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新政酒造の公式Webサイトには、6色の新政Colorsが掲載されています。アッシュ、アース、ヴィリジアン、コスモス、ラピス、エクリュ。6色のうち、ラピス(美山錦)とヴィリジアン(美郷錦)は遠くない将来にいったん姿を消すことが蔵元からアナウンスされています。(鵜養作付け分布図2021)The World of ARAMASA より各銘柄の色とリンクした原料米の作付けをやめるからです。美山錦は昨年の作付けはありませんでした。出荷がなくなるのは、ラピスは数ヶ月以内、ヴィリジアンは2~3年後でしょうか。加えて、ヴィリジアンの代わりに「タンジェリン」の復活が示唆されています。タンジェリンは、かつて「吟の精」という原料米で醸造されていました。ヴィリジアンの原料米である美郷錦にかわり、「奥羽260号(フクノハナ)」が採用される予定です。色は、ヴィリジアンでなくタンジェリンを引き継ぐ形での登場となります。<フクノハナ/吟の精の系譜>【系統図引用元】 (c)著作権 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 次世代作物開発研究センター イネ品種データベース検索システム(新政酒造 グリーンラベル / ヴィリジアン / 緑やまユ)吟の精は、「美山錦」の孫にあたり、美郷錦は、美山錦の子にあたります。新政酒造の原料米として「美山錦」の取り扱い見直しがおこなわれた際、直系の一族はすべて排除の方向になったようです。蔵元の美学・こだわりですかね。(「美山錦」で醸された 新政酒造 ラピス / 新政 x 松本日出彦 / 青やまユ / ラピス中取り)新政酒造では大まかにいうと次のことに取り組まれています。・地域性に富んだ原料の選択(県産米の採用、低精米により栽培方法や原料米の特徴を反映させる)・生酛に代表される伝統的製法の復活・木桶や蓋麹といった伝統的素材の復活大手酒造会社と同じことを行っていたら先細ると考えてのビジョン・戦略だと思います。自社米を無農薬で育てる鵜養モデルは興味深く見守っています。飲み手は、美味しく、幾ばくかの個性を持って醸されたお酒に飛びつきます。嗜好品に払える対価は人それぞれでしょう。飲める量も人それぞれです。新政酒造のお酒を購入するのに、定価ベースであれば高いとは思いません。ただし人気が出過ぎて購入しづらくなり、昨年発売された十周年記念酒などの限定酒は酒販店への貢献度(購入量・金額など)で購入希望者がふるい落としをかけられているようにも感じます。少し古くからの新政ファンではありますが、ふるい落とされてしまいそうになります。体調との兼ね合いもあり、アルコールばかり摂取していられません。新政酒造のお酒は、日本酒の中では低アルコールで、実に私好みではあります。世間で言われる『新政のお酒ばかり買っていると嫌がられるよ。ほかのお酒も買わないと新政売ってもらえないよ』この意味は十分わかります。コロナ禍で酒販店も大ダメージを受けていますから。飲み会の少なくなった昨今、個人で消費可能な量以上のお酒を購入しないと新政酒造のお酒が販売していただけないのであれば、適量をたしなむ古参のファンは静かに身を引くしかないのでしょうね。生酒のNo.6の購入にこだわらなくても、新政Colorsの酒質が向上した今は、Colorsを定価で売ってもらえれば、そっと新政を楽しんでいきたいと思います。昨年は、No.6十周年記念酒を追いかけて、いささか疲れました。(酒販店も殺到する問いあわせ対応に疲れたのではないでしょうか)蔵元の意向により、多くの特約店で新政酒造のお酒が店頭に陳列されることがなくなっていますが「新政Colors」だけは、買いやすいままであってほしいと切に願います😌#新政酒造 #新政カラーズ #新政Colors #新政ヴィリジアン #緑ヤマユ #美郷錦 #新政グリーンラベル #吟の精 #フクノハナ #陸羽132号 #改良信交 #美山錦 #亀の尾 #あらまさ愛【関連記事】・美山錦 「新政酒造 ラピス」終売アナウンスによせて ・陸羽132号(愛亀) 宮沢賢治「稲作挿話」 農民藝術概論・新政アース・新政No.6 Yタイプ ・ホワイトデー 愛○で作られたお酒を購入・新政酒造 No.6:Dix ans - Noël 2021 フェイクボトルを作ってみた・新政No6 ダイスケリチャード type (10周年記念酒 第1弾) 買えずヴィリジアンの原料である美郷錦につきましては、あと二、三年は作付けは続きます。秋田生まれの酒米であるフクノハナという米の種子を、ジーンバンクからいただいて増やしていますが、まとまった数になるまで、しばらくかかるからです。