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強風の安達太良山天候が厳しいと山登りも楽しさが半減しますね。土砂降りも嫌ですが、強風も嫌です。こんな時、下山してからの骨休めに湯治場への行く事は格別な感があります。不動湯温泉 昔ながらの玄関と時間の泊まる部屋以前八ヶ岳の温泉の話をしました。先日福島の安達太良山に行った帰りに「不動湯温泉」に寄りました。現代では数少ない本物の秘湯の一つ。行かれたことがない方はぜひお試しを、、、「不動湯温泉」は福島の東、吾妻山東麗の谷にある。有名な土湯温泉から森の中の散策を楽しむこと一時間。森の木々に包まれながら建つ不動湯温泉の宿が見えてくる。森の中にぽつんと宿の一部が見えてくると特有のゆっくりした時間の流れに変わる。入り口は昔ながらのただずまいの玄関でこれだけでも心が休まる。嵐山光三郎も多くの温泉に関わる本を出している。著書の中の「奥の細道 温泉紀行」に不動湯温泉が紹介されている。名文に思わず納得する。味のある湯殿泊まった部屋は、それこそ時間が止まっているように感じる和室。この部屋は昭和8年に高村光太郎、智恵子夫妻が泊まった部屋。すぐ隣が谷底まで続く80段を超える階段がある。3種の源泉(単純泉・単純炭酸鉄泉・硫黄泉)に合わせて、3ヶ所の湯殿があり湯治客を楽しませる。中でも最下部(谷の底)に位置する露天風呂は圧巻。部屋から時間をかけて階段を下りると扉があり一度外に出る。また屋外の階段を下りていくと3人ほど入ることができる森に囲まれた岩風呂がある。源泉ごとの温泉とお約束のケロヨンすぐ横に川と小さな滝があり、川音と鳥の声が重なり情緒豊かな場所。渓谷の中での岩風呂での入浴は時間が止まり別世界となる。数多くの日本の温泉の中でも不動湯温泉はトップクラスと思う。部屋で夕食をとる。先代?のご高齢のおかみが挨拶に来る。温泉の話をされていたが、おかみの作った手作りの漬物など数種類の料理のほうが記憶に残る。翌日は、ゆっくり出発し福島を後にした。久しぶりに家族へのお土産を買っていく。心の贅沢をした良い旅だった。ぜひ皆さんも、下山した時の湯治場めぐりもお試しください。
2011年06月25日
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まだ雪が残る山道 雨と強風の安達太良山 思うことあり、福島・安達太良山に行ってきました。いまだ雪が残っており強風と雨の中登ってきました。まだまだ東北の方々は大変の様子。震災により被害を受けられた皆様に謹んでお見舞い申し上げます。今まで山に行く前の晩にザックに浄水器を持っていくか必ず悩んでいました。1泊程度の行程ではいらないと思いつつ当時の浄水器170gの重さに悩んでいました。今年は悩みはなし。実質20gではどこにでも持っていけますから、、、 20g浄水装置 東京都三鷹に Hiker's Depotというお店がある。日本での「ウルトラライトハイキング」を提唱し、山用品を販売する有名な店である。この店では超軽量の高性能浄水器を早い時期から販売していた。その他、最近ではインターネット上でも同じ品物を販売する店が出てきた。当方は山と海外旅行では浄水器をいつも持ち歩く。今まで浄水器があって助かったのは3回だけ。その回数が多いか少ないかは別として、もしもの時の水への安心感は大きい。現在セットで84gの超軽量の浄水器があり楽をしている。「500ccペットボトル型」浄水器。万が一水がなくなった場合などには浄水装置をセットして水溜りの水等を飲料用にするのだ。セイシェル携帯ボトル型浄水器 いままで浄水器は20数年間で6種類試したが、それぞれが重量や信頼性など問題含みで辟易していた。薬や紫外線とろ過式、ポンプ式やつるし型などいろいろある。説明書と違い実験してみると濁りやにおいがあまり消えないものもあった。自分にとってトータルバランスの良いのは、ボトル型のろ過式浄水器。設営・組み立ての時間をとられず浄水できるところがよい。またその浄水能力も安心できるものとなっている。この携帯ボトル浄水器は浄水器専門メーカーのセイシェルの製品で信頼と安心感あるもの。左:浄水器セット(右は不要物を取った携行時) セイシェル サバイバル 携帯ボトル浄水器高さ : 235mm 最大直径 : 74mm 空重量 : 104g(ボトルストラップ・ネオプレーンカバー含) (空ボトルが64g、浄水装置20g、他カバーなど20g)容量 : 約530ml 浄水能力 : 約300リットルイオン吸着マイクロフィルタ人体に有害な物質のほとんどを除去。●病原体の原因を除去(大腸菌(O-157)コレラ菌、サルモネラ菌他、炭疽菌などの微生物)●化学薬品を除去(トリハロメタン、揮発性物質、洗剤、工場及び農業廃棄物)●重金属系を除去(水銀、鉛、カドミウム、放射性物質ラドン222、アルミニウムなど重金属性物質)雨水・お風呂の水・トイレのタンク水・小川や湧き水・塩素の入ったプールの水などを飲料水にかえることが可能。浄水装置を取り外して携帯(この部分が20g) 浄水装置をはずしても、キャップが閉まるので普通は飲料水用のボトルに流用できることがありがたい。いままで使っていたは浄水装置部分が外れず、通常の水もろ過しながら水筒代わりで使用していた。最近は浄水部分が外れるものが出ており、使い勝手が向上し衛生面でも格段の進歩した。普段は密閉性にバラツキがなくなったボトルを水筒代わりにする。必要な時だけキャップの根元に浄水装置を付けて浄水器にできるのでうれしい。またこの浄水器の能力はすごい。説明書を鵜呑みにするつもりは無いが、以前からセイシェルボトルを使っていたので信頼性と使い勝手は抜群と信じている。購入後、余計なボトルストラップやネオプレーンカバーはすぐ取り外した。ボトルが64g+浄水装置20g。ボトルは水筒の代わりなので実質は20gの浄水装置を携行している事となる。セット合計104g→84g→20gの高性能浄水装置となった。こんな数字のマジックはさておき、この浄水器が軽いのは事実。(笑)昨年、この浄水器を初めて見た時に思わず複数の大人買いに走った自分が情けないが、、、
2011年06月04日
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春間近の低山ハイク だんだん暖かくなってきました。日帰りで低山ハイクもなかなかのもの。しかし丹沢でも、行方不明者は意外と多い。原因の一つとして道に迷って滑落があります。油断大敵ですが、GPSをぶら下げて歩くほどの山でもないし、、、そんな人に?緊急用としてもよい超軽量98gの軽量GPSがあります。今回は当方の流用の一品のご紹介。Edge800J 人には言えぬ、、GPSの流用。(チョット恥ずかしい)当方はGPSを安全の為の保険のように思っています。GPSを始めて購入した頃は、ロガー(移動経路をGPSを使用して記録 する)の情報収集が大変面白かった。しかし毎回山での移動経路の情報の集積はだんだん飽きてきたことは否めません。まあ道に迷った時などにGPSを使おうなどと考えています。つまり日ごろ山に行く時は地図・コンパス・自分の感をたより出歩くことが良いと思います。オヤッ?道はどっちだなどと思ったときには、GPSをザックより引き出してスイッチを入れる。このようの使用方法で十分GPSの目的は達します。ちなみに登山口でスイッチを入れて場所の確認さえしておけば、その後電源を入れた時に「現在位置表示」がすぐ確認できるのです。こんな使い方をしていると、多くの機能がわずらわしい。ただ現在位置が分かればよいと思うようになる。・なるべく軽く・分かりやすい地図が表示される・現在位置がすぐ確認できる・防水こんな程度で十分。eTrexVistaCxと比較当方はeTrexVistaCx、eTrexVistaHCx、Oregon 450、Edge705を使ってきた。そして先月からEdge800Jを使っている。(使用経験はガーミン社のものばかりで、他の会社の機種は知らない。)最近はガーミン社で掟破り?のEdgeシリーズを使うようになった。このEdgeシリーズはサイクリング用に開発されたものだが、とても軽量で有能。 山で使っても違法ではないと考えた。使えば使うほど、山においても有能。いや他の山専用のGPS機器が重く感じられるようになってきた。100gもなく、有能なタッチパネル搭載のGPSは当方のお気に入りとなっている。GARMIN EDGE800Jの仕様内容(日本語版)◇65,000色TFTタッチパネル式ディスプレイで大画面。Oregon 450と同程度の詳細表示。(道路も線での表示ではない)◇ただでさえ小さいEdge705に比べ全長が9mm小さくなり、12g軽量であるため98gという超軽量(電池含)。◇反応の良いタッチスクリーンはグローブを装着中の操作も可能。◇登山道の収録された『日本登山地図 TOPO(トポ)10M Plus』 を入れることが可能。(なんと4ギガ全国版挿入可能)◇高感度チップを採用で少々の樹林帯でも衛星を見失う事がない。◇連泊の場合、外部バッテリーでプラス20時間稼動。基本仕様本体サイズ:W51×H93×D25mm重量:98gディスプレイ:65000色カラーTFTタッチパネル(サイズ:W38×H56mm、解像度160×240ピクセル)バッテリー持続時間:約15時間日常生活防水ANT+Sport無線対応気圧高度計内蔵詳細表示が可能いまひとつの部分・サイクル用のためケースのバックに厚い接続用の部品がついている・ストラップホールがない。・単4も使えるような仕様が欲しい。→つまりここまでできるのだから、「アウトドア仕様Edge800J」を出して欲しい。今は左肩に「GPS」を付けて歩く事はない。このEdge800Jは胸ポケットでも良いしザックの中でもよい。必要な時だけ思い出したように使うのが好きになった。街中は携帯電話でのGPSが当たり前となっている。しかし山の中ではこのような専門のGPSを持ちたい。なにせ携帯電話のGPSでは山の中で位置情報はつかめない。地図も出ない。特に当方のように別のことを考えて歩くオジンは、ふっと現実に戻って「此処は何処・私は誰」となっても安心。
2011年04月23日
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青森県下北 寒立馬(かんだちめ) 青森に遊びに行きました。いやはや吹雪いてばかりで寒かった。道も凍結していていつ滑ってもおかしくない状況。また降り積もる雪の中で、足をとられて危ないのなんの。(笑)こんな時は良いストックが欲しいと思ったのですが、、、ブラックダイヤモンドの「Z-ポールシリーズ」 ブラックダイヤモンドから3種類のトレッキングポール(ここではストックとあえて言いません)が販売されている。使ってみて想像以上の出来にびっくりした。重量と強度はある程度比例するものと思っていた。しかしブラックダイヤモンドのトレッキングポール「Z-ポール」は強度があり軽い。そして使い勝手も一段と向上しているため驚いた。これはうれしい。ODボックスのフォックステイル、カンプ・ゼノンなどのポールを使用しているが、ここまで急速に進化した登山用品も珍しい。Z-ポールシリーズはウルトラディスタンス・ディスタンスFL・ディスタンスの3種となっている。収納時3折 3種の共通の特徴は、・超軽量ながらディスタンスとディスタンスFLは他のブラックダイヤモンドポールと同じ強度を確保。(ウルトラディスタンスのみ半分の強度と表示されている。)・ロックボタン(ラチェト式)でロックのオンオフ(連結・収納)が可能で、山行中の時間の無い収納時も楽に対応可能。・ジョイントの軽快さとスピード感は、既存の同型の中で群を抜いた高性能。ケブラーコードは樹脂でコーティング ・シャフト同士をつなぐケブラーコードは樹脂でコーティングで保護されている。これでシャフトとコードが擦れることがなくなり耐久性に信頼感が出ている。・グリップ部分が長くなり、登攀時の状況に合わせて長さの調節ができる設計となっている。・収納時40cm以下でザック内出の携行が可能。 (ザックから飛び出した長いトレッキングポールはやはり他人に対し迷惑)・ストラップは大変軽量でフィット感があります。いつもはストックを新規購入した場合、ストラップは紐などに代えていますが、今回のストラップは秀逸の出来なのでこのまま使うことにしました。・雪山用のバスケットは非適合。ジョイント解除ボタンBlack Diamondウルトラディスタンス○ウルトラディスタンスZ-ポールシリーズで最軽量(1本135g)カーボンファイバーシャフト。サ イ ズ:110(収納時36.5)cm、120(収納時39.5)cmペア重量:110cm=265g、120cm=270gシリーズ最軽量タイプ。『シャフト強度がトレイルの半分のため、通常の使用下でも強い衝撃で折れることがあります』と注意書きが載っている。しかし他社のジョイント形式トレッキングポールと違い体重をかけても曲がらない。折れるところまで試すわけにもいかないがかなり強度がある。フォックステイルやカンプ・ゼノンの使用経験を持っている方はこちらのウルトラディスタンスがお勧め。Black Diamond ディスタンスFL○ディスタンスFLZ-ポールにフリックロックを採用することで、15~20cmの調整が可能なタイプ。アルミシャフト採用で強度は従来のものと同様だがシリーズで一番重い(1本222.5g)。サ イ ズ:95-110(収納時33.5)cm、105-125(収納時37)cmペア重量:95-110cm=430g、105-125cm=445gFLのフリックロックてんこ盛りの仕組みとなっているが、フリックロックの収納作業が余計。重量、連結・収納時の簡便さ等、使い勝手のトータルのバランスが崩れ魅力が半減していることが残念。Black Diamond ディスタンス○ディスタンス軽さとオールラウンド性能のバランスに優れるモデル。重量も軽量(1本175g)。アルミシャフト採用で強度は従来どおりと言う魅力の一本。サ イ ズ:110(収納時36.5)cm、120(収納時40)cmペア重量:110cm=340g、120cm=350gこれはよい。バランスが取れた設計で、素材はアルミ。強度も十分で初心者にお勧めできるもの。もちろんトレッキングポール使いには「ぜひ一度使ってみたら」といいたくなる代物。この使い勝手のよさを知ればもう今までのトレッキングポールには戻れない?軽量なストラップシャフトの素材はアルミとカーボンファイバーが代表格。カーボンは軽いが傷などに弱いイメージがある。素材はアルミかカーボンファイバーのどちらが良いか悩むところ。まあ結論を言えば、折れ方が違うが耐久性は人が言うほど違いがあるわけではない。長期の山行でなければ、傷ついたトレッキングポールは寿命が来たと次の山行までに新調したい。石突部分用にカーバイトティップと別売汎用ラバー Z-ポールシリーズの石突部分用にカーバイトティップ(1個6g)とラバーティップ(1個4g)が付属している。この部品は道具(ペンチなど)と時間の余裕なしには交換はできない。「畳んで携帯する時や地面を傷つけたくない時にラバーティップの使用を」などと山行中に取り替えろと理解できないことが記載されている。当方は四六時中カーバイトティップを付けている。専用のラバーティップは使わない。収納時と登りはこのティップの上に別売りのラバーを被せ対応している。山に行く時は重量を気にする。何万回もの同じ作業(歩く・登る)をする時、1gの重量は何万倍にもなってじわじわ体を痛める。トレッキングポールは腕で持ち上げ地面を押す作業の連続だから数グラムの差でも違いは大きいのだ。軽量化と強度のバランスを実現したZ-ポール設計者の姿勢に思わず拍手。
2011年03月06日
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500ccに1個 冬山には固形スープがお気に入り。この話は20年前、飛行機で「お飲み物は何にします?」と聞かれ「スープをお願いします」と微笑み返しをしたことから始まる。(笑) 旨い、インスタントなのにいくらでも飲めそうなチキンスープだ。着陸後空港の土産売場で「ANAスープ」「JALスープ」などと粉状のパックが売られているのを見つけ買って帰ったことを覚えている。その後数度冬山に持参した。ストアで「チキンコンソメ」なるスープの素を見つけた。固形や粉末状のものだ。よく見るものだが料理用だからそのまま溶かして飲む事は出来ないだろうなと思いつつ・・・飲んだ。 『なんだANAスープと同じじゃないか』と気がつく。それから山には「固形・チキンコンソメ」を持参することとなった。これは小さくて携帯に便利で100円で5個。とても安い。テルモスにお湯を入れる時にはこのコンソメのキューブを500CCに対して1個。薄味に作るが多く飲むのでこの程度が良い。難点はもっと飲みたいと後を引くため飲料する量が多くなる。まあ疲れた時や食欲の無い時には元気が出る。何せ小さく軽いので数日分を持っていっても重量的にも問題ないところがすごい。名糖のレモンティーは秀逸 その他に当方のボトルの中身のメニューは、、、「名糖 レモンティー」は当方の愛用品。各社同様の「粉末レモンティー」は多いがこのメーカーの物が一番旨い。お湯がよいが、アイスティーが可能なので水でもよい。粉末と水の比率を考えないと(適当に作ると)まずいので注意。自分好みのお湯と粉末の量が分かった時はもう手離せない。スポーツドリンク(ポカリスエットなどの粉末品。)これは体調の維持にも便利。炎天下などの移動にはほしい物。通常の半分ぐらいの粉末を入れるのが山では飲みやすくおすすめです。しかしこれも粉末の量が多く必要なので持参する時は限りがある。日程によりどのテルモスに何を入れていくか悩む その他に各種の粉末スティックタイプのコーヒー、緑茶、等何でもあるが、一杯あたりの粉末量(体積)が多いため何本も携帯するのには少し難がある。何もない時は、飴を二個ほどボトルに入れてしまう。一時間ほど山を歩いているとほんのりとした飴の味(レモン・梅・ハッカなどおこのみ)がするのでこれもまたよい。つらつらドリンクの候補を挙げたが、飲料以外に流用することもあるので水かお湯も必要。もちろん冬山はただの温水でも旨い。しかし「味のさみしさ」を感じたら(^^)、テルモス一本は「味のある奴」を持って歩くのもよいのではと思っている。皆さんの「お気に入りボトルの中身」をお教えください。
2010年12月18日
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10月に八ヶ岳に再挑戦した。というのも8月のお盆に八ヶ岳に行ったが天気が悪く楽しめなかったからだ。日程はサラリーマンの事情もあり3日間という短期間の日程だったが、、前の週に体調を整えるために丹沢で5時間コースのハイキングをして体調も万全。しかし台風が近づいていたので八ヶ岳の北側に着いた時には空は鉛色。天候にまたしても裏切られた。(別に誰とも約束はしていないのだが)最終日は晴れたので、天狗岳6時間ハイクで憂さ晴らしをしたものの、3日間八ヶ岳の温泉地に逗留した。八ヶ岳は鉱泉宿が多い。3日間の骨休め?の時に自分は温泉が好きだなと再度認識させられた。そんな中で当方の好みの温泉のお話。温泉は個人の好みによるところが大きい。また同伴者の種類(性別・年齢・人数)にも行く温泉の選定先は大きく左右される。山の仲間にも温泉好きの人が多い。当方は山の最後の日に温泉につかることが多い。数泊の山から下山した時に温泉に浸かり「身も心も清めて現世に戻る社会復帰」の儀式が好きだ。湯船は風情のあるものがよい・料理は気の利いた肴さえあればよい。たまに行く温泉だからといって、品数だけの多いところや山中の宿での海のものは新鮮でもいただけない。・建物は豪華絢爛でなくともよい。彼女と行くならば、ご機嫌伺いの逆効果とならないようにきれいな旅館が必要だが、男ばかりで行くところはこざっぱりしている程度の宿でよい。・沸かし湯でもよい。「湯の素」を入れているような湯治場は気分を害すが、沸かし湯は許容限度内。湯冷めならぬ興ざめもしない。ただし湧出口に近い源流かけ流しが気分がよい。・夜はひっそりと。観光地のように、夜も街中が煌々と明るいのはちょっと、、、 できれば9時ぐらいになると真っ暗になるような山の中の温泉がよい。夜はヘッドライトを持たないと宿周りの探索ができないようなところがよい。当方は山小屋でも湯治場でも星を見るのが好きだ。湯が出るところは厳かに・高台にある温泉より谷間の温泉。高台は景色がよい。これはこれで朝晩も楽しめる。しかし本当に温泉を楽しむときには谷間の温泉がよい。逆説的な発想だが、あまりにも景色がよいところの宿は、温泉の印象がとても薄れる。後で思い出そうと思っても景色ばかりになってしまう。・風呂は岩か檜がよい。岩風呂も人工的なものから、自然をある程度利用した風呂まである。借景を楽しむからには、ある程度は目をつぶるように心がける。(笑) 檜風呂は個人的にはとても好きだ。当方が「日本人に生まれてよかった」などと訳のわからない言葉が出るのもこのような時だ。・泉質はやさしい方がよい。泉質は効能に惑わされず、やさしい方がよい。当方の入浴は長時間で回数も多いからじわっと体に沁みる湯が好きだ。(でも効能が気にならないわけではない。私見ではあるが抗酸化力の強い温泉が体によい気がする。今まで行った湯治場では山形の小野川温泉の湯質はとてもよい。)浴場の天井は高くひなびた雰囲気がよい・体の温度調整ができるところがよい。熱い湯も好き。ぬるい湯も好き。でも一長一短なので熱い湯の時は長時間入湯する工夫する。時として宿の工夫で湯船が複数あり、温度を変えてるような工夫もある。このような宿はとても好きだ。こんな条件で八ヶ岳にも大好きな温泉がある。特にひなびた感のある(彼女や家族はとても連れていけない)質素な場所。3種類温度差のある湯に皆さん2時間ぐらい平気で浸かる。ブログで紹介すると話すと皆さん反対される。 私からは言えないが、八ヶ岳のこんな湯治場を知っている人は知っている? ぐだぐだ条件を並べたものの、好きな温泉は人それぞれなのだから文句を言うべきでは無い。そして訪れたそれぞれの温泉の「よさ」を探しながら湯につかるのが正解かと思う。
2010年11月03日
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快晴??の北アルプス 9月の連休に楽しみにしていた剣岳へ行く予定が急遽変更となり短い山登りをした。しかし天候に恵まれた気持ちの良いハイクとなった。山小屋も連休でありながら一人1畳はラッキー。以前は自分にとって山小屋泊まりに対し不安があった。睡眠中に聞こえる「いびき」だ。人間による「スターウォーズのチューバッカの叫び」や「ウシガエルの絶叫」などの合唱が眠りを妨げる。特に1畳で2人の割り当ての時など右隣に人の足があると思えば、左20cm先に寝言を言う他人の顔がある。これがいやでテント泊を考える時さえある。現在はこの悩みが解決している。 頼りになる愛用の耳栓当方のお泊まりセットに耳栓がある。『科学の耳栓サイレンシアクイックイン』は当方にとっての耳栓3代目。この耳栓は従来のものと違い大変使い勝手が良い。耳栓には、多種多様の品が販売されている。大別するとプールなどでよく使うプラスティック製の耳穴に<押し込むタイプ>、低反発素材で指で細くなるように<圧縮して細いうちに耳穴に入れるタイプ>などがある。このサイレンシアは従来のものとは違い低反発素材に近い素材に「芯」を入れてあり、外側から固定するタイプ。この中心にある芯が要中心に芯があることで腰が出る。後ろから押せば柔らかいが耳の中に入っていく仕組み。説明書には押し込み型の方法が紹介されているが、ほんの少し押し込み耳の入り口の突起部分の内側に引っ掛け「外側からの力で固定」するのがよい。「拡張感や違和感」がなくなる。高音が遮断されるが人の話は聞き分けることができるので緊急時にも対応可能。高音が遮断されることにより物音に眠りが邪魔されることは少ない。これは山小屋泊まりの時だけでなく、環境に左右されたくない時の読書や若い方たちの勉強の時にも良いと思う。当方の場合は山ばかりではなく、泊まりがけの団体旅行の時には必携だ。どのような強者が同室となるやもしれない。翌日恨み骨髄の仲となるよりもこの耳栓一つで友情が生まれるかもしれない。(笑)サイレンシアこの耳栓を使い始めてから、山小屋泊まりの「いびき」への恐れはなくなった。ただ自分のいびきは止められない。ただ・ただ「夢の中」で詫びるしか手がない。(もちろん文句は耳栓をして聞く事となる)
