偐万葉・ビグジョン篇(その8)
久し振りの偐万葉です。シリーズ第119弾、ビッグジョン篇・その8であります。
<参考>過去の偐万葉・ビッグジョン篇は コチラ
からどうぞ。
ビッグジョンさんのブログは コチラ
からどうぞ。
偐家持が交野歩麻呂に贈りて詠める歌18首併せ俳句1句
浜栲 は 青く澄みたる 秋空の 色にし咲きて 吾 が恋益さる
(注)はまたへ:浜栲(「ハマゴウ」と読み、「はまたへ」は偐家持の造
語。)、クマツヅラ科の常緑小低木、海浜植物、青い花
が咲く。栲は「コウゾ」のこと。 白栲
、 荒栲
、 栲縄
など
の枕詞がある。
よし人は ぬすびと萩と 名を呼べど
荒地にわれは めげずや咲かな (萩本盗人麻呂)
ぬすびとと わが名呼ばれぬ 萩しぐれ (萩尾芭蕉)
秋雨に 濡れにし衣 盗人と
などてゆゑなく 萩をし呼ぶや (冤罪法師)
朝 夕 は 消 ぬる 疣草の 汁も効かざり たこに魚の目 (疣麻呂)
(元歌) 朝 咲き 夕 は 消 ぬる つき草の 消 ぬべき恋も われはするかも (万葉集巻10-2291)
草深み 継ぎて咲くらむ 野辺の道 アキノノゲシの 見らくしよしも
秋ふかみ 百舌鳥も鳴くらし 人恋ふと
ほつ枝に風の 寒くも吹けば (
中百舌鳥家持
)
わが里の をそのコキアは こきあかに
ならずありけり まだらの黄なり (
河内濃赤人
)
吸音板 音のみならず 空き缶も
吸引すとは お釈迦様でも (缶麻呂)
外国
ゆ 来たりしからに 隼人瓜
瓜実顔も ややねぢれける (
今来瓜人
)
千成
と 言へるは名のみ
百成
も
生らず
我家
の
隼人
瓜
はも (瓜の売麻呂)
そばの実は とれぬみぞそば そば近く
花をよく見ば これ金平糖 (こん平)
むらさきも 白もよかりき ほととぎす
花は匂へど 鳥は鳴かざり (卯ノ花モドキ)
たまくしげ 二上山に 咲く花の
匂ひ
恋
しき ときは来にけり (
小伴家持
)
(元歌)玉くしげ 二上山に 鳴く鳥の
声の恋しき 時は来にけり (大伴家持 巻17-3987)
面河
の もみぢ
始
む道 遍路道
出会へる人の みな懐かしき (偐歩麻呂)
大の字に なれどまぐはし うすももの 色にし咲ける 大文字草
朝顔の 花に似たるも 薩摩芋
妹にし喩へむ をこもあるまじ (芋麻呂)
雀売る 伏見は嫌と 淀の川
くだりてそこに 雀瓜
生
る (枚方雀)
秋空の 青き色にし 咲くらむ竜胆
また野菊 ツリガネニンジン アキノタムラソウ (畑上憶良)
(注)掲載の写真は全てビッグジョンさんのブログからの転載です。
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