第143回智麻呂絵画展
本日は第143回智麻呂絵画展であります。どうぞ、ごゆるりとご覧下さいませ。
第1回展~第100回展
第101回展~第200回展
第201回展~
まずは、芍薬と薊の絵からご覧下さいませ。
どちらもなかなかの力作。よく描けています。
(芍薬)
シャクヤクは、知麻呂さんがデイサービスを利用されている施設「アンデスのトマト」で、写生されたものです。デイサービスの時間帯では完成せず、モデルの花と共に自宅に持ち帰って完成させたというものであります。
アザミは、散歩の道すがらに咲いていたものを写生されました。棘のある葉の感じがいかにもアザミのそれです。生き生きとした絵で何やら心地よいものを感じさせます。
次はドクダミ。これも散歩の折のものでしょうが、こちらは近所の空き地に咲いていたもの。まあ、これは何処にだって咲いていますので、空き地でも智麻呂邸の庭であってもいいのではありますが・・。
次は薔薇の花。
これは、いつもの散歩道でお近づきになったお宅の奥様から頂戴したもの。花を真上から眺めて描いたというちょっと変わった構図でしょうか。
真上から見ているので、枝が三つに分かれているのが見て取れます。「三枝」と書いて「さいぐさ」と読みますが、これは「さきくさ」の「き」が「い」に音便変化したもの。万葉では「さきくさ」は和紙の原料ともなるミツマタのことで「幸草」でもありますが、このバラも亦「幸草」でありますな(笑)。
春されば まず
三枝
幸
くあらば 後にも逢はむ な恋ひそ 吾妹
(柿本人麻呂歌集 万葉集巻10-1895)
アルストロメリアは、智麻呂さんと同じく「アンデスのトマト」の利用者である坂〇さんが、智麻呂さんの画材にとお持ち下さったものだそうです。
アルストロメリアでは万葉歌の引用も叶いませんので、ヤカモチにて1首したため候、であります(笑)。
初夏
の さやけき朝の ごと咲きて 吾
に笑むらし あるすとろめりあ
(偐家持)
これは、もう一つのデイサービス施設である福寿苑で描かれたもの。智麻呂さんのお話によると、福寿苑では智麻呂さんの絵が並べられているというようなことなので、ヤカモチ館長も一度「取材」にお伺いさせていただきたいものと思って居りますが、まだ実現していません。
これは、淀川の鴨。何か見たような、とお思いの方は、当ブログの6月1日の記事をご覧になられたお方です。その記事に掲載の鴨の写真を絵にされました。なかなか、いいタッチです。
<参考>「 淀川自転車道銀輪散歩(その1)
」 2014.6.1.
上のカシワバアジサイは、「アンデスのトマト」のご近所の方が、智麻呂さんの絵のことを耳にされて、画材にとお持ち下さったものだそうです。施設の職員の方や利用者の方だけでなく、そのご近所の方も智麻呂さんの絵のことをご存じで、このようにお花をお持ち下さるとは、まことに嬉しい限りであります。
下もアジサイですが、これは先の8日の読書会の折に小万知さんがお持ち下さったガクアジサイ。七段花とか「墨田の花火」とかいう名もある種類ですが、「若草の花火」という名にして置きましょう。
この日の読書会では、謙麻呂さんが講師を務めて下さり、ご自身が中国語・朝鮮語を勉強して来られた中で、日頃より感じて居られたそれぞれの国の文化や相互の交流
などについての感想・所見を中心に「ことばから見えた歴史・文化の流れ -中国、韓国、日本のことばの背景を知る
」と題して、興味深いお話を戴きましたが、このアジサイも亦そのような文化交流と関わりのある花でもあります。
下の玉葱、ジャガイモ、胡瓜は凡鬼さんが家庭菜園(これを我々は「凡鬼農園」と呼んでいますが)で収穫され、先の読書会にどっさりとお持ち下さった野菜たちの一部です。凡鬼農園の野菜はこれまでにも度々当絵画展に登場して居りますので、ご承知の お方も多いことと存じますが、今年も豊作であったようです。
そして、最後はヤカモチ果樹園の果物たちです。
ヤカモチ果樹園は近鉄瓢箪山駅前にあります(笑)。
若草読書会の折にだけ収穫してお持ちしていますが、これは、先日の読書会にヤカモチが持って来たものだそうです。本人は適当に「これとこれ」という具合に選んでいる所為で、何を持って行ったやら直ぐに忘れてしまうのですが、恒郎女さんがそう仰るので、そうなんでしょう、という次第。何やら明るく楽しげな絵にして下さって嬉しく存じ上げまする。
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