— 新政酒造 佐藤祐輔 (@aramasayamayu) October 22, 2021昨日のライブ配信でラピスとヴィリジアンについてお話しさせていただきましたが、補足させてください。ラピスは昨年の植え付けゼロで、今季の刈り取りはありません。ただし在庫はあるので、来年2-3月くらいまではリリースしてゆきます。— 新政酒造 佐藤祐輔 (@aramasayamayu) October 22, 2021 (よろしければクリックお願いします。)【2021年】鍋島 大吟醸 兵庫県特A地区産山田錦 720ml [化粧箱入] (富久千代酒造)(佐賀県)澤屋まつもと 守破離(しゅはり) 秋津地区山田錦 SAIDO 720ml 松本酒造 日本酒 地酒 京都府 伏見東洋美人 ( とうようびじん ) 播州愛山 純米大吟醸 特吟 720ml / 山口県 澄川酒造【 4203 】【 日本酒 】【 ハロウィン 贈り物 ギフト プレゼント 】
2022年01月07日
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新政酒造アッシュ(水墨)の原料米である「亀ノ尾(亀の尾)」は食用米でありながら酒造米としても注目を浴びています。(「亀の尾」で醸された、新政酒造 水墨(アッシュ))「亀ノ尾」は1893(明治26)年に山形県の民間育種家である阿部亀治氏が冷害の田に植えられていた「惣兵衛早生」から偶然見つけた3本の稲穂を育種して世に広めた米です。在来品種である「惣兵衛早生」のうち寒さに強い個体を数年かけて育種しました。亀治氏は俳句もたしなみ、俳号を「花酔」と称していました。「思うまま 道はかどらぬ 稲見かな」この俳句は、けっして容易くはない育種を表現したものなのでしょうね。4年の歳月を費やし収量を増やしたものが「亀ノ尾」です。亀治氏の一文字を受けて、亀ノ尾と称されました。「亀ノ尾」の特徴は寒さに強いことであり、初めは食用米として栽培されていましたが、酒造米としても優れている事が判明し、酒造用として採用される事になりました。「亀ノ尾」は、漫画「夏子の酒」で復刻された米のモデルでもあります。 (山形県庄内町 亀治翁頌徳碑)『水稲品種「亀ノ尾」の創選明治26年(1893年)、亀治が26歳のときです。 この年、山形県の稲作は不良で、稲の倒れた状態があちらこちらで見られました。あるとき、庄内町肝煎中村(旧立谷沢村)にある熊谷神社にお参りに行った亀治は、冷害でほとんどの稲が被害を受けている中で、1株から元気に実を結んだ3本の稲穂を偶然に発見します。亀治は、この3本の稲穂を譲ってもらい、この籾を原種として研究に研究を重ね、4年をかけて新しい品種を生み出しました。明治30年(1897年)に誕生したこの新水稲種が「亀ノ尾」です。「亀ノ尾」の特徴は、他の品種と比べて茎が長くしなやかで、風害に対して比較的倒れにくく、害虫にも強くて穂が出てから実るまでの期間が短い品種でした。 しかも、多くの肥料を必要とせずに、安定した収穫が可能でした。その後も、亀治は実った稲から優秀な稲穂を選び出すことを毎年行って、種の劣化を防ぎました。』(引用元:Navi庄内町 庄内町人物伝 阿部亀治)亀の尾、陸羽132号(愛亀)の系統図【系統図引用元】 (c)著作権 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 次世代作物開発研究センター イネ品種データベース検索システム耐冷性は強く。多収で食味が良く、飯米として東日本に広く栽培されました。コシヒカリ、ササニシキ、にも亀の尾の血が流れています。【系統図引用元】 Navi庄内町 庄内町人物伝 阿部亀治(山形県庄内町 秋の田園と風車)【関連記事】・新政酒造 水墨(アッシュ)2020 出荷、今が飲み頃です ・新政colors「アッシュ(水墨)」装いも新たに発売(Morning Bell) ・新政酒造 水墨(アッシュ) 「亀の尾」 ・新政酒造 No.6十周年記念酒 第6弾 7年目のクリスマスタイプ ・新政酒造「No6・10Yesrs 999段の石段」赤神神社五社堂が由来?!・新政酒造 No6 クリスマスタイプ 2020 過去最高の仕上がり【参考リンク】・Navi庄内町 庄内町人物伝 阿部亀治 (よろしければクリックお願いします。)楽天トラベル 東北旅行
2021年11月30日
