本日は銀輪散歩。八尾第一万葉植物公園の万葉歌碑をご紹介することとします。
この季節ですから花もなし。うらぶれた様ですが、歌碑に刻まれた歌でその花の姿などを想像して戴くことと致しましょう。
この苑も 冬は寂しさ まさりける 人目も花も かれぬと思へば (偐家持)
(本歌)山里は 冬ぞさびしさ まさりける 人めも草も かれぬとおもへば
(源宗于 古今集315 小倉百人一首28)
2.はねず<ニワウメ>
山吹の ひほへる妹が はねず色の
赤裳のすがた
夢
に見えつつ (万葉集巻11-2786)
3.さきくさ<ミツマタ>
春されば まず
三枝
の
幸
くあらば
後
にも逢はむ な恋ひそ
吾妹
(柿本人麻呂歌集 万葉集巻10-1895)
4.たまばはき<コウヤボウキ>
始春
の 初子 の今日の 玉箒 手に 執 るからに ゆらく玉の緒 5.もみち<モミジ>
もみちする 時になるらし 月人の
桂の枝の 色づく見れば (万葉集巻10-2202)
6.あし<アシ>
葦辺ゆく 鴨の
羽交
に 霜ふりて
寒き夕は 大和し思ほゆ (志貴皇子 万葉集巻1-64)
7.あじさゐ<アジサイ>
あぢさゐの 八重咲くごとく やつ世にを
いませ吾背子 見つつしのはむ (橘諸兄 万葉集巻20-4448)
8.まつ<マツ>
磐白の 浜松が枝を 引き結び
まさきくあらば またかへり見む (有間皇子 万葉集巻2-141)
9.うめ<ウメ>
春されば 先ず咲く宿の 梅の花
ひとり見つつや 春日暮らさむ (山上憶良 万葉集巻5-818)
10.ゆづるは<ユズルハ>
いにしへに 恋ふる鳥かも ゆづる葉の
御井の上より 鳴き渡り行く (弓削皇子 万葉集巻2-111)
11.ふぢ<フジ>
藤波の 花は盛りに なりにけり
平城
の
京
を 思ほすや君 (大伴四綱 万葉集巻3-330)
12.ヒサキ<アカメガシワ>
ぬばたまの 夜の更けぬれば 久木
生
ふる
清き川原に 千鳥しば鳴く (山部赤人 万葉集巻6-925)
13.ねぶ<ネムノキ>
昼は咲き 夜は恋ひ
宿
る
合歓木
の花 君のみ見めや
戯奴
さへに見よ
(紀女郎 万葉集巻8-1461)
14.あふち<センダン>
珠に貫く あふちを家に 植ゑたらば
山ほととぎす
離
れず来むかも (大伴書持 万葉集巻17-3910)
15.しきみ<シキミ>
奥山の しきみが花の 名のごとや
しくしく君に 恋ひわたりなむ (大原今城 万葉集巻20-4476)
16.さかき<サカキ>
ひさかたの 天の原より
生
れ来たる 神の命 奥山の
賢木
の枝に
白香
つけ
木綿
とりつけて
斎瓮
を 斎ひほりすゑ
竹玉
を
繁
に
貫
き垂れ
鹿猪
じもの 膝折り伏し 手弱女の おすひ取り懸け かくだにも
われは
祈
ひなむ 君に逢はぬかも (坂上郎女 万葉集巻3-379)
文字数オーバーで1回には入り切りませんでした。
残りは次回とします。 ( つづく
)
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