2010年09月21日
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かき氷 昨日と先週の週末に2週連続で丹沢・塔ノ岳という所に行った。友人が体力が落ちたといって体力作りに付き合わされたもの。秋のアルプス山行のための準備との事。特に昨日(9/4)は山行途中までとても暑かった。こんな時にも食欲?の鎌首が持ち上がる。復路に有名な山小屋がある。花立山荘だ。ここの「かき氷」は昔ながらの味。氷を砕いたフラッペではなく昔風に削った氷で雪のような舌触り。また昔ながらのイチゴシロップをかけて幸せなひと時を味わう。熱中症に罹ったらまずいからねとお代わりしようとしたら友人に却下された。蕎麦屋 大倉まで下山した時、友人も絶賛する『石臼挽きそば』の店に入る。酒の肴も豊富で思わず宴会となる。(いつもだけど) いつもながら酔っ払い相手でも店員さんの気配りがよい。「この夏は暑くて登山者が少ない」とお嘆きの様子。最後にそばをいただく。食感と香り豊かな代物で『今日も一日終了』と満足。今回の山行で使用したストック(ポール)は「カンプ ゼノン」だ。同型では、以前「Fox tail」(33cm~115cm 130g 4分割)というものを使っていたが、使い勝手と値段では「カンプ ゼノン」が好き。ストック「カンプ ゼノン」 「カンプ ゼノン」(43cm~120cm 138g 3分割)。強度は想像以上にあり軽く、使い勝手も満足のいくものだった。3分割にしたことにより一番力が加わる中心を接続部分としないため格段に強度が上がっている。以前の「Fox tail」には無い安心感がここにある。この種のストックは、LEKIなどで知られるような「回転し接続部分を絞める」ものとは違い、ジョイント部分を?げた後、パイプの中のラインを引き固定する。ラインの強度があり意外と信頼感がある。カンプ ゼノン当方の好きな点は、岩場にさしかかる時の「収納時間が短く、ベルトに安全に挿す」事が可能であるところだ。ダブル収納で10~15秒という早業ができる。回転させ固定する方式ではとてもこのような短時間では収納できない。なにせストックはとても便利な代物だが、急な岩場での収納時のわずらわしさだけはいただけない。歩きながら、そして目は岩場を見ながら、するするとしまえるストックがよい。ストックを両手に持ち山を眺める。豊かな気持ちとなるはずが、下山して酒を飲みたいという雑念が渦巻く。修行の足りなさをお神酒で清めたいなどと罰当たりなことを考えてしまう。最近富に思う。山にはきっと物欲と食欲を出させる魔物・妖怪がいるのだろうね。
2010年09月05日
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この5分後、濃霧で視界5m盆休みを利用して2泊で八ヶ岳の山を楽しんだ。楽しんだと言っても、濃霧に悩まされ苦行に近い日もあった。というのも14日の山中は5m先が見えない濃霧と小雨が半日以上続いた。 もちろん道には迷うようなことはなかったが、GPSのありがたさを感じない訳にはいかなかった。今回「ガーミン オレゴン450TC」(日本語版)というGPSを初めて使った。これまで使用していたGPSは廉価版の「ガーミン ビスタHCx」(英語版)だった。当時、山道が反映した日本語版の地図が無かったため英語版をインストールしていたが読みずらく不満が募っていた。(後述のUUD製作所の英文字版のみ)その後、ガーミン用の正規日本語版の地図が出たのだ。同じ機種(「ガーミン ビスタHCx」)の日本語版を購入するか、新たな機種を探すか迷った結果、新たな機種の「ガーミン オレゴン450TC」を選んだのだ。今まで新たの機種を覗いていたが、どんどん重くなっていき魅力がない。せめて200g以下の重量がよいなどと考えていた。そして価格的には地図込みの初期導入価格は10万以下が望ましいという理由で待っていた。今回オレゴン450TCは機能が充実し200gを切った重量で、山道を表示する地図込みで10万以下の大幅な値下げとなったもので即買い。(笑)日本語の山道表記がありがたいビスタHCx→オレゴン450TCを比較した。●サイズ:高さ10.7cm× 幅5.6cm×厚み3.0cm→11.4cm x5.8cm x 3.6cm と若干大きくなった。●重量:159g(電池込み)→196g(電池込み) 40gの差はやはり重く感じる。●ディスプレイ:3.3cmx4.3cm、176x220ピクセル→4.0cm x 6.5cm 半透過型液晶ディスプレイ 約2倍になった感がある。視認性がとても向上した。●防水性、動作温度 は同等。●稼働時間:最大約25時間→約16時間(アルカリ電池)と短くなったがディスプレイの視認性を考えると致しかたなしか。●標高誤差は同程度だが、軌跡は修正がかかっているのせいか暴れが少ない。●ウェイポイント1,000→10,000ポイント。その他コースの記憶容量は格段にアップ。●内蔵メモリ 無+microSD2GB可 →日本専用モデル4GB+microSD4GB これは大きい差となった。●地図 別売 →日本登山地図(TOPO10M Plus)、日本詳細道路地図(シティナビゲーター)v11 収録済。●操作 スティック操作。 →「タッチパネル」を使った簡単な操作。●→3軸コンパスを採用。これは水平にして方向を探さなくとも斜めで北がわかる。直感的なメニューインポート済の「TOPO10M Plus」をはじめて使ったが、山道がうまく網羅されている。このTOPO10M シリーズは今まで山道が入っておらず購入欲はまったくでなかったもの。やっと日本語の山道のある地図が出たかと喜んだ。当方が、いままで使っていた「ガーミン ビスタHCx」については、このブログの<老いたらGPSにしたがえ>に書いたがその魅力は落ちていない。今までは山道が掲載されている地図としてUUD製作所の英文字表記の物を使っていた。我慢して使ってはいたが英文字はやはり見ずらい。これで引退をお願いしようかと思っていたが、「TOPO10M Plus」の山道の表記がどの程度の精度なのかわからない。そこでオレゴン450TCにUUD製作所の地図も導入することとした。本体に地図が入っているので、microSDにUUD製作所の地図を入れ本体に装着した。とりあえず両刀(3刀)使いができるのはありがたい。GPSは60代の高齢者はほとんど持っていない。(一部の女性も同じ)「操作」や、「初期のパソコンを介して地図を取り込」などが面倒なのだろう。(面倒というよりわからないかもしれないという恐怖感。パソコンがないなどの理由のようだ)このオレゴン450TCはタッチパネルという初めてでも使いやすい設計と地図収録済でわずらわしい初期設定がない仕様となっており、購入してすぐ使える。高齢登山家にも朗報なのではないだろうか。値段も地図込みで考えるとと格段に安くなっておりその企業姿勢は良しとしたい。GPSの基本である「現在位置の確認」がとても楽で正確なことは、はじめてのGPS使用者に入門編としてもよい。もちろん高度の対応も可能な上位機種であることは間違いない。このような、すぐ簡単に使えるGPSがより手ごろな値段になれば、山で道に迷う事故はどんどん減るだろうな(自分も含めて)などと考える結果となった。
2010年08月15日
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昨日、当方は丹沢に日帰りハイク(7時間コース)を楽しんでいた。ピンポイント天気予報では、曇りのち晴れと予想されていた。頂で昼飯を作っていた時、曇り空が一転し強い雨が降り出した。とても短時間では止みそうにない。この急激な雨は関東の各所にあったようだ。同日(7/31)秩父で報道の方々2名の死亡事故があった事でも伝えられている。今にも走りそうな「タイツ姿」の女性たちが「雨具を持ってきていない」「家にはあるのよ」等と話している声が聞こえた。トレイルランニング姿の男性の方々は、もちろん雨具など何も持っていない。「日帰りだからね」等と話しながら、皆びしょ濡れで木の下に移動していた。 以前山に一緒に行った先輩は「山には何も持って行かない」と豪語する方。日帰りなどにはいくら長いコースでも水とおにぎり2個だけ。ここまで来ると気持ちがいい。しかし雨が降り始めると猛スピードで下山をする先輩。同行者が雨具を着ようとすると「そんなものはいい」と走る。(笑) 私も含め、他の方たちがしょうがなく雨具を着ずに、「ずぶ濡れ」でついて行く。下山してその先輩が雨具を持っていないことが理由と分かると、冷え切った体で皆さん憤慨していた。山には「道具を持たない」美徳は確かにある。しかし日帰りコース程度では雨具を持たない人が増えているのだろうか。雨具ぐらいは持って行きたいと思うが、、、収納性抜群のフーディ二ー(写真は別袋に収納)フーディ二―というジャケットを以前このブログ:雨具記事『175gゴアジャケット』でご紹介した。フーディニフルジップジャケット撥水性であるが、袋に入れても106gの透湿性でちょっとした時には有効。(現行122gで性能アップ)これは良い。いろいろな方も絶賛していることもあり万人に間違いない物と思う。なにせ、軽く薄い物なので携行にはありがたい。何といっても透湿性があり薄いため暑い夏にはとても快適。ザックの片隅にこの上着だけでも入れていけば全く違う状況となる。現行の製品説明:顔を出したり引っ込めたり…。風が強い日の太陽のようなジャケットです。超軽量でほとんど場所を取らずにコンパクトに収納できるフーディニは不安定な天候下ではその機能性を存分に発揮し、青空がのぞき始めたらパックの中に姿をくらまします。透湿性に優れているので次のスコールに備えて着用したままでも快適。質感のあるトリプルリップストップ・ナイロン素材は驚くほどに丈夫で、デリュージDWR(耐久性撥水)加工を施しているのでルートの途中のにわか雨も難なくかわします。ボリュームを抑えたフードはシングルプルで開口部と視界を片手で容易に調節できます。裾はドローコードを備え、カラビナ用の補強済みループが付いたジッパー式チェストポケットには本体を収納できます。「つなげる糸リサイクル」プログラムによりリサイクル可能。106gの安心 小型吊るし傘接続場所の調整で座っても立っても使用可能また、山の達人の話に出ていた事をヒントに作った、枝掛け傘が有効だった。これは、横風には弱いので状況を判断し場所や傘の高さを考える必要がある。傘の先に小さなループを作り木の枝に一周させて掛ける。止めるクリップの固定部分で長さ(傘の高さ)の調節ができる。すると、傘は両手を使わずに頭の上で雨を凌いでくれる。もちろんこの日の昼飯はこの傘の下で濡れずに頂いくことができた。きつい雨の後降ったり止んだり。2時間ぐらいで晴れ間がでてきた。「皆さん下山を始めたかな。でも降り続けていたら下山はちょっときついよね。」等と考えながら、当方は先に出発したので予定通り下山。
2010年08月01日
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タオルの価値は、重量があるほど値段は高い、とはタオル生産の盛んな愛媛県今治市の製作者の方々の談。しかし山に厚めのタオルは不向き。当方は、軽い日本手ぬぐいの愛用者だ。しかし最近当方の「山用:日本手ぬぐい」の座を脅かしている物がある。以前このブログで御紹介した。ブログ記事→ 究極の単色・無地の日本手ぬぐい日本手ぬぐいは、山には使い勝手の良い。・縦に手で裂くことができるので包帯の代わり・腕を骨折した時の腕吊り・強度があり風呂敷の代わりに・インナーシーツ代わり(汗の多い所の部分)・松明の芯など汎用性が高い。灼熱・渋滞の頂上昨日、谷川岳に行った。猛暑にはうんざりしたが、日本手ぬぐいの代わりに持参したファイントラック ナノタオルは思いの外優れものだった。そのクーリング機能(冷却能力)は嘘ではなかった。今までの速乾性をうたっている物は、繊維の形状(輪切り面)に変化を持たせ表面積を増やし水分を蒸発しやすくしていた。このナノタオルは繊維の断面積が一般的なポリエステルの400分の1以下にまで細くしたもの。本数を大幅に増やして布を作れば表面積は格段に広くなる。速乾性が高くなれば(水分の蒸発量が大きければ)当然気化熱で周囲の温度を下げる能力が増えるのだ。**転載**世界最先端の超ファインポリエステルファイバーの力で、石鹸の使えないマルチデイのアウトドアでも、水だけで汚れや皮脂・油をすっきり落とすことができるアウトドアタオル/手拭いです。吸水拡散性能に優れ、広げて干せばすぐ乾き、小さくたためば濡れタオル状態を長時間保持します。水で濡らせば優れたクーリング効果も発揮。腰に巻けるサイズで、山から降りればそのまま温泉タオルとしてお使いいただけます。専用ポーチ付きで、コンパクトに収納でき、携帯に便利です。■サイズ:45x80cm(収納時8x11x2.5cm)■平均重量:38g■素材:ポリエステル100%****と、・優れた拭き取り性能・高いク―リング性能・速乾/保湿の保持が楽(保湿のまま保存する場合は、濡れたまま収納袋に入れる)・超軽量・コンパト(収納袋込みで42g)この4項目は日本手ぬぐいよりはるかに高性能だ。炎天下、小さな袋からナノタオルを取り出し、水を少し掛けて絞る。キャップの下にナノタオルを被る。左右の耳にナノタオルの端を垂らし、後首までずらすととても涼しい。 また肩に掛けると体が冷える感じがする。もちろん「氷のような冷たさ」を望むことはできないが、炎天下の山に持って行くにはとても有効。山小屋の連泊の時も水を染ませて体をふくと、汗のべたべた感はなくなる。滑るような感触の日本手ぬぐいよりも使った感触は上。触った感触は、乾いている時は細いゴム糸の布のような感じがする。濡らして体を拭くと適度な皮膚の擦り感で気持ちが良い。ファイントラックナノタオル化繊で火に弱く、薄く強度がないので流用に制約があるが、タオルとしての性能は高い。これからは、このナノタオルを常用としたい。未練がましく一応日本手ぬぐい1枚は持って行くが、、、
2010年07月19日
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久しぶりに会えた。フィルムカメラからデジタルカメラに移行してから写真への興味を失っていた。デジカメで写した画は何かのっぺりしている。3台のデジカメを試して時代は変わったと記録用の機械と割り切った。使用した3台のデジカメは、受光部分(センサー)が小く立体感が出ないのは当然。では大きなカメラを使えばと考えてはみたものの、デジタル一眼カメラはダース・ベイダー的な形のものが多く重く大きい。軽快さがなく気軽に持ち歩けないので試してみたいと思わなかった。こんなことから写真撮影の楽しみはあきらめ「老兵は死なずただ去るのみ」と心に決めていたが、、、男最近の小型デジカメは、映りの基本追及に立ち戻り頑張っている。宣伝に載せられ、ソニーの NEX-5D E16mm F2.8 + E18-55m F3.5-5.6 を試してみた。画像を見て思わず「もう一度あの頃のように写しまくりたい」と思わせる一品だった。小路一眼レフは、フィルムカメラの時代から「レンズから入った光を鏡で反射させ目で確認する。」という仕組み。写す瞬間に鏡が移動しフィルムの方に光が進む。例の「バシャ」と言う音と共に鏡が移動するのだ。この機構は、移動する鏡をカメラ内に置かなければならないので本体は重く大きくなる。新旧のお気に入りこの欠点を解消しよういう動きがある。デジタルになって光を反射しなくとも、デジタル映像として確認できる鏡不要(ミラーレス)一眼の必要性が叫ばれていた。数社から「ミラーレス一眼」が販売されている。この秋には、その他の大手カメラメーカーも参入すると聞こえてくる。梅雨ソニーのNEX-5は、一眼レフと同サイズのセンサーを持ちながらミラーレスにより圧倒的な軽量小型として生まれた。操作性は大きな欠点はない。メーカーが変われば操作感の思想も変わるので個人的なダダをこねる事は控える。撮影可能枚数は330枚。もう少し撮影可能枚数が多ければと感じるも、映りという基本性能の素晴らしさでこれで良しとしたい。気持ちいい映りを見て思わず「お久しぶりです」という気分になった。近頃「下手の横好き撮影ざんまい」の荒行復活となっている。
2010年07月03日
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JALの「~ですかい」シリーズ最近、お山に行くと「カップ麺系」の副食を食す若者が多い。聞くと「簡単だし、日ごろから食べてるし」と味噌汁の替わりなのか汁物としている。日本人の食生活に即席麺は欠かせないものになったのだろうか。JAL・ANA等が飛行機の中で「小腹がすいた人」用の有料サービスがある。各種ラーメン・うどん・そばのミニカップ類だ。機内食には秘密がある。通常ジェット機の飛行中は2000m前後の山と同じ気圧であるため、湯の温度の制約がある。このため沸点の低い機内でも提供できるよう、80℃のお湯でも戻る特殊な麺を使用している。うどんでは、JALは 「うどんでSKY(うどんですかい)」 、ANAでは「とびっきりうどん」などと名前に「~ですかい」「とびっきり~」等のしゃれが付いた呼び名。 「なると」は飛行機マークこのカップ麺はビジネスホテルにも広がっている。 なにせポットの湯でも通常どおり食べる事ができるのだから。味はと言うと、普通のカップ麺と同等。しかし同じ味だからこそ偉い。新たな制約の中で同じ味(麺の食感)が出せたことに拍手。山では通常のカップ麺と比べて優位に立つ・高度が高い山での沸騰温度は平地より低いが、楽にクリアーできる。・テルモスのお湯は時間と共に温度が低くなるが、常識を超えて使用可能時間が長い。うどんのあげが旨いお山で副食としてカップ麺党の方にとってミニカップ麺はちょうど良いかも。テルモスと併用すれば休憩時にあっという間に一丁上がり。まあ、ちょっとワンパターンの食事に飽きた時に、うどんとかそばを副食に持って行くのもおつな気分となるかも。追記 6/8 23:00こんなところにも売っています。うどんですかい:http://item.rakuten.co.jp/kenkocom/e088049h/カレーうどんですかい:http://item.rakuten.co.jp/kenkocom/e088052h/らーめんですかい:http://item.rakuten.co.jp/kenkocom/e088051h/
2010年06月06日
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お山に持って行く、数種類の小さな袋がある。食べ物の保存目的や携帯電話・カメラ・ライト・電池・・・・ ただ袋に入れるより目的に応じて密閉袋が欲しい時がある。真空パック用の【バキュシール】の専用袋は面白い。そして安い。袋は薄く軽いので真空保存用(真空保存と言っても、どのメーカーも大差なく本当の真空ではない)としては優れもの。バキュシールの特徴は開封してもまた密閉できる事。バキュシール本体(吸引器)は、その他の真空パック機と同様、吸引の大きな音がする割には人間の空気を吸う力と大して変わらない。しかし余計な空気に触れることがないため食物の保存には向いているという。吸引口 吸引口のベアリング弁 人間の吸引力?と同じならば口で吸ってあげましょうと考えた。つまり機械を使わずに口で吸う事が可能ならばどこでも真空パックができるのでは。(笑)実際に試したところ、予想以上の結果となった。吸引口から「口」で吸ってやるとポコっと音がした後、真空状態となる。口を離すとボールベアリング弁の作用で自動的に密閉される。つまり現場では袋だけで何度でも再生利用ができる。ちなみに一般のポリ袋とは違い、空気の抜けが良いように細かい凹凸」の加工がなされている。シールバックMサイズ(197mm×203mm) 7.8gシールバックLサイズ(298mm×268mm) 9.9gシールバッグ:耐熱温度80℃以下・耐冷温度-30℃凹凸の表面 ・日ごろ使わない非常食用や穀物(ナッツ類)の保存。(何度でも開閉可で便利)・iPod・携帯電話・ラジオなどの電子機器はほとんどが「袋に入れたままキー操作可能」の防水袋となる。・救急用の薬や小物の防水と保存。・カメラ・レンズ等の防塵・防水。・飲料水用の粉末(ポカリスエット・粉末レモンティー等)の保存。・カップラーメンの中身だけ持参する場合のパック用。・アルファ米の小分け保存。に絶大な利用メリットがる。携帯電話(光に当たると反射がある) 一般的な真空パックセットでは、「フードセーバー」という台所専用器が人気。袋の大きさを自由に切断調整できることが魅力。密閉後自由な長さで切るロール式の袋を使う。残念なことにフードセーバー系の袋は厚く重い。その厚さは「湯銭ができる」メリットがあるが、山用としてはかさばる。また、フードセーバー本体がないと真空パックの再利用できない。つまり山で一度開封するとただの重いビニールの袋となってしまう。手持ちハンディーシーラーで袋を半分の大きさに バキュシールの袋は多種多様の使い方ができて良い。以前このブログでご紹介したビニール袋のパック名人 <ハンディーシーラー> これを使って、袋の大きさを調節して使うことも可能。袋が薄いがために、1000円もしないシーラーでもしっかり切り口の接着ができる。もしバキュシール持参現場でアルファ米のもどしや「湯煎」をしたい場合は、厚手の袋を一枚別に持参すれば事足りる。また、例外として狭間に空間が多い衣類などは人間の吸引力には限界がる。バキュシール用の吸引器・バキュームポンプを使うとカチンと硬くなるまでに圧縮されるので、家で使うために持っていても後悔しない。バキュシールの袋は数枚使っても軽く利用価値ありの一品。
2010年05月21日
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シリコンという素材は好きだ。シリコンは使い勝手が良い。前回シリコンチューブをご紹介した。2006年01月22日 チタン鍋 ハンドルのお色直し <シリコン樹脂パイプ>2009年04月10日 素材を考える シリコンチューブ ~チョイネタ~シリコンでできた物に小さなカップがある。「たためる 携帯うがいコップ」と呼ぶ。 本来は、はみがき時の口ゆすぎ、外出時に薬を飲むとき、うがいにと考え開発されたもの。色は自分好みの白が良いと思うが、数種類の物がある。熱燗の酒を入れても、シリコンの特性で熱が手に伝わりづらい。カップの量も95ccと当方の好きな大型「ぐい飲み風」。 たたんでポケットに何が良いと言えば、薄くたためることに尽きる。行動中に胸のポケットに入れて歩いても違和感がない。ザックに金属カップをつけることもない。また値段はとても安く450円程度で購入できるので嬉しい。この折りたたみカップは熱燗のぐい飲み目的以外に・ウイスキーのショットグラス・カップのない保温ボトル用の断熱携帯カップ・加熱した鍋の移動用鍋つまみ。(断熱でありながら耐熱200度以上)・滑らない素材なのでしっかり閉まった缶の蓋を開けるオープナー・一部畳んで酒のつまみ(乾きもの用)を入れる小皿・畳んで平らにして鍋敷き(木机等の保護)・花粉症などの人には目を洗うカップとして良い。(とても目に優しい)サイズ(約):径7.2×5.8cm 収納時1.6cm 重量(約):44g容量(約):95mL素材:[本体]シリコーンゴム [カバー]スチロール樹脂カバーがあるとたたみやすく、携帯時にはとても衛生的。カバーを持たないで携行するときは、少しねじると畳みやすい。 途中までたたむと小皿に変身 シェラカップや、チタンカップですべてを兼用する発想もよいが、お酒を飲むときに「お気に入りのぐい飲み」ぐらいは持参してもよいのではとふと思ってしまう。(笑)国内安宿の旅では、思いの外このようなカップは重宝する。またファミリーキャンプで夜な夜な子どもたちの寝顔を横目に見ながら、ひとり酒を楽しむにはちょうど良い代物。