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(「美山錦」で醸された 新政酒造 ラピス / 新政 x 松本日出彦 / 青やまユ / ラピス中取り)目次 ※作成中・まえがき・美山錦の系譜・新政の考える酒米の格式 改良信交 > 美山錦・鵜養地区の田圃の選抜に入れなかった「美山錦」・「青やまユ」から「ラピス」へ、そして終売へ<参考>・放射線照射による人為的な遺伝子操作をどう考える? http://axis-organic.com/essei/post-51.php【関連記事】・新政酒造 ラピス(美山錦) いよいよ終売・新政酒造 ラピス2020 ロット別の味わい・新政酒造「ラストラピス」ようやく購入できました<まえがき>現在は、蔵の銘柄名に酒米(酒造好適米)名を合わせたお酒が多いです。走りは有名な高木酒造の「十四代」でしょうか。(例:十四代 播州山田錦、十四代 備前雄町)また、育成の困難であった「愛山」を広く知らしめたのも十四代だと思いますいまでは「愛山」は、「山田錦」と並び、様々な蔵元より高級酒の位置づけで醸されています。この度、新政酒造の蔵元より「美山錦」で醸したお酒の製造終了がアナウンスされましたので、美山錦について取り上げたいと思います。(いつかくるとは思っていましたが、ついにアナウンスされたかという感想です)【関連リンク】・酒造好適米「愛山」(かつての)幻の酒米 ・酒造好適米「山田錦」の特A地区とは <美山錦の系譜><美山錦の系譜図>【系統図引用元】 (c)著作権 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 次世代作物開発研究センター イネ品種データベース検索システム「美山錦(信放酒1号)」は1972年、放射線育種場(ガンマフィールド)で酒造好適米である「たかね錦(信交190号)」に、Co-60のγ線を30kR(7.8×10-3 C kg-1)照射し、変異させて作られた品種です。もとの「たかね錦」は酒造好適米であるものの小粒で、発酵に重要な心白発現率が低く、雑味のもとになる玄米中の蛋白含有率が高いという欠点がありました。「美山錦」は改良により、大粒化し、心白発現率が高く、酒造には非常に都合の良い品種となり、東日本を中心に生産されています。現在、日本で栽培されている酒造好適米は生産量の多い順に「山田錦」「五百万石」「美山錦」となっています。「美山錦」は生産量第3位です。「美山錦」は、2020年全銘柄の生産量推計値(83,562トン)の約7%を占めています。R2年 酒造好適米 生産量推計値山田錦 28,123トン 33.6%五百万石 17,194トン 20.6%美山錦 5,765トン 6.9%その他 32,480トン 38.9%計 83,562トン 100%(引用元:農林水産省 令和2年産酒造好適米の銘柄別生産状況等 より)かつては、約1割ちかく生産されていたこともありました。この品種をかけ合わせた新しい品種としては秋田を中心に生産されている「美郷錦」、島根を中心に生産されている「神の舞」等が挙げられます。【関連リンク】農林水産省・令和2年度 酒造好適米等の需要量の追加調査結果及び令和2年産の生産状況等・令和3年度 酒造好適米等の需要量調査結果 新政の考える酒米の格式 改良信交 > 美山錦新政酒造の定番酒であるカラーズは酒造好適米により銘柄(色)が指定されています。今でこそ、各銘柄の価格差は縮まりましたが、2021年5月までは、定番銘柄は・ヴィリジアン(美郷錦)・コスモス(改良信交)・ラピス(美山錦)・エクリュ(あきた酒こまち)の順に高額で、酒米によりランク分けされていました。無農薬、自然に近いものを目指す蔵元にとっては、放射線照射による突然変異株として人為的に創られた「美山錦」は、新政酒造では同じ単一の親「たかね錦(信交190号)」を持つ「改良信交」より格下として認識されていました。<改良信交の系譜図>【系統図引用元】 (c)著作権 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 次世代作物開発研究センター イネ品種データベース検索システム新政酒造の公式サイトに掲載されている「改良信交」で醸された「桃やまユ」の表記のを引用してご紹介します。『秋田生まれの酒米を探求するうちに、ひとつの奇妙な名前の酒米に行きあたることになった。「改良信交」。長野生まれの「信交190号」を親として、丈の短いものを再選抜して(自然二次選抜)、昭和34年に誕生した品種である。ちなみに長野生まれの「美山錦」も同じく「信交190号」が親であるが、こちらは人為的二次選抜によって誕生している(放射線照射による突然変異株から、短稈かつ冷害に強い品種として生み出されたのだ)。「改良信交」と「美山錦」は、「信交190号」を単一の親とする兄弟の関係でありながらも、生まれ素性は相当異なっている。当蔵が「改良信交」に強い興味を抱き、「美山錦」より格上の米として扱うのはこのためである。当時、秋田県での栽培がちょうど途切れていた頃でもあり、その種子の入手とゼロからの栽培には苦労が伴った。