実態。生命の危険を顧みず、自らの誇りを懸けて任務に就く男たちの物語。防壁短編集です。「防壁」「相棒(バディ)」「昔日」「余炎」の四篇が収録されてます。「防壁」は警視庁警護課員(SP)、「相棒(バディ)」は海上保安庁特殊救難隊員、「昔日」は陸上自衛隊不発弾処理隊員、「余炎」は消防庁消防士が、それぞれ主役。いずれも命懸けの仕事をこなす公務員の方たちですね。それぞれの仕事に関する部分は、とてもリアルで面白く読めました!が、女性がらみの話を入れていたのは、ちょっとマイナスだったかな…。。任務遂行中に、女のことをチマチマ考えるな!みたいな。(笑)ワタクシはどちらかというと、『男の世界』的な話が好みなので…。(ハハハ)SPで思い出しましたが、ドラマ「SP」の堤真一さんがステキ~~あと、公安の田中君もお気に入りあ、もちろん岡田准一くんもカッコイイっスでも今晩ついに最終回なのだわ…。。●●秋乃みかくの読んだ本リスト●●
2008.01.26
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ビール1本10万円のボッタクリバーのカモにされる客、援助交際する女子中高生、塒と食事を求めて集まる浮浪者、ゲーム店を根城にする覚せい剤の売人、増殖する中国マフィア。欲望あふれる街・新宿歌舞伎町にうごめく人々とそこで起きるさまざまな事件を、交番勤務の警察官の姿を通じて描く、迫真のレポート。新宿歌舞伎町交番時々テレビでやってる「○○警察24時!」みたいなノリのノンフィクション。面白かった~♪夜の歌舞伎町ってコワイっスね~。。田舎で暮らすアタクシには、まったくの別世界でヤンス…。。。まさに魔界都市新宿ですな。(←それ菊地秀行)いやいや、新宿鮫の世界ですな。そんな人間の欲望が凝縮された世界の中で勤務する歌舞伎町交番のおまわりさんって、大変です。激務です。日本で最も多忙であり、最も危険な交番というのもうなずけます。ホント、とてもハンパな気持ちじゃ、やってられないですよね。いつも強い姿勢で事件に臨む歌舞伎町交番のおまわりさんの姿に感動とてもリアルで興味深いレポ本でした●●秋乃みかくの読んだ本リスト●●
2008.01.24
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今回は、第12章です。紀元前87年、70歳でとうとう武帝が死去。次の皇帝として、武帝の末子でわずか8歳の昭帝(劉弗)が即位します。この幼い昭帝の補佐役として、武帝に選ばれたのが霍光。霍光は、匈奴遠征で大活躍した霍去病の腹違いの弟に当たります。本人は武帝に選ばれただけあって、私欲のない穏健な人物でしたが、その一族があまりにも傲慢になりすぎて滅ぼされてしまうのは、もう少し後のお話ですね。。昭帝は賢明な人物でしたが、在位12年、わずか二十歳で亡くなってしまいます。しかし昭帝にまだ子はおらず、跡継ぎが問題に。。最初に皇帝として立てられたのは、武帝の子である昌邑王・劉賀でしたが、色情狂でバカ者だったため、すぐに廃帝。次に白羽の矢が立ったのが、武帝の曾孫である宣帝(劉詢)。宣帝は、武帝の長子であった戻太子の孫に当たりますが、実は、皇太子でもあった戻太子は、江充という人物の企みにより造反の罪をでっち上げられ、死を賜ってしまったのですね。(のち無実であることがわかった)この時、戻太子の関係者もことごとく殺されたのですが、まだ赤ん坊だった宣帝だけは助かり、民間で育てられることになったのです。よかったよかったいわば庶民感覚を持った異色の皇帝の誕生です。なかなか名君のようでしたが、紀元前49年、43歳で死去。元帝の時代へと移ります。元帝時代の有名なエピソードとして、匈奴に嫁いだ悲劇の人・王昭君の話があります。類稀なる美人であった王昭君は、画工に賄賂を贈らなかったために似顔絵を醜く描かれ、遠い匈奴に嫁ぐ女として選ばれてしまったのですが、実物の王昭君を見た元帝が「これほどの美人だったとは」と悔しがり、似顔絵を描いた画工を処罰したという話。まあ、どこまで本当の話なのかよくわからないみたいですけどね…。。小説十八史略(3)●●秋乃みかくの読んだ本リスト●●
2008.01.23