2010年04月02日
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磁北線入防水ポケット地図先日山に行った時、友人は首からビニール袋をつりさげていた。見れば地図を入れてある防水袋だ。登山用品店で売っている地図用防水袋はハイキング程度には大げさだ。ジップロックの袋を使う人もいるがまだ使いずらい。ハイキングなどで要所要所では専用の地図を見るものの、ザックから大きな地図を取り出して確認する事が煩わしい。ちょくちょく見るには、畳んでポケットにしまうことができる小さい「補助的」な地図があると良い。PC印刷したものをポケットに入れて持ち歩くと(雨が降らなくとも)汗でにじんでしまう。透明袋 袋は薄い物でなければ小さく折りたたむことができない。ジップロックでさえ「厚い」。一番よいものはスーパーなどでよく見かける生鮮食品を入れる透明な袋。レジ袋ではない「ロール巻の小さな透明袋」。大きさはA4。レジで会計の際にもらう方はB4の大きさ。たためばマッチ箱大自宅で、好きな部分を好きな縮尺にし、セットしている磁北線入れる。磁北線はあらかじめ5度~9度にオート合わせで作り合成します。一度作ると簡単に合成できるので山でコンパスを使う時にはとても楽です。その地図を透明袋の中に入れ、空気を抜いてテープなどで閉める。畳めば小さく薄くなり、パンツや胸のポケットに簡単に入る。汗にも滲まない。全体地図と気になる箇所の拡大地図を裏表に入れておき袋の両面を使う。華奢で頼りない袋だが、意外と2~3日使っても破れたことがない。なにせ無料でいくらでも?いただけるのだから使わない手はない。気軽なハイキングのためのチョイネタ。でもストアーの責任者の方ごめんなさい。ストアーの買い物帰りだから窃盗ではないよね。
2010年03月14日
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はじめは期待してはいなかった。このチタンストーブとスタンドのセットはエバニューの製品。第一印象は非常に軽い。(Tiストーブとセット実測89g)使ってみてその「火力の強さ」はトランギアを始めて使った時の感動にも似ている。以前エバニューはトランギアの亜流のストーブを作った事がある。比較すると今回のストーブは格段の進歩と思う。使うたびに「ああこの部分はこうして使うためか」と納得する。 セットエバニュー(Evernew) アルコールストーブスタンドDXセットチタンアルコールストーブ71mm×42mm タンク容量70ml 34g パワープレート 径78mm 6g上部スタンド 50mm×83mm 24g下部スタンド 60mm×径80mm 25g からなる。 収納時「ストーブスタンドは、アルコールストーブ以外も、固形燃料や小枝など様々な燃料に対応」と注釈がある。・アルコールでの燃焼時間は60ccで10分(加熱プレート使用時)。通常のアルコールストーブの約半分だが高火力版となっている。・固形燃料は説明書の写真は下部に固形燃料を置いて使用するように写してあるが上の段でも構わない。(説明写真は、固形燃料の置き方や収納時のパワープレートの設置場所など制作者の意図とは違うようだ)・小枝を燃料にすることは可能ではあるが、燃焼部分が狭いため小枝を何度も入れなければならない。ストーブはトランギア製のストーブ(110g)と形は酷似しているようだが軽量化と新たな着想が付加されている。 パワープレートに特徴ありパワープレートは、アルコールストーブ使用時はストーブの上に配すると反射熱でより高火力となる。また固形燃料の使用時の台ともなる。小枝などを燃やす時はパワープレートを下部に設置する。 トランギアのストーブは真鍮製で重いが熱伝導が良くアルコールを気化させることが効率的。熱伝導率の低いチタン製のこのストーブは噴出孔を二重にして加熱率を高めているということか。また付属のパワープレートはストーブの上部に置くことにより炎で加熱。ストーブへ熱を反射しアルコール気化を促進させる。屋外で実験したところ、高熱となったパワープレートは熾火状態(オキビ:遠赤外線のような炎)のようになり、比較的風に強い熱源となる。この仕組みにより不完全燃焼が最小限となっているようだ。アルコールストーブによくある高く炎が昇ることもない。また燃焼時はもちろんのこと、収納時でも各所にある突起でストーブ本体などが遊ばないように押さえつける工夫がなされている。相性の良い 520mm×143mm 18gステン風防相性の良い750cc 88gテフロン深鍋軽量にもかかわらず「簡単に」仲間同士で煮込み系の食べ物までできる頼もしさはすごい。自前の風防(ステンレス箔 520mm×143mm 18g)とテフロン深鍋(750cc:110mm×径100mm 蓋・ハンドル含 88g)とも相性が良い。難点は、トランギアのストーブと違いアルコールを中に入れて持ち運びができない。また蓋を使っての火力調整装置が付いていないことか。(自作・流用は簡単)本燃焼までの時間は40秒~50秒かかるが、その後の高温で水の沸騰までの時間は短い。900cc鍋も大口径五徳で安定(パワープレート未使用)500CC沸騰時間目安 3分50秒~(着火後すぐ鍋を置いた場合4分40秒~)別売の十字五徳は高さが足りず沸騰までの時間がかかり過ぎる。このストーブスタンドとのセットで考えたい。ストーブ(本燃焼時)に鍋を直接乗せると火は消えず、4割程度の火力のストーブとなる。上部スタンドのみを使い、ひっくり返しストーブに被せると火力7割程度の風防兼五徳となる。小さなカンズメは火消し蓋となるが、穴を開ければ自分好みの火力調整蓋と化す。何といっても実売価格7000円程でこのストーブスタンドとチタンストーブのセットは好感が持てる。まあ、チョット山にお出かけなどには遊べそうな品。
2010年03月06日
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今年もお世話になりました。今年を振り返ってみると公私共々いろいろありました。山道具の物作りではいまだに駄作・ガラクタを作り続けています。なかなか山に連れて行く物ができずお蔵入り宣言の繰り返し。まあこの繰り返しが楽しいのですが。山では今年は山を楽しんだ日数は40日ほど。今年の特徴は数人での山行きが多かった。今までは一人で山に入ることが多かったのですが、ペースの違うパーティーもなかなか慣れると良い感じです。残念なことに、今年もソロ登山で山から帰ってこない方が出ました。いまだに山のどこかにいると思うとつらい。写真ではデジカメを買ってからは、その映りに興味半減。銀塩カメラへのこだわりを持ちながらどっちつかずの毎日。ドライキャビネットの中に眠る銀塩カメラが泣いている。 仕事では5000枚を超える医療診断書を見ました。多岐にわたる原因確認から、介護状態の判定や悪性新生物の可能性など見ていきました。お客様への手続相談にも対応していくうちに「明日は我が身」などと考えさせられました。自分の体では人生50年の保証期間(賞味期間)を超えているため体には気を使いたいのですが、人間ドックにも行けなくちょっと心配。やはりサラリーマンの性で、「症状が出ないと仕事優先」になるのはそろそろ卒業しないといけないと反省。酒作りではどぶろくを作ってはだらだら飲み続けることが常だったのに、今年は一度も作らなかった事に気がついた。猛省す。しかしお金を払っての酒の量は止まるところを知らない。再度猛省す。料理では自称、簡単料理・酒のつまみ造りの大家・大火?。 今年はバツイチ友人の一人住まいマンションにあがりこみ豪華絢爛?のつまみを作り宴会の連続でした。このマンションで本年度ワースト1の教訓を得た。『素性のわからぬ鍋は使うな』・・料理などできない独身友人のところにあった鍋を各種の鍋料理に多用していた。鍋の内側に厚い焦げのようなものがこびり付いてはいたが気にしなかった。最近、友人がドロドロの金属たわしを<その鍋で煮込んで>油をとっているところを発見。厚い焦げの原因がわかり、思わず気持ち悪!と叫ぶ。その後余っていた自分のチタン鍋を持ち込んだ事は言うまでもない。 タバコでは(笑)35年間、愛をはぐくんでいたタバコ「峰」が、タバコ値上がり前に<発売中止>の宣告を受けた。これからどうしたものかと真剣に考えたが妙案が浮かばない。とりあえず50カートン購入し1年の延命措置をとった。落語では今年、趣味の中に落語(観賞)を加えた。15回ほど会場に足を運ぶ。家では「落語100選」という2週間に一回送られてくるDVDが64話まできた。やはり実演・生の観賞の方が良いななどと思うこのごろ。読書では今年、約100冊程を通勤途上で読んだ。本棚がいっぱいになるので毎年年末に捨てる事にしている。繰り返し読みたい本もあるが整理能力に欠ける当方は一括廃棄しかない。今年も例年どおり廃棄す。 社外グループの会合参加では知人の山岳クラブの会長のお誘いで山岳会合参加。25名のメンバーのほとんどは初対面だったが山の話ですぐ打解けた。百名山登頂のお祝いや大山登頂二百回のお祝いなど盛りだくさんな話題。大人数もよいもんです。ストーブ・テント等の手作りをされる方々の集まりに参加。マニュアックな集まりで自作のものを持ち寄ったりして楽しいひと時だった。空手部のOBとしての活動・会合参加なし。手裏剣道のOBとしての活動・会合参加なし。心理学クラブの活動・会合参加なし。 来年は楽しい年が迎えられるだろうか。本年はこのブログに遊びに来ていただきありがとうございます。また多くの書き込みもしていただき感謝しております。皆様、来年も宜しく お願いいたします。 よいお年を!
2009年12月31日
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非科学的?な話。 根拠は理解できないが、筋肉痛対策のお話。筋肉痛対策スキンズを筆頭としたスポーツ系タイツ。タイツ系のものは、各種のメーカーよりだいぶ以前から販売されている。けっしてハイキング程度でも大げさではない代物。皮膚が敏感で困っている当方は、昔からスポーツ系タイツは避けていた。アミノバイタル系の薬が販売禁止となり、筋肉痛対策に「背に腹は代えられない」と試した所とてもよい。思いの外、皮膚へのダメージは少ない。「アレレ、筋肉痛が出ない!」と感じた時は涙ものだった。これで山が一層楽しくなると頬ずりしたくなるほどだった。(タイツに頬ずりした場面を人が見ると勘違いされること間違いなし)(笑)またクール感があり長期間履いても防臭性があるので「クサイ」と言われず助かる。使ってみて一層手放せなくなった。カット比較 ロングと膝下10cmでカット当方が現在持っているタイツ系は、スキンズ社2種とワコール社1種。今のところこの3種で不自由なく満足している。一部カットするなど自分に合ったものとしている。スキンズは、1枚は山から下りてきた時に自宅で使っている。足首まであるフルサイズで一回り大きい。もう一枚は山行に使う自分でカットした膝下まであるものを使っている。スキンズ (SKINS) ロングタイツ スキンズのショートサイズは膝上のものだけで膝下までのものはない。当方は膝周りの筋肉も疲れやすいのでロングサイズを調整してカットした。フルサイズは夏に使用することも考えカットしたのだ。これで使い心地は格段にアップし夏から冬まで対応できる。科学的・生理的にどの程度、効果があるかどうかは分からない。しかし筋肉痛とおさらばしている事は間違いない。当方は、山で4日間ほど自作カットのショートを朝晩履き続けたが「筋肉痛がないのでいつまででも歩けそう。」と危険な気持ちとなったことがある。タイツ系はちょうどいい太さを探す事が大切。しかし一回り大きいサイズを履いたまま寝ると一層疲れが取れるという使い方も捨てがたい。自宅に帰った時に一回り大きいフルサイズで過ごすととても楽なのだ。ワコール 膝下10cmでカットワコールCW-X 【エキスパートモデル】のタイツは筋肉痛対策と言うより運動時の筋肉のサポートが主目的。つまり運動時のサポーター代わりとなる。当方は「前開き」(^^)が楽なので愛用している。その他宣伝文句でイチローが使っているワコール CW-X 【スタビライクスモデル】というタイプもある。ちょっとした山の場合にも履いて出る。足が軽くなる感覚は山やハイキングなどの楽しみが一層アップする。当方は、スキンズと同様にワコール社のタイツも膝下10cmでカットして使っている。個人的な感想としての軍配はスキンズに上がる。特に長期の山行に向いている。これから長い付き合いになりそうだ。高価なものだがタイツ一つで山登りの最中や下山後の筋肉痛から解放され格段に楽になった。今更ながらの話だが、もし使ったことがない人がいたら私は言いたい。「今からでも遅くない」と。
2009年12月19日
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「寒くなると山でも熱燗ぐらい飲みたいね」そんな季節ですが、、、大昔は発熱体と言えば生石灰などの原料で作られたものが多かったのですが、容積・重量が大きく、発熱温度も低くあまり汎用性がありませんでした。 現在はとても少量・軽量で高熱を発するものが数種類出ています。なかでも昔から特許を取って市販されているモーリアンヒートパックはお勧め。35gの発熱体で100度・15分~20分の高温加熱が出来る優れもの。「従来技術の生石灰に比べ、 熱量は10倍! カサ比重は約10分の1」と表示されている。このような加熱材を見直してみるのも面白い。35g Mサイズ 付属の加熱袋の底に加熱剤を横たえ、発熱体の入っていた袋(内側に印刷された水位表示あり)で指定の80ccの水を加熱専用袋に流し込む。するとすぐ高温の蒸気が立ち上る。沸騰する音とともに勢いよく蒸気が立ち昇る。袋の中に置かれた400ccの酒が入っているシグボトルは4~5分程度で熱燗となる。火傷をしないようにボトルを取り出し、次に温めるレトルトやカンズメを放り込む。15分後には熱燗と温かい肴で宴会は盛り上がっている事請け合い。(笑)モーリアンヒートパック●加熱袋:23×28×6.6(センチ) 20g再使用可 丸めて持ち歩きする。●発熱剤(Mサイズ):16.5×9(センチ) 35g温度計で測りながら確認(気温17度)すると、シグボトルに入れた水400ccは8分程度で70度に上昇するが、15分入れっぱなしでも温度が変わらない。 熱効率の問題と考えプラティパス系の袋もの水筒を使ってみたが結果は同じ。加熱袋ではなく、鍋などの容器に合わせた保温袋での加熱も試みたが温度は逆に60度と通常より下回った。平皿に加熱剤を置き、その上に平たい鍋を直接置くと沸騰するかと思えばやはり60度程度が最後まで続く。少量の水ならば沸騰も考えられるかもしれないが、70度程度の熱湯を大量に作る目的に絞ったほうがよさそうだ。沸騰の轟音を響かせ加熱中(撮影のために袋を開けている)仕組みは発熱体から直接加熱するだけでなく、加熱剤から出る高温の蒸気が容器全体を加熱しているようだ。結局、高温蒸気を袋に充満させて加熱させている加熱袋が一番効率が良かった。直接加熱(レトルト・カンズメなど)と加熱した湯を使う方法の2種を効率よく使う事が必要。ある程度の量があれば沸騰温度までいかなので、湯を沸かす時はボトルの栓はきっちり閉めて加熱する事が出来る。レトルトは保温袋に入れて利用可能○× と参考温度・可能加熱量(下記は当方の使用感で説明書と異なり、また気温により以下大きく異なります。)直かに加熱; ○ぬる燗 40℃ 4合~ ○熱燗 50℃ 3合~4合○レトルト 2袋 カレーとライスのレトルト同時加熱可能○カンズメ 大小2~3缶程度可能。温めが目的の場合5缶。 70度の湯で作る場合;○湯 焼酎のお湯割りの湯 40℃~60℃○湯 アルファー米 (熱湯で作るだけでなく、直接米袋を再加熱・保温が可能)○湯 味噌汁・スープ インスタント系は美味しくいただけます。○カップラーメン まともに何とかいただけます。△お茶 80±20℃ お茶の種類により大きく違う。×熱湯消毒 80℃~100℃ 水の消毒など不可です。×コーヒー 93℃~100℃ うまいコーヒーは70度では抽出できません。「熱湯消毒」の場合は、対象物の特性により80℃~100℃が必要なので70度の熱湯では無理。お茶を淹れる時の熱湯は、茶葉の種類により80±20℃くらいなので美味しく淹れる事が出来るお茶の種類を選ぶ必要がある。挽いた豆でコーヒー抽出は高温な湯が必要なので淹れることはできない。ちなみに使用後の処理は「使用済みの発熱剤は、酸性土壌をアルカリ性土壌に中和させる効果があります。家庭菜園、植木鉢などの土壌改善にご利用ください。」とある。山で使用後には加熱材を捨ててもよいかな?などと不埒な考えを起こしてはいけない。グズグツと音を響かせ沸騰結論としては70度の温度はレトルト・カンズメの加熱が効率良いようです。70度とは意外と熱いのでアルファー米のもどしにも熱湯並みに活用ができる。(食べ残したアルファー米の再加熱や作りたての保温には最適。その温かさはとても嬉しい食物となる。)アルファー米や酒ばかりではなく味噌汁やスープなどのインスタントものやお茶などを作る事に十分な温度と湯量もうれしい。 微量の水素ガスが出るがほとんどが純粋な水蒸気。ラップに包み「蒸しシュウマイ」はファミリーキャンプなどでは受け間違いなしの技。4人前があっという間にテーブルに並ぶ。この加熱材の一番の利点は、大量の水を沸かさず食材を温める事が出来る事。火を使うストーブではまねができない。山のストーブのサブには、ストーブでなければいけないという理由はどこにもない。この超軽量の加熱剤は持っていて損はない代物。
2009年11月14日
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山で連泊する時には、いろいろなグッツの見直しがある。歯のお手入れセットもその一つ。昔、神経質な人は、(軽量化を気にする人は)歯ブラシの柄を半分にした人もいる程の気になるグッツだ。山での行動食や昼食は歯に挟まるものが多い。できれば昼食・夕食の食材が歯に挟まった黄色い歯より、笑顔で語る白い歯の山男になりたい。・・・・・虫歯も心配だし。(笑)歯を磨くセットは人それぞれ。歯の丈夫な人は数日の泊りぐらいは持って行かないという人もいる。歯の調子に自信がなくなると「歯ブラシは軟弱だ」と言っていた言葉を忘れ自分なりのセットを考え始める。当方もその後者。初めは『塩』を指に付けて磨いていた。その後折りたたみ歯ブラシに換わっていった。 指サック型 3.8g 指サックの先が歯ブラシになった形をした、『指サック型歯ブラシ』も使っていた。強くは磨けないがそれなりに軽量で良い。塩をつけたり、小さなおまけの磨粉と一緒に持っていた。もとは乳幼児用なのでソフトな磨き具合。歯間は磨けない。 ペーパー歯磨き 3.3g(一回分) ペーパー歯磨き説明書 『ペーパー歯みがき』 使ってみると適度な厚さと適度な歯との摩擦がありなかなかよい。さわやかな香りも手伝って「磨いた」という気になる。そしてこれも非常に軽い。使い捨てで1回分(袋込)3g程だ。濡れナプキンのような厚めの不織布(10.5×9.5mm天然コットン:エタノール・グリセリン・キシリトール等)でできている。これも歯間は磨けない。まあ水がない時や時間がない時など大変便利なものと思う。 フロス 4.4g 歯間を磨くのには『デンタルフロス』がよい。それも慣れれば取っ手などの付いていない紐だけのタイプが良い。バトラーやG・U・Mデンタルフロスに、超小型の入れ物に入った優れものがある。デンタルフロスは30年程前に日比谷のアメリカンファーマシーで見つけた。GUMフロス(径28mm×高さ15mm 5g程)デンタルフロスはとても小さいと驚いた。また糸の強度・長さもあるので今でも重宝している。山では安い肉や野菜を食べた後、歯に食材が良く詰まる。デンタルフロスあっという間に歯間が綺麗にできるので就寝時とは限らす多用する事が出来る。 フロス用針 デンタルフロスと共に『針』も一緒に携帯している。 針は楊枝代わり・・・ではなく、デンタルフロスを裁縫の糸代わりとし緊急時に使用する。これはいろいろな人が実践している方法。緊急時にはテントからザックまで応急処置が出来るが事前の練習が必要。(ノンワックスの糸で、縫う箇所の長さの7倍を目安とし二本の針で八の字で通し一回ごとに結ぶ。) クルン(折りたたみの柄を外している) 『回転式ハブラシ クルン』と言う電動ではないブラシがある。一般的なブラシはブラシで歯の表面を擦るがこの「クルン」は、ヘッドが回転し歯の間まで入り歯垢を取り除くもの。歯ぐきにもとても感触が良い。磨き粉が不要で携帯に便利な折りたたみ式となっている。 あまり知られていないブラシだが、初めは物足りない感触が使っていくうちに病みつきとなる。歯茎が痛いという友人に勧めたところ、痛みが消えたとのことで少しは良いのだろう。 当方は、自宅で使っていたが折りたたみの部分を外し、山でも定番となってしまった。こうなると山だから歯磨きを我慢することもない。普段通りの歯磨きをしてもよいのではと考えている。「クルンとフロスと、時々、ペーパー」セットが山でのお泊「晴れ晴れ気分」の必需品となっている。
2009年09月26日
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またボトルネタで恐縮。家族でのキャンプは楽しい。こんな時は「自動販売機のお茶・コーヒー」はご法度。自宅で作るお茶が尽きる2日目からは当家の18番「水出しコーヒー」「水だし茶」を作る。キャンプで始めた当初はとても「うまい 安い 早い」と好評だったが、今や当たり前のキャンプのお作法となっている。このお作法が定着する前のこと。一人山に行く朝、寝坊した時がある。(つまり二日酔いの朝。)コーヒーやお茶を入れる時間がなかった。この時からもっと簡単に美味しい飲み物を作る事ができるボトルがあればよいなと思っていた。各サイトをつらつら検索していた時に、中国茶用の「ボトル」を見て、ググっと来たものがありました。名前は『TravelBuddy』。ボトルの中に茶濾し網をセットすることができる代物。ある程度の濃さになれば葉だけ取ることも可能な台湾製のお茶用ボトルだ。さすが台湾ではお茶に対してこだわりがあるようだ。上部と下部にキャップがある。ボトルの底に茶濾し網を葉と共にセットし、上部からお湯や水を入れると茶濾しを通して混ざりあう仕組み。 中身が入っていてもボトルを逆さまにして葉だけを底から取り出すことができる事が特徴。 上下のキャップがある(ストロー型キャップでボディー部のシリコンは取っている) 容量 L(大)サイズ:740cc(高さ273mm) M(中)サイズ:580cc(高さ228mm) S(小)サイズ:370cc(高さ183mm)とても気に入り追加のボトルを大人買い。またMサイズのワンプッシュキャップストロー付きのもの、保温用ネオプレーンカバー(お湯を入れるとボトルが熱いしね)、等いろいろな場面用に購入した。当方は会社でMサイズのボトル2本を常時使っている。お茶・コーヒーのお湯出しもする。(熱湯は使わない)葉の量は少なくした方が美味しい。 冷蔵庫に入れておくと、半日ほどで冷たい飲み物と化す。 台湾製のお茶用のボトルには茶濾しが「飲み口」に付いているものもあるが、茶葉を入れっぱなしにして濃くなりすぎが難点。その点この「TravelBuddy」はお茶が入っていても葉だけ捨てることができる。 そして「葉」を捨てる時には小さく固まって出てくるのでとても楽だ。濾し網は細かいメッシュ細かいメッシュを見た時、説明通り水出しコーヒーにも使えると感じた。近くのコーヒー店にちょくちょく行き、荒挽きにしていただいた豆を少量いただく。そして香りが抜ける前に使いきる。 普通のコーヒーとは全く感覚の違う水出しコーヒーをいただければ仕事もはかどる?ポリカーボネイトは熱湯でも使えるが、環境ホルモンが怖いのでぬるま湯か冷水を使った水だしのお茶やコーヒーがメインとなっている。(コーヒーは熱湯を入れて冷やすとより美味しいのだが、、)家族の旅行の時も出番が多い。 なにせ朝あっという間に「仕込み」が出来るのだから。特に水出し茶は、好評だ。 高級茶葉から玄米茶までオーダーが大変だ。(笑) キャップのねじ山は2周 結論として<お茶>お湯出しの味○。水出しの味◎。香り◎。<コーヒー>ホットコーヒーの味 △。水出しコーヒーの味○。香り◎。<共通>簡便さ ◎。安心感 ◎。(ペットボトルの合成茶やインスタントとは違う)ボトルの信頼性 ○。 (キャップの回転数が少ないので閉まったかな?と思う時がある)好きな茶葉がどこでも使えるので◎。 通常のキャップ以外にストロー型もある 使い始めた時は通常の量の葉を入れたが多すぎた。コーヒー豆も同じで通常の半分程度から自分の好みを見分けたい。量が合うとさほど時間がたっても濃くなりすぎる事もないようだ。最近はマイボトル(水筒)を持ち歩く若者が多くなったと聞くが当方も若いのか? 参考サイトhttp://item.rakuten.co.jp/kuteicha/2009012/http://www.ban-li-xiang.com/goods/travel_buddy.html