しかし見事仕込み2本分の「改良信交」が収穫されることとなる。こうして生まれた本作品「桃やまユ」は、予想を覆し、当年度の最高傑作となって姿を現した。まさしく完熟の桃を彷彿とさせる味わいは、ほかのどの酒米とも異なる特性を持っており、むしろ未来的な趣さえあった。秋田生まれの最古の酒米で、最も現代的な味わいの酒ができたという事実は衝撃以外の何物でもなく、これを機に当蔵は使用する原料米において、そのすべてを秋田県産米とする決意を徐々に固めてゆくことになる。(以下、略)』<鵜養地区の田圃の選抜に入れなかった「美山錦」>(The World of ARAMASA 新政酒造の流儀)新政のすべてThe World of ARAMASA 新政酒造の流儀 [ 馬渕信彦 ]「The World of ARAMASA 新政酒造の流儀」という本を購入した時、美山錦=ラピスの終焉を予感しました。本に示された、秋田県鵜養地区の田圃の作付け地図には、美山錦の表記はありませんでした。新政酒造のテロワールに描かれている酒造好適米には、美山錦はなかったのです。さりとて、ラピスは新政酒造の定番酒として、生酒No.6が購入できない時も、私の舌と心を満たしてくれたお酒です。(鵜養作付け分布図2021)The World of ARAMASA より「青やまユ」から「ラピス」へ、そして終売へ(美山錦で醸された 新政酒造 「青やまユ」)2020年に最後の「やまユ」として、美山錦、秋田酒こまちで醸された「青やまユ」「白やまユ」を入手した時、開栓はしばらくのちにして、当面は「青やまユ」の代わりにラピスを楽しもうと思いましたが、手元のラピスはしばらく寝かせようと思います。別に転売するわけでないので、数量は多くいりません。ただ、叶うことなら、直汲みのラピスを1本購入したいです。手元のラピスは美山錦で醸された新政酒造のお酒として、レマコムで熟成をしばらく見守ることとします。自然の摂理から少し外れて生み出された酒造好適米かもしれませんが、おいしいお酒を醸してくれた美山錦※、ありがとう。※美山錦で醸した新政酒造のお酒はまだ販売されていますし、他蔵での美山錦の取り扱いは健在です。【関連記事】・新政酒造 新政Colors 新生タンジェリン(山吹) 原料米は陸羽260号(フクノハナ)昨日のライブ配信でラピスとヴィリジアンについてお話しさせていただきましたが、補足させてください。ラピスは昨年の植え付けゼロで、今季の刈り取りはありません。ただし在庫はあるので、来年2-3月くらいまではリリースしてゆきます。— 新政酒造 佐藤祐輔 (@aramasayamayu) October 22, 2021 (よろしければクリックお願いします。)【2021年】鍋島 大吟醸 兵庫県特A地区産山田錦 720ml [化粧箱入] (富久千代酒造)(佐賀県)澤屋まつもと 守破離(しゅはり) 秋津地区山田錦 SAIDO 720ml 松本酒造 日本酒 地酒 京都府 伏見東洋美人 ( とうようびじん ) 播州愛山 純米大吟醸 特吟 720ml / 山口県 澄川酒造【 4203 】【 日本酒 】【 ハロウィン 贈り物 ギフト プレゼント 】
2021年10月22日
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各地で栽培される「山田錦」ですが、品質に定評があるのが兵庫県産、それも「特A地区」と呼ばれる六甲山西部の三木市(吉川・口吉川)や加東市(東条町・社町東部)のものになります。特A地区では、夏の最低気温と最高気温の差が10度以上と大きく、谷間に粘土質の棚田が広がります。このような条件が整った地域で山田錦という優れた品種が生まれ育ったことで、その品質評価がさらに高まりました。特A地区の米農家は、古来より灘の蔵元と栽培契約を締結して品質を向上させてきました。(而今 吉川山田錦・東条山田錦)(武者修行 松本田中)「武者修行 松本田中」では、特A地区である兵庫県東条市秋津地区西戸村産の山田錦が使用されています。松本日出彦氏が松本酒造の当時であった頃、使用していた山田錦の近くで収穫されたお米のようです。・澤屋まつもと 守破離(しゅはり) 秋津地区山田錦 SAIDO 720ml 松本酒造 日本酒 地酒 京都府 伏見山田錦の系譜図【系統図引用元】 (c)著作権 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 次世代作物開発研究センター イネ品種データベース検索システム【関連記事】・酒造好適米「愛山」(かつての)幻の酒米 米農家と灘の蔵元との栽培契約・松本日出彦氏 酒造りの武者修業 白糸酒造 (よろしければクリックお願いします。)【2021年】鍋島 大吟醸 兵庫県特A地区産山田錦 720ml [化粧箱入] (富久千代酒造)(佐賀県)【日本酒】貴 純米大吟醸40 容量720ml 永山本家酒造場 山口県 たか 大人気商品 王道の辛口食中酒 プレゼント お歳暮 お年賀 兵庫県東条町特A山田錦 ながやまほんけしゅぞう 父の日磯自慢 純米吟醸 山田錦 720ml 箱付 日本酒 磯自慢酒造 静岡県澤屋まつもと 守破離(しゅはり) 秋津地区山田錦 SAIDO 720ml 松本酒造 日本酒 地酒 京都府 伏見
