第66回智麻呂絵画展
智麻呂絵画ファンの皆さま。お待たせいたしました。作品が10点揃いましたので、第66回智麻呂絵画展を開催いたします。どうぞごゆるり智麻呂絵画をご散策下さいませ。
(谷中の菊)
この小菊は、谷中の菊まつりで買い求め、東京ご在住のリチ女さんが送って来て下さったもの。先月23日に偐山頭火君と水無瀬神宮銀輪散歩をした帰りに、智麻呂邸に立ち寄った際に撮影したものです。原画はもうリチ女さんの手許にあることと存じますが、花のひとつひとつをコツコツと丁寧に描かれた大作であります。
むらさきの 谷中の小菊 それぞれに
それぞれの顔 つばらにぞ見む (偐家持)
(注)つばらに=些細な点まで詳しく、一々に。
(ムクゲ)
(カナメモチとスズメバチ)
カナメモチの花にとまっている蜂。蜂は多分、智麻呂絵画にはハチ登場、いや初登場だと思いますが、これは小万知さんの写真を見て描かれたものであります。花にとまっている蜂を写生するのは不可能ですからね。
<追記>小万知さんのご指摘により、訂正します。
上記の植物はカナメモチではなくポインセ
チアの仲間で野生種の猩猩草だそうです。
<2010年11月7日夜>
(栗)
(柿)
栗と柿。秋を代表する味覚でありますが、視覚でお楽しみ下さいませ。
栗は万葉に登場(と言っても枕詞としてですが)しますが、柿は登場しませんな。万葉人は法隆寺の鐘の音は聞いたのでしょうが柿は食わなかったのですかな(笑)。
三栗
の
那珂
に向かへる
曝井
の
絶えず通はむ そこに妻もが (巻9-1745)
(ベロペロネ) (間引き人参)
ベロペロネはご近所で戴いたものを花瓶に生けて写生されたものですが、隣の人参と共に、とても素敵な絵になっています。
(お茶の花)
これは「何の花?」と思いましたが、恒郎女様から「お茶の花」だと教えられて納得です。言われてみれば確かにお茶の花です。季節外れなのは、これも小万知さんの花写真集からの写生であるからです。
(銀杏)
この銀杏は智麻呂邸の前の道路を挟んで反対側の道脇にある銀杏の木から落ちたものです。未だ青いのに落ちたのは、先日(10月30日)の台風接近による強風によるもの。落ちた葉をいくつか拾って絵の題材とされたのであります。
鐘つけば銀杏ちるなり建長寺 (漱石)
夏目漱石のこの句をヒントに正岡子規はあの「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」を作ったとされている。
いてふ散れば その絵描くなり 智麻呂氏 (秋目漱砂)
(芙蓉)
これは花の感じから「芙蓉」と偐家持が判断したものですが、葉の感じが少し芙蓉らしくないので、違う花かも知れません。詳細不明・詮索不要であります(笑)。
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