2009年09月06日
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何と!ステンレス製でありながら500cc真空保温/保冷ボトルが230g。実測226gと超軽量。外側の強度もベコベコのチタン製よりはるかに強い。(ボトル形状も手伝っているのか)登山用品を探すのに、登山専門の店だけを探す必要もない。他の種類のスポーツ用品店や厨房用品の店・骨董屋を探すことも楽しい。このステンレスボトルは自転車のパーツなどを売っているお店で見つけたもの。ふと見ると金属製魔法瓶がある。表示も「ステンレス真空保冷ボトル (小)500cc」と書いてある。軽量という表示もなく、自転車用だから重量は気にしていないだろうと思ったら「重量230g」と書いてある。普通の金属製の魔法瓶は300g~400gは当たり前にあるのだから何かの間違いかとも思った。 しかし間違いではなく超軽量の金属製ボトルだったのだ。同型の500ccと700cc 「ステンレス真空保冷ボトル (小)500cc」実測重量実測で225.6g(スクリューキャップ含)だった。 本体 213.5gスクリューキャップ:12.2g (付属の蓋付きプッシュプルキャップ27.6g)(メーカー表示は重量230g プッシュプルキャップ含)容量 :500cc直径 : 75mm高さ :200mm表示:ステンレス製・魔法瓶と同じ構造の保温/保冷ボトル 価格:1500円なぜかこちらの(小)には専用スクリューキャップが付いてきた。専用スクリューキャップ 700ccのボトルも購入した。「ステンレス真空保冷ボトル (大)700cc」実測:270.0g (スクリューキャップ含で計測) (メーカー表示は重量280g プッシュプルキャップ含)直径 : 75mm高さ :250mm表示:ステンレス製・魔法瓶と同じ構造の保温/保冷ボトル 価格:1700円冬山では500ccよりこちらの方が重宝するかもしれない。このステンボトルを使ってみるとプッシュプルキャップは使いづらくスクリューキャップの方が操作性と重量のメリットは高い。(プッシュプルキャップは空気穴があるものの、本体をつぶして圧をかけることができないため水の出が遅い)また保温目的で使う場合、湯を受けるカップは必需品。(直接湯を飲むと「アッチッチ」となる。)チタンボトルと比較 ステンボトルの径が太いこのボトルは自転車のボトルケージにも納まりまる設計としてCS-MAVERICK(シーエスマーベリック)で販売されている。自転車の業界に詳しくないのでこのボトルの素性は知らない。他のボトルと比較するとチタン製の真空ボトル500ccは230gと同じような重量だが価格が16000円と高価。チタンに比べこのステンレスボトルは何と1500円でチタン製の1割の値段。まあ真空と言っても保温能力は未知数なのでこれから使いながら確認しなければならない。このステンレスボトルの素性も知らないの私はインターネットで調べて見たがいまだ不明。チタンは金属を薄くできることから軽量化が図れる。なぜステンレスでここまで軽量化できるのかわからない。チタンボトルは蓋の重量40gやキャップ47gが足を引っ張っているとしか考えられない。 このステンボトルは形状が単純でスクリューキャップだけしかついていないところが「みそ」なのかもしれない。強度もある事からガンガン使うこととする。何せ1500円だからね、、、
2009年08月15日
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世の中すごい人がいる。いろいろな技術や発想を持っている人がいる。とにかく手に加工技術の職を持っている人がうらやましい。ボルドバーナー(ボルドーバーナー)という名のガソリンストーブがある。重量は280gとガソリンストーブとしては超軽量だ。今から70年前にスイスのジョセフボルドが発案し、職人が一個一個手作りしていると聞く。味があって温もりさえ感じる大好きなストーブだ。以前のボルドバーナーのブログ記事 風防 ボルドーバーナー用 チタンゴトク ボルドーバーナー用 皮ケース ボルドーバーナー つながり原作と比較:奥がボルドバーナーこのストーブのミニチュアを制作した人がいる。いるのですね日本にもすごい人が。この方は『サンシロウ』と呼ばれている人物。氏のストーブ制作歴は長い。仲間たちのいろいろなストーブの要望を受け試行錯誤しながら試作の連続。今回の最終案は「ボルドバーナーのミニュチュア」だった。氏は「ここまで来れたのは『Jake』さんというストーブ知識の明るい人に教えてもらったから」といつも人を立てる。儲けようともしない氏は「ただの暇人」と自分のことを話しているが、出来上がり・仕上がりを見れば、だれもが称賛の嵐。一時、「老齢でもう作れないといわれるボルドバーナー制作者へ連絡し、ボルドバーナーの制作権利を世襲してしまおう」など冗談が出たほど。当方も『つるつる坊主』という方にボルドーバーナーの折りたたみ五徳を分けていただいたり、手作りのボルトバーナー・ケースを作ってもらったりした。この方の技術・意欲・発想も抜群だ。話をすればメンバーそれぞれの加工技術と発想力は一流で驚く。こんな楽しいメンバーは、このミニチュアストーブの名前をボルドの『ド』の濁音をなくした「ボルトバーナー」と命名したのだった。ボルドバーナー <スペック>●サイズ(最長部)180×(最長径)46mm ●重量/約280g ●付属品:フック<ミニチュア> ボルトバーナー <スペック>●サイズ(最長部)105×(最長径)27mm ●重量/約35g ●付属品:フック精巧な作りどんなものでも芸術性が高くなればなるほど、その対象は模倣され贋作などまで出る。当方はナイフ制作を二人のプロに習い勉強した。その5年間、業界の多くのプロの方たちと話す機会を得て多くの事を教えていただいた。中でも思い出す話がある。業界のドン的な方から「贋作は作ってはいけない。しかし贋作を作られるようになったら、原作者は価値を認められたようなものだ。 ミニチュアは作ってよい。多くの場合ミニチュアは原作より作る事が難しい。形や構造は一から作ることと同じとなるのだから。ミニチュアの価値が出るかは制作者の腕によるからだ。 アメリカではミニチュアはれっきとした一つの分野として認められている。」と話された。たしかにアメリカでは多くのミニチュアが出回り、できの良い物は原作より値段が高い。このミニチュアストーブは『パクリ』の世界とは違う一つの芸術的存在と言ったら言い過ぎだろうか。ナイフとも共通するロマンあるミニチュアの世界に入り込んだ感がある。このストーブは時間を掛けた「一から作った傑作」と感じる。本家同様、燃焼音がすごい(噴射調整中)メンバー「モッチ」さんの調整後ボルトバーナー燃焼力も強く300cc~400cc程度は沸かしてしまう。燃焼は完全燃焼の青白い炎が好きだ。同じバーナーを持っている人からいろいろ情報・写真を見せていただくと、何度も使いこみながら噴射口を調整するとガソリンが噴出する部分が均等になり青白い炎となっていく。当方のバーナーも少しずつ青さが増している。本家のボルドバーナーの単純で美しい設計思想が受け継がれたような出来栄え。燃焼時間は火力を大きくして5分弱。ガソリンは5cc程度。無理して山に持って行く必要はない。観賞用としてデスクの上にあるだけでよい。形だけでなく本当に燃焼できる「ミニチュアの本物」として存在感で十分。トランギア五徳ミニ(実物の1/2)ついでにと作者はトランギアのミニチュア五徳を作ってくれた。ただアルミ素材を切っただけではなく、表面をオリジナルに似せて加工している。この地肌の光り具合がまたよい。 Tシャツのロゴ Tシャツのプレゼントがあった。ボルトバーナーのマークとロゴまで入っている。なんとありがたいことか。何と楽しいことか。ストーブを通じて、メンバー全員が楽しんでいることが伝わる。それも何から何まで泣かせる品を・・・・手作りの品で鑑賞するだけで『ロマンと感動』をこれほど感じるものも珍しい。
2009年08月02日
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山での熱湯を使った手抜き「料理」には保温の工夫が必要。炊飯をするときにも、蒸らしの時に保温の工夫がいる。HOT&COOLW18cm×H10cm×D9cm2段ランチボックス用アルミバックとして、株)キャンドゥより発売されている。トランギア メスティン がちょうど入る優れもの。メスティンでご飯やラーメンを作った時は絶大?な便利さ。メスティンで作った物ならば、(ハンドルをはずして)このアルミバックに入れ<やけどせず持って>食べることができる。炊飯時の蒸らしは、保温の蓋まであるので高能率。メスティン(蓋のコルクは自分で張ったもの) メスティンを別に使っている間、他のアルファー米系などを熱湯投入後の保温にも便利だ。横長・浅めの作りでとてもよい。いままで保温には、水筒で使っていた円柱形の保温バックやタオルを使っていたが、アルファー米などを湯で戻した時に入れる物としては形状に無理があった。(縦長の袋に入ったパスタ系もこの横長ボックスの場合、上部を折って入れる。口が下を向かないのでこぼれることがない。)横長・長方形の『飯袋』(レトルト系の食材を混ぜる袋)は縦長の円柱形保温バックと形が合わない。この四角い横長のバックならば形状が合うので無理なく保温ができる。また中に飯袋を入れてみると口が横を向かないので中身がこぼれる危惧も少ない。倒れることなく「置くことができる」形なので気軽に別の作業ができる事は大きなメリット。キャンドゥ メスティンを入れると高さが2cmほど余裕がある。鍋の中に入れたくない汚れもの(手袋・ストーブの風防など)を底の隙間に入れる。何かにつけて便利です。外側はしっかりした作りのポリエステル・黒で、渋く愛着がわく。何せ100円だし、、、(^^)
2009年07月25日
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ライターはタバコを吸う当方にとってばかりではなく、山には重要なグッツ。以前 ブログに書いた高山での最強ライター比較での結論の一つはフリント式の使い捨てライターだった。フリント式の使い捨てライターは、大きさや形など多くの種類がある。当方が好きなのはビック(BIC)のライターが好きだ。安定的な着火が可能でガスも安定している。BICライターは大きさに薄い物や小さい物がある。中でも「ビック J5ミニライター」だ。サイズは22×11×62mm(11.4g)ととても小さいが、通常の使い捨てライターと比較しても使い勝手は落ちていない。10gの防水ケース このミニビックを入れる携帯・防水ケースがある。ワンハンドで開閉ができる。パチッと蓋が閉まり、ゴムパッキング防水となっている。紐通しも付いておりストラップを通すと、使い勝手は向上する。この防水ケースは単体では売っていない。J5ミニライターのおまけだ。「ミニビック ケース1個 10個ライター付き」840円で購入した。 うーむ、ライターもベストだしケースも軽くてよい。(10.1g 66mm)これは買い物だった。(ミニビック ケース1個 10個ライター付きhttp://store.shopping.yahoo.co.jp/mikawatk/j5bicpla.html )ケースのパッキング部分もともと小さいライターだからケースに入れても小さい。ガスの残量が見ずらいので、ライターに番号をうっている。番号を付けるとガスの残量に自信がないライターを確認でき印を付け山には持って行かない。こうすればタバコ用としてだけでなく、確実な「火」の確保となる。ケースには紐を通し滑り落ちないようにし、夜間でも確認できるように蛍光シールを貼っている。高山用のライターの補完的に携帯しているものの、もしかしてこちらの方が有能かもしれない。
2009年07月19日
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固形燃料ストーブにいまだ未練がある。ガソリンストーブよりガスストーブが楽で軽い。ガスストーブよりアルコールストーブの方が軽い。アルコールストーブより固形燃料ストーブの方が携帯に便利。固形燃料ストーブより現地の小枝を燃やしてブッシュストーブ・・・このような「どれが良いのだろう」という雑念が捨てきれない。しかし今はガスストーブ全盛。なんたって使い勝手に信頼感があるし高出力。それに比べて固形燃料は過去の産物か。でもその燃料の携帯性は捨てがたい。しかし、現地で風防の設置や火力の弱さ(消えやすさ)など、いまだ問題山積。以前 150cc湯沸し「煙突君」を作った。固形燃料3~4gで150ccを2分40秒で沸かす。風に影響を受けない所が長所。重量も73gと軽い部類。150ccはインスタントのお茶、スープ、味噌汁必要なお湯の量。急ぎの時、尾西のアルファー米:160ccもこれで湯を沸かして早く作ることができる。何せ操作が楽で一番のお気に入りとなっている。 (これを手前味噌と言う)そうは言ってももう少し湯の量が欲しい時がある。以前300ccの固形燃料湯沸かし器を作ったが魅力を感じる物ができなかった。 スイス軍 アルミカンティーン トールボディー魅力的な流用・改造素材がある。「スイス軍 アルミカンティーン トールボディー」サイズ:収納時 全長27cm(カップの高さ込)。 径10cmでとてもザックに入れる元気が出ないデカ物。写真はカップをはずし1Lボトルの口が見える。カップは収納できず、上に付けるので収納時はまた背が高くなる。トールボディーとはよく言ったものだ。1000cc水筒兼ヤカン・湯沸しの筒・500ccカップのセットだが、「でかい・重い」とお蔵入りさせようと思ったが、改造できないだろうかと考えた。スイス軍・アルミカンティーン本体は凹凸の加工やアルミが肉厚ということもあり強度はカンズメやコーヒー缶などより格段に強い。このアルミカンティーンを2000円程で買ってから1年。ついに改造する方針が決まった。(笑)(今オークションでは1500程度で沢山出ている)週末の1日この改造実験にかかりきりだった事は言うまでもない。(好きだね――)条件をまず決めた。固形燃料エスビット4gを2~3本使用する条件で300cc(400ccまで可)を沸かす。煤がカップに付かないように調整しながら不要部分を加工することとした。できれば小枝を燃やしても使えるようにしたい。(ブッシュストーブへの憧れも捨てきれず兼用を考える)改造版:文庫本とのサイズ比較 <改造!>・カップを400ccのところで上部をカットする。→ちょうどカップの縁と筒が合う部分。筒とカップの形の関係でカップを挿入すると中心で固定される。鍋つかみで掴むとカップの構造上、カップと筒の本体一緒につかむので合わせて持ちあがる事になる。この方法が使い勝手がよい。湯を注ぐ時だけでなく、固形燃料の追加などの時も苦なく操作ができる。・上部・下部の穴の大きさ、→空気の流れる隙間と上下の穴の大きさ(点火時は流れる空気のスピードが出ない不完全燃焼となる可能性がある)炎とカップの距離(一番熱効率が高い所と煤が出ない所は必ずしも一致しない)固形燃料の量と種類(完全燃焼する仕組みも燃料が多くなると不完全燃焼を起こす)をそれぞれいじると何通りにもなるので、今回は上部の空気穴(径13mmに拡大)と燃料の種類・量を実験中は固定とした。加工するのはエスビットの燃焼台から鍋までの高さと下部の穴の大きさ。実験するたびにエスビットの固形燃料が2本ずつ消える・・・。(ストーブの購入代金を超えている)それでも煤はまだ付く ・煤が出ない位置を探るために、筒の下段を1cmごとに切り詰めカップとの距離を縮めるため短くする。→エスビット2本で煤が出ない高さを調節する。結局5cm程、底部をカットする。(これが疲れる)しかし燃焼の始めと終わりには煤が多く出るため若干はカップの底に付く。・より風に強くなるように下段の空気取り入れ口をぎりぎりに小さく設定する。→意外と小さくとも必要な空気は取り入れる事が出来た。2本のエスビットが青い炎を内側に噴射している様子が見えここまでとした。しかし今後もう少し大きくするか、一方向に数を増やし風に強い構造を考える。・蓋の作成オリジナルのカップには蓋がないので新しいものを作らなければならない。大型ビールのアルミ缶の底の流用を考えたが今一つ。大型固形燃料のアルミ蓋を流用し T's Stoveさんに作って頂いた蓋の取手を付けた。径がカップ内側と合いよい蓋が完成した。(T's Stoveさんありがとう)ワンセット <完成>大きさ:径100mm×125mm重量 141g(本体・400ccカップ・蓋)固形燃料は、軍用(トライオキサン)から他の固形燃料複数を試した。煙突君でもそうだったがこの形の場合固形燃料の量や熱量の大きい軍用の燃料でもほとんど沸騰時間に差が出ない。逆に量を増やすと不完全燃焼をし、においと煤が出る。また熱量の大きい燃料の場合4分持たない。エスビット4g(本来は6分の燃焼時間が1分強短くなる)2本で300ccを沸騰させるのはぎりぎり。最後にもう1本追加して沸騰させる場合がある。 初めから3本入れれば余裕で沸く。沸騰 ・携帯時強度的があるためプラカバーなどに入れて携帯する必要がなくなった。(薄い袋に入れるだけ)実際上・横から力を加えてもびくともしない。燃焼 300ccの沸騰時間は4分30秒 +―20秒。もっと早く沸くことを期待していただけに、まだまだ改良の余地が多いと意気消沈。まあ現地で疲れた時、湯を沸かす作業は固形燃料に火を付けて上にポットを置くだけ。風が強くとも絶対に沸くという安心感があるので気が楽でよしとしようと自分に言い訳をする。燃料をエスビット4g×2本から3本~4本と増加して上部下部の穴を大きくすればよいのだが今回はここまでとする。(疲れたもんね)<7月18日追記:実験ではエスビット2本が前提だったが、その後穴の数と径を増やした。より煤がつかなくなり、300ccの沸騰時間:エスビット4g×4本で3分40秒 5本(20g)で3分5秒となった。>他の使い方としては、カップを取り、本体の上に小さな鍋を置く仕様として固形燃料コンロとすることができる。(空気穴が横のため火力は衰えない)実験したところ使える。この場合は上部に行く空気量が大きいのでエスビットも増やすことができ煙突効果がさらに向上する。なぜか煤が付かないことも好感が持てる。--------------------------- ウッドブースター(本体に収納可) ・ウッドブースター作り調子にのって今度は小枝を燃やしてのストーブの兼用とした。小枝を燃やす時は高さが足りない。切断した本体下の余りを下に接続する。横に穴もあいており塩梅が良い。しかし実際持ち出すとなると収納性が格段に悪くなる。このアルミカンティーンに付いていたアルミボトルは本体より一回り径が小さいが、もともと太いので本体下に接続しても安定感はある。これを使うこととした。このブースターは、携帯時にはカップにかぶせて本体に収納できる。本体に収納できるぎりぎりの90cmの高さとした。ウッドブースターをセットして小枝燃焼中 燃焼後、お約束の白い灰 ボトルが本体に収納されるぎりぎりの所まで測り切断。『ウッドブースター』と名付けてしまう。煙突効果が出るように途中に小枝を入れる横穴をあける事はしない。本体の取り外しがすぐできるので、上部から燃料(小枝)をくべることとした。下部に空気取り入れ口を開ける。中にお茶濾の網を入れ高さの調節をする。これで空気の流れは万全。燃焼させると炎が勢いよく上がるので煙突効果が出ているのだろう。<ウッドブースター>重量:58g高さ:90cmその他:17g(チタン棒・茶濾し)本体を上にかぶせると、高熱が伝わっているようだ。しかし小枝の煤が出るのは致し方ないか。燃焼時に小枝の投入を数回する。鍋つかみで本体を上げ上からどさっと小枝を入れる。量が一定しないので時々煙と炎が上部の穴から出る。「まあ非常時の場合ね」とここまでとする。(もう疲れたもんね)---------------------------アルコール・ガス用ブースター・今後の拙い希望→軍関連の鍋やカップはアルミの上にコーティングはしていないものが多い。やはりテフロン加工がいいか。→お気に入りのバーナーにボルドーバーナー系がある。本来このアルミカンティーンをボルドー用に使う人もいるぐらい。横にボルドーバーナーを差し込む穴を開ければよいのだが高さの調節が必要のため今後とした。これが実現すると高さが同じなのでボルドーバーナーだけでなくアルコールバーナーも使える。セパレートタイプのガスストーブもそのまま入る・・などと考えるが、本来の問題である熱効率を上げる方が先決だろうな。→上下の穴をもう少し広げたい(増やしたい)という誘惑に今から着手。今回エスビットの固形燃料だけでも4箱使っただけに、実験しながらの作業は時間とお金もかかる。(笑)ただ「スイス軍 アルミカンティーン」はとても安く、ほとんど部品を使って遊べたことが唯一の救い。性能としては・・・ エスビット2本も使って300ccを4分30秒は時間がかかり過ぎで、固形燃料ストーブセットが141gと重すぎることは残念。 作った本人は結構かっこいいと思っているのが恥ずかしい。(これを○○は盲目と呼ぶ)この「スイス軍 アルミカンティーン」はいろいろ改造することのできる安くて面白い素材だ。これからもいろいろ遊べると喜んでいる。
2009年07月14日