2021年08月05日
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ホワイトデーなので、愛山を原料米に醸されたお酒を購入しました。私にとって、愛山は特別な酒米(酒造好適米)です。飲食店で愛山で醸されたお酒を見かけるとつい注文してしまいますね。お酒の原料米で「愛」のつく銘柄は他にも「愛亀」などがあります。購入したお酒鳳凰美田 Black Phoenix 純米吟醸 無濾過本生 720ml 価格:2200円(税込)購入した酒販店には、「東洋美人 醇道一途 愛山」もあり少し思案したのですが、こちらは愛山80%使用で、鳳凰美田 Black Phoenixの方は愛山100%でしたので、今回は鳳凰美田にしました。新政ダイスケリチャードtypeは、愛山とは関係ありません。ピンクのボトルが鮮やかなので一緒に撮影しました。苦労して手に入れたボトルなので、これからも時々エキストラ出演します。(「愛山」を使用した 鳳凰美田 Black Phoenix、十四代 七垂二十貫)酒造好適米「愛山」は、山田錦に匹敵するポテンシャルを持ちながら育成が難しく、長らく兵庫県灘五郷の剣菱酒造による契約栽培により育成されてきました。1995年に発生した阪神・淡路大震災で剣菱酒造が被災し、そののち、高木酒造が「十四代」の高級銘柄に「愛山」を使用したことで、他の蔵元でも使用される流れができたように思います。今日では、「愛山」を使用して日本酒を醸造する蔵元も増えました。兵庫県立農林水産技術総合センターの研究報告に、「愛山」の育成経過と品種特性を記した資料がありましたので、抜粋してご紹介します。『「愛山」の育成経過と品種特性(1)育成経過「愛山」は育成野帳によると、1941年に酒造米試験地で「愛船117」を種子親に、「山雄67」を花粉親に用いて交配された。翌1942年にF1個体が養成された。その後の育成経過は野帳などの資料が残っていないため不明である。1949年〜1951年の福田原種圃の生産力検定試験には「愛山11号」の系統名で試験に供試されている。収量性は高いが品質がやや悪いとの理由で、1951年で試験は終了している。(2)品種特性表4,5,6および図6,7に「愛山11号」の形態特性、生育特性、収量および品質を示す。「愛山11号」は出穂、成熟期が「山田錦」と同熟の晩生種である。稈長、穂葺、穂数は、「山田錦」とほぼ同じの中間型である。1穂籾数は「山田錦」とほぼ同程度である。稈の細太、剛柔程度は中である。倒伏の発生は、「山田錦」よりやや少ない。芒の発生はなく、ふ色、芒およびふ先色は白である。脱粒性は易である。粒形はやや長粒で、千粒重は30.Ogと「山田錦」より大きい。心白の発現は多く大きい。収量性は高いが品質はやや劣る。(3)「愛山」の生産について「愛山11号」の育成試験は1951年に打ち切られたが、酒米試験地の地元である加東郡社町では一部の農家や集落で栽培が続けられていた。「愛山」の名称は、「愛山11号」の系統名が正式名であるが、現地で「愛山」として略して呼ばれたことによると考えられる。その後、酒米試験地では1968年に品種保存栽培に供試するため、社町山国の農家から苗を譲り受け、場内栽培を行い特性調査をしている。そして、現地からの要望もあり純系淘汰を行い、1972年には種子を増殖して現地に提供し、現地では1973年からこの種子を用いての栽培が行われるようになった。その後も隔年で酒米試験地から現地に種子が供給された。さらに1985年からは酒米試験地で原々種栽培が行われ、3年毎にみのり農業協同組合に有償で提供され、表8に示すように、現在も加東郡社町で30ha以上の作付けが行われている。「愛山」は1980年に醸造用玄米の産地品種銘柄に指定されている。「愛山」の生産地は加東郡社町のみであるが、これまでに生産集落には変動があり、当初は社町山国で栽培が行われていたが、「愛山」の品種特性である胴切れ米(地元では「ひようたん」と呼称)の発生が問題となり、現在は社町木梨と山口の2集落で栽培されている。「愛山」を使用している酒造メーカーは灘五郷の剣菱酒造の1社で規模の大きい契約栽培が長年にわたり行われている。』(引用元:兵庫県立農林水産技術総合センター研究報告〔農業編〕第54号(2006)) (※資料中の図表は省略)【系統図引用元】 (c)著作権 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 次世代作物開発研究センター イネ品種データベース検索システム【関連記事】・ 酒造好適米「愛山」(かつての)幻の酒米・ 陸羽132号(愛亀) 宮沢賢治「稲作挿話」 新政No.6 Yタイプ ・ 新政No6 ダイスケリチャード type(10周年記念酒 第1弾) (よろしければクリックお願いします。)