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犯人逮捕は事件の終わりではない。そこから始まるもうひとつのドラマがある。―息子を殺された男が、犯人の自供によって知る息子の別の顔「真相」、選挙に出馬した男の、絶対に当選しなければならない理由「18番ホール」など、事件の奥に隠された個人対個人の物語を5編収録。人間の心理・心情を鋭く描いた傑作短編集。 真相短編集です。「真相」「18番ホール」「不眠」「花輪の海」「他人の家」の5編が収録されてます。どれも読んだ後、どよよ~んとした気持ちになってしまうような重い話ばかりでした。。でも、ぐいぐいと話の中に引き込んでしまう筆運びは、さすがです。「18番ホール」。あの後樫村さんはどーなっちゃったんだろう??すごく気になる…。。●●秋乃みかくの読んだ本リスト●●
2008.01.23
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整体院を営む私に、私立探偵の能代が患者を紹介してくれた。黒岩豪。私が膝を痛め、選手生命を断たれるまで所属していた修拳会館の出身で、今は自ら道場を開いている。だが彼らの目的は他にあった。最近話題の狼男―狼の面をつけ、渋谷の街で非行少年グループたちをたった一人、しかも素手で痛めつけているという男が、黒岩の弟子・真島らしい。黒岩は私に真島の手助けを依頼する。長篇アクション書下し。人狼「パラレル」にも登場した整体師・美崎先生が主人公。ときどき街に現れては非行少年たちをこらしめる狼男。その狼男を探すのを手伝って欲しいと頼まれた美崎先生。「俺には関係ない」と一旦は断っておきながら、でもやっぱり放っておけず、つい人を助けてしまう性分がイイですねぇ美崎先生カッコイイ~~でも、ああいう悲しい過去があったとは…。だから独身なんだ。。登場人物がみんな気持ちの良い人ばかりで、読後感がとても爽やかな話でした●●秋乃みかくの読んだ本リスト●●
2008.01.22
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今朝テレビを見てたら、昨日(1/20)行われたX JAPANのトークライブの模様などをやってました。Xが解散してから約十年。もうHIDEちゃんはこの世にいないけど、他の四人のメンバーがああやって並んで座ってる映像を見て、なんかちょっと感動PATAりんとヒーちゃんは、ほんっっっとに久々見ましたからね。二人とも全然変わってなくて、すっごく嬉しかったいろいろあった十年だと思うけど、こうやってまたみんなが揃った姿を見ることができて、ホント感激ですHIDEちゃんもきっと天国で喜んでるんじゃないかな。東京ドームライブも正式に決定!!3/28(金)と3/30(日)の二日間。…なんか一日空いてるけど、それは体力の問題ってことでしょうか??(笑)なんせXのライブは、3時間以上は当たり前でしたからね。ドラムのYOSHIKIなんかは毎回限界までやってたし。。ライブ名は「X JAPAN 攻撃再開 2008 I.V. ~破滅に向かって~」。お、「破滅に向かって」なんて、なんか懐かしいタイトルですね。そして、3/28が「破壊の夜」、3/30が「創造の夜」。これもXらしいタイトルだなぁ。(笑)ライブ行きたいけど、東京は遠いからなぁ。。今回はムリかな…。。家で昔のライブビデオでも見ときます。ハハ。そして新曲「I.V.」を、音楽配信サイト「i Tunes」で世界23ヵ国で配信するとのこと。…はぁ??「i Tunes」なんて、オバサンには何のことやらサッパリ…。。よくわからないので、聴ける日を気長に待っときます今回の再結成は期間限定のようですが、ファンにとってはいい夢になりますね。メンバーのみんな、東京ドームライブ頑張って下さい
2008.01.21
