第176回智麻呂絵画展
本日、智麻呂邸を訪問、新作絵画3点を撮影して参りました。先に撮影の7点と合わせて作品が10点となりましたので、第176回智麻呂絵画展開催であります。多数のご来場をお待ち申し上げます。
<参考>他の智麻呂絵画展は下記からご覧になれます。
第1回展~第100回展
第101回展~第200回展
第201回展~
先ずはスミレから。
若き日の智麻呂氏が若き日の恒郎女様にプレゼントされた最初の品がスミレのブローチであったというのは、わが若草読書会では有名な話。
そんなこともあって、京都東山の将軍塚の近くに咲いていたスミレ2輪を撮影した写真をお届けしましたら、このような素敵な絵になりました。後ろの赤い葉は芽吹いたばかりの桜の幼木であります。
このスミレの写真は当ブログの下記記事にも掲載して居りますので、ご記憶の方も居られるかと存じます。
<参考> 銀輪万葉・清閑寺から将軍塚へ
2016.4.18.
上のブログ記事に記載のこのスミレに寄せたヤカモチ館長の歌を再掲載して置きます。
春うらら さやかに風の 吹きも来て 添ひてたぐひて すみれはふたり
(偐家持)
次は、藤の花です。藤の花房も何故かツーショット。
この藤の花は、智麻呂さんが週1回行って居られるデイサービス施設「アンデスのトマト」で描かれたものです。
「何だか葡萄みたいで、これは失敗作」と恒郎女さんの評価はイマイチでありましたが、ヤカモチ館長が「下から見上げれば、藤の花はこんな風に見えるもの」ととりなして、展覧会出品となりました。
見上げての 藤の花房 短ければ
葡萄のごとと 妻許さざる (若草子規)
(本歌)瓶にさす 藤の花ぶさ みじかければ
たたみの上に とどかざりけり (正岡子規)
このレンゲソウも当ブログの写真からのものです。これはペアではなくソロですが、いつも集団で咲くレンゲソウもたまには孤独になりたいということであるのでしょうな。これは奈良県橿原市の藤原京跡近くの菜の花畑の一角にひっそりと咲いていたものであります。堀田善衛の小説に「広場の孤独」というのがあるが、このレンゲソウは「菜畑の孤独」である。
<参考> 銀輪万葉・奈良銀輪散歩
2016.4.20.
これは、ヤカモチ館長が智麻呂邸訪問の際に途中の和菓子屋さんで買い求めてお持ちしたチマキであります。以前にも同じ経緯でお持ちしたものが絵になっていますから、ご記憶の方もあるかと。
前回展では、お茶菓子がない、というクレームも頂戴いたしましたので、今回はこれを描いていただきました。では、お茶など淹れますれば、一息なさって下さいませ。
これは、花の中央部の模様が黄色ですから、多分カキツバタでしょう。「尾形光琳」先生には及びませんが、「小型後輪」位の名画にはなっているかと。
この花は、これも週1回「アンデスのトマト」とは別の日に通って居られるデイサービス施設の福寿苑で、ご友人の友〇さんから頂戴した花だそうな。友〇さんも絵心のあるお方にて智麻呂絵画のよき理解者であります。
さて、杜若ですが、この花も万葉植物である。万葉集に何首かある杜若の歌から1首掲載して置きましょう。
住吉
の 浅沢小野の 杜若
衣
に
摺
りつけ
着
む日知らずも (万葉集巻 7-1361
)
<住吉の浅沢の小野に咲く杜若を衣に摺って着る日がいつとは知れないことだ。>
万葉の頃は、杜若の花で衣を摺り染めにしたのですな。しかし、ここではそういう表の意味と女性を杜若になぞらえている裏のもう一つの意味もある。
このオンシジウムは「アンデスのトマト」で戴いたものである。
万葉に関係しない花になると何故かヤカモチ館長は急に寡黙になる(笑)。よって、ヤカモチの口説がうるさいという時は、万葉に登場しない、それも片仮名の名を持つ花の絵を並べればいいのであります。
この牡丹の花は小万知写真集から絵にされました。
ちょっと写真のピントが甘くなっていますが、お赦し賜りたく。
さて、以下の3点の絵はブロ友の「ひろみちゃん8021」さんがお届け下さった花であります。彼女のお庭に咲いていた花を摘んで、アンデスのトマトまでお出掛け下さり、智麻呂さんに下さったものです。彼女も亦、当ブログを通じて智麻呂絵画のファンとなり、今では時々画材にとお花をお届け下さるなどして、智麻呂絵画を支えて下さっています。まことに有難いことであります。
卯の花の匂ふ垣根に ほととぎす早も来鳴きて♪♪
という歌は今の季節に相応しい歌であるが、ここでの卯の花はやはり白い花というのが小生のイメージ。
対してこれは
ピンクの卯の花である。ピンクの卯の花にはタニウツギやハコネウツギなどがあるが、絵を見ると蕾が白く、開花したものはピンク、そして色の濃くなった花もあるから、色が変化するハコネウツギではないかと推測した次第。
以上です。本日もご来場・ご覧下さり、有難うございました。
感想など、コメントを残して戴ければ、智麻呂さんの励みともなりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
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