2021年03月14日
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新政酒造の「No.6 Yタイプ」「農民藝術概論2019」には、「陸羽132号」という米が使用されています。「陸羽132号」は、『りくう132ごう』と読みます。この米には、愛称があり「愛亀」とも呼ばれます。(追記:新政カラーズの新ラインナップ「アース」でも採用されました)(秋田県 鵜養地区で栽培される「陸羽132号」) 引用元:@aramasayamayu「陸羽132号」は、酒造好適米(いわゆる「酒米」)でなく、コシヒカリの系譜に連なる「飯米」(はんまい)です。コシヒカリの系譜図【系統図引用元】 (c)著作権 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 次世代作物開発研究センター イネ品種データベース検索システム 「陸羽132号」は、日本米の品種改良の歴史と深くかかわっています。 日本で本格的な米の品種改良が始まったのは、1903年(明治36年)のことです。近代国家への道を歩み始める過程で、農作物の生産力の増大が重要課題となり、その年、国立の農事試験場で品種改良に力を入れる方針が定められました。 現在行われている米の品種改良は、人工交配によって優れた品種同士を組み合わせる「交配育種法」が主流ですが、それまでは、もともとあった米の品種の中から、優れた特性をもつ株を見つけて選ぶ「分離育種法」が採用されていました。しかし、この方法では狙った特性を持たせられないことがありました。 人工交配の育種法によって作られた品種が1921年(大正10年)、秋田県の国立農事試験場陸羽(りくう)支場で育成された「陸羽132号」です。 陸羽132号の親は、冷害に強く味も良いが、いもち病に弱い「亀の尾」という品種から選抜した「亀の尾4号」と、いもち病に強い品種「愛国」から純系分離した「陸羽20号」両者の長所を活かそうというのが、交配のねらいでした。 ここでお分かりのとおり、「陸羽132号」の愛称『愛亀』は、親系である「愛国」と「亀の尾」に由来します。「純系分離(じゅんけいぶんり)」とは 雑種性の農作物の品種から純系を分離して取り出すこと。育種に有効な方法とされる。陸羽132号の系統図「陸羽132号」は寒さに強く、当時の東北地方で広く栽培されました。農学校で教鞭をとっていた詩人宮沢賢治も「陸羽132号」の普及に努めたといわれています。(岩手県花巻市 「雨ニモマケズ」宮沢賢治詩碑) 岩手県 北上・花巻・遠野の観光スポット「陸羽132号」が評価を受けたのは1934年(昭和9年)の東北大冷害時でした。 当時は「亀の尾」と「愛国」の全盛時代でしたが、早生の「亀の尾」は冷害によるいもち病で、晩生の「愛国」は遅延型冷害で痛められ、東北6県で4割の減収だったと言われます。このなかで、「陸羽132号」は、いもち病の被害も少なく、かつ早生のため遅延型冷害も軽微であり、被害の拡大を少なくしました。「遅延型冷害」とは 冷害には遅延型と障害型がある。 遅延型は、田植え後から長期間低温になり生育が遅れ、出穂が出穂限界よりも遅くなり、十分に登熟する前に初霜がきてしまう冷害。 障害型は、幼穂形成期から出穂後穂揃い期までの低温で、花粉などの生殖細胞が障害を受け、不稔モミが多発する冷害である。 この時の冷害を詩にした宮沢賢治の「稲作挿話」の一節で「陸羽132号」が高く評価されています。『宮沢賢治「稲作挿話」(抜粋)君が自分でかんがえたあの田もすっかり見て来たよ陸羽一三二のはうねあれはずゐぶん上手に行った肥えも少しもむらがないしいかにも強く育ってゐる』「陸羽132号」に「森多早生」という品種を交配して1931年に新潟県で誕生したのが寒冷地用の極早生品種で味が良く多収量という「水稲農林1号」で、その後、水稲農林1号と別品種の農林22号を交配して1956年に生まれたのが「コシヒカリ」であり、ブランド銘柄である「あきたこまち」「はえぬき」「ひとめぼれ」などはすべて「陸羽132号」の系統を受け継いでいます。