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大統領特別赦免により死刑を免れた金賢姫は、みずからの犯した罪を悔い改め、二十六年間の数奇な半生をつぶさに告白した。核疑惑で揺れる北朝鮮の戦慄すべき実態。日本人教育係・李恩恵の素顔、そして故国で辛酸をなめているであろう両親と妹弟への切々たる想い。★楽天ブックスいま、女として(下)を見る下巻は、金賢姫さんの幼い頃から工作員となるまでの、北朝鮮での半生が綴られています。いい家庭で育って、愛情もたっぷりと受けて、とても幸せな環境で育っていたんですね。爆破事件で捕まった後、自分がやったことの罪の重さに気付けたのは、そういう両親たちの愛情に包まれて育ったからじゃないのかな~と、この本を読んで思いました。家族を失った人たちの悲しみに気付くことができたから、自分の罪をちゃんと受け入れることができたのではないかと。でも優秀だったがために、党に召喚されて、工作員になってしまって…。これも自分の意志とは関係なく選ばれてしまったのですから、気の毒ですね。。この本で描かれているのは、70~80年代のことですけど、本当に北朝鮮社会というのは、自由がない、食糧もない、物もない。徹底した監視社会で、人間の心さえも失ったような、なんとも殺伐した世界のように思えますね。ん~、ホント、よくわからない国だよ…。これからどうなっていくんだろうな、北朝鮮…。。。●●秋乃みかくの読んだ本リスト●●
2008.01.19
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「二つの朝鮮を策動する南朝鮮の飛行機を落とせ」―親愛なる指導者・金正日の親筆指令を受けた美貌の工作員・金賢姫はぶじに任務を果たした。しかし、毒薬タバコによる自殺に失敗、韓国へ護送された。南山の地下取調室での巧みな尋問に、ついに彼女は重い口を開き、百十五名の命を奪った破壊テロ工作の全貌を語り始めた。★楽天ブックスいま、女として(上)を見る先月テレビで「金賢姫を捕らえた男たち」という番組をやっていて、とても面白かったので、もっとその事件のことを知りたいなと思って読んでみました。この上巻では、その大韓航空機爆破事件の前後のこと、つまり指令を受け北朝鮮を出発するところから、捕まって韓国へ送られ、すべてを自白するところまでの金賢姫の心情が赤裸々に綴られています。読んでいると、本当に気の毒というか…。。本人はただ祖国のためにと、命令されるままに行動しただけなんですよね。何の疑いもなく。こういうロボットのような人間を造りだしてしまうのが、北朝鮮という国の怖さですね。。でも、韓国へ来て、ソウルの豊かさを目の当たりにした時、金賢姫は今まで国が言っていたことはすべて嘘だったんだと気付かされ、とうとうすべてを告白してしまいます。そんなことをすれば北にいる自分の家族は収容所送りになってしまうことを知りつつも、でも、とんでもないことをしたという自責の念から、すべてを明らかにする決意した金賢姫という人は、本当はとても純粋で賢い人なんだな~と思いました。本当に本当に気の毒としかいいようがありませんね朝鮮半島の南北問題、いつ解決できるのでしょうねぇ。。お隣の国だけに、とても気になりますね。。。●●秋乃みかくの読んだ本リスト●●
2008.01.18
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スイスに本社があり、“死の商社”との疑惑がもたれているリンツグループの日本法人には、警視庁公安部からスパイ活動を命じられた特務捜査員が密かに送り込まれていた。広報室の加納係長、この男こそ二つの顔を使い分け、公安当局へ極秘情報を流し込む警視庁警部補だった。その加納の自宅へ柳沢警視からの電話が入った。去年の秋、環境事業部長の三島が視察に行ったヨーロッパはカムフラージュで、本来の目的は中東訪問にあったという。追跡調査を命じられた矢先、加納のもとにショッキングなニュースが…。元警視庁警部補の実力派が、ベールに包まれた警視庁公安部の実態を描く。警視庁公安部 ん~、あんまり面白くなかったかな。。小説としてはちょっと無味乾燥だったというか、キャラが立っていなかったというか、人間の感情があまり見えてこなくて、ドラマとしては少し面白味に欠けていましたかね。。結末も、あれじゃあ可哀相よ。。。警察官であるのに、社員として商社に潜り込み、スパイ活動をする潜入捜査。そんなことを十年もやり続けるのは、精神的にもかなりキツイはずなんだけど、この主人公は結構ノーテンキだったし。(笑)ところで著者の方は、元警察官らしい。。へええ~、オドロキ●●秋乃みかくの読んだ本リスト●●