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子供の時から光りものが好きだった。と言っても寿司の話ではない。40年以上前のこと。小学生時代、神社は夕方になると真っ暗だった。懐中電灯を片手に友人と近所の神社を散策した。それぞれが家から持ち出した大きな筒状の懐中電灯を持ってくる。暗い中、急に電球のフィラメントが切れると真っ暗な中、友人と怖くて家に逃げ帰った恥ずかしい思い出がある。中学生の時、スマートで小さい懐中電灯が出回り始める。中にはコンセントに直接つなぐ充電式のニッカド(ニカド)電池式のものまで販売された。これで電池代が浮くと親にせがんで買ってもらった。(当時はニッケル水素電池・リチウムイオン電池などなかった)この時代も今と変わらず「塾」が盛んなころ。充電式懐中電灯を塾に持参して友人に見せた。翌日、友人たちは同じ懐中電灯を塾に持って来ていた。塾の中は明るいにもかかわらず点灯ライトのオンパレード。先生は怒るかと思いきや「これいいねー」と授業そっちのけで一番喜んでいた。この時代がハンディライトの面白さを知った時かもしれない。広角・均一に照射 今は眠らない街が多い。夜中でも「真っ暗」な場所がない。いつの間にか暗闇の危険を忘れて生活をしている。しかし山に行った時、月明かりもとれない場所の「暗闇」の危険は桁が違う事となる。フラッシュライト・ヘッドライトなどの光ものは日帰りの山でも持って行きたいグッツと思う。80ルーメンの威力Q5 ライトの照射量も格段に進歩した。その進歩については『ライトな話』に書いたとおりその革新的なスピードはものすごい。山に持って行くライトは、ヘッドライトが一番。しかし手に持って使用するハンディライトも捨てがたい。そしてランタンも光りものと考えると兼用の発想のライトが欲しくなる。今回、ランタンとハンディライトの特徴を持つお気に入りのライトのご紹介。 ライターとの大きさ比較 <ZEBRALIGHT H30-Q5>以前より発売されているライトだが発想は新しい。このライトは、フラッシュライト程の大光量だが、わざと光を拡散して「大光量ハンディランタン&ハンディライト」としている。つまり本来はランタンの替わりになることが主目的のライトだ。ヘッドライトとしても付属のポケットクリップを使い、キャップやベルト通しに付けて夜間の行動ができるとても小さくなライト。サイズ:21mm×25 mm(ヘッド)×56 mm重量:40g(含む電池)光量:強(80ルーメン:2.5時間) :中(20ルーメン:21時間) :弱( 4ルーメン:3.7日)照射量は3段階。80ルーメンの高出力が出せる。20ルーメンでは21時間と照射時間(ランタイム)が長い。4ルーメンはテント場でのポールや細引きに付けると、目印となり暗くとも足をひっかけないのでよい。(面白い!と持って行かれないように注意してね。)40g(含む電池)も魅力的。しかし一番の魅力はその形だ。小さいながらもアメリカ軍御用達のL型ライトと発想が酷似し雰囲気も満点。従前のハンディライトの発想である大光量を「遠方を視認する」ために照射角度を抑え一点に集中させるタイプだったが、広い角度に均一な大光量を照射でき「身近を明るく照らす」目的のライトの発想はとても面白い。この発想のライトの種類が少ないのがさみしい限り。「これさえあれば」的な子供心?をくすぐるアイテム。
2009年07月05日
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月が出ていない山はとても暗い。下山がトラブルで遅くなって暗くなった時、ヘッドライトで足元を照らすが、自分の場所の確認をするため遠方を一瞬でよいから照らす事のできるライトが欲しいと思う時がある。ヘッドライトもどんどん進化しているが、山で使うハンディライトも好きだ。当方はサブライトとしてハンディライトを一つ携帯する事がある。ヘッドライト一つに「必要な機能を全部」求めると使いづらい。ヘッドライトとハンディライトの2種を持つと、機能が特化されそれぞれ軽減され合計重量はあまり変わらず使い勝手が向上する。また「故障のときの補完」に有利となる事が嬉しい。ヘッドライトはやはり照射の時間(ランタイム)が長く目にやさしい色が良い。ハンディライトは(当方の場合)位置確認が急きょ必要になった場合などを考えると、ランタイムが短くても光量が大きい物がよい。こんなことからハンディライトは「大光量ライト」(フラッシュライト)の分野が大好きです。ライト双方の補完を考えるとフラッシュライトは光量の調節(ランタイムを長くするために光量を減らす)ができるものが良い。つまりヘッドライトの替わりに低(ロー)での照射が可能なものが良い。こうなれば故障などのトラブル時にも対応が可能となるし、歩きながらWでの使用で足元の確認が容易に(ヘッドライトは照射方向が固定されているので頭を振らずにフラッシュライトで足元の照射確認が可能)できる。クリプトン球からLED・Luxeonへ時代は移る以前マグライト[MAGLITE]をだいぶ長く愛用していた。愛着も出たのだが、いかんせん光量と重量に不満があった。 LED(Luxeon)に付け換えて光量を増やしてみたものの、まだまだ光量や重さに不満が残った。ライトの世界は白熱電球やハロゲンなどを用いたものが主流だったが、現在では高照度LEDを用いたものが主流。この高照度LEDの進歩もまた飛躍的な勢いで進化をし続けている。新たなライトを探すと、LEDが開発された以降は毎年のように魅力のある物が発表されていた。このライトの世界も一つの大きなマニュアの世界がある。当方はとても付いていけない。自作で作ってしまう方も多い。日本(加藤さんのカトキチ・壱式など)はもちろん、アメリカ(FireFlyI2~3など)をはじめ多く国でカスタムライトが作られている。このような方たちの作られたライトは多くの魅力が詰まっているが、個体数が少なく価格が安くないため、なかなか手に入らない。しかしどれもほしいと「はまり」そうな自分を抑えているのが現状。****************ミニマグライトAA のスペックを比較のために掲載。サイズ: 長さ15cm ヘッド部直径2.5cm 使用電球: クリプトン球(標準)・5.3ルーメン 電池: 単3アルカリ電池 2本 重さ・容量: 110g(本体+電池)ランタイム: 約5.5時間~6時間(現在はLEDモデルあり)****************当方をこのフラッシュライトの世界に当方を引きずり込もうとしたライトがある。 Cree WD <Ns Cree WD Q2>Cree 7090 XR-E WD Q2を使った英国人カスタムORB Raw・特注ニッケルシルバーモデル。200ルーメンの大光量をたたき出す優れもの。(ルーメンは光量の単位)また光量の切り替えもできる機能を持つ。なんといってもその光量の大きさと、電池込みで実測46gの軽量さと48mmというコンパクトさは驚愕する。(リチウムイオン充電池使用)強(200~170ルーメン:約15分)弱(15~20ルーメン:約7時間)ボディーは当方の大好きな金属のニッケルシルバーで趣味性も十分。充電式だから遊びにはもってこいのライトとして使っている。高出力ライト全般に言えることだが、いまだ技術的に解決できていない事もある。高出力を続けると熱が逃げきれないため高温になる。手で持つことで発熱を感じ光量の調節をすることでLEDに負荷をかけないようにすることが必要だ。****************その他、量産物の中でも探すと価格的・機能的にブラボーと叫びたくなる優れものがある。中華の面々今回技術の進歩が著しい中国製をご紹介。(価格がほとんど6000円前後と安いので気軽に話せます) P1D とマグライトAA山用緊急ライト(夜間の位置確認用)としては<フェニックスライトリミテッド P1D>がある。180ルーメンの大光量、CR123電池使用・電池込みで43g。2.1cm(直径)×7.1cm(全長)・・とても小さなライト。メイドイン『中華』ではあるが、防水性もしっかりしており光量調整もすごい。強(180ルーメン:1時間)中(95ルーメン:2.8時間)弱(16ルーメン:21時間)ストロボ、SOSの発光も自動 防水機能。の調光だけでなくストロボ、SOSの発光も自動。作りもしっかりしておりガンガン使える価格が嬉しい。(霧中経験無)電池は他の電源と共用が良いか迷うところがある。しかし緊急用と位置付けたライトとしては長期保存が可能なリチウム電池仕様のライトに軍配が上がる。この点CR123使用ライトは良い。難点としては、この『中華』ライトの長期使用者の話で、「弱い部分は電池のマイナス部分と接触するバネの部分が使いこむとゆるくなる。」との事。しかしこれが分かれば現地で調子悪くなってもバネを爪で少しひっぱれば問題ない。いやはや『中華』も侮れない。**************** L0D-CE Q4(中央)日頃からオールラウンドに使える物としては<フェニックスライト L0D-CE Q4>がある。これまた大光量の75ルーメン。単4電池1本を使用する。重量(電池込)実測25gという桁違いの軽さ。1.4cm(直径)×7.35cm(全長)強(75ルーメン:1時間)中(25ルーメン:3.5時間)弱( 9ルーメン:8.5時間)防水機能有。調光性能は「P1D」同様にストロボ、SOSの発光も自動と遊べる。この性能で重量とサイズは称賛に値する。マグライトのソリテールより短く、この明るさとランタイムは時代の流れさえ感じる物。日ごろ使うライトとしては<機能・重量・価格>どれをとってもバランスの取れた逸品。「リミテッド LD01 Premium Q5」は「L0D-CE Q4」の後継機で強80ルーメン。****************一生ものと信じていたマグライト数本。当時はその明るさと照射時間の長さにひれ伏した。またその頑丈な作りにロマンさえ感じた。これさえあれば・・・そんなマグライトは今、家族の「防災用」として出番を待っている事が少し悲しい。
2009年05月30日
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ファミリーキャンプでは本格的に飯を炊く。生米から炊くのがやはりうまい。アルファー米はお手軽だがソロでも未だ雑炊にしか利用していない。生米から炊く時の問題は水の量だ。 ソロの場合と違い、ファミリーキャンプでは炊飯に「慣れない鍋」を使う事が多い。昔は水の量の目印のあった飯盒を使ったが、いまどき飯盒は使わないからなおさらだ。(飯盒は好きだが家族から軍隊調は嫌だと却下されている)(笑)飯の炊き方はたくさんの方法がある。以前 チタンシェラカップで米を炊くという記事を書いた時にもいろいろご意見が寄せられた。今回失敗しない<水の量>を考えたい。手を入れて、手首まで水がつかる程度?というやり方。シャラカップなどで測りながら1合の米に対して水○○ccと決めている方など一家言ある方が多い。慣れた鍋なら米1合なら水はこのくらいとすぐ分かるのだが。当方の場合、キャンプへの参加人数や鍋が変わったりした時には、米の量で水量を確認するものを使う。以前タダでいただいたスノーピークの「飯炊きスケール」がそれだ。コメの炊き方についてニコさんのブログでも以前公開されていた。使い方はいたって簡単。米を入れた鍋にスケールを差し込む。米の量(高さ)に対し水の量(高さ)が指定されるのでそこまで水を入れるだけ。スケール 米と必要な水の比率が一定ならば、なべの底面積が変わってもスケールの通りの比率を図ればよいという原理。登山前夜ならこのスケールを使って1回試せば<なれない鍋>でも炊飯時の水の量の検討がすぐつく。ファミリーキャンプの場合、炊飯に失敗すると家族や親せきの「食い物の恨み」をかう。また親父のプライドは奈落の底まで落ちていく。キャンプで要望されるコメの量は、「炊くごとに違う」のでこのようなスケールが必要となる。当方の場合は水の量さえわかれば弱火で炊く。いつも通りの水量で炊いて、固ければ持参している日本酒と水を追加して追い炊き。まあ炊く前に30分程度水に浸けるという原則さえ守れば、後は人それぞれの信じた炊き方で炊けばよいのだが・・。柄長のスプーンにマーク「飯炊きスケール」は市販されていないが簡単に自作できる。 生米の高さ→水の高さ1 10mm→17mm2 20mm→34mm3 30mm→51mm4 40mm→68mm5 50mm→85mm6 60mm→102mm7 70mm→119mm8 80mm→136mmに対応したマークを手持ちの板状のものに書けばよい。全部『1.7倍』に比例している事がわかる。失敗すると「お父様のこけんに係わる」という心配がこのスケールのおかげでなくなる。またもう慣れない鍋相手に出発前夜、「飯のためし炊き」をしなくともよくなる。スプーンに耐水性塗料を塗ってみた。今のところ剥がれはないものの、他の金属グッツと擦れたら消えてしまうだろう。100均のアルミ定規にルーターで線を付ける方法が正解か。
2009年04月29日
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左内径3mm2種 右内径4mm2種 シリコンは肌触りがよい。程良く滑り止め効果が期待できるもの。また耐熱性があり山の道具にも多用できる。-60℃~200℃の幅広い温度範囲でゴムのような弾力性を保持し、オゾン・湿気・電気絶縁。熱水・薬品に対して優れた耐性がある素材を使わない手はない。色や太さはお好み次第・・・シリコンチューブ 太さ、厚さはいろいろで目的に応じて選ぶことができる。蛍光シリコンチューブ で ファッショナルに使うことができて楽しい。シリコンチューブ このスモークグレーも渋くてよい。シリコンチューブの種類はいろいろある。太さや厚みで用途もいろいろだ。内径0.4mmから太めのパイプ用まである。また内径が同じでも厚さの違うものがあり多種にわたる。当方がよく使うのが内径3mm×外径5mm~(厚め)外径6mm 内径4mm×外径6mm~(厚め)外径7mmなど。カップ・鍋のハンドルの断熱<<断熱>>が目的ならば肉厚のあるものを使う。・鍋の取手に通して断熱。市販の鍋の取っ手はゴム管を通してあるのですぐ痛むので交換しておく。調理中使い方を間違わなければ意外と熱くならない。シリコンチューブの厚めの物は、断熱効果が格段に上がり耐熱に優れる。(耐熱温度は同じだが厚いほうが簡単に溶けない)・鍋蓋の取手に通して断熱する事も同じで意外と便利。輪にして通しておく手もある。・細いチューブで縦長鍋に巻き、「ハンドル」いらずとしている方もいる。(アルコールストーブ会の雄:JSBさん)梱包や固定に有能な細いチューブ <<滑り止め>>が目的ならば薄い物を使う。・ストーブの足(もしくは五徳の足)に通して滑り止め。(アルコールストーブ関連品のプロ制作者:T-z_stoveさん)・物を結ぶ時、普通の細引きを使うが強度をそれほど必要としない時はシリコンチューブの細い物を使う。ゴムのような弾力性があり、結び目はほどけない。当方は一番細い物を紐代わりに使用している。意外と使い勝手がよく、ゴムのような劣化がないので好感が持てる。 スパッツのゴム紐部分の保護太めが擦れを防ぐ<<保護が目的>>では柔軟性が必要な場合は目的によって厚さを使い分ける。・スパッツ(足の下の方につけているナイロンのカバー)の靴固定ゴム紐の保護に使う。(山道具屋さんの言)本体も耐久力の無い物が多いがこのゴムも痛むことが早い。ゴムに厚めのシリコンチューブを通しておくと千切れない。これは試してみる価値あり。ペグのハンドル材、先端の保護 ・大型ペグのシース代わり。大型ペグはテントの固定だけでなく土堀り(キジ撃ち)などに使う。ケースを作るには大げさだし、ビニール袋もいまひとつということで太いシリコンチューブに刺して携帯する。ザックを守る事にも役立つ。(内径の大きめのものを使う)・ワイヤーソーをシリコンチューブに入れることで携帯性が良くなる。首にかけてネックレスのように携帯することも可能。ただしワイヤーソーは、一般の品では太い枝を切断するには大変な労力がかかる。シリコンチューブの面白い使い方はまだまだありそうです。皆さんのお知恵をお教えください。
2009年04月10日
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「T-Touch」T33.7.798.51 ティソという時計メーカーがある。日本では海外ものとしては早くから輸入されているメーカーだが、知名度はいまひとつ。時計の収集をしていたころ、ティソはデザイン・技術は自分には合わないと感じたので一度も購入したことがなかった。しかし数年前に面白い時計を作った。T-Touchという多機能時計。こんな技術が同社にあったのかと感動した。それは他社の山の時計とは異なった素晴らしいコンセプトだった。ポイントは抜群の操作性の良さにある。モード変更ボタン カシオのプロトレックはご存じのとおりの多機能・最高峰の山用の時計。しかし複雑なお約束の操作が多い事が難。それに比べT-Touchはガラス面を触るだけ(タッチセンサー)で多くの機能を簡単・自由に操作できる。タッチセンサーで6種類の計測機能(コンパス・高度計・気圧計・温度計・アラーム・クロノグラフ)を簡単に呼出・操作が自由にできることは驚きだった。(いわゆるマニュアル不要)そしてプロトレックと違い、ほとんど凹凸のないスマートな形で金属製の本体はフォーマルの場面でも違和感がない。(写真T33.7.798.51はチタン製)会社などのアウトドア以外でも抵抗なく腕にはめることが許される時計。 会社の重役である友人は、自分の時計に不満を持っていた。それは時計の精度に対してだった。「標高差が100mも出る」という時計。そのタイプの生産はとっくに打ち切られ修理はできないと嘆く。よくよく聞いてみると標高を合わせる事をしたことがないという。これではだめだ。やったことがない人ほど「分かっている・めんどくさい・誤差が大きい」などと言う。この友人と近場の丹沢の山にご一緒した。時計の高度を700mで標高を合わせたが、1500mの頂上までの行程で20m以内の誤差だった。友人の喜びはすごかった。高度計は、登り口で高度を合わせる事が肝心なのに「めんどくさい」ですませていたのだ。方位 時計の向きを変えても瞬時に正確な方向を指す 「T-Touch」の操作は、とても簡単で驚く。山用の時計には、山での操作が煩わしくないものが大切と思う。こんなことを考えるとティソの「簡単操作」の開発思想に対し脱帽する。今後の開発が楽しみな会社となったものだ。TISSOT ティータッチ チタン●方位ベゼル: あり(クリック感の良い物が付いている)●防水性 : 3気圧防水(30m防水)(大雨などは大丈夫だが、沢登りには向いていないか?)●電源:電池 ●方位計測機能:あり(アナログコンパスのように瞬時に連続表示は驚嘆する)●気圧計測機能:あり (気圧傾向表示あり)(天気の移り変わりを見るのに便利)●高度計測機能:あり (正確なものと感じる)●高度傾向表示(グラフ表示):なし●温度計測機能:あり (カシオの時計と同様腕にはめると体温に影響を受ける)●ストップウオッチ:あり●12/24時間制表示切替:あり●耐低温仕様:不明●ELバックライト:なし(明かりをください)●サイズ(H×W×D)/質量 :41.0mm×41.0mm(除ベルト通)×13.4mm/70g(ベルト含)比較 PRG-60J (H×W×D):56.8 mm×52.0 mm×17.0 mm/77g(ベルトを含) 左PRG-60Jと右「T-Touch」大きさの比較左PRG-60Jと右「T-Touch」厚さの比較 まず特筆できる事は「簡単操作」だけではなく軽い。金属製にもかかわらずこの充実した機能がありながら70gという重量は偉い!の一言。 また方位計はアナログのコンパスのように瞬時に移動し続ける機構は好感が持てる。ラバーベルト ラバーストラップ(プッシュ三つ折式バックル)は、カシオのベルト群と違い格調が高い感じがする。フォーマルまでOK。日頃、腕にはめてしまうこの時計。ラバーのベルトに付いたプッシュ三つ折式チタンバックルと共にチタン色が光る。長短の針は、コンパスモードの時には通常の時計にはありえない俊敏な動きをする事も楽しい。自動的に時計モードに戻ってもデジタル表示部分で続けて各状況表示をしてくれる事もすごい。今までにはない楽しい山用思想の時計だけに日頃から楽しんでいる。
2009年04月04日
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「そんな物、いらねーよ」と人が言っても、山で持っていたいものがある。当方の場合も持って行こうか迷うものが多くある。その中に尻あて(座るときに敷く物)がある。これはあると楽なグッツ。雨後の倒木や草の上で腰をかける時には必携となる。以前はスタッフバックなどを流用して尻あてとしていた。尻を冷やしたくないのはもちろん、スラックスは予備を持てないので泊まりがけの時は濡らしたくない。 焦げて穴の開いたバーナーシート山中、固形燃料を使ったストーブで、備えつけの木のテーブルを焼いた事がある。思いの外、ストーブの熱が下に行っていた。その後大いに反省し「ユニフレームーバーナーシート」(素材ラスタン)を敷くようになった。これを尻あて兼用で使っていた。しかしこれでもアルコールストーブでシートを焦がし、そこから穴が開いた。別の耐燃性のあるシートを探した。当方の尻あての素材には変遷がある。(笑)新聞紙・ビニール・スタッフバック・市販バーナーシート・不燃シート となった。現在流用しているものは溶接用の不燃シート。 溶接用の不燃シート・バーナーで焼く 加熱後黒くなるが擦ると消える ストーブを使う時や尻あてと兼用できる「溶接用の不燃シート」が良い。材質はパイロメックス。45gだが気に入っている。溶接溶断時の火花受けに使うもの。燃えたり、溶解しない事が嬉しい。試にとバーナーで焼くが燃えない。それどころか炎を遠ざけると元のように戻り、どこを加熱したか見分けがつかない。(ストーブの芯に流用したい)もちろんアスベストは一切含まず、瞬間耐熱1300度(連続使用時 250℃)。厚みはいろいろあるが0.9mm厚のものが軽くて良い。ハサミで切ってもほつれが少なく加工がしやすい。また撥水性が強く水が染みない。布特有の断熱性があり尻あてには好都合で折りたたんで携行すると小さくなる。価格は約1m四方で2000円ほどなのでバーナーシートの大きさで比較すると1割程度と格安。山での休み時、新聞紙を尻の下に引いている友人が「おいおい布の上にストーブを置くのか?燃えちゃうぞ」「そんな布を尻に引いて水が染みない?」という。そんな言葉を無視し、ほくそ笑んで使い続けている。
2009年03月22日
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ホワイトベア・ブランド 風防(笑) ガスストーブにはいろいろな種類がある。風に強い設計のものがあるが、強めの風が吹けばやはり湯が沸くのは極端に時間がかかる。炎を見ると、横風に対し炎の熱は横向きになって鍋の横から外側に逃げていく。こんな時はストーブのパワーを上げて炎の勢いを増すしかない。友人のストーブは無残なガス大量消費を続ける。また市販の風防は重いものも多く場所もとるので嫌いだと言う。売っている物でガスストーブ用に転用できるものもある。 固形燃料缶ホワイトベアー・缶入り固形燃料という固形燃料缶(コケネン)がある。この五徳(スタンド)は面白い。切りこみが3方向にある五徳は、そのままガスストーブの五徳にひっかける。もともと炎に当り鍋を支える強度が必要という前提で作られているために性能的には都合がよい。風防 3本五徳に差し込むとストーブの炎の横に風除けができる。思いのほか炎を横風から守ってくれる。また携帯時には縦型の鍋の底にちょうど良いテンションで差し込むことができる。(16g) 携帯時使用時いろいろ実験をした。横に穴をあけたり、鍋の高さを変えたりもした。(結局ほとんどが改悪)若干高さ調節をしたものの、結局は元の状態でのものでも十分簡単な風防となった。これで弱い火での調理も可能。市販されている物の流用で下手な手作り感がなく見た目もよい。ストーブ専用に作られた市販品と間違えられるところがなんとも。(笑)友人に「ホワイトベア・ブランドの風防」をプレゼントして喜ばれたことは言うまでもない。(^^)V
2009年02月22日