陸羽132号、愛亀の種子栽培も始めました pic.twitter.com/5JtffHOyDl— 新政酒造 佐藤祐輔 (@aramasayamayu) June 6, 2019 新政酒造では、「陸羽132号」の栽培にも取り組まれています。(ページ先頭の写真は、蔵元のツイッターより引用させていただきました)【関連記事】・新政酒造 農民藝術概論 2021 ・新たな 新政colors「アース(大地)」誕生しました・新政酒造 「農民藝術概論2019」 陸羽132号 稲作挿話・新政酒造 No.6 Yタイプ(Y-type) 陸羽132号 720ml 升新商店・新政酒造 「農民藝術概論2017」・新政酒造 水墨(アッシュ) 「亀の尾」 ・酒造好適米「愛山」(かつての)幻の酒米 ・新政「青やまユ」が届きました <美山錦>・新政頒布会 2020 抽選販売 & 飲めるお店・【悲報】新政酒造 古関氏、ハチに再び襲われる #農民藝術概論2021 #農民芸術概論2021 (よろしければクリックお願いします。)
2020年11月28日
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木屋正酒造の「而今 純米吟醸 愛山」が、居酒屋のメニューに掲載される季節になりました。「愛山(あいやま)」というのは、酒米(酒造好適米)の銘柄です。酒米の銘柄には、ほかには、山田錦、雄町、美山錦、美郷錦、亀の尾、酒未来、五百万石…などがあります。目次・愛山との出会い・愛山の歴史・愛山の系統図・愛山の転換期・愛山の育成経過(参考文献)愛山との出会い私が初めて「愛山」を知ったのは、高木酒造の「十四代 七垂二十貫」を飲んだ時です。非常においしかったので、高級酒に使用されている酒米の銘柄は「山田錦」が多いなか、「愛山」という銘柄も記憶に残りました。この「愛山」という銘柄は、かつて幻の酒米と呼ばれていたこともあったようです。それは、「愛山」の歴史に由来します。寫樂 写楽 純米吟醸 播州愛山 1800ml 【宮泉銘醸】【福島県】愛山の歴史「愛山11号」は、1941年に兵庫県の酒造米試験地で「愛船117」と「「山雄67」という酒米を交配して作られました。(愛船:種子親、山雄:花粉親)「愛山」の名称は、「愛山11号」の系統名が正式名ですが、栽培されていた地域で「愛山」として略して呼ばれたことによると考えられます。栽培が難しいとされる「山田錦」と比べても粒が大きく、背が高いため、倒れやすく、より栽培が難しい銘柄だったのでしょう。育成試験が1951年に打ち切られたこともありました。そのような中で、酒どころである灘五郷の剣菱酒造だけは、酒米試験地の地元である加東郡社町(現兵庫県加東市社町)で契約栽培により、「愛山」を守り育ててきました。「愛山」は粒が大きくて心白が出やすい、そして溶けやすいという性質があります。この特徴は、剣菱酒造が得意とする、精米歩合70%の生もと純米酒を作るには最高の性質でした。剣菱酒造が契約栽培を続けたおかげで、栽培が難しいにもかかわらず「愛山」は現在に生き残れた銘柄といえるかもしれませんね。 ※栽培の難しい銘柄の契約栽培を続けるには、非常にコストがかかります。契約農家 剣菱に宿るもの (剣菱酒造株式会社公式サイト)愛山の系統図【系統図引用元】 (c)著作権 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 次世代作物開発研究センター イネ品種データベース検索システム七田 しちだ 純米 七割五分磨き 愛山 ひやおろし 1800ml愛山の転換期このため「愛山」を使用して日本酒を醸す蔵元は、当時は他になく、幻の酒米と呼ばれるようになりました。「山田錦」に匹敵するポテンシャルを持ちながら、栽培が難しいため、世にあまり出なかった酒米「愛山」。それが、1995年に発生した阪神・淡路大震災で剣菱酒造が被災し、そののち、高木酒造が「十四代」の高級銘柄に「愛山」を使用したことで、他の蔵元でも使用される流れができたように思います。今では、愛山で醸したお酒を見かける機会も増えてきました。黒松仙醸 こんな夜に・・番外編 純米吟醸 愛山 火入れ 1.8L【長野県伊那市 (株)仙醸】栽培が難しいからでしょうか。同じ蔵元の同クラス(例:純米吟醸)のお酒と比べても、「愛山」を使用した銘柄は多少高額です。そのため、気に入った蔵元の愛山でないと一升瓶では購入していません。反対に、飲食店で愛山で醸されたお酒を見かけるとつい注文してしまいますね。(木屋政酒造 而今 純米吟醸 愛山 ほか)愛山の育成経過(参考文献)兵庫県立農林水産技術総合センターの研究報告に、「愛山」の育成経過と品種特性を記した資料がありましたので、抜粋してご紹介します。