2008.01.16
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1985年、御巣鷹山に未曾有の航空機事故発生。衝立岩登攀を予定していた地元紙の遊軍記者、悠木和雅が全権デスクに任命される。一方、共に登る予定だった同僚は病院に搬送されていた。組織の相剋、親子の葛藤、同僚の謎めいた言葉、報道とは―。あらゆる場面で己を試され篩に掛けられる、著者渾身の傑作長編。クライマーズ・ハイ1985年の日航機墜落事故。このニュースは、当時まだ若かりし頃のワタクシにとっても、とてもショックな出来事でしたねぇ。。その日、テレビを見ていると、突然事故の臨時ニュースが始まってびっくりしたのを憶えてます。なにせ犠牲者500人超の大惨事ですからね。連日新聞がこの事故について報道していたのもよく憶えてます。巻末解説によると、この日航機事故当時、著者の横山さんは地元群馬の新聞社に勤めていたそうで。なるほど、だからめちゃめちゃリアリティがある内容になってるんですねぇ。新聞社の世界というのが非常にリアルに描かれていて、すごく興味深く読めました。新聞って、こんなふうにして出来るのかぁ~みたいな記者さんもいろいろ大変ですねぇ。。記者魂がないと、とてもやっていけませんねぇ。。。今まで雑に新聞読んでましたが、これからはもう少し丁寧に読んでみようかとちょっと反省しましたです。(笑)もちろん、人間ドラマの方も秀逸です。未曾有の大惨事に向き合うことになった地方新聞社の組織の中での人間葛藤ドラマだけではなく、サイドストーリーとして、登山を通じて親子関係というものをも見つめていくという、とても読み応えのある内容になっていたと思います。さすが横山さんとしか言いようがありませんね何度も言いますが、本当に横山さん上手いですねとても面白く読めました●●秋乃みかくの読んだ本リスト●●
2008.01.15
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荒廃した学園を廃校にしニュータウン建設を諜る利権政治家とゼネコンの策謀に戦いを挑む一七歳の高校生の一団。主人公・賀茂晶とその仲間たち。なんと賀茂の全身にみなぎる呪術のパワー。それは千年の時空を超え、平成の闇を打ち砕くべく甦った修験道の開祖・役小角(えんのおづぬ)そのものであった。小角が賀茂の身体に転生したものであった。圧倒的な非道の力で迫る権力の前に一七歳の反乱が一矢を報いることができるのか―。わが名はオズヌいや~面白かったです特に歴史好きのワタクシは、役小角に関するさまざまな説やら、古代日本史についての珍しい説など、非常に興味深く読めました。まさか役小角がキリストと結びつくなんてねぇ。。そういった説も、とても詳しく調べて書いていらっしゃるので、なるほどそういうこともアリなのかも…などと、とてもワクワクしながら読みました主人公は、自殺を機に役小角へ転生した賀茂晶という高校生。この少年は、同じ今野さんの作品「パラレル」にも出てきましたね。どうやら「わが名はオズヌ」の方が先に書かれた作品みたいですけど…。しかし、主人公の賀茂少年よりも圧倒的に目立っていたのは、神奈川県警生活安全部少年一課の私服警察官・高尾さん!!この人、おもろいワ別名『仕置き人』。(笑)ワルの少年を見ると喜びを隠せない、なんとも不敵なお方ですベイエリアシリーズで言うと、速水さんタイプの人ですね。その高尾さんとコンビを組んでいるのが、ちょっと気弱だけど調べ物は得意な丸木さん。ベイエリアシリーズでいうと、須田さんみたいなタイプ。もし速水さんと須田さんが組んだら、きっとこんな感じの漫才になるんだろうな~。(笑)ラストはちょっとキレイ過ぎる結末かなと思いましたけど、でも今野さんらしい締め方かな、とも思いましたね(だって総理大臣イイ人すぎ…。。)●●秋乃みかくの読んだ本リスト●●
2008.01.14