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プロトテック「PRT-70」系山用の時計は好きなだけにいろいろ考える。気になる機能に防水性能がある。当方、お気に入りの時計はお金がかかるが電池交換はメーカーに出している。その他は自分で取り換えをしているのだが、理由は防水性の安心感を持ちたいのです。電池交換の値段は、メーカーでは3000円~4000円程。時計屋さんでは1000円前後。自分での交換は電池代だけなので700円程度か。安い同型電池で400円という物凄いパチモン価格まであるが使う気がしない。手持ちの時計が多いと金額はばかにできない。(笑)時計屋での電池交換で痛い目を何度も見た経験がある。昔、量販店の時計屋で電池交換を頼んだ。電池交換では触るはずの無いボタン部分が壊れている事に気づいた。あせって店に戻ったら、台の上に取り残された小さなねじが見えた。店長は「今後気をつけます」と言って店の奥の女性アルバイトに何やら注意していた。 ・・不慣れなアルバイトに任せていた事がわかり、時計屋の適当さにがっかりした事が忘れられない。また別の時、時計屋でダイバー用の時計の電池交換を頼んだ。裏蓋がスクリュー式であったためか、なんとパッキングのゴムが「外側に」はみ出ていた。もちろん防水性はなくなっていたはずだ。昔故、時計屋での電池交換に<防水性はなくなる可能性>があるなどの説明・認知はない時代。当方は、その不安を感じてジレンマに陥った。(笑) 「PRT-700」チタンベルトこんなことから、自分で電池交換をするようになる。裏蓋を外してパッキングを取る。経験から裏蓋にパッキングの「跡」が付いていたら要注意だ。それどころか、裏蓋にパッキングが付着し始めていたらもう寿命と考えた方がよい。パッキングは、使い方にもよるが本体とリューズのゴムは3年ほどでダメージが出てくる。(海水や汗などの侵入をパッキングが防いでいるので、使うほど劣化する。)老舗の時計屋で学んだ<パッキングの蘇生・グリスアップ>のご紹介をしたい。裏蓋を外し、ピンセットでパッキングをとる。そして防水パッキングメンテナンス専用の固めのグリスの入ったケースの中にそっとパッキングを「置く」。電池交換・リセット後そっと生き返り始めたパッキングをピンセットで裏返してもう一度そっと置く。少し経ってから取り出し、糸屑の出ないカメラレンズ用の紙などででぬぐう。(全体にグリスが薄くコーティングされる程度がよい。)パッキングを生き返らせるため、絶対に手では触らないということと、グリスを付け過ぎないことが肝心だ。グリスのつけ過ぎは、機械本体に悪影響がでる。思いのほか夏になると高温でパッキングからグリスが流れ落ち機械本体を脅かすこととなるから。こうなると時計のメンテナンス自身が面白くなる。電池交換のための道具は100円でも手に入れることができるのだから。上級者向けにはもつこと自身が素人にはうれしい物もある。時計工具セット・メンテナンスセットは何でも揃っている安心セット。ただいかに慎重に電池交換しても、もう一度裏蓋を開けるとパッキングが少しずれていたり、細い髪の毛がはさまっている場合がある。老舗の時計屋でも最近は当たり前に「メーカーへ出さなければ防水は保証しません」と必ず言うのもわかる気がする。防水テストをしなければ、視認だけでは何があるか分からないということだ。心臓部は2307防水に対して一番よいのはメーカーへ依頼する事と思う。防水試験器で窒素ガスによるテストすることが安心感につながる。また異常時の対応がメーカーではできる。特にカシオなどの時計のパッキングは、時計ごとに形が違うため時計屋では取り換えができない。(種類が多く店に取り置きができない)つまりカシオの時計の電池交換(オーバーホール)はカシオに任せる事がいちばん良い。*********プロトレックのPRT-70系は、当方の好きなデジアナタイプ。必ずメーカーに出す「山用のお気に入りの時計」の一つ。巨大化しつつあるカシオの時計の中では許容範囲の大きさで、使い勝手もよい。 愛用のプロトレック「PRT-70」「PRT-70」●方位ベゼル: あり(あるとデザイン的にとてもよいが使ったことがない)●防水性 : 10気圧防水(これなら素潜りや沢登でも安心して使える)●電源:電池 (最近メーカーは暇なのか、交換は1週間程度でできる)●方位計測機能:なし(ツインセンサーで方位計はなく別に持つ必要がある)●気圧計測機能:あり (気圧傾向表示あり)(天気の移り変わりを見るのに便利)●高度計測機能:あり (山では一番使う)●高度傾向表示(グラフ表示):あり(どれだけ登ったか実感できる)●温度計測機能:あり (温度計は別にもザックに付けている)●ストップウオッチ:あり●12/24時間制表示切替:あり●耐低温仕様:(-10℃) (スントというメーカーは耐低温仕様-30℃であこがれる)●ELバックライト:あり●サイズ(H×W×D)/質量 :45.5mm×49.5mm×14.0mm/45g(ベルトを含)比較 PRG-60J (H×W×D):56.8 mm×52.0 mm×17.0 mm/77g(ベルトを含)PRG-60Jでは大きすぎるが、「PRT-70」でも大きさの限界と感じます。 左・PRG-60Jと大きさ比較 左・PRG-60Jと厚さ比較「PRT-70」のアナログの視認性はよい。また文字盤下のデジタル窓での高度・グラフの表示はぎりぎりの大きさ。目の悪い当方でも使えるのだから合格か。 「PRT-71」この時計はあまりにも気に入ってしまった。次々に大人買いの物欲が・・予備にもう一個・・。別に青&黒タイプ。また「PRT-70」ばかりではなく「PRT-700」「PRT-71」など手を出した。中でも「PRT-700」チタンベルトタイプは、ELバックライトの表示部分の機構が違うが使い勝手は同じ。ベルト込みで85gと軽く蛍光塗料の配置やスタイルなどゴージャス感が漂う。「PRT-71」は金属の回転ベゼルやモード状態表示まであり、使い勝手は向上している。カシオの中で「PRT-70」系は当方にとって相性の良い時計だ。でも山で愛用の時計をにやけて見つめている自分がちょっと恥ずかしい。
2009年02月01日
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山で使う時計の種類は山のようにある。なにも海中で使うわけでないので、普通の時計でも構わない。しかし山という環境で使うことから、その「機能」にも固執したい時もある。時計が大好きなので、「極限状態に対応」「エベレストで使われた・・」などのうたい文句にすぐ魅かれる。本来、時計はショックに弱い。40年ほど前にはじめて対衝撃(現在の対ショック)構造の時計が日本で発売された時、スポーツの時にも時計ができると喜んだことを覚えている。それまでは、対ショック性能はローレックスを筆頭とした外国の製品の専売特許だった。時計本来の性能の流れは手巻きの時代から自動巻き、短命だった電子式、高精度のクォーツ時計に至っている。当方はこの全時代を記憶している。機能的には電池利用の時代から飛躍的に「機能」開発がめざましい。カシオARW-320の裏蓋カシオ計算機株式会社 。当方が大好きな会社だ。時計の機能開発姿勢はセイコーやシチズンを超えている。カシオは「電子卓上計算機が高値の花」の時代(古!)一般大衆に「計算機を一人に一台」を実現をさせた会社。当時は8ケタで16000円ほどだったが購入した覚えがある。アナログの「そろばん」とは比較できない素晴らしいものだった。カシオは利益分岐点を考え、生産ロットを決め打ちする。つまり売れても「だらだら」追加生産はしない。次々に新しいものを失敗を恐れず発表した。その当時の会社精神は並大抵ではなかったと思う。薄いPROTREK(プロトレック)は、カシオ計算機が販売する腕時計のブランド。温度センサー・気圧センサー・方位センサーの3種が装備してある「トリプルセンサー」と方位センサーの無い「ツインセンサーモデル」がある。山への楽しめるおもちゃとして愛用している。最近やたらと高性能をうたっているが、それにともなって巨大化していることが残念。また針での表示もするアナログがついた「デジアナ」時計が最近開発されていない。当方は、アナログ表示を好む。アナログ表示は、高所と疲れ(それと年齢)でボケた頭でも現在時間や経過時間・残時間など長・短針の角度で読み取れることができる長所が好きだ。時代の流れとして無理にデジタルものを使っていたことがあるがやはりアナログ表示が良い。文字盤登山を意識したセンサーが搭載されたATC-1100が93年に発売され、95年には初代PROTREKのPRT-40と移っていった。しかしこれ以前にプロトレックの先祖と思われる時計がある.92年頃のモデルとして高度・気圧・水深計測機能が付いたデジアナモデル「ARW-320」だ。この時計は、宣伝ではない登山の場面で多くの山屋が好んで腕にはめていた事を覚えている。 機能は現代のものと比較しようのないほど原始的だが、未だ他の山用の時計と比較してもスマートな雰囲気が漂う。オレンジボタン <長・短針の視認性が違う>「ARW-320」● 方位ベゼル なし(太陽の位置で方位を測るにはこれがなくともできるがあるとデザインが良くなる)● 10気圧防水(海に潜らないのに、10気圧防水はある意味信頼感がある)● 電源:電池 (ソーラー電池自身の寿命<5~10年程度?>がとても心配で電池が好き)● 方位計測機能:なし(別に持つ必要がある)● 気圧計測機能:あり(天気の移り変わりを見るのに便利)● 高度計測機能:あり (これがないと山用の遊び時計とみなさない)● 高度傾向表示:なし(これがあるともっと遊べるのだが、、)● 温度計測機能:なし (時計に付いていても温度計は別に持つ必要がある。着替えなど体温調節の目安として冬にはあると便利なアイテム)● ストップウオッチ:あり(意外とラーメン作りやストーブの燃料を図る時に便利だが、、、)● 12/24時間制表示切替:あり● 耐低温仕様(-10℃) (腕にはめている場合、袖の内側にしていれば―10度で十分冬山も対応できる。)● ELバックライト:なし(夜はナイト(笑)不便)●サイズ(H×W×D)/質量:37mm×46.0mm×11.5mm/45g(ベルトを含む)左・PRG-60Jと大きさ比較右・PRG-60Jと厚さ比較現行のプロトレック サイズPRW-1500J(H×W×D) ;56.2mm×50.6mm×13.9mm 79gまたカシオ最後の生産となったデジアナ サイズPRG-60J (H×W×D) :56.8 mm × 52.0 mm× 17.0 mm 77.2g 比較すると「ARW-320」は小さく軽い。違いはmm単位だが、時計の径の違いは5mmで一回り違う感じがする。また厚さは2mmの差で違いを実感し使い勝手が落ちる。馴れればとも思うが、やはり「普通サイズ」が袖にあたらず邪魔にならない。カシオのデジアナ最終形は、PRG-60Jというモデル。巨大化して行ったデジアナと比較するとARW-320がいかに軽快なサイズかわかる。当方の場合は、GPSを必ず持参するが、腕時計に気軽に目安となる情報があれば楽と感じる。日帰りぐらいの場合の方位計は、あったほうがよいが時計ベルトかザックに付く小さなコンパスで十分。またちょっと真剣な山には、時計より専用のしっかりしている物がよい。また温度計付きのものが当たり前の時代だが腕に付けて体温に影響されるので使い物にならない。兄弟つまり私見ではある最低限の機能を考えると『アナログ表示あり・100g以下・高度計・防水』があればよい。これが最低限の条件だと感じる。最低限の山用時計としての条件があるプロトレックの先祖「ARW-320」はお気に入り腕時計の一つ。
2009年01月24日
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雲海の朝日 ~五竜岳から~皆様、本年明けましておめでとうございます。昨年はいろいろご指導ありがとうございました。ケトル・一体胴「ナッテル」また今年も『いいもん見つけたり、手作りもいたします』ので見てやってください。よろしくお願いいたします。m(__)m
2008年12月30日
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愛用のT型ストックに一つだけ不満があった。(以前のブログをご参照ください)『T字型ラチェット式の ツワモノ
2008年12月24日
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小型スクレーバー 最近、週末は遊びに忙しく、チョイネタを、、、高性能スクレーバー(鍋やフライパンの焦げ剥がし)のご紹介。当方、鍋は原則的には汁物や湯沸かしに使っているが、たまに鍋が汚れるものも作る。またフライパンで作る好物は焦げつく料理が多いから困る。(テフロン加工ごと焦げ付く)(笑)「即席麺を焼きそば風」に作ることもある。ブログ苦肉の策の 「貧乏学生食」 <シルナシ>を見てください。また献立にはおむすびを「焼き飯」(昼に食べなかったおむすびを炒めて焼き飯にするもの)にする。初日の晩には必ず定番となっている。とくに「鮭のおむすび」は「携帯焼き飯の元」の王様と考えています。(笑)しかしこれが焦げる、、、、ベーコンは好きだ。当方は「山では最高の食材」と信じて疑わない。私見ですが、きつい山登りの時などに油系は「手軽」にカロリーがとれて便利なものと思っています。その点ベーコンは、適度な脂があり最適?では。またベーコンは本来保存食であり山での便利食材だと言い切ります。(好きだからいろいろ理由づけをしているだけか?)しかし炒めた後フライパンに「必ず」しぶとい焦げが残る事が問題。(笑)1泊以上の予定では、次の炊飯作業があるので、調理器具はある程度綺麗にしておきたい。そこで毎食後には食材がこびりついた鍋洗い作業をすることとなる。以前までは「牛乳パック」を小さく切ったものでお焦げをはぎ取っていました。またプラスチックの下敷きを切って使っていたこともあるが今一つ。実は今、<ギター用>のピックを多用している。その大きさ・適度な硬度・薄さ・携帯性を考えると最も使い勝手がよい。鍋にも傷がつかないことがうれしい。(マンドリン用のピックはもっと薄いですが使い勝手は今一つ。) 平らな方をを鍋に向けるこの能力は径が28cmのチタン鍋までも十分対応できました。こびり付いた「焦げ」は面白いように取れる。調理器具洗いがすばやく終わる上に、水の節約までできちゃうスグレもの。状態によってはティッシュで拭きとるだけで終了できるのがうれしい。当方の使っているピックの大きさは、一辺が33mmの三角形のもの。軽く(1g以下)使い勝手がよい。なべやフライパンの底はピックの平たい部分でこそげ落とす。底の角はピックの三角形の頂点部分で擦る。柔らかいが、薄いのでこびり付いた物がすんなり取れていく。そもそも指先でしっかり持てる目的と大きさで作られているのだから流用しても使い勝手がいいのでしょう。 ダッチオーブン スクレーパー実際にこの発想で売られている。「キャンプシェフ スクレーパー」という物がある。「4種類のR(角)を持った硬質プラスチック製スクレーパーです。ダッチオーヴン、スキレットのこびりついた食材や取りにくい隅のこびりつきも簡単にはがせます。」と、大物鍋用として売られている。一辺が6cm程度の四角いプラ製で、当方の質素な食事や小さな鍋には大きく厚すぎる。やはり薄く適度な硬度を持つ物が焦げた食材を剥がしやすいようだ。いつも爪で鍋の焦げを「こそげ落としている」あなた。一考の余地あり?楽器屋では100円程度でいろいろな「形」や「硬度」のギターピック が売られています。たまにはこんなものを小さな鍋に入れて持って行き「食後の後かたずけ」に使ってみてはいかが。
2008年12月13日
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告白します。(^^) ・・ 山道具のアイデアマンの皆さんの「良いとこ取り」のストーブを使っています。(懺悔・笑)カップは、、、OD BOXという上野のスポーツショップへ行って、小さなカップと別売りの蓋の推奨セット「Snowpeak極の蓋+A&Fチタンカップ」を見て、、、カップと蓋のコラボレーションを真似ました。A&Fカップのハンドルにシリコンチューブを挿入してみるとなおのこと心地よいテンションで蓋が閉まる。これは良い組み合わせとニンマリ。( エバニュー チタンカップ 400FD EBY265 も合わせて使うと、蓋が兼用できてA&Fチタンカップと入れ子状態のWカップセットとなる)ストーブは、、、このカップの中に T's Stoveさんが販売しているストーブを真似た自作・贋作を入れていいます。T's Stoveさんの alcohol stove【極小】サイドB combo はすごい発想だ。このアルコールストーブの仕組みは、従来のものと違い「穴」が上部にある。空気吸入口が目的ではなく太い炎が出ることとなる部分となっている。この形は五徳不要で径が大きめでも加熱性能が良い事が特徴か。火を点けてすぐカップをのせる事が出来る。横風が吹いても太い炎は消えない。アルコール15cc(マックス30cc注入可能)で 5分10秒ほど燃える。自作・贋作は炎の出方がまだ甘い自作・贋作は200ccを4分30秒で沸騰させる能力がある。T's Stoveさんの実物はもっと高性能で10ccのアルコールを使用し200ccの水が4分ほどで沸くというからすごい。当方は実験として穴の大きさや数、高さを何も考えずに作ったのでオリジナルには全く及ばない。しかしこの実験で作った自作・贋作でさえ高性能。そして小さく軽いのでこの贋作を愛用し始めている。(T‘STOVEさん真似っこしてごめんなさい)カップをハンドル側に寄せる風防はチタン。軽く耐久性がある。ちなみにカップのハンドル部分と干渉しないように一部低くしてある。カップのハンドル側の側面を風防に押し付ける。こうすると燃焼させてもハンドルは異常な加熱はされずに、沸騰後も素手で持つことができる。またカップ側面が風防の溝を塞ぐので横から空気が入らない。炎がハンドル側の下から逆の上方向にカップの側面をなめながら巻いていく様になる。(写真には見えないが、風防の一方の底に空気を取り入れる穴を開けてある)風防に固定してあるクリップに挟む大型クリップを端の穴に二重に通してあるので、風防の片側をクリップの上から差し込むだけで使用時のしっかり円型になって固定できる。(穴に通してあるのでクリップは紛失することがない)風防の端のはさむ位置を変えることで、直径の調整も簡単にできることから縦型鍋にも応用がきく。カップ内に全部収納124g(通常,ストーブはビニール袋に入れて収納)直径100mm高さ52mm。30ccのアルコール入りボトルで124gと軽量にできあがった。今まで愛用していた 「煙突君」と違い、カップと蓋はチタン製のため頑丈。ザックに座ってもつぶれる心配がない。また最高300ccのお湯を作る事が可能となったことは大きい。そして固形燃料と違い、アルコールが燃料のため「すす」でカップを汚さないこともうれしい。すすで汚れないためカップをそのまま「気分よく」使うことができる。とても小さく頑丈なので愛用の煙突君の後継者となる勢いだ。今月山の本を読んでいたら、似たセットを使ってる知人の登山道具ウルトラライト考(Ultralight Backpacking)の大先輩もいたので間違いではなかったのだと気を良くしている。 沸騰薄い布の巾着に入れて、ザックの底に入れる。(巾着袋は熱くなった風防や本体などの移動時にミトン代わりとして流用している)一人ハイクの時にとても重宝している。スープやコーヒーなどこれからの季節にはもっと出番が増えるかな。山の同行者は「またおもちゃを持ってきた」とあざけりの目だが、「何も考えず、気を使わず、点火させることのできる」このセットは良いなと一人悦に浸っている。
2008年11月22日
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山でのライター選びに苦労する。以前、ライターの火が点かなかったことがある。普通の電子ライターが2200mで10回に1回程度しか着火しなくなった。2800m以上ではただのお荷物と化してしまう。気温は0度~10度程度だった。調べると通常の電子ライターは安定して点火できるのは1800mだそうだ。また着火可能温度についてはガスの種類によっても違いが出る。当方はたばこを吸うので、火がない事はとても困る。よくサバイバルという言葉があるが、当方にとってのライターはたばこが吸えるかどうかの瀬戸際。つまり生死の境目なのだ。(笑)タバコ専用の物はいろいろ試した。マッチ、オイルライター、フリントライター(ガス)、電子ライター(ガス)、その他に面白(特殊)ライター・・。着火具比較なぜ「たばこ専用」と書いたか。これは目的によって<最低限の能力>の求める事が違うからだ。<非常時のたき火>用は、燃焼時間が長いほうが有利。<たばこ>用は、多くの発火回数が必要だが燃焼時間は数秒で構わない。<ストーブ着火>用は火が見えなくとも「火花」でも着火ができる。など様々だ。低山などでは使い捨てライター一個で十分だからあまり気を使わない。しかし冬山や高山では、必要な時に火が得られないことはきつい。ある程度は現地での工夫で対応ができる。使い捨てライターでも衣類の内側のポケットに入れておくなど温度を下げない工夫をするべきだが、「ライターの基本構造」にはそれぞれ使用環境の限界がある。ライターは万能に見えてもそれぞれ一長一短があることを「その場・その時」に初めて気がつくことも多いのだ。ライター(着火道具)を比較したい。選んだものは、それぞれの形態の「基本」のもの。<<基本比較項目>>高山対応:低温対応:防風性: 防水性: 着火可能回数: 重量: 愛着度:耐久性:ワンハンド着火可能:価格:総評:各構造の製品も欠点を補うものも販売されている。 マッチ類<マッチ>着火性能は間違いないが、20本持っていけば20回しか使えない。たばこは20回では足りない。また風に弱いが、広範囲(高度や温度)の環境に対応できることは確か。改良版の中でも風防マッチと銘打って、花火のように火薬(燐)部分が長いものは煙草の味がまずくなる。(笑)昔からある「耐水マッチ(防水マッチ)」が一番と感じる。(自作の方法は『自作 防水マッチ』をご覧ください。) オイルライター <オイルライター・ジッポー型>ジッポーは大好きで、低山ではよく持参する。しかしオイルは低温に弱い。ジッポーなど愛着度は上位だが、山での携帯には重く嗜好品的存在。(ジッポーに郷愁を感じる事があるのは『父の<ジッポー・ライター>』の理由からかもしれません。)フリントライター <フリント式ガスライター 使い捨て型>石を擦って火を点けるガスライターだ。これはよい。低温時や高度での着火率は高く、内ポケットに入れて、冷たくならないように使うことは前述のとおり。水に弱いが防水ケース入りの型も販売されている。使い捨ては愛着が出ないが、ガス注入式は愛着を感じて使う人が多い。特に往年のライターの復刻版がひそかな人気となっているようだ。電子ライター <電子ガスライター 使い捨て型>気温と気圧の関係で高度があがると着火率がとても悪い。ガスの出が弱くなり火が飛ばなくなる。2000m超級の山ではとても使えないが、改良版として高度でも使えるものや防水ケース・ガス注入式が出ている。ガリガリ火縄ライター <ガリガリ><火縄型のライター>おもしろライター(特殊ライター)の一つで正式名称はそれぞれ不明。子供だましの多いこの種のライターも試してみた。「ガリガリ」はガス不要の火打石だけで着火させる「たばこ専用」ライター。たばこを着荷の穴に差し込んで回転する取っ手を回す。ガリガリと石を擦る音がして火花が盛大に飛び着火できる。火縄型のライターはちょっといただけなかったが、いままでこれを使っている人を2人見たことがある。風がある時の方が火付きがいい変わったライター。 AQマッチ 右はLED付き<<AQマッチ (パーマネントマッチ)>>昔からある単純なオイルライター。機構が単純なだけに壊れない。小さく軽い。密閉性も高くオイルを入れてから1年しても火が点くすぐれもの。<<ガスの種類>>ガス型ならプロパン入りのガスを入れたい。市販でよく出回っているガスライター用のガスボンベはブタンガスと通常表示されている。調べるとその他のガスが混合されているものがある。中でもプロパンガスの率が高いものがある。気がつかず使っている中にも「選ぶべき」選択肢があるようだ。ガスの気化温度はブタン-0.5度、イソブタン-11.7度、プロパンガス-42度。(気圧はほとんど関係なし)もちろん気温が低い環境では気化温度が低いほうが有利となる。実用温度は、気化熱により気温から 5~10℃程度下がるのでブタンガスは10度程度でまでしか使用ができないことが分かる。 ブタンは液化加工・注入や容器に手間がかからない。プロパンガス100%となると液化に手間がかかり容器にも強度が必要。そこで一般的にはブタン100%がよく使われるのだ。共用ガスボンベ 『共用ガスボンベ』は 当方がよく使っているガス(タバコ屋によく置いてある)。 可燃性ブタンガスと表示があるが、ブタン75%、プロパン25%の混合で低温時にも強くなっている。山用ストーブのガスボンベには、寒冷地用として値段を上げてもイソブタンとプロパンの混合をしているのは気化温度差の改善のためだ。結果、高山用のライターには、プロパンガス混入のガスを入れていきたい。たばこ専用はここまでとして、使用範囲を限定しないものとしての着火具を考えることが必要だ。「ではどの着火具を山に持っていくか」となる。結論は使い捨てのフリント式ガスライターと耐水マッチのペアが最高だろう。互いの弱点を補い軽量で安いことが魅力。しかしそれでは夢も希望もなくなる。もう一歩ひねったところでひとつで万能の着火具を考えたい。面白いライターのメーカーがある。ウィンドミルは、アウトドア系ガスライターの開発に余念がない。高高度でも対応できる特殊ターボライターが数種類出ている。ここに一つの答えがある。FIELDER(フィールダー)<<ウィンドミル(WIND MILL) FIELDER(フィールダー)>>この機種はだいぶ前から売られている。一番の特徴は空気の希薄な場所で使用する場合、燃料ガスと空気との混合比率を調整し安定した着火性能が特徴。このライターは群を抜いてすばらしい。登山などで威力を発揮するものの、購入者のコメントや店頭の見本では、この高度調整ダイヤル(クリック型)破損が見られたと報告があるが、当方の使用感では、「遊びで毎回クリック」しない限りは強度に問題ないと感じた。●サイズ:82(H) X 33 X 23mm●重量:46.5g●ガスキャパシティ:2g ウィンドミル(WIND MILL) HAL <<ウィンドミル(WIND MILL) HAL >>フィールダーの兄貴分的存在。このライターの名前のHALは高高度着火可能ライターの略だそうで、通常よりも放電出力が高いピエゾユニットを放電エネルギーに使用。燃焼条件の悪い(酸素濃度が薄い)高高度環境でも着火できる内燃式ライター。確かに着火が他のものと比較にならぬほど力強く安定している。フィールダーと違い高度(燃料ガスと空気との混合比率)調整はいらない。唯一の弱点は87gと重いこと。●サイズ:83.5(H)X38.5X16mm●重量:86.6g●ガスキャパシティー:1.6g フィールダーとHALこの二種は携行時の防水機能に優れ、誤操作防止への配慮やワンハンドでの着火が可能など至れり尽くせり。(HALは慣れが必要)双方3000mまで着火可能だが、逆に言うと3000m以上はやはりきつい。せっかくだからプロパンガス混合を使い適応範囲を広げたい。きれいな空気の中でいただくタバコの味は素晴らしい。しかし嫌煙権は高山にまで押し寄せている。当方は、お気に入りのライターを見つめて「ハイハイ、悪いのは私」と背を丸めてたばこに火をつけています。
