今回の銀輪散歩は、山上憶良の万葉歌碑が近くにあるかと調べていたら、この八尾第一万葉植物公園にある、ということでやって来たもの。
他には、万博公園の「万葉の里」に1基、春日大社の北参道に2基あるようだが、思った以上に歌碑は少ないようだ。大伴家持は和歌のことを「山柿の門」と呼んだが、その「山」とは山上憶良のことだともされる歌人にしては少ないのは「社会派」と称されるその歌風によるのだろうか。
それはさて置き、八尾第一万葉植物公園は、国道170号(旧道)脇の恩智神社一之鳥居を潜って東へ、恩智神社への参道の坂道を上って行く途中、右に少し入った処、恩智城趾公園の東側に隣接して、ひっそりとある。
恩智城趾や恩智神社は別のページで取り上げることとし、歌碑の未掲載分を紹介して置きます。
17.もも<モモ>
春の苑 くれなゐにほふ 桃の花 した照る道に 出で立つをとめ
(大伴家持 万葉集巻19-4139)
18.をばな<ススキ>
人皆は 萩を秋といふ よし吾は 尾花が
末
を 秋とはいはむ
(万葉集巻10-2110)
19.つつじ<ツツジ>
水伝ふ 磯の浦廻の
石
つつじ もく咲く道を また見なむかも
(草壁皇子の舎人 万葉集巻2-185)
20.やなぎ<ヤナギ>
うちなびく 春立ちぬらし わが門の 柳の
末
に 鶯なきつ
(柿本人麻呂歌集 万葉集巻10-1819)
21.つばき<ツバキ>
巨勢山の つらつら椿 つらつらに 見つつ
思
はな 巨勢の春野を
(坂門人足 万葉集巻1-54)
22.まゆみ<マユミ>
南淵の 細川山に 立つ
檀
弓束
まくまで 人に知らえじ
(万葉集巻7-1330)
<参考>
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からどうぞ。
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