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NHK BS2録画分です。今回観たのは、雪組公演「青い鳥を捜して」「タカラヅカ・ドリーム・キングダム」。2004年上演作品で、この時のトップは、朝海ひかる&舞風りらコンビ♪★「青い鳥を捜して」 作・演出:石田昌也■主なキャスト●ジェイク:轟悠(専科) ●フィンセント:朝海ひかる ●ジーナ:舞風りら●デニス:貴城けい ●ミルボン:壮一帆 ●ブレンダ:白羽ゆり現代ものラブストーリー。…うーむ、宝塚の中で、こういうスーツもの恋愛話はワタクシの一番ニガテなジャンルですよ…。。なので、ちょっとタイクツでした。。。音月桂ちゃんの女役がなかなかキュートで印象に残ったくらいかな。★「タカラヅカ・ドリーム・キングダム」 作・演出:三木章雄、藤井大介、齋藤吉正こちらは「夢」をテーマにした、三人の先生方による三部構成のショー。三木センセパートの分が一番ドラマティックで良かったかな。二部(齋藤センセパート)の始まり、かしちゃん(貴城けいさん)の白いターバン姿はキレイだったですね~かしちゃんは、やっぱり白い王子さまコスチュームがよく似合うあと、ANJUさん振り付けのコムちゃん(朝海ひかるさん)のダンス、綺麗だったですねぇさすがコムちゃん!!専科のイシちゃん(轟悠さん)は、すっかりキングオブキングの貫禄ですねぇ。パレードも大トリだしな。。。全体的には、平凡なショーだったかなぁ、、という感じです青い鳥を捜して/タカラヅカ・ドリーム・キングダム(DVD)
2008.01.12
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ようやく第三巻突入です。今回は、第11章です。漢の武帝の時代、車騎将軍として匈奴討伐に乗り出した衛青は、漢の軍隊としては初めて万里の長城を越え、匈奴へ進軍。見事初陣を飾ります。その後も衛青は、甥の霍去病とともに、めざましい活躍をして大将軍となり、さらに、武帝の姉・平陽公主の夫にもなります。奴隷から大将軍へ。見事、武帝の期待に応えた結果ですね♪好きだなぁ、衛青そして、同じくこの武帝の時代に生きていたのが、「史記」の著者である司馬遷。記録をつかさどる太史令という役職にあった司馬遷が、匈奴に捕らわれてしまった李陵をかばう発言をしたため、武帝の怒りを買い、宮刑(去勢の刑)に処せられつつも、父・司馬談との約束(これまでの歴史を記録する)を果たすため、生き恥を耐え忍びながら「史記」を完成させたのは有名な話ですね。李陵はなかなか優秀な軍人ではあったのですが、なんとゆーか、運が悪い。。李陵の祖父に当たる、李広(漢の飛将軍と匈奴に恐れられた人)も運の悪い人でしたが、そんなコトまで受け継がんでもなぁ。。。(笑)その祖父の李広、そしておじの李敢が、武帝にあまり良く思われていなかったのも、李陵にとっては不運だったですね。。その頃の武帝はもうイイ年になっていたので、昔のような明晰も失い、感情的になって、だいぶ的外れのことを言ってたりもしてたようですからね。名君も老いればだんだんと暗君となってくるんですかね。。さびしいですね。。。小説十八史略(3)●●秋乃みかくの読んだ本リスト●●
2008.01.12
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巨悪は眠らせない!ロッキード事件やリクルート疑惑など政財官界の犯罪を摘発した東京地検特捜部をはじめとする強大な検察パワーの秘密はどこにあるのか。有罪判決99.97パーセントを誇る日本最強の捜査機関の組織と構造と、徹底した秘密主義をとる超エリート集団の生態を抉りだした内幕レポート。 日本の検察これも昨日読んだ「日本の警察」と同じく、ブッ○オフにて105円だったので、お勉強がてら買って読んでみました。つって、これも昭和時代のレポートなので、内容がちょっと古かったかな…。ロッキード事件とかってのも、よく知らないしね。。うーん、やっぱ検察ってトコは、善良な(?)一般市民であるワタクシにとっては、雲の上のような存在ですつまり、要はよくわからんってことですね。(^_^;)政治との絡みが深いってことで、徹底した秘密主義なせいもあると思いますが。。政治の腐敗はじゃんじゃん摘発して欲しいけど、それが検察組織の崩壊に繋がってしまっては元も子もありませんから、そこらへんのバランスが難しいんですねぇ。。政治が絡むといろいろ面倒ですねぇ●●秋乃みかくの読んだ本リスト●●
2008.01.11