2008年11月03日
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夏も終わりにさしかかりましたね。やっと涼しいお山に行けるとザックの整理をしていています。そこでザックの中の活躍している一品をご紹介。これは通年持っている「かゆみ止め」です。山でで気になることは、夏山の蚊ばかりではなく毛虫に刺されたり、山小屋でダニ・ノミ・ムカデの急襲が怖い。(笑)挙句の果てには海でクラゲなんてことも考えてしまいます。こんな時に<強い>かゆみ止めがほしいと思ったことはありませんか。一時は「掻かなければ、すぐ腫れが引く」と念じて我慢したこともありますが、なかなかうまくいきません。重層をハンドクリームに混ぜることもあきらめ市販の薬に頼っています。当方が試した中では「液体ムヒアルファEX」が心地よいです。塗った時はアルコールやメントールがそれほど強くないのですが、少し経つとジワーっと効き始めて持続時間が長いようです。使い慣れるとなかなか良い。ムヒの親子効能は他のかゆみ止め薬と一線を引く内容で、ひどい虫さされやしぶといかゆみにすばやくしっかり効きます。「ダニ・ノミ・ムカデ・毛虫・クラゲなどに刺されたときでも効く」と、ここまで多方面の強いかゆみ止めの効用が書いてあるものは他に知りません。蚊やアブにしか遭遇していませんが、かなり効くようで愛用中。かゆみを抑える塩酸ジフェンヒドラミンだけでなく抗炎症成分のPVA(吉草酸酢酸プレドニゾロン)が入っているのが特徴です。PVAは効果の高いステロイド系成分なので皮膚にダメージを与えないか、怖くて調べました。塗布後にステロイド特有の副作用が起こしずらい状態(特性:アンテドラック)に変化することがわかり安心です。またゼリータイプとリキッドタイプがあり、携帯にはゼリー状のもの、かゆみを抑える即効性は液体タイプのほうが上のようです。携帯用として市販されている「液体ムヒアルファEX」(55g・径32mm×87mm)は、35mlと大きく家族で使えそうな大容量が難。もう少し小さい容器がほしいと考えていました。秀逸ロール部分容器としては便利で携帯性の良い「ポケムヒS」というものがありました。(たまたま同じメーカー)この効き目は他のかゆみ止め同様に頼りにならないものでしたが、、、。容量は15mlで口の部分がロールになっていて、肌の上を滑らすとロールが回り液体が出る仕掛けです。キャップを閉めると、ロールも押され二重に蓋をする構造で携帯にも安心感が出るものです。「ポケムヒS」入れ物の仕様容量:15ml重量:容器6g大きさ:径20mm×80mmこの容器は使わない手はないと、「ポケムヒS 」の入れ物に「液体ムヒアルファEX」の中身を入れて使います。宿泊時のミニケアセットこれは便利なものが出来ました。(^^) 詰め替えボトルの誕生です。(爆笑)入れ物を流用して、山ぼけで間違わないように「液体ムヒアルファEX」の写しを貼っています。(笑)これで非売品「ポケムヒEX」の出来上がり。
2008年09月27日
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日本のストーブ界の雄、JSBさん のご厚意でストーブをいただいた。以前このブログでお話しした<世界最小カートリッジ式ガスコンロ e-cooker> の改良版だ。送っていたいた荷を開封した時、思わず「オオオ!」と声が出た。ただでさえオリジナルは小さいガスストーブだったが「まだまだ軽くなる」という熱意と加工技術で大改造された。細かい不要と思われる所を全部削り込んでいる。すごい、ここまでやるか?と感心する出来栄えだ。各所のオリジナル(ハンドル)各所のオリジナル(ボンベストッパー)重量はオリジナルの半分に減量。オリジナルはとても小さいと言っても、重量はまだまだ軽くはない。改良の結果オリジナルの重量と比べ、バーナー本体170gから95gそれも五徳付きとなったからびっくり。(オリジナルの五徳は別の単体で250gの物だからこの変身は驚愕に値する)ボンベ47g(11gガス含)と合わせ、合計142gとはすごい。ストーブへのあくなき追求の姿勢が余すことなく現われていた。110gボンベ+ストーブとの比較通常の小型ガスストーブ(110g小型ボンベ)と比較してもあっけにとられるほど小さいことがわかる。見れば見るほど、各所のそぎ落としや手作りの五徳(スタンド)が泣かせる。もちろんこれだけ小さいのだから、通常のガスストーブと比較して何もかもダウンサイズ。大きさ・重量だけでなく、ガス持続時間や火力は当然「ミニ」となった。しかし!何もかも許してしまえる楽しさがある。各所のオリジナル(スタンド)各所のオリジナル(火力調整)400cc程度まで沸かせるから、山で「同僚へのこけおどし」に便利とJSBさんは話されている(^^)。山での同行者へ「どうだこのミニチュアは」という脅かしにもってこいだが、やはり自宅の「マイストーブ」として飲み物を温めたり、一人用の小さな焼き物などに使いたい。机上に置いておくだけでも様になる。ちょっとこのお肉を焼きましょうと「金属板に一切れ肉をのせながら」楽しんで焼く。金属カップに入れたホットコーヒーを温めなおしたり、つまみの乾し魚をあぶるなど万能選手だ。もちろんPL法は【product liability】から【Personal liability】(笑)と化している。机上にも机上にあるこのミニストーブは傑作だ。自分でここまで加工すると机上の空論となるところだが、現実に完成させたJSBさんの熱意と加工技術に乾杯と一人お酒を楽しんでいる。
2008年09月20日
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「オベントウバコ」昔アルミ製のお弁当の中に入っていた日本が誇る「おかず入れ」がある。これは液体を完全にパッキングができるので、個体であろうが液体であろうが安心しておかずを詰める事ができる入れ物なんです。子供の時に、親の作った弁当を開ける時の楽しみ。 (ただお腹がすいていただけか?)次いで、中のおかず入れを開ける時のドキドキ感。 (おかずによって本日の運・不運が決定する感覚)一つの弁当で2回の楽しみ。 (グリコのキャラメルと似ている)(笑)当時のお弁当箱は、ドカ弁で知られる大容量の深型弁当箱や仕切りだけでご飯とおかずを分けて入れるタイプなどがありました。このおかず入れは、小さな密封型の箱を弁当箱の中に入れるように作られたものです。良質なパッキング軽量で耐酸性(アルマイト加工)で密封性が抜群。形は、楕円・長方形がある。当時アメリカのバックパッカーに大人気となった。名前はおかず入れではなく「オベントウバコ」。【東洋で宝物を発見した。極東では「オベントウバコ」と呼ばれる素晴らしいコンテナー。新しく、実用的な入れ物。つぶれない、耐酸性、水も洩らない。きれいな色のアルミ製のこの箱には・・・】延々と続く。アーリー・ウインター社(early winters)が日本から輸入して売り出したのだった。国内では弁当箱とともに売られ、ホクセイアルミニュウム(現 新日軽)社製が多かったと記憶しています。アルミの弁当箱も時代の波には勝てず、プラスチック製の弁当箱にその座を奪われました。同時にこのアルミ製のおかず入れも消えていきました。山用として「オベントウバコ」とよぶこの小さな箱は忘れ去るには惜しいもの。留め金具が素晴らしい当方、山に持っていく「オベントウバコ」は好きだ。金属特有の頑丈なるが故の頼もしさ。使い込むほど愛着の湧くいぶし銀の体がなんとも言えません。なによりその密封性はプラスチックの容器の比ではないのです。ゴムパッキング機構に加え、2方向から「パチ!」と留め具のばねで止めてしまうから、衝撃で開いてしまうなんて恐れがない。(この素晴らしい機構に涙が出そう(笑))薬箱お菓子箱(笑)誇らしげに、大人げなく語る「オベントウバコ」・・・この中にカレーを入れることもできるんだぞ。 (カレーのにおいがつくけど)・探すと1個200円もしないんだぞ。 (なかなか手に入らないけど)・ナッツ類を入れて持ち歩くのが王道なのだ。 (カラコロ音がするけど)・好きな人は、サバイバルグッツを入れるのもいいんだよね。 (あまり意味ないけど)・薬箱にもできるんだよ。 (家に置いておけ!)・踏んづけたり、ザック越しに座ってもびくともしないよ。 (わざと踏んでもしょうがない)・野菜や肉・ソーセージを炒めてバターと一緒に流し込むのも手だ。 (古!ペミカンか?)・揮発性の固形燃料ケースとして、密閉性がよいぞ。 (今はジップロックを使っているのは秘密)・・なんて話になる。全部大きさが違う当方の所持している「オベントウバコ」(笑)は、長方形や楕円形の物で119mm×63mm×22mm(54g)から125mm×92mm×31mm(88g)の6種類。この頑丈なボディーでは軽いと思うがいかがだろうか。(^^)大きい「オベントウバコ」に小分けして、数個持っていけば何種類かの食べ物が効率的に持っていける。小さいものには、小物を安心して入れることができる。深箱に入れ、蓋を取りこのまま茹でる裏技は、煮込んだ料理、ミートソースやカレーなどを入れて行く。蓋を取って「そのまま」火にかける。「ベントウバコ」が金属なので心配なく加熱ができる。やはり暖かいものは旨い。ミートソースやカレーは温めてから、わきの留め金を取っ手代りに持って(手袋は必要)こぼれないようにパスタやご飯にかけてしまう。楽なこと請け合います。留め具も高温加熱しなければ痛みません。パスタを茹でている湯の中に、ミートソースの入った「オベントウバコ」をふたを開けずに直接放り込んでしまおう、と思った時もあったが未だにこれだけはしていない。(苦笑)色も2種外国では昔からアウトドアグッツに金属製「フードコンテナー」がある。一人分にしては大きいものが多く、形や大きさが一人用には似合わない。やはり日本人だったら「オベントウバコ」でしょ。(^^)いまや幻となりつつある「おかず入れ」、もとい「オベントウバコ」はいまだ現役の機能を備えている。( と思う (^_^;) )しかし、、、いまだ使っていない「オベントウバコ」が自宅に18個ある。大人買いならぬ大人げない買い方をしたものだ。なかなかパッキングも緩くならず壊れない。どうやって使い切ろうか苦慮中。(笑)
2008年08月30日
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フッ素革命11テフロン加工(フッ素コーティング)は一般化しており、フライパンなどによくつかわれている事は、皆さんご存じの通り。またレインコートなどの撥水・表面加工にも広くつかわれている事でも有名。(耐熱性から軍事や宇宙開発にも欠かせない存在) JSBさんのブログで紹介されたタケさんの「モンベル最軽量のシェルは雨具になる夢を見る。」の記事が気になっていた。この中に「フッ素革命51」と「フッ素革命11」 が紹介され、ファスナーの防水、鍋のテフロン加工などの話が載っている。いままで焼付(専門業者依頼)が前提だったテフロン加工が、自分加工できるようになった事がうれしい。この「フッ素革命」はお手軽な物。これは山道具でも使わなければもったいない。本日はフッ素革命11 を試した感想など・・・。m(_ _)m山用の鍋・食器類には、表面が滑らかになるため汚れが付きづらく、食器汚れの拭きとりが楽になる。フライパンの焦げ付き防止にはある程度効くようだ。目玉焼きやソーセージを焼いたりして楽しみながら確認した。(^^)(焦げたチタンフライパンでも金属たわし等で磨いて表面を平らにすればコーティング可能だった。)塗布した鍋類<<使用後の雑感>>・耐熱性(-50~300℃)がすごい。山道具でもストーブまわりに有効。(一口にテフロンと言ってもその種類は多く、この製品の成分はテフロンの中でも一番耐熱性がある種類。)重ね塗りができるため、同じ工程を数回行うと効果が上がる。水溶性フッ素樹脂は人体に無害のため、鍋・フライパン・食器類に塗布できることがうれしい。アルミ、ステンレス・チタンと試した。アルミとステンレスは良いとして、チタン製品にあえて使う必要性は、ケースバイケースと感じた。チタンはもともと食品の匂いが移らず腐食にも強い性質がある。この性質をわざわざなくしても、テフロンコーティングをすることが必要な場合は、「焼き物がこびりつかない・焦げない・汚れをふき取りやすい」などフライパン等の場合だけ。チタン製カップ類などはコーティングする意味がない。<塗布前>アルミ鍋<塗布後>アルミ鍋 調理器具や食器類は、安定した効果を得るために3回以上は重ね塗りをすることが必要。何度か重ね塗りをした後、手で触れてみると油を薄く塗ったようなヌルッとした感触が出てくる。チタンフライパンの場合は、炒める等の目的もあるため他の鍋より塗る回数を増やした。金属類は自然乾燥でなくともドライヤー等使う事が出来るが、重ね塗りは1日程度乾燥時間を開けた方が良いようだ。<塗布前>焦げたフライパン<塗布後>焦げたフライパン「フッ素革命11」と「フッ素革命51」「フッ素革命11」 はキッチン回り、浴室、トイレ、ガラス、鏡、ファスナーなど”硬い”素材に使う品。柔らかいものには「フッ素革命51」という物もあるが有毒性で、鍋・食器には使えない。雨具、ザック、ファスナー、傘、帽子など”軟らかい”素材の防水加工によい。(ご紹介は別の機会に)************以前、テフロン加工についてこのブログでご紹介した事がある。テフロン・セラミック加工<トランギアメスティン> このご紹介したテフロン加工は「焼付」の方法。テフロンを高熱で溶かして付着させているので「厚み・テフロン色」の信頼感は絶大。調理器具や鍋などに対してはこの「焼付コーティング」が数段上。比較して「フッ素革命11」は簡易テフロン塗装の感は否めない。また鍋の素材が薄い場合(山用の鍋は薄い物が多い)テフロン焼付は360度という高温にするため、鍋が軟化してしまう。(快速旅團→團長様ごめんなさい。)その点「フッ素革命11」は塗布するだけなので軟化する恐れもない。また「フッ素革命11」 はコーテイングが剥がれたらまた塗ればよいという手軽さがある。(手や布で触ると剥離状態が分かる)つまり塗布にするか焼付にするかは、素材によって使い分けなければいけないと考えたい。多用途に使えるこの「フッ素革命11」 「フッ素革命51」を手に入れてから、いろいろ試すことが多く忙しい。
2008年08月24日
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コラボレーションボトル当方、ペットボトルを多用している。専用の水筒も使うが、軽く手軽なペットボトルは好きだ。ペットボトルに入った水を現地の近くの売店で購入するが、1本だけ自宅から持っていく。最近のペットボトルコラボレーションのご紹介。(笑)まあ暇つぶしと思ってお聞きください。平らなボトルは収納性が良い「からだ巡茶 450mlスリムボトル」という平たいお茶のボトルがある。はじめに見た時は「平たい形は良いが、なんと柔らかいボトルなのか。山では使いようがない。」と思っていた。(お酒用のスキット・ボトルにしたい風貌です)キャップを付け直すキャップ開時またオキシジェンオーツーなるものを試した事があった。中身の酸素水は当方の趣味に合わなかったが、そのキャップ「スポーツロックキャップ」と呼ばれるものが付いている。このキャップが優れものなのだ。(色はイエロー以外にグリーン、グレイ、透明+ピンクがある)キャップが2重になっていて、上のキャップをはずしても中身の水が出ないし、下に向けても漏らないがボディーを押すと中身が勢いよく出てくる。スポーツキャップと呼ばれている物にはいろいろある。比較すると「ポカリスクイズボトル」のように円柱の蓋を取るもの、「REI」「カテキンウォーター」などのように蓋の外周をつまんだりするもの等がある。「スポーツロックキャップ」は片手で飲むことができる構造がとても良い。内蓋の十字が見える構造を見ると上蓋は跳ね上げ式で、中蓋は薄い膜があり十字に切ってある。通常は水を通さずにいるが圧力がボトルにかかると十字の切れ目の中心が開き水を出す。飲料後にはボトル側の圧力が低いため空気が自然に中に入るのだ。分解して洗浄も可能で、長期間つかっているが耐久性もあるようだ。内蓋は三重となっている「からだ巡茶」のボトルに「スポーツロックキャップ」このコラボレーションがおもしろい。按配がとても良いのだ。この平たい形は、収納にはとても便利で場所を取らない。「スポーツロックキャップ」のキャップを取り、ボトルの側面を押すとピューーと水鉄砲のように水が出る。なんというめぐりあわせだ。(笑) 飲んだ後には、勝手に空気をボトルに入れてくれるのもありがたい。口を付けずに水をいただく。慣れるととても快適なシステムだ。汚い話ではあるが、むすびを食べながら水を飲むと、ボトルの中に海苔が漂うなんて事もなくなった。(笑)行動用昼食ナッツ類を食べていると、カスがいつの間にか飲んでいたボトルに入る事もなくなった。これって衛生的?(笑)口をつけないで液体を飲む方法は、スペインワインをいただく時の「ポロン」(ワインのデキャンターで口に注ぐ形のグラス)の飲み方と似ている。ワインを入れた方が良いのではと横道にそれてしまいそうだが、「ポロン」の構造は酸化を防ぐ効果もあるというのだから、このコラボレーションも効果が出るかもしれない。ボディーを押すと勢いよく水が出る通常のボトル径に共通なので、他の好きなボトルをいろいろ探すことが可能。プラティパス(袋状のボトル)とも相性が良いが使用すると使いずらい。この辺は好き好きだが。浄水器バージョンそして、「スーパーデリオス」の先の部分(本体)だけを携帯しておく。山での湧水の場合、「飲料可」と書いてあるものの「ホントか?」と思う時がある。いやな予感がした時は先端をスーパーデリオスに替えてしまう。「信じた俺がバカだった」と山中で腹を壊すより、安全策をとりたい。なにせスーパーデリオスは圧力がかからないと浄水できない機構だから、側面を押すことのできる「からだ巡茶」のやわらかいペットボトルとの相性がとても良い。(飲んだ後、キャップを緩めて中に空気を入れる必要がある)「スポーツロックキャップ」と同様に上にかざし口に向けて押すとそのまま浄水された水をいただくことができる。緊急用としても、安心できるセットか?。(^^)安上がりなコラボレーションペットボトルができたと一人うかれている。(笑)
2008年08月17日