『「愛山」の育成経過と品種特性(1)育成経過「愛山」は育成野帳によると、1941年に酒造米試験地で「愛船117」を種子親に、「山雄67」を花粉親に用いて交配された。翌1942年にF1個体が養成された。その後の育成経過は野帳などの資料が残っていないため不明である。1949年〜1951年の福田原種圃の生産力検定試験には「愛山11号」の系統名で試験に供試されている。収量性は高いが品質がやや悪いとの理由で、1951年で試験は終了している。(2)品種特性表4,5,6および図6,7に「愛山11号」の形態特性、生育特性、収量および品質を示す。「愛山11号」は出穂、成熟期が「山田錦」と同熟の晩生種である。稈長、穂葺、穂数は、「山田錦」とほぼ同じの中間型である。1穂籾数は「山田錦」とほぼ同程度である。稈の細太、剛柔程度は中である。倒伏の発生は、「山田錦」よりやや少ない。芒の発生はなく、ふ色、芒およびふ先色は白である。脱粒性は易である。粒形はやや長粒で、千粒重は30.Ogと「山田錦」より大きい。心白の発現は多く大きい。収量性は高いが品質はやや劣る。(3)「愛山」の生産について「愛山11号」の育成試験は1951年に打ち切られたが、酒米試験地の地元である加東郡社町では一部の農家や集落で栽培が続けられていた。「愛山」の名称は、「愛山11号」の系統名が正式名であるが、現地で「愛山」として略して呼ばれたことによると考えられる。その後、酒米試験地では1968年に品種保存栽培に供試するため、社町山国の農家から苗を譲り受け、場内栽培を行い特性調査をしている。そして、現地からの要望もあり純系淘汰を行い、1972年には種子を増殖して現地に提供し、現地では1973年からこの種子を用いての栽培が行われるようになった。その後も隔年で酒米試験地から現地に種子が供給された。さらに1985年からは酒米試験地で原々種栽培が行われ、3年毎にみのり農業協同組合に有償で提供され、表8に示すように、現在も加東郡社町で30ha以上の作付けが行われている。「愛山」は1980年に醸造用玄米の産地品種銘柄に指定されている。「愛山」の生産地は加東郡社町のみであるが、これまでに生産集落には変動があり、当初は社町山国で栽培が行われていたが、「愛山」の品種特性である胴切れ米(地元では「ひようたん」と呼称)の発生が問題となり、現在は社町木梨と山口の2集落で栽培されている。「愛山」を使用している酒造メーカーは灘五郷の剣菱酒造の1社で規模の大きい契約栽培が長年にわたり行われている。』(引用元:兵庫県立農林水産技術総合センター研究報告〔農業編〕第54号(2006)) (※資料中の図表は省略) (よろしければクリックお願いします。)【2020年10月出荷分】而今(じこん) 純米吟醸愛山 火入れ 720ml
2018年11月13日
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兵庫県が10年ぶりに酒米(酒造好適米)の新品種を開発しました。 その名は「Hyogo Sake 85(ひょうごさけエイティーファイブ) 」 長い... 英語表記される酒米は初めてです。日本酒の海外進出も視野に入れてのことでしょうか。 「山田錦」を親に持つ酒米で、心白が「山田錦」「兵庫錦」「五百万石」よりも大きく精米で6割程度を残してもキレの良い清酒ができるとの評価を得ているそうです。 現在は、香住鶴、山名酒造、此の友酒造の3社から発売されています。 KAKOYA ”HYOGO SAKE 85” 特別純米 無濾過生原酒 720ml【此の友酒造/兵庫県】【要冷蔵】【日本酒】価格:1500円(税込、送料別) (よろしければクリックお願いします。) ニッスイ/EPA/DHA/血中中性脂肪/ニッスイイマークs10本お試しセット/中性脂肪/サプリ/サプリメント/トクホ/特保/送料無料/お試し価格:1080円(税込、送料無料) 焼酎 飲み比べ 麦焼酎 兼八 かねはち 25度 × 泰明 たいめい × ちんぐ 黒麹 720ml 3本 飲み比べ セット価格:3897円(税込、送料別) 奥丹波 純米吟醸 野条穂 1800ml価格:3672円(税込、送料別) ナツノコトブキ 1800ml価格:3024円(税込、送料別)
2018年07月13日
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酒米(酒造好適米)には、山田錦、愛山などがありますが、「龍の落とし子」は高木酒造だけが醸すことのできる銘柄なんです。 (よろしければクリックお願いします。)
2016年11月26日
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