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先日、日帰りで広島県・呉をぶらりとしてきました。前から行ってみたかった大和ミュージアムや、海上自衛隊呉史料館(てつのくじら館)、本物の潜水艦が間近に望めるアレイからすこじま、さらに海軍墓地や入船山公園などに行ってきました。いかにも軍港的な雰囲気が、たまらなく良かったです 左側の建物が大和ミュージアム、正面奥の潜水艦みたいなのがてつのくじら館。★てつのくじら館2007年4月にオープンした海上自衛隊呉史料館。入館無料。海上自衛隊の歴史や、ペルシャ湾の機雷、潜水艦の内部の様子などを見学することができます。中でも、2004年まで現役だったという本物の潜水艦「あきしお」の内部まで見学できちゃうのがウレシイっスねしかし、潜水艦の中、狭すぎです。。。ちょっといるだけで息がつまりそう…。。。 潜水艦内の仕官用トイレ。(←そんなの写すなよ) 寝所。せ…せまい…。。★大和ミュージアム 10分の1サイズで復元された大和。 ちっちゃいけど、この間読んだ「提督たちの大和」の主人公伊藤整一中将をパチリ☆ 涙。★アレイからすこじま 潮を吹くクジラ…ではなく潜水艦。おお、コーフン♪♪ よくわからないけど船。★海軍墓地戦艦ごとの慰霊碑などがたくさん並ぶ墓地。 大和慰霊碑。★入船山公園 旧呉鎮守府司令長官官舎。とても素晴らしいお宅です。
2008.01.10
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二重帳簿だけではない。汚職、強盗、婦女暴行、失踪など不祥事が続発する警察権力の腐敗はどこに原因があるのか。東京・新宿署と大阪・曽根崎署への現場密着取材をはじめとして全国二十二万人の警察官のかくされた素顔と閉鎖的管理社会の実態を明らかにし、病める巨大組織・日本警察の苦悩に迫る力作。 日本の警察ブック○フにて105円だったので、買ってお勉強してみましたただし、取材当時がまだ昭和の時代なので、ちょっと内容が古かったですかね。。今では警察もだいぶ変わってるんじゃないかと思いますが…。副題(警視庁VS大阪府警)にもなっているように、警視庁の特殊性といいましょうか、警視庁は首都警察でもあるので、大阪府警などの他の地方警察とはだいぶ性格が違うのだな、ということを初めて知りましたね。(←無知ですので…)なるほどねぇ。確かに公安が部署として独立しているのは警視庁だけだし、ドラマでやってる要人警護のSPなんかも警視庁ならではなんですねぇ。ふむふむ。あとキャリアの存在意義についてなんかも興味深かったです。小説などではなぜか悪者が多いキャリアですが、(笑)なるほどキャリアというのは、実際上は"行政官"なのですね。各府県にキャリアを配置して、全国警察を有機的に統制するという組織運営上の意義もありますが、著者の方は、現場警察官の暴走を防ぐためのチェック機能がキャリアの唯一の存在理由、と結論づけていらっしゃいました。ただし、当のキャリアのみなさんはその辺りをどう認識されているかはわかりませんが。。(^_^;)ワタクシの歪んだ見識では、どーも「キャリア(官僚)=接待好き」というイメージしか浮かばなくて…。そうでない官僚の皆様、スンマセン。。。他にもいろいろお勉強になって、なかなか面白かったです。●●秋乃みかくの読んだ本リスト●●
2008.01.10
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不慮の死を遂げた夫のポケットベルへ、ひたすらメッセージを送信し続ける女。交通課事故係の秋葉は妖しい匂いに惑い、職務を逸脱してゆく(表題作)。鑑識係、泥棒刑事、少年係、会計課長…。三ツ鐘署に勤務する七人の男たちが遭遇した、人生でたった一度の事件。その日、彼らの眼に映る風景は確かに色を変えた。骨太な人間ドラマと美しい謎が胸を揺さぶる、不朽の警察小説集―。深追い三ツ鐘署が舞台の短編集。「深追い」「又聞き」「引き継ぎ」「訳あり」「締め出し」「仕返し」「人ごと」の七編が収録されてます。どれも横山さんらしい、渋い感じの人間模様が描かれたドラマばかりでしたねぇ。人間の心の深淵をえぐるような…。その中で「訳あり」が一番良かったかな。警務係長の滝沢警部補が、駐在で退官する巡査長の再就職を斡旋する話ですが、今まで出世のことしか考えていなかった滝沢警部補が、ある事件をきっかけに、自分の栄転話を蹴ってまで巡査長の再就職先を上司にお願いする、その気持ちの変化が、読み終わってとても後味よかったです。●●秋乃みかくの読んだ本リスト●●