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PITORCH COOKER当方はアルコールストーブが大好きだ。山に持っていく時は、軽く・機構が単純な事が良い。またガソリンやガスと違ってアルコールという携帯・保管が楽で、ススも出ないという事も好きな理由。ガソリンやガスストーブと比較して炎の力が弱いので風防が必要となるが、風から炎を守る知恵を絞る事もまた楽しい。このアルコールストーブの世界はとても深い。自作する方のなかにJSBさんという方がいる。(アルコールストーブ界では神様のような人)ココログにも簡易な説明がされている。JSBさんとお話しする機会が出来てから、当方もアルコールストーブを自作するようになった。当方の場合、工夫すればするほど良い物より駄作がどんどん生まれるが。(^^)その世界の方にもう一人 T-z_stove さんというすごい方がいる。実践的なアイデアをもとに手抜きなどなく各所に気を配った作品。もともとこの方は加工技術のプロだから、作りがとても優雅で美麗に仕上がっている。自分で作るより出来栄えは数段上で、作品を譲っていただいた事もしばしば。このアルコールストーブの世界の方々と知り合う前に、市販アルコールストーブを使っていた。質実剛健・実用的・安心感を優先して選んでいた。6本の火勢こんな感覚で選んだアルコールストーブの一つにパイトーチがある。現在は、株式会社テックジャムという会社が販売している。旧販売社名は株式会社パイトーチ、理工開発株式会社などの名前が挙がる。このパイトーチは、アルコールを高熱で気化させてその圧力で噴出(炎)する高性能な芯が特徴。1本~3本芯のバリエーションがある。燃料は別のボトルに入れていく方が無難で、炎の調整が基本的にはできない。(アルコールストーブ共通)パイトーチの火勢・熱量は芯の数に比例する。ハイレベルの火勢でありながら燃焼音がしないという事は特筆できる。収納時五徳・風防を下げる(高さ100mm→74mm) <<1芯>>アルコールランプ (パイトーチ) SSは実験用の物で当方は未購入。<<2芯>>パイトーチトラベルPITORCH (TRAVEL) はトレッキング用に設計された。2芯のパイトーチ SDが本体。1芯より2倍の火力を備え火力、火勢も素晴らしい物となっている。山関連の本には、風対策をするとスベア123と同火力と評価した人もいるほどだ。歴史が古くこの2芯タイプは数種類の小さなポット兼ケース200cc・400cc(この容量も鍋・蓋の分割割合が時代により違う)が付属している。また五徳(鍋を支える物)兼風防も数種類あるが、時代ごとに堅牢なものから軽量簡易タイプに変更されている。PITORCH (TRAVEL)ポット兼収納ケース直径95mm・高さ110mm本体直径80mm・高さ85mm(五徳含)重量は110g(五徳含)説明書には400ccのお湯が約5分で沸騰。タンク容量120ccで連続1時間の燃焼とある。<<3芯>>「パイトーチSSS」PITORCH (SSS)火力は1芯の3倍。基本的な仕組みは変わらないがやはり時代とともに数種類のバージョンが存在した。またその風防も重厚な稼働式から簡易固定式に変わっていく。この火力と燃料の容量はソロ用ではなくパーティー用と考えられる。TRAVELより径が一回り大きくなる。芯が付いている蓋はトランギア・アルコールストーブの蓋の径と同じ。携帯時は「パイトーチSSS」の蓋を取りはずしてトランギアの蓋をするとよい。携帯性が飛躍的に良くなった。アルコール容量は250ccで1時間程度の燃焼をする。400ccの水が4分程で沸騰する。トータルの安心感はPITORCH (TRAVEL)よりPITORCH (SSS)の方に軍配が上がる。<<3芯 可動風防・クッカー収納型>>パイトーチ系の全盛時の品は、DORIKA・PITORCH:パイトーチクッカー(PITORCH COOKER)だ。パイトーチ3芯で、本格的な可動風防、堅牢な着脱収納式五徳、そして2種類の蓋付きクッカー兼ケースセットがある。このセットで2人程度の料理が可能。五徳の収納穴とセット溝五徳収納時芯が付属する蓋は、五徳のセット盤となっており、盤の固定穴にセットして使用する。収納時は、燃料タンク横に五徳の足を沈める穴があり、ここに五徳を収納する(高さが低くなる)。風防(低) 風防(高) 五徳のセット盤にもう一つ、風防固定用の穴がある。二重となっている風防の外側を付属の金属棒で<回す>と、斜めの溝にそって外側の風防が持ち上げられる。3種の高さに変えることができる構造となっている。3か所の風防固定部分があり、風の強さに合わせ調節ができる。また風防を下げて再度点火することができるので有能なもの。この風防の考え方は素晴らしい。風の状態に合わせ、高さを変えることができれば、鍋への加熱もだいぶ違う。自作の風防でも、この構造を真似てみたい。パイトーチクッカー本体直径118mm 使用時高さ100mm(収納時74mm)305gケース兼用の鍋はアルミ製で、大型鍋:直径145mm 高さ70mm+蓋12mm 131g(蓋含)中型鍋:直径125mm 高さ65mm+蓋15mm 100g(蓋含)の2種の蓋付き鍋となっている。中型鍋に本体を収納。もちろん大型鍋なしで携行してもかまわない。600cc沸騰 パイトーチクッカーは、世界のどこでも燃料(アルコール)が手に入るため、これ一つあればどこへでも行けると思わせる楽しい品。使いこなすと、無音で火力もあることから安心感があり、山中での雰囲気にとてもよく溶け込む。現在のガスストーブは、軽く火力も使い勝手もすばらい進化を遂げている。しかし精神的な山行(自然を楽しむ登山)では、性能一辺倒では味気がない。パイトーチクッカー等の3芯系アルコールストーブは実用性が高く、「焚き火と共通の雰囲気」を醸し出す愛すべき道具と感じる。
2008年08月09日
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当方は、以前から出張が多い。国内の地方への出張時、仕事が終わりホテルでテレビだけで過ごすのはすぐ飽きる。このため夜な夜な外にくり出す。小粋な日本料理の店や雰囲気の良いバーにあたると、今回の出張は正解となる。またその地方の名物にも舌鼓を打つ幸せ。時間もゆったりと流れ気分も落ち着き、心の洗濯となることもある。海外も似ているが、夜な夜な街に繰り出す前に・・・まずは安ホテルにチェックインした時、冷蔵庫があれば浄水器を使って氷の水を入れ替える。水に気を付けても、氷にあたることが今でもあるという。当方はウイスキーのロックを部屋で飲むので、気分的にいつも実行している。その他オートドアか、非常口はどちらか、冷房は効くかぐらいの確認はする。(安ホテルでもひどいホテルには当たったことがないが)安ホテルゆえ公衆無線LANが来ているかどうかの有無は無駄なのでしない。(笑)昔は壊れた風呂の栓の代わりとしてゴルフボールを持っていく人がいたが、今時当方はそこまではしない。仕事が終わり、雇ったガイドや仲間たちを返した後は、ジャンパーに着替えて夜一人で外に繰り出す。つたない当方の英語で通じなければ、後は身ぶり手ぶりで事足りる。東南アジアではデパートのトイレでピストル強盗や夜の繁華街で暴利な店にも遭遇したが、未だ一人で飲み歩くのがやめられない。しかし、出張はやはりさみしいものだ。ホテルに帰るとすぐには眠れない。やはり環境が違うと人間は緊張するのだろうか。そんな時の身の回り品のご紹介。 *************** 愛用の旅行グッツ *************** ナショナル ディスクドライヤー(141g) ヘアードライヤー(変圧器内臓):ナショナル ディスクドライヤー EH624サイズ:約幅11cm×高さ8cm×厚さ3cm 重量 :141g(コード別)これは以前からある定番のドライヤー。変圧器り替えなど簡単にできることもさることながら、他のドライヤーと違いとても薄く丈夫。一回り大きい同一製品もある。スゴ軽mini (100g 日傘兼用として奥様用)折りたたみ傘:超軽量折畳傘 スゴ軽mini 超軽量<スゴ軽mini> 三段・UVプロテクト付サイズ ・直径 :約90cm ・収納時:約21cm ・重量 :約100g・傘の骨:6本この折り畳み傘は、100gと軽いので5本所有している。ビジネスバック、山行のザックにも同一の品がいつも入っている愛用品。 U.L.ウィンドジャケット(73g)撥水ジャンパー:モンベル U.L.ウィンドジャケット 収納サイズ :6×4×9cm重量 :73gもともとは山用に購入したものの、撥水性があるが透湿性がないので運動量の少ない海外旅行用の非常用として携帯している。とても軽く、色合いも渋いので仕事が終わってホテルから抜け出す時などラフな雰囲気でよい。スーパーデリオス(58g)携帯用浄水器 : スーパーデリオスサイズ 高さ233mm×幅70mm×奥行き50mm 折畳可重量 :58g 海外では、水道水にも気を使う場所がある。水道水の浄水に使う。この手の浄水器は、宣伝のように泥水を浄水しているとすぐ詰まる。水道水専用として使うから長持ちする。ミネラルウォーターが切れた時などすぐ使えるのが良い。重量もほとんど気にならない程度。ブラウンシェーバー 375(132g)電動シェイバー:ブラウン ポケット ツイスト プラス 375サイズ :110mm 50mm 20mm重量 :132g(電池込)当方の髭は濃い。1週間も剃らずにいたら「立派なお鬚」になってしまうほど。携帯用の電動ヒゲ剃りは、たくさんの種類がある。当方はブラウンが大好き。深剃りもきくし剃り残しもない。シェイバーだけは外国勢の経験豊かな剃り味が勝り、日本製品は全く及んでいない。この電池式の携帯ヒゲ剃りは、もちろんブラウン製。(OEMだがとても良い)あまりにも素晴らしいもので、あと何個か頼もうと思った時には同一製品は消えていた。その他、スモークエスケープ(34g)圧縮袋(20g)懐中電灯、方位磁石などお気に入りは話しが尽きない。なにしろ軽薄短小と愛着を優先して選ぶ。 *************** *************** 出張先でホテルに戻ってから、口さみしいことも多い。お酒だけでなくチョットした時コーヒーなどの飲み物が欲しい時がある。そんなとき湯沸かし器があれば便利と思う。国内のビジネスホテルは湯沸かし器が室内にあるところが多い。しかしポット(魔法瓶系)が置かれているとつらい。湯が湧いていないのだ。ホテル系ならまだいい方で、日本の旅館系はポットだけ置いてある所が当たり前となっている。国外は湯沸かし器設置の発想がほとんどない。ルームサービスでお湯を頼んでもぬるい時がある。もう一度熱い湯を頼むとチップばかりが飛んでいく。当方が泊まるホテルはそれなりの安ホテルだから。衛生面からもお湯を沸かして「煮沸」したい時がある。こんな時ほどお湯が手に入りずらい環境(安ホテル)。そんな事から、重くとも携帯湯沸かし器を持っていくこととなった。コンパクトセラミックヒーターAVA(200g)手軽な湯沸かし器には、ヒーター本体をカップに入れて加熱するタイプがある。ミニクッキングヒーター(90g)は40年以上の歴史ある物。しかし構造が単純すぎて、誤った使い方をするとすぐ壊れ使い物にならない。今はサーモスタットのついたコンパクトセラミックヒーターAVA(200g)を愛用している。湯量は250cc程度が限界で、お茶・インスタントコーヒーぐらいと使用範囲が狭く使い勝手はいい方ではない。「コンパクトセラミックヒーターAVA」の難点は、ヒーターまわりは沸騰するが、水全体は90度程度で電源が切れるため長時間の沸騰ができない。つまり短時間で切れることは煮沸を目的には使えないという事になる。湯沸かしポット(500g・490g)SANYOトラベルポット 電圧自動切換U-TR500AV 沸騰可能容量500ccサイズ :170mm(H)×145mm(W)×80mm(D)重量 :500g(蓋・コード込)SANYOトラベルポット 電圧自動切換 U-AVA353 沸騰可能容量350ccサイズ :149mm(H)×145mm(W)×80mm(D)重量 :490g(蓋・コード込)同社の現行品横型トラベルポット ポット、ヒーターセパレート式 U-AVA500Fが730gであるのに対しU-TR500AVの重量は500g(蓋・コード込)と旧版だが現行のポットより230g程軽い。熱源を取り外しポット内に収納できる事と引き換えにはあまりにも重くなった。この他のポット型には、ボディーが耐熱プラスチックの軽量版も出ているが、愛着度と強度がいま一つ。やはり持ちだすタイプはU-TR500AVが一番か。こんな事から海外ホテルで長期滞在の時は、無理してU-TR500AVを持参している。一番軽いといっても重い。しかし電圧調整は自動で沸騰してからの使い勝手も良い。またこの薄さ80mmが旅行用のバックに入れやすいことも見逃せない。ホテルに戻って、寝付けない夜など「ティータイムのおままごと」を始める。深夜となれば、なおさらルームサービスでお湯は頼みずらいから、深夜に使う湯沸かし器はたのもしい。持参の湯沸かし器でドリップコーヒーを楽しむ時間が持てることはとても良い。部屋の中がコーヒーの香りに包まれ、窓の外の夜景を見ながらもの思いにふけることができる。また小腹がすいた時などのカップラーメン類を作ることが可能という事は、大食漢の当方は精神衛生上良いかもしれない。(^^)
2008年07月27日
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日本手ぬぐいは、バンダナの日本版ともいえる伝統のある日常品。前に素晴らしい山用のグッツとして紹介した。今回、究極(笑)の日本手ぬぐいをご紹介。まず、対抗するバンダナと比較しながら日本手ぬぐいの特徴と使い方を再点検しその使い勝手を確認します。いろいろな素材★バンダナヒンディ語のバンドゥヌ(bandhnu=絞り染め)の語が語源。初めはシルク製で縞や丸い絞り染め模様のついたものだったが、柄は漫画的なものやアートなプリント物が現在主流。バンダナのサイズは、大小あるが一辺が52cmの物がいろいろ流用できます。大きさ ~52×52cm 84×84cm(大判)素材:綿(一般的な素材)その他の素材もある。ガーゼ系は吸水性はあるが速乾性ゼロガーゼタイプの綿(肌ざわりが良いが乾きが遅い)、オーガニックコットン(肌ざわりが良いが携帯性が悪く乾きが遅いので山には不向き)、他にキュウプラ ポリエステルなど。価格:100円~化学繊維で乾きが早い物は、タオル的使用ができない物がある。泡立たない・体を拭くと滑ッて使いづらい事もあるのでアイデア商品には注意。バンダナの特徴は、正方形。日本手ぬぐいと比較しての違いは、若干厚めの布というところでしょうか。★日本手ぬぐい大きさ 90cm×約35cm ~100×34cm素材:綿(一般的な素材) 麻(リネン) ガーゼ 変りネタでは超撥水風呂敷のような材質もある。価格:300円~1500円33cm×90cmの木綿の布が基本。原則薄い綿の長方形の布。以前は端を処理したが<端のほつれに日本の伝統が>日本手ぬぐいは、端がわざと未処理です。端からほつれてしまうことが気にかかる人がいます。以前、当方も自分でミシンをかけて処理したこともありましたが、そのままでも使い込むと端のほつれは気になりません。日本手ぬぐいがいちばん <山に日本手拭> を掲載した時には端の処理(ミシンをかけて)をしていました。しかしその「ほつれ」が山での緊急時に必要な部分と気が付き、今ではそのままにして使っています。よく知られていることに、日本手ぬぐいは乾きが早いことがあります。端が「ほつれたまま」になっているがここが伝統の技。日本手ぬぐいを干すときにはここから滴が垂れ、一番最後まで濡れている端の乾きが早くなります。またほつれは数回使っているうちに糸が出なくなるのです。(何回か糸を手やハサミで処理する)使い込んだ日本手ぬぐいはこれだけでも愛着が出始めます。もうひとつ。端を処理していないために縦に手で簡単に裂くことができます。下駄の鼻緒を作っている時代劇を見た事ありません? 指で簡単に裂ける――――――――――――――――――和服の美人が下駄の鼻緒が切れて困っているとき美人を肩に掴まらせ、腰から手ぬぐいをさっと抜き口にくわえてビィーと破く、素早く鼻緒を付け替えて「ではごめんなすって」と去り始めると、後ろからその美人は「あの!お名前を・・」と・・・ とは怪しい隊長さんの話。(笑)――――――――――――――――――また、出血しているキズ口を日本手ぬぐいや和服の端を破いて血止めに使ってた場面は数多く見ました。現実に、昔から必要な幅に裂いて包帯や血止の紐として使われていました。自然素材でありながら乾きが早く、山での緊急時に必要な幅を手で裂ける布は日本手ぬぐいだけかもしれません。<体が洗いずらい・拭きずらいって本当?→嘘です>体を洗いづらいと話す人もいるが、使い込む程に洗う時の感触は良くなります。洗剤の泡立ちも格段によくなります。またお風呂上がりでさえ、体をふくことは昔から皆やっていました。しかしバスタオルではないのですから途中で手ぬぐいを絞ること。(^^)この程度でほつれなくなる★違いが出る使い方<日本手ぬぐい有利>(やったことがない項目入れちゃいます)包帯の代わり(大きさ、部位によってはバンダナ不可)腕を骨折した時の腕吊りベルトの代わり風呂敷の代わり袋の代わりねじってロープ(細引きや補強用)代わり冷えたペットボトル飲料を包む(長い方が有利)袋状にし、山の恵みや薪を運ぶ籠代わりインナーシーツ代わり(汗の多い所の部分)メダカ・クチボソすくい(冗談ではない)松明の芯手漕ぎボートのアンカー袋<バンダナ有利>(やったことがない項目入れちゃいます)ハチマキ(後頭部の結び目はバンダナが小さくできるが、日本手ぬぐいで作ると大きくなる)コーヒー豆を入れて岩にぶつけて豆を砕く(布が厚くバンダナが有利か)コーヒーフィルター代わり(やったことがないが、イメージはバンダナか)ファミリーキャンプ時のランチョンマット(アウトドア気分を出すためにはバンダナだ)タープやテントの張り綱に結んで目印(家族の受けはやはりバンダナでしょう)手首の汗止め(日本手ぬぐいでは大きすぎるかも)車のヘッドレストカバー(柄から言ってバンダナでしょ)など、日本手ぬぐいやバンダナではどちらでもできますが使い勝手を比べて見ましたが、皆さんの感想はいかがでしょうか。<その他共通>(やったことがない項目入れちゃいます)手を拭く、汗を拭く、マスク(ほこりよけ)、マフラー、帽子代わり、首の日焼け止め、額の汗止め、水の汚れを漉すフィルターの全段階で使用、魚を掴む時(滑らない)、食事の砂埃よけ、スカーフ、ロープを木に巻く時の保護、食用油利用のランタンの芯結論は大きさ・形・厚さが違う事から使い勝手の違いが出る。好き好きだが、薄く乾きが早く携帯性もよいことから日本手ぬぐいが好きです。ここ数年アウトドア関連のお店でも日本手ぬぐいが販売され始めた。しかしその販売に真剣さはない。売っている人が使ったことがないのか。そのまま日本手ぬぐいを山用品店に置いて売れるとは思えない。山での使い方をもっと広めてほしいと思うのだが。想像するに、日本手ぬぐいが一般化しない理由の一つは、<柄>だ。あの模様だけは何とかならないか。多種の柄があるが、洋風柄のバンダナが勝っている。山の頂で、首に「色刷りの歌麿」が見えたら、その人には近づきたくない。日本画的な、大柄人物像や駒・だるま・動物・魚・植物・豆絞りなどはいかがなものか。日本手ぬぐい=日本画 の発想は固定観念が強すぎる。無地の日本たおるは山の感覚つまり、風呂屋で日本手ぬぐいは似合うかもしれないが、洋風のスタイルで登山する時にはその柄は似合わないという事だ。和テイストの柄は確かに「粋」なもの。しかし場所によりけりだと気が付いて欲しい。当方日本手ぬぐいに西洋風の柄を頼もうと考えた。調べるとプリント依頼は最低50枚単位だが、、当時真剣に印刷するなら何が良いか考えた。ロープの結び方・忘れものよけ装備一覧・山の花・食べられるキノコ・緊急連絡先・レスキューマニュアル・野生動物の足跡・カモフラージュ など一枚なら欲しい物は多くある。一枚ものなら日本手ぬぐいの絵柄を自分でプリントする教室もあった。現在まで縁がない。しかしそこまでして西洋柄にする意味があるか?とも感じてやめた。市販の細かい図柄の物で一時紛らわしたが、やはり日本画がいけない。風呂に入っていた時、タオルを見た。日本手ぬぐいと同じような大きさだが、柄がない。タオルには柄がないのだ。マフラーにも柄がない物が多い。このことから、日本手ぬぐいにも柄がない物でもよいのではと考えた。結論は、山では柄のない日本手ぬぐいが抵抗なく使える。いや使い倒せる。友人と山に登っても不自然さがなくなった。それまでは「それ日本手ぬぐい?」とよく聞かれるのだ。(≧▽≦)いちいち日本手ぬぐいの良さを説明しなくともよくなった。日本の山には、日本手ぬぐい。それも日本手ぬぐい 柄なしがベストという事となる。(笑)無地の日本手ぬぐいは、見た目は和洋折中。単色は逆に粋さえ感じる。ブルー、紺、クリーム等、皆とても山との調和さえ感じる。また白はタオル的感覚。裂いてみると包帯そのもの。そして無地は値段が安いところが魅力。どんどん惜しげなく使ってしまえるのがすごい。汚れるのが当たり前のグッツだが、汚れたら鍋拭き・掃除用として最後まで山で使ってあげましょう。・・・やっぱり日本人は日本手ぬぐいだろう。*****************皆さんの日本手ぬぐい・バンダナの使い方をお教えください。お待ちしています。
2008年06月29日
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3種比較山で使うストーブは、一般的にはガスが多い。その利点は、・ ガソリンストーブより軽量・ 使い勝手が楽・ 高火力(昔はひどかったが)・ 冬用のボンベが出て低温にも強くなったこのことから、いまでは山屋のほとんどがガスを使っている。ガスストーブは直結型と分離型がある。直結型は、ボンベの上に直接バーナーをセットするもので軽量化が図れる。分離型はホースでバーナーにつなぐため低い位置で安定感が魅力。 3種比較(収納時) お手軽は直結型。軽い方が良い。各社の膨大な数のストーブは一長一短があり選択に迷う。ここで、直結型で100gを大幅に下回っている特徴ある3種類を比較してみた。ギガパワーストーブチタン「地」 スノーピーク ギガパワーストーブチタン「地」●サイズ本体:φ106×67.5mm 収納:46×35×82mm●材質:チタン、アルミ、ブラス●重量:74g●出力:2,500kal/h● ガス消費量:210g/h 参考風防:ウインドスクリーンS サイズ:118mm、高さ15mm、重量:57.5g風対策:単体では風に弱い。オプションの風防の性能はすごいが重くなる。安定性:この中では一番高さが低い。また五徳が4本で安定している。火力 :2,500kal/hは今の時代には少なく感じるが十分に使える。 バーナー部分が横に広がる炎となっている。収納 :四角柱に近い形にたたむ。ケースが必要。10年ほどお世話になったが、風対策が辛い。発売当時は軽さに惚れたが、オプションの風防を付けるとそのぶん実質57gほど重くなる。この風防は素晴らしい性能ではあるが、畳めないので鍋底に入れるなど工夫しなければならない悩みもある。またオートイグナイターを付けていないタイプでは、風防を付けると火が点火しずらくなる。 CRUX(Optimus) CRUX(Optimus) 廃番●使用時サイズ:直径110×高さ76mm(カートリッジは除く)●収納時サイズ:縦84×横57×高さ31mm●スタッフバッグサイズ:直径100×高さ15mm●重量 :87g(本体のみ)●最大出力:3000kcal風対策:燃焼部分が大きく、なべ底に近いため風に強い。安定性:オーソドックスな三本脚。火力 :3000kcalで、大型で平らなバーナー。鍋に対して熱効率が 良い気がする。収納 :ガスカートリッジ(ボンベ)の底のへこみに収納される。大型バーナやヘッドが横にして畳めることは好感が持てるがそこまで。ヘッドが畳めることで機構が複雑になっていることは、メンテナンスをしないと問題が出そうだ。スノーピーク ギガパワーマイクロマックスウルトラライトスノーピーク ギガパワーマイクロマックスウルトラライトGST-120/ギガパワーマイクロマックスウルトラライト●材質 :チタン・ステンレス・アルミ・ブラス●サイズ:使用時:ゴトク径Φ125/90×81(h)mm、 収納時 :67(W)×34(D)×80(H)mm●重量 :56.0g ●出力 :2,800kcal風対策:五徳が風防の役目をする。一方から風が吹くと他三分の二の 部分へ風がいかない設計。安定性:3本の五徳。径が大きく大きな滑り止めが鍋を思いのほか安定 させる。火力 :2,800kcal。改良され鍋の近くから加熱。収納 :チタンの五徳を移動させ厚みをなくして収納。56gが泣かせる。全体的のオーソドックスな作りだが、少しぐらいの風の時にはこのまま使用することが可能。五徳の作りは安定感があるがバーナー位置が高い分気を使う。五徳兼風防~「ギガパワーマイクロマックスウルトラライト」の雑感~ギガパワーマイクロマックスウルトラライトはいろいろなブログでもその軽さの紹介が出ている。購入して驚いた。軽さだけではない多くの魅力があるとびっくりしたのだ。とにかく加工がしっかりしている。56gなのに『軽い=チャチな作り』の図式が無いのだった。五徳はチタンを採用している。一人用の大小の鍋でその五徳の安定性を試したところ思いのほか良い。大きな滑り止めとなっている凹凸は素晴らしい安定性を保っていると気付く。五徳の径は他の折りたたみ型より大きく延長できる所もうれしい。当方が一人で山に持っていく鍋で一番大きい1.5Lの鍋まで余裕でカバーする。いやもっと大きくても問題がないと思うが。火力は十分特筆に値するのは、五徳とバーナーの形状から「単体」でも風に対抗するという事。(プリムスP-153と類似の機能)五徳が縦にバーナ部分を3分割している。だから一方から風が強く吹いて三分の一の部分は風に流されても、五徳の「壁」が他の部分を守り、残り三分の二の場所で大きな炎を演出する。風が強い時は、「風防の達人」の方法でアルミフォイルを鍋から垂らす事で対応が十分できる。携帯性のよい形状、超軽量、しっかりした作りのこのバーナーは合格!。(^^)56gと常識をはるかに超えた軽さ、そして風対策まで考えられたガスバーナー。スノーピーク恐るべし。渾身の一品と思う。ガスストーブは大きな開発の余地はないだろうと思っていたが、面白い品に出会えたと喜んでいる。
2008年06月15日
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