2008.01.09
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久しぶりに怨み屋さんがスペシャルで帰ってきましたよー。もちろんレギュラー陣も勢ぞろいあの十二月田くんも、すっかり怨み屋本舗社員になじんちゃってましたね。最初は「こいつキモスギ」と思ってたけど、だんだん好きになってしまったよ、このキャラ相変わらずイイ味出してますね情報屋さんは引っ越ししたんだぁ。。水上生活者になったんスねあの汚い部屋がキレイになってる。。。今回の話は、家族がテーマになってましたね。親が子を殺す、子が親を殺す、夫が妻を殺す、そして兄弟を殺す。今回のこのドラマのようなそんな事件が最近多いですけど、あんまり後味はよくなかったなぁ。。特に今回は、怨み屋さんのやり方が結構過激でしたね。(^_^;)親を爆死させるなんて、あの子供…所詮、大金積んで怨みを晴らしたところで、100%心がスッキリするとは思えないんだけどなぁ。。怨み屋さんには、本当の悪人だけを懲らしめてもらいたいですよね!!寄木警部はしぶとく生き残ったし、あの新しい刑事さんもなんだか怪しいですね。続編がありそうな感じで終わりましたが、あるのかな、続編??またテレビでやってくれると嬉しいですね
2008.01.08
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台風が接近する茅ヶ崎沖で海難事故が発生。海上保安庁特殊救難隊の惣領正らは、現場に急行する。北朝鮮籍と見られる船から、三人の男を無事救出したが、突如豹変した男たちが、惣領たちに銃口を向けてきた。男たちの要求は、沈みゆく船から"荷物"を取ってこいというものだった。荷物とは一体何なのか? 彼らの目的は?特殊救難隊の勇姿を描く、傑作海洋冒険小説。 波涛の牙これも今野さんの作品では珍しく海上保安庁が舞台の話。海上保安庁モノといえば「海猿」が有名ですが、あいにくワタクシ「海猿」観たことありません。あしからず。。さて、台風が近づく嵐の中、救助した男たちにシージャックされてしまった巡視艇『すがなみ』。生命線である無線も壊され、銃器を持った男たちに手も足も出せない孤立無援状態の中、海上保安庁の精鋭たちはどう男たちに立ち向かうのか。サスペンスばりにちょっとドキドキしましたが、うーん、何かもうひとひねりあってもよかったかなぁ、、というカンジはあったかな。。でも、海に生きる男たちってのもカッコイイっスね●●秋乃みかくの読んだ本リスト●●
2008.01.07
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「妻を殺しました」。現職警察官・梶聡一郎が、アルツハイマーを患う妻を殺害し自首してきた。動機も経過も素直に明かす梶だが、殺害から自首までの二日間の行動だけは頑として語ろうとしない。梶が完全に“落ち”ないのはなぜなのか、その胸に秘めている想いとは―。日本中が震えた、ベストセラー作家の代表作。半落ち (講談社文庫)年末の先月、この「半落ち」のドラマや映画をテレビで放映していましたが、本を読む前にそれらを観てしまうと、キャラのイメージが固定されてしまうかなぁと思ったので、あえて観てませーん。。しかしまあ、なんとも切ないお話でしたねぇ。。いい人過ぎるよ、梶警部…。。その真相が明らかになっていく過程を、警察官の志木、検事の佐瀬、記者の中尾、弁護士の植村、裁判官の藤林、刑務官の古賀という、それぞれ違う職種の六人の目を通して描き、またその六人のドラマをも重ね合わせて描くことによって、より深い、秀逸な人間ドラマになっていたと思います。上手いですさすが横山さんの代表作といわれる作品であるのもうなずけましたね♪●●秋乃みかくの読んだ本リスト●●